以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、注文システム10および取引システム20の全体構成の一例を示す図である。本実施形態の注文システム10は、外国株式等の有価証券を取引する取引システム20とインターネット300を介して接続しており、例えば個人投資家等の利用者から受け付けた外国株式の取引注文を当該取引システム20に対して発注する。
注文システム10は、例えば日本国内で営業する証券会社内に設置された国内証券会社サーバ200と、当該国内証券会社サーバ200と公衆回線を介して接続する複数の利用者端末100−1、100−2、100−3、・・・(以下、「利用者端末100」と総称する)とを含む。これら複数の利用者端末100は、例えば注文システム10を利用する利用者が自宅に所有するパソコン、あるいは当該顧客が所持する携帯端末等である。また、上記利用者は、例えば上記証券会社(以下、「国内取引証券会社」と称する)に口座を有する当該証券会社の顧客である。
取引システム20は、例えば日本以外の複数の国の各々で営業する各証券会社内に設置された外国証券会社サーバ400−1、400−2、400−3、・・・(以下、「外国証券会社サーバ400」と総称する)と、当該複数の国の各々に設けられた証券取引所500−1、500−2、500−3、・・・(以下、「証券取引所500」と総称する)および外国為替取引所600−1、600−2、600−3、・・・(以下、「外国為替取引所600」と総称する)とを含む。外国証券会社サーバ400は、それぞれ設置された国の証券取引所500および外国為替取引所600と接続する。
この注文システム10は、利用者から決済通貨による注文価格で注文を受け付け、有価証券が取引される通貨である取引通貨と、利用者が有価証券の売買の決済に用いる通貨である決済通貨との間の交換レートに基づいて、決済通貨による注文価格を取引通貨による注文価格に変換して取引システム20に対して発注する。ここで、取引通貨は、例えば、外国株式が取引される証券取引所500において当該外国株式が取引されるときに用いられる通貨である。また、決済通貨とは、例えば、利用者が上記国内取引証券会社の口座に保有している通貨、あるいは当該国内取引証券会社との間で外国株式を取引したときの決済通貨として取り決められている通貨であり、具体的には、利用者の属する国内通貨、または利用者が保有する通貨等である。注文システム10および取引システム20によれば、決済通貨による注文価格での注文をベースとして外国株式等の有価証券を取引できる取引環境を利用者に提供することができる。
図2は、注文システム10の構成の一例を示す図である。以下において、注文システム10における複数の利用者端末100のうちの一の利用者端末100および国内証券会社サーバ200について説明する。
利用者端末100は、表示部110および入力部120を有する。また、国内証券会社サーバ200は、入力受付部210、利用者情報記憶部220、表示内容出力部230、交換レート記憶部240、刻み値記憶部250、注文価格変換部260、注文価格選択部270、発注部280、および取引情報取得部290を有する。
利用者端末100において、表示部110は、利用者端末100が表示内容出力部230から受信したウェブサイト等の表示情報を表示する。入力部120は、利用者が注文システム10により株式の取引注文および残高照会等をするときに要求される各種の情報を入力する。表示部110は、例えば、利用者が使用するコンピュータのディスプレイ、あるいは携帯端末のLCDを含んでよく、入力部120は、例えば、利用者が使用するコンピュータのキーボードおよびマウス、あるいは携帯端末の操作ボタンを含んでよい。
国内証券会社サーバ200において、入力受付部210は、利用者端末100の入力部120から入力される各種の情報を受け付ける。上記情報は、例えば利用者により入力部120に入力された情報であり、具体的には、利用者を識別するための利用者識別情報、パスワード、および利用者が外国株式の取引注文を国内取引証券会社に出すときの注文内容を示す注文情報などを含む。入力受付部210は、受け付けた上記情報の種類に応じて利用者情報記憶部220、表示内容出力部230、注文価格変換部260、発注部280、あるいは取引情報取得部290との間で各種の処理を実行する。
利用者情報記憶部220は、国内証券会社サーバ200を利用する複数の利用者のそれぞれの預り金、預り証券、取引履歴等の利用者情報を、口座番号および利用者ID等の利用者識別情報に対応付けて記憶する。
表示内容出力部230は、入力受付部210、注文価格選択部270、および取引情報取得部290から入力される各種の情報に基づいて、当該情報に応じた表示画面を表示部110に表示させる。上記表示画面は、例えば、国内取引証券会社のポータルサイトにログインするためのログイン画面、あるいは当該ポータルサイトを含む国内取引証券会社のウェブサイトなどを含む。
交換レート記憶部240は、利用者が国内取引証券会社経由で取引可能な外国株式における全ての取引通貨と当該利用者が国内取引証券会社の口座に残高として保有している決済通貨との交換レートを記憶する。交換レート記憶部240は、例えば、取引情報取得部290から入力される交換レート情報により、記憶した交換レートを定期的に更新してもよい。また、交換レート記憶部240は、例えば発注部280を介して、取引システム20に直接アクセスして交換レート情報を取得することにより、記憶した交換レートを更新してもよい。
刻み値記憶部250は、例えば、利用者が国内取引証券会社経由で取引可能な外国株式等について、取引通貨による注文価格に応じた刻み値を記憶する。なお、刻み値とは、例えば株式を注文するときの価格帯ごとに設定された注文価格の刻み幅に相当する。刻み値記憶部250は、例えば、外国株式の刻み値を取引システム20等外部から定期的に取得して更新してもよい。
注文価格変換部260は、取引通貨と決済通貨との間の交換レートに基づいて、利用者からの決済通貨による注文価格を取引通貨による注文価格に変換する。ここで、例えば交換レートが決済通貨を取引通貨で除した値である場合、取引通貨による注文価格は、決済通貨による注文価格を交換レートで除して求められる。一方、交換レートが取引通貨を決済通貨で除した値である場合、取引通貨による注文価格は、決済通貨による注文価格に交換レートを乗じて求められる。
注文価格選択部270は、利用者からの決済通貨による注文価格に対応させるべき取引通貨による注文価格の候補を複数表示し、当該利用者により取引通貨による注文価格を選択させる。具体的には、注文価格選択部270は、注文価格変換部260が利用者からの決済通貨による注文価格を変換した上記取引通貨による注文価格に基づいて、当該決済通貨による注文価格に近い上記取引通貨による注文価格の候補を複数算出して表示部110に表示させ、それら複数の候補の中から発注すべき注文における取引通貨による注文価格を利用者に選択させる。
発注部280は、上記取引通貨による注文価格に基づいて、有価証券の取引注文を発注する。具体的には、発注部280は、上記取引通貨による注文価格の複数の候補の中から利用者が選択した取引通貨による注文価格に基づいて、外国株式の取引注文を取引システム20に発注し、例えば当該注文価格、注文銘柄の識別情報、売買区分、取引所識別情報、注文数量等を含む注文情報を取引システム20に送信することにより発注する。取引情報取得部290は、有価証券の価格、取引システム20における当該有価証券の取引結果に関する情報、および、当該有価証券の受渡決済に利用される取引通貨と上記決済通貨との交換レート等を取引システム20から取得する。なお、本例において、発注部280は、取引情報取得部290が取得した上記取引結果に関する情報を取引情報取得部290から取得する。
図3は、取引システム20の構成の一例を示す図である。以下において、取引システム20における一の外国証券会社サーバ400、証券取引所500、および外国為替取引所600について説明する。
外国証券会社サーバ400は、発注取次部410および取引結果取得部420を有する。また、証券取引所500は、発注処理部510および取引結果データベース520を有しており、この発注処理部510および取引結果データベース520としては証券取引所500の売買システムを用いてもよい。また、外国為替取引所600は、交換レートデータベース610を有する。
外国証券会社サーバ400において、発注取次部410は、注文システム10から発注された取引注文を証券取引所500に取り次ぐ。取引結果取得部420は、予め定められたタイミングで取引結果データベース520にアクセスすることにより、取引結果データベース520が記憶する取引結果に関する情報を取得する。
証券取引所500において、発注処理部510は、注文システム10から当該証券取引所500に対して発注された取引注文の取引を執行する。発注処理部510は、例えば、注文システム10から当該証券取引所500に対して発注された株式の売買注文の約定処理を執行する。
取引結果データベース520は、発注処理部510が執行した取引注文の取引結果に関する情報を例えば取引注文毎および銘柄毎に時系列で記憶する。ここで上記取引結果に関する情報には、例えば、発注処理部510が執行した上記株式の取引注文が約定済かあるいは未約定であるかに関する情報、未約定の取引注文の注文価格、約定済みの取引注文の約定数量、約定価格、約定時刻等の情報、当該株式の約定価格の約定タイミングによる時系列などが含まれる。
外国為替取引所600の交換レートデータベース610は、証券取引所500において取引される株式の受渡決済に利用される取引通貨と上記決済通貨との最新の交換レート、および当該交換レートの時系列等を記憶する。なお、交換レートデータベース610は、上記最新の交換レート等に加えて、例えば上記取引通貨以外の他の複数の通貨と上記決済通貨との間における交換レートを更に記憶してもよい。また、交換レートデータベース610が記憶する交換レートは、外国為替取引所600における決済通貨と取引通貨との為替取引の状況に応じてリアルタイムで更新されてもよい。
図4は、取引情報取得部290の構成の一例を示す図である。取引情報取得部290は、価格取得部292、交換レート取得部294、価格変換部296、および価格時系列算出部298を有する。
価格取得部292は、取引通貨を基準とした有価証券の価格、および当該取引通貨を基準とした当該有価証券の価格の時系列等を取引システム20から取得する。本例において、価格取得部292は、取引システム20の取引結果取得部420に例えば1時間毎、あるいは取引日の正午等の予め定められたタイミングでアクセスすることにより、当該取引結果取得部420が上記取引結果データベース520から取得した上記取引結果に関する情報を取得する。更に、価格取得部292は、取引システム20における他の外国証券会社サーバの取引結果取得部にアクセスすることにより、当該取引結果取得部が取得した取引結果に関する情報を取得してもよい。
また、価格取得部292は、利用者端末100から上記外国株式の最新の約定価格および当該外国株式の約定価格の取得タイミングによる時系列等の取得を希望する旨の情報が入力受付部210を介して入力されたことを条件として、取引結果取得部420にアクセスしてもよい。また、この場合、価格取得部292は、取得した上記外国株式の最新の約定価格および当該外国株式の約定価格の取得タイミングによる時系列を、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に数値表示またはチャート表示させてもよい。
交換レート取得部294は、上記取引通貨と、予め指定された他の通貨との間における交換レートの時系列を取得する。本例において、交換レート取得部294は、例えば1時間毎、あるいは取引日の正午等の予め定められたタイミングで外国為替取引所600の交換レートデータベース610にアクセスすることにより、当該交換レートデータベース610から、上記最新の交換レート、および当該交換レートの取得タイミングによる時系列を取得する。更に、交換レート取得部294は、取引システム20における他の外国証券会社サーバの取引情報データベースにアクセスすることにより、当該取引情報データベースが記憶する最新の交換レート、および当該交換レートの時系列等の取引情報を取得してもよい。なお、交換レート取得部294は、国内証券会社サーバ200が設置された国内の銀行等から上記最新の交換レート、および当該交換レートの取得タイミングによる時系列を取得してもよい。
また、交換レート取得部294は、利用者端末100から上記最新の交換レート、および当該交換レートの取得タイミングによる時系列の取得を希望する旨の情報が入力受付部210を介して入力されたことを条件として、取引結果取得部420にアクセスしてもよい。また、この場合、交換レート取得部294は、取得した上記最新の交換レート、および当該交換レートの取得タイミングによる時系列を、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に数値表示またはチャート表示させてもよい。
価格変換部296は、上記交換レートに基づいて、上記取引通貨を基準とした有価証券の価格を、上記決済通貨を基準とした価格に変換する。具体的には、価格変換部296は、交換レート取得部294が取得した上記交換レートに基づいて、上記取引通貨を基準とした上記外国株式の最新の約定価格を、上記決済通貨を基準とした価格に変換する。なお、価格変換部296は、変換した上記決済通貨を基準とした上記外国株式の最新の約定価格を、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に表示させてもよい。
価格時系列算出部298は、上記取引通貨を基準とした上記有価証券の価格の時系列に含まれるそれぞれの時点での価格を、上記交換レートの時系列に含まれる対応する時点での交換レートに基づいて変換し、上記他の通貨を基準とした上記有価証券の価格の時系列を算出する。具体的には、価格時系列算出部298は、上記外国株式の約定価格の取得タイミングによる時系列を価格取得部292から取得して各時点に対応付けて当該時点の約定価格を記憶し、上記交換レートの取得タイミングによる時系列を交換レート取得部294から取得して各時点に対応付けて当該時点の交換レートを記憶する。そして、価格時系列算出部298は、上記外国株式の約定価格の取得タイミングによる時系列に含まれるそれぞれの時点での当該外国株式の約定価格を、上記交換レートの取得タイミングによる時系列に含まれる対応する時点での交換レートで変換し、上記決済通貨を基準とした上記外国株式の価格の時系列を算出して各時点に対応付けて当該時点の価格を記憶する。
なお、価格時系列算出部298は、約定価格の取得タイミングによる時系列を複数種類の外国株式について価格取得部292から取得し、さらに当該複数種類の外国株式のそれぞれの取引に用いられる取引通貨と上記決済通貨との交換レートの取得タイミングによる時系列を交換レート取得部294から取得することにより、当該複数種類の外国株式のそれぞれについて、上記決済通貨を基準とした当該複数種類の外国株式の価格の時系列を算出してもよい。また、価格時系列算出部298は、算出した上記決済通貨を基準とした上記外国株式の価格の時系列を、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に数値表示またはチャート表示させてもよい。
以下において、上記国内取引証券会社に「日本円(円)」で決済される口座を有する利用者が本実施形態に係る注文システム10および取引システム20を利用して外国株式の取引を行うときの注文システム10および取引システム20の動作フロー、および注文システム10において利用者端末100の表示部110に表示される操作画面の一例を示す。
図5および図6は、利用者が注文システム10および取引システム20を利用して一例として香港市場で取引される株式の買付注文を行うときの、注文システム10および取引システム20の動作フローを示すフローチャートである。以下の説明において、図5および図6に示すフローチャートの説明と併せて、上記注文を行うときに利用者端末100の表示部110に表示される表示画面を図7〜図10に例示して説明する。
先ず、利用者端末100は、上記注文を希望する利用者による入力部120の操作に基づいて、ログイン画面の表示要求を国内証券会社サーバ200の入力受付部210に送信する。そして、入力受付部210は、利用者端末100からの表示要求を受け付けて表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110にログイン画面を表示させる。
図7は、ログイン画面の一例を示す図である。このログイン画面には、支店番号入力欄801a、口座番号入力欄801b、ID入力欄801c、およびログインボタン801gが表示される。また、支店番号入力欄801aにはテキストボックス801dが、口座番号入力欄801bにはテキストボックス801eが、そして、ID入力欄801cにはテキストボックス801fが、それぞれ配される。
このログイン画面が表示部110に表示された状態で、利用者が、利用者端末100の入力部120によりテキストボックス801dに支店番号を、テキストボックス801eに口座番号を、そして、テキストボックス801fに利用者ID(またはパスワード)を入力した後、例えば利用者端末100の入力部120によりログインボタン801gを選択(クリック)する。この操作により、利用者端末100は、上記支店番号、口座番号、および利用者ID(またはパスワード)を含む利用者識別情報を国内証券会社サーバ200の入力受付部210に送信する(ステップS100)。
次に、入力受付部210は、利用者端末100からの上記利用者識別情報を受け付けて、当該利用者識別情報と一致する利用者識別情報に対応付けて記憶された利用者情報を利用者情報記憶部220から取得するとともに、取得した利用者情報に基づいて、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110にポータルサイト画面を表示させる(ステップS110)。上記ポータルサイト画面には、例えば「国内株式取引」、「外国株式取引」、および「残高照会」等、利用者が選択可能な複数のメインメニューが表示される。また、ポータルサイト画面には、利用者の口座番号および預り金残高等、上記利用者情報の少なくとも一部を表示させてもよい。
利用者が、ポータルサイト画面における複数のメインメニューのうち例えば「外国株式取引」を利用者端末100の入力部120により選択すると、利用者端末100は、利用者が「外国株式取引」を選択した旨の情報を国内証券会社サーバ200の入力受付部210に送信する。入力受付部210は、利用者端末100からの上記情報を受け付けて、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に外国株式メインメニュー画面を表示させる(ステップS120)。
図8は、外国株式メインメニュー画面の一例を示す図である。この外国株式メインメニュー画面には、市場選択欄802aおよびメニュー選択欄802bが表示される。また、市場選択欄802aにはプルダウン802cが、メニュー選択欄802bには「買付注文」、「売却注文」、「注文照会」、「残高照会」、「マーケット情報」、「株価情報」、および「通貨レート情報」の各メニューが、それぞれ配される。
この外国株式メインメニュー画面が表示部110に表示された状態において、利用者は、まず、利用者端末100の入力部120により、市場選択欄802aのプルダウン802cから例えば「香港市場」を選択する。次に、利用者は、利用者端末100の入力部120によりメニュー選択欄802bにおける「買付注文」を選択(クリック)する。
この操作により、利用者端末100は、利用者が「香港市場における株式買付注文」を選択した旨の情報を国内証券会社サーバ200の入力受付部210に送信する。入力受付部210は、利用者端末100からの上記情報を受け付けて、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に外国株式買付入力画面(香港市場)を表示させる(ステップS130)。
図9は、外国株式買付入力画面(香港市場)の一例を示す図である。この外国株式買付入力画面には、市場表示欄803a、銘柄コード入力欄803b、注文株数入力欄803c、注文単価(指値)入力欄803d、確認ボタン803h、および取消ボタン803iが表示される。また、銘柄コード入力欄803bにはテキストボックス803eが、注文株数入力欄803cにはテキストボックス803fが、そして、注文単価(指値)入力欄803dにはテキストボックス803gが、それぞれ配される。
この外国株式買付入力画面が表示部110に表示された状態で、利用者端末100の入力部120により、テキストボックス803eに買付けを希望する株式の銘柄コードを、テキストボックス803fに注文する株数を、そして、テキストボックス803gに注文単価(指値)を利用者が入力する(ステップS140)。そして、利用者が確認ボタン803hを選択(クリック)すると、利用者端末100は、上記銘柄コード、売買区分(買付、売却)、注文株数、注文単価(指値)、取引所を示す取引所識別情報等を含む注文情報を国内証券会社サーバ200の入力受付部210に送信する。本例では、利用者端末100は、「銘柄コード「1234」の銘柄の株式「1000株」を注文単価(指値)「46円」にて香港証券取引所で買付け」との内容の買付注文の注文情報を入力受付部210に送信する。
一方、利用者が取消ボタン803iを選択(クリック)すると、利用者端末100は、上記外国株式買付入力画面におけるテキストボックス803e、テキストボックス803f、およびテキストボックス803gに入力した内容を消去する。なお、注文単価(指値)入力欄803dのテキストボックス803gに入力する注文単価(指値)の通貨単位は、本例において利用者が有する上記口座における決済通貨と同じ「日本円(円)」である。ゆえに、上記注文単価(指値)として入力された価格は、上記決済通貨による注文価格に相当する。
なお、香港市場に対する取引注文では、所謂「成行注文」はできないが、例えば「成行注文」が可能な株式の取引市場に取引注文を発注する場合は、表示内容出力部230は、外国株式買付入力画面に、注文単価(指値)入力欄803dに替えて、指値注文と成行注文を選択することのできるプルダウンを有する注文入力欄を表示させてもよい。
入力受付部210は、利用者端末100からの上記注文情報を受け付けると、受け付けた当該注文情報を注文価格変換部260に出力する。注文価格変換部260は、入力受付部210から決済通貨(日本円)による注文価格を示す情報を含む上記注文情報が転送されると、交換レート記憶部240から交換レートを取得する(ステップS150)。そして、注文価格変換部260は、取得した交換レートに基づいて、上記注文情報に含まれる決済通貨による注文価格を取引通貨による注文価格に変換する(ステップS160)。
なお、本例において、上記外国株式メインメニュー画面の市場選択欄802aにおいて「香港」が選択されているので、上記取引通貨は香港市場における外国株式の取引に用いられる通貨である「香港ドル(HK$)」である。したがって、上記ステップS150において、注文価格変換部260が交換レート記憶部240から取得する交換レートは、例えば日本円を香港ドルで除して算出される。そして、注文価格変換部260は、決済通貨による注文価格を上記交換レートで除して、上記取引通貨による注文価格を求める。
また、上記ステップS160において、注文価格変換部260は、刻み値記憶部250が記憶する上記刻み値を取得して、決済通貨による注文価格を変換した取引通貨による注文価格における当該刻み値未満の値を切下げ、切上げ、または四捨五入により丸めてもよい。また、この場合、注文価格変換部260は、利用者により予め設定された条件(切下げ、切上げ、四捨五入)に基づいて上記刻み値未満の値を丸めてもよく、上記取引通貨による注文価格を切下げ、切上げ、および四捨五入の少なくとも2つのいずれにより求めるかについての利用者からの入力を入力受付部210が受け付けたときに上記条件を変更してもよい。
また、上記ステップS160において、注文価格変換部260は、交換レート記憶部240が記憶する上記交換レートを取得し、その交換レートが予め定められた変動幅、または、注文毎に利用者により指定された変動幅以上変化した場合に、そのことを条件として上記決済通貨による注文価格に応じた取引通貨による注文価格を含む買付注文の内容を訂正してもよい。
注文価格選択部270は、注文価格変換部260からの注文情報に含まれる取引通貨による注文価格に基づいて上記決済通貨による注文価格に対応させるべき上記取引通貨による注文価格の候補を複数算出する(ステップS170)。ここで、注文価格選択部270は、算出した上記取引通貨による注文価格の候補における上記刻み値未満の値を四捨五入、切捨て、または切上げして算出してもよい。より具体的には、注文価格選択部270は、利用者から受け付けた上記決済通貨による注文価格を上記交換レートに基づいて変換した取引通貨による注文価格における上記刻み値未満の値を四捨五入した価格と、当該価格に対して当該刻み値分だけ(または当該刻み値の倍数分)足した価格、あるいは引いた価格を上記取引通貨による注文価格の候補として算出してもよい。この場合、刻み値未満の値が0である取引通貨による注文価格の候補が複数算出される。
注文価格選択部270は、算出した当該複数の候補を含む注文情報を表示内容出力部230に出力し、表示内容出力部230は、注文価格選択部270から上記注文情報が入力されると、利用者端末100の表示部110に当該注文情報に応じた外国株式買付確認画面(指値注文)を表示させる(ステップS180)。
図10は、外国株式買付確認画面(指値注文)の一例を示す図である。この外国株式買付確認画面(指値注文)には、銘柄コード表示欄804a、市場表示欄804b、注文株数表示欄804c、注文単価表示欄804d、概算受渡代金表示欄804e、発注ボタン804f、および再入力要求ボタン804gが表示される。銘柄コード表示欄804a、市場表示欄804b、および注文株数表示欄804cには、上記外国株式メインメニュー画面において選択した市場、並びに、上記外国株式買付確認画面(指値注文)において入力した上記銘柄コードおよび注文株数が表示される。
また、注文単価表示欄804dには、スクロールバー804iが配された注文単価候補表示ウィンドウ804hが配される。この注文単価候補表示ウィンドウ804hには、上記外国株式買付入力画面において入力した上記注文単価(指値)に基づいて、上記取引通貨による注文価格の候補が複数表示される。なお、本例において、上記外国株式メインメニュー画面の市場選択欄802aにおいて「香港」が選択されているので、上記取引通貨は香港市場における外国株式の取引に用いられる通貨である「香港ドル(HK$)」である。したがって、上記取引通貨による注文価格の候補は、いずれも香港市場における株式の取引通貨である香港ドル(HK$)で表示される。
ところで、本例における上記注文単価(指値)「46円」は、香港ドルの日本円に対する交換レートが「1香港ドル(HK$)=14.5円」である場合、およそ3.1724香港ドル(HK$)に相当する。ここで、香港市場では、注文単価が0.5〜10香港ドルである株式の注文における上記刻み値(呼び値)は、0.01香港ドルである。したがって、本例では、上記注文単価(指値)「46円」に最も近い上記取引通貨による注文価格の候補として、上記刻み値未満の値を四捨五入した「3.170HK$」が注文単価候補表示ウィンドウ804hに表示される。
更に、最も近い上記取引通貨による注文価格の候補に加えて、当該候補の価格に対して上記刻み値分だけ、すなわち0.01香港ドルだけ足した価格、あるいは引いた価格が上記取引通貨による注文価格の候補として注文単価候補表示ウィンドウ804hに表示される。ここで、上記の最も近い取引通貨による注文価格の候補として、上記刻み値未満の値を切捨て、または切上げした価格が注文単価候補表示ウィンドウ804hに表示されてもよい。
また、取引注文が本例のように「買付注文」である場合、表示内容出力部230は、上記取引通貨による注文価格の複数の候補を、注文単価候補表示ウィンドウ804hに注文価格が低い順に優先して表示させることが好ましい。例えば、表示内容出力部230は、上記複数の候補を、注文単価候補表示ウィンドウ804hの下から価格が低い順に表示させてもよい。また、この場合、表示内容出力部230は、上記の最も近い取引通貨による注文価格の候補が注文単価候補表示ウィンドウ804hの最も下に表示させるとともに、注文単価候補表示ウィンドウ804h内の上側に向かって当該最も近い価格から上記刻み値の幅で順次大きくなる価格を、上記取引通貨による注文価格の候補として表示させてもよい。
一方、取引注文が「売却注文」である場合、表示内容出力部230は、上記取引通貨による注文価格の複数の候補を、注文単価候補表示ウィンドウ804hに注文価格が高い順に優先して表示させることが好ましい。例えば、表示内容出力部230は、注文単価候補表示ウィンドウ804hに下から価格が高い順に表示させてもよい。また、この場合、表示内容出力部230は、上記の最も近い取引通貨による注文価格の候補を注文単価候補表示ウィンドウ804hの最も下に表示させるとともに、注文単価候補表示ウィンドウ804h内の上側に向かって当該最も近い価格から上記刻み値の幅で順次小さくなる価格を、上記取引通貨による注文価格の候補として表示させてもよい。
また、本例のように、香港市場に対する取引注文では、所謂「成行注文」はできないが、例えば「成行注文」が可能な株式の取引市場に取引注文を発注する場合は、表示内容出力部230は、外国株式買付確認画面(指値注文)における注文単価候補表示ウィンドウ804hを表示させなくてもよい。
表示内容出力部230は、注文単価候補表示ウィンドウ804hに、上記取引通貨による注文価格の複数の候補とともに、当該各候補の価格を上記交換レートにより日本円(決済通貨)に換算した価格を併せて表示させる。なお、上記取引通貨による注文価格の候補の数は本例の3つに限られず、1つまたは2つ、あるいは4つ以上でもよい。また、上記取引通貨による注文価格の候補を注文単価候補表示ウィンドウ804h内に全て表示させることができない場合でも、利用者が外国株式買付確認画面(指値注文)におけるスクロールバー804iをスクロールさせることにより、全ての候補を表示させることができる。
本例において、利用者が例えば利用者端末100の入力部120により注文単価候補表示ウィンドウ804hに表示された上記取引通貨による注文価格の複数の候補の中から、発注するべき注文価格として「3.170HK$」を選択した場合(ステップS190)、利用者端末100および表示内容出力部230は、図10に示すように、選択された注文価格の候補の表示部分が他の選択されていない注文価格の候補の表示部分に対して区別して表示させる。例えば、利用者端末100および表示内容出力部230は、上記複数の候補のうちの選択された注文価格の候補の表示部分だけを色分けまたは網掛して表示させてもよい。
また、利用者が上記複数の候補のうちの特定の候補を選択すると、利用者端末100および表示内容出力部230は、利用者が選択した上記取引通貨による注文価格による買付注文に必要な概算受渡代金を、概算受渡代金表示欄804eに取引通貨(3,170HK$)と決済通貨(45,965円)の両方で表示させる。なお、本例において、利用者の口座の残高が上記概算受渡代金よりも少ない場合は、外国株式買付確認画面(指値注文)の下部に例えば「買付可能額を超えています」等のメッセージを表示させるとともに、発注ボタン804fを選択できないようにロックしてもよい。
一方、売却注文の場合は、利用者端末100および表示内容出力部230は、概算受渡代金表示欄804eに、利用者が選択した上記取引通貨による注文価格による売却注文が約定したときに利用者に支払われると見込まれる金額を概算受渡代金として表示させる。また、概算受渡代金表示欄804eに表示される概算受渡代金は、上記決済通貨と上記取引通貨との間の為替手数料、国内取引証券会社の売買手数料、および注文を取り次ぐ各国の証券会社の手数料等を予め差し引いた金額であってもよく、また、概算受渡代金表示欄804e内に手数料の明細等を併せて表示してもよい。
利用者が上記概算受渡代金表示欄804eに表示された概算受渡代金を確認した後、例えば利用者端末100の入力部120により発注ボタン804fを選択(クリック)する(ステップS190)と、利用者端末100は、上記注文確認情報を入力受付部210に送信する。入力受付部210は、上記注文確認情報が利用者端末100から送信されると、当該注文確認情報を受け付けるとともに、当該注文確認情報を発注部280に出力する。利用者が、再入力要求ボタン804gを選択(クリック)した場合は、利用者端末100および表示内容出力部230は、表示部110に、再び外国株式買付入力画面を表示させてもよい。
発注部280は、入力受付部210から利用者が選択した上記取引通貨による注文価格による買付注文である旨の情報を含む上記注文確認情報が入力されると、利用者による当該取引通貨による注文価格の確定および発注確認を示す情報を含む発注情報を取引システム20に送信する。これにより、上記内容による買付注文が取引システム20に発注される(ステップS200)。
取引システム20において、外国証券会社サーバ400の発注取次部410は、発注部280から送信された上記発注情報を証券取引所500の発注処理部510に送信する。証券取引所500の発注処理部510は、発注取次部410からの上記発注情報において指定された銘柄、株数、および取引通貨による注文価格に基づいて買付注文の取引を執行する(ステップS210)。なお、発注処理部510は、発注取次部410から送信された上記発注情報の内容が売却注文に応じた内容である場合、当該発注情報において指定された銘柄、株数、および取引通貨による注文価格に基づいて、売却注文の取引を執行する。また、成行注文が可能な証券取引所500の発注処理部510は、上記発注情報が成行注文に応じた発注情報である場合、当該発注情報において指定された銘柄、株数に基づいて、成行注文の取引を執行する。
ここで、発注部280は、取引情報取得部290が取得した上記取引結果に関する情報のうち、発注処理部510が執行した上記買付注文が約定済かあるいは未約定であるかに関する情報を取引情報取得部290から取得する。そして、発注処理部510が執行した上記買付注文が未約定である場合(ステップS220;NO)、発注部280は、更に、交換レート記憶部240から交換レートを取得する(ステップS230)。なお、発注処理部510が執行した上記買付注文が約定済である場合(ステップS220;YES)、本フローの処理は終了する。
一方、発注部280は、上記交換レートが変化した場合(ステップS240;YES)に、上記決済通貨による注文価格に応じた取引通貨による新たな注文価格を算出し、当該新たな注文価格に応じた刻み値未満の値を利用者により指定された切下げ、切上げ、または四捨五入により当該刻み値単位の値に修正してもよい(ステップS250)。この場合、発注部280は、取引通貨による新たな注文価格および発注確認を示す情報を含む発注情報を取引システム20に送信する(ステップS200)。上記交換レートが変化していない場合(ステップS240;NO)、発注部280は、取引情報取得部290が取得した上記取引結果に関する情報のうち、発注処理部510が執行した上記買付注文が約定済かあるいは未約定であるかに関する情報を取引情報取得部290から取得する。そして、再度、ステップS220以降を繰り返す。
なお、上記ステップS230において、発注部280は、交換レート記憶部240が記憶する上記交換レートが取引情報取得部290から入力される上記交換レート情報により更新された直後に当該交換レートを取得し、当該交換レートが変化したことを条件として、上記取引通貨による新たな注文価格に基づいて、発注内容を訂正するようにしてもよい。また、これに替えて、発注部280は、上記交換レートが予め定められた変動幅以上変化したことを条件として、上記取引通貨による新たな注文価格に基づいて、発注内容を訂正するようにしてもよい。なお、上記変動幅は、利用者による入力部120からの入力により指定されてもよい。
更に、発注部280は、上記交換レートが変化したことに応じて、あるいは、上記交換レートが予め定められた変動幅以上変化した場合に、上記取引通貨による新たな注文価格に基づいて、上記注文情報を取引システム20に送信するようにしてもよい。また、発注部280は、変化前の上記交換レートに基づく上記注文情報を既に取引システム20へ送信済である場合、当該送信済の上記注文情報をキャンセルする旨の情報を取引システム20に送信するようにしてもよい。
また、発注部280は、上記注文情報が例えば逆指値等のプログラム取引に応じた注文情報である場合、取引システム20から当該注文情報において指定された銘柄に関する取引情報を取得し、当該プログラム取引の条件を満たした場合に、当該条件に基づいて買付注文(売却注文)に応じた注文情報を取引システム20に送信するようにしてもよい。
図11は、残高評価画面の一例を示す図である。この残高評価画面は、上記外国株式メインメニュー画面において、利用者が「残高照会」を選択(クリック)して当該選択した旨の情報を利用者端末100から入力受付部210に送信すると、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に表示される。本例において、残高評価画面には、銘柄表示欄805a、取引市場表示欄805b、保有数量表示欄805c、取引通貨表示欄805d、平均取得単価(取引通貨基準)表示欄805e、時価(取引通貨基準)表示欄805f、取得時為替レート表示欄805g、現在為替レート表示欄805h、取得費用(決済通貨基準)表示欄805i、評価額(決済通貨基準)表示欄805j、および評価損益(決済通貨基準)表示欄805kが表示される。
銘柄表示欄805aには、例えば利用者が国内取引証券会社の口座に残高として保有する株式(以下、「保有株式」と称する)の銘柄コードおよび企業名が表示される。なお、利用者が株式以外の残高として例えば投資信託(以下、「保有投資信託」と称する)を保有している場合は、当該投資信託の名称が表示されてもよい。取引市場表示欄805bには、各保有株式が取引される取引市場が表示される。
保有数量表示欄805cには、利用者の保有株式の株数および保有投資信託等の保有口数が表示される。取引通貨表示欄805dには、各保有株式および保有投資信託等の取引に用いられる取引通貨が表示される。平均取得単価(取引通貨基準)表示欄805eには、各保有株式および保有投資信託等の取引通貨を基準とした平均取得単価が表示される。時価(取引通貨基準)表示欄805fには、各保有株式および保有投資信託等の取引通貨を基準とした現在の取引単価が表示される。
取得時為替レート表示欄805gには、各保有株式および保有投資信託等の取得時の為替レートが表示される。現在為替レート表示欄805hには、取引通貨表示欄805dに表示された各取引通貨の現在の為替レートが表示される。取得費用(決済通貨基準)表示欄805iには、各保有株式および保有投資信託等の為替手数料および証券会社の売買手数料を含めた取得費用が決済通貨の通貨単位で表示される。
評価額(決済通貨基準)表示欄805jには、各保有株式および保有投資信託等についての現在の評価額が決済通貨の通貨単位で表示される。なお、評価額(決済通貨基準)表示欄805jに表示される評価額は、例えば保有数量表示欄805cに表示される株数または口数と、時価(取引通貨基準)表示欄805fに表示される現在の取引単価と、現在為替レート表示欄805hに表示される対応する取引通貨の現在の為替レートとを乗じて算出される。
評価損益(決済通貨基準)表示欄805kには、各保有株式および保有投資信託等についての現在の評価損益が決済通貨の通貨単位で表示される。なお、評価損益(決済通貨基準)表示欄805kに表示される評価損益は、例えば評価額(決済通貨基準)表示欄805jに表示される各保有株式および保有投資信託等についての決済通貨の通貨単位を基準とした現在の評価額から、取得費用(決済通貨基準)表示欄805iに表示される決済通貨の通貨単位を基準とした取得費用を引いて算出される。
本例では、表示内容出力部230は、保有株式および保有投資信託等の取得費用、現在の評価額、および評価損益がいずれも利用者の決済通貨である日本円で示された残高評価画面を利用者端末100の表示部110に表示させる。したがって、取引通貨でこれら取得費用、現在の評価額、および評価損益が示された残高評価画面を表示させる場合と比べて、利用者が保有株式および保有投資信託等の取得費用、現在の評価額、および評価損益を把握しやすくなる。なお、本例では、利用者端末100の表示部110に、異なる市場で取引される株式が一覧で示された残高評価画面が表示されるが、これに限られない。他の例として、上記外国株式メインメニュー画面において、利用者が利用者端末100の入力部120により市場選択欄802aのプルダウン802cから特定の市場(本例では「香港市場」)を選択した後、当該利用者が「残高照会」を選択(クリック)することにより、表示内容出力部230が市場ごとの保有株式等の残高を利用者端末100の表示部110に表示させてもよい。
図12は、取引通貨の通貨単位で表示された個別株価表示画面の一例を示す図である。この個別株価表示画面(以下、「個別株価表示画面(取引通貨)」と称する)は、例えば上記外国株式メインメニュー画面において、利用者が「株価情報」を選択(クリック)したときに、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に表示される。本例において、個別株価表示画面(取引通貨)には、香港市場で株式が取引される個別の銘柄についての銘柄コード、企業名、および取引市場の基本情報とともに、現在値、始値、高値、安値、および出来高の取引情報が表示される。また、個別株価表示画面(取引通貨)には、買付時取引情報表示ボタン806a、売付時取引情報表示ボタン806b、および株価チャート表示ボタン806cが表示される。
本例の個別株価表示画面(取引通貨)は、取引通貨による取引情報(現在値、始値、高値、安値、および出来高等)が利用者の母国語(本例では日本語)のフォーマットで表示されているので、利用者は、翻訳する負担を負うことなく、取引したい外国株式についての取引情報を参考にすることができる。
図13は、外国株式の買付注文時における利用に適した個別株価表示画面の一例を示す図である。この個別株価表示画面(以下、「個別株価表示画面(決済通貨(買))」と称する)は、上記個別株価表示画面(取引通貨)において、利用者が買付時取引情報表示ボタン806aをクリック(選択)したときに、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に表示される。本例において、個別株価表示画面(決済通貨(買))には、香港市場で株式が取引される個別の銘柄についての銘柄コード、企業名、および取引市場の基本情報とともに、現在値、始値、高値、安値、および出来高の取引情報が決済通貨の通貨単位で表示される。また、個別株価表示画面(決済通貨(買))には、売付時取引情報表示ボタン806b、取引情報表示ボタン806d、および株価チャート表示ボタン806cが表示される。
また、個別株価表示画面(決済通貨(買))に表示される現在値、始値、高値、安値の取引情報は、買付注文時に必要となる為替手数料が予め上乗せされた交換レート(本例では、1香港ドル(HK$)=14.5円)に基づいて算出されていることが好ましい。これにより、利用者は、例えば買付けを希望する外国株式の銘柄について個別株価表示画面(決済通貨(買))に表示される現在値に希望する買付数量を乗じるだけで為替手数料込みの買付金額を概算することができる。
図14は、外国株式の売付注文時における利用に適した個別株価表示画面の一例を示す図である。この個別株価表示画面(以下、「個別株価表示画面(決済通貨(売))」と称する)は、上記個別株価表示画面(取引通貨)、または上記個別株価表示画面(決済通貨(買))において、利用者が売付時取引情報表示ボタン806bをクリック(選択)したときに、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に表示される。本例において、個別株価表示画面(決済通貨(売))には、香港市場で株式が取引される個別の銘柄についての銘柄コード、企業名、および取引市場の基本情報とともに、現在値、始値、高値、安値、および出来高の取引情報が決済通貨の通貨単位で表示される。また、個別株価表示画面(決済通貨(売))には、買付時取引情報表示ボタン806a、取引情報表示ボタン806d、および株価チャート表示ボタン806cが表示される。
また、個別株価表示画面(決済通貨(売))に表示される現在値、始値、高値、安値の取引情報は、売付注文時に売却金額から差し引かれる為替手数料が予め差し引かれた交換レート(本例では、1香港ドル(HK$)=13.5円)に基づいて算出されていることが好ましい。これにより、利用者は、例えば売付けを希望する外国株式の銘柄について個別株価表示画面(決済通貨(売))に表示される現在値に希望する売付数量を乗じるだけで為替手数料を差し引かれた後の売却金額を概算することができる。
図15は、取引通貨の通貨単位で表示された個別銘柄株価チャートの一例を示す図である。この個別銘柄株価チャート(以下、「個別銘柄株価チャート(取引通貨)」と称する)は、例えば上記外国株式メインメニュー画面において、利用者が「株価情報」を選択(クリック)するか、または、上記個別株価表示画面(取引通貨)、上記個別株価表示画面(決済通貨(買))、または上記個別株価表示画面(決済通貨(売))において、利用者が株価チャート表示ボタン806cをクリック(選択)したときに、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に表示される。
本例において、個別銘柄株価チャート(取引通貨)には、香港市場で株式が取引される個別の銘柄についての銘柄コード、企業名、および取引市場の基本情報とともに、上記取引通貨を基準とした当該銘柄の株価の時系列がグラフエリア807aにチャート表示される。また、個別銘柄株価チャート(取引通貨)には、個別銘柄株価チャートにおける株価表示を取引通貨または決済通貨に切り替えるプルダウン807bが表示される。なお、本例では上記銘柄の各時点での株価のプロットを結んだ折れ線グラフであるが、他の例としてローソク足等を用いてチャート表示してもよい。
本例の個別銘柄株価チャート(取引通貨)は、取引通貨の通貨単位で表示された個別銘柄の株価チャートが利用者の母国語(本例では日本語)のフォーマットで表示されているので、利用者は、翻訳する負担を負うことなく、取引したい外国株式についての上記取引通貨を基準とした株価の時系列を参考にすることができる。
図16は、決済通貨の通貨単位で表示された個別銘柄株価チャートの一例を示す図である。この個別銘柄株価チャート(以下、「個別銘柄株価チャート(決済通貨)」と称する)は、例えば上記個別銘柄株価チャート(取引通貨)において、プルダウン807bを「決済通貨」に切り替えたときに、表示内容出力部230により利用者端末100の表示部110に表示される。
本例において、個別銘柄株価チャート(決済通貨)には、香港市場で株式が取引される個別の銘柄についての銘柄コード、企業名、および取引市場の基本情報とともに、上記決済通貨を基準とした当該銘柄の株価の時系列がグラフエリア807aにチャート表示される。また、個別銘柄株価チャート(決済通貨)には、上記プルダウン807bが表示される。なお、本例では上記銘柄の各時点での株価のプロットを結んだ折れ線グラフであるが、他の例としてローソク足等を用いてチャート表示してもよい。
本例の個別銘柄株価チャート(決済通貨)には、外国株式の個別銘柄についての株価の時系列が利用者の決済通貨の通貨単位で表示されている。したがって、利用者は、外国株式の個別銘柄について、決済通貨と取引通貨との交換レートをも踏まえた株価の時系列を容易に把握することができる。
図17は、本実施形態に係る注文システム10のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係る注文システム10は、ホストコントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィックコントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホストコントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスクドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホストコントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィックコントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホストコントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、注文システム10内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスクドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、注文システム10が起動時に実行するブート・プログラム、及び/又は、注文システム10のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスクドライブ2050を入出力コントローラ2084へと接続すると共に、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を入出力コントローラ2084へと接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介して注文システム10内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
注文システム10にインストールされ、注文システム10を有価証券を取引する取引システムに対して注文を発注するシステムとして機能させるプログラムは、有価証券が取引される通貨である取引通貨と、利用者が有価証券の売買の決済に用いる通貨である決済通貨との間の交換レートを記憶する交換レート記憶モジュールと、取引する有価証券の決済通貨による注文価格の利用者による入力を受け付ける入力受付モジュールと、交換レートに基づいて、決済通貨による注文価格を、取引通貨による注文価格に変換する注文価格変換モジュールと、取引通貨による注文価格に基づいて、有価証券の取引を発注する発注モジュールとを備える。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、注文システム10を、有価証券を取引する取引システム20に対して注文を発注するシステムとしてそれぞれ機能させる。
これらのプログラムに記述された情報処理は、注文システム10に読み込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である、有価証券が取引される通貨である取引通貨を基準とした有価証券の価格の時系列を取得する価格取得部と、取引通貨と、予め指定された他の通貨との間における交換レートの時系列を取得する交換レート取得部と、取引通貨を基準とした有価証券の価格の時系列に含まれるそれぞれの時点での価格を、交換レートの時系列に含まれる対応する時点での交換レートに基づいて変換し、他の通貨を基準とした有価証券の価格の時系列を算出する価格時系列算出部と、他の通貨を基準とした有価証券の価格の時系列をチャート表示する表示部として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態における注文システム10の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の表示システムが構築される。
一例として、注文システム10と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、又はCD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置又は通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030又は記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060(CD−ROM2095)、フレキシブルディスクドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、及び/又は記憶装置に含まれるものとする。
また、CPU2000は、RAM2020から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(又は不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVD及び/またはCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワーク及び/またはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムを注文システム10に提供してもよい。
以上に説明したように、本実施形態の注文システム10によれば、利用者は、取引通貨による注文価格の複数の候補のそれぞれが日本円(決済通貨)でいくらに相当するかを別途換算することなく、当該複数の候補から取引通貨による注文価格を選択することができる。また、利用者は、注文システム10を用いて外国株式の取引注文を出すときに、当該利用者は、自分の口座の決済通貨と同じ通貨単位で注文価格を入力することができる。したがって、取引通貨で注文価格を入力する場合と比べて、利用者が決済通貨と外国株式の取引通貨との交換レートを意識しながら当該取引通貨による注文価格を決める必要がなく、取引注文時における利用者の利便性が大幅に向上する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10・・・注文システム、20・・・取引システム、100,100−1〜100−3・・・利用者端末、110・・・表示部、120・・・入力部、200・・・国内証券会社サーバ、210・・・入力受付部、220・・・利用者情報記憶部、230・・・表示内容出力部、240・・・交換レート記憶部、250・・・刻み値記憶部、260・・・注文価格変換部、270・・・注文価格選択部、280・・・発注部、290・・・取引情報取得部、292・・・価格取得部、294・・・交換レート取得部、296・・・価格変換部、298・・・価格時系列算出部、300・・・インターネット、400,400−1〜400−3・・・外国証券会社サーバ、410・・・発注取次部、420・・・取引結果取得部、500,500−1〜500−3・・・証券取引所、510・・・発注処理部、520・・・取引結果データベース、600,600−1〜600−3・・・外国為替取引所、610・・・交換レートデータベース、801a・・・支店番号入力欄、801b・・・口座番号入力欄、801c・・・ID入力欄、801d,801e,801f・・・テキストボックス、801g・・・ログインボタン、802a・・・市場選択欄、802b・・・メニュー選択欄、802c・・・プルダウン、803a・・・市場表示欄、803b・・・銘柄コード入力欄、803c・・・注文株数入力欄、803d・・・注文単価(指値)入力欄、803e,803f,803g・・・テキストボックス、803h・・・確認ボタン、803i・・・取消ボタン、804a・・・銘柄コード表示欄、804b・・・市場表示欄、804c・・・注文株数表示欄、804d・・・注文単価表示欄、804e・・・概算受渡代金表示欄、804f・・・発注ボタン、804g・・・再入力要求ボタン、804h・・・注文単価候補表示ウィンドウ、804i・・・スクロールバー、805a・・・銘柄表示欄、805b・・・取引市場表示欄、805c・・・保有数量表示欄、805d・・・取引通貨表示欄、805e・・・平均取得単価(取引通貨基準)表示欄、805f・・・時価(取引通貨基準)表示欄、805g・・・取得時為替レート表示欄、805h・・・現在為替レート表示欄、805i・・・取得費用(決済通貨基準)表示欄、805j・・・評価額(決済通貨基準)表示欄、805k・・・評価損益(決済通貨基準)表示欄、806a・・・買付時取引情報表示ボタン、806b・・・売付時取引情報表示ボタン、806c・・・株価チャート表示ボタン、806d・・・取引情報表示ボタン、807a・・・グラフエリア、807b・・・プルダウン、2000・・・CPU、2010・・・ROM、2020・・・RAM、2030・・・通信インターフェイス、2040・・・ハードディスクドライブ、2050・・・フレキシブルディスクドライブ、2060・・・CD−ROMドライブ、2070・・・入出力チップ、2075・・・グラフィックコントローラ、2080・・・表示装置、2082・・・ホストコントローラ、2084・・・入出力コントローラ、2090・・・フレキシブルディスク、2095・・・CD−ROM