JPH0643671U

JPH0643671U - ラベル

Info

Publication number: JPH0643671U
Application number: JP9050492U
Authority: JP
Inventors: 利寿甲斐
Original assignee: 利寿甲斐
Priority date: 1992-11-20
Filing date: 1992-11-20
Publication date: 1994-06-10

Abstract

(57)【要約】【目的】被着体に貼着して使用するラベルにおいて書
き込んだ用件を、必要に応じて拭き取った後、新たなる
用件を書き込むことができる経済的で、なおかつ美観に
すぐれたくり返し使用できるラベルを提供する。【構成】、中間層（５）の裏面に貼着剤層（４）を形成
し、表面にポリプロピレン（６）をコーティングしたシ
ート材（７）を、被着体（１）の貼着部（２）の大きさ
に応じてカットした後、裏面の貼着剤層（４）によって
貼着部（２）に貼着してラベルとして使用することを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、被着体に貼着して使用するラベルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、裏面に貼着剤層を有し、表面に書き込み欄や印刷部等を設けた、或いは無地のラベルを、貼着剤層を介して被着体に貼着後、使用者がラベルに用件を書き込み、或いは書き込んだ用件を変更するために貼着したラベルをはがして別のラベルを貼着したり、新たにラベルを重ねて貼着したりして被着体を分類管理する方法が取られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

従来より使用されている上記ラベルは、その使用過程において書き込んだ用件の変更を余儀なくされる場合がある。たとえば被着体として磁気テープ或いは光磁気記録板等を収納したカセットに貼着使用した場合、収納されている磁気テープ或いは光磁気記録板に記録された情報に応じてラベルに書き込む用件は決定される。しかし新たなる情報が記録された場合ラベルに書き込まれた用件に、変更する必要性が発生する。この時、新たなる情報に応じて新しくラベルを張り替える為に、すでに貼着されているラベルをはがすと、カセットに跡が残って汚くなったり、はがしにくかったりする。また、新しいラベルを重ねて貼着すると、枚数が増加するにしたがって厚みも増し、美観を損ね、或いは記録再生装置のトラブルの原因ともなりかねない。特に磁気テープにおいては頻繁に記録内容を変更する場合が多く、変更の度に新しいラベルが必要なので非能率的で不経済である。その他、従来より書き込み、拭き取りをくり返す目的で発売されたラベルがあったが材質が不適当で、２〜３回の書き込み、拭き取りで、表面が汚くなり判読が不可能となつていた。いずれにしても被着体に一度貼着したラベルにおいて、書き込んだ用件を変更するのは容易ではなかった。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

本考案は、上記の従来の欠点を解決するために為されたもので、中間層を、紙、合成樹脂成型シート、金属箔等として、裏面に貼着剤層を形成し、表面にポリプロピレンをコーティングして構成されたシート材を、被着体の貼着すべき部分に応じて大きさを決定し、裏面の貼着剤層を介して被着体へ貼着して使用する。

【０００５】

【作用】

被着体（１）の貼着部（２）にラベル（３）を貼着後、ラベル（３）の表面に図示しない油性フェルトペンで用件を書き込む。必要に応じて図示しない柔らかい布やスポンジ、又はティッシュペーパー等に、溶剤として例えばアルコール等を適当に含浸して、ラベル（３）に書き込んだ用件を拭き取り、新たなる用件を書き込む。溶剤は、ラベル（３）の表面及び被着体（１）を犯さないものであれば、アルコールに限定するものではない。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例について説明する。第３図は、その構成の一例を簡単に示す。ラベル（３）の裏面に形成される貼着剤層（４）は、中間層（５）の材質、例えば紙、合成樹脂成型シート、金属箔等に応じて適当なものを選ぶが、必ず、貼着部（２）の材質を犯さないものを使用する。適用する方法は貼着剤に応じて適当に選択する。中間層（５）は、被着体（１）を分類するときの利便性を考慮し、或いは美観を高めるため、着色、印刷などを施しても構わない。その他、裏面に粘着加工を施したシート材が市販されているのでそれを使用しても構わない。表面のポリプロピレン（６）は、中間層（５）の材質によって適用する方法を選択するが、切断したとき端部において中間層（５）とポリプロピレン（６）が剥離しない方法が好ましい。このように構成されたシート材（７）を適当な大きさに切って貼着部（２）に貼着する。

【０００７】

【考案の効果】

以上の説明に明らかな如く、本考案のラベルは、表面にポリプロピレンを使用しているため、油性フェルトペン等で書き込まれた用件は、柔らかい布やスポンジ、又はティッシュペーパー等に、アルコール或いはその他の溶剤を含浸したもので、拭き取ることが可能となったのである。このラベルの使用過程において、くり返し書き込み、拭き取りを行ってもラベルの表面が汚れて読みにくくなるような事がなく、しかも誤って触れたぐらいで消える事もないので、書き換えを目的とせず、保存のために使用してもまったく問題はない。また、書き込まれた用件を、長期間放置した後も、拭き取ることが容易となったので、保存した後の書き換えと、比較的短期間内における書き換えのくり返しの、二通りの使用法が可能となった。以上の説明に明らかなように、本考案のラベルは美観を保ち続け、経済的で、且つ環境保護にも役立つ大変良好なものである。尚、本考案の使用対象は、カセットに限らないことはいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜視図である。

【図２】本考案の他の実施例の斜視図である。

【図３】シート材の断面図を示す。

【符合の説明】

１被着体２貼着部３ラベル４貼着剤層５中間層６ポリプロピレン７シート材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中間層として紙、合成樹脂成型シート、
金属箔等の裏面に貼着剤層を形成し、表面にポリプロピ
レンをコーティングして、構成されたシート材を被着体
の貼着すべき部分に応じて大きさを決定し、裏面の貼着
剤層を介して被着体へ貼着して成るラベル。