JP2008114098A - マイクロバブル生成ノズル及びマイクロバブル生成設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単なマイクロバブル生成ノズルを提供する。
【解決手段】マイクロバブル生成ノズル1は、外筒2と第一、第二通路形成部材3、4とからなる。第一、第二通路形成部材3、4は、先細り状通路5b、6bを互いに対向した状態で設置される。第一通路形成部材3は外筒2に固着され、第二通路形成部材4は軸線方向に位置調整可能である。第一、第二の通路形成部材3、4は離間して配設され、第一、第二通路形成部材3、4の間に環状隙間10が形成され、そして外筒2との間に環状空間11が形成されている。環状空間11は、外筒2と第一通路形成部材3との間の断面略三角形状の空間まで延長され、ガス導入ポート12は、外筒2の深部に位置する第一通路形成部材3の先細り状外周面7bの先端よりも上流側に変位して配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】マイクロバブル生成ノズル1は、外筒2と第一、第二通路形成部材3、4とからなる。第一、第二通路形成部材3、4は、先細り状通路5b、6bを互いに対向した状態で設置される。第一通路形成部材3は外筒2に固着され、第二通路形成部材4は軸線方向に位置調整可能である。第一、第二の通路形成部材3、4は離間して配設され、第一、第二通路形成部材3、4の間に環状隙間10が形成され、そして外筒2との間に環状空間11が形成されている。環状空間11は、外筒2と第一通路形成部材3との間の断面略三角形状の空間まで延長され、ガス導入ポート12は、外筒2の深部に位置する第一通路形成部材3の先細り状外周面7bの先端よりも上流側に変位して配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、マイクロバブル生成ノズル及びマイクロバブル生成設備に関する。
500μm(0.5mm)以下の直径の気泡はマイクロバブルと呼ばれ、このマイクロバブルは様々な特性を有することから他方面で注目されている。具体的には、特許文献1は、湖、池、ダムなどの閉鎖水域、水棲生物の養殖、汚水処理などでの水質浄化又は水質改善にマイクロバブルを適用できることを開示している。特許文献2は、手洗いのための洗浄水に適用できることを開示している。特許文献3は、食器洗浄機に適用できることを開示している。特許文献4は、洗濯機において排水に含まれる界面活性剤を除去するのにマイクロバブルを適用できることを開示している。特許文献5は、洗濯機で洗濯するのに適用できることを開示している。
本発明の目的は、構造が簡単なマイクロバブル生成ノズル及びマイクロバブル生成設備を提供することにある。
本発明の更なる目的は、適用環境に対応した調整が容易なマイクロバブル生成ノズル及びマイクロバブル生成設備を提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明によれば、
外筒と、
先細り状内部通路を備えた第一、第二の通路形成部材であって、前記外筒内に、前記先細り状の内部通路を対向させて配置された第一、第二の通路形成部材とを有し、
前記第一の通路、第二の通路形成部材が互いに離間して配置されて該第一、第二の通路形成部材の間に環状隙間が形成される共に、前記外筒との間に且つ該環状隙間の周りに環状空間が形成され、
前記外筒には、前記環状空間に臨んでガス導入ポートが設けられていることを特徴とするマイクロバブル生成ノズルを提供することにより達成される。
外筒と、
先細り状内部通路を備えた第一、第二の通路形成部材であって、前記外筒内に、前記先細り状の内部通路を対向させて配置された第一、第二の通路形成部材とを有し、
前記第一の通路、第二の通路形成部材が互いに離間して配置されて該第一、第二の通路形成部材の間に環状隙間が形成される共に、前記外筒との間に且つ該環状隙間の周りに環状空間が形成され、
前記外筒には、前記環状空間に臨んでガス導入ポートが設けられていることを特徴とするマイクロバブル生成ノズルを提供することにより達成される。
すなわち、本発明のマイクロバブル生成ノズルによれば、外筒内に互いに離間した状態で配置された第一、第二の通路形成部材によって実質的にベンチュリー式のマイクロバブル生成ノズルとなり、第一、第二の通路形成部材の先細り状内部通路によってベンチュリーの絞り部が形成され、第一、第二の通路形成部材の間の環状隙間を通じてガスが吸引され、そして、環状隙間の周りの環状空間にはガス導入ポートを通じてガスが供給されることになる。このように実質的にベンチュリー式のマイクロバブル生成ノズルとして機能する本発明のノズルが、外筒、第一通路形成部材、第二通路形成部材との3つの部材を組み合わせることにより作られることから構造が簡単であり、製造コストを低減することができる。また、第一、第二の通路形成部材の離間距離は、第一、第二の通路形成部材を外筒に組み付けるときに設定可能であり、これにより適用環境に応じた離間距離に設定することができる。
本発明の好ましい実施の形態では、第一、第二の通路形成部材の少なくともいずれか一方が外筒の軸線方向に変位可能であり、第一及び/又は第二の通路形成部材を変位させることにより環状隙間の幅を調整することができる。これにより、適用環境に応じ離間距離を調整してマイクロバブルの平均直径などの最適化が容易になる。
本発明の好ましい実施の形態では、また、第一の通路形成部材が前記外筒の上流側に配設され、第一の通路形成部材の外筒内の深部に位置する先端部分の外周面が先細りであり、第一の通路形成部材の先細り状外周面によって前記環状空間が上流側に延長され、そして、ガス導入ポートが、第一、第二の通路形成部材の間の環状隙間に対応する位置から上流側に変位した位置に設けられている。この実施の形態では、典型的には、ガス導入ポートが大気に開放又はエアポンプなどのガス源から大気圧程度のガスがガス導入ポートに供給される場合に液体中に効率良くガスを取り込むことができ、また、平均直径が整ったマイクロバブルを生成することができる。
本発明は、液体中に取り込むガスはエアに限定されず、任意のガスを取り込んでマイクロバブルを生成するのに適用することができる。具体的には、オゾンや二酸化炭素を例示的に挙げることができる。
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
図1は、実施例のベンチュリー式のマイクロバブル生成ノズルの断面図である。図1において、マイクロバブル生成ノズル1は、真っ直ぐに延びる円筒状の外筒2を有し、該外筒2内に、第一、第二の部材つまり液体Lの流れ方向(図1の矢印で示す方向)において上流側に位置する第一通路形成部材3と、下流側に位置する第二通路形成部材4とが組み付けられ、この第一、第二の通路形成部材3、4で実質的なベンチュリーが構成されている。
すなわち、マイクロバブル生成ノズル1は、3つの独立した部材つまり外筒2と第一通路形成部材3と第二通路形成部材4の組み合わせによってベンチュリー管が構成されている。この実施例では、外筒2及び第一、第二の通路形成部材3、4の全てがプラスチック成型品(ABS樹脂成型品)であるが、特にこれに限定されず、外筒2及び/又は第一通路形成部材3及び/又は第二通路形成部材4は金属製(例えばステンレス鋼のような耐蝕性金属)であってもよく、少なくとも外筒2だけが金属製であってもよい。
上流側部材である第一通路形成部材3及び下流側部材である第二通路形成部材4は、夫々、これを軸線に沿って直線状に貫通する内部通路5、6を有し、各内部通路5、6は、各々、外端部に位置する円筒状通路5a、6aと、この円筒状通路5a、6aから徐々に縮径した先細り状通路5b、6bとで構成されている。第一通路形成部材3及び第二通路形成部材4は、両者3、4の先細り状通路5b、6bを互いに対向した状態で外筒2内に設置される。
第一通路形成部材3の外周面7は、円筒状通路5aに対応した円筒状外周面7aと、先細り状通路5bに対応した先細り状外周面7bとで構成され、この第一通路形成部材3は、円筒状外周面7aを外筒2に固着することにより固定されている。
他方、第二通路形成部材4の外周面8は第二通路形成部材4の全長に亘って延びる円筒状の外周面で構成され、好ましくは、この円筒状外周面8にねじ山が形成されて、これに対応する外筒2のねじ山に螺合される。この第二通路形成部材4と外筒2とのねじ部を参照符号9で示してある。このねじ部9によって、第二通路形成部材4は外筒2に対して軸線方向に位置調整可能である。
上述したように外筒2内に配置した第一、第二通路形成部材3、4は互いに対向して配置されているが、図1から分かるように、第一、第二の通路形成部材3、4は離間して配設され、第一通路形成部材3と第二通路形成部材4との間に環状の隙間10が形成されている。図中、参照符号Cは第一通路形成部材3と第二通路形成部材4の離間距離つまり環状隙間10の幅を示す。
第一通路形成部材3の外周面7のうち外筒2の深部に位置する外周面7bを先細り形状としたことによって、第一、第二の通路形成部材3、4の間の環状隙間10の周りに位置し且つ外筒2との間に形成される環状空間11は外筒2の上流側に延長され、環状空間11は、外筒2と第一通路形成部材3との間の断面略三角形状の空間となる。
外筒2にはガス導入ポート12が設けられている。このガス導入ポート12は、環状空間11に臨んで位置決めされている。このガス導入ポート12の配置位置について詳しく説明すると、典型例としてガス導入ポート12を大気開放して外気のエアを直接導入する場合には、ガス導入ポート12を、外筒2の深部に位置する第一通路形成部材3の先細り状外周面7bの先端よりも上流側に変位して配置するのがよく、好ましくは、ガス導入ポート12は断面略三角形状の環状空間11の長手方向中間部分に臨む位置に配置される。この配置例において、ガス導入ポート12に取り込むガスはオゾンガスや二酸化炭素のようにエア以外のガスであっても良いのは勿論であり、この場合、大気圧と同等又はそれよりも若干高い程度の低圧に調整してガス導入ポート12に供給される。
エアポンプやコンプレッサを含むエア源などから圧力下でガスをガス導入ポート12に供給する場合には、ガス導入ポート12の配置位置は任意であり、環状空間11の形状や大きさも任意である。例えば、第一通路形成部材3の外周面7を、該第一通路形成部材3の全長に亘って円筒状にして、環状空間11を、第一、第二の通路形成部材3、4の間の環状隙間10に対応した部分に限定した形状にした場合には、ガス導入ポート12の配置位置を、第一、第二の通路形成部材3、4の間の環状隙間10に対応した位置に設定することができる。
なお、図1の参照符号13は、第二通路形成部材4の外筒2の深部に位置する端面に形成されたリング状の切欠きを示し、このリング状切欠き13は上述した環状空間11に開口している。図2は第1変形例を示すものである。図2を見ると分かるように、変形例のマイクロバブル生成ノズル20は、実施例のノズル1と、唯一、第二通路形成部材4が異なっており、第二通路形成部材4には上述した環状切欠き13が存在していない。
実施例(図1)において、マイクロバブル生成ノズル1は、外筒2の深部に位置する第一通路形成部材3及び第二通路形成部材4の内端3a、4aによって絞り部が構成されたベンチュリー管として機能する。マイクロバブル生成ノズル1の入口を構成する第一通路形成部材3の外端3b(図面では右端)から液体が導入され、マイクロバブル生成ノズル1の出口を構成する第二通路形成部材4の外端4b(図面では左端)からマイクロバブルを含有する液体が吐出される。マイクロバブル生成ノズル1を通過する液体は、ベンチュリー効果によって上記絞り部で圧力が降下し、この圧力低下によって、環状隙間10を通じてその周囲の環状空間11内のガスが自力で液体中に吸引される。そして環状空間11にはガス導入ポート12を通じて外部からガス(典型的にはエア)が取り込まれる。
したがって、マイクロバブル生成ノズル1に連続的に液体を供給すると、マイクロバブル生成ノズル1内を通過する液体流れの中に、環状隙間10を通じてガスが連続的に吸引される。上記絞り部でガスを取り込んだ液体流れは、液体の流れ方向に徐々に拡径する第二通路形成部材4の通路6bで流速が低下すると共に圧力が上昇し、この圧力変化によって液体流れ中のガスが微細化されてマイクロバブルとなる。
実施例のマイクロバブル生成ノズル1によれば、ベンチュリーの絞りによる圧力降下によってガスを液体中に自力で取り込むことからガスを液体中に供給するためのコンプレッサやエアポンプなどの圧力下でガスを供給するためのガス源を基本的には必要としない。加えて、マイクロバブル生成ノズル1は、外筒2と、第一通路形成部材3と、第二通路形成部材4の三つの部材で構成してあるため、ベンチュリー式のマイクロバブル生成ノズルの製造が容易であり、更に、第一、第二通路形成部材3、4の離間距離Cつまり環状隙間10の幅の設定が自在である。
また、上記環状隙間10の幅を調整可能にするために、上記実施例では、第一通路形成部材3を外筒2に固着し、第二通路形成部材4を外筒2に螺着して第二通路形成部材4を変位可能にしてあるが、これは相対的な問題に過ぎず、これとは逆に第二通路形成部材4を外筒2に固着し、第一通路形成部材3を外筒2に螺着するようにしてもよい。あるいは、第一、第二通路形成部材3、4を共に外筒2に螺着して、第一及び/又は第二通路形成部材3、4を変位させることにより離間距離Cを調整できるようにしてもよい。勿論、第一、第二通路形成部材3、4を共に外筒2に対して固着するようにしてもよい。
また、第一及び/又は第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径ID1、ID2を拡大したいときには、第一及び/又は第二通路形成部材3、4の先端部分の任意の部分を切断することで第一及び/又は第二の通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径を拡大することができる。これにより、例えば第一、第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径の値を小さく設計(例えば第一、第二通路形成部材3、4を先細り状通路5b、6bの全長を長めに設計)して量産しておき、マイクロバブル生成ノズル1の適用環境に応じて先端3a、4aを切断することにより、マイクロバブル生成ノズル1を通過する液体の圧力や流量に適した第一及び/又は第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径に調整することができる。
上述した第一、第二通路形成部材3、4の離間距離C及びベンチュリーの絞り部分を構成する第一、第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径ID1、ID2は、液体中のマイクロバブルの直径に影響を及ぼすことが実験で分かった。具体的に説明すると、ガス導入ポート12を大気開放にすることを前提として、マイクロバブル生成ノズル1の全長(外筒2の全長)が40mm、第一、第二通路形成部材3、4の外端3b、4bの内径が10mmのマイクロバブル生成ノズル1を製造し、第一、第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径ID1、ID2及び第一、第二通路形成部材3、4間の離間距離Cを変化させて試験したところ、先端3aの内径ID1=約3mm、先端3bの内径ID2=約3mm、C=約0.7mmに調整したときが最も効率良くエアが液体中に取り込まれ且つ直径の整った小さなマイクロバブル(平均直径=約50μm)を生成することができた。
また、ガス導入ポート12を大気開放して外気を取り込む場合には、第一、第二通路形成部材3、4との間に臨んでガス導入ポート12を配置した場合に比べて、これよりも外筒2の上流側に変位した位置にガス導入ポート12を配置した方が明らかにマイクロバブルの量を多く生成することができた。
ちなみに、この試験は、マイクロバブル生成ノズル1に対して水圧を2.4Kgf/cm2に調整した水を20〜30リットル/分の流量で供給してマイクロバブルの発生状態を観察した。ところで、水道水の圧力は、一般的には、5〜7kgf/cm2であり、真夏の節水時には2.5〜3Kgf/cm2である。したがって、マイクロバブル生成ノズル1に供給する液体Lとして水道水の蛇口から吐出される水を用いるのであれば、上記の平均直径50μmよりも小さな直径のマイクロバブルを作ることができることは言うまでもない。
図3は、第2変形例のマイクロバブル生成ノズル30を示す。この変形例のノズル30にあっては、第一、第二通路形成部材3、4の内部通路の形状が上述した実施例のノズル1とは異なっており、その全長に亘って徐々に直径が変化する通路形状を有している。すなわち、第2変形例のマイクロバブル生成ノズル30にあっては、第一、第二通路形成部材3、4の内部通路5、6が全長に亘って先細り状通路5b、6bで構成されている。
図4は、第3変形例のマイクロバブル生成ノズル35を示す。この第3変形例のノズル35にあっては、第一、第二通路形成部材3、4の内部通路5、6に関し、第一、第二通路形成部材3、4の先端部に円筒状の絞り通路5c、6cが設けられ、この絞り通路5c、6cに先細り状通路5b、6bが連なる構成が採用されている。
図1〜図4に図示したマイクロバブル生成ノズル1、20、30、35は、洗濯機、食器洗浄機、手洗い、足浴などに適用することができ、また、湖、池、ダムなどの閉鎖水域、水棲生物の養殖、汚水処理などでの水質浄化又は水質改善、洗濯機において排水に含まれる界面活性剤の除去などに適用でき、更に、農業用水、蠣の養殖などにも適用することができる。
図5は、水道水の蛇口40に接続したホース41にノズル1(20、30又は35)を接続してマイクロバブル(エア)を含有した水を水槽42に貯留するのに好適なマイクロバブル生成設備を図示してある。図示のマイクロバブル生成設備によれば、エアポンプやコンプレッサ無しに外気を自力で吸引させてマイクロバブルを生成することができる。任意であるが、水槽42に貯留した水を配管43を通じてポンプ44で汲み上げて循環させるようにしてもよい。なお、図5中の参照符号45は切り替え弁である。このシステムは、使用する水道水の平均圧力に基づいてマイクロバブル生成バブル1(20、30又は35)を調整又は設計することから循環ポンプ44は比較的低圧のポンプで足りる。
図6は、池、ダム、湖などの水質改善に適用したマイクロバブル生成設備を示す。図示のマイクロバブル生成設備は、複数のマイクロバブル生成ノズル1(20、30又は35)(図面では、代表例として参照符号1だけを付してある)が互いに間隔を置いてパイプ50に取り付けられている。このパイプ50には、地上の貯水タンク51から第一ポンプ52を通じて水が供給され、そして、地上タンク51には、配管53及び第二ポンプ54で汲み上げた湖水が補充される。ノズル1のガス導入ポート12(図6では図示を省いてある)にはチューブ55を通じてエアポンプ又はコンプレッサ56からエアが供給されるが、チューブ55に供給されるエアの圧力は大気圧よりも僅かに高い圧力で足りる。すなわち、パイプ50の末端に位置するマイクロバブル生成ノズル1のガス導入ポート12で計測したときに大気圧又はそれよりも若干高い圧力のエアが供給できる程度の圧力下でエアポンプ又はコンプレッサ56などのエア源からチューブ55を通じて各マイクロバブル生成ノズル1にエアが供給される。この図5のマイクロバブル生成設備にあっても、複数のマイクロバブル生成ノズル1に水を供給する第一ポンプ52は比較的低圧のポンプでよく、また、エアポンプ又はコンプレッサ56においても低圧用のコンプレッサで足りる。
図7は、例えば牡蠣や海水魚、淡水魚の養殖エリアの海水(淡水)の水質改善及び溶存酸素濃度を増加させるのに好適なマイクロバブル生成設備を示す。このマイクロバブル生成設備は実質的に図5のシステムと同様であるので、図6の説明で使用した参照符号を付すことにより各要素の説明を省略するが、海水を貯留する地上タンク51や第一、第二ポンプ52、54などは養殖いかだ60に設置され、パイプ50は水中に略鉛直状態で設置される。第一、第二ポンプ52、54などの動力源として、例えば養殖いかだ60に設置したソーラーバッテリシステム(図示せず)を採用するのが好ましい。
1 マイクロバブル生成ノズル
2 外筒
3 第一通路形成部材(上流側部材)
3a 第一通路形成部材の先端
4 第二通路形成部材
4a 第二通路形成部材の先端
5 第一通路形成部材の内部通路
5b 第一通路形成部材の先細り状通路
6 第二通路形成部材の内部通路
6b 第二通路形成部材の先細り状通路
7 第一通路形成部材の外周面
7b 第一通路形成部材の先細り状外周面
9 第二通路形成部材と外筒とのねじ部
10 環状隙間
11 断面三角形状の環状空間
12 ガス導入ポート
C 第一、第二部材間の離間距離
2 外筒
3 第一通路形成部材(上流側部材)
3a 第一通路形成部材の先端
4 第二通路形成部材
4a 第二通路形成部材の先端
5 第一通路形成部材の内部通路
5b 第一通路形成部材の先細り状通路
6 第二通路形成部材の内部通路
6b 第二通路形成部材の先細り状通路
7 第一通路形成部材の外周面
7b 第一通路形成部材の先細り状外周面
9 第二通路形成部材と外筒とのねじ部
10 環状隙間
11 断面三角形状の環状空間
12 ガス導入ポート
C 第一、第二部材間の離間距離
Claims (7)
- 外筒と、
先細り状内部通路を備えた第一、第二の通路形成部材であって、前記外筒内に、前記先細り状の内部通路を対向させて配置された第一、第二の通路形成部材とを有し、
前記第一の通路、第二の通路形成部材が互いに離間して配置されて該第一、第二の通路形成部材の間に環状隙間が形成される共に、前記外筒との間に且つ該環状隙間の周りに環状空間が形成され、
前記外筒には、前記環状空間に臨んでガス導入ポートが設けられていることを特徴とするマイクロバブル生成ノズル。 - 前記第一、第二の通路形成部材の少なくともいずれか一方が前記外筒の軸線方向に変位可能であり、前記第一及び/又は第二の通路形成部材を変位させることにより前記環状隙間の幅を調整することができる、請求項1に記載のマイクロバブル生成ノズル。
- 前記第一の通路形成部材が前記外筒の上流側に配設され、該第一の通路形成部材の前記外筒内の深部に位置する先端部分の外周面が先細りであり、該第一の通路形成部材の先細り状外周面によって前記環状空間が上流側に延長され、
前記ガス導入ポートが、第一、第二の通路形成部材の間の環状隙間に対応する位置から上流側に変位した位置に設けられている、請求項1又は2に記載のマイクロバブル生成ノズル。 - 前記外筒、前記第一の通路形成部材、前記第二の通路形成部材のうち少なくとも第一、第二の通路形成部材がプラスチック成型品である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマイクロバブル生成ノズル。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のマイクロバブル生成ノズルを複数設けたパイプと、
該パイプに液体を供給する第一ポンプと、
ガス源からのガスを前記マイクロバブル生成ノズルの前記ガス導入ポートに供給するチューブとを有することを特徴とするマイクロバブル生成設備。 - 前記液体の補充を受ける貯液タンクを更に有し、
該貯液タンク内の液体を前記第一ポンプにより前記パイプに供給する、請求項5に記載のマイクロバブル生成設備。 - 前記貯液タンクに前記液体を補充する第二ポンプを更に有する、請求項6に記載のマイクロバブル生成設備。
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