JP5311949B2 - 業務支援システム - Google Patents
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Description
証券会社や金融会社等で用いられる業務支援システムは、主体となる勘定系システムから、日々、顧客毎の預り残高や取引履歴等のデータ提供を受けて、データベースを構築し、営業業務を支援するための情報系システムである。
例えば、ユーザが検索条件として顧客属性の条件として、名前、住所等の文字情報や、資産額、時価評価額、売買回数、売買手数料額等の数値情報を指定すると、該当する顧客を抽出して顧客属性画面として一覧表示する。
金融業務や証券業務を支援する業務支援システムの従来技術としては、特開2006−350793「金融業務支援システム」(出願人:株式会社日立国際電気、発明者:山口博之)がある(特許文献1)。
特許文献1には、コンプライアンスチェック条件で顧客情報・取引情報・預り資産情報の検索ができるようにした金融業務支援システムにおいて、過去の取引状況・預り資産の増減情報を含む検索結果の一覧を表示する手段と、該検索結果を外部ファイルに出力する手段とを設けた金融業務支援システムが記載されている。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施の形態に係る業務支援システムは、業務支援サーバが、予め顧客属性の各項目の区分に応じたアイコンを記憶しておき、顧客属性を表示する際に、各顧客の顧客属性に対応するアイコンを選択して顧客属性画面に組み込んで表示するものであり、ユーザは文字を読まなくても顧客属性を把握することができるものである。
本発明の実施の形態に係る業務支援システムの概略構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る業務支援システム(本システム)の概略構成ブロック図である。
図1に示すように、本システムは、業務支援サーバ1と、複数のクライアント2-1
〜2-nとを備え、業務支援サーバ1とクライアント2とはネットワーク3によって接続されている。
また、図示は省略するが、業務支援サーバ1は、ネットワークを介して上位の勘定系システムに接続されており、勘定系システムから、顧客属性データ、預かり残高のデータ、取引履歴のデータ、集計データ(売買手数料、営業資産額等)の提供を受けて、内部に記憶している。
業務支援サーバ1の構成について図2を用いて説明する。図2は、業務支援サーバ1の構成ブロック図である。
図2に示すように、業務支援サーバ1は、コンピュータで構成されており、顧客属性データの検索や、通信制御等の処理を行う制御部11と、制御部11のワークメモリとしての主メモリ12と、処理プログラムや各種データを記憶する記憶部13と、ネットワークに接続するインタフェース部14とを、基本的に備えている。制御部11はCPU(Central Processing Unit)等から成り、記憶部13はハードディスク等で構成される。
これらの各処理手段は、予め記憶部13に記憶されている各手段に対応する処理プログラムが、制御部11の動作により読み出されて、主メモリ12に展開され起動されることによって実現されるものである。
制御部11の動作については後で詳細に説明する。
各テーブルの詳細については後で説明する。
クライアント2の構成について図3を用いて説明する。図3は、クライアント2の構成ブロック図である。
図3に示すように、クライアント2も業務支援サーバ1と同様にコンピュータで構成されており、基本的に、制御部21と、主メモリ22と、記憶部23と、インタフェース部24と、入力部25と、表示部26とを備えている。
表示部26は、顧客属性画面等を表示するものである。
制御部21は、入力部21からの指示に従ってネットワーク3を介して業務支援サーバ1に検索条件を出力し、業務支援サーバ1から出力された顧客属性画面を表示部26に表示させるものである。
次に、本システムの業務支援サーバ1における顧客属性画面表示の処理の流れについて図4を用いて説明する。図4は、業務支援サーバ1における顧客属性画面表示の処理の流れを示す模式説明図である。
業務支援サーバ1では、クライアント2からの要求に基づいて、顧客属性情報の中から表示すべき顧客の情報を抽出して、顧客属性テーブル31を生成する。本実施の形態では、顧客属性テーブル31は、全ての顧客属性情報の中からユーザの検索条件に基づいて抽出された顧客属性を記憶するテーブルとしており、ユーザ及び検索条件に対応したものである。
このようにして、業務支援サーバ1における顧客属性画面表示の処理が行われるものである。
次に、業務支援サーバ1に記憶されている顧客属性テーブル31について図5を用いて説明する。図5は、顧客属性テーブル31の模式説明図である。
図5に示すように、顧客属性テーブル31は、業務支援サーバ1が記憶している全ての顧客属性情報の中から、クライアント2からの検索要求に基づいて抽出された顧客の情報について、顧客毎に、顧客識別コードと、法人/個人の区分と、住所と、氏名と、生年月日と、年齢と、性別の区分と、預り証券の損益の区分と、優良度合いの区分と、売買頻度の区分と、資産額の区分等の各項目のデータを記憶しているものである。
次に、業務支援サーバ1に記憶されているアイコン属性テーブル32について説明する。アイコン属性テーブル32は、標準アイコンと各標準アイコンが示す顧客属性とを対応付けて記憶するテーブルであり、本システムでは、顧客属性の項目に対応して、基本アイコン属性テーブル321、優良度合いアイコン属性テーブル322、売買頻度アイコン属性テーブル323、資産額アイコン属性テーブル324を備えている。
基本アイコン属性テーブル321について図6を用いて説明する。図6は、基本アイコン属性テーブル321の模式説明図である。
図6に示すように、基本アイコン属性テーブル321は、図5に示した顧客属性テーブルの内、個人/法人の区分と、年齢と、性別の区分と、預り証券の損益の区分の5つの項目に基づいて規定されるアイコンを記憶しているものである。
具体的には、基本アイコン属性テーブル321は、アイコン識別名称と、個人/法人の区分と、年齢範囲と、性別の区分と、預り証券の損益の区分と、それに対応するアイコンデータとを記憶している。
また、「基本11」の標準アイコンは、個人客60〜80歳女性で、預かり証券に損失が出ている顧客を示す標準アイコンである。
同様に、「基本31」の標準アイコンは、法人客で利益が出ている顧客を示す標準アイコンである。
尚、アイコンデータの例については図7を用いて後述するが、アイコンファイルとして記憶部3内に記憶されており、各アイコン属性テーブル32では、アイコンデータが記憶されている位置を特定している。
基本アイコンの例について図7を用いて説明する。図7は、基本アイコンの例を示す説明図である。
図7に示すように、基本アイコンは、図6に示した基本アイコン属性テーブル321に対応するアイコンデータである。
(a)は、「基本01」のアイコンであり、図6において説明したように、個人客の20〜40歳の男性で、預かり証券に利益が出ている顧客を示すものである。
また、(b)は、「基本11」のアイコンであり、個人客60〜80歳女性で、預かり証券に損失が出ている顧客を示すものである。同様に、(c)は、法人客で利益が出ている顧客を示すものである。
これにより、本システムでは、ユーザが顧客属性テーブルで基本アイコンを見た場合に、顧客の基本的な属性を一目で把握できるようにしている。
優良度合いアイコン属性テーブルについて図8を用いて説明する。図8は、優良度合いアイコン属性テーブル322を示す模式説明図である。
図8に示すように、優良度合いアイコン属性テーブル322は、優良度合いの区分に応じた標準アイコンを規定するものであり、アイコン識別名称と、優良度合いの区分と、アイコンデータとを対応付けて記憶している。
標準アイコン「優良度01」は「優良」を表し、「優良度02」は「普通」を表し、「優良度03」は「要注意」を表し、「優良度04」は「売買停止」を表している。
売買頻度アイコン属性テーブルについて図9を用いて説明する。図9は、売買頻度アイコン属性テーブル323の模式説明図である。
図9に示すように、売買頻度アイコン属性テーブル323は、売買頻度の区分に応じた標準アイコンを規定するものであり、アイコン識別名称と、売買頻度の区分と、アイコンデータとを対応付けて記憶している。
アイコン「売買頻度01」は「多」を表し、「売買頻度02」は「普通」を表し、「売買頻度03」は「少」を表し、「売買頻度04」は「無し」を表している。
資産額アイコン属性テーブルについて図10を用いて説明する。図10は、資産額アイコン属性テーブル324の模式説明図である。
図10に示すように、資産額アイコン属性テーブル324は、資産額の区分に応じた標準アイコンを規定するものであり、アイコン識別名称と、資産額の区分と、アイコンデータとを対応付けて記憶している。
アイコン「資産額01」は「多」を表し、「資産額02」は「普通」を表し、「資産額03」は「少」を表し、「資産額04」は「無し」を表している。
本システムの業務支援サーバ1では、顧客属性画面にアイコンを組み込んで表示するための画面表示フォーマットを予め記憶部13に記憶している。本システムでは、顧客属性画面に4種類のアイコン(基本アイコン、優良度合いアイコン、売買頻度アイコン、資産額アイコン)を表示するようになっている。
4種類のアイコンは、それぞれ画面中に表示する表示エリアが特定されている。
そして、図11に示すように、アイコン割り当てテーブル33は、顧客属性に基づいて顧客毎に割り当てられた標準アイコンを記憶するものであり、業務支援サーバ1の制御部11のアイコン割り当て手段によって生成されるテーブルである。
アイコン割り当てテーブル33は、顧客識別コード毎に、アイコン番号とそれに対応するアイコン識別名称が記憶されている。「アイコン番号」は、アイコン番号1〜4はそれぞれ基本アイコン、優良度合いアイコン、売買頻度アイコン、資産額アイコンに相当している。そして、予め設定された特定の表示エリアに表示されるものである。
図11の例では、顧客識別コードK111111の顧客にはアイコン「基本01」「優良度01」「売買頻度03」「資産額02」の4種類の標準アイコンが割り当てられている。同様に、他の顧客にも顧客属性に対応する標準アイコンが割り当てられている。
本システムの特徴として、上述した標準アイコンとは別に、ユーザが独自に登録したアイコン(カスタムアイコン)を特定の顧客に割り当てて表示させることも可能である。
ユーザ別アイコン割り当てテーブル34について図12を用いて説明する。図12は、ユーザ別アイコン割り当てテーブル34の模式説明図である。
図12に示すように、ユーザ別アイコン割り当てテーブル34は、ユーザ識別コードと、顧客識別コードと、アイコン番号と、アイコン識別名称とを対応付けて記憶している。
図12の例では、ユーザ識別コードU111のユーザのカスタムアイコンとして、アイコン番号「1」(基本アイコン)に対応して「カスタムアイコン01」が記憶されており、アイコン番号「2」〜「4」にはカスタムアイコンは登録されていないことを示している。
アイコン割り当てテーブル33が、抽出された顧客属性テーブル31に対応して生成されるものであるのに対して、ユーザ別アイコン割り当てテーブル34は、ユーザによってカスタムアイコンの登録が行われた場合に生成されるものである。
次に、クライアント2において表示される顧客属性画面について図13を用いて説明する。図13は、顧客属性画面の模式説明図である。
図13に示すように、顧客属性画面は、図11に示したアイコン割り当てテーブル33及び図12に示したユーザ別アイコン割り当てテーブル34に基づいて、顧客表示画面フォーマットの中にアイコンが組み込まれた画面である。
図13では、実際のアイコン画像は示していないが、顧客識別コード毎に、アイコン1(基本アイコン)、アイコン2(優良度アイコン)、アイコン3(売買頻度アイコン)、アイコン4(資産額アイコン)に対応するアイコン識別名称が記憶されている。
例えば、顧客識別コードK111111に対応して、「基本01」「優良度01」「売買頻度03」「資産額02」の標準アイコンが表示される。
そこで、図13に示す顧客属性表示画面においては、顧客識別コードK444444に対応して、「カスタムアイコン01」「優良度01」「売買頻度03」「資産額02」のアイコンが表示されるようになっている。
尚、ここではアイコンについてのみ記載しているが、文字情報を合わせて表示するようにしてもよい。
本システムにおける動作について説明する。
クライアント2の入力部25から、検索条件とユーザ識別コード及び検索の指示が入力されると、クライアント2の制御部21は、業務支援サーバ1に検索条件とユーザ識別コードを付して検索の指示を出力する。
このようにして、本システムの動作が行われるものである。
[アイコン自動割り当て処理:図14]
制御部11のアイコン自動割り当て処理について図14を用いて説明する。図14は、アイコン自動割り当て処理を示すフローチャート図である。
図14に示すように、業務支援サーバ1の制御部11(アイコン割り当て手段)は、顧客属性テーブル31から顧客識別コードを読み取り(100)、顧客識別コードに対応する個人/法人の区分、年齢、性別、預り証券の損益の区分に応じて、基本アイコン属性テーブル321を参照して基本アイコンを特定する(102)。
そして、制御部11は、顧客属性テーブル31から読み取った売買頻度の区分に応じて、売買頻度アイコン属性テーブル323を参照して売買頻度アイコンを特定する(106)。
そして、制御部11は、顧客識別コードと特定されたアイコンとを対応付けてアイコン割り当てテーブル33に記憶する。
このようにして、制御部11のアイコン自動割り当て処理が行われるものである。
次に、業務支援サーバ1の制御部11における顧客属性画面の表示処理について図15を用いて説明する。図15は、制御部11における顧客属性画面の表示処理を示すフローチャート図である。
図15に示すように、業務支援サーバ1の制御部11(顧客属性画面表示手段)は、アイコン自動割り当て処理が終了すると、検索要求元のユーザに対応するユーザ別アイコン割り当てテーブル34があるかどうかを判断する(200)。
ない場合(Noの場合)には、制御部11は、アイコン割り当てテーブル33に基づいて標準アイコンを顧客属性画面に組み込む(220)。そして、クライアントに顧客属性画面を表示出力して(232)、処理を終了する。
また、処理208においてアイコン番号に対応するカスタムアイコンが登録されていない場合(Noの場合)には、当該アイコン番号に対応する標準アイコンを顧客属性画面に組み込む(224)。
また、処理212で全てのアイコン番号をチェックした場合には(YESの場合)、制御部11は、処理230に移行する。
本発明の実施の形態に係る業務支援システムによれば、業務支援サーバ1が、標準アイコンとして、個人/法人の区分、性別、年齢の区分、預かり証券の損益を表す基本アイコンと、優良度合いの区分を表す優良度合いアイコンと、売買頻度の区分を表す売買頻度アイコンと、資産額の区分を表す資産額アイコンとをそれぞれ複数記憶しておき、制御部11が、ユーザからの検索要求に基づいて顧客属性を抽出して顧客属性テーブル31を生成し、顧客属性テーブル31に記憶された顧客属性について該当する基本アイコン、優良度合いアイコン、売買頻度アイコン、資産額アイコンを選択して、アイコン割り当てテーブル33を生成し、アイコン割り当てテーブル33に基づいて、アイコンを顧客属性表示画面に組み込んでクライアント2に出力する業務支援システムとしているので、クライアント2では顧客属性をアイコンで表した顧客属性画面を表示でき、ユーザは、顧客属性画面上で文字情報を読まなくても、顧客毎の個人/法人の区分、性別、年齢の区分、預かり証券の損益、優良度合い、売買頻度、資産額等の顧客属性を一目で把握することができる効果がある。
Claims (2)
- ユーザの指示によるクライアントからの顧客属性の検索要求に基づいて、記憶されている顧客属性の情報の中から検索条件に合致する情報を抽出し、顧客属性画面として要求元のクライアントに出力する業務支援サーバを備えた業務支援システムであって、
前記業務支援サーバが、顧客属性の項目と内容に対応付けて標準アイコンを規定するアイコン属性テーブルと、
ユーザによって特定の顧客及び特定の顧客属性の項目に対応して任意に登録されたカスタムアイコンを、ユーザ毎に記憶するユーザ別アイコン割り当てテーブルと、
検索結果として抽出された顧客属性の情報について、前記アイコン属性テーブルを参照して、顧客毎に、顧客属性の項目と内容に対応する標準アイコンを割り当てる処理を行う制御部とを備え、
前記制御部が、検索要求元のユーザに対応するユーザ別アイコン割り当てテーブルに、前記顧客及び顧客属性の項目に対応してカスタムアイコンが記憶されていなければ、顧客属性画面に前記割り当てられた標準アイコンを組み込んでクライアントに出力し、前記ユーザ別アイコン割り当てテーブルに、前記顧客及び顧客属性の項目に対応してカスタムアイコンが記憶されていれば、前記顧客及び顧客属性の項目に対応する標準アイコンに代えて、前記カスタムアイコンを顧客属性画面に組み込んで前記クライアントに出力することを特徴とする業務支援システム。 - 請求項1に記載の業務支援システムにおいて、
前記業務支援サーバは、更に優良度合いアイコン属性テーブルと、売買頻度アイコン属性テーブルとを記憶し、
前記制御部は、前記顧客及び顧客属性の項目に対応する標準アイコンを顧客属性画面に組み込んで前記クライアントに出力することを特徴とする業務支援システム。
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