JP2007298902A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カラー画像に比べて白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生が確実に抑止される画像形成装置を提供する。
【解決手段】カラー画像を形成するための作像条件を作像条件調整手段によって調整したときに検出手段によって検出された現像能力が所定範囲内にないときに(ステップS4)、トナー濃度調整手段によって現像部のトナー濃度を調整する(ステップS5)。
【選択図】図4

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に、カラー画像と白黒画像とをそれぞれ形成することができる画像形成装置に関するものである。
従来から、カラー複写機等の画像形成装置において、画質が良好なカラー画像を形成するために、作像条件の調整(プロセスコントロール)をおこなう技術が広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなカラー画像形成装置は、カラー画像の他に、白黒画像(モノクロ画像)を形成できるものが一般的である。そして、カラー画像形成装置を使用するユーザーの中には、カラー画像の形成はほとんどおこなわずに白黒画像の形成を多くおこなうユーザーや、1日当たりの画像形成の回数が少ない低プリントボリュームのユーザーも少なくない。
一方、特許文献1等には、カラー複写機等の画像形成装置において、ユーザーの無用な待ち時間を減らすことを目的として、プロセスコントロールをおこなうタイミングを使用条件に合わせて調整する技術が開示されている。
特開2003−91224号公報
上述した従来の画像形成装置は、白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、所定のタイミングごとにカラー画像を形成するための作像条件の調整がおこなわれていた。そして、カラー画像用の作像条件の調整がおこなわれた後に、調整時に消費されたトナー(各色のカラートナーである。)を現像部に補給しない場合が多かった。これは、作像条件の調整後にトナー補給をおこなうと、ユーザーが画像形成をおこなうまでの待ち時間が長くなってしまったり、消費される電力(特に、定着部で消費される電力である。)が大きくなってしまったりするためである。
ところが、カラー画像用の作像条件の調整がおこなわれた後に現像部にトナーが補給されない制御が続けられると、やがて現像部に収容された現像剤のトナー濃度が低下してしまうことになる。このような場合には、像担持体上に形成された潜像をカラーで現像するための現像能力(特に、現像ガンマである。)が低下して、出力画像の画像濃度が低下してぼそついたり(このような画像を「ボソツキ画像」という。)、像担持体や記録媒体にキャリアが付着したり(このような現象を「キャリア付着」という。)してしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、カラー画像に比べて白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生が確実に抑止される画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、像担持体上にカラー画像を形成するための作像条件を調整する作像条件調整手段と、像担持体上に形成された潜像をカラーで現像するための現像能力を検出する検出手段と、現像部に収容された現像剤のトナー濃度を調整するトナー濃度調整手段と、を備え、前記作像条件調整手段によって作像条件を調整したときに前記検出手段によって検出された現像能力が所定範囲内にないときに前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度を調整するものである。
また、請求項2記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1記載の発明において、前記検出手段によって検出された現像能力が所定値よりも小さいときに、前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度が高くなるように調整するものである。
また、請求項3記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記像担持体上にカラー画像が形成される回数に対して白黒画像が形成される回数が所定値以上多いときに、前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度を調整するものである。
また、請求項4記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、画像形成が所定時間以上おこなわれていなかったときに、前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度を調整するものである。
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度を調整した後に前記検出手段によって検出された現像能力が所定範囲内にないときに、前記トナー濃度調整手段による前記現像部のトナー濃度の調整を休止するものである。
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記現像能力を、現像ガンマとしたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記作像条件を、帯電電位と露光電位と現像バイアスとのうち少なくとも1つとしたものである。
本発明は、作像条件を調整したときに検出された現像能力が所定範囲内にないときに現像部のトナー濃度を調整しているために、カラー画像に比べて白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生が確実に抑止される画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図6にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、2は画像情報に基づいたレーザ光を発する露光部(書込み部)、20Y、20M、20C、20BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応したプロセスカートリッジ、21は各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにそれぞれ収納された像担持体としての感光体ドラム、22は感光体ドラム21上を帯電する帯電部、23Y、23M、23C、23BKは感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する現像部、24は感光体ドラム21上に形成されたトナー像を中間転写ベルト27に転写する転写バイアスローラ、25は感光体ドラム21上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、27は各色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、28は中間転写ベルト27上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する第2転写バイアスローラ、29は中間転写ベルト27上の未転写トナーを回収する中間転写ベルトクリーニング部、30は4色のトナー像が重ねて転写された記録媒体Pを搬送する転写ベルト、32Y、32M、32C、32BKは各現像部23Y、23M、23C、23BKに各色のトナーを補給するトナー補給部、51は原稿Dを原稿読込部55に搬送する原稿搬送部、55は原稿Dの画像情報を読み込む読み込み手段としての原稿読込部(スキャナ)、61は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、66は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着部、を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、それぞれ、感光体ドラム21、帯電部22、クリーニング部25が、一体化されたものである。そして、各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKは、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。同様に、各現像部23Y、23M、23C、23BKも、現像剤の寿命等に基いて、装置本体1に対して所定の交換サイクルにて交換される。
各プロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKにおける感光体ドラム21上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像形成がおこなわれる。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部51の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部55のコンタクトガラス53上に載置される。そして、原稿読込部55で、コンタクトガラス53上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部55は、コンタクトガラス53上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号の強度レベルをもとにして画像処理部で色変換処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報は、露光部2(書込部)に送信される。そして、露光部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ20Y、20M、20C、20BKの感光体ドラム21上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム21は、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム21の表面は、帯電部22との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム21上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
露光部2において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。レーザ光は、ポリゴンミラー3に入射して反射した後に、レンズ4、5を透過する。レンズ4、5を透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、ミラー6〜8で反射された後に、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ20Yの感光体ドラム21表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー3により、感光体ドラム21の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部22にて帯電された後の感光体ドラム21上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、ミラー9〜11で反射された後に、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ20Mの感光体ドラム21表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、ミラー12〜14で反射された後に、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ20Cの感光体ドラム21表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、ミラー15で反射された後に、紙面左から4番目のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム21表面は、それぞれ、電位センサ43(図2を参照できる。)との対向位置を通過した後に、現像部23Y、23M、23C、23BKとの対向位置に達する。そして、各現像部23Y、23M、23C、23BKから感光体ドラム21上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム21上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、フォトセンサ41(図2を参照できる。)との対向位置を通過した後に、中間転写ベルト27との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト27の内周面に当接するように転写バイアスローラ24が設置されている。そして、転写バイアスローラ24の位置で、中間転写ベルト27上に、感光体ドラム21上に形成された各色の画像が、順次転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム21表面は、それぞれ、クリーニング部25との対向位置に達する。そして、クリーニング部25で、感光体ドラム21上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム21上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト27表面は、図中の矢印方向に走行して、第2転写バイアスローラ28の位置に達する。そして、第2転写バイアスローラ28の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト27上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト27表面は、中間転写ベルトクリーニング部29の位置に達する。そして、中間転写ベルト27上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部29に回収されて、中間転写ベルト27上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、第2転写バイアスローラ28位置の記録媒体Pは、給紙部61から搬送ガイド63、レジストローラ64等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部61から、給紙ローラ62により給送された記録媒体Pが、搬送ガイド63を通過した後に、レジストローラ64に導かれる。レジストローラ64に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト27上のトナー像とタイミングを合わせて、第2転写バイアスローラ28の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト30により、定着部66に導かれる。定着部66では、加熱ローラ67と加圧ローラ68とのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラ69によって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、本実施の形態1における画像形成装置では、ブラック用のプロセスカートリッジ20BKの感光体ドラム21のみにトナー像を形成して白黒の出力画像を形成することもできるし、イエロー、マゼンタ、シアンのいずれか1色のみのトナー像を形成して単色の出力画像を形成することもできるし、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー像をそれぞれ形成して3色カラーの出力画像を形成することもできる。
次に、図2及び図3にて、画像形成装置の作像部について詳述する。図2は作像部を示す断面図であり、図3はその現像部を示す長手方向(図2の紙面垂直方向である。)の断面図である。
なお、装置本体1に設置される4つの作像部は、作像プロセスに用いられるトナーTの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、プロセスカートリッジ及び現像部及びトナー補給部における符号のアルファベット(Y、M、C、BK)を省略して図示する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ20には、主として、像担持体としての感光体ドラム21と、帯電部22と、クリーニング部25とが、ケース26に一体的に収納されている。クリーニング部25には、感光体ドラム21に当接するクリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bが設置されている。
現像部23は、主として、感光体ドラム21に対向する現像ローラ23aと、現像ローラ23aに対向する第1搬送スクリュ23bと、仕切部材23eを介して第1搬送スクリュ23bに対向する第2搬送スクリュ23cと、現像ローラ23aに対向するドクターブレード23dと、現像部23内に収容された現像剤Gのトナー濃度を磁気的に検知する透磁率センサ40と、で構成される。現像部23内には、キャリアCとトナーTとからなる2成分現像剤Gが収容されている。図3を参照して、現像ローラ23aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネット23a1と、マグネット23a1の周囲を回転するスリーブ23a2と、で構成される。
なお、本実施の形態1においては、現像ローラ23aと感光体ドラム21とのギャップ(現像ギャップ)が0.2〜0.6mmに設定され、現像ローラ23aとドクターブレード23dとのギャップ(ドクターギャップ)が0.2〜0.6mmに設定され、現像ローラ23aの外径が15〜30mmに設定されている。また、感光体ドラム21の外周線速は60〜300mm/秒に設定され、感光体ドラム21の外周線速に対する現像ローラ23aの外周線速の比(線速比)は1.1〜3.0に設定されている。
また、トナーTは、その平均粒径が3〜9μmであって、ポリオール系樹脂又はポリエステル系樹脂からなる母体樹脂を有し、添加剤量が0.5〜3.0重量%に設定され、キャリア被覆率が20〜80%になるように形成され、帯電量(Q/M)が10〜40μC/gになるように形成されている。また、キャリアCは、その平均粒径が20〜70μmであって、フェライトからなる芯材を有する。
先に述べた作像プロセスを、現像工程を中心にしてさらに詳しく説明する。
現像ローラ23aは、図2中の矢印方向に回転している。現像部23内の現像剤Gは、図3に示すように、間に仕切部材23eを介在するように配設された第1搬送スクリュ23b及び第2搬送スクリュ23cの矢印方向の回転によって、トナー補給部32から補給口23fを介して補給されたトナーTとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図3中の破線矢印方向の循環である。)。そして、摩擦帯電してキャリアCに吸着したトナーTは、キャリアCとともに現像ローラ23a上に担持される。
現像ローラ23a上に担持された現像剤Gは、その後にドクターブレード23dの位置に達する。そして、現像ローラ23a上の現像剤Gは、ドクターブレード23dの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム21との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤G中のトナーTが、感光体ドラム21表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ23aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界(現像電界)によって、トナーTが潜像に付着する。
その後、感光体ドラム21に付着したトナーTは、そのほとんどが中間転写ベルト27上に転写される。そして、感光体ドラム21上に残存した未転写のトナーTが、クリーニングブレード25a及びクリーニングローラ25bによってクリーニング部25内に回収される。
ここで、装置本体1に設けられたトナー補給部32は、交換自在に構成されたトナーボトル33と、トナーボトル33を保持・回転駆動するとともに現像部23にフレッシュトナーTを補給するトナーホッパ部34と、で構成されている。また、トナーボトル33内には、トナーT(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。また、トナーボトル33の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。
なお、トナーボトル33内のトナーTは、現像部23内のトナーTの消費にともない、補給口23fから現像部23内に適宜に補給されるものである。現像部23内のトナーTの消費は、現像部23内に設置された透磁率センサ40(Tセンサ)によって検知される。すなわち、透磁率センサ40の検知結果に基いて、トナー補給部32から現像部23内にトナーが適宜補給される。
補給口23fは、第2搬送スクリュ23cの長手方向(図3の左右方向である。)の一端であって、第2搬送スクリュ23cの上方に設けられている。
また、図2を参照して、検出手段としてのフォトセンサ41は、感光体ドラム21に対向する位置に配設されている。フォトセンサ41は、発光ダイオード等の発光素子と、フォトダイオード等の受光素子と、からなる。そして、フォトセンサ41によって、所定のタイミングで、感光体ドラム21上に形成される複数のパッチパターン(トナー像)におけるトナー付着量や、感光体ドラム21上の地肌部におけるトナー付着量が検出される。
詳しくは、フォトセンサ41によってパッチパターンのトナー付着量を検出して、その検出結果(受光量に応じた電圧出力である。)に基いて、感光体ドラム21上における作像条件、すなわち、現像バイアス、帯電電位、露光電位(露光量)、透磁率センサ40の目標値、が最適に調整制御される(プロセスコントロールされる。)。なお、本実施の形態1において、プロセスコントロールは、プリント枚数が200枚(100〜1000枚の範囲で調整可能である。)に達するごとにおこなわれる。
電源部82は、現像部23の現像ローラ23aに現像バイアスを供給する。現像バイアスの大きさは、制御部70によって可変できるようになっている。
電源部81は、帯電部22に帯電電圧を供給する。帯電電圧の大きさは、制御部70によって可変できるようになっている。これにより、感光体ドラム21上の帯電電位も可変される。
露光部2から発せられるレーザ光の出力は、制御部70によって可変できるようになっている。これにより、感光体ドラム21上の露光電位も可変される。
図2を参照して、電位センサ43は、感光体ドラム21に対向する位置に配設されている。電位センサ43によって、所定のタイミングで、感光体ドラム21上に形成される複数のパッチパターン(潜像)における潜像電位(露光電位)が検出される。
次に、図4〜図6にて、本実施の形態1において特徴的な制御について説明する。
図4は、本実施の形態1における画像形成装置でおこなわれるプロセスコントロール(プロコン)終了後の制御を示すフローチャートである。
まず、装置本体1においてプロセスコントロールが開始されると(ステップS1)、作像条件調整手段としての制御部70によって作像条件の調整がおこなわれ、そのときに検出手段によって検出された現像ガンマが制御部70のメモリに格納される(ステップS2)。
詳しくは次の通りである。
まず、先に説明した作像プロセスによって、感光体ドラム21上に複数のパッチパターンを作成する。
具体的には、図5を参照して、感光体ドラム21上の、フォトセンサ41及び電位センサ43に対向する位置に、レーザ光の出力を変化させながら段階的に濃度(厳密には、潜像電位である。)が異なるパッチパターンR1、R2を形成する。作成するパッチパターンの数は、例えば、12個の階調数とすることができる。
次に、電位センサ43によって、各パッチパターンR1、R2上の潜像電位を検出する。この電位センサ43で検出した電位データは、制御部70に送信され保持される。
次に、複数のパッチパターンR1、R2が、それぞれ、現像部23で顕像化される。そして、フォトセンサ41との対向位置に達した複数のパッチパターンR1、R2は、それぞれ、フォトセンサ41により反射光量が検出される。
このときのパッチパターンの数に対応した複数の検出値に基づき、トナー付着量が求められる。
具体的には、フォトセンサ41の出力値に基づき、制御部70内に予め格納されているトナー付着量に係わるデータとの比較がおこなわれる。このトナー付着量に係わるデータは、フォトセンサの出力の規格化値とトナー付着量との関係をテーブル化したものであり、このテーブルより単位面積当たりのトナー付着量に換算して、そのデータを制御部70に格納する。
次に、現像ポテンシャルとトナー付着量との関係を示す直線近似式が算出される。
詳しくは、制御部70に格納したトナー付着量のデータと、潜像電位(露光電位)のデータとから、図6に示す直線近似式(Y=a×X+b)を算出する。ここで、図6を参照して、X軸は、露光電位から、そのときに印加した現像バイアスを減じた値、すなわち、現像ポテンシャルを示す。Y軸は、単位面積当たりのトナー付着量を示す。
そして、制御部70に格納された上述のデータに基づき、パッチパターンの数に対応した数だけ、X−Y平面上にデータがプロットされる。そして、そのプロットされた複数のデータから、直線近似をおこなうX−Y平面上の区間を決定する。その後、その区間内で、最小自乗法をおこなって直線近似式(Y=a×X+b)を得る。
また、このとき直線近似式に基づいて、現像ガンマと現像開始電圧VKが算出される。
具体的には、現像ガンマγは直線近似式の傾きとして算出され(γ=aである。)、現像開始電圧VKは直線近似式とX軸との交点として算出される(VK=−b/aである。)。こうして、画像形成装置における現像能力(定量化された値である。)が算出される。
次に、算出された現像ガンマは制御部70のメモリに格納される。また、求めた現像ガンマに基づいて、作像条件が調整される。
具体的には、求めた現像ガンマに最適な、帯電電位、露光電位、現像バイアスとなるように、それぞれが調整制御される。
なお、本実施の形態1では、現像能力を検出する検出手段として、フォトセンサ41、電位センサ43、制御部70を用いた。すなわち、感光体ドラム21上に形成するパッチパターンに係わる、潜像電位の検出結果とトナー付着量の検出結果と現像バイアスとに基いて現像ガンマを求めた。
これに対して、感光体ドラム21上に形成するパッチパターンに係わる、トナー付着量の検出結果と現像バイアスとに基いて現像ガンマを求めることもできる。すなわち、電位センサ43を用いずに、フォトセンサ41のみを用いて現像ガンマを求めて、作像条件を調整することができる。この場合、露光部2におけるレーザ出力を、潜像電位に係わるデータとして代用することができる。
その後、図4に示すように、検出手段によって検出された現像ガンマが所定範囲にあるかが判別される(ステップS4)。すなわち、現像ガンマγが、A<γ<Bなる関係を満たしているかが判別される。
その結果、現像ガンマが所定範囲にあると判別された場合には、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS7)、本フローを終了する(ステップS8)。
これに対して、ステップS4で、現像ガンマが所定範囲内にないと判別された場合(γ≦A又はγ≧Bである。)には、トナー濃度調整手段32、40によって該当する現像部23に収容された現像剤のトナー濃度の調整をおこなう(ステップS5)。そして、本フローを終了する(ステップS6)。
具体的に、現像ガンマが下限値を下回った場合(γ≦Aである。)には、トナー補給部32から現像部23内に積極的にトナーを補給して(トナー補給モードである。)、トナー濃度の調整をおこなう。これに対して、現像ガンマが上限値を上回った場合(γ≧Bである。)には、感光体ドラム21上にトナー像を形成することで現像部23内から積極的にトナーを排出して(トナー消費モードである。)、トナー濃度の調整をおこなう。
このように、カラー画像を形成するための作像条件を作像条件調整手段によって調整したときに検出手段によって検出された現像能力(感光体ドラム21上の潜像をカラーで現像するための現像能力である。)が所定範囲内にない場合にトナー濃度調整手段によって現像部のトナー濃度を調整する制御(自動濃度調整モードである。)をおこなうことで、作像条件の調整によって現像部内のトナーに過不足が生じても、現像部内の現像剤のトナー濃度を適正範囲に復帰させて、最適化された現像能力にて画像形成をおこなうことができる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、作像条件を調整したときに検出された現像ガンマ(現像能力)が所定範囲内にないときに現像部23のトナー濃度を調整しているために、カラー画像に比べて白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生を確実に抑止することができる。
なお、本実施の形態1では、複数の感光体ドラム21にそれぞれ各色のトナー像を形成する、タンデム方式のカラー画像形成装置に対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることはない。例えば、1つの感光体ドラムに対して各色のトナー像を順次形成して、感光体ドラムに対向する中間転写ベルト上に各色のトナー像を重ねた後に記録媒体上に転写する、リボルバ方式(1ドラム方式)のカラー画像形成装置であっても、当然に本発明を適用することができる。その場合にも、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図7にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図7は、実施の形態2における画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートであって、前記実施の形態1における図4に対応する図である。本実施の形態2は、プロセスコントロール終了後の制御方法が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2では、検出手段によって検出された現像能力(現像ガンマ)が所定値よりも小さいときに、トナー濃度調整手段32、40によって現像部23のトナー濃度が高くなるように調整している。
具体的に、図7を参照して、まず、装置本体1においてプロセスコントロールが開始されると(ステップS11)、前記実施の形態1と同様に、作像条件調整手段としての制御部70によって作像条件の調整がおこなわれ、そのときに検出手段によって検出された現像ガンマが制御部70のメモリに格納される(ステップS12)。
その後、検出手段によって検出された現像ガンマが所定値Aよりも大きいかが判別される(ステップS14)。すなわち、現像ガンマγが、A<γなる関係を満たしているかが判別される。
その結果、現像ガンマが所定値よりも大きいと判別された場合には、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS17)、本フローを終了する(ステップS18)。
これに対して、ステップS14で、現像ガンマが所定値以下であると判別された場合(γ≦Aである。)には、トナー濃度調整手段32、40によって該当する現像部23に収容された現像剤のトナー濃度が高くなるように調整をおこなう(ステップS15)。そして、本フローを終了する(ステップS16)。
具体的に、現像ガンマが所定値を下回った場合(γ≦Aである。)には、トナー補給部32から現像部23内に積極的にトナーを補給して(トナー補給モードである。)、トナー濃度の調整をおこなう。
このように、カラー画像を形成するための作像条件を作像条件調整手段によって調整したときに検出手段によって検出された現像能力が所定値よりも小さい場合にトナー濃度調整手段によって現像部のトナー濃度が高くなるように調整する制御をおこなうことで、作像条件の調整によって現像部内のトナーに不足が生じても、現像部内の現像剤のトナー濃度を適正範囲に復帰させて、最適化された現像能力にて画像形成をおこなうことができる。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、作像条件を調整したときに検出された現像ガンマ(現像能力)が所定範囲内にないときに現像部23のトナー濃度を調整しているために、カラー画像に比べて白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生を確実に抑止することができる。
実施の形態3.
図8にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図8は、実施の形態3における画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートであって、前記実施の形態1における図4に対応する図である。本実施の形態3は、プロセスコントロール終了後の制御方法が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態3では、感光体ドラム21上にカラー画像が形成される回数(比率)に対して白黒画像が形成される回数(比率)が所定値以上多いときに、トナー濃度調整手段32、40によって現像部23のトナー濃度を調整している。
具体的に、図8を参照して、まず、装置本体1においてプロセスコントロールが開始されると(ステップS21)、前記実施の形態1と同様に、作像条件調整手段としての制御部70によって作像条件の調整がおこなわれ、そのときに検出手段によって検出された現像ガンマが制御部70のメモリに格納される(ステップS22)。
その後、白黒画像(モノクロ画像)の比率が所定値N以上であるかが判別される(ステップS23)。すなわち、カラー画像が形成される回数に対して白黒画像が形成される回数が所定値以上多いかが判別される。
その結果、白黒画像の比率が所定値N以上ではないと判別された場合には、作像条件の調整によって現像部内のトナーに大きな過不足が生じていないものとして、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS28)、本フローを終了する(ステップS29)。
これに対して、ステップS23で、白黒画像の比率が所定値N以上であると判別された場合には、作像条件の調整によって現像部内のトナーに過不足が生じている可能性があるものとして、さらに、検出手段によって検出された現像ガンマが所定範囲にあるかが判別される(ステップS25)。すなわち、現像ガンマγが、A<γ<Bなる関係を満たしているかが判別される。
その結果、現像ガンマが所定範囲にあると判別された場合には、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS28)、本フローを終了する(ステップS29)。
これに対して、ステップS25で、現像ガンマが所定範囲内にないと判別された場合(γ≦A又はγ≧Bである。)には、前記実施の形態1と同様に、トナー濃度調整手段32、40によって該当する現像部23に収容された現像剤のトナー濃度の調整をおこなう(ステップS26)。そして、本フローを終了する(ステップS27)。
以上説明したように、本実施の形態3によれば、前記各実施の形態と同様に、作像条件を調整したときに検出された現像ガンマ(現像能力)が所定範囲内にないときに現像部23のトナー濃度を調整しているために、カラー画像に比べて白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生を確実に抑止することができる。
特に、本実施の形態3では、白黒画像の画像形成の比率が高い場合の、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生を効率的に抑止することができる。
実施の形態4.
図9にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図9は、実施の形態4における画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートであって、前記実施の形態1における図4に対応する図である。本実施の形態4は、プロセスコントロール終了後の制御方法が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態4では、画像形成装置本体1において画像形成が所定時間以上おこなわれていなかったときに、トナー濃度調整手段32、40によって現像部23のトナー濃度を調整している。
具体的に、図9を参照して、まず、装置本体1においてプロセスコントロールが開始されると(ステップS31)、前記実施の形態1と同様に、作像条件調整手段としての制御部70によって作像条件の調整がおこなわれ、そのときに検出手段によって検出された現像ガンマが制御部70のメモリに格納される(ステップS32)。
その後、ステップS31〜S32でおこなわれたプロコンが、朝一プロコン(装置本体1のメインスイッチ投入直後におこなわれるプロセスコントロールである。)であるかが判別される(ステップS33)。すなわち、装置本体1で画像形成が所定時間以上おこなわれていなかったかが判別される。
その結果、朝一プロコンではないと判別された場合には、放置時間が短くトナー帯電量(Q/M)の低下によるトナー濃度の変動がほとんどないものとして、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS38)、本フローを終了する(ステップS39)。
これに対して、ステップS33で、朝一プロコンであると判別された場合には、放置時間が長くトナー帯電量(Q/M)の低下によるトナー濃度の変動が大きく、作像条件の調整によって現像部内のトナーに過不足が生じている可能性があるものとして、さらに、検出手段によって検出された現像ガンマが所定範囲にあるかが判別される(ステップS35)。すなわち、現像ガンマγが、A<γ<Bなる関係を満たしているかが判別される。
その結果、現像ガンマが所定範囲にあると判別された場合には、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS38)、本フローを終了する(ステップS39)。
これに対して、ステップS35で、現像ガンマが所定範囲内にないと判別された場合(γ≦A又はγ≧Bである。)には、前記実施の形態1と同様に、トナー濃度調整手段32、40によって該当する現像部23に収容された現像剤のトナー濃度の調整をおこなう(ステップS36)。そして、本フローを終了する(ステップS37)。
以上説明したように、本実施の形態4によれば、前記各実施の形態と同様に、作像条件を調整したときに検出された現像ガンマ(現像能力)が所定範囲内にないときに現像部23のトナー濃度を調整しているために、カラー画像に比べて白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生を確実に抑止することができる。
特に、本実施の形態4では、画像形成装置を長時間放置(長時間停止)した直後の、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生を効率的に抑止することができる。
実施の形態5.
図10にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図10は、実施の形態5における画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートであって、前記実施の形態1における図4に対応する図である。本実施の形態5は、プロセスコントロール終了後の制御方法が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態5では、トナー濃度調整手段32、40によって現像部23のトナー濃度を調整した後に検出手段によって検出された現像能力(現像ガンマ)が所定範囲内にないときに、トナー濃度調整手段32、40による現像部23のトナー濃度の調整を休止している。
具体的に、図10を参照して、まず、装置本体1においてプロセスコントロールが開始されると(ステップS41)、前記実施の形態1と同様に、作像条件調整手段としての制御部70によって作像条件の調整がおこなわれ、そのときに検出手段によって検出された現像ガンマが制御部70のメモリに格納される(ステップS42)。
その後、トナー濃度調整失敗フラグの有無(ステップS49にて判別されるトナー濃度調整後のトナー濃度復帰の有無である。)が判別される(ステップS43)。すなわち、トナー濃度調整手段32、40によって現像部23のトナー濃度を調整した後に検出手段によって検出された現像能力(現像ガンマ)が所定範囲内にあるかが判別される。
その結果、トナー濃度調整失敗フラグが1となっている場合(トナー濃度調整後のトナー濃度復帰がなかった場合である。)には、トナーエンド(トナー補給部32から現像部23に補給するトナーがない状態である。)であるものとして、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS52)、本フローを終了する(ステップS53)。すなわち、トナーエンドの状態で自動濃度調整モードを継続すると無駄な待ち時間が増加してしまうために、自動濃度調整モードを休止する。
これに対して、ステップS43でトナー濃度調整失敗フラグが0となっている場合(トナー濃度調整後のトナー濃度復帰があった場合である。)にはトナーエンドではないものとして、さらに、ステップS41〜S42でおこなわれたプロコンが、朝一プロコンであるかが判別される(ステップS44)。
その結果、朝一プロコンではないと判別された場合には、前記実施の形態4と同様に、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS52)、本フローを終了する(ステップS53)。
これに対して、ステップS44で、朝一プロコンであると判別された場合には、さらに、白黒画像の比率が所定値N以上であるかが判別される(ステップS45)。
その結果、白黒画像の比率が所定値N以上ではないと判別された場合には、前記実施の形態3と同様に、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS52)、本フローを終了する(ステップS53)。
これに対して、ステップS45で、白黒画像の比率が所定値N以上であると判別された場合には、さらに、検出手段によって検出された現像ガンマが所定範囲にあるかが判別される(ステップS47)。
その結果、現像ガンマが所定範囲にあると判別された場合には、通常のプロセスコントロール後の処理がおこなわれ(ステップS52)、本フローを終了する(ステップS53)。
これに対して、ステップS47で、現像ガンマが所定範囲内にないと判別された場合(γ≦A又はγ≧Bである。)には、前記実施の形態1と同様に、トナー濃度調整手段32、40によって該当する現像部23に収容された現像剤のトナー濃度の調整をおこない(ステップS48)、検出手段によって現像γ´が検出される。
そして、トナー濃度調整手段32、40によって現像部23のトナー濃度を調整した後に検出手段によって検出された現像ガンマγ´が所定範囲内にあるかがさらに判別される(ステップS49)。
その結果、現像ガンマγ´が所定範囲にあると判別された場合(A<γ´<Bである。)には、トナーエンドの状態にはないものとして、トナー濃度調整失敗フラグを0として(ステップS54)、本フローを終了する(ステップS55)。
これに対して、ステップS49で、現像ガンマγ´が所定範囲内にないと判別された場合(γ´≦A又はγ´≧Bである。)には、トナーエンドの状態にあるものとして、トナー濃度調整失敗フラグを1として(ステップS50)、本フローを終了する(ステップS51)。
以上説明したように、本実施の形態5によれば、前記各実施の形態と同様に、作像条件を調整したときに検出された現像ガンマ(現像能力)が所定範囲内にないときに現像部23のトナー濃度を調整しているために、カラー画像に比べて白黒画像の画像形成の比率が高い場合やプリントボリュームが低い場合であっても、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生を確実に抑止することができる。
特に、本実施の形態5では、トナーエンドの状態で自動濃度調整モードが継続される不具合を抑止しつつ、カラー画像用の作像条件の調整によるボソツキ画像やキャリア付着の発生を効率的に抑止することができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における作像部を示す断面図である。 図2の作像部における現像部を示す断面図である。 図1の画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。 感光体ドラム上に複数のパッチパターンを形成した状態を示す斜視図である。 現像ガンマを求める際に用いられる直線近似式を示すグラフである。 この発明の実施の形態2における画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3における画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4における画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5における画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、 2 露光部(書込み部)、
20、20Y、20M、20C、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、 22 帯電部、
23、23Y、23M、23C、23BK 現像部、
24 転写バイアスローラ、 25 クリーニング部、 27 中間転写ベルト、
29 中間転写ベルトクリーニング部、
32、32Y、32M、32C、32BK トナー補給部、
40 透磁率センサ、 41 フォトセンサ、 43 電位センサ。

Claims (7)

  1. 像担持体上にカラー画像を形成するための作像条件を調整する作像条件調整手段と、
    像担持体上に形成された潜像をカラーで現像するための現像能力を検出する検出手段と、
    現像部に収容された現像剤のトナー濃度を調整するトナー濃度調整手段と、を備え、
    前記作像条件調整手段によって作像条件を調整したときに前記検出手段によって検出された現像能力が所定範囲内にないときに前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出手段によって検出された現像能力が所定値よりも小さいときに、前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度が高くなるように調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体上にカラー画像が形成される回数に対して白黒画像が形成される回数が所定値以上多いときに、前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成が所定時間以上おこなわれていなかったときに、前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度を調整することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記トナー濃度調整手段によって前記現像部のトナー濃度を調整した後に前記検出手段によって検出された現像能力が所定範囲内にないときに、前記トナー濃度調整手段による前記現像部のトナー濃度の調整を休止することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記現像能力は、現像ガンマであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記作像条件は、帯電電位と露光電位と現像バイアスとのうち少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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