JP6488909B2 - 露光装置、画像形成装置、制御方法、コンピュータプログラム - Google Patents

露光装置、画像形成装置、制御方法、コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本明細書によって開示される技術は、露光装置に関する。
従来、EMI(Electro Magnetic Interference)対策の一環として、周波数が変動するスペクトラム拡散クロック(Spread Spectrum Clock)のクロック数に基づいて、露光部の露光時間を設定する画像形成装置が知られている。しかし、このような画像形成装置では、スペクトラム拡散クロックの周波数の変動によって露光時間の長さが変動することがある。そこで、従来から、積分処理部により、スペクトラム拡散クロックの周波数の変動を示す周期関数の積分値を算出し、スペクトラム拡散クロックのクロック数に基づいて設定された露光時間の長さを、その算出した積分値を用いて補正する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−90758号公報
しかし、上記従来の技術では、露光時間の長さを補正するために、周期関数を積分する積分処理が必要になる。そのため、例えば、露光時間の長さを補正するまでの処理が複雑化するといった問題が生じる。そこで、積分処理といった複雑な処理を行うことなく、スペクトラム拡散クロックのような周波数拡散されたクロックを利用しつつ露光時間の長さの変動を抑制することが可能な技術が望まれている。
本明細書では、上述した課題の少なくとも一部を解決することが可能な技術を開示する。
(1)本明細書に開示される露光装置は、主走査方向に並んだ複数の発光素子を有する露光部と、周波数拡散されたクロックのクロック数に基づき、前記露光部の基礎露光時間を設定する設定部と、前記基礎露光時間に、予め定められた互いに長さの異なるN個(Nは2以上の整数)の変更時間を加算することにより、前記基礎露光時間から互いに長さの異なるN個の候補露光時間を生成する候補生成部と、前記基礎露光時間に対応する期間における前記クロックの周波数レベルを検知する検知部と、前記検知部で検知された前記周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、前記N個の候補露光時間の中で長い方の前記候補露光時間を、前記複数の発光素子を発光させるための露光時間として選択する選択部と、を備える。この露光装置では、基礎露光時間に、予め定められた互いに長さの異なるN個の変更時間を加算することにより、基礎露光時間から互いに長さの異なるN個の候補露光時間を生成する。そして、基礎露光時間に対応する期間における周波数拡散されたクロックの周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、N個の候補露光時間の中で長い方の候補露光時間が、複数の発光素子を発光させるための露光時間として選択される。そのため、複数の発光素子を基礎露光時間で発光させる場合に比べて、周波数拡散されたクロックを利用しつつ、露光時間の長さの変動を抑制することができる。また、露光時間が選択される候補露光時間は、基礎露光時間に対して予め定められた変更時間を加算することにより生成されたものであるため、積分処理といった複雑な処理を行うことなく、基礎露光時間から候補露光時間を生成し、生成した候補露光時間から露光時間を選択することができる。
(2)上記露光装置において、前記検知部は、所定時間毎に、前記クロックの周波数レベルを検知する検知回路と、前記検知回路の検知結果を前記選択部に出力する出力回路であって、前記複数の発光素子が発光している間、前記選択部に出力する前記検知結果を保持する前記出力回路と、を有する構成としてもよい。この露光装置によれば、複数の発光素子が発光している間、選択部に出力する検知結果を保持する出力回路を用いることにより、露光素子が発光している間に選択部の出力が変化することを抑制できる。
(3)上記露光装置において、前記検知部は、一定時間における前記クロックのクロック数を数えるカウンタ回路と、前記カウンタ回路で数えられた前記クロック数を、前記N個の周波数レベルに対応させて予め定められた少なくともN−1個の閾値と比較する比較回路と、を有し、前記比較回路の比較結果により、前記クロックの周波数が、前記N個の周波数レベルの中のいずれに該当するかを検知する構成としてもよい。この露光装置によれば、一定時間におけるクロックのクロック数と閾値との比較結果から、クロックの周波数レベルを検知する検知部を構成することができる。
(4)上記露光装置において、前記検知部は、前記クロックを一定クロック数発生させるのに必要な時間の長さを計測するタイマ回路と、前記タイマ回路で計測された前記時間の長さを、前記N個の周波数レベルに対応させて予め定められた少なくともN−1個の閾値と比較する比較回路と、を有し、前記比較回路の比較結果により、前記クロックの周波数が、前記N個の周波数レベルの中のいずれに該当するかを検知する構成としてもよい。この露光装置によれば、クロックを一定クロック数発生させるのに必要な時間の長さと閾値との比較から、クロックの周波数レベルを検知する検知部を構成することができる。
(5)上記露光装置において、前記候補生成部は、前記基礎露光時間から長さが互いに異なるN個の前記候補露光時間それぞれを生成するN個の候補生成回路を備える構成としてもよい。この露光装置によれば、N個の候補生成回路によって、基礎露光時間からN個の候補露光時間を生成する候補生成部を構成することができる。
(6)上記露光装置において、前記N個の候補生成回路の中の少なくとも1つは、前記変更時間の絶対値と等しい遅延時間だけ前記基礎露光時間を遅延させて遅延露光時間とする遅延回路を有し、前記基礎露光時間の開始タイミングを、前記遅延露光時間の開始タイミングに変更することと、前記基礎露光時間の終了タイミングを、前記遅延露光時間の終了タイミングに変更することとの少なくとも一方を行うことにより、前記基礎露光時間から前記候補露光時間を生成する構成としてもよい。この露光装置によれば、候補生成回路は基礎露光時間を遅延時間だけ遅延させて遅延露光時間とする遅延回路を有することで、基礎露光時間から候補露光時間を生成しやすい。
(7)上記露光装置において、前記N個の候補生成回路の中の少なくとも2つは前記遅延回路を有し、各遅延回路は、入力信号を規定遅延時間だけ遅延させる少なくとも1つの遅延素子を有し、前記各遅延回路に含まれる前記遅延素子の数は、前記遅延回路が含まれる前記候補生成回路に設定された前記変更時間に対応する前記周波数レベルに応じて異なる構成としてもよい。この露光装置によれば、遅延素子の数の違いにより、遅延回路を有する各候補生成回路に周波数レベルに応じた変更時間を設定することができる。
(8)上記露光装置において、前記規定遅延時間は、前記クロックの最短クロック周期よりも短い構成としてもよい。この露光装置によれば、規定遅延時間がクロックの最短クロック周期よりも短い。これにより、クロックに依存することなく変更時間を設定することができる。また、クロックのクロック周期から変更時間を設定する場合に比べて、変更時間を細かく設定することができ、露光時間の長さの変動を抑制することができる。
(9)上記露光装置において、前記N個の候補生成回路の中の少なくとも1つは、前記基礎露光時間の開始タイミングを前記遅延時間遅延させ、前記基礎露光時間の終了タイミングを維持することで、前記基礎露光時間から前記候補露光時間を生成する構成としてもよい。この露光装置によれば、基礎露光時間を短縮して候補露光時間を生成することができる。
(10)上記露光装置において、前記N個の候補生成回路の中の少なくとも1つは、前記基礎露光時間の開始タイミングを維持し、前記基礎露光時間の終了タイミングを前記遅延時間遅延させることで、前記基礎露光時間から前記候補露光時間を生成する構成としてもよい。この露光装置によれば、基礎露光時間を延長して候補露光時間を生成することができる。
(11)上記露光装置において、前記変更時間には、変更時間ゼロを含む構成としてもよい。この露光装置によれば、変更時間ゼロを基準として、他の変更時間を設定することができる。
(12)上記露光装置において、前記設定部は、前記複数の発光素子から発光対象の前記発光素子が選択される選択期間内に、前記クロックのクロック数に基づき設定露光時間を設定し、前記設定露光時間を分割して得られた複数の分割露光時間のそれぞれを前記基礎露光時間に設定し、前記出力回路は、前記選択期間において前記選択部に出力する前記検知結果を保持し、前記候補生成部は、前記基礎露光時間毎に、前記N個の候補露光時間を生成し、前記選択部は、前記基礎露光時間毎に、前記露光時間を選択する構成としてもよい。この露光装置では、選択期間内に複数の基礎露光時間が設定され、基礎露光時間毎に候補露光時間が生成および選択される。選択期間において検知結果は保持されることから、選択期間内に設定された複数の基礎露光時間では、選択部に出力される周波数レベルが等しくなり、同一の変更時間が加算された候補露光時間が選択される。つまり、選択期間の露光時間には、同一の変更時間が複数回加算される。そのため、設定露光時間が分割されない場合に比べて、露光時間に加算される変更時間の合計時間を長くすることができ、露光時間の長さの変動を抑制することができる範囲を拡大することができる。
(13)上記露光装置において、前記設定部は、前記設定露光時間が長いほど、前記設定露光時間をより多くの前記分割露光時間に分割する構成としてもよい。この露光装置によれば、設定露光時間が長いほど、より多くの基礎露光時間が設定されるので、露光時間の長さの変動を抑制することができる範囲をより拡大することができる。
(14)上記露光装置において、さらに、記憶部を備え、前記設定部は、前記記憶部に記憶される画像データにより特定される画素の濃度が高いほど、前記画素に対応する前記設定露光時間をより長く設定する構成としてもよい。この露光装置によれば、画像データにより特定される画素の濃度が高いほど、設定露光時間がより長く設定されるので、露光時間の長さの変動を抑制することができる範囲をより拡大することができる。
(15)上記露光装置において、前記設定部は、前記設定露光時間が基準時間よりも長い場合に、前記設定露光時間を前記複数の分割露光時間に分割し、前記設定露光時間が前記基準時間以下の場合に、前記設定露光時間を分割しない構成としてもよい。この露光装置によれば、基準時間以下の設定露光時間が複数の分割露光時間に分割されてしまい、露光時間に必要以上の変更時間が加算されることで、露光時間が一定の目標時間と異なる時間となることを抑制することができる。
(16)上記露光装置において、前記設定部は、前記設定露光時間が前記基準時間よりも長い場合に、前記設定露光時間を、前記基準時間と同じ長さのY個(Yは1以上の整数)の第1の前記分割露光時間と、前記設定露光時間から前記Y個の前記第1の分割露光時間を差し引いた時間であって、前記基準時間より短い第2の前記分割露光時間とに分割する構成としてもよい。この露光装置によれば、設定露光時間の長さが同じ場合に、同じ数の基礎露光時間が設定される。そのため、設定露光時間の長さが同じ場合に、露光時間に同じ数の変更時間HTを加算することができ、異なる数の変更時間HTを加算する場合に比べて、露光時間を一定の目標時間に調整しやすい。
(17)上記露光装置において、前記設定部は、同一の前記設定露光時間から設定された複数の前記基礎露光時間において、一の前記基礎露光時間と、他の前記基礎露光時間との間に、前記複数の発光素子の発光を停止させるためのインターバル期間を設定し、前記インターバル期間は、前記N個の変更時間のうち、最も長い前記変更時間と同じか、あるいは、前記最も長い変更時間よりも長い構成としてもよい。例えば、候補露光時間を生成する際に、基礎露光時間に変更時間を加算する方式として、基礎露光時間の終了タイミングを変更時間だけ遅延させて変更時間を加算することがある。この場合、基礎露光時間の終了タイミングは、最も長い変更時間だけ遅延することがあり、インターバル期間が最も長い変更時間よりも短いと、基礎露光時間に変更時間を加算することができず、候補露光時間を生成することができない。この露光装置によれば、インターバル期間が最も長い変更時間と同じかそれよりも長いので、基礎露光時間毎の候補露光時間を確実に生成することができる。
なお、本明細書によって開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像形成装置、露光装置の制御方法、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することが可能である。
プリンタ1の機械的構成を示す概要図 プリンタ1の電気的構成を示すブロック図 デバイス制御回路79および露光部5周辺の回路図 候補生成回路43A周辺の回路図 スペクトラム拡散クロックSSの周波数変動を示すタイムチャート 検知回路40の回路図 基礎露光時間RAと遅延露光時間RT2、RT1と候補露光時間RK0〜RK4とのタイムチャート 基礎露光時間RAと露光時間RBとのタイムチャート 検知回路140の回路図 基礎露光時間RAと露光時間RBとのタイムチャート
一実施形態のプリンタ1について、図1〜図8を参照しつつ説明する。以下の説明では、図1の紙面左側をプリンタ1の前側Fとし、紙面手前側をプリンタ1の右側Rとし、紙面上側をプリンタ1の上側Uとする。プリンタ1は、例えばブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーを用いてカラー画像を形成可能な直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタであり、画像形成装置の一例である。以下の説明では、プリンタ1の各構成部品や用語を色毎に区別する場合、その構成部品等の符号の末尾に各色を意味するK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)を付し、その他の場合は適宜省略する。図1では、各色間で同一の構成部品については、適宜符号が省略されている。
プリンタ1は、供給部3と、ベルトユニット4と、4個の露光部5(5K、5Y、5M、5C)と、4個のプロセス部6(6K、6Y、6M、6C)と、定着部7とを備える。
供給部3は、プリンタ1の最下部に設けられ、複数枚のシートWを収容可能なトレイ11と、ピックアップローラ12と、搬送ローラ13と、レジストレーションローラ14とを有する。ピックアップローラ12は、トレイ11に収容されたシートWを1枚ずつ取り出して、搬送ローラ13とレジストレーションローラ14とは、ピックアップローラ12によって取り出されたシートWをベルトユニット4へと搬送する。
ベルトユニット4は、駆動ローラ21と、従動ローラ22と、ベルト23とを備える。ベルト23は、駆動ローラ21と従動ローラ22とに架け渡されている。駆動ローラ21が回動すると、ベルト23のうちプロセス部6と対向する側の表面が後方向へ移動し、これにより、レジストレーションローラ14から送られてきたシートWは、上記表面によってプロセス部6から定着部7へと搬送される。
同色のトナーに対応する露光部5とプロセス部6との組み合わせが、前後方向、すなわち、ベルト23によるシートWの搬送方向に沿って並んでいる。以下、4組の露光部5とプロセス部6との組み合わせは、トナーの色以外は、同様の構成であるものとし、ブラックに対応する露光部5Kとプロセス部6Kとを例に挙げて具体的構成を説明する。
図3に示すように、露光部5Kは、左右方向、すなわち、後述する感光ドラム52の回転軸方向に平行な主走査方向に並んだ複数のLED素子37を備える。各LED素子37は、個別の切替素子38に直列に接続され、電源電位VCCと後述する選択部50の出力端子50Fとの間に並列に接続されている。露光部5Kは、切替素子38により発光対象のLED素子37を主走査方向に順次切り替えることにより、感光ドラム52を照射する。これにより、露光部5Kは、感光ドラム52の表面に静電潜像を形成することができる。
プロセス部6Kは、帯電部51と、感光ドラム52と、トナーボックス53と、現像ローラ54と、転写ローラ55とを備える。感光ドラム52は感光体の一例である。
帯電部51は、感光ドラム52の表面を一様に帯電させる。現像ローラ54は、トナーボックス53内のトナーを感光ドラム52上へ供給することによって、露光部5Kが形成した上記静電潜像を現像して、感光ドラム52上にブラックのトナー像を形成する。転写ローラ55は、ベルト23を介して感光ドラム52に対向するように配置されており、感光ドラム52上に形成されたトナー像をシートWに転写する。
こうして各色のトナー像が転写されたシートWは、ベルトユニット4により定着部7へと搬送され、定着部7にてトナー像が熱定着され、プリンタ1の上面に排出される。
図2に示すように、プリンタ1は、上述した供給部3と、ベルトユニット4と、露光部5と、プロセス部6と、定着部7とに加え、中央処理装置(以下、CPU)71と、ROM72と、RAM73と、不揮発性メモリ74と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)75と、表示部8と、操作部9と、基準クロック生成回路76と、スペクトラム拡散クロック生成回路(Spectrum Spread Clock Generator 以下、SSCG)77と、分周回路78と、デバイス制御回路79とを備えている。点線10で示すように、デバイス制御回路79と露光部5とを含めたものが、露光装置の一例である。
ROM72には、プリンタ1の各部の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されている。RAM73や不揮発性メモリ74は、CPU71が各種のプログラムを実行する際の作業領域や、印刷データの一時的な記憶領域として利用される。不揮発性メモリ74は、NVRAM、フラッシュメモリ、HDD、EEPROMなどの書き換え可能なメモリであればよい。
CPU71は、ROM72から読み出したプログラムに従って、プリンタ1の各部を制御する。ASIC75は、例えば画像処理専用のハード回路である。表示部8は、液晶ディスプレイを有し、各種の設定画面や装置の動作状態等を表示することが可能である。操作部9は、複数のボタンを有し、ユーザによる各種の入力指示を受け付ける。
図3に示すように、基準クロック生成回路76は、略1GHzの一定周波数を有する高周波クロックHCLKを生成し、SSCG77および分周回路78に送信する。SSCG77は、高周波クロックHCLKを周波数拡散させて、周波数が一定周期で変動する高周波スペクトラム拡散クロックHSSを生成する。SSCG77は、生成した高周波スペクトラム拡散クロックHSSを分周回路78およびデバイス制御回路79に送信する。
分周回路78は、高周波クロックHCLKを分周して基準クロックCLKを生成し、デバイス制御回路79に送信する。また、分周回路78は、高周波スペクトラム拡散クロックHSSを分周してスペクトラム拡散クロックSS(図8参照)を生成し、CPU71やデバイス制御回路79などの各部に送信する。スペクトラム拡散クロックSSは、周波数拡散されたクロックの一例である。
スペクトラム拡散クロックSSが送られた各部では、スペクトラム拡散クロックSSによって動作が制御されることで、基準クロックCLKによって動作が制御される場合に比べて、EMIの発生が抑制される。その一方、スペクトラム拡散クロックSSのクロック数に基づいて、露光部5に含まれる各LED素子37の発光時間、すなわち、露光時間RBが設定されてしまうと、スペクトラム拡散クロックSSの周波数の変動によって露光時間RBの長さが変動してしまう。
本実施形態のデバイス制御回路79は、スペクトラム拡散クロックSSを利用しつつ露光時間RBの長さの変動を抑制する。そのため、デバイス制御回路79は、設定部42と、候補生成部43と、検知部49と、選択部50とを備えている。
設定部42は、露光部5における発光対象のLED素子37を切り替える切替信号CSを生成し、露光部5および検知部49に送信する。図8に示すように、切替信号CSは、スペクトラム拡散クロックSSの規定クロック数毎にLレベルになる(立ち下がる)。露光部5では、切替信号CSがLレベルになるタイミングにおいて、切替素子38が切り替えられ、複数のLED素子37から発光対象のLED素子37が選択される。
また、設定部42は、スペクトラム拡散クロックSSのクロック数に基づき、露光部5の基礎露光時間RAを設定する。ここで、基礎露光時間RAは、露光時間RBを設定するための基礎となる露光時間である。具体的には、設定部42は、使用者の操作部9への入力操作等に起因してRAM73や不揮発性メモリ74から印刷データを取得すると、発光対象のLED素子37に対応する印刷データの階調値をスペクトラム拡散クロックSSのクロック数に変換する。図8に示すように、設定部42は、切替信号CSがLレベルになるタイミングからスペクトラム拡散クロックSSの上記クロック数(図8ではX)周期分継続する基礎露光時間RAを設定する。設定部42は、基礎露光時間RAの開始タイミングにLレベルになり、基礎露光時間RAの終了タイミングにHレベルになる基準露光信号SRAを、出力端子42Aから候補生成部43に出力する。RAM73や不揮発性メモリ74は記憶部の一例であり、基準露光信号SRAは、入力信号の一例である。
候補生成部43は、基礎露光時間RAに対して、予め定められた互いに長さの異なる5個の変更時間HTを加算することにより、基礎露光時間RAから互いに長さの異なる5個の候補露光時間RKを生成する。具体的には、候補生成部43は、基礎露光時間RAから長さが互いに異なる5個の候補露光時間RK0〜RK4それぞれを生成する5個の候補生成回路43A〜43Eを備える。5個の変更時間HT0〜HT4には、正の変更時間HTと、負の変更時間HTと、変更時間ゼロが含まれる。
候補生成回路43Aは、論理積回路44と遅延回路48Aを備える。論理積回路44の一方の入力端子44Aは、設定部42の出力端子42Aに接続され、基準露光信号SRAが入力されている。一方、論理積回路44の他方の入力端子44Bは、遅延回路48Aを介して設定部42の出力端子42Aに接続されている。
遅延回路48Aは、2つの遅延素子FFを含む。具体的には、図4に示すように、遅延回路48Aには、2つのフリップフロップ回路FFが直列に接続されている。各フリップフロップ回路FFは、D端子からQ端子に基準露光信号SRAを伝達する間に、規定遅延時間だけ基準露光信号SRAを遅延させる。各フリップフロップ回路FFのC端子には、高周波スペクトラム拡散クロックHSSが入力されている。そのため、規定遅延時間は、スペクトラム拡散クロックSSの最短クロック周期よりも短い時間、具体的には、略1nsとなる。つまり、遅延回路48Aの遅延時間CTは、略2nsである。これにより、図7に示すように、論理積回路44の他方の入力端子44Bには、基礎露光時間RAを略2nsだけ遅延させた遅延露光時間RT2の開始タイミングにLレベルになり、遅延露光時間RT2の終了タイミングにHレベルになる遅延信号SRT2が入力される。
この結果、論理積回路44の出力端子44Cから候補露光時間RK4を示す候補露光信号SRK4が出力される。候補露光時間RK4の開始タイミングは、基礎露光時間RAの開始タイミングに維持される。その一方、候補露光時間RK4の終了タイミングは、基礎露光時間RAの終了タイミングから略2ns遅延した遅延露光時間RT2の終了タイミングに変更される。つまり、候補生成回路43Aは、基礎露光時間RAから、基礎露光時間RAに対して略2ns延長された、すなわち、略2nsの正の変更時間HT4が加算された候補露光時間RK4を生成する。候補生成回路43Aは、候補露光時間RK4を示す候補露光信号SRK4を選択部50の入力端子50Aに出力する。
図3に示すように、候補生成回路43Bは、候補生成回路43Aの遅延回路48Aを遅延回路48Bに置換した回路である。遅延回路48Bは、含まれる遅延素子FFの数が1つである点で、遅延回路48Aと異なる。そのため、遅延回路48Bの遅延時間CTは、略1nsである。図7に示すように、論理積回路45の他方の入力端子45Bには、基礎露光時間RAを略1nsだけ遅延させた遅延露光時間RT1の開始タイミングにLレベルになり、遅延露光時間RT2の終了タイミングにHレベルになる遅延信号SRT1が入力される。
この結果、論理積回路45の出力端子45Cから候補露光時間RK3を示す候補露光信号SRK3が出力される。候補露光時間RK3の開始タイミングは、基礎露光時間RAの開始タイミングに維持される。その一方、候補露光時間RK3の終了タイミングは、基礎露光時間RAの終了タイミングから略1ns遅延した遅延露光時間RT1の終了タイミングに変更される。つまり、候補生成回路43Bは、基礎露光時間RAから、基礎露光時間RAに対して略1ns延長された、すなわち、略1nsの正の変更時間HT3が加算された候補露光時間RK3を生成する。候補生成回路43Bは、候補露光時間RK3を示す候補露光信号SRK3を選択部50の入力端子50Bに出力する。
候補生成回路43Cは、設定部42の出力端子42Aと選択部50の入力端子50Cとを配配線パターンにより接続する回路である。候補生成回路43Cは、基準露光信号SRAを、候補露光時間RK2を示す候補露光信号SRK2として選択部50の入力端子50Cに出力する。つまり、候補生成回路43Cの変更時間HT2は、変更時間ゼロである。
候補生成回路43Dは、論理和回路46と遅延回路48Bを備えている。論理和回路46の一方の入力端子46Aは、設定部42の出力端子42Aに接続されており、基準露光信号SRAが入力されている。一方、論理和回路46の他方の入力端子46Bは、遅延回路48Bを介して設定部42の出力端子42Aに接続されている。
この結果、論理和回路46の出力端子46Cから候補露光時間RK1を示す候補露光信号SRK1が出力される。候補露光時間RK1の開始タイミングは、基礎露光時間RAの開始タイミングから略1ns遅延した遅延露光時間RT1の開始タイミングに変更される。その一方、候補露光時間RK1の終了タイミングは、基礎露光時間RAの終了タイミングに維持される。つまり、候補生成回路43Dは、基礎露光時間RAから、基礎露光時間RAに対して略1ns縮小された、すなわち、略1nsの負の変更時間HT1が加算された候補露光時間RK1を生成する。候補生成回路43Dは、候補露光時間RK1を示す候補露光信号SRK1を選択部50の入力端子50Dに出力する。
候補生成回路43Eは、候補生成回路43Dの遅延回路48Bを遅延回路48Aに置換した回路である。論理和回路47の出力端子47Cから候補露光時間RK0を示す候補露光信号SRK0が出力される。候補露光時間RK0の開始タイミングは、基礎露光時間RAの開始タイミングから略2ns遅延した遅延露光時間RT2の開始タイミングに変更される。その一方、候補露光時間RK0の終了タイミングは、基礎露光時間RAの終了タイミングに維持される。つまり、候補生成回路43Eは、基礎露光時間RAから、基礎露光時間RAに対して略2ns縮小された、すなわち、略2nsの負の変更時間が加算された候補露光時間RK0を生成する。候補生成回路43Eは、候補露光時間RK0を示す候補露光信号SRK0を選択部50の入力端子50Eに出力する。
検知部49は、切替信号CSがLレベルになるタイミング、すなわち、基礎露光時間RAの開始タイミングにおけるスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知する。ここで、周波数レベルとは、スペクトラム拡散クロックSSの周波数の範囲、つまり、周波数の値域、あるいは、周波数の帯域を示すものであり、以下のように定められて検知部49に設定されている。
図5に示すように、スペクトラム拡散クロックSSの周波数は、三角波状に、97MHz〜100MHzの一定の周波数領域FH内を、50KHzの変動周期で変動する。スペクトラム拡散クロックSSの変調周期を16分割することによって、周波数領域を8分割する7つの閾値A〜Gが定義される。検知部49には、周波数が閾値A未満のレベル0と、周波数が閾値A以上閾値C未満のレベル1と、周波数が閾値C以上閾値E未満のレベル2と、周波数が閾値E以上閾値G未満のレベル3と、周波数が閾値G以上のレベル4の5つの周波数レベルが設定されている。
検知部49は、設定された周波数レベルを用いて、スペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知する。具体的には、図3に示すように、検知部49は、検知回路40と、出力回路41とを備えている。図6に示すように、検知回路40は、PLL回路61と、SSカウンタ回路62と、基準クロックカウンタ回路65と、設定レジスタ66と、比較回路67と、パルス発生回路68と、レベル判定回路80とを備えている。SSカウンタ回路62は、カウンタ回路の一例である。
PLL回路61は、分周回路78から入力されるスペクトラム拡散クロックSSの周波数を逓倍する。SSカウンタ回路62は、PLL回路61から入力されるスペクトラム拡散クロックSSのクロック数であるSSカウンタ値を数える。基準クロックカウンタ回路65は、分周回路78から入力される基準クロックCLKのクロック数である基準カウンタ値を数える。比較回路67は、基準クロックカウンタ回路65が数えた基準カウンタ値と設定レジスタ66に記憶された一定の第1基準クロック数とを比較する。パルス発生回路68は、比較回路67による比較結果が一致であった場合に、一致したことを示すパルス信号をレベル判定回路80に出力する。また、パルス発生回路68は、比較回路67による比較結果が一致であった場合に、カウンタ初期化信号を、SSカウンタ回路62と、基準クロックカウンタ回路65とに出力する。
つまり、パルス発生回路68は、第1基準クロック数に相当する一定時間毎にパルス信号およびカウンタ初期化信号を出力する。第1基準クロック数に相当する一定時間は、スペクトラム拡散クロックSSの変調周期を16分割した分割時間ΔTと等しくなるように設定されている。そのため、パルス発生回路68は、分割時間ΔT毎にパルス信号およびカウンタ初期化信号を出力する。第1基準クロック数に相当する一定時間は、所定時間および一定時間の一例である。
基準クロックカウンタ回路65は、パルス発生回路68からカウンタ初期化信号が入力されると、基準カウンタ値を初期化する。SSカウンタ回路62は、パルス発生回路68からカウンタ初期化信号が入力されると、SSカウンタ値をレベル判定回路80に出力し、その後、SSカウンタ値を初期化する。つまり、SSカウンタ回路62は、分割時間ΔTにおけるスペクトラム拡散クロックSSのクロック数を数え、レベル判定回路80に出力する。
レベル判定回路80は、SSカウンタ回路62が数えたSSカウンタ値から、分割時間ΔTにおけるスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを判定する。レベル判定回路80は、カウンタバッファ81と、設定レジスタ83と、4つの比較回路85と、デコーダ87とを備えている。カウンタバッファ81は、パルス発生回路68から入力されるパルス信号に同期してSSカウンタ回路62から入力されるSSカウンタ値を保持する。
設定レジスタ83には、5つの周波数レベルを区分する4つの閾値A、C、E、Gが記憶されている。4つの閾値A、C、E、Gは、4つの比較回路85それぞれに対応付けられており、比較回路85は、カウンタバッファ81に保持されたSSカウンタ値と、対応する閾値A、C、E、Gとを比較する。デコーダ87は、各比較回路85の比較結果により、当該SSカウンタ値が数えられた分割時間ΔTにおけるスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知し、検知した周波数レベルを示すレベル検知信号を出力回路41に出力する。
出力回路41は、検知回路40の検知結果を選択部50に出力する。具体的には、図8に示すように、出力回路41は、切替信号CSがLレベルになるタイミングに検知回路40から受信されているレベル検知信号の周波数レベルを取得し、切替信号CSが次にLレベルになるタイミングまで保持する。つまり、出力回路41は、発光対象のLED素子37が発光している間、周波数レベルを保持する。出力回路41は、保持している周波数レベルを示すレベル検知信号を選択部50に出力する。
選択部50は、検知部49で検知された周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、5個の候補露光時間RK0〜RK4の中で長い方の候補露光時間RK0〜RK4を、発光対象のLED素子37を発光させるための露光時間RBとして選択する。具体的には、選択部50は、検知部49で検知された周波数レベルがレベルM(M=0〜4)である場合、候補露光時間RKMを露光時間RBとして選択する。
選択部50は、セレクタ回路であり、5つの周波数レベルが5つの入力端子50A〜50Eに対応付けられている。選択部50は、出力回路41から出力されるレベル検知信号が示す周波数レベルより、5つの入力端子50A〜50Eの1つを出力端子50Fに接続する。これにより、露光時間RBを示す露光時間信号SRBを露光部5に出力する。
5つの周波数レベルは、5つの入力端子50A〜50Eによって5つの候補生成回路43A〜43Eに対応付けられている。選択部50は、検知部49で検知された周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、変更時間HTが長い方の候補生成回路43A〜43Eに対応つけられている。変更時間HTは、負の変更時間、変更時間ゼロ、正の変更時間の順に長く、負の変更時間では、その絶対値が小さいほど長く、正の変更時間では、その絶対値が大きいほど長い。そのため、周波数レベルに応じて、対応する候補生成回路43A〜43Eの遅延回路48A、48Bに含まれる遅延素子FFの数が異なる。
選択部50により5つの入力端子50A〜50Eの1つが出力端子50Fに接続されると、接続された入力端子50A〜50Eに入力されている候補露光時間RK0〜RK4の候補露光信号SRK0〜SRK4が出力端子50Fに出力される。これにより、当該候補露光信号がLレベルである期間に発光対象のLED素子37が発光する。つまり、接続された入力端子50A〜50Eに入力されている候補露光時間RK0〜RK4に、発光対象のLED素子37が発光する。
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1では、スペクトラム拡散クロックSSのクロック数から基礎露光時間RAが設定される。この場合、図8に示すように、基礎露光時間RAが同一のX周期分に設定されている場合でも、切替信号CSがLレベルになるタイミングにおけるスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルにより、実際の基礎露光時間RAの長さX1〜X3が異なる。
本実施形態のプリンタ1では、基礎露光時間RAに対して、予め定められた互いに長さの異なる5個の変更時間HT0〜HT4を加算することにより、基礎露光時間RAから、互いに長さの異なる5個の候補露光時間RK0〜RK4を生成する。そして、切替信号CSがLレベルになるタイミングにおけるスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、5個の候補露光時間RK0〜RK4の中で長い方の候補露光時間RKが、発光対象のLED素子37を発光させるための露光時間RBとして選択される。
具体的には、図8に示すように、周波数レベルが高周波数側のレベル4である1番目の切替信号CSがLレベルになるタイミングでは、基礎露光時間RA(基準露光信号SRAがLレベルである期間)が他のレベル0〜3の基礎露光時間RAに比べて短い。そのため、変更時間HTが長い方の候補露光時間RK4が、発光対象のLED素子37を発光させるための露光時間RBとして選択される。つまり、比較的短い基礎露光時間RAが、比較的長い変更時間HT4により補われる。同様に、周波数レベルがレベル2である2番目の切替信号CSがLレベルになるタイミングでは、候補露光時間RK2が露光時間RBとして選択され、周波数レベルがレベル1である3番目の切替信号CSがLレベルになるタイミングでは、候補露光時間RK1が露光時間RBとして選択される。
この結果、露光時間RBの長さT1〜T3がほぼ等しくなる。これにより、発光対象のLED素子37を基礎露光時間RAで発光させる場合に比べて、スペクトラム拡散クロックSSを利用しつつ、露光時間RBの長さの変動を抑制することができる。
また、候補露光時間RK0〜RK4は、基礎露光時間RAに対して予め定められた変更時間HT0〜HT4を加算することにより生成したものであるため、積分処理といった複雑な処理を行うことなく、基礎露光時間RAから候補露光時間RK0〜RK4を生成し、生成した候補露光時間RK0〜RK4から露光時間RBを選択することができる。
本実施形態のプリンタ1では、発光対象のLED素子37が発光している間、選択部50に出力する周波数レベルを保持する出力回路41を用いることにより、LED素子37が発光している間に選択部50の出力が変化することを抑制できる。
本実施形態のプリンタ1では、SSカウンタ値と閾値A、C、E、Gとの比較結果から、スペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知する検知部49を構成することができる。
本実施形態のプリンタ1では、5個の候補生成回路43A〜43Eによって、基礎露光時間RAから5個の候補露光時間RK0〜RK4を生成する候補生成部43を構成することができる。
本実施形態のプリンタ1では、候補生成回路43A、43B、43D、43Eは遅延回路48A、48Bを有することで、基礎露光時間RAから候補露光時間RK4、RK3、RK1、RK0を生成しやすい。
本実施形態のプリンタ1では、遅延素子FFの数の違いにより、遅延回路48A、48Bを有する各候補生成回路43A、43B、43D、43Eに周波数レベルに応じた変更時間HT4、HT3、HT1、HT0を設定することができる。
本実施形態のプリンタ1では、規定遅延時間がスペクトラム拡散クロックSSの最短クロック周期よりも短い。これにより、スペクトラム拡散クロックSSに依存することなく変更時間HT0〜HT4を設定することができる。また、スペクトラム拡散クロックSSのクロック周期から変更時間HT0〜HT4を設定する場合に比べて、変更時間HT0〜HT4を細かく設定することができ、露光時間RBの長さの変動を抑制することができる。
本実施形態のプリンタ1では、基礎露光時間RAの開始タイミングを遅延時間遅延させ、基礎露光時間RAの終了タイミングを維持することで、基礎露光時間RAを短縮して候補露光時間RKを生成することができる。また、基礎露光時間RAの開始タイミングを維持し、基礎露光時間RAの終了タイミングを遅延時間遅延させることで、基礎露光時間RAを延長して候補露光時間RKを生成することができる。
本実施形態のプリンタ1では、5個の候補生成回路43A〜43Eに対応する5つの変更時間HT0〜HT4に変更時間ゼロを含むので、変更時間ゼロを基準として、他の変更時間HT0、HT1、HT3、HT4を設定することができる。
図9は別の実施形態を示す。上記実施形態との相違は、検知回路140の構成にあり、その他の点は上記実施形態と同様である。従って、上記実施形態と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
本実施形態では、スペクトラム拡散クロックSSの変調周期間におけるクロック数の総数を16分割することによって、周波数領域を8分割する7つの閾値A〜Gが定義される。そして、検知回路140には、周波数が閾値A未満のレベル0と、周波数が閾値A以上閾値C未満のレベル1と、周波数が閾値C以上閾値E未満のレベル2と、周波数が閾値E以上閾値G未満のレベル3と、周波数が閾値G以上のレベル4の5つの周波数レベルが設定されている。
検知回路140は、基準クロックカウンタ回路165と、SSカウンタ回路162と、設定レジスタ166と、比較回路167と、パルス発生回路168と、レベル判定回路180とを備えている。基準クロックカウンタ回路165は、タイマ回路の一例である。
基準クロックカウンタ回路165は、分周回路78から入力される基準クロックCLKのクロック数である基準カウンタ値を数える。SSカウンタ回路162は、分周回路78から入力されるスペクトラム拡散クロックSSのクロック数であるSSカウンタ値を数える。比較回路167は、SSカウンタ回路162が数えたSSカウンタ値と設定レジスタ166に記憶された一定の第2基準クロック数とを比較する。パルス発生回路68は、比較回路167による比較結果が一致であった場合に、一致したことを示すパルス信号をレベル判定回路180に出力する。また、パルス発生回路168は、比較回路167による比較結果が一致であった場合に、カウンタ初期化信号を、基準クロックカウンタ回路165と、SSカウンタ回路162とに出力する。
つまり、パルス発生回路168は、スペクトラム拡散クロックSSが第2基準クロック数発生する毎にパルス信号およびカウンタ初期化信号を出力する。第2基準クロック数は、スペクトラム拡散クロックSSの変調周期間におけるクロック数の総数を16分割した分割数ΔNと等しくなるように設定されている。そのため、パルス発生回路168は、スペクトラム拡散クロックSSが分割数ΔN発生する毎にパルス信号およびカウンタ初期化信号を出力する。
SSカウンタ回路162は、パルス発生回路168からカウンタ初期化信号が入力されると、SSカウンタ値を初期化する。基準クロックカウンタ回路165は、パルス発生回路168からカウンタ初期化信号が入力されると、基準カウンタ値をレベル判定回路180に出力し、その後、基準カウンタ値を初期化する。
つまり、基準クロックカウンタ回路165は、スペクトラム拡散クロックSSが分割数ΔN発生するまでに発生した基準クロックCLKのクロック数を数え、スペクトラム拡散クロックSSを分割数ΔN発生させるのに必要な時間の長さに相当する基準カウンタ値をレベル判定回路180に出力する。
レベル判定回路180は、基準クロックカウンタ回路165が数えた基準カウンタ値から、分割数ΔN発生させるのに必要な時間におけるスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを判定する。レベル判定回路180は、カウンタバッファ181と、設定レジスタ183と、4つの比較回路185と、デコーダ187とを備えている。カウンタバッファ181は、パルス発生回路68から入力されるパルス信号に同期して基準クロックカウンタ回路165から入力される基準カウンタ値を保持する。
設定レジスタ183には、5つの周波数レベルを区分する4つの閾値A、C、E、Gが記憶されている。4つの閾値A、C、E、Gは、4つの比較回路85それぞれに対応付けられており、比較回路85は、カウンタバッファ181に保持された基準カウンタ値と、対応する閾値A、C、E、Gとを比較する。デコーダ187は、各比較回路185の比較結果により、当該基準カウンタ値が数えられた分割数ΔNにおけるスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知し、検知した周波数レベルを示すレベル検知信号を出力回路41に出力する。
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1では、基準カウンタ値と閾値A、C、E、Gとの比較結果から、スペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知する検知回路140を構成することができる。
図10は別の実施形態を示す。上記実施形態との相違は、所定の条件を満たす場合に、切替信号CSがLレベルになるタイミングから、次に切替信号CSがLレベルになるタイミングまでの選択期間ST内に複数の基礎露光時間RAが設定され、基礎露光時間RA毎に候補露光時間RKが生成および選択される点にあり、その他の点は上記実施形態と同様である。従って、上記実施形態と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
図10に示すように、本実施形態では、設定部42は、基礎露光時間RAを設定する際に、まず、選択期間ST内に、切替信号CSがLレベルになるタイミングからスペクトラム拡散クロックSSの所定クロック数の周期分継続する設定露光時間RSを設定する。ここで、選択期間STは、複数のLED素子37から発光対象のLED素子37が選択される期間である。設定部42は、発光対象のLED素子37に対応する印刷データの階調値、つまり、発光対象のLED素子37に対応させて印刷データにより特定される画素の階調値を、設定露光時間RSに対応するスペクトラム拡散クロックSSのクロック数に変換する。そして、設定部42は、発光対象のLED素子37に対応する印刷データの階調値が高いほど、スペクトラム拡散クロックSSのクロック数がより多くなるように変換する。そのため、設定部42は、印刷データの階調値が高いほど、設定露光時間RSをより長く設定する。階調値は、画素の濃度の一例である。
設定部42は、設定露光時間RSを設定すると、設定露光時間RSを予め定められた基準時間RZと比較する。設定部42は、設定露光時間RSが基準時間RZよりも長い場合に、設定露光時間RSを複数の分割露光時間RCに分割する。ここで、基準時間RZは、スペクトラム拡散クロックSSの基準クロック数の周期分に相当する時間である。基準クロック数は、例えば16である。
具体的には、設定部42は、設定露光時間RSが基準時間RZよりも長い場合に、基礎露光時間RAを、基準時間RZと同じ長さのY個(Yは1以上の整数)の第1の分割露光時間RC1と、基礎露光時間RAからY個の第1の分割露光時間RC1を差し引いた時間であって、基準時間RZより短い第2の分割露光時間RC2とに分割する。つまり、設定部42は、基準時間RZの単位で設定露光時間RSを分割して分割露光時間RCを設定する。そのため、設定部42は、設定露光時間RSが長いほど、設定露光時間RSをより多くの分割露光時間RCに分割する。図10に示す例では、第1の選択期間ST1の設定露光時間RSが、基準時間RZの2倍よりも長く、基準時間RZの3倍よりも短い。そのため、設定部42は、第1の選択期間ST1の設定露光時間RSを、2個の第1の分割露光時間RC1と、1個の第2の分割露光時間RC2とに分割する。分割された分割露光時間RC1、RC2の合計時間は、第1の選択期間ST1の設定露光時間RSと等しい。
設定部42は、設定露光時間RSを分割して得られた複数の分割露光時間RCのそれぞれを基礎露光時間RAに設定する。さらに、設定部42は、一の基礎露光時間RAと、他の基礎露光時間RAとの間に、インターバル期間REを設定する。図10に示す例では、設定部42は、切替信号CSがLレベルになるタイミングから第2の分割露光時間RC2だけ継続する1つ目の基礎露光時間RAを設定する。また、設定部42は、1つ目の基礎露光時間RAの終了タイミングからインターバル期間RE経過後のタイミングから第1の分割露光時間RC1だけ継続する2つ目の基礎露光時間RAを設定する。さらに、設定部42は、2つ目の基礎露光時間RAの終了タイミングからインターバル期間RE経過後のタイミングから第1の分割露光時間RC1だけ継続する3つ目の基礎露光時間RAを設定する。この結果、3つ目の基礎露光時間RAの終了タイミングは、設定露光時間RSの終了タイミングよりも2倍のインターバル期間REだけ遅れたタイミングとなる。
設定部42は、各基礎露光時間RAの開始タイミングにLレベルになり、各基礎露光時間RAの終了タイミングにHレベルになり、インターバル期間REにおいてHレベルに維持される基準露光信号SRAを候補生成部43に出力する。これにより、発光対象のLED素子37は、インターバル期間REにおいて、発光を停止する。
設定部42は、インターバル期間REを、候補生成部43に予め定められた5個の変更時間HTのうち、最も長い変更時間HTである最長変更時間HTMAXと同じか、あるいは、最長変更時間HTMAXよりも長くなるように設定する。図10に示す例では、最長変更時間HTMAXは略2nsであり、インターバル期間REは、2nsよりも長い略3nsに設定されている。
一方、設定部42は、設定露光時間RSが基準時間RZ以下である場合に、設定露光時間RSを分割しない。図10に示す例では、第2の選択期間ST2の設定露光時間RSが、基準時間RZよりも短い。そのため、設定部42は、第2の選択期間ST2の設定露光時間RSを分割することなく、切替信号CSがLレベルになるタイミングから設定露光時間RSと同じ長さ分継続する基礎露光時間RAを設定する。
候補生成部43は、基礎露光時間RA毎に、基礎露光時間RAに対して5個の変更時間HTを加算することにより、5個の候補露光時間RK0〜RK4を生成する。選択部50は、基礎露光時間RA毎に、5個の候補露光時間RK0〜RK4から1個の候補露光時間RKを露光時間RBとして選択する。
上述したように、検知部49は、切替信号CSがLレベルになるタイミングに周波数レベルを取得し、切替信号CSが次にLレベルになるタイミングまで、つまり、選択期間STにおいて、出力回路41から選択部50に出力される周波数レベル、すなわち、図10に示す出力回路出力を保持する。図10に示す例では、第1の選択期間ST1において、出力回路出力がレベル4に保持される。そのため、第1の選択期間ST1に含まれる2個の第1の基礎露光時間RA1と1個の第2の基礎露光時間RA2では、いずれも候補露光時間RK4が選択される。従って、第1の選択期間ST1では、各基礎露光時間RAが、変更時間HT4により補われ、第1の選択期間ST1における露光時間RBの長さの変動が、変更時間HT4の3倍の時間分抑制される。この結果、第1の選択期間ST1における露光時間RBは、対応する印刷データの階調値により定まる一定の目標時間と等しくなる。
以上説明したように、本実施形態のプリンタ1では、設定露光時間RSが基準時間RZよりも長い場合、選択期間ST内に複数の基礎露光時間RAが設定され、基礎露光時間RA毎に候補露光時間RKが生成および選択される。本実施形態のプリンタ1では、選択期間STにおいて出力回路出力が保持されることから、選択期間STに設定された複数の基礎露光時間RAでは、同一の変更時間HTが加算された候補露光時間RKが選択される。つまり、複数の基礎露光時間RAが設定された選択期間STの露光時間RBには、同一の変更時間HTが複数回加算される。そのため、設定露光時間RSが分割されない場合に比べて、露光時間RBに加算される変更時間HTの合計時間を長くすることができ、露光時間RBの長さの変動を抑制することができる範囲を拡大することができる。
本実施形態のプリンタ1では、基準時間RZの単位で設定露光時間RSが分割されることによって分割露光時間RCが設定され、分割露光時間RCのそれぞれが基礎露光時間RAに設定される。つまり、設定露光時間RSが長いほど、より多くの基礎露光時間RAが設定される。そのため、露光時間RBの長さの変動を抑制することができる範囲をより拡大することができる。設定露光時間RSは、印刷データの階調値が高いほど長くなる。そのため、上記の内容は、印刷データの階調値が高いほど、露光時間RBの長さの変動を抑制することができる範囲を拡大することができる、と換言することができる。
本実施形態のプリンタ1では、設定露光時間RSが基準時間RZ以下の場合に、基礎露光時間RAが分割されない。従って、設定露光時間RSが基準時間RZ以下の場合に、設定露光時間RSが複数の分割露光時間RCに分割されてしまい、露光時間RBに必要以上の変更時間HTが加算されることで、露光時間RBが一定の目標時間と異なる時間となることを抑制することができる。
本実施形態のプリンタ1では、基準時間RZの単位で設定露光時間RSが分割されることによって分割露光時間RCが設定される。従って、設定露光時間RSの長さが同じ場合、設定露光時間RSが同じ数の分割露光時間RCに分割され、同じ数の基礎露光時間RAが設定される。そのため、設定露光時間RSの長さが同じ場合、露光時間RBに同じ数の変更時間HTを加算することができ、異なる数の変更時間が加算される場合に比べて、露光時間RBを一定の時間に調整しやすい。
本実施形態のプリンタ1では、インターバル期間REが、最長変更時間HTMAX以上となるように設定されている。例えば、候補露光時間RKが生成される際に、基礎露光時間RAの終了タイミングを変更時間HTだけ遅延させることによって候補露光時間RKが生成される場合、基礎露光時間RAの終了タイミングは、最長変更時間HTMAXだけ遅延することがあり、インターバル期間REが最長変更時間HTMAXよりも短いと、基礎露光時間RAに変更時間HTを加算することができず、候補露光時間RKを生成することができない。本実施形態のプリンタ1では、インターバル期間REが、最長変更時間HTMAXと同じか、それよりも長くなるように設定されているので、基礎露光時間RA毎の候補露光時間RKを確実に生成することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
上記実施形態では、画像形成装置の一例として、直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタを挙げて説明したが、これに限らず、画像形成装置には、例えば中間転写方式や、4サイクル方式など他の方式の画像形成装置、モノクロ専用の画像形成装置、プリンタ単体、コピー機、ファクシミリ装置、複合機などが含まれ、本発明は、これらの画像形成装置にも適用可能である。
上記実施形態において、専用のハード回路であるデバイス制御回路79により実現される図3の構成の一部または全部を、1つまたは複数のCPUにより実現されてもよいし、CPU71とハード回路の両方により実行してもよい。この場合、CPUやハード回路は、制御部の一例である。
さらに、図3の構成の一部または全部を、プリンタ1と通信を行うパーソナルコンピュータのCPUにより実現されてもよい。例えば、パーソナルコンピュータのCPUが、スペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知して、選択部50に検知結果を出力してもよい。
図3において、候補生成部43に含まれる候補生成回路43A〜43Eは、論理積回路を備え、正の変更時間HTを有する候補生成回路のみによって構成されていても良ければ、上記候補生成回路と変更時間ゼロの候補生成回路とによって構成されていてもよい。また、論理和回路を備え、負の変更時間HTを有する候補生成回路のみによって構成されていても良ければ、上記候補生成回路と変更時間ゼロの候補生成回路とによって構成されていてもよい。
図3において、候補生成部43に5つの候補生成回路43A〜43Eが含まれる例を示したが、これに限られず、候補生成部43に含まれる候補生成回路の数は適宜変更することができ、1つの候補生成回路が複数の変更時間HTを用いて基礎露光時間RAから複数の候補露光時間RKを生成してもよい。
図5において、周波数が変動するクロックとして、周波数が一定周期で変動するスペクトラム拡散クロックSSの例を示したが、これに限られず、周波数が不規則に変動するクロックでもよい。本実施形態のプリンタ1では、切替信号CSがLレベルになるタイミングにおけるスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを用いて基礎露光時間RAから露光時間RBを生成するので、周波数が一定周期で変動するスペクトラム拡散クロックSSを用いる従来技術と異なり、クロックの周波数が不規則に変動する場合でも露光時間RBの長さの変動を抑制することができる。
また、スペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知するタイミングは、切替信号CSがLレベルになるタイミングに限らず、基礎露光時間RA内あればよい。また、スペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知する回数も、1回に限られず、周波数レベルを基礎露光時間RA内で複数回検知し、それらの検知結果からスペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルを検知してもよい。
図3において、露光部5の複数のLED素子37は、切替素子38により発光対象のLED素子37が順次切り替えられる例を示したが、露光部5に含まれる複数のLED素子37が複数のユニットに分かれている場合には、ユニット毎に、発光対象のLED素子37が順次切り替えられてもよい。
また、デバイス制御回路79は、複数のLED素子37に対応する複数の切替素子38を同時に切り替えて、複数のLED素子37を同時に発光させてもよい。この場合でも、スペクトラム拡散クロックSSのクロック数により決定される基礎露光時間RAから生成した複数の候補露光時間RKの中から、スペクトラム拡散クロックSSの周波数レベルに応じて、複数のLED素子37を同時に発光させる露光時間RBが設定されてもよい。
図10において、第1の選択期間ST1の設定露光時間RSを、2個の第1の分割露光時間RC1と、1個の第2の分割露光時間RC2とに分割する例を示したが、設定露光時間RSは必ずしも第1の分割露光時間RC1と第2の分割露光時間RC2とに分割されるとは限らない。例えば、設定露光時間RSが基準時間RZの2倍と等しい場合、設定露光時間RSは、2個の第1の分割露光時間RC1に分割される。この場合、設定部42は、設定露光時間RSを、2個の第1の分割露光時間RC1と、0個の第2の分割露光時間RC2とに分割する、ということができる。
図10において、設定露光時間RSが長いほど、設定部42が設定露光時間RSをより多くの分割露光時間RCに分割する一例として、基準時間RZの単位で設定露光時間RSを分割して分割露光時間RCを設定する例を示した。しかし、設定露光時間RSが長いほど、設定部42が設定露光時間RSをより多くの分割露光時間RCに分割する例はこれに限らず、設定露光時間RSの長さに比例させて、設定露光時間RSを基礎露光時間RAに分割する分割数を設定してもよい。
5:露光部、37:LED素子、40:検知回路、41:出力回路、42:設定部、43:候補生成部、43A〜43E:候補生成回路、44、45:論理積回路、46、47:論理和回路、48A、48B:遅延回路、49:検知部、50:選択部、52:感光ドラム、79:デバイス制御回路、CLK:基準クロック、CS:切替信号、CT:遅延時間、FF:遅延素子、HT:変更時間、HTMAX:最長変更時間、RA:基礎露光時間、RB:露光時間、RC:分割露光時間、RE:インターバル期間、RK:候補露光時間、RT2、RT1:遅延露光時間、SS:スペクトラム拡散クロック、ST:選択期間

Claims (20)

  1. 主走査方向に並んだ複数の発光素子を有する露光部と、
    周波数拡散されたクロックのクロック数に基づき、前記露光部の基礎露光時間を設定する設定部と、
    前記基礎露光時間に、予め定められた互いに長さの異なるN個(Nは2以上の整数)の変更時間を加算することにより、前記基礎露光時間から互いに長さの異なるN個の候補露光時間を生成する候補生成部と、
    前記基礎露光時間に対応する期間における前記クロックの周波数レベルを検知する検知部と、
    前記検知部で検知された前記周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、前記N個の候補露光時間の中で長い方の前記候補露光時間を、前記複数の発光素子を発光させるための露光時間として選択する選択部と、
    を備える、露光装置。
  2. 請求項1に記載の露光装置であって、
    前記検知部は、
    所定時間毎に、前記クロックの周波数レベルを検知する検知回路と、
    前記検知回路の検知結果を前記選択部に出力する出力回路であって、前記複数の発光素子が発光している間、前記選択部に出力する前記検知結果を保持する前記出力回路と、を有する、露光装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の露光装置であって、
    前記検知部は、
    一定時間における前記クロックのクロック数を数えるカウンタ回路と、
    前記カウンタ回路で数えられた前記クロック数を、前記N個の周波数レベルに対応させて予め定められた少なくともN−1個の閾値と比較する比較回路と、を有し、
    前記比較回路の比較結果により、前記クロックの周波数が、前記N個の周波数レベルの中のいずれに該当するかを検知する、露光装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の露光装置であって、
    前記検知部は、
    前記クロックを一定クロック数発生させるのに必要な時間の長さを計測するタイマ回路と、
    前記タイマ回路で計測された前記時間の長さを、前記N個の周波数レベルに対応させて予め定められた少なくともN−1個の閾値と比較する比較回路と、を有し、
    前記比較回路の比較結果により、前記クロックの周波数が、前記N個の周波数レベルの中のいずれに該当するかを検知する、露光装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の露光装置であって、
    前記候補生成部は、前記基礎露光時間から長さが互いに異なるN個の前記候補露光時間それぞれを生成するN個の候補生成回路を備える、露光装置。
  6. 請求項5に記載の露光装置であって、
    前記N個の候補生成回路の中の少なくとも1つは、前記変更時間の絶対値と等しい遅延時間だけ前記基礎露光時間を遅延させて遅延露光時間とする遅延回路を有し、前記基礎露光時間の開始タイミングを、前記遅延露光時間の開始タイミングに変更することと、前記基礎露光時間の終了タイミングを、前記遅延露光時間の終了タイミングに変更することとの少なくとも一方を行うことにより、前記基礎露光時間から前記候補露光時間を生成する、露光装置。
  7. 請求項6に記載の露光装置であって、
    前記N個の候補生成回路の中の少なくとも2つは前記遅延回路を有し、
    各遅延回路は、入力信号を規定遅延時間だけ遅延させる少なくとも1つの遅延素子を有し、
    前記各遅延回路に含まれる前記遅延素子の数は、前記遅延回路が含まれる前記候補生成回路に設定された前記変更時間に対応する前記周波数レベルに応じて異なる、露光装置。
  8. 請求項7に記載の露光装置であって、
    前記規定遅延時間は、前記クロックの最短クロック周期よりも短い、露光装置。
  9. 請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載の露光装置であって、
    前記N個の候補生成回路の中の少なくとも1つは、前記基礎露光時間の開始タイミングを前記遅延時間遅延させ、前記基礎露光時間の終了タイミングを維持することで、前記基礎露光時間から前記候補露光時間を生成する、露光装置。
  10. 請求項6から請求項9までのいずれか一項に記載の露光装置であって、
    前記N個の候補生成回路の中の少なくとも1つは、前記基礎露光時間の開始タイミングを維持し、前記基礎露光時間の終了タイミングを前記遅延時間遅延させることで、前記基礎露光時間から前記候補露光時間を生成する、露光装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の露光装置であって、
    前記変更時間には、変更時間ゼロを含む、露光装置。
  12. 請求項2に記載の露光装置であって、
    前記設定部は、
    前記複数の発光素子から発光対象の前記発光素子が選択される選択期間内に、前記クロックのクロック数に基づき設定露光時間を設定し、前記設定露光時間を分割して得られた複数の分割露光時間のそれぞれを前記基礎露光時間に設定し、
    前記出力回路は、前記選択期間において前記選択部に出力する前記検知結果を保持し、
    前記候補生成部は、前記基礎露光時間毎に、前記N個の候補露光時間を生成し、
    前記選択部は、前記基礎露光時間毎に、前記露光時間を選択する、露光装置。
  13. 請求項12に記載の露光装置であって、
    前記設定部は、前記設定露光時間が長いほど、前記設定露光時間をより多くの前記分割露光時間に分割する、露光装置。
  14. 請求項13に記載の露光装置であって、さらに、
    記憶部を備え、
    前記設定部は、前記記憶部に記憶される画像データにより特定される画素の濃度が高いほど、前記画素に対応する前記設定露光時間をより長く設定する、露光装置。
  15. 請求項12から請求項14までのいずれか一項に記載の露光装置であって、
    前記設定部は、
    前記設定露光時間が基準時間よりも長い場合に、前記設定露光時間を前記複数の分割露光時間に分割し、
    前記設定露光時間が前記基準時間以下の場合に、前記設定露光時間を分割しない、露光装置。
  16. 請求項15に記載の露光装置であって、
    前記設定部は、
    前記設定露光時間が前記基準時間よりも長い場合に、前記設定露光時間を、前記基準時間と同じ長さのY個(Yは1以上の整数)の第1の前記分割露光時間と、前記設定露光時間から前記Y個の前記第1の分割露光時間を差し引いた時間であって、前記基準時間より短い第2の前記分割露光時間とに分割する、露光装置。
  17. 請求項12から請求項16までのいずれか一項に記載の露光装置であって、
    前記設定部は、同一の前記設定露光時間から設定された複数の前記基礎露光時間において、一の前記基礎露光時間と、他の前記基礎露光時間との間に、前記複数の発光素子の発光を停止させるためのインターバル期間を設定し、
    前記インターバル期間は、前記N個の変更時間のうち、最も長い前記変更時間と同じか、あるいは、前記最も長い変更時間よりも長い、露光装置。
  18. 画像形成装置であって、
    感光体と、
    前記感光体の回転軸方向に並んだ複数の発光素子を有する露光部と、
    周波数拡散されたクロックのクロック数に基づき、前記露光部の基礎露光時間を設定する設定部と、
    前記基礎露光時間に、予め定められた互いに長さの異なるN個(Nは2以上の整数)の変更時間を加算することにより、前記基礎露光時間から互いに長さの異なるN個の候補露光時間を生成する候補生成部と、
    前記基礎露光時間に対応する期間における前記クロックの周波数レベルを検知する検知部と、
    前記検知部で検知された前記周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、前記N個の候補露光時間の中で長い方の前記候補露光時間を、前記複数の発光素子を発光させるための露光時間として選択する選択部と、
    を備える、画像形成装置。
  19. 主走査方向に並んだ複数の発光素子を有する露光部を備える露光装置の制御方法であって、
    周波数拡散されたクロックのクロック数に基づき、前記露光部の基礎露光時間を設定する設定工程と、
    前記基礎露光時間に、予め定められた互いに長さの異なるN個(Nは2以上の整数)の変更時間を加算することにより、前記基礎露光時間から互いに長さの異なるN個の候補露光時間を生成する候補生成工程と、
    前記基礎露光時間に対応する期間における前記クロックの周波数レベルを検知する検知工程と、
    前記検知工程で検知された前記周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、前記N個の候補露光時間の中で長い方の前記候補露光時間を、前記複数の発光素子を発光させるための露光時間として選択する選択工程と、
    を備える、制御方法。
  20. 主走査方向に並んだ複数の発光素子を有する露光部を備える露光装置を制御するためのコンピュータプログラムであって、
    周波数拡散されたクロックのクロック数に基づき、前記露光部の基礎露光時間を設定する設定処理と、
    前記基礎露光時間に、予め定められた互いに長さの異なるN個(Nは2以上の整数)の変更時間を加算することにより、前記基礎露光時間から互いに長さの異なるN個(Nは2以上の整数)の候補露光時間を生成する候補生成処理と、
    前記基礎露光時間に対応する期間における前記クロックの周波数レベルを検知する検知処理と、
    前記検知処理で検知された前記周波数レベルが高周波数側のレベルであるほど、前記N個の候補露光時間の中で長い方の前記候補露光時間を、前記複数の発光素子を発光させるための露光時間として選択する選択処理と、
    を前記露光装置に実行させる、コンピュータプログラム。
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