JP6488035B1 - 管接続構造 - Google Patents

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【課題】簡単な構造で、高いシール性能を得ることができ、また現場での配管作業性を向上させることができる管接続構造を提供する。【解決手段】第1の管1の管端に第1のフランジ部2が周設され、第2の管3の管端に第2のフランジ部4が周設されている。ユニオン5は第1の管1の先端部に接触し、かつ第1のフランジ部2から第2のフランジ部4を包むように延在し、第1及び第2のフランジの端面に係合される。ユニオン5の内周面と第1及び第2のフランジ部2,4の対向面で囲まれた隙間には、環状のシール部材6が嵌めこまれている。そして、ナット7を第2の管3の外周面に嵌め込み、ナット7とユニオン5とを締結することにより、シール部材6を圧縮しつつ、第1の管1と第2の管3を接続するようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気や空気などの気体、水や油などの流体、粉体、粒体を輸送する管の接続構造及びその形成方法に関する。
従来より、継手管を介して2本の管を相互に接続する管接続構造が知られている。特許文献1には、管加工を複雑にすることなく、簡単に製造でき、かつシール性を向上させることを目的として、ユニオンに固着された第1の管の内周部に環状のシール部材を嵌め込むと共に、このシール部材を第1の管の内周部に保持するように該内周部に環状のシール部材ストッパを圧入し、このシール部材ストッパ及びシール部材の内周部に第1の管に接続されるべき第2の管を挿入し、この第2の管の外周部に嵌め込まれたナットとユニオンとを締結することにより第1及び第2の管を接続するようにした管接続構造が記載されている。
特開平5−44875号公報
しかしながら、特許文献1に記載の管接続構造は、依然として複雑であり、また現場での配管作業性の向上を図る余地があった。
上述の課題に鑑み、本発明による管接続構造は、第1のフランジ部(2)が周設された第1の管(1)と、第2のフランジ部(4)が周設された第2の管(3)と、第1及び第2のフランジ(2,4)の端面(2a,4a)に係合されるとともに、第1の管(1)が挿入されたユニオン(5)と、ユニオン(5)の内周面と第1及び第2のフランジ部(2,4)の対向面に嵌め込まれた環状のシール部材(6)と、第2の管(3)の外周面に嵌め込まれたナット(7)と、前記シール部材(6)の内周面と前記第1及び第2のフランジ部(2,4)の折り曲げ部(2b,4b)に嵌め込まれ、前記シール部材(6)より硬度の高い材料で形成された環状のストッパ部材(8)と、を備え、前記ユニオン(5)は、内径が小さい小径部(5a)と内径が大きい大径部(5b)とを有し、小径部(5a)が前記第1の管(1)に接触され、大径部(5b)の内周面が第1及び第2のフランジ(2,4)の端面(2a,4a)に係合され、前記ナット(7)の先端面(7b)と前記ユニオン(5)の小径部(5a)と大径部(5b)とを繋ぐ外周面(5d)とが面一になるようにナット(7)とユニオン(5)とを螺子締めにより締結することにより、シール部材(6)を圧縮しつつ第1の管(1)と第2の管(3)を接続したことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構造で、高いシール性能を得ることができ、また現場での配管作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態における管接続構造の断面図である。
次に、本発明の実施形態における管接続構造10を図1に基づいて説明する。図示のように、第1の管1の管端に第1のフランジ部2が周設され、第2の管3の管端に第2のフランジ部4が周設されている。第1及び第2のフランジ部2,4は、それぞれ第1及び第2の管1,3の管端を外方に折り曲げることで形成することができる。管接続状態において、第1及び第2のフランジ部2,4の主面(密封面)を離間させると共に、互いに対向させている。
連結部材である筒状のユニオン5は、内径が小さい小径部5aと、小径部5aに連なり内径が大きい大径部5bを有している。ユニオン5に第1の管1が挿入され、ユニオン5の小径部5aの内周面は第1の管1の先端部の外周面に接触される。この場合、ユニオン5の小径部5aの内周面は、プレス工具等により第1の管1の先端部の外周面に圧着するか、接着剤により接着してもよい。これにより、ユニオン5の空回りを防止することができる。
大径部5bは第1のフランジ部2から第2のフランジ部4を包むように拡径して延在し、この大径部5bの内周面が第1及び第2のフランジ2,4の端面2a,4aに係合される。ユニオン5の大径部5bの外周面には螺子部5cが刻設されている。
ユニオン5の内周面(詳しくは、ユニオン5の大径部5bの内周面)と第1及び第2のフランジ部2,4の対向面で囲まれた隙間には、環状のシール部材6が嵌めこまれている。シール部材6は、ゴム、ウレタン等からなるパッキン、ガスケット等で構成されるものである。
ナット7は、ユニオン5の大径部5bの外周面に係合可能に第2の管3の外周面に嵌め込まれる。ナット7の内周面にはユニオン5の先端部を逃がすための、環状の溝部7aが形成されている。
そして、この管接続構造10は、ナット7とユニオン5とを螺子締めにより締結することにより、環状のシール部材6を圧縮しつつ、第1の管1と第2の管3を接続するようにしたものである。
ところで、現場での配管作業において、ナット7とユニオン5とを締結する際に、螺子締めが過度に行われると、シール部材6が第1及び第2のフランジ部2,4に押し込まれて過度に圧縮されて変形、破損等が生じ、そのシール性能を劣化させるおそれがある。
そこで、シール部材6の内周面と第1及び第2のフランジ部2,4の折り曲げ部2b,4bに環状のストッパ部材8が嵌め込まれている。こうすることで、ストッパ部材8の反力により第1及び第2のフランジ部2,4を係止し、第1及び第2のフランジ部2,4の過度な押し込みを止め、シール部材6の変形、破損等を防止することができる。
そのため、ストッパ部材8は、シール部材6より硬度の高い材料、例えば金属や強化プラスチック等で形成される。また、このようにストッパ部材8を嵌め込むことにより、シール部材6との協働作用により、管接続構造10のシール性能をさらに向上させることができる。
管接続構造10の形成方法を説明すると、先ず、第1及び第2の管1,3の管端を外方に折り曲げることで、第1及び第2のフランジ部2,4を形成し、ユニオン5に第1の管1の先端部を挿入する。第1及び第2のフランジ部2,4は、環状部材を第1及び第2の管1,3に溶接等により接続することにより形成してもよい。これらの工程の順番は、前後しても構わない。これらの工程を予め工場で行うことにより、現場での配管作業性、効率を向上させることができる。
そして、現場において、第1及び第2のフランジ部2,4を対向配置させて状態で、シール部材6及びストッパ部材8を嵌め込み、ナット7とユニオン5とを螺子締めにより締結することにより、環状のシール部材6を圧縮しつつ、第1の管1と第2の管3を接続する。
この場合、ナット7の先端面7bと、ユニオン5の小径部5aと大径部5bとを繋ぐ外周面5dとが面一になる位置を螺子締めのエンドポイントとすることにより、螺子締め作業を適切に行うことができる。
上述した実施形態においては、ソケット形の配管接続構造を例に挙げて説明したが、本発明は、これに限らず、T形、L形、Y形、ストレーナー形、プラグ形等の種々の管接続構造に適用することができる。さらに、本発明は、蒸気や空気などの気体、水や油などの流体、粉体、粒体を輸送する管の接続構造に広く適用することができるものである。
1 第1の管
2 第1のフランジ部
2a 第1のフランジ部の端面
2b 第1のフランジ部の折り曲げ部
3 第2の管
4 第2のフランジ部
4a 第2のフランジ部の端面
4b 第2のフランジ部の折り曲げ部
5 ユニオン
5a 小径部
5b 大径部
5c 螺子部
5d ユニオンの外周面
6 環状のシール部材
7 ナット
7a 環状の溝部
7b ナットの先端面
8 環状のストッパ部材
10 管接続構造

Claims (3)

  1. 第1のフランジ部(2)が周設された第1の管(1)と、
    第2のフランジ部(4)が周設された第2の管(3)と、
    第1及び第2のフランジ(2,4)の端面(2a,4a)に係合されるとともに、第1の管(1)が挿入されたユニオン(5)と、
    ユニオン(5)の内周面と第1及び第2のフランジ部(2,4)の対向面に嵌め込まれた環状のシール部材(6)と、
    第2の管(3)の外周面に嵌め込まれたナット(7)と、
    前記シール部材(6)の内周面と前記第1及び第2のフランジ部(2,4)の折り曲げ部(2b,4b)に嵌め込まれ、前記シール部材(6)より硬度の高い材料で形成された環状のストッパ部材(8)と、を備え、
    前記ユニオン(5)は、内径が小さい小径部(5a)と内径が大きい大径部(5b)とを有し、小径部(5a)が前記第1の管(1)に接触され、大径部(5b)の内周面が第1及び第2のフランジ(2,4)の端面(2a,4a)に係合され、
    前記ナット(7)の先端面(7b)と前記ユニオン(5)の小径部(5a)と大径部(5b)とを繋ぐ外周面(5d)とが面一になるようにナット(7)とユニオン(5)とを螺子締めにより締結することにより、シール部材(6)を圧縮しつつ第1の管(1)と第2の管(3)を接続したことを特徴とする管接続構造。
  2. 前記ナット(7)の内周面に前記ユニオン(5)の先端部を逃がすための環状の溝部(7a)が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の管接続構造。
  3. 前記環状のシール部材(6)は、前記ユニオン(5)の大径部(5b)の内周面と第1及び第2のフランジ部(2,4)の対向面に嵌め込まれたことを特徴とする請求項1または2に記載の管接続構造。
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