JP6488293B2 - マルチメディアコンテンツアイテムの再生のためのネットワーク通信アーキテクチャおよび方法 - Google Patents

Description

本発明は、単なる例として予め記録された音声および画像または音声もしくは画像など、マルチメディアコンテンツを再生するためのネットワーク通信アーキテクチャおよび方法に関する。

本発明によるネットワーク通信アーキテクチャは、例えばスマートフォン、パーソナルコンピュータ、例えばポータブル機器、もしくはノートブック、ミニパーソナルコンピュータ、タブレット、または今後開発される他のポータブル電子電気通信機器など、プロセッサを備えるあらゆるポータブル電子電気通信機器の使用に供する。

マルチメディアコンテンツを再生する方法は、ネットワーク通信アーキテクチャに実装されるとき、個人、グループまたはソーシャルが、例えばビデオクリップ、映画もしくは同様な種類のものなど、録音済みの音楽を能動的に聴取するか、またはオーディオビジュアルを能動的に視聴することのできる革新的な体験をユーザグループに提供することができる。

録音済みの音楽をインタラクティブリスニングする分野で様々な研究が行われており、少なくとも以下の科学論文の発表に至っている。
１）非特許文献１
２）非特許文献２
３）非特許文献３
科学論文である非特許文献４に記述されたアプリケーションＳｙｎｃ’ｎ’Ｍｏｖｅも周知である。

また、特許文献１から、録音済み音楽を能動的に聴取するためのインタラクティブマルチメディアアプリケーションも周知である。
インターネット発表から（そのうちの１つが非特許文献５である）、ＮＦＣ技術を活用した有効化サポートを読み取ることによって電子機器でアプリケーションを起動する可能性も周知である。

特許文献２および特許文献３から、携帯電話機器などの携帯機器でアプリケーションのスタートを制御する方法およびシステムも周知である。具体的には、例えば近距離無線通信（ＮＦＣ：Ｎｅａｒ Ｆｉｅｌｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ）技術によって有効化サポートを読み取った後に、アプリケーションがスタートする。有効化サポートに存在する情報によっては、携帯電話機器はアプリケーションの起動を許可するか、または許可しない。

しかし、この２つの文献、特許文献２および特許文献３のいずれも、アプリケーションの起動がマルチメディアコンテンツの再生を引き起こすソリューションを記述していない。

また、これらのソリューションはマルチメディアコンテンツの使用にユーザを能動的に関わらせない。
さらに、特許文献２および特許文献３に記述される周知のソリューションでは、各携帯電話機器は他のものとは独立した単一のエンティティであり、携帯電話機器の各々が実行するアプリケーションは他の携帯機器で起動されるものとインタラクトしない。

また、特許文献２および特許文献３に記述されるソリューションを含む携帯電話機器は、携帯機器を所有するユーザの感情的な状態またはエネルギーに関するパラメータを取得することはできない。

そのため、技術の現状の欠点の少なくとも１つを克服することのできる、マルチメディアコンテンツを再生するためのネットワーク通信アーキテクチャおよび方法を完成させるニーズがある。

具体的には、本発明のある目的は、例えばスマートフォン、パーソナルコンピュータ、タブレットまたは同様な種類のものなど、プロセッサを備えるポータブル電子電気通信機器を有する各ユーザに、それとインタラクトする、例えばビデオクリップ、映画もしくは同様な種類のものなど、録音済みの音楽を能動的に聴取するか、またはオーディオビジュアルを能動的に視聴する、革新的でインタラクティブなグループもしくはソーシャル体験を提供させるマルチメディアコンテンツを再生するための少なくとも１つのネットワーク通信アーキテクチャおよび方法を得ることである。

本発明の別の目的は、マルチメディアコンテンツの使用に関わるユーザの能動的な参加を可能にする、マルチメディアコンテンツを再生するためのネットワーク通信アーキテクチャを得て、その方法を完成させることである。

本発明の別の目的は、マルチメディアコンテンツを再生する方法の作動に関わるユーザグループ間のソーシャルインタラクションを増大させる、マルチメディアコンテンツを再生するためのネットワーク通信アーキテクチャを得て、その方法を完成させることである。

本発明の別の目的は、プロセッサが備えられており、ポータブル電子電気通信機器が既定の有効化サポートに関連付けられるときにのみ、能動的聴取および能動的視聴または能動的聴取もしくは能動的視聴のために、録音画済みの音声および画像または音声もしくは画像にアクセスしてそれを再生することのできるポータブル電子電気通信機器とインタラクトさせるように構成されている、マルチメディアコンテンツを再生する方法を完成させることである。

本発明の別の目的は、プロセッサが備えられており、能動的聴取および能動的視聴または能動的聴取もしくは能動的視聴のために、ポータブル電子電気通信機器とインタラクトさせるように構成されている規定のアプリケーションを起動して、予め記録された音声および画像または音声もしくは画像にアクセスしてそれを再生することができ、ポータブル電子電気通信機器によって前記音声および画像または音声もしくは画像のインタラクティブな再生を得ることのできるポータブル電子電気通信機器を使用させることであり、アプリケーションは、適切な有効化サポートをポータブル電子電気通信機器が認識した後でのみ起動される。

本出願人は、これらおよび他の目的および利点を得るために、本発明をなし、試験し、具現した。

伊国特許発明第１３７８０５３号明細書 米国特許出願公開第２００８／０２０７１２８号明細書 米国特許出願公開第２０１１／００５３５０４号明細書

Ｇ．ヴァルニ（Ｇ．Ｖａｒｎｉ）、Ｇ．ヴォルペ（Ｇ．Ｖｏｌｐｅ）、Ａ．カムリ（Ａ．Ｃａｍｕｒｒｉ）、「Ａ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｒｅａｌ−Ｔｉｍｅ Ｍｕｌｔｉｍｏｄａｌ Ａｎａｌｙｓｉｓ ｏｆ Ｎｏｎｖｅｒｂａｌ Ａｆｆｅｃｔｉｖｅ Ｓｏｃｉａｌ Ｉｎｔｅｒａｃｔｉｏｎ ｉｎ Ｕｓｅｒ−Ｃｅｎｔｒｉｃ Ｍｅｄｉａ」、ＩＥＥＥ Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎｓ ｏｎ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ、第１２巻、第６号、５７６〜５９０ページ（２０１０年） Ｇ．ヴォルペ（Ｇ．Ｖｏｌｐｅ）、Ａ．カムリ（Ａ．Ｃａｍｕｒｒｉ）、「Ａ ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ ｅｍｂｏｄｉｅｄ ｓｏｃｉａｌ ａｃｔｉｖｅ ｌｉｓｔｅｎｉｎｇ ｔｏ ｓｏｕｎｄ ａｎｄ ｍｕｓｉｃ ｃｏｎｔｅｎｔ」、ＡＣＭ Ｊｏｕｒｎａｌ ｏｎ Ｃｏｍｐｕｔｉｎｇ ａｎｄ Ｃｕｌｔｕｒａｌ Ｈｅｒｉｔａｇｅ、第４巻、第１号、２〜２３ページ（２０１１年） Ｇ．ヴァルニ（Ｇ．Ｖａｒｎｉ）、Ｍ．マンシーニ（Ｍ．Ｍａｎｃｉｎｉ）、Ｇ．ヴォルペ（Ｇ．Ｖｏｌｐｅ）、Ａ．カムリ（Ａ．Ｃａｍｕｒｒｉ）、「Ａ ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ ｍｏｂｉｌｅ ａｃｔｉｖｅ ｍｕｓｉｃ ｌｉｓｔｅｎｉｎｇ ｂａｓｅｄ ｏｎ ｓｏｃｉａｌ ｉｎｔｅｒａｃｔｉｏｎ ａｎｄ ｅｍｂｏｄｉｍｅｎｔ」、ＡＣＭ Ｍｏｂｉｌｅ Ｎｅｔｗｏｒｋｓ ａｎｄ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎｓ Ｉｎｔｌ Ｊｏｕｒｎａｌ（ＡＣＭ ＭＯＮＥＴ）、第１６巻、第３号、３７５〜３８４ページ（２０１１年） ジョヴァンナ・ヴァルニ（Ｇｉｏｖａｎｎａ Ｖａｒｎｉ）、マウリツィオ・マンシーニ（Ｍａｕｒｉｚｉｏ Ｍａｎｃｉｎｉ）、グァルティエロ・ヴォルペ（Ｇｕａｌｔｉｅｒｏ Ｖｏｌｐｅ）、アントニオ・カムリ（Ａｎｔｏｎｉｏ Ｃａｍｕｒｒｉ）、「Ｓｙｎｃ’ｎ’Ｍｏｖｅ：ｓｏｃｉａｌ ｉｎｔｅｒａｃｔｉｏｎ ｂａｓｅｄ ｏｎ ｍｕｓｉｃ ａｎｄ ｇｅｓｔｕｒｅ」 「ＮＦＣ Ｂａｓｉｃｓ｜Ａｎｄｒｏｉｄ（登録商標） Ｄｅｖｅｌｏｐｅｒｓ」、［ｏｎｌｉｎｅ］、インターネット＜ＵＲＬ：ｈｔｔｐ：／／ｗｅｂ．ａｒｃｈｉｖｅ．ｏｒｇ／ｗｅｂ／２０１３０１１７１８４５１６／ｈｔｔｐ：ｄｅｖｅｌｏｐｅｒ．ａｎｄｒｏｉｄ．ｃｏｍ／ｇｕｉｄｅ／ｔｏｐｉｃｓ／ｃｏｎｎｅｃｔｉｖｉｔｙ／ｎｆｃ／ｎｆｃ．ｈｔｍｌ＞

本発明は独立請求項に記載されて特徴付けられているのに対し、従属請求項は本発明の他の特徴または主な発明としてのアイデアの変型を記述している。
ここに記述する実施形態の形態は、予め記録されたマルチメディアコンテンツを再生するネットワーク通信アーキテクチャに関わる。実施形態のある形態によると、ネットワーク通信アーキテクチャは、
複数のマルチメディアコンテンツにアクセスできるように構成されているコンピュータサーバシステムと、
前記コンピュータサーバシステムに接続されて、前記マルチメディアコンテンツを再生するように構成されているマルチメディア再生機器と、
有効化コードを備え、前記マルチメディアコンテンツの少なくとも一部を再生するために前記ポータブル電子電気通信機器のうちの１つ以上を選択的に有効化するために読み取られて取得されるように構成されている少なくとも１つの有効化サポート要素とを具備し、
前記ポータブル電子電気通信機器のそれぞれに、前記有効化サポート要素の前記有効化コードを読み取って取得するように構成されている読み取り要素と、取得した前記有効化コードおよび前記マルチメディアコンテンツを再生するための命令信号を前記コンピュータサーバシステムに伝送するように構成されている伝送要素とを備える。

さらに、本発明によると、コンピュータサーバシステムは、ポータブル電子電気通信機器からの命令信号を検出して、前記命令信号に応じて、マルチメディア再生機器でマルチメディアコンテンツの再生モードを命じるように構成されている。

考えられるあるソリューションによると、有効化サポート要素は、有効化サポートに関連付けることができる。
本発明の実施形態のいくつかの形態によると、有効化サポートは、例えばラベル、またはステッカー、ポスター、アームバンドなど、あらゆる形状のおよびあらゆる印刷形式による、またはあらゆる形状のもしくはあらゆる印刷形式による、他のサポート手段とすることができる。

本発明の実施形態の他の形態によると、有効化サポート要素は、例えば単純なバーコード、ＱＲコード（登録商標）として知られる二次元のバーコード、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）として知られ、タグもしくはトランスポンダを使用する無線自動識別、またはいかなるものであれあらゆる他のグラフィカルシステムもしくは識別システムとすることができる。

このように、前述の有効化サポートは、例えば、非制限的な例としてラベルを関連付けることのできる飲料、食料品、小物、または他の有効化サポートを含む幅広い範囲の製品に関連付けて、また、例えば、紙およびデジタル媒体または紙もしくはデジタル媒体に含まれて、ラベルもしくは他の有効化サポートと関連付けることのできる信号およびメッセージまたは信号もしくはメッセージなどの幅広いサービスとも関連付けて、各ユーザに、ポータブル電子電気通信機器で受信することのできるあらゆる予め記録された音声もしくは画像、またはあらゆるオーディオビジュアルコンテンツとインタラクトさせることができる。

各ユーザは、ユーザ自身が選んだ動きの種類の結果として、聴取／使用のパーソナライズされた体験をユーザに提供するために、また、ユーザの主な表現特性および社会的行動を提供するために、自身のポータブル電子電気通信機器を、有効化サポートに関連付けられる音楽コンテンツまたはオーディオビジュアルを能動的に使用することをユーザに可能にする有効化サポートに近づける。実施形態の考えられる形態によると、コンピュータサーバシステムまたはポータブル電子電気通信機器のいずれかの少なくとも１つは、本発明によるネットワーク通信アーキテクチャを管理する１つ以上のアプリケーションを実装することができる。

考えられるあるソリューションによると、アプリケーションの少なくとも１つは、上記で引用した周知のアプリケーションＳｙｎｃ’ｎ’Ｍｏｖｅの発展形とすることができ、この場合、有利なことに、上記で定義された有効化サポートに関連付けられる。

本発明のいくつかのソリューションによると、自身のポータブル電子電気通信機器、例えばスマートフォンを各人が有する人のグループは、上記で定義した有効化サポートにより予め記録されたマルチメディアコンテンツをリアルタイムで探索し、操作することができる。

体験は、非言語によるソーシャルインタラクションに基づく。例えば、人のジェスチャがグループの他の人のジェスチャと「タイミングが合い」または同期するとき（同期）、ジェスチャの同期に基づく。ソーシャル信号（同調化、同期、リーダーシップ）のリアルタイム分析の有用なアルゴリズムの例は、上記で引用した科学論文に詳細に記述されている。

本発明の実施形態のいくつかの形態は、各ポータブル電子電気通信機器が、ポータブル電子電気通信機器の動きモードに関する命令信号を検出するように構成されている少なくとも１つのセンサを具備することを供することができる。このように、命令信号を受信するコンピュータサーバシステムは、ユーザの表現的性質（流動的、衝動的、乗りが悪い、エネルギッシュ、不動など）をリアルタイムに分析するために、各個々のユーザの個々のジェスチャを分析することができ、これをコンピュータサーバシステムによってマルチメディアコンテンツの異なる再生モード、例えば楽曲のオーケストレーション、音質および解釈の変更に変換することができる。

インタラクションは「正確な」または「不正確な」ジェスチャを想定していない。グループ内の人は同じジェスチャをすることは義務付けられていない。重要なのは、彼らが互いに同期して、おそらくはジェスチャの認識可能な表現的性質に同期して、「調和して」動くことである。例えば、ポータブル電子電気通信機器を用いてドラマーもしくは指揮者のジェスチャをまねる、またはより単純に、流れるように音楽に合わせて空中で軌道を描く、または再び「着用する」（例えば、スマートフォンをポケットに入れる）、および自由に踊ることを選ぶことができる。

ポータブル電子電気通信機器の動きは、ポータブル電子電気通信機器に存在するセンサ（３軸加速度計、おそらくはビデオカメラ、マイクロフォン）の命令信号によってリアルタイムに検出することができ、センサが取得した命令信号から始めて、例えば当業者に周知の技術またはこのために発明者らが開発したオリジナル技術を用いて、ユーザの各ペアの「調和」のレベルを計算する、非言語のソーシャル信号を分析する周知のアルゴリズムに基づき、さらに信号の位相同期または他の技術（例えば、非特許文献１を参照）に基づくことができる。１つ以上のポータブル電子電気通信機器から命令信号を受信するコンピュータサーバシステムは、例えばユーザの各ペア間の同調のレベルを計算することができ、これに基づいて、同期しているユーザの各ペアに楽器または歌声の音響レベルおよび演奏の質を関連付けながら、録音済み音楽をリアルタイムで再構成し、操作することができる。

例えば、ユーザのグループのリーダーとして行為するユーザをリアルタイムで計算するアルゴリズムを用いて、他の機能も提供することができる。音楽処理および協調において、他のユーザよりも大きな役割および選択権がリーダーに割り当てられる。

総合すると、コンピュータサーバシステムは加速度計、およびおそらくはポータブル電子電気通信機器に内蔵される他のセンサが取得した情報を使用し、ユーザがどの程度互いに同期し、おそらくは誰がそのリーダーかを一刻一刻計算する。

同期する人数およびペア数が増えるにつれて、当初は単純なリズムベースでのみ特徴付けられていた楽曲が、各ユーザまたは同期する新たなペアごとに１つずつ、新たな楽器で彩られる。各ユーザまたは同期することのできるユーザのペアは新たな楽器または曲のセクションを出現させる。各セクションまたは楽器の音量は同期の強度に応じて変わる。

幅広い範囲の変型が本発明に含まれるが、すべて共通点として、有効化サポート、例えば既定のラベルによるオーディオビジュアルコンテンツの能動的な使用を含む。
具体的には、本発明の変型実施形態は、次のことを提供することができる。
−各ユーザが、有線か無線かを問わず、ヘッドホンまたは接続されたスピーカにより、同じ場所の他のユーザと一緒に聴取すること
−物理的に異なる場所から遠隔でインタラクトするユーザがいることを想定して、本発明によるいくつかのアーキテクチャによってマルチメディアコンテンツを聴取すること
−（例えば、「インタラクティブデジタルサイネージ」として知られるタイプの）接続されたワイヤレスディスプレイでのオーディオビジュアルの使用
−リアルタイムでコンテンツを操作する異なる方法（および前の例で説明した楽器の総体（リアルタイムでリミックスする））：例えば音質操作、ソリストの声の操作、立体音響制御の操作（例えば「サラウンドサウンド」）、アコースティック演奏の操作、および歌のオーケストレーション
−屋外または公共の場での使用（例えばディスコ、パブ）：この場合、コンピュータサーバシステムは、ユーザの行動に応じて、およびマネージャの潜在的な目的（例えば、有効化サポート、例えば既定の製品に関連する既定のラベルが備えられている飲料もしくは料理を販売する）用に音楽をかけるために、例えばディスクジョッキーまたはその場のオーナーによって制御されるミキシングベンチなど、その場のパーソナルコンピュータで操作することができるであろう。

本発明の実施形態のいくつかの形態は、マルチメディアコンテンツを再生する方法に関し、前記方法は、
−有効化サポート要素に存在する少なくとも１つの有効化コードを、各ポータブル電子電気通信機器に備えられている複数の読み取り要素のうちの少なくとも１つによって読み取ること、
−各ポータブル電子電気通信機器に備えられている複数の伝送要素によって、ポータブル電子電気通信機器のそれぞれの有効化コードおよび命令信号をコンピュータサーバシステムに送信すること、
−少なくとも有効化コードに応じて、コンピュータサーバシステムによって利用可能にされるマルチメディアコンテンツへのアクセスを選択的に有効化すること、
−マルチメディア再生機器によって、マルチメディアコンテンツを再生すること、
−コンピュータサーバシステムによって、ポータブル電子電気通信機器が受信した命令信号に応じてマルチメディアコンテンツの再生モードを判定すること、
を含む。

本発明のこれらおよびその他の態様、特徴および利点は、以下の説明、図面および添付の請求項を参照してよりよく理解されるであろう。本明細書に統合され、その一部を成す図面は、本発明の実施形態のいくつかの形態を示し、本明細書と合わせて本開示の原理を説明することが意図される。

本明細書に記述される様々な態様および特徴は、可能な場合個々に適用することができる。これら個々の態様、例えば添付の従属請求項に記述される態様および特徴は、分割出願の対象とすることができる。

既に周知であることが特許プロセス中に判明する態様または特徴は請求せず、ディスクレーマーの対象とすることは理解される。

実施形態の考えられる形態によるネットワーク通信アーキテクチャの模式図である。 実施形態の別の形態によるネットワーク通信アーキテクチャの模式図である。

本発明の上記のおよびその他の特徴は、添付の図面を参照して非制限的な実施例として記載される、以下の実施形態のいくつかの形態の説明から明らかになるであろう。
理解しやすくするために、図面において同一の共通の要素を識別するために、可能な場合、同じ参照番号を使用している。実施形態のある形態の要素および特徴は、さらに明確にしなくても、実施形態の他の形態に便宜上組み込むことができることは理解される。

ここで、本発明の実施形態の様々な形態を詳細に述べることとし、そのうちの１つ以上の実施例を添付の図面に示している。各実施例は発明の例示として提供されており、その制限と理解してはならない。例えば、図示または説明される特徴は、それが実施形態のある形態の一部であるため、実施形態の他の形態で、またはそれと連係して、実施形態の別の形態を作ることができる。本発明が該すべての修正および変型を含むことは理解される。

図１および図２を参照すると、予め記録されたマルチメディアコンテンツを再生するためのネットワーク通信アーキテクチャが参照番号１００で全体を示されており、コマンドおよび制御ユニットとして機能する少なくとも１つのコンピュータサーバシステム１０を具備する。コンピュータサーバシステム１０の例は、コンピュータ、ポータブルコンピュータ、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、ファブレット、ノートブック、ネットブックまたはウルトラブックとすることができる。

コンピュータサーバシステム１０は複数のマルチメディアコンテンツにアクセスできるように構成されている。
マルチメディアコンテンツは、ノーマルステレオオーディオファイル（市販またはアドホックで作成）、映画、ビデオクリップまたは同様な種類のものなどの少なくとも１つの楽曲を含むことができる。

「予め記録されたマルチメディアコンテンツ」という表現は、マルチメディアコンテンツがローカルまたはリモートで既に完全に利用可能で、記憶されていることを意味する。
例えば、いくつかの考えられるソリューションによると、コンピュータサーバシステム１０はマルチメディアコンテンツを格納するそれ自体の記憶手段を備えることができる。

別の考えられるソリューションによると、コンピュータサーバシステム１０はテレマティクスネットワークに選択的に接続することができ、ネット上で利用可能な予め記録されたマルチメディアコンテンツにアクセスするように構成することができる。このソリューションでは、コンピュータサーバシステム１０は、Ｌｉｎｕｘ（登録商標）プラットフォーム上のＡｐａｃｈｅウェブサーバとすることのできるウェブサーバに、ＭｙＳＱＬデータベースを使用してＰＨＰでプログラミングされたソフトウェアを提供することができる。さらに、このプラットフォームは、クライアントおよび他のサービスとの通信を確立するために、様々な技術を使用することができる。例えば、ネットワーク通信アーキテクチャ１００は、クライアントまたは他のサービスとの通信を可能にするアプリケーション・プログラミング・インターフェース（ＡＰＩ）を含むことができる。ＡＰＩは、ハイパーメディアシステムを分散するリプリゼンテーショナル・ステート・トランスファー（ＲＥＳＴ：Ｒｅｐｒｅｓｅｎｔａｔｉｏｎａｌ Ｓｔａｔｅ Ｔｒａｎｓｆｅｒ）アーキテクチャに基づくことができる。

考えられるあるソリューションによると、コンピュータサーバシステム１０は、中央処理装置またはＣＰＵと、電子メモリと、電子データベースと、補助回路（またはＩ／Ｏ）（図示せず）を具備することができる。

例えば、ＣＰＵは、ＩＴ分野においてＩＴセキュリティを制御するために使用されるあらゆる種類のコンピュータプロセッサとすることができる。電子メモリはＣＰＵに接続することができ、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読取専用メモリ（ＲＯＭ）、フレキシブルディスク、ハードディスク、大容量メモリ、またはローカルもしくはリモートのあらゆる他の形態のデジタル記憶装置など、市場で入手できるもののうちの１つ以上とすることができる。ソフトウェア命令およびデータは、例えばエンコードして、メモリに記憶してＣＰＵに命じることができる。

補助回路も、ＣＰＵに接続して、従来通りプロセッサを補佐することができる。補助回路は、例えば、キャッシュ回路、給電回路、クロック回路、入出力回路、サブシステムおよび同様な種類のもののうちの少なくとも１つを含むことができる。

考えられるあるソリューションによると、コンピュータサーバシステム１０は、マルチメディアコンテンツの再生を変調して、再生モードを変えるように構成されている変調機器１７を具備することができる。

考えられるあるソリューションによると、変調機器１７は、コンピュータサーバシステム１０に統合されているオーディオボードを具備することができる。
単なる例として、変調機器１７は、再生されるマルチメディアコンテンツのオーディオまたはビデオの質、強度、速度、種類、楽曲、音声、映像、画像、パートもしくはトラックのいずれかのうち少なくとも１つを変調するように構成することができる。

考えられるあるソリューションによると、変調機器１７は、コンピュータサーバシステム１０の中央処理装置に統合することができ、例えば、プログラムによって管理することができる。

実施形態の他の形態によると、コンピュータサーバシステム１０は、ワイヤレスネットワーク接続、例えばＷｉ−Ｆｉ（登録商標）もしくはＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）を生成するように構成されているモデムルータなどのネットワーク接続機器２３を備えるか、または内蔵することができる。

ネットワーク接続機器２３は、これ以降の説明で明らかになるように、他の電子機器からの信号／情報を送受信するようにも構成されている。
考えられるあるソリューションによると、コンピュータサーバシステム１０は、マルチメディアコンテンツを再生する少なくとも１つのマルチメディア再生機器１１に接続されている。

マルチメディア再生機器１１は、この場合、音声を再生する２つのスピーカを具備する。しかし、ここで説明する実施形態の代わりの、またはそれと組み合わせ可能な実施形態の他の形態において、マルチメディア再生機器１１がスクリーンなどの画像再生機器を具備することは除外されない。

本発明の実施形態のある形態によると、マルチメディアコンテンツを再生するネットワーク通信アーキテクチャ１００は、マルチメディアコンテンツの少なくとも一部の再生の選択的有効化を可能にするように構成されている少なくとも１つの有効化サポート要素１５を具備する。

具体的には、有効化サポート要素１５は、これ以降説明する適切なリーダによって読取可能で、１つ以上のマルチメディアコンテンツを再生するために選択的有効化を可能にする少なくとも１つの有効化コードを具備することができる。

考えられるあるソリューションによると、有効化サポート要素１５は、有効化サポート１３によってサポートすることができる。
本発明の実施形態の考えられる形態によると、有効化サポート１３は、例えば、製品１４（この場合はボトル）に関連付けられるラベルを具備することができる。

考えられるソリューションによると、有効化サポート１３は、例えば、あらゆる形状のおよびあらゆる印刷形式による、またはあらゆる形状のもしくはあらゆる印刷形式による、ステッカー、ポスター、アームバンドとすることができる。

考えられるあるソリューションによると、有効化サポート要素１５は、適切なリーダによって有効化コードを読み取ることが可能なＮＦＣ（近距離無線通信）またはＲＦＩＤ（無線自動識別）用のタグ、数値コード、一次元（１−Ｄ）または二次元（２−Ｄ）バーコードのいずれかのうち少なくとも１つを具備することができる。２−Ｄバーコードの例はＱＲコード（登録商標）である。

本発明の実施形態の考えられる形態において、ネットワーク通信アーキテクチャ１００は、電気通信およびネットワークデータ接続のため、ならびに画像を取得して処理し、および／または識別コードを読み取り、および／または光電的読み取り、および／または無線読み取りのために構成されている、可動式、すなわち、移動可能な複数のポータブル電子電気通信機器１２を具備する。

各ポータブル電子電気通信機器１２は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ファブレット（登録商標）、ネットブックまたは同様なポータブル電子機器を含む群から選択することができる。

本発明の考えられるあるソリューションによると、各ポータブル電子電気通信機器１２は、有効化サポート要素１５および特にそれに関連付けられる有効化コードを読み取るように構成されている少なくとも１つの読み取り要素１８を備える。

考えられるあるソリューションによると、読み取り要素１８は、例えば、ポータブル電子電気通信機器１２に通常組み込まれているカメラを具備することができる。
考えられるソリューションによると、読み取り要素１８は、ＮＦＣ（近距離無線通信）センサ、またはＲＦＩＤリーダなどの近接通信をさせるのに適するようにすることができる。

本発明の実施形態の別の形態によると、各ポータブル電子電気通信機器１２は、マルチメディアコンテンツの再生を条件付けるのに適した有効化コードおよび命令信号の両方を、コンピュータサーバシステム１０に送信するように構成されている伝送要素１９も具備することができる。

有効化コードに応じて、コンピュータサーバシステム１０は、ポータブル電子電気通信機器１２自体が与えるコマンドの結果として、マルチメディアコンテンツの少なくとも一部の再生を有効化するか、またはしない。

考えられるあるソリューションによると、伝送要素１９によってコンピュータサーバシステム１０に送信された命令信号は、ポータブル電子電気通信機器１２を有するユーザの氏名、ユーザがポータブル電子電気通信機器１２をどのように動かすか、予め定義されたマルチメディアコンテンツの要求、またはこれ以降説明する他の種類の命令信号を含むことができる。

伝送要素１９は、少なくともワイヤレス伝送モジュール、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）伝送モジュール、または他の同様なもしくは匹敵する通信モジュールを含む群から選択することができる。

実施形態の別の形態によると、ポータブル電子電気通信機器１２は、ポータブル電子電気通信機器１２を通常操作するかまたは着用するユーザによるポータブル電子電気通信機器１２の動きモードに関わる命令信号を検知するように構成されている少なくとも１つのセンサ２０を備える。

考えられるソリューションによると、センサ２０は３軸加速度計、電子ジャイロスコープ、ビデオカメラ、マイクロフォンのいずれかのうちの少なくとも１つを含む群から選択することができる。

この形態の実施形態によると、伝送要素１９は、ポータブル電子電気通信機器１２のそれぞれのセンサ２０によって検出される命令信号をコンピュータサーバシステム１０に送信するように構成されることを供することができる。

考えられるあるソリューションによると、コンピュータサーバシステム１０に存在する変調機器１７は、マルチメディアコンテンツの再生を変調して、その再生モードを変えるように構成されている。このように、ポータブル電子電気通信機器１２が動かされるジェスチャに応じて、コンピュータサーバシステム１０はマルチメディアコンテンツの異なる再生モードを定義することができる。

考えられるあるソリューションによると、ポータブル電子電気通信機器１２は、コンピュータサーバシステム１０によって情報の受信ができるように構成されている受信要素２２も備えることができる。

このように、ポータブル電子電気通信機器１２は、例えば、利用できるマルチメディアコンテンツの種類、コンピュータサーバシステム１０に接続されるユーザ数、コンピュータサーバシステム１０に接続されるユーザ名、これ以降例示する基準のうちの１つに応じて、センサ２０によって供給される命令信号に関して他のユーザと区別される特定のユーザの氏名など、コンピュータサーバシステム１０から情報を受信することができる。

受信要素２２は、少なくともワイヤレス受信モジュール、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）受信モジュール、または他の同様なもしくは匹敵する通信モジュールを含む群から選択することができる。

別のソリューションによると、ポータブル電子電気通信機器１２は、ポータブル電子電気通信機器１２の機能、具体的には読み取り要素１８、伝送要素１９、受信要素２２またはセンサ２０を管理するように構成されているプロセッサ２１を備える。

プロセッサ２１およびコンピュータサーバシステム１０またはプロセッサ２１もしくはコンピュータサーバシステム１０によって読取可能なプログラム（もしくはコンピュータ命令）は、これ以降説明する再生方法に従ってどのタスクを行うことができるかを判定することができる。実施形態のいくつかの形態では、プログラムは、プロセッサ２１およびコンピュータサーバシステム１０またはプロセッサ２１もしくはコンピュータサーバシステム１０によって読取可能なソフトウェアである。プロセッサ２１は、本明細書に従う方法の間に導入または生成される情報およびデータを生成し、記憶するためのコードを含む。

本発明の考えられるあるソリューションによると、コンピュータサーバシステム１０は、ポータブル電子電気通信機器１２のうちの１つ以上のためのサーバとして動作する。
考えられる変型例によると、コンピュータサーバシステム１０は、ポータブル電子電気通信機器１２のうちの１つに統合することができる。

実際、動的に、ポータブル電子電気通信機器１２のうちの１つは、どの場合も、サーバレベルで、有効化サポート要素１５の取得によって一時的に有効化することができ、他のポータブル電子電気通信機器１２が、分散型星状通信ネットワーク構造でそれに従属することができる。このように、コンピュータサーバシステム１０になることを有効化されるポータブル電子電気通信機器１２を装備したあらゆるユーザは、他の電気通信機器１２からの命令信号の結果としても、マルチメディアコンテンツの再生モードを管理することができる。

その結果、ポータブル電子電気通信機器１２のうちの１つが有効化サポート要素１５のうちの１つの有効化コードを読み取ったら、少なくとも一時的に、他のすべてのポータブル電子電気通信機器１２のサーバとして選択または有効化される。この場合に一時的なサーバとして有効化されたポータブル電子電気通信機器１２は、コンピュータサーバシステム１０の機能を実行する。

サーバとして有効化されたポータブル電子電気通信機器１２は、述べたように、星状通信ネットワークを確立して、他のポータブル電子電気通信機器１２のすべてと通信し、これらは、さらに、サーバとして有効化されるポータブル電子電気通信機器１２に従属して接続される（ワンフォアオール・オールフォアワン・ネットワーク接続）。

コンピュータサーバシステム１０のサービスにアクセスしたいユーザのポータブル電子電気通信機器１２は、そのグラフィカルユーザインターフェースに、コンピュータサーバシステム１０として動的に有効化されたポータブル電子電気通信機器１２と、おそらくはそれに関連するマルチメディアコンテンツに関する情報も表示することができ、それに接続する前記機器１２を選択することができる。

２つ以上のポータブル電子電気通信機器１２をコンピュータサーバシステム１０として動的に有効化することができることも可能である。この場合、コンピュータサーバシステム１０のサービスにアクセスしたいユーザのポータブル電子電気通信機器１２は、そのグラフィカルユーザインターフェースに、コンピュータサーバシステム１０として動的に有効化されるポータブル電子電気通信機器１２のリストを表示することができ、おそらくは、そのそれぞれについて、それに関連するマルチメディアコンテンツに関する情報も提示することができる。そのため、ユーザは、自身のポータブル電子電気通信機器１２によって、リストからコンピュータサーバシステム１０を選択することができ、例えば特定のコンピュータサーバシステム１０によって提案されるマルチメディアコンテンツに関する自身の好みに応じて、それに接続することができる。

そのため、サーバとして有効化されたポータブル電子電気通信機器１２は、おそらくはそれに実装されたプログラムの助けも借りて、ポータブル電子電気通信機器１２のそれぞれのセンサ２０からの命令信号を管理し、それによって実施されるプログラムに基づいて、マルチメディアコンテンツの所定の再生モードを定義することができるようになる。さらに、このソリューションはポータブル電子電気通信機器１２同士での情報交換をさせることもでき、そのため、ポータブル電子電気通信機器１２を装備したさまざまなユーザ間でインタラクションをさせることができる。

考えられるあるソリューションによると、サーバとして有効化されたポータブル電子電気通信機器１２は、おそらくはグラフィカルインターフェース上に、それに関連するポータブル電子電気通信機器１２の数および名称または数もしくは名称も表示し、その中から所定のジェスチャを有する、例えば自身と同期するものを特定することができる。

考えられるあるソリューションによると、ネットワーク通信アーキテクチャ１００は、有効化サポート要素１５の各コードを読み取って、対応するポータブル電子電気通信機器１２およびコンピュータサーバシステム１０またはポータブル電子電気通信機器１２もしくはコンピュータサーバシステム１０に、マルチメディアコンテンツの使用を有効化する対応する信号を送信するために、コードリーダ１６も具備することができる。本発明の考えられるソリューションによると、コードリーダ１６は、ＮＦＣリーダもしくはビデオカメラ、またはカメラ（ＱＲコード（登録商標）等のコードの画像を取得して、コンテンツの再生をリリースするためにコンピュータサーバシステム１０が使用するコードを該カメラから移動する）を具備することができる。

本発明の実施形態のいくつかの形態は、上述したネットワーク通信アーキテクチャ１００に実装することのできるマルチメディアコンテンツを再生する方法にも関する。
考えられるあるソリューションによると、本発明による方法は、有効化サポート要素１５に存在する有効化コードをポータブル電子電気通信機器１２の読み取り要素１８のうちの少なくとも１つによって読み取ることを含む。

具体的には、マルチメディアコンテンツの再生は、ポータブル電子電気通信機器１２が、ここで与えられる実施例ではボトル１４のラベルである有効化サポート１３に近づけられるか、またはコードリーダ１６まで動かされるまで起動しないことを供することができる。

近接通信センサまたはＮＦＣ（もしくは他のＲＦＩＤタグ）を装備したポータブル電子電気通信機器１２の読み取り要素１８またはコードリーダ１６（制限ではなく例として）が有効化サポート要素１５の有効化コードを読み取ると、少なくとも有効化コードが伝送要素１９からコンピュータサーバシステム１０に送信されて、そこで１つ以上のマルチメディアコンテンツの再生を選択的に有効化する。

考えられるあるソリューションによると、所定のマルチメディアコンテンツは有効化サポート要素１５に存在する有効化コードに関連付けることができ、例えば、曲の音声、曲のパート（例えば楽器もしくはトラック）をそれに関連付けることができる。

有効化後、マルチメディアコンテンツの再生の開始は、自動的に判定することができるか、またはユーザが起動することができる。
このステップ中に、関係しておりかつ有効化されたポータブル電子電気通信機器１２は、コンピュータサーバシステム１０に、ポータブル電子電気通信機器１２のそれぞれの命令信号、例えば後者の動きモードに関する命令信号も伝送することが供される。

具体的には、マルチメディアコンテンツの再生の開始時に、オーディオフィードバックまたはオーディオ／ビデオフィードバックもしくは声のフィードバックは、「ゲーム」が始まった場にいる人に通知することを供することができる。例えば、曲は数秒間良い質で始まり、次いで、関係するポータブル電子電気通信機器１２が動かされるエネルギーおよび同期に合わせて改変する。

ポータブル電子電気通信機器１２が１つだけ有効化される場合、ポータブル電子電気通信機器１２が動かされるエネルギーの量および音楽との同期のレベル、すなわち、リズムとジェスチャのみを管理しながら、１つのマルチメディアコンテンツの再生をさせることができる。

どの新たなユーザも、次の２つの方法のうちの１つでゲームに参加することができる。
１．ユーザは自分のポータブル電子電気通信機器１２またはコードリーダ１６を有効化サポート１３に近づける（ポータブル電子電気通信機器１２がＮＦＣを装備している場合）、または、
２．ユーザは自分のポータブル電子電気通信機器１２で再生（プレイ）するマルチメディアコンテンツに関する情報、例えば、曲に関する情報（タイトル、作成者、考えられる広告等）を受信して、セッションに（参加するために）接続するかどうか、そのため曲の能動的聴取をするかどうかを決定して、接続信号をコンピュータサーバシステム１０またはサーバとして有効化されたポータブル電子電気通信機器１２に送信する。

いずれのユーザも、ポータブル電子電気通信機器１２のインターフェースの適切なコマンドに従って行動し、コンピュータサーバシステム１０から接続解除するための信号を送信することにより、ゲームから離れることができる。

マルチメディアコンテンツの再生中は、アクティブなポータブル電子電気通信機器のキーおよびタッチスクリーンはブロックして、意図的でないスイッチオフを防止することができる。

起動した曲は、コンピュータサーバシステム１０で設定されたかまたはポータブル電子電気通信機器１２のうちの１つによって要求されたコマンドに従い、ループでまたは１回限りで演奏することができる。コンピュータサーバシステム１０のマネージャ、例えばディスクジョッキーは、すべての有効化サポート１３について、関連する曲を演奏できる回数を定義することができる。

アクションまたはゲームを再開するには、ＮＦＣリーダを装備したポータブル電子電気通信機器１２またはコードリーダ１６を再び製品１４または他の有効化サポート１３に近づけなければならない。

ゲーム中、ポータブル電子電気通信機器１２を別の有効化サポート１３に近づけると、次の異なる選択肢から１つを（コンピュータサーバシステム１０を通じて）選択することが可能である。
−新たな曲を列に入れる（ジュークボックスで予約するように）
−新たな曲をすぐに再生中のものと入れ替える
−曲がかかっている間、有効化サポート１３は起動することはできない
ポータブル電子電気通信機器１２を他のポータブル電子電気通信機器１２の一時的なコンピュータサーバシステム１０として選択的に選ぶことができる場合、１つのポータブル電子電気通信機器１２が有効化サポート要素１５を読み取ることによって有効化されたら、既に有効化されている他のポータブル電子電気通信機器１２と一緒に列に入り、その順番が来ると、要求される特定のマルチメディアコンテンツの再生が開始されることを供することができる。マルチメディアコンテンツの再生が始まると、最後のポータブル電子電気通信機器１２は他のすべてのもののコンピュータサーバシステム１０として有効化される。

また、運動エネルギーおよびリズムまたは運動エネルギーもしくはリズムに応じて、再生される音楽またはサウンドの質、強度、種類もしくは曲のいずれかのうちの少なくとも１つを条件付けることが可能である。

考えられるあるソリューションによると、ポータブル電子電気通信機器１２が検出する命令信号は、上記で引用した周知のアプリケーションＳｙｎｃ’ｎ’Ｍｏｖｅによって管理することができ、すなわち、センサ２０はポータブル電子電気通信機器１２（例えば、踊っているときに手に持っているかまたはポケットに入れているスマートフォン）が動かされる「エネルギー」を測定する。高いエネルギーを持つポータブル電子電気通信機器１２が多いほど、聴取される曲の質が高くなる。言い換えると、各ポータブル電子電気通信機器１２はサウンドの質全体に貢献する。

実施形態のいくつかの考えられる形態によると、コンピュータサーバシステム１０は、ユーザが所有するポータブル電子電気通信機器１２の動きおよびジェスチャを認識し、ゲームが進行している場所で確立されている娯楽のレベルを感知し、おそらくはどのユーザがゲームのリーダーであるかを把握することができる。

特権を持つ、またはマスターのポータブル電子電気通信機器１２（またはサーバとして動作するコンピュータサーバシステム１０）を定義することができ、これは、プレイリストおよび上述したパラメータに従って行動することができる（例えば、聴取される曲の目的に従って行動する）。

次の変型／拡張も提供される。
・アクティブなポータブル電子電気通信機器１２のうちの１つは、独立してサラウンドに貢献することができるであろう。すなわち、音楽を空間内で動かす（例えば、スマートフォンを用いた左右のジェスチャ）。これはグループ内のリーダーとして行為しているユーザに対応させることができるであろう。
・マルチトラックオーディオの場合、異なるオーディオトラックを異なる有効化サポート１３に割り当てることができるので、曲を完了するために、いくつかの有効化サポート１３を起動する必要がある。
・ポータブル電子電気通信機器１２同士の同期の測定は、代わりに次のことをするために使用することもできるであろう。
−音量をさらに増強するため（ダイナミックブースト）、
−音量を均一にするため（すなわち、トラックのレベルを互いに等しくして、曲を理想的な形で聞けるようにする。ポータブル電子電気通信機器１２の全体によって一般にマスターのみが制御される）、または
−数秒間（例えば１５〜２０秒）音量をブロックするため。これにより、ポータブル電子電気通信機器１２を動かさなくても、達した音量を維持することができる。または
−ボーナストラックのため：現在プレイリストに入っていないトラックを次のイベントとして最後に追加する。
−カラオケバージョン：音声はかからないが、ＭＩＤＩ（Ｍｕｓｉｃａｌ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）（そのため、マルチトラックは自動である。テンポに従って作動する可能性）。声はユーザのうちの１人のものでなければならない。

次の他のソフトウェアの選択肢も提供される。
−Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）およびＷｉＦｉＤｉｒｅｃｔ（登録商標）サポート
−ポータブル電子電気通信機器１２を初めて有効化サポート１３に近づけると、ポータブル電子電気通信機器１２の様々なコンポーネントと機器１２の外部のコンピュータサーバシステム１０とのインタラクションを制御するのに適したポータブル電子電気通信機器１２用のアプリケーションが自動的にダウンロードされる。

その他具体的な用途、状況およびシナリオ：
−単純なジュークボックスとしての有効化サポート１３／ポータブル電子電気通信機器１２からなるシステムの使用：音楽はステーション、例えばテーブルから予約されて、有効化サポート１３がコインの代わりになる（この場合、ポータブル電子電気通信機器１２を動かす必要はない）。
−ビデオ内で、ユーザの参加を含めて、ビデオカメラでリアルタイムに取得されるビデオクリップをリアルタイムで制御する。

ＮＦＣタグの使用は、それにより製品の識別、ひいてはそのマルチメディアコンテンツの使用を一意にすることができるため、非常に有利である。すなわち、１つのタグには１人しか対応しない。

用途例：
１）本発明による技術を装備した飲料／製品の購入
２）ポータブル電子電気通信機器１２（例えば、スマートフォン）とＮＦＣタグのカップリング。この手順は、最初にカップリングを行った同じ機器による場合を除き、その時から使用不可になるタグを「使用」する。
３）以下のようなコンテンツの使用：
３．ａ． ＮＦＣタグの一意の有効化コードまたはＩＤにより、くじの、考えられる自動管理へのアクセスを可能にする（例：スマートが当たりました）。
３．ｂ． 一意の有効化コードまたはＩＤは、顧客へのリアルタイムのメッセージのために、生産チェーンでも、バッチの識別等で有用である（例：傷んでいるので、そのバッチを飲んではいけない）。
３．ｃ． 売上の見積り：タグが読み取られるとき、コンピュータサーバシステム１０は製品がなくなりそうであること、製品の享受および消費に関するリアルタイムの統計、生産の適応を記録することができる。
３．ｄ． 割引クーポンの配布（３．ａ．項に関連する有用性）
３．ｅ． ３．ｃ．項に加えて、製品の追跡
実施形態のいくつかの形態は、上述した様々なステップ、パスおよび操作を遂行するために提供することができる。前記ステップ、パスおよび操作は、汎用または特殊目的プロセッサによって一定のステップを実行させるマシンによって実行される命令で遂行することができる。あるいは、前記ステップ、パスおよび操作は、ステップを実施するハードウェア論理を内蔵する特定のハードウェアコンポーネント、またはプログラムされたコンピュータおよびパーソナライズされたハードウェアコンポーネントのあらゆるコンポーネントの組合せによって遂行することができる。

本明細書による方法の実施形態のいくつかの形態は、ネットワーク通信アーキテクチャ１００によって実行されると、該方法の実行を生じさせる命令を内蔵するコンピュータによって読み取ることのできる手段に記憶可能な、コンピュータプログラムに含めることができる。

具体的には、本発明による要素は、マシンが実施することのできる命令を記憶するマシンによって読取可能な手段として供給することができる。読取可能な手段は、フレキシブルディスク、光学ディスク、ＣＤ−ＲＯＭおよび光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＲＡＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、光学もしくは磁気基板、伝播手段、またはマシンによって読取可能で電子情報を記憶するのに適した他の種類の手段を含むことができるが、これだけに限定されない。例えば、本発明は、リモートコンピュータ（例えば、サーバ）から、要求を行うコンピュータ（例えば、クライアント）に、通信接続（例えば、モデムもしくはネットワーク接続）を介して、搬送波または他の伝播手段を用いて得たデータ信号によって転送することのできるコンピュータプログラムとしてダウンロードすることができる。

以上説明したマルチメディアコンテンツを再生するためのネットワーク通信アーキテクチャ１００および方法に、本発明の分野および範囲を逸脱することなく、部分の修正および追加または部分の修正もしくは追加を行えることは明らかである。

いくつかの特定の実施例を参照して本発明を説明してきたが、当業者には、請求項に記載される特徴を有し、したがってすべてが請求項により定められる保護の領域内になる、マルチメディアコンテンツを再生するためのネットワーク通信アーキテクチャ１００および方法の多くの他の等価の形態を確実に達成できることも明らかである。

Claims (13)

1. 予め記録されたマルチメディアコンテンツを再生するためのネットワーク通信アーキテクチャであって、
   複数の前記マルチメディアコンテンツにアクセスできるように構成されているコンピュータサーバシステム（１０）と、
   前記コンピュータサーバシステム（１０）に接続されて、前記マルチメディアコンテンツを再生するように構成されているマルチメディア再生機器（１１）と、
   複数のポータブル電子電気通信機器（１２）と、
   有効化コードが備えられて、前記マルチメディアコンテンツの少なくとも一部の再生のために前記ポータブル電子電気通信機器（１２）のうちの１つ以上を選択的に有効化するために読み取られて取得されるように構成されている少なくとも１つの有効化サポート要素（１５）とを具備し、
   前記ポータブル電子電気通信機器（１２）の各々は、前記有効化サポート要素（１５）の前記有効化コードを読み取って取得するように構成されている読み取り要素（１８）と、前記取得された有効化コードおよび前記マルチメディアコンテンツの前記再生のための命令信号を前記コンピュータサーバシステム（１０）に伝送するように構成されている伝送要素（１９）とを備えており、前記コンピュータサーバシステム（１０）は前記ポータブル電子電気通信機器（１２）からの前記命令信号を検出して、前記命令信号に応じて、前記マルチメディア再生機器（１１）の前記マルチメディアコンテンツの再生を有効化するように構成されている、ネットワーク通信アーキテクチャ。
2. 前記ポータブル電子電気通信機器（１２）の各々は、ユーザによる前記ポータブル電子電気通信機器（１２）の動きモードに関する命令信号を検出するように構成されているセンサ（２０）を備えており、前記伝送要素（１９）は前記命令信号を前記コンピュータサーバシステム（１０）に送信するように構成されていることを特徴とする、請求項１に記載のアーキテクチャ。
3. 前記コンピュータサーバシステム（１０）は、前記マルチメディアコンテンツの前記再生を変調して、前記マルチメディアコンテンツの再生モードを変えるように構成されている変調機器（１７）を具備することを特徴とする、請求項２に記載のアーキテクチャ。
4. 前記変調機器（１７）は、前記センサ（２０）によって供給される前記命令信号を処理して、前記マルチメディアコンテンツの再生モードを判定するように構成されていることを特徴とする、請求項３に記載のアーキテクチャ。
5. 前記コンピュータサーバシステム（１０）は前記ポータブル電子電気通信機器（１２）のうちの１つに統合されていることを特徴とする、請求項１〜４の何れか一項に記載のアーキテクチャ。
6. 前記ポータブル電子電気通信機器（１２）の外部にあり、前記有効化サポート要素（１５）のコードを読み取って、前記ポータブル電子電気通信機器（１２）のうちの１つに有効化信号を送信するように構成されているコードリーダ（１６）を具備することを特徴とする、請求項１〜５の何れか一項に記載のアーキテクチャ。
7. 前記有効化サポート要素（１５）は有効化サポート（１３）によってサポートされていることを特徴とする、請求項１〜６の何れか一項に記載のアーキテクチャ。
8. マルチメディアコンテンツを再生するための方法であって、
   有効化サポート要素（１５）に存在する少なくとも１つの有効化コードを、各ポータブル電子電気通信機器（１２）に備えられている複数の読み取り要素（１８）の少なくとも１つによって読み取って取得する工程と、
   各ポータブル電子電気通信機器（１２）に備えられている複数の伝送要素（１９）によって、前記ポータブル電子電気通信機器（１２）のそれぞれの前記有効化コードおよび命令信号をコンピュータサーバシステム（１０）に伝送する工程と、
   前記ポータブル電子電気通信機器（１２）の少なくとも１つの前記有効化コードに応じて、前記コンピュータサーバシステム（１０）によって利用できるようにされたマルチメディアコンテンツへのアクセスを選択的に有効化する工程と、
   マルチメディア再生機器（１１）によって前記マルチメディアコンテンツの再生をする工程と、
   前記コンピュータサーバシステム（１０）によって、前記ポータブル電子電気通信機器（１２）が受信した前記命令信号に応じて前記マルチメディアコンテンツの再生を有効化する工程とを備える方法。
9. ユーザ自身のアクションによる前記ポータブル電子電気通信機器（１２）の動きモードに関する命令信号を検出する工程と、各伝送要素（１９）によって前記命令信号を前記コンピュータサーバシステム（１０）に伝送する工程とを備えることを特徴とする、請求項８に記載の方法。
10. 前記再生中、再生モードを変えるために、前記マルチメディアコンテンツの前記再生を変調することを提供することを特徴とする、請求項９に記載の方法。
11. 前記マルチメディアコンテンツの前記再生の前記変調は、前記ポータブル電子電気通信機器（１２）の前記動きモードに関する前記命令信号の結果として判定されることを特徴とする、請求項１０に記載の方法。
12. 前記有効化コードが読み取られて取得された後、前記ポータブル電子電気通信機器（１２）の少なくとも１つが、他のすべての前記ポータブル電子電気通信機器（１２）との星状通信ネットワークを確立するコンピュータサーバシステム（１０）の機能を行うことを特徴とする、請求項８〜１１の何れか一項に記載の方法。
13. 請求項１〜７の何れか一項に記載のネットワーク通信アーキテクチャ（１００）によって実行されたときに、請求項８〜１２の何れか一項に記載のマルチメディアコンテンツを再生する方法の実行を判定する命令を内蔵するコンピュータによって読取可能な手段に記憶可能なコンピュータプログラム。

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