JP6487092B1 - 熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法 - Google Patents

熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6487092B1
JP6487092B1 JP2018071452A JP2018071452A JP6487092B1 JP 6487092 B1 JP6487092 B1 JP 6487092B1 JP 2018071452 A JP2018071452 A JP 2018071452A JP 2018071452 A JP2018071452 A JP 2018071452A JP 6487092 B1 JP6487092 B1 JP 6487092B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hypromellose
weight
hard capsule
aqueous solution
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018071452A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019127477A (ja
Inventor
周煥 梁
周煥 梁
Original Assignee
株式會▲社▼ 瑞興
株式會▲社▼ 瑞興
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式會▲社▼ 瑞興, 株式會▲社▼ 瑞興 filed Critical 株式會▲社▼ 瑞興
Application granted granted Critical
Publication of JP6487092B1 publication Critical patent/JP6487092B1/ja
Publication of JP2019127477A publication Critical patent/JP2019127477A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61JCONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
    • A61J3/00Devices or methods specially adapted for bringing pharmaceutical products into particular physical or administering forms
    • A61J3/07Devices or methods specially adapted for bringing pharmaceutical products into particular physical or administering forms into the form of capsules or similar small containers for oral use
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/16Amides, e.g. hydroxamic acids
    • A61K31/165Amides, e.g. hydroxamic acids having aromatic rings, e.g. colchicine, atenolol, progabide
    • A61K31/167Amides, e.g. hydroxamic acids having aromatic rings, e.g. colchicine, atenolol, progabide having the nitrogen of a carboxamide group directly attached to the aromatic ring, e.g. lidocaine, paracetamol
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/36Polysaccharides; Derivatives thereof, e.g. gums, starch, alginate, dextrin, hyaluronic acid, chitosan, inulin, agar or pectin
    • A61K47/38Cellulose; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4816Wall or shell material
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4833Encapsulating processes; Filling of capsules
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/48Preparations in capsules, e.g. of gelatin, of chocolate
    • A61K9/4883Capsule finishing, e.g. dyeing, aromatising, polishing

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、改善された貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または生体利用率を有する熱ゲル化ヒプロメロース(hypromellose)ハードカプセル(hard capsule)の製造方法に関する。【解決手段】特定の工程からなる貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または生体利用率を向上させるた熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、改善された貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または生体利用率を有する熱ゲル化ヒプロメロース(hypromellose)ハードカプセル(hard capsule)の製造方法に関する。より具体的には、本発明は、i)ヒプロメロース19〜22重量部を精製水に溶解させたヒプロメロース水分散液100重量部に対して0.1〜0.5重量部の可塑剤、0.1〜0.5重量部の湿潤剤、少量の粘度安定化剤を添加と溶解させる工程;ii)800〜1300cPで水分散液の粘度を調節する工程;及びiii)モールドピン(mold pin)の温度を100〜120℃に予熱した後、ヒプロメロース水溶液の温度が19〜21℃に維持されている浸液槽(dipping pan)に予熱されたモールドピンを浸漬してヒプロメロースハードカプセルを成形、乾燥させる工程;からなる貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性及び生体利用率を向上させるた熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法に関するものである。
ハードカプセルの場合、動物由来のゼラチン(gelatin)を用いたハードカプセルが長時間商品化されている。しかし、ゼラチンハードカプセルはゼラチンの変性及び比較的高い含水率(11〜16重量%)のゼラチンの問題のために、吸湿性及び/又は水感受性成分を充填には問題がある。したがって、セルロース含有ハードカプセル、特にヒプロメロースハードカプセルは、比較的低い含水率(3〜6重量%)のために、ゼラチンハードカプセルに取って代わることができる。
熱ゲル化(thermogelation)ヒプロメロースカプセルは、優れた透明性、均一なフィルム分布および改善された機械的強度を示すことができる。また、高速自動充填機においても優れた充填性を発揮することができる。
このようなセルロース(cellulose)ベースハードカプセルは、本出願人自身の米国特許第6,410,050号“ペクチンとグリセリンの混合溶液を用いたセルロースカプセルおよびその製造方法”に記載されている。この特許開示では、i)ペクチンとグリセリンとの混合溶液を調製する工程、ii)可溶化セルロース水溶液に前記混合溶液を添加する工程、iii)少量の氷酢酸、グルコン酸カルシウムを添加する工程、ショ糖脂肪酸エステルを前記混合物に添加すること、および iv)粘度を調整してカプセルを形成する工程が開示されている。
一方、ヒプロメロースハードカプセルの製造には、化学的ゲル化剤及び/又は補助ゲル化剤を用いる製造方法の代わりに、熱ゲル化、特にヒプロメロースの固有の物理的性質を維持するためのホットディッピング(hot dipping)法が導入されている。
PCT国際特許公報WO2008/050209A1“ヒドロキシプロピルメチルセルロース硬質カプセルおよびその製造方法”では、メトキシ含有量が27.0〜30.0 w/w%であり、ヒドロキシプロポキシ含有量が4.0〜7.5 w/w%であり、20℃で 2wt%水溶液としての粘度が3.5〜6.0 cPsのヒプロメロース(HPMC)からなる基材を含むヒプロメロースハードカプセルの製造方法を開示している。特に上記特許文献では、モールドピンの温度が60〜90℃になるように予熱し、予熱されたモールドピンを水性組成物のゲル化温度よりも1.0〜4.0℃低い温度に維持させた水性組成物内に浸漬(dipping)させた後、フィルムを乾燥させてヒプロメロースハードカプセルを製造する方法を開示している。
上記特許の方法で製造されたヒプロメロースハードカプセルの場合、カラギーナン(carrageenan)のような化学的ゲル化剤を使用して製造されたセルロースハードカプセルより優れたin vitro溶出率を示すが、in vivo生体利用率の面では化学的ゲル化剤を使用して製造されたセルロースハードカプセルより有意な生体利用率の増加が測定されなかった(Moawia Al-Tabakha、J. Pharm。Pharmaceut Sci。13(3)pp.428-442、2010、「HPMCカプセルの現在の性能と未来の展望」を参照)。
熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルが、酸性溶媒またはカリウムイオンを含む緩衝液の中で化学的ゲル化剤を使用したセルロースハードカプセルよりin vitro溶出率がより高い理由は、カラギーナンなどのゲル化剤がカリウムイオンの存在下で薬物化合物との相互作用によってセルロースハードカプセルの崩壊を遅延させることができるからである。しかし、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは、化学的ゲル化剤を用いたセルロースハードカプセルと比較して、in vivo生体利用率のわずかな差しか示さないことが報告されている(M. Sherry Kuら、International Journal of Pharmaceutics、386 (2010)pp.30-41、「新しいヒプロメロースカプセルの性能評価」を参照)。
一方、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの溶解速度および崩壊は、化学的ゲル化剤を用いたセルロースハードカプセルの場合と比較して、30℃以上のin vitroでも低下する傾向がある。したがって、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルを摂取する場合、約10℃の冷水で摂取することを要求している。
一方、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの場合ヒプロメロース原料に0.3%以上の塩化ナトリウムが含まれる場合、100〜120℃の高温で予備加熱されたモールドピンが19〜22℃の低温に維持されているヒプロメロース水溶液を持っ浸液槽上に沈積されるとき、水溶液の水分が急激に蒸発してヒプロメロース水溶液外部にNaClが析出される。また、析出したNaClは、カプセルフィルムに微細汚れ形成されるプレーティング(Plating)現象を発生させる。これにより、加速安定性試験(40℃/75%RH、6ヶ月)時の時間経過に応じてカプセルの透明度が低下し、カプセルの保管安定性に問題が発生することがあった。
したがって、本発明の発明者は、貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または生体利用率を改善するために、以下のような新規な熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法を開発した。従って、本発明は、i)ヒプロメロース19〜22重量部を精製水に溶解させたヒプロメロース水分散液100重量部に対して0.1〜0.5重量部の可塑剤、0.1〜0.5重量部の湿潤剤、少量の粘度安定化剤を添加と溶解させる工程;ii)800〜1300cPで水分散液の粘度を調節する工程;及びiii)モールドピン(mold pin)の温度を100〜120℃に予熱した後、ヒプロメロース水溶液の温度が19〜21℃に維持されている浸液槽に予熱されたモールドピンを浸漬してヒプロメロースハードカプセルを成形、乾燥させる工程;からなるハードカプセルの製造方法ものである。
本発明が解決しようとする課題は、改善された貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または成分の生体利用率を有する熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルを開発することである。さらに、本発明は、改善された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法において、i)ヒプロメロース19〜22重量部を精製水に溶解させたヒプロメロース水分散液100重量部に対して0.1〜0.5重量部の可塑剤、0.1〜0.5重量部の湿潤剤、少量の粘度安定化剤を添加と溶解させる工程;ii)800〜1300cPで水分散液の粘度を調節する工程;及びiii)モールドピン(mold pin)の温度を100〜120℃に予熱した後、ヒプロメロース水溶液の温度が19〜21℃に維持されている浸液槽に予熱されたモールドピンを浸漬してヒプロメロースハードカプセルを成形、乾燥させる工程;からなるハードカプセルの製造方法を開発するものである。
本発明の目的は、i)塩化ナトリウムの含有量が0.3重量%以下であるヒプロメロースを原料として使用して、ヒプロメロース19〜22重量部を90℃精製水に分散させたヒプロメロース水分散液100重量部に対し、可塑剤としてプロピレングリコール0.1〜0.5重量部、湿潤剤としてD−ソルビトール0.1〜0.5重量部、粘度安定化剤としてコロイダルシリカ0.04〜0.25重量部、を順次投入した後、4時間分散させる工程;ii)工程i)で得られたヒプロメロース水分散液を水和タンクに17〜23℃で44〜52時間静置させて透明な液状になるように完全に溶解させる工程;iii)ヒプロメロース水溶液の最終的な粘度を800〜1,300cPで調節する工程;及びiv)ピンバ(pin bar)加熱部デッキヒーター(deck heater)でモールドピンの温度が100〜120℃になるように予熱し、予熱されたモールドピンをヒプロメロース水溶液の温度を19〜21℃に維持させた浸液槽に浸漬してハードカプセルを成形した後、温度50〜70℃、相対湿度20〜85%RHの条件下で40〜80分間乾燥させてハードカプセルを得ている工程;からなる貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または生体利用率を向上させるた熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法を提供するものである。
また、上記工程iv)で前記ピンバ加熱部デッキヒーター(deck heater)は、熱ゲル化カプセルのフィルムの厚さを0.08〜0.12mmの範囲内で均一に形成させるためにモールドピンを予熱させるために、マイカプレートヒーター(mica plate heater)上にアルミニウム加熱プレート(aluminum heating plate)とセラミックスライディングプレート(ceramic sliding plate)を積層させて製作して、フィルム強度、フィルム分布、充填性を向上させることを特徴とする。
また、上記工程iv)でピンバプレスパッド(pin bar pressing pad)を下降させてモールドピンバ(mold pin bar)頭部を加圧して、モールドピンを予熱時に発生するピンバ(pin bar)ベンディング(bending)現象を抑えるために、ピンバープレス装置をさらに設置して、フィルム強度、フィルム分布、充填性を向上させることを特徴とする。
また、上記工程iv)で浸液槽内ヒプロメロース水溶液の温度を19〜21℃で一定に維持するために浸液槽冷却水の供給を調節する浸液槽の温度調節装置をさらに設置して、浸液槽内ヒプロメロース水溶液を20〜28rpmの速度で撹拌させて、フィルム強度、フィルム分布、充填性を向上させることを特徴とする。
一方、上記湿潤剤としてD−ソルビトールは、工程iv)でヒプロメロース水溶液から塩化ナトリウムが析出されて発生するプレーティング(plating)現象を防止することによって、貯蔵安定性を向上させることを特徴とする。
本発明のもう一つの目的は、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは内容薬物の生体内投与時に化学的ゲル化剤を使用したセルロースハードカプセルより少なくとも5%以上のAUC(Area Under Curve)の面積を増加させ、生体利用率が向上することを特徴とする上記の方法により製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルを提供するものである。
本発明の有利な効果は、i)ヒプロメロース19〜22重量部を精製水に溶解させたヒプロメロース水分散液100重量部に対して0.1〜0.5重量部の可塑剤、0.1〜0.5重量部の湿潤剤、少量の粘度安定化剤を添加と溶解させる工程;ii)800〜1300cPで水分散液の粘度を調節する工程;及びiii)モールドピン(mold pin)の温度を100〜120℃に予熱した後、ヒプロメロース水溶液の温度が19〜21℃に維持されている浸液槽に予熱されたモールドピンを浸漬してヒプロメロースハードカプセルを成形、乾燥させる工程;からなる改善された貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または成分の生体利用率を有する熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法を提供するものである。
図1は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法及び装置を示すフローチャートである。 図2は、本発明のヒプロメロースハードカプセルの製造装置における浸液槽内のヒプロメロース水溶液の温度を均一に冷却調整することができる浸液槽の冷却及び温度調節装置の全体構成を示す概略図である。 図3は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造装置における成形されたフィルムの移送を制御するためのゲル化補助装置であるトンネルヒーター(tunnel heater)の構成を示す概略図である。 図4は、本発明の 熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造装置において、モールドピンの加熱温度を安定して維持するためのデッキヒーター(deck heater)の構成を示す模式図である。 図5は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造装置におけるモールドピンバーのベンディング(bending)による温度偏差を最小化するためのピンバープレス(pin bar pressing)装置の構成を示す概略図である。 図6は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルおよび製造比較例3で製造した(株)瑞興で市販されているEMBO CAPS VGにアセトアミノフェン(acetaminophen)を充填して投与した場合の経時変化によるアセトアミノフェンの血漿の濃度の変化を示すグラフである。
本発明は、i)塩化ナトリウムの含有量が0.3重量%以下であるヒプロメロースを原料として使用して、ヒプロメロース19〜22重量部を90℃精製水に分散させたヒプロメロース水分散液100重量部に対し、可塑剤としてプロピレングリコール0.1〜0.5重量部、湿潤剤としてD−ソルビトール0.1〜0.5重量部、粘度安定化剤としてコロイダルシリカ0.04〜0.25重量部、を順次投入した後、4時間分散させる工程;ii)工程i)で得られたヒプロメロース水分散液を水和タンクに17〜23℃で44〜52時間静置させて透明な液状になるように完全に溶解させる工程;iii)ヒプロメロース水溶液の最終的な粘度を800〜1,300cPで調節する工程;及びiv)ピンバ(pin bar)加熱部デッキヒーター(deck heater)でモールドピンの温度が100〜120℃になるように予熱し、予熱されたモールドピンをヒプロメロース水溶液の温度を19〜21℃に維持させた浸液槽に浸漬してハードカプセルを成形した後、温度50〜70℃、相対湿度20〜85%RHの条件下で40〜80分間乾燥させてハードカプセルを得ている工程;からなる貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または生体利用率を向上させるた熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法に関するものである。
さらに、本発明は、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは内容薬物の生体内投与時に化学的ゲル化剤を使用したセルロースハードカプセルより少なくとも5%以上のAUC(Area Under Curve)の面積を増加させ、生体利用率が向上することを特徴とする上記の方法により製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルに関するものである。
さらに、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの生体利用率の改善は、改善された貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性に基づいて薬物成分の in vivo 吸収、分布、代謝の良好に影響からなと考えられている。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは、含水率が7%未満であるため、吸湿性製剤の充填に便利で、透明性に優れ、溶解速度が速く、均一なフィルム強度により高速自動充填機であっても優れた充填性を有する。
しかしながら、ヒプロメロースの原料中にNaClが存在するため、ヒプロメロース水溶液中のNaClを外部に抜き出して貯蔵安定性を低下させると、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセル中にプレーティング(plating)現象が生じることがある。
さらに、ヒプロメロース水溶液への湿潤剤としてのD−ソルビトールの添加は、プレーティング現象を防止し、貯蔵安定性を向上させるために導入されている。
従って、本発明は、プレーティング現象を防止することにより貯蔵安定性を改善し、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの生体利用率を最適化した組成と製造方法を設計したものである。
また、本発明は、0.3重量%未満のNaClを含有するヒプロメロース基材に可塑剤としてプロピレングリコール、湿潤剤としてD−ソルビトール、粘度安定剤としてコロイダルシリカ(Colloidal silica)を順次添加して可溶化したヒプロメロース水分散液を使用して、貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または生体利用率を向上させた熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルを開発したものである。
また、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースカプセルは、ホットディピン(hot dipping)法にモールドピンの温度をヒプロメロース水溶液のゲル化温度よりも高い状態に維持させながら冷却された浸液槽内のヒプロメロース溶液に浸漬してゲル化させる方法である。これは化学的ゲル化剤を使用したセルロース(cellulose)カプセルの製造工程であるコールドディッピング(cold dipping)法とは異なるもので加熱されたモールドピン(mold pin)を冷却されたヒプロメロース水溶液に浸漬させてヒプロメロースカプセルを製造するためである。
本発明のホットディッピング法による熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法は、以下の工程を含む必要がある。ヒプロメロース水性分散液は、17〜23℃の水和タンクに44〜52時間完全に溶解されて透明な液相でなければならない。その後、ヒプロメロース水溶液の最終粘度を800〜1300cPに調整し、ピンバー加熱部のデッキヒーターでモールドピンを100〜120℃に予熱した。その後、予熱されたモールドピンは浸液槽内の19〜21℃に維持されたヒプロメロース水溶液に浸漬された。最後に、ヒプロメロースハードカプセルは、50〜70℃、20〜85%の相対湿度で40〜80分間成形し、乾燥させた後に得られた。
また、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造のためのヒプロメロース水溶液の組成は、以下のように詳細に説明することができる。
本発明の原料として使用するヒプロメロースは塩化ナトリウムの含有量が0.3重量%以下であるヒプロメロースでメトキシの含有量が26〜31重量%であり、ヒドロキシプロポキシ含有量が4〜8重量%であり、20℃で2重量%水溶液としての粘度が4〜6cPsであるヒプロメロースが望ましい。
ヒプロメロースハードカプセルのフィルム強度を向上させるため、また、ヒプロメロースハードカプセルの膜厚偏差を小さくするために可塑剤、好ましくはプロピレングリコール(propylene glycol、PG)を添加する必要がある。プロピレングリコールを添加することにより、フィルムを引き抜く際に、フィルムの長さの欠陥、厚みの欠陥、亀裂およびへこみを解決することができる。プロピレングリコールの量は、ヒプロメロース水溶液100重量部に対して0.1〜0.5重量部である。
本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは、湿潤剤としてD−ソルビトールを含むことができる。D−ソルビトールの量は、ヒプロメロース水溶液100重量部に対して0.1〜0.5重量部、好ましくは0.2〜0.4重量部である。
また、ヒプロメロース水溶液にD−ソルビトールを湿潤剤として添加することにより、プレーティング現象を防止することができ、貯蔵安定性を向上させることができる。
さらに、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは、粘度安定剤として0.04〜0.25重量部のコロイダルシリカ(Colloidal silica)を含むことができる。コロイダルシリカの添加は、ヒプロメロース水溶液の最終粘度を安定に800〜1300cPで制御し維持することができる。
さらに、前記コロイダルシリカは、ケイ酸ナトリウム(sodium silicate)または水ガラス(water glass)を原料とするイオン交換法または酸重合法により製造する。乾式シリカが好ましい。これはまた、4%水溶液中でpH 3.5〜5.5, 99.0〜100.5重量%のSiO2含有量を有する安定な球状粒子が好ましい。
本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法は、図面を参照して詳細に説明することができる。
図1は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法及び装置を示すフローチャートである。
図1に示すように、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは、モールドピン(mold pin)をデッキヒーター(deck heater)内で安定して100〜120℃に予熱する工程と、ヒプロメロース水溶液を浸液槽内で安定して19〜21℃に冷却する工程、モールドピンを浸液槽に浸漬する工程と、乾燥装置中でカプセルを乾燥する工程を含む。
図2は、本発明のヒプロメロースハードカプセルの製造装置における浸液槽内のヒプロメロース水溶液の温度を均一に冷却調整することができる浸液槽の冷却及び温度調節装置の全体構成を示す概略図である。
図2に示すように、浸液槽内のヒプロメロース水溶液の温度を19〜21℃で安定的に冷却を維持させるために冷却水タンク内の9〜10℃の冷却水を循環ポンプを介して浸液槽のジャケット(jacket)に供給し、浸液槽のジャケットから水を回収し、冷却水タンクに循環させる。冷却水タンクはクーラー(cooler)と接続されており、冷却水タンク内の冷却水を9〜10℃の低い温度で一定に保つようにする。
また、浸液槽内ヒプロメロース水溶液を20〜28rpmの速度で撹拌させて浸液槽の温度を安定的に維持する。これらの浸液槽、冷却水タンクの冷却水の循環は、三方弁とモジュロールモーター(modutrol motor)によって調節され、これは、温度調節装置によって、全体的に調節制御される。
図3は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造装置における成形されたフィルムの移送を制御するためのゲル化補助装置であるトンネルヒーター(tunnel heater)の構成を示す概略図である。
図3に示すように、トンネルヒーターは底面にシースヒーター(sheath heater)を配置し、絶縁層を積層させる。鋼ケースには、温度センサーが取り付けられており、ヒーターケーブルが突出している。
図4は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造装置において、モールドピンの加熱温度を安定して維持するためのデッキヒーター(deck heater)の構成を示す模式図である。
図4に示されているように、デッキヒーターは、0.08〜0.12mmの範囲のヒプロメロースハードカプセルのフィルム厚さを均一に形成するようにモールドピンを加熱するために装備させる。デッキヒーターは、底面にウレタン断熱材、マイカプレートヒーター(mica plate heater)、アルミ加熱プレート、セラミックスライドプレート(ceramic sliding plate)を順に積み 積層させる。さらに、鋼製のケースハウジングが外部に温度センサとヒータケーブルが突出している。
図5は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造装置におけるモールドピンバーのベンディング(bending)による温度偏差を最小化するためのピンバープレス(pin bar pressing)装置の構成を示す概略図である。
図5に示すように、ピンバープレス装置はピンバ加熱部内のデッキヒーターでモールドピンを予熱時に発生するピンバベンディング(pin bar bending)現象を最小化するためピンバの両端に敷設されたモールドピンバの頭部をプレスするピンバープレス装置を設置したものである。
上記ピンバープレス装置は、圧縮スプリングの圧力によって押し棒を下降させて押し棒底面の押さえパッドをモールドピンバ最上部にプレスする。
図6は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルおよび製造比較例3で製造した(株)瑞興で市販されているEMBO CAPS VGカプセルにアセトアミノフェン(acetaminophen)を充填して投与した場合の経時変化によるアセトアミノフェンの血漿中濃度の変化を示すグラフである。
本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルによる内容薬物の生体利用率は、AUC(Area Under Curve)の少なくとも5%を増加させることにより化学ゲル化剤を用いたセルロースカプセルの生体利用率 よりも向上させた。
このような本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの生体利用率の改善は、ホットディッピング法で製造して、生体内での適切な速度と性能により溶出と崩壊されて内容薬物の体内吸収と代謝分布等に有利な影響を与えることだと思われる。
本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法は、以下の3工程で説明することができる。
(第1工程)ヒプロメロース水分散液の製造
第1工程は、ヒプロメロース(NaCl含有量0.3重量%)2906タイプ19〜22重量部を90℃の精製水に分散させたヒプロメロース水溶液100重量部に対し、可塑剤としてプロピレングリコール0.1〜0.5重量部、湿潤剤としてD−ソルビトール0.1〜0.5重量部、粘度安定化剤としてコロイダルシリカ0.04〜0.25重量部を順次投入して、4時間3000rpm以上で撹拌分散させヒプロメロース水分散液を製造する工程である。
(第2工程)ヒプロメロース水溶液の製造
第1工程で製造されたヒプロメロース水溶性分散液を17〜23℃に維持されている水和タンクに移送した後、44〜52時間、30rpmで攪拌冷却して完全に溶解させる工程である。溶解完了ヒプロメロース水溶液の初期粘度を測定した後、最終的な粘度が800〜1,300cPになるように精製水を加えて、56時間熟成させ気泡を除去してヒプロメロース水溶液を製造する工程である。
(第3工程)熱ゲル化ヒプロメロースカプセルの成形製造
ヒプロメロース水溶液を熱ゲル化カプセル製造機の浸液槽(Dipping Pan)に投入し、浸液槽の温度を温度調節装置を使用して、19〜21℃に維持する。この水溶液にピンバ加熱部デッキヒーターとピンバープレス装置を使用して、100〜120℃の温度に加熱されたモールドピンを浸漬させ、貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性及び生体利用率に優れた熱ゲル化ヒプロメロースカプセルを製造する工程である。
上記3つの工程によって貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性及び生体利用率を向上させるた熱ゲル化ヒプロメロースカプセルを得ることができる。
本発明は、製造例、製造比較例及び実施例によりさらに具体的に説明することができる。しかしながら、実施例は本発明の範囲を限定するものではなく例示すると理解されるべきである。
(製造実施例)本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造
(工程1)ヒプロメロース水分散液の製造
ヒプロメロース(NaCl含有量0.3重量%)2906 type 21Kgを90℃の精製水79Lに分散させたヒプロメロース水溶液100Kgに対し、可塑剤としてプロピレングリコール210g、湿潤剤としてD−ソルビトール210g、粘度安定化剤としてコロイダルシリカ84gを順次投入して、4時間3000rpm以上で撹拌分散させヒプロメロース水分散液を製造する。
(工程2)ヒプロメロース水溶液の製造
工程1で製造されたヒプロメロース水分散液を17〜23℃に維持されている水和タンクに移送した後、48時間、30rpmで攪拌冷却して完全に溶解させる。溶解完了ヒプロメロース水溶液の初期粘度を測定した後、最終的な粘度が800〜1,300cPになるように精製水を加えて、56時間熟成させ気泡を除去してヒプロメロース水溶液を製造する。
(工程3)熱ゲル化ヒプロメロースカプセルの成形製造
工程2で製造されたヒプロメロース水溶液を熱ゲル化カプセル製造機の浸液槽(Dipping Pan)に投入し、浸液槽の温度を温度調節装置を使用して、19〜21℃に維持する。ピンバ加熱部デッキヒーターとピンバープレス装置を使用して、100〜120℃の温度に加熱されたこの水溶液にモールドピンを浸漬成形させる。成形されたフィルムを安定的に維持させるためにゲル化補助装置であるトンネルヒーターと乾燥装置を通過させた。この時、乾燥装置の導入湿空気の条件は、温度50℃、相対湿度50%RH、絶対湿度0.04kg/kgであった。再び、各乾燥装置の温度を50℃以上に上昇調節して乾燥させて貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性及び生体利用率に優れたSize#0号透明カプセルを製造する。
(製造比較例 1)熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造(ヒプロメロース NaCl含有量を超えると、湿潤剤未添加)
(工程1)ヒプロメロース水分散液の製造
ヒプロメロース(NaCl含有量0.4重量%)2906 type 21Kgを90℃の精製水79Lに分散させたヒプロメロース水溶液100Kgに対し、可塑剤としてプロピレングリコール210g、粘度安定化剤としてコロイダルシリカ84gを順次投入して、4時間3000rpm以上で撹拌分散させヒプロメロース水分散液を製造する。
(工程2)ヒプロメロース水溶液の製造
工程1で製造されたヒプロメロース水分散液を17〜23℃に維持されている水和タンクに移送した後、48時間、30rpmで攪拌冷却して完全に溶解させる。溶解完了ヒプロメロース水溶液の初期粘度を測定した後、最終的な粘度が800〜1,300cPになるように精製水を加えて、56時間熟成させ気泡を除去してヒプロメロース水溶液を製造する。
(工程3)熱ゲル化ヒプロメロースカプセルの成形製造
工程2で製造されたヒプロメロース水溶液を熱ゲル化カプセル製造機の浸液槽(Dipping Pan)に投入し、浸液槽の温度を温度調節装置を使用して、19〜21℃に維持する。ピンバ加熱部デッキヒーターとピンバープレス装置を使用して、100〜120℃の温度に加熱されたこの水溶液にモールドピンを浸漬成形させる。成形されたフィルムを安定的に維持させるためにゲル化補助装置であるトンネルヒーターと乾燥装置を通過させた。この時、乾燥装置の導入湿空気の条件は、温度50℃、相対湿度50%RH、絶対湿度0.04kg/kgであった。再び、各乾燥装置の温度を50℃以上に上昇調節して乾燥させてSize#0号透明カプセルを製造する。
最終的に製造されたSize#0号透明カプセルの場合、プレーティング現象が発生で貯蔵時間の経過に応じて透明度が低下した。
(製造比較例 2)熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造(ピンバープレス装置と浸液槽の冷却温度調節装置未使用)
(工程1)ヒプロメロース水溶性分散液の製造
ヒプロメロース(NaCl含有量0.3重量%)2906 type 21Kgを90℃の精製水79Lに分散させたヒプロメロース水溶液100Kgに対し、可塑剤としてプロピレングリコール210g、湿潤剤としてD−ソルビトール210g、粘度安定化剤としてコロイダルシリカ84gを順次投入して、4時間3000rpm以上で撹拌分散させヒプロメロース水分散液を製造する。
(工程2)ヒプロメロース水溶液の製造
工程1で製造されたヒプロメロース水分散液を17〜23℃に維持されている水和タンクに移送した後、48時間、30rpmで攪拌冷却して完全に溶解させる。溶解完了ヒプロメロース水溶液の初期粘度を測定した後、最終的な粘度が800〜1,300cPになるように精製水を加えて、56時間熟成させ気泡を除去してヒプロメロース水溶液を製造する。
(工程3)熱ゲル化ヒプロメロースカプセルの成形製造(浸液槽とピンバ温度不安定)
工程2で製造されたヒプロメロース水溶液を熱ゲル化カプセル製造機の浸液槽(Dipping Pan)に投入し、浸液槽の温度か19〜21℃よりも高く維持する。この水溶液にピンバ加熱部デッキヒーターを使用して、100〜120℃の温度よりも低く、加熱されたモールドピンを浸漬成形させる。浸液槽の温度調節装置とピンバープレス装置を使用していないので、浸液槽の温度とピンバ温度を所望の温度に保つことができなかった。成形されたフィルムを安定的に維持させるためにゲル化補助装置であるトンネルヒーターと乾燥装置を通過させた。この時、乾燥装置の導入湿空気の条件は、温度50℃、相対湿度50%RH、絶対湿度0.04kg/ kgであった。
しかし、乾燥装置で50℃の温度以上に上昇調節し乾燥させても所望の形状のSize#0号透明カプセルを製造することができなかった。その理由は、得られたカプセルは、十分なフィルム強度とフィルム分布を持たなかったからである。
したがって、製造比較例2の方法を介しては、熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルが得られない。
(製造比較例 3)化学的ゲル化剤を用いてゲル化させたセルロースカプセルの製造(株式会社瑞興で市販されているEMBOカプセルVG)
セルロース21Kgを75℃まで加熱した精製水約79Lに溶解させたセルロース水溶液100Kgに対し、ゲル化剤アミドペクチン0.6Kg、ゲル化補助剤としてグルコン酸カルシウム0.05Kg、pH中和剤として氷酢酸0.02Kg、乳化剤としてショ糖脂肪酸エステル0.05Kg、潤滑剤としてグリセリン0.01Kgを順次添加し溶解させる。45℃まで徐々に冷却させてセルロース水溶液組成物を得た。得られたセルロース水溶液組成物の粘度を調節し、温度を60℃まで昇温させた後、モールドピンに浸漬させて成形乾燥させたSize#0号のセルロースカプセルを製造する。
(実施例 1)フィルム透明度及び貯蔵安定性試験
製造実施例及び製造比較例1、3に基づいて製造されたSize#0号カプセルをそれぞれ40℃、75%RHの条件で維持されている加速安定性チャンバー(chamber)に6ヶ月の間保管して透明度及び貯蔵安定性を測定し、その結果を表1に示した。この時、使用された測定機器は、UV−可視光線分光器であり、測定方法は、カプセルの本体を横1cm、縦1cmのサイズに切断して、このフィルムにUV−可視光線分光器の420nm波長での透明度を測定する。
本発明の製造実施例で製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの場合、初期透明度が71%程度で測定された6ヶ月経過しても69%程度でほとんど変化がなかった。したがって、透明度および貯蔵安定性に優れたものと判断された。
原料ヒプロメロースの塩化ナトリウム含有量が0.4重量%で過剰に含有された製造比較例1で製造されたヒプロメロースハードカプセルの場合は、初期にはほとんど似たような透明度(70%)を示したが、時間の経過に応じて透明度が急速に低下した。6ヶ月後には、製造実施例で製造された本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルより透明度が約17%低下して低い貯蔵安定性を示した。その理由は、製造比較例1で原料ヒプロメロースの塩化ナトリウム含有量が0.4重量%で過剰に含有されているだけでなく、湿潤剤も未添加して熱ゲル化ヒプロメロースカプセルの貯蔵安定性を低下させたと判断された。
従来のコールドディッピング方式でゲル化剤とゲル化補助剤を使用した製造比較例3で製造されたセルロースカプセルの場合、初期透明度も52%程度の低い透明度を持ったカプセルに判明した。
(実施例 2) フィルム分布試験
製造実施例及び製造比較例1、3で製造された3種の#0号熱ゲル化hypromelloseカプセルのフィルム分布を測定した。対照群として#0号ゼラチンカプセルを使用した。フィルム分布測定のために、100個のカプセルのサンプルを使用して最先端(cutting edge)部とドーム(dome)部のフィルムの厚さを測定した。その結果を表2に示した。
本発明の製造実施例で製造された#0号熱ゲル化hypromelloseカプセルが製造比較例1、製造比較例3に比べてCapとBodyから最先端部とドーム部分の膜厚が均一に補強されて対照群である#0号ゼラチンカプセルのフィルム分布と同等のレベルに改善されたことが分かった。
(実施例 3) フィルム強度試験
製造実施例及び製造比較例1、3で製造された3種の#0号カプセルを使用してフィルムの機械的強度を測定した。この時、使用された測定機器は、Texture Analyser(Model TA1000)であり、測定棒の降下速度は、0.5mm/秒であり、測定棒ストロークの深さは4mmであり、測定方法は、#0号カプセルをTexture Analyserに横方向に置いて測定棒を下降させてカプセルが接触する瞬間から4mm下までのフィルム強度を測定する。その結果を表3に示した。
本発明の製造実施例で製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの場合、平均フィルム強度が370gを示した。しかし、製造比較例1で製造されたヒプロメロースハードカプセルおよび製造比較例3で製造されたハードカプセルは、フィルム強度がそれぞれ230gと265gで、本発明の製造実施例で製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルより低いフィルム強度を示した。
(実施例 4) 溶出試験
製造実施例及び製造比較例3で製造された2種の#0号カプセルを使用してアセトアミノフェンを充填させての韓国薬局方第10改訂版一般試験法のパドル法により、第1液(pH1.2)、第2液(pH6.8)と精製水(pH7.0)で60分間アセトアミノフェンの溶出量を測定した。
第1液(pH1.2)中のアセトアミノフェンの溶出率(%)を表4に示す。第1液は、250ml KCl溶液、425ml 0.2M-HCl溶液、精製水を加えて1000mlの試験液とすることにより調製した。
第2液(pH6.8)中のアセトアミノフェンの溶解速度(%)の結果を表5に示す。第2液は、250ml KH2PO4溶液、112ml NaOH溶液および精製水を加えて1000mlの試験液とすることによって調製した。
精製水(pH7.0)中のアセトアミノフェンの溶出率(%)を表6に示す。
本発明の製造実施例で製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの溶出が高かった。一方、化学的ゲル化させたセルロースカプセル(現在、株式会社瑞興で市販されているEMBO CAPS VG)の場合、第1液(pH1.2)で、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルより15分から約10%の低溶出を示したが、第2液(pH6.8)と精製水(pH7.0)で、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルと有意な溶出の違いを示さなかった。
(実施例 5) 充填性試験
本発明の製造実施例で製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルと製造比較例3で製造された現在の株式会社瑞興で市販されている#0号EMBO CAPS VGの充填性を比較試験した。その結果を表7に示した。
表7に示すように、製造実施例で製造された本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは製造比較例3で製造された化学的ゲル化させたセルロースカプセルよりもカプセルのフィルム強度が改善さに応じて充填時telescopeとdentのような不良が大幅に減少し、優れた充填性を示すことを確認した。
(実施例 6) 生体利用率試験
本発明の製造実施例で製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルと製造比較例3で製造されたセルロースカプセル(現在、株式会社瑞興で市販されているEMBO CAPS VG)にアセトアミノフェンをそれぞれ充填させて試験動物ビーグル(Beagle)犬を介してアセトアミノフェンの血漿濃度の経時変化による生体利用率を測定した。
6匹の動物を2つの群に分け、各群に3匹の試験動物を有する。製造実施例および製造比較例3で調製したハードカプセルに250mgのアセトアミノフェンを充填し、ビーグル犬の試験動物にハードカプセルを経口投与した。生体利用率を評価するために、試験動物におけるアセトアミノフェンの血漿濃度を8時間毎時測定した。薬物動態パラメーターを分析した。その結果を図6および表8に示す。
図6は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルおよび製造比較例3で製造した(株)瑞興で市販されているEMBO CAPS VGにアセトアミノフェン(acetaminophen)を充填して投与した場合の経時変化によるアセトアミノフェンの血漿の濃度の変化を示すグラフである。
本発明の製造実施例で製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは、製造比較例3で製造された株式会社瑞興で市販されているEMBO CAPS VGよりも高い生体利用率を示した。
具体的には、Cmax(最高血漿中濃度)は、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルより製造比較例3で製造された株式会社瑞興で市販されているEMBO CAPS VGが若干高かった。しかし、最高血漿中濃度に達する時間であるTmaxは有意な差を示さなかった。生体利用率の全体的な判断のための指数であるAUC(Area under curve)の場合、製造実施例で製造された熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは、製造比較例3で製造された瑞興EMBO CAPS VGカプセルに比べて5.0%以上増加することを確認した。
従って、本発明の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルは、化学ゲル化剤を用いた市販のセルロースカプセルに比べて、AUC(Area Under Curve)の面積が少なくとも5%増加することにより、生体利用率が良好であることが確認された。

Claims (5)

  1. i)塩化ナトリウムの含有量が0.3重量%以下であるヒプロメロースを原料として使用して、ヒプロメロース19〜22重量部を90℃精製水に分散させたヒプロメロース水分散液100重量部に対し、可塑剤としてプロピレングリコール0.1〜0.5重量部、湿潤剤としてD−ソルビトール0.1〜0.5重量部、粘度安定化剤としてコロイダルシリカ0.04〜0.25重量部、を順次投入した後、4時間分散させる工程;
    ii)工程i)で得られたヒプロメロース水分散液を水和タンクに17〜23℃で44〜52時間静置させて透明な液状になるように完全に溶解させる工程;
    iii)ヒプロメロース水溶液の最終的な粘度を800〜1,300cPに調節する工程;及び
    iv)ピンバ(pin bar)加熱部デッキヒーター(deck heater)でモールドピンの温度が100〜120℃になるように予熱し、予熱されたモールドピンをヒプロメロース水溶液の温度を19〜21℃に維持させた浸液槽に浸漬してハードカプセルを成形した後、温度50〜70℃、相対湿度20〜85%RHの条件下で40〜80分間乾燥させてハードカプセルを得る工程;
    からなる貯蔵安定性、フィルム強度、フィルム分布、充填性および/または生体利用率を向上させた熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法。
  2. 上記工程iv)で前記ピンバ加熱部デッキヒーター(deck heater)は、熱ゲル化カプセルのフィルムの厚さを0.08〜0.12mmの範囲内で均一に形成させるためにモールドピンを予熱させるために、マイカプレートヒーター(mica plate heater)上にアルミニウム加熱プレート(aluminum heating plate)とセラミックスライディングプレート(ceramic sliding plate)を積層させて製作して、フィルム強度、フィルム分布、充填性を向上させることを特徴とする請求項1に記載の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法。
  3. 上記工程iv)でピンバプレスパッド(pin bar pressing pad)を下降させてモールドピンバ(mold pin bar)頭部を加圧して、モールドピンを予熱時に発生するピンバ(pin bar)ベンディング(bending)現象を抑えるために、ピンバープレス装置をさらに設置して、フィルム強度、フィルム分布、充填性を向上させることを特徴とする請求項2に記載の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法。
  4. 上記工程iv)で浸液槽内ヒプロメロース水溶液の温度を19〜21℃で一定に維持するために浸液槽冷却水の供給を調節する浸液槽の温度調節装置をさらに設置して、浸液槽内ヒプロメロース水溶液を20〜28rpmの速度で撹拌させて、フィルム強度、フィルム分布、充填性を向上させることを特徴とする請求項1に記載の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法。
  5. 上記湿潤剤としてD−ソルビトールは、工程iv)でヒプロメロース水溶液から塩化ナトリウムが析出されて発生するプレーティング(plating)現象を防止することによって、貯蔵安定性を向上させることを特徴とする請求項1に記載の熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法。
JP2018071452A 2018-01-19 2018-04-03 熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法 Active JP6487092B1 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020180006905A KR102086461B1 (ko) 2018-01-19 2018-01-19 열겔화 히프로멜로오스 하드 캡슐의 제조방법
KR10-2018-0006905 2018-01-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6487092B1 true JP6487092B1 (ja) 2019-03-20
JP2019127477A JP2019127477A (ja) 2019-08-01

Family

ID=61837512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018071452A Active JP6487092B1 (ja) 2018-01-19 2018-04-03 熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10668022B2 (ja)
EP (1) EP3513785B1 (ja)
JP (1) JP6487092B1 (ja)
KR (1) KR102086461B1 (ja)
CN (1) CN110051641B (ja)
ES (1) ES2819007T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020132641A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 株式會▲社▼ 瑞興 耐酸性セルロースカプセルの製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114209674A (zh) * 2022-01-05 2022-03-22 江苏力凡胶囊有限公司 一种热凝的羟丙甲纤维素空心胶囊及其制备方法
US20230372251A1 (en) * 2022-05-19 2023-11-23 Lefan Capsule International Inc Fast dissolving thermal gel hypromellose hollow capsule and method for making the same
CN116392452B (zh) * 2023-04-10 2023-11-10 山东赫尔希胶囊有限公司 一种羟丙甲纤维素空心胶囊及其应用

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62266060A (ja) * 1986-05-12 1987-11-18 信越化学工業株式会社 医薬用硬質カプセルの製造方法
JPH039755A (ja) * 1989-06-08 1991-01-17 Shin Etsu Chem Co Ltd 医薬用硬質カプセルの製造方法
WO2006082842A1 (ja) * 2005-02-03 2006-08-10 Qualicaps Co., Ltd. 溶解性が改善された硬カプセル
JP2011500871A (ja) * 2006-10-27 2011-01-06 ファイザー・プロダクツ・インク ヒドロキシプロピルメチルセルロース硬カプセルおよび製造方法
JP2013528209A (ja) * 2010-06-11 2013-07-08 三星精密化学株式会社 腸溶性硬質カプセルの製造方法及び腸溶性硬質カプセル
JP2013540149A (ja) * 2010-10-21 2013-10-31 三星精密化学株式会社 腸溶性硬質カプセル用組成物、及び該組成物を使用して調製された腸溶性硬質カプセル
JP2015514844A (ja) * 2012-04-18 2015-05-21 三星精密化学株式会社Samsung Fine Chemicals Co., Ltd. フィルム及びその製造方法
JP2017501190A (ja) * 2013-12-31 2017-01-12 ロッテ精密化學株式会社LOTTE Fine Chemical Co.,Ltd. 硬質カプセル用水性組成物及びこれを使用して製造された硬質カプセル

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61100519A (ja) * 1984-10-23 1986-05-19 Shin Etsu Chem Co Ltd 医薬用硬質カプセル
US5993185A (en) * 1996-03-21 1999-11-30 Farmacapsulas S.A. Deck plate assemblies for forming capsules
KR100379674B1 (ko) 2000-03-06 2003-04-10 주식회사 서흥캅셀 펙틴과 글리세린의 배합용액을 이용한 셀룰로오스 캅셀 및그의 제조방법
WO2003011257A1 (en) * 2001-08-01 2003-02-13 Jasjit Singh Composition and process the manufacture of soluble containers with improved gel-strength
WO2006043284A1 (en) * 2004-10-21 2006-04-27 Sunil Mundra A process for manufacturing neutraceutical, pharmaceutical cellulose derivatives capsule
EP1849461A1 (en) * 2006-04-21 2007-10-31 Pfizer Products Inc. Process for manufacturing films
PL2083786T3 (pl) * 2006-10-26 2011-05-31 Capsugel Belgium Nv Formowanie kapsułki
EP3524271A1 (en) * 2012-05-02 2019-08-14 Capsugel Belgium NV Aqueous dispersions of hydroxypropyl methylcellulose acetate succinate (hpmcas)
CN105056245B (zh) * 2015-07-31 2018-02-27 陕西嘉元生物工程有限公司 一种羟丙基甲基纤维素空心胶囊的制作工艺
CN105456226B (zh) * 2015-12-16 2018-11-02 华南理工大学 羟丙基甲基纤维素/羟丙基淀粉植物空心胶囊及制备方法
CN105997930A (zh) * 2016-07-04 2016-10-12 安顺济世科技有限公司 一种基于改性淀粉的空心胶囊和软胶囊
CN107296801B (zh) * 2017-08-09 2020-03-17 安徽黄山胶囊股份有限公司 一种羟丙基甲基纤维素植物空心胶囊

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62266060A (ja) * 1986-05-12 1987-11-18 信越化学工業株式会社 医薬用硬質カプセルの製造方法
JPH039755A (ja) * 1989-06-08 1991-01-17 Shin Etsu Chem Co Ltd 医薬用硬質カプセルの製造方法
WO2006082842A1 (ja) * 2005-02-03 2006-08-10 Qualicaps Co., Ltd. 溶解性が改善された硬カプセル
JP2011500871A (ja) * 2006-10-27 2011-01-06 ファイザー・プロダクツ・インク ヒドロキシプロピルメチルセルロース硬カプセルおよび製造方法
JP2013528209A (ja) * 2010-06-11 2013-07-08 三星精密化学株式会社 腸溶性硬質カプセルの製造方法及び腸溶性硬質カプセル
JP2013540149A (ja) * 2010-10-21 2013-10-31 三星精密化学株式会社 腸溶性硬質カプセル用組成物、及び該組成物を使用して調製された腸溶性硬質カプセル
JP2015514844A (ja) * 2012-04-18 2015-05-21 三星精密化学株式会社Samsung Fine Chemicals Co., Ltd. フィルム及びその製造方法
JP2017501190A (ja) * 2013-12-31 2017-01-12 ロッテ精密化學株式会社LOTTE Fine Chemical Co.,Ltd. 硬質カプセル用水性組成物及びこれを使用して製造された硬質カプセル

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
INTERNATIONAL JOURNAL OF PHARMACEUTICS, vol. Vol.386, JPN6018050399, 2010, pages 30 - 41 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020132641A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 株式會▲社▼ 瑞興 耐酸性セルロースカプセルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN110051641B (zh) 2021-02-12
US10668022B2 (en) 2020-06-02
KR102086461B1 (ko) 2020-03-09
CN110051641A (zh) 2019-07-26
EP3513785B1 (en) 2020-07-22
KR20190088625A (ko) 2019-07-29
ES2819007T3 (es) 2021-04-14
US20190224128A1 (en) 2019-07-25
EP3513785A1 (en) 2019-07-24
JP2019127477A (ja) 2019-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6487092B1 (ja) 熱ゲル化ヒプロメロースハードカプセルの製造方法
US8710105B2 (en) Method of preparing enteric hard capsule and enteric hard capsule prepared thereby
JP2013504565A (ja) 腸溶性硬質カプセル用水性組成物、腸溶性硬質カプセルの製造方法及び腸溶性硬質カプセル
KR20060093255A (ko) 기계적 피막강도를 향상시킨 셀룰로오스 경질캅셀
KR101990814B1 (ko) 피막 물성을 개선시킨 풀루란 하드캡슐의 제조방법
JP6412853B2 (ja) フィルム成型用組成物
KR100654626B1 (ko) 기계적 피막강도를 향상시킨 셀룰로오스 경질캅셀
KR102161001B1 (ko) 경질 캡슐용 수성 조성물 및 이를 사용하여 제조된 경질 캡슐
KR102182326B1 (ko) 내산성 셀룰로오스 캡슐의 제조방법
KR102199595B1 (ko) 경질 캡슐용 수성 조성물 및 이를 사용하여 제조된 경질 캡슐
KR102085330B1 (ko) 두께 균일성이 개선된 경질 캡슐
JP5328768B2 (ja) 硬質カプセル剤
KR102272658B1 (ko) 장용성 하드 젤라틴 캡슐의 제조방법
KR102248114B1 (ko) 메트포르민 함유 중공형 위체류 제제
US20230372251A1 (en) Fast dissolving thermal gel hypromellose hollow capsule and method for making the same
TW201422256A (zh) 硬膠囊

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180403

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6487092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250