JP2017026746A - 画像形成装置および情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性を向上させることが可能な画像形成装置等を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、転写対象物の搬送方向に沿って並んで装着されると共に、互いに異なる色の現像剤を用いて、各色の現像剤像および各色の補正パターンを転写対象物上に形成する画像形成を行う複数の画像形成ユニットと、転写対象物上における現像剤像の色ごとの形成位置のずれである色ずれを、検出光の発光および反射光の受光を利用して検出するセンサと、反射率情報または色情報を利用して、反射率が最も低い現像剤である第1現像剤を用いて画像形成を行う第1画像形成ユニットを特定する特定部と、この特定部により特定された第1画像形成ユニットを基準として色ずれの補正を行う補正部とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、所定の情報処理を行う情報処理装置、および、そのような情報処理装置を備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置では、例えば、用紙等の印刷媒体に対して画像形成が行われ、その後、定着および排紙が行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−120215号公報
ところで、画像形成装置では一般に、利便性を向上することが望まれる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、利便性を向上させることが可能な画像形成装置および情報処理装置を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、転写対象物の搬送方向に沿って並んで装着されると共に、互いに異なる色の現像剤を用いて、各色の現像剤像および各色の補正パターンを転写対象物上に形成する画像形成を行う複数の画像形成ユニットと、転写対象物上における現像剤像の色ごとの形成位置のずれである色ずれを、転写対象物上の補正パターンに対する検出光の発光および転写対象物からの反射光の受光を利用して検出するセンサと、複数の画像形成ユニットごとの現像剤の反射率を示す反射率情報、または、複数の画像形成ユニットごとの現像剤の色を示す色情報を利用して、複数の画像形成ユニットのうち、反射率が最も低い現像剤である第1現像剤を用いて画像形成を行う第1画像形成ユニットを特定する特定部と、この特定部により特定された第1画像形成ユニットを基準として色ずれの補正を行う補正部とを備えたものである。
本発明の情報処理装置は、転写対象物の搬送方向に沿って並んで装着されると共に互いに異なる色の現像剤を用いて各色の現像剤像および各色の補正パターンを転写対象物上に形成する画像形成を行う複数の画像形成ユニットごとの現像剤の反射率を示す反射率情報、または、複数の画像形成ユニットごとの現像剤の色を示す色情報を利用して、複数の画像形成ユニットのうち、反射率が最も低い現像剤である第1現像剤を用いて画像形成を行う第1画像形成ユニットを特定する特定部と、この特定部により特定された第1画像形成ユニットを基準として、転写対象物上における現像剤像の色ごとの形成位置のずれである色ずれの補正を行う補正部とを備えたものである。
本発明の画像形成装置および情報処理装置によれば、利便性を向上させることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成例を表す模式図である。 図1に示した画像形成装置の制御機構の構成例を表すブロック図である。 各トナーの反射率情報の一例を表す模式図である。 中間転写ベルトの反射率情報の一例を表す模式図である。 第1の実施の形態に係る発光量の設定テーブルの一例を表す模式図である。 反射光の光量のダイナミックレンジの下限値の一例を表す模式図である。 第1の実施の形態に係る発光量の設定方法の一例を表す流れ図である。 各反射レベルおよび各ダイナミックレンジの一例を表す模式図である。 補正パターンを利用した色ずれ検出動作の一例を表すタイミング図である。 拡散反射光検出による色ずれ検出動作の一例を表すタイミング図である。 鏡面反射光検出による色ずれ検出動作の一例を表すタイミング図である。 第2の実施の形態に係るトナーの色情報の一例を表す模式図である。 第2の実施の形態に係る発光量の設定テーブルの一例を表す模式図である。 第2の実施の形態に係る発光量の設定方法の一例を表す流れ図である。 変形例に係る画像形成装置の概略構成例を表す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(反射率情報を利用した色ずれ補正を行う場合の例)
2.第2の実施の形態(色情報を利用した色ずれ補正を行う場合の例)
3.変形例(直接転写方式の画像形成装置における適用例)
4.その他の変形例
<1.第1の実施の形態>
[概略構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置(画像形成装置1)の概略構成例を、模式的に表したものである。画像形成装置1は、印刷媒体9に対して、電子写真方式を用いて画像(この例ではカラー画像)を形成するプリンタ(この例ではカラープリンタ)として機能するものである。また、画像形成装置1は、以下説明するように、後述する中間転写ベルト33を介してトナー像を印刷媒体9へ転写する、いわゆる中間転写方式の画像形成装置となっている。なお、この画像形成装置1は、本発明における「画像形成装置」の一具体例に対応する。
画像形成装置1は、図1に示したように、用紙カセット11と、供給ローラ21および搬送ローラ22a,22bと、画像形成部3と、センサ12と、定着器4(定着装置)と、排出ローラ5a,5bとを備えている。なお、これらの各部材は、図1に示したように、開閉可能なカバー等(図示せず)を有する所定の筺体10内に収容されている。
(用紙カセット11等)
用紙カセット11は、印刷媒体9を積層した状態で収納する部材である。図1に示した例では、この用紙カセット11は、画像形成装置1内の下部に着脱自在に装着される内蔵トレイとなっている。
供給ローラ21は、用紙カセット11に収納されている印刷媒体9をその最上部から1枚ずつ分離して取り出し、搬送ローラ22a,22bの方向へ繰り出す部材(給紙機構)である。
搬送ローラ22a,22bはそれぞれ、ローラの回転を利用して搬送方向d1に沿って印刷媒体9を搬送し、後述する2次転写ローラ35側へと搬送する部材である。
(画像形成部3)
画像形成部3は、搬送ローラ22a,22bによって搬送されてきた印刷媒体9に対し、画像形成(印刷)を行う部分である。この画像形成部3は、この例では図1に示したように、5つのイメージドラムユニット(画像形成ユニット)31Y,31M,31C,31K,31Wと、2次転写ローラ35とを有している。画像形成部3はまた、中間転写ベルトユニットとして機能する、5つの1次転写ローラ32Y,32M,32C,32K,32Wと、中間転写ベルト33と、2つの駆動ローラ34a,34bとを有している。なお、この画像形成部3には、その他にも例えば、図示しないモータ、クラッチなどのアクチュエータ等が設けられている。
イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wは、図1に示したように、後述する中間転写ベルト33の搬送方向(搬送路)d2に沿って並んで配置されている。具体的には、この搬送方向d2に沿って(上流側から下流側へ向かって)、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wの順に配置されている。なお、各イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wは、筐体10における所定の装着位置(この例では5つの装着位置)に対し、上記した順序にて個別に装着されるようになっている。
ここで、これらのイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wは、本発明における「複数の画像形成ユニット」の一具体例に対応する。また、本実施の形態では、このうちのイメージドラムユニット31Kが、本発明における「第1画像形成ユニット」の一具体例に対応し、それ以外のイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31Wが、本発明における「第2画像形成ユニット」の一具体例に対応する。更に、本実施の形態では、上記した搬送方向d2が、本発明における「搬送方向」の一具体例に対応する。
これらのイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wは、互いに異なる色のトナー(現像剤)を用いて、後述する中間転写ベルト33上に画像(トナー像)を形成するものである。具体的には、図1に示したように、イメージドラムユニット31Yは、イエロー(Y:Yellow)トナー(トナー30Y)を用いて黄色のトナー像を形成し、イメージドラムユニット31Mは、マゼンダ(M:Magenta)トナー(トナー30M)を用いてマゼンダ色のトナー像を形成する。同様に、イメージドラムユニット31Cは、シアン(C:Cyan)トナー(トナー30C)を用いてシアン色のトナー像を形成し、イメージドラムユニット31Kは、ブラック(K:blacK)トナー(トナー30K)を用いて黒色のトナー像を形成する。イメージドラムユニット31Wは、ホワイト(W:White)トナー(トナー30W)を用いて白色のトナー像を形成する。
ここで、これらのトナー30Y,30M,30C,30K,30Wはそれぞれ、本発明における「現像剤」の一具体例に対応し、このうちのトナー30Kは、本発明における「黒色の現像剤」の一具体例に対応する。また、本実施の形態では、このうちのトナー30Kが、本発明における「第1現像剤」の一具体例に対応し、それ以外のトナー30Y,30M,30C,30Wが、本発明における「第2現像剤」の一具体例に対応する。更に、上記した各色のトナー像は、本発明における「現像剤像」の一具体例に対応する。
また、本実施の形態では、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wは、上記した各色のトナーを用いて、中間転写ベルト33上に所定の各色の補正パターン(後述する補正パターンPd,Pm)も形成するようになっている。
なお、これらのイエロートナー、マゼンダトナー、シアントナー、ブラックトナーおよびホワイトトナー(トナー30Y,30M,30C,30K,30W)に用いられる着色剤としては、例えば、染料や顔料等を単独、もしくは、複数種併用して使用することができる。
ここで、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wは、上記したように互いに異なる色のトナーを用いてトナー像(現像剤像)を形成する点を除き、同じ構成を有している。具体的には、これらのイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wはそれぞれ、そのようなトナー像を形成するための機構として、トナーカートリッジ(現像剤容器)、感光ドラム(像担持体)、帯電ローラ(帯電部材)、現像ローラ(現像剤担持体)、供給ローラ(現像剤供給部材)およびクリーニング部材を有している。また、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wにはそれぞれ、露光ヘッド(露光装置)が個別に対向配置されていると共に、図1に示したように、タグチップ310Y,310M,310C,310K,310Wが個別に搭載されている。
トナーカートリッジは、その内部に上記した各色のトナーが格納(収容)された容器である。感光ドラムは、静電潜像を表面(表層部分)に担持する部材であり、感光体(例えば有機系感光体)を用いて構成されている。帯電ローラは、感光ドラムの表面を帯電させる部材であり、感光ドラムの表面(周面)に接するように配置されている。現像ローラは、静電潜像を現像するトナーを表面に担持する部材であり、感光ドラムの表面に接するように配置されている。供給ローラは、トナーを現像ローラに対して供給するための部材であり、現像ローラの表面に接するように配置されている。クリーニング部材は、トナー像が転写対象物(後述する中間転写ベルト33)上に1次転写された後に感光ドラムの表面に残留するトナー(残留トナー)を、この表面から掻き取って取り除く(クリーニングする)ための部材である。
上記した露光ヘッドは、照射光を上記した感光ドラムの表面に照射して露光することにより、この感光ドラムの表面(表層部分)に静電潜像を形成する装置である。このような露光ヘッドは、例えば、照射光を発する複数の光源と、この照射光を感光ドラムの表面に結像させるレンズアレイとを含んで構成されている。なお、これらの各光源としては、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)やレーザ素子等が挙げられる。
前述した中間転写ベルトユニットは、図1に示したように、各イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wにより形成された各色のトナー像が1次転写(中間転写)されるベルトユニットである。また、このようにして1次転写された各色のトナー像は、後述するように、この中間転写ベルトユニットから搬送方向d1に沿って搬送される印刷媒体9へと2次転写されるようになっている。
前述したように、この中間転写ベルトユニットは、5つの1次転写ローラ32Y,32M,32C,32K,32Wと、中間転写ベルト33と、2つの駆動ローラ34a,34bとを有している。
1次転写ローラ32Y,32M,32C,32K,32Wはそれぞれ、各イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31W内で形成された各色のトナー像を、中間転写ベルト33上に静電的に転写(1次転写)するための部材である。これらの1次転写ローラ32Y,32M,32C,32K,32Wはそれぞれ、図1に示したように、中間転写ベルト33を介して、各イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wと対向配置されている。
中間転写ベルト33は、その表面に、上記したように、各イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wにより形成された各色のトナー像が1次転写されるベルトである。換言すると、中間転写ベルト33の表面には、そのような各色のトナー像が一時的に担持されるようになっている。この中間転写ベルト33は、図1に示したように、駆動ローラ34a,34bを含む複数のローラによって懸架されている。また、中間転写ベルト33は、駆動ローラ34a,34bによって、図1中に示した搬送方向d2に沿って回転移動するように駆動されるようになっている。このようにして中間転写ベルト33の表面に1次転写された各色のトナー像は、後述するように、印刷媒体9上に2次転写されるようになっている。なお、詳細は後述するが、この中間転写ベルト33にも、タグチップ330が設けられるようになっている。
ここで、この中間転写ベルト33は、本発明における「転写対象物」および「現像剤像および補正パターンの搬送部材」の一具体例に対応する。
図1に示した2次転写ローラ35は、中間転写ベルト33上に1次転写された各色のトナー像を、印刷媒体9上に静電的に転写(2次転写)するための部材である。
(センサ12)
センサ12は、図1に示したように、中間転写ベルト33上に対して例えば赤外光等の検出光Ldを発すると共に、この中間転写ベルト33上での反射光(反射光Lr)を受光する素子である。センサ12は、このような中間転写ベルト33上の後述する補正パターン等に対する検出光Ldの発光および中間転写ベルト33からの反射光Lrの受光を利用して、後述する「色ずれ」を検出するようになっている。つまり、このセンサ12は、「色ずれ」の補正用のセンサとして機能するものである。この「色ずれ」とは、詳細は後述するが、中間転写ベルト33上に形成された各色のトナー像における、色ごとの形成位置のずれ(相対的な位置ずれ)を意味している。なお、このようなセンサ12の詳細構成例については、後述する(図2)。
(定着器4等)
定着器4は、上記した2次転写がなされた後に搬送方向d1に沿って搬送されてきた印刷媒体9上のトナー(トナー像)に対し、熱および圧力を付与することでそのトナーを定着させるための装置である。
排出ローラ5a,5bはそれぞれ、搬送方向d1に沿って搬送されてきた印刷媒体9を、画像形成装置1の外部へ向けて排出するための部材である。
[制御機構等の構成]
続いて、図1に加えて図2〜図6を参照して、画像形成装置1の制御機構等について説明する。図2は、このような画像形成装置1の制御機構の構成例を、その制御対象等とともにブロック図で表したものである。
図2に示したように、この例では画像形成装置1の制御機構として、以下のものが設けられている。すなわち、前述したタグチップ310Y,310M,310C,310K,310W,330と、コネクタ14Y,14M,14C,14K,14と、情報処理部13とが設けられている。また、この例では制御対象等として、前述したセンサ12および画像形成部13を図示している。
(センサ12の詳細構成)
最初に、前述したセンサ12の詳細構成例について説明する。図2に示したように、このセンサ12は、発光部121および受光部122d,122mを含んで構成されている。発光部121は、例えば赤外光等の検出光Ldを発する発光素子を含んで構成されており、この発光素子は例えば発光ダイオード(LED)により構成されている。受光部122d,122mはそれぞれ、例えば赤外域に感度を有する受光素子を含んで構成されており、この受光素子は例えばフォトトランジスタにより構成されている。
ここで、具体的には図2に示したように、受光部122dは、前述した反射光Lrとしての拡散反射光Lrdを受光する部分であり、光の入射角と反射角とが異なるような位置に配置されるようになっている。一方、受光部122mは、反射光Lrとしての鏡面反射光Lrmを受光する部分であり、光の入射角と反射角とが互いにほぼ等しくなるような位置に配置されるようになっている。このようにして、センサ12全体としては、反射光Lrとしての拡散反射光Lrdおよび鏡面反射光Lrmをそれぞれ受光するようになっている。
(タグチップ310Y,310M,310C,310K,310W)
タグチップ310Y,310M,310C,310K,310Wはそれぞれ、前述したように、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wに対して個別に搭載されており、各種情報が予め記憶されている。この各種情報としては、例えば種別情報や印刷に関するカウント情報等に加え、本実施の形態では、以下説明する各トナーの反射率情報が含まれるようになっている。
図3は、このような各トナーの反射率情報(反射率情報61)の一例を、模式的に表したものである。この反射率情報61は、複数のイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wごとのトナーの反射率を示す情報である。具体的には、イメージドラムユニット31Yにおけるタグチップ310Yに記憶されている反射率情報61は、前述したイエロートナー(トナー30Y)の反射率を示す情報となっている。同様に、イメージドラムユニット31Mにおけるタグチップ310Mに記憶されている反射率情報61は、前述したマゼンダトナー(トナー30M)の反射率を示す情報となっている。イメージドラムユニット31Cにおけるタグチップ310Cに記憶されている反射率情報61は、前述したシアントナー(トナー30C)の反射率を示す情報となっている。イメージドラムユニット31Kにおけるタグチップ310Kに記憶されている反射率情報61は、前述したブラックトナー(トナー30K)の反射率を示す情報となっている。イメージドラムユニット31Wにおけるタグチップ310Wに記憶されている反射率情報61は、前述したホワイトトナー(トナー30W)の反射率を示す情報となっている。なお、このような反射率情報61は、本発明における「反射率情報」の一具体例に対応する。
このような反射率情報61は、図3に示したように、この例では4ビットのデータ(名称:「T#R」)により構成されており、反射光量の大きさの範囲に応じて、複数段階(この例では7段階)の反射レベルにレベル分けされている。この例では、反射レベルの値が「1」〜「7」と大きくなるのに従って、反射光量が大きくなることを意味している。この反射光量(反射レベル)としては、前述した拡散反射および鏡面反射のうち、ここでは鏡面反射の光量を用いたものとなっている。これは、各トナーでの反射光量は、拡散反射および鏡面反射でほぼ同等の光量となることから、ここでは鏡面反射の光量を代表して用いていることによるものである。なお、このような反射光量は、例えば、所定の実験結果や、光度計等の測定器を用いて測定した結果を基にして規定されるようになっている。
(タグチップ330)
一方、タグチップ330は、前述したように、中間転写ベルト33に搭載されており、各種情報が予め記憶されている。この各種情報としては、例えば種別情報等に加え、本実施の形態では、以下説明する中間転写ベルト33の反射率情報が含まれるようになっている。
図4は、このような中間転写ベルト33の反射率情報(反射率情報62)の一例を、模式的に表したものである。この反射率情報62は、上記したように、中間転写ベルト33の反射率を示す情報となっており、本発明における「転写対象物の反射率を示す情報」の一具体例に対応する。
このような反射率情報62は、図4に示したように、この例では8ビットのデータにより構成されている。具体的には、反射率情報62は、拡散反射の光量(拡散反射レベル)を示す4ビット(7ビット目から4ビット目までの4ビット)のデータ(名称:「D#R」)と、鏡面反射の光量(鏡面反射レベル)を示す4ビット(3ビット目から0ビット目までの4ビット)のデータ(名称:「M#R」)とにより構成されている。これらの拡散反射レベルおよび鏡面反射レベルもそれぞれ、反射光量の大きさの範囲に応じて、複数段階(この例では7段階)にレベル分けされている。この例では、拡散反射レベルおよび鏡面反射レベルの値が「1」〜「7」と大きくなるのに従って、反射光量が大きくなることを意味している。なお、このような反射光量もまた、例えば、所定の実験結果や、光度計等の測定器を用いて測定した結果を基にして規定されるようになっている。
ちなみに、このような反射率情報61,62はそれぞれ、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wや中間転写ベルト33が画像形成装置1に実装される前に、これらの識別情報とともに各タグチップ310Y,310M,310C,310K,310W,330に予め書き込まれるようになっている。また、反射レベルが書き込まれていないタグチップと書き込み済みのタグチップとを区別するため、各反射レベルの初期値は「0x0」となっており、この「0x0」の場合には正しい反射レベルが書き込まれていないものとする。
(コネクタ14Y,14M,14C,14K,14)
図2に示したコネクタ14Y,14M,14C,14K,14はそれぞれ、上記したタグチップ310Y,310M,310C,310K,310W,330と後述する情報処理部13内の画像制御部134との間に、個別の信号線によって接続されている。これにより、各タグチップ310Y,310M,310C,310K,310W,330に記憶されている各種情報(反射率情報61,62等)のデータの読み出しおよび書き込みが、画像制御部134によって個別に実行することが可能となっている。
(情報処理部13)
情報処理部13は、図2に示したように、CPU(Central Processing Unit)131、ROM(Read Only Memory)132、RAM(Random Access Memory)133、画像制御部134および印刷制御部135を有している。ここで、情報処理部13は、本発明における「情報処理装置」の一具体例に対応する。また、画像制御部134は、本発明における「特定部」、「設定部」および「導出部」の一具体例に対応し、印刷制御部135は、本発明における「補正部」の一具体例に対応する。
CPU131は、画像形成装置1全体を制御する演算処理装置であり、ROM132に格納された画像形成装置1全体の制御プログラムに基づいて各種処理を実行するようになっている。
ROM132は、上記した制御プログラムの他、各種のパラメータやテーブル(後述する色ずれの補正の際に用いられるパラメータや設定テーブル64等)などを格納するメモリである。
RAM133は、各種の演算結果等を保存するためのワークメモリである。
画像制御部134は、CPU131からの指示に従って、図示しない上位ホスト(PC(Personal Computer)等の外部装置)から通信回線等を介して受信した印刷データ(印刷ジョブ)を、画像形成装置1において印刷可能なビットマップデータに変換する機能を有している。また、この画像制御部134は、後述する色ずれの補正の際に、各色の補正パターンを生成し、印刷タイミング信号(後述する同期信号)と同期して印刷制御部135へ供給する機能を有している。
更に、画像制御部134は、センサ12内の発光部121と接続する端子部において、D/A変換(Digital to Analog Converter)の機能を有している。具体的には、後述する設定テーブル64に基づいて出力電圧を調整し、図示しない電圧/電流変換回路を介して、発光部121に流れる電流(発光電流)を調節することが可能となっている。また、画像制御部134は、センサ12内の受光部122d,122mと接続する端子部において、A/D変換(Analog to Digital Converter)の機能を有している。具体的には、これらの受光部122d,122mから出力されるアナログ電圧値(反射光Lrd,Lrmの光量に対応する電圧値)を、デジタル電圧値に変換して取得することが可能となっている。
ここで本実施の形態では、この画像制御部134は、更に以下の機能も有している。具体的には、画像制御部134は、前述した反射率情報61を利用して、複数のイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wのうち、反射率が最も低いトナーを用いて画像形成を行うイメージドラムユニット(基準位置)を特定する機能を有している。また、画像制御部134は、前述した反射率情報61,62を利用することで、このようにして特定されたイメージドラムユニット以外のイメージドラムユニットにおけるトナーごとに、センサ12における検出光Ldの発光量(発光電流)を設定する機能を有している。そして、このような検出光Ldの発光量の設定の際には、具体的には、以下説明する設定テーブル64が用いられるようになっている。
図5は、このような設定テーブル64の一例を、模式的に表したものである。この設定テーブル64では、前述した拡散反射(拡散反射光Lrd)および鏡面反射(鏡面反射Lrm)の各々について、後述する最大反射レベルの大きさの範囲に応じて、検出光Ldの発光量(発光電流)が複数段階(この例では5段階)にレベル分けして規定されている。この最大反射レベルとは、反射光Lr(拡散反射光Lrdまたは鏡面反射光Lrm)の光量(反射レベル)が最大となる状態における反射レベルを意味している。なお、以下では、拡散反射に関する発光電流を発光電流Id、鏡面反射に関する発光電流を発光電流Imとする。この例では図5に示したように、最大反射レベルが大きくなるのに従って、これらの発光電流Id,Imの値がそれぞれ小さくなるように設定されている。本実施の形態の画像制御部134は、この最大反射レベルを利用して、設定テーブル64に予め規定されている複数の発光電流Id,Imのうちの1つを選択することによって、検出光Ldの発光電流Id,Imを設定するようになっている。
なお、このような設定テーブル64は、本発明における「テーブル」の一具体例に対応し、検出光Ldの発光電流Id,Imはそれぞれ、本発明における「検出光の発光量」の一具体例に対応する。
また、図6は、反射光Lrの光量(反射レベル)のダイナミックレンジ下限値(閾値)Thの一例を表したものである。このダイナミックレンジ(後述するダイナミックレンジΔV(d),ΔV(m)に対応)は、反射光Lr(拡散反射光Lrdまたは鏡面反射光Lrm)の光量(反射レベル)が最大となる状態と、最小になる状態との間での反射光Lrの光量の差分値に相当するものである。この例では図6に示したように、このようなダイナミックレンジの下限値(ダイナミックレンジ下限値Th)が、拡散反射(拡散反射光Lrd)および鏡面反射(鏡面反射Lrm)の各々について規定されている。なお、このダイナミックレンジ下限値Thは、本発明における「閾値」の一具体例に対応している。
ここで本実施の形態では、画像制御部134は、前述した反射率情報61,62を利用して、上記した反射光Lrの光量のダイナミックレンジを求める(導出する)機能を有している。なお、これまでに説明した、画像制御部134における各種機能(各種動作)の詳細については、後述する。
図2に示した印刷制御部135は、画像制御部134において生成された印刷データ(ビットマップデータ)および各色の補正パターンに基づいて、画像形成部3における各部材の動作を制御する(印刷制御を行う)ものである。また、特に本実施の形態では、この印刷制御部135は、画像制御部134において設定された検出光Ldの発光量(発光電流)を用いた色ずれの補正を行う機能を有している。具体的には、印刷制御部135は、画像形成部3内の各部材の動作(印刷タイミング等)を制御することで、そのような色ずれの補正を行うようになっている。この際に印刷制御部135は、上記したようにして画像制御部134によって求められたダイナミックレンジが、例えば図6に示したダイナミックレンジ下限値Th以上である場合に、色ずれの補正を実行するようになっている。つまり、逆に言うと、求められたダイナミックレンジがダイナミックレンジ下限値Th未満である場合には、色ずれの補正が正常に実行できないことから、色ずれの補正を実行しないようになっている。なお、このような印刷制御部135における各種機能(各種動作)の詳細については、後述する。
[作用・効果]
(A.画像形成装置1全体の基本動作)
この画像形成装置1では、以下のようにして、印刷媒体9に対して画像が形成される(印刷動作が行われる)。換言すると、PC等の外部装置から通信回線等を介して画像制御部134に印刷データが供給されると、画像制御部134および印刷制御部135は、この印刷データに基づいて、画像形成装置1内の各部材が以下のような動作を行うように、印刷処理を実行する。
すなわち、図1に示したように、まず、筺体10に格納されている印刷媒体9が、供給ローラ21および搬送ローラ22a,22bによって搬送方向d1(搬送路)に沿って搬送される。そして、このようにして搬送されてきた印刷媒体9に対し、画像形成部3によって各色のトナー像が形成される。
具体的には、まず、画像形成部3内のイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wではそれぞれ、上記した印刷データに基づいて、電子写真プロセスによって各色のトナー像が形成される。そして、このようにして形成された各色のトナー像は、搬送方向d2に沿って、中間転写ベルト33上に順次1次転写される。そして、この中間転写ベルト33上のトナー像(1次転写されたトナー像)が、2次転写ローラ35によって、搬送されてきた印刷媒体9に対して2次転写される。
続いて、この2次転写ローラ35側から搬送されてきた印刷媒体9上のトナーが、定着器4によって熱および圧力が付与されることで、この印刷媒体9上に定着させられる。そして、このようにして定着動作がなされた印刷媒体9は、排出ローラ5a,5bを経由して、画像形成装置1の外部へと排出される。以上により、画像形成装置1における画像形成動作が完了となる。
(B.色ずれの補正動作)
ところで、このような画像形成動作の際に、中間転写ベルト33上に形成された各色のトナー像において、色ごとの形成位置のずれ(相対的な位置ずれ)、すなわち、これまでにも述べてきた「色ずれ」が発生するケースがある。したがって、従来の画像形成装置においても、このような色ずれを抑えるための各種手法が使用されている。
(B−1.比較例)
ここで、比較例に係る従来の手法においても、本実施の形態の色ずれの補正と同様に、センサにおける発光および受光や、各色のトナー等の反射率の情報、各色の補正パターン等を利用して、色ずれの補正を行うようになっている。ところが、この比較例の手法では、例えば、複数のイメージドラムユニット同士の装着位置が入れ替えられた場合や、特殊なトナーを用いるイメージドラムユニットが装着された場合等に、以下の問題が生じ得る。
すなわち、比較例の手法では、イメージドラムユニット(トナー)の位置の移動等についての考慮がなされておらず、その位置が固定されていることが前提となっている(各色の補正パターンの出力順序や検出順序等が予め規定されている)。したがって、例えば、イメージドラムユニット31Yの装着位置にイメージドラムユニット31Kが装着された場合、以下のようになる。すなわち、この場合、イエロートナー(トナー30Y)による補正パターンが形成されていることが期待されているのに対して、実際にはブラックトナー(トナー30K)による補正パターンが形成されていることから、色ずれの補正が正常に(正確に)実行することが困難となってしまう。なお、例えば補正手法の変更等によって対策を取ることが可能になるかもしれないが、その場合、補正手法の複雑化やコスト増等を招いてしまうことになる。
これらのことから、この比較例の手法では、例えば、複数のイメージドラムユニット同士の装着位置が入れ替えられた場合や、特殊なトナーを用いるイメージドラムユニットが装着された場合等に、色ずれの補正を行う際の利便性が損なわれるおそれがある。
(B−2.本実施の形態)
そこで本実施の形態の画像形成装置1では、以下説明する手法の色ずれの補正動作を行うことにより、上記した比較例における問題点を解決している。
(センサ12における発光量の設定)
まず、画像形成装置1における情報処理部13では、以下のようにして、色ずれの補正動作の際に用いられる、センサ12における検出光Ldの発光量(発光電流)を設定する。具体的には、画像制御部134は、前述した反射率情報61を利用して、複数のイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wのうち、反射率が最も低いトナーを用いて画像形成を行うイメージドラムユニット(基準位置)を特定する。また、画像制御部134は、前述した反射率情報61,62を利用することで、このようにして特定されたイメージドラムユニット以外のイメージドラムユニットにおけるトナーごとに、センサ12における検出光Ldの発光量を設定する。
図7は、本実施の形態に係る検出光Ldの発光量の設定方法の一例を、流れ図で表したものである。また、図8は、このような発光量の設定の際に用いられる、前述した各反射レベルおよび各ダイナミックレンジの一例を、模式的に表したものである。なお、このような発光量の設定は、色ずれの補正に先立ち、例えば、画像形成装置1の起動や、筐体10におけるカバーの開閉等の動作をトリガとして、自動的に行われるようになっている。
この発光量の設定方法では、まず、画像制御部134は、全てのイメージドラムユニット(IDユニット)31Y,31M,31C,31K,31Wから、各タグチップ310Y,310M,310C,310K,310Wに記憶されている反射率情報61(各色のトナーでの反射レベル)をそれぞれ取得する(図7のステップS101)。次いで、画像制御部134は、そのようにして取得した各色のトナーでの反射レベルのうち、最も反射レベル(反射率)の低いトナーを用いるイメージドラムユニットの装着位置を、基準位置として特定する(ステップS102)。例えば図8の例では、反射レベルが最も低いブラックトナー(トナー30K)を用いるイメージドラムユニット31Kの装着位置を、基準位置として特定することになる(図8(A)参照)。
続いて、画像制御部134は、このようにして特定された基準位置よりも上流側の各イメージドラムユニットのトナーについて、以下の(1)式および(2)式を用いることで、拡散最大反射レベルおよび拡散最小反射レベルをそれぞれ求める(算出する)(ステップS103)。例えば図8の例では、イメージドラムユニット31Kの装着位置よりも上流側に位置する各イメージドラムユニット31Y,31M,31Cのトナー30Y,30M,30Cについて、拡散最大反射レベルおよび拡散最小反射レベルをそれぞれ求める(図8(B)参照)。
なお、以下では、基準位置におけるトナーでの反射レベルを「基準トナー反射レベル」、基準位置よりも上流側に位置する各トナーでの反射レベルを「上流トナー反射レベル」、基準位置よりも下流側に位置する各トナーでの反射レベルを「下流トナー反射レベル」とする(図3,図8(A)参照)。また、中間転写ベルト33での拡散反射レベルを「ベルト拡散反射レベル」、中間転写ベルト33での鏡面反射レベルを「ベルト鏡面反射レベル」とする(図4,図8(A)参照)。
拡散最大反射レベル=(上流トナー反射レベル+基準トナー反射レベル)/2 …(1)
拡散最小反射レベル=(基準トナー反射レベル+ベルト拡散反射レベル)/2 …(2)
次いで、画像制御部134は、基準位置よりも下流側の各イメージドラムユニットのトナーについて、以下の(3)式および(4)式を用いることで、鏡面最大反射レベルおよび鏡面最小反射レベルをそれぞれ求める(ステップS104)。例えば図8の例では、イメージドラムユニット31Kの装着位置よりも下流側に位置するイメージドラムユニット31Wのトナー30Wについて、鏡面最大反射レベルおよび鏡面最小反射レベルをそれぞれ求める(図8(B)参照)。
鏡面最大反射レベル=(下流トナー反射レベル+ベルト鏡面反射レベル)/2 …(3)
鏡面最小反射レベル=(基準トナー反射レベル+下流トナー反射レベル)/2 …(4)
次に、画像制御部134は、以下の(5)式および(6)式を用いることで、前述したダイナミックレンジΔV(d)(拡散ダイナミックレンジ)およびダイナミックレンジΔV(m)(鏡面ダイナミックレンジ)をそれぞれ求める(ステップS105,図8(B)参照)。
ΔV(d)=(拡散最大反射レベル−拡散最小反射レベル) …(5)
ΔV(m)=(鏡面最大反射レベル−鏡面最小反射レベル) …(6)
続いて、画像制御部134は、このようにして求められたダイナミックレンジΔV(d),ΔV(m)がそれぞれ、前述したダイナミックレンジ下限値Th以上の値であるのか否か(ΔV(d)≧Th、かつ、ΔV(m)≧Thを満たすのか否か)を判定する(ステップS106)。ここで、ダイナミックレンジΔV(d),ΔV(m)の少なくとも一方がダイナミックレンジ下限値Th未満であると判定された場合(ステップS106:N)、以下のようになる。すなわち、情報処理部13は、例えば画像形成装置1の表示画面等を用いて、該当する(ダイナミックレンジ下限値Th未満のダイナミックレンジを有する)イメージドラムユニットの装着位置の変更を、ユーザに指示する(ステップS107)。そして、情報処理部13は、そのような装着位置の変更がユーザによってなされたか否かを、例えば所定のセンサ等を利用して判定する(ステップS108)。装着位置が依然として変更されていないと判定された場合(ステップS108:N)、再びステップS107へと戻ることになる。一方、装着位置が変更されたと判定された場合(ステップS108:Y)、前述したステップS101へと戻ることになる。このようにして、ダイナミックレンジΔV(d),ΔV(m)がダイナミックレンジ下限値Th以上である場合にのみ、以降の処理(後述する色ずれの補正等)が実行されるようになっている。
一方、ダイナミックレンジΔV(d),ΔV(m)がいずれもダイナミックレンジ下限値Th以上であると判定された場合(ステップS106:Y)、以下のようになる。すなわち、画像制御部134は、まず、特定された基準位置よりも上流側の各イメージドラムユニットのトナーについて、例えば図5に示した設定テーブル64を用いることで、センサ12における検出光Ldの発光電流Idを設定する(ステップS109)。例えば図8の例では、イメージドラムユニット31Kの装着位置よりも上流側に位置する各イメージドラムユニット31Y,31M,31Cのトナー30Y,30M,30Cについて、以下のようになる。すなわち、これらのトナー30Y,30M,30Cでは、ステップS103において求められた拡散最大反射レベルの値がいずれも「2.5」であることから(図8(B)参照)、発光電流Id=22.5(mA)となる(図5参照)。
次いで、画像制御部134は、基準位置よりも下流側の各イメージドラムユニットのトナーについて、例えば図5に示した設定テーブル64を用いることで、センサ12における検出光Ldの発光電流Imを設定する(ステップS110)。例えば図8の例では、イメージドラムユニット31Kの装着位置よりも下流側に位置するイメージドラムユニット31Wのトナー30Wについて、以下のようになる。すなわち、このトナー30Wでは、ステップS104において求められた鏡面最大反射レベルの値が「6」であることから(図8(B)参照)、発光電流Im=7.0(mA)となる(図5参照)。以上で、図7に示した検出光Ldの発光量の設定方法についての一連の処理が終了となる。
(色ずれの検出)
次いで、情報処理部13およびセンサ12では、このようにして設定された検出光Ldの発光量を用いて、以下のようにして色ずれの検出を行う。
図9は、前述した補正パターン(補正パターンPd,Pm)を利用した色ずれ検出動作の一例を、タイミング図にて模式的に表したものである。この図9において、(A)〜(E)はそれぞれ、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wにおける画像形成に用いられる同期信号Sy,Sm,Sc,Sk,Swのタイミング波形を示している。これらの同期信号Sy,Sm,Sc,Sk,Swはそれぞれ、前述したビットマップデータとともに画像制御部134から印刷制御部135へと供給されるものであり、「L(ロー)」状態のときにビットマップデータ(補正パターン)が有効となる。また、(F)は、センサ12における検出光Ldの発光電流の時間的変化の状態を示し、(G),(H)はそれぞれ、拡散反射光Lrdおよび鏡面反射光Lrmの検出状態を、模式的に示している。
また、図10は、前述した拡散反射光Lrdの検出による色ずれ検出動作の一例を、図11は、前述した鏡面反射光Lrmの検出による色ずれ検出動作の一例を、それぞれタイミング図にて模式的に表したものである。なお、図10においては、便宜上、トナー30K,30A(後出)からの拡散反射光Lrdをそれぞれ、拡散反射光Lrd−K,Lrd−Aとして示している。また、図11においては、便宜上、トナー30K,30Wおよび中間転写ベルト33からの鏡面反射光Lrmをそれぞれ、鏡面反射光Lrm−K,Lrm−W,Lrm−Bとして示している。
この色ずれの検出の際には、例えば図9に示したように、まず、タイミングt1において同期信号Syが「L」状態となり、イメージドラムユニット31Yのトナー30Yによる補正パターンのデータが、期間T1の間だけ出力される。なお、この期間T1は、各色の補正パターンを形成するのに必要となる時間に対応し、色ずれの補正内容や補正精度等に応じて定まるようになっている。
次いで、このタイミングt1から期間T2が経過したタイミングt2において、同期信号Smが「L」状態となり、このタイミングt2から期間T1経過後に、イメージドラムユニット31Mのトナー30Mによる補正パターンのデータが、期間T1の間だけ出力される。同様にして、タイミングt2から期間T2が経過したタイミングt3において、同期信号Scが「L」状態となり、このタイミングt3から期間T1の2倍分の時間の経過後に、イメージドラムユニット31Cのトナー30Cによる補正パターンのデータが、期間T1の間だけ出力される。一方、タイミングt3から期間T2が経過したタイミングt4において、同期信号Skが「L」状態となり、このタイミングt4から期間T3の間(同期信号Skが「L」状態である全期間において)、イメージドラムユニット31Kのトナー30Kによる補正パターンのデータが出力される。これは、このイメージドラムユニット31Kが、基準位置に対応するイメージドラムユニットであるためである。また、タイミングt4から期間T2が経過したタイミングt5において、同期信号Swが「L」状態となり、このタイミングt5から期間T1の3倍分の時間の経過後に、イメージドラムユニット31Wのトナー30Wによる補正パターンのデータが、期間T1の間だけ出力される。なお、上記した期間T2は、各イメージドラムユニット間の間隔と、中間転写ベルト33の搬送速度とによって定まる期間である。
続いて、上記したタイミングt4から期間T4が経過したタイミングt6において、センサ12による各色の補正パターンの検出動作が開始される。具体的には、このタイミングt6〜t7の期間では、前述した方法で設定された発光電流Id(例えば、前述した22.5mA)による検出光Ldの発光およびその拡散反射光Lrdの受光を利用して、各トナー30Y,30M,30Cによる補正パターンの検出動作が行われる。つまり、イメージドラムユニット31Kの装着位置(基準位置)よりも上流側に位置する各イメージドラムユニット31Y,31M,31Cのトナー30Y,30M,30Cによって形成された補正パターンについては、拡散反射光Lrdの受光を利用した検出動作がなされる。なお、図9に示したように、各トナー30Y,30M,30Cによる補正パターンの検出動作の期間はそれぞれ、この例では期間T1となっている。
次いで、その後のタイミングt7〜t8の期間では、前述した方法で設定された発光電流Im(例えば、前述した7.0mA)による検出光Ldの発光およびその鏡面反射光Lrmの受光を利用して、トナー30Wによる補正パターンの検出動作が行われる。つまり、イメージドラムユニット31Kの装着位置(基準位置)よりも下流側に位置するイメージドラムユニット31Wのトナー30Wによって形成された補正パターンについては、鏡面反射光Lrmの受光を利用した検出動作がなされる。なお、図9に示したように、このトナー30Wによる補正パターンの検出動作の期間は、この例では期間T1となっている。
ここで、例えば図10に示したように、上記した拡散反射光Lrdの受光を利用した検出動作(タイミングt6〜t7)の際には、各色の補正パターン(補正パターンPd)の検出を利用して、以下のようにして色ずれが検出される。なお、この例では、図10(A)に示したように、2色の補正パターン同士が、中間転写ベルト33上の搬送方向d2に沿って、互いに少しずつすれていった状態で重なり合うように形成されているものとする。具体的には、この拡散反射光Lrdの受光を利用した検出動作の際には、トナー30A(トナー30Y,30M,30Cのいずれか)を用いて形成された補正パターンPdの上側(上層側)に、基準位置に対応するトナー30Kを用いて形成された補正パターンPdが配置されていることになる。
この場合、まず、タイミングta(図10(A)参照)における状態(状態A:図10(B)参照)では、トナー30Aによる補正パターンPdが、トナー30Kによる補正パターンPdによって完全に隠れている状態となっている。したがって、中間転写ベルト33からの拡散反射光Lrdの成分はほとんど0(ゼロ)であることから、反射光Lrとしては、最も反射率の低いトナー30Kからの拡散反射光Lrd−Kのみとなり、センサ12からの出力(出力電圧)は、最小値Vmin(d)となる。次いで、その後のタイミングtb(図10(A)参照)における状態(状態B:図10(C)参照)では、トナー30Aによる補正パターンPdが、トナー30Kによる補正パターンPdから部分的に露出した状態となっている。したがって、反射光Lrとしては、トナー30Kからの拡散反射光Lrd−Kに加え、それよりも反射率の高いトナー30Aからの拡散反射光Lrd−Aも生じることから、センサ12からの出力が、最小値Vmin(d)よりも増加することになる。そして、その後のタイミングtc(図10(A)参照)における状態(状態C:図10(D)参照)では、トナー30Aによる補正パターンPdが、トナー30Kによる補正パターンPdから完全に露出した状態となっている。また、この状態Cでは、中間転写ベルト33がトナー30Kによる補正パターンPdによって覆われて、中間転写ベルト33上には検出光Ldが照射されないことになる。したがって、反射光Lrとしては、相対的に反射率の高いトナー30Aからの拡散反射光Lrd−Aの成分が状態Bよりも増加することから、センサ12からの出力が、最大値Vmax(d)となる。なお、これらの最大値Vmax(d)と最小値Vmin(d)との差分値が、前述したダイナミックレンジΔV(d)に対応する(ΔV(d)=Vmax(d)−Vmin(d):図10(A)参照)。よって、センサ出力の時間的変化の特性は、図10(A)中に示した特性Gdのようになる。画像制御部134では、この特性Gdにおいて最大値Vmax(d)となるタイミングtcを予め記憶しておき、このタイミングtcを基準とした、実際の検出の際に得られたタイミングの変位(ずれ量:図10(A)中の破線の矢印で示した変位ΔTd参照)を、色ずれ補正量として検出する。
一方、例えば図11に示したように、上記した鏡面反射光Lrmの受光を利用した検出動作(タイミングt7〜t8)の際には、各色の補正パターン(補正パターンPm)の検出を利用して、以下のようにして色ずれが検出される。なお、この例においても、図11(A)に示したように、2色の補正パターン同士が、中間転写ベルト33上の搬送方向d2に沿って、互いに少しずつすれていった状態で重なり合うように形成されているものとする。具体的には、この鏡面反射光Lrmの受光を利用した検出動作の際には、上記した拡散反射光Lrdの受光を利用した検出動作の場合とは逆に、以下のようになる。すなわち、基準位置に対応するトナー30Kを用いて形成された補正パターンPdの上側に、トナー30Wを用いて形成された補正パターンPdが配置されていることになる。
この場合、図10に示した拡散反射光Lrdの受光を利用した検出動作の場合とは、センサの出力が逆の時間的変化を示すことになる。すなわち、まず、タイミングta(図11(A)参照)における状態(状態A:図11(B)参照)では、トナー30Kによる補正パターンPmが、トナー30Wによる補正パターンPmによって完全に隠れている状態となっている。したがって、中間転写ベルト33からの鏡面反射光Lrm−Bの成分と、トナー30Kよりも反射率の高いトナー30Wからの鏡面反射光Lrm−Wの成分との合算成分が反射光Lrとして検出されることになり、センサ12からの出力は、最大値Vmax(m)となる。次いで、その後のタイミングtb(図11(A)参照)における状態(状態B:図11(C)参照)では、トナー30Kによる補正パターンPmが、トナー30Wによる補正パターンPmから部分的に露出した状態となっている。したがって、中間転写ベルト33からの鏡面反射光Lrm−Bの成分と比べ、トナー30Kからの鏡面反射光Lrm−Kの成分のほうが小さいことから、センサ12からの出力が、最大値Vmax(m)よりも低下することになる。そして、その後のタイミングtc(図11(A)参照)における状態(状態C:図11(D)参照)では、トナー30Kによる補正パターンPmが、トナー30Wによる補正パターンPmから完全に露出した状態となっている。また、この状態Cでは、中間転写ベルト33がトナー30Wによる補正パターンPmによって覆われて、中間転写ベルト33上には検出光Ldが照射されないことになる。したがって、反射光Lrとしては、反射率が最も低いトナー30Kからの鏡面反射光Lrm−Kの成分が状態Bよりも増加することから、センサ12からの出力が、最小値Vmin(m)となる。なお、これらの最大値Vmax(m)と最小値Vmin(m)との差分値が、前述したダイナミックレンジΔV(m)に対応する(ΔV(m)=Vmax(m)−Vmin(m):図11(A)参照)。よって、センサ出力の時間的変化の特性は、図11(A)中に示した特性Gmのようになる。画像制御部134では、この特性Gmにおいて最小値Vmin(m)となるタイミングtcを予め記憶しておき、このタイミングtcを基準とした、実際の検出の際に得られたタイミングの変位(ずれ量:図11(A)中の破線の矢印で示した変位ΔTm参照)を、色ずれ補正量として検出する。
ここで、このような反射率情報61等を利用した(各トナーでの反射率等の大小に応じた)センサ12での検出光Ldの発光量の設定(制御)によって、色ずれ補正量の検出を行うことで、前述した比較例の手法とは異なり、以下の利点が得られる。以下、その理由について説明する。すなわち、まず、トナーの位置やトナーの色の種類等によって、トナーでの反射率が変化することから、上記した色ずれ補正量の検出の際に、最大値Vmax(d),Vmax(m)、最小値Vmin(d),Vmin(m)およびダイナミックレンジΔV(m),ΔV(d)の値もそれぞれ、それに伴って変化することになる。したがって、比較例の手法のように、発光量(発光電流)の大きさを一律に設定してしまうと、トナー同士の組合せによっては、ダイナミックレンジΔV(m),ΔV(d)の値が前述したダイナミックレンジ下限値Thを下回ってしまい、前述したように色ずれ補正が実行できなくなってしまうおそれが生じる。そこで本実施の形態では、前述したように、各トナーでの反射率等の大小に応じて、どのようなトナー同士の組合せであっても必要最低限の反射レベルが得られる(ダイナミックレンジ下限値Th以上となる)ように、発光量の大きさを適宜増加させるようにしている。よって、トナーの位置やトナーの色の種類等によらず、必要となる大きさのダイナミックレンジΔV(m),ΔV(d)が確保されるようになり、比較例の手法とは異なり、色ずれ補正の正常(正確)な実行が担保されるという利点が得られると言える。
(色ずれの補正)
続いて、このようにして検出された色ずれの大きさ(色ずれ補正量)に基づいて、情報処理部13は、以下のようにして、色ずれの補正を行う。すなわち、印刷制御部135は、画像制御部134において設定された検出光Ldの発光量(発光電流)を用いた、色ずれの補正を行う。具体的には、印刷制御部135は、画像形成部3内の各部材の動作(印刷タイミング等)を制御することで、そのような色ずれの補正を行う。以上で、本実施の形態の画像形成装置1における、一連の色ずれの補正動作が終了となる。
このようにして本実施の形態では、画像制御部134によって、反射率情報61を利用して、複数のイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wのうち、反射率が最も低いトナーを用いて画像形成を行うイメージドラムユニット(基準位置)を特定する。そして、印刷制御部135では、このようにして特定されたイメージドラムユニット(基準位置)を基準として、色ずれの補正を行う。具体的には、例えば本実施の形態の例では、以下のようにして色ずれ補正を行う。すなわち、まず、画像制御部134では、反射率情報61,62を利用することで、特定されたイメージドラムユニット以外のイメージドラムユニットにおけるトナーごとに、センサ12における検出光Ldの発光量を設定する。そして、印刷制御部135では、設定された検出光Ldの発光量を用いて、色ずれの補正を行う。
これにより、例えば、イメージドラムユニット同士の装着位置が入れ替えられた場合や、特殊なトナーを用いるイメージドラムユニットが装着された場合等であっても、例えば補正手法の変更等を伴うことなく、色ずれの補正を適用できるようになる。よって、本実施の形態では、色ずれの補正を行う際の利便性を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、求められたダイナミックレンジΔV(d),ΔV(m)がダイナミックレンジ下限値Th以上である場合にのみ、色ずれ補正を実行するようにしたので、色ずれの補正の正常(正確)な実行を担保することができる。よって、色ずれの補正の精度を向上させることも可能となる。
更に、本実施の形態では、特定された基準位置よりも上流側に位置するイメージドラムユニットによって形成された補正パターンについては、拡散反射光Lrdの受光を利用して色ずれ検出が行われる。一方、この基準位置よりも下流側に位置するイメージドラムユニットによって形成された補正パターンについては、鏡面反射光Lrmの受光を利用して色ずれ検出が行われる。このような上流側および下流側と拡散反射光Lrdおよび鏡面反射光Lrmとの組み合わせによって色ずれ検出を行うことで、前述した図10および図11に示したセンサ出力の時間的変化の各特性Gd,Gmにおいて、逆の組合せの場合と比べ、大きなダイナミックレンジΔV(d),ΔV(m)が確保できるようになる。つまり、逆の組合せの場合と比べて色ずれ検出が容易となり、より正確な色ずれ補正を行うことが可能となる。
<2.第2の実施の形態>
続いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。上記第1の実施の形態では、反射率情報61,62を利用して色ずれ補正を行う手法の例について説明した。これに対し、以下説明する第2の実施の形態では、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31M,31Wごとのトナーの色を示す色情報(後述する色情報63)を利用して色ずれ補正を行う手法の例について説明する。なお、この第2の実施の形態において、第1の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[構成例]
まず、本実施の形態では、画像形成装置および情報処理部の構成は、第1の実施の形態で説明した画像形成装置1および情報処理部13と同じであるため、同一の符号を付して説明する。
ただし、本実施の形態のイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31M,31Wではそれぞれ、タグチップ310Y,310M,310C,310K,310W内に、上記した反射率情報61の代わりに、上記した色情報63が予め記録されるようになっている。なお、この色情報63は、本発明における「色情報」の一具体例に対応する。
図12は、このような色情報63の一例を模式的に表したものである。この色情報63は、上記したように、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31M,31Wごとのトナーの色を示す情報である。具体的には、イメージドラムユニット31Yにおけるタグチップ310Yに記憶されている色情報63は、このイメージドラムユニット31Yにおけるトナー30Yの色(イエロー:Y)を示す情報となっている。同様に、イメージドラムユニット31Mにおけるタグチップ310Mに記憶されている色情報63は、このイメージドラムユニット31Mにおけるトナー30Mの色(マゼンダ:M)を示す情報となっている。イメージドラムユニット31Cにおけるタグチップ310Cに記憶されている色情報63は、このイメージドラムユニット31Cにおけるトナー30Cの色(シアン:C)を示す情報となっている。イメージドラムユニット31Kにおけるタグチップ310Kに記憶されている色情報63は、このイメージドラムユニット31Kにおけるトナー30Kの色(ブラック:K)を示す情報となっている。イメージドラムユニット31Wにおけるタグチップ310Wに記憶されている色情報63は、このイメージドラムユニット31Wにおけるトナー30Wの色(ホワイト:W)を示す情報となっている。
このような色情報63は、図12に示したように、この例では4ビットのデータ(名称:「T#Col」)により構成されており、上記した各トナーの色の種類に応じた番号(この例では、「0」〜「4」のいずれかの番号)が割り当てられている。なお、この例では、「5」〜「15」の番号については、未使用(Reserve)となっている。具体的には、この例では、上記したトナー30Kの色(K)には「0」の番号が、トナー30Yの色(Y)には「1」の番号が、トナー30Mの色(M)には「2」の番号が、トナー30Cの色(C)には「3」の番号が、トナー30Wの色(W)には「4」の番号が、それぞれ割り当てられている。これらの「0」〜「4」の番号は、各トナーにおける反射率の大きさ(反射レベル)に起因したものであり、この例では、「K」<「Y」≒「M」≒「C」<「W」という反射率の大小関係になることが予め分かっていることから、このような各番号が割り当てられている。なお、ここでは、トナー30Y,30M,30Cにおける反射率の大きさがそれぞれ、互いに等しいものとして取り扱われている。
また、図13は、本実施の形態に係る設定テーブル(設定テーブル64A)の一例を模式的に表したものである。この設定テーブル64Aでは、前述した拡散反射(拡散反射光Lrd)および鏡面反射(鏡面反射Lrm)の各々について、後述する基準位置のトナー(基準トナー)の色の種類(色情報63が示す番号)に応じて、検出光Ldの発光量(発光電流Id,Im)が規定されている。具体的には、この例では、基準トナーの色が「K」である場合(基準トナーがトナー30Kである場合)と、基準トナーの色が「Y」,「M」,「C」,「W」のいずれかである場合(基準トナーがトナー30K,30M,30C,30Wのいずれかである場合)との各々について、発光電流Id,Imがそれぞれ規定されている。また、この例では双方の場合とも、発光電流Idのほうが発光電流Imよりも大きくなる(Id>Im)ように規定されている。本実施の形態の画像制御部134は、この基準トナーの色の種類(色情報63が示す番号)を利用して、設定テーブル64Aに予め規定されている複数の発光電流Id,Imのうちの1つを選択することによって、検出光Ldの発光電流Id,Imを設定するようになっている。なお、このような設定テーブル64Aは、本発明における「テーブル」の一具体例に対応する。
[作用・効果]
本実施の形態の画像形成装置では、以下のようにして、センサ12における検出光Ldの発光量の設定が行われる。なお、本実施の形態における基本動作(画像形成動作、色ずれ検出動作および色ずれ補正動作等)については、第1の実施の形態で説明したものと同様であるため、その説明を省略する。
(センサ12における発光量の設定)
図14は、本実施の形態に係る検出光Ldの発光量の設定方法の一例を、流れ図で表したものである。なお、本実施の形態においても、このような発光量の設定は、色ずれの補正に先立ち、例えば、画像形成装置1の起動や、筐体10におけるカバーの開閉等の動作をトリガとして、自動的に行われるようになっている。
この発光量の設定方法では、まず、画像制御部134は、全てのイメージドラムユニット(IDユニット)31Y,31M,31C,31K,31Wから、各タグチップ310Y,310M,310C,310K,310Wに記憶されている色情報63(各色のトナーの色の種類を示す番号)をそれぞれ取得する(図14のステップS201)。次いで、画像制御部134は、そのようにして取得した色情報63等を利用して、最も反射レベル(反射率)の低いトナーを用いるイメージドラムユニットの装着位置を、基準位置として特定する(ステップS202〜S209)。
具体的には、この例では、画像制御部134は、最初に、画像形成装置1に装着されているトナーカートリッジが2個以上あるのか否かを判定する(ステップS202)。ここで、装着されているトナーカートリッジが2個未満(0個または1個)であると判定された場合(ステップS202:N)には、色ずれの補正動作が実行できないため、以下のようになる。すなわち、情報処理部13は、例えば画像形成装置1の表示画面等を用いて、イメージドラムユニットの装着状態の変更を、ユーザに指示する(ステップS204)。そして、情報処理部13は、そのような装着状態の変更がユーザによってなされたか否かを、例えば所定のセンサ等を利用して判定する(ステップS205)。装着状態が依然として変更されていないと判定された場合(ステップS205:N)、再びステップS204へと戻ることになる。一方、装着状態が変更されたと判定された場合(ステップS205:Y)、前述したステップS201へと戻ることになる。
一方、装着されているトナーカートリッジが2個以上であると判定された場合(ステップS202:Y)、次に画像制御部134は、色情報63を利用して、Kトナー(トナー30K)が存在するのか否かを判定する(ステップS203)。ここで、トナー30Kが存在する(イメージドラムユニット31Kが装着されている)と判定された場合(ステップS203:Y)には、そのトナー30Kの位置(イメージドラムユニット31Kの装着位置)を、基準位置として特定する(ステップS206)。つまり、この場合には、トナー30Kが、前述した基準トナーとなる。
一方、トナー30Kが存在しない(イメージドラムユニット31Kが装着されていない)と判定された場合(ステップS203:N)、次に画像制御部134は、以下の判定を行う。すなわち、画像制御部134は、Yトナー(トナー30Y),Mトナー(トナー30M),Cトナー(トナー30C)のうちの少なくとも1つのトナーが存在するのか否かを判定する(ステップS207)。ここで、トナー30Y,30M,30Cのうちの少なくとも1つが存在する(イメージドラムユニット31Y,31M,31Cのうちの少なくとも1つが装着されている)と判定された場合(ステップS207:Y)には、以下のようになる。すなわち、画像制御部134は、これらのトナー30Y,30M,30Cのうち、最下流にて存在するトナーの位置(イメージドラムユニットの装着位置)を、基準位置として特定する(ステップS208)。つまり、この場合には、その最下流にて存在するトナー(トナー30Y,30M,30Cのいずれか)が、前述した基準トナーとなる。
一方、トナー30Y,30M,30Cがいずれも存在しない(イメージドラムユニット31Y,31M,31Cがいずれも装着されていない)と判定された場合(ステップS207:N)、以下のようになる。すなわち、画像制御部134は、この例では、存在する2個以上のトナーのうちの最下流にて存在するトナーである、トナー30Wの位置(イメージドラムユニット31Wの装着位置)を、基準位置として特定する(ステップS209)。つまり、この場合には、トナー30Wが、前述した基準トナーとなる。
このようにして、色情報63等を利用して、最も反射レベル(反射率)の低いトナーを用いるイメージドラムユニットの装着位置が基準位置として特定され(基準トナーが特定され)、以下のステップS210,S211へと進むことになる。
すなわち、画像制御部134は、まず、特定された基準位置よりも上流側の各イメージドラムユニットのトナーについて、例えば図13に示した設定テーブル64Aを用いることで、センサ12における検出光Ldの発光電流Idを設定する(ステップS210)。次いで、画像制御部134は、この基準位置よりも下流側の各イメージドラムユニットのトナーについて、例えば図13に示した設定テーブル64Aを用いることで、センサ12における検出光Ldの発光電流Imを設定する(ステップS211)。以上で、図14に示した検出光Ldの発光量の設定方法についての一連の処理が終了となる。
以上のように本実施の形態においても、基本的には第1の実施の形態と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。すなわち、色ずれの補正を行う際の利便性を向上させることが可能となる。
また、特に本実施の形態では、色情報63を用いて色ずれの補正動作(特に検出光Ldの発光量の設定)を行うようにしたので、以下の効果も得ることが可能となる。すなわち、例えばトナー30Y,30M,30C,30K,30Wのように、予め反射率(の大小関係)が分かっているトナーを使用する場合には、各トナーでの具体的な反射率の情報を各タグチップ310Y,310M,310C,310K,310Wに予め記憶しておかなくとも、第1の実施の形態と同様の効果を得ることが可能となる。
<3.変形例>
続いて、上記した第1および第2の実施の形態に共通の変形例について説明する。第1および第2の実施の形態ではそれぞれ、いわゆる中間転写方式の画像形成装置を例に挙げて説明した。これに対して本変形例では、前述した中間転写ベルトユニットを介さずにトナー像を印刷媒体9へ直接転写する、いわゆる直接転写方式の画像形成装置への適用例について説明する。つまり、第1および第2の実施の形態では、中間転写ベルト33が本発明における「転写対象物」の一具体例に対応していたのに対し、本変形例では、以下説明する転写ベルト37または印刷媒体9自体が、本発明における「転写対象物」の一具体例に対応している。なお、本変形例において、第1,第2の実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[構成例]
図15は、本変形例に係る画像形成装置(画像形成装置1B)の概略構成例を、模式的に表したものである。画像形成装置1Bもまた、印刷媒体9に対して、電子写真方式を用いて画像(この例ではカラー画像)を形成するプリンタ(この例ではカラープリンタ)として機能するものである。ただし、画像形成装置1Bは、上記したように、いわゆる直接転写方式の画像形成装置となっている。なお、この画像形成装置1Bも、本発明における「画像形成装置」の一具体例に対応する。
画像形成装置1Bは、図15に示したように、用紙カセット11と、供給ローラ21および搬送ローラ22a,22bと、画像形成部3Bと、センサ12と、定着器4と、排出ローラ5a,5bとを備えている。なお、これらの各部材は、図15に示したように、所定の筺体10内に収容されている。
画像形成部3Bは、この例では図15に示したように、5つのイメージドラムユニット(画像形成ユニット)31Y,31M,31C,31K,31Wと、5つの転写ローラ36Y,36M,36C,36K,36Wと、転写ベルト(搬送ベルト)37と、2つの駆動ローラ34a,34bとを有している。
イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wは、図15に示したように、印刷媒体9の搬送方向(搬送路)d1に沿って並んで配置されている。具体的には、この搬送方向d1に沿って(上流側から下流側へ向かって)、イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wの順に配置されている。なお、これらのイメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wにはそれぞれ、前述したタグチップ310Y,310M,310C,310K,310Wが個別に搭載されている。また、本変形例では、上記した搬送方向d1が、本発明における「搬送方向」の一具体例に対応する。
転写ベルト37は、印刷媒体9を搬送方向d1に沿って搬送するためのベルトであり、図15に示したように、駆動ローラ34a,34bによって搬送方向d2に沿って回転移動するように駆動されるようになっている。このような転写ベルト37は、本発明における「印刷媒体の搬送部材」の一具体例に対応している。なお、この転写ベルト37には、前述したタグチップ330が設けられている。
転写ローラ36Y,36M,36C,36K,36Wはそれぞれ、各イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31W内で形成された各色のトナー像を、印刷媒体9上に静電的に転写するための部材である。これらの転写ローラ36Y,36M,36C,36K,36Wはそれぞれ、図15に示したように、転写ベルト37を介して、各イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31Wと対向配置されている。
センサ12は、本変形例においては、転写ベルト37上または印刷媒体9上に対して検出光Ldを発すると共に、その反射光(反射光Lr)を受光する素子となっている。具体的には、センサ12は、このような転写ベルト37上または印刷媒体9上の補正パターン等に対する検出光Ldの発光およびそれらからの反射光Lrの受光を利用して、「色ずれ」を検出するようになっている。つまり、本変形例における「色ずれ」とは、転写ベルト37上または印刷媒体9上に形成された各色のトナー像における、色ごとの形成位置のずれ(相対的な位置ずれ)を意味している。
[作用・効果]
このような構成の画像形成装置1Bにおいても、基本的には第1または第2の実施の形態と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。すなわち、色ずれの補正を行う際の利便性を向上させることが可能となる。
<4.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、画像形成装置における各部材の構成(形状、配置、個数等)を具体的に挙げて説明したが、各部材におけるこれらの構成については、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の形状や配置、個数等であってもよい。また、上記実施の形態等で説明した各種パラメータの値や大小関係等についても、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の値や大小関係に制御するようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、センサ12における検出光Ldの発光量の設定、色ずれの検出および色ずれの補正の各手法例について具体的に説明したが、これらの各手法については上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の手法を用いるようにしてもよい。
更に、上記実施の形態等では、イメージドラムユニット(画像形成ユニット)が5つ(イメージドラムユニット31Y,31M,31C,31K,31W)設けられている場合を例に挙げて説明したが、これには限られない。すなわち、互いに異なる色のトナーを用いて各色のトナー像および各色の補正パターンを形成する複数(2つ以上)の画像形成ユニットが設けられているのであれば、以下のようにしてもよい。つまり、例えば、トナー像を形成する画像形成ユニットの数や、それらに用いるトナーの色の組み合わせ、各色のトナー像の形成順序(複数の画像形成ユニットの配置順序)等については、用途や目的用に応じて任意に設定することが可能である。
加えて、上記実施の形態等で説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
また、上記実施の形態等では、本発明における「画像形成装置」の一具体例として、印刷機能を有する画像形成装置(プリンタ)について説明したが、これには限られない。すなわち、そのような印刷機能を有する画像形成装置に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する画像形成装置(コピー機やファクシミリ)や、それらの機能を複合的に有する画像形成装置(複合機)においても、本発明を適用することが可能である。
1,1B…画像形成装置、10…筐体、11…用紙カセット、12…センサ、121…発光部、122d,122m…受光部、13…情報処理部、131…CPU、132…ROM、133…RAM、134…画像制御部、135…印刷制御部、14,14Y,14M,14C,14C,14K,14W…コネクタ、21…供給ローラ、22a,22b…搬送ローラ、3,3B…画像形成部、30Y,30M,30C,30K,30W,30A…トナー、31Y,31M,31C,31M,31W…イメージドラムユニット(画像形成ユニット)、310Y,310M,310C,310K,310W…タグチップ、32Y,32M,32C,32K,32W…1次転写ローラ、33…中間転写ベルト、330…タグチップ、34a,34b…駆動ローラ、35…2次転写ローラ、36Y,36M,36C,36K,36W…転写ローラ、37…転写ベルト、4…定着器、5a,5b…排出ローラ、61,62…反射率情報、63…色情報、64,64A…設定テーブル、9…印刷媒体、d1,d2…搬送方向、Ld…検出光、Lr…反射光、Lrd…拡散反射光、Lrm…鏡面反射光、Id,Im…発光電流、ダイナミックレンジ下限値Th、Sy,Sm,Sc,Sk,Sw…同期信号、t1〜t8,ta,tb,tc…タイミング、T1〜T4…期間、Pd…補正パターン、Vmin(d),Vmin(m)…最小電圧、Vmax(d),Vmax(m)…最大電圧、ΔV(d),ΔV(m)…ダイナミックレンジ。

Claims (13)

  1. 転写対象物の搬送方向に沿って並んで装着されると共に、互いに異なる色の現像剤を用いて、各色の現像剤像および各色の補正パターンを前記転写対象物上に形成する画像形成を行う複数の画像形成ユニットと、
    前記転写対象物上における前記現像剤像の色ごとの形成位置のずれである色ずれを、前記転写対象物上の前記補正パターンに対する検出光の発光および前記転写対象物からの反射光の受光を利用して検出するセンサと、
    前記複数の画像形成ユニットごとの前記現像剤の反射率を示す反射率情報、または、前記複数の画像形成ユニットごとの前記現像剤の色を示す色情報を利用して、前記複数の画像形成ユニットのうち、反射率が最も低い現像剤である第1現像剤を用いて前記画像形成を行う第1画像形成ユニットを特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記第1画像形成ユニットを基準として前記色ずれの補正を行う補正部と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記センサは、前記反射光としての拡散反射光および鏡面反射光をそれぞれ受光する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数の画像形成ユニットのうちの前記第1画像形成ユニット以外の画像形成ユニットを第2画像形成ユニットとすると共に、前記第2画像形成ユニットにおける前記現像剤を第2現像剤としたとき、
    前記センサは、
    前記第1画像形成ユニットよりも前記搬送方向に沿った上流側に位置する前記第2画像形成ユニットによって形成された前記補正パターンについては、前記拡散反射光の受光を利用して前記色ずれを検出すると共に、
    前記第1画像形成ユニットよりも前記搬送方向に沿った下流側に位置する前記第2画像形成ユニットによって形成された前記補正パターンについては、前記鏡面反射光の受光を利用して前記色ずれを検出する
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記拡散反射光の受光を利用した前記色ずれの検出の際には、
    前記第2現像剤を用いて形成された前記補正パターンの上側に、前記第1現像剤を用いて形成された前記補正パターンが配置されており、
    前記鏡面反射光の受光を利用した前記色ずれの検出の際には、
    前記第1現像剤を用いて形成された前記補正パターンの上側に、前記第2現像剤を用いて形成された前記補正パターンが配置されている
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記反射率情報または前記色情報を利用して、前記複数の画像形成ユニットのうちの前記第1画像形成ユニット以外の1または複数の第2画像形成ユニットにおける前記現像剤である第2現像剤ごとに、前記センサにおける前記検出光の発光量を設定する設定部を更に備え、
    前記補正部は、前記設定部により設定された前記検出光の発光量を用いて、前記色ずれ補正を行う
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記設定部は、前記反射率情報または前記色情報を利用して、所定のテーブルに予め規定されている複数の前記検出光の発光量のうちの1つを選択することによって、前記検出光の発光量を設定する
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記テーブルでは、前記反射光の光量が最大となる状態におけるその光量の大きさ、または、前記第1現像剤の色の種類に応じて、複数の前記検出光の発光量が規定されている
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記設定部は、
    前記反射率情報を利用して前記検出光の発光量を設定する場合において、
    前記転写対象物の反射率を示す情報も利用して、前記検出光の発光量を設定する
    請求項5ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記反射率情報および前記転写対象物の反射率を示す情報を利用して、前記反射光の光量が最大になる状態と最小になる状態との間での前記反射光の光量の差分値に相当するダイナミックレンジを求める導出部を更に備え、
    前記補正部は、前記導出部によって求められた前記ダイナミックレンジが閾値以上である場合に、前記色ずれ補正を実行する
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記特定部は、
    前記色情報を利用して前記第1画像形成ユニットを特定する場合において、
    前記色情報に基づいて、黒色の前記現像剤を用いて前記画像形成を行う画像形成ユニットが存在すると判定された場合には、その画像形成ユニットを前記第1画像形成ユニットとして特定する
    請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記反射率情報または前記色情報は、前記複数の画像形成ユニット内にそれぞれ、予め記憶されている
    請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記転写対象物が、前記現像剤像および前記補正パターンの搬送部材、印刷媒体の搬送部材、または、印刷媒体である
    請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 転写対象物の搬送方向に沿って並んで装着されると共に互いに異なる色の現像剤を用いて各色の現像剤像および各色の補正パターンを前記転写対象物上に形成する画像形成を行う複数の画像形成ユニットごとの前記現像剤の反射率を示す反射率情報、または、前記複数の画像形成ユニットごとの前記現像剤の色を示す色情報を利用して、前記複数の画像形成ユニットのうち、反射率が最も低い現像剤である第1現像剤を用いて前記画像形成を行う第1画像形成ユニットを特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記第1画像形成ユニットを基準として、前記転写対象物上における前記現像剤像の色ごとの形成位置のずれである色ずれの補正を行う補正部と
    を備えた情報処理装置。
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