JP6492386B2 - ループ流式バブル発生ノズルを備えた液体供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ファインバブル(ナノバブル及びマイクロバブル)を含むバブル(気泡)を発生させるループ流式バブル発生ノズルを備えた液体供給装置に関する。
飲料であるビールを扱うための液体供給装置であるビールサーバは、当然に厳しい衛生管理下に置く必要があるが、使用日数が進むにつれて、ビールの残液が付着し、有機物質による汚れとなって堆積する。したがって、このビールサーバは衛生状態を良好に保つため定期的に洗浄される必要がある。ビールサーバは、通常、飲料であるビールを冷却するために冷却槽内を通る通路内を通す構造となっているとともに、この冷却用の通路は、蛇行状又はコイル状のような構造上複雑な形状となっており、洗浄を困難にしている。
また、ビールサーバに限らず、ステンレス材料で製造された容器、部品或いは配管などは、従来、表面に付着した汚れを落とすために、薬剤又は洗剤を投入して長細いブラシを挿入して洗浄し、その後薬剤を除去するため水によるすすぎ行う方法もとられている。また、配管などの長い形状のものは、内部に液が残ることがあったため、空圧を配管の内部に送ることを行っている。
上述のようなビールサーバの冷却通路内を洗浄する方法については、これまで、いくつかの技術が公知となっている。例えば、水道水を利用して冷却コイル内に水と共に洗剤を供給するようにしたもの(下記特許文献1)、炭酸ガスの圧力を利用してビールサーバの冷却通路に洗浄液を供給するもの(下記特許文献2)などがある。
特開昭62−125299号公報 特開平11−171298号公報
しかしながら、薬剤又は洗剤を使用すると、その後に水によるすすぎの工程が必要となり、入り組んだ複雑な形状の容器又は配管においては、薬剤に浸漬しただけでは容易に汚れを除去できず、洗浄のための時間が長くなるという問題があった。
その他、上記方法以外に、超音波を使って汚れを除去する方法が知られている。この方法では配管などの複雑な形状の部品であっても超音波振動によって配管内部に入った薬剤と汚れ部位とが振動によって接触し、汚れを除去することができる。超音波洗浄は水槽内に部品を入れて行うため、複数の部品を同時に洗浄することができるが、洗浄後には、薬剤のすすぎ、残留水の除去などが必要となり、上記と同様に作業時間が長くなるなどの問題がある。
そこで、本発明の目的は、内部の配管などを洗浄する頻度を従来よりも極端に少なくすることが可能となり、引いては、長期間メンテナンスすることなく連続運転することが可能となる自浄機能を有した液体供給装置を提供することである。
(1) 本発明の液体供給装置は、内部に液体を貯留可能な貯留室と、前記貯留室の上流に設けられ、前記貯留室内に圧力をかけることが可能な加圧部と、前記貯留室の下流に設けられ、内部に、前記貯留室から送流された前記液体を冷却可能な冷却可能な冷却用配管と、前記冷却用配管冷却する冷却部と、を有した冷却室と、途中にループ流式バブル発生ノズルが設けられており、前記貯留室と前記冷却用配管とを接続する配管と、前記冷却室の下流に設けられ、操作により前記冷却室から送流された前記液体の噴出と停止とが自在な噴出部と、を備え、前記ループ流式バブル発生ノズルが、液体及び気体をループ状の流れによって撹拌混合して混合流体とする気液ループ流式撹拌混合室と、前記気液ループ流式撹拌混合室の一端に設けられ、前記貯留室から供給される加圧された液体を前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する液体供給孔と、気体の流入量の調整が可能な1つ以上の気体流入孔と、前記気液ループ流式撹拌混合室の他端側に設けられ、前記気体流入孔から流入した気体を前記液体供給孔の中心軸を中心に周回させながら、周の全部または一部の箇所から前記気液ループ流式撹拌混合室の一端側に向かって前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する気体供給室と、前記液体供給孔の中心軸と一致するように前記気液ループ流式撹拌混合室の他端に設けられ、前記液体供給孔の孔径よりも大きな孔径を有し、前記混合流体を前記気液ループ流式撹拌混合室から噴出させる噴出孔と、前記噴出孔から前記気液ループ流式撹拌混合室の方向に向かって連続的に拡径するように設けられたテーパ部と、を有していることを特徴とする。ここで、気体流入孔における気体の流入量の調整が可能な手段の例としては、気体流入孔自体に弁を設けたり、又は、気体流入孔に弁部材を接続したりすることが挙げられる。これにより、気体の流入を停止したり、気体の流入量を調整したりすることができる。以下の手段においても同様である。
上記ループ流式バブル発生ノズルによって、液体供給孔を介して液体が気液ループ流式撹拌混合室に供給されるとともに、気体供給室を介して気体が気液ループ流式撹拌混合室に供給される。これにより、気液ループ流式撹拌混合室内の混合流体が噴出孔から噴出されると、気液ループ流式撹拌混合室内において、気体を含んだ液体のループ状の流れ(「ループ流れ」又は「ループ流」と表現することがある)が発生される。
ここで、ループ流れとは、液体供給孔から噴出孔へ向う液体の流れに沿って流れた後、噴出孔付近で、噴出孔からの外部気体又は/及び外部液体の流入により反転して気液ループ流式撹拌混合室の内壁に沿って流れ、再び、液体供給孔から供給された液体の流れに沿って流れるという一連の流れのことをいう。なお、発生するループ流れの速度は、液体及び気体の供給量及び圧力によって、低速から高速まで、ある程度コントロールすることが可能である。したがって、液体及び気体の供給量および圧力を調整し、さらにループ流れの速度を増加させることで、高速ループ流れを形成することも可能である。
気液ループ流式撹拌混合室内の混合流体が噴出孔から噴出されると、気液ループ流式撹拌混合室内が負圧となるので、気体流入孔から気体供給室を介して気体が流入してくるとともに、噴出孔の孔径が液体供給孔の孔径よりも大きく形成されていることから、噴出孔において、噴出孔の内壁と混合流体の周囲との間から、外部気体又は/及び外部液体が気液ループ流式撹拌混合室に流入してくる(外部環境によって、外部気体又は/及び外部液体が流入してくる。)。なお、気体流入孔において弁などを用いて気体の流入量を0にした(気体流入を停止した)場合、当然、気体を自吸することはないが、この場合でも、ノズル内部でキャビテーションが起こりファインバブルは発生する。
ここで、(a)気体供給室から気液ループ流式撹拌混合室に供給された気体は、気体供給室と気液ループ流式撹拌混合室との境界で発生した乱流により細分化され、(b)ループ流れにおいて撹拌、剪断されながら、(c)一部が液体供給孔から供給された液体と衝突した際の乱流の発生によりさらに細分化され、噴出孔から噴出される。(d)なお、噴出孔から気液ループ流式撹拌混合室内に流入してくる外部気体又は外部液体によって、ループ流れ中の気体は、さらに細分化されることになる。これらの(a)〜(d)の工程で微細化される気泡発生のメカニズムが、ループ流式バブル発生ノズルの特徴であり、他のノズルにない優れた点である。
更に、(e)気体流入孔から流入してきた気体は、気体供給室において液体供給孔の中心軸を中心に周回されながら、周の全部または一部の箇所から気液ループ流式撹拌混合室の一端側に向かって気液ループ流式撹拌混合室内に供給される。この(e)の工程によって、気液ループ流式撹拌混合室内の真空度が向上されるため、気体流入孔から流入してくる気体の量を更に増加させることができて、気泡の発生が促進される。
したがって、従来品よりも簡易な構成でありながら、平均直径が100μm未満のバブル、特に、平均直径が20μm前後のマイクロバブル及びナノバブルを含むファインバブルを発生させることができる。なお、気体流入孔において弁などを用いて気体の流入量を0にした(気体流入を停止した)場合、当然、気体を自吸することはないが、この場合でも、ノズル内部でキャビテーションが起こりファインバブルは発生する。
すなわち、上記ファインバブルによってループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを常時洗浄することになるので、汚れが配管内壁に付着することを抑制できる。したがって、上記(1)の構成の液体供給装置によれば、ループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを洗浄する頻度を従来よりも少なくすることができる。引いては、長期間メンテナンスすることなく連続運転することが可能となる自浄機能を有した液体供給装置を提供できる。
(2) 別の観点として、本発明の液体供給装置は、内部に液体を貯留可能な貯留室と、前記貯留室の上流に設けられ、前記貯留室内に圧力をかけることが可能な加圧部と、前記貯留室の下流に設けられ、内部に、前記貯留室から送流された前記液体を冷却可能な冷却用配管と、前記冷却用配管冷却する冷却部と、を有した冷却室と、途中にループ流式バブル発生ノズルが設けられており、前記貯留室と前記冷却用配管とを接続する配管と、前記冷却室の下流に設けられ、操作により前記冷却室から送流された前記液体の噴出と停止とが自在な噴出部と、を備え、前記ループ流式バブル発生ノズルが、液体及び気体をループ状の流れによって撹拌混合して混合流体とする気液ループ流式撹拌混合室と、前記気液ループ流式撹拌混合室の一端に設けられ、前記貯留室から供給される加圧された液体を前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する液体供給孔と、気体の流入量の調整が可能な1つ以上の気体流入孔と、前記気液ループ流式撹拌混合室の他端側に設けられ、前記気体流入孔から流入した気体を前記液体供給孔の中心軸を中心に周回させながら、周の全部または一部の箇所から前記気液ループ流式撹拌混合室の一端側に向かって前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する気体供給室と、前記液体供給孔の中心軸と一致するように前記気液ループ流式撹拌混合室の他端に設けられ、前記液体供給孔の孔径よりも大きな孔径を有し、前記混合流体を前記気液ループ流式撹拌混合室から噴出させる噴出孔と、前記気体供給室の前記気液ループ流式撹拌混合室側に設けられ、前記気体供給室の周の全部または一部の箇所に形成された凹形状の気体溜まり部と、を有していることが好ましい。
上記(2)の構成によれば、上記(1)のループ流式バブル発生ノズルと同様、従来品よりも簡易な構成でありながら、平均直径が100μm未満のバブル、特に、平均直径が20μm前後のマイクロバブル及びナノバブルを含むファインバブルを発生させることができる。
また、気体溜まり部によって、気体流入孔から流入してくる気体の量を更に増加させることができ、気泡の発生が促進される。また、(a)気体供給室と気液ループ流式撹拌混合室との境界である気液境界部において発生するキャビテーションによるスプラッシュ現象により、気体供給室内に入り込んだ飛沫液体、又は/及び、(b)気液境界部近傍のファインバブル、が気液境界部近傍で乾燥、濃縮、又は凝集し、気体供給室の壁部(例えば、気体供給室において気液ループ流式撹拌混合室から数mm程度の位置)にカルシウムなどのスケール又は/及びスラッジが析出しリング状に固着しても、気体溜まり部により十分な空間が確保されているので、気体供給室が閉塞されてしまうことがない。その結果として、上記(2)のループ流式バブル発生ノズルにおいては、不純物を含む液体を用いてもバブル発生効率が低下しない。これにより、気体流入孔から流入した気体は、気液ループ流式撹拌混合室に安定して供給されるので、気液ループ流式撹拌混合室内の高速ループ流れを安定させることができる。
すなわち、上記ファインバブルによってループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを常時洗浄することになるので、汚れが配管内壁に付着することを抑制できる。したがって、上記(2)の構成の液体供給装置によれば、ループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを洗浄する頻度を従来よりも少なくすることができる。引いては、長期間メンテナンスすることなく連続運転することが可能となる自浄機能を有した液体供給装置を提供できる。
(3) 上記(1)又は(2)の液体供給装置においては、前記気液ループ流式撹拌混合室の内壁に、前記気液ループ流式撹拌混合室内の混合流体をさらに撹拌混合する凹形状の重撹拌混合部を設けたものであってもよい。
上記(3)の構成によれば、さらにループ流を形成することができるので、気液ループ流式撹拌混合室内の混合流体をさらに撹拌混合することが可能となる。これにより、さらに効率よくファインバブルを発生させることができる。
(4) 他の観点として、本発明の液体供給装置は、内部に液体を貯留可能な貯留室と、前記貯留室の上流に設けられ、前記貯留室内に圧力をかけることが可能な加圧部と、前記貯留室の下流に設けられ、内部に、前記貯留室から送流された前記液体を冷却可能な冷却用配管と、前記冷却用配管冷却する冷却部と、を有した冷却室と、途中にループ流式バブル発生ノズルが設けられており、前記貯留室と前記冷却用配管とを接続する配管と、前記冷却室の下流に設けられ、操作により前記冷却室から送流された前記液体の噴出と停止とが自在な噴出部と、を備え、前記ループ流式バブル発生ノズルが、液体及び気体をループ状の流れによって撹拌混合して混合流体とする気液ループ流式撹拌混合室と、前記気液ループ流式撹拌混合室の一端に設けられ、前記貯留室から供給される加圧された液体を前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する液体供給孔と、気体の流入量の調整が可能な1つ以上の気体流入孔と、前記気液ループ流式撹拌混合室の他端側に設けられ、前記気体流入孔から流入した気体を前記液体供給孔の中心軸を中心に周回させながら、周の全部または一部の箇所から前記気液ループ流式撹拌混合室の一端側に向かって前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する気体供給室と、前記液体供給孔の中心軸と一致するように前記気液ループ流式撹拌混合室の他端に設けられ、前記液体供給孔の孔径よりも大きな孔径を有し、前記混合流体を前記気液ループ流式撹拌混合室から噴出させる噴出孔と、前記気液ループ流式撹拌混合室の内壁に設けられ、前記気液ループ流式撹拌混合室内の混合流体をさらに撹拌混合する凹形状の撹拌混合部と、を有していることが好ましい。
上記(4)の構成によれば、上記(1)のループ流式バブル発生ノズルと同様、従来品よりも簡易な構成でありながら、平均直径が100μm未満のバブル、特に、平均直径が20μm前後のマイクロバブル及びナノバブルを含むファインバブルを効率よく発生させることができる。
すなわち、上記ファインバブルによってループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを常時洗浄することになるので、汚れが配管内壁に付着することを抑制できる。したがって、上記(4)の構成の液体供給装置によれば、ループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを洗浄する頻度を従来よりも少なくすることができる。引いては、長期間メンテナンスすることなく連続運転することが可能となる自浄機能を有した液体供給装置を提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る液体供給装置を示した概略構成図である。 (a)が図1の液体供給装置におけるバブル発生ノズルを示す概略断面図、(b)が(a)のI−I矢視断面図、(c)が(a)のII−II矢視断面図、(d)が(a)のIII−III矢視断面図である。 図2のループ流式バブル発生ノズルの動作説明図である。 (a)が第1の実施の形態の液体供給装置におけるループ流式バブル発生ノズルの変形例を示す概略断面図、(b)が(a)のI−I矢視断面図、(c)が(a)のII−II矢視断面図である。 (a)が第2の実施の形態に係る液体供給装置におけるバブル発生ノズルを示す概略断面図、(b)が(a)のI−I矢視断面図、(c)が(a)のII−II矢視断面図である。 本発明の実施例1に係る液体供給装置を示す写真である。 比較例の観察で得られた配管内の汚れを含んだ水道水の拡大写真である。 比較例の液体供給装置を用いて吐出した液体をジョッキに注いだ際の写真である。 実施例1の観察で得られた配管内の汚れを含んだ水道水の拡大写真である。 実施例1の液体供給装置を用いて吐出した液体をジョッキに注いだ際の写真である。 実施例2の観察で得られた配管内の汚れを含んだ水道水の拡大写真である。 実施例2の液体供給装置を用いて吐出した液体をジョッキに注いだ際の写真である。 実施例3の観察で得られた配管内の汚れを含んだ水道水の拡大写真である。 実施例3の液体供給装置を用いて吐出した液体をジョッキに注いだ際の写真である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1〜図3に基づいて以下に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る液体供給装置を示した概略構成図である。図2(a)は、図1の液体供給装置におけるループ流式バブル発生ノズル10を示す概略断面図、図2(b)は、図2(a)のI−I矢視断面図、図2(c)は、図2(a)のII−II矢視断面図、図2(d)は、図2(a)のIII−III矢視断面図である。図3は、ループ流式バブル発生ノズル10の動作説明図である。
(液体供給装置100の全体構成)
液体供給装置100は、ガスボンベ60(加圧部)と、加圧用配管61と、飲料容器62(貯留室)と、液体送流用配管63と、冷却室64と、を主に備えている。
ガスボンベ60は、内部に加圧状態でガス(気体)を封入することが可能なものである。また、図示しないが、バルブの操作を行うことにより内部のガスを、加圧用配管61を介して飲料容器62内のガス溜まりに放出することができるようになっている。なお、ガスボンベ60内におけるガスは、空気の他、人体に無害なものであれば、どのようなものでもよく、例えば、炭酸ガス、窒素ガス等が用いられる。
飲料容器62は、ビールなどのアルコール飲料、ジュースなどの炭酸飲料若しくは清涼飲料、又は、水、などの飲料用の液体70を密閉貯留しておくことが可能な容器である。また、飲料容器62は、上部から挿入された加圧用配管61及び液体送流用配管63が設けられている。なお、液体送流用配管63の途中には、後述するループ流式バブル発生ノズル10が設けられている。加圧用配管61の下流側先端部は、液体70の液面に接触しないように配設され、液体送流用配管63の上流側先端部は、液体70の液体中に挿入されている。
冷却室64内には、冷却部65(液体温度制御)と、液体温度制御用配管66と、が設けられている。冷却部65は、液体温度制御用配管66を冷却することができる機能を有した装置であって、冷媒を用いるいわゆるガス圧縮式冷却器、ガス吸収式冷却器、又は、ペルチェ効果などを利用する電子式冷却器など、いずれを用いてもよい。ここで、一変形例として、冷却部65の代わりに、氷を冷却室64内に投入して、液体温度制御用配管66を冷却してもよい。
液体温度制御用配管66は、冷却室64内において上流側から下流側にかけて蛇行するように設けられている。また、液体温度制御用配管66の上流側端部は、液体送流用配管63の下流側端部と接続されており、液体送流用配管63から送られてきた液体は、液体温度制御用配管66内部に送られるようになっている。また、液体温度制御用配管66の下流側端部は、噴出部67に接続されており、レバー67aの操作により噴出量を調整しながら、注ぎ口67bから飲料を注ぎ出すことができる。ここで、図示しないが、一変形例として、冷却室64内において、液体温度制御用配管66を螺旋状のものにしてもよい。このとき、螺旋状の液体温度制御用配管66に周囲を囲まれるように冷却部65を配設すると、冷却室64を小型化できる。
(ループ流式バブル発生ノズル10の構成)
図2(a)に示すように、ループ流式バブル発生ノズル10は、断面円形の有底管状の第1の部材としての有底部材1と、有底部材1の他端側に嵌め込まれた第2の部材としての筒状部材2とを有している。そして、有底部材1及び筒状部材2で囲まれた略円柱型の空間が、気液ループ流式撹拌混合室6とされている。
有底部材1は、その側部に、ループ流式バブル発生ノズル10の外部と内部とが連通されて、気体が流入される気体流入孔3を有している。なお、気体流入孔3は2つ以上あってもよい。また、有底部材1は、その底部中央に、外部から加圧された液体(圧力が少しでも加えられている状態の液体。以下では、「加圧液体」とすることがある。)が供給される第1液体供給孔5aと第2液体供給孔5bとを有している。外部から供給された加圧液体は、第1液体供給孔5a、第2液体供給孔5bを順に通って気液ループ流式撹拌混合室6に供給される。第1液体供給孔5a及び第2液体供給孔5bの各中心軸は、気体流入孔3の中心軸と交差されている。
第2液体供給孔5bは、第1液体供給孔5aから気液ループ流式撹拌混合室6の方向に向かって連続的に拡径されたテーパ状に形成されている。この第2液体供給孔5bは、気液ループ流式撹拌混合室6内において、高速ループ流れを加圧液体の流れとは逆の方向から加圧液体の流れに合流させて、乱流を激しく起こさせる役割を果たしている。
筒状部材2は、その中央に、液体及び気体を流入可能な流入孔7と、液体及び気体を噴出可能な第1噴出孔8aと第2噴出孔8bとを有している。流入孔7、第1噴出孔8a及び第2噴出孔8bの各中心軸は、第1液体供給孔5a及び第2液体供給孔5bの各中心軸と一致されている。
流入孔7は、第1噴出孔8aから気液ループ流式撹拌混合室6の方向に向かって連続的に拡径されたテーパ状に形成されている。この流入孔7は、気液ループ流式撹拌混合室6内における高速ループ流れを加速させる役割を果たしている。第1噴出孔8aは、一端が流入孔7の一端に接続されると共に、他端が第2噴出孔8bの一端に接続されるように形成されている。第2噴出孔8bは、第1噴出孔8aから気液ループ流式撹拌混合室6の方向とは逆の方向に向かって連続的に拡径されたテーパ状に形成されている。この第2噴出孔8bは、第1噴出孔8aから気液ループ流式撹拌混合室6内に流入してくる外部気体及び/又は外部液体の量を調節すると共に、第1噴出孔8aの外部側周辺の流れ(第1噴出孔8aからの混合流体の噴出、並びに、外部気体又は/及び外部液体の流入)を安定させる役割を果たしている。
また、筒状部材2は、気体流入孔3に対向する外周位置に、周方向に連続した溝部4bを有している。そして、溝部4bと有底部材1の内壁面とで囲まれたリング状の空間が、気体供給室4とされている。気体供給室4は、隙間4aによって気液ループ流式撹拌混合室6に連通されている。
図2(d)に示すように、気体流入孔3と気体供給室4とは隙間4aによって連通されている。気体流入孔3から流入した気体は、気体供給室4において、第1液体供給孔5aの中心軸を中心に周回されながら、周の全部または一部の箇所から隙間4aを通過して、気液ループ流式撹拌混合室6の一端側に向かって気液ループ流式撹拌混合室6に供給されることとなる。これにより、気液ループ流式撹拌混合室6の内壁に、気体の膜、気泡、又は/及び、マイクロバブルが発生されると共に、高速ループ流れが加速される。気体流入孔3から流入する気体は、空気の他、人体に無害なものであれば、どのようなものでもよく、例えば、炭酸ガス、窒素ガス等を用いてもよい。
なお、有底部材1及び筒状部材2には、SUS304、SUS316などの金属、樹脂、木、ガラス、セラミック、陶磁器などを用いることができるが、固体材料であればどのようなものを用いてもよい。また、部品毎に、適材適所の素材を選択してもよい。なお、樹脂、ガラス、セラミックスなどを選択すれば、腐食に強いので、バブル発生ノズル10を長寿命化することができる。
気液ループ流式撹拌混合室6は、第2液体供給孔5bから供給された液体と、気体供給室4から供給された気体とを、ループ状の流れによって撹拌混合する空間である。気液ループ流式撹拌混合室6の一端には第2液体供給孔5bが設けられており、気液ループ流式撹拌混合室6の他端には流入孔7が設けられている。また、気液ループ流式撹拌混合室6の他端側には、気体供給室4と気体流入孔3とが設けられている。なお、気液ループ流式撹拌混合室6の内壁には、凹凸形状(例えば、いわゆる鮫肌、セラミックの溶射肌と同様のもの、又は/及び、単なる突起形状など)が形成されているが、内壁全体に施されている必要はなく、一部に形成されているだけでもよい。この内壁の凹凸形状は、高速ループ流れを加速させ、気液ループ流式撹拌混合室6内の真空度を高くする役割を果たしている。
(ループ流式バブル発生ノズル10の動作)
次に、図3を用いて、ループ流式バブル発生ノズル10の動作について説明する。図3は、図2のループ流式バブル発生ノズル10と、ループ流式バブル発生ノズル10の有底部材1の一端側に接続されたホース11と、ループ流式バブル発生ノズル10の筒状部材2の他端側に接続されたシャワーヘッド12と、ループ流式バブル発生ノズル10の有底部材1の気体流入孔3に接続された気体用供給管13と、気体用供給管13への外部気体の流入量を調整する絞り弁14とを示した図である。なお、簡便のため、ループ流式バブル発生ノズル10のみ概略断面図で示している。また、気体用供給管13の一端は外気を取り込めるようになっており、気体用供給管13の内部には、バブルを安定して発生させることができるように、逆止弁13aが設けられている。
まず、ホース11から第1液体供給孔5a、第2液体供給孔5bを介して、加圧液体を気液ループ流式撹拌混合室6に供給する。このとき、加圧液体は、図3の第1液体供給孔5a、第2液体供給孔5bと、流入孔7及び第1噴出孔8aとを結ぶ線上に沿って流れた後、その大半が第1噴出孔8aから拡がりながら噴出すると共に、第2噴出孔8bから第1噴出孔8aを介して外部気体及び/又は外部液体の流入によって、その一部が高速ループ流れ(図3の気液ループ流式撹拌混合室6内の略楕円状部分)を形成する。このとき、加圧液体の一部によって、高速ループ流れの速度が更に増加される。
また、気液ループ流式撹拌混合室6内は負圧となっているので、気体用供給管13から気体供給室4を介して、気液ループ流式撹拌混合室6内に気体が流入してくる。
ここで、気体供給室4から気液ループ流式撹拌混合室6内に供給された気体は、(a)気体供給室4と気液ループ流式撹拌混合室6との境界で発生した乱流により細分化され、(b)流入孔7及び第2液体供給孔5bによって加速された高速ループ流れにおいて撹拌、剪断され、(c)気液ループ流式撹拌混合室6の内壁の凹凸形状と衝突し、(d)途中で一部が第1液体供給孔5aから供給された加圧液体と衝突した際に発生した乱流により更に細分化され、(e)第1噴出孔8aにおいて、流入してきた外部気体及び/又は外部液体と衝突して、更に微細化され、バブル又は/及びマイクロバブルなどのファインバブルを含む混合流体として第2噴出孔8bから噴出される。
更に、(f)気体流入孔3から流入してきた気体は、気体供給室4において第1液体供給孔5aの中心軸を中心に周回されながら、周の全部または一部の箇所から気液ループ流式撹拌混合室6の一端側に向かって気液ループ流式撹拌混合室6内に供給される。これにより、気液ループ流式撹拌混合室6内の真空度が向上されるため、気体流入孔3から流入してくる気体の量を更に増加させることができて、気泡の発生が促進される。
これらのような一連の動作によって、バブル又は/及びマイクロバブルなどのファインバブルが、次から次へと連続的に発生する。
また、テーパ状に形成された流入孔7によって、高速ループ流れが加速されると共に、第2液体供給孔5bによって激しい乱流が起こされるため、気液ループ流式撹拌混合室6内の気体を更に細分化することができる。
また、テーパ状に形成された第2噴出孔8bによって、第1噴出孔8aから気液ループ流式撹拌混合室6内に流入してくる外部気体及び/又は外部液体の量が調節されていると共に、第1噴出孔8aの外部側周辺の流れ(第1噴出孔8aからの混合流体の噴出、並びに、外部気体又は/及び外部液体の流入)が安定されている。
また、気液ループ流式撹拌混合室6が略円柱型の空間であるので、高速ループ流れを容易に形成することができ、上述の動作を容易に得ることができる。そして、気液ループ流式撹拌混合室6の内壁には、凹凸形状が形成されているので、高速ループ流れをしている液体と気体との混合流体が凹凸形状に衝突することによって、気液ループ流式撹拌混合室6内の気体を更に細分化することができると共に、高速ループ流れを加速させ、気液ループ流式撹拌混合室6内の真空度を高くすることができる。
上記の構成のループ流式バブル発生ノズル10によれば、上述したような動作が行われるので、従来と同等以下(20μm前後)の径のマイクロバブルなどのファインバブルを発生させることができる。
なお、上述したループ流式バブル発生ノズル10の動作では、加圧液体を第1液体供給孔5a、第2液体供給孔5bを順に通って気液ループ流式撹拌混合室6に供給した場合について説明したが、これに限られず、不純物を含んだ汚泥水若しくは海水、又は水道水を供給しても、マイクロバブルなどのファインバブルを発生させることができる。
[第1の実施の形態の液体供給装置100の変形例]
次に、本発明の第1の実施の形態の液体供給装置100におけるループ流式バブル発生ノズルの変形例について説明する。図4は、第1の実施の形態の液体供給装置100におけるループ流式バブル発生ノズル10の変形例に係るループ流式バブル発生ノズル20を示す概略断面図である。
(ループ流式バブル発生ノズル20の構成)
図4(a)に示すように、ループ流式バブル発生ノズル20は、断面円形の有底管状の第1の部材としての有底部材21と、有底部材21の他端側に嵌め込まれた第2の部材としての筒状部材22とを有している。そして、有底部材21及び筒状部材22で囲まれた略円柱型の空間が、気液ループ流式撹拌混合室26とされている。
筒状部材22は、気体流入孔23に対向する外周位置に、周方向に連続した溝部24bを有している。そして、溝部24bと筒状部材22の内面とで囲まれたリング状の空間が、気体供給室24とされている。気体供給室24は、隙間24aによって気液ループ流式撹拌混合室26に連通されている。また、隙間24aの気液ループ流式撹拌混合室26側には、凹形状の気体溜まり部24cが隙間24aの周の全部に沿って設けられている。
図4(a)に示すように、気体流入孔23と気体供給室24とは隙間24aによって連通されている。気体流入孔23から流入した気体は、気体供給室24において、第1液体供給孔25aの中心軸を中心に周回されながら、周の全部または一部の箇所から隙間24aを通過して、気液ループ流式撹拌混合室26の一端側に向かって気液ループ流式撹拌混合室26に供給されることとなる。これにより、気液ループ流式撹拌混合室26の内壁に、気体の膜、気泡、又は/及び、マイクロバブルが発生されると共に、高速ループ流れが加速される。また、気体供給室24の近傍の気体溜まり部24cによって、気体流入孔23から流入してくる気体の量を更に増加させることができ、気泡の発生が促進される。また、(a)気体供給室24と気液ループ流式撹拌混合室26との境界である気液境界部において発生するキャビテーションによるスプラッシュ現象により、隙間24a内に入り込んだ飛沫液体、又は/及び、(b)気液境界部近傍のファインバブル、が気液境界部近傍で乾燥、濃縮、又は凝集し、隙間24a内の筒状部材22の外表面又は/及び有底部材21の内表面にカルシウムなどのスケール又は/及びスラッジが析出しリング状に固着しても、気体溜まり部24cにより十分な空間が確保されているので、隙間24a(気体供給室24)が閉塞されてしまうことがない。その結果として、本変形例に係るループ流式バブル発生ノズル20においては、不純物を含む液体を用いてもバブル発生効率が低下しない。これにより、気体流入孔23から流入した気体は、気液ループ流式撹拌混合室26に安定して供給されるので、気液ループ流式撹拌混合室26内の高速ループ流れを安定させることができる。
その他の構成及び動作は、第1の実施の形態と同じであるため、その説明を省略する。
(本実施の形態の概要)
以上のように、本実施の形態のループ流式バブル発生ノズル10,20は、液体及び気体をループ状の流れによって撹拌混合して混合流体とする気液ループ流式撹拌混合室6、26と、気液ループ流式撹拌混合室6、26の一端に設けられ、加圧された液体を気液ループ流式撹拌混合室6、26に供給する第1液体供給孔5a、25a及び第2液体供給孔5b、25bと、気体が流入する1つ以上の気体流入孔3,23と、気液ループ流式撹拌混合室6、26の他端側に設けられ、気体流入孔3,23から流入した気体を第1液体供給孔5a、25aの中心軸を中心に周回させながら、周の全部または一部の箇所から気液ループ流式撹拌混合室6、26の一端側に向かって気液ループ流式撹拌混合室6、26に供給する気体供給室4、24と、第1液体供給孔5a、25aの中心軸と一致するように気液ループ流式撹拌混合室6、26の他端に設けられ、流入孔7、27と、混合流体を気液ループ流式撹拌混合室6、26から噴出させる第1噴出孔8a、28a及び第2噴出孔8b、28bとを有する構成にされている。
上記の構成によれば、第1液体供給孔5a、25a及び第2液体供給孔5b、25bを介して液体が気液ループ流式撹拌混合室6、26に供給されると共に、気体供給室4、24を介して気体が気液ループ流式撹拌混合室6、26に供給される。これにより、気液ループ流式撹拌混合室6、26内の混合流体が第2噴出孔8b、28bから噴出されると、気液ループ流式撹拌混合室6、26内において、気体を含んだ液体のループ状の流れ(「ループ流れ」又は「ループ流」と表現することがある)が発生される。
気液ループ流式撹拌混合室6、26内の混合流体が第2噴出孔8b、28bから噴出されると、気液ループ流式撹拌混合室6、26内が負圧となるので、気体流入孔3,23から気体供給室4、24を介して気体が流入してくると共に、第1噴出孔8a、28aの孔径が第1液体供給孔5a、25aの孔径よりも大きく形成されていることから、第1噴出孔8a、28aにおいて、第1噴出孔8a、28aの内壁と混合流体の周囲との間から、外部気体又は/及び外部液体が気液ループ流式撹拌混合室6、26に流入してくる。
ここで、気体供給室4、24から気液ループ流式撹拌混合室6、26内に供給された気体は、(a)気体供給室4、24と気液ループ流式撹拌混合室6、26との境界で発生した乱流により細分化され、(b)流入孔7、27及び第2液体供給孔5b、25bによって加速された高速ループ流れにおいて撹拌、剪断され、(c)気液ループ流式撹拌混合室6、26の内壁の凹凸形状と衝突し、(d)途中で一部が第1液体供給孔5a、25aから供給された加圧液体と衝突した際に発生した乱流により更に細分化され、(e)第1噴出孔8a、28aにおいて、流入してきた外部気体及び/又は外部液体と衝突して、更に微細化され、バブル又は/及びマイクロバブルを含む混合流体として第2噴出孔8b、28bから噴出される。これらの(a)〜(e)の工程で微細化される気泡発生のメカニズムが、ループ流式バブル発生ノズル10、20の特徴であり、他のノズルにない優れた点である。
更に、(f)気体流入孔3、23から流入してきた気体は、気体供給室4、24において第1液体供給孔5a、25aの中心軸を中心に周回されながら、周の全部または一部の箇所から気液ループ流式撹拌混合室6、26の一端側に向かって気液ループ流式撹拌混合室6、26内に供給される。この(f)の工程によって、気液ループ流式撹拌混合室6、26内の真空度が向上されるため、気体流入孔3、23から流入してくる気体の量を更に増加させることができて、気泡の発生が促進される。
したがって、平均直径が100μm未満のバブル、特に、平均直径が20μm前後の従来と同等以下の径のマイクロバブルを発生させることができる。
また、テーパ状に形成された流入孔7、27によって、高速ループ流れが加速されると共に、第2液体供給孔5b、25bによって激しい乱流が起こされるため、気液ループ流式撹拌混合室6、26内の気体を更に細分化することができる。
また、テーパ状に形成された第2噴出孔8b、28bによって、第1噴出孔8a、28aから気液ループ流式撹拌混合室6、26内に流入してくる外部気体及び/又は外部液体の量が調節されていると共に、第1噴出孔8a、28aの外部側周辺の流れ(第1噴出孔8a、28aからの混合流体の噴出、並びに、外部気体又は/及び外部液体の流入)が安定されている。
また、気液ループ流式撹拌混合室6、26の内壁に凹凸形状が形成されているので、高速ループ流れをしている液体と気体との混合流体が凹凸形状に衝突することによって、気液ループ流式撹拌混合室6、26内の気体を更に細分化することができると共に、高速ループ流れを加速させ、気液ループ流式撹拌混合室6、26内の真空度を高くすることができる。
また、上述のようなループ流式バブル発生ノズル10又はループ流式バブル発生ノズル20を備えた液体供給装置は、上記ファインバブルによってループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを常時洗浄することになるので、汚れが配管内壁に付着することを抑制できる。したがって、上記変形例のループ流式バブル発生ノズルを備えた液体供給装置によれば、ループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを洗浄する頻度を従来よりも少なくすることができる。引いては、長期間メンテナンスすることなく連続運転することが可能となる自浄機能を有した液体供給装置を提供できる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る液体供給装置(図示せず)を以下に説明する。図5は、第2の実施の形態に係る液体供給装置に用いたループ流式バブル発生ノズル30を示す概略断面図である。なお、ループ流式バブル発生ノズル30を用いた点以外は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する場合がある。
(ループ流式バブル発生ノズル30の構成)
図5(a)に示すように、ループ流式バブル発生ノズル30は、断面円形の有底管状の第1の部材としての有底部材31と、有底部材31の他端側に嵌め込まれた第2の部材としての筒状部材32とを有している。そして、有底部材31及び筒状部材32で囲まれた略円柱型の空間が、気液ループ流式撹拌混合室36とされている。なお、気液ループ流式撹拌混合室36内には、気液ループ流式撹拌混合室36内の混合流体をさらに撹拌混合する撹拌混合部35cが設けられている。
筒状部材32は、その中央に、液体及び気体を流入可能な流入孔37と、液体及び気体を噴出可能な第1噴出孔38aと第2噴出孔38bとを有している。流入孔37は、第1噴出孔38aから気液ループ流式撹拌混合室36の方向に向かって連続的に拡径されたテーパ状に形成されているこの流入孔37は、気液ループ流式撹拌混合室36内における高速ループ流れを加速させる役割を果たしている
撹拌混合部35cは、第2液体供給孔35bの途中において、中心軸を略同一としたリング状に設けられた凹形状の溝である。この撹拌混合部35cにおいて、気液ループ流式撹拌混合室36内で発生するループ流に比べてミニサイズのループ流を生じさせることで、さらに気液ループ流式撹拌混合室36内の混合流体を撹拌混合し、気泡を効率よく発生させる。
その他の構成及び動作は、第1の実施の形態のループ流式バブル発生ノズル10と同じであるため、その説明を省略する。
上述のようなループ流式バブル発生ノズル30を備えた液体供給装置は、上記ファインバブルによってループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを常時洗浄することになるので、汚れが配管内壁に付着することを抑制できる。したがって、上記変形例のループ流式バブル発生ノズルを備えた液体供給装置によれば、ループ流式バブル発生ノズルの下流にある配管などを洗浄する頻度を従来よりも少なくすることができる。引いては、長期間メンテナンスすることなく連続運転することが可能となる自浄機能を有した液体供給装置を提供できる。
(他の変形例)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
例えば、各実施の形態及び各変形例において、ループ流式バブル発生ノズルは、表面が樹脂で被覆された部材からなるもの、若しくは、樹脂だけで成形されたものであってもよい。これにより、汚泥水又は海水などの劣悪な環境中においても、部材表面が樹脂で被覆されている、若しくは、ループ流式バブル発生ノズル自体が樹脂で成形されているので、腐食を防止できる。その結果として、使用寿命が長く、安価なループ流式バブル発生ノズルを提供することができる。
また、各実施の形態及び各変形例において、ループ流式バブル発生ノズルは、気体流入孔を有する構成にされているが、液体供給孔から供給される液体に気体が溶け込んでいる場合には、気体流入孔を有しない構成であってもよい。この場合、液体に溶け込んだ気体は、気液ループ流式撹拌混合室内で気泡化される。
また、各実施の形態のループ流式バブル発生ノズルにおいて、気体流入孔を有する有底部材が、気液ループ流式撹拌混合室の周面に、気液ループ流式撹拌混合室の周面の接線と平行な方向に開口されて外部と連通する外部連通孔を更に有していてもよい。これによれば、外部連通孔から外部液体及び/又は外部気体が気液ループ流式撹拌混合室内に流入してくるので、ループ流の他に、気液ループ流式撹拌混合室における周面に沿って流れる旋回流を発生させることができて、液体供給孔から供給される液体の供給方向に対して、ループ流の流れ方向を傾斜させることができる。その結果として、ループ流の一周当りの距離を長くすることができることから、ループ流により発生する乱流によって気体の剪断の機会が多くなるので、より気液ループ流式撹拌混合室内の気体を細分化することができる。
また、各実施の形態及び各変形例において、気体流入孔は、噴出孔寄りに形成されていてもよい。また、気体流入孔からの気体の流入は、なくてもよい場合がある。すなわち、気体流入孔に弁などを設け、気体の流入を0にしても(気体流入を停止しても)よい。このときでも、ノズル内部ではキャビテーションが起こり、自浄に必要な程度のファインバブルは発生する。
また、上記実施形態又は変形例における液体供給装置においては、液体を冷却して供給する場合を示したが、これに限られず、冷却室の代わりに、液体温度制御用配管に伝熱可能なヒータなどの加熱部(液体温度制御)を有した加熱室を用いて、液体を加熱するものであってもよい。なお、該加熱部の代わりに、熱湯などの加熱された液体を加熱室内に投入して、液体温度制御用配管を加熱してもよい。
また、上記実施形態又は変形例における液体供給装置におけるループ流式バブル発生ノズルは、液体送流用配管の途中のどこに設けてもよい。また、上記実施形態又は変形例における液体供給装置におけるループ流式バブル発生ノズルは、液体送流用配管の上流側端部に設けてもよいし、液体送流用配管の下流側端部と液体温度制御用配管の上流側端部との接続部に設けてもよい。
また、上記実施形態又は変形例における液体供給装置における噴出部には、注ぎ出される液体に含まれる泡の量を調整できる泡調整部が設けられていてもよい。
また、上記実施形態又は変形例の液体供給装置における加圧部として、ガスボンベを使用したが、この代わりに、コンプレッサーなどの加圧器(圧縮機)を用いてもよい。
また、上記実施形態又は変形例における液体供給装置においては、液体送流用配管を2系統に分けて、一方の系統の途中にループ流式バブル発生ノズルを配設して冷却室内の液体温度制御用配管に接続させ、他方の系統にはループ流式バブル発生ノズルを配設しないようにして、冷却室内の液体温度制御用配管に接続させ、各系統に切り替えることができるようにしてもよい。これにより、洗浄をしつつ液体供給装置を使用したい場合には、途中にループ流式バブル発生ノズルを配設してある系統を使用し、元々の生ビールを供給したい場合には、ループ流式バブル発生ノズルを配設していない系統を使用するということができる。特に、ループ流式バブル発生ノズルを配設していない系統を使用する場合には泡立ちが少ないので、冷却室内の冷却部が始動したばかりなどで、熱交換がまだ十分でないときに冷却しやすいという効果がある。
上記第1の実施の形態に係る液体供給装置の構成を含む実験用の液体供給装置(図6参照)を組み上げ、該装置におけるループ流式バブル発生ノズルの下流に配置されている配管(液体送流用配管、冷却室内の液体温度制御用配管)の内部及び噴出部(レバー、注ぎ口)の内部に、付着、堆積などする有機物質(酵母菌、酒石等)による汚れ(コンタミネーション)を自浄する機能について検証する実験を行った。
<実験方法>
(実施例1)
まず、図6に示した液体供給装置において、下記表1の実施例1に示したループ流式バブル発生ノズルを用いて、中ジョッキ5杯/日の生ビール(生ビール20Lを2週間で消費することになる量)を3日間吐出させる。その後、図6の液体供給装置の飲料容器(生ビールタンク)を外して、液体送流用配管内にスポンジ片を挿入し、水道水の入った洗浄用タンクに付け替え、該洗浄用タンクから水道水を液体送流用配管内に流しこみ、スポンジ片を配管の下流に押し出す。このとき、噴出部を冷却室から外しておき、スポンジ片が吐出されるまで押し出す。スポンジ片が吐出された後に、水道水でさらに液体送流用配管を洗い流す。このようにして得られた配管内の汚れを含んだ水道水を、デジタルマイクロスコープ(ライカDMS1000:ライカマイクロシステムズ株式会社製)によって観察した。
(実施例2、3)
図6に示した液体供給装置において、下記表1の実施例2、3に示したループ流式バブル発生ノズルのそれぞれを用いること以外、実施例1と同様の方法で実験した。
(比較例)
図6に示した液体供給装置において、ループ流式バブル発生ノズルを用いずに、実施例1と同様の実験を行った。なお、実施例1〜3においてループ流式バブル発生ノズルを液体供給装置に取り付けた場合において、該ノズルの通過前の圧力値を測定する圧力計と、該ノズルの通過後の圧力値を測定する圧力計とを液体供給装置に取り付けているが、ループ流式バブル発生ノズルを取り付けていない比較例の液体供給装置においても、実施例1〜3の場合と同様の位置に圧力計を取り付け、配管内の圧力を測定できるようにしている。
Figure 0006492386
<実験結果>
(比較例の実験結果)
図7に、比較例の観察で得られた配管内の汚れを含んだ水道水の拡大写真を示す。図7の写真からわかるように、汚れ(コンタミネーション)がやや多く見られる。したがって、表1の欄の「汚れの量」の評価は「やや多い〜やや少ない」とした。なお、図7中の数値と「μm」の単位が記載されている四角で囲まれた部分の直上にある白点のように見えるものが汚れ(コンタミネーション)であるが、この汚れの大きさをデジタルマイクロスコープで計測し、図中に記載している。下記実施例も同様である。
また、本比較例の液体供給装置の通常使用5回において、泡量は吐出される液体(ビール)の量に対してほとんどない状態で(図8参照)、後に泡を作って吐出する必要があった。したがって、表1の欄の「ジョッキに注いだビールの状態」の評価は「泡量が液量に対し非常に少ない」とした。
(実施例1の実験結果)
図9に、実施例1の観察で得られた配管内の汚れを含んだ水道水の拡大写真を示す。図9の写真からわかるように、ほとんど汚れ(コンタミネーション)が見られない。具体的には、図9中の「62.234μm」と表記した部分の直上においてのみ小さな汚れ(コンタミネーション)が発見できただけであり、比較例の図7の写真と大きな違いがあることがわかる。なお、他の丸い球体のようなものはファインバブルであり、汚れではない。したがって、表1の欄の「汚れの量」の評価は「ほとんどなし」とした。
また、本実施例の液体供給装置の通常使用4回において、泡量は吐出される液体(ビール)の量に対してちょうどよかった(店舗にて提供する場合とほぼ同様であった)ので(図10参照)、液体(ビール)吐出後に泡量を調整する必要がなかった。したがって、表1の欄の「ジョッキに注いだビールの状態」の評価は「泡量が液量に対しちょうどよい」とした。
(実施例2の実験結果)
図11に、実施例2の観察で得られた配管内の汚れを含んだ水道水の拡大写真を示す。図11の写真からわかるように、実施例1よりは多少の汚れ(コンタミネーション)が見られるが、比較例ほどは見られない。したがって、表1の欄の「汚れの量」の評価は「やや少ない〜少ない」とした。
液体供給装置の通常使用5回においては、吐出される液体の量に対して泡量がやや多いことがあったが、それほど気になるような泡量ではなく、ほぼちょうどよいと思われるものであった(図12参照)。したがって、表1の欄の「ジョッキに注いだビールの状態」の評価は「泡量が液量に対しやや多い〜泡量が液量に対しちょうどよい」とした。
(実施例3の実験結果)
図13に、実施例3の観察で得られた配管内の汚れを含んだ水道水の拡大写真を示す。図13の写真からわかるように、比較例とほぼ同様の汚れが見られた。したがって、表1の欄の「汚れの量」の評価は「やや多い〜やや少ない」とした。
液体供給装置の通常使用においては、吐出される液体の量に対して泡量がやや多いことがあったが、それほど気になるような泡量ではなく、ほぼちょうどよいと思われるものであった(図14参照)。したがって、表1の欄の「ジョッキに注いだビールの状態」の評価は「泡量が液量に対しやや多い〜泡量が液量に対しちょうどよい」とした。
なお、本実施例においては、比較例とほぼ同様の汚れが見られたが、ループ流式バブル発生ノズルの下流の圧力値は、比較例の場合と比べ低くなる、すなわち、流速が小さくなっていても、比較例の場合と同様の汚れしか出ていないことがわかる。したがって、実施例3においても自浄機能が発揮されていることがわかる。
上記実施例1〜3により、本発明に係る液体供給装置において、ループ流式バブル発生ノズルの下流に配置されている配管(液体送流用配管、冷却室内の液体温度制御用配管)の内部及び噴出部(レバー、注ぎ口)の内部に、付着、堆積などする有機物質(酵母菌、酒石等)による汚れ(コンタミネーション)を自浄する機能があることが実証された。
1、21、31 有底部材
2、22、32 筒状部材
3、23、33 気体流入孔
4、24、34 気体供給室
4a、24a、34a 隙間
4b、24b、34b 溝部
5a、25a、25a 第1液体供給孔
5b、25b、25b 第2液体供給孔
6、26、36 気液ループ流式撹拌混合室
7、27、37 流入孔
8a、28a、38a 第1噴出孔
8b、28b、38b 第2噴出孔
10、20、30 ループ流式バブル発生ノズル
11 ホース
12 シャワーヘッド
13 気体用供給管
13a 逆止弁
14 絞り弁
24c、34c 気体溜まり部
35c 撹拌混合部
60 ガスボンベ
61 加圧用配管
62 飲料容器
63 液体送流用配管
64 冷却室
65 冷却部
66 液体温度制御用配管
67 噴出部
100 液体供給装置

Claims (4)

  1. 内部に液体を貯留可能な貯留室と、
    前記貯留室の上流に設けられ、前記貯留室内に圧力をかけることが可能な加圧部と、
    前記貯留室の下流に設けられ、内部に、前記貯留室から送流された前記液体を冷却可能な冷却用配管と、前記冷却用配管を冷却する冷却部と、を有した冷却室と、
    途中にループ流式バブル発生ノズルが設けられており、前記貯留室と前記冷却用配管とを接続する配管と、
    前記冷却室の下流に設けられ、操作により前記冷却室から送流された前記液体の噴出と停止とが自在な噴出部と、
    を備え、
    前記ループ流式バブル発生ノズルが、
    液体及び気体をループ状の流れによって撹拌混合して混合流体とする気液ループ流式撹拌混合室と、
    前記気液ループ流式撹拌混合室の一端に設けられ、前記貯留室から供給される加圧された液体を前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する液体供給孔と、
    気体の流入量の調整が可能な1つ以上の気体流入孔と、
    前記気液ループ流式撹拌混合室の他端側に設けられ、前記気体流入孔から流入した気体を前記液体供給孔の中心軸を中心に周回させながら、周の全部または一部の箇所から前記気液ループ流式撹拌混合室の一端側に向かって前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する気体供給室と、
    前記液体供給孔の中心軸と一致するように前記気液ループ流式撹拌混合室の他端に設けられ、前記液体供給孔の孔径よりも大きな孔径を有し、前記混合流体を前記気液ループ流式撹拌混合室から噴出させる噴出孔と、
    前記噴出孔から前記気液ループ流式撹拌混合室の方向に向かって連続的に拡径するように設けられたテーパ部と、を有していることを特徴とする液体供給装置。
  2. 内部に液体を貯留可能な貯留室と、
    前記貯留室の上流に設けられ、前記貯留室内に圧力をかけることが可能な加圧部と、
    前記貯留室の下流に設けられ、前記貯留室から送流された前記液体を冷却可能な冷却用配管と、前記冷却用配管を冷却する冷却部とを有した冷却室と、
    途中にループ流式バブル発生ノズルが設けられており、前記貯留室と前記冷却用配管とを接続する配管と、
    前記冷却室の下流に設けられ、操作により前記冷却室から送流された前記液体の噴出と停止とが自在な噴出部と、
    を備え、
    前記ループ流式バブル発生ノズルが、
    液体及び気体をループ状の流れによって撹拌混合して混合流体とする気液ループ流式撹拌混合室と、
    前記気液ループ流式撹拌混合室の一端に設けられ、前記貯留室から供給される加圧された液体を前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する液体供給孔と、
    気体の流入量の調整が可能な1つ以上の気体流入孔と、
    前記気液ループ流式撹拌混合室の他端側に設けられ、前記気体流入孔から流入した気体を前記液体供給孔の中心軸を中心に周回させながら、周の全部または一部の箇所から前記気液ループ流式撹拌混合室の一端側に向かって前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する気体供給室と、
    前記液体供給孔の中心軸と一致するように前記気液ループ流式撹拌混合室の他端に設けられ、前記液体供給孔の孔径よりも大きな孔径を有し、前記混合流体を前記気液ループ流式撹拌混合室から噴出させる噴出孔と、
    前記気体供給室の前記気液ループ流式撹拌混合室側に設けられ、前記気体供給室の周の全部または一部の箇所に形成された凹形状の気体溜まり部と、を有していることを特徴とする液体供給装置。
  3. 前記気液ループ流式撹拌混合室の内壁に、前記気液ループ流式撹拌混合室内の混合流体をさらに撹拌混合する凹形状の重撹拌混合部を設けたことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の液体供給装置。
  4. 内部に液体を貯留可能な貯留室と、
    前記貯留室の上流に設けられ、前記貯留室内に圧力をかけることが可能な加圧部と、
    前記貯留室の下流に設けられ、前記貯留室から送流された前記液体を冷却可能な冷却用配管と、前記冷却用配管を冷却する冷却部とを有した冷却室と、
    途中にループ流式バブル発生ノズルが設けられており、前記貯留室と前記冷却用配管とを接続する配管と、
    前記冷却室の下流に設けられ、操作により前記冷却室から送流された前記液体の噴出と停止とが自在な噴出部と、
    を備え、
    前記ループ流式バブル発生ノズルが、
    液体及び気体をループ状の流れによって撹拌混合して混合流体とする気液ループ流式撹拌混合室と、
    前記気液ループ流式撹拌混合室の一端に設けられ、前記貯留室から供給される加圧された液体を前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する液体供給孔と、
    気体の流入量の調整が可能な1つ以上の気体流入孔と、
    前記気液ループ流式撹拌混合室の他端側に設けられ、前記気体流入孔から流入した気体を前記液体供給孔の中心軸を中心に周回させながら、周の全部または一部の箇所から前記気液ループ流式撹拌混合室の一端側に向かって前記気液ループ流式撹拌混合室に供給する気体供給室と、
    前記液体供給孔の中心軸と一致するように前記気液ループ流式撹拌混合室の他端に設けられ、前記液体供給孔の孔径よりも大きな孔径を有し、前記混合流体を前記気液ループ流式撹拌混合室から噴出させる噴出孔と、
    前記気液ループ流式撹拌混合室の内壁に設けられ、前記気液ループ流式撹拌混合室内の混合流体をさらに撹拌混合する凹形状の撹拌混合部と、を有していることを特徴とする液体供給装置。
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