JP2016157236A - 決済システム - Google Patents
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Abstract
【課題】決済端末が設置されている環境に関わらず、決済端末が決済媒体との間で決済を行うことができる技術を提供する。
【解決手段】決済端末10の制御部18は、NFCI/F20が決済媒体80を検出しておらず、サーバ50とWi−Fi通信が可能である間に、サーバ50に対してN個の認証要求を供給し、サーバ50から、N個の認証成功情報を取得し、取得されたN個の認証成功情報をメモリ22に格納する。また、制御部18は、決済情報が入力されている状態で、NFCI/F20が決済媒体80を検出する場合に、メモリ22内の1以上の認証成功情報40a、40b等のうちの1個の認証成功情報を用いて、決済媒体80との間でNFCI/F20を介して決済を実行することができる。
【選択図】図1
【解決手段】決済端末10の制御部18は、NFCI/F20が決済媒体80を検出しておらず、サーバ50とWi−Fi通信が可能である間に、サーバ50に対してN個の認証要求を供給し、サーバ50から、N個の認証成功情報を取得し、取得されたN個の認証成功情報をメモリ22に格納する。また、制御部18は、決済情報が入力されている状態で、NFCI/F20が決済媒体80を検出する場合に、メモリ22内の1以上の認証成功情報40a、40b等のうちの1個の認証成功情報を用いて、決済媒体80との間でNFCI/F20を介して決済を実行することができる。
【選択図】図1
Description
本明細書で開示する技術は、決済システムに関する。
様々な決済システムが知られている。例えば、特許文献1には、位置情報を利用した決済システムが開示されている。特許文献1の決済システムは、購入主体(例えば顧客)が所持する購入端末と、販売主体(例えば店員)が使用する決済端末と、位置情報管理サーバを備える。購入端末は、GPS(Global Positioning Systemの略)を用いて現在の位置情報を取得し、現在の位置情報を位置情報管理サーバに通知する。この購入端末を所持する購入主体が販売主体に対して決済手続きを要求すると、決済端末は、自機の位置情報をキーとして位置情報管理サーバに決済端末と同位置又は所定の近接範囲内にある購入端末を特定する。決済端末は、特定された購入端末と購入主体が所持する購入端末とが一致すると、その購入端末との間で決済を行う。これにより、決済端末の近接範囲(同位置を含む)内にない購入端末との間で決済が行われてしまうことの抑制を図っている。
特許文献1の技術では、決済端末と位置情報管理サーバとの間の通信が確保されていないと、決済端末は購入端末を認証できず、決済を実行することができない。その一方、決済端末の近接範囲内に1つの購入端末しか存在しない場合には、その購入端末以外の購入端末と決済端末との間で決済が行われることはない。このため、特許文献1の技術を厳格に適用すると、屋内等でGPSが圏外である場合のように、不測の事態で外部との通信が遮断されてしまった場合など、決済端末と位置情報管理サーバとの間の通信が確保されていないために、決済端末との決済が行えないという問題がある。
本明細書では、決済端末が設置されている環境に関わらず、決済端末が決済媒体との間で決済を行うことができる技術を提供する。
本明細書が開示する決済システムは、決済媒体との間で決済を行う決済端末と、決済端末と通信を行うことによって決済端末を管理するサーバと、を有している。決済端末は、決済媒体を検出可能であると共に決済媒体と通信可能な通信インターフェースと、メモリと、制御装置と、を備えている。制御装置は、通信インターフェースが決済媒体を検出していない間に、サーバに対して第1の認証要求を供給し、第1の認証要求の供給後に、サーバから、N個(Nは2以上の整数)の認証成功情報を取得し、取得されたN個の認証成功情報をメモリに格納し、決済を行うために必要な決済情報を取得し、N個の認証成功情報のうちの利用可能な状態のM個(Mは1以上N以下の整数)の認証成功情報がメモリに格納されている間に、決済情報が取得されている状態で、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合に、M個の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を用いて、検出された決済媒体との間で通信インターフェースを介して決済を実行可能であり、M個の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を用いて決済を完了したときは、決済に用いられた認証成功情報を利用可能な状態から利用不可能な状態に移行させる。サーバは、決済端末から第1の認証要求を取得すると、決済端末にN個の認証成功情報を供給する。
この構成によると、決済端末は、利用可能な状態のM個の認証成功情報がメモリに格納されている間に、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合に、M個の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を用いて、検出された決済媒体との間で通信インターフェースを介して決済を実行することができる。メモリ内の認証成功情報を用いて決済を実行することができるため、決済端末は、自機が設置されている環境(例えば、サーバとの間の通信環境)に関わらず、決済媒体との間で決済を行うことができる。
ここで、「認証成功情報を用いて・・・決済を実行」は、認証成功情報に含まれる情報を用いて実際に決済を実行することと、決済の実行後に、実行済みの決済の内容を示す情報に認証成功情報に含まれる情報を対応付ける場合と、のどちらも含む。また、「決済に用いられた認証成功情報を利用可能な状態から利用不可能な状態に移行させる」は、決済に用いられた認証成功情報をメモリから削除することと、決済に用いられた認証成功情報を利用不可能な状態に移行させた上でメモリに格納させておくことと、のどちらも含む。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に示す技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。
(特徴1)制御装置は、(a)利用可能な状態のM個の認証成功情報がメモリに格納されている間に、決済情報が取得されている状態で、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合であって、決済端末がサーバと通信不可能である第1の場合には、利用可能な状態のM個の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を用いて、検出された決済媒体との間で通信インターフェースを介して決済を実行し、決済の完了後に、決済に用いられた認証成功情報を利用可能な状態から利用不可能な状態に移行させてもよい。また、制御装置は、(b)利用可能な状態のM個の認証成功情報がメモリに格納されている間に、決済情報が取得されている状態で、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合であって、決済端末がサーバと通信可能である第2の場合には、サーバに対して第2の認証要求を供給し、第2の認証要求の供給後にサーバから1個の認証成功情報を取得し、その取得された認証成功情報を用いて、検出された決済媒体との間で通信インターフェースを介して決済を実行してもよい。サーバは、決済端末から第2の認証要求を取得すると、決済端末に1個の認証成功情報を供給してもよい。
この構成によると、決済端末は、利用可能な状態のM個の認証成功情報がメモリに格納されている間に、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合において、サーバと通信可能であるか否かに応じて、メモリに予め格納されている認証成功情報を用いて決済を実行するのか、サーバから取得された認証成功情報を用いて決済を実行するのか、を切り替えることができる。従って、この構成によると、決済端末は、サーバとの通信環境に応じて、適切な認証成功情報を用いて決済を実行することができる。
(特徴2)制御装置は、(i)取得されている決済情報に含まれる決済金額が第1の上限値を超えることと、(ii)認証成功情報の有効期限が経過していることと、(iii)決済端末における積算決算金額が第2の上限値を超えることと、のうちの少なくとも一つの条件が満たされる場合には、決済情報が取得されている状態で、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合であっても、決済媒体との間で決済を実行しなくてもよい。
この構成によると、(i)〜(iii)のうちの少なくとも一つの条件が満たされる場合に、決済端末が決済媒体との間で決済を実行することを制限することができる。決済端末が決済媒体との間で無制限に決済を実行することが制限されるため、決済媒体と決済端末との間で不正に決済が実行されることを抑制し得る。
(特徴3)メモリには、暗号鍵が格納されていてもよい。各認証成功情報は、それぞれ、暗号鍵を用いて暗号化されていてもよい。制御装置は、決済を実行すべき場合に、認証成功情報を、メモリ内の暗号鍵を用いて復号化し、復号化された認証成功情報を用いて決済を実行してもよい。
この構成によると、暗号鍵を用いて暗号化されている認証成功情報が、暗号鍵を格納している決済端末以外の端末によって復号化されて利用されることを抑制することができる。従って、暗号鍵を記憶していない端末によって認証成功情報を用いて決済が実行されることを防止することができる。暗号鍵を記憶していない端末によって不正に決済が実行されることを抑制することができる。
(システム構成;図1)
図1に示す決済システム2は、商品の販売に伴う決済を行うシステムであって、決済端末10と、サーバ50と、決済媒体80とを備える。図1では、決済端末10、決済媒体80をそれぞれ1つずつ図示しているが、実際には、決済システム2は、決済端末10以外の1以上の決済端末(図示しない)、及び、決済媒体80以外の1以上の決済媒体(図示しない)を備えている。
図1に示す決済システム2は、商品の販売に伴う決済を行うシステムであって、決済端末10と、サーバ50と、決済媒体80とを備える。図1では、決済端末10、決済媒体80をそれぞれ1つずつ図示しているが、実際には、決済システム2は、決済端末10以外の1以上の決済端末(図示しない)、及び、決済媒体80以外の1以上の決済媒体(図示しない)を備えている。
この決済システム2を用いて決済を実行する前提となる事項について説明する。この決済システム2では、決済端末10が決済媒体80との間で決済を実行するためには、決済端末10は、サーバ50との間で行われる所定の認証が成功することを条件としてサーバ50から取得される認証成功情報を利用して決済を実行する必要がある。決済端末10が1回の決済を実行するためには、サーバ50から取得される1個の認証成功情報を利用しなければならない。決済端末10は、認証成功情報を利用することなく決済を実行することはできない。また、一度決済に利用された認証成功情報は再利用できない。そのため、決済端末10は、決済媒体80との間で決済を実行すべき場合毎に1個の認証成功情報を利用しなければならない。
本実施例では、決済端末10が、例えば、店舗内等、サーバ50との間の通信状態が良好な環境下で利用されることと、例えば、屋外イベント会場等、サーバ50との間の通信状態が比較的不安定になり易い(即ち、サーバ50との通信が不可能な状態になり易い)環境下で利用されることと、の両方の状況が想定されている。本実施例では、決済端末10は、サーバ50との通信が可能な環境下で利用される場合には、決済媒体80を検出する毎にサーバ50から1個の認証成功情報を取得し、その認証成功情報を利用して決済媒体80との間で決済を実行する。一方、上記の通り、決済端末10は、サーバ50との間の通信が不可能な環境下で利用される状況も想定されている。そのような状況でも決済端末10を利用して決済を実行するために、本実施例では、決済端末10は、サーバ50との通信が可能である間に、予め1以上の認証成功情報をサーバ50から取得しておくことができる。そして、決済端末10は、サーバ50との通信が不可能な環境下で利用される間に決済媒体80との間で決済を実行すべき場合に、予め取得された1以上の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を利用して決済を実行することができる。
(決済端末10の構成)
決済端末10は、決済媒体80との間で決済を実行する端末装置である。本実施例では、決済端末10は、屋外イベント会場等で利用可能な可搬式のハンディターミナルである。変形例では、決済端末10は、店舗内に設置されるタイプの据置式端末装置であってもよい。
決済端末10は、決済媒体80との間で決済を実行する端末装置である。本実施例では、決済端末10は、屋外イベント会場等で利用可能な可搬式のハンディターミナルである。変形例では、決済端末10は、店舗内に設置されるタイプの据置式端末装置であってもよい。
決済端末10は、操作部12と、表示部14と、Wi−Fiインターフェース16と、制御部18と、NFCインターフェース20と、メモリ22とを備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
操作部12は、複数のキーを備える。決済端末10のユーザ(例えば、店員、顧客等)は、操作部12を操作することによって、様々な指示を決済端末10に入力することができる。決済端末10の使用者である販売主体(例えば店員)は、操作部12を操作して、顧客が購入を希望する商品の金額(即ち、決済金額)等、決済に必要な決済情報を入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。
Wi−FiI/F16は、サーバ50との間でWi−Fi方式に従った無線通信を実行するための無線I/Fである。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格、及び、それに準ずる規格(例えば、802.11a,11b,11g,11n等)に従って、無線通信を実行するための無線通信方式である。
NFCI/F20は、決済媒体80との間でNFC方式に従ったNFC通信(いわゆる近距離無線通信の一種)を実行するための無線I/Fある。NFC方式は、例えば、ISO/IEC21481又は18092の国際標準規格に基づく無線通信方式である。NFCI/F20は、決済媒体80を検出可能であると共に決済媒体80と通信可能である。
制御部18は、メモリ22内のプログラム30に従って様々な処理を実行する。制御部18が実行する処理の内容は後で詳しく説明する。
メモリ22は、プログラム30を格納している。また、メモリ22は、サーバ50から予め取得された認証成功情報を格納するための認証成功情報格納領域32を有している。認証成功情報格納領域32には、サーバ50から予め取得された1以上の認証成功情報40a、40b等が格納されている。また、認証成功情報40a、40b等のそれぞれには、サーバ50から取得された付属情報42a、42b等が対応付けられている。以下では、認証成功情報格納領域32内の認証成功情報40a、40b等、及び、付属情報42a、42b等のことを、それぞれ、「認証成功情報40」及び「付属情報42」と総称する場合がある。上記の通り、認証成功情報40は、決済端末10が決済媒体80との間で決済を実行する場合に利用される情報である。付属情報42は、対応する認証成功情報40の利用条件に関係する各種情報を含む。具体的には、付属情報42は、1回の決済処理で決済可能な決済金額の上限値を示す情報を含む。後で詳しく説明する通り、決済端末10は、入力された決済情報に含まれる決済金額が当該上限値(例えば、50,000円)を超える場合には、対応する認証成功情報40を利用した決済を実行することができない(後述の図3のS52でNOの場合参照)。さらに、付属情報42は、対応する認証成功情報40の有効期限を示す情報を含む。後で詳しく説明する通り、決済端末10は、当該有効期限を徒過した場合には、その認証成功情報40を利用した決済を実行することができない(後述の図3のS54でNOの場合参照)。また、本実施例では、認証成功情報40は、サーバ50が有する暗号鍵64によって暗号化されている。ただし、付属情報42は暗号化されていない。
さらに、メモリ22は、暗号鍵34を格納している。暗号鍵34は、サーバ50が有する暗号鍵64と同じ暗号鍵である。決済端末10の制御部18は、暗号鍵34を用いて、認証成功情報格納領域32に格納されている暗号化された認証成功情報40を復号化し、復号化された認証成功情報40を利用して決済を実行することができる(後述の図3のS56、S60参照)。
さらに、メモリ22は、決済端末10を識別するための端末ID(Identification Informationの略)35を格納している。端末ID35は、決済端末毎に固有の識別情報(例えば、ロット番号)である。本実施例では、端末ID35は「ID10」で示される。
さらに、メモリ22は、販売主体が操作部12を操作して入力した決済情報を一時的に格納するための決済情報格納領域36も有している。さらに、メモリ22は、決済端末10が行った決済に関連する決済関連情報を格納しておくための決済関連情報格納領域38も有している。決済関連情報は、決済端末10で行われた決済の内容(例えば、決済媒体のID、決済金額、電子マネーの種類、決済時刻、等)を示す情報を含む。制御部18は、サーバ50との間のWi−Fi通信が確立されている間に、所定時間毎(例えば、1日毎)に、決済関連情報格納領域38に格納されている1又は複数の決済関連情報をサーバ50に供給する。以下では、1又は複数の決済関連情報をサーバ50に供給することを、「精算」と呼ぶ場合がある。制御部18は、決済関連情報格納領域38に格納されている1以上の決済関連情報のそれぞれを参照することにより、決済端末10における精算前の積算決済金額を算出することもできる。
(サーバ50の構成)
サーバ50は、決済端末10とWi−Fi通信を行うことによって決済端末10を管理するためのサーバである。上記の通り、サーバ50は、決済端末10が決済を実行するために利用する認証成功情報を生成し、決済端末10に供給する。サーバ50は、決済システム2を用いた決済サービスの提供者によって設置される。
サーバ50は、決済端末10とWi−Fi通信を行うことによって決済端末10を管理するためのサーバである。上記の通り、サーバ50は、決済端末10が決済を実行するために利用する認証成功情報を生成し、決済端末10に供給する。サーバ50は、決済システム2を用いた決済サービスの提供者によって設置される。
サーバ50は、Wi−FiI/F52と、制御部54と、メモリ56とを備える。
Wi−FiI/F52は、決済端末10との間でWi−Fi方式に従った無線通信を実行するための無線I/Fであり、上記Wi−FiI/F16と同様のI/Fである。
制御部54は、メモリ56内のプログラム60に従って様々な処理を実行する。制御部54が実行する処理の内容は後で詳しく説明する。
メモリ56は、プログラム60を格納している。また、メモリ56は、決済端末10の端末ID62と、暗号鍵64とを対応付けて格納している。端末ID62は、上記の端末ID35と同様に「ID10」で示される。端末ID62は、事前に決済端末10とサーバ50との間で登録処理が行われることによってメモリ56に格納される。暗号鍵64は、決済端末10が有する暗号鍵34と同じ暗号鍵である。後で詳しく説明する通り、制御部54は、暗号鍵64を用いて決済端末10に供給するための認証成功情報を暗号化し、暗号化された認証成功情報を、付属情報とともに決済端末10に供給する(後述の図4のS74参照)。
(決済媒体80の構成)
決済媒体80は、例えば、顧客が所持するICカード、携帯電話端末等、決済端末10とNFC通信を実行可能な媒体である。決済媒体80は、図示しないICチップを内蔵している。ICチップには、例えば、決済媒体のID、電子マネーの残高を示す残高情報などを含む媒体情報が格納されている。
決済媒体80は、例えば、顧客が所持するICカード、携帯電話端末等、決済端末10とNFC通信を実行可能な媒体である。決済媒体80は、図示しないICチップを内蔵している。ICチップには、例えば、決済媒体のID、電子マネーの残高を示す残高情報などを含む媒体情報が格納されている。
(決済端末10の制御部18が実行する認証成功情報取得処理;図2)
続いて、本実施例の決済端末10の制御部18が実行する認証成功情報取得処理(図2参照)について説明する。決済端末10の電源がONされると、決済端末10は、初期状態で動作する。決済端末10の使用者である販売主体は、屋外イベントへの出店等、サーバ50との間の通信が不可能になり得る環境下で決済端末10を使用する状況に備えて、予め1以上の認証成功情報を決済端末10のメモリ22に格納しておくことを希望する場合がある。そのような場合において、販売主体は、操作部12を操作し、初期状態の決済端末10に対して、所定の認証成功情報取得指示を入力する。販売主体は、認証成功情報取得指示を入力する際に、認証成功情報取得の必要数N(Nは1以上の整数。例えば、1000)をあわせて入力することもできる。販売主体によって認証成功情報取得指示が入力されたことをトリガとして、制御部18は、図2の認証成功情報取得処理を開始する。
続いて、本実施例の決済端末10の制御部18が実行する認証成功情報取得処理(図2参照)について説明する。決済端末10の電源がONされると、決済端末10は、初期状態で動作する。決済端末10の使用者である販売主体は、屋外イベントへの出店等、サーバ50との間の通信が不可能になり得る環境下で決済端末10を使用する状況に備えて、予め1以上の認証成功情報を決済端末10のメモリ22に格納しておくことを希望する場合がある。そのような場合において、販売主体は、操作部12を操作し、初期状態の決済端末10に対して、所定の認証成功情報取得指示を入力する。販売主体は、認証成功情報取得指示を入力する際に、認証成功情報取得の必要数N(Nは1以上の整数。例えば、1000)をあわせて入力することもできる。販売主体によって認証成功情報取得指示が入力されたことをトリガとして、制御部18は、図2の認証成功情報取得処理を開始する。
S10では、制御部18は、決済端末10が、サーバ50とWi−Fi通信可能な状態であるか否かを判断する。ここで、制御部18は、サーバ50とWi−Fi通信可能な状態であるか否かを公知の手法によって確認する。サーバ50とWi−Fi通信可能な状態であることが確認された場合、制御部18は、S10でYESと判断し、S12に進む。一方、サーバ50とWi−Fi通信不可能な状態であることが確認された場合、制御部18は、S10でNOと判断し、図2の認証成功情報取得処理をエラー終了する。この際、制御部18は、認証成功情報取得処理がエラー終了した旨を示すメッセージを表示部14に表示する。以下、認証成功情報取得処理がエラー終了する各場合についても同様である。
S12では、制御部18は、Wi−FiI/F16を介して、N個の認証要求をサーバ50に供給する。認証要求は、サーバ50に対して認証成功情報の供給を求めるための信号である。認証要求は、メモリ22に格納されている端末ID35を含む。認証成功情報取得指示が入力された際に、販売主体によって必要数Nが指定されている場合には、S12では、制御部18は、指定された必要数であるN個の認証要求をサーバ50に供給する。認証成功情報取得指示が入力された際に、販売主体によって必要数Nが指定されていない場合には、S12では、制御部18は、所定のN個(例えば300個)の認証要求をサーバ50に供給する。
次いで、S14では、制御部18は、サーバ50から、N個の認証成功情報及びN個の付属情報を取得することを監視する。後で説明する通り、サーバ50は、決済端末10からN個の認証要求を取得すると、N回分の認証を実行する(後述の図4のS70参照)。サーバ50は、認証が成功した場合に(後述の図4のS72でYESの場合参照)、N個の認証成功情報と、それらに対応付けられるN個の付属情報を生成する。また、サーバ50は、暗号鍵64を用いて、N個の認証成功情報のそれぞれを暗号化する。サーバ50は、N個の認証成功情報(暗号化済みのもの)と、対応するN個の付属情報とを、決済端末10に供給する。この場合、制御部18は、Wi−FiI/F16を介して、サーバ50から、N個の認証成功情報及びN個の付属情報を取得する。この場合、制御部18は、S14でYESと判断し、S16に進む。一方、サーバ50は、認証が失敗する場合(例えば、認証要求に含まれている端末IDと、サーバ50が予め格納している端末IDとが一致しない場合など)には、N個の認証成功情報及びN個の付属情報を決済端末10に供給しない(図4のS72でNOの場合参照)。この場合、制御部18は、サーバ50から、N個の認証成功情報及びN個の付属情報を取得することはできない。この場合、制御部18は、S14でNOと判断し、図2の認証成功情報取得処理をエラー終了する。
S16では、制御部18は、取得されたN個の認証成功情報及びN個の付属情報を、メモリ22の認証成功情報格納領域32内に格納する。S16を終えると、制御部18は、図2の認証成功情報取得処理を正常終了する。
(決済端末10の制御部18が実行する決済関連処理;図3)
続いて、本実施例の決済端末10の制御部18が実行する決済関連処理(図3参照)について説明する。決済端末10の電源がONされると、上記の通り、制御部18は、初期状態で動作する。販売主体は、操作部12を操作して、初期状態の決済端末10に対して、決済情報(即ち、顧客が購入を希望する商品の価格(即ち決済金額)等)を入力する。販売主体によって決済情報が入力されると、制御部18は、図3の決済関連処理を開始する。また、制御部18は、入力された決済情報をメモリ22の決済情報格納領域36に記憶させる。
続いて、本実施例の決済端末10の制御部18が実行する決済関連処理(図3参照)について説明する。決済端末10の電源がONされると、上記の通り、制御部18は、初期状態で動作する。販売主体は、操作部12を操作して、初期状態の決済端末10に対して、決済情報(即ち、顧客が購入を希望する商品の価格(即ち決済金額)等)を入力する。販売主体によって決済情報が入力されると、制御部18は、図3の決済関連処理を開始する。また、制御部18は、入力された決済情報をメモリ22の決済情報格納領域36に記憶させる。
S30では、制御部18は、決済情報が入力された後、所定のタイムアウト期間が経過する前に、決済媒体80が検出されることを監視する。顧客が決済媒体80を決済端末10の筐体にかざすと、NFCI/F20は、決済媒体80を検出する。NFCI/F20が決済媒体80を検出すると、制御部18は、S30でYESと判断し、S32に進む。一方、図示しないが、決済媒体80が検出されることなく、所定のタイムアウト期間が経過する場合、制御部18は、図3の決済関連処理をエラー終了する。その際、制御部18は、決済関連処理がエラー終了した旨のメッセージを表示部14に表示する。以下、決済関連処理がエラー終了する各場合についても同様である。
S32では、制御部18は、決済端末10が、サーバ50とWi−Fi通信可能な状態であるか否かを判断する。S32の処理の内容は図2のS10と同じであるため、詳細な説明は省略する。S32でYESと判断する場合、制御部18は、S34に進む。一方、S32でNOと判断する場合、制御部18は、S50に進む。
S34では、制御部18は、Wi−FiI/F16を介して、1個の認証要求をサーバ50に供給する。
続くS36では、制御部18は、サーバ50から、1個の認証成功情報及び1個の付属情報を取得することを監視する。サーバ50は、決済端末10から1個の認証要求を取得すると、1回分の認証を実行する(後述の図4のS70参照)。サーバ50は、認証が成功した場合に(後述の図4のS72でYESの場合参照)、1個の認証成功情報と、それに対応付けられる1個の付属情報を生成する。また、サーバ50は、暗号鍵64を用いて、1個の認証成功情報を暗号化する。サーバ50は、1個の認証成功情報(暗号化済みのもの)と、対応する1個の付属情報とを、決済端末10に供給する。この場合、制御部18は、Wi−FiI/F16を介して、サーバ50から、1個の認証成功情報及び1個の付属情報を取得する。制御部18は、取得した1個の認証成功情報及び1個の付属情報を、メモリ22の認証成功情報格納領域32に一時的に格納する。この場合、制御部18は、S36でYESと判断し、S38に進む。一方、サーバ50は、認証が失敗する場合には1個の認証成功情報及び1個の付属情報を決済端末10に供給しない。(図4のS72でNOの場合参照)。この場合、制御部18は、サーバ50から、1個の認証成功情報及び1個の付属情報を取得することはできない。この場合、制御部18は、S36でNOと判断し、図3の決済関連処理をエラー終了する。
S38では、制御部18は、入力された決済情報に含まれる決済金額が、所定の上限値以下であるか否かを判断する。制御部18は、入力された決済情報に含まれる決済金額と、取得された認証成功情報に対応づけられている付属情報に含まれる上限値(例えば、50,000円)とを比較する。決済金額が上限値以下である場合には、制御部18は、S38でYESと判断し、S40に進む。一方、決済金額が上限値より大きい場合には、制御部18は、S38でNOと判断し、図3の決済関連処理をエラー終了する。
S40では、制御部18は、取得した認証成功情報の有効期限が経過していないか否かを判断する。具体的には、S40では、制御部18は、取得された認証成功情報に対応付けられている付属情報に含まれる有効期限と現在の時刻とを比較し、現在の時刻が有効期限より前であるか否かを判断する。現在の時刻が有効期限より前である(即ち、有効期限が未経過である)場合、制御部18は、S40でYESと判断し、S42に進む。一方、現在の時刻が有効期限以降である場合、制御部18は、S40でNOと判断し、図3の決済関連処理をエラー終了する。
S42では、制御部18は、メモリ22に格納されている暗号鍵34を用いて、取得した認証成功情報を復号化する。S42を終えると、S60に進む。
一方、S50(即ち、サーバ50とのWi−Fi通信が不可能な場合)では、制御部18は、メモリ22の認証成功情報格納領域32内に、1以上の認証成功情報が格納されているか否かを判断する。認証成功情報格納領域32内に、1以上の認証成功情報(例えば、図1の認証成功情報40a、40bなど)が格納されている場合、制御部18は、S50でYESと判断し、S51に進む。一方、S50の時点で、認証成功情報格納領域32内に認証成功情報が格納されていない場合、制御部18は、S50でNOと判断し、図3の決済関連処理をエラー終了する。
S51では、制御部18は、メモリ22の認証成功情報格納領域32内の1以上の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を特定する。以下では、S51で特定された1個の認証成功情報のことを「特定の認証成功情報」と呼ぶ場合がある。
続くS52では、制御部18は、入力された決済情報に含まれる決済金額が、所定の上限値以下であるか否かを判断する。S52の判断の内容は、S38とほぼ同様である。制御部18は、入力された決済情報に含まれる決済金額と、特定の認証成功情報に対応づけられている付属情報に含まれる上限値とを比較し、決済金額が上限値以下である場合に、S52でYESと判断し、S54に進む。一方、S52でNOと判断する場合、制御部18は、図3の決済関連処理をエラー終了する。
S54では、制御部18は、特定の認証成功情報の有効期限が経過していないか否かを判断する。S54の判断の内容は、S40とほぼ同様である。制御部18は、特定の認証成功情報に対応付けられている付属情報に含まれる有効期限と現在の時刻とを比較し、現在の時刻が有効期限より前である場合、S54でYESと判断し、S56に進む。一方、S54でNOと判断する場合、制御部18は、図3の決済関連処理をエラー終了する。
S56では、制御部18は、メモリ22に格納されている暗号鍵34を用いて、特定の認証成功情報を復号化する。S56を終えると、S60に進む。
S60では、制御部18は、S42又はS56で復号化された認証成功情報を用いて、入力された決済情報に従って、検出された決済媒体80との間で決済を実行する。具体的には、制御部18は、決済媒体80から読み取った電子マネーの残高を決済金額分だけ減じたうえで、変更後の残高情報を決済媒体80に書き込む処理を行う。ここで、制御部18は、認証成功情報を用いて決済を実行する場合には、認証成功情報に含まれる情報を実際に用いて決済を実行する。ただし、変形例では、制御部18は、認証成功情報を用いて決済を実行する場合、決済の実行後に、実行済みの決済の内容を示す決済関連情報に、当該認証成功情報に含まれる情報を対応付けるようにしてもよい。S60を終えると、S62に進む。この際、制御部18は、決済が正常終了した旨のメッセージを表示部14に表示する。また、制御部18は、完了した決済の内容を示す決済関連情報を決済関連情報格納領域38に格納する。
なお、S60の処理の際に、例えば、決済媒体80に記憶されている電子マネーの残高が決済金額より少ない(即ち、残高が不足する)、決済媒体80のIDが所定の取扱不可ID(例えば、紛失扱いID、取扱拒否ID等)に指定されている、決済媒体80の決済機能が故障している等、決済を実行できない状況が発生している場合には、制御部18は、電子マネーの残高を変更せずに(即ち、決済を実行せずに)、図3の決済関連処理をエラー終了する。
S62では、制御部18は、S60の決済で利用された認証成功情報と、対応する付属情報とをメモリ22から削除する。これにより、制御部18は、S60の決済で利用された認証成功情報を再利用することができなくなる。また、同時に、制御部18は、メモリ22の決済情報格納領域36に記憶されている決済情報も削除する。これにより、決済情報格納領域36は、決済情報が記憶されていない状態に戻る。S62を終えると、制御部18は、図3の決済関連処理を正常終了する。
(サーバ50の制御部54が実行する認証成功情報供給処理;図4)
続いて、本実施例のサーバ50の制御部54が実行する認証成功情報供給処理(図4参照)について説明する。サーバ50が稼働している間、制御部54は、決済端末10から認証要求を取得することを監視している。上記の通り、決済端末10は、所定の場合に、サーバ50に1個又はN個の認証要求を供給する(図2のS12、図3のS34)。その場合、サーバ50の制御部54は、Wi−FiI/F52を介して、1個又はN個の認証要求を取得する。その場合、制御部54は、図4の認証成功情報取得処理を開始する。
続いて、本実施例のサーバ50の制御部54が実行する認証成功情報供給処理(図4参照)について説明する。サーバ50が稼働している間、制御部54は、決済端末10から認証要求を取得することを監視している。上記の通り、決済端末10は、所定の場合に、サーバ50に1個又はN個の認証要求を供給する(図2のS12、図3のS34)。その場合、サーバ50の制御部54は、Wi−FiI/F52を介して、1個又はN個の認証要求を取得する。その場合、制御部54は、図4の認証成功情報取得処理を開始する。
S70では、制御部54は、取得した認証要求に従って認証を実行する。具体的には、制御部54は、認証要求に含まれる端末IDがメモリ56に格納されているか否かを判断することによって認証を行う。制御部54は、1個の認証要求を取得した場合、1回分の認証を実行する。制御部54は、N個の認証要求を取得した場合、N回分の認証を実行する。
続くS72では、制御部54は、S70で実行した認証が成功したか否かを判断する。認証要求に含まれる端末IDがメモリ56に格納されている場合、制御部54は、S72でYES(即ち認証成功)と判断し、S74に進む。一方、認証要求に含まれる端末IDがメモリ56に格納されていない場合、制御部54は、S72でNO(即ち認証失敗)と判断し、図4の認証成功情報供給処理をエラー終了する。
S74では、制御部54は、認証成功情報と、それらに対応付けられる付属情報とを決済端末10に供給する。具体的には、まず、制御部54は、認証成功情報と、それらに対応付けられる付属情報を生成する。この際、制御部54は、取得された認証要求の数(即ち1個又はN個)と同数の認証成功情報及び付属情報を同時に生成する。次いで、制御部54は、暗号鍵64を用いて、生成した認証成功情報(1個又はN個)をすべて暗号化する。そして、制御部54は、暗号化済みの認証成功情報と、対応する付属情報とを、決済端末10に供給する。制御部54は、S74を終えると、図4の認証成功情報供給処理を終了する。
以上、本実施例の決済システム2について説明した。決済端末10の制御部18は、NFCI/F20が決済媒体80を検出しておらず、サーバ50とWi−Fi通信が可能である間に、サーバ50に対してN個の認証要求を供給し(図2のS12)、サーバ50から、N個の認証成功情報を取得し(S14でYES)、取得されたN個の認証成功情報をメモリ22に格納しておく(S16)。また、制御部18は、決済情報が入力されている状態で、NFCI/F20が決済媒体80を検出する場合(図3のS30でYES)であって、サーバ50とWi−Fi通信が不可能である場合(S32でNO)に、メモリ22内の1以上の認証成功情報のうちの1つの認証成功情報を用いて、決済媒体80との間でNFCI/F20を介して決済を実行することができる(S60)。そのため、本実施例では、決済端末10は、1以上の認証成功情報がメモリ22に格納されている間に、NFCI/F20が決済媒体80を検出する場合に、メモリ22内の1以上の認証成功情報のうちの1つの認証成功情報を用いて、検出された決済媒体80との間でNFCI/F20を介して決済を実行することができる。メモリ22内の認証成功情報を用いて決済を実行することができるため、決済端末10は、自機が設置されている環境(例えば、サーバ50との間のWi−Fi通信環境)に関わらず、決済媒体80との間で決済を行うことができる。
また、本実施例では、決済端末10の制御部18は、1以上の認証成功情報がメモリ22に格納されている間に、決済情報が入力されている状態で、NFCI/F20が決済媒体80を検出する場合(図3のS30でYES)であって、サーバ50とWi−Fi通信が可能である場合(S32でYES)に、サーバ50に対して1個の認証要求を供給し(S34)、サーバから1個の認証成功情報を取得し(S36でYES)、その取得された認証成功情報を用いて、決済媒体80との間で決済を行う(S60)。そのため、本実施例では、決済端末10は、1以上の認証成功情報がメモリ22に格納されている間に、NFCI/F20が決済媒体80を検出する場合において、サーバ50と通信可能であるか否かに応じて、メモリ22に予め格納されている認証成功情報を用いて決済を実行するのか、サーバ50から取得された認証成功情報を用いて決済を実行するのか、を切り替えることができる。従って、本実施例では、決済端末10は、サーバとの通信環境に応じて、適切な認証成功情報を用いて決済を実行することができる。
また、本実施例では、決済端末10の制御部18は、入力された決済情報に含まれる決済金額が所定の上限値を超える場合(図3のS38でNO、S52でNO)、若しくは、認証成功情報の有効期限が経過している場合(S40でNO、S54でNO)には、決済情報が入力された状態で決済媒体80が検出される場合であっても、決済媒体80との間で決済を実行しない。即ち、本実施例では、入力された決済情報に含まれる決済金額が所定の上限値を超える場合、若しくは、認証成功情報の有効期限が経過している場合には、決済端末10が決済媒体80との間で決済を実行することを制限することができる。決済端末10が決済媒体80との間で無制限に決済を実行することが制限されるため、決済媒体80と決済端末10との間で不正に決済が実行されることを抑制し得る。
また、本実施例では、決済端末10の制御部18がサーバ50から取得する各認証成功情報は、暗号鍵64(34)によって暗号化されている。制御部18は、決済を実行すべき場合に、認証成功情報を、メモリ22内の暗号鍵34によって復号化し(図3のS42、S56)、復号化された認証成功情報を用いて決済を実行する(S60)。即ち、本実施例では、暗号鍵64を用いて暗号化されている認証成功情報が、暗号鍵34を格納している決済端末10以外の端末によって復号化されて利用されることを抑制することができる。従って、暗号鍵を記憶していない端末によって認証成功情報を用いて決済が実行されることを防止することができる。暗号鍵を記憶していない端末によって不正に決済が実行されることを抑制することができる。
本実施例の構成と請求項の記載との対応関係を記載しておく。NFCI/F20が「通信インターフェース」の一例である。制御部18が「制御装置」の一例である。図2のS12でサーバ50に供給される認証要求が「第1の認証要求」の一例である。図3のS34でサーバ50に供給される認証要求が「第2の認証要求」の一例である。メモリ22の認証成功情報格納領域32に格納されている認証成功情報40a、40b等が「M個の認証成功情報」の一例である。図3のS32でNOの場合、S32でYESの場合が、それぞれ、「第1の場合」、「第2の場合」の一例である。付属情報に含まれる決済金額の上限値を示す情報が「第1の上限値」の一例である。
以上、本明細書で開示する技術の一実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例を含んでもよい。
(変形例1)上記の実施例では、決済端末10とサーバ50はともにWi−FiI/Fを備えており、決済端末10とサーバ50との間でWi−Fi通信を実行可能である。しかしながら、決済端末10とサーバ50との間の通信手法はWi−Fi通信には限られず、任意の通信手法を用いてもよい。例えば、決済端末10とサーバ50がともに有線I/Fを備えていてもよい。有線I/F同士が通信可能に接続されることにより、決済端末10とサーバ50との間での有線通信が実行されてもよい。その場合、例えば、決済端末10の制御部18は、図2のS10、図3のS32において、サーバ50の電源がOFFになっている場合等に、決済端末10とサーバ50との間の通信が不可能であると判断するようにしてもよい。
(変形例2)上記の実施例では、決済端末10はNFCI/F20を備えており、決済端末10と決済媒体80との間でNFC通信を実行可能である。しかしながら、決済端末10と決済媒体80との間の通信手法も、NFC通信には限られず、任意の通信手法を用いてもよい。例えば、決済端末10と決済媒体80との間で、Bluetooth(登録商標)通信を実行可能であってもよい。その場合、決済端末10は、Bluetooth通信を実行するための通信I/Fを備えていればよい。
(変形例3)上記の実施例では、制御部18は、決済媒体80との間で電子マネーを利用した決済を実行する。これに限られず、制御部18は、決済媒体80との間でクレジットカード決済等、電子マネー決済以外の決済を実行してもよい。その場合も、決済端末10は、決済媒体80を検出可能であると共に決済媒体と通信可能な通信I/Fを有していればよい。
(変形例4)上記の実施例では、決済端末10の制御部18は、決済端末10の制御部18は、入力された決済情報に含まれる決済金額が所定の上限値を超える場合(図3のS38でNO、S52でNO)、若しくは、認証成功情報の有効期限が経過している場合(S40でNO、S54でNO)には、決済情報が入力された状態で決済媒体80が検出される場合であっても、決済媒体80との間で決済を実行しない。しかしながら、制御部18が決済を実行しない条件は上記の2つには限られず、任意の条件を含んでいてもよい。例えば、制御部18は、上記の2つの条件に加えて、決済端末10における精算前の積算決済金額(即ち、決済関連情報格納領域38に格納されている1又は複数個の決済関連情報が示す決済金額の積算値)が所定の上限値を超える場合にも、決済媒体80との間で決済を実行しないようにしてもよい。この場合、認証成功情報に対応する付属情報には、積算決済金額の上限値を示す情報がさらに含まれていてもよい。この変形例における積算決済金額の上限値が「第2の上限値」の一例である。
(変形例5)上記の実施例では、制御部18は、決済に実行された認証成功情報及び付属情報をメモリ22から削除する(図3のS62)。これに代えて、制御部18は、決済に用いられた認証成功情報を利用不可能な状態に移行させた上でメモリ22に格納させておいてもよい。この変形例も、「決済に用いられた認証成功情報を利用可能な状態から利用不可能な状態に移行させる」ことの一例である。
(変形例6)決済端末10のメモリ22内に格納されている各情報30、34、35、及び、各格納領域32、36、38のうち、少なくとも1つは、決済端末10に接続され、制御部18によってアクセス可能な外部メモリ内に格納されていてもよい。この変形例では、決済端末10のメモリ22(即ち決済端末10の内部メモリ)と、外部メモリと、が「メモリ」の一例である。
(変形例7)上記の実施例では、制御部18は、決済情報が入力された状態で決済媒体80が検出されると(図3のS30でYES)、サーバ50と通信が可能か否かを判断し(S32)、通信が可能である場合には(S32でYES)、サーバ50から1個の認証成功情報を取得し(S36でYES)、その認証成功情報を用いて決済を実行している(S60)。これに代えて、制御部18は、決済情報が入力された状態で決済媒体80が検出される場合、サーバ50と通信が可能か否かを判断することなく、メモリ22内に格納されている認証成功情報を用いて決済を実行するようにしてもよい。
(変形例8)制御部18がサーバ50から取得する各認証成功情報は、暗号鍵によって暗号化されていなくてもよい。制御部18は、決済を実行すべき場合に、認証成功情報を、取得時の状態のまま用いて決済を実行してもよい。
(変形例9)上記の実施例では、サーバ50の制御部54は、認証要求に含まれる端末IDがメモリ56に格納されているか否かを判断することによって認証を行う。しかしながら、制御部54による認証は、これに限られず任意の手法で行われてもよい。例えば、制御部54は、認証要求に含まれる認証方式が予め定められた認証方式と一致するか否かを判断することによって認証を行ってもよい。
(変形例10)上記の実施例では、図2の認証成功情報取得処理において、制御部18は、N個の認証成功情報及びN個の付属情報をサーバ50から取得し、メモリ22に格納する。これに代えて、制御部18は、N個の認証成功情報及びN個の付属情報を必要に応じて制御部18が利用可能な態様で払い出すアプリケーションプログラムをサーバ50から取得し、メモリ22に格納するようにしてもよい。この変形例も「サーバから、N個の認証成功情報を取得」の一例である。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:決済端末
12:操作部
14:表示部
16:Wi−FiI/F
18:制御部
20:NFCI/F
22:メモリ
30:プログラム
32:認証成功情報格納領域
34:暗号鍵
35:端末ID
36:決済情報格納領域
38:決済関連情報格納領域
40(40a,40b):認証成功情報
42(42a,42b):付属情報
50:サーバ
52:Wi−FiI/F
54:制御部
56:メモリ
60:プログラム
62:端末ID
64:暗号鍵
80:決済媒体
12:操作部
14:表示部
16:Wi−FiI/F
18:制御部
20:NFCI/F
22:メモリ
30:プログラム
32:認証成功情報格納領域
34:暗号鍵
35:端末ID
36:決済情報格納領域
38:決済関連情報格納領域
40(40a,40b):認証成功情報
42(42a,42b):付属情報
50:サーバ
52:Wi−FiI/F
54:制御部
56:メモリ
60:プログラム
62:端末ID
64:暗号鍵
80:決済媒体
Claims (4)
- 決済システムであって、
決済媒体との間で決済を行う決済端末と、
決済端末と通信を行うことによって決済端末を管理するサーバと、
を有しており、
決済端末は、
決済媒体を検出可能であると共に決済媒体と通信可能な通信インターフェースと、
メモリと、
制御装置と、を備えており、
制御装置は、
通信インターフェースが決済媒体を検出していない間に、サーバに対して第1の認証要求を供給し、第1の認証要求の供給後に、サーバから、N個(Nは2以上の整数)の認証成功情報を取得し、
取得されたN個の認証成功情報をメモリに格納し、
決済を行うために必要な決済情報を取得し、
N個の認証成功情報のうちの利用可能な状態のM個(Mは1以上N以下の整数)の認証成功情報がメモリに格納されている間に、決済情報が取得されている状態で、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合に、M個の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を用いて、検出された決済媒体との間で通信インターフェースを介して決済を実行可能であり、
M個の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を用いて決済を完了したときは、決済に用いられた認証成功情報を利用可能な状態から利用不可能な状態に移行させ、
サーバは、決済端末から第1の認証要求を取得すると、決済端末にN個の認証成功情報を供給する、
決済システム。 - 制御装置は、
(a)利用可能な状態のM個の認証成功情報がメモリに格納されている間に、決済情報が取得されている状態で、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合であって、決済端末がサーバと通信不可能である第1の場合には、
利用可能な状態のM個の認証成功情報のうちの1個の認証成功情報を用いて、検出された決済媒体との間で通信インターフェースを介して決済を実行し、
決済の完了後に、決済に用いられた認証成功情報を利用可能な状態から利用不可能な状態に移行させ、
(b)利用可能な状態のM個の認証成功情報がメモリに格納されている間に、決済情報が取得されている状態で、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合であって、決済端末がサーバと通信可能である第2の場合には、
サーバに対して第2の認証要求を供給し、第2の認証要求の供給後にサーバから1個の認証成功情報を取得し、
その取得された認証成功情報を用いて、検出された決済媒体との間で通信インターフェースを介して決済を実行し、
サーバは、決済端末から第2の認証要求を取得すると、決済端末に1個の認証成功情報を供給する、
請求項1に記載の決済システム。 - 制御装置は、
(i)取得されている決済情報に含まれる決済金額が第1の上限値を超えることと、
(ii)認証成功情報の有効期間が徒過していることと、
(iii)決済端末における積算決算金額が第2の上限値を超えることと、
のうちの少なくとも一つの条件が満たされる場合には、決済情報が取得されている状態で、通信インターフェースが決済媒体を検出する場合であっても、決済媒体との間で決済を実行しない、
請求項1又は2に記載の決済システム。 - メモリには、暗号鍵が格納されており、
各認証成功情報は、暗号鍵を用いて暗号化されており、
制御装置は、決済を実行すべき場合に、認証成功情報を、メモリ内の暗号鍵を用いて復号化し、復号化された認証成功情報を用いて決済を実行する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の決済システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015034084A JP2016157236A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 決済システム |
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---|---|---|---|
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