JP2005258040A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 像担持体21上に形成された潜像を現像するための現像能力を検出する検出手段41、43、70と、入力画像に基いて出力画像の階調を補正する階調補正手段2、55、70と、階調補正手段2、55、70による階調補正をおこなうための指令信号を入力する操作部77と、操作部77における操作に係わる情報を表示する表示部76と、を備える。そして、検出手段41、43、70の検出結果に応じて、階調補正手段2、55、70による階調補正をおこなうように表示部76に表示する。
【選択図】 図2
Description
次に、テストプリント2を出力する。そして、出力したテストプリント2の画像情報を原稿読込部で読み込む。そして、そこから得られる濃度情報から露光部のレーザ出力と画像濃度との関係を求めて、ガンマ特性を設定する(階調補正である。)。
すなわち、像担持体上にトナー像(パッチパターン)を形成して、そのトナー像のトナー付着量を検出する。そして、その検出結果と、トナー像を形成するための現像ポテンシャル(潜像電位と現像バイアスとの差分である。)とから、現像ガンマを求める。さらに、求めた現像ガンマに基づいて、最適な作像条件(帯電電位、露光電位、現像バイアスである。)となるように補正する。
ところが、現像工程で用いる現像剤における帯電量等の特性が経時で変化した場合や、像担持体の特性が経時で変化した場合等に、像担持体上に形成した潜像を現像する能力(現像能力である。)が変動して、補正した階調特性や画像濃度が不安定になってしまう。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は画像情報に基づいたレーザ光を発する露光部(書込み部)、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収納された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21上を帯電する帯電部、23Y、23M、23C、23BKは感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像部、24は感光体ドラム21上に形成されたトナー像を中間転写ベルト27に転写する転写バイアスローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング部を示す。
各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部55のコンタクトガラス53上に載置される。そして、原稿読込部55で、コンタクトガラス53上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
露光部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、フォトセンサ41(図2を参照できる。)との対向位置を通過した後に、中間転写ベルト27との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次転写される(第1転写工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
その後、中間転写ベルト27表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
詳しくは、被転写材Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された転写紙Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した被転写材Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
そして、定着工程後の被転写材Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像部及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を省略して図示する。
現像ローラ23aは、図2中の矢印方向に回転している。現像部23内の現像剤Gは、図3に示すように、間に仕切部材23eを介在するように配設された第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cの矢印方向の回転によって、トナー補給部32から補給口23fを介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図3中の破線矢印方向の循環である。)。そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ23a上に担持される。
その後、感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト27上に転写される。そして、感光体ドラム21上に残存した未転写のトナーTが、クリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bによってクリーニング部25内に回収される。
詳しくは、フォトセンサ41によってパッチパターンのトナー付着量を検出して、その検出結果(受光量に応じた電圧出力である。)に基いて、感光体ドラム21上における作像条件、すなわち、現像バイアス、帯電電位、露光電位(露光量)が最適に調整制御される。
電源部81は、帯電部22に帯電電圧を供給する。帯電電圧の大きさは、制御部70によって可変できるようになっている。これにより、感光体ドラム21上の帯電電位も可変される。
露光部2から発せられるレーザ光の出力は、制御部70によって可変できるようになっている。これにより、感光体ドラム21上の露光電位も可変される。
図4は、階調補正に係わる制御を示すフローチャートである。
まず、装置本体1の主電源がオンされると(ステップS1)、作像条件補正手段としての制御部70によって作像条件の補正がおこなわれ、そのときの現像ガンマが制御部70のメモリ(記憶手段)に格納される(ステップS2)。
まず、先に説明した作像プロセスによって、感光体ドラム21上に複数のパッチパターンを作成する。
具体的には、図5を参照して、感光体ドラム21上の、フォトセンサ41及び電位センサ43に対向する位置に、レーザ光の出力を変化させながら段階的に濃度(厳密には、潜像電位である。)が異なるパッチパターンR1、R2を形成する。作成するパッチパターンの数は、例えば、12個の階調数とすることができる。
このときのパッチパターンの数に対応した複数の検出値に基づき、トナー付着量が求められる。
詳しくは、制御部70に格納したトナー付着量のデータと、潜像電位(露光電位)のデータとから、図6に示す直線近似式(Y=A×X+B)を算出する。ここで、図6を参照して、X軸は、露光電位から、そのときに印加した現像バイアスを減じた値、すなわち、現像ポテンシャルを示す。Y軸は、単位面積当たりのトナー付着量を示す。
具体的には、現像ガンマγは直線近似式の傾きとして算出され(γ=Aである。)、現像開始電圧VKは直線近似式とX軸との交点として算出される(VK=−B/Aである。)。こうして、画像形成装置における現像能力(定量化された値である。)が算出される。
具体的には、求めた現像ガンマに最適な、帯電電位、露光電位、現像バイアスとなるように、それぞれが調整制御される。
これに対して、感光体ドラム21上に形成するパッチパターンに係わる、トナー付着量の検出結果と現像バイアスとに基いて現像ガンマを求めることもできる。すなわち、電位センサ43を用いずに、フォトセンサ41のみを用いて現像ガンマを求めて、作像条件を補正することができる。この場合、露光部2におけるレーザ出力を、潜像電位に係わるデータとして代用することができる。
図7に、階調補正の操作フローを示す。
まず、ユーザーが自動階調補正を選択した場合に、テスト画像の出力をおこなう(ステップS11)。ここで、テスト画像の出力は、装置本体1の操作表示パネル75の操作部77のボタンを押すことで実行される(指令信号の入力である。)。
詳しくは、画像読込部55の照明ランプ(スキャナランプ)が点灯して、テスト画像のスキャンが開始されて、テスト画像のRGBデータが取得される。ここで、データは、白が1024値、黒が0値として読み込まれる。また、黒単色にはGのデータを用いて、25値程度を最も濃い状態とする。このようにして、最終的に4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の階調特性(入力階調)を読み取る。
詳しくは、図9を参照して、不適正なガンマ特性M1が得られた場合に、最適なガンマ特性M0となるように、原稿読込部55及び露光部2及び画像処理部を調整制御する。ここで、ガンマ特性とは、入力階調に対する出力階調をいう。すなわち、入力画像と出力画像との間に階調がどのように伝達されているかをあらわすものである。
こうして、作像条件及び階調再現性の補正が終了した後に、図1〜図3で説明した画像形成プロセスがおこなわれる。これにより、階調特性及び画像濃度が安定した出力画像を得ることができる。なお、階調補正の実行履歴は、制御部70のメモリに記憶される。
そして、現像ガンマが1よりも大きいかが判別される(ステップS6)。すなわち、ステップS5でメモリに格納された現像ガンマと、ステップS2でメモリに格納された現像ガンマと、の差の絶対値が1よりも大きいかが判別される。その結果、現像ガンマの変動が1以下であると判別された場合には、そのまま本フローを終了する(ステップS8)。
具体的に、ステップS2で現像ガンマが3.0(mg/cm2)/kVであったものが、所定枚数の通紙後にステップS5で現像ガンマが1.5(mg/cm2)/kVに変動したとする。このとき、階調補正をおこなうメッセージが表示部76に表示される。
ここで、操作表示パネル75は、TFT液晶の表示部76とタッチパネル式の操作部77とからなり、装置本体1の上方であって原稿搬送部51の近傍に配設されている。
図10に示すように、操作表示パネル75の表示部76には、「自動階調補正をおこなうことをおすすめします。自動階調補正をおこなう場合、テスト画像を出力してください。」との表示がされる。
そして、ユーザーが「テスト画像出力」操作ボタン77aを押すことで、装置本体1から図8に示すテスト画像TPが出力される。
詳しくは、図11に示すように、操作表示パネル75の表示部76には、「テスト画像を原稿台にセットした後に、階調補正実行ボタンを押してください。」との文字情報が表示がされる。また、テスト画像のセット方法を示す図面情報も表示される。
さらに、操作表示パネル75上には、階調補正をおこなう指令信号を入力するための「階調補正実行」操作ボタン77cと、それを取り消すための「キャンセル」操作ボタン77dと、が表示される。
こうして、変動した現像ガンマに基いて階調補正がおこなわれた後に、本フローが終了する(ステップS8)。そして、図1〜図3で説明した画像形成プロセスが再びおこなわれる。
これに対して、検出手段41、43、70によって検出された現像ガンマが所定の範囲(例えば、1.5〜2.5(mg/cm2)/kVである。)内にないときに、階調補正手段による階調補正をおこなうようにユーザーに告知することもできる。
さらに、現像ガンマが所定の範囲(例えば、1.5〜2.5(mg/cm2)/kVである。)外にある状態で階調補正が実行された後に、現像ガンマが所定の範囲内に復帰したことが検出手段41、43、70によって検出されたときに、階調補正手段による階調補正をおこなうようにユーザーに告知することもできる。
これらの場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、 22 帯電部、
23、23Y、23M、23C、23BK 現像部、
24 転写バイアスローラ、 25 クリーニング部、 27 中間転写ベルト、
29 中間転写ベルトクリーニング部、
32、32Y、32M、32C、32BK トナー補給部、
41 フォトセンサ(トナー付着量検出手段)、
43 電位センサ(電位検出手段)、 51 原稿搬送部、
55 原稿読込部(読み込み手段)、 75 操作表示パネル、 76 表示部、
77 操作部、 TP テスト画像(入力画像)。
Claims (12)
- 像担持体上に形成された潜像を現像するための現像能力を検出する検出手段と、
入力画像に基いて出力画像の階調を補正する階調補正手段と、
前記階調補正手段による階調補正をおこなうための指令信号を入力する操作部と、
前記操作部における操作に係わる情報を表示する表示部と、を備え、
前記検出手段の検出結果に応じて前記階調補正手段による階調補正をおこなうように前記表示部に表示することを特徴とする画像形成装置。 - 前記検出手段の検出結果と前記階調補正手段による階調補正の実行履歴とを記憶する記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記現像能力が所定の範囲内にないときに前記階調補正手段による階調補正がおこなわれた場合であって、前記検出手段によって前記現像能力が所定の範囲内に復帰したことが検出された場合に、前記階調補正手段による階調補正をおこなうように前記表示部に表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記検出手段によって前記現像能力が所定の範囲内にないことが検出されたときに、前記階調補正手段による階調補正をおこなうように前記表示部に表示することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記階調補正手段によって階調補正をおこなったときに前記検出手段によって検出された前回の前記現像能力に対して、前記検出手段によって検出された前記現像能力が所定値以上変動したときに、前記階調補正手段による階調補正をおこなうように前記表示部に表示することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記検出手段は、出力画像を所定枚数出力するたびに前記現像能力を検出することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記現像能力は、現像ガンマであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記現像ガンマは、前記像担持体上に形成したトナー像のトナー付着量を検出するトナー付着量検出手段の検出結果と当該トナー像を形成するために印加される現像バイアスとに基いて求められることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記現像ガンマは、前記トナー像を形成するために前記像担持体上に形成した潜像電位を検出する電位検出手段の検出結果に基いて求められることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体上における作像条件を補正する作像条件補正手段を備え、
前記入力画像は、前記作像条件補正手段によって作像条件が補正された後に出力されたテスト画像であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記作像条件は、帯電電位と露光電位と現像バイアスとのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記階調補正手段は、前記入力画像の画像情報を読み込む読み込み手段における入力階調に対して前記出力画像における出力階調を適正化する手段であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004069093A JP2005258040A (ja) | 2004-03-11 | 2004-03-11 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005258040A true JP2005258040A (ja) | 2005-09-22 |
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009276409A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置及び画像形成装置管理システム |
-
2004
- 2004-03-11 JP JP2004069093A patent/JP2005258040A/ja active Pending
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JP2009276409A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置及び画像形成装置管理システム |
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