JP6491343B2 - 株式売買システム、株式売買方法、証券システム、売買端末、及びコンピュータプログラム - Google Patents

株式売買システム、株式売買方法、証券システム、売買端末、及びコンピュータプログラム

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Description

本発明は、株取引のための売買方法、売買端末及び証券システム等に関し、より詳細には、携帯端末を用いた株取引のための売買支援方法、売買端末及び証券システム等に関する。
従来、通信機能を有するコンピュータ、スマートフォン、携帯電話機のような通信端末装置を用いてオンラインで、投資家が株式、投資信託等の金融商品の売買を行えるようにしたサービスが広く一般に利用されている。オンラインによる金融商品の取引では、銘柄の選択、取引種類(購入又は売却)の選択、投資金額の決定等を行う取引画面を投資家(ユーザー)の通信端末装置に提示し、その取引画面を通じて各種ユーザー操作を受け付けて取引を行うことになる。
このようなオンライン取引の方式としては、ユーザー側の携帯端末に取引用のアプリケーション(「アプリ」ともいう。)をインストールし、ユーザー操作による指示等を適宜、ネットワークを通じて証券システムに送信して行う方式と、オンライン取引用のウェブサイトにPCによりアクセスし、このウェブサイトによる画面を通じて取引を行う方法がある。
なお、株式の売買取引では、株数を指定する株数単位で取引を行うことが一般的であるが、取引金額を指定する金額単位(金額指定)で取引を行うサービスも存在する(下記の特許文献1の段落0009、下記の特許文献2の段落0008、下記の特許文献3の段落0041等参照)。
特開2004−302745号公報 特開2004−29882号公報 特開2004−234140号公報
しかしながら、携帯端末にインストールされるアプリは従来のPC用ウェブサイトを焼き直したものばかりであり、ユーザー体験が優れているとは言い難い。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯端末上での株式の取引体験を改善することのできる売買方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、上記売買方法を用いた売買端末又は証券システムを提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、株取引のための売買方法であって、選択された株式の銘柄の取引金額の入力を受けるステップと、前記取引金額に基づいて、各銘柄の株価を記憶する株価テーブルを参照して、前記取引金額に対応する株価及び株数を表示するステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において、株価テーブルは、株式市場の開場時のためのテーブルと閉場時のためのテーブルとを含むことを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記閉場時のためのテーブルが記憶する各銘柄の株価は、前記各銘柄の閉場時又は閉場前の価格を基準として閉場時のスプレッドを加減して決定されることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記閉場時のスプレッドは、各銘柄の在庫状況に応じて増減されることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、コンピュータに、株取引の売買方法を実行させるためのプログラムであって、前記売買方法は、選択された株式の銘柄の取引金額の入力を受けるステップと、前記取引金額に基づいて、各銘柄の株価を記憶する株価テーブルを参照して、前記取引金額に対応する株価及び株数を算出するステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、株取引のための売買端末であって、選択された株式の銘柄の取引金額の入力を受けるインターフェースと、前記取引金額に基づいて、各銘柄の株価を記憶する株価テーブルを参照して、前記取引金額に対応する株価及び株数を表示する表示部とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、第6の態様において、前記インターフェースは、スロットマシン状に回転することを特徴とする。
また、本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記回転は、ユーザーの購入可能額に達するとそれ以上回転しないことを特徴とする。
また、本発明の第9の態様は、第6の態様において、前記インターフェースは、銘柄を表す画像をドラッグして所定の位置に移動させることにより、前記所定の位置に関連づけられた取引金額が入力されることを特徴とする。
また、本発明の第10の態様は、第6の態様において、前記インターフェースは、金額を表す画像をドラッグして所定の位置に移動させることにより、前記所定の位置に関連づけられた銘柄の取引金額が入力されることを特徴とする。
また、本発明の第11の態様は、第6の態様において、前記インターフェースは、射的ゲームであることを特徴とする。
また、本発明の第12の態様は、第6から第11のいずれかの態様において、前記インターフェースは、金額指定のみを行う入力画面であることを特徴とする。
また、本発明の第13の態様は、第6から第12のいずれかの態様において、取引対象の銘柄は、予め選定された売買取引が可能な株式銘柄の一覧表示から選択されることを特徴とする。
また、本発明の第14の態様は、第13の態様において、取引対象の銘柄は、キーワード検索を必要とすることなく一覧表示されることを特徴とする。
また、本発明の第15の態様は、第6から第14のいずれかの態様において、前記選択された銘柄の取引を実行するための取引実行要求を送信する通信部を備えることを特徴とする。
また、本発明の第16の態様は、第15の態様において、前記取引実行要求は、前記売買端末のユーザーのユーザー識別子、取引対象の銘柄、株価、及び株数を含むことを特徴とする。
また、本発明の第17の態様は、第16の態様において、前記取引実行要求は、取引金額をさらに含むことを特徴とする。
また、本発明の第18の態様は、株取引のための証券システムであって、選択された株式の銘柄の取引金額の入力を受ける通信部と、前記取引金額に基づいて、各銘柄の株価を記憶する株価テーブルを参照して、前記取引金額に対応する株価及び株数を算出する算出部とを備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、選択された株式の銘柄の取引金額の入力を受け取り、当該取引金額に基づいて、各銘柄の株価を記憶する株価テーブルを参照して当該取引金額に対応する株価及び株数を取得することによって、直観的なグラフィカルな操作による入力が可能となり、携帯端末上での株式の取引体験を大幅に改善される。
第1の実施形態にかかる株式の売買システムを示す図である。 第1の実施形態にかかる売買端末上で実行される売買方法の流れを示す図である。 あらかじめ選定された取扱い銘柄の一覧表示の一例である。 選択された銘柄を購入するのか売却するのかを選択するための画面の一例である。 取引金額を指定するためのインターフェースの一例である。 取引金額に基づき算出された株価及び株数の表示画面の一例である。 取引の最終意思確認画面の一例である。 注文が成立した旨の表示画面の一例である。 取引金額のグラフィカルな入力のためのインターフェースの一例である。 取引金額のグラフィカルな入力のためのインターフェースの一例である。 取引金額のグラフィカルな入力のためのインターフェースの一例である。 売買端末(スマートフォン:通信端末装置)の主要な内部構成を示すブロック図である。 ログイン画面を示す概略図である。 銘柄一覧画面を示す概略図である。 選択銘柄画面を示す概略図である。 取引金額入力画面を示す概略図である。 パスコード入力画面を示す概略図である。 意思確認画面を示す概略図である。 注文成立画面を示す概略図である。 証券システム(サーバコンピュータ)の主要な内部構成を示すブロック図である。 銘柄DB(データベース)の一例を示す図表である。 株価テーブルの一例を示す図表である。 ユーザーDBの一例を示す図表である。 ユーザー口座DBの中身の概要を示す概略図である。 ユーザー口座テーブルの中身の一例を示す図表である。 ユーザー所有銘柄DBの一例を示す図表である。 株式売買方法の処理手順を示す第1フローチャートである。 株式売買方法の処理手順を示す第2フローチャートである。 株式売買方法の処理手順を示す第3フローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態にかかる株式の売買システムを示す。売買システム100は、売買端末110と、売買端末110とインターネット上で接続された証券システム120と、証券システム120と直接的又は間接的に接続された証券取引所システム130とを有する。
売買端末110は、図1に示すように、CPUなどの処理部111と、通信部112と、記憶部113とを有するスマートフォン、タブレットなどの携帯端末である。当該携帯端末上で売買取引のためのプログラム(以下「売買プログラム」)を実行することにより、以下で説明する各機能を備えた株式の売買端末が構成される。
図示しないが、証券システム120もCPUなどの処理部と、通信部と、記憶部とを備え、所要の機能をプログラムの実行により担わせることができる。
証券取引所システム130は、国内又は国外の株式市場での売買を行うためのシステムで、証券システム120との間に別の証券会社等のシステムが介在する場合もある。
図2に、売買端末上で実行される売買方法の流れを示す。まず、売買端末110の表示画面に、売買取引が可能な株式銘柄の一覧が表示される(S201)。売買プログラムが実行されると、証券システム120で取り扱う銘柄が取得され、それらのうちの少なくとも一部を一覧表示にして示す(図3)。図3の例では、一覧表示を4頁に区分し、各頁には3×3の9銘柄が表示されている。3×3のほか、3×2、4×2、4×3、4×4などとすることもできる。たとえば日本では5未満の特定の銘柄の推奨は株式取引業界における協会自主規制ルールにより規制されているため、各頁の銘柄数は5以上とするのが適切である。一覧表示の態様は、図3のようなマトリクス表示の例のほかにリスト表示などさまざまなものが考えられるが、あらかじめ取扱い銘柄を選定しておくことで、ユーザーである投資家に求める入力を低減することができる。また、このようにすると、ユーザーによるキーワード検索の必要性を取り除くことができ、自ら検索するために求められる知識のあまりないユーザーも株取引を始めることができる。取扱い銘柄の選定は、たとえばB2Cであることを基準として行うことができる。B2Cであるとその商品・サービスが広く使われており認知度が高く、ユーザーの購入意欲が高く、逆にB2Bであるとユーザーにより選択される可能性が低いため、あらかじめ一覧表示から外しておくことで、銘柄選択の負担軽減が可能である。
証券システム120は、取扱銘柄一覧を記憶した銘柄テーブルを有する。銘柄テーブルには、各銘柄につき、各銘柄をユニークに特定するユニークコード、国コード、市場コード(NASDAQ、東証等)、銘柄コード、銘柄名、最終取引日、上場廃止日、売買停止フラグ、決算期、銘柄アイコンなどが含まれ、一覧表示では、銘柄テーブルから取得した銘柄アイコンを表示に用いることができる。ここで、銘柄テーブルは単一のテーブルに限られず、1又は複数のテーブルから構成されていてもよい。
表示された銘柄からユーザーがいずれかの銘柄を選択すると、選択された銘柄の売買を行うためのボタンが売買端末110に表示される(S202)。図4の例では、「買う」ボタン及び「売る」ボタンを表示し、選択銘柄を購入するのか売却するのかが選択可能である。ここでは、選択された銘柄についての情報をユーザーに提供してもよい。
ユーザーが購入又は売却の意思表示をすると、取引金額(購入金額又は売却金額)が入力される(S203)。ここでは、選択された銘柄の取引の意思表示を求める画面(図4)を経てから取引金額の入力画面に遷移しているが、銘柄一覧で選択が行われたら、取引金額の入力画面に遷移させて、ユーザーのタップ数を減少させることができる。
図5の例では、1万円単位で購入金額を指定するためのスロットマシン状のインターフェース(「ピッカー」とも呼ばれる。)が表示され、ユーザーは、各桁の数字を回転させることで金額指定を行うことができる。取引金額の入力画面には、証券システム120で管理される当該ユーザーの購入可能額を表示しておくことができる。各桁の数字は、当該ユーザーのその時点における購入可能額に達するとそれ以上回転しないようにすることができる。たとえば、購入可能額に近づくにつれて回転に要する入力の強度を増加させて、回転速度が低下するようにしてもよい。図示の例では、ユーザーがさらに「買う」ボタンをタップすることで金額指定が確定するが、確定の態様はこれに限定されない。また、図5に示すように、インターフェースを金額指定のみが入力される入力画面とすることによって、従来の煩雑な入力画面と比較して、ユーザーの操作性が著しく高められる。
入力された取引金額は次に、株価及び株数に変換され、売買端末110に表示される(S204)。図6の例では、指定された買付予定額1万円に基づいて、株数0.94154株、(株価)買付価格88.09ドルが算出されている。取引銘柄は外国株であるため、為替レート1ドル120.57円もここでは用いられている。
取引金額から株価及び株数の算出には、証券システム120に記憶された各銘柄の株価を記憶した株価テーブルが参照される。この株価は、株式市場の開場時と閉場時で必要に応じて異なる方法で決定されるものである。
開場時は、たとえば取引金額の確定時又は確定後の市場価格を用いて決定することができる。株価を市場価格自体としてユーザーが別途手数料を支払う形としてもよいが、市場価格を基準として一定のスプレッド(価格差)を加減して決定すると、ユーザーが指定した取引金額を超える費用が発生することを避けることができる。たとえば、Google(登録商標)の株式を顧客が買い付ける場合、市場価格をリアルタイムに読み込み、その市場価格に一定のスプレッドを上乗せした価格で顧客に提示することができる。一方で、Googleの株式を顧客が売却する場合、市場価格をリアルタイムで読み込み、その市場価格から一定のスプレッドを差し引いた価格を顧客に提示することができる。
閉場時は、市場の終値等、閉場時又は閉場前の価格自体としてもよいが、当該価格を基準としてスプレッドを加減して決定してもよい。この際、閉場時のスプレッドは、当該銘柄の在庫状況に照らして増減し、具体的には、顧客が買い付けるときは証券システム120において相対取引で取得している当該銘柄の在庫が少なくなっていくため、一定の在庫基準以下になるとスプレッドを増加させ、顧客が売却するときは証券システム120において相対取引で取得している当該銘柄の在庫が多くなっていくため、一定の在庫基準を超えるとスプレッドを増加させることで需給を調整し、ユーザーは、閉場時も安定してリアルタイムに売買が可能となる。
なお、本発明は、証券システム120の運営者が各銘柄の在庫を取得して、ユーザーに対しては相対取引で株式の購入及び売却を提供することが前提となっている。これにより、市場における最低取引金額を下回る1万円等の低額取引の提供が可能となっている。持ち株数等の在庫状況は、各銘柄の在庫テーブルに記憶してもよいし、銘柄テーブルに記憶してもよい。
金額指定が確定した後、売買端末110は証券システム120に対して取引金額を含む変換要求を送信し、証券システム120は株価テーブルを参照して当該取引金額に対応する株価及び株数を算出する。株価テーブルに記憶された株価の決定に必要な市場価格は、証券取引所システム130から毎秒配信されているデータを3秒、5秒等の所定の秒間隔で受信したリアルタイムのものとすることができる。算出された株価及び株数は売買端末110に送信し、図6に示すように表示画面に出力することができる。株価テーブルは売買端末110にローカルに記憶しておくことも可能だが、証券システム120に記憶することでデータを最新に保ち、リアルタイムに開場時の株価を算出ができる。開場時の株価テーブルを売買端末110に、閉場時の株価テーブルを証券システム120に記憶するといったことも可能である。
金額指定の確定には、図6に示すように、必要に応じてパスコードの入力をユーザーに求め、さらに、図7に示すように、取引の意思確認を改めて行ってもよい。
算出された株価及び株数の下で、取引の意思確認が最終的に済むと、売買端末110から証券システム120に取引を実行するための取引実行要求が送信される(S205)。取引実行要求には、売買端末110のユーザーのユーザー識別子、取引銘柄、株価、及び株数が含まれ、取引金額をさらに含んでもよい。証券システム120で算出した株価及び株数を記憶しておき、ユーザーの取引の最終意思確認が済むことで記憶しておいた株価及び株数で取引を実行することも可能であり、この場合には取引実行要求は、ユーザー識別子、取引銘柄、及び必要に応じて取引金額を含むが、このようにすると、最終的に実行されない可能性のある取引のためのデータを膨大に蓄積しておかなければならなくなる側面もある。
取引実行要求が証券システム120において正常に処理されると、図8に示すように、売買端末110に注文が成立した旨の表示を行うことができる。
従来は、株取引には両手10本指を使った操作が前提とされるPC用ウェブサイトにおける株価及び株数の指定が欠かせなかったが、本実施形態の売買方法では、ユーザーが指定すべきパラメータを購入金額又は売却金額といった取引金額に絞ったことにより、スマートフォン、タブレットなどの1本指による操作が前提とされた携帯端末の一特徴である直観的なグラフィカルな操作による入力が可能となり、ユーザーの入力負担を大幅に低減し、株取引の裾野を広げることができる。従来は株価及び株数をともに指定することが必要であり、それが携帯端末における操作を困難なものとしていたが、本実施形態ではこれらに代替して取引金額のみの指定でよく、1本指による操作への最適化が可能となっている。
さらに、上述のとおり、あらかじめ取扱い銘柄を選定しておくことで、ユーザーの入力負担、調査負担等の低減が可能である。
(第2の実施形態)
取引金額のグラフィカルな入力には、さまざまな態様があり、以下に例を示す。
図5では、スロットマシン状のインターフェースとしたが、たとえばルーレット状とすることもできる。
また、図9に示すような入力もできる。すなわち、取引を行う銘柄を表すアイコンなどの画像をドラッグして所定の位置に移動させることで、当該所定の位置に関連づけられた取引金額を当該銘柄の取引金額の指定・入力とすることができる。
また、図10に示すように、1万円、10万円等の金額を表すアイコンなどの画像をたとえば券売機を模した画像が配置された所定の位置にドラッグすることで、当該所定の位置に関連づけられた銘柄の取引金額の指定・入力とすることができる。図11も同様で、この例では、金額を表す画像を銘柄に関連づけられた所定の位置にドラッグして移動させることで、当該銘柄の取引金額の指定・入力とし、ここで必要に応じてユーザーに取引の意思確認を行うことで、ユーザーのポートフォリオの一覧に追加して表示させている。ポートフォリオの表示態様としては、円グラフにより各銘柄の割合を示すこともできる。
また、インターフェースは、射的ゲームとすることができ、たとえば所定の位置に金額を表す矢等のアイテムを当てることにより、当該所定の位置に関連づけられた銘柄の取引金額とすることができる。また、所定の位置に銘柄を表す矢等のアイテムを当てることにより、当該所定の位置に関連づけられた取引金額を当該銘柄の取引金額とすることができる。
従来のように売買を行う株価及び株数の指定が必要であると、こうしたグラフィカルな操作が不可能又は困難であるが、第1の実施形態において説明したように、本発明にかかる株価テーブルを参照して取引金額から株価及び株数を算出することにより、これまでにない株取引のための多様なインターフェースが可能となる。
上述した本発明に関する内容について以下に、更に詳しく説明していく。図12は、図1で示す売買端末110の内部構成を示すブロック図である。売買端末110は上述したように、スマートフォン、タブレットなどの携帯端末(ユーザー端末)であり、この種の携帯端末は様々なプログラム(アプリ)をインストールすることにより各種機能に応じた処理を行うので、一種のコンピュータに相当する。なお、図1では図示内容が煩雑になるのを避けるため、1台の売買端末110を示すに留まるが、実際の売買システム100においては、ユーザー数に応じた複数の売買端末110が使用されることになり、これらの売買端末110は、証券システム120にとっては外部端末(外部の売買端末)に該当する。
図12は、売買端末110がスマートフォンである場合の内部構成を示し、CPUなどの処理部111に、通信部112、記憶部113、RAM114、ROM115、入出力部116、及び操作部117等の各種デバイスを内部バス110aで接続したものになっている。なお、売買端末がタブレット、ノート型のパソコン(コンピュータ)であっても、内部構成は基本的に図12に準じたものになる。
売買端末110の通信部112は、ネットワークを介した無線通信処理に加えて、処理部111の制御に従って所定の電話番号へ電話をかける機能(発呼機能)及び電話を受ける機能(着呼機能)等を有する。RAM114は、処理部111の処理に伴う内容、ファイル等を一時的に記憶するものである。ROM115は、処理部111の基本的な処理内容を規定したプログラム等を記憶すると共に、スマートフォンを識別する識別情報(UID)等も格納している。なお、このUIDは、上述した通信部113で通信(送信)する際、送信内容に含まれるようになっている(例えば、送信パケットのヘッダ等にUIDを含めて送信が行われる)。
入出力部116は、タッチパネル機能を具備したディスプレイ118を接続しており、処理部111の制御処理により生成された各種画面(図3〜9等に示す画面参照)をディスプレイ118に出力する処理を行い、それにより、出力した画面内容がディスプレイ118に表示されることになる。また、入出力部116は、ディスプレイ118の表面をユーザーがタッチすることで受け付けた操作内容を処理部111へ送る処理も行い、これによりユーザーの様々な操作内容を売買端末110が受け付けることになる。なお、ユーザーがディスプレイ118の表面をタッチすることで受け付ける操作内容は、表示している画面内容に応じて適宜、変化する。
操作部117は、売買端末110の筐体に設けられたハードボタンであり、操作部117が操作されると、操作された旨が処理部111に伝えられる。操作部117の操作による意味合いは、売買端末110の処理状況により様々なものになり、例えば、アプリを起動している状況で、操作部117が操作されると、アプリを終了する動作が行われるので、この場合、操作部117の操作は、アプリの終了指示をユーザから受け付けることになる。本発明の場合、オンライン株式取引用の株式取引アプリP2(記憶部113にインストールされているもの)を用いるので、株式取引アプリP2を起動している状態で、操作部117が操作されると、株式取引アプリP2の終了指示を売買端末110が受け付けたことになって、株式取引アプリP2のログオフ指示が証券会社の証券システム120へ送信されることになる。
記憶部113は、OSプログラムP1、株式取引アプリP2、及びその他の各種アプリ等のプログラムを記憶(インストール)している。OSプログラムP1は、オペレーティングシステムに相当する基本プログラムであり、売買端末110が一種のコンピュータとして機能するための処理部111の処理を規定している。OSプログラムP1が規定する基本的な処理の一つとしては、売買端末110が使用できる状態になったときに、最初にディスプレイ118にホーム画面を表示することが挙げられ、このホーム画面においては、記憶部113にインストールされている各種アプリに応じたアイコン等を配置することも、OSプログラムP1の規定する処理によるものとなっている。
記憶部113に記憶される株式取引アプリP2は、証券システム120が提供するオンライン株式取引サービスに応じたアプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)であり、株式取引用の各種画面をディスプレイ118に表示させて、その画面におけるユーザー操作に伴い各種設定、及び売買指示等を証券システム120へ送信する処理等に応じた各種制御を処理部111が行うことを規定したものになっており、このような規定内容により、処理部111は様々な画面を生成して表示する処理を行うなどの各種手段等として機能する。なお、株式取引アプリP2は、処理を規定したプログラムコードに加えて、様々な画面を表示するための各画面パーツ(ボタン等)に応じた画面データも含む。
株式取引アプリP2は、ダウンロード又は記憶媒体等を通じて売買端末110に取得されて、記憶部113へインストールされる。インストールが完了すると、OSプログラムP1に基づくホーム画面の中に、株式取引アプリP2を起動させるための株取引アイコンが選択可能に配置される。そして、この株取引アイコンを選択するユーザー操作を売買端末110が受け付けると、そのときに既にログイン状態であれば、売買端末110(処理部111)は、図14に示す銘柄一覧画面12をディスプレイ118に表示し、ログイン状態でなければ、ログイン用の画面(図13のログイン画面11)を生成してディスプレイ118に表示する処理を行う。
図13は、ディスプレイ118に表示されるログイン画面11の一例を示し、処理部111の処理により、ログイン画面用の画面データに基づき生成される。ログイン画面11は、メールアドレス(ユーザーID)入力欄11a、パスワード入力欄11b、及び選択可能なログインボタン11cを配置している。このように配置された各部に応じたパーツのデータも、ログイン画面用の画面データは含んでいる。ログイン画面11を表示した状態で、上述したOSプログラムP1が規定する処理に応じた機能により、画面下半分にソフトキーボード10を表示し、このソフトキーボード10に含まれる各キーをユーザが操作することで、各入力欄11a、11bに所定の内容を入力していくことになる。なお、入力するパスワードは、株式取引サービスへのユーザー登録時に、ユーザーごとに定められたものである(後述の図23のユーザーDB23参照)。
そして、各入力欄11a、11bへ所定の内容が入力された状態で、ログインボタン11cの選択操作を売買端末110が受け付けると、入力された内容がユーザーのログイン情報として、証券システム120へ向けて送信されるように作り込みされており、このような作り込みの内容等を規定したデータ(スクリプト系言語等で記載されたデータ)も、ログイン画面用の画面データに含まれる(選択操作が可能なボタンに関する内容は、他の画面データでも同様である)。
なお、後述するように、証券システム120へログイン情報を送信して、ログインが完了すると、ログイン完了通知が売買端末110へ送信されると共に、ログインの完了したユーザの情報及び各銘柄の株価等を含む情報が、ログイン情報を送信した売買端末110へ証券システム120から送信されるようになり、特に、株式市場開場時であれば、株価等も随時変化することから、証券システム120からも随時、株価等を含む情報が売買端末110へ送信(プッシュ送信)されてくることになる。また、証券システム120へログイン情報を送信しても、ログイン情報の不一致等によりログインが完了しなかった場合は、証券システム120からログイン不可通知が売買端末110へ送信されることになる。売買端末110(処理部111)は、ログイン不可通知を受信すれば、再度の入力機会を確保するために、パスワードが一致しなかった旨を示すログイン画面(構成的には図13と同等のもの)をディスプレイ118に表示する処理を行うことになる。
図14に示す銘柄一覧画面12は、ログイン情報の送信に応じて、証券システム120からログイン完了通知を受信した場合、ディスプレイ118に表示される画面であり、図3に示す画面と同等なものである。この銘柄一覧画面12は、購入対象となる銘柄に応じた選択可能な銘柄アイコン12a〜12iを配置したものになっている。各銘柄アイコン12a〜12iの中のいずれか一つの銘柄アイコンの選択操作が行われると、選択された銘柄アイコンに応じた銘柄用の画面にディスプレイ118の表示が切り替わるようになっている。
上述した各銘柄アイコン12a〜12iは、それぞれ銘柄に応じた企業を示すロゴを含み、それらロゴの下方には、最新の株価及び前日との株価の変化額(+の場合は株価上昇。−の場合が株価下落)が配置されている。これら最新の株価及び変化額は、銘柄一覧画面12の表示に連動して取得されたものになっており、売買端末110は銘柄一覧画面12を表示する段階になると、売買端末110は、証券システム120より送信される情報に含まれる中から各銘柄の最新の株価を取得して、各銘柄アイコン12a〜12iのロゴ下方に配置することになる。
なお、ログインの完了に伴い、証券システム120から送られてくる情報の中には、ログイン中のユーザーの評価額合計の額、投資元本の額、含み益の額等も含まれるようになり、これらの評価額合計の額、投資元本の額、含み益の額は、銘柄一覧画面12の画面上方の上方欄12jに配置され、ユーザーの現状の資産状況を数値で提示するようになっている。
また、銘柄一覧画面12は、画面下方に項目欄12kを有しており、項目欄12kは、トップアイコン2a、ポートフォリオアイコン2b、お知らせアイコン2c、ヒストリーアイコン2d、及びメニューアイコン2eを選択可能に含んでいる。これらアイコン2a〜2eは、所定の画面内容にディスプレイ118の表示内容を切り替える指示をユーザーから受け付けるためのボタンになっている。トップアイコン2aは株式取引アプリP2のトップ画面(銘柄一覧画面12に相当)に切り替えるためのものであり、ポートフォリオアイコン2bは、ログイン中のユーザーのポートフォリオをグラフで示す画面に切り替えるためのものであり、お知らせアイコン2cは、各種情報を提示するお知らせ画面に切り替えるためのものであり、ヒストリーアイコン2dは、ログイン中のユーザーの取引履歴画面に切り替えるためのものであり、メニューアイコン2eは、各種メニューを示すメニュー画面に切り替えるためのものである。
図15は、図14の銘柄一覧画面12の中で左上に配置された銘柄アイコン12a(facebook(登録商標)社のアイコン)の選択操作を売買端末110が受け付けた場合に、ディスプレイ118に表示される選択銘柄画面13を示す(図4に示す画面と同等)。この選択銘柄画面13は、図14の銘柄一覧画面12の中で選択された銘柄(銘柄アイコン)の株式について、買付又は売却の指示をユーザーから受け付けるための画面であり、銘柄を示す銘柄欄13aを有すると共に、選択可能な買うボタン13b、及び売りボタン13cを含んでいる。買うボタン13bは、ユーザーから買う指示(選択銘柄の購入操作)を受け付けるものであり、売りボタン13cは、ユーザーから売り指示(選択銘柄の売却操作)を受け付けるものある。
買うボタン13bの選択操作を受け付けた場合、売買端末110は、選択銘柄画面13に応じた選択銘柄を買う旨の購入指示を証券システム120へ送信する処理を行う。また、売るボタン13cの選択操作を受け付けた場合、売買端末110は、選択銘柄画面13に応じた選択銘柄を売る旨の売却指示を証券システム120へ送信する処理を行う。
なお、選択銘柄画面13の売りボタン13cは、ログイン中のユーザーが、選択銘柄の株式(図15の場合ではfacebook(登録商標)社の株式)を所有していない場合、アクティブ(選択可能)にならないように、処理部111は選択銘柄画面13を作り込んでいる。すなわち、ログイン中のユーザーが所有する銘柄及び所有量は、証券システム120から送られてくる情報に含まれており、売買端末110の処理部111は、送られてくる情報に基づき、選択銘柄をログイン中のユーザーが所有するか否かを判断し、その判断結果に基づき、アクティブ又はアクティブでない売りボタン13cを生成する。
また、図15に示す選択銘柄画面13は、図14の中で左上の銘柄アイコン12aが選択された場合のものであるが、図14の中の他の銘柄アイコン12b〜12i等のいずれかが選択された場合も、選択された銘柄アイコンに応じた銘柄用の画面がディスプレイ118に表示されることになる(銘柄欄13aの銘柄だけが異なり、構成的には図15に示す画面と同等なものが表示される)。
図16は、取引金額入力画面14(注文入力画面に相当)を示し、図15の選択銘柄画面13で、買うボタン13bの選択操作を売買端末110が受け付けたことに伴って、ディスプレイ118に表示される画面になっている(図5に示す画面と同等)。取引金額入力画面14は、画面上部に買付対象の銘柄名3a(図16では「facebook(登録商標)」という銘柄名)を配置すると共に、その下方にはログイン中のユーザーが買付可能な購入可能金額の数値4aが示され、その横方に、全額買うボタン14aを選択可能に配置している。さらに、特定銘柄取引画面13は、購入可能金額の数値4a及び全額買うボタン14aの下方に、ユーザーが任意の購入金額の入力指定を行う金額指定欄14bを配置すると共に、その下方に買うボタン14cを選択可能に配置している。
金額指定欄14bは、上述したように、スロットマシン状のインターフェースで、ユーザーが所望する金額をユーザー入力により設定できる仕様になっており、この金額指定欄14bで金額の入力が設定された状態で、買うボタン14cの選択操作を売買端末110が受け付けると、売買端末110は、ユーザー入力により取引金額(金額指定欄14bで設定された金額)を受け付けたことになり、取引金額入力画面14に応じた銘柄の株式を、受け付けた取引金額で買う旨の購入要求を売買端末110から証券システム120へ送信するように、取引金額入力画面14は作り込まれている(証券システム120へ送信される購入要求には、銘柄、取引金額等を通知する情報が含まれる)。なお、金額指定欄14bでの金額の設定に拘わらず、全額買うボタン14aの選択操作を売買端末110が受け付けた場合は、購入可能金額の数値4aが示す金額(取引金額)で、取引金額入力画面14に応じた銘柄の株式を買う旨の購入要求を売買端末110から証券システム120へ送信するように、取引金額入力画面14は作り込まれている。
また、取引金額入力画面14は、上述した買うボタン14cの下方に、買付株価の数値4b、買付為替レートの数値4c、平均取得株価の数値4d、平均取得為替レートの数値4e、株価上昇率の数値4f、為替上昇率の数値4g、投資元本の数値4h、現在の評価額(損益)の数値4iを配置している。これらの数値4b〜4i及び購入可能金額の数値4aとしては、証券システム120から送られてくる情報の中に含まれるログイン中のユーザーの情報(評価額合計の額、投資元本の額、損益等)、及び選択銘柄に係る各種情報(特定銘柄の買付株価、買付為替レート、平均取得株価、平均取得為替レート、株価の上昇率、為替の上昇率等)が用いられる。なお、株式市場開場時には、証券システム120から随時、各数値4a〜4iを含む情報が売買端末110へ送信されてくるので、売買端末110は、送信されてきた情報を受信するごとに、各数値4a〜4iを最新のものに置き換えて、表示を切り替える処理を行う。これらの各数値4a〜4iの提示は、ユーザーの取引判断(買付判断)の材料として利用される。
図17は、ユーザーにより入力される注文パスコード(取引用識別情報に相当)の受付が可能なパスコード入力画面15(識別情報受付画面に相当)を示し、図16の取引金額入力画面14にて、金額指定欄14bで取引金額(図示の場合は、1万円)が設定された状態で買うボタン14cの選択操作を売買端末110が受け付けたこと(取引金額を受け付けたことに相当)に伴って、ディスプレイ118に表示される画面例を示す(図6に示す画面と基本的に同等)。
パスコード入力画面15は、画面上部に買付対象の銘柄名5a(図16の場合と同様)を配置すると共に、その下方に買付予定額欄15a、株数欄15b、買付価格欄15c、及び買付為替レート欄15dを設けると共に、各欄15a〜15dに各数値6a〜6dを配置している。
株数欄15bに含まれる株数の数値6bは、図15の取引金額入力画面14における買うボタン14c(又は全額買うボタン14a)が選択されることで、取引金額を含む購入要求を証券システム120へ送信することで得られる情報である。すなわち、取引金額等を含む購入要求が証券システム120へ送信されると、後述するように、その取引金額で、特定銘柄(選択銘柄)の購入可能な株数が、その時点におけるリアルタイムの市場価格に基づき証券システム120で算出されており、算出された株数は証券システム120から売買端末110へ送信される情報に含まれるようになる。売買端末110は、証券システム120からの情報に含まれる株数を取り出して、株数欄15bに配置すると共に、他の欄15a、15c、15dに応じた数値6a、6c、6dも、証券システム120から送信されてくる情報から取り出して適宜配置する。
各数値6a〜6dを含む情報は、上述したように証券システム120から送信されており、株式市場開場時においては最新の市場価格の変動及び為替変動等により、各数値6b〜6d等の値も変わるので、売買端末は、送信されてきた情報を受信するごとに、各欄15b〜15dの各数値6b〜6dを最新のものに置き換える(図17の数値6c、6dは、図16の数値4b、4cと同じ例を示すが、画面切替の際に市場価格が変動すれば、表示される数値6c、6dは、図16の数値4b、4cと変わることになる)。なお、買付予定額欄15aの数値6aはユーザーにより入力設定されたものであるから、入力設定が変更されない限り一定である。
また、パスコード入力画面15は、垂直方向の真ん中箇所にパスコード入力欄15eを配置すると共に、その下方に、図13のログイン画面11の場合と同様に、ソフトキーボード10を表示したものになっている。なお、パスコードは、取引を行う際の取引用識別情報に該当し、本実施形態では4桁の数値を用いており、この4桁の数値は、オンライン株式取引のサービスにユーザーが登録する際、ユーザーにより設定される。パスコード入力欄15eには、OKボタン15fが選択可能に設けてあり、パスコード入力欄15eに所定の4桁の数値が入力された状態で、OKボタン15fの選択操作を売買端末110が受け付けると、受け付けたパスコード(4桁の数値)を証券システム120へ送信するように、パスコード入力画面15は作り込まれている。
なお、パスコード入力欄15eには、次回からパスコードの入力を省略することを希望するユーザー向けに、パスコード入力省略用のチェックボックス15gが設けられており、このチェックボックス15gにチェックが入れられている状態で、OKボタン15fの選択操作が行われると、パスコード入力省略の旨が、売買端末111の記憶部113に記憶されて、次回からパスコード入力画面15の表示を省略することが、株式取引アプリP2に規定されており、また、パスコード入力省略の旨は、OKボタン15fの選択により、証券システム120へも送られるようになっている。
入力されたパスコードが証券システム120へ送信されると、証券システム120からはパスコード一致の通知、又はパスコード不一致の通知のいずれかが売買端末110へ返ってくることになり、パスコード不一致の通知を売買端末110が受信した場合、パスコードが一致しないので再度の入力を要求する旨を追加したパスコード入力画面15がディスプレイ118に表示されることになる。なお、パスコード不一致に伴い表示されるパスコード入力画面15に含まれる各数値6b〜6dは、表示される時点でリアルタイムの最新のものになっている。
また、売買端末110は、パスコード入力画面15を表示すると、パスコード入力画面15の表示時間を計時する処理を、処理部111が具備するタイマー機能により行っている。そして、株式取引アプリP2の中で設定されている基準時間(一定時間)と、計時する表示時間を処理部111が対比し、対比の結果、計時する表示時間が基準時間を超過すれば、タイムアウトとして、ディスプレイ118の表示画面を、パスコード入力画面15から図16に示す取引金額入力画面14に切り替える処理(タイムアウト処理)を処理部111が行う。このようなタイムアウト処理の導入は、取引条件となる株価、算出した株数は、市場価格の変動に伴い変化し、頻繁に取引条件が変化すると、ユーザーに混乱が生じるので、このようなユーザーの混乱を回避する目的で行われている。なお、タイムアウト処理を行う際、売買端末110は、タイムアウト(時間超過)の通知を証券システム120へ送信する。
タイムアウト処理の基準時間としては、各数値6b〜6dの表示が一定に維持されることを考慮し、証券システム120が証券取引所システム130から配信される取引対象となる複数の銘柄の市場価格を取得する約3〜5秒程度に設定されている(パスコードの入力時間も考慮すると、4、5秒程度が好適)。しかし、パスコードの入力時間を長めに確保したい場合、または、各数値6b〜6dが適宜切り替わっても良いという考え方の場合は、5秒より長い時間を設定することも可能であり(例えば、6〜8秒程度)、基準時間は、ユーザーの使い勝手等に合わせて、メニュー画面等で適宜設定可能にしてもよい。
図18は、取引(例えば、買付)の意思をユーザーに確認するための意思確認画面16(図7に示す画面と同等)を示し、二通りの表示状況がある。一つ目の表示状況としては、証券システム120からパスコード一致の通知を売買端末110が受信した場合に、ディスプレイ118に表示される場合である。二つ目の表示状況としては、パスコード入力省略の旨が記憶部113に記憶されているときは、図16の取引金額入力画面14で買うボタン14cの選択操作により取引金額を受け付けたことに伴って、ディスプレイ118に表示される場合である。
意思確認画面16は、図17に示すパスコード入力画面15の真ん中箇所のパスコード入力欄15eを、確認欄16eに置き換えたような構成になっており、確認欄16eより上方には、パスコード入力他面15と同様に、画面上部の銘柄名8a、買付予定額欄16a、株数欄16b、買付価格欄16c、及び買付為替レート欄16dを設けると共に、各欄16a〜16dには各数値7a〜7dを配置している。なお、各欄16b〜16dに配置される各数値7b〜7dは、意思確認画面16を表示する時点で、証券システム120から送信される最新のものになっている(図18の数値7b〜7dは、図17の数値6b〜6cと同じ例を示すが、画面切替の際に市場価格が変動すれば、表示される数値7b〜7dは、数値6b〜6cと変わることになる)。
また、意思確認画面16の確認欄16eは、やめるボタン16f及び買うボタン16gを選択可能に有する。やめるボタン16fの選択操作を受け付けた場合、売買端末110は、ディスプレイ118の表示画面を、意思確認画面16から図16に示す取引金額入力画面14に切り替える処理を行う。一方、買うボタン16gの選択操作を受け付けた場合、売買端末110は、銘柄名8aの銘柄株式を、買付価格欄16cで示される数値7cの条件に基づき、買付予定額欄16aに示す数値7aで購入する旨の取引実行要求を証券システム120へ送信する処理を行う(取引実行要求には、株数欄16bの数値7bの株数も含まれる)。
なお、証券システム120は後述するように、売買端末110から取引実行要求を受信すると、その取引実行要求に従って、選択銘柄の株式(銘柄名8aの銘柄株式)の取引処理を相対取引で実行し、取引処理が完了すると、取引完了通知を売買端末110へ送信する。
また、売買端末110は、この意思確認画面16の表示に対しても、上述したパスコード入力画面15の場合と同様に、タイムアウトに関する処理を導入しており、意思確認画面16を表示すると、意思確認画面16の表示時間を計時する処理を、処理部111が具備するタイマー機能により行う。そして、基準時間(一定時間)と、計時する表示時間とを処理部111が対比し、対比の結果、計時する表示時間が基準時間を超過すれば、タイムアウトとして、ディスプレイ118の表示画面を、意思確認画面16から図16に示す取引金額入力画面14に切り替える処理(タイムアウト処理)を処理部111が行う。
図19は、注文成立画面17を示し、売買端末110が、証券システム120から取引完了通知を受信した場合、ディスプレイ118に表示する画面になっている。注文成立画面17は、最上部に取引の完了した銘柄名17aを配置すると共に、垂直方向における中央より少し下方に、買付額欄17bを設けて、取引額の数値17cを示し、その下方に、注文した取引が成立した旨を示している。この注文成立画面17の表示により、ユーザーは、自身の注文取引が完了したことを確認できる。なお、この注文成立画面17の表示状態からは、OSプログラムP1の機能に基づく各種処理(例えば、ホームに戻る処理、アプリを起動させた状態に戻る処理)を適宜行うことで、売買端末110をユーザーが所望する状態へ移行できる。
また、上述した説明では、買う場合の取引について説明したが、売る場合の取引も、基本的に上述の場合と同様の画面遷移になる。すなわち、図15に示す選択銘柄画面13において、売りボタン13cの選択操作を売買端末110が受け付けた場合、図16に示す取引金額入力画面14において、買うボタン14cが売りボタンに置き換えられた画面が表示されることになり、この置き換えられた売りボタンの選択操作を受け付けると、金額設定欄(図16の金額指定欄14bと同等のもの)で設定された金額の売却要求を証券システム120へ売買端末110は送信する。
なお、金額設定欄で設定できる金額は、取引銘柄(選択銘柄)について、ユーザーが所有する株式の評価額が上限となり、このような評価額は、証券システム120から送られてくる情報に含まれており、売買端末110は、送られてくる情報に含まれる評価額を、金額設定欄で設定可能な金額範囲の上限にする。なお、売る場合の処理において、図16に示す取引額入力画面14は上述したように、売りボタンが置き換わることに加えて、買付株価の数値4bは売却株価の数値に変更されると共に、買付為替レートの数値4cは売却為替レートの数値等に変更されることになり、これらの売却用の数値も証券システム120から送られてくる情報の中に含まれる。
また、売る場合の処理において、図17に示すパスコード入力画面15は基本的に同等の画面構成のものが用いられるが、この場合も、買付予定額欄15aは売却予定額欄に変更され、その数値6aも、ユーザーにより設定された売却額の数値が配置され、買付価格欄15c及び買付為替レート欄15dでも、売却価格欄及び売却為替レート欄に変更されて、変更された欄に応じた売却に係る数値が配置されることになる。
さらに、売る場合の処理において、図18に示す意思確認画面16も基本的に同等の画面構成のものが用いられるが、この場合も、上述したパスコード入力画面15の場合と同様に、買付予定額欄16aは売却予定額欄に変更され、その数値7aも、ユーザーにより設定された売却額の数値が配置され、買付価格欄16c及び買付為替レート欄16dでも、売却価格欄及び売却為替レート欄に変更されて、変更された欄に応じた売却に係る数値が配置されることになる。
さらにまた、売る場合の処理において、図19に示す注文成立画面17も基本的に同等の画面構成のものが用いられるが、垂直方向における中央より少し下方に設けられた買付額欄17bが、売却額欄に変更されて、その変更された欄に応じた売却額に応じた数値が配置されることになる。
図20は、証券システム120の主要な内部構成を示すブロック図である。本実施形態の証券システム120は、ハードウェアとしては汎用的なサーバコンピュータにより構成されている。このサーバコンピュータに、本発明の特徴的な各種処理を規定した取引プログラムP11(サーバ用のコンピュータプログラム)をインストールすることにより、ユーザーが選択した銘柄の株式に対し、金額指定による相対取引で取引処理を行う取引証券システム120としてサーバコンピュータが機能するようになる。なお、図20では、1台のサーバコンピュータを示すに留めるが、例えば、証券システム120が行う各種処理について分散処理等を行うことで複数のサーバコンピュータ及びデータベースシステム等を組み合わせて証券システム120を構成してもよい。なお、証券システム120(株式取引サーバ)は、上述した売買端末110からすると、外部のシステム(外部の証券システム)に該当する。
本実施形態におけるシステム120を構成するサーバコンピュータ(サーバ装置)は、全体的な制御及び各種処理を行うMPU120aに、各種デバイス等を内部接続線120hで接続したものになっており、各種デバイス等には、通信モジュール120b、RAM120c、ROM120d、入力インターフェース部120e、出力インターフェース部120f、大容量記憶システム(HDDシステム)120g等がある。
通信モジュール120bは、ネットワークとの接続モジュールに相当する通信デバイス(通信手段)であり、所要の通信規格に応じたものである(例えばLANモジュール)。通信モジュール120bは、所要の通信機器(図示は省略。例えばルータ等が該当)を介してネットワーク(証券システム120の内部ネットワーク又は外部のネットワーク)と接続されており、特に本実施形態では売買端末110、及び証券取引所システム130等との通信を可能にする。
RAM120cは、MPU120aの処理に伴う内容、ファイル等を一時的に記憶するものであり、ROM120dは、MPU120aの基本的な処理内容を規定したプログラム等を記憶するものである。入力インターフェース部120eは、証券システム120のシステム管理者等からの操作指示等を受け付けるキーボード120i、マウス等が接続されるものであり、システム管理者等から受け付けた操作指示等をMPU120aへ伝える。出力インターフェース部120fは、ディスプレイ120j(表示出力装置)が接続されるものであり、MPU120aの処理に伴う内容をディスプレイ120jへ出力し、システム管理者等が現在の処理内容等を確認できるようにしている。
大容量記憶システム120g(記憶媒体手段に相当)は、プログラム及びデータベース(DB)等を記憶するものであり、本実施形態ではシステムプログラムP10、取引プログラムP11、銘柄テーブル20、銘柄DB21、株価テーブル22、ユーザーDB23、ユーザー口座DB24、ユーザー所有銘柄DB25、為替テーブル26、株価情報テーブル27等を記憶している。
システムプログラムP10は、サーバ用のオペレーションシステムに応じた各種処理を規定したものであり、この規定内容に基づいた処理をMPU120aが実行することで、証券システム120はサーバコンピュータとしての基本的な機能を果たす。取引プログラムP11の説明は後述する。銘柄テーブル20は上述したように、複数の株式銘柄について、ユニークコード、国コード、市場コード、銘柄コード、銘柄名、最終取引日、上場廃止日、売買停止フラグ、決算期、銘柄アイコンなどを含むものになっている。
図21は、銘柄DB21の中身の概要を示す。銘柄DB21は、相対取引を行うために証券システム120で予め取得してストックする各銘柄の株式を格納(在庫)したものである。上述したように、証券システム120に係る証券会社は、相対取引を行うために予め取引対象となる銘柄の株式を所要枚数、購入(取得)してストック(在庫)しており、ストックする銘柄株式の株式数等が、銘柄DB21に格納される。具体的には、銘柄毎に総ストック株数、ユーザー購入分、及び在庫株数に応じた数値が格納されるようになっている。総ストック株数は、ストックされている総株式数を示し、ユーザー購入分は、総ストック数の中でユーザーが購入した株式数を示し、在庫株数は、総ストック数の中でユーザーに購入されていない株式数(残分)を示す。なお、銘柄DB21に格納される数値は、ユーザーによる購入処理、新たなストックのための証券会社による新たな株式購入、ストック分(ユーザー購入分を含む)の取引市場への売却などにより随時、更新される。
図22は、株価テーブル22の中身の概要を示す。株価テーブル22は、証券取引所システム130から配信される情報に含まれる複数銘柄の株価(市場価格)を、受信日時と対応づけて順次、記憶蓄積したものとなっている。MPU120a(証券システム120)は、通信モジュール120bで、証券取引所システム130から随時配信される情報を秒間隔で受信し、受信した情報に含まれる各銘柄の株価を抽出して、銘柄ごとに大容量記憶システム120gの中の株価テーブル22に記憶する処理を行う。なお、このような記憶処理は、日ごとに分けて行われる。
すなわち、株価テーブル22は、左縦列に、各株式銘柄の欄(例えば、A社株式欄22a、B社株式欄22b、C社株式欄22c等)といった銘柄ごとの欄を有し、最上方の行は、日の欄(例えば、2016年の6月27日の欄22x、6月28日の欄22y、6月29日の欄22z等)等を有した格子状のテーブルになっている。
上述したように、証券取引所システム130からは各銘柄の最新の株価を含む情報が毎秒配信されており、証券システム120は、数秒単位の間隔(3秒、5秒等の間隔)で、配信される情報から各銘柄の株価を取得し(一日に複数回取得することになる)、取得した株価の情報を、株価テーブル22の中で、取得した日の欄における各銘柄に応じた欄に、取得した時刻と共に順次格納する処理を行う。このような処理により、例えば、2016年6月27日の欄22xにおけるA社株の欄22aに対応する箇所には、9:00の株価(始値)から15時(終値)までの各取得時刻の株価が蓄積される。なお、図4の株価テーブル22は、2016年6月28日13時28分19秒時点の状況を示すものになっており、それゆえ、6月28日の欄22yの最新取得時刻が13時28分19秒になっていると共に、6月28日の欄22z以降が空欄になっているが、この最新の時刻以降も、株価テーブル22の中身は最新の株価の取得に伴い随時更新されていく。なお、株価テーブル22には、取得された株価が蓄積されることから、市場閉場の時間帯では、市場閉場時又は市場閉場前の株価(市場価格)も記憶されることになり、また、各日の欄22x、22y等には始値、及び終値の株価が格納されており、終値の株価は市場閉場時の株価として参照される。
図23は、ユーザーDB23の中身の概要を示している。ユーザーDB23は、証券システム120を運営する証券会社が提供するオンライン等による株式取引サービスに登録して取引用の口座を開設したユーザーについての各種情報を格納したデータベースであり、登録・申込等にあわせて、ユーザーを識別するユーザーIDが証券システム120(証券会社)から各ユーザーに付与されており、ユーザーDB23では、付与されたユーザーIDに対応付けて各種情報を格納する。具体的にユーザーDB23は、ユーザー(ユーザーID)ごとに、ユーザーの氏名、住所、電話番号、メールアドレス、UID(ユーザーが用いる売買端末の識別情報)、職業、パスワード、パスコード、パスコード入力の要否等を記憶している。なお、本実施形態では、登録されたメールアドレスをログイン時のログインIDとして用いており、また、パスコードにはユーザー登録時にユーザー自身が設定した4桁の数字情報を用いている。
図24は、上述した大容量記憶システム120gに記憶されるユーザー口座DB24の中身の概要を示している。ユーザー口座DB24は、登録ユーザー(ユーザーID)ごとのユーザー口座(証券会社の取引に用いる取引口座)に関する口座情報を記憶するユーザー口座テーブル900、901、902等の集合体になっている。ユーザー(投資家)は、このユーザー口座に所要の金額を入金しておき、入金を株式購入費用に充当する。なお、ユーザーが所有株式を売却したことにより得る金額もユーザー口座に入金される。
図25は、ユーザー口座DB24に格納されるユーザー口座テーブルの一例として、ユーザーIDが0100のユーザー口座テーブル900の中身の概要を示している。ユーザー口座テーブル900は、登録ユーザーのユーザー口座の最新の残高(入金額)、投資元本、及び株式の売買取引の履歴(株式購入に使用した金額・日付、株式売却により得た金額・日付等)を格納したものになっている。よって、ユーザー口座DB24は、上述した内容のユーザーごとのユーザー口座テーブルを含むことで、ユーザー(ユーザーID)ごとの口座情報(入金情報)を証券システム120が把握できるようにしている。
また、図26は、大容量記憶システム120gに記憶されるユーザー所有銘柄DB25の中身の概要を示している。ユーザー所有銘柄DB25は、各ユーザーが所有する所有株式銘柄、現在の所有数、所有数履歴等をユーザー(ユーザーID)ごとに格納したものになっている。それにより、ユーザー別にユーザー所有の株式銘柄、及びそれらの売買処理に伴う情報を証券システム120(証券会社)等が把握して、ユーザーに提供できるようしている。
なお、図20に示す大容量記憶システム120gに記憶される為替テーブル26には、為替情報の配信を行う外部の為替情報配信システム(図示せず)から証券システム120が、ネットワークを通じて通信モジュール120で取得した為替情報が蓄積されている。この外部の為替情報配信システムも毎秒、最新の為替情報を配信しており、証券システム120も、随時配信されてくる為替情報を順次取得して為替テーブル26に蓄積していく。配信される為替情報には為替レート(ドルと円の為替レート)、所要期間の平均為替レート、為替の上昇率(前日の値に対する変動率)等が含まれている。
また、図2に示す大容量記憶システム120gに記憶される株価情報テーブル27には、上述した証券取引所システム130から随意配信される情報を、順次受信して蓄積可能するものである。なお、証券取引所システム130から配信される情報には、各銘柄の株価(市場価格)、所定期間の各銘柄の平均株価(平均市場価格)、各銘柄の上昇率(前日の値に対する変動率)等が含まれている。
次に、証券システム120における大容量記憶システム120gに記憶される取引プログラムP11が規定する処理内容について説明する。本実施形態の取引プログラムP11は、光ディスク等の記憶媒体を介して大容量記憶システム120gにインストールされており、ユーザーのログイン、売買取引等に関してMPU120aが実行する各種制御処理等を規定したものになっており、それにより、MPU120aは各種手段として機能することになる。
先ず、ユーザーのログインについて、売買端末110(ユーザー端末)から送信されてきたユーザーのログイン情報(ユーザのメールアドレス、パスワード、及びユーザ端末のUID等)を通信モジュール120bで受信すると、受信したログイン情報について、図23のユーザーDB23の中に一致する情報が格納されているか否かを判断する処理(ログイン処理)をMPU120aが行うことを取引プログラムP11は規定する。
受信したログイン情報(ユーザログイン情報)がユーザーDB23に格納されていないと判断した場合、ログイン情報不一致の旨を示すログイン不可情報をログイン情報の送信元の売買端末110へ通信モジュール120bを用いて送信する制御をMPU120aが行うことを取引プログラムP11は規定する。一方、受信したログイン情報がユーザーDB23に格納されていると判断した場合、そのログイン情報に応じたユーザIDについてログイン完了として、そのユーザIDをログイン中の状態に設定し、ログイン中の状態であることを示すログイン状態情報をRAM120c等に記憶すると共に、ログインが完了したユーザーの売買端末110へログイン完了の旨を示すログイン完了情報の送信処理をMPU120aが行うことになる。なお、ログイン状態情報は、売買端末からのログオフ情報を受信するまで、RAM120cにユーザーIDと共に記憶されることなる。
ログイン状態となったユーザについては、以降、証券システム120が提供するサービスが利用できるようになり、それに伴い、ユーザが希望する株式銘柄の売買処理、及び各種設定等を行える。また、証券システム120は、ログインの完了した売買端末110へログイン中のユーザーの情報を適宜送信すると共に、各銘柄の株価等を含む情報も随時送信する処理を開始する。
それから、ログイン中のユーザーの売買端末110から選択銘柄(例えば、facebook(登録商標)社)の購入指示が送信されてくると、証券システム120は、株価テーブル22の中から、購入指示を受信した時点で最新となる選択銘柄の株価(市場価格)を特定し、為替テーブル26の中からは、購入指示を受信した時点で最新となる為替レート、平均の為替レート、為替の上昇率等を特定し、株価情報テーブル27の中からは、選択銘柄の平均株価(市場価格の平均)、株価の上昇率等を特定し、また、ログイン中のユーザーのユーザー口座テーブルの中から残高(購入可能額)、投資元本等を特定し、さらに、特定した投資元本よりユーザーが所有する全銘柄についての現在の評価額(損益)を、株価テーブル22に含まれる各銘柄の最新の株価より算出して特定し、これら特定した各種情報を、ログイン中のユーザーの売買端末110へ送信する処理を行う。このように特定した各種情報は、市場価格等は随時変動することから、株価テーブル22に最新の市場価格が格納されることに合わせて、各種情報を特定して売買端末110へ送信することを、証券システム120は繰り返す。
その後、ログイン中のユーザーの売買端末から選択銘柄の購入要求が送信されてくると、その購入要求を受信した時点で最新となる選択銘柄の市場価格を株価テーブル22の中から特定し、その特定した市場価格がリアルタイムの価格になる。そして、受信した購入要求に含まれる取引金額で購入するときの株数を、為替テーブル26に格納されている最新の為替レートを参照して、特定したリアルタイムの市場価格に基づき算出する処理を証券システム120は行う。証券システム120は、算出した株数及び上述した各種情報をログイン中の売買端末110へ送信する処理を行う。
また、証券システム120は、ログイン中のユーザーについて、パスコード入力の要否をユーザーDB23で確認し、パスコード入力が省略されていなければ、ログイン中のユーザーの売買端末から送信されてくるパスコードが、ログイン中のユーザーのパスコードに一致するかを、ユーザーDB23に格納されているパスコードと、受信したパスコードとを対比することで判断する。パスコードが一致すると判断した場合、証券システム120は、ログイン中のユーザーの売買端末へパスコード一致の通知を送信し、一致しないと判断した場合は、パスコード不一致の通知を送信する。なお、パスコード不一致の通知を送信した場合は、再度、パスコードの入力の要否を判断する。また、パスコードを受信するまでに、証券システム120が、ログイン中のユーザーの売買端末からタイムアウトの通知を受信したときは、購入指示を受信したか否かを判断する状態に戻る。
そして、証券システム120は、上記のパスコード一致の通知を送信した場合、その通知を送信する時点で最新となる選択銘柄の市場価格を株価テーブル22の中から特定し、その特定した市場価格がリアルタイムの価格として用い、購入要求に含まれる取引金額で購入する場合の株数を、為替テーブル26の中から、この時点での最新の為替レートを参照して、上記のリアルタイムの市場価格に対し算出する処理を証券システム120は行い、その算出した株数及び上述した各種情報をログイン中の売買端末110へ送信する処理を行う。
上記のように、パスコード一致の通知送信に伴って、株数を算出してからも、証券システム120がタイムアウトの通知を受信したときは、購入指示を受信したか否かを判断する状態に戻る。そして、証券システム120は、取引要求実行を受信すると、直近で送信した株数(選択銘柄の株式の株数)を相対取引で購入する処理を実行する。処理が完了すると、証券システム120は、取引完了通知をログイン中のユーザーの売買端末110へ送信すると共に、取引処理の内容をログイン中のユーザーのユーザー口座テーブル及びユーザー所有銘柄DB25に格納する処理を行う。
なお、上述した取引プログラムP11の規定による証券システム120の処理内容は、取引として、株式を買う場合で説明したが、株式を売る場合の処理は、上述した買う内容が売る内容に変わるだけであり、基本的な処理内容が買う場合と同じである。また、上述した説明は、株式市場の開場時で説明したが、株式市場の閉場時は、最新の市場価格としては、株価テーブル22に記憶されている中で、終値の値(閉場時に応じた市場価格)又は終値の直前の値(閉場前に応じた市場価格)を用いることになり、このような閉場時の取扱は、株価情報テーブル27から用いる情報について同様である。
次に、上述した構成の売買端末110及び証券システム120による本発明の株式売買システムの株式売買方法に関する一連の処理内容を、図27〜29の第1〜第3フローチャートに基づき説明していく(なお、本発明で定義する株式売買システムは、売買端末100及び証券システム120により構成されるシステムであり、図1に示す証券取引所システム100は外部のシステムとして、本発明の株式売買システムに含まれない)。また、第1〜第3フローチャートにおける売買端末110が行う処理は、売買端末110による株式売買方法に該当し、第1〜第3フローチャートにおける証券システム120が行う処理は、証券システム120による株式売買方法に該当する。
第1〜第3フローチャートは、ユーザーのログイン処理は完了して、売買端末110では、図12の銘柄一覧画面12を表示する段階から始まるものになっており、また、市場開場時に株式を買う場合に応じた内容になっている。なお、各フローチャートには示していないが、ログイン完了に伴い、証券システム120は、ログイン中のユーザーに関する情報、及び取引対象となる複数の銘柄に関する情報を随時、売買端末110へ送信しているものとする。
まず、図27の第1フローチャートに示すように、売買端末110はディスプレイ118に銘柄一覧画面12(図14参照)を表示する(S1)。そして、売買端末110は、銘柄一覧画面12の中で配置した銘柄アイコン12a〜12iのいずれかがユーザー操作により選択されて、銘柄の選択を受け付けたか否かを判断する(S2)。銘柄の選択を受け付けていない場合(S2:NO)、選択待ちの状態となり、銘柄の選択を受け付けた場合(S2:YES)、売買端末は、選択を受け付けた銘柄用の画面となる選択銘柄画面13(図15参照)を表示する(S3)。
この選択銘柄画面13で、売買端末110は、買うボタン13bの選択操作を受け付けたか否かを判断し(S4)、買うボタン13bが選択されていない場合(S4:NO)、選択待ちの状態となり、買うボタン13bの選択を受け付けた場合(S4:YES)、選択銘柄の購入指示を証券システム120へ送信する(S5)。なお、この購入指示には、選択銘柄を示す情報が含まれるので、ユーザーにより選択された選択銘柄は証券システム120へ伝えられる。
一方、証券システム120は、ログインの完了したユーザーに対して、購入指示を受信したか否かを判断する状態になっており(S10)、購入指示を受信しない場合(S10:NO)、受信待ちの状態となり、購入指示を受信した場合(S10:YES)、随時送信する情報(各銘柄の株価、為替に関する情報等)に加えて、ログイン中のユーザーについての現在(そのときの最新)の評価額を算出して売買端末110へ送信すると共に、選択銘柄についても最新の情報(購入指示を受信した時点での直近の情報)として、市場価格、平均株価、株価の上昇率等を送信する(S11)。なお、これらS11の段階で送る各種情報は、それ以降も、市場価格による値の変動をユーザーに提示するため、随時、直近の情報(最新の情報)を証券システム120は売買端末110へ送信する。
売買端末110は、買うボタン13bの選択を受け付けた場合、上述したように、購入指示の送信を行うと共に、ディスプレイ118の表示画面を、選択銘柄画面13から取引金額入力画面14(図16参照)に切り替える(S6)。なお、このように表示された取引金額入力画面14には、証券システム120から送信されてきた情報に含まれる各数値4a〜4iが配置されており、これらの各数値4a〜4iは、証券システム120からの最新の情報により、値が変化することもある。
取引金額入力画面14を表示した状態で、取引金額の入力設定が行われて、買うボタン14cの選択を受け付けたか否かを売買端末110は判断する(S7)。買うボタン14cの選択が行われていない場合(S7:NO)、買うボタン14cの選択待ちの状態となり、買うボタン14cの選択操作を受け付けた場合(S7:YES)、入力設定された取引金額及び選択銘柄等を含む購入要求(ログイン中のユーザーID等を含んでも良い)を、売買端末110は証券システム120へ送信する(S8)。
証券システム120は、売買端末110からの購入要求を受信したか否かを判断しており(S12)、購入要求を受信していない場合(S12:NO)、S11の段階へ戻り、各種情報の送信を続けることになる。また、取引金額等を含む購入要求を受信した場合(S12:YES)、その購入要求を受信した時点において直近(最新)となる選択銘柄の市場価格を、株価テーブル22からリアルタイムの市場価格として特定すると共に、その特定した市場価格に基づき、受信した購入要求に含まれる取引金額で取引するときの選択銘柄の株数を、その購入要求を受信した時点における為替レートを為替テーブル26より参照して算出する(S13)。そして、その算出した株数を、証券システム120は売買端末110へ送信する(S14)。なお、この段階でも、S11の段階で送り始めた最新の各種情報の送信を証券システム120は随時続けている。
図28の第2フローチャートにおいて、売買端末110は、図16の取引金額入力画面14で買うボタン14cの選択を受け付けた場合、上述したように、購入要求の送信を行うと共に、記憶部113にパスコード入力省略の旨が記憶されているかを確認することで、パスコードの入力の要否の設定を判断する(S20)。パスコード入力省略の旨が設定されている場合(S20:YES)、売買端末110の処理は、図29の第3フローチャートのS40の段階へ進む。
また、パスコード入力の省略が設定されていない場合(S20:NO)、売買端末110は、ディスプレイ118の画面表示を、取引入力画面14からパスコード入力画面15(図17参照)に切り替える(S21)。なお、このパスコード入力画面15の表示により、証券システム120で算出されたリアルタイムの市場価格に基づく株数もディスプレイ118に表示されることになる(図17の数値6b参照)。そして、パスコード入力画面15を表示すると、売買端末110は、その画面の表示時間を計時し(S22)、計時した時間を、株式取引アプリP2の中で設定されている基準時間(一定時間)と対比して、基準時間超過になったか否かを判断する(S23)。
基準時間超過になった場合(S23:YES)、売買端末110は、タイムアウトの通知を証券システム120へ送信し(S24)、第1フローチャートのS6の段階に戻り、ディスプレイ118の表示画面を、パスコード入力画面15から取引金額入力画面14へ切り替える。
また、基準時間超過になっていない場合(S23:NO)、売買端末110は、パスコードの入力を受け付けたか否かを判断しており(S25)、パスコードの入力を受け付けていない場合(S25:NO)、S22の段階へ戻り、売買端末110は、計時を続けることになる。パスコードが入力されてOKボタン15fの選択操作が行われて、パスコードの入力を受け付けた場合(S25:YES)、売買端末110は、受け付けたパスコードを証券システム120へ送信する(S26)。
証券システム120は、第1フローチャートのS14の段階で株数を送信すると、次に、ログイン中のユーザーについて、ユーザーDB23を参照することで、パスコードの入力が省略されているか否かを判断しており(S30)、パスコードの入力が省略されている場合(S30:YES)、証券システム120の処理は、図29の第3フローチャートのS50の段階へ進む。
パスコードの入力が省略されていない場合(S30:NO)、証券システム120は、売買端末110から送られるパスコードを受信したか否かを判断している(S31)。パスコードを受信していない場合(S31:NO)、証券システム120は次に、売買端末110からのタイムアウトの通知を受信したか否かを判断しており(S32)、タイムアウトの通知を受信していない場合(S32:NO)、S31の段階へ戻り、パスコードの受信判断を行う。また、タイムアウトの通知を受信した場合(S32:YES)、証券システム120の処理は、第1フローチャートにおけるS11の段階へ戻り、各種情報を売買システム110へ送信することになる。
また、売買端末110からのパスコードを受信した場合(S31:YES)、受信したパスコードが、ログイン中のユーザーに応じたパスコードと一致するものとして存在するかを、証券システム120は、ユーザーDB23の格納内容を参照して判断する(S33)。受信したパスコードが一致する場合(S33:YES)、証券システム120は、パスコード一致の通知を売買端末110へ送信し(S34)、第3フローチャートのS50の段階へ処理を進める。一方、受信したパスコードが一致しない場合(S33:NO)、証券システム120は、パスコード不一致の通知を売買端末110へ送信し(S35)、S31の段階へ証券システム120の処理を戻すことになる。
売買端末110は、S26の段階でパスコードを送信した後、証券システム120からパスコード一致の通知又は不一致の通知のいずれを受信するかを判断しており(S27)、パスコード不一致の通知を受信した場合(S27:不一致)、S21の段階へ戻り、パスコード入力画面15を表示することになるが、このときに表示される画面内容には、「パスコードが一致しませんでした。再入力をお願いします」といった内容が付け加えられる。また、パスコード一致の通知を受信した場合(S27:一致)、売買端末110の処理は第3フローチャートに進む。
図29の第3フローチャートにおいて、まず、証券システム120は、株価テーブル22より、パスコードを受信した時点における直近(最新)となる取引銘柄の市場価格を、リアルタイムの市場価格として特定すると共に、その特定した市場価格に基づき、先に受信した購入要求に含まれる取引金額で取引するときの選択銘柄の株数を、パスコードを受信した時点における為替レートを為替テーブル26より参照して算出する(S50)。そして、その算出した株数を、証券システム120は売買端末110へ送信する(S51)。なお、この段階でも、S11の段階で送り始めた最新の各種情報の送信を証券システム120は随時続けている。なお、S50、S51の段階の処理は、パスコード入力が省略されている場合は、第1フローチャートのS13の株数算出、及びS14の株数送信に続けて行われることになるが、時間的な差がないときは、S50、S51の段階の処理を、S13、S14の処理に統合してもよい。
売買端末110は、パスコード入力が省略されていなければ、パスコードの送信に伴って、パスコード一致の通知を受信すると、ディスプレイ118の表示画面をパスコード入力画面15から意思確認画面16(図18参照)に切り替える(S40)。この意思確認画面16を表示するにあたり、売買端末110は、S50の段階で算出された最新の株数を含む各種情報を証券システム120から受信しているので、意思確認画面16に含まれる各数値7b〜7dも直近のリアルタイムの値を配置したものになっており、証券システム120で算出されたリアルタイムの市場価格に基づく株数もディスプレイ118に表示される(図18の数値7b参照)。なお、パスコード入力が省略されている場合、意思確認画面16は、図16の取引金額入力画面14で、取引金額を受け付けたことに伴って、売買端末110のディスプレイ118に表示されることになる(第2フローチャートのS20:YES参照)。
そして、この意思確認画面16を表示した場合も、上述したパスコード入力画面15の場合と同様に、売買端末110は、意思確認画面16の表示時間を計時し(S41)、計時した時間を、株式取引アプリP2の中で設定されている基準時間(一定時間)と対比して、基準時間超過になったか否かを判断する(S42)。
基準時間超過になった場合(S42:YES)、売買端末110は、タイムアウトの通知を証券システム120へ送信し(S43)、第1フローチャートのS6の段階に戻り、ディスプレイ118の表示画面を、意思確認画面16から取引金額入力画面14へ切り替える。また、基準時間超過になっていない場合(S42:NO)、売買端末110は、買うボタン16gの選択操作を受け付けたか否かを判断しており(S44)、買うボタン16gの選択操作を受け付けていない場合(S44:NO)、やめるボタン16fの選択操作を受け付けたか否かを判断する(S45)。やめるボタン16fの選択操作を受け付けた場合(S45:YES)、売買端末110の処理は、第1フローチャートのS6の段階へ戻る(この場合、証券システム120の処理も追従して、第1フローチャートの処理へ戻ることになる)。
また、やめるボタン16fの選択操作を受け付けていない場合(S45:NO)、S41の段階へ戻り、売買端末110は、計時を続けることになる。そして、買うボタン16gの選択操作を受け付けた場合(S44:YES)、売買端末110は、意思確認画面16で表示された条件(買付予定額、株数、買付価格、買付為替レートの各欄16a〜16dで示される各数値7a〜7dが示す条件)で選択銘柄の取引の要求を実行する旨の取引要求実行を証券システム120へ送信する。
証券システム120は、ログイン中の売買端末110から取引要求実行を受信したか否かを判断しており(S52)、取引要求実行を受信していない場合(S52:NO)、証券システム120は次に、売買端末110からのタイムアウトの通知を受信したか否かを判断し(S53)、タイムアウトの通知を受信していない場合(S53:NO)、S52の段階へ戻り、取引要求実行の受信判断を行う。また、タイムアウトの通知を受信した場合(S53:YES)、証券システム120の処理は、第1フローチャートにおけるS11の段階へ戻り、各種情報を売買システム110へ送信することになる。
そして、取引要求実行を受信した場合(S52:YES)、証券システム120は、取引要求実行に係る条件(株数、買付金額等)で、選択銘柄の株式を相対取引にてログイン中のユーザーが購入する処理(取引処理)を実行し(S54)、取引が完了すると、取引完了通知を売買端末110へ送信する(S55)。なお、証券システム120は、完了した取引内容をログイン中のユーザーに対応づけて、ユーザー口座テーブル、及びユーザー所有銘柄25に記憶し(S56)、これにより、証券システム120側における今回の選択銘柄の買付に係る一連の処理を一旦終了する。
また、売買端末110は、買うボタン16gの選択操作に受付に伴って、取引要求実行を送信してからは、証券システム120からの取引完了通知を受信したか否かを判断しており(S47)、受信していない場合(S47:NO)、受信待ちの状態となり、受信した場合(S47:YES)、ディスプレイ118の表示画面を意思確認画面16から注文成立画面17(図19参照)へ切り替える処理を行う(S48)。この注文成立画面17の表示により、売買端末110側における今回の選択銘柄の買付に係る一連の処理を一旦終了する。
上記のように、売買端末110及び証券システム120による株式売買システムの株式売買方法では、そのときのリアルタイムの市場価格に基づき算出される株数、及び各種情報が、売買端末110のディスプレイ118で表示されるので、株式市場の開場時では、変動する市場価格による取引条件をユーザーは随時確認でき、また、変動する市場価格を忠実に反映して取引を行えるメリットがある。
なお、上述した第1〜3フローチャートは株式市場開場時に選択銘柄を買う場合の取引で説明したが、ユーザーの所有銘柄の株式を売る場合の取引も、処理の流れは買う場合と基本的に同様になる。主な異なる点として、第1フローチャートでは、S4の段階が、売るボタン13cの選択を受け付けた否かになり、S5の段階が、売却指示の送信になり、それに伴い、S10の段階も、売却指示を受信したか否かになり、さらに、S7の段階も、金額の入力設定が行われた状態で売りボタンの選択を受け付けたかになり、S8の段階が、売却要求の送信となり、それに伴い、S12の段階も、売却要求を受信したか否かになる。そして、第3フローチャートでは、S44の段階が、売るボタンの選択を受け付けたか否かになり、S54の取引実行も選択銘柄の株式を売却する処理を行うことになる。
また、上述した説明において、リアルタイムとは、その時点で直近(最新)のもの(値)を指すとしたが、本発明のリアルタイムは、その時点における直近(最新)を意味することに限定されるものではなく、その時点における数秒前(例えば、証券システム120が市場価格を受信する時間間隔に応じた3秒、5秒といった秒数による数秒前)の範囲もリアルタイムに含まれる。それゆえ、例えば、第1フローチャートのS12の段階で証券システム120が購入要求を受信した時点より3秒前又は5秒前の市場価格に基づき株数を算出することも、受信した市場価格の中でリアルタイムのものとなる市場価格に基づき株数を算出することに該当する。このことは、第3フローチャートのS50の段階で株数を算出する場合でも同様であり、パスコードの受信した時点より3秒前又は5秒前等の市場価格に基づき株数を算出することも、受信した市場価格の中でリアルタイムのものとなる市場価格に基づき株数を算出することに該当する。このように、数秒前の範囲もリアルタイムに含まれるようにすることで、証券システム120における株数算出等に関する各種処理に余裕が生じ、証券システム120の処理負荷の低減に役立てられる。
さらに本発明のリアルタイムのものとしては、最新(直近)から数秒前の範囲に含まれる複数の値の平均値も該当し、例えば、その時点(購入要求の受信時点、又はパスコードの受信時点等)における最新(直近)の市場価格と、最新より3秒前又は5秒前などの複数の市場価格の平均値を求め、その平均値をリアルタイムの市場価格として、株数を算出するのに用いることも可能である。このように平均値をリアルタイムの市場価格として用いると、市場価格が頻繁に又は急激に変動しているような場合でも、株数の算出に用いるリアルタイムの値(市場価格)の安定化を図れる点にメリットが生じる。
また、上述した第1〜3フローチャートは、株式市場の開場時の処理として説明したが、株式市場の閉場時も、基本的には同等の処理の流れとなり、主な異なる箇所としては、第1フローチャートのS13の段階、及び第3フローチャートのS50の段階での株数の算出の仕方が挙げられる。この場合、株式市場の閉場時に取引金額等を含む購入要求を証券システム120が受信すると、株価テーブル22に記憶される閉場時の選択銘柄の市場価格に基づき、受信した取引金額で取引するときの選択銘柄の株数を算出することになる。また、閉場時の市場銘柄を用いる以外に、上述したリアルタイムの場合と同様に、株価テーブル22に記憶される中で、閉場時より数秒前(例えば、3秒前、5秒前等)の市場価格(閉場時前に応じた市場価格に相当)に基づき株数を算出することも可能であり、さらには、閉場時の市場価格と、閉場時より数秒前(例えば、3秒前、5秒前等)の範囲に含まれる複数の市場価格の平均値を求め、この求めた平均値に基づき株数を算出してもよく、このように閉場時より数秒前の値を用いると、上述したリアルタイムの場合と同様のメリット(処理負荷の低減、株数算出に用いる値の安定化)が生じる。
また、上述した第2フローチャートのS23、24、及び第3フローチャートのS42、S43のタイムアウトに関する処理では、基準時間(一定時間)として、画面に配置される株数、市場価格等の値の表示が維持される時間(約3〜5秒程度)を想定していたが、ユーザーに考える時間を長めに提供する仕様にする場合は、6〜8秒程度、又はそれ以上の秒数を基準時間(一定時間)として用いることも可能である。
ただし、このように長めの秒数(6〜8秒程度)を基準時間(一定時間)に用いる場合、その間に、証券システム120は複数銘柄についての新たな市場価格を証券取引所システム130から受信することになるので、この場合は、各銘柄(選択銘柄を含む)の市場価格を証券システム120が新たに受信することに合わせて,新たに受信した市場価格に基づき、入力設定された取引金額で取引するときの選択銘柄の株数を算出するようにすると共に、新たに算出した株数及び各種情報を売買端末110へ送信する。
そして売買端末110では、新たな株数及び各種情報を受信するごとに、パスコード入力画面15又は意思確認画面16で表示する株数又は他の数値を、新たに受信した株数又は各種情報に含まれる数値に切り替えるようにして、最新(直近)の市場価格を反映した画面内容を表示し、長めの取引時間を提供する場合でもユーザーに最新の取引条件(新たに算出した株数等)を提示できるようにする。さらには、より多くの時間の余裕をもって取引判断をユーザーが行えるようにする仕様にすることも可能であり、この場合は、タイムアウトに関する処理自体を省略することになり、このようにタイムアウトに関する処理自体を省略するときも、上述した長めの秒数を基準時間に用いる場合と同様の処理を行うことになる(証券システム120は市場価格を新たに受信するごとに株数を算出して売買端末110へ送信し、売買端末110は、新たに株数を受信するごとに、新たに受信した株数の表示に切り替える)。
また、上述した第1〜3フローチャートに関する説明では、市場価格を、そのまま取引価格(買付価格又は売却価格)に用いる内容にしたので、証券システム120を運営する事業体(証券会社)は別途、ユーザーから手数料を請求することになるが、それ以外に、上述したように、市場価格にスプレッドを加減した取引価格(買付価格又は売却価格)を用いて取引処理を実行することも可能であり、この場合は、上記の取引価格により株数を算出することになるが、取引価格は市場価格にスプレッドを加減した価格であることから、スプレッドを価格に加減した場合でも、株数は、取引価格の元になる市場価格に基づき算出されることになる。
スプレッドを価格に加減した場合を具体的に説明すると、株式市場の開場時であれば、例えば、市場価格の0.2〜0.5%程度の範囲に含まれるいずれかの値をスプレッドとして用いて、取引が買付の場合は、その時点におけるリアルタイムの市場価格に上述したパーセントの値によるスプレッドを上乗せした額を買付価格(取引株価)としてユーザーに提示する。取引が売却の場合は、その時点におけるリアルタイムの市場価格に上述したパーセントの値によるスプレッドを差し引いた額を売却価格(取引株価)としてユーザーに提示する。このようにスプレッドを加味した取引株価(買付又は売却価格)は、証券システム120から売買端末110へ送信されて、図16の取引金額入力画面14の数値4b、図17のパスコード入力画面15の買付価格欄15cの数値6c、図18の意思確認画面16の買付価格欄16cの数値7cとしてディスプレイ118に表示されることになる。なお、スプレッドを価格に加減する場合、株数の算出もスプレッドを加減した市場価格に基づき算出されることになる。
また、株式市場の閉場時は、市場価格が変動しないことから、市場開場時より高めのスプレッドを確保することが好適である(例えば、市場価格の0.6〜0.8%程度の範囲に含まれるいずれかの値)。さらに、本発明の証券システム120は、予め取得して在庫にした株式による相対取引で株式の場合処理を行うため、株式市場の閉場時では、在庫数の調整が困難になることもあり、市場閉場時に在庫株数が過多になること、又は不足気味の状況になることを回避するため、証券システム120のRAM120c又は大容量記憶システムに、各銘柄用の在庫基準の数値を記憶しておき、株式市場の閉場時に、取引対象の選択銘柄の在庫株数が在庫基準以下になった場合(在庫株数が不足気味の場合)に、ユーザー買付の取引を希望するときは、上乗せするスプレッドを増加して、ユーザーの買付意欲を抑えるようにすることが好適である。例えば、市場閉場時に買付を行う際、市場閉場時に用いる通常のスプレッドが0.7%であれば、選択銘柄の在庫株数が在庫基準以下になると、スプレッドを0.9%又は1.0%へと増加させる。
上記のことは、株式市場の閉場時に在庫株数が過多の状況(取引対象の選択銘柄の在庫株数が在庫基準を超えた場合)で、ユーザーが売却の取引を希望するときでも同様であり、差し引くスプレッドを増加して、ユーザーの売却意欲を抑えるようにすることが好適である。この売却の取引の場合も、例えば、市場閉場時の通常のスプレッドが0.7%であれば、選択銘柄の在庫株数が在庫基準を超えると、スプレッドを0.9%又は1.0%へと増加させる。
さらに、上述した説明では、取引対象の株式を海外(米国)の企業の銘柄の場合で説明したが、勿論、母国(日本国)の企業の銘柄で取引を行う場合でも本発明は適用可能であり、母国の企業の銘柄を取引対象にする場合は、上述した説明において、為替に関する処理は省略可能となる。
さらにまた、上述した説明では、売買端末110に株式取引アプリP2をインストールして各種画面11〜17等を表示するようにしたが、売買端末110をOSプログラムP1により、インターネットのような広域のネットワークに構築された各種ウェブサイトにアクセスできるようにすると共に、証券システム120をウェブサーバとして機能させて、ウェブサイト上で、上述した各種画面11〜17等を、アクセス元の売買端末110のディスプレイ118に表示させ、ウェブサイト上の各種画面11〜17等を通じて、上述した処理を行うようにすることも可能である。このようにすると、株式取引アプリP2を売買端末110にインストールすることが不要となり、インターネットのような広域のネットワーク上のウェブサイトにアクセスさえできれば、本発明を利用でき、本発明の利用性を更に高められるメリットがある。
本発明は、オンラインで株式の取引を行う場合、株式市場の開場時であればリアルタイムの市場価格に基づき算出される株数により売買取引を行うことに対して好適に利用可能である。
100 売買システム
110 売買端末
111 処理部
112 通信部
113 記憶部
120 証券システム
130 証券取引所システム

Claims (23)

  1. ユーザーにより選択された選択銘柄を売買端末から証券システムへ送信して、前記証券システムにて、前記選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行う株式売買システムにおいて、
    前記売買端末は、
    前記選択銘柄について、ユーザー入力により設定可能額の範囲ユーザーの設定した所望の取引金額を受け付けることが可能な取引金額入力画面を表示する手段と、
    前記取引金額入力画面で取引金額を受け付けた場合、受け付けた取引金額を前記証券システムへ送信する手段と
    を備え、
    前記証券システムは、
    株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信する手段と、
    株式市場開場時に、前記売買端末から取引金額を受信した場合、所定の秒間隔で受信する市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記取引金額で取引するときの株数を、小数点以下も含めて算出する手段と、
    算出した株数を前記売買端末へ送信する手段と
    を備え、
    前記売買端末は更に、
    前記証券システムから株数を受信した場合、受信した株数を表示する手段を備えることを特徴とする株式売買システム。
  2. 前記証券システムは、
    前記選択銘柄の市場価格を新たに受信することに合わせて、新たに受信した前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記選択銘柄を前記取引金額で取引するときの株数を、小数点以下も含めて算出する手段と、
    新たに算出した株数を前記売買端末へ送信する手段と
    を備え、
    前記売買端末は、
    前記証券システムから新たに株数を受信するごとに、表示する株数を新たに受信した株数に切り替える手段を備える請求項1に記載の株式売買システム。
  3. 前記証券システムは、
    前記選択銘柄の市場価格にスプレッドを加減した取引株価により、前記株数を算出する請求項1又は請求項2に記載の株式売買システム。
  4. 前記証券システムは、
    前記株数の算出に係る前記取引株価を前記売買端末へ送信する手段を備え、
    前記売買端末は、
    前記証券システムから前記取引株価を受信した場合、受信した前記取引株価を前記株数と共に表示する手段を備える請求項3に記載の株式売買システム。
  5. 前記売買端末は、
    前記取引金額を受け付けたことに伴い、取引の意思をユーザーに確認する意思確認画面を表示する手段を備え、
    前記意思確認画面の中に、前記株数を表示する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の株式売買システム。
  6. 前記売買端末は、
    前記意思確認画面を表示する時間が一定時間を超過する場合、表示する画面を前記意思確認画面から前記取引金額入力画面に切り替える手段を備える請求項5に記載の株式売買システム。
  7. 前記売買端末は、
    前記取引金額を受け付けたことに伴い、取引用識別情報の受け付けが可能な識別情報受付画面を表示する手段を備え、
    前記識別情報受付画面の中に、前記株数を表示する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の株式売買システム。
  8. ユーザーにより選択された選択銘柄を売買端末から証券システムへ送信して、前記証券システムにて、前記選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行う株式売買システムにおいて、
    前記売買端末は、
    前記選択銘柄について、ユーザー入力により設定可能額の範囲ユーザーの設定した所望の取引金額を受け付けることが可能な取引金額入力画面を表示する手段と、
    前記取引金額入力画面で取引金額を受け付けた場合、受け付けた取引金額を前記証券システムへ送信する手段と、
    前記取引金額を受け付けたことに伴い、取引用識別情報の受け付けが可能な識別情報受付画面を表示する手段と、
    前記識別情報受付画面で取引用識別情報を受け付けた場合、受け付けた取引用識別情報を前記証券システムへ送信する手段と
    を備え、
    前記証券システムは、
    ユーザーごとに取引用識別情報を記憶する手段と、
    株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信する手段と、
    株式市場開場時に、前記売買端末から取引金額及び取引用識別情報を受信した場合、記憶する取引用識別情報の中に、受信した取引用識別情報に一致するものが存在するか否かを判断する手段と、
    受信した取引用識別情報に一致するものが存在すると判断した場合、所定の秒間隔で受信する市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記取引金額で取引するときの株数を、小数点以下も含めて算出する手段と、
    算出した株数を前記売買端末へ送信する手段と
    を備え、
    前記売買端末は更に、
    前記証券システムから株数を受信した場合、受信した株数を表示する手段を備えることを特徴とする株式売買システム。
  9. 前記売買端末は、
    前記識別情報受付画面を表示する時間が一定時間を超過した場合、表示する画面を前記識別情報受付画面から前記取引金額入力画面に切り替える手段を備える請求項7又は請求項8に記載の株式売買システム。
  10. 前記証券システムは、
    株式市場の閉場時又は閉場前に応じた複数銘柄の市場価格を記憶する手段と、
    株式市場閉場時に、前記売買端末から取引金額を受信した場合、記憶する閉場時又は閉場前に応じた市場価格の中の前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記取引金額で取引するときの前記選択銘柄の株数を、小数点以下も含めて算出する手段と
    を備える請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の株式売買システム。
  11. 前記証券システムは、
    予め取得して在庫にした銘柄による相対取引で取引処理を行うようにしており、
    取引が買付の場合、前記選択銘柄の市場価格にスプレッドを上乗せした価格に基づき、前記株数を算出するようにしてあり、
    株式市場閉場時に前記選択銘柄の在庫株数が在庫基準以下になった場合、上乗せするスプレッドを増加する手段を備える請求項10に記載の株式売買システム。
  12. 前記証券システムは、
    予め取得して在庫にした銘柄による相対取引で取引処理を行うようにしており、
    取引が売却の場合、前記選択銘柄の市場価格からスプレッドを差し引いた価格に基づき、前記株数を算出するようにしてあり、
    株式市場閉場時に前記選択銘柄の在庫株数が在庫基準を超えた場合、差し引くスプレッドを増加する手段を備える請求項10又は請求項11に記載の株式売買システム。
  13. 売買端末が、ユーザーに選択された選択銘柄を証券システムへ送信し、前記証券システムは、前記売買端末から送信された選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行う株式売買方法において、
    前記売買端末は、
    前記選択銘柄について、ユーザー入力により設定可能額の範囲ユーザーの設定した所望の取引金額を受け付けることが可能な取引金額入力画面を表示するステップと、
    前記取引金額入力画面で取引金額を受け付けた場合、受け付けた取引金額を前記証券システムへ送信するステップと
    を実行し、
    前記証券システムは、
    株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信するステップと、
    株式市場開場時に、前記売買端末から取引金額を受信した場合、所定の秒間隔で受信する市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記取引金額で取引するときの株数を、小数点以下も含めて算出するステップと、
    算出した株数を前記売買端末へ送信するステップと
    を実行し、
    前記売買端末は更に、
    前記証券システムから株数を受信した場合、受信した株数を表示するステップを実行することを特徴とする株式売買方法。
  14. ユーザーに選択された選択銘柄を外部の売買端末から受信して、前記選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行う証券システムにおいて、
    株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信する手段と、
    株式市場開場時に、外部の売買端末から、設定可能額の範囲でユーザーの設定した所望の取引金額を受信した場合、所定の秒間隔で受信する市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記取引金額で取引するときの株数を、小数点以下も含めて算出する手段と、
    算出した株数が外部の売買端末で表示されるように、算出した株数を外部の売買端末へ送信する手段と
    を備えることを特徴とする証券システム。
  15. 所定の秒間隔で前記選択銘柄の市場価格を新たに受信するごとに、新たに受信した前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記選択銘柄を前記取引金額で取引するときの株数を、小数点以下も含めて算出する手段と、
    新たに株数を算出するごとに、算出した株数を外部の売買端末へ送信する手段と
    を備える請求項14に記載の証券システム。
  16. 証券システムが、ユーザーに選択された選択銘柄を外部の売買端末から受信して、前記選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行う株式売買方法において、
    前記証券システムは、
    株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信するステップと、
    株式市場開場時に、外部の売買端末から、設定可能額の範囲でユーザーの設定した所望の取引金額を受信した場合、所定の秒間隔で受信する市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記取引金額で取引するときの株数を、小数点以下も含めて算出するステップと、
    算出した株数が外部の売買端末で表示されるように、算出した株数を外部の売買端末へ送信するステップと
    を実行することを特徴とする株式売買方法。
  17. ユーザーに選択された選択銘柄を、株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信する外部の証券システムへ送信して、外部の証券システムで前記選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行わせる売買端末において、
    前記選択銘柄について、ユーザー入力により設定可能額の範囲ユーザーの設定した所望の取引金額を受け付けることが可能な取引金額入力画面を表示する手段と、
    前記取引金額入力画面で取引金額を受け付けた場合、受け付けた取引金額を外部の証券システムへ送信する手段と、
    前記取引金額を送信したことに応じて、外部の証券システムにて、所定の秒間隔で受信される市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、小数点以下も含めて算出された前記取引金額で取引されるときの株数を、外部の証券システムから受信する手段と、
    受信した株数を表示する手段と
    を備えることを特徴とする売買端末。
  18. 外部の証券システムでは、所定の秒間隔で前記選択銘柄の市場価格が新たに受信されるごとに株数が、小数点以下も含めて算出されており、
    新たに株数が算出されるごとに、外部の証券システムから送信される新たな株数を受信する手段と、
    新たな株数を受信するごとに、表示する株数を新たな株数に切り替える手段と
    を備える請求項17に記載の売買端末。
  19. 前記取引金額を前記証券システムへ送信することに伴い、取引の意思をユーザーに確認する意思確認画面を表示する手段を備え、
    前記意思確認画面の中に、前記株数を表示する請求項17又は請求項18に記載の売買端末。
  20. 前記意思確認画面を表示する時間が一定時間を超過する場合、表示する画面を前記意思確認画面から前記取引金額入力画面に切り替える手段を備える請求項19に記載の売買端末。
  21. 売買端末が、ユーザーに選択された選択銘柄を、株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信する外部の証券システムへ送信し、外部の証券システムで前記選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行わせる株式売買方法において、
    前記売買端末は、
    前記選択銘柄について、ユーザー入力により設定可能額の範囲ユーザーの設定した所望の取引金額を受け付けることが可能な取引金額入力画面を表示するステップと、
    前記取引金額入力画面で取引金額を受け付けた場合、受け付けた取引金額を外部の証券システムへ送信するステップと、
    前記取引金額を送信したことに応じて、外部の証券システムにて、所定の秒間隔で受信される市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、小数点以下も含めて算出された前記取引金額で取引されるときの株数を、外部の証券システムから受信するステップと、
    受信した株数を表示するステップと
    を実行することを特徴とする株式売買方法。
  22. サーバコンピュータに、ユーザーに選択された選択銘柄を外部の売買端末から受信して、前記選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行わせるためのコンピュータプログラムにおいて、
    前記サーバコンピュータに、
    株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信するステップと、
    株式市場開場時に、外部の売買端末から、設定可能額の範囲でユーザーの設定した所望の取引金額を受信した場合、所定の秒間隔で受信する市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、前記取引金額で取引するときの株数を、小数点以下も含めて算出するステップと、
    算出した株数が外部の売買端末で表示されるように、算出した株数を外部の売買端末へ送信するステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  23. コンピュータに、ユーザーに選択された選択銘柄を、株式市場開場時に配信される複数銘柄の市場価格を所定の秒間隔で受信する外部の証券システムへ送信する処理を行わせて、外部の証券システムが前記選択銘柄の株式の取引処理を相対取引で行うようにするためのコンピュータプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記選択銘柄について、ユーザー入力により設定可能額の範囲ユーザーの設定した所望の取引金額を受け付けることが可能な取引金額入力画面を表示するステップと、
    前記取引金額入力画面で取引金額を受け付けた場合、受け付けた取引金額を外部の証券システムへ送信するステップと、
    前記取引金額を送信したことに応じて、外部の証券システムにて、所定の秒間隔で受信される市場価格の中でリアルタイムのものとなる前記選択銘柄の市場価格に基づき、小数点以下も含めて算出された前記取引金額で取引されるときの株数を、外部の証券システムから受信するステップと、
    受信した株数を表示するステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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