JP2008114099A - マイクロバブル生成装置及びバブル微小化器具。 - Google Patents
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Abstract
【課題】マイクロバブルの直径を微小化する及び/又は平準化する。
【解決手段】 バブル微小化器具15は、マイクロバブル生成装置1に脱着可能な筒体16を有し、筒体16の内部に傾斜孔付きプレート17が配設されている。傾斜孔付きプレート17は、その全域に数多くの貫通孔17aを有し、各貫通孔17aは、プレート17の中心線CLに対して捻れ方向に傾斜した状態で形成されており、傾斜孔付きプレート17を通過した液体は旋回流となる。傾斜孔付きプレート17を挟んで筒体16の下流部分には、筒体16の内部に臨んで超音波発生器18が複数設けられている。
【選択図】図5
【解決手段】 バブル微小化器具15は、マイクロバブル生成装置1に脱着可能な筒体16を有し、筒体16の内部に傾斜孔付きプレート17が配設されている。傾斜孔付きプレート17は、その全域に数多くの貫通孔17aを有し、各貫通孔17aは、プレート17の中心線CLに対して捻れ方向に傾斜した状態で形成されており、傾斜孔付きプレート17を通過した液体は旋回流となる。傾斜孔付きプレート17を挟んで筒体16の下流部分には、筒体16の内部に臨んで超音波発生器18が複数設けられている。
【選択図】図5
Description
本発明はマイクロバブル生成装置に関し、マイクロバブルを微小化及び/又はバブルの直径を平準化することのできるマイクロバブル生成装置及びバブル微小化器具に関する。
500μm(0.5mm)以下の直径の気泡はマイクロバブルと呼ばれ、このマイクロバブルは様々な特性を有することから他方面で注目されている。具体的には、特許文献1は、湖、池、ダムなどの閉鎖水域、水棲生物の養殖、汚水処理などでの水質浄化又は水質改善にマイクロバブルを適用できることを開示している。特許文献2は、手洗いのための洗浄水に適用できることを開示している。特許文献3は、食器洗浄機に適用できることを開示している。特許文献4は、洗濯機において排水に含まれる界面活性剤を除去するのにマイクロバブルを適用できることを開示している。特許文献5は、洗濯機で洗濯するのに適用できることを開示している。
マイクロバブルの特性は、生成したマイクロバブルの直径によって変化することが知られており、このことからマイクロバブル生成装置には平準化した直径(平均直径のマイクロバブルが多い)のマイクロバブルを生成することが望まれる。
本発明の目的は、マイクロバブルの直径を微小化する及び/又は平準化することのできるマイクロバブル生成装置及びバブル微小化器具を提供することにある。
上記の技術的課題は、本発明の一つの観点によれば、
マイクロバブルを含有した液体を吐出する吐出口に超音波を照射する超音波発生器を設けたことを特徴とするマイクロバブル生成装置を提供することにより達成される。
マイクロバブルを含有した液体を吐出する吐出口に超音波を照射する超音波発生器を設けたことを特徴とするマイクロバブル生成装置を提供することにより達成される。
上記の技術的課題は、本発明の他の観点によれば、
マイクロバブルを生成するマイクロバブル生成装置の吐出口に装着するバブル微小化器具であって、
前記マイクロバブル生成装置の吐出口から吐出されるマイクロバブル含有液体を受け入れる筒体と、
該外筒に配設されて該外筒内を通過する前記マイクロバブル含有液体に超音波を照射する超音波発生器とを有することを特徴とするバブル微小化器具を提供することにより達成される。
マイクロバブルを生成するマイクロバブル生成装置の吐出口に装着するバブル微小化器具であって、
前記マイクロバブル生成装置の吐出口から吐出されるマイクロバブル含有液体を受け入れる筒体と、
該外筒に配設されて該外筒内を通過する前記マイクロバブル含有液体に超音波を照射する超音波発生器とを有することを特徴とするバブル微小化器具を提供することにより達成される。
すなわち、本発明によれば、マイクロバブル生成装置が生成したマイクロバブル含有液体に対して超音波を照射することで、マイクロバブルの直径の微小化及び/又は平準化することができる。
本発明の好ましい実施の形態では、マイクロバブル生成装置の吐出口に装着可能なバブル微小化器具の内部に、マイクロバブル含有液体を旋回流にするための傾斜孔付きプレートが設けられ、この傾斜孔付きプレートの下流側に前記超音波発生器が配設されている。これにより、バブル微小化器具を通過するマイクロバブル含有液体に満遍なく超音波を照射することができ、超音波によってマイクロバブルの直径の平準化及び/又は微小化することができる。
本発明のバブル微小化器具は、一例として、次の構成からなるマイクロバブル生成装置の吐出口に装着される。このマイクロバブル生成装置は、
外筒と、
先細り状内部通路を備えた第一、第二の通路形成部材であって、前記外筒内に、前記先細り状の内部通路を対向させて配置された第一、第二の通路形成部材とを有し、
前記第一の通路、第二の通路形成部材が互いに離間して配置されて該第一、第二の通路形成部材の間に環状隙間が形成される共に、前記外筒との間に且つ該環状隙間の周りに環状空間が形成され、
前記外筒には、前記環状空間に臨んでガス導入ポートが設けられていることを特徴とし、この外筒の吐出端部にねじ山を設け、このねじ山と螺合するねじ山をバブル微小化器具に設けることで、バブル微小化器具をマイクロバブル生成装置に螺着して使用することができる。
外筒と、
先細り状内部通路を備えた第一、第二の通路形成部材であって、前記外筒内に、前記先細り状の内部通路を対向させて配置された第一、第二の通路形成部材とを有し、
前記第一の通路、第二の通路形成部材が互いに離間して配置されて該第一、第二の通路形成部材の間に環状隙間が形成される共に、前記外筒との間に且つ該環状隙間の周りに環状空間が形成され、
前記外筒には、前記環状空間に臨んでガス導入ポートが設けられていることを特徴とし、この外筒の吐出端部にねじ山を設け、このねじ山と螺合するねじ山をバブル微小化器具に設けることで、バブル微小化器具をマイクロバブル生成装置に螺着して使用することができる。
この例示としてのマイクロバブル生成装置によれば、外筒内に互いに離間した状態で配置された第一、第二の通路形成部材によって実質的にベンチュリー式のマイクロバブル生成装置となり、第一、第二の通路形成部材の先細り状内部通路によってベンチュリーの絞り部が形成され、第一、第二の通路形成部材の間の環状隙間を通じてガスが吸引され、そして、環状隙間の周りの環状空間にはガス導入ポートを通じてガスが供給されることになる。このように実質的にベンチュリー式のマイクロバブル生成装置として機能するマイクロバブル精製装置が、外筒、第一通路形成部材、第二通路形成部材との3つの部材を組み合わせることにより作られることから構造が簡単であり、製造コストを低減することができる。また、第一、第二の通路形成部材の離間距離は、第一、第二の通路形成部材を外筒に組み付けるときに設定可能であり、これにより適用環境に応じた離間距離に設定することができる。
上記マイクロバブル生成装置の好ましい態様として、第一、第二の通路形成部材の少なくともいずれか一方が外筒の軸線方向に変位可能であり、第一及び/又は第二の通路形成部材を変位させることにより環状隙間の幅を調整することができるようにするのがよい。これにより、適用環境に応じ離間距離を調整してマイクロバブルの平均直径などの最適化が容易になる。
上記マイクロバブル生成装置の更に好ましい態様として、第一の通路形成部材が前記外筒の上流側に配設され、第一の通路形成部材の外筒内の深部に位置する先端部分の外周面が先細りであり、第一の通路形成部材の先細り状外周面によって前記環状空間が上流側に延長され、そして、ガス導入ポートが、第一、第二の通路形成部材の間の環状隙間に対応する位置から上流側に変位した位置に設けられる。この態様では、典型的には、ガス導入ポートが大気に開放又はエアポンプなどのガス源から大気圧程度のガスがガス導入ポートに供給される場合に液体中に効率良くガスを取り込むことができ、また、平均直径が整ったマイクロバブルを生成することができる。
本発明は、マイクロバブル生成装置で微小化されるガスはエアに限定されず、任意のガスを取り込んでマイクロバブルを生成するのに適用することができる。具体的には、オゾンや二酸化炭素を例示的に挙げることができる。
本発明の好ましい実施例を説明する前に、本発明を好適に適用できるマイクロバブル生成装置の例を説明する。
図1は、適用例として好適なベンチュリー式のマイクロバブル生成装置の断面図である。図1において、マイクロバブル生成装置1は、真っ直ぐに延びる円筒状の外筒2を有し、該外筒2内に、第一、第二の部材つまり液体Lの流れ方向(図1の矢印で示す方向)において上流側に位置する第一通路形成部材3と、下流側に位置する第二通路形成部材4とが組み付けられ、この第一、第二の通路形成部材3、4で実質的なベンチュリーが構成されている。
すなわち、マイクロバブル生成装置1は、3つの独立した部材つまり外筒2と第一通路形成部材3と第二通路形成部材4の組み合わせによってベンチュリー管が構成されている。この実施例では、外筒2及び第一、第二の通路形成部材3、4の全てがプラスチック成型品(ABS樹脂成型品)であるが、特にこれに限定されず、外筒2及び/又は第一通路形成部材3及び/又は第二通路形成部材4は金属製(例えばステンレス鋼のような耐蝕性金属)であってもよく、少なくとも外筒2だけが金属製であってもよい。
上流側部材である第一通路形成部材3及び下流側部材である第二通路形成部材4は、夫々、これを軸線に沿って直線状に貫通する内部通路5、6を有し、各内部通路5、6は、各々、外端部に位置する円筒状通路5a、6aと、この円筒状通路5a、6aから徐々に縮径した先細り状通路5b、6bとで構成されている。第一通路形成部材3及び第二通路形成部材4は、両者3、4の先細り状通路5b、6bを互いに対向した状態で外筒2内に設置される。
第一通路形成部材3の外周面7は、円筒状通路5aに対応した円筒状外周面7aと、先細り状通路5bに対応した先細り状外周面7bとで構成され、この第一通路形成部材3は、円筒状外周面7aを外筒2に固着することにより固定されている。
他方、第二通路形成部材4の外周面8は第二通路形成部材4の全長に亘って延びる円筒状の外周面で構成され、好ましくは、この円筒状外周面8にねじ山が形成されて、これに対応する外筒2のねじ山に螺合される。この第二通路形成部材4と外筒2とのねじ部を参照符号9で示してある。
上述したように外筒2内に配置した第一、第二通路形成部材3、4は互いに対向して配置されているが、図1から分かるように、第一、第二の通路形成部材3、4は離間して配設され、第一通路形成部材3と第二通路形成部材4との間に環状の隙間10が形成されている。図中、参照符号Cは第一通路形成部材3と第二通路形成部材4の離間距離つまり環状隙間10の幅を示す。
第一通路形成部材3の外周面7のうち外筒2の深部に位置する外周面7bを先細り形状としたことによって、第一、第二の通路形成部材3、4の間の環状隙間10の周りに位置し且つ外筒2との間に形成される環状空間11は外筒2の上流側に延長され、環状空間11は、外筒2と第一通路形成部材3との間の断面略三角形状の空間となる。
外筒2にはガス導入ポート12が設けられている。このガス導入ポート12は、環状空間11に臨んで位置決めされている。このガス導入ポート12の配置位置について詳しく説明すると、典型例としてガス導入ポート12を大気開放して外気のエアを直接導入する場合には、ガス導入ポート12を、外筒2の深部に位置する第一通路形成部材3の先細り状外周面7bの先端よりも上流側に変位して配置するのがよく、好ましくは、ガス導入ポート12は断面略三角形状の環状空間11の長手方向中間部分に臨む位置に配置される。この配置例において、ガス導入ポート12に取り込むガスはオゾンガスや二酸化炭素のようにエア以外のガスであっても良いのは勿論であり、この場合、大気圧と同等又はそれよりも若干高い程度の低圧に調整してガス導入ポート12に供給される。
エアポンプやコンプレッサを含むエア源などから圧力下でガスをガス導入ポート12に供給する場合には、ガス導入ポート12の配置位置は任意であり、環状空間11の形状や大きさも任意である。例えば、第一通路形成部材3の外周面7を、該第一通路形成部材3の全長に亘って円筒状にして、環状空間11を、第一、第二の通路形成部材3、4の間の環状隙間10に対応した部分に限定した形状にした場合には、ガス導入ポート12の配置位置を、第一、第二の通路形成部材3、4の間の環状隙間10に対応した位置に設定することができる。
なお、図1の参照符号13は、第二通路形成部材4の外筒2の深部に位置する端面に形成されたリング状の切欠きを示し、このリング状切欠き13は上述した環状空間11に開口している。図1の変形例を図2に示す。図2を見ると分かるように、変形例のマイクロバブル生成装置20は、図1に例示のノズル1と、唯一、第二通路形成部材4が異なっており、第二通路形成部材4には上述した環状切欠き13が存在していない。
図1のマイクロバブル生成装置1、すなわちマイクロバブル生成ノズルは、外筒2の深部に位置する第一通路形成部材3及び第二通路形成部材4の内端3a、4aによって絞り部が構成されたベンチュリー管として機能する。マイクロバブル生成装置1の入口を構成する第一通路形成部材3の外端3b(図面では右端)から液体が導入され、マイクロバブル生成装置1の出口を構成する第二通路形成部材4の外端4b(図面では左端)からマイクロバブルを含有する液体が吐出される。マイクロバブル生成装置1を通過する液体は、ベンチュリー効果によって上記絞り部で圧力が降下し、この圧力低下によって、環状隙間10を通じてその周囲の環状空間11内のガスが自力で液体中に吸引される。そして環状空間11にはガス導入ポート12を通じて外部からガス(典型的にはエア)が取り込まれる。
したがって、マイクロバブル生成装置1に連続的に液体を供給すると、マイクロバブル生成装置1内を通過する液体流れの中に、環状隙間10を通じてガスが連続的に吸引される。上記絞り部でガスを取り込んだ液体流れは、液体の流れ方向に徐々に拡径する第二通路形成部材4の通路6bで流速が低下すると共に圧力が上昇し、この圧力変化によって液体流れ中のガスが微細化されてマイクロバブルとなる。
実施例のマイクロバブル生成装置1によれば、ベンチュリーの絞りによる圧力降下によってガスを液体中に自力で取り込むことからガスを液体中に供給するためのコンプレッサやエアポンプなどの圧力下でガスを供給するためのガス源を基本的には必要としない。加えて、マイクロバブル生成装置1は、外筒2と、第一通路形成部材3と、第二通路形成部材4の三つの部材で構成してあるため、ベンチュリー式のマイクロバブル生成装置の製造が容易であり、更に、第一、第二通路形成部材3、4の離間距離Cつまり環状隙間10の幅の設定が自在である。
また、上記環状隙間10の幅を調整可能にするために、図1、図2の例では、第一通路形成部材3を外筒2に固着し、第二通路形成部材4を外筒2に螺着して第二通路形成部材4を変位可能にしてあるが、これは相対的な問題に過ぎず、これとは逆に第二通路形成部材4を外筒2に固着し、第一通路形成部材3を外筒2に螺着するようにしてもよい。あるいは、第一、第二通路形成部材3、4を共に外筒2に螺着して、第一及び/又は第二通路形成部材3、4を変位させることにより離間距離Cを調整できるようにしてもよい。勿論、第一、第二通路形成部材3、4を共に外筒2に対して固着するようにしてもよい。
また、第一及び/又は第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径ID1、ID2を拡大したいときには、第一及び/又は第二通路形成部材3、4の先端部分の任意の部分を切断することで第一及び/又は第二の通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径を拡大することができる。これにより、例えば第一、第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径の値を小さく設計(例えば第一、第二通路形成部材3、4を先細り状通路5b、6bの全長を長めに設計)して量産しておき、マイクロバブル生成装置1の適用環境に応じて先端3a、4aを切断することにより、マイクロバブル生成装置1を通過する液体の圧力や流量に適した第一及び/又は第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径に調整することができる。
上述した第一、第二通路形成部材3、4の離間距離C及びベンチュリーの絞り部分を構成する第一、第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径ID1、ID2は、液体中のマイクロバブルの直径に影響を及ぼすことが実験で分かった。具体的に説明すると、ガス導入ポート12を大気開放にすることを前提として、マイクロバブル生成装置1の全長(外筒2の全長)が40mm、第一、第二通路形成部材3、4の外端3b、4bの内径が10mmのマイクロバブル生成装置1を製造し、第一、第二通路形成部材3、4の先端3a、4aの内径ID1、ID2及び第一、第二通路形成部材3、4間の離間距離Cを変化させて試験したところ、先端3aの内径ID1=約3mm、先端3bの内径ID2=約3mm、C=約0.7mmに調整したときが最も効率良くエアが液体中に取り込まれ且つ直径の整った小さなマイクロバブル(平均直径=約50μm)を生成することができた。
また、ガス導入ポート12を大気開放して外気を取り込む場合には、第一、第二通路形成部材3、4との間に臨んでガス導入ポート12を配置した場合に比べて、これよりも外筒2の上流側に変位した位置にガス導入ポート12を配置した方が明らかにマイクロバブルの量を多く生成することができた。
ちなみに、この試験は、マイクロバブル生成装置1に対して水圧を2.4Kgf/cm2に調整した水を20〜30リットル/分の流量で供給してマイクロバブルの発生状態を観察した。ところで、水道水の圧力は、一般的には、5〜7kgf/cm2であり、真夏の節水時には2.5〜3Kgf/cm2である。したがって、マイクロバブル生成装置1に供給する液体Lとして水道水の蛇口から吐出される水を用いるのであれば、上記の平均直径50μmよりも小さな直径のマイクロバブルを作ることができることは言うまでもない。
図1や図2に例示のマイクロバブル生成装置1、20の変形例を図3に示す。図3に例示のマイクロバブル生成装置30にあっては、第一、第二通路形成部材3、4の内部通路の形状が上述した実施例の生成装置1とは異なっており、その全長に亘って徐々に直径が変化する通路形状を有している。すなわち、第2変形例のマイクロバブル生成装置30にあっては、第一、第二通路形成部材3、4の内部通路5、6が全長に亘って先細り状通路5b、6bで構成されている。
図4は更なる変形例のマイクロバブル生成装置35を示す。図4に図示の生成装置35にあっては、第一、第二通路形成部材3、4の内部通路5、6に関し、第一、第二通路形成部材3、4の先端部に円筒状の絞り通路5c、6cが設けられ、この絞り通路5c、6cに先細り状通路5b、6bが連なる構成が採用されている。
図1〜図4に図示したマイクロバブル生成装置1、20、30、35は、洗濯機、食器洗浄機、手洗い、足浴などに適用することができ、また、湖、池、ダムなどの閉鎖水域、水棲生物の養殖、汚水処理などでの水質浄化又は水質改善、洗濯機において排水に含まれる界面活性剤の除去などに適用でき、更に、農業用水、蠣の養殖などにも適用することができる。
図1〜図4に例示のマイクロバブル生成装置1、20、30、35には、外筒2の吐出側端部にねじ山14が形成され、このねじ山14を使って図5に示すバブル微小化器具15がマイクロバブル生成装置1(20、30、35)に脱着可能に装着することができる。以下に、代表例として図1のマイクロバブル生成装置1に装着する場合を想定してバブル微小化器具15を図5、図6に基づいて説明する。
バブル微小化器具15は、断面円形の筒体16を有し、この筒体16の内径は生成装置1の外筒2の外径と実質的に同じである。筒体16の一端部には、その内周面にねじ山16aが形成され、このねじ山16aをノズル外筒2の吐出端部のねじ山14に螺合することにより、バブル微小化器具15がマイクロバブル生成装置1の先端部に装着される。
バブル微小化器具15は、その筒体16の内部に傾斜孔付きプレート17が配設されている。この傾斜孔付きプレート17は、その全域に数多くの貫通孔17aを有し、各貫通孔17aは、図6に示すように、プレート17の中心線CLに対して捻れ方向に傾斜した状態で形成されており、これにより傾斜孔付きプレート17を通過した液体は旋回流となる。傾斜孔付きプレート17を挟んで筒体16の下流部分には、筒体16の内部に臨んで超音波発生器18が複数設けられている。
バブル生成装置1にバブル微小化器具15を装着することで、バブル生成装置1から吐出されるマイクロバブルを含有した液体に超音波を照射してマイクロバブルを微小化及び/又はマイクロバブルの直径を平準化することができる。また、バブル微小化器具15に傾斜孔付きプレート17を設けて液体の流れを旋回流に変化させたことから、バブル微小化器具15を通過するマイクロバブル含有液体に対して超音波を満遍なく照射することができる。
図7は、水道水の蛇口40に接続したホース41に対して、バブル微小化器具15を装着したバブル生成装置1(20、30又は35)を接続してマイクロバブル(エア)を含有した水を水槽42に貯留するのに好適なマイクロバブル生成設備を図示してある。図示のマイクロバブル生成設備によれば、エアポンプやコンプレッサ無しに外気を自力で吸引させてマイクロバブルを生成することができる。任意であるが、水槽42に貯留した水を配管43を通じてポンプ44で汲み上げて循環させるようにしてもよい。なお、図5中の参照符号45は切り替え弁である。このシステムは、使用する水道水の平均圧力に基づいてマイクロバブル生成装置1(20、30又は35)を調整又は設計することから循環ポンプ44は比較的低圧のポンプで足りる。
図8は、池、ダム、湖などの水質改善に適用したマイクロバブル生成設備を示す。図示のマイクロバブル生成設備は、バブル微小化器具15を装着した複数のマイクロバブル生成装置1(20、30又は35)(図面では、代表例として参照符号1だけを付してある)が互いに間隔を置いてパイプ50に取り付けられている。このパイプ50には、地上の貯水タンク51から第一ポンプ52を通じて水が供給され、そして、地上タンク51には、配管53及び第二ポンプ54で汲み上げた湖水が補充される。ノズル1のガス導入ポート12(図6では図示を省いてある)にはチューブ55を通じてエアポンプ又はコンプレッサ56からエアが供給されるが、チューブ55に供給されるエアの圧力は大気圧よりも僅かに高い圧力で足りる。すなわち、パイプ50の末端に位置するマイクロバブル生成装置1のガス導入ポート12で計測したときに大気圧又はそれよりも若干高い圧力のエアが供給できる程度の圧力下でエアポンプ又はコンプレッサ56などのエア源からチューブ55を通じて各マイクロバブル生成装置1にエアが供給される。この図5のマイクロバブル生成設備にあっても、複数のマイクロバブル生成装置1に水を供給する第一ポンプ52は比較的低圧のポンプでよく、また、エアポンプ又はコンプレッサ56においても低圧用のコンプレッサで足りる。
図7は、例えば牡蠣や海水魚、淡水魚の養殖エリアの海水(淡水)の水質改善及び溶存酸素濃度を増加させるのに好適なマイクロバブル生成設備を示す。このマイクロバブル生成設備は実質的に図5のシステムと同様であるので、図6の説明で使用した参照符号を付すことにより各要素の説明を省略するが、海水を貯留する地上タンク51や第一、第二ポンプ52、54などは養殖いかだ60に設置され、パイプ50は水中に略鉛直状態で設置される。第一、第二ポンプ52、54などの動力源として、例えば養殖いかだ60に設置したソーラーバッテリシステム(図示せず)を採用するのが好ましい。
以上、バブル微小化器具15を図1乃至図4に例示のマイクロバブル生成装置1、20、30、35に装着した例を説明したが、これに限定されることなく、任意のマイクロバブル生成装置に装着してもよいことは言うまでもない。勿論、マイクロバブル生成装置1、20、30、35とバブル微小化器具15とを一体化して設計をしてもよい。
1 マイクロバブル生成装置
15 バブル微小化器具
16 筒体
17 傾斜孔付きプレート
17a 傾斜孔付きプレートの各貫通孔
18 超音波発生器
15 バブル微小化器具
16 筒体
17 傾斜孔付きプレート
17a 傾斜孔付きプレートの各貫通孔
18 超音波発生器
Claims (3)
- マイクロバブルを含有した液体を吐出する吐出口に超音波を照射する超音波発生器を設けたことを特徴とするマイクロバブル生成装置。
- 前記マイクロバブル生成装置の吐出口に、該吐出口を通過するマイクロバブル含有液体を旋回流にするための傾斜孔付きプレートが設けられ、該傾斜孔付きプレートの下流側に前記超音波発生器が配設されている、請求項1に記載のマイクロバブル生成装置。
- マイクロバブルを生成するマイクロバブル生成装置の吐出口に装着するバブル微小化器具であって、
前記マイクロバブル生成装置の吐出口から吐出されるマイクロバブル含有液体を受け入れる筒体と、
該外筒に配設されて該外筒内を通過する前記マイクロバブル含有液体に超音波を照射する超音波発生器とを有することを特徴とするバブル微小化器具。
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