JP6492418B2 - 決済システム - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、電子マネー決済を実行するための決済システムに関する。
特許文献1は、クレジットカード決済を実行する決済システムを開示する。特許文献1の決済システムは、クレジットカード決済を実行するためのユーザ端末と、ユーザ端末と通信可能に接続され、クレジットカード決済を実行するための決済用アプリケーションを管理するサーバと、を備える。ユーザ端末は、サーバにアクセスして、決済用アプリケーションの利用申し込み処理を行う。ユーザ端末によって利用申込み処理が行われると、サーバは、利用申し込み処理を行ったユーザ端末の情報を登録する。次いで、サーバは、ユーザ端末のための決済用アプリケーションをユーザ端末に配信する。ユーザ端末は、決済用アプリケーションを取得し、記憶する。ユーザ端末は、その後、決済用アプリケーションを利用して、クレジットカード決済を実行する。
特開2012−174075号公報
ところで、電子マネー決済を行うための同様の決済システムも存在する。従来、電子マネー決済を行うための決済システムでは、電子マネー決済を行うための決済端末と、決済端末と通信可能に接続され、電子マネー決済を行うための設定データを記憶するセンタサーバを備える。決済端末のユーザは、センタサーバの提供者に、設定データの利用申込みを行う。センタサーバは、申込みが行われた決済端末に関する情報を登録し、その決済端末のための設定データを決済端末に供給する。決済端末は、センタサーバから設定データを取得し、取得された設定データを利用して、電子マネー決済を実行する。
電子マネー決済を行うための設定データは、その性質上、ユーザが複製して複数個の決済端末で同時に利用することができないように制限されている。そのため、従来の技術では、同一のユーザが複数個の決済端末を設置する場合でも、各決済端末が、センタサーバから、当該決済端末のための設定データを個別に直接取得する必要がある。そのため、従来の技術では、設置する決済端末の数が多い場合、センタサーバにおける登録処理及び設定データの供給処理に長期間を要するおそれがある。その場合、ユーザの希望するタイミングで各決済端末に設定データが供給されない可能性があり、ユーザの利便性が損なわれる可能性がある。
本明細書では、従来の技術と比べて、決済端末のユーザの利便性が損なわれることを抑制することができる技術を提供する。
本明細書が開示する決済システムは、電子マネー決済を行うための1個又は複数個の決済端末と、1個又は複数個の決済端末のそれぞれと通信可能に接続される中継サーバと、中継サーバと通信可能に接続され、電子マネー決済を行うための設定データを記憶するセンタサーバとを備えている。センタサーバは、ユーザによって予め指定された数に従って、1個又は複数個の設定データを中継サーバに供給する。中継サーバは、センタサーバから1個又は複数個の設定データを取得し、取得された1個又は複数個の設定データに含まれる設定データを、1個ずつ、1個又は複数個の決済端末のそれぞれに対して供給し、かつ、決済端末に1個の設定データを供給すると、当該決済端末に他の設定データを供給不能とすると共に、当該決済端末に供給した設定データを他の決済端末に供給不能とする。決済端末は、中継サーバから設定データを取得し、取得された設定データを用いて、電子マネー決済を実行する。
上記の決済システムは、中継サーバを介して決済端末に設定データを供給する。即ち、センタサーバは、ユーザによって予め指定された数に従って、1個又は複数個の設定データを中継サーバに供給する。中継サーバは、センタサーバから1個又は複数個の設定データを取得し、取得された1個又は複数個の設定データに含まれる設定データを、1個ずつ、1個又は複数個の決済端末のそれぞれに対して供給する。上記の決済システムでは、ユーザが利用する設定データの数を予め指定すれば、センタサーバは、指定された数に応じた1個又は複数個の設定データを中継サーバに供給できる。このため、センタサーバにおける処理負担が小さくなり、ユーザの希望するタイミングで各決済端末に設定データを供給することが可能になる。従って、決済端末のユーザの利便性が損なわれることを抑制することができる。また、中継サーバは、決済端末に1個の設定データを供給すると、その決済端末には他の設定データを供給せず、また、1個の決済端末に供給した設定データは、他の決済端末に供給されない。このため、各決済端末には、異なる設定データが1個だけ供給される。従って、上記の決済システムにおいても、ユーザが1個の設定データを複製して複数個の決済端末で同時に利用させることができないようにされている。
実施例の決済システムの構成を模式的に示す図。 管理テーブルの例を示す図。 実施例の決済システムが実行する処理の例を示すシーケンスチャート。 比較例の決済システムが実行する処理の例を示すシーケンスチャート。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に示す技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。
(特徴1)1個又は複数個の決済端末のうちの第1の決済端末は、中継サーバから取得された1個又は複数個の設定データのうちの1個の設定データである特定の設定データを中継サーバに返却可能であってもよい。第1の決済端末は、特定の設定データを返却した後は、電子マネー決済を実行不能であってもよい。中継サーバは、第1の決済端末から特定の設定データを取得し、取得された特定の設定データを、1個又は複数個の決済端末のうちの第2の決済端末であって、設定データを未取得の第2の決済端末に供給してもよい。第2の決済端末は、中継サーバから特定の設定データを取得し、取得された特定の設定データを用いて、電子マネー決済を実行してもよい。
従来のシステムでは、第1の決済端末での電子マネー決済を終了し、新たに第2の決済端末での電子マネー決済を開始する場合、ユーザは、センタサーバの提供者に、第1の決済端末での設定データの利用を終了する申込みを行うとともに、新たに第2の決済端末で設定データを利用するための申込みを行う。センタサーバは、申込みに従い、第1の決済端末での設定データの利用を終了するための処理、及び、第2の決済端末に新たに設定データを供給するための処理を行う必要がある。
この点、上記の構成によると、第1の決済端末は、特定の設定データを中継サーバに返却することで、第1の決済端末での電子マネー決済を終了させることができる。また、中継サーバが返却された特定の設定データを第2の決済端末に供給することにより、第2の決済端末での電子マネー決済を可能にすることができる。上記の構成によると、ユーザは、センタサーバの提供者に申込みを行う必要がない。また、センタサーバが処理を行う必要もない。従って、従来のシステムに比べて、第1の決済端末での電子マネー決済を終了し、新たに第2の決済端末での電子マネー決済を開始する場合に、ユーザの利便性を向上させることができる。
(特徴2)設定データを未取得の決済端末は、中継サーバにリクエスト信号を供給してもよい。中継サーバは、リクエスト信号を取得すると、1個又は複数個の設定データに含まれる設定データのうち供給可能な1個の設定データを、リクエスト信号の供給元である決済端末に供給してもよい。
この構成によると、設定データを未取得の決済端末に、適切に設定データを取得させることができる。
(システム構成;図1)
図1に示す決済システム2は、電子マネー決済を行うためのシステムである。決済システム2は、センタサーバ10と、中継サーバ20と、決済端末50、60、70、80とを備える。
(センタサーバ10)
センタサーバ10は、各決済端末(例えば、決済端末50〜80)が電子マネー決済を行うために必要な設定データを記憶し、ユーザからの申込みに応じて設定データを提供する。また、センタサーバ10は、各決済端末で行われる電子マネー決済に関する各種情報(即ち、決済情報)を管理する。センタサーバ10は、電子マネー決済サービスを提供するサービス提供者によって設置されている。
センタサーバ10は、中継サーバ20と通信可能に接続されている。センタサーバ10は、制御部12と、メモリ14を備える。制御部12は、メモリ14内のプログラムに従って様々な処理を実行する。メモリ14は、決済端末に供給するための設定データ(D1〜D3)を記憶するための設定データ記憶領域15と、設定データ記憶領域15に記憶されている設定データの各決済端末における利用状況を管理するための管理テーブル16と、を記憶している。管理テーブル16は、中継サーバ20から供給され、メモリ14内に記憶されるテーブルである。管理テーブル16は、中継サーバ20に記憶されている管理テーブル26と同様の内容を有する。設定データ及び管理テーブル16(26)については後で詳しく説明する。図示しないが、メモリ14は、申込み情報を記憶する領域、各決済端末で行われた電子マネー決済に関する各種情報を記憶する領域、等をさらに備える。また、図1には示していないが、センタサーバ10は、中継サーバ20と通信を行うための通信インターフェースも備えている。
(設定データについて)
上記の設定データについて詳しく説明する。設定データは、上記の通り、各決済端末(例えば、決済端末50〜80)が電子マネー決済を行うために用いるデータである。具体的に言うと、設定データには、利用可能な電子マネー種類を示す種類情報、電子マネー種類毎に、決済データを暗号化/復号化するための鍵情報、等が含まれている。従って、電子マネー決済の実行を希望する決済端末は、設定データを記憶していない限り、電子マネー決済を行うことができない。センタサーバ10は、ユーザからの申込み数に応じて、申込み数に応じた設定データ(1個又は複数個)を生成する。本実施例では、各設定データに含まれる鍵情報の内容は、設定データ毎に異なっている。
本実施例では、設定データを記憶する各決済端末は、当該決済端末が記憶する設定データに含まれる鍵情報を用いて決済情報を暗号化し、暗号化済みの決済情報を、当該決済端末のID(例えば、決済端末50のID「T1」)とともに、中継サーバ20を介してセンタサーバ10に供給する。センタサーバ10は、決済端末のIDと設定データの組み合わせを記憶している(管理テーブル16参照)。センタサーバ10は、決済端末から暗号化済みの決済情報を取得すると、決済情報とともに取得された決済端末のIDが、センタサーバ10に記憶されているか否かを確認する。決済情報とともに取得された決済端末のIDが、センタサーバ10に記憶されている場合に、センタサーバ10は、当該決済端末のIDに対応する設定データを用いて、取得した決済情報を復号化し、電子マネー決済に必要な処理を行う。一方、決済情報とともに取得された決済端末のIDが、センタサーバ10に記憶されていない場合には、センタサーバ10は上記必要な処理を行わない。そのため、仮に、一の決済端末に記憶された特定の設定データが、不正の手段によって複製されて他の決済端末に記憶された場合であっても、他の決済端末のIDはセンタサーバ10に記憶されていないため、センタサーバ10が、他の決済端末のIDとともに決済情報を取得したとしても、センタサーバ10は電子マネー決済に必要な処理を行わない。即ち、他の決済端末が特定の設定データを用いて電子マネー決済を実行することができない。従って、本実施例の決済システム2においては、ユーザが1個の設定データを複製して複数個の決済端末で同時に利用させることができないようにされている。
(中継サーバ20)
中継サーバ20は、センタサーバ10から1個又は複数個の設定データを取得し、取得された1個又は複数個の設定データを管理する。また、中継サーバ20は、決済端末50〜80とセンタサーバ10との間の通信(具体的には、各決済端末で行われる電子マネー決済に関する各種情報の通信)を中継する。本実施例では、中継サーバ20は、決済端末50〜80のユーザによって設置されている。本実施例では、中継サーバ20は、決済端末50〜80のユーザが設置するPCである。
中継サーバ20は、センタサーバ10と通信可能に接続されている。中継サーバ20は、制御部22と、メモリ24を備える。制御部22は、メモリ24内のプログラムに従って様々な処理を実行する。また、メモリ24は、センタサーバ10から取得した設定データを記憶するための設定データ記憶領域25と、設定データ記憶領域25に記憶されている設定データを管理するための管理テーブル26と、を記憶している。図1の例では、設定データ記憶領域25には、設定データD1、D2、D3が記憶されている。管理テーブル26の内容は、後で詳しく説明する。また、図1には示していないが、中継サーバ20は、ユーザが各種指示を入力するための操作部と、センタサーバ10及び各決済端末50〜80と通信を行うための通信インターフェースも備えている。
(管理テーブル26;図2)
図2を参照して管理テーブル26の内容を説明する。管理テーブル26は、設定データ記憶領域25に記憶されている各設定データを管理するためのテーブルである。制御部22は、設定データ記憶領域25に設定データ(D1〜D3)が記憶される場合に、管理テーブル26を生成する。図2に示すように、管理テーブル26は、データ名、利用マネー、状態、端末、の各情報が対応付けられた組み合わせ情報を含む。本実施例では、設定データ記憶領域25には、3個の設定データD1〜D3が記憶される。そのため、図2に示すように、管理テーブル26は、3個の設定データD1〜D3を管理するための各組合せ情報を含む。
「データ名」の欄は、設定データの名前(D1、D2、D3)を示す。「利用マネー」の欄は、当該設定データ(例えば、D1)を記憶することによって決済端末が取扱い可能となる電子マネーの種類(電子マネーA、B、C)を示す。「状態」の欄は、当該設定データ(例えば、D1)が、決済端末に供給されている状態か否かを示す。当該設定データが決済端末に供給されている状態は「利用中」で示され、当該設定データがいずれの決済端末にも供給されていない状態は「未利用」で示される。「端末」の欄は、当該設定データが決済端末に供給されている場合において、当該設定データが供給されている決済端末のID(T1、T2)を示す。当該設定データがいずれの決済端末にも供給されていない場合には、「端末」の欄には決済端末のIDが表示されない(図2では「−」が表示されている)。「利用中」で示されている設定データ(例えば、図2のD1)は、他の決済端末に供給不能である。また、既に設定データ(例えば、図2のD1)が供給されている決済端末(例えば、図2のID「T1」で示される決済端末50)には、他の設定データを供給不能である。
本実施例では、中継サーバ20の制御部22は、設定データ記憶領域25に3個の設定データD1〜D3が記憶されると、メモリ24内に上記のような管理テーブル26を生成する。制御部22は、生成した管理テーブル26をセンタサーバ10にも供給する。センタサーバ10は、中継サーバ20から管理テーブル26を取得すると、取得された管理テーブル26をメモリ14に記憶させる。これにより、メモリ14内に管理テーブル16が記憶される。また、中継サーバ20の制御部22は、管理テーブル26の内容が変更される毎に、変更後の管理テーブル26の内容を含む更新情報をセンタサーバ10に供給する。センタサーバ10は、更新情報に従って、メモリ14内の管理テーブル16の内容を更新する。従って、本実施例では、中継サーバ20及びセンタサーバ10は、常時同じ内容の管理テーブル26、16を記憶している。
上記の通り、センタサーバ10は、決済端末(例えば決済端末50)から暗号化済みの決済情報と決済端末のID(例えば「T1」)を取得すると、取得されたIDが、センタサーバ10に記憶されているか(即ち、管理テーブル16内に存在するか否か)を確認する。取得されたIDがセンタサーバ10に記憶されている場合に、センタサーバ10は、当該IDに対応する設定データを用いて、取得した決済情報を復号化し、電子マネー決済に必要な処理を行う。一方、取得されたIDがセンタサーバ10に記憶されていない場合には、センタサーバ10は上記必要な処理を行わない。本実施例では、センタサーバ10は、常時、中継サーバ20が記憶する管理データ26と同じ内容の管理データ16を記憶しているため、例えば、設定データD3を利用する決済端末が決済端末70から決済端末80に変更された場合であっても、決済端末80は、設定データD3を利用して適切に電子マネー決済を実行することができる。
(決済端末50、60、70、80)
図1の決済端末50〜80のそれぞれは、中継サーバ20から取得した設定データを記憶し、記憶した設定データを用いて決済媒体(例えば、ICカード)との間で電子マネー決済を実行する。本実施例では、決済端末50〜80のそれぞれは、中継サーバ20のユーザによって、当該ユーザの店舗内に設置されている。各決済端末は、同一の店舗内に設置されていても、別々の店舗内に設置されていてもよい。決済端末50〜80は、それぞれ、図示しないPOS(Point Of Sales)端末に接続されている。
決済端末50〜80には、それぞれ、固有のIDが割り当てられている。IDは、各端末のメモリに記憶されている。図1の例では、決済端末50、60、70、80に、それぞれ、T1、T2、T3、T4がIDとして割り当てられている。
決済端末50〜80は、それぞれ、中継サーバ20と通信可能に接続されている。決済端末50は、制御部52及びメモリ54を備える。制御部52は、メモリ54内のプログラムに従って様々な処理を実行する。メモリ54は、中継サーバ20から取得した設定データ(図1の例では、D1)を記憶するための領域を備える。メモリ54内に設定データが記憶されると、制御部52は、記憶された設定データを用いて、決済媒体との間で電子マネー決済を実行することができるようになる。制御部52は、決済端末50で行われる電子マネー決済に関する決済情報を、決済端末50のIDとともに、中継サーバ20を介してセンタサーバ10に供給する。決済端末50と同様に、決済端末60〜80は、それぞれ、制御部62、72、82及びメモリ64、74、84を備える。制御部62、72、82は、それぞれ、制御部52と同様の特徴を備える。メモリ64、74、84も、それぞれ、メモリ54と同様の特徴を備える。
(決済システム2が実行する処理の具体例;図3)
続いて、図3を参照して、本実施例の決済システム2の各構成要素が実行する処理の具体例を説明する。図3の処理の開始時点では、中継サーバ20、決済端末50〜80のいずれにも設定データが記憶されていない。図3の例では、中継サーバ20及び決済端末50〜80のユーザ(以下では単に「ユーザ」と呼ぶ)は、3個の決済端末50、60、70に設定データを取得させることを希望する。
ユーザは、センタサーバ10の提供者に対し、設定データを用いて電子マネー決済を実行するための利用申込みを行う(S10)。利用申込みは、ユーザが必要事項を記入した申込用紙をセンタサーバ10の提供者に対して提出することによって行うことができる(いわゆる直接申込み)。また、変形例では、利用申込みは、中継サーバ20からセンタサーバ10にアクセスして、中継サーバ20からセンタサーバ10に必要事項を含む利用申込み情報を送信することによって行ってもよい(いわゆるオンライン申込み)。利用申込みの際、ユーザは、希望する設定データの数と、中継サーバ20の宛先情報とを指定する。図3の例では、ユーザは、設定データの数「3」と、中継サーバ20の宛先情報とを指定する。
センタサーバ10の管理者は、利用申込みが行われると、利用申込みの際に指定された設定データの数と、中継サーバ20の宛先情報とをメモリ14に登録する(S12)。次いで、センタサーバ10は、利用申込みの際に指定された数(即ち、3個)の設定データD1〜D3を生成する。設定データD1〜D3は、メモリ14内の設定データ記憶領域15に記憶される。次いで、センタサーバ10は、生成した3個の設定データD1〜D3を、利用申込みの際に指定された宛先情報を用いて、中継サーバ20に供給する(S14)。
中継サーバ20は、センタサーバ10から3個の設定データD1〜D3を取得し、取得した3個の設定データD1〜D3をメモリ24の設定データ記憶領域25に記憶させる(S16)。そして、中継サーバ20は、設定データD1〜D3に対応する管理テーブル26(図2参照)を作成する。この時点では、管理テーブル26の「状態」の欄は、いずれも「未利用」を示す。中継サーバ20は、管理テーブル26を生成すると、生成した管理テーブル26をセンタサーバ10に供給する(S17)。
センタサーバ10は、中継サーバから管理テーブル26を取得すると、取得した管理テーブル26(16)をメモリ14に記憶させる。
その後、ユーザは、決済端末50に接続されているPOS端末において、所定の設定データ要求操作を行う。設定データ要求操作が行われると、決済端末50は、ID「T1」を含むリクエスト信号を中継サーバ20に供給する(S18)。
中継サーバ20は、決済端末50からリクエスト信号を取得すると、設定データ記憶領域25内の3個の設定データD1〜D3のうちから1個の設定データD1を選択する。次いで、中継サーバ20は、選択された設定データD1を決済端末50に供給する(S20)。具体的に言うと、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD1をコピーし、コピーされた設定データD1を決済端末50(ID「T1」)に供給する。同時に、中継サーバ20は、管理テーブル26中の設定データD1に対応する「状態」の欄を「利用中」に変更するとともに、「端末」の欄に「T1」を表示させる。言い換えると、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD1に、利用中であることを示す利用中フラグと、決済端末50のID「T1」と、を対応付けてメモリ24に記憶させる。これによって、中継サーバ20は、設定データD1を、他の決済端末に供給不能となる。また、中継サーバ20自身が設定データD1を用いて処理を実行することも不能となる。また、既に設定データD1が供給された決済端末50には、他の設定データ(例えば、設定データD2)を供給不能となる。即ち、本実施例では、各決済端末には、異なる設定データが1個だけ供給される。
次いで、中継サーバ20は、変更後の管理テーブル26の内容を含む更新情報をセンタサーバ10に供給する(S21)。
センタサーバ10は、更新情報を取得すると、取得した更新情報に従って、メモリ14内の管理テーブル16の内容を更新する。従って、中継サーバ20及びセンタサーバ10には、同じ内容の管理テーブル26、16が記憶される。
一方、決済端末50は、設定データD1を取得すると、取得した設定データD1をインストールする(S22)。これにより、設定データD1がメモリ54に記憶される。決済端末50は、設定データD1を用いて、図示しない決済媒体(ICカード等)との間で電子マネー決済を実行可能となる。
次いで、ユーザは、決済端末60に接続されているPOS端末において、所定の設定データ要求操作を行う。設定データ要求操作が行われると、決済端末60は、ID「T2」を含むリクエスト信号を中継サーバ20に供給する(S24)。
中継サーバ20は、決済端末60からリクエスト信号を取得すると、未利用の2個の設定データD2、D3のうちから1個の設定データD2を選択する。次いで、中継サーバ20は、選択された設定データD2を決済端末60に供給する(S26)。この場合も、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD2をコピーし、コピーされた設定データD2を決済端末60(ID「T2」)に供給する。同時に、中継サーバ20は、管理テーブル26中の設定データD2に対応する「状態」の欄を「利用中」に変更するとともに、「端末」の欄に「T2」を表示させる。即ち、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD2に、利用中フラグと、決済端末50のID「T2」と、を対応付けてメモリ24に記憶させる。これによって、中継サーバ20は、設定データD2を、他の決済端末に供給不能となる。また、中継サーバ20自身が設定データD2を用いて処理を実行することも不能となる。また、既に設定データが供給されている決済端末50、60には、他の設定データ(設定データD3)を供給不能となる。
次いで、中継サーバ20は、変更後の管理テーブル26の内容を含む更新情報をセンタサーバ10に供給する(S27)。
センタサーバ10は、更新情報を取得すると、取得した更新情報に従って、メモリ14内の管理テーブル16の内容を更新する。中継サーバ20及びセンタサーバ10には、同じ内容の管理テーブル26、16が記憶される。
決済端末60は、設定データD2を取得すると、取得した設定データD2をインストールする(S28)。これにより、設定データD2がメモリ64に記憶される。決済端末60は、設定データD2を用いて、図示しない決済媒体との間で電子マネー決済を実行可能となる。
次いで、ユーザは、決済端末70に接続されているPOS端末において、所定の設定データ要求操作を行う。設定データ要求操作が行われると、決済端末70は、ID「T3」を含むリクエスト信号を中継サーバ20に供給する(S30)。
中継サーバ20は、決済端末70からリクエスト信号を取得すると、未利用の設定データD3を選択する。次いで、中継サーバ20は、選択された設定データD3を決済端末70に供給する(S32)。この場合も、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD3をコピーし、コピーされた設定データD3を決済端末70(ID「T3」)に供給する。同時に、中継サーバ20は、管理テーブル26中の設定データD3に対応する「状態」の欄を「利用中」に変更するとともに、「端末」の欄に「T3」を表示させる。即ち、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD3に、利用中フラグと、決済端末50のID「T3」と、を対応付けてメモリ24に記憶させる。これによって、中継サーバ20は、設定データD3を、他の決済端末に供給不能となる。また、中継サーバ20自身が設定データD3を用いて処理を実行することも不能となる。また、既に設定データが供給されている決済端末50、60、70には、他の設定データを供給不能となる。
次いで、中継サーバ20は、変更後の管理テーブル26の内容を含む更新情報をセンタサーバ10に供給する(S33)。
センタサーバ10は、更新情報を取得すると、取得した更新情報に従って、メモリ14内の管理テーブル16の内容を更新する。中継サーバ20及びセンタサーバ10には、同じ内容の管理テーブル26、16が記憶される。
決済端末70は、設定データD3を取得すると、取得した設定データD3をインストールする(S34)。これにより、設定データD3がメモリ74に記憶される。決済端末70は、設定データD3を用いて、図示しない決済媒体との間で電子マネー決済を実行可能となる。
図3のケースでは、その後、ユーザは、決済端末70での電子マネー決済を終了し、新たに決済端末80での電子マネー決済の開始を希望する。このような場合の例としては、決済端末70が汚損等した場合に、ユーザが、決済端末70に代えて決済端末80を用いて電子マネー決済を行うことを希望したこと等が考えられる。
ユーザは、決済端末70に接続されているPOS端末において、所定の返却操作を行う。返却操作が行われると、決済端末70は、ID「T3」を含む返却信号を中継サーバ20に供給する(S36)。
中継サーバ20は、返却信号を取得すると、管理テーブル26中から、返却信号に含まれるID「T3」に対応付けられている設定データD3を特定する。次いで、中継サーバ20は、特定された設定データD3に対応する「状態」の欄を「利用中」から「未利用」に変更するとともに、「端末」の欄を「T3」から「−」に変更する。即ち、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD3に対応付けられている利用中フラグと、決済端末70のID「T3」とを、メモリ24から削除する。これによって、中継サーバ20は、設定データD3を、設定データが供給されていない決済端末(例えば、決済端末80)に供給可能となる。その後、中継サーバ20は、決済端末70に対して、返却完了信号を供給する(S38)。次いで、中継サーバ20は、変更後の管理テーブル26の内容を含む更新情報をセンタサーバ10に供給する(S39)。
センタサーバ10は、更新情報を取得すると、取得した更新情報に従って、メモリ14内の管理テーブル16の内容を更新する。
一方、決済端末70は、返却完了信号を取得すると、メモリ74に記憶された設定データD3をメモリ74から削除する(S40)。これにより、決済端末70は、設定データD3を用いた電子マネー決済を実行不能となる。
その後、ユーザは、決済端末80に接続されているPOS端末において、所定の設定データ要求操作を行う。設定データ要求操作が行われると、決済端末80は、ID「T4」を含むリクエスト信号を中継サーバ20に供給する(S42)。
中継サーバ20は、決済端末80からリクエスト信号を取得すると、この時点で未利用の設定データD3(即ち、決済端末70から返却された設定データD3)を選択する。次いで、中継サーバ20は、選択された設定データD3を決済端末80に供給する(S44)。中継サーバ20が設定データD3を供給する手法は上記と同様である。次いで、中継サーバ20は、変更後の管理テーブル26の内容を含む更新情報をセンタサーバ10に供給する(S45)。
センタサーバ10は、更新情報を取得すると、取得した更新情報に従って、メモリ14内の管理テーブル16の内容を更新する。
決済端末80は、設定データD3を取得すると、取得した設定データD3をインストールする(S46)。これにより、設定データD3がメモリ74に記憶される。決済端末80は、設定データD3を用いて、図示しない決済媒体との間で電子マネー決済を実行可能となる。
図3の例では、決済システム2の各構成要素は、上記の各処理を実行する。
図3の例を用いて、決済システム2において電子マネー決済が実行される場合の各構成要素が実行する処理の例についても説明する。例えば、決済端末50は、記憶している設定データD1を用いて、決済媒体との間で決済を実行する。決済端末50は、設定データD1に含まれる鍵情報を用いて、実行した決済に関する決済情報を暗号化し、暗号化済みの決済情報を、決済端末50のID「T1」とともに、中継サーバ20に供給する。
中継サーバ20は、暗号化済みの決済情報と決済端末50のID「T1」とを、センタサーバ10に転送する。
センタサーバ10は、暗号化済みの決済情報と決済端末50のID「T1」とを取得すると、取得された決済端末50のID「T1」が、管理テーブル16に含まれているか否かを確認する。図3の例では、管理テーブル16において、設定データD1に決済端末50のID「T1」が対応付けられている。そのため、センタサーバ10は、ID「T1」に対応付けられている設定データD1を用いて、取得した決済情報を復号化し、必要な処理を行う。なお、センタサーバ10が処理に用いる設定データD1は、設定データ記憶領域15に記憶されている。
(比較例;図4)
次に、本実施例の決済システム2と比較するための比較例として、従来の決済システムの各構成要素が実行する処理の具体例を説明する。比較例の従来の決済システムも、センタサーバ10と、決済端末50〜80を備える点は本実施例の決済システム2と共通するが、中継サーバ20を備えない点が本実施例の決済システム2とは異なる。比較例の決済システムでは、決済端末50〜80は、それぞれ、センタサーバ10と直接通信可能に接続されている。
図4の比較例でも、ユーザは、3個の決済端末50、60、70に設定データを取得させることを希望する。この場合、ユーザは、センタサーバ10の提供者に対し、設定データを用いて電子マネー決済を実行するための利用申込みを行う(S100)。利用申込みの際、ユーザは、設定データを利用する決済端末50、60、70の各ID(T1、T2、T3)と、決済端末50、60、70の各宛先情報とを指定する。
センタサーバ10の管理者は、まず、利用申込みの際に指定された決済端末50のID(T1)と、決済端末50の宛先情報をメモリ14に登録する(S102)。次いで、センタサーバ10は、決済端末50で用いられる設定データD1を生成する。次いで、センタサーバ10は、設定データD1を、登録された決済端末50の宛先情報を用いて、決済端末50に供給する(S104)。
決済端末50は、設定データD1を取得すると、取得した設定データD1をインストールする(S106)。
次いで、センタサーバ10の管理者は、決済端末60のID(T2)と、決済端末60の宛先情報をメモリ14に登録する(S108)。次いで、センタサーバ10は、決済端末60で用いられる設定データD2を生成し、決済端末60に供給する(S110)。
決済端末60は、設定データD2を取得すると、取得した設定データD2をインストールする(S112)。
次いで、センタサーバ10の管理者は、決済端末70のID(T3)と、決済端末70の宛先情報をメモリ14に登録する(S114)。次いで、センタサーバ10は、決済端末70で用いられる設定データD3を生成し、決済端末70に供給する(S116)。
決済端末70は、設定データD3を取得すると、取得した設定データD3をインストールする(S118)。
図4の比較例でも、その後、ユーザは、決済端末70での電子マネー決済を終了し、新たに決済端末80での電子マネー決済の開始を希望する。
ユーザは、センタサーバ10の提供者に対し、決済端末70での設定データD3の利用を終了するための終了申込みを行う(S120)。終了申込みの際、ユーザは、設定データD3の利用終了を希望する決済端末70のID(T3)を指定する。
センタサーバ10の管理者は、終了申込みの際に指定された決済端末70のIDに対応する設定データD3の利用を終了するための終了処理を実行する(S122)。終了処理が実行されると、センタサーバ10は、利用終了信号を決済端末70に供給する。
決済端末70は、利用終了信号を取得すると、メモリ74内の設定データD3を削除する(S130)。これにより、決済端末70は、設定データD3を用いた電子マネー決済を実行不能となる。
ユーザは、さらに、センタサーバ10の提供者に対し、決済端末80での電子マネー決済を実行するための新たな利用申込みを行う(S132)。利用申込みの際、ユーザは、決済端末80のID(T4)と決済端末80の宛先情報とを指定する。
センタサーバ10の管理者は、決済端末80のID(T4)と、決済端末80の宛先情報をメモリ14に登録する(S134)。次いで、センタサーバ10は、決済端末80で用いられる設定データD4を生成し、決済端末80に供給する(S136)。
決済端末80は、設定データD4を取得すると、取得した設定データD4をインストールする(S138)。
上記のように、従来の決済システムでは、ユーザが複数個の決済端末50〜70のそれぞれに設定データを取得させることを希望する場合に、決済端末50〜70のそれぞれが、センタサーバ10から、当該決済端末のための設定データを個別に直接取得する必要がある。そのため、従来の決済システムでは、設置する決済端末の数が多い場合、センタサーバ10における登録処理及び設定データの供給処理に長期間を要するおそれがある。その場合、ユーザの希望するタイミングで各決済端末に設定データが供給されない可能性があり、ユーザの利便性が損なわれる場合がある。
また、従来の決済システムでは、決済端末70での電子マネー決済を終了し、新たに決済端末80での電子マネー決済を開始する場合、ユーザは、センタサーバ10の提供者に、決済端末70での設定データの利用を終了するための終了申込みを行うとともに、新たに決済端末80で設定データを利用するための利用申込みを行う必要がある(S120、S132)。センタサーバ10側では、決済端末70での設定データの利用を終了するための終了処理(S122)、及び、決済端末80に新たに設定データを供給するための処理(S134、S136)を行う必要がある。
以上のような比較例の決済システムに対し、本実施例の決済システム2では、図3に示すように、中継サーバ20を介して、各決済端末に設定データD1〜D3を供給することができる(S20、S26、S32参照)。即ち、センタサーバ10は、利用申込みの際にユーザが指定した設定データの数(即ち、「3」)に従って、3個の設定データD1〜D3を中継サーバ20に供給する(S12、S14参照)。中継サーバ20は、3個の設定データD1〜D3を、1個ずつ、決済端末50〜70のそれぞれに対して供給する(S20、S26、S32参照)。本実施例の決済システム2では、ユーザが、利用する設定データの数を予め指定して利用申込みを行えば、センタサーバ10は、指定された数に応じた設定データを中継サーバ20に供給すればよい。そのため、比較例の決済システム(即ち、従来の決済システム)に比べて、センタサーバ10における処理負担が小さくなり、ユーザの希望するタイミングで各決済端末に設定データを供給することが可能になる。従って、ユーザの利便性が損なわれることを抑制することができる。
また、中継サーバ20は、決済端末50に1個の設定データD1を供給すると、その決済端末50には他の設定データ(例えば設定データD2)を供給せず、また、1個の決済端末50に供給した設定データD1は、他の決済端末(例えば、決済端末60)に供給されない。このため、各決済端末には、異なる設定データが1個だけ供給される。また、中継サーバ20とセンタサーバ10は、同じ内容の管理データ26、16を常時記憶している(S17、S21、S27、S33、S39、S45)。従って、本実施例の決済システム2においても、ユーザが1個の設定データを複製して複数個の決済端末で同時に利用させることができないようにされている。
また、本実施例の決済システム2では、決済端末70が中継サーバ20に返却信号を送信することで、決済端末70での電子マネー決済を終了させる(即ち、設定データD3を返却する)ことができる(S36〜S40参照)。また、その後、中継サーバ20が、設定データD3を決済端末80に供給することにより、決済端末80での電子マネー決済を可能にすることができる(S42〜S46参照)。本実施例の決済システム2によると、ユーザは、比較例のように、センタサーバ10の提供者に、終了申込み及び新たな利用申込みを行う必要がない。また、センタサーバ10側で処理を行う必要もない。従って、比較例の決済システムに比べて、決済端末70での電子マネー決済を終了し、新たに決済端末80での電子マネー決済を開始する場合に、ユーザの利便性を向上させることができる。
また、本実施例の決済システム2では、中継サーバ20は、各決済端末50〜80からリクエスト信号を取得した場合に、供給可能な設定データを、リクエスト信号の供給元である決済端末50〜80に供給する。そのため、設定データを未取得の決済端末に適切に取得させることもできる。
以上、本明細書で開示する技術の一実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を含んでもよい。
(変形例1)上記の実施例では、中継サーバ20は、各決済端末50〜80からリクエスト信号を取得した場合に、供給可能な設定データを、リクエスト信号の供給元である決済端末50〜80に供給する。これに限られず、中継サーバ20は、各決済端末50等からリクエスト信号を取得していない場合であっても、ユーザの指示に従って(他の例では自動的に)、設定データD1〜D3を、1個ずつ、決済端末50等のそれぞれに対して供給してもよい。この際、1個の決済端末に1個の設定データを供給すると、当該決済端末に他の設定データを供給不能とすると共に、当該決済端末に供給した設定データを他の決済端末に供給不能とされていればよい。
(変形例2)上記の実施例では、例えば、中継サーバ20が設定データD1を決済端末50に供給する際(図3のS20参照)には、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD1をコピーし、コピーされた設定データD1を決済端末50に供給している。中継サーバ20は、同時に、設定データ記憶領域25内の設定データD1に、利用中であることを示す利用中フラグと、決済端末50のID「T1」と、を対応付けてメモリ24に記憶させる。これに限られず、中継サーバ20が設定データD1を決済端末50に供給する際には、中継サーバ20は、設定データ記憶領域25内の設定データD1を決済端末50に供給してもよい。設定データD1が決済端末50に供給される際に、設定データ記憶領域25から設定データD1が削除されてもよい。さらに、この変形例では、決済端末70が設定データD3を用いた電子マネー決済の実行を終了する場合に、終了信号を中継サーバ20に供給すること(図3のS36参照)に代えて、設定データD3自身を中継サーバ20に返却するようにしてもよい。設定データD3が決済端末70に返却される際に、メモリ74から設定データD3が削除されるようにしてもよい。
(変形例3)上記の実施例では、中継サーバ20は、決済端末としての機能を備えていない(即ち、設定データを用いて電子マネー決済を実行する機能を備えていない)。しかしながら、これに限られず、中継サーバ20が、中継サーバとしての機能とともに、決済端末としての機能を備えていてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:決済システム
10:センタサーバ
20:中継サーバ
22:制御部
24:メモリ
25:設定データ記憶領域
26:管理テーブル
50、60、70、80:決済端末
D1、D2、D3:設定データ

Claims (3)

  1. 電子マネー決済を行うための複数個の決済端末と、
    数個の決済端末のそれぞれと通信可能に接続される中継サーバと、
    中継サーバと通信可能に接続されるセンタサーバと、
    を備えており、
    センタサーバは、
    センタ制御部と、
    センタメモリと、を有しており、
    センタ制御部は、
    ユーザによって予め指定された所定数の設定データをセンタメモリに記憶させ、
    センタメモリに記憶させた所定数の設定データを中継サーバに供給し、
    設定データは、センタサーバ及び各決済端末が、所定の電子マネー決済を行うために利用するデータであり、
    中継サーバは、
    中継制御部と、
    中継メモリと、を有しており、
    中継制御部は、
    センタサーバから所定数の設定データを取得し、
    取得された所定数の設定データを中継メモリに記憶させ、
    中継メモリに記憶させた所定数の設定データを、1個ずつ、数個の決済端末のそれぞれに対して供給し、
    決済端末に、所定数の設定データのうちの1個の設定データを供給すると、当該決済端末を示す識別情報と、当該設定データが利用中であることを示す利用中フラグと、を当該設定データと対応付けて中継メモリに記憶させることによって、当該決済端末に他の設定データを供給不能とすると共に、当該決済端末に供給した当該設定データを他の決済端末に供給不能とし、
    決済端末は、
    端末制御部と、
    端末メモリと、
    を有しており、
    端末制御部は、
    中継サーバから設定データを取得し、
    取得された設定データを端末メモリに記憶させ、
    端末メモリに記憶された設定データを利用して、決済媒体との間で、電子マネー決済を実行する、
    決済システム。
  2. 端末制御部は、
    中継サーバから、所定数の設定データのうちの1個の設定データである特定の設定データを取得し、取得された特定の設定データを端末メモリに記憶させた後で、端末メモリに記憶された特定の設定データを返却することに関係する返却信号を中継サーバに供給し、さらに、端末メモリから特定の設定データを削除することによって、特定の設定データを利用して電子マネー決済のために必要な処理を実行不能な状態に移行し、
    中継制御部は、
    特定の設定データを決済端末に供給した後で、当該決済端末から返却信号を受信すると、中継メモリ内において、返却信号の供給元である当該決済端末を示す識別情報に対応付けられている特定の設定データを特定し、当該特定の設定データに対応付けられている識別情報と利用中フラグとを中継メモリから削除することによって、中継メモリ内の特定の設定データを、複数個の決済端末のうち設定データを未取得であるいずれか1個の決済端末に供給可能とする、
    請求項1の決済システム。
  3. 端末制御部は、
    端末メモリに設定データが記憶されていない場合に、中継サーバにリクエスト信号を供給可能であり、
    中継制御部は、
    中継メモリに所定数の設定データが記憶されている間に、決済端末からリクエスト信号を取得すると、中継メモリに記憶されている所定数の設定データのうち、識別情報及び利用中フラグが対応付けられていない1個の設定データを、リクエスト信号の供給元である決済端末に供給する、
    請求項1又は2の決済システム。
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