JP6487615B2 - 情報利用システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両整備工場等、利用者からの依頼を受けて、所定のサービスの提供を行う事業者、または所定の物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立てを行う事業者から利用者に提供される情報を利用するための情報利用システムに関するものである。
従来、例えば車両の点検、整備、修理、検査等を車両整備工場に依頼する場合は、利用者が車両を整備工場に入庫し、整備や修理等の作業内容や納期等を確認した後、作業が開始されるのが通常である。しかしながら、車両整備工場では、新たな欠陥の有無、故障や破損の程度、消耗品の補充や部品の交換の必要性など、作業の依頼時には判明していなかった点について、実際に作業を開始してから新たな作業が必要になることも少なくない。このような場合、整備工場側の判断で追加作業を行う場合も多いが、利用者にとっては、事前に把握していない追加作業による費用の増加など、作業結果に対して不都合を生ずる場合があった。
そこで、車両の整備や修理等の作業中の情報を画像データ等として記録し、これらの情報をインターネットを介して利用者に提供することにより、利用者が作業内容や進捗状況を把握できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。これによれば、利用者にとっては、例えば予定外の作業の発生を事前に確認することができるので、作業の必要性について判断することができ、作業の要否の指示や費用の増加等に適切に対処することができる。また、車両整備工場側にとっても、作業の追加や変更に対して事前に利用者から了解を得ることができるので、利用者とのトラブルを未然に防止することができるという利点がある。
特開2004−114891号公報
ところで、近年では、インターネット上で知人や不特定多数の人との交流を図る、いわゆるソーシャルネットワーキングサービスが普及しており、例えば、車両整備工場の利用者が自動車に興味のある知人等との間で利用者の車両の整備情報を共有するために、整備中の車両の画像等をインターネット上で公開することを望む場合もある。
しかしながら、前述のように車両整備工場の画像情報をインターネットで利用者に提供するようにしたものでは、画像情報には利用者個人の車両の情報が含まれる関係上、利用者以外の閲覧を制限している場合が多く、利用者自身に公開の意思があっても、整備工場側から提供される画像情報をそのままインターネット上で公開することはできなかった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、利用者からの依頼を受けて、所定のサービスの提供または所定の物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立てを行う事業者から利用者に提供される情報を利用者の意思によって容易にインターネット上で公開することのできる情報利用システムを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、利用者からの依頼を受けて、所定のサービスの提供または所定の物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立てを行う事業者から利用者に提供される情報を利用するための情報利用システムにおいて、前記事業者の事業者端末から入力され前記サービスの提供の工程または前記物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立ての工程に関する工程画像を含む工程情報から、利用者の閲覧用の利用者ページを作成して第1の記憶手段に記憶し、当該利用者ページをインターネットを介して利用者の端末から閲覧可能にする利用者ページ作成手段と、利用者の端末からの指示に基づき、前記利用者ページに含まれる工程情報から特定または不特定の閲覧者に公開するための情報公開ページを作成して第2の記憶手段に記憶し、当該情報公開ページをインターネットを介して特定または不特定の閲覧者の端末から閲覧可能にする情報公開ページ作成手段と、情報公開ページにインターネットを介してアクセスするためのリンクを含む投稿記事を作成し、ソーシャルネットワーキングサービスのサーバに当該投稿記事を投稿する投稿記事作成手段とを備え、前記情報公開ページ作成手段によって作成される情報公開ページには事業者のウェブページにアクセスするためのリンクが含まれるように構成している。
これにより、サービスの提供状況または物の製作状況等に関する工程画像を含む工程情報を利用者が閲覧可能な利用者ページを利用者ページ作成手段によって作成することにより、利用者がインターネットを介して利用者ページを閲覧することができ、事業者によるサービスの提供状況または物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立て状況を利用者が利用者ページによって確認することができる。また、利用者ページで閲覧可能な画像情報を利用者がインターネットを介して特定または不特定の閲覧者に公開するための情報公開ページを情報公開ページ作成手段によって作成すると、情報公開ページにインターネットを介してアクセスするためのリンクを含む投稿記事が投稿記事作成手段によって作成されソーシャルネットワーキングサービスのサーバに投稿されることから、利用者が閲覧可能な利用者ページの工程情報を利用者の意思によって容易にインターネット上で公開することが可能となる。更に、情報公開ページ作成手段によって作成される情報公開ページには事業者のウェブページにアクセスするためのリンクが含まれることから、情報公開ページの閲覧者に対して事業者のウェブページへのアクセスが促される。
本発明によれば、利用者が事業者によるサービスの提供状況または物の製作状況等を利用者ページによって確認することができるので、例えば予定外のサービスや作業の発生を事前に確認することができ、予定外のサービス等に対する要否の指示や費用の増加等に適切に対処することができる。更に、事業者側にとっても、サービスまたは作業の追加や変更に対して事前に利用者から了解を得ることができるので、利用者とのトラブルを未然に防止することができるという利点がある。また、利用者が利用者ページの画像情報を知人や不特定多数の閲覧者に公開することを望む場合には、利用者が情報公開ページを作成すると、利用者の情報公開ページにアクセスするためのリンクを含むアクセス情報が所定のウェブページ上に公開されるので、所定のウェブページの閲覧者が情報公開ページにアクセスすることにより、情報公開ページの画像情報を利用者と閲覧者との間で共有することができる。更に、情報公開ページの閲覧者に対して事業者のウェブページへのアクセスを促すことができるので、例えば情報公開ページの画像情報等から事業者のサービスまたは製品に興味や関心を抱いた閲覧者が事業者のウェブページにアクセスして事業者に関する情報を得ることができる。これにより、事業者にとっては、閲覧者自身またはその知人等が新たな顧客となる機会を得ることができ、集客効果を高めることができる。
本発明の一実施形態を示す情報利用システムの構成図 事業者ログイン画面を示す図 作業選択画面を示す図 受注情報入力画面を示す図 事業者ページを示す図 利用者ページ作成画面を示す図 利用者ページ作成画面を示す図 利用者ページを示す図 利用者ログイン画面を示す図 情報公開ページ作成画面を示す図 情報公開ページを示す図 投稿記事作成画面を示す図 SNSページを示す図 事業者の作業の流れを示すフローチャート 利用者の利用の流れを示すフローチャート 利用者の利用の流れを示す概略図 閲覧者の閲覧の流れを示す概略図 アクセス数設定処理部の処理を示すフローチャート アクセス数設定処理部の処理を示すフローチャート 公開期間とアクセス数の関係を示す図
図1乃至図20は本発明の一実施形態を示すもので、利用者からの依頼を受けて、所定のサービスの提供または所定の物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立て(以下、製作等という。)を行う事業者から利用者に提供される情報を利用するための情報利用システムを示すものである。
本実施形態の情報利用システムは、本システムの管理者がインターネット1を介して本システムによるサービスを提供するための管理者サーバ10を備え、管理者サーバ10は、事業者サーバ20、SNSサーバ30、事業者端末40、利用者端末50及び閲覧者端末60にインターネット1を介して接続可能になっている。
管理者サーバ10は、事業者の顧客である利用者に対し、利用者が事業者に依頼したサービスの提供状況に関する画像情報を含む情報、または利用者が事業者に製作、製造、生産、建設若しくは組み立てを依頼した物の製作状況に関する画像情報を含む情報を提供するとともに、これらの情報を利用者がインターネット1を介して特定または不特定の閲覧者に公開可能なサービスを提供するようになっている。
事業者サーバ20は、事業者が運営するウェブページ(以下、事業者ページという。)をインターネット1上で公開するためのもので、事業者ページには各端末40,50,60がインターネット1を介してアクセス可能になっている。事業者ページ21は、例えば事業者のサービスまたは製品等の業務内容を公開するホームページからなり、インターネット1を介して閲覧可能になっている。
SNSサーバ30は、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)をインターネット1を介して提供するためのもので、SNSを提供するウェブページ(以下、SNSページという。)には各端末40,50,60がインターネット1を介してアクセス可能になっている。SNSは、SNSページに趣味や活動等に関する記事を投稿することにより、SNSユーザ間で情報を共有することができるサービスであり、SNSページはインターネット1を介して閲覧や記事の投稿ができるようになっている。また、SNSページの投稿記事には、SNSの設定により、特定または不特定の閲覧者が閲覧できるようになっている。
事業者端末40、利用者端末50及び閲覧者端末60は、インターネット1に接続可能なパーソナルコンピュータからなり、事業者ページやSNSページにアクセスするためのものである。尚、これらの端末40,50,60は、スマートフォン、タブレット、携帯電話機等の端末機であってもよい。
図1に示すように、管理者サーバ10は処理部11及び記憶部12を備え、処理部11は記憶部12の情報に基づいて後述する処理を行うようになっている。処理部11は、利用者がインターネット1を介して閲覧可能な利用者ページを作成する利用者ページ作成処理部11aと、利用者ページで閲覧可能な画像情報を含む情報を利用者がインターネット1を介して特定または不特定の閲覧者に公開可能な情報公開ページを作成する情報公開ページ作成処理部11bと、情報公開ページへのアクセス数に応じて情報公開ページの公開期限を設定する公開期限設定処理部11cとから構成されている。記憶部12は、事業者及び利用者の登録情報を記憶する登録情報記憶部12aと、利用者ページを記憶する利用者ページ記憶部12bと、情報公開ページを記憶する情報公開ページ記憶部12cと、情報公開ページの公開期限を記憶する公開期限記憶部12dと、情報公開ページへのアクセス数等を記憶するアクセス情報記憶部12eとから構成されている。
前記情報利用システムにおいては、管理者サーバ10の登録情報記憶部12aに、事業者の登録情報が記憶されており、事業者が事業者端末40から管理者サーバ10にアクセスすると、図2に示す事業者ログイン画面13が開くようになっている。
事業者ログイン画面13には、事業者のIDを入力する事業者ID入力欄13aと、事業者のユーザのIDを入力するユーザID入力欄13bと、パスワードを入力するパスワード入力欄13cと、入力内容を送信するログインボタン13dが設けられ、これらの入力欄にID及びパスワードを入力し、ログインボタン13dを選択すると、図3に示す作業選択画面14が開くようになっている。尚、ここでいうボタンの選択とは、例えばマウスにより画面上でボタンをクリックする操作をいう(以下同じ)。
作業選択画面14には、受注情報入力ボタン14aと、利用者ページ作成ボタン14bが設けられ、受注情報入力ボタン14aを選択すると、図4に示す受注情報入力画面15が開くようになっている。
受注情報入力画面15には、事業者管理用の受注番号を入力する受注番号入力欄15aと、利用者が利用者ページにアクセスするためのアクセスコードを入力するアクセスコード入力欄15bと、利用者名を入力する利用者名入力欄15cと、受注用画像を入力する受注用画像入力欄15dと、受注内容を入力する受注内容入力欄15eと、入力内容を確定するOKボタン15fが設けられ、各入力欄に受注に応じた情報が入力されるようになっている。受注用画像入力欄15dには、例えば事業者端末40に保存されている画像ファイルを選択することにより画像情報が入力され、受注内容入力欄15eには、受注内容を説明する文字情報が入力される。入力後、OKボタン15fを選択すると、受注情報が登録情報記憶部12aに記憶されるとともに、図5に示すように事業者ページ21の受注情報欄22に受注情報が表示されるようになっている。
事業者ページ21には、受注情報欄22に加え、事業者情報表示欄21aが設けられており、事業者情報表示欄21aには、事業者名、事業案内、イメージ画像等、事業者に関する情報が表示されている。
受注情報欄22は、受注番号を表示する受注番号表示欄22aと、受注用画像を表示する受注用画像表示欄22bと、受注内容を表示する受注内容表示欄22cとを一覧形式で表示するようになっており、受注番号表示欄22aには受注番号選択ボタン22dが一体に設けられている。この場合、受注用画像表示欄22bの受注用画像は事業者ページ21上で公開されるため、利用者から公開の許可を得た物の画像、或いは利用者の物が特定されないサンプルの画像が受注用画像として用いられる。
作業選択画面14において、利用者ページ作成ボタン14bを選択すると、図6に示す利用者ページ作成画面16が開くようになっている。
利用者ページ作成画面16には、事業者によるサービスの提供状況または物の製作状況を撮影した工程画像を入力する工程画像入力欄16aと、サービスの提供状況または物の製作状況に関するコメントを入力するコメント入力欄16bと、日付を入力する日付入力欄16cと、工程情報を追加する追加ボタン16dと、作成内容を確定するOKボタン16eが設けられている。工程画像入力欄16aには、例えば事業者端末40に保存されている画像ファイルを選択することにより画像情報が入力され、コメント入力欄16bには、サービスの提供状況または製品の製作状況を説明する文字情報が入力される。また、工程情報を追加する場合は、追加ボタン16dを選択すると、図7に示すように上記入力欄16a,16b,16cの下に新たな入力欄16a,16b,16cが追加され、前述と同様に工程画像、コメント及び日付が入力される。入力後、OKボタン16eを選択すると、図8に示す利用者ページ17が作成され、利用者ページ17は利用者ページ記憶部12bに記憶される。
利用者ページ17は、利用者ページ作成画面16の工程画像入力欄16aに入力された工程画像を表示する工程画像表示欄17aと、利用者ページ作成画面16のコメント入力欄16bに入力されたコメントを表示するコメント表示欄17bと、日付を表示する日付表示欄17cと、情報公開ページ作成用の工程画像を選択する工程画像選択ボタン17dとを時系列に一覧形式で表示するようになっている。また、工程画像表示欄17aには画像拡大ボタン17eが一体に設けられ、工程画像表示欄17a(画像拡大ボタン17e)を選択すると、工程画像が拡大表示されるようになっている。
前記情報利用システムにおいては、利用者が利用者端末40から事業者ページ21にアクセスし、受注情報欄22に表示されている利用者の受注番号に対応する受注番号選択ボタン22dを選択すると、図9に示す利用者ログイン画面18が開くようになっている。
利用者ログイン画面18には、受注番号を表示する受注番号表示欄18aと、アクセスコードを入力するアクセスコード入力欄18bと、利用者ページ17にログインするログインボタン18cが設けられており、受注番号表示欄18aの受注番号に対応するアクセスコードをアクセスコード入力欄18bに入力し、ログインボタン18cを選択すると、図8の利用者ページ17が開くようになっている。ここで、利用者ページ17に表示されている工程画像のうち、任意の工程画像の工程画像選択ボタン17dを選択すると、図10に示す情報公開ページ作成画面19が開くようになっている。
情報公開ページ作成画面19には、利用者ページ17の工程画像選択ボタン17dによって選択した工程情報の画像を表示する工程画像表示欄19aと、文字情報からなる任意の表題を入力する表題入力欄19bと、利用者ページ17のコメント入力欄16bのコメントを表示するコメント表示欄19cと、作成内容を確定するOKボタン19dが設けられ、コメント表示欄19cのコメントは任意に編集可能になっている。入力後、OKボタン19dを選択すると、図11に示す情報公開ページ70が作成され、情報公開ページ70は情報公開ページ記憶部12cに記憶される。この場合、情報公開ページ70に表示される工程画像は、利用者ページ記憶部12bの画像ファイルを利用者端末40に記憶せずに情報公開ページ記憶部12cに直接コピーすることによって作成される。
情報公開ページ70には、利用者ページ17で選択した工程情報の画像を拡大して表示する工程画像表示欄70aと、情報公開ページ作成画面19の表題入力欄19bに入力した表題を工程画像表示欄70aの上方に表示する表題表示欄70bと、情報公開ページ作成画面19で入力したコメントを工程画像表示欄70aの下方に表示するコメント表示欄70cと、情報公開ページ70の公開期限日を表示する公開期限表示欄70dと、事業者に関する情報を表示する事業者情報表示欄70eと、事業者ページ21にアクセスするためのリンクが関連付けられたリンクボタン70fが設けられている。リンクボタン70fは事業者情報表示欄70eと一体に設けられ、リンクボタン70fを選択すると、事業者ページ21が開くようになっている。工程画像表示欄70aには画像拡大ボタン70gが一体に設けられ、工程画像表示欄70a(画像拡大ボタン70g)を選択すると、工程画像が拡大表示されるようになっている。
また、情報公開ページ70には、情報公開ページ70にアクセスするためのリンクを含む投稿記事を作成する投稿記事作成ボタン70hが設けられ、投稿記事作成ボタン70hを選択すると、図12に示す投稿記事作成画面71が開くようになっている。
投稿記事作成画面71には、SNSユーザである本システムの利用者Aの写真等を表示する画像表示部71aと、SNSユーザの名前等の利用者情報を表示する利用者情報表示部71bと、情報公開ページ70の工程画像を表示する工程画像表示部71cと、情報公開ページ70の表題を表示する表題表示部71dと、情報公開ページ70のコメントを表示するコメント表示部71eと、投稿記事のコメントを入力するコメント入力欄71fが設けられ、コメント入力欄71fには任意の文字列が入力される。また、投稿記事作成画面71には投稿ボタン71gが設けられており、投稿記事作成画面71で投稿記事を作成した後、投稿ボタン71gを選択すると、図13に示すSNSページ31に投稿記事が投稿されるようになっている。即ち、投稿記事作成画面71で投稿記事を作成し、SNSページ31に投稿する機能は、例えばSNSが提供するプラグインを用いることによって設けることができ、この機能により、情報公開ページ70にインターネット1を介してアクセスするためのリンクを含むアクセス情報としての投稿記事をSNSのウェブページ31に公開するアクセス情報公開手段が構成されている。
SNSページ31は、SNSユーザである本システムの利用者Aの投稿記事を表示する第1の投稿記事表示部32と、第1の投稿記事表示部32の投稿記事に対する他のSNSユーザの投稿記事を表示する第2の投稿記事表示部33とからなり、第2の投稿記事表示部33は、他のSNSユーザである閲覧者B,C,Dの投稿ごとに作成されるようになっている。
第1の投稿記事表示部32には、SNSユーザの写真等を表示する画像表示部32aと、SNSユーザの名前等の利用者情報を表示する利用者情報表示部32bと、情報公開ページ70の工程画像(投稿記事作成画面71の工程画像表示部71cの工程画像)を表示する工程画像表示部32cと、情報公開ページ70の表題(投稿記事作成画面71の表題表示部71dの工程画像)を表示する表題表示部32dと、情報公開ページ70のコメント(投稿記事作成画面71のコメント表示部71eの工程画像)を表示する第1のコメント表示部32eと、投稿記事作成画面71のコメント入力欄71fに入力されたコメントを表示する第2のコメント表示部32fと、利用者Aの情報公開ページ70にアクセスするためのリンクが関連付けられたリンクボタン32gが設けられている。リンクボタン32gは工程画像表示部32c及び表題表示部32dと一体に設けられ、リンクボタン32gを選択すると、情報公開ページ70が開くようになっている。
第2の投稿記事表示部33には、SNSユーザの写真等を表示する画像表示部33aと、SNSユーザの名前等の利用者情報を表示する利用者情報表示部33bと、SNSユーザのコメントを表示するコメント表示部33cが設けられ、コメント表示部33cには、利用者Aによる第1の投稿記事表示部32の投稿記事に対するコメントなど、閲覧者B,C,Dによって入力されたコメントが表示されるようになっている。
ここで、図14を参照し、前記情報利用システムにおける事業者の作業の流れを説明する。まず、利用者から事業者に所定のサービスの提供または所定の物の製作の依頼があると(S1)、事業者は利用者ページ17を作成し(S2)、サービスの提供または物の製作を開始する(S3)。次に、利用者が事業者にサービスの提供を依頼した物のサービス提供状況に関する画像情報、または利用者が事業者に製作を依頼した物の製作状況に関する画像情報を含む工程情報を利用者ページ17に追加する場合は(S4)、例えばデジタルカメラやカメラ機能付き携帯端末機によって画像情報を取得し(S5)、新たな工程情報を追加することにより利用者ページ17を更新する(S6)。そして、前記ステップS4〜S6を、サービスの提供または物の製作が完了するまで繰り返す(S7)。
次に、図16及び図17を参照し、前記情報利用システムにおける利用者Aの利用の流れを説明する。まず、利用者Aは事業者に所定のサービスの提供または所定の物の製作の依頼をする(S10)。次に、利用者ページ17を閲覧し(S11)、利用者ページ17で工程画像及びコメントを閲覧することにより、サービスの提供状況または物の製作状況を確認する。利用者ページ17には利用者Aや利用者Aの物に関する情報が含まれる場合が多いため、利用者A以外によって利用者ページ17が閲覧されることはないが、利用者Aが自らの意思で利用者ページ17の任意の工程画像をSNSで他のSNSユーザに公開したい場合は(S12)、利用者ページ17から情報公開ページ70を作成し(S13)、投稿記事作成ボタン70h及び投稿ボタン71gを選択してSNSに投稿する(S14)。これにより、情報公開ページ70へのリンク(リンクボタン32g)を含む利用者Aの投稿記事がSNSページ31に投稿され、SNSページ31の利用者Aの投稿記事が特定または不特定の閲覧者B,C,Dによって閲覧者端末60から閲覧可能となる。
図17に示すように、利用者AによるSNSページ31の投稿記事を見た閲覧者B,C,Dは、例えば利用者AによるSNSページ31の投稿記事に興味や関心を抱いた場合、SNSページ31のリンクボタン32gを選択する。これにより、情報公開ページ70が開き、閲覧者B,C,Dによって情報公開ページ70が閲覧され、利用者ページ17の工程画像を含む情報が情報公開ページ70を通じて利用者Aと閲覧者B,C,Dとの間で共有される。
更に、情報公開ページ70を見た閲覧者B,C,Dは、事業者のサービスまたは製品に興味や関心を抱いた場合、情報公開ページ70における事業者ページ21へのリンクボタン70fを選択する。これにより、事業者ページ21が開き、閲覧者B,C,Dによって事業者ページ21が閲覧される。
事業者によって利用者ページ17に新たな工程情報が追加された場合、利用者Aはその工程情報の画像を含む新たな情報公開ページ70を作成し、前述と同様にSNSページ31に投稿することができる。
また、前記情報利用システムにおいては、情報公開ページ70が作成されると、公開期限設定処理部11cによって情報公開ページ70の公開期限が設定されるとともに、情報公開ページ70へのアクセス数に応じて情報公開ページ70の公開期限が延長されるようになっている。
以下、公開期限設定処理部11cの処理について、図18及び図19のフローチャートを参照して説明する。ここで、Dは日にち、D1 は公開期限日、dは公開日数、Nはアクセス数、N1 は公開を延長する延長目標アクセス数、N2 は公開延長した場合の追加アクセス数、mは同一のIPアドレスからアクセスがあった場合の調整カウント数、Tは前回のアクセスから同一のIPアドレスのアクセスがあるまでの経過時間であり、Nの初期値は「0」に設定され、N1は所定の初期値に設定されている。また、調整カウント数mは、所定の条件に基づいて0以上1以下の値m1 ,m2 ,m3 の何れにかに設定される。
まず、情報公開ページ70の作成日Dに公開日数dを加算して公開期限日D1 を設定し(S20)、公開期限日D1 を情報公開ページ70の公開期限表示欄70dに表示する(S21)。次に、情報公開ページ70へのアクセス(情報公開ページ70のリンクボタン32gの選択)があると(S22)、アクセス数Nが0よりも大きいか否かを判定し(S23)、アクセス数Nが0よりも大きくなければ(初回のアクセス時はN=0)、アクセス数Nに「1」を加算し(S24)、アクセス数N及びアクセス元のIPアドレスをアクセス情報記憶部12eに記憶する(S25,S26)。この後、アクセス数Nが延長目標アクセス数N1 に達したか否かを判定する(S27)。延長目標アクセス数N1 に達していなければ、その時点の判定日Dが公開期限日D1 に達しているか否かを判定し(S28)、公開期限日D1 に達していなければ、ステップS22に戻る。この後、ステップS23において、アクセス数Nが0よりも大きければ(2回目以降のアクセス時はN>0)、アクセス元のIPアドレスと同一のIPアドレスがアクセス情報記憶部12eに記憶されているIPアドレスの中に存在しているか否かを判定し(S29)、同一のIPアドレスが存在していなければ、ステップS24においてアクセス数Nに「1」を加算する。また、ステップS29において、アクセス元のIPアドレスと同一のIPアドレスがアクセス情報記憶部12eのIPアドレスの中に存在していた場合は、図19のフローチャートに示すサブプログラムによってカウント数を調整する(S30)。即ち、前回のアクセスから同一のIPアドレスのアクセスがあるまでの経過時間Tが所定時間T1 (例えば1分)以下の場合は(S40)、調整カウント数mを最も小さい値m1 (例えば0)とする(S41)。また、ステップS40において経過時間Tが所定時間T1 よりも長く、且つインターネットプロトコルがIPv6(Internet Protocol version 6)であれば(S42)、調整カウント数mをm1 よりも大きい値m2 (例えば0.5)とする(S43)。また、ステップS42においてインターネットプロトコルがIPv6でなかった場合(例えば、IPv4の場合)には、調整カウント数mをm2 よりも大きい値m3 (例えば0.8)とする(S44)。そして、このようにして調整した調整カウント数mをアクセス数Nに加算する(S31)。この後、ステップS27において、アクセス数Nが延長目標アクセス数N1 に達しておらず、ステップS28において、その時点の判定日Dが公開期限日D1 に達した場合には、その日が満了した時点で情報公開ページ70を情報公開ページ記憶部12cから削除し、情報公開ページ70の公開を終了する(S32)。また、ステップS28において、その時点の判定日Dが公開期限日D1 に達しておらず、ステップS27において、アクセス数Nが延長目標アクセス数N1 に達した場合には、公開期限日D1 に公開日数dを延長日数として加算するとともに(S33)、延長目標アクセス数N1 に追加アクセス数N2 を加算し(S34)、ステップS22に戻る。
例えば、図20に示すように、アクセス数Nが最初の公開期限日D1 に延長目標アクセス数N1 に達した場合は、情報公開ページ70の公開期限が公開日数dだけ延長され、アクセス数Nが2回目の公開期限日D1 においても延長目標アクセス数N1 +N2 に達した場合は、情報公開ページ70の公開期限が更に公開日数dだけ延長される。そして、アクセス数Nが3回目の公開期限日D1 において延長目標アクセス数N1 +N2
+N2 に達しなかった場合は、情報公開ページ70の公開が終了する。
このように、本実施形態の情報利用システムによれば、利用者Aが事業者に依頼したサービスの提供状況に関する画像情報または利用者Aが事業者に製作を依頼した物の製作状況に関する画像情報を含む利用者ページ17を作成し、利用者Aがインターネット1を介して利用者ページ17を閲覧できるようにしたので、利用者が事業者によるサービスの提供状況または物の製作状況を利用者ページ17によって確認することができる。これにより、例えば予定外のサービスや作業の発生を事前に確認することができるので、予定外のサービス等に対する要否の指示や費用の増加等に適切に対処することができる。更に、事業者側にとっても、サービスまたは作業の追加や変更に対して事前に利用者から了解を得ることができるので、利用者とのトラブルを未然に防止することができるという利点がある。この場合、事業者によって利用者ページ17に新たな工程情報が追加されると、電子メールで利用者Aに通知するようにすれば、利用者ページ17の新たな工程情報を利用者Aが速やかに確認することができる。
また、利用者ページ17で閲覧可能な画像情報を含む情報を利用者Aがインターネット1を介して特定または不特定の閲覧者に公開可能な情報公開ページ70を作成し、利用者Aの情報公開ページ70にインターネット1を介してアクセスするためのリンク(リンクボタン32g)を含むアクセス情報としての投稿記事を特定または不特定の閲覧者が閲覧可能なSNSページ31上に公開するようにしたので、利用者Aが閲覧可能な利用者ページ17の画像情報を利用者の意思によって容易にインターネット1上で公開することができ、事業者から利用者Aに提供される画像情報を有効に利用することができる。
即ち、利用者Aが利用者ページ17の画像情報を知人や不特定多数の閲覧者に公開することを望む場合には、利用者Aが情報公開ページ70を作成すると、利用者Aの情報公開ページ70にアクセス可能な投稿記事がSNSページ31上に公開されるので、SNSページ31の閲覧者が情報公開ページ70にアクセスすることにより、情報公開ページ70の画像情報を利用者Aと閲覧者との間で共有することができる。
また、利用者Aの情報公開ページ70に対して所定の公開期限を設定し、公開期限が到来すると情報公開ページ70の公開を終了するようにしたので、公開を終了した情報公開ページ70のデータを情報公開ページ記憶部12cから削除することができ、管理者サーバ10における情報公開ページ記憶部12cの容量を少なくすることができる。
この場合、公開期限までに情報公開ページ70へのアクセス数が所定のアクセス数以上になると、情報公開ページ70の公開期限を延長するようにしたので、アクセス数の多い情報公開ページ70の公開期間を長くすることができ、利用者Aへのサービスの向上を図ることができる。
更に、公開期限が延長された情報公開ページ70に対する所定の延長期間内のアクセス数が、延長期間に対して設定された所定のアクセス数以上になった場合は公開期限を更に延長し、延長期間に対して設定された所定のアクセス数よりも少なかった場合は情報公開ページ70の公開を終了するようにしたので、公開延長期間をアクセス数の変動に応じて的確に設定することができ、管理者サーバ10の記憶容量の確保とサービス性向上との両立を図る上で極めて効果的である。
また、情報公開ページ70に同一のIPアドレスからアクセスがあった場合には、アクセス数に加算するカウント数を0以上1以下の調整カウント数mとするようにしたので、例えば情報公開ページ70へのアクセス数を増やす目的で同一人がアクセスを繰り返した場合でも、情報公開ページ70の公開期間が適正になるようにアクセスカウント数を調整することができる。
この場合、前回のアクセスから同一のIPアドレスのアクセスがあるまでの経過時間Tが所定時間T1 以下の場合は、経過時間Tが時間T1 よりも長い場合よりも調整カウント数mを小さい値にするようにしたので、短時間に同一人がアクセスを繰り返した場合には、調整カウント数mをより小さくすることができ、アクセスカウントの適正化を図ることができる。
また、インターネットプロトコルがIPv6の場合は同一人(または同一機器)からのアクセスと判定できるが、IPv4の場合はIPアドレスが同一であっても同一人(または同一機器)とは限らないため、同一のIPアドレスからのアクセスがあっても、前記経過時間が所定時間よりも長い場合には、IPv6以外の場合の調整カウント数mをIPv6の場合の調整カウント数mよりも大きくすることにより、アクセスカウントの適正化を図ることができる。
また、前記実施形態では、同一のIPアドレスからアクセスがあった場合の調整カウント数mを予め0以上1以下の範囲の所定の値に設定しているが、アクセス数を増やす目的でなくとも、情報公開ページ70への関心が高い同一の閲覧者が複数回アクセスする場合もあるため、同一のIPアドレスからのアクセス数が多くなるにしたがって徐々に調整カウント数mの値を小さくするようにすれば、アクセスカウントの適正化を図ることができる。
更に、利用者ページ17の画像情報を利用者端末40に記憶せずに情報公開ページ70を作成するようにしたので、利用者端末40に画像ファイルが保存されることがなく、利用者端末40として記憶容量の少ない端末機を利用する場合に極めて有利である。
また、利用者端末40から任意に入力された文字情報を含む情報公開ページ70を作成するようにしたので、情報公開ページ70に画像だけでなくコメント等の文字情報を加えることができ、情報公開ページ70の利用価値を高めることができる。
また、事業者ページ21にアクセス可能なリンク(リンクボタン70f)を含む情報公開ページ70を作成するようにしたので、情報公開ページ70の閲覧者に対して事業者ページ21へのアクセスを促すことができる。これにより、例えば情報公開ページ70の画像情報等から事業者のサービスまたは製品に興味や関心を抱いた閲覧者が事業者ページ21にアクセスして事業者に関する情報を得ることができるので、事業者にとっては、閲覧者自身またはその知人等が新たな顧客となる機会を得ることができ、集客効果を高めることができる。
更に、利用者Aの情報公開ページ70へのリンクを含む投稿記事をSNSページ31に投稿するようにしたので、ソーシャルネットワーキングサービスの利便性を活用し、SNSユーザ間で情報公開ページ70の画像情報を速やかに共有することができ、事業者から利用者Aに提供される画像情報を、趣味や活動等の共通する知人や他のSNSユーザとの交流に利用することができる。
尚、前記実施形態では、情報公開ページ17にアクセス可能なアクセス情報と、事業者ページ21にアクセス可能なアクセス情報として、ページ上に設けたリンクボタン32g,70fを用いたものを示したが、アクセス先のURLを表示したり、或いはURL等の文字列や写真等の画像をクリックするリンクを設けるようにしてもよい。
以下、前記情報利用システムを用いた実施例1〜6を示す。尚、本発明の情報利用システムは、以下の実施例1〜6に限定されるものではなく、所定のサービスの提供または所定の物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立てを行う事業者であれば、実施例1〜6以外の事業者にも適用することができる。
前記情報利用システムを用いた実施例1として、車両整備工場を事業者とし、その利用者が車両整備工場に自動車の点検や修理等のサービスを依頼する例を示す。
車両整備工場では、新たな欠陥の有無、故障や破損の程度、消耗品の補充や部品の交換の必要性など、作業の依頼時には判明していなかった点について、実際に作業を開始してから新たな作業が必要になることも少なくない。このような場合、整備工場側の判断で追加作業を行う場合も多いが、利用者にとっては、事前に把握していない追加作業による費用の増加など、作業結果に対して不都合を生ずる場合がある。
本実施例1では、車両整備工場により、車両の点検や修理中の車両の全体または一部の画像、交換部品の画像、補充する消耗品の画像等、サービスの提供状況に関する画像情報を工程画像として含む利用者ページ17が作成される。利用者は、利用者ページ17の工程画像やコメントを見ることにより、点検や修理の進捗状況を画像で確認することができるとともに、新たな欠陥の有無、故障や破損の程度、消耗品の補充や部品の交換の必要性など、作業の依頼時には判明していなかった点も把握することができる。
これにより、利用者にとっては、例えば予定外の作業の発生を事前に確認することができるので、作業の必要性について判断することができ、作業の要否の指示や費用の増加等に適切に対処することができる。また、車両整備工場側にとっても、作業の追加や変更に対して事前に利用者から了解を得ることができるので、利用者とのトラブルを未然に防止することができるという利点がある。
また、利用者が車両整備工場に点検または修理を依頼している車両の画像を知人や不特定多数の閲覧者に公開することを望む場合には、公開したい画像を利用者ページ17から選択し、その画像情報を含む情報公開ページ70を作成する。
これにより、例えば自動車に興味のある閲覧者や自動車の構造に詳しい閲覧者等がSNSページ31から情報公開ページ70にアクセスすることにより、点検または修理中の車両の画像や交換部品の画像等を利用者と閲覧者との間で共有することができる。また、情報公開ページ70の画像を見た閲覧者が、車両整備工場の技術の高さを評価し、その車両整備工場への信頼が高まることにより、閲覧者からの新たな依頼の促進を図ることができる。
前記情報利用システムを用いた実施例2として、時計修理業者を事業者とし、その利用者が時計修理業者に時計の修理やメンテナンス等のサービスを依頼する例を示す。
時計修理業者は、時計の修理箇所を口頭で説明しても利用者が理解できない場合があるため、利用者との間で見積額に対する不満やトラブルが発生することがある。また、利用者にとっては、愛着のある時計がどのように修理されるのか知りたいという要望もある。
本実施例2では、時計修理業者により、分解した時計の画像、傷や破損個所の画像等、サービスの提供状況に関する画像情報を工程画像として含む利用者ページ17が作成される。利用者は、利用者ページ17の工程画像やコメントを見ることにより、修理やメンテナンスの進捗状況を画像で確認することができるとともに、修理前と修理後の外観の比較、故障や破損の程度、部品交換の必要性など、作業の依頼時には判明していなかった点も把握することができる。
これにより、利用者にとっては、例えば予定外の修理の発生を事前に確認することができるので、その必要性について判断することができ、時計修理業者への指示や費用の増加等に適切に対処することができる。また、時計修理業者側にとっても、預かった時計の外部状態や傷などを修理前に写真で残すことができるとともに、作業の追加や変更に対して事前に利用者から了解を得ることができるので、利用者とのトラブルを未然に防止することができるという利点がある。
また、利用者が時計修理業者に修理やメンテナンスを依頼している時計の画像を知人や不特定多数の閲覧者に公開することを望む場合には、公開したい画像を利用者ページ17から選択し、その画像情報を含む情報公開ページ70を作成する。
これにより、例えば時計に興味のある閲覧者や時計の構造に詳しい閲覧者等がSNSページ31から情報公開ページ70にアクセスすることにより、分解された時計の画像や直った時計の画像等を利用者と閲覧者との間で共有することができる。また、情報公開ページ70の画像を見た閲覧者が、時計修理業者の技術の高さを評価し、その時計修理業者への信頼が高まることにより、閲覧者からの新たな依頼の促進を図ることができる。
前記情報利用システムを用いた実施例3として、被服のプリント業者を事業者とし、その利用者が学校やクラブチーム、商品宣伝イベント等で着用するためのTシャツやトレーニングウェア等にチーム名やロゴ等を印刷するサービスを依頼する例を示す。
被服のプリント業者は、チーム名等をTシャツにプリントするための文字書体やデザイン仕様を、ファックス送信や電子メールへの画像添付など、各種通信手段を用いて利用者に提示しているが、プリント業者側のスタッフは、利用者の通信手段を確認した上で、それぞれの通信手段によりデザイン仕様を提示することが必要であり、プリント業者側にとっては対応の負担が大きくなっている。また、デザイン仕様の提示から決定までは、プリント業者と利用者との間で複数回のやり取りが行われるが、やり取りの履歴を電子的手段で一元管理することができないため、プリント業者側の担当者が専任で対応せざるを得なかった。このため、対応漏れの混乱による利用者からの不満が発生する場合もある。
本実施例3では、プリント業者により、デザイン仕様の提示から決定までの間に利用者とプリント業者との間でやり取りしたデザインの画像等、サービスの提供状況に関する画像情報を工程画像として含む利用者ページ17が作成される。利用者は、利用者ページ17の工程画像やコメントを見ることにより、デザインの修正や変更を画像で確認することができる。
これにより、利用者にとっては、修正や変更の指示や確認等のやり取りを容易に行うことができるので、オリジナルシャツ等の作成にあたり、そのデザイン仕様へのこだわりや、業者とのやり取りにおける対応に満足することができる。また、プリント業者にとっては、デザイン仕様を利用者ページ17の工程画像と説明文で利用者にインターネットを介して伝達することができるので、利用者ごとに異なる通信手段を用いた対応に追われることがなく、負担を軽減することができる。また、デザイン仕様の提示の履歴を利用者ページ17により時系列で一元管理することができるので、スタッフが非専任で対応することができる。更に、受注したシャツ等のプリントが完了して利用者に届いた後に、利用者との間にデザイン仕様に対する齟齬が生じた場合でも、利用者ページ17によるデザイン仕様の提示履歴をもとに問題解決を図ることができる。
また、利用者がプリント業者にプリントを依頼しているシャツ等のデザイン仕様の画像を知人や不特定多数の閲覧者に公開することを望む場合には、公開したい画像を利用者ページ17から選択し、その画像情報を含む情報公開ページ70を作成する。
これにより、例えば印刷を依頼したシャツを着用する閲覧者やプリントシャツの作成を検討している閲覧者等がSNSページ31から情報公開ページ70にアクセスすることにより、プリントを依頼しているシャツ等のデザイン仕様の画像を利用者と閲覧者との間で共有することができる。また、情報公開ページ70の画像を見た閲覧者が、プリント業者のサービス内容や対応の良さを評価し、そのプリント業者への信頼が高まることにより、閲覧者からの新たな依頼の促進を図ることができる。
前記情報利用システムを用いた実施例4として、ペットホテル等のペット預かり業者を事業者とし、その利用者がペット預かり業者にペットの預かりサービスを依頼する例を示す。
ペット預かり業者の利用者は、預けたペットが見えない状況にあるため、飼い主として不安やペットへの心配が高まることがある。このため、ペット預かり業者では、預けたペットの様子が気になる利用者から頻繁に問合せを受けることがある。また、ペット預かり業者は、預かったペットの異変に気付いた場合でも、異変の状況や措置を利用者に口頭で伝えたり、電子メールによる写真添付で断片的にしか伝えることができない。更に、ペット預かり業者のスタッフがペットへの対応の記録を時系列に記録しても、飼い主に随時伝える手段がなかった。
本実施例4では、ペット預かり業者により、預ったペットの画像や対応記録の画像等、サービスの提供状況に関する画像情報を工程画像として含む利用者ページ17が作成される。利用者は、利用者ページ17の工程画像やコメントを見ることにより、預けたペットの様子を確認することができる。
これにより、利用者にとっては、ペットの様子を画像によって確認することができるとともに、ペット預かり業者によるペットへの対応も画像で把握することができるので、安心してペットを預けておくことができ、ペット預かり業者の対応にも満足することができる。また、ペット預かり業者にとっては、預ったペットへの対応記録を利用者ページ17によって画像と文字説明でインターネットを介して随時伝えることができるので、例えば異変が生じた場合の対応について、異変の状況の画像を見た利用者に判断を仰ぐことができ、利用者から適切な指示を受けることができる。更に、ペット預かり業者が利用者にペットを引き渡した後にペットに異変が生じた場合でも、利用者ページ17によるペットへの対応履歴をもとに問題解決を図ることができる。
また、利用者がペット預かり業者に預けたペットの画像を知人や不特定多数の閲覧者に公開することを望む場合には、公開したい画像を利用者ページ17から選択し、その画像情報を含む情報公開ページ70を作成する。
これにより、例えばペット仲間の閲覧者や他のペット愛好家の閲覧者等がSNSページ31から情報公開ページ70にアクセスすることにより、利用者がペット預かり業者に預けたペットの画像等を利用者と閲覧者との間で共有することができる。また、情報公開ページ70の画像を見た閲覧者が、ペット預かり業者のサービス内容や対応の良さを評価し、そのペット預かり業者への信頼が高まることにより、閲覧者からの新たな依頼の促進を図ることができる。
前記情報利用システムを用いた実施例5として、注文家具製作業者を事業者とし、その利用者が注文家具の製作を依頼する例を示す。
注文家具製作業者の利用者は、注文家具の製作を依頼する場合、家具の設置場所に対する大きさの指定をするが、引き出し等の細部の寸法指定がない場合には、完成品の全体サイズは指定通りであっても、細部の寸法が利用者の意にそぐわない場合があり、注文家具製作業者との間でトラブルになることがある。また、利用する素材種別の選定判断や、流木などの一品物の素材選択は、業者側に委ねられており、利用者が素材の選択に関与することは困難であった。更に、注文家具は、依頼してから完成まで長期間を要する場合が多く、利用者からの進捗状況に対する問合せも多かった。
本実施例5では、注文家具製作業者により、製作中の注文家具の画像、細部の寸法を提示した画像、素材の画像等、注文家具の製作状況に関する画像情報を工程画像として含む利用者ページ17が作成される。利用者は、利用者ページ17の工程画像やコメントを見ることにより、製作の進捗状況、細部の寸法、素材等を確認することができる。
これにより、利用者にとっては、製作の進捗状況を利用者ページ17によって確認することができるので、注文家具が完成する時期を容易に把握することができるとともに、細部の寸法や素材についても利用者ページ17で確認しながら業者に指示することができるので、思い通りの注文家具を製作させることができる。また、注文家具製作業者にとっては、細部の詳細な寸法や使用する素材の選択肢を利用者ページ17によって利用者に提示することができるので、完成品に対する利用者の満足度を高めることができる。また、利用者ページ17によって進捗状況を利用者に提示することができるので、注文家具の完成を待っている利用者の不安を取り除くことができるとともに、進捗状況に関する利用者からの問合せが減り、製作作業に集中することができる。
また、利用者が注文家具製作業者に依頼した注文家具の製作状況の画像を知人や不特定多数の閲覧者に公開することを望む場合には、公開したい画像を利用者ページ17から選択し、その画像情報を含む情報公開ページ70を作成する。
これにより、例えば注文家具に興味のある閲覧者等がSNSページ31から情報公開ページ70にアクセスすることにより、製作中の注文家具の画像や素材の画像等を利用者と閲覧者との間で共有することができる。また、情報公開ページ70の画像を見た閲覧者が、注文家具製作業者の技術の高さや品質の良さなどを評価し、その注文家具製作業者への信頼が高まることにより、閲覧者からの新たな依頼の促進を図ることができる。
前記情報利用システムを用いた実施例6として、注文住宅の施工管理を行う注文住宅工務店を事業者とし、その利用者が注文住宅の建設を依頼する例を示す。
注文住宅工務店では、建物の基礎や屋根、大黒柱、壁内の断熱材、配管設備等について、注文住宅を依頼した利用者から注文住宅の完成後に問い合わせを受ける場合があるが、完成後では目視確認ができない部分については、欠陥の有無についての的確な回答をすることができなかった。また、注文住宅は、大工、土木業者、左官業者、水道配管、ガス配管、電気配線、畳業者、建具、システムキッチン搬入業者など、多数の業者により建築が行われるため、注文住宅工務店では、それぞれの進捗管理や詳細な作業内容までを常に記録しておくことは困難である。更に、注文住宅は、依頼してから完成まで長期間を要する場合が多く、利用者からの工事の進捗状況に対する問合せも多かった。
本実施例6では、注文住宅工務店により、建設中の注文住宅の画像、完成後は目視できない部分の画像等、注文住宅の製作状況に関する画像情報を工程画像として含む利用者ページ17が作成される。利用者は、利用者ページ17の工程画像やコメントを見ることにより、工事の進捗状況、完成後は目視できない部分等を確認することができる。
これにより、利用者にとっては、建築現場を訪れることなく利用者ページ17によって工事の進捗状況を確認することができるので、注文住宅が完成する時期を容易に把握することができるとともに、完成後に目視できない部分についても利用者ページ17で確認しながら業者に問い合わせをすることができるので、欠陥がないかを完成前に確認することができる。また、注文住宅工務店にとっては、各業者の作業内容の画像とコメントを利用者ページ17に時系列に記録することにより、注文住宅の建設状況を確認することができる。また、利用者ページ17によって工事の進捗状況を利用者に提示することができるので、注文家具の完成を待っている利用者の不安を取り除くことができるとともに、進捗状況に関する利用者からの問合せが減り、工事に集中することができる。
また、利用者が注文住宅工務店に依頼した注文住宅の建設状況の画像を知人や不特定多数の閲覧者に公開することを望む場合には、公開したい画像を利用者ページ17から選択し、その画像情報を含む情報公開ページ70を作成する。
これにより、例えば利用者が注文住宅の建設を注文住宅工務店に依頼したことを知っている友人等の閲覧者や注文住宅に興味のある閲覧者等がSNSページ31から情報公開ページ70にアクセスすることにより、建設中の注文住宅の画像や完成後に目視できない部分の画像等を利用者と閲覧者との間で共有することができる。また、情報公開ページ70の画像を見た閲覧者が、注文住宅工務店の技術の高さや工事の質の良さなどを評価し、その注文住宅工務店への信頼が高まることにより、閲覧者からの新たな依頼の促進を図ることができる。
1…インターネット、10…管理者サーバ、11a…利用者ページ作成処理部、11b…情報公開ページ作成処理部、11c…公開期限設定処理部、17…利用者ページ、20…事業者サーバ、21…事業者ページ、30…SNSサーバ、31…SNSページ、32g…リンクボタン、40…利用者端末、50…事業者端末、60…閲覧者端末、70…情報公開ページ、70f…リンクボタン、71…投稿記事作成画面。

Claims (8)

  1. 利用者からの依頼を受けて、所定のサービスの提供または所定の物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立てを行う事業者から利用者に提供される情報を利用するための情報利用システムにおいて、
    前記事業者の事業者端末から入力され前記サービスの提供の工程または前記物の製作、製造、生産、建設若しくは組み立ての工程に関する工程画像を含む工程情報から、利用者の閲覧用の利用者ページを作成して第1の記憶手段に記憶し、当該利用者ページをインターネットを介して利用者の端末から閲覧可能にする利用者ページ作成手段と、
    利用者の端末からの指示に基づき、前記利用者ページに含まれる工程情報から特定または不特定の閲覧者に公開するための情報公開ページを作成して第2の記憶手段に記憶し、当該情報公開ページをインターネットを介して特定または不特定の閲覧者の端末から閲覧可能にする情報公開ページ作成手段と、
    情報公開ページにインターネットを介してアクセスするためのリンクを含む投稿記事を作成し、ソーシャルネットワーキングサービスのサーバに当該投稿記事を投稿する投稿記事作成手段とを備え、
    前記情報公開ページ作成手段によって作成される情報公開ページには事業者のウェブページにアクセスするためのリンクが含まれる
    ことを特徴とする情報利用システム。
  2. 前記情報公開ページ作成手段は、利用者ページに表示される工程情報に含まれる複数の工程画像から情報公開用の工程画像を利用者の端末から選択させ、利用者の端末によって選択された工程画像を含む情報公開ページを作成する
    ことを特徴とする請求項1記載の情報利用システム。
  3. 前記情報公開ページ作成手段は、前記工程画像を利用者の端末に記憶させることなく第1の記憶手段から第2の記憶手段にコピーして情報公開ページを作成する
    ことを特徴とする請求項2記載の情報利用システム。
  4. 前記情報公開ページ作成手段は、利用者の端末から任意に入力された文字情報を含む情報公開ページを作成する
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の情報利用システム。
  5. 前記情報公開ページ作成手段によって作成された情報公開ページに対して所定の公開期限を設定する公開期限設定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の情報利用システム。
  6. 前記公開期限設定手段によって設定された公開期限までに情報公開ページへのアクセス数が所定のアクセス数以上になると公開期限を延長する公開期限延長手段を備えた
    ことを特徴とする請求項記載の情報利用システム。
  7. 前記公開期限延長手段を、公開期限が延長された情報公開ページに対する所定の延長期間内のアクセス数が、延長期間に対して設定された所定のアクセス数以上になった場合は公開期限を更に延長し、延長期間に対して設定された所定のアクセス数よりも少なかった場合は情報公開ページの公開を終了するように構成した
    ことを特徴とする請求項記載の情報利用システム。
  8. 前記情報公開ページ公開手段によって公開された情報公開ページに同一のIPアドレスからアクセスがあった場合に、アクセス数に加算するカウント数を0以上1以下のカウント数とするアクセスカウント調整手段を備えた
    ことを特徴とする請求項5、6または7記載の情報利用システム。
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