JP6492819B2 - 車両用ウォッシャ制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ウォッシャ制御装置に関する。
車両のウィンドシールドガラスは、車両用ウォッシャ制御装置の制御によってワイパ装置と協同して制御されるウィンドウォッシャ装置から噴射されるウォッシャ液で洗浄される。ウォッシャ液は、水に界面活性剤等の洗浄成分さらにはウォッシャ液の凍結防止のためのメタノール又はエタノール等のアルコールが添加される場合がある。一般に、界面活性剤又はエタノールの濃度が高いとウォッシャ液の粘度は高くなる。また、外気温度が低くなると、ウォッシャ液の粘度は高くなる傾向がある。ウォッシャ液の粘度が高い場合には、ウォッシャ液を圧送するウォッシャポンプの出力を通常よりも高める必要がある。
特許文献1には、ウォッシャ液の粘度が高くなる低温時には、車両のエンジンの吸気負圧を利用して、ウォッシャ液の噴射圧力を高めるウィンドウォッシャ装置が開示されている。
特開2013−208991号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のウィンドウォッシャ装置は、外気温度に基づいて、ウォッシャ液の噴射時間及び噴射圧を制御するものの、ウォッシャ液の種別によって変化するウォッシャ液の粘度は考慮して居ないという問題点があった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、外気温度及びウォッシャ液の種類に基づいて、ウォッシャ液の噴射圧を制御する車両用ウォッシャ制御装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の車両用ウォッシャ制御装置は、車両のウィンドシールドガラス面に向けてウォッシャ液を噴射する噴射ノズルと、前記噴射ノズルにウォッシャ液を圧送するウォッシャポンプを駆動するモータと、電圧を前記モータに供給して前記モータを駆動する駆動部と、ウォッシャ液の液種を選択する画面が表示され、表示された画面に基づいてウォッシャ液の種別を入力するウォッシャ液タイプ設定部と、ウォッシャ液の補充が行われた場合に前記ウォッシャ液タイプ設定部に前記画面が表示されるように制御し、前記ウォッシャ液タイプ設定部から入力されたウォッシャ液の種別及び外気温に応じて、前記噴射ノズルから噴射されるウォッシャ液の噴射圧が変化するように前記駆動部を制御する制御部と、を含んでいる。
この車両用ウォッシャ制御装置によれば、制御部が、噴射ノズルから噴射するウォッシャ液の種類及び外気温に応じて、前記噴射ノズルから噴射されるウォッシャ液の噴射圧が変化するようにモータに供給する電圧を生成する駆動部を制御することにより、外気温度及びウォッシャ液の種類に基づいて、ウォッシャ液の噴射圧を制御することが可能となる。
請求項2記載の車両用ウォッシャ制御装置は、請求項1記載の車両用ウォッシャ制御装置において、前記制御部は、外気温度が高くなるに従って噴射圧が低くなり、かつ同じ外気温度ではウォッシャ液の種別に応じて定まる粘度が低くなるに従って噴射圧が低くなるように前記駆動部を制御する。
ウォッシャ液は、外気温度が高くなるに従って粘度が低下する。この車両用ウォッシャ制御装置によれば、外気温度が高くなるに従って噴射圧を低下させ、同じ外気温度ではウォッシャ液の粘度が低い場合に噴射圧をさらに低下させる制御をすることができる。
請求項3記載の車両用ウォッシャ制御装置は、請求項1または請求項2記載の車両用ウォッシャ制御装置において、前記制御部は、前記ウォッシャ液が水の場合には、水の凍結温度以下の外気温度での噴射圧を、凍結防止剤を含むウォッシャ液の噴射圧より低下させる。
この車両用ウォッシャ制御装置によれば、ウォッシャ液が水の場合には、外気温度が水の凍結温度以下になった場合には、ウォッシャ装置内でウォッシャ液が凍結するおそれあるので、噴射圧を凍結防止剤が含まれたウォッシャ液の場合よりも抑制する。かかる噴射圧の抑制により、凍結したウォッシャ液を無理に噴射することによるウォッシャ装置への過大な負荷を回避することができる。
請求項4記載の車両用ウォッシャ制御装置は、請求項1または請求項2記載の車両用ウォッシャ制御装置において、前記駆動部は、パルス幅変調制御のオン・オフに応じた電圧を前記モータに供給して前記モータを駆動し、前記制御部は、外気温度が高くなるに従ってオンの時間が短くなり、かつ同じ外気温度ではウォッシャ液の粘度が低くなるに従ってオンの時間が短くなるように前記駆動部をオン・オフ制御する。
この車両用ウォッシャ制御装置によれば、モータへの通電時間を外気温度及びウォッシャ液の粘度に応じて変化させることにより、外気温度及びウォッシャ液の種類に基づいて、ウォッシャ液の噴射圧を制御することが可能となる。
請求項5記載の車両用ウォッシャ制御装置は、請求項1記載の車両用ウォッシャ制御装置において、前記モータに供給する電圧のパルス幅変調制御のオン・オフの時間をウォッシャ液の種別及び外気温度に応じて予め定めたマップを記憶した記憶部備え、前記制御部は前記マップを参照して、前記ウォッシャ液タイプ設定部に入力されたウォッシャ液の種別及び外気温度に応じて前記モータに供給する電圧のパルス幅変調制御のオン・オフの時間を決定し、前記駆動部は、前記制御部が決定したパルス幅変調制御のオン・オフの時間に応じた電圧を前記モータに供給して前記モータを駆動する。
この車両用ウォッシャ制御装置によれば、ウォッシャ液設定部によりウォッシャ液の種類を入力できる。また、モータに供給する電圧のデューティ比をウォッシャ液の種別及び 外気温度に応じて予め定めたマップを参照して算出することにより、外気温及び ウォッシャ液の種別に基づいて、ウォッシャ液の噴射圧を制御することが可能となる。
請求項6記載の車両用ウォッシャ制御装置は、請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用ウォッシャ制御装置において、前記制御部は、車両の速度が大きくなるに従って前記噴射圧が低くなるように前記駆動部を制御する。
この車両用ウォッシャ制御装置によれば、車両の速度で変化する走行風を考慮して、ウォッシャ液の噴射圧を制御することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置を含むワイパ装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置を含むワイパ装置の回路を模式的に示した回路図である。 ウォッシャモータのコイルの端子に印加する電圧のデューティ比の外気温度に対する変化の一例を、ウォッシャ液の種別毎に示したグラフである。 本発明の実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置におけるウォッシャモータのコイルの端子に印加する電圧のデューティ比算出の処理の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置におけるウォッシャ液種別の設定の一例を示したフローチャートである。
図1は、本実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置を含むワイパ装置10の構成を示す概略図である。ワイパ装置10は、例えば、乗用自動車等の車両に備えられたウィンドシールドガラス12を払拭するためのものであり、一対のワイパ14,16と、ワイパモータ18と、リンク機構20と、制御回路22とを備えている。
ワイパ14,16は、それぞれワイパアーム24,26とワイパブレード28,30とにより構成されている。ワイパアーム24,26の基端部は、後述するピボット軸42,44に各々固定されており、ワイパブレード28,30は、ワイパアーム24,26の先端部に各々固定されている。
ワイパ14,16は、ワイパアーム24,26の動作に伴ってワイパブレード28,30がウィンドシールドガラス12上を往復動作し、ワイパブレード28,30がウィンドシールドガラス12を払拭する。
ワイパモータ18は、主にウォームギアで構成された減速機構52を介して、正逆回転可能な出力軸32を有し、リンク機構20は、クランクアーム34と、第1リンクロッド36と、一対のピボットレバー38,40と、一対のピボット軸42,44と、第2リンクロッド46とを備えている。
クランクアーム34の一端側は、出力軸32に固定されており、クランクアーム34の他端側は、第1リンクロッド36の一端側に動作可能に連結されている。また、第1リンクロッド36の他端側は、ピボットレバー38のピボット軸42を有する端とは異なる端寄りの箇所に動作可能に連結されており、ピボットレバー38のピボット軸42を有する端とは異なる端及びピボットレバー40におけるピボットレバー38の当該端に対応する端には、第2リンクロッド46の両端がそれぞれ動作可能に連結されている。
また、ピボット軸42,44は、車体に設けられた図示しないピボットホルダによって動作可能に支持されており、ピボットレバー38,40におけるピボット軸42,44を有する端は、ピボット軸42,44を介してワイパアーム24,26が各々固定されている。
ワイパ装置10では、出力軸32が所定の範囲の回転角θ1で正逆回転されると、この出力軸32の回転力がリンク機構20を介してワイパアーム24,26に伝達され、このワイパアーム24,26の往復動作に伴ってワイパブレード28,30がウィンドシールドガラス12上における下反転位置P2と上反転位置P1との間で往復動作をする。θ1の値は、ワイパ装置のリンク機構の構成等によって様々な値をとり得るが、本実施の形態では、一例として140°とする。
本実施の形態に係るワイパ装置10では、図1に示されるように、ワイパブレード28,30が格納位置P3に位置された場合には、クランクアーム34と第1リンクロッド36とが直線状をなす構成とされている。
格納位置P3は、下反転位置P2の下方に設けられている。ワイパブレード28,30が下反転位置P2にある状態から、出力軸32がθ2回転することにより、ワイパブレード28,30は格納位置P3に動作する。θ2の値は、ワイパ装置のリンク機構の構成等によって様々な値をとり得るが、本実施の形態では、一例として10°とする。
なお、θ2が「0」の場合は、下反転位置P2と格納位置P3は一致し、ワイパブレード28,30は、下反転位置P2で停止し、格納される。
ワイパモータ18には、ワイパモータ18の回転を制御するための制御回路22が接続されている。本実施の形態に係る制御回路22は、例えば、ワイパモータ18の出力軸32の回転速度及び回転角を検知する回転角センサ54、ワイパモータ18を作動させるための電流をPWM制御によって生成してワイパモータ18に供給する駆動回路56を有している。
本実施の形態に係るワイパモータ18は、前述のように減速機構52を有しているので、出力軸32の回転速度及び回転角は、ワイパモータ本体の回転速度及び回転角と同一ではない。しかしながら、本実施の形態では、ワイパモータ本体と減速機構52は一体不可分に構成されているので、以下、出力軸32の回転速度及び回転角を、ワイパモータ18の回転速度及び回転角とみなすものとする。
回転角センサ54は、ワイパモータ18の減速機構52内に設けられ、出力軸32に連動して回転する励磁コイル又はマグネットの磁界(磁力)を電流に変換して検出する。
制御回路22は、回転角センサ54が検出した出力軸32の回転角からワイパブレードのウィンドシールドガラス12上での位置を算出可能で当該位置に応じて出力軸32の回転速度が変化するように駆動回路56を制御するマイクロコンピュータ58を有する。制御回路22には、駆動回路56の制御に用いるデータ及びプログラムを記憶した記憶装置であるメモリ60が設けられている。メモリ60は、ワイパブレード28,30のウィンドシールドガラス12上の位置に応じて出力軸32の回転速度を算出するためのデータ及びプログラムを記憶している。
また、マイクロコンピュータ58には、ウィンドシールドガラス12表面の水滴を検知するレインセンサ76と、車両のエンジン等の制御を統括する車両ECU(Electronic Control Unit)90が接続されている。レインセンサ76は、例えば、赤外線の発光素子であるLED、受光素子であるフォトダイオード、赤外線の光路を形成するレンズ及び制御回路を含んでいる。LEDから放射された赤外線はウィンドシールドガラス12で全反射するが、ウィンドシールドガラス12の表面に水滴が存在すると赤外線の一部が水滴を透過して外部に放出されるため、ウィンドシールドガラス12での反射量が減少する。その結果、受光素子であるフォトダイオードに入る光量が減少する。かかる光量の減少に基づいて、ウィンドシールドガラス12表面の水滴を検知する。
車両ECU90には、ワイパスイッチ50及びウォッシャスイッチ62が接続されている。また、車両ECU90には、車両の速度を検知する車速センサ92、外気温度を検知する外気温度センサ94及びウォッシャ液の商品名、凍結温度等のウォッシャ液の種別を入力するウォッシャ液タイプ設定部96が接続されている。
ウォッシャ液タイプ設定部96は、例えば、車両のカーナビゲーション装置等が備えるタッチパネル等の入力装置をウォッシャ液の種別の入力に用いるものである。車両ECU90等の制御により、当該タッチパネル等の入力装置を、ウォッシャ液の種別の入力に適用させる。
ワイパスイッチ50は、車両のバッテリからワイパモータ18に供給される電力をオン又はオフするスイッチである。ワイパスイッチ50は、ワイパブレード28,30を、低速で動作させる低速作動モード選択位置、高速で動作させる高速作動モード選択位置、一定周期で間欠的に動作させる間欠作動モード選択位置、レインセンサ76が雨滴を検知した場合に動作させるAUTO(オート)作動モード選択位置、格納(停止)モード選択位置に切替可能である。また、各モードの選択位置に応じた信号を車両ECU90を介してマイクロコンピュータ58に出力する。
ワイパスイッチ50から各モードの選択位置に応じて出力された信号が車両ECU90を介してマイクロコンピュータ58に入力されると、マイクロコンピュータ58がワイパスイッチ50からの出力信号に対応する制御をメモリ60に記憶されたデータ及びプログラムを用いて行う。
ウォッシャスイッチ62は、車両のバッテリからウォッシャモータ64及びワイパモータ18に供給される電力をオン又はオフするスイッチである。ウォッシャスイッチ62は、例えば、前述のワイパスイッチ50を備えたレバー等の操作手段に一体に設けられ、当該レバー等を乗員が手元に引く等の操作を継続している間にワイパモータ18及びウォッシャモータ64を作動させる。
ウォッシャモータ64の回転でウォッシャポンプ66が駆動され、ウォッシャポンプ66はウォッシャ液タンク68内のウォッシャ液を運転席側ホース72A又は助手席側ホース72Bに圧送する。運転席側ホース72Aは、ウィンドシールドガラス12の運転席側の下方に設けられた運転席側ノズル74Aに接続されている。また、助手席側ホース72Bは、ウィンドシールドガラス12の助手席側の下方に設けられた助手席側ノズル74Bに接続されている。
図2は、本実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置を含むワイパ装置10の回路を模式的に示した回路図である。図2に示すように、ワイパ装置10は、ワイパモータ18を駆動することで、出力軸32とリンク機構を介して連結されたワイパアーム24,26を往復動作させるワイパ駆動回路88と、ウォッシャモータ64を駆動させるポンプ駆動回路57と、ワイパ駆動回路88及びポンプ駆動回路57を駆動させる駆動回路56と、駆動回路56を制御する制御回路22と、を含んでいる。本実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置は、図2に示したマイクロコンピュータ58、リレー駆動回路及びFET駆動回路を含んで構成されている。
ワイパ駆動回路88は、4個のFET82A〜82Dを含んでいる。FET82Aは、ドレインが電源(+B)に接続され、ゲートがプリドライバ98に接続され、ソースがワイパモータ18の一端部に接続されている。FET82Bは、ドレインが電源(+B)に接続され、ゲートがプリドライバ98に接続され、ソースがワイパモータ18の他端部に接続されている。FET82Cは、ドレインがワイパモータ18の一端部に接続され、ゲートがプリドライバ98に接続され、ソースが接地されている。FET82Dは、ドレインがワイパモータ18の他端部に接続され、ゲートがプリドライバ98に接続され、ソースが接地されている。
プリドライバ98は、FET82A〜82Dのゲートに供給する制御信号を切り替えることで、ワイパモータ18の駆動を制御する。すなわち、プリドライバ98は、ワイパモータ18の出力軸32を所定方向に回転させる場合には、FET82AとFET82Dの組をオンさせ、ワイパモータ18の出力軸32を所定方向と逆方向に回転させる場合には、FET82BとFET82Cの組をオンさせる。また、プリドライバ98は、ワイパモータ18の出力軸32の目標回転速度に応じて、所定の制御周期のうちオンさせるFET82の組がオンしている時間の割合(デューティー比)を変化させるパルス幅変調(PWM)を行う。上記の制御により、ワイパモータ18の出力軸32の回転方向及び回転速度が制御される。
ポンプ駆動回路57は、2個のリレーRLY1,RLY2を内蔵したリレーユニット84、2個のFET86A,86Bを含んでいる。リレーユニット84のリレーRLY1,RLY2のリレーコイルはリレー駆動回路78に各々接続されている。リレー駆動回路78はリレーRLY1,RLY2のオンオフ(リレーコイルの励磁/励磁停止)を切り替える。リレーRLY1,RLY2は、リレーコイルが励磁されていない間は、共通端子84Cが第1端子84Aと接続している状態(図3に示す状態:オフ状態)を維持し、リレーコイルが励磁されると共通端子84Cを第2端子84Bと接続する状態に切り替わる。リレーRLY1の共通端子84Cはウォッシャモータ64の一端に接続されており、リレーRLY2の共通端子84Cはウォッシャモータ64の他端に接続されている。また、リレーRLY1,RLY2の第1端子84AはFET86Bのドレインに接続され、リレーRLY1,RLY2の第2端子84Bは電源(+B)に接続されている。
FET86BはゲートがFET駆動回路80に接続され、ソースが接地されている。FET86Bのオンオフと、FET86Bのオン時間のデューティ比(所定の制御周期のうちFET86Bがオンしている時間の割合)はFET駆動回路80によって制御される。FET86Bのドレインと電源(+B)との間にはFET86Aが設けられている。FET86Aは、ゲートに制御信号が入力されないのでオンオフの切り替えは行われず、寄生ダイオードをサージの吸収に用いる目的で設けられている。
リレー駆動回路78及びFET駆動回路80は、2個のリレーRLY1,RLY2とFET86Bとのオンオフを切り替えることで、ウォッシャモータ64の駆動を制御する。すなわち、ウォッシャモータ64の出力軸を所定方向に回転させる場合、リレー駆動回路78はリレーRLY1をオンさせ(リレーRLY2はオフ)、FET駆動回路80は所定のデューティ比でFET86Bをオンさせる。上記の制御により、ウォッシャモータ64の出力軸の回転速度が制御される。
図3は、FET86Bをオンさせるデューティ比、すなわちウォッシャモータ64のコイルの端子に印加する電圧のデューティ比の外気温度に対する変化の一例を、ウォッシャ液の種別毎に示したグラフである。図3でデューティ比が最も小さいのは、ウォッシャ液が水のみの場合である。水はエタノールに比べて粘度が低いので、ウォッシャモータ64を高出力で回転させなくても、ウォッシャ液を噴射させることができる。また、図3において、ウォッシャ液が水のみの場合、外気温度が低下するに従ってデューティ比が高くなるが、温度の低下によって水の粘度が高くなることに対応したものである。しかしながら、外気温度が0度以下になった場合には、デューティ比を50%以上には上げない。水は0℃で凍結するので、外気温度が0℃以下になった場合には、ウィンドウォッシャ装置内でウォッシャ液が凍結するおそれがある。かかる場合に高出力での噴射を行おうとすると、ウォッシャモータ64及びウォッシャ液の配管等に過大な負荷がかかるので、デューティ比を一例として50%程度としている。
ウォッシャ液に凍結防止剤であるエタノールを25%添加した場合、ウォッシャ液の粘度は、エタノールを添加していない場合よりも高くなるので、デューティ比はエタノールが添加されていない場合よりも高くなる。なお、凍結防止剤は、エタノール以外にもメタノール等のアルコール類が使用できる。
ウォッシャ液にエタノールを55%添加した場合、ウォッシャ液の粘度は、エタノールを25%添加した場合よりもさらに高くなるので、デューティ比はエタノールが25%添加された場合よりも高くなる。
エタノールを25%添加した場合、及びエタノールを50%添加した場合のいずれの場合も、外気温度が−5℃までは、外気温度が低下するに従ってデューティ比が高くなる。外気温度が−5℃以下では、ウォッシャ液の粘度がかなり高くなるので、デューティ比を例えば100%として、高出力噴射を行う。
本実施の形態では、図3に示したようなマップを参照して、ウォッシャモータ64のコイルの端子に印加する電圧のデューティ比を算出し、算出したデューティ比の電圧を生成してウォッシャモータ64のコイルの端子に印加する。デューティ比の算出に用いるマップは、ウォッシャ液の商品名と外気温度とに応じてデューティ比を定めたものでもよいし、ウォッシャ液の凍結温度及び外気温度とに応じてデューティ比を定めたものでもよい。さらには、特定のウォッシャ液について、当該ウォッシャ液の希釈率と外気温度とに応じてデューティ比を定めたものでもよい。また、マップは、メモリ60等の記憶装置に予め記憶させる。
図4は、本実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置におけるウォッシャモータ64のコイルの端子に印加する電圧のデューティ比算出の処理の一例を示したフローチャートである。ステップ300では、外気温度センサ94が検知した外気温度のデータを取得する。
ステップ302では、ウォッシャ液タンク68内のウォッシャ液の種別に対応したマップを選択する。ステップ304では、選択したマップを参照して、外気温度及びウォッシャ液の種別に応じたデューティ比を算出して処理を終了する。
ウォッシャ液タンク68内に、ウォッシャ液の粘度を検知するセンサが設けられているのであれば、ウォッシャ液の粘度の変化に対応したデューティ比のマップを予め定めておいてもよい。ウォッシャスイッチ62がオンになった場合に、当該マップを参照して、ウォッシャ液タンク68内のセンサが検知した粘度に応じたデューティ比を算出することができる。粘度を検知するセンサは、例えば、ウォッシャ液に所定の周波数の音波を通した場合の音響インピーダンスによってウォッシャ液の粘度を検知する。
また、本実施の形態では、車速センサ92が検知した車両の速度が大きくなるに従ってウォッシャ液の噴射圧を低下させるようにしてもよい。噴射圧を低下させるには、マップを参照して算出したデューティ比を、速度に応じてさらに低下させる。
本実施の形態では、ウォッシャ液タンク68内にウォッシャ液の粘度を検知するセンサを設けない場合には、ウォッシャ液タイプ設定部96から、ウォッシャ液の製造元、販売元、該ウォッシャ液の商品名、及び該ウォッシャ液の凍結温度を含む情報を入力することにより、ウォッシャ液の種別を設定する。
図5は、本実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置におけるウォッシャ液種別の設定の一例を示したフローチャートである。本実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置は、ウォッシャ液タンク68内に設けられ、ウォッシャ液タンク68内の液面を検知するレベルセンサ(図示せず)が検知した液面の高さが増大した場合に、ウォッシャ液の補充が行われたか否かを問う画面をウォッシャ液タイプ設定部96に表示する。ステップ400では、ウォッシャ液の補充が行われたか否についてユーザが肯定した場合には、ステップ402で、ウォッシャ液タイプ設定部96にウォッシャ液の液種を選択する画面を表示する。画面には選択対象である液種の項目が複数表示される。表示される項目は、例えば、「水」、「(市販の)ウォッシャ液」、「不明」等である。
ステップ404では、上記の項目から「水」又は「不明」が選択されたか否かを判定し、肯定判定の場合には、ウォッシャ液タンク68内のウォッシャ液は水であるとみなして設定処理を終了する。不明の場合も水とみなすのは、図3に示したようにエタノール等の凍結防止剤を添加した場合よりもデューティ比を低くすることにより、ウォッシャ液の凍結のおそれがある場合に、ウィンドウォッシャ装置の負荷が過大になることを避けるためである。
ステップ404で否定判定の場合には、ステップ406で、ウォッシャ液の製造元、販売元、商品名を選択する画面をウォッシャ液タイプ設定部96に表示する。ウォッシャ液の製造元、販売元及び商品名は、ネットワークを介して取得してもよく、ステップ406では、例えば、製造元、販売元を表示した後、絞り込み検索で該当する商品名を選択できるようにしてもよい。
ステップ408で具体的に商品名が選択された場合(否定判定の場合)には設定処理を終了してもよいし、商品名が特定されたウォッシャ液の希釈率をさらに入力してから設定処理を終了してもよい。ステップ408でウォッシャ液の商品名が不明な場合(肯定判定の場合)には、ステップ410でウォッシャ液の凍結温度を選択する画面をウォッシャ液タイプ設定部96に表示する。ステップ410で表示される項目は、例えば、「−25℃以下」、「−25〜−10℃」、「−10〜0℃」、「不明」である。「不明」が選択された場合には、ウォッシャ液タンク68内には水が補充されたとみなす。
ステップ412では、ステップ410で表示された項目のいずれかが選択されたか否かを判定し、肯定判定の場合には設定処理を終了する。
以上説明したように、本実施の形態に係る車両用ウォッシャ制御装置によれば、設定されたウォッシャ液及び外気温度に対応するデューティ比をマップを参照して算出することにより、外気温度及びウォッシャ液の種別に基づいて、ウォッシャ液の噴射圧を制御することができる。
10…ワイパ装置、12…ウィンドシールドガラス、14,16…ワイパ、18…ワイパモータ、20…リンク機構、22…制御回路、24,26…ワイパアーム、28,30…ワイパブレード、32…出力軸、34…クランクアーム、36…リンクロッド、38、40…ピボットレバー、42,44…ピボット軸、46…リンクロッド、50…ワイパスイッチ、52…減速機構、54…回転角センサ、56…駆動回路、57…ポンプ駆動回路、58…マイクロコンピュータ、60…メモリ、62…ウォッシャスイッチ、64…ウォッシャモータ、66…ウォッシャポンプ、68…ウォッシャ液タンク、72A…運転席側ホース、72B…助手席側ホース、74A…運転席側ノズル、74B…助手席側ノズル、76…レインセンサ、78…リレー駆動回路、80…FET駆動回路、84…リレーユニット、84A…第1端子、84B…第2端子、84C…共通端子、88…ワイパ駆動回路、90…車両ECU、92…車速センサ、94…外気温度センサ、96…ウォッシャ液タイプ設定部、98…プリドライバ、RLY1,RLY2…リレー、P1…上反転位置、P2…下反転位置、P3…格納位置

Claims (6)

  1. 車両のウィンドシールドガラス面に向けてウォッシャ液を噴射する噴射ノズルと、
    前記噴射ノズルにウォッシャ液を圧送するウォッシャポンプを駆動するモータと、
    電圧を前記モータに供給して前記モータを駆動する駆動部と、
    ウォッシャ液の液種を選択する画面が表示され、表示された画面に基づいてウォッシャ液の種別を入力するウォッシャ液タイプ設定部と、
    ウォッシャ液の補充が行われた場合に前記ウォッシャ液タイプ設定部に前記画面が表示されるように制御し、前記ウォッシャ液タイプ設定部から入力されたウォッシャ液の種別及び外気温に応じて、前記噴射ノズルから噴射されるウォッシャ液の噴射圧が変化するように前記駆動部を制御する制御部と、
    を含む車両用ウォッシャ制御装置。
  2. 前記制御部は、外気温度が高くなるに従って噴射圧が低くなり、かつ同じ外気温度ではウォッシャ液の種別に応じて定まる粘度が低くなるに従って噴射圧が低くなるように前記駆動部を制御する請求項1記載の車両用ウォッシャ制御装置。
  3. 前記制御部は、前記ウォッシャ液が水の場合には、水の凍結温度以下の外気温度での噴射圧を、凍結防止剤を含むウォッシャ液の噴射圧より低下させる請求項1または請求項2記載の車両用ウォッシャ制御装置。
  4. 前記駆動部は、パルス幅変調制御のオン・オフに応じた電圧を前記モータに供給して前記モータを駆動し、
    前記制御部は、外気温度が高くなるに従ってオンの時間が短くなり、かつ同じ外気温度ではウォッシャ液の粘度が低くなるに従ってオンの時間が短くなるように前記駆動部をオン・オフ制御する請求項1または請求項2記載の車両用ウォッシャ制御装置。
  5. 前記モータに供給する電圧のパルス幅変調制御のオン・オフの時間をウォッシャ液の種別及び外気温度に応じて予め定めたマップを記憶した記憶部備え、
    前記制御部は前記マップを参照して、前記ウォッシャ液タイプ設定部に入力されたウォッシャ液の種別及び外気温度に応じて前記モータに供給する電圧のパルス幅変調制御のオン・オフの時間を決定し、
    前記駆動部は、前記制御部が決定したパルス幅変調制御のオン・オフの時間に応じた電圧を前記モータに供給して前記モータを駆動する請求項1記載の車両用ウォッシャ制御装置。
  6. 前記制御部は、車両の速度が大きくなるに従って前記噴射圧が低くなるように前記駆動部を制御する請求項1〜5のいずれか1項記載の車両用ウォッシャ制御装置。
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