JP2019136292A - 遊技機 - Google Patents

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正吾 巽
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安藤 繁光
Shigemitsu Ando
繁光 安藤
田中 友和
Tomokazu Tanaka
友和 田中
慶太 久保
Keita Kubo
慶太 久保
直彦 千村
Naohiko Chimura
直彦 千村
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博夫 中山
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博康 水野
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Abstract

【課題】長時間にわたる遊技を防止するべく、遊技者にとって遊技を止め易い状況を作る遊技機を提供すること。【解決手段】遊技者が借り受けた遊技媒体(遊技球)を使用して遊技可能な遊技制御手段40と、遊技中に所定の判定条件が成立することで大当りか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、当否判定の結果が大当りであると、遊技状態を、入賞の対価の獲得に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段と、遊技の進行に応じて演出表示を実行する演出表示実行手段42と、を備えた遊技機において、演出表示実行手段42は、遊技中に達成可能な遊技課題を設定する遊技課題設定手段を備え、遊技課題設定手段により設定された遊技課題が達成されると、遊技課題の完了を報知すると共に遊技の節目を示して遊技者に遊技の終了を連想させる特別演出表示を実行可能とする。【選択図】 図16

Description

本発明は、遊技者が借り受けた遊技媒体を使用して遊技を行う遊技機に関する。
従来、遊技機であるパチンコ機は、遊技者が借り受けた遊技媒体である遊技球を遊技盤の遊技領域へ向けて発射し、発射した遊技球が入賞口に入賞することにより賞球を獲得する。またパチンコ機は、始動口に遊技球が入球したことを契機に、「大当り」となるか否かの当否判定が行われ、判定の結果が「大当り」であれば、賞球の獲得に有利な大当り遊技に移行するものが主流である。またパチンコ機は、当否判定に伴い、特別図柄が変動し、確定表示することで当否判定の結果を報知すると共に、特別図柄の変動中に、大当りの期待感を高める演出が行われる。
ところで、パチンコ機では、遊技者は、大当り遊技を狙って遊技を行うことになるが、遊技に集中するあまり、遊技を終了するタイミングを逸して、遊技を長時間にわたり行うおそれがある。また長時間にわたり遊技を行うと遊技媒体を借り受けるための金額が多額になるといった問題が生じる。
そこで従来技術では、例えば、特許文献1において、遊技者が遊技に使用した金額を監視し、使用金額が所定値に達した場合に、警告したり、それ以上に遊技媒体を借りることができない様にすることによって、浪費を防止することが提案されている。
特開2000−176137号公報
しかしながら、多くの遊技者は使用した金額を把握しており、また遊技に集中している遊技者に対して金額の警告により遊技を止めさせることは困難である。一方、強制的に遊技媒体の貸し出しを停止して遊技をできなくした場合には、遊技者の反感をかうおそれがある。このように使用金額を基準に遊技の止め時を示すことは困難であった。
また、使用金額に限らず、多くの賞球を獲得することにより、遊技の止め時を逸して長時間にわたり遊技を行うおそれもある。
そこで本発明は、前記の事情に鑑みて、長時間にわたる遊技を防止するべく、遊技者にとって遊技を止め易い状況を作る遊技機を提供することを課題としてなされたものである。
請求項1の発明は、遊技者が借り受けた遊技媒体を使用した遊技の制御を行う遊技制御手段と、遊技中に所定の判定条件が成立することで大当りか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、前記当否判定の結果が大当りであると、遊技状態を、入賞の対価の獲得に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段と、遊技の進行に応じて演出表示を実行する演出表示実行手段と、を備えた遊技機において、前記演出表示実行手段は、遊技者が遊技を継続することに応じて達成可能な遊技課題を設定する遊技課題設定手段を備え、該遊技課題設定手段により設定された前記遊技課題が達成されることに応じて、前記遊技課題の完了を報知すると共に遊技の節目を示唆する特別演出表示を実行可能とすることを特徴とする。
遊技課題設定手段は、遊技課題として、例えば遊技の履歴に関するもので、遊技者が遊技を継続することに応じて達成される課題を設定することが望ましい。例えば、一般入賞口への入賞が所定個数(例えば100個)に達すること、当否判定に伴うリーチ演出が所定回数(例えば10回)に達すること、発射した遊技球が所定個数(例えば1000個)に達することなどが考えられる。また、遊技課題は、複数種類の課題を組み合わせて設定するようになし、全ての課題が所定の時間内(例えば90分位)で達成可能なように設定することが望ましい。そして、演出表示実行手段は、設定された複数種類の遊技課題が全て達成されることに応じて特別演出表示を実行することが望ましい。
演出表示実行手段は、特別演出表示として、複数種類の遊技課題が全て達成されたことにより遊技の節目を示すことが望ましい。そして、特別演出表示としては、遊技を終了し、遊技以外を行うことを連想させる演出表示が望ましい。例えば、カラオケ風景、帰宅風景、食事風景、家族団らんなど映像を表示し、遊技の終了を連想させるようにする。
また、遊技の進行に応じて物語が展開されるような演出表示を行う遊技機では、複数種類の遊技課題が全て達成されたときの特別演出表示において、展開中の物語が終了する演出表示を行い、遊技の終了を連想させるようにしてもよい。
本発明によれば、遊技課題の達成により遊技の節目を示すことで遊技の達成感を実感させることができる。また、特別演出表示において遊技の終了を連想させることで遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、時間を計時する計時手段を備え、前記遊技課題設定手段は、前記計時手段の計時に応じて、1日毎に前記遊技課題を更新せしめることを特徴とする。
尚、計時手段は、遊技機の電源投入、電源遮断にかかわらず時間を計時する構成である。
本発明によれば、遊技課題設定手段は、日替わりで遊技課題を設定するので、遊技課題として1日のうちに達成させ課題を設定することになり、簡素な遊技課題を設定する必要がある。従って、遊技者が遊技課題を達成できる可能性が向上して、特別演出表示を確実に実行せしめ遊技の止め時を示すことが可能である。
請求項3の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記遊技課題設定手段は、遊技機の電源が遮断され、電源が再投入されることにより前記遊技課題を更新せしめることを特徴とする。
尚、遊技課題設定手段は、停電対策として、電源遮断後に所定の時間、電源が投入されなければ遊技課題を更新する構成が望ましい。
本発明によれば、一般に遊技機は前日の営業終了時に電源が遮断され、翌日の営業開始時に電源が投入されるので、遊技課題設定手段は、日替わりで遊技課題を設定するので、遊技課題として1日のうちに達成させる課題を設定することになり、簡素な遊技課題を設定する必要がある。従って、遊技者が遊技課題を達成できる可能性が向上して、特別演出表示を確実に実行せしめ遊技の止め時を示すことが可能である。
請求項4の発明は、遊技者が借り受けた遊技媒体を使用した遊技の制御を行う遊技制御手段と、遊技中に所定の判定条件が成立することで大当りか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、前記当否判定の結果が大当りであると、遊技状態を、入賞の対価の獲得に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段と、遊技の進行に応じて演出表示を実行する演出表示実行手段と、時間を計時する計時手段と、を備え、前記演出表示実行手段は、前記当否判定の大当りに関する所定の遊技条件の成立時に、前記計時手段を参照して時間及び/又は時期を判定し、該判定の結果に応じて、前記大当りに関する演出表示にて、遊技の節目を示唆する特別大当り演出表示を実行可能とすることを特徴とする。
尚、計時手段は、遊技機の電源投入、電源遮断にかかわらず時間を計時する構成である。
演出表示実行手段は、遊技条件の成立時に、大当りに関する演出表示として、当否判定に伴って行われる図柄変動の演出、又は大当り遊技状態に行われる大当り遊技演出において、特別大当り演出表示を行う。
また、演出表示実行手段は、特別大当り演出表示として、大当り遊技に関する遊技の節目を示すことが望ましい。例えば、大当りの連荘が所定の回数継続した後に連荘が終了したときや、大当り連荘中に賞球が所定数獲得に達したときなどの節目に演出を行うことが望ましい。更に、遊技条件の成立時の時間及び/又は時期に応じた特別大当り演出表示を行うようにし、特別大当り演出表示としては、遊技を終了し、遊技以外を行うことを連想させる演出表示が望ましい。例えば、夏の午後であれば海水浴を連想させる演出表示等を行い、遊技の終了を連想させることが望ましい。
本発明によれば、大当り連荘の終了などの遊技の節目となるような遊技条件を設定した上で、条件成立により特別大当り演出表示にて遊技の節目を示すことで遊技の達成感を実感させることができる。また、特別大当り演出表示において遊技の終了を連想させることで遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の遊技機において、前記大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の前記大当りの当選に有利な状態に移行させる有利状態設定手段を備え、前記演出表示実行手段は、前記遊技条件として、前記大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態を経て再び大当り遊技状態へ移行することによる大当り遊技状態の連続発生の回数が所定の連続発生回数に達したときに、前記計時手段を参照して時間及び/又は時期を判定し、前記大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態が設定されない大当り遊技状態のときに、前記判定の結果に応じて、前記特別大当り演出表示を実行可能とすることを特徴とする。
本発明によれば、有利状態設定手段により大当り遊技状態の連荘(連続発生)が可能になる。その上で、大当り遊技状態の連荘が所定の回数継続された後に、連荘が途切れる大当り遊技状態において特別大当り演出表示を行い、遊技の節目を示すことで遊技の達成感を実感させることができる。また、特別大当り演出表示において遊技の終了を連想させることで遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
請求項6の発明は、請求項4に記載の遊技機において、前記大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の前記大当りの当選に有利な状態に移行させる有利状態設定手段を備え、前記演出表示実行手段は、前記遊技条件として、前記大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態を経て再び大当り遊技状態へ移行することにより大当り遊技状態が連続して行われている間に、前記入賞の対価の獲得数が所定の獲得数に達したときに、前記計時手段を参照して時間及び/又は時期を判定し、前記大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態が設定されない大当り遊技状態のときに、前記判定の結果に応じて、前記特別大当り演出表示を実行可能とすることを特徴とする。
本発明によれば、有利状態設定手段により大当り遊技状態の連荘が可能になる。その上で、大当り遊技状態の連荘中の入賞対価が所定の獲得数に達した後に、大当りの連荘が途切れる大当り遊技において特別大当り演出表示を行い、遊技の節目を示すことで遊技の達成感を実感させることができる。また、特別大当り演出表示において遊技の終了を連想させることで遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
請求項7の発明は、請求項4に記載の遊技機において、前記大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の前記大当りの当選に有利な状態に設定する有利状態設定手段と、前記有利な状態で、前記当否判定に伴う図柄変動の変動回数が所定の回数に達すると前記有利な状態を終了する制限手段と、を備え、前記演出表示実行手段は、前記遊技条件として、前記有利な状態が前記制限手段により制限される及び/又は制限されたときに、前記計時手段を参照し、前記有利な状態での最後の前記図柄変動時に、前記判定の結果に応じて、前記特別大当り演出表示を実行可能とすることを特徴とする。
本発明によれば、当否判定に伴う図柄の変動回数に応じて大当りの獲得に有利な遊技状態が制限される構成で、有利な遊技状態の終了を遊技の節目となす。そして有利な遊技状態が制限される図柄変動時に特別大当り演出表示を行い、遊技の節目を示すことで遊技の達成感を実感させることができる。また、特別大当り演出表示において遊技の終了を連想させることで遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
本発明を適用した第1実施形態の遊技機の正面図である。 前記遊技機の遊技盤の正面図である。 前記遊技機の背面図である。 前記遊技機の電気ブロック図である。 前記遊技機の遊技仕様を示す図である。 前記遊技機の主制御装置で実行されるメインルーチンの制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される始動入賞確認処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特図当否判定処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第1のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第2のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第3のフローチャートである。 前記特別遊技処理の制御内容を示す第4のフローチャートである。 前記遊技機のサブ制御装置で実行される特別演出表示実行処理の制御内容を示すフローチャートである。 前記遊技機で実行される特別演出表示に関連する第1の表示態様を示す図である。 前記特別演出表示に関連する第2の表示態様を示す図である。 本発明を適用した第2実施形態の遊技機のサブ制御装置で実行される特別大当り演出表示実行処理Aの制御内容を示すフローチャートである。 前記遊技機で実行される特別大当り演出表示に関連する第1の表示態様を示す図である。 前記特別大当り演出表示に関連する第2の表示態様を示す図である。 前記サブ制御装置で実行される特別大当り演出表示実行処理Bの制御内容を示すフローチャートである。 本発明を適用した第3実施形態の遊技機の遊技仕様を示す図である。 前記遊技機の主制御装置で実行される特図当否判定処理の制御内容を示す第5のフローチャートである。 前記主制御装置で実行される特別遊技処理の制御内容を示す第5のフローチャートである。 前記遊技機のサブ制御装置で実行される特別大当り演出表示実行処理Cの制御内容を示すフローチャートである。 前記遊技機で実行される特別大当り演出表示に関連する第3の表示態様を示す図である。 前記特別大当り演出表示に関連する第4の表示態様を示す図である。
〔第1実施形態〕
本発明を適用した第1実施形態のパチンコ機1(遊技機)を説明する。図1に示すように、パチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠10にて構成の各部を保持する構造である。外枠10には、左側の上下の位置に設けたヒンジ101を介して、板ガラス110が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)11及び図略の内枠が開閉可能に設けられている。尚、これら前枠11及び前記内枠は、シリンダ錠18により外枠10に閉鎖ロックされ、シリンダ錠18に鍵を挿入し、鍵を時計回りに操作して前記内枠を開放するようになし、反時計まわりの操作により前枠11を開放する。
前枠11の板ガラス110の奥には前記内枠に保持された遊技盤2(図2)が設けられている。
前枠11の上部の左右両側位置にはそれぞれスピーカ112が配置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向を向上させる。また前枠11には遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ113のほか、遊技の異常を報知するLED類が設けられている。
前枠11の下半部には上皿12と下皿13とが一体に形成されている。下皿13の右側には発射ハンドル14が設けられ、発射ハンドル14が時計回りに操作されることで発射装置が作動して、上皿12から供給された遊技球が遊技盤2に向けて発射される。また上皿12には賞球が払い出される。
下皿13は上皿12から溢れた賞球を受ける構成で、球抜きレバーの操作により下皿13に溜まった遊技球を遊技店に備えられた別箱(ドル箱)に移すことができる。
パチンコ機1は所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)CRが隣接されている。パチンコ機1には上皿12の右側に貸出ボタン171、精算ボタン172及び精算表示装置173が設けられている。また上皿12の中央位置には遊技者が操作可能な操作手段である演出ボタン15と、その外周を囲むように操作手段であるジョグダイヤル16が設置されている。
遊技盤2について説明する。図2に示すように、遊技盤2には外レール201と内レール202とによって囲まれた略円形の遊技領域20が形成されている。遊技領域20には多数の遊技釘が植設されている。
遊技領域20の中央部にはセンターケース200が装着されている。センターケース200は中央に演出図柄表示装置21(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設されている。またセンターケース200には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
遊技領域20のセンターケース200の左横位置には、遊技球が通過可能であり、通過時に普通図柄(以下、単に普図という)の抽選が実行される普図作動ゲート22が設けられている。
センターケース200の中央直下位置には、常時、遊技球の入球が可能で、入球に起因して第1特別図柄(以下、第1特図という)の当否判定が実行される第1特図始動口23が設けてある。更にその直下位置にはチューリップ式普通電動役物(以下、単に普電役物という)からなり、入球に起因して第2特別図柄(以下、第2特図という)の当否判定が実行される第2特図始動口24が設置されている。尚、第2特図始動口24は普電役物の開放時にのみ入球(入賞)可能である。普電役物は、前記普図の抽選で当りとなると所定の時間、所定の開放態様で開放する構成である。
第2特図始動口24の直下位置には、特別電動役物の開閉板にて開閉可能に設けられ、大当り遊技に開放される大入賞口25が設置されている。
センターケース200の左側斜め下方位置で、第1特図始動口23乃至大入賞口25の左側位置には複数(4つ)の一般入賞口27が配置されている。また、大入賞口25の直下の盤面最下部にはアウト口203が設けられている。
遊技盤2の右下端部には、外レール201の外部に、第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291が設けられている。
図3はパチンコ機1の裏面を示すもので、パチンコ機1の裏面側には、前記遊技盤2を脱着可能に取付ける内枠30が収納されている。内枠30は、前記前枠11と同様に、一方の側縁(図3の右側)の上下位置が前記外枠10にヒンジ結合され開閉可能に設置されている。内枠30には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク31、タンクレール32、払出ユニット33が設けられ、払出ユニット33の中には払出機構が設けられている。この構成により、遊技盤2の入賞口に遊技球が入賞すれば球タンク31からタンクレール32を介して所定個数の遊技球(賞球)が払出ユニット33により払出球流下通路を通り前記上皿12に払い出される。また、前記賞球を払い出す払出ユニット33により前記貸出ボタン171の操作で払い出される貸球も払い出す構成である。
パチンコ機1の裏面側には、主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、電源基板45が設けられている。
主制御装置40、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43は遊技盤2に設けられ、払出制御装置41、発射制御装置44、電源基板45は内枠30に設けられている。図3では発射制御装置44が描かれていないが、電源基板45の下に設けられている。
また、球タンク31の右側には、外部接続端子板38が配置され、外部接続端子板38により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。尚、従来はホールコンピュータへ信号を送信するための外部接続端子板には、盤用(遊技盤側から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)と枠側(外枠10、前枠11、内枠30から出力される信号をホールコンピュータへ出力するための端子)の2種類を用いられているが、本実施形態では、一つの外部接続端子板38を介して遊技状態や遊技結果を示す信号がホールコンピュータへ送信される。
図4はパチンコ機1の電気的構成を示すもので、遊技進行等の制御を司る主制御装置40を中心に、サブ制御装置として払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43を具備する構成である。主制御装置40、払出制御装置41、サブ統合制御装置42及び演出図柄制御装置43においては、いずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え、これら制御装置はいずれもCPUにより、2ms周期又は4ms周期の割り込み信号に起因してROMに搭載しているメインルーチン及びサブルーチンからなるプログラムが開始され、各種の制御が実行される。また、主制御装置40には各種の乱数を抽出する乱数カウンタ等も備わっている。
発射制御装置44にはCPU、ROM、RAM等が設けられていない。しかし、これに限るわけではなく、発射制御装置44にCPU、ROM、RAM等を設けてもよい。
主制御装置40は、裏配線中継端子板530及び外部接続端子板38を介して遊技店のホールコンピュータ500と電気的に接続される。また主制御装置40には、裏配線中継端子板530や遊技盤中継端子板531を介して、前枠(ガラス枠)及び内枠が閉鎖しているか否か検出するガラス枠開放SW(スイッチ)501、内枠開放SW502の検出信号が入力される。更に主制御装置40には、第1特図始動口23への入球を検出する第1特図始動口SW503、第2特図始動口24への入球を検出する第2特図始動口SW504、普図作動ゲート22への入球を検出する普図作動SW505の検出信号が入力される。更にまた主制御装置40には、複数の一般入賞口27への入球を検出する一般入賞口SW506、大入賞口25への入球を検出するカウントSW507等の検出信号が入力される。
また主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成する。そして主制御装置40は、払出制御装置41や、演出中継端子板532を介してサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43へ向けてのコマンドを出力する。また主制御装置40は、図柄表示装置中継端子板533を介して第1特図表示装置28A、第2特図表示装置28B、第1特図保留数表示装置281、第2特図保留数表示装置282、普図表示装置29及び普図保留数表示装置291等の表示制御を行なう。
更に主制御装置40は、遊技盤中継端子板531を介して、大入賞口ソレノイド508、普電役物ソレノイド509が接続されている。そして主制御装置40は、大入賞口ソレノイド508を制御して前記特別電動役物の開閉板を作動させて大入賞口25を開放せしめる。また主制御装置40は普電役物ソレノイド509を制御して前記普電役物を作動させて第2特図始動口24の開閉作動せしめる。
主制御装置40からの出力信号は試験信号端子にも出力される他、図柄変動や特図の大当り等の管理用の信号が外部接続端子板38を経てホールコンピュータ500に送られる。
尚、主制御装置40は特許請求の範囲に記載の「遊技制御手段」に相当する。
主制御装置40と払出制御装置41とは双方向通信が可能である。
払出制御装置41には、裏配線中継端子板530や払出中継端子板534を介して球タンクが空状態になったことを検出する球切れSW520の検出信号が入力される。また払出制御装置41には、遊技球が払い出されたことを検出する払出SW522、遊技球貯留皿が満杯状態になったことを検出する満杯SW523等の検出信号が入力される。また主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて払出モータ521を稼働させて遊技球の払い出しを行う。また、払出制御装置41は、CRユニット端子板535を介してCRユニットCRと電気的に接続され、CRユニットCRからの貸出要求信号に応じて払出モータ521を稼働させて貸球の払い出しを行う。この場合、球貸SW171が操作されることにより精算表示装置173を介して貸出要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、CRユニットCRから払出制御装置41へ貸出要求信号が発信される。一方、精算SW172が操作されることにより精算表示装置173を介して精算要求の操作信号がCRユニットCRに入力され、これに応じてCRユニットCRはプリペイドカードの残高の管理及び残高の表示に関する制御を行う。
発射制御装置44は、発射を停止する発射停止SW524、発射ハンドル14に遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチSW525等の検出信号が入力される。発射制御装置は、払出制御装置41を経て主制御装置40から送られるコマンド(タッチSW525の信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドル14の回動信号及び発射停止SW524の信号に応じて発射モータ526を制御して遊技球の発射及び停止を行う。
サブ統合制御装置42は、音量調節SWを備えている。サブ統合制御装置42は、演出ボタン15やジョグダイヤル16の操作信号が入力される。
そしてサブ統合制御装置42は、スピーカ112を駆動して音声を出力することや、各種LEDや各種ランプ113の点灯、消灯等を制御する。更に演出図柄制御装置43へキャラクタなどを表示する演出や特図の疑似演出図柄の表示態様のコマンドを送信する。尚、サブ統合制御装置42は、特許請求の範囲に記載の「演出表示実行手段」に相当する。
演出図柄制御装置43は、LCDパネルユニットや付属ユニットと共に演出図柄表示装置21を構成している。演出図柄制御装置43は、サブ統合制御装置42から送られてくるコマンドに応じて演出図柄表示装置21のLCDパネルの表示を制御する。
この様に構成されたパチンコ機1は、普図作動ゲート22に遊技球が入球すると、普図表示装置29で普図が変動表示を開始し、所定時間後に停止した普図の態様に応じて、当選であれば普電役物ソレノイド509を駆動させ、第2特図始動口24への入球が可能となる。尚、パチンコ機1では、普電役物の開放時間は、通常時は0.1秒(1回)、後述する遊技者にとって有利な時短状態(開放延長状態)では2.2秒(1回)である。また、第2特図始動口24は、普電役物が駆動しなければ遊技球が入球不可能な構成である。
第1特図始動口23に遊技球が入球すると、第1特図の当否判定に関する複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、第1特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第1特図表示装置28Aにおいて第1特図が変動を開始し、所定時間後に停止する。また、第2特図始動口24に遊技球が入球すると、第2特図の当否判定に関する複数種類の乱数(数値データ)が抽出され、第2特図の保留記憶として所定数記憶される。そして該保留記憶の乱数に基づいて当否判定が実施され、これに伴い第2特図表示装置28Bにおいて第2特図が変動表示を開始し、所定時間後に停止する。
尚、第1特図と第2特図の当否判定は、第1特図始動口23と第2特図始動口24への入球順に関係なく、第2特図の当否判定を優先して実施する。具体的には、第1特図の保留記憶がある場合、第2特図の変動が停止し且つ第2特図の保留記憶が無い状態となってから、第1特図の保留記憶分の当否判定を実施する。
第1特図及び第2特図の変動表示、確定表示は、遊技領域20の隅に小さく表示されるだけであるので、遊技領域20の中央に設けられた演出図柄表示装置21にて第1特図又は第2特図に対応する疑似演出図柄を用いた疑似演出表示を行う。そして、疑似演出表示にて当否判定の結果を遊技者に報知することが行われている。疑似演出表示はサブ統合制御装置42の制御により実行される例えば、疑似演出表示では、三つの疑似演出図柄を変動させ、三つの図柄が同一図柄で停止すると大当りとなるように構成されている。疑似演出表示としては二つの図柄が同じ図柄で停止するリーチ演出が実施され、残りの変動中の図柄が同じ図柄で停止するか否かで遊技者の期待感を高めることが行われている。
パチンコ機1は、第1特図及び第2特図の確定表示した態様に応じ、大当り(当選)であれば、賞球の獲得増加が期待でき遊技者に有利な大当り遊技(特別遊技)が実行される。大当り遊技は、所定の開放態様にて大入賞口25の開放し、大入賞口25への遊技球の入球が可能となる。大当り遊技は、例えば、所定の開放態様で大入賞口25を開放するラウンド遊技を15ラウンド行う。
パチンコ機1は確率変動機として構成されている。具体的には、パチンコ機1による遊技は、大入賞口25を閉鎖した遊技状態と、大入賞口25を開放する大当り遊技状態とに大別される。更に、大入賞口25を閉鎖した遊技状態は、大きく分類して、通常確率状態(通常遊技状態)と、通常遊技状態に比べて遊技者にとって有利(大当りとなる確率が高く、大当りし易い)な高確率遊技状態(以下、確変遊技状態とも記載する)とが存在する。
第1特図及び第2特図は、確率変動図柄及び非確率変動図柄を備えている。確変遊技状態は確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態、確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、確変遊技状態に移行する。同様に通常遊技状態は、非確率変動図柄での大当り遊技終了後に移行可能に設定され、通常遊技状態、確変遊技状態のうち、いずれの遊技状態でも非確率変動図柄で大当りすれば、大当り遊技終了後、通常遊技状態に移行する。
またパチンコ機1は、確率変動図柄で大当りすると、大当り遊技終了後に、確変遊技状態に移行すると共に、第1特図、第2特図及び普図の変動時間が短縮され、かつ普電役物の開放延長機能が作動する時短状態(高確率時短状態)が付与される。時短状態では、第1特図及び第2特図の変動時間(変動開始から結果が表示されるまでの時間)が短縮されると、一定時間内に変動表示が行なわれる回数が増まし、特図の当否判定回数が増大される。
時短状態では、第1及び第2特図の変動時間の短縮と共に、普図表示装置29に表示される普図の時間短縮が行われるが、この普図の変動表示を短縮させることで、一定時間内で多数回、普図の確定表示を行う。従って、一定時間内での普図が当りとなる回数が増大し、これにより第2特図始動口24の開放回数も増大する。また、第2特図始動口24(普電役物)の開放時間が長くなるように設定されている(開放延長機能)ので、多数の遊技球が入賞し易くなる。このように多数の遊技球が入賞し易くなることにより、第2特図の変動表示回数が更に増大されると共に、第2特図始動口24の入賞で得る賞球により、遊技者の持ち球が減り難くなり、有利な遊技を行うことができる。
尚、パチンコ機1は、大当り遊技終了後、確変遊技状態に移行しないときは、第1特図及び第2特図の変動が規定回数に達するまで時短状態(低確率時短状態)が付与される。
パチンコ機1は、第1特図始動口23への入球に起因して抽出又は第2特図始動口24への入球に起因して抽出された乱数(数値データ)を、この乱数に基づいて行われる当否判定よりも前に、大当りとなる可能性があるか否かを確認する先読み判定を行う。
また、パチンコ機1は、遊技の履歴に関するもので、遊技者が遊技を継続することに応じて達成される複数種類の遊技課題が設定さる。そして、パチンコ機1は、複数種類の遊技課題が全て達成されることにより、演出図柄表示装置21において、遊技課題の完了を報知すると共に遊技の節目を示唆する特別演出表示を実行し、遊技の節目を示すことで遊技者に遊技を終了するように連想させるように構成されている。
図5はパチンコ機1の遊技仕様を示す。パチンコ機1は、大当り遊技が発生する当選確率が、第1特図と第2特図とにかかわらず、例えば、低確率遊技状態(通常遊技状態)が「300分の1」に、高確率遊技状態(確変遊技状態)が「30分の1」に設定されている。
第1特図と第2特図とにかかわらず、大当り遊技終了後に確変遊技状態に移行する確変突入率は、「65%」に設定されている。確変遊技状態は次回の大当りが生起するまで継続される。実質的に、確変遊技状態は、最大で第1特図及び第2特図の当否判定に伴う図柄変動の変動回数が10000回に達するまで継続される。尚、確変遊技状態に伴い付与される時短状態(高確率時短状態)は、確変遊技状態に同期して継続され終了する。
大当り遊技終了後、確変遊技状態への移行がないときに付与される時短状態(低確率時短状態)は、第1特図及び第2特図の変動回数が100回に達するまで継続される構成であり、時短状態が継続される確変回数は「100回」に設定されている。
次に、賞球について説明する。第1特図始動口23の賞球は、1個の入球につき「3個」に設定されている。第2特図始動口24の賞球は、1個の入球につき「1個」に設定されている。その他の入賞口(例えば、一般入賞口27)の賞球数は1個の入球につき「10個」に設定されている。大入賞口25の賞球は、1個の入球につき「15個」に設定されている。
大当り遊技における大入賞口25の規定入賞数は「10個」に設定されている。
普図の当選確率は、通常遊技状態では「5分の1」に設定され、時短状態では「5分の4」に設定される。
普通電動役物の開放時間は、通常遊技状態では「0.1秒×1回」に設定され、時短状態では「2.2秒×1回」に設定される。
以下、パチンコ機1の作動の詳細を、主制御装置40及びサブ統合制御装置42等で実行されるプログラム処理に基づいて説明する。
図6は主制御装置40で実行される「メインルーチン」のフローチャートを示す。尚、主制御装置40で実行される「メインルーチン」は特許請求の範囲に記載の「遊技制御手段」に相当する。し、「メインルーチン」は本処理(S100〜S110,S115)と残余処理(S111)とで構成され、2ms又は4ms周期の割り込み信号に起因して開始され、最初に正常割り込みか否かを判定する(S100)。この判定処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判定することにより行われ、CPUにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行してよいのか否かを判定するためのものである。正常割り込みでない場合としては、電源投入時又はノイズ等によるCPUの暴走等が考えられるが、CPUの暴走は近年の技術の向上によりほとんど無いものと考えてよいので、たいていが電源投入時である。電源投入時にはRAMの所定領域の値が所定値と異なる値となっている。
ここで正常割り込みでないとの否定判定(S100:no)ならS115の処理において初期設定(例えば前記メモリの所定領域への所定値の書き込み、普図及び特図を初期図柄とする等のメモリの作業領域への各初期値の書き込み等)を実行する。前記正常割り込みか否かを判定するための数値は、この初期設定の一環としてRAMに書き込まれる。
前記S100の処理において正常割り込みとの肯定判定がなされると(S100:yes)、S101の初期値乱数更新処理が実行される。この処理は、初期値乱数の値についてこの処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、この処理実行前の初期値乱数の値に「1」を加算するが、この処理を実行する前の乱数が「最大値」のときには次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「最大値」までの整数を繰り返し昇順に作成する。
続く大当り決定用乱数更新処理(S102)では、前記初期値乱数更新処理と同様に処理を実行する毎に「1」を加算するインクリメント処理であり、「最大値」のときは次回の処理で初めの値である「0」に戻り、「0」〜「最大値」までの整数を繰り返し昇順に作成する。尚、大当り決定用乱数の最初の値は、前記初期値乱数更新処理(S101)で設定(作成)された値となる。この値が「150」であったとすると、大当り決定用乱数は「150」「151」「152」・・・「最大値」「0」「1」・・・と更新されていく。
尚、大当り決定用乱数の更新が一巡すると、そのときの前記初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする。大当り決定用乱数は、その初期値から「1」を加算していく。そして、再び大当り決定用乱数の更新が一巡すると、その時の初期値乱数の値を大当り決定用乱数の初期値にする動作を行なう。つまり、この一連の動作を繰り返し続けることになる。前記の例では大当り決定用乱数が「149」になると一巡であるから、「149」の次は前記初期値乱数の値となる。仮に初期値乱数の値が「87」だったとすると、「149」「87」「88」・・・「最大値」「0」「1」・・・「86」と変化していき、「86」の次は新たな前記初期値乱数の値となる。
続く大当り図柄決定用乱数更新処理(S103)は、「0」〜「9」の10個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
続く当り決定用乱数更新処理(S104)は、「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
リーチ判定用乱数更新処理(S105)は、「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
変動パターン決定用乱数更新処理(S106)は、「0」〜「99」の100個の整数を繰り返し作成するカウンタとして構成され、本処理毎に「1」を加算して最大値を超えると初めの値である「0」に戻る。
大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数は、特図の当否判定に使用される。
続く入賞確認処理(S107)では、第1特図始動口23、第2特図始動口24の入球(入賞)確認、普図作動ゲート22の遊技球の通過の確認、一般入賞口27の入球(入賞)確認、及び主制御装置40に接続された各スイッチ類の入力処理等が実行される。
遊技球が第1特図始動口23、第2特図始動口24に入賞すると大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得される。だが、第1特図始動口23の入球に基づく第1特図の保留記憶、第2特図始動口24の入球に基づく第2特図の保留記憶は最大数がそれぞれ4個までとしており、保留記憶が満タンであるときに遊技球が第1特図始動口23又は第2特図始動口24に入球しても、入球に応じた賞球が払い出されるだけで、保留記憶されない構成である。
次の当否判定処理(S108)では、普図及び特図のそれぞれに対応した当否判定や、当否判定に付随する図柄変動や特別遊技処理などの処理を行なう。
続く各出力処理(S109)では、遊技の進行に応じて主制御装置40は、払出制御装置41、サブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43、発射制御装置44、大入賞口ソレノイド508等に対して各々出力処理を実行する。即ち、前記入賞確認処理(S107)により遊技盤上の各入賞口に遊技球の入球があることが検知されたときには賞球としての遊技球を払い出すべく払出制御装置41に賞球信号を送信する処理を実行する。また、遊技状態に対応したサウンドデータをサブ統合制御装置42に出力する処理を実行する。更に、パチンコ機に異常があるときにはエラー中であることを報知すべく演出図柄制御装置43にエラー信号を出力する処理等を実行する。
続く不正監視処理(S110)は、電波を用いた不正、磁石を用いた不正、及び一般入賞口27に対する不正などが行われていないか監視する処理である。本処理は、入賞を検知するセンサを不正に作動させる電波が不正使用されていないか判定し、不正があればその旨を報知する。また遊技球を誘導する磁石が不正使用されていないか判定し、不正があればその旨を報知する。更に本処理は、所定時間(例えば、60秒)内における一般入賞口27に入球した遊技球の数が予め決定された規定数(例えば、10個)よりも多いか否かを判定して、多かった場合には不正と判定され、その旨を報知する処理である。
メインルーチンの本処理に続く前述の残余処理は、初期値乱数更新処理(S111)から構成されるが、前述したS101と全く同じ処理である。この処理は無限ループを形成し、次の割り込みが実行されるまで時間の許される限り繰り返し実行される。前述したS100〜S110までの本処理を実行するのに必要とされる時間は、大当り処理を実行するか否か、第1特図又は第2特図の表示態様の相違等により割り込み毎に異なる。この結果、残余処理を実行する回数も割り込み毎に異なり、前記割り込み処理(S100)が1回実行されることにより初期値乱数に更新される値も一律ではなくなる。これにより、初期値乱数が大当り決定用乱数と同期する可能性は極めて小さくなる。尚、前記当り決定用乱数更新処理(S104)も残余処理内において実行するよう構成してもよい。
次に、本発明に関わりの深い入賞確認処理(S107)、当否判定処理(S108)及び各出力処理(S109)の一部のサブルーチンについて説明する。
図7に示す「始動入賞確認処理」は、第1特図始動口23、第2特図始動口24に遊技球が入球したときに抽出される大当り決定用乱数など種々の乱数を、保留記憶として主制御装置40に記憶する。そして第1特図始動口23、第2特図始動口24への入球に起因する各種コマンドをサブ統合制御装置42に送信する処理となる。本実施形態において、第1特図始動口23への入球に起因して記憶可能な保留記憶数及び第2特図始動口24への入球に起因して記憶可能な保留記憶数は各4個である。
「始動入賞確認処理」は、先ず、第1特図始動口SW503により第1特図始動口23への入球を検出したか否かを判定する(S200)。入球が無ければ(S200:no)、S205の処理へ移行する。第1特図始動口23への入球が有れば(S200:yes)、S201の処理において主制御装置40に記憶されている第1特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認(上限数に達しているか否かを確認)する。満杯であれば(S201:yes)、S205の処理へ移行する。
第1特図の保留記憶が満杯でなければ(S201:no)、S202の処理において、第1特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第1特図の保留記憶数が0であっても、第1特図始動口23に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて第1特図の先読み判定処理を実行する(S203)。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、ラウンド数の多い大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第1特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S204)。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。無論、判定内容に関わらず、サブ統合制御装置42に毎回先読みコマンドを送信する構成でもよい。
続くS205の処理において、第2特図始動口SW504により第2特図始動口24への入球を検出したか否かを判定する。入球が無ければ(S205:no)、本処理を終了して主制御装置40のメインルーチンへリターンする。第2特図始動口24への入球が有れば(S205:yes)、S206の処理において主制御装置40に記憶されている第2特図の保留記憶の数が満杯か否かを確認(上限数に達しているか否かを確認)する。満杯であれば(S206:yes)、リターンする。
第2特図の保留記憶が満杯でなければ(S206:no)、S207の処理において、第2特図の大当り決定用乱数、大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出する。抽出された各種の乱数を主制御装置40の所定の記憶領域に記憶する。更に所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶として主制御装置40の保留記憶領域に記憶する。尚、第2特図の保留記憶数が0であっても、第2特図始動口24に遊技球が入球したとき抽出される当否乱数等の種々の乱数は、最大値未満の記憶数がある場合と同様に記憶される。
続いて第2特図の先読み判定処理を実行する(S208)。本先読み判定処理は、大当りとなるか否かの当否判定が行われる前に、前記所定の記憶領域に記憶された大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などが特定の数値であるか確認する。例えば、特定の数値として、大当りと判定される数値、スーパーリーチやリーチと判定される数値等であるか否か、更に大当りの場合は確変大当りであるか否か、ラウンド数の多い大当りであるか否かなどが確認される。また本処理では第2特図の先読み判定の判定結果を示す先読みコマンドがサブ統合制御装置42へ送信される。その後、保留記憶数を示す保留記憶カウンタを加算し、加算した第1特図の保留記憶カウンタの値を示す保留数指示コマンドをサブ統合制御装置42に送信する(S209)。
尚、先読みコマンドは、大当りやリーチ等の可能性がある場合に、サブ統合制御装置42へ送信することが望ましい。
本「始動入賞確認処理」では、保留記憶の数が満杯なければ、抽出された乱数を予め設定された所定の記憶領域に記憶し、その後、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶する構成である。これに限らず、保留記憶の数が満杯でなければ、抽出された乱数を、所定の記憶領域と保留記憶領域とにそれぞれ記憶するようにしてもよい。更に、第1特図始動口23又は第2特図始動口24への入球に起因して乱数が抽出されると、抽出された乱数を所定の記憶領域に記憶する。そして保留記憶の数が満杯であるか否か確認し、満杯でなければ、所定の記憶領域に記憶された乱数を保留記憶領域に記憶するようにしてもよい。この場合、保留記憶の数が満杯であれば、所定の記憶領域に記憶した乱数を消去する。
本「始動入賞確認処理」では、先読み判定処理は、所定の記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するが、これに限らず、保留記憶領域に記憶された乱数を先読み判定するようにしてもよい。
図8乃至図11は「特図当否判定処理」のフローチャートを示す。この処理において第1特図の当否判定と第2特図の当否判定は個別に実行され、且つ第2特図の保留記憶があるときは第2特図の当否判定が優先して実行される。尚、第1特図と第2特図の当否判定はほぼ同じ処理であり、以下の説明では、必要があれば両者を区別するが、それ以外は第1特図及び第2特図を区別せずに単に「特図」とする。
図8に示すように「特図当否判定処理」は、先ず、特別電動役物の未作動を確認して大当り遊技中あるか否かを判定する(S300)。特別電動役物が作動中(S300:no)であれば「特別遊技処理」に移行する(図9参照)。特別電動役物が未作動で大当り遊技中でなければ(S300:yes)、第1特図又は第2特図が変動停止中であるか否かを判定する(S301)。変動停止中であければ(S301:yes)、第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であるか否かを判定する(S302)。
前記S302の処理で第1特図又は第2特図の確定図柄が未表示中であければ(S302:yes)、第2特図の保留記憶があるか否かを判定する(S303)。第2特図の保留記憶があれば(S303:yes)、第2特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S304)。該シフト処理により第2特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
前記S303の処理で第2特図の保留記憶がなければ(S303:no)、第1特図の保留記憶があるか否かを判定する(S305)。第1特図の保留記憶があれば(S305:yes)、第1特図の保留記憶数を減算し、保留記憶のシフト処理を行う(S306)。該シフト処理により第1特図の保留記憶のうちで最も古い保留記憶が当否判定の対象となる。
第1特図の保留記憶がなければ(S305:no)、「特別遊技処理」に移行する。
前記S304の処理又前記S306の処理に続いて、図9に示すS310の処理において、確変フラグを確認して現在の遊技状態が特図の確変遊技状態であるか否かを判定する。確変中であれば(S310:yes)、確変時の当否判定用テーブルと当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S311)。
前記S310の処理において確変中でない場合(S310:no)、通常確率の当否判定用テーブルと前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り決定用乱数とを対比して判定を行う(S312)。
続いてS313の処理において、前記S311又は前記S312の処理の当否判定が大当りか否かの判定を行う。尚、本処理は、特許請求の範囲に記載の「当否判定手段」に相当する。
大当りであれば(S313:yes)、S314の処理において、前記当否判定の対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数に基づいて大当り図柄を決定する。
続いて前記当否判定の対象となる保留記憶の変動パターン決定用乱数に基づいて、特図の大当り図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する(S315)。
変動パターンの決定後、大当り設定処理を行う(S316)。この処理では、前記決定された大当り図柄に基づき、例えば、前記10R確変大当り遊技とするか、前記8R確変大当り遊技とするか、前記5R通常大当り遊技とするかといった大当り遊技の内容、大当り遊技終了後の確変遊技への移行や時短への移行、演出図柄表示装置21で実行される大当り遊技の大当り開始演出の時間の設定、大当り終了演出の時間等の設定がなされる。
前記S313の処理において、大当りでなくハズレであれば(S313:no)、S317の処理において特図のハズレ図柄の変動時間等といった変動パターンを決定する。次にハズレ設定処理を行う(S318)。
前記S316の処理又は前記S318の処理の後、当否判定後の保留記憶の情報(例えば当否判定実行後の保留記憶の減少を示す情報など)をサブ統合制御装置42に送信する処理を行う(S319)。
続くS320の処理において第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの図柄変動開始制御を行い、サブ統合制御装置42へ図柄の変動開始コマンド、図柄指定コマンドを送信し、「特別遊技処理」へ移行する。尚、前記変動開始コマンド、図柄指定コマンドには特図の変動パターン、特図の当否判定の判定結果などが含まれる。尚、構成によっては変動時間の終了を指示するための図柄確定コマンドを送ってもよい。但し、変動パターンなどで予め変動時間は指定されているため必須のものではない。
前記図8のS301の処理で特図の変動中のときは(S301:no)、図10に示すように、図柄の変動時間が経過すると(S330:yes)、S331の確定図柄表示処理において、第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の変動表示を終了させ、特図を確定表示させる制御を行う。その後、「特別遊技処理」へ移行する。
前記図8のS302の処理で特図の確定図柄を表示中であれば(S302:no)、図11のS340の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S340:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S340:yes)、S341の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて特図の図柄が大当りになる組み合わせであるか否かを判定し(S342)、大当りになる組み合わせであったときは(S342:yes)、確変遊技状態を示す確変フラグが「1」であれば(S343:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S344)。続いて時短状態を示す時短フラグが「1」であれば(S345:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S346)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変状態及び時短状態に関する遊技状態を通常状態にリセットする。
続いて条件装置の作動を開始させる(S347)。尚、条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に役物連続作動装置の作動を開始させる(S348)と共に、大当り開始演出処理を行ない(S349)、「特別遊技処理」へ移行する。また、この処理により、サブ統合制御装置42へ向けて大当り遊技開始コマンドが送信される。
前記S342の処理で大当りになる組み合わせでなければ(S342:no)、時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S350)、時短フラグが「1」であれば(S350:yes)、S351の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S351:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S352)。
続くS353の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
図12に示す「特別遊技処理」は、特許請求の範囲に記載の「大当り遊技状態移行手段」に相当する。「特別遊技処理」は、先ず、前記役物連続作動装置が作動中か否かを確認し(S400)、作動中であれば(S400:yes)、S401の処理で大入賞口25が開放中か否かを確認する。役物連続作動装置が作動中でなければ(S400:no)、本処理を終了して主制御装置40のメインルーチンへリターンする。
前記S401の処理で大入賞口25が開放中でなければ(S401:no)、S402の処理で大当り遊技のインターバル中か否かを確認する。インターバル中でなければ(S402:no)、S403の処理で特図大当り終了演出中か否かを確認する。大当り終了演出中でなければ(S403:no)、S404の処理で大当り開始演出時間が経過したか否かを確認し、大当り開始演出時間の経過を確認すれば(S404:yes)、大入賞口開放処理で第1ラウンドの大入賞口25を開放してリターンする(S405)。
前記S401の処理で大入賞口開放中であれば(S401:yes)、図13に示すように、大入賞口25に10個の入賞があったか否か(規定入賞数)の確認(S410)、又は大入賞口25の開放時間が終了したか否かを確認して(S411)、いずれか確認できれば大入賞口25を閉鎖し(S412)、大当りインターバル処理を実行して(S413)、リターンする。
前記S402の処理で大当りのインターバル中であれば(S402:yes)、図14に示すように、大当りインターバル時間が経過したか否かを確認し(S420)、経過していれば(S420:yes)、S421の処理において最終ラウンド(例えば、5ラウンドの大当り遊技であれば第5ラウンド、8ラウンドの大当り遊技であれば第8ラウンド、10ラウンドの大当り遊技であれば第10ラウンド)であるか否かを確認し、最終ラウンドであれば、(S421:yes)、S422の大当り終了演出の処理を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
一方、最終ラウンドでなければ、(S421:no)、S423の大入賞口25の開放処理により次のラウンドの大入賞口25の開放を実行してリターンする。
前記S403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図15に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを確認し(S430)、該時間の経過を確認すれば(S430:yes)、S431の役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて条件装置の作動を停止する処理を実行する(S432)。
続く、S433の処理において前記大当り図柄に応じて大当り遊技終了後に確変とする設定があるか否かを確認し、確変の設定があれば(S433:yes)、S434の処理において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確変遊技状態が付与される。尚、本処理は、特許請求の範囲に記載の「有利状態設定手段」に相当する。
次にS435の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S435:yes)、時短回数として10000回を設定する。その後、時短フラグに「1」をセットする(S437)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。尚、確変遊技状態への移行なしのときに付与される時短状態(低確率時短状態)では、時短回数を100回に設定する。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S438)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
次に、パチンコ機1で実行される特別演出表示について説明する。特別演出表示は、予め設定され複数種類の遊技課題が全て達成されることにより、遊技の節目を示すようにした演出表示ある。パチンコ機1は、特別演出表示の実行に先立って、複数種類の遊技課題が設定される。遊技課題はサブ統合制御装置42において設定される(特許請求の範囲に記載の「遊技課題設定手段」に相当する。)遊技課題は、例えば遊技の履歴に関するもので、遊技の進行に応じて達成される課題が設定される。例えば、一般入賞口への入賞が所定個数(例えば100個)に達することや、当否判定に伴うリーチ演出が所定回数(例えば10回)に達することや、発射した遊技球の発射球数が所定数(例えば1000発)に達することや、セーフ球数からアウト球数を減算した差球の推移などが設定される。
遊技課題は、遊技店が営業を開始する際のパチンコ機1への電源投入に応じて設定される。例えば、遊技課題は3種類の課題が設定される。この場合、遊技課題は、遊技開始から所定の時間内(例えば90分程度)で3種類の課題が全て達成されるように組み合わせることが望ましい。また、遊技課題を設定するにあたり、サブ統合制御装置42は、パチンコ機1が遊技店に設置されたなどの所定の開始条件から時間や日数のカウント(計時)を開始する計時装置(RTCともいわれる。特許請求の範囲に記載の計時手段に相当する。)を備え、日替わりで遊技課題を設置することが望ましい。遊技課題は、遊技店の機台毎に異なる課題が設定される構成が望ましいが、これに限らず、遊技店内の全ての機台で統一してもよい。
尚、設定された遊技課題は、特図の変動に応じた疑似演出や大当り遊技に関する演出等が行われていない演出図柄表示装置21の待機画面において表示され、遊技者に示すようにしている。更に、遊技課題は、遊技の進行に応じ、演出図柄表示装置21の待機画面において課題達成までの途中経過が表示される。
特別演出表示は、サブ統合制御装置42の制御に応じて演出図柄表示装置21にて実行される。サブ統合制御装置42は、図16に示す「特別演出表示実行処理」により特別演出表示の制御が行われる。「特別演出表示実行処理」では、先ず、第1の遊技課題が達成されたことを示す第1達成フラグが「0」であるか否かを判定する(S500)。否定判定であれば(S500:no)、S503の処理へ移行する。
前記S500の処理において肯定判定であれば(S500:yes)、S501の処理において第1の遊技課題が達成されたか否かを判定する。否定判定であれば(S501:no)、S503の処理へ移行する。
肯定判定であれば(S501:yes)、S502の処理において第1達成フラグに「1」をセットする。
次に、S503の処理において第2の遊技課題が達成されたことを示す第2達成フラグが「0」であるか否かを判定する。否定判定であれば(S503:no)、S506の処理へ移行する。
肯定判定であれば(S503:yes)、S504の処理において第2の遊技課題が達成されたか否かを判定する。否定判定であれば(S504:no)、S506の処理へ移行する。
肯定判定であれば(S504:yes)、S505の処理において第2達成フラグに「1」をセットする。
次に、S506の処理において第3の遊技課題が達成されたことを示す第3達成フラグが「0」であるか否かを判定する。否定判定であれば(S506:no)、S509の処理へ移行する。
肯定判定であれば(S506:yes)、S507の処理において第3の遊技課題が達成されたか否かを判定する。否定判定であれば(S507:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチンへリターンして本処理を終了する。
肯定判定であれば(S507:yes)、S508の処理において第3達成フラグに「1」をセットする。
次に、S509の処理において第1乃至第3達成フラグが全て「1」であるか否かを判定する。否定判定であれば(S509:no)、リターンする。
肯定判定であれば(S509:yes)、S510の処理において演出図柄表示装置21が待機画面の状態であるか否かを判定する。否定判定であれば(S510:no)、リターンする。
肯定判定であれば(S510:yes)、S511の処理において特別演出表示実行処理を行う。この処理により、サブ統合制御装置42は演出図柄制御装置43へ特別演出表示を実行するためのコマンドを発信し、コマンドを受信した演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21にて特別演出表示が実行される。
尚、第1乃至第3達成フラグのリセットは、遊技店の営業が終了して電源が遮断されたとき、又は後述する遊技課題のリセット操作が行われたときに行うことが望ましい。
図17乃至図18を用いて、特別演出表示に関連する表示態様について説明する。
図17(a)は、遊技課題を示唆する表示の一例を示すものである。遊技課題(ミッション)を示唆する表示は、演出図柄表示装置21の待機画面において表示される。図例では、表示画面に、パチンコ機1のキャラクタである「熊の達吉」700と、3種類の遊技課題である「ミッションA」、「ミッションB」及び「ミッションC」を示す遊技課題画像701が表示される。
図17(b)は、遊技の進行に応じて、遊技課題達成への途中経過を示唆する表示の一例を示すものである。遊技課題の途中経過を示唆する表示は、演出図柄表示装置21の待機画面において表示される。図例では、表示画面に、熊の達吉700と、3種類の遊技課題の途中経過を示す遊技課題途中経過画像702が表示される。遊技課題途中経過画像702は遊技課題ごとに、横方向の棒グラフを用いて途中経過を示し、遊技者がひと目で確認できる構成である。
尚、遊技課題画像701と、遊技課題途中経過画像702とは、待機画面において、所定時間(例えば10秒)ずつを交互に表示することが望ましい。
また、遊技課題の途中経過を示すには、待機画面に限らず、特図の変動に伴う疑似演出表示や、大当り遊技中の大当り遊技演出表示の画面において表示してもよい。図は省略するが、これらの場合、疑似演出表示など画面の片隅に各ミッションを示し、達成したものに目印を付けるようにする。また、一つの遊技課題が達成されるとこれを示唆する表示を行う。更に全ての遊技課題が達成されるとミッション完了を大きく表示することが望ましい。
図17(c)は、遊技の進行に応じて、一つの遊技課題が達成されたことを示唆する表示の一例を示すものである。遊技課題が達成されたことは即時に示唆することが望ましく、待機画面、疑似演出表示の画面、大当り遊技演出表示の画面にかかわらず課題達成を示す。図例は、疑似演出表示の画面において課題達成を示す表示の一例である。演出図柄表示装置21の表示画面には、ほぼ中央に3桁の数字図柄からなる疑似演出図柄710が変動表示される。また、パチンコ機1のキャラクタである熊の達吉700が表示されている。そして、表示画面の上部中央に、「ミッションC」の達成を横方向の棒グラフを用いて表示した課題達成画像703が表示される。図中、符号711は特図の保留記憶を示す保留表示である。
図18(a)は、遊技の進行に応じて、全ての遊技課題が完了されたことを示唆する表示の一例を示すものである。遊技課題が完了されたことは即時に示唆することが望ましく、待機画面、疑似演出表示の画面、大当り遊技演出表示の画面にかかわらず課題達成を示す。図例は、疑似演出表示の画面において課題完了を示す表示の一例である。演出図柄表示装置21の表示画面には、ほぼ中央に疑似演出図柄710が変動表示される。そして本表示例では、笑顔の熊の達吉700が表示されると共に、表示画面の上部中央に、「ミッション完全達成」との表示からなる課題完了画像705が表示される。尚、保留表示711では、先読み判定に応じて、二つ目の保留記憶がリーチ又は大当りなどの可能性が高いことを示す先読み演出を示す。
図18(b)は、全ての遊技課題が完了された後の待機画面で実行される特別演出表示の一例を示す。特別演出表示は、課題完了画像705(図18(a))が表示された後、保留記憶に応じた全ての図柄変動が終了した後の待機画面において行われる。図例の特別演出表示は、演出図柄表示装置21の表示画面全体を使用して、キャラクタがカラオケを歌う特別演出画像720が表示されたものである。
このように課題完了画像705を表示した後に特別演出画像720を表示することで、遊技者に、遊技時間が所定の時間に達したといった遊技の節目を実感させ、且つ特別演出画像720により遊技者にカラオケへ行こうといった遊技を終了することを連想させることができ、遊技の止め時を示すことができる。
特別演出画像720は、カラオケ風景に限らず、遊技の終了を連想させる演出として、例えば、帰って食事しようかといった帰宅風景、食事風景、家族団らんなど画像を表示するようにしてもよい。
尚、特別演出画像720は、課題完了画像705が表示された後の待機画面で表示することが望ましいが、これに限らず、疑似演出表示の画面や大当り遊技演出表示の画面で表示するようにしてもよい。しかし、特別演出画像720を疑似演出表示の画面や大当り遊技演出表示の画面で表示した場合、遊技者は疑似演出表示の図柄変動が終了するまで、又は大当り遊技状態が終了するまでは遊技の終了を連想することはないので、遊技の止め時を示す効果が半減するおそれがある。
パチンコ機1は、設定された各遊技課題の進捗状況を、遊技者により途中でリセットすることが可能な構成である。これは遊技者が交代した場合に、後者が前者による各遊技課題の進捗状況をリセットするためである。
図18(c)は、各遊技課題の進捗状況をリセットするため課題リセット表示の一例を示すものである。課題リセット表示は、演出図柄表示装置21の待機画面において表示される。図例では、表示画面に、熊の達吉700と、3種類の遊技課題の途中経過を示す遊技課題途中経過画像702と、演出ボタン15を長押し操作することで全ての遊技課題の進捗状況がリセットできることを示すリセット操作画像706とを組み合わせた表示である。尚、課題リセット表示は、待機画面において、遊技課題画像701(図17(a))と所定の時間ずつ交互に表示することが望ましい。更に、遊技課題画像701と遊技課題途中経過画像702(図17(b))及び課題リセット表示とを、待機画面において、所定の時間ずつ順次表示するようにしてもよい。尚、何れの場合も、課題リセット表示中にのみリセット操作を有効とすることが望ましい。
また遊技球の貸出時に遊技者の情報が分かる遊技カード等が用いられ、該遊技カード等により遊技者が交代したことが把握できるパチンコ機であれば、遊技者の交代により遊技課題の進捗状況を途中でリセットすることが可能な構成としてもよい。例えば、パチンコ機は、遊技者の交代がなければ、待機画面において遊技課題画像701と遊技課題途中経過画像702とを交互に表示するようになし、遊技者の交代を把握したとき、遊技課題画像701と課題リセット表示とを交互に表示する、又は遊技課題画像701と遊技課題途中経過画像702及び課題リセット表示とを順次表示するようにしてもよい。
更にパチンコ機は、遊技カード等の情報に応じて遊技者が交代したことを把握したとき、自動的に遊技課題の進捗状況をリセットするようにしてもよい。
更にまたパチンコ機は、遊技開始待ちの待機状態(待機画面)が所定の時間にわたり継続された場合、遊技者が遊技を終了したとみなして、自動的に遊技課題の進捗状況をリセットするようにしてもよい。
本実施形態のパチンコ機1は、遊技者が借り受けた遊技媒体(遊技球)を使用した遊技の制御を行う遊技制御手段〔図4:40〕と、遊技中に所定の判定条件が成立することで大当りか否かの当否判定を実行する当否判定手段〔図9:S313〕と、当否判定の結果が大当りであると、遊技状態を、入賞の対価の獲得に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段〔図12:特別遊技処理〕と、遊技の進行に応じて演出表示を実行する演出表示実行手段〔図4:42〕と、を備えた遊技機において、演出表示実行手段〔42〕は、遊技者が遊技を継続することに応じて達成可能な遊技課題を設定する遊技課題設定手段を備え、遊技課題設定手段により設定された遊技課題が達成されることに応じて、遊技課題の完了を報知すると共に遊技の節目を示唆する特別演出表示を実行することが可能である。
また本実施形態のパチンコ機1は、時間を計時する計時装置を備え、遊技課題設定手段は、計時手段の計時に応じて、1日毎に遊技課題を更新せしめる構成である。
更に本パチンコ機1では、遊技課題設定手段は、遊技機の電源が遮断され、後に電源が再投入されることにより遊技課題を更新せしめる構成である。
本実施形態のパチンコ機1によれば、設定された全ての遊技課題を達成するためには所定の時間を必要とする。そして、全ての遊技課題の完了を遊技の節目と見做す。遊技課題が完了するとこれを報知し、遊技の節目を示すことで、遊技者に遊技を楽しませつつ遊技課題を完了したといった達成感を実感させることができる。また、遊技の節目を示すと共に遊技と異なる風景の画像による特別演出表示を行うことで、遊技者に遊技の終了を連想させることができ、且つ遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
更に本パチンコ機1によれば、日替わりで遊技課題を設定するので、遊技課題としては1日のうちに達成させ課題を設定することになり、簡素な遊技課題を設定する必要がある。従って、遊技者が遊技課題を達成できる可能性が向上して、特別演出表示を確実に実行せしめ遊技の止め時を示すことが可能である。
尚、本実施形態のパチンコ機は、遊技の進行に応じて物語を展開する演出表示を行い、設定された複数種類の遊技課題が全て達成されたときの特別演出表示において、展開中の物語が終了する演出表示を行い、物語の終了を遊技の節目として遊技の終了を連想させるようにしてもよい。
例えば、遊技の進行に応じて、主役キャラクタの「桃太郎」が鬼退治をする物語を展開する。そして、一つの遊技課題が達成されるごとに、脇役キャラクタの「犬」、「猿」、「雉」が「桃太郎」のお供につくようにする。そして、全ての遊技課題が達成され、更に、例えば特定の大当り遊技が終了した後に、特別演出表示として、「桃太郎」たちが鬼を退治して物語を終了する。このような特別演出表示を行うことで、遊技者に大きな達成感を与え、極めてキリのよいタイミングで、遊技者に遊技を終りにしようといった気分にさせることができる。
これに限らず、例えば、一つの遊技課題が達成されるごとに、主役キャラクタがアイテムを獲得していき、アイテムを全部又は所定数獲得することを条件に特別演出表示を実行可能な状態となす。そして、例えば特定の大当り遊技が終了した後に、獲得したアイテムを使用するような特別演出表示を行う構成としてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明を適用した第2実施形態のパチンコ機について説明する。
上述の第1実施形態では、複数種類の遊技課題が設定され、これらが完了したことを遊技の節目と見做し、特別演出表示を実行する構成である。これに対して本実施形態のパチンコ機は、大当り遊技状態の終了後、確変遊技状態に移行し、確変遊技状態を経て再び大当り遊技状態へ移行することによる大当り遊技の連荘回数が所定の回数に達することを遊技の節目と見做なす。大当り遊技の連荘回数が所定の回数に達すると、計時装置を参照して時間及び時期を判定し、所定の時間及び時期であれば、これらに応じて特別な演出内容を選択する。そして、大当り遊技の連荘が終了することとなる最終の大当り遊技にて、遊技の節目を示唆する特別大当り演出表示を実行し、遊技者に遊技の終了を連想させるようにしたものである。
尚、本実施形態のパチンコ機の基本構成は、第1実施形態のそれと同一であり、以下、相違点を中心に本実施形態のパチンコ機について説明する。
本パチンコ機では、サブ統合制御装置42において、図19に示す「特別大当り遊技演出表示実行処理A」が実行され、本処理により特別大当り遊技演出表示が演出図柄表示21にて実行される。
「特別大当り遊技演出表示実行処理A」は、先ず、大当り遊技の連荘回数が所定の回数に達したことを示す連荘達成フラグが「0」であるか否かを判定する(S600)。否定判定であれば(S600:no)、S603の処理へ移行する。
前記S600の処理において肯定判定であれば(S600:yes)、S601の処理において大当り遊技の連荘回数が所定の回数に達したか否かを判定する。否定判定であれば(S601:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチンへリターンして本処理を終了する。
肯定判定であれば(S601:yes)、S602の処理において連荘達成フラグに「1」をセットする。
次に、S603の処理において計時装置の時間及び時期を参照する。続くS604の処理では、計時装置の参照情報に基づいて予め設定された所定の時間であるか否か、及び所定の時期であるか否かを判定する。例えば、所定の時間は、午後であるか、夕方であるか、夜であるか判定する。所定の時期は、四季を判定する。
判定により時間が午前である場合は否定判定となり(S604:no)、S607の処理において連荘達成フラグを「0」にリセットし、その後にリターンする。
前記S604の処理において肯定判定であれば(S604:yes)、S605の処理において大当りの連荘が終了することとなる最終の大当り遊技であるか否かを判定する。
否定判定であれば(S605:no)、リターンする。
肯定判定であれば(S605:yes)、S606の処理において特別大当り演出表示実行処理を行う。この処理により、サブ統合制御装置42は、計時装置の参照情報に基づいて時間及び時期に応じた演出内容を設定する。そしてサブ統合制御装置42は、演出図柄制御装置43へ特別大当り演出表示を実行するためのコマンドを発信し、コマンドを受信した演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21にて特別大当り演出表示が実行される。
図20乃至図21を用いて、特別大当り演出表示に関連する表示態様について説明する。
図20(a)は、大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行して、大当り遊技の連荘が狙えるチャンスモードになることを示唆する表示の一例を示すものである。チャンスモードを示唆する表示は、演出図柄表示装置21で行われる大当り遊技演出(最終ラウンドが望ましい)において表示される。図例では、表示画面の上半部に、「達吉チャンスモード!大当りの連荘を狙え」といったチャンスモード画像731と、満面の笑顔の熊の達吉700と、最終ラウンドであることを示すラウンド数画像732とが表示される。また、表示画面の下半部には、大当りを示す大当り疑似演出図柄730及び保留表示711が表示される。
図20(b)は、大当り遊技状態の終了後に時短状態(低確率遊技状態)に移行して、大当り遊技の連荘が終了することを示唆する表示の一例を示すものである。連荘終了を示唆する表示は、連荘が終了となる最終の大当り遊技で行われる大当り遊技演出(最終ラウンドが望ましい)において表示される。図例では、表示画面の上半部に、「残念・・連荘できないかも・・」といったチャンスモード終了画像733と、ショックを受けた顔の熊の達吉700と、ラウンド数画像732とが表示される。また、表示画面の下半部には、大当りを示す大当り疑似演出図柄730及び保留表示711が表示される。
図20(c)は、大当り遊技の連荘回数が所定の回数に達し、且つ時間及び時期の判定に応じて実行される特別大当り演出表示の一例を示すものである。特別大当り演出表示は、大当り遊技の連荘終了を示唆する表示(図20(b))が表示された後、当該大当り遊技の終了時に、演出図柄表示装置21の表示画面全体を使用して表示される。図例の特別大当り演出表示では、時間及び時期の判定が夏の午後の場合に、判定結果に応じて、ビーチ風景画像760が表示されている。
このように特別大当り演出表示であるビーチ風景画像740を表示することで、遊技者に、大当り遊技の連荘終了といった遊技の節目を実感させ、且つビーチ風景画像740により遊技者に海水浴へ行こうといった遊技を終了することを連想させることができ、遊技の止め時を示すことができる。
特別大当り演出表示は、ビーチ風景画像740に限らず、時間及び時期の判定に応じて変更する。特別大当り演出表示に用いる遊技の終了を連想させる演出として、例えば、時間及び時期の判定が冬の夕方であれば、図21(a)に示すように鍋の食事風景画像741を表示することが望ましい。また、時間及び時期の判定が春の夜であれば、図21(b)に示すように夜桜花見画像742を表示するようにしてもよい。
尚、何れの季節であっても、時間の判定結果が午前であれば、特別大当り演出表示を行わない。
本実施形態のパチンコ機は、遊技者が借り受けた遊技媒体(遊技球)を使用した遊技の制御を行う遊技制御手段〔図4:40〕と、遊技中に所定の判定条件が成立することで大当りか否かの当否判定を実行する当否判定手段〔図9:S313〕と、当否判定の結果が大当りであると、遊技状態を、入賞の対価の獲得に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段〔図12:特別遊技処理〕と、遊技の進行に応じて演出表示を実行する演出表示実行手段〔図4:42〕と、時間を計時する計時手段と、を備え、演出表示実行手段〔42〕は、当否判定の大当りに関する所定の遊技条件の成立時に、計時手段を参照して時間及び時期を判定し、該判定の結果に応じて、大当りに関する演出表示にて、遊技の節目を示唆する特別大当り演出表示を実行することが可能である。
また本実施形態のパチンコ機は、大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の大当りの当選に有利な状態に移行させる有利状態設定手段〔図15:S434〕を備え、演出表示実行手段〔42〕は、遊技条件として、大当り遊技状態の終了後に有利な状態を経て再び大当り遊技状態へ移行することによる大当り遊技状態の連続発生の回数(連荘回数)が所定の連続発生回数に達したときに、計時手段を参照して時間及び時期を判定し、大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態が設定されない大当り遊技状態のときに、時間及び時期の判定の結果に応じて、特別大当り演出表示を実行することが可能である。
本パチンコ機によれば、有利状態設定手段により大当り遊技の連荘が可能になる。その上で、大当り遊技の連荘が所定の回数継続された後に、連荘が途切れる大当り遊技状態において特別大当り演出表示を行い、遊技の節目を示すことで遊技の達成感を実感させることができる。また、特別大当り演出表示として、時間及び時期に応じて遊技と異なる風景の画像を表示するようにしたので、遊技者に遊技の終了を連想させることで遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
尚、特別大当り演出表示を実行するに当り、時間及び時期を判定するようにしたが、これに限らず、時間のみを判定する構成、又は時期のみを判定する構成としてもよい。
次に第2実施形態の他の実施例について説明する。
上述の第2実施形態の先の実施例では、大当り遊技の連荘回数が所定の回数に達したことを遊技の節目と見做し、時間及び時期に応じて特別大当り遊技演出表示を実行する構成である。これに対して、本実施例は、大当り遊技の連荘中の賞球数が所定の個数に達したことを遊技の節目と見做し、時間及び時期に応じて特別大当り遊技演出表示を実行する構成である。
尚、本実施例のパチンコ機の基本構成は、第2実施形態の先の実施例のそれと同一であり、以下、相違点を中心に本実施例のパチンコ機について説明する。
本パチンコ機では、サブ統合制御装置42において、図22に示す「特別大当り遊技演出表示実行処理B」が実行され、本処理により特別大当り遊技演出表示が実行される。
「特別大当り遊技演出表示実行処理B」は、先ず、大当り遊技の連荘中の賞球数が所定の個数に達したことを示す賞球達成フラグが「0」であるか否かを判定する(S610)。否定判定であれば(S610:no)、S613の処理へ移行する。
前記S610の処理において肯定判定であれば(S610:yes)、S611の処理において大当り遊技の連荘中の賞球数が所定の個数に達したか否かを判定する。否定判定であれば(S611:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチンへリターンして本処理を終了する。
肯定判定であれば(S611:yes)、S612の処理において賞球達成フラグに「1」をセットする。
次に、S613の処理において計時装置の時間及び時期を参照する。続くS614の処理では、計時装置の参照情報に基づいて予め設定された所定の時間であるか否か、及び所定の時期であるか否かを判定する。例えば、所定の時間は、午後であるか、夕方であるか、夜であるか判定する。所定の時期は、四季を判定する。
判定により時間が午前である場合は否定判定となり(S614:no)、S617の処理において賞球達成フラグを「0」にリセットし、その後、リターンする。
前記S614の処理において肯定判定であれば(S614:yes)、S615の処理において大当りの連荘が終了することとなる最終の大当り遊技であるか否かを判定する。
否定判定であれば(S615:no)、リターンする。
肯定判定であれば(S615:yes)、S616の処理において特別大当り演出表示実行処理を行う。この処理により、サブ統合制御装置42は、計時装置の参照情報に基づいて時間及び時期に応じた演出内容を設定する。そしてサブ統合制御装置42は、演出図柄制御装置43へ特別大当り演出表示を実行するためのコマンドを発信し、コマンドを受信した演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21にて特別大当り演出表示が実行される。
尚、実行される特別大当り演出表示は、上述の先の実施例とそれと同様の演出表示である。
第2実施形態の他の実施例のパチンコ機は、大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の大当りの当選に有利な状態に移行させる有利状態設定手段〔図15:S434〕を備え、演出表示実行手段〔42〕は、遊技条件として、大当り遊技状態の終了後に有利な状態を経て再び大当り遊技状態へ移行することにより大当り遊技状態が連続して行われている間に、入賞の対価の獲得数(賞球数)が所定の個数に達したときに、計時手段を参照して時間及び時期を判定し、大当り遊技状態の終了後に有利な状態が設定されない大当り遊技状態のときに、時間及び時期の判定の結果に応じて、特別大当り演出表示を実行することが可能である。
本パチンコ機によれば、有利状態設定手段により大当り遊技の連荘が可能になる。その上で、大当り遊技の連荘中の賞球数が所定の個数に達した後に、大当りの連荘が途切れる大当り遊技状態において特別大当り演出表示を行い、遊技の節目を示すことで遊技の達成感を実感させることができる。また、特別大当り演出表示として、時間及び時期に応じて遊技と異なる風景の画像を表示するようにしたので、遊技者に遊技の終了を連想させることで遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
尚、特別大当り演出表示を実行するに当り、時間及び時期を判定するようにしたが、これに限らず、時間のみを判定する構成、又は時期のみを判定する構成としてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図23乃至図28を用いて本発明を適用した第3実施形態のパチンコ機について説明する。
本実施形態のパチンコ機の基本構成は、第1実施形態のそれと同一であり、以下、相違点を中心に本実施形態のパチンコ機について説明する。
図23は本パチンコ機の遊技仕様を示す図である。図23に示すように、大当り遊技が発生する当選確率は、第1特図と第2特図とにかかわらず、例えば、低確率遊技状態(通常遊技状態)が「300分の1」に、高確率遊技状態(確変遊技状態)が「65分の1」に設定されている。
本パチンコ機は、第1特図、第2特図の大当り遊技にかかわらず、また通常遊技状態、確変遊技状態からの大当り遊技にかかわらず、大当り遊技終了後は確変遊技状態へ移行する。そして、確変遊技状態は、第1特図及び第2特図の変動回数が100回に達するまで継続される構成で、確変遊技状態が継続される確変回数は「100回」に設定されている。
尚、時短回数、規定入賞数、普図当選確率、普電役物開放時間は、第1実施形態の仕様と同一である。
本パチンコ機は、第1実施形態のパチンコ機と同様に、「特図当否判定処理」(図8参照)が実行され、S302の処理にて否定判定であれば(S302:no)、図24に示すS360の処理に移行して、確定図柄表示時間が終了したか否かを判定する。確定図柄表示時間が終了していなければ(S360:no)、「特別遊技処理」へ移行する。
一方、確定図柄表示時間が終了していれば(S360:yes)、S361の確定図柄表示終了の処理により第1特図表示装置28A又は第2特図表示装置28Bの特図の確定図柄表示を終了させる制御を行い、サブ統合制御装置42へ特図に対応する疑似演出図柄の確定表示を終了させるようにコマンドを送信する。
続いて特図の図柄が大当りになる組み合わせであるか否かを判定し(S362)、大当りになる組み合わせであったときは(S362:yes)、確変遊技状態を示す確変フラグが「1」であれば(S363:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S364)。続いて時短状態を示す時短フラグが「1」であれば(S365:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S366)。これらの処理により大当り遊技(特別遊技)中での確変状態及び時短状態に関する遊技状態を通常状態にリセットする。
続いて条件装置の作動を開始させる(S367)。尚、条件装置は特図の当否判定が大当りとなり大当り図柄が確定表示されることにより作動して大当り遊技の開始条件を成立させるものであり、且つ、大当り遊技で役物連続作動装置の作動に必要な装置である。更に役物連続作動装置の作動を開始させる(S368)と共に、大当り開始演出処理を行ない(S369)、「特別遊技処理」へ移行する。また、この処理により、サブ統合制御装置42へ向けて大当り遊技開始コマンドが送信される。
前記S362の処理で大当りになる組み合わせでなければ(S362:no)、確変フラグが「1」であるか否かを判定し(S370)、確変フラグが「1」であれば(S370:yes)、S371の処理において確率変動状態の継続期間をカウントする確変カウンタを減算し、減算した後の確変カウンタが「0」であるか否かを判定する。確変カウンタが「0」であれば(S371:yes)、確変フラグを「0」にリセットする(S372)。尚、前記S370乃至S372の処理は、特許請求の範囲に記載の「制限手段」に相当する。
次に時短フラグが「1」であるか否かを判定し(S373)、時短フラグが「1」であれば(S373:yes)、S374の処理において時短の継続期間をカウントする時短カウンタを減算し、減算した後の時短カウンタが「0」であるか否かを判定する。時短カウンタが「0」であれば(S374:yes)、時短フラグを「0」にリセットする(S375)。
続くS376の状態指定コマンド送信処理では、遊技状態を示す確変フラグや時短フラグの情報等を含む状態指定コマンドを、サブ統合制御装置42へ送信する。その後、「特別遊技処理」に移行する。
本パチンコ機は、第1実施形態のパチンコ機と同様に、「特別遊技処理」(図12参照)が実行され、S403の処理で大当り終了演出中であれば(S403:yes)、図25に示すように、大当り終了演出時間が経過したか否かを確認し(S450)、該時間の経過を確認すれば(S450:yes)、S451の役物連続作動装置の作動を停止する処理を実行し、続いて条件装置の作動を停止する処理を実行する(S452)。
続く、S453の処理において大当り遊技終了後に確変遊技状態とする設定があるか否かを確認し、確変の設定があれば(S453:yes)、S454の処理において確変遊技状態が第1特図及び第2特図の変動回数が100回に達するまで継続されるように、確変回数に100回を設定する。その後、S455の処理において確変フラグに「1」をセットする。これにより大当り遊技終了後に確変遊技状態が付与される。
次にS456の処理では前記大当り図柄に応じて時短設定があるか否かを確認し、時短設定があれば(S456:yes)、S457の処理において時短状態が第1特図及び第2特図の変動回数が100回に達するまで継続されるように、時短回数に100回を設定する。その後、時短フラグに「1」をセットする(S438)。これにより大当り遊技終了後に時短状態が付与される。その後、特図の大当り終了コマンド送信の処理(S439)を実行し、この処理でサブ統合制御装置42、演出図柄制御装置43に大当り終了コマンドを送信し、大当り遊技を終了してリターンする。
本パチンコ機は、大当り遊技状態の終了後、確変遊技状態に移行し、遊技の進行により確変回数が100回に達して確変遊技状態が制限され、通常確率状態に戻ることを遊技の節目と見做なす。確変遊技状態が継続される確変回数が所定の回数(100回)に達すると、計時装置を参照して時間及び時期を判定し、所定の時間及び時期であれば、これらに応じて特別な演出内容を選択する。そして、確変遊技状態が終了することとなる最終特図変動時にて、遊技の節目を示して遊技者に遊技の終了を連想させる特別大当り演出表示を実行するものである。
本パチンコ機では、サブ統合制御装置42において、図26に示す「特別大当り遊技演出表示実行処理C」が実行され、本処理により特別大当り遊技演出表示が演出図柄表示21にて実行される。
「特別大当り遊技演出表示実行処理C」は、先ず、確変遊技状態が終了することを示す特典終了フラグが「0」であるか否かを判定する(S620)。否定判定であれば(S620:no)、S623の処理へ移行する。
前記S620の処理において肯定判定であれば(S620:yes)、S621の処理において確変回数が所定の回数(100回)に達したか否かを判定する。否定判定であれば(S621:no)、サブ統合制御装置42で実行されるメインルーチンへリターンして本処理を終了する。
肯定判定であれば(S621:yes)、S622の処理において特典終了フラグに「1」をセットする。
次に、S623の処理において計時装置の時間及び時期を参照する。続くS624の処理では、計時装置の参照情報に基づいて予め設定された所定の時間であるか否か、及び所定の時期であるか否かを判定する。例えば、所定の時間は、午後であるか、夕方であるか、夜であるか判定する。所定の時期は、四季を判定する。
判定により時間が午前である場合は否定判定となり(S624:no)、S627の処理において特典終了フラグを「0」にリセットし、その後にリターンする。
前記S624の処理において肯定判定であれば(S624:yes)、S625の処理において確変遊技状態が終了することとなる最終の特図変動であるか否かを判定する。
否定判定であれば(S625:no)、リターンする。
肯定判定であれば(S625:yes)、S626の処理において特別大当り演出表示実行処理を行う。この処理により、サブ統合制御装置42は、計時装置の参照情報に基づいて時間及び時期に応じた演出内容を設定する。そしてサブ統合制御装置42は、演出図柄制御装置43へ特別大当り演出表示を実行するためのコマンドを発信し、コマンドを受信した演出図柄制御装置43を介して演出図柄表示装置21にて特別大当り演出表示が実行される。
図27乃至図28を用いて、特別大当り演出表示に関連する表示態様について説明する。
図27(a)は、大当り遊技状態の終了後に確変遊技状態に移行した確変モード(バトルチャンスモード)を示唆する表示の一例を示すものである。確変モードを示唆する表示は、特図の変動に伴う演出図柄表示装置21の疑似演出図柄の変動時に行われる。図例では、表示画面の上端部に、「バトルチャンス」といった確変遊技状態を示すチャンス画像750が表示される。そして表示画面のほぼ全体を用いて、二人の挌闘家が対決する格闘画像751と、変動中の疑似演出図柄710及び保留表示711が表示される。
図27(b)は、確変回数が所定の回数に達し、且つ時間及び時期の判定に応じて実行される特別大当り演出表示の一例を示すものである。特別大当り演出表示は、確変遊技状態が終了となる最終の図柄の変動時に演出図柄表示装置21の表示画面全体を使用して表示される。図例の特別大当り演出表示は、時間及び時期の判定が夏の午後の場合に、判定結果に応じて、疑似演出図柄710を含むビーチ風景画像760が表示されている。
このように特別大当り演出表示であるビーチ風景画像760を表示することで、遊技者に、確変遊技状態終了といった遊技の節目を実感させ、且つビーチ風景画像760により遊技者に海水浴へ行こうといった遊技を終了することを連想させることができ、遊技の止め時を示すことができる。
尚、特別大当り演出表示は、疑似演出図柄710の変動中は勿論、ハズレ図柄の確定表示中にも行う。このように特別大当り演出表示は、ハズレ図柄の確定表示中に行うことで遊技者に確変遊技状態終了といった遊技の節目をより実感させることができる。
特別大当り演出表示は、ビーチ風景画像740に限らず、時間及び時期の判定に応じて変更する。特別大当り演出表示に用いる遊技の終了を連想させる演出として、例えば、時間及び時期の判定が冬の夕方であれば、図28(a)に示すように鍋の食事風景画像741を表示することが望ましい。また、時間及び時期の判定が春の夜であれば、図28(b)に示すように夜桜花見画像742を表示するようにしてもよい。
尚、何れの季節であっても、時間の判定結果が午前であれば、特別大当り演出表示を行わない。
本実施形態のパチンコ機は、大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の大当りの当選に有利な状態に移行させる有利状態設定手段〔図15:S434〕と、有利な状態で、当否判定に伴う図柄変動の変動回数が所定の変動回数に達すると有利な状態を終了する制限手段〔図24:S370乃至S372〕と、を備え、演出表示実行手段〔42〕は、遊技条件として、有利な状態(確変遊技状態)が制限手段により制限されるときに、計時手段を参照し、有利な状態での最後の図柄変動時に、判定の結果に応じて、特別大当り演出表示を実行することが可能である。
本パチンコ機によれば、有利状態設定手段により遊技者の大当り遊技獲得への期待感を高めることが可能になる。その上で、次回の大当りの当選に有利な状態(確変遊技状態)での図柄変動回数が所定の回数に達して、制限手段により大当りの当選に有利な状態が終了するときに特別大当り演出表示を行い、遊技の節目を示すことで遊技の達成感を実感させることができる。また、特別大当り演出表示として、時間及び時期に応じて遊技と異なる風景の画像を表示するようにしたので、遊技者に遊技の終了を連想させることで遊技者に遊技の止め時を実感させることができる。従って、遊技者に遊技に対する満足感を与え、遊技を終了するように促すことが可能となる。
尚、特別大当り演出表示を実行するに当り、時間及び時期を判定するようにしたが、これに限らず、時間のみを判定する構成、又は時期のみを判定する構成としてもよい。また、特別大当り遊技演出表示は、確変遊技状態が終了した後のタイミングで実行するようにしてもよい。更に、特別大当り遊技演出表示は確変遊技状態の終了に限らず、低確率時短状態の終了時に実行するようにしてもよい。この場合、図25に示したS458の処理が、特許請求の範囲に記載の「有利状態設定手段」に相当する。
本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、発射された遊技球を遊技機内部で回収し、再び発射装置により発射すると共に、ICカードなどの記憶媒体を用いて遊技者の持ち球数をデータとして管理する封入式遊技機に本発明を適用してもよい。
また本発明は、遊技媒体としてメダルを用いて遊技を行う回胴式遊技機(スロット遊技機)に適用してもよい。更に、遊技媒体として遊技球を用いてスロット遊技機と同様の遊技を行う回胴式遊技機(パロット遊技機)に適用してもよい。
1 パチンコ機
2 遊技盤
21 演出図柄表示装置
22 普図作動ゲート
23 第1特図始動口
24 第2特図始動口
25 大入賞口
40 主制御装置(遊技制御手段、当否判定手段、大当り遊技状態移行手段、有利状態設定手段、制限手段)
42 サブ統合制御装置(演出表示実行手段、遊技課題設定手段、計時手段)

Claims (7)

  1. 遊技者が借り受けた遊技媒体を使用した遊技の制御を行う遊技制御手段と、
    遊技中に所定の判定条件が成立することで大当りか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りであると、遊技状態を、入賞の対価の獲得に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段と、
    遊技の進行に応じて演出表示を実行する演出表示実行手段と、を備えた遊技機において、
    前記演出表示実行手段は、遊技者が遊技を継続することに応じて達成可能な遊技課題を設定する遊技課題設定手段を備え、該遊技課題設定手段により設定された前記遊技課題が達成されることに応じて、前記遊技課題の完了を報知すると共に遊技の節目を示唆する特別演出表示を実行可能とすることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    時間を計時する計時手段を備え、
    前記遊技課題設定手段は、前記計時手段の計時に応じて、1日毎に前記遊技課題を更新せしめることを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記遊技課題設定手段は、遊技機の電源が遮断され、電源が再投入されることにより前記遊技課題を更新せしめることを特徴とする遊技機。
  4. 遊技者が借り受けた遊技媒体を使用した遊技の制御を行う遊技制御手段と、
    遊技中に所定の判定条件が成立することで大当りか否かの当否判定を実行する当否判定手段と、
    前記当否判定の結果が大当りであると、遊技状態を、入賞の対価の獲得に有利な大当り遊技状態に移行させる大当り遊技状態移行手段と、
    遊技の進行に応じて演出表示を実行する演出表示実行手段と、
    時間を計時する計時手段と、を備え、
    前記演出表示実行手段は、前記当否判定の大当りに関する所定の遊技条件の成立時に、前記計時手段を参照して時間及び/又は時期を判定し、該判定の結果に応じて、前記大当りに関する演出表示にて、遊技の節目を示唆する特別大当り演出表示を実行可能とすることを特徴とする遊技機。
  5. 請求項4に記載の遊技機において、
    前記大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の前記大当りの当選に有利な状態に移行させる有利状態設定手段を備え、
    前記演出表示実行手段は、前記遊技条件として、前記大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態を経て再び大当り遊技状態へ移行することによる大当り遊技状態の連続発生の回数が所定の連続発生回数に達したときに、前記計時手段を参照して時間及び/又は時期を判定し、前記大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態が設定されない大当り遊技状態のときに、前記判定の結果に応じて、前記特別大当り演出表示を実行可能とすることを特徴とする遊技機。
  6. 請求項4に記載の遊技機において、
    前記大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の前記大当りの当選に有利な状態に移行させる有利状態設定手段を備え、
    前記演出表示実行手段は、前記遊技条件として、前記大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態を経て再び大当り遊技状態へ移行することにより大当り遊技状態が連続して行われている間に、前記入賞の対価の獲得数が所定の獲得数に達したときに、前記計時手段を参照して時間及び/又は時期を判定し、前記大当り遊技状態の終了後に前記有利な状態が設定されない大当り遊技状態のときに、前記判定の結果に応じて、前記特別大当り演出表示を実行可能とすることを特徴とする遊技機。
  7. 請求項4に記載の遊技機において、
    前記大当り遊技状態の終了後に、遊技状態を次回の前記大当りの当選に有利な状態に設定する有利状態設定手段と、
    前記有利な状態で、前記当否判定に伴う図柄変動の変動回数が所定の変動回数に達すると前記有利な状態を終了する制限手段と、を備え、
    前記演出表示実行手段は、前記遊技条件として、前記有利な状態が前記制限手段により制限される及び/又は制限されたときに、前記計時手段を参照し、前記有利な状態での最後の前記図柄変動時に、前記判定の結果に応じて、前記特別大当り演出表示を実行可能とすることを特徴とする遊技機。
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