JP2004114891A - 自動車整備支援システム、自動車整備支援サーバ、自動車整備支援方法及び自動車整備支援プログラム - Google Patents
自動車整備支援システム、自動車整備支援サーバ、自動車整備支援方法及び自動車整備支援プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】自動車のユーザがその自動車の整備をサービス店舗に依頼する場合に、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備の要否を適切に判断し得るようにする。
【解決手段】サービススタッフが入力した整備要否と、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所について撮像した実画像とから、ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成し、この整備内容説明画面をユーザに通信回線を介して提示するとともに、その整備内容説明画面を作成する際、ユーザが上記整備必要箇所の整備要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加する。
【選択図】 図1
【解決手段】サービススタッフが入力した整備要否と、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所について撮像した実画像とから、ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成し、この整備内容説明画面をユーザに通信回線を介して提示するとともに、その整備内容説明画面を作成する際、ユーザが上記整備必要箇所の整備要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にするための自動車整備支援システム、自動車整備支援サーバ、自動車整備支援方法及び自動車整備支援プログラムに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のユーザがその自動車の整備をサービス店舗(修理工場等を含む)に依頼する場合、そのユーザは、サービス店舗に自動車を入庫してそのサービススタッフに自動車を点検してもらい、その点検後に、サービススタッフとの立ち会いの場で整備内容(部品交換、調整、修理等)の説明を受けてその整備内容を把握確認した上でその整備の要否を判断し、しかる後に、整備が必要であると判断した箇所の整備を実際に依頼することになる。
【0003】
このようにサービス店舗においてユーザが整備内容を確認するようなシステムとしては、従来、サービス店舗の待合所にプリンタを設けておき、サービススタッフによる点検結果に基づく整備内容や見積書をそのプリンタから出力させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、撮像装置、音声指示装置及び見積書出力プリンタを備えた情報処理装置を設置したガソリンスタンドと並設されたサービスステーションにおいてユーザが上記撮像装置により撮像した自動車の実画像を、遠隔地の修理工場に送信して修理見積を行ってもらうようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−127877号公報
【特許文献2】
特開2002−73852号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のように、ユーザがサービス店舗における立ち会いの場で整備内容を把握確認してその整備の要否を判断するためには、その立ち会い時にユーザ自身がそのサービス店舗に居ておく必要があり、ユーザにとっては場所的な制約が生じるという問題がある。このことは、上記特許文献1のものでも同じであるとともに、この特許文献1では、ユーザが整備内容を印刷物で確認するようになっているため、その整備内容を確実に把握することが困難になるという新たな問題が生じる。
【0007】
一方、上記特許文献2では、ユーザはサービス店舗まで行かなくて済むものの、サービススタッフに自動車を直接点検してもらうことはできず、整備内容の信頼性が低いという問題があるとともに、整備内容を印刷物か又はサービススタッフの音声による説明によって確認するようになっているため、特許文献1と同様に、ユーザが整備内容を確実に把握することが困難な場合がある。
【0008】
そこで、サービススタッフが、整備が必要と判断した箇所の現状がユーザによく分かるように、その箇所の実画像を撮像して、その実画像を通信回線を介してユーザに提示するようにすることが考えられる。こうすれば、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を確実に把握することができるようになる。
【0009】
しかしながら、ユーザは、そのような実画像を見るだけでは、その撮像された箇所(つまりサービススタッフが整備が必要と判断した箇所)を実際に整備すべきか否かを適切に判断することが困難な場合がある。すなわち、ユーザには整備内容として実画像が提供されるが、その整備内容についてはサービススタッフの提案という位置づけであるため、ユーザはその実画像に基づいて最終的な整備の要否を判断することになる。その際、そのような実画像だけでは、ユーザが、実際に整備をすべき状況であるのかそうでない状況であるのかを判断するための情報に欠けることになり、改良の余地がある。
【0010】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車のユーザがその自動車の整備をサービス店舗に依頼する場合に、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備の要否を適切に判断し得るようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像に加えて、ユーザがその整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報をユーザに提示するようにした。
【0012】
具体的には、請求項1の発明では、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にするための自動車整備支援システムを対象とする。
【0013】
そして、上記サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成手段と、上記ユーザに、上記画面作成手段により作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示手段とを備え、上記画面作成手段は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するように構成されているものとする。
【0014】
上記の構成により、サービススタッフが、ユーザの自動車を点検してその点検結果に基づいて該自動車の整備(部品交換、調整、修理等)の要否を各点検項目毎に判断して入力するとともに、整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像すると、その整備要否及び実画像からユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面が作成され、この整備内容説明画面がユーザに提示される。したがって、ユーザはこの整備内容説明画面の実画像等を見ることにより、サービススタッフと直接立ち会っていなくても整備内容を十分に把握することができる。また、上記整備内容説明画面には、ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報が含まれているので、ユーザは上記実画像を見ながらその参考情報を参照することで、整備内容をより一層確実に把握することができるとともに、整備必要箇所を実際に整備すべきか否かを容易にかつ適切に判断することができる。よって、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備必要箇所の整備要否を容易にかつ適切に判断することができるようになる。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、参考情報は、整備必要箇所について整備が必要な場合と不要な場合との比較情報であるものとする。
【0016】
このことにより、ユーザは、実画像に撮像されたものを比較情報と対比することで、整備要否を容易にかつ適切に判断することができる。
【0017】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、参考情報は、整備必要箇所について整備をしなかった場合に発生する事象情報であるものとする。
【0018】
このことで、ユーザは、整備必要箇所の整備の必要性等をよく理解することができ、整備要否を容易にかつ適切に判断することができる。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、参考情報は、整備必要箇所についてパーツの名称及び形状が分かる情報であるものとする。
【0020】
こうすることで、ユーザは、パーツの名称及び形状が分かる情報(例えばパーツカタログや整備書に記載された情報)により、実画像に撮像されたものがどのようなパーツであるかが分かり、そのパーツの機能説明等と併せてユーザに提示することで、その整備必要箇所の整備の必要性等をよく理解することができ、整備要否を容易にかつ適切に判断することができる。
【0021】
請求項5の発明は、自動車のユーザが操作するユーザ端末と、該自動車を点検・整備するサービススタッフが操作するサービススタッフ用端末とがそれぞれ通信回線を介して接続されていて、上記自動車に関して上記サービススタッフによる点検結果に基づく整備内容を上記ユーザ端末に通信回線を介して送信することで、上記ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援サーバの発明である。
【0022】
そして、この発明では、上記サービススタッフに対し、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて上記サービススタッフ用端末に入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成手段と、上記ユーザ端末に、上記画面作成手段により作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示手段とを備え、上記画面作成手段は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するように構成されているものとする。
【0023】
請求項6の発明は、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にするための自動車整備支援方法の発明である。
【0024】
そして、この発明では、上記サービススタッフが、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断して入力する入力ステップと、上記サービススタッフが、整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像する撮像ステップと、上記入力ステップで入力された整備要否及び上記撮像ステップで撮像された実画像から、上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成ステップと、上記ユーザに、上記画面作成ステップで作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示ステップとを含み、上記画面作成ステップは、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するステップであるものとする。
【0025】
請求項7の発明は、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援装置を制御するための自動車整備支援プログラムの発明である。
【0026】
そして、この発明の自動車整備支援プログラムは、上記自動車整備支援装置に対して、上記サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成処理と、上記ユーザに、上記画面作成処理で作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示処理とを実行させるようになっており、上記画面作成処理は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成する処理であるものとする。
【0027】
これら請求項5〜7の発明により、請求項1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動車整備支援システムの概略構成を示し、この自動車整備支援システムは、自動車のユーザが操作するユーザ端末1と、該自動車を点検・整備するサービススタッフが操作するサービススタッフ用端末2と、これらユーザ端末1とサービススタッフ用端末2とが、インターネット(ネットワーク)等の通信回線を介してそれぞれ接続された自動車整備支援サーバ5とを備えている。
【0029】
上記ユーザ端末1は、この実施形態では、ユーザの自宅等に設置されたパーソナルコンピュータとしているが、ユーザが携帯する携帯電話や携帯情報端末(PDA)等であってもよい。また、同様に、上記サービススタッフ用端末2も、自動車の点検・整備を行うサービス店舗(修理工場等も含む)に設置されたパーソナルコンピュータとしているが、サービススタッフが携帯する携帯電話や携帯情報端末等であってもよい。
【0030】
上記自動車整備支援サーバ5は、上記サービス店舗に設置されたサーバコンピュータであって、図2に示すように、各種信号の制御処理を行うCPU21を備えており、このCPU21には、上記ユーザ端末1及びサービススタッフ用端末2と通信を行うための通信インターフェース22と、この自動車整備支援サーバ5を制御するための自動車整備支援プログラム等を記録したROM23(記録媒体)と、各種情報を記憶するメモリ24と、サービススタッフがユーザの自動車を点検項目毎に点検してその点検結果に基づいて整備(部品交換、調整、修理等)をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像するためのカメラ25(撮像手段)と、各種情報を記憶したデータベース26とが信号の授受可能に接続されている。尚、この自動車整備支援サーバ5は、上記サービス店舗に設置されたものであるが、そのサービス店舗の外部において他の運用者によって運営されるものであってもよい。
【0031】
上記データベース26には、サービススタッフが点検すべき点検項目及びその点検方法等の詳細内容が記憶されているとともに、ユーザに通信回線を介して整備内容を伝達説明する際にユーザ端末1に表示させる表示画面(後述の整備内容説明画面)を作成するためのテンプレートが各点検項目毎に予め記憶されている。この各点検項目毎のテンプレートには、ユーザが当該点検項目について整備の要否を入力するための選択スイッチや、ユーザがその選択を行うための参考情報等が含まれている。尚、上記テンプレートは、1つの点検項目について複数種類記憶されている。つまり、ユーザの自動車に関する知識レベルに応じて上記整備要否選択判断のための参考情報を異ならせたものが複数種類記憶されている。
【0032】
一方、上記ユーザ端末1は、図3に示すように、各種信号の制御処理を行うCPU31を備えており、このCPU31には、各種情報を表示するディスプレイ33と、ユーザが操作する操作スイッチ34と、上記自動車整備支援サーバ5の通信インターフェース22との間で信号の送受信を行う通信装置35と、このユーザ端末1を制御するためのプログラム等を記録したROM36と、各種情報等を一時的に記憶するRAM37とが信号の授受可能に接続されている。
【0033】
また、上記サービススタッフ用端末2は、図4に示すように、上記ユーザ端末1と同様に、各種信号の制御処理を行うCPU41を備えており、このCPU41には、ディスプレイ43と、サービススタッフが操作する操作スイッチ44と、上記自動車整備支援サーバ5の通信インターフェース22との間で信号の送受信を行う通信装置45と、このサービススタッフ用端末2を制御するためのプログラム等を記録したROM46と、各種情報等を一時的に記憶するRAM47とが信号の授受可能に接続されている。
【0034】
上記自動車整備支援サーバ5のCPU21は、上記自動車整備支援プログラムによって、後述の如く、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする。すなわち、このCPU21は、上記サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を上記カメラ25により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成して、この整備内容説明画面をユーザに提示するようにする。したがって、上記自動車整備支援サーバ5は、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援装置を構成する。尚、上記整備内容説明画面を作成するためのテンプレートには、ユーザが整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報が含まれているので、上記整備内容説明画面は、上記サービススタッフにより入力された整備要否及び撮像された整備必要箇所の実画像に上記参考情報が付加されて作成されることになる。
【0035】
上記CPU21の具体的な処理を、図5のフローチャートに基づいて説明すると、最初のステップS1で、点検支援処理を実行し、次のステップS2で、ユーザ端末1(ユーザによって指定された宛先)に点検完了メールを送信し、次のステップS3で、点検結果の閲覧及び整備内容指示処理を実行し、しかる後にリターンする。尚、上記点検完了メールは、ユーザへの上記整備内容説明画面の閲覧許可通知であって、URLが添付されており、後述の如く、ユーザはこのURLへのアクセス操作により、点検結果の閲覧及び整備内容指示処理が実行されて、上記整備内容説明画面を閲覧することが可能になる。
【0036】
次いで、上記ステップS1における点検支援処理の詳細を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
すなわち、ステップS11では、サービススタッフによる点検開始の操作が有ったか否かを判定し(サービススタッフは自動車の点検を開始するとき、サービススタッフ用端末2の操作スイッチ44により所定の操作を行うようになっており、この操作が有ったか否かを判定する)、この判定がNOであるときには、そのままこの点検支援処理を終了する一方、判定がYESであるときには、ステップS12に進む。
【0038】
上記ステップS12では、サービススタッフ用端末2のディスプレイ43に、各点検項目(その点検方法等の詳細内容を含む)とその点検結果を入力させるための入力スイッチとを含む点検項目画面を順次表示させる。例えば図8に示すように、エンジンオイルに関する点検項目画面では、エンジンオイルの色の見方や、交換が必要な場合と不要な場合との色比較したもの等を表示させた状態で、その色によってエンジンオイルを交換すべきか否か(整備が必要か否か)をサービススタッフに判断させ、サービススタッフが交換する必要がないと判断した場合には、上記入力スイッチとしての「OK」ボタンを、交換が必要であると判断した場合には、入力スイッチとしての「NG」ボタンを、必ずしも交換する必要はないが、どちらかいえば交換が望ましい場合には、上記入力スイッチとしての「画像」ボタンをそれぞれクリック操作させることで、点検結果を入力させる。また、必要に応じて「コメント欄」にコメントを入力させる。尚、サービススタッフが「次へ」ボタンをクリック操作すると、次の点検項目に移り、「前へ」ボタンをクリック操作すると、前回に点検結果を入力した点検項目に戻って点検結果を再入力することができる。
【0039】
次のステップS13では、現在サービススタッフ用端末2に表示中の点検項目について点検結果が入力されたか否かを判定し、この判定がNOであるときには、この点検結果の入力がなされるまでステップS13の処理を繰り返し、点検結果が入力されて判定がYESになると、ステップS14に進む。
【0040】
上記ステップS14では、「NG」ボタン又は「画像」ボタンの操作が有ったか否かを判定し、この判定がNOであるときには、ステップS16に進む一方、判定がYESであるときには、ステップS15に進んで、サービススタッフに、当該点検箇所(つまり、点検結果に基づいて整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した箇所(整備必要箇所))の実画像をカメラ25により撮像させて、その実画像を入手する。尚、上記実画像は、整備必要箇所が自動車のどの位置にあり、ユーザに何故整備が必要であるかが理解できるようなものにする。例えばエンジンオイルの場合、自動車全体を撮像した後にボンネットを開けてオイルレベルゲージの箇所が拡大されるように撮像範囲を狭めていき、そのオイルレベルゲージを抜いてエンジンオイルの色が分かるようにする。このような画像を撮像させるために、図8の例のように、サービススタッフ端末2には、当該点検箇所の実画像の撮像方法等を表示させる。
【0041】
上記ステップS16では、上記点検結果の入力データ及び入手した実画像をメモリ24に記憶し、次のステップS17では、サービススタッフが全ての点検項目について点検結果を入力したか、又は「終了」ボタンをクリック操作したか否かを判定し、この判定がNOであるときには、ステップS12に戻る一方、判定がYESであるときには、この点検支援処理を終了する。
【0042】
次のステップS18では、点検結果の入力として「NG」ボタン又は「画像」ボタンが操作された点検項目(整備必要箇所)をメモリ24から読み出し、次のステップS19で、上記ステップS18で読み出された点検項目(整備必要箇所)に対応するテンプレート(当該ユーザの知識レベルに応じたテンプレート)をデータベース26から読み出す。
【0043】
次のステップS20では、上記ステップS19で読み出したテンプレートと、上記ステップS16でメモリ24に記憶した点検結果の入力データと、同じくステップS16でメモリ24に記憶した実画像とから整備内容説明画面を作成し、次のステップS21で、その整備内容説明画面をメモリ24に記憶して、しかる後にこの点検支援処理を終了する。
【0044】
次に、上記ステップS4における点検結果の閲覧及び整備内容指示処理の詳細を図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0045】
すなわち、ステップS31では、上記ステップS2でユーザに送信した点検完了メールに添付したURLへのアクセス(閲覧要求)が有ったか否かを判定し、この判定がNOであるときには、そのままこの処理を終了する一方、判定がYESであるときには、ステップS32に進んで、上記ステップS21でメモリ24に記憶した整備内容説明画面を読み出して、ユーザ端末1に、その整備内容説明画面を提示する。
【0046】
上記整備内容説明画面の一例を図9及び図10に示す。この例では、最初に図9に示すような第1整備内容説明画面をユーザ端末1に表示させる。この第1整備内容説明画面には、各点検項目についてサービススタッフによる整備の要否と簡単な説明(上述の如くユーザの知識レベルに応じた説明内容になっているが、ユーザは、「説明レベル変更」ボタンの操作により、その説明内容を変更することができる)と見積価格とが表示され、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目においては、ユーザが当該点検項目に対応する整備必要箇所について整備の要否を入力するための選択スイッチ(「整備する」ボタン(整備を選択する場合に操作するスイッチ)及び「整備しない」ボタン(非整備を選択する場合に操作するスイッチ))、「詳細」ボタン、当該点検項目の整備費用等が表示される。尚、上記見積価格は、選択スイッチを操作する前においては、整備するものとした値が表示されており、ユーザが整備をしないことを選択(「整備しない」ボタンを操作)した場合には、当該点検項目の整備費用が差し引かれて見積価格が修正表示される。
【0047】
そして、上記「詳細」ボタンがユーザにより操作されたときには、当該点検項目に関して図10に示すような第2整備内容説明画面(同図例ではエンジンオイルに関するもの)をユーザ端末1に表示させる。この第2整備内容説明画面には、当該点検項目(整備必要箇所)に関してサービススタッフにより撮像された実画像、ユーザが整備要否を判断するための参考情報、サービススタッフが点検項目画面の「コメント欄」に入力したコメント、上記第1整備内容説明画面と同じ選択スイッチ等が表示される。尚、上記ユーザが整備要否を判断するための参考情報は、ユーザの知識レベルに応じたものとなっているが、ユーザは、「説明レベル変更」ボタンの操作により、その内容を変更することができる。
【0048】
上記参考情報は、整備必要箇所について整備が必要な場合と不要な場合との比較情報、整備必要箇所について整備をしなかった場合に発生する事象情報、整備必要箇所についてパーツの名称及び形状が分かる情報、そのパーツの機能説明情報等である。上記比較情報としては、例えばブレーキのパッドに関しては、図11に示すように、パッドの残量が殆どなくて交換(整備)が必要な場合と、パッドの残量がかなり多くて交換が不要な場合とを画像やイラスト等で比較したものとし、エンジンオイルに関しては、交換が必要な場合と不要な場合とを色見本により比較したものとし、実画像に撮像されたものと対比可能なものとしておく。また、パーツの名称及び形状が分かる情報としては、パーツカタログや整備書に記載された情報とする。例えば、実画像に対応した整備必要箇所がパッドの場合には、図12に示すように、整備書のブレーキに関する項目に記載された情報とする。
【0049】
次のステップS33では、ユーザが選択スイッチにより整備又は非整備の選択を行ったか否かを判定し、この判定がNOであるときには、ステップS36に進む一方、判定がYESであるときには、ステップS34に進む。
【0050】
上記ステップS34では、その選択内容(整備要否)をユーザ端末1より受信してメモり24に記憶し、次のステップS35で、見積価格の表示を修正し、しかる後にステップS36に進む。
【0051】
上記ステップS36では、全整備必要箇所について整備又は非整備の選択がなされたか否か、又は第1整備内容説明画面に表示された「終了」ボタンが操作されたか否かを判定し、この判定がNOであるときには、ステップS32に戻る一方、判定がYESであるときには、ステップS37に進む。
【0052】
上記ステップS37では、上記各整備必要箇所の選択内容に基づいて、当該自動車の点検・整備に関する見積書を作成して、この見積書をユーザ端末1に送信する。
【0053】
次のステップS38では、上記各整備必要箇所の選択内容に基づいて、当該自動車に関してサービススタッフに対する整備指示書を作成して、この整備指示書をサービススタッフ用端末2に送信する。
【0054】
次のステップS39では、上記各整備必要箇所の選択内容に基づいて、当該自動車の点検・整備に関する請求書又は領収書を作成して、この請求書又は領収書をサービススタッフ用端末2に送信し、しかる後にこの処理を終了する。
【0055】
次に、上記自動車整備支援サーバ5のCPU21における処理動作による作用を説明する。
【0056】
ユーザの自動車がサービス店舗に入庫されて、そのサービス店舗のサービススタッフがその自動車を点検しようとする際に、サービススタッフ用端末2の操作スイッチ44により点検開始の操作を行うと、サービススタッフ用端末2のディスプレイ43に、点検項目とその点検結果を入力させるための入力スイッチとを含む点検項目画面が順次表示される。サービススタッフは各点検項目毎に点検結果をサービススタッフ用端末2に入力し、或る点検項目の点検結果の入力として「NG」ボタン又は「画像」ボタンを操作すると、サービススタッフに当該点検項目に対応する箇所(整備必要箇所)の実画像をカメラ25により撮像させて、その実画像を入手し、点検結果の入力データと入手した実画像とをメモリ24に記憶しておく。
【0057】
そして、サービススタッフが全ての点検項目について点検結果を入力すると、整備必要箇所に対応するテンプレートをデータベース26から読み出し、このテンプレートと上記点検結果の入力データと上記実画像とから整備内容説明画面を作成し、この整備内容説明画面をメモリ24に記憶しておく。
【0058】
その後、ユーザに点検完了メール(閲覧許可通知)を送信し、このユーザが、いつでも好きな時間にその点検完了メールに添付したURLへアクセスする(閲覧要求を行う)と、点検結果の閲覧及び整備内容指示処理が実行され、これにより、ユーザは、上記サービススタッフによる点検結果に基づく整備内容を遠隔で確認することが可能になる。すなわち、ユーザ端末1に上記整備内容説明画面が送信提示されて、ユーザは、サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像や、その整備必要箇所についてユーザが整備要否を判断するための参考情報等を見ることができる。例えば、サービススタッフがブレーキのパッドの残量がかなり少なくて交換が必要であると判断した場合において、実画像を撮像する際、自動車全体を撮像した後にタイヤを外してブレーキ部分が拡大されるように撮像範囲を狭めていき、最終的にブレーキのパッドを撮像することになるが、この撮像されたパッドを見たユーザは、パーツの名称及び形状が分かる情報から、撮像されたものがブレーキのパッドであることが分かり、その撮像されたパッドを、交換が必要な場合と不要な場合との比較情報と対比するとともに、交換しなかった場合に発生する事象情報やパッドの機能情報を参照することで、パッドの残量がどの程度で交換が必要か否かを判断することができる。よって、ユーザは、整備必要箇所の現状や整備の必要性を十分に把握確認することができ、その整備要否(整備必要箇所の整備を実際に行うか否か)を容易にかつ適切に判断することができる。
【0059】
そして、全ての整備必要箇所についてユーザが整備内容の確認後に整備要否を入力すると、その入力結果に応じて、当該自動車の点検・整備に関する見積書が作成されて、この見積書がユーザに提供され、これにより、ユーザは整備内容の最終確認を行うことができる。また、上記入力結果に応じて、当該自動車に関してサービススタッフに対する整備指示書が作成されて、この整備指示書がサービススタッフに提供され、これにより、サービススタッフは整備する箇所の最終確認を行うことができる。さらに、上記入力結果に応じて、当該自動車の点検・整備に関する請求書又は領収書が作成されて、この請求書又は領収書がサービススタッフに提供され、サービススタッフは整備完了後の出庫時に請求書をユーザに渡すか、又は現金と引き換えに領収書をユーザに渡すことになる。
【0060】
したがって、上記実施形態では、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達説明する場合において、サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像をカメラ25により撮像させて、上記整備要否と実画像とユーザが上記整備必要箇所の整備要否を判断するための参考情報とから、ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成し、この整備内容説明画面をユーザに提示するようにしたので、ユーザはこの整備内容説明画面の実画像等を見ることにより、サービススタッフと直接立ち会っていなくても整備内容を十分に把握することができる。また、実画像を見ながら参考情報を参照することで、整備内容の把握確認をより一層確実に行うことができるとともに、整備必要箇所を実際に整備すべきか否かを容易にかつ適切に判断することができる。よって、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備必要箇所の整備要否を容易にかつ適切に判断することができるようになる。
【0061】
尚、上記実施形態では、サービススタッフの点検完了後に、ユーザに点検完了メール(閲覧許可通知)を送信し、このユーザが、その点検完了メールに添付したURLへアクセスする(閲覧要求を行う)ことで整備内容説明画面を閲覧できるようにしたが、サービススタッフの点検完了後に、閲覧許可通知を送信することなく、ユーザに整備内容説明画面をメールにて送信するようにしてもよい。この場合、そのメールには、ユーザに整備必要箇所の整備要否を入力させるためのURLを添付しておき、ユーザがこのURLにアクセスして整備必要箇所の整備要否を入力すると、この入力結果を自動的に受信できるようにしておくことが望ましい。
【0062】
また、上記実施形態では、サービススタッフが予め整備必要箇所の実画像を撮像して整備内容説明画面を作成しておき、この整備内容説明画面をユーザが好きな時間に閲覧できるようにしたが、通信回線を介して、サービススタッフにより撮像された実画像をリアルタイムでユーザに提示しながら、ユーザとサービススタッフとが対話を行えるように構成してもよい。すなわち、ユーザが、サービススタッフとの間で予め取り決めた時間に、ユーザ端末1より自動車整備支援サーバ5へのアクセスを行ったときに、サービススタッフが整備必要箇所の実画像を撮像するようにし、この実画像より整備内容説明画面を作成して、この整備内容説明画面(実画像)をリアルタイムでユーザに提示する。この整備内容説明画面には、上記実施形態と同様に、ユーザが整備必要箇所の整備要否を判断するための参考情報を表示させる。このようにすれば、ユーザは、サービススタッフと対話を行うことが可能であるので、参考情報に加えてサービススタッフから音声により直接説明を聞くことができ、サービススタッフと直接立ち会っているときと同じ程度に整備内容を把握することができるとともに、整備必要箇所の整備要否を容易にかつ適切に判断することができる。
【0063】
さらに、上記実施形態で説明した自動車整備支援サーバ5と同様の機能をサービススタッフ用端末2に持たすことができれば、自動車整備支援サーバ5自体は不要となる。この場合、ユーザ端末1とサービススタッフ用端末2とが通信回線を介して直接接続されることなる。そして、このサービススタッフ用端末2が、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援装置を構成することになる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、サービススタッフが入力した整備要否と、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所について撮像した実画像とから、ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成し、この整備内容説明画面をユーザに通信回線を介して提示するとともに、その整備内容説明画面を作成する際、ユーザが上記整備必要箇所の整備要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加するようにしたので、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備必要箇所の整備要否を容易にかつ適切に判断することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動車整備支援システムの構成を示す概略図である。
【図2】自動車整備支援サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【図4】サービススタッフ用端末の構成を示すブロック図である。
【図5】自動車整備支援サーバのCPUで行われる処理動作を示すフローチャートである。
【図6】点検支援処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】点検結果の閲覧及び整備内容指示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】サービススタッフ用端末のディスプレイに表示される点検項目画面の一例を示す図である。
【図9】ユーザ端末のディスプレイに表示される整備内容説明画面(第1整備内容説明画面)の一例を示す図である。
【図10】ユーザ端末のディスプレイに表示される整備内容説明画面(第2整備内容説明画面)の一例を示す図である。
【図11】参考情報としての、整備が必要な場合と不要な場合との比較情報の一例を示す図である。
【図12】参考情報としての、整備書に記載された情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ユーザ端末
2 サービススタッフ用端末
5 自動車整備支援サーバ
25 カメラ(撮像手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にするための自動車整備支援システム、自動車整備支援サーバ、自動車整備支援方法及び自動車整備支援プログラムに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車のユーザがその自動車の整備をサービス店舗(修理工場等を含む)に依頼する場合、そのユーザは、サービス店舗に自動車を入庫してそのサービススタッフに自動車を点検してもらい、その点検後に、サービススタッフとの立ち会いの場で整備内容(部品交換、調整、修理等)の説明を受けてその整備内容を把握確認した上でその整備の要否を判断し、しかる後に、整備が必要であると判断した箇所の整備を実際に依頼することになる。
【0003】
このようにサービス店舗においてユーザが整備内容を確認するようなシステムとしては、従来、サービス店舗の待合所にプリンタを設けておき、サービススタッフによる点検結果に基づく整備内容や見積書をそのプリンタから出力させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、撮像装置、音声指示装置及び見積書出力プリンタを備えた情報処理装置を設置したガソリンスタンドと並設されたサービスステーションにおいてユーザが上記撮像装置により撮像した自動車の実画像を、遠隔地の修理工場に送信して修理見積を行ってもらうようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−127877号公報
【特許文献2】
特開2002−73852号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のように、ユーザがサービス店舗における立ち会いの場で整備内容を把握確認してその整備の要否を判断するためには、その立ち会い時にユーザ自身がそのサービス店舗に居ておく必要があり、ユーザにとっては場所的な制約が生じるという問題がある。このことは、上記特許文献1のものでも同じであるとともに、この特許文献1では、ユーザが整備内容を印刷物で確認するようになっているため、その整備内容を確実に把握することが困難になるという新たな問題が生じる。
【0007】
一方、上記特許文献2では、ユーザはサービス店舗まで行かなくて済むものの、サービススタッフに自動車を直接点検してもらうことはできず、整備内容の信頼性が低いという問題があるとともに、整備内容を印刷物か又はサービススタッフの音声による説明によって確認するようになっているため、特許文献1と同様に、ユーザが整備内容を確実に把握することが困難な場合がある。
【0008】
そこで、サービススタッフが、整備が必要と判断した箇所の現状がユーザによく分かるように、その箇所の実画像を撮像して、その実画像を通信回線を介してユーザに提示するようにすることが考えられる。こうすれば、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を確実に把握することができるようになる。
【0009】
しかしながら、ユーザは、そのような実画像を見るだけでは、その撮像された箇所(つまりサービススタッフが整備が必要と判断した箇所)を実際に整備すべきか否かを適切に判断することが困難な場合がある。すなわち、ユーザには整備内容として実画像が提供されるが、その整備内容についてはサービススタッフの提案という位置づけであるため、ユーザはその実画像に基づいて最終的な整備の要否を判断することになる。その際、そのような実画像だけでは、ユーザが、実際に整備をすべき状況であるのかそうでない状況であるのかを判断するための情報に欠けることになり、改良の余地がある。
【0010】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自動車のユーザがその自動車の整備をサービス店舗に依頼する場合に、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備の要否を適切に判断し得るようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像に加えて、ユーザがその整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報をユーザに提示するようにした。
【0012】
具体的には、請求項1の発明では、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にするための自動車整備支援システムを対象とする。
【0013】
そして、上記サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成手段と、上記ユーザに、上記画面作成手段により作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示手段とを備え、上記画面作成手段は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するように構成されているものとする。
【0014】
上記の構成により、サービススタッフが、ユーザの自動車を点検してその点検結果に基づいて該自動車の整備(部品交換、調整、修理等)の要否を各点検項目毎に判断して入力するとともに、整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像すると、その整備要否及び実画像からユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面が作成され、この整備内容説明画面がユーザに提示される。したがって、ユーザはこの整備内容説明画面の実画像等を見ることにより、サービススタッフと直接立ち会っていなくても整備内容を十分に把握することができる。また、上記整備内容説明画面には、ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報が含まれているので、ユーザは上記実画像を見ながらその参考情報を参照することで、整備内容をより一層確実に把握することができるとともに、整備必要箇所を実際に整備すべきか否かを容易にかつ適切に判断することができる。よって、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備必要箇所の整備要否を容易にかつ適切に判断することができるようになる。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、参考情報は、整備必要箇所について整備が必要な場合と不要な場合との比較情報であるものとする。
【0016】
このことにより、ユーザは、実画像に撮像されたものを比較情報と対比することで、整備要否を容易にかつ適切に判断することができる。
【0017】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、参考情報は、整備必要箇所について整備をしなかった場合に発生する事象情報であるものとする。
【0018】
このことで、ユーザは、整備必要箇所の整備の必要性等をよく理解することができ、整備要否を容易にかつ適切に判断することができる。
【0019】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、参考情報は、整備必要箇所についてパーツの名称及び形状が分かる情報であるものとする。
【0020】
こうすることで、ユーザは、パーツの名称及び形状が分かる情報(例えばパーツカタログや整備書に記載された情報)により、実画像に撮像されたものがどのようなパーツであるかが分かり、そのパーツの機能説明等と併せてユーザに提示することで、その整備必要箇所の整備の必要性等をよく理解することができ、整備要否を容易にかつ適切に判断することができる。
【0021】
請求項5の発明は、自動車のユーザが操作するユーザ端末と、該自動車を点検・整備するサービススタッフが操作するサービススタッフ用端末とがそれぞれ通信回線を介して接続されていて、上記自動車に関して上記サービススタッフによる点検結果に基づく整備内容を上記ユーザ端末に通信回線を介して送信することで、上記ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援サーバの発明である。
【0022】
そして、この発明では、上記サービススタッフに対し、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて上記サービススタッフ用端末に入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成手段と、上記ユーザ端末に、上記画面作成手段により作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示手段とを備え、上記画面作成手段は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するように構成されているものとする。
【0023】
請求項6の発明は、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にするための自動車整備支援方法の発明である。
【0024】
そして、この発明では、上記サービススタッフが、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断して入力する入力ステップと、上記サービススタッフが、整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像する撮像ステップと、上記入力ステップで入力された整備要否及び上記撮像ステップで撮像された実画像から、上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成ステップと、上記ユーザに、上記画面作成ステップで作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示ステップとを含み、上記画面作成ステップは、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するステップであるものとする。
【0025】
請求項7の発明は、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援装置を制御するための自動車整備支援プログラムの発明である。
【0026】
そして、この発明の自動車整備支援プログラムは、上記自動車整備支援装置に対して、上記サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成処理と、上記ユーザに、上記画面作成処理で作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示処理とを実行させるようになっており、上記画面作成処理は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成する処理であるものとする。
【0027】
これら請求項5〜7の発明により、請求項1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動車整備支援システムの概略構成を示し、この自動車整備支援システムは、自動車のユーザが操作するユーザ端末1と、該自動車を点検・整備するサービススタッフが操作するサービススタッフ用端末2と、これらユーザ端末1とサービススタッフ用端末2とが、インターネット(ネットワーク)等の通信回線を介してそれぞれ接続された自動車整備支援サーバ5とを備えている。
【0029】
上記ユーザ端末1は、この実施形態では、ユーザの自宅等に設置されたパーソナルコンピュータとしているが、ユーザが携帯する携帯電話や携帯情報端末(PDA)等であってもよい。また、同様に、上記サービススタッフ用端末2も、自動車の点検・整備を行うサービス店舗(修理工場等も含む)に設置されたパーソナルコンピュータとしているが、サービススタッフが携帯する携帯電話や携帯情報端末等であってもよい。
【0030】
上記自動車整備支援サーバ5は、上記サービス店舗に設置されたサーバコンピュータであって、図2に示すように、各種信号の制御処理を行うCPU21を備えており、このCPU21には、上記ユーザ端末1及びサービススタッフ用端末2と通信を行うための通信インターフェース22と、この自動車整備支援サーバ5を制御するための自動車整備支援プログラム等を記録したROM23(記録媒体)と、各種情報を記憶するメモリ24と、サービススタッフがユーザの自動車を点検項目毎に点検してその点検結果に基づいて整備(部品交換、調整、修理等)をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像するためのカメラ25(撮像手段)と、各種情報を記憶したデータベース26とが信号の授受可能に接続されている。尚、この自動車整備支援サーバ5は、上記サービス店舗に設置されたものであるが、そのサービス店舗の外部において他の運用者によって運営されるものであってもよい。
【0031】
上記データベース26には、サービススタッフが点検すべき点検項目及びその点検方法等の詳細内容が記憶されているとともに、ユーザに通信回線を介して整備内容を伝達説明する際にユーザ端末1に表示させる表示画面(後述の整備内容説明画面)を作成するためのテンプレートが各点検項目毎に予め記憶されている。この各点検項目毎のテンプレートには、ユーザが当該点検項目について整備の要否を入力するための選択スイッチや、ユーザがその選択を行うための参考情報等が含まれている。尚、上記テンプレートは、1つの点検項目について複数種類記憶されている。つまり、ユーザの自動車に関する知識レベルに応じて上記整備要否選択判断のための参考情報を異ならせたものが複数種類記憶されている。
【0032】
一方、上記ユーザ端末1は、図3に示すように、各種信号の制御処理を行うCPU31を備えており、このCPU31には、各種情報を表示するディスプレイ33と、ユーザが操作する操作スイッチ34と、上記自動車整備支援サーバ5の通信インターフェース22との間で信号の送受信を行う通信装置35と、このユーザ端末1を制御するためのプログラム等を記録したROM36と、各種情報等を一時的に記憶するRAM37とが信号の授受可能に接続されている。
【0033】
また、上記サービススタッフ用端末2は、図4に示すように、上記ユーザ端末1と同様に、各種信号の制御処理を行うCPU41を備えており、このCPU41には、ディスプレイ43と、サービススタッフが操作する操作スイッチ44と、上記自動車整備支援サーバ5の通信インターフェース22との間で信号の送受信を行う通信装置45と、このサービススタッフ用端末2を制御するためのプログラム等を記録したROM46と、各種情報等を一時的に記憶するRAM47とが信号の授受可能に接続されている。
【0034】
上記自動車整備支援サーバ5のCPU21は、上記自動車整備支援プログラムによって、後述の如く、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする。すなわち、このCPU21は、上記サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を上記カメラ25により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成して、この整備内容説明画面をユーザに提示するようにする。したがって、上記自動車整備支援サーバ5は、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援装置を構成する。尚、上記整備内容説明画面を作成するためのテンプレートには、ユーザが整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報が含まれているので、上記整備内容説明画面は、上記サービススタッフにより入力された整備要否及び撮像された整備必要箇所の実画像に上記参考情報が付加されて作成されることになる。
【0035】
上記CPU21の具体的な処理を、図5のフローチャートに基づいて説明すると、最初のステップS1で、点検支援処理を実行し、次のステップS2で、ユーザ端末1(ユーザによって指定された宛先)に点検完了メールを送信し、次のステップS3で、点検結果の閲覧及び整備内容指示処理を実行し、しかる後にリターンする。尚、上記点検完了メールは、ユーザへの上記整備内容説明画面の閲覧許可通知であって、URLが添付されており、後述の如く、ユーザはこのURLへのアクセス操作により、点検結果の閲覧及び整備内容指示処理が実行されて、上記整備内容説明画面を閲覧することが可能になる。
【0036】
次いで、上記ステップS1における点検支援処理の詳細を図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
すなわち、ステップS11では、サービススタッフによる点検開始の操作が有ったか否かを判定し(サービススタッフは自動車の点検を開始するとき、サービススタッフ用端末2の操作スイッチ44により所定の操作を行うようになっており、この操作が有ったか否かを判定する)、この判定がNOであるときには、そのままこの点検支援処理を終了する一方、判定がYESであるときには、ステップS12に進む。
【0038】
上記ステップS12では、サービススタッフ用端末2のディスプレイ43に、各点検項目(その点検方法等の詳細内容を含む)とその点検結果を入力させるための入力スイッチとを含む点検項目画面を順次表示させる。例えば図8に示すように、エンジンオイルに関する点検項目画面では、エンジンオイルの色の見方や、交換が必要な場合と不要な場合との色比較したもの等を表示させた状態で、その色によってエンジンオイルを交換すべきか否か(整備が必要か否か)をサービススタッフに判断させ、サービススタッフが交換する必要がないと判断した場合には、上記入力スイッチとしての「OK」ボタンを、交換が必要であると判断した場合には、入力スイッチとしての「NG」ボタンを、必ずしも交換する必要はないが、どちらかいえば交換が望ましい場合には、上記入力スイッチとしての「画像」ボタンをそれぞれクリック操作させることで、点検結果を入力させる。また、必要に応じて「コメント欄」にコメントを入力させる。尚、サービススタッフが「次へ」ボタンをクリック操作すると、次の点検項目に移り、「前へ」ボタンをクリック操作すると、前回に点検結果を入力した点検項目に戻って点検結果を再入力することができる。
【0039】
次のステップS13では、現在サービススタッフ用端末2に表示中の点検項目について点検結果が入力されたか否かを判定し、この判定がNOであるときには、この点検結果の入力がなされるまでステップS13の処理を繰り返し、点検結果が入力されて判定がYESになると、ステップS14に進む。
【0040】
上記ステップS14では、「NG」ボタン又は「画像」ボタンの操作が有ったか否かを判定し、この判定がNOであるときには、ステップS16に進む一方、判定がYESであるときには、ステップS15に進んで、サービススタッフに、当該点検箇所(つまり、点検結果に基づいて整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した箇所(整備必要箇所))の実画像をカメラ25により撮像させて、その実画像を入手する。尚、上記実画像は、整備必要箇所が自動車のどの位置にあり、ユーザに何故整備が必要であるかが理解できるようなものにする。例えばエンジンオイルの場合、自動車全体を撮像した後にボンネットを開けてオイルレベルゲージの箇所が拡大されるように撮像範囲を狭めていき、そのオイルレベルゲージを抜いてエンジンオイルの色が分かるようにする。このような画像を撮像させるために、図8の例のように、サービススタッフ端末2には、当該点検箇所の実画像の撮像方法等を表示させる。
【0041】
上記ステップS16では、上記点検結果の入力データ及び入手した実画像をメモリ24に記憶し、次のステップS17では、サービススタッフが全ての点検項目について点検結果を入力したか、又は「終了」ボタンをクリック操作したか否かを判定し、この判定がNOであるときには、ステップS12に戻る一方、判定がYESであるときには、この点検支援処理を終了する。
【0042】
次のステップS18では、点検結果の入力として「NG」ボタン又は「画像」ボタンが操作された点検項目(整備必要箇所)をメモリ24から読み出し、次のステップS19で、上記ステップS18で読み出された点検項目(整備必要箇所)に対応するテンプレート(当該ユーザの知識レベルに応じたテンプレート)をデータベース26から読み出す。
【0043】
次のステップS20では、上記ステップS19で読み出したテンプレートと、上記ステップS16でメモリ24に記憶した点検結果の入力データと、同じくステップS16でメモリ24に記憶した実画像とから整備内容説明画面を作成し、次のステップS21で、その整備内容説明画面をメモリ24に記憶して、しかる後にこの点検支援処理を終了する。
【0044】
次に、上記ステップS4における点検結果の閲覧及び整備内容指示処理の詳細を図7のフローチャートに基づいて説明する。
【0045】
すなわち、ステップS31では、上記ステップS2でユーザに送信した点検完了メールに添付したURLへのアクセス(閲覧要求)が有ったか否かを判定し、この判定がNOであるときには、そのままこの処理を終了する一方、判定がYESであるときには、ステップS32に進んで、上記ステップS21でメモリ24に記憶した整備内容説明画面を読み出して、ユーザ端末1に、その整備内容説明画面を提示する。
【0046】
上記整備内容説明画面の一例を図9及び図10に示す。この例では、最初に図9に示すような第1整備内容説明画面をユーザ端末1に表示させる。この第1整備内容説明画面には、各点検項目についてサービススタッフによる整備の要否と簡単な説明(上述の如くユーザの知識レベルに応じた説明内容になっているが、ユーザは、「説明レベル変更」ボタンの操作により、その説明内容を変更することができる)と見積価格とが表示され、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目においては、ユーザが当該点検項目に対応する整備必要箇所について整備の要否を入力するための選択スイッチ(「整備する」ボタン(整備を選択する場合に操作するスイッチ)及び「整備しない」ボタン(非整備を選択する場合に操作するスイッチ))、「詳細」ボタン、当該点検項目の整備費用等が表示される。尚、上記見積価格は、選択スイッチを操作する前においては、整備するものとした値が表示されており、ユーザが整備をしないことを選択(「整備しない」ボタンを操作)した場合には、当該点検項目の整備費用が差し引かれて見積価格が修正表示される。
【0047】
そして、上記「詳細」ボタンがユーザにより操作されたときには、当該点検項目に関して図10に示すような第2整備内容説明画面(同図例ではエンジンオイルに関するもの)をユーザ端末1に表示させる。この第2整備内容説明画面には、当該点検項目(整備必要箇所)に関してサービススタッフにより撮像された実画像、ユーザが整備要否を判断するための参考情報、サービススタッフが点検項目画面の「コメント欄」に入力したコメント、上記第1整備内容説明画面と同じ選択スイッチ等が表示される。尚、上記ユーザが整備要否を判断するための参考情報は、ユーザの知識レベルに応じたものとなっているが、ユーザは、「説明レベル変更」ボタンの操作により、その内容を変更することができる。
【0048】
上記参考情報は、整備必要箇所について整備が必要な場合と不要な場合との比較情報、整備必要箇所について整備をしなかった場合に発生する事象情報、整備必要箇所についてパーツの名称及び形状が分かる情報、そのパーツの機能説明情報等である。上記比較情報としては、例えばブレーキのパッドに関しては、図11に示すように、パッドの残量が殆どなくて交換(整備)が必要な場合と、パッドの残量がかなり多くて交換が不要な場合とを画像やイラスト等で比較したものとし、エンジンオイルに関しては、交換が必要な場合と不要な場合とを色見本により比較したものとし、実画像に撮像されたものと対比可能なものとしておく。また、パーツの名称及び形状が分かる情報としては、パーツカタログや整備書に記載された情報とする。例えば、実画像に対応した整備必要箇所がパッドの場合には、図12に示すように、整備書のブレーキに関する項目に記載された情報とする。
【0049】
次のステップS33では、ユーザが選択スイッチにより整備又は非整備の選択を行ったか否かを判定し、この判定がNOであるときには、ステップS36に進む一方、判定がYESであるときには、ステップS34に進む。
【0050】
上記ステップS34では、その選択内容(整備要否)をユーザ端末1より受信してメモり24に記憶し、次のステップS35で、見積価格の表示を修正し、しかる後にステップS36に進む。
【0051】
上記ステップS36では、全整備必要箇所について整備又は非整備の選択がなされたか否か、又は第1整備内容説明画面に表示された「終了」ボタンが操作されたか否かを判定し、この判定がNOであるときには、ステップS32に戻る一方、判定がYESであるときには、ステップS37に進む。
【0052】
上記ステップS37では、上記各整備必要箇所の選択内容に基づいて、当該自動車の点検・整備に関する見積書を作成して、この見積書をユーザ端末1に送信する。
【0053】
次のステップS38では、上記各整備必要箇所の選択内容に基づいて、当該自動車に関してサービススタッフに対する整備指示書を作成して、この整備指示書をサービススタッフ用端末2に送信する。
【0054】
次のステップS39では、上記各整備必要箇所の選択内容に基づいて、当該自動車の点検・整備に関する請求書又は領収書を作成して、この請求書又は領収書をサービススタッフ用端末2に送信し、しかる後にこの処理を終了する。
【0055】
次に、上記自動車整備支援サーバ5のCPU21における処理動作による作用を説明する。
【0056】
ユーザの自動車がサービス店舗に入庫されて、そのサービス店舗のサービススタッフがその自動車を点検しようとする際に、サービススタッフ用端末2の操作スイッチ44により点検開始の操作を行うと、サービススタッフ用端末2のディスプレイ43に、点検項目とその点検結果を入力させるための入力スイッチとを含む点検項目画面が順次表示される。サービススタッフは各点検項目毎に点検結果をサービススタッフ用端末2に入力し、或る点検項目の点検結果の入力として「NG」ボタン又は「画像」ボタンを操作すると、サービススタッフに当該点検項目に対応する箇所(整備必要箇所)の実画像をカメラ25により撮像させて、その実画像を入手し、点検結果の入力データと入手した実画像とをメモリ24に記憶しておく。
【0057】
そして、サービススタッフが全ての点検項目について点検結果を入力すると、整備必要箇所に対応するテンプレートをデータベース26から読み出し、このテンプレートと上記点検結果の入力データと上記実画像とから整備内容説明画面を作成し、この整備内容説明画面をメモリ24に記憶しておく。
【0058】
その後、ユーザに点検完了メール(閲覧許可通知)を送信し、このユーザが、いつでも好きな時間にその点検完了メールに添付したURLへアクセスする(閲覧要求を行う)と、点検結果の閲覧及び整備内容指示処理が実行され、これにより、ユーザは、上記サービススタッフによる点検結果に基づく整備内容を遠隔で確認することが可能になる。すなわち、ユーザ端末1に上記整備内容説明画面が送信提示されて、ユーザは、サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像や、その整備必要箇所についてユーザが整備要否を判断するための参考情報等を見ることができる。例えば、サービススタッフがブレーキのパッドの残量がかなり少なくて交換が必要であると判断した場合において、実画像を撮像する際、自動車全体を撮像した後にタイヤを外してブレーキ部分が拡大されるように撮像範囲を狭めていき、最終的にブレーキのパッドを撮像することになるが、この撮像されたパッドを見たユーザは、パーツの名称及び形状が分かる情報から、撮像されたものがブレーキのパッドであることが分かり、その撮像されたパッドを、交換が必要な場合と不要な場合との比較情報と対比するとともに、交換しなかった場合に発生する事象情報やパッドの機能情報を参照することで、パッドの残量がどの程度で交換が必要か否かを判断することができる。よって、ユーザは、整備必要箇所の現状や整備の必要性を十分に把握確認することができ、その整備要否(整備必要箇所の整備を実際に行うか否か)を容易にかつ適切に判断することができる。
【0059】
そして、全ての整備必要箇所についてユーザが整備内容の確認後に整備要否を入力すると、その入力結果に応じて、当該自動車の点検・整備に関する見積書が作成されて、この見積書がユーザに提供され、これにより、ユーザは整備内容の最終確認を行うことができる。また、上記入力結果に応じて、当該自動車に関してサービススタッフに対する整備指示書が作成されて、この整備指示書がサービススタッフに提供され、これにより、サービススタッフは整備する箇所の最終確認を行うことができる。さらに、上記入力結果に応じて、当該自動車の点検・整備に関する請求書又は領収書が作成されて、この請求書又は領収書がサービススタッフに提供され、サービススタッフは整備完了後の出庫時に請求書をユーザに渡すか、又は現金と引き換えに領収書をユーザに渡すことになる。
【0060】
したがって、上記実施形態では、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達説明する場合において、サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像をカメラ25により撮像させて、上記整備要否と実画像とユーザが上記整備必要箇所の整備要否を判断するための参考情報とから、ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成し、この整備内容説明画面をユーザに提示するようにしたので、ユーザはこの整備内容説明画面の実画像等を見ることにより、サービススタッフと直接立ち会っていなくても整備内容を十分に把握することができる。また、実画像を見ながら参考情報を参照することで、整備内容の把握確認をより一層確実に行うことができるとともに、整備必要箇所を実際に整備すべきか否かを容易にかつ適切に判断することができる。よって、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備必要箇所の整備要否を容易にかつ適切に判断することができるようになる。
【0061】
尚、上記実施形態では、サービススタッフの点検完了後に、ユーザに点検完了メール(閲覧許可通知)を送信し、このユーザが、その点検完了メールに添付したURLへアクセスする(閲覧要求を行う)ことで整備内容説明画面を閲覧できるようにしたが、サービススタッフの点検完了後に、閲覧許可通知を送信することなく、ユーザに整備内容説明画面をメールにて送信するようにしてもよい。この場合、そのメールには、ユーザに整備必要箇所の整備要否を入力させるためのURLを添付しておき、ユーザがこのURLにアクセスして整備必要箇所の整備要否を入力すると、この入力結果を自動的に受信できるようにしておくことが望ましい。
【0062】
また、上記実施形態では、サービススタッフが予め整備必要箇所の実画像を撮像して整備内容説明画面を作成しておき、この整備内容説明画面をユーザが好きな時間に閲覧できるようにしたが、通信回線を介して、サービススタッフにより撮像された実画像をリアルタイムでユーザに提示しながら、ユーザとサービススタッフとが対話を行えるように構成してもよい。すなわち、ユーザが、サービススタッフとの間で予め取り決めた時間に、ユーザ端末1より自動車整備支援サーバ5へのアクセスを行ったときに、サービススタッフが整備必要箇所の実画像を撮像するようにし、この実画像より整備内容説明画面を作成して、この整備内容説明画面(実画像)をリアルタイムでユーザに提示する。この整備内容説明画面には、上記実施形態と同様に、ユーザが整備必要箇所の整備要否を判断するための参考情報を表示させる。このようにすれば、ユーザは、サービススタッフと対話を行うことが可能であるので、参考情報に加えてサービススタッフから音声により直接説明を聞くことができ、サービススタッフと直接立ち会っているときと同じ程度に整備内容を把握することができるとともに、整備必要箇所の整備要否を容易にかつ適切に判断することができる。
【0063】
さらに、上記実施形態で説明した自動車整備支援サーバ5と同様の機能をサービススタッフ用端末2に持たすことができれば、自動車整備支援サーバ5自体は不要となる。この場合、ユーザ端末1とサービススタッフ用端末2とが通信回線を介して直接接続されることなる。そして、このサービススタッフ用端末2が、サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援装置を構成することになる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、サービススタッフが入力した整備要否と、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所について撮像した実画像とから、ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成し、この整備内容説明画面をユーザに通信回線を介して提示するとともに、その整備内容説明画面を作成する際、ユーザが上記整備必要箇所の整備要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加するようにしたので、ユーザに場所的な制約を与えないようにしつつ、ユーザが整備内容を不足なく確実に把握確認して、整備必要箇所の整備要否を容易にかつ適切に判断することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動車整備支援システムの構成を示す概略図である。
【図2】自動車整備支援サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】ユーザ端末の構成を示すブロック図である。
【図4】サービススタッフ用端末の構成を示すブロック図である。
【図5】自動車整備支援サーバのCPUで行われる処理動作を示すフローチャートである。
【図6】点検支援処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】点検結果の閲覧及び整備内容指示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】サービススタッフ用端末のディスプレイに表示される点検項目画面の一例を示す図である。
【図9】ユーザ端末のディスプレイに表示される整備内容説明画面(第1整備内容説明画面)の一例を示す図である。
【図10】ユーザ端末のディスプレイに表示される整備内容説明画面(第2整備内容説明画面)の一例を示す図である。
【図11】参考情報としての、整備が必要な場合と不要な場合との比較情報の一例を示す図である。
【図12】参考情報としての、整備書に記載された情報の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ユーザ端末
2 サービススタッフ用端末
5 自動車整備支援サーバ
25 カメラ(撮像手段)
Claims (7)
- サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にするための自動車整備支援システムであって、
上記サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成手段と、
上記ユーザに、上記画面作成手段により作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示手段とを備え、
上記画面作成手段は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するように構成されていることを特徴とする自動車整備支援システム。 - 請求項1記載の自動車整備支援システムにおいて、
参考情報は、整備必要箇所について整備が必要な場合と不要な場合との比較情報であることを特徴とする自動車整備支援システム。 - 請求項1記載の自動車整備支援システムにおいて、
参考情報は、整備必要箇所について整備をしなかった場合に発生する事象情報であることを特徴とする自動車整備支援システム。 - 請求項1記載の自動車整備支援システムにおいて、
参考情報は、整備必要箇所についてパーツの名称及び形状が分かる情報であることを特徴とする自動車整備支援システム。 - 自動車のユーザが操作するユーザ端末と、該自動車を点検・整備するサービススタッフが操作するサービススタッフ用端末とがそれぞれ通信回線を介して接続されていて、上記自動車に関して上記サービススタッフによる点検結果に基づく整備内容を上記ユーザ端末に通信回線を介して送信することで、上記ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援サーバであって、
上記サービススタッフに対し、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて上記サービススタッフ用端末に入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成手段と、
上記ユーザ端末に、上記画面作成手段により作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示手段とを備え、
上記画面作成手段は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するように構成されていることを特徴とする自動車整備支援サーバ。 - サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にするための自動車整備支援方法であって、
上記サービススタッフが、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断して入力する入力ステップと、
上記サービススタッフが、整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像する撮像ステップと、
上記入力ステップで入力された整備要否及び上記撮像ステップで撮像された実画像から、上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成ステップと、
上記ユーザに、上記画面作成ステップで作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示ステップとを含み、
上記画面作成ステップは、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成するステップであることを特徴とする自動車整備支援方法。 - サービススタッフにより点検された自動車に関して該点検結果に基づく整備内容を該自動車のユーザに通信回線を介して伝達することで、該ユーザが上記整備内容を遠隔で確認することを可能にする自動車整備支援装置を制御するための自動車整備支援プログラムであって、
上記自動車整備支援装置に対して、
上記サービススタッフに、上記自動車の整備の要否を各点検項目毎に判断させて入力させるとともに、該サービススタッフが整備をすることが必要であるか又は整備をすることが好ましいと判断した点検項目に対応する整備必要箇所の実画像を撮像手段により撮像させて、上記整備要否及び実画像から上記ユーザに整備内容を説明するための整備内容説明画面を作成する画面作成処理と、
上記ユーザに、上記画面作成処理で作成した整備内容説明画面を上記通信回線を介して提示する画面提示処理と
を実行させるようになっており、
上記画面作成処理は、上記ユーザが上記整備必要箇所の整備の要否を判断するための参考情報を上記整備要否及び実画像に付加して上記整備内容説明画面を作成する処理であることを特徴とする自動車整備支援プログラム。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2002282913A JP2004114891A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 自動車整備支援システム、自動車整備支援サーバ、自動車整備支援方法及び自動車整備支援プログラム |
Publications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014203142A (ja) * | 2013-04-02 | 2014-10-27 | 株式会社アイティーフィット | 情報利用システム |
JP2014213620A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-17 | 株式会社デンソー | 車両診断システム、サーバ及びコンピュータプログラム |
CN114175085A (zh) * | 2019-08-14 | 2022-03-11 | 本田技研工业株式会社 | 信息提供系统、信息终端以及信息提供方法 |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002282913A patent/JP2004114891A/ja active Pending
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