JP6492246B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は遊技機、特に遊技に伴う演出音の音量を遊技者によって設定変更可能な遊技機に関する。
従来、遊技機たるパチンコ機は、遊技球が始動口へ入球すると、これに起因して抽出された乱数値に基づいて大当りとなるか否かの当否判定を行ない、該当否判定の結果を、特別図柄を所定時間変動させたあとに確定表示させることで報知している。尚、特別図柄の変動中は演出図柄表示装置にて、特別図柄の変動に対応した擬似演出が行われ、遊技機に設けられたスピーカからは前記擬似演出に対応した演出音が出力される。遊技者は、前記擬似演出、前記演出音にて当否の結果に対して期待感を高める。
また近時、パチンコ機で行われる擬似演出(演出音も含む)は、質が高く、ストーリー性の豊かな演出で、映画を見ているかのように遊技者を楽しませる。
そこで、遊技者がより擬似演出を楽しめるように特許文献1に記載のパチンコ機では演出音の音量を遊技者が自分の好みに合わせて変更できるようにし、かつ遊技者による音量の設定変更時に、変更された音量レベルに応じた確認音をスピーカから出力するとともに、音量の音量レベルを示す確認画像を遊技者が見易い演出図柄表示装置に表示させる構成とされている。
遊技者による音量の設定変更が可能な期間として遊技者が遊技していない状態だけでなく図柄が変動している状態でも可能な構成としている。
特開2011−229766号
しかしながら、図柄の変動中に音量の設定変更が行われると、演出図柄表示装置の擬似演出図柄や演出画像に混ざって音量レベルを示す確認画像が表示されるので、質の高い演出を邪魔するおそれがあり、また演出効果音に混ざって演出と無関係な確認音が出力されるので、遊技者が没頭している擬似演出のイメージが崩れ、興ざめするおそれがあった。
そこで本願発明は前記事情に鑑み、遊技状態に関わらず容易に音量の設定変更ができる機能を維持しつつ、音量の設定変更により遊技の演出を邪魔することのない遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、
始動口への入球に起因して抽出された乱数値に応じて当否判定を行う当否判定手段と、
該当否判定手段による判定結果を示す特別図柄を変動後に確定表示する特別図柄表示装置と、
前記特別図柄が変動中に行われる擬似演出を表示する演出図柄表示装置と、
前記擬似演出に応じた演出音を出力する音声出力制御手段と、
該音声出力制御手段によって出力される前記演出音の音量の設定を遊技者によって変更可能な遊技機において、
設定された音量の音量レベル画像を前記演出図柄表示装置に表示させる音量レベル画像表示手段と、
前記音量レベル画像の表示を禁止する表示禁止手段と、
遊技状態を判別する遊技状態判別手段と、を備え、
該遊技状態判別手段により判別された遊技状態が、前記特別図柄が変動している変動状態と、前記特別図柄の変動が行われていない状態である、前記特別図柄の変動が終了してから所定の時間が経過するまでの状態と、当該所定の時間が経過した後の待機状態と、のいずれの状態であっても遊技者による前記演出音の音量の設定が変更可能であり、
前記待機状態で遊技者によって音量の設定を変更するための操作が行われると、前記音量レベル画像表示手段により前記音量レベル画像を表示するようになし、
前記変動状態で遊技者によって前記操作が行われたとき、及び前記特別図柄の変動が終了してから前記所定の時間が経過するまでの状態で前記操作が行われたときには、前記表示禁止手段によって前記音量レベル画像の表示を禁止するようになし、
記所定の時間は、新たな前記特別図柄の変動が可能な期間であり、且つ前記音量レベル画像が表示された後に前記操作が行われずに前記音量レベル画像の表示が終了するまでの継続時間よりも長いことを特徴とする。
尚、前記待機状態は遊技者により遊技が行なわれていないと判断された状態も含み、前記変動状態は特別図柄が変動状態である他、大当りの特別遊技状態等を含むことが望ましい。
請求項1に記載の発明によれば、待機状態であっても変動状態であっても何時でも、遊技者は任意に音量の設定変更を行うことができる。
そして、特別図柄の変動が終了してから所定の時間が経過した後の待機状態における音量の設定変更は、音量レベル画像が表示されるので、遊技者は、実際の音量レベルを確認できる上、どの位の範囲で音量を変更可能であるかが分かり、容易に音量を設定変更することができる。
一方、変動状態における音量の設定変更は、設定変更時に音量レベル画像が表示されないため、擬似演出の邪魔にならず、遊技者は好みの音量で擬似演出を楽しむことができる。
尚、変動状態にて音量の設定変更を行う遊技者は、待機状態でも音量の設定変更を行った経験者が多いため、変動状態の音量の設定変更時に音量レベル画像が表示されなくても経験を生かして容易に音量の設定変更ができる。また変動状態では、音量の設定変更を行うと演出音の音量が設定変更の操作に応じて変化するようにすれば、変更した音量の大きさを確認でき、容易に遊技者が好みの音量に設定変更することができる。
遊技機は、発射された遊技球が始動口に入球することで特別図柄が変動して擬似演出が開始される。この場合、遊技者が遊技している(遊技球を発射している)にも関わらず、擬似演出が行われていない状態が発生する可能性がある。そこで本発明は、特別図柄の変動が終了してから所定の時間が経過する前に音量の設定を変更するための操作が行われても音量レベル画像の表示をしないようにすることで、何時、擬似演出が行われても、当該擬似演出の邪魔をせずにすむ。
請求項に記載の発明は、
請求項1に記載の遊技機において、
音量の設定が遊技者により変更可能な最大音量に達している状態で、遊技者により音量の設定を上げるための操作が行われると、前記音量レベル画像とは異なる形態にて音量が限界値に達していることを示す限界値報知を行う限界値報知手段と、
前記限界値報知を禁止する限界値報知禁止手段と、を備え、
前記遊技状態判別手段により遊技状態が前記変動状態と判別され、かつ音量の設定が前記最大音量に達している状態で、遊技者により音量の設定を上げるための操作が行われると前記限界値報知手段によって前記限界値報知を行い、
前記遊技状態判別手段により遊技状態が前記待機状態と判別され、かつ音量の設定が前記最大音量に達している状態で、前記操作が行われると前記限界値報知禁止手段が前記限界値報知を禁止するようになす。
請求項に記載の発明によれば、変動状態の音量の設定変更では、設定変更時に音量レベル画像を表示しないため、現在の音量が既に、遊技者によって変更できる最大の音量に達しているのにも関わらず、さらに音量を上げる操作を行う可能性が高いが、このような無駄な行為をさせずにすむ。
遊技者によって変更可能な最小の音量に達している状態では、音量を下げるための操作で限界値報知を行うようにしてもよい。この場合、最大音量と最小音量とでは限界値報知を異なる態様で報知することが望ましい。
また、待機状態では、限界値報知禁止手段により、最小音量に達していることを示す限界値報知を行わない構成が望ましい。
限界値報知は、演出図柄表示装置にて行うようにしても、音声で行うようにしても、発光体を光らせる構成でもよい。尚、演出図柄表示装置にて行う場合には、音量レベル画像とは異なる画像とする。また、限界値報知を演出図柄表示装置にて行う構成では、変動中に音量レベル画像を表示させることでの問題点と同じ問題点が発生する恐れがえるので、表示された後1秒後くらいに消去される構成が好適である。
本発明を適用した遊技機の正面図である。 前記遊技機の遊技盤の正面図である。 前記遊技機の背面図である 前記遊技機の音量設定の操作に関する第1の説明図である。 前記遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される始動口入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別図柄の当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記遊技機のサブ制御装置で実行される変動開始処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される待機コマンド受信処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される音量設定表示処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される表示切替処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される音量切替処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される音量レベル表示消去処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記サブ制御装置で実行される確認音処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記遊技機の演出図柄表示装置で実施される音量設定に関する第1の演出表示態様を示す図である。 前記遊技機の演出図柄表示装置で実施される音量設定に関する第2の演出表示態様を示す図である。 前記遊技機の演出図柄表示装置で実施される音量設定に関する第3の演出表示態様を示す図である。 前記遊技機の演出図柄表示装置で実施される音量設定に関する第4の演出表示態様を示す図である。 前記遊技機の音量設定の操作に関する第2の説明図である。
本発明を適用した第1の実施形態の遊技機たるパチンコ機を説明する。図1(a)に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造としてある。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び後述する図略の内枠が開閉可能に設けてある。なお、これら前枠11及び前記内枠はシリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に所定の鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された後述する遊技盤が設けてある。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が設置してあり、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けてある。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成してある。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けてあり、該発射ハンドル14を時計回りに操作することにより発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
本パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)60が隣接してある。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び残高表示器173が設けてある。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な演出ボタン15と、その外周を囲むようにジョグダイヤル16が設置されている。更に上皿12の左側には、十字キー19が設置されている。
図1(b)に示すように、十字キー19は上ボタン191、下ボタン192、左ボタン193、右ボタン194及び中ボタン195の5つの操作ボタンにより構成されている。該十字キー19を用いて、遊技者はパチンコ機の演出音の音量の設定変更を行なうことができる。この場合、上ボタン191により音量を大きくし、下ボタン192により音量を小さくすることができる。尚、十字キー19による音量の設定変更は「1〜5」の5段階の調整が可能とされる。
図2は遊技盤2を示し、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、その中央部にセンターケース200が装着されている。
センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース200の左側位置には普通図柄(以下、単に普図という)の作動ゲート(普図作動口)22が設置されている。
センターケース200の直下には特別図柄(以下、単に特図という)の当否判定を実行する始動口として、常時入球(入賞)可能な第1特図始動口23、チューリップ式普通電動役物からなる第2特図始動口24とが上下位置に設置されている。第1特図始動口23への入球により第1特図の当否判定が行われ、第2特図始動口24により第2特図の当否判定が行われる。
第2特図始動口24は普通電動役物(以下、単に普電役物という)の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、遊技球が作動ゲート22を通過したことに起因して実行される普図の抽選で当りとなると所定時間開放する。
第1及び第2特図始動口23,24の直下位置には、開閉板にて開閉される大入賞口25が配置されている。大入賞口25は特図の大当りからの特別遊技において開閉する特別入賞装置である。
また第1及び第2特図始動口23,24の左側位置には、複数の普通入賞口26が配置され、遊技領域20の最下部にはアウト口203が設けられている。
尚、遊技盤2の遊技領域20には、多数の遊技釘や風車が植設されている。
遊技盤2の右下部には遊技領域20外に、特図が変動表示される第1特図表示装置27、第2特図表示28、普図が変動表示される普通図柄表示装置29、特図の保留記憶が表示される第1特図保留数表示装置271、第2特図保留数表示281、及び普図の保留記憶が表示される普図保留数表示装置291が配設されている。
図3(a)に示すように、パチンコ機1の裏側は、前記遊技盤等を支持する内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤20の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、本実施形態では前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成としてある。
パチンコ機1の裏側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、払出制御装置41の下に設けてある。
また、パチンコ機1の裏側には球タンク31の右側に、外部接続端子板38が設けてあり、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30)から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いているが、本実施形態では、ひとつの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号をホールコンピュータへ送信する。
更にパチンコ機1の裏側にはサブ統合制御装置42に、遊技施設の従業員が前記演出音の基準となる音量、即ち電源復旧によるリセット後などのデフォルトとなる音量を設定するための背面音量設定スイッチ35が設置されている。
図3(b)に示すように、背面音量設定スイッチ35はロータリー式スイッチであり、16段階の音量に設定可能とされている。
ここで、前記基準となる音量の設定と、遊技者の十字キー19による音量の設定変更について説明する。図4に示すように、基準となる音量の設定は「設定値0〜15」の16段階から設定可能で、背面音量設定スイッチ35により選択された設定値に応じて決定される。例えば背面音量設定スイッチ35にて「設定値4」が選択されると、「設定値4」に応じた音量にて演出音が出力され、背面音量設定スイッチ35にて「設定値9」が選択されると、「設定値9」に応じた音量にて演出音が出力される。尚、「設定値0」は無音で設定値が大きくなるほど音量が大きくなる。
遊技者の十字キー(前面音量設定スイッチ)19による音量の設定変更は、「レベル1〜5」の5段階から設定可能で、背面音量設定スイッチ35の「設定値4〜15」の音量に相当する範囲で設定変更できる。この場合、十字キー19の5段階の各レベルに対応して背面音量設定スイッチ35の「設定値4〜15」の設定範囲が5段階に区分されている。例えば、背面音量設定スイッチ35の「設定値4と5」が第1区分とされて十字キー19の「レベル1」に相当する。同様に、「設定値6と7」が第2区分とされて「レベル2」に相当し、「設定値8と9」が第3区分とされて「レベル3」に相当し、「設定値10と11」が第4区分とされて「レベル4」に相当する。そして「設定値12〜15」が第5区分とされて「レベル5」に相当する。
遊技者により音量の設定変更が行なわれ、十字キー19の「レベル1」が選択されると背面音量設定スイッチ35の「設定値4」が選択されている状態の音量が出力され、「レベル2」の選択時には「設定値6」が選択されている状態の音量が出力され、「レベル3」の選択時には「設定値8」が選択されている状態の音量が出力され、「レベル4」の選択時には「設定値10」が選択されている状態の音量が出力される。そして「レベル5」の選択時には「設定値12」が選択されている状態の音量が出力される。尚、遊技者の十字キー19によって設定変更された音量と、背面音量設定スイッチ35で設定された基準の音量とが同一の区分のときは、背面音量設定スイッチ35で設定された音量を出力することが望ましい。
また遊技の状況に応じては、遊技者の十字キー19によって設定変更された音量が、背面音量設定スイッチ35で設定された基準の音量よりも小さい音量の時には、所定の条件が満たされることで音量を変更せずに基準の音量を維持するようにしてもよい。この場合、所定の条件が満たされも、設定変更された音量が基準の音量よりも大きい時には大きい音量に変更することが望ましい。
次に本パチンコ機の電気的構成を説明する。図5に示すように、遊技の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、何れもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置は何れもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかしこれに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技施設のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が開放しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502、特別図柄(以下、単に特図という)の当否判定及び変動開始の起因となる第1特図始動口23への入球を検出する第1始動SW503、同じく特図の当否判定及び変動開始の起因となる第2特図始動口24への入球を検出する第2始動SW504、普通図柄(以下、単に普図という)の抽選及び変動開始の起因となる作動ゲート22への入球を検出する普通図柄作動SW505、特図の大当り時に開放される大入賞口25への入球を検出するカウントSW506、及び普通入賞口26への入球を検出する左入賞口SW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドの出力や、図柄表示装置中継端子板533を介して、前記第1特図始動口23への入球に起因する第1特図の変動及び確定表示を行う第1特図表示装置27、第1特図の保留記憶数を示す第1特図保留数表示装置271、前記第2特図始動口24への入球に起因する第2特図の変動及び確定表示を行う第2特図表示装置28、第2特図の保留記憶数を示す第2特図保留数表示装置281、前記作動ゲート22への入球に起因する普図の変動及び確定表示を行う普通図柄表示装置29、普図の保留記憶数を示す普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド510及び普通電役ソレノイド511が接続されている。そして大入賞口ソレノイド510を制御して前記大入賞口25を開放作動せしめ、普電役物ソレノイド511を制御して前記特図第2始動口24を入球が可能又は容易な状態に開放せしめる前記普電役物を作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41は、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球を払い出させる。更に、CRユニット端子板535を介してCRユニット60と電気的に接続され、精算表示装置173を介して球貸及び精算SW171,172による貸出要求、精算要求の操作信号を受け付け、CRユニット60とデータを送受し、貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球を払い出させ、CRユニット60に挿入されているプリペイドカードの残高表示を制御する。
発射制御装置44は、発射ハンドル14の回転操作を検出するスイッチ524、発射停止SW525、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW526等の検出信号が入力される。払出制御装置41を介して主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSW526の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14(524)の回動信号及び発射停止SW525の信号に基づいて発射モータ527を制御して遊技球を発射及び停止させる。
サブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する擬似演出や第1特図又は第2特図の擬似図柄の表示態様のコマンドを送信する(特許請求の範囲に記載の音声出力制御手段に相当する)。
サブ統合制御装置42には、演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作を検出する演出SW528やジョグダイヤルセンサ529、十字キー19の各ボタンの操作を検出する十字キー上SW536、十字キー下SW537、十字キー左SW538、十字キー右SW539、十字キー中SW540などの操作信号が入力される。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
本パチンコ機1は、普図の当否抽選を行い、その結果が当りであれば前記普電役物を開放するので、前記第2特図始動口24への入球が可能又は容易となる。常時入球が可能な前記第1特図始動口23又は前記第2特図始動口24への入球により第1又は第2特図の当否判定を行い、これに伴い第1又は第2特図表示装置27,28に特図を変動後に確定表示する一方、演出図柄表示装置21において特図に対応する擬似演出図柄を変動後に確定表示するようになし、遊技者の大当りに対する期待感を高める演出を行なう。前記当否判定の結果が大当りであれば大入賞口を所定の開放態様で開放せしめる特別遊技を実施する。
そして前記演出中でも遊技者による演出音の音量の設定変更を可能とし、演出中に音量を設定変更する場合には演出を邪魔することがないように、確認音の出力及び音量レベル表示を制限することがなされる。
以下、演出中の遊技者による音量の設定変更の詳細を主制御装置40及びサブ統合制御装置42で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判断する(S100)。この判断はRAMの特定アドレスに特定の数値が書き込まれているか否かに基づいて行われ、ここで否定判断(S100:no)なら初期設定(S115)を実行する。前述の正常割り込みか否かを判断するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
正常割り込みなら(S100:yes)、初期値乱数更新処理(S101)、特図の当否判定用の乱数値である大当り決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S102)、特図の大当り図柄決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S103)、普図の当り決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S104)、特図のリーチに関するリーチ判定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S105)、特図の変動パターンに関する変動パターン決定用乱数(乱数カウンタ)の更新処理(S106)、入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)、各出力処理(S109)、不正監視処理(S110)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内には初期乱数更新処理(S111)をループ処理する。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図7に示す「始動口入賞確認処理」は主制御装置40で実行されるサブルーチンであり、この処理では、前記第1、第2特図始動口23,24への入球(入賞)を確認し、入球時に抽出した各種乱数値を、第1特図、第2特図それぞれ個別に保留記憶する処理を行う。
「始動口入賞確認処理」では、先ず第1、第2始動口SW503,504の検出信号に基づいて、第1、第2特図始動口に入球があるかを確認する(S200)。入球があれば(S200:yes)、保留記憶数が既に上限数まで達しており満杯でないか否かを確認する(S201)。記憶可能な上限数は第1特図、第2特図各々4個である。保留記憶が満杯でなければ(S201:yes)、S202の抽出乱数保留記憶処理において、前記入球に起因して複数の乱数値(大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、ハズレ図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数等)を抽出し、保留記憶として記憶する。
続くS203の処理では、第1特図保留数表示装置281又は第2特図保留数表示装置282の点灯数を増加させると共に、サブ統合制御装置42に現在の保留記憶数を示す保留個数指定コマンドを送信する。
図8乃至図11は主制御装置40で実行される特図の「当否判定処理」のフローチャートを示す。この処理において第1特図の当否判定と第2特図の当否判定は個別に実行され、かつ第2特図の保留記憶があるときは第2特図の当否判定が優先して実行される。尚、第1特図と第2特図の当否判定はほぼ同じ処理であり、以下の説明では、必要があれば両者を区別するが、それ以外は第1特図及び第2特図を区別せずに単に「特図」とする。
図8に示すように「当否判定処理」は、大入賞口を開放させるための特別電動役物が作動中か確認し、作動していなければ(S300:no)、特図が変動中か確認し、変動中でなければ(S301:no)、特図の確定図柄が表示されているか確認する(S302)。尚、特別電動役物が作動中(S300:yes)であれば「特別遊技処理」に移行する。図略ではあるが「特別遊技処理」は大当りによる前記特別遊技を実行するプログラムである。
S302の処理で確定図柄が表示中でなければ(S302:no)、図9に示すように、S310の処理において特図の保留記憶があるか確認する。保留記憶があれば(S310:yes)、記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S311)。該シフト処理により特図の保留記憶のうち最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
次にS312の処理で、確変フラグを確認して現在の遊技状態が前記確変遊技状態であるか確認する(確変フラグが「1」であれば確変中)。確変中であれば(S312:yes)、確変時の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S313)。
確変中でなければ(S312:no)、通常確率(低確率)の当否判定用テーブルと前記大当り決定用乱数とを対比して大当りか否か当否判定を行う(S314)。
続くS315の処理では、S313又はS314の処理の当否判定が大当りか否かの確認を行う(特許請求の範囲に記載の当否判定手段に相当する)。
大当りであれば(S315:yes)、S316の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
S317の処理では、前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り用の変動時間などといった変動パターンを決定する。
変動パターンの決定後、S318で大当り設定処理を行う。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、大当りの特別遊技の開放パターンの設定を行う。尚、前記S318の大当り設定処理では、開放パターンの設定の他にも、例えば演出図柄表示装置21で実行される大当りの特別遊技のオープニング演出の時間の設定、エンディング演出の時間の設定、大入賞口250の開放態様、特別遊技終了後の遊技状態等の設定がなされる。
前記S315の処理において、大当りでなくハズレであれば(S315:no)、S319の処理において、特図のハズレ用の変動時間などといった変動パターンを決定する。続くハズレ設定処理(S320)では、遊技状態が確変、時短であれば、これらの継続期間をカウントする前記「確変カウンタ」及び「時短カウンタ」の減算等を行なう。
S318又はS320の各設定処理の後、S321の処理では、特図表示装置28の図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。
前記S310の処理にて保留記憶がなければ(S310:no)、S322の待機コマンド送信処理において、特図が変動しておらず遊技機が待機状態であることを示す待機コマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、「特別遊技処理」に移行する。このように、待機状態は、遊技者により遊技がなされていない遊技者待ちの状態、及び遊技者により遊技球が発射されている遊技中であっても特図が変動していない変動待ちの状態とされている。
前記図8のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:yes)、図10に示すように、特図の変動時間が経過したことを確認すると(S330:yes)、確定図柄表示処理(S331)において、特図表示装置28の特図の変動表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43へ擬似図柄の変動表示及び演出表示を終了させるように図柄確定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図8のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:yes)、図11のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか確認する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了したことを確認すると(S340:yes)、確定図柄表示終了の処理(S341)により特図表示装置28の特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する擬似図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて特図の図柄が大当りになる組合せであるか確認し(S342)、大当りになる組合せであったときは(S342:yes)、確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグに「0」をセットする(S344)。次に、時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグに「0」をセットする(S346)。これらの処理により大当りの特別遊技中での遊技状態を通常状態にリセットする。
続くS347の処理では条件装置の作動を開始させる。更にS348の処理では役物連続作動装置の作動を開始させる。条件装置は大当りの特別遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置であり、役物連続作動装置は特別電動役物を連続して作動させる装置である。
そして大当り開始演出処理(S349)によりサブ統合制御装置42へ大当り演出を開始させるようにコマンドを送信し、「特別遊技処理」に移行する。
前記S342の処理で、大当りになる組合せでなければ(S342:no)、S350の処理において確変フラグが「1」であるか確認し、確変フラグが「1」であれば(S350:yes)、前記「確変カウンタ」の減算結果(確変回数)が「0」あるか否かを確認する(S351)。「0」であれば(S351:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S352)。
続く処理で時短フラグが「1」であるか確認し(S353)、時短フラグが「1」であれば(S353:yes)、前記「時短カウンタ」を減算結果(時短回数)が「0」あるか否かを確認する(S354)。「0」であれば(S354:yes)、時短フラグを「0」にセットする(S355)。
続くS356の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
このように「当否判定処理」では、主制御装置40からサブ統合制御装置42へ向けて複数のコマンドが送信される。前記S321の処理の変動開始コマンドにより演出図柄表示装置21の図柄変動が開始され、この場合、変動開始コマンドとともに変動パターン指定、特図の保留指定、更に少し間隔をおいて図柄指定(特図指定)及び機種情報指定等のコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。
図柄変動中、前記S331の図柄確定コマンド(停止指定)により図柄変動が停止して特図が確定表示される。該確定表示中には、S356の状態指定コマンドにより遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等がサブ統合制御装置42へ送られる。尚、状態指定コマンドは特図の確定表示時に送信されれば良く、本当否判定処理では、実質的に確定表示の終了時にサブ統合制御装置42へ送信される。
次に図12に基づいてサブ統合制御装置42により実行される「変動開始処理」を説明する。本処理は先ず、S400の処理において、主制御装置40から特図の当否判定処理に伴う変動パターンを示唆するコマンドを受信したか否かを確認する。変動パターンコマンドを受信していれば(S400:yes)、S401の処理において擬似演出の内容等を決定する。続くS402の処理において待機準備フラグを「0」にリセットし、更にS403の処理において待機フラグを「0」にリセットする。
続くS404の処理ではデモフラグを「0」にリセットし、更にS405の処理にではゲージフラグを「0」にリセットする。その後、S406の演出開始処理において前記S401の処理にて決定された内容に基づく擬似演出を開始するようになす。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21にて前記演出を開始させる。
続いてサブ統合制御装置42は図13に示す「待機コマンド受信処理」を実行する。この処理ではS450において主制御装置40から前記待機コマンドを受信したか否かを確認する。待機コマンドを受信していれば(S450:yes)、S451の処理において待機準備フラグが「1」であるか否かを確認し、待機準備フラグが「1」でなければ(S451:no)、S452の処理において待機準備フラグに「1」をセットする。
サブ統合制御装置42は図14に示す「音量設定表示処理」において、S500の処理で前記待機準備フラグが「1」であるか否かを確認し、待機準備フラグが「1」であれば(S500:yes)、S501の処理において前記待機コマンドの受信から15秒以上経過したか否かを確認する。15秒以上経過していれば(S501:yes)、S502の処理において待機フラグに「1」をセットし、続くS503の処理において前記待機準備フラグを「0」にリセットする。前記待機フラグに「1」をセットすることにより実質的に遊技機は、遊技者に遊技球が発射されていても特図変動のない待機状態とされる(特許請求の範囲に記載の遊技状態判別手段に相当する)。
続くS504の処理において音量設定の説明を表示するように制御する。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21にて前記説明を開始させる。
図15に示すように、サブ統合制御装置42が実行する「表示切替処理」では、S550の処理において前記待機フラグが「1」であるか否かを確認し、待機フラグが「1」であれば(S550:yes)、S551の処理において前記待機状態に移行してから15秒以上経過したか否かを確認する。15秒以上経過していれば(S551:yes)、S552の処理においてデモフラグが「1」であるか否かを確認し、デモフラグが「1」でなければ(S552:no)、続くS553の処理においてデモ画面を表示するように制御し、S554の処理で前記デモフラグに「1」をセットする。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21にて前記デモ画面の表示を開始させる。
尚、前記S550の処理で前記待機フラグが「1」でないとき(S550:no)又は前記S551の処理で前記待機状態に移行してから15秒以上経過していないとき(S551:no)はリターンする。
前記S552の処理で前記デモフラグが「1」であれば(S552:yes)、S555の処理において前記デモ画面を表示中であるか否かを確認する。デモ画面を表示中であれば(S555:yes)、S556の処理で前記デモ画面を表示してから30秒以上経過したか否かを確認する。30秒以上経過していれば(S556:yes)、S556の処理において図柄待機画面を表示するように制御する。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21の表示態様をデモ画面から図柄待機画面へ切替える。
前記S555の処理で前記デモ画面を表示中でなければ(S555:no)、S558の処理において前記図柄待機画面を表示してから30秒以上経過したか否かを確認する。30秒以上経過していれば(S558:yes)、S559の処理において前記デモ画面を表示するように制御する。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21の表示態様を図柄待機画面からデモ画面へ切替える。
このように遊技機が待機状態では演出図柄表示装置21においてデモ画面と図柄待機画面とが交互に表示される。
前記サブ統合制御装置42による演出音の音量設定ついて説明する。図16に示す「音量設定処理」では、先ずS600の処理において遊技者により十字キー19(前面音量設定スイッチ)の上ボタン191又は下ボタン192の操作が行なわれたか否かを確認する。スイッチ操作があれば(S600:yes)、S601の処理において前記待機フラグが「1」であるか否かを確認して、遊技機の状態を判断する。待機フラグが「1」であり(S601:yes)、遊技状態が待機状態であれば、S602の処理において前記スイッチ操作に応じて音量を設定変更する。即ち、前記スイッチ操作が十字キー19の上ボタン191の操作であれば、音量を1段階大きくする。一方、十字キー19の下ボタン192の操作であれば、音量を1段階小さくする。
続くS603の処理においてゲージフラグが「1」であるか否かを確認し、ゲージフラグが「1」でなければ(S603:no)、S604の処理において音量を示す音量レベルゲージを表示するように制御する(特許請求の範囲に記載の音量レベル画像表示手段に相当する)。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21にて前記音量レベルゲージを表示させる。表示は前記操作により変更されたレベルを示す。
続くS605の処理で前記ゲージフラグに「1」をセットする。
前記S603の処理においてゲージフラグが「1」であれば(S603:yes)、連続して音量の設定操作が行なわれており、S606の処理において表示されている音量レベルゲージを前記操作に応じたレベルに変更するように制御する(特許請求の範囲に記載の音量レベル画像表示手段に相当する)。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21にて前記変更された音量レベルゲージを表示させる。
前記S601の処理において前記待機フラグが「1」でなければ(S601:no)、遊技状態が特図の変動状態であると認められ、続くS607の処理において前記S602と同様に前記スイッチ操作に応じて音量を設定変更する。尚、遊技状態が変動状態では音量レベルゲージの表示を行わない(特許請求の範囲に記載の表示禁止手段に相当する)。
しかしながら、音量が既に最大又は最小レベルで、これ以上又はこれ以下に変更することができない場合はその旨を示唆する。即ちS608の処理において音量が最大又は最小の限界値に到達しているか否かを確認し、限界値であれば(S608:yes)、S609の処理において音量が最大又は最小の限界値に達していることを報知するように制御する(特許請求の範囲に記載の限界値報知手段に相当する)。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21にて音量が最大又は最小の限界値に達していることを表示させる。尚、本「音量設定処理」では前記S601が肯定された以降の処理から待機フラグが「1」をなす待機状態では前記音量が最大又は最小の限界値に達していることを表示させない(特許請求の範囲に記載の限界値報知手段に相当する)。
図17に示すように、サブ統合制御装置42が実行する「音量レベル表示消去処理」では、S650の処理において前記ゲージフラグが「1」であるか否かを確認して、音量レベルゲージが表示されているか否かを判断する。ゲージフラグが「1」であれば(S650:yes)、音量レベルゲージが表示中であると認められ、続くS651の処理において音量レベルゲージが表示されてから4秒間に音量を設定する操作が行われた否かを確認する。前記操作がなければ(S651:no)、S652の処理において表示中の音量レベルゲージを消去するように制御する。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21の音量レベルゲージの表示を消す。
この場合、遊技状態は待機状態であり、S653の処理において前記S504の処理と同様に音量設定の説明を表示するように制御する。これにより演出図柄制御装置43が演出図柄表示装置21にて前記説明を開始させる。その後、S654の処理において前記ゲージフラグを「0」にリセットして、リターンする。
尚、前記サブ統合制御装置42は遊技者による音量設定のスイッチ操作後の所定の期間に演出ボタン15が操作されることで設定した実際の音量を確認音として出力する。図18に示すように、「確認音処理」では、S700の処理において演出ボタン15が操作されたか否かを確認する。操作があれば(S700:yes)、S701の処理において前記ゲージフラグが「1」であるか否かを確認して、音量レベルゲージが表示されているか否かを判断する。ゲージフラグが「1」であれば(S701:yes)、S702の処理において前記か確認音をスピーカ112から出力する(特許請求の範囲に記載の確認音出力制御手段に相当する)。このように音量の確認は音量レベルゲージが表示されているときに可能としている(特許請求の範囲に記載の確認音出力禁止手段に相当する)。
次に図19乃至図22に基づいて、演出図柄表示装置21で表示される音量設定時の表示態様例を説明する。図19(a)に示すように、特図の変動がハズレで終了し、かつ特図の保留記憶が無い遊技状態では待機準備状態と判断され、演出図柄表示装置21の表示画面の中央に特図に対応する三桁の数字からなる擬似演出図柄210が表示されたハズレ図柄確定表示の画面となる。
前記ハズレ図柄確定表示となって15秒経過すると前記待機状態と判断され、図19(b)に示すように、前記ハズレ図柄確定表示画面の下部右側位置に、十字キーの上ボタンにより音量を上げることが可能で、下ボタンにより音量を下げることが可能であることを示唆する音量設定説明表示211が表示された図柄待機表示の画面に変更される。
前記図柄待機表示に変わって15秒経つと、図19(c)に示すように、パチンコ機のキャラクタと機台の名称表示212及び前記音量設定説明表示211とが表示されたデモ表示の画面に変更される。
その後、図19(d)、(e)に示すように、30秒ごとに前記図柄待機表示と前記デモ表示とが交互に切替えつつ繰り返し表示される。
図20(a)は待機状態で前記図柄待機表示中に遊技者により音量を下げる操作がなされた場合の表示例を示し、前記図柄待機表示画面の下部左側位置に前記操作により設定された音量が「3」であることを示す音量レベルゲージ表示213が表示され、前記画面の下部右側位置に確認音説明表示214が表示される。
その後、前記操作から4秒以内に再度音量を下げる操作がなされた場合、図20(b)に示すように、前記音量レベルゲージ表示213において音量が「2」であることを示す表示に変更される。
図20(c)は待機状態で前記デモ表示中に遊技者により音量を上げる操作がなされた場合の表示例を示し、前記デモ表示画面の下部左側位置に前記操作により設定された音量が「3」であることを示す音量レベルゲージ表示213が表示され、前記画面の下部右側位置に確認音説明表示214が表示される。
前記操作から4秒以内に再度音量を上げる操作がなされた場合、図20(d)に示すように、前記音量レベルゲージ表示213において音量が「4」であることを示す表示に変更される。
その後、前記操作から4秒以上経っても音量を上げる又は下げる操作がなされなければ、図20(e)に示すように、前記デモ表示画面の下部右側位置に前記音量設定説明表示211とが表示された画面に戻る。
前記待機状態で第1又は第2特図始動口への入球により保留記憶がなされて特図の変動が開始すれると(変動状態)、図21(a)に示すように、演出図柄表示装置21の表示画面の中央において3桁の数字からなる前記擬似演出図柄が変動する変動画面が表示される。この状態で前記表示画面には待機状態のように音量設定説明表示211は表示されないが、音量を設定することは可能である。音量を上げる又は下げる操作をすると該操作に応じて音量は変更されるものの、前記待機状態のように音量レベルゲージ表示213や確認音説明表示214は表示されない。
遊技者の音量設定の操作により音量が最大になると、図21(b)に示すように、前記変動画面の下部左側位置に音量が最大限界値であることを示唆するMAX表示215が表示される。
一方、遊技者の音量設定の操作により音量が最小になると、図21(c)に示すように、前記変動画面の下部左側位置に音量が最小限界値であることを示唆するMini表示216が表示される。
尚、MAX表示215、Mini表示216は約1秒で消える構成にすることが望ましく、これにより質の高い演出を邪魔しないですむ。
また図略ではあるが、前記変動状態と判断されるハズレ図柄確定表示から15秒経過するまでの状態及び大当りの特別遊技状態でも、遊技者の音量設定の操作により音量が最大になると前記MAX表示を行われる一方、音量が最小になるとMini表示が行われる。
一方、前記待機状態では、遊技者の音量設定の操作により音量が最大になると、図22(a)に示すように、前記音量レベルゲージ表示213において音量が最大限界値である音量「5」を示す。再度音量を上げる操作がなされても、音量、音量レベルゲージ表示213はともに変らず音量「5」のままで維持される(図22(b))。
また前記待機状態では、音量設定の操作により音量が最小になると、図22(c)に示すように、前記音量レベルゲージ表示213において音量が最小限界値である音量「1」を示す。続けて音量を下げる操作がなされても、音量、音量レベルゲージ表示213はともに変らず音量「1」のままで維持される(図22(d))。
本パチンコ機は、特図の変動中、大当りによる特別遊技中及びその前後の大当り開始、終了演出中を変動状態とする。一方、特図の変動が終了してハズレ図柄で確定表示された後、保留記憶がなく、直ぐに次の変動が開始されず、かつ前記確定表示から所定の時間経過後(本実施形態では15秒)を待機状態として、次に保留記憶が記憶されて図柄変動するまで待機状態を継続するように構成した。更に待機状態であっても変動状態であっても何時でも、遊技者は任意に音量の設定変更を行うことができる。
本パチンコ機によれば、待機状態では演出図柄表示装置21に音量設定説明表示211が表示され、遊技者により音量の設定変更が行なわれると、音量レベルゲージ表示213が表示されると共に確認音説明表示214が表示され、更に演出ボタン15を押すことで確認音が出力されるので、遊技者は設定変更した実際の音量レベルを確認できる上、どの位の範囲で音量を変更可能であるかが分かり、容易に音量を設定変更することができる。
一方、変動状態における音量の設定変更は、設定変更時に音量レベル画像が表示されず、確認音も出力されないため、特図の変動に伴う擬似演出の邪魔にならず、遊技者は好みの音量で擬似演出を楽しむことができる。
この場合、変動状態にて音量の設定変更を行う遊技者はベテランが多く、経験を生かして容易に音量の設定変更ができる。また変動状態では、音量の設定変更を行うと演出音の音量が設定変更の操作に応じて変化するようにすれば、確認音が出力されなくても、変更した音量の大きさを確認でき、容易に遊技者が好みの音量に設定変更することができる。
また変動状態の音量の設定変更時には、音量が最大又は最小であることを示すMAX表示215又はMini表示216からなる限界値報知を行なうので、音量が既に、遊技者によって変更できる最大又は最小の音量に達しているのにも関わらず、さらに音量を上げる又は下げる操作を行う可能性が高いが、このような無駄な行為をさせずにすむ。
更にまた本パチンコ機は、特図の変動がハズレ図柄で確定表示された後に保留記憶がなく、直ぐに次の変動が開始されないときは、所定の時間経過が経過するまで待機状態とせず、音量レベルゲージ表示や確認音の出力をしないようにすることで、何時、特図の変動が開始されてこれに応じて擬似演出が開始されても、当該擬似演出の邪魔をせずにすむ。
尚、本パチンコ機では、遊技者により設定変更可能な音量レベルを5段階としたがこれに限るものではない。又、待機状態と変動状態とで遊技者により設定変更可能な音量レベルが異なる構成としてもよい。例えば待機状態では設定変更可能な音量レベルを5段階にする一方、変動状態では、図23に示すように設定変更可能な音量レベルを3段階にする。例えば、十字キー19の3段階の各レベルに対応して背面音量設定スイッチ35の「設定値4〜15」の設定範囲を3段階に区分する。例えば、背面音量設定スイッチ35の「設定値4乃至7」の区分を十字キー19の「レベル1」とし、「設定値8乃至11」の区分を「レベル2」とし、「設定値12乃至15」の区分を「レベル3」とする。これによれば、待機状態に比べて変動状態での遊技者による設定変更操作を簡素化することができ、擬似演出の邪魔とならない。逆に、待機状態では設定変更可能な音量レベルを3段階にする一方、変動状態では設定変更可能な音量レベルを5段階にしてもよい。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば前記実施形態では、特図の変動がハズレ図柄で確定表示された後、保留記憶がなく、直ぐに次の変動が開始されず、かつ前記確定表示から所定の時間経過後を待機状態としているが、これに限らず、ハズレ図柄で確定表示された後、保留記憶がなく、直ぐに次の変動が開始されなければ待機状態としてもよい。また待機状態において十字キー19(上ボタン191又は下ボタン192)にて音量の設定変更の操作をした後に演出ボタン15を押すことで確認音を出力するようにしたが、十字キー19の操作で(音量の設定が変化することで)直接確認音を出力するようにしてもよい。
更に、パチンコ機台内に所定数の遊技球が封入され、封入された遊技球を遊技盤の遊技領域に向けて発射するとともに、発射された遊技球を回収し、回収した遊技球を再度発射することで内部の所定数の遊技球を循環的に使用して遊技を行う封入式パチンコ機に適用してもよい。
21 演出図柄表示装置
23 第1特図始動口(始動口)
24 第2特図始動口(始動口)
25 大入賞口
27 第1特図表示装置(特別図柄表示装置)
28 第2特図表示装置(特別図柄表示装置)
40 主制御装置(当否判定手段)
42 サブ統合制御装置(音声出力制御手段、音量レベル画像表示手段、確認音出力制御手段、表示禁止手段、確認音出力禁止手段、遊技状態判別手段、限界値報知手段、限界値報知禁止手段)


Claims (2)

  1. 始動口への入球に起因して抽出された乱数値に応じて当否判定を行う当否判定手段と、
    該当否判定手段による判定結果を示す特別図柄を変動後に確定表示する特別図柄表示装置と、
    前記特別図柄が変動中に行われる擬似演出を表示する演出図柄表示装置と、
    前記擬似演出に応じた演出音を出力する音声出力制御手段と、
    該音声出力制御手段によって出力される前記演出音の音量の設定を遊技者によって変更可能な遊技機において、
    設定された音量の音量レベル画像を前記演出図柄表示装置に表示させる音量レベル画像表示手段と、
    前記音量レベル画像の表示を禁止する表示禁止手段と、
    遊技状態を判別する遊技状態判別手段と、を備え、
    該遊技状態判別手段により判別された遊技状態が、前記特別図柄が変動している変動状態と、前記特別図柄の変動が行われていない状態である、前記特別図柄の変動が終了してから所定の時間が経過するまでの状態と、当該所定の時間が経過した後の待機状態と、のいずれの状態であっても遊技者による前記演出音の音量の設定が変更可能であり、
    前記待機状態で遊技者によって音量の設定を変更するための操作が行われると、前記音量レベル画像表示手段により前記音量レベル画像を表示するようになし、
    前記変動状態で遊技者によって前記操作が行われたとき、及び前記特別図柄の変動が終了してから前記所定の時間が経過するまでの状態で前記操作が行われたときには、前記表示禁止手段によって前記音量レベル画像の表示を禁止するようになし、
    記所定の時間は、新たな前記特別図柄の変動が可能な期間であり、且つ前記音量レベル画像が表示された後に前記操作が行われずに前記音量レベル画像の表示が終了するまでの継続時間よりも長いことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機において、
    音量の設定が遊技者により変更可能な最大音量に達している状態で、遊技者により音量の設定を上げるための操作が行われると、前記音量レベル画像とは異なる形態にて音量が限界値に達していることを示す限界値報知を行う限界値報知手段と、
    前記限界値報知を禁止する限界値報知禁止手段と、を備え、
    前記遊技状態判別手段により遊技状態が前記変動状態と判別され、かつ音量の設定が前記最大音量に達している状態で、遊技者により音量の設定を上げるための操作が行われると前記限界値報知手段によって前記限界値報知を行い、
    前記遊技状態判別手段により遊技状態が前記待機状態と判別され、かつ音量の設定が前記最大音量に達している状態で、前記操作が行われると前記限界値報知禁止手段が前記限界値報知を禁止することを特徴とする遊技機。
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