JP6493748B2 - くつずり - Google Patents

くつずり Download PDF

Info

Publication number
JP6493748B2
JP6493748B2 JP2015082792A JP2015082792A JP6493748B2 JP 6493748 B2 JP6493748 B2 JP 6493748B2 JP 2015082792 A JP2015082792 A JP 2015082792A JP 2015082792 A JP2015082792 A JP 2015082792A JP 6493748 B2 JP6493748 B2 JP 6493748B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing
shoe
door
substrate
floor surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015082792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016199975A (ja
Inventor
雅巳 藤咲
雅巳 藤咲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2015082792A priority Critical patent/JP6493748B2/ja
Publication of JP2016199975A publication Critical patent/JP2016199975A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6493748B2 publication Critical patent/JP6493748B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)

Description

本発明は、開きドアを備えた出入口の下枠となる部分に取り付けられるくつずり及びその取付方法に関するもので、特に、構造躯体であるコンクリートスラブを取付対象としたくつずり及びその取付方法に関するものである。
機械室やパイプ室等、気密性や水密性が要求される部屋に出入口を設置する場合には、下枠となる部分にくつずりを設けるようにしている。くつずりは、床面から突出するように設けられる長尺部材である。一般的なくつずりとしては、例えばステンレス製の板材によって成形されたくつずり本体と、くつずり本体の内部に充填したモルタルとを備えて構成されている。くつずり本体には、開きドアの側面下縁部に対向する部分にシール材が設けられている。シール材は、例えばゴム等の弾性材によって成形されたもので、開きドアを閉じた場合に開きドアの側面下縁部に圧接され、出入口を通じた通気や通水を制限するように機能する。
この種のくつずりをコンクリートスラブの床面に取り付ける場合には、まず、くつずりを取り付ける部分のコンクリートスラブを掘り込んで凹部を形成する。凹部は、くつずりの平面視よりも大きな領域に開口し、約30mm程度の深さを有したものである。凹部の内部には、予め金属製のアンカーを用意しておくことが好ましい。また、くつずり本体の内部には、モルタルを裏込めして硬化させておく。
次いで、モルタルが硬化したくつずりをコンクリートスラブの凹部に配置し、くつずり本体をアンカーに溶着する。さらに、くつずりの周囲にモルタルを充填・硬化させることによってくつずりの下半部をコンクリートスラブに埋め込む。モルタルが硬化した後には、必要であれば、コンクリートスラブの床面に仕上げ材を貼り付ける(例えば、非特許文献1参照)。
上記のようにして取り付けられたくつずりによれば、下半部がコンクリートスラブに埋め込まれるため、十分な取付強度を得ることができる。また、くつずり本体には、内部にモルタルが裏込めされているため、くつずり本体の上面に荷重が加えられた場合にも変形するおそれはない。従って、開きドアを閉じた場合には、開きドアの側面下縁部に対してシール材を確実に圧接させることが可能となり、所望の気密性や水密性が確保される。
建築工事標準詳細図、国土交通省大臣官房官庁営繕部整備課監修、一般社団法人公共建築協会、平成22年5月21日発行(第1刷)、P.73−74
ところで、上述したくつずりの取付方法にあっては、コンクリートスラブの床面に凹部を設ける必要があるため、取付作業が煩雑になる。しかも、くつずりを取り付けた後においては、周囲にモルタルを充填して硬化させなければならず、工期の点でも好ましいとはいえない。
本発明は、上記実情に鑑みて、取付作業の容易化及び工期の短縮化を図ることのできるくつずり及びくつずりの取付方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るくつずりは、コンクリートスラブの床面において開きドアを備えた出入口の下枠となる部分に取り付けられるくつずりであって、鋼材によって構成し、両端部が縦枠の下端部に固定される補強材と、前記補強材の外表面を覆い、かつ前記開きドアとの間の気密材が装着される気密材装着部を有したくつずり本体とを備え、前記補強材を介して前記コンクリートスラブの床面に取付ネジを螺合することによって固定したことを特徴とする。
また本発明は、上述したくつずりにおいて、前記くつずり本体をステンレスによって成形し、かつ前記補強材を鋼材によって成形したことを特徴とする。
また本発明は、上述したくつずりにおいて、前記くつずり本体は、開きドアの下面に対向する基板部と、前記基板部よりも上方に突出し、開きドアの側面に対向する部位に前記気密材装着部を有したドア当接部とを有したことを特徴とする。
また本発明は、上述したくつずりにおいて、1枚の薄板を曲げ成形することにより、前記基板部及び前記ドア当接部を一体に成形したことを特徴とする。
また本発明に係るくつずりの取付方法は、鋼材によって構成し、両端部が縦枠の下端部に固定される補強材と、前記補強材の外表面を覆い、かつ開きドアとの間の気密材が装着される気密材装着部を有したくつずり本体とを備えたくつずりをコンクリートスラブの床面に取り付ける方法であって、前記くつずり本体に前記補強材を予め固定する工程と、前記補強材を介して前記くつずり本体を床面に設置し、前記くつずり本体及び前記補強材を介して前記床面に取付ネジを螺合する工程とを含むことを特徴とする。
また本発明に係るくつずりの取付方法は、鋼材によって構成し、両端部が縦枠の下端部に固定される補強材と、前記補強材の外表面を覆い、かつ開きドアとの間の気密材が装着される気密材装着部を有したくつずり本体とを備えたくつずりをコンクリートスラブの床面に取り付ける方法であって、前記補強材を床面に設置し、前記補強材を介して前記床面に取付ネジを螺合する工程と、前記補強材の外表面を覆うように前記補強材に前記くつずり本体を配設する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、鋼材によって構成した補強材を備え、この補強材を介してコンクリートスラブの床面に取付ネジによって固定するようにしているため、くつずり本体にモルタルを裏込めしたり、コンクリートスラブの床面に凹部を形成することなく、所望の強度を有したくつずりを床面に強固に取り付けることが可能となる。また、くつずりの取り付け後にモルタルを周囲に充填する必要もない。従って、取り付け作業の容易化及び工期の短縮化を図ることができるようになる。
取付ネジによってくつずりを床面に取り付ける場合には、予め補強材をくつずり本体に固定した後に取付ネジを螺合しても良いし、補強材のみを取付ネジによって床面に取り付けた後に補強材の外表面を覆うようにくつずり本体を配設するようにしても良い。
図1は、本発明の実施の形態1であるくつずりの要部破断斜視図である。 図2は、図1に示したくつずりの断面側面図である。 図3は、図1に示したくつずりの平面図である。 図4は、図1に示したくつずりの底面図である。 図5は、図1に示したくつずりの右側面図である。 図6は、図1に示したくつずりの左側面図である。 図7は、図1に示したくつずりの分解斜視図である。 図8は、図1に示したくつずりをコンクリートスラブの床面に取り付ける過程を示した断面側面図である。 図9は、図1に示したくつずりをコンクリートスラブの床面に設置した後、取付ネジを螺合した状態の断面側面図である。 図10は、本発明の実施の形態2であるくつずりの要部破断斜視図である。 図11は、図10に示したくつずりの断面側面図である。 図12は、図10に示したくつずりの補強材をコンクリートスラブの床面に取り付ける過程を示した断面側面図である。 図13は、図1に示したくつずりの補強材をコンクリートスラブの床面に設置した後、取付ネジを螺合した状態の断面側面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るくつずり及びくつずりの取付方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1であるくつずりを示したものである。ここで例示するくつずり10は、コンクリートスラブCの床面Fを取付対象とし、機械室やパイプ室等の気密性が要求される部屋の出入口において下枠となる部分に設けられるものである。図には明示していないが、くつずり10を設ける出入口は、人が出入りするためのもので、ヒンジによって縦枠20に開きドアDが開閉可能に支持されている。図2〜図7に示すように、くつずり10は、くつずり本体11及び2つの補強材12,13を備えて構成してある。
くつずり本体11は、出入口の下枠となる部分において外部に露出する部分である。本実施の形態1のくつずり本体11は、ステンレス製の薄板を曲げ成形することによって構成したもので、基板部11a、ドア当接部11b及び気密材装着部11cを有している。
基板部11aは、開きドアDを閉じた場合に開きドアDの下面d1に対向するように水平方向に沿って延在される平板状部分である。基板部11aの基端部11a1は、下方に向けてほぼ直角に屈曲している。この基板部11aには、長手方向に沿った複数箇所にネジ挿通孔11dが設けてある。ネジ挿通孔11dは、上下方向に沿って設けた貫通孔であり、基端部11a1において後述するヒレ状部分11eの突出端面よりも基端部11a1側となり、かつ開きドアDを閉じた場合に開きドアDによって覆われる部分に形成してある。このネジ挿通孔11dは、取付ネジSの軸部を挿通可能、かつ頭部を挿通不可とする内径に形成してある。
ドア当接部11bは、基板部11aの先端部から上方に向けて突出し、開きドアDを閉じた場合に開きドアDの側面d2の下縁部に対向するように構成した部分である。ドア当接部11bにおいて基板部11aに隣設する立上り部分11b1は、基板部11aからほぼ直角に屈曲して上方に突出している。これに対してドア当接部11bにおいて基板部11aから離隔した先端部分11b2は、基板部11aから離隔するに従って漸次下方に傾斜する傾斜面11b3を経た後、ほぼ鉛直下方に屈曲するように構成してある。
気密材装着部11cは、ドア当接部11bの上部から基板部11aの基端部11a1に向けてほぼ水平にヒレ状部分11eを突出することにより、基板部11aとの間に構成したものである。
図7に示すように、本実施の形態1のくつずり本体11は、1枚の薄板によって構成してある。すなわち、基板部11aの先端部を上方に向けてほぼ直角に屈曲することによってドア当接部11bの立上り部分11b1を構成するようにしている。気密材装着部11cは、ドア当接部11bの立上り部分11b1を基板部11aと対向するようにほぼ直角に屈曲した後、180°折り返すことにより構成している。180°折り返した部分は、立上り部分11b1を超える位置までほぼ水平に延在した後、下方に向けて斜めに折り曲げることによって傾斜面11b3を構成し、さらに鉛直下方に屈曲することでドア当接部11bの先端部分11b2を構成している。
上記のように薄板を折り曲げることによって成形したくつずり本体11によれば、ドア当接部11bの上面となる部分に2枚の薄板が重ね合わされる部分が構成されることになるため、強度的に有利となる。従って、床面Fから最も突出したドア当接部11bの上面に部分的に荷重が加えられた場合であっても、湾曲する等の変形が招来されるおそれがなくなる。
補強材12,13は、くつずり本体11を構成するステンレス製の薄板よりも大きな板厚を有した鋼材によって構成したもので、当接部補強材12及び基板部補強材13を備えている。当接部補強材12は、ドア当接部11bの内部に配設されるものであり、基板部補強材13は、基板部11aの内部に配設されるものである。これらの補強材12,13は、平板状を成す補強基部12a,13aの両側縁部からそれぞれほぼ直角となるように一対の脚板部12b,13bを屈曲することにより構成してある。
基板部補強材13の補強基部13aは、基板部11aにおいて水平に延在する部位の内部表面全域に当接することのできる大きさを有した平板状部分である。補強基部13aにおいて基板部11aのネジ挿通孔11dに対応する部位には、それぞれネジ挿通孔13cが形成してある。ネジ挿通孔13cは、取付ネジSの軸部を挿通可能、かつ頭部を挿通不可とする内径に形成したものである。基板部補強材13の脚板部13bは、個々の先端部を水平面に設置させた状態で基板部11aの内部に配設した場合に、基板部11aの基端部11a1及びドア当接部11bの先端部分11b2がそれぞれ床面Fに設置した状態で、補強基部13aを基板部11aの内部表面に当接させることのできる高さ寸法に設定してある。
当接部補強材12の補強基部12aは、ドア当接部11bにおいて水平に延在する部位の内部表面全域に当接することのできる大きさを有した平板状部分である。当接部補強材12の脚板部12bは、個々の先端部を水平面に設置させた状態でドア当接部11bの内部に配設した場合に、基板部11aの基端部11a1及びドア当接部11bの先端部分11b2がそれぞれ床面Fに設置した状態で、補強基部12aをドア当接部11bの内部表面に当接させることのできる高さ寸法に設定してある。
図には明示していないが、これらの補強材12,13は、互いに並設した状態で個々の両端部が縦枠20の下部側面に固定してある。補強材12,13の端部を縦枠20に固定する方法としては、例えば溶接することによって互いの間を固着すれば良い。この場合、予め補強材12,13の相互間においては、並設される脚板部12b,13bの間の複数箇所をスポット溶接で固着しておいても良い。
上記のように構成したくつずり10をコンクリートスラブCの床面Fに取り付ける場合には、まず、図8に示すように、基板部補強材13及び当接部補強材12と、くつずり本体11とを互いに固定する。補強材12,13とくつずり本体11とを互いに固定する方法としては、例えば適宜箇所を接着剤や両面テープによって互いに接着すれば良い。
その後、補強材12,13を固定したくつずり本体11をコンクリートスラブCの床面Fにおいて出入口の下枠となる部分に設置し、図9に示すように、くつずり本体11のネジ挿通孔11d及び基板部補強材13のネジ挿通孔13cを介してコンクリートスラブCに取付ネジSを螺合すれば、くつずり10が補強材12,13を介して床面Fに固定されることになる。
この状態おいては、基板部11aの基端部11a1及びドア当接部11bの先端部分11b2がそれぞれ床面Fに設置した状態で、それぞれの補強材12,13の脚板部12b,13bが床面Fに当接するとともに、補強部材の補強基部12a,13aがくつずり本体11のドア当接部11b及び基板部11aの内部表面に当接した状態となる。従って、くつずり本体11に局部的な荷重が加えられたとしても、変形する事態を招来するおそれはない。これにより、ヒレ状部分11eと基板部11aとの間に構成された気密材装着部11cに気密材ATを装着すれば、図2に示すように、閉じた開きドアDの側面d2の下縁部に気密材ATが全長にわたって確実に圧接された状態となり、出入口に所望の気密性を確保することができるようになる。
しかも、上述したように、床面Fに凹部を設けたり、床面Fやくつずり本体11にモルタルを充填する必要もない。これにより、くつずり10の取り付け作業を容易化することができるとともに、工期の短縮化を図ることができるようになる。
(実施の形態2)
図10は、本発明の実施の形態2であるくつずりを示したものである。ここで例示するくつずり110は、実施の形態1と同様、コンクリートスラブCの床面Fを取付対象とし、機械室やパイプ室等の気密性が要求される部屋の出入口において下枠となる部分に設けられるものである。くつずり110を設ける出入口は、人が出入りするためのもので、ヒンジによって縦枠20に開きドアDが開閉可能に支持される点も実施の形態1と同様である。図11に示すように、くつずり110は、くつずり本体11及び補強材112を備えて構成してある。
くつずり本体11は、出入口の下枠となる部分において外部に露出する部分であり、本実施の形態1と同様、ステンレス製の薄板を曲げ成形することによって構成してある。くつずり本体11が基板部11a、ドア当接部11b及び気密材装着部11cを有している点についても実施の形態1と同様であり、基板部11aにネジ挿通孔11dを設けていない点でのみ実施の形態1と異なっている。従って、実施の形態2のくつずり本体11については、実施の形態1と同一の符号を付してそれぞれの詳細説明を省略する。
くつずり110の補強材112は、くつずり本体11を構成するステンレス製の薄板よりも大きな板厚を有した鋼材によって構成したもので、取付基部112a、当接補強部112b及び基板補強部112cを備えている。取付基部112aは、くつずり本体11の基板部11aに対してほぼ1/2の幅を有した平板状部分である。この取付基部112aには、長手方向に沿った複数箇所にネジ挿通孔112dが設けてある。ネジ挿通孔112dは、取付ネジSの軸部を挿通可能、かつ頭部を挿通不可とする内径に形成してある。
当接補強部112b及び基板補強部112cは、取付基部112aを挟んで両側となる部位にそれぞれ設けたものである。当接補強部112bは、ドア当接部11bの内部に配設される部分であり、基板補強部112cは、基板部11aの内部に配設される部分である。
基板補強部112cは、立上り部112c1、補強基部112c2及び脚板部112c3を有している。立上り部112c1は、取付基部112aの一方の縁部からほぼ直角となるように上方に屈曲した部分である。補強基部112c2は、立上り部112c1の上端から取付基部112aとは反対側に向けてほぼ直角に屈曲して水平に延在する部分である。この補強基部112c2は、くつずり本体11の基板部11aにおいて水平に延在する部位のほぼ1/2の幅を有している。脚板部112c3は、補強基部112c2の延在端部から鉛直下方に向けて屈曲した部分である。立上り部112c1及び脚板部112c3は、基板補強部112cを基板部11aの内部に配設した場合に、基板部11aの基端部11a1及びドア当接部11bの先端部分11b2がそれぞれ床面Fに設置した状態で、補強基部112c2を基板部11aの内部表面に当接させることのできる高さ寸法に設定してある。
当接補強部112bは、立上り部112b1、補強基部112b2、傾斜部112b3及び脚板部112b4を有している。立上り部112b1は、取付基部112aの他方の縁部からほぼ直角となるように上方に屈曲した部分である。補強基部112b2は、立上り部112b1の上端から取付基部112aとは反対側に向けてほぼ直角に屈曲して水平に延在する部分である。この補強基部112b2は、くつずり本体11のドア当接部11bにおいて水平に延在する部位の内部表面全域に当接することのできる大きさに形成してある。傾斜部112b3は、補強基部112b2の延在端部から斜め下方に傾斜したものである。この傾斜部112b3は、くつずり本体11の傾斜面11b3において内部表面全域に当接することのできる大きさに形成してある。脚板部112b4は、傾斜部112b3の延在端部から鉛直下方に向けて屈曲した部分である。立上り部112b1及び脚板部112b4は、ドア当接部11bの内部に配設した場合に、基板部11aの基端部11a1及びドア当接部11bの先端部分11b2がそれぞれ床面Fに設置した状態で、補強基部112b2をドア当接部11bの内部表面に当接させるとともに、傾斜部112b3を傾斜面11b3の内部表面に当接させることのできる高さ寸法に設定してある。
上記のように構成したくつずり110をコンクリートスラブCの床面Fに取り付ける場合には、まず、図12に示すように、補強材112をコンクリートスラブCの床面Fにおいて出入口の下枠となる部分に設置し、補強材112のネジ挿通孔112dを介してコンクリートスラブCに取付ネジSを螺合する。
その後、図13に示すように、補強材112の外表面を覆うようにくつずり本体11を配設すれば、くつずり110が補強材112を介して床面Fに固定されることになる。図には明示していないが、補強材112とくつずり本体11との間は、接着剤や両面テープ等の接着手段により、適宜接着するようにしても良い。
この状態においては、基板部11aの基端部11a1及びドア当接部11bの先端部分11b2がそれぞれ床面Fに設置した状態で、補強材112の取付基部112a及び脚板部112c3が床面Fに当接するとともに、補強材112の補強基部112c2,112b2がそれぞれくつずり本体11のドア当接部11b及び基板部11aの内部表面に当接した状態となる。従って、くつずり本体11に局部的な荷重が加えられたとしても、変形する事態を招来するおそれはない。これにより、ヒレ状部分11eと基板部11aとの間に構成された気密材装着部11cに気密材ATを装着すれば、図11に示すように、閉じた開きドアDの側面d2の下縁部に気密材ATが全長にわたって確実に圧接された状態となり、出入口に所望の気密性を確保することができるようになる。
しかも、上述したように、床面Fに凹部を設けたり、床面Fやくつずり本体11にモルタルを充填する必要もない。これにより、くつずり110の取り付け作業を容易化することができるとともに、工期の短縮化を図ることができるようになる。
さらに、取付ネジSを螺合した補強材112をくつずり本体11によって覆うように構成しているため、取付ネジSが外部に露出することがなく、くつずり110の外観品質を向上させる上で有利となる。
なお、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、くつずり本体をステンレスによって成形しているが、本発明は必ずしもこれに限らず、その他の金属材料によってくつずり本体を成形するようにしても構わない。この場合、くつずり本体と補強材とが異なる材質である必要もない。
また、上述した実施の形態1及び実施の形態2では、基板部及びドア当接部を有したくつずり本体を例示しているが、くつずり本体の形状は、必ずしも実施の形態のものに限定されない。なお、くつずり本体が基板部及びドア当接部を有する場合に上述した実施の形態1及び実施の形態2では、1枚の薄板を曲げ成形することによって基板部及びドア当接部を一体に成形しているが、必ずしも1枚の薄板からくつずり本体を成形する必要はない。
10 くつずり
11 くつずり本体
11a 基板部
11b ドア当接部
11c 気密材装着部
12 当接部補強材
13 基板部補強材
20 縦枠
110 くつずり
112 補強材
AT 気密材
C コンクリートスラブ
D 開きドア
F 床面
S 取付ネジ

Claims (4)

  1. コンクリートスラブの床面において開きドアを備えた出入口の下枠となる部分に取り付けられるくつずりであって、
    鋼材によって構成し、両端部が縦枠の下端部に固定される補強材と、前記補強材の外表面を覆い、かつ前記開きドアとの間の気密材が装着される気密材装着部を有したくつずり本体とを備え、
    前記くつずり本体は、前記開きドアの下面に対向する基板部と、前記基板部よりも上方に突出し、前記開きドアの側面に対向する部位に前記気密材装着部を有したドア当接部とを有し、
    前記補強材は、前記基板部の内部表面に当接する補強部分と、前記ドア当接部の内部表面に当接する補強部分とを有し、
    前記補強材を介して前記コンクリートスラブの床面に取付ネジを螺合することによって固定したことを特徴とするくつずり。
  2. 前記補強材は、前記基板部の内部表面に当接する補強部分及び前記ドア当接部の内部表面に当接する補強部分のそれぞれが両側縁部から下方に延在する脚部分を有し、前記脚部分が前記コンクリートスラブの床面に当接されていることを特徴とする請求項1に記載のくつずり。
  3. 前記くつずり本体をステンレスによって成形し、かつ前記補強材を鋼材によって成形したことを特徴とする請求項1に記載のくつずり。
  4. 1枚の薄板を曲げ成形することにより、前記基板部及び前記ドア当接部を一体に成形したことを特徴とする請求項1に記載のくつずり。
JP2015082792A 2015-04-14 2015-04-14 くつずり Active JP6493748B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082792A JP6493748B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 くつずり

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015082792A JP6493748B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 くつずり

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016199975A JP2016199975A (ja) 2016-12-01
JP6493748B2 true JP6493748B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=57422570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015082792A Active JP6493748B2 (ja) 2015-04-14 2015-04-14 くつずり

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6493748B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112854987A (zh) * 2021-03-01 2021-05-28 滁州风禹新材料科技有限公司 铝钢无机板复合防火门框及安装方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0436393Y2 (ja) * 1985-07-15 1992-08-27
JPH07279538A (ja) * 1994-04-12 1995-10-27 Sekisui Chem Co Ltd 沓摺り、及び、沓摺りの取付構造
JPH11256934A (ja) * 1998-03-12 1999-09-21 Taisei Corp 沓摺部の構造及び施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016199975A (ja) 2016-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10370890B2 (en) Door frame structure and method for mounting door frame structure
JP6493748B2 (ja) くつずり
JP2006248632A (ja) エレベータの三方枠
KR200486029Y1 (ko) 석재고정 브라켓 구조 및 석재 복합 패널
KR101284996B1 (ko) 조립식 문틀 커버
JP5687256B2 (ja) 扉構造
JP6709636B2 (ja) 二重壁工法、貼り終り端部部材及び二重壁設置用下部レール
KR200432632Y1 (ko) 벽패널의 조립구조
KR101591896B1 (ko) 신속하게 시공할 수 있는 발코니 리모델링 창호와 그 시공 방법
KR102064451B1 (ko) 시멘트 페이스트의 누출 방지를 위한 건축용 거푸집 및 이를 이용한 시공 방법
KR20170056871A (ko) 강도가 보강된 방화문
KR101084404B1 (ko) 방수 처리용 건축 내외장 판넬 및 그 시공 방법
KR102183021B1 (ko) 개보수 창틀 설치용 브라켓 조립체
KR20100110557A (ko) 슬래브철근 배근용 판재절곡형 스페이서 및 이의 이용방법
JP6700760B2 (ja) 外壁の出隅構造及び出隅用下地材
JP2007132159A (ja) 床パネルおよび床の施工方法
JP6358654B2 (ja) 扉構造
JP6813294B2 (ja) Alc部材、alc部材の固定構造及び建物
JP2024000699A (ja) 建具装置及びこの建具装置の設置方法
JP4454513B2 (ja) タイル貼りスライド壁構造
JP2008248475A (ja) 外壁材取付金具
JP7045283B2 (ja) トロカバー及び建具枠
JP5303498B2 (ja) 改装サッシユニット及び改装ユニットの取付方法
JP6965771B2 (ja) 壁面材の上端固定構造
JP4147201B2 (ja) 既設ドア枠を利用したドア交換の改装ドア

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6493748

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150