JP6492850B2 - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、図2に示されるように、給電部材と、給電部材に電圧を印加する電源と、芯材及び芯材を覆う導電層を有する転写部材と、を備えた転写装置が記載されている。そして、この転写装置は、導電層の給電部材に接する領域から芯材に向かって導電層内を流れる電荷の第1の電荷量が、芯材から導電層の中間転写体に接する領域に向かって該導電層内を流れる電荷の第2の電荷量より大きくなるように、該第2の電荷量を調整する。
特開2012−68518号公報
トナー像を保持しているベルトを転写ロールと転写ロールに対向する対向ロールとで挟んでニップを形成し、転写ロール又は対向ロールに電圧を印加して、ニップを通過する媒体にトナー像を転写させる転写装置が知られている。そして、この転写装置は、経時的に上昇する転写ロールの抵抗値を低下させるため、適度なタイミングで転写ロール又は対向ロールに転写時と逆極性の電圧を印加して上昇した転写ロールの抵抗値を低下させている。
しかしながら、転写ロール又は対向ロールに転写時と逆極性の電圧を印加すると、一旦低下した転写ロールの抵抗値が再度上昇する場合がある。その結果、転写ロールの抵抗値が上昇し過ぎると、転写ロール又は対向ロールに電圧を印加しても、転写ロールとベルトとの間にベルトが保持するトナー像を媒体に転写させるほどの電界が形成されない虞がある。
本発明は、像保持体又は転写部材に転写動作時と逆極性の電圧が印加されて上昇した転写部材の抵抗値を低下させることができる転写装置の提供を目的とする。
請求項1の転写装置は、トナー像を保持する像保持体とで形成するニップに搬送される媒体に、前記像保持体が保持するトナー像を転写する転写部材と、媒体にトナー像を転写させる転写電圧を、前記像保持体又は前記転写部材に印加する電源と、前記電源が前記像保持体又は前記転写部材に電圧を印加している状態で、前記転写部材の抵抗値を検出する検出部と、前記転写部材の抵抗値が定められた基準値よりも大きい場合において、前記電源に異なる2水準の電圧を印加させて前記検出部で検出した2つの抵抗値の差分が定められた上限値以下のときは、前記電源に前記転写電圧と同極性の正電圧を印加させる正印加モードを行う制御部と、を備えている。
請求項2の転写装置は、請求項1記載の転写装置であって、前記制御部は、前記正印加モードを行った後に前記検出部で検出した前記差分が前記上限値以下のときは、前記転写電圧と同極性で前記正電圧よりも大きい電圧を印加させる。
請求項3の転写装置は、請求項1又は2記載の転写装置であって、前記制御部は、前記抵抗値が前記基準値よりも大きい場合において、前記差分が定められた上限値よりも大きいときは、前記電源に前記転写電圧と逆極性の逆電圧を印加させる逆印加モードを行う。
請求項4の転写装置は、請求項3記載の転写装置であって、前記制御部は、前記逆印加モードを行った後に前記検出部で検出した前記差分が前記上限値よりも大きいときは、前記転写電圧と逆極性で前記逆電圧よりも大きい電圧を印加させる。
請求項5の転写装置は、請求項1〜4の何れか1項記載の転写装置であって、前記像保持体は、ベルトであり、前記転写部材とで前記ベルトを挟む接触体を備え、前記検出部は、前記電源が前記転写部材に電圧を印加している状態又は前記電源が前記接触体を介して前記ベルトに電圧を印加している状態で、前記転写部材、前記ベルト及び前記接触体で形成される電気経路の抵抗値を検出して前記転写部材の抵抗値を導出する。
請求項6の画像形成装置は、請求項1〜5の何れか1項記載の転写装置と、前記像保持体が保持するトナー像を形成する形成部と、を備えている。
請求項1の転写装置は、像保持体又は転写部材に転写動作時と逆極性の電圧が印加されて上昇した転写部材の抵抗値を低下させることができる。
請求項2の転写装置は、印加モードを行った後に検出部で検出した差分が上限値以下のときは、転写電圧と同極性で正電圧と同等の大きさの電圧を印加させる転写装置に比べて、転写部材の抵抗値を早く低下させることができる。
請求項3の転写装置は、像保持体又は転写部材に転写動作時と同極性の電圧が印加されて上昇した転写部材の抵抗値を低下させることができる。
請求項4の転写装置は、印加モードを行った後に検出部で検出した差分が上限値よりも大きいときは、転写電圧と逆極性で逆電圧と同等の大きさの電圧を印加させる転写装置に比べて、転写部材の抵抗値を早く低下させることができる。
請求項5の転写装置は、転写部材の抵抗値を直接検出せずに転写部材の抵抗値を検出することができる。
請求項6の画像形成装置は、転写不良に起因する画像形成不良が抑制される。
実施形態の画像形成装置の概略図(正面図)である。 実施形態の転写装置における2次転写部の周辺の概略図である。 実施形態の転写装置における調整動作のフローチャートの一部である。 実施形態の転写装置における調整動作のフローチャートの一部である。 第2ロールの抵抗変動(上昇)の実験結果(正極性の電圧を一定期間印加した場合)を示すグラフである。 第2ロールの抵抗変動(低下)の実験結果(図5の実験後、負極性の電圧を一定期間印加した場合)を示すグラフである。 第2ロールの抵抗変動(上昇)の実験結果(負極性の電圧を一定期間印加した場合)を示すグラフである。 第2ロールの抵抗変動(低下)の実験結果(図7の実験後、正極性の電圧を一定期間印加した場合)を示すグラフである。 他の実施形態(実施例2)の転写装置における2次転写部の周辺の概略図である。 比較例1(比較形態)の転写装置における2次転写部の周辺の概略図である。 比較例2の転写装置における2次転写部の周辺の概略図である。 実施例1及び2並びに比較例1及び2の実験結果をまとめた表である。 他の実施形態の転写装置における調整動作のフローチャートの一部である。 他の実施形態の転写装置における調整動作のフローチャートの一部である。
≪概要≫
以下、発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)について説明する。次いで、実施例について説明する。
以下の説明では、図面に矢印X及び矢印−Xで示す方向を装置幅方向、図面に矢印Y及び矢印−Yで示す方向を装置高さ方向とする。また、装置幅方向及び装置高さ方向のそれぞれに直交する方向(矢印Z及び矢印−Z方向)を装置奥行き方向とする。
≪実施形態≫
以下、本実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、本実施形態の画像形成装置10の全体構成について説明する。次いで、本実施形態の要部(転写装置30)の構成について説明する。次いで、本実施形態の画像形成装置10の動作について説明する。次いで、本実施形態の作用について説明する。
<画像形成装置の全体構成>
画像形成装置10は、図1に示されるように、トナー像形成部20と、転写装置30と、搬送装置40と、定着装置50と、制御部60と、を含んで構成される電子写真方式の装置とされている。
[トナー像形成部]
トナー像形成部20は、帯電、露光、現像の各工程を行って、転写装置30を構成する後述する転写ベルトTBが保持するトナー像Gを後述する各感光体22Y、22M、22C、22Kに形成する機能を有する。ここで、トナー像形成部20は、形成部の一例である。なお、本実施形態のトナー像Gを構成するトナーTは、一例として負極性とされている。
トナー像形成部20は、それぞれ異なる色(Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック))のトナー像Gを各感光体22Y、22M、22C、22Kに形成する単色ユニット21Y、21M、21C、21Kで構成されている。単色ユニット21Y、21M、21C、21Kは、それぞれが形成するトナー像Gの色以外は同様の構成とされている。以下、単色ユニット21Y、21M、21C、21K及びその構成要素を区別する必要がない場合、単色ユニット21Y、21M、21C、21Kのアルファベット(Y、M、C、K)を省略して説明する。各単色ユニット21は、感光体22と、帯電装置24と、露光装置26と、現像装置28と、を含んで構成されている。感光体22は、円筒とされている。そして、感光体22は、その軸方向が装置奥行き方向に沿った状態で配置されている。なお、図1では、単色ユニット21K以外の単色ユニット21を構成する感光体22、帯電装置24、露光装置26及び現像装置28の符号が省略されている。
[転写装置]
転写装置30は、各単位ユニット21で形成されて後述する各ニップN1で1次転写された各色のトナー像Gを保持しながら(図中の矢印R方向に)周回する機能と、後述するニップN2で搬送される媒体Pに各色のトナー像Gを2次転写する機能を有する。転写装置30の構成については後述する。
[搬送装置]
搬送装置40は、媒体PがニップN2及び後述するニップN3を通過するように、媒体Pを搬送する機能を有する。
[定着装置]
定着装置50は、転写装置30により媒体Pに2次転写されたトナー像Gを構成するトナーTをニップN3で加熱、加圧して、媒体PにトナーTを定着させる機能を有する。定着装置50は、加熱部50Aと、加圧部50Bと、を含んで構成されている。
[制御部]
制御部60は、画像形成装置10を構成する制御部60以外の各部を制御する機能を有する。例えば、制御部60は、外部装置(図示省略)からの画像データを受け取るように構成されている。そして、画像データを受け取った制御部60は、画像形成装置10を構成する制御部60以外の各部を制御する(各部にそれぞれの動作をさせる)ようになっている。制御部60の機能については、後述する画像形成装置10の動作の説明の中で説明する。
なお、制御部60のうち転写装置30を制御する部分60A(図1参照)は、転写装置30の一部を構成する。以下の説明では、当該部分60Aを制御部60Aとする。
以上が、本実施形態の画像形成装置10の全体構成についての説明である。
<要部(転写装置)の構成>
次に、転写装置30の構成について図面を参照しつつ詳しく説明する。
転写装置30は、図1に示されるように、転写ベルトTBと、複数の第1ロール32と、駆動ロール34と、2次転写部36と、制御部60Aと、を含んで構成されている。ここで、転写ベルトTBは、像保持体の一例である。
〔転写ベルト、第1ロール及び駆動ロール〕
転写ベルトTBは、無端状とされている。各第1ロール32は、各感光体22の下側に配置され、転写ベルトTBを挟んで各感光体22と各ニップN1を形成している。そして、各第1ロール32は、電源(図示省略)から電圧(1次転写電圧)が印加されることで、各感光体22に形成された各色のトナー像Gを転写ベルトTBに1次転写させるようになっている。また、駆動ロール34は、駆動源(図示省略)により駆動されて、その軸周りに回転しながら、転写ベルトTBを矢印R方向に周回させるようになっている。以上の構成により、転写ベルトTBは、矢印R方向に周回しながら、各単色ユニット21から各色のトナー像Gが1次転写されるようになっている。そして、転写ベルトTBは、各色のトナー像Gを外周に保持しながら、各色のトナー像Gを後述するニップN2へ到達させるようになっている。
〔2次転写部〕
2次転写部36は、転写ベルトTBが保持している各色のトナー像Gを、搬送装置40により搬送される媒体Pに2次転写する機能を有する。2次転写部36は、図1及び図2に示されるように、第2ロール70と、第3ロール80と、可動部(図示省略)と、電源PSと、検出部DTと、を含んで構成されている。ここで、第2ロール70は、転写部材の一例である。また、第3ロール80は、接触体の一例である。
〈第2ロール〉
第2ロール70は、転写ベルトTBとで形成する後述するニップN2に搬送される媒体Pに、転写ベルトTBが保持するトナー像Gを2次転写する機能を有する。第2ロール70は、図2に示されるように、金属製のシャフト72と、円筒状の弾性体74と、を備えている。弾性体74は、シャフト72に嵌め込まれて接着されている。また、シャフト72の両端側の部分は、弾性体74の両端からはみ出している。そして、第2ロール70(シャフト72)の両端は、画像形成装置10のフレーム(図示省略)に嵌め込まれた軸受(図示省略)に支持されている。なお、本実施形態の弾性体74は、一例としてイオン伝導性を有している。また、シャフト72は、板ばね(図示省略)に接触して接地されている。
〈第3ロール〉
第3ロール80は、転写ベルトTBの内周に接触して、第2ロール70と転写ベルトTBとにニップN2を形成させる機能を有する。第3ロール80は、図2に示されるように、金属製のシャフト82と、円筒状の抵抗体84と、を備えている。抵抗体84は、シャフト82に嵌め込まれて接着されている。また、シャフト82の両端側の部分は、抵抗体84からはみ出している。また、第3ロール80は、図1及び図2に示されるように、転写ベルトTBを挟んで、第2ロール70の反対側(上側)に配置されている。そして、第3ロール80は、後述する可動部(図示省略)により可動されて、転写ベルトTBを第2ロール70(の弾性体74)に押付けるようになっている。なお、第3ロール80は、後述する電源PSから電圧が印加されるようになっている。そして、第3ロール80は、電源PSから印加された電圧を接触する転写ベルトTBに印加するようになっている。
〈可動部〉
可動部(図示省略)は、第3ロール80を上下方向に移動させる機能を有する。具体的には、可動部は、一対の軸受(図示省略)と、一対の引っ張りばね(図示省略)と、一対のカム(図示省略)と、を含んで構成されている。一対の軸受は、シャフト82の両端側の部分に嵌め込まれている。一対の引っ張りばねの一端は、それぞれ一対の軸受に引っ掛けられた状態で、第3ロール80を上側に引っ張っている。一対のカムは、シャフト(図示省略)の両端に固定された状態で、それぞれ一対の軸受を押圧している。また、一対のカムは、駆動源(図示省略)がシャフトを自軸(自らの軸のことをいう。)周りに回転させることで、一対の軸受を押圧しながら回転するようになっている。以上の構成より、可動部は、第3ロール80を上下方向に移動させるようになっている。なお、図1及び図2は、画像形成動作時(転写動作時)の位置(動作位置)に、第3ロール80が配置されている状態を示している。
〈電源〉
電源PSは、第3ロール80(のシャフト82)に電圧を印加する機能を有する。具体的には、電源PSは、媒体PがニップN2を通過する際、シャフト82に2次転写電圧(負極性の電圧)を印加されるようになっている。その結果、転写ベルトTBと第2ロール70との間に第2ロール70から転写ベルトTBに向く電界が形成されて、転写ベルトTBに保持されているトナー像GがニップN2に搬送される媒体Pに転写(2次転写)されるようになっている。また、電源PSは、媒体PがニップN2を通過する前後に、シャフト82に2次転写電圧と逆極性の(正極性の)電圧(一例として0.5kV〜1.5kV)を印加されるようになっている。その結果、転写ベルトTBと第2ロール70との間に転写ベルトTBから第2ロール70に向く電界が形成されて、転写ベルトTBの非画像領域(トナー像Gが1次転写されていない領域のことをいう。)に付着したかぶりトナーT等を第2ロール70に転移させ難くしている。
なお、前述のとおり、第3ロール80は、電源PSから印加された電圧を接触する転写ベルトTBに印加するようになっている。そうすると、電源PSは、第3ロール80を介して、転写ベルトTBに電圧を印加する機能を有するといえる。
また、本実施形態の電源PSは、2次転写電圧として、標準環境(一例として温度23℃、湿度65%の環境)では−3〜−0.5kV程度の電圧を、低温低湿環境(一例として温度10℃、湿度15%の環境)では−12kV程度の電圧を、第3ロール80のシャフト82に印加するようになっている。すなわち、本実施形態の電源PSは、−12kV〜−0.5kVの2次転写電圧をシャフト82に印加するようになっている。なお、本実施形態の電源PSは、後述する制御部60Aに制御され、第3ロール80のシャフト82と第2ロール70のシャフト72との間に定められた大きさの電流値の電流を流して、シャフト82に2次転写電圧を印加するようになっている。
〈検出部〉
検出部DTは、第2ロール70の抵抗値を検出する機能を有する。検出部DTは、図2に示されるように、第3ロール80のシャフト82及び第2ロール70のシャフト72に接続されている2つの端子ETを有している。各端子ETは、それぞれ第2ロール70のシャフト72と第3ロール80のシャフト82とに接続されている。そして、検出部DTは、転写ベルトTBに2次転写電圧が印加されている場合に、シャフト82とシャフト72との電位差を測定するようになっている。
具体的に、検出部DTは、転写ベルトTBに電圧が印加されている場合に、第2ロール70のシャフト72と第3ロール80のシャフト82との間の電位差を測定し、電源PSが第2ロール70、転写ベルトTB及び第3ロール80で形成される電気経路(以下、特定電気経路という。)に流す電流値から特定電気経路の抵抗値を検出するようになっている。そして、検出部DTは、検出した特定電気経路の抵抗値から、第2ロール70の抵抗値を導出するようになっている。この場合、転写ベルトTB及び第3ロール80の流れる電流に対する抵抗値は検出部DTの有するROM(図示省略)にテーブルとして格納されており、検出部DTは、当該テーブルから取り出した各電流値に対応する転写ベルトTB及び第3ロール80の抵抗値を用いて、検出した特定電気経路の抵抗値から、第2ロール70の抵抗値を導出するようになっている。
なお、検出部DTが導出した第2ロール70の抵抗値の情報は、制御部60Aに送られるようになっている。
〈2次転写部についての補足〉
以下、2次転写部36について補足する。
(補足1)
前述のとおり、第2ロール70の弾性体74は、一例としてイオン伝導性を有している。そして、本実施形態の第2ロール70は、転写ベルトTB及び第3ロール80に比べて、電圧が印加されることで経時的に抵抗値が変動(上昇及び低下)し易い。
(補足2)
前述のとおり、第3ロール80のシャフト82は、転写動作時に、電源PSから正極性及び負極性の電圧が印加されるようになっている。そして、第3ロール80に正極性及び負極性の電圧が印加されることは、第2ロール70に同等の大きさで逆極性の電圧が印加されることを意味する。そのため、本実施形態の第2ロール70は、転写動作時において、転写ベルトTB及び第3ロール80に比べて、抵抗値が大きく変動する状況で使用される。
〔制御部〕
制御部60Aは、転写装置30を構成する制御部60A以外の各部を制御する機能を有する。例えば、制御部60Aは、転写装置30を構成する駆動ロール34の駆動源の駆動、電源PSによる第3ロール80への2次転写電圧の印加等の制御を行うようになっている。また、制御部60Aは、2次転写部36の検出部DTから送られる第2ロール70の抵抗値の情報に応じて電源PSから第3ロール80に正極性又は負極性の電圧を印加させて、第2ロール70(の弾性体74)の抵抗値を調整するようになっている。すなわち、制御部60Aは、第2ロール70の抵抗値の調整を行う機能を有するといえる。以下、制御部60Aによる第2ロール70の抵抗値の調整の動作(以下、調整動作という。)について、図3及び図4を参照しつつ説明する。
〈調整動作〉
本実施形態の調整動作は、画像形成装置10の使用開始から装置寿命まで行われるように設定されている。本実施形態の調整動作は、転写装置30による転写動作(一例として1次転写動作、2次転写動作その他転写に関する動作)に含まれる1つの動作とされている。そして、制御部60Aは、調整動作と、調整動作以外の転写動作とを並行して行うようになっている。ただし、制御部60Aは、転写装置30(2次転写部36)が2次転写動作を行っている期間中、調整動作に含まれるすべてのステップ(図3及び図4参照)のうちステップS140、ステップS150、ステップS200及びステップS210を行わないようになっている。
また、制御部60Aは、画像形成装置10の使用開始から基準枚数(一例として100枚)まで画像形成が行われた媒体Pの枚数をカウントし、カウントした媒体Pの枚数をカウント値として、制御部60Aが備えるRAM(図示省略)に記憶させるようになっている。また、制御部60Aは、カウント値が基準枚数に達すると、RAMに記憶させたカウント値をリセットし、その後はカウントとリセットとを繰り返すようになっている。
(判断ステップS100)
制御部60Aは、判断ステップS100において、画像形成装置10の使用開始からのカウント値が基準枚数であるか(基準枚数まで画像形成を行ったか)を判断するようになっている。そして、制御部60Aは、判断ステップS100で肯定判断をした場合、判断ステップS110の判断を行うようになっている。なお、制御部60Aは、判断ステップS100において否定判断をした場合、肯定判断をするまで判断ステップS100を行うようになっている。
(判断ステップS110)
制御部60Aは、判断ステップS110において、第2ロール70の抵抗値が基準値(一例として1.0×10Ω)よりも大きいかを判断するようになっている。ここで、第2ロール70の抵抗値は、以下のようにして測定される。制御部60Aは、電源PSにより特定電気経路に判断ステップS110のための電流(一例として+90μA)を流し、検出部DTにより第2ロール70のシャフト72と第3ロール80のシャフト82との間の電位差を測定させて、特定電気経路の抵抗値を検出させるようになっている。次いで、制御部60Aは、検出部DTのROMのテーブルから取り出した各電流値に対応する転写ベルトTB及び第3ロール80の抵抗値を用いて、検出した特定電気経路の抵抗値から第2ロール70の抵抗値を導出するようになっている。そして、制御部60Aは、判断ステップS110で肯定判断をした場合、ステップS120を行うようになっている。なお、制御部60Aは、判断ステップS110において否定判断をした場合、ステップS120を行わず、再度判断ステップS100の判断を行うようになっている。
(ステップS120)
制御部60Aは、ステップS120において、電源PSから第3ロール80に異なる2水準の電圧(一例として、0.1kV及び3kV)を印加させて、2水準の電圧に対応する特定電気経路の2つの抵抗値を検出部DTに検出させるようになっている。そして、制御部60Aは、検出部DTのROMのテーブルから取り出した各印加電圧に対応する転写ベルトTB及び第3ロール80の抵抗値を用いて、検出した特定電気経路の抵抗値から第2ロール70の抵抗値を算出し、異なる2水準の電圧を印加させた場合の第2ロール70の抵抗値の差分(以下、差分Δという。)を導出するようになっている。制御部60Aは、ステップS120が終了すると、判断ステップS130の判断を行うようになっている。
(判断ステップS130)
制御部60Aは、判断ステップS130において、差分Δの値が定められた上限値(一例として0.3logΩ)よりも大きいかを判断するようになっている。そして、制御部60Aは、判断ステップS130で肯定判断をした場合、ステップS140を行うようになっている。これに対して、制御部60Aは、判断ステップS130で否定判断をした場合、ステップS150を行うようになっている。
(ステップS140)
制御部60Aは、ステップS140において、直前に第3ロール80に印加されていた2次転写電圧と逆極性の電圧(逆電圧、一例として2次転写電圧(の絶対値)と同等の大きさの電圧)を、電源PSから第3ロール80に定められた期間(一例として2秒)印加させるようになっている。そして、制御部60Aは、ステップS140が終了すると、判断ステップS160を行うようになっている。なお、ステップS140は、逆印加モードの一例である。
(ステップS150)
制御部60Aは、ステップS150において、電源PSから第3ロール80へ2次転写電圧と同極性の電圧(一例として直前に第3ロール80に印加されていた2次転写電圧)を、定められた期間(一例として2秒)印加させるようになっている。そして、制御部60Aは、ステップS150が終了すると、判断ステップS160を行うようになっている。なお、ステップS150は、正印加モードの一例である。
(判断ステップS160)
制御部60Aは、判断ステップS160において、判断ステップS100で肯定判断をした後のカウント値が基準枚数であるか(基準枚数まで画像形成を行ったか)を判断するようになっている。そして、制御部60Aは、判断ステップS160で肯定判断をした場合、判断ステップS170の判断を行うようになっている。なお、制御部60Aは、判断ステップS160において、判断ステップS100と同様に否定判断をした場合、肯定判断をするまで判断ステップS160を行うようになっている。
(判断ステップS170)
制御部60Aは、判断ステップS170において、第2ロール70の抵抗値が基準値よりも大きいかを判断するようになっている。制御部60Aは、判断ステップS170において、判断ステップS110と同様の方法で第2ロール70の抵抗値を導出するようになっている。そして、制御部60Aは、判断ステップS170において肯定判断をした場合、ステップS180を行うようになっている。これに対して、制御部60Aは、判断ステップS170において否定判断をした場合、ステップS180を行わず、再度判断ステップS100の判断を行うようになっている。
(ステップS180)
制御部60Aは、ステップS180において、ステップS120と同様の方法で、差分Δを導出するようになっている。そして、制御部60Aは、ステップS180が終了すると、判断ステップS190の判断を行うようになっている。
(判断ステップS190)
制御部60Aは、判断ステップS190において、判断ステップS130と同様に差分Δの値が定められた上限値よりも大きいかを判断するようになっている。そして、制御部60Aは、判断ステップS190で肯定判断をした場合、ステップS200を行うようになっている。これに対して、制御部60Aは、判断ステップS190で否定判断をした場合、ステップS210を行うようになっている。
(ステップS200)
制御部60Aは、ステップS200において、電源PSから第3ロール80へ直前に第3ロール80に印加されていた2次転写電圧と逆極性の電圧であって、2次転写電圧(の絶対値)よりも大きい電圧(一例として2次転写電圧よりも10%大きい電圧)を、定められた期間(一例として2秒)印加させるようになっている。そして、制御部60Aは、ステップS200が終了すると、再び判断ステップS160を行うようになっている。なお、前述の2次転写電圧(の絶対値)よりも大きい電圧とは、先に行ったステップS140で第3ロール80に印加した電圧のことである。
(ステップS210)
制御部60Aは、ステップS210において、電源PSから第3ロール80へ直前に第3ロール80に印加されていた2次転写電圧と同極性の電圧であって、2次転写電圧(の絶対値)よりも大きい電圧(一例として2次転写電圧よりも10%大きい電圧)を、電源PSから第3ロール80に定められた期間(一例として2秒)印加させるようになっている。そして、制御部60Aは、ステップS210が終了すると、再び判断ステップS160を行うようになっている。なお、前述の2次転写電圧(の絶対値)よりも大きい電圧とは、先に行ったステップS150で第3ロール80に印加した電圧のことである。
以上が、調整動作についての説明である。
〈調整動作により、第2ロールの抵抗が調整できる根拠〉
前述の調整動作は、第2ロール70の抵抗上昇による転写不良の発生を抑制するために行われるものである。以下、前述の調整動作を行うことで第2ロール70の抵抗上昇を抑制するメカニズムを説明する。
図5は、第2ロール70、転写ベルトTB及び第3ロール80を、本実施形態の画像形成装置10の転写動作時の条件で回転させながら、A4サイズの媒体P20万枚相当の画像形成を行う時間、電源PSから第3ロール80に正極性の電圧を印加した後の第2ロール70の抵抗値(体積抵抗率)を調べた実験(以下、第1実験という。)の結果を示している。図5は、初期の第2ロール70の抵抗値(前)と、第1実験終了後の第2ロール70の抵抗値(後)とを示している。また、第1実験において、正極性の電圧を印加すると、特定電気経路には90μAの電流が流れていた。第1実験の結果によれば、第2ロール70の抵抗値は、正極性の電圧を印加し続けることで上昇することが分かった。なお、第2ロール70の抵抗値は、第2ロール70の両端のシャフト72にそれぞれ500gの錘を乗せた状態で、金属製の平板に押し当て、シャフト72に各電圧(0.1kV、0.5kV、1kV、2kV、3kV)を印加して測定した。
図6は、第1実験の後、第2ロール70、転写ベルトTB及び第3ロール80を本実施形態の画像形成装置10の転写動作時の条件で回転させながら、A4サイズの媒体P10万枚相当(第1実験開始後累積30万枚相当)の画像形成を行う時間、電源PSから第3ロール80に負極性の電圧を印加した後の第2ロール70の抵抗値(体積抵抗率)を調べた実験(以下、第2実験という。)の結果を示している。図6は、第1実験終了後の第2ロール70の抵抗値(前)と、第2実験終了後の第2ロール70の抵抗値(後)とを示している。また、第2実験において、負極性の電圧を印加すると、特定電気経路には−90μAの電流が流れていた。第2実験の結果によれば、第2ロール70の抵抗値は、負極性の電圧を印加し続けることで低下することが分かった。
図7は、第2ロール70、転写ベルトTB及び第3ロール80を本実施形態の画像形成装置10の転写動作時の条件で回転させながら、A4サイズの媒体P20万枚相当の画像形成を行う時間、電源PSから第3ロール80に負極性の電圧を印加した後の第2ロール70の抵抗値(体積抵抗率)を調べた実験(以下、第3実験という。)の結果を示している。図7は、初期の第2ロール70の抵抗値(前)と、第3実験終了後の第2ロール70の抵抗値(後)とを示している。また、第3実験において、負極性の電圧を印加すると、特定電気経路には−90μAの電流が流れていた。第3実験の結果によれば、第2ロール70の抵抗値は、負極性の電圧を印加し続けることで上昇することが分かった。また、第3実験の結果を第1実験の結果と比較すると、第3実験における20万枚相当の画像形成を行う時間負極性の電圧を印加した後の第2ロール70の差分Δ(図7参照)は、第1実験における20万枚相当の画像形成を行う時間正極性の電圧を印加した後の第2ロール70の差分Δ(図5参照)に比べて小さいことが分かった。なお、図7には図示していないが、第3実験の後、第3ロール80に負極性の電圧を印加すると、第2ロール70の抵抗値は更に上昇することが分かった。
図8は、第3実験の後、第2ロール70、転写ベルトTB及び第3ロール80を転写動作時と同様の条件で回転させながら、A4サイズの媒体P10万枚相当(第3実験開始後累積30万枚相当)の画像形成を行う時間、電源PSから第3ロール80に正極性の電圧を印加した後の第2ロール70の抵抗値(体積抵抗率)を調べた実験(以下、第4実験という。)の結果を示している。図8は、第3実験終了後の第2ロール70の抵抗値(前)と、第4実験終了後の第2ロール70の抵抗値(後)とを示している。また、第4実験において、正極性の電圧を印加すると、特定電気経路には90μAの電流が流れていた。
以上説明した第1〜第4実験の結果から、本願の発明者は、第3ロール80に何れの極性の電圧を印加しても、第2ロール70の抵抗値を上昇させる場合があることの知見を得た。しかしながら、本願の発明者は、第3ロール80に正極性の電圧を印加して抵抗値が上昇した第2ロール70の差分Δは、第3ロール80に負極性の電圧を印加して抵抗値が上昇した第2ロール70の差分Δに比べて大きいことを見出した。そこで、本実施形態の調整動作では、第2ロール70の抵抗値が上限値よりも大きい場合には第3ロール80に正極性の電圧を印加して抵抗値が上昇したと擬制して、その後第3ロール80に負極性(逆極性)の電圧を印加することで第2ロール70の抵抗を低下させるようにした(ステップS140、ステップS200)。また、本実施形態の調整動作では、第2ロール70の抵抗値が上限値以下の場合には第3ロール80に負極性の電圧を印加して抵抗値が上昇したと擬制して、その後第3ロール80に正極性の電圧を印加することで第2ロール70の抵抗を低下させるようにした(ステップS150、ステップS210)。
以上が、画像形成装置10の構成についての説明である。
<画像形成装置の動作>
次に、本実施形態の画像形成装置10の動作について、図面を参照しつつ説明する。
外部装置(図示省略)から画像データを受け取った制御部60は、トナー像形成部20を作動させる。そして、帯電装置24が感光体22を帯電し、露光装置26が感光体22を露光し、現像装置28がトナー像Gを現像することで、各トナー像形成部20は、各感光体22に各トナー像Gを形成する。
次いで、各第1ロール32は、電源(図示省略)から1次転写電圧が印加されて、各ニップN1において、周回する転写ベルトTBに各感光体22に形成された各トナー像Gを1次転写する。第3ロール80は、可動部(図示省略)により動作位置に移動され、第2ロール70と転写ベルトTBとにニップN2を形成させる。そして、周回する転写ベルトTBに1次転写されて転写ベルトTBに保持されている各トナー像Gが転写ベルトTBとともにニップN2に到達するタイミングに合わせて、搬送装置40は、ニップN2に媒体Pを送り込む。また、電源PSは、第3ロール80に2次転写電圧を印加し、転写ベルトTBに保持されているトナー像GをニップN2を通過する媒体Pに転写させる電界を形成する。その結果、第2ロール70は、ニップN2を通過する媒体Pに転写ベルトTBの各トナー像Gを2次転写する。次いで、定着装置50は、媒体Pに2次転写されたトナー像Gを、加熱部50Aにより加熱、加圧部50Bにより加圧して、媒体Pにトナー像Gを定着させる。そして、トナー像Gが定着された媒体Pは、搬送装置40により画像形成装置10の外に排出されて、画像形成装置10の動作が終了する。なお、画像形成装置10による画像形成動作(転写装置30による転写動作)に並行して、転写装置30における調整動作も行われる。
以上が、画像形成装置10の動作についての説明である。
<作用>
次に、本実施形態の作用(第1〜第3の作用)について説明する。
[第1の作用]
まず、本実施形態の第1の作用を以下に想定する比較形態と比較しながら図面を参照しつつ説明する。なお、比較形態の説明において、本実施形態で用いた部品等と同じ部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いる。
比較形態の転写装置30A(図10参照)は、本実施形態の転写装置30のような調整動作(図3及び図4参照)を行わない。具体的には、比較形態の転写装置30Aは、判断ステップS100、判断ステップS110の後、ステップS140を行うようになっている。つまり、比較形態の転写装置30Aは、第2ロール70の抵抗値が定められた基準値よりも大きい場合、第3ロール80に逆極性の電圧(直前の2次転写電圧の絶対値と同等の大きさの電圧)を印加するようになっている。比較形態の転写装置30Aは、上記の点以外は、本実施形態の転写装置30と同様の構成とされている。また、比較形態の画像形成装置10Aは、本実施形態の転写装置30に換えて比較形態の転写装置30Aを備えている点以外は、本実施形態の画像形成装置10と同様の構成とされている。
比較形態の転写装置30Aの場合、第2ロール70の抵抗値が定められた基準値よりも大きい場合、常に第3ロール80に負極性の電圧を印加する。つまり、比較形態の転写装置30Aは、第3ロール80に負極性の電圧が印加して第2ロール70の抵抗値が上昇した場合(図7参照)、第3ロール80に負極性の電圧を印加する。その結果、比較形態の転写装置30Aの場合、第2ロール70の抵抗値が更に上昇してしまう。そして、比較形態の転写装置30Aは、上記のような制御を継続して行うことから、第2ロール70の抵抗値が2次転写を行うことが困難な抵抗値まで上昇する虞がある。
これに対して、本実施形態の転写装置30は、図3に示されるように、ステップS120で差分Δを導出して判断ステップS130で差分Δが定められた上限値以下の場合、第3ロール80に負極性の電圧を印加して抵抗値が上昇したと擬制する。そして、本実施形態の転写装置30は、ステップS150で第3ロール80に正極性の電圧を印加する。また、本実施形態の転写装置30は、判断ステップS130で差分Δが定められた上限値よりも大きい場合、第3ロール80に正極性の電圧を印加して抵抗値が上昇したと擬制する。そして、本実施形態の転写装置30は、ステップS140で第3ロール80に負極性(逆極性)の電圧を印加する。
したがって、本実施形態の転写装置30は、第2ロール70に転写動作時と逆極性(負極性)の電圧が印加されて上昇した第2ロール70の抵抗値を低下させることができる。そのため、本実施形態の転写装置30は、第2ロール70に転写動作時と逆極性(負極性)の電圧が印加されて上昇した第2ロール70の抵抗値を低下させることによる転写不良が発生し難い。また、本実施形態の画像形成装置10は、上記転写不良に起因する画像形成不良が抑制される。なお、本実施形態の転写装置30は、第2ロール70に転写動作時と正極性の電圧が印加されて上昇した第2ロール70の抵抗値を低下させることができる。
[第2の作用]
次に、本実施形態の第2の作用について説明する。
本実施形態の転写装置30は、図3に示されるように、判断ステップS130で差分Δが定められた上限値よりも大きい場合、ステップS140で第3ロール80に負極性(逆極性)の電圧を印加する。その後、本実施形態の転写装置30は、図4に示されるように、判断ステップS170で第2ロール70の抵抗値が定められた基準値よりも大きいと判断し、判断ステップS190で差分Δが定められた上限値よりも大きい場合、先に行ったステップS140で第3ロール80に印加した電圧と同極性で当該電圧よりも大きい電圧を定められた期間印加させる。
したがって、本実施形態の転写装置30は、ステップS200において、先に行ったステップS140で第3ロール80に印加した電圧を定められた期間印加させる転写装置に比べて、第2ロール70の抵抗値を早く低下させることができる。
また、本実施形態の転写装置30は、判断ステップS130で差分Δが定められた上限値以下の場合、ステップS150で第3ロール80に正極性の電圧を印加する。その後、本実施形態の転写装置30は、判断ステップS170で第2ロール70の抵抗値が定められた基準値よりも大きいと判断し、判断ステップS190で差分Δが定められた上限値以下の場合、先に行ったステップS150で第3ロール80に印加した電圧と同極性で当該電圧よりも大きい電圧を定められた期間印加させる。
したがって、本実施形態の転写装置30は、ステップS210において、先に行ったステップS150で第3ロール80に印加した電圧を定められた期間印加させる転写装置に比べて、第2ロール70の抵抗値を早く低下させることができる。
[第3の作用]
次に、本実施形態の第3の作用について説明する。
本実施形態の転写装置30は、前述のとおり、検出した特定電気経路の抵抗値から、第2ロール70の抵抗値を導出するようになっている。
したがって、本実施形態の転写装置30は、第2ロール70の抵抗値を直接検出せずに第2ロール70の抵抗値を検出することができる。
≪実施例≫
次に、実施例及び比較例について図面を参照しつつ説明する。なお、各実施例及び各比較例の説明において、本実施形態で用いた部品等と同じ部品等を用いる場合、その部品等の符号をそのまま用いる。
<概要>
以下に説明する実施例の画像形成装置及び比較例の画像形成装置を用いて、第2ロール70の抵抗値の特性の測定及び媒体Pに形成された画像の評価を行った。
<実施例の画像形成装置の説明>
実施例の画像形成装置は、実施例1として図9の画像形成装置10Bと、実施例2として本実施形態の画像形成装置10とである。なお、実施例1の画像形成装置10Bは、検出部DTの2つの端子ETが第2ロール70のシャフト72と弾性体74の外周とに接触するように構成されている。そのため、実施例1の場合、第2ロールの電圧を測定して、第2ロール70に流れる電流との関係から第2ロール70の抵抗値を導出するようになっている。実施例1の画像形成装置10Bは、上記の点以外は、本実施形態の画像形成装置10と同様の構成とされている。なお、実施例1の画像形成装置10B及び転写装置30Bは、本発明の技術的範囲に含まれることはいうまでもない。
なお、本実験では、実施例の画像形成装置10、10Bにおける調整動作において、判断ステップS110及び判断ステップS170の定められた基準値(logΩ)を7.6として行った。
<比較例の画像形成装置の説明>
比較例の画像形成装置は、比較例1として図10の画像形成装置10Aと、比較例2として図11の画像形成装置10Cとである。比較例1の画像形成装置10Aは、上記の点以外は、本実施形態の画像形成装置10と同様の構成とされている。また、比較例2の画像形成装置10Cは、第2ロール70のシャフト72を接地せず、第2ロール70(の弾性体74)の外周に接触する金属製ロールMRを接地している。そして、金属製ロールMRに電源PSの一方の出力端子を接続している。比較例2の画像形成装置10Cは、上記の点以外は、比較例1の画像形成装置10Aと同様の構成とされている。
<実験方法の説明>
上記の画像形成装置10、10B、10A、10Cを用いて、A4サイズの媒体Pに、ハーフトーンのベタ画像の画像形成を媒体Pの枚数80万枚まで行った。そして、この実験では、初期(画像形成開始前)、媒体Pに40万枚及び80万枚の画像形成を行った後で、抵抗値の特性の測定と、画質の評価を行った。
抵抗値の特性の測定では、第2ロール70の抵抗値と、差分Δの算出とを行った。抵抗値は、第2ロール70の両端のシャフト72にそれぞれ500gの錘を乗せた状態で、金属製の平板に押し当て、シャフト72に電圧(0.1kV、3kV)を印加して測定した。また、差分Δは、抵抗値の測定結果から算出した。
画質の評価における転写不良の評価では、各評価時(初期、媒体Pに40万枚及び80万枚の画像形成を行った後)において、ベタ画像にかすれた部分があるか否かを目視で観察して行った。また、連鎖状白抜けの評価では、各評価時(初期、媒体Pに40万枚及び80万枚の画像形成を行った後)において、ベタ画像に白抜け部分(媒体Pにトナー像が定着されていない部分)があるか否かを目視で観察して行った。
<結果>
以下、図12にまとめた表に基づいて、本実験の評価結果について説明する。
[抵抗値の特性の測定]
〔抵抗値について〕
実施例1及び2の場合、抵抗値(体積抵抗率(logΩ))は、最大7.5(初期から抵抗値が0.1上昇)であった。すなわち、実施例1及び2の場合、各評価時において、抵抗値が基準値を超えていなかった。これに対して、比較例1の抵抗値は最大8.2(初期から抵抗値が0.8上昇)、比較例2の抵抗値は最大7.7(初期から抵抗値が0.5上昇)であった。すなわち、比較例1及び2の場合、画像形成枚数が増えるほど、抵抗値が大きくなり、比較例1の場合は40万枚の時点で基準値を超え、比較例2の場合は、80万枚の時点で基準値を超えていた。以上より、実施例1及び2は、比較例1及び2に比べて、第2ロール70の抵抗値が上昇し難いといえる。
〔差分Δについて〕
実施例1及び2の場合、差分Δは、評価時に関わらず0.2であった。これに対して、比較例1の差分Δは最大0.8(初期から抵抗値が0.6上昇)、比較例2の差分Δは最大0.5(初期から抵抗値が0.3上昇)であった。以上より、実施例1及び2は、評価時に関わらず差分Δが上昇しない(し難い)といえる。これに対して、比較例1及び2は、実施例1及び2に比べて、第2ロール70の差分Δが上昇し易いといえる。
[画質の評価]
以下、各評価において、○は良好(問題がない状態)、△は○よりは悪い状態、×は不良(△よりも悪い状態であって、問題がある状態)とした。
〔転写不良について〕
実施例1及び2の場合、評価時に関わらず転写不良が観察されなかった。これに対して、比較例1では、40万枚及び80万枚の画像形成を行った後、転写不良が観察された。また、比較例2では、80万枚の画像形成を行った後、実施例1に比べて注意して発見できる程度の転写不良が観察された。
〔連鎖状白抜けについて〕
実施例1及び2の場合、評価時に関わらず連鎖状白抜けが観察されなかった。これに対して、比較例1及び2では、40万枚及び80万枚の画像形成を行った後、連鎖状白抜けが観察された。
<考察>
前述のとおり、比較例1の画質の評価の結果は、全体の中で最も悪い結果となった。これについて、図12の表を見ると、比較例1の場合、実施例1及び2並びに比較例2に比べて、経時的に第2ロール70の抵抗値が上昇しやすく、また、第2ロール70の差分Δが大きくなる傾向にあることがわかる。そして、比較例2の場合、第2ロール70の抵抗値が基準値を超えると転写不良及び連鎖状白抜けの不良が観察された。
これに対して、実施例1及び2は、比較例1に比べて、経時的に第2ロール70の抵抗値が上昇し難く、また、第2ロール70の差分Δが大きくなり難い傾向にある。そして、実施例1及び2は、画質の評価において、転写不良及び連鎖状白抜けの不良も観察されていない。このことから、本実施形態の抵抗調整の制御を行っている実施例1及び2の画像形成装置10、10Bは、画像形成動作に伴い、第2ロール70の抵抗調整が行われていることで、画質の問題を発生させ難いと考えられる。
以上のとおり、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内にて他の実施形態が可能である。
例えば、本実施形態の画像形成装置10は、いわゆる中間転写方式の画像形成装置であるとして説明した。そして、第2ロール70は、転写ベルトTBのトナー像Gを媒体Pに転写させるために用いられるとして説明した。しかしながら、例えば、感光体から直接媒体Pにトナー像Gを転写させる方式の画像形成装置において、感光体から媒体Pに転写させるためのロールを本実施形態の第2ロール70とし、当該画像形成装置に本実施形態の調整動作の制御を適用してもよい。
また、本実施形態では、電源PSは電圧を第3ロール80に印加するとして説明した。しかしながら、電源PSは第2ロール70に電圧を印加するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ステップS140において直前の2次転写電圧と絶対値が同等の大きさで逆極性の電圧を印加するとして説明した。しかしながら、ステップS140では、2次転写電圧と逆極性の電圧を印加すれば、印加する電圧は、直前の2次転写電圧と絶対値が同等の大きさでなくてもよい。
また、本実施形態では、ステップS150において直前の2次転写電圧と絶対値が同等の大きさで同極性の電圧を印加するとして説明した。しかしながら、ステップS150では、2次転写電圧と同極性の電圧を印加すれば、印加する電圧は、直前の2次転写電圧と絶対値が同等の大きさでなくてもよい。
また、本実施形態では、例えば、判断ステップS100等において、定められた基準枚数を一例として100枚として説明した。しかしながら、100枚は一例に過ぎず、100枚よりも多くても少なくてもよい。また、画像形成された媒体Pの枚数により判断ステップS110等を行うことは一例に過ぎず、1つのジョブ(1回に行われる画像形成動作)ごと、定められた期間ごとに判断ステップS110を行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、ステップS140及びステップS150を行った後、判断ステップS160の判断を行うとして説明した(図3及び図4参照)。しかしながら、図13に示されるように、ステップS140及びステップS150を行った後、再度判断ステップS100を行うようにしてもよい。この実施形態の場合であっても、前述の第1及び第2の作用を奏することはいうまでもない。
また、本実施形態では、ステップS200及びステップS210を行った後、判断ステップS160の判断を行うとして説明した(図4参照)。しかしながら、図14に示されるように、ステップS200及びステップS210を行った後、判断ステップS100を行うようにしてもよい。この実施形態の場合であっても、前述の第1〜第3の作用を奏することはいうまでもない。
また、本実施形態では、差分Δの測定では、0.1kV及び3.0kVを印加して測定した第2ロール70の抵抗値として説明した。しかしながら、異なる2水準の電圧が印加されれば、第3ロール80に印加する電圧が0.1kV及び3.0kVでなくてもよい。
また、本実施形態では、ステップS140、ステップS150、ステップS200及びステップS210を行う場合、調整動作以外の転写動作が中断されるとして説明した。しかしながら、転写動作におけるニップN2を媒体Pが通過していない期間(いわゆる紙間)に、ステップS140、ステップS150、ステップS200及びステップS210を行うようにしてもよい。これにより、2次転写動作と調整動作を並行して行うことができる。
また、本実施形態では、第2ロール70の弾性体74は、イオン導電性を有しているとして説明した。しかしながら、第2ロールは、イオン導電性及び電子伝導性を有する、いわゆるハイブリッド型のロールとした場合であっても、本発明が適用されることは言うまでもない。
また、本実施形態では、第3ロール80の抵抗体84を、イオン導電性を有する抵抗体としてもよい。本実施形態の検出部DTは、特定電気経路の電圧を測定し、特定電気経路の抵抗値を算出するようになっている。そのため、本実施形態の調整動作は、特定電気経路において第3ロール80の抵抗変動も含めた抵抗値の調整を行うことができる点で有効である。
10 画像形成装置
10B 画像形成装置
20 トナー像形成部(形成部の一例)
30 転写装置
30B 転写装置
60A 制御部
70 第2ロール(転写部材の一例)
80 第3ロール(接触体の一例)
Δ 差分
DT 検出部
G トナー像
N2 ニップ
P 媒体
PS 電源
TB 転写ベルト(像保持体の一例)

Claims (6)

  1. トナー像を保持する像保持体とで形成するニップに搬送される媒体に、前記像保持体が保持するトナー像を転写する転写部材と、
    媒体にトナー像を転写させる転写電圧を、前記像保持体又は前記転写部材に印加する電源と、
    前記電源が前記像保持体又は前記転写部材に電圧を印加している状態で、前記転写部材の抵抗値を検出する検出部と、
    前記転写部材の抵抗値が定められた基準値よりも大きい場合において、前記電源に異なる2水準の電圧を印加させて前記検出部で検出した2つの抵抗値の差分が定められた上限値以下のときは、前記電源に前記転写電圧と同極性の正電圧を印加させる正印加モードを行う制御部と、
    を備えた転写装置。
  2. 前記制御部は、前記正印加モードを行った後に前記検出部で検出した前記差分が前記上限値以下のときは、前記転写電圧と同極性で前記正電圧よりも大きい電圧を印加させる、
    請求項1記載の転写装置。
  3. 前記制御部は、前記抵抗値が前記基準値よりも大きい場合において、前記差分が定められた上限値よりも大きいときは、前記電源に前記転写電圧と逆極性の逆電圧を印加させる逆印加モードを行う、
    請求項1又は2記載の転写装置。
  4. 前記制御部は、前記逆印加モードを行った後に前記検出部で検出した前記差分が前記上限値よりも大きいときは、前記転写電圧と逆極性で前記逆電圧よりも大きい電圧を印加させる、
    請求項3記載の転写装置。
  5. 前記像保持体は、ベルトであり、
    前記転写部材とで前記ベルトを挟む接触体を備え、
    前記検出部は、前記電源が前記転写部材に電圧を印加している状態又は前記電源が前記接触体を介して前記ベルトに電圧を印加している状態で、前記転写部材、前記ベルト及び前記接触体で形成される電気経路の抵抗値を検出して前記転写部材の抵抗値を導出する、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の転写装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項記載の転写装置と、
    前記像保持体が保持するトナー像を形成する形成部と、
    を備えた画像形成装置。
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