JP6486895B2 - アルミニウム−亜鉛−マグネシウム合金に人工時効を施す方法およびそれに基づく製品 - Google Patents

アルミニウム−亜鉛−マグネシウム合金に人工時効を施す方法およびそれに基づく製品 Download PDF

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Description

アルミニウム合金は様々な用途において役立つ。しかしながら、アルミニウム合金の1つの特性を他の特性を悪化することなく改善することは見つけにくい。例えば、合金の靱性を低減することなく合金の強度を向上することは困難である。アルミニウム合金の他の関心のある特性としては、耐食性および疲労亀裂成長抵抗性の2つ例が挙げられる。
<開示の要旨>
概して、本特許出願は、亜鉛およびマグネシウムを有するアルミニウム合金に人工時効を施す改良方法およびそれに基づく製品に関する。本明細書で使用されるように、亜鉛およびマグネシウムを有するアルミニウム合金は、そのようなアルミニウム合金が鋳造合金(つまり、5xx.xまたは7xx.x合金)または展伸合金(wrought alloys)(つまり、5xxxまたは7xxx合金)であろうとなかろうと、亜鉛およびマグネシウムの少なくとも1つがアルミニウム以外の主な合金成分であるアルミニウム合金である。亜鉛を有するアルミニウム合金は、一般的に、2.5〜12重量%のZn、1.0〜5.0重量%のMgを含み、3.0重量%以下のCuを含み得る。1つの実施形態において、アルミニウム合金は4.0〜5.0重量%のZnおよび1.0〜2.5重量%のMgを含む。
方法は、一般的に、
(a)2.5〜12.0重量%のZnおよび1.0〜5.0重量%のMgを有するアルミニウム合金を鋳造すること、次いで、
(b)アルミニウム合金を任意に熱間加工または冷間加工すること、
(c)鋳造ステップ(a)および任意のステップ(b)後に、アルミニウム合金を固溶化熱処理、次いで急冷すること、
(d)ステップ(c)後に任意にアルミニウム合金を加工すること、
(e)ステップ(c)および任意のステップ(d)後に、アルミニウム合金に人工時効を施すことを含み、
人工時効ステップ(e)は、
(i)アルミニウム合金に約154℃(または約166℃)〜277℃(310°F(または約330°F)〜530°F)の第1の温度で1分間〜6時間の第1の時効時間、第1の時効を施すこと、
(ii)アルミニウム合金に第2の温度で少なくとも30分間の第2の時効時間、第2の時効を施すことを含み、
第2の温度は第1の温度より低い。
方法は、従来の時効プロセスに対して特性の組み合わせの改善および/または処理能力の改善を実現し得る。
鋳造ステップ(a)は、展伸アルミニウム合金または鋳造アルミニウム合金に適切な任意の鋳造ステップであってもよい。展伸アルミニウム合金は、他の方法として、例えば、ダイレクトチル鋳造および/または連続鋳造(例えば、双ベルト鋳造による)によって鋳造されてもよい。鋳造アルミニウム合金はシェイプ鋳造され、特に、金型鋳造、高圧ダイ鋳造、砂型鋳造、インベストメント鋳造、スクイズ鋳造、および半固体鋳造を含む任意の適切なシェイプ鋳造法によって鋳造されてもよい。
鋳造ステップ(a)後、方法は、(b)鋳造アルミニウム合金を任意に熱間加工または冷間加工することを含んでいてもよい。アルミニウム合金が展伸アルミニウム合金である場合、それは一般的に熱間加工され、鋳造ステップ後に冷間加工されてもよい。この任意の熱間加工ステップは、圧延、押し出し、および/または鍛造を含んでいてもよい。任意の冷間加工ステップは、フローフォーミング、引抜き、および他の冷間加工技術を含んでいてもよい。この任意のステップ(b)は、アルミニウム合金がシェイプ鋳造アルミニウム合金である場合には完了しない。均質化ステップを任意の熱間加工ステップ(例えば、展伸アルミニウム合金用)前に行ってもよい。
任意の熱間加工および/または冷間加工(b)後、方法は、(c)アルミニウム合金を固溶化熱処理、次いで急冷することを含む。固溶化熱処理、次いで急冷などは、アルミニウム合金をソルバス温度より一般的に上の適切な温度に加熱し、可溶性の元素が固溶体に入ることを可能にするほど十分長くその温度で保持し、固溶体中に元素を保持するのに十分に急速に冷却することを意味する。固溶化熱処理は、適切な時間、適切な加熱装置内にアルミニウム合金を設置することを含んでいてもよい。急冷(冷却)は、任意の適切な方法で、および任意の適切な冷却媒体によってなされてもよい。1つの実施形態において、急冷はアルミニウム合金をガスと接触させること(例えば、空冷)を含む。他の実施形態において、急冷はアルミニウム合金を液体と接触させることを含む。1つの実施形態において、液体は水または他の水系冷却溶液などの水系である。1つの実施形態において、液体は水であり、水温はおよそ室温である。他の実施形態において、液体は水であり、水温はおよそ沸点である。他の実施形態において、液体は油である。1つの実施形態において、油は炭化水素系である。他の実施形態において、油はシリコーン系である。
アルミニウム合金を固溶化熱処理、次いで急冷するステップ(c)後、方法は、共同所有された米国特許出願公開第2012/0055888号によって教示されるように、(d)1〜10%延伸(例えば、平坦および/または応力緩和のため)および/または高い冷間加工を引き起こす(例えば、25〜90%)ことによるなどのアルミニウム合金体を加工することを任意に含んでいてもよい。この任意のステップ(d)は、熱間加工および/または冷間加工を含んでいてもよい。
アルミニウム合金を固溶化熱処理、次いで急冷するステップ(c)、および任意の加工ステップ(d)後に、方法は、(e)アルミニウム合金に人工時効を施すことを含む。人工時効ステップ(e)は、(i)アルミニウム合金に166℃〜277℃(330°F〜530°F)の第1の温度で1分間〜6時間の第1の時効時間、第1の時効を施すこと、(ii)アルミニウム合金に第2の温度で少なくとも30分間の第2の時効時間、第2の時効を施すことを含んでいてもよく、第2の温度は第1の温度より低い。第1および第2の時効ステップ後に1つ以上のさらなる時効ステップが完了してもよい。第1の時効ステップ前に人工時効ステップは完了しない。
上述の通り、第1の時効ステップは、一般的に第1の時効温度で行われ、この第1の時効温度は、一般的に154℃(または166℃)〜277℃(310°F(または330°F)〜530°F)である。より低温がより高いレベルの亜鉛でより有用であり得、より高温がより低いレベルの亜鉛でより有用であり得る。1つの実施形態において、第1の時効温度は少なくとも177℃(350°F)である。他の実施形態において、第1の時効温度は少なくとも188℃(370°F)である。さらに他の実施形態において、第1の時効温度は少なくとも199℃(390°F)である。1つの実施形態において、第1の時効温度は238℃(460°F)以下である。1つの実施形態において、第1の時効温度は216℃(420°F)以下である。
第1の時効ステップの時間は、一般的に1分間〜6時間であり、第1の時効温度と関連し得る。例えば、より長い第1の時効ステップはより低温で有用であり得、より短い第1の時効ステップは、より高温で有用であり得る。1つの実施形態において、第1の時効時間は2時間以下である。他の実施形態において、第1の時効時間は1時間以下である。さらに他の実施形態において、第1の時効時間は45分間以下である。他の実施形態において、第1の時効時間は30分間以下である。さらに他の実施形態において、第1の時効時間は20分間以下である。1つの実施形態において、第1の時効時間は少なくとも5分間であってもよい。
1つの実施形態において、第1の時効ステップは、「約204℃(400°F)の温度で1〜30分間」または実質的に等価な時効条件で行われる。当業者によって評価されるように、時効温度および/または時間は、周知の時効原理および/または式(例えば、フィックの法則を使用する)に基づいて調整され得る。したがって、当業者は、時効温度を上昇させることができるが、または逆に時効時間を短くすることができ、またはこれらのパラメーターの1つのみをほんのいくらか変化し、さらに「約204℃(400°F)の温度で1〜30分間の時効と同じ結果を達成することができる。約204℃(400°F)の温度で1〜30分間の時効と同じ結果を達成することができる人工時効処理の量は多く、したがって、たとえそれらが本発明の範囲内でも、そのようなすべての代替の時効処理は本明細書に記載されていない。表現「または実質的に等価な人工時効温度および時間」および「または実質的に等価な処理」は、そのようなすべての代替の時効処理を獲得するために使用される。
上述の通り、第2の時効ステップは、一般的に少なくとも30分間の第2の時効時間、第2の温度で行われ、第2の温度は第1の温度より低い。1つの実施形態において、第2の時効温度は、第1の時効温度より2.8〜83.3℃(5〜150°F)低い。他の実施形態において、第2の時効温度は、第1の時効温度より5.5〜55.6℃(10〜100°F)低い。さらに他の実施形態において、第2の時効温度は、第1の時効温度より5.6〜41.7℃(10〜75°F)低い。他の実施形態において、第2の時効温度は、第1の時効温度より11.1〜27.8℃(20〜50°F)低い。
上述の通り、第2の時効ステップの時間は少なくとも30分間である。1つの実施形態において、第2の時効ステップの時間は少なくとも1時間である。他の実施形態において、第2の時効ステップの時間は少なくとも2時間である。さらに他の実施形態において、第2の時効ステップの時間は少なくとも3時間である。1つの実施形態において、第2の時効ステップの時間は30時間以下である。他の実施形態において、第2の時効ステップの時間は20時間以下である。他の実施形態において、第2の時効ステップの時間は12時間以下である。他の実施形態において、第2の時効ステップの時間は10時間以下である。他の実施形態において、第2の時効ステップの時間は8時間以下である。
1つの実施形態において、第2の時効ステップは、「約182℃(360°F)の温度で2〜8時間」または実質的に等価な時効条件で行われる。当業者によって評価されるように、時効温度および/または時間は、周知の時効原理および/または式に基づいて調整され得る。したがって、当業者は、時効温度を上昇させることができるが、または逆に時効時間を短くすることができ、またはこれらのパラメーターの1つのみをほんのいくらか変化し、さらに「約182℃(360°F)の温度で2〜8時間の時効と同じ結果を達成することができる。約182℃(360°F)の温度で2〜8時間の時効と同じ結果を達成することができる人工時効処理の量は多く、したがって、たとえそれらが本発明の範囲内でも、そのようなすべての代替の時効処理は本明細書に記載されていない。表現「または実質的に等価な人工時効温度および時間」および「または実質的に等価な処理」は、そのようなすべての代替の時効処理を獲得するために使用される。
方法は、アルミニウム合金を時効ステップ(e)の間または後に所定形状の製品に形成することを任意に含んでいてもよい。本明細書で使用されるように、「所定形状の製品」などは、シェイプフォーミング操作(例えば、特に、引抜き、しごき、ウォームフォーミング、フローフォーミング、シェアーフォーミング、スピンフォーミング、ドーミング、ネッキング、フランジング、スレッディング、ビーディング、ベンディング、シーミング、スタンピング、ハイドロホーミング、およびカーリング)によって形状に形成された製品を意味し、その形状は、シェイプフォーミング操作(ステップ)に先立って決定される。所定形状の製品の例としては、他のアルミニウム合金製品として、自動車部品(例えば、特に、フード、フェンダー、ドア、ルーフ、およびトランクの蓋)およびコンテナー(例えば、特に、食物缶、ボトル)、民生電子部品(例えば、特に、ラップトップ、携帯電話、カメラ、モバイル音楽プレーヤー、ハンドヘルド装置、コンピューター、テレビ)が挙げられる。1つの実施形態において、所定形状の製品は、フォーミングステップ後にその最終製品の形態である。「所定形状の製品」を製造するために利用されるフォーミングステップは、人工時効ステップと同時または後(例えば、第1の時効ステップと同時または後に、および/または第2の時効ステップ前、後または同時)に行われてもよい。
1つの実施形態において、フォーミングステップは、時効ステップ(e)と同時に完了され、したがって高温で行われ得る。そのような高温フォーミングステップは、本明細書において「ウォームフォーミング」操作と称する。1つの実施形態において、ウォームフォーミング操作は93℃〜277℃(200°F〜530°F)の温度で行われる。他の実施形態において、ウォームフォーミング操作は121℃〜232℃(250°F〜450°F)の温度で行われる。したがって、いくつかの実施形態において、ウォームフォーミングは所定形状の製品を製造するために使用されてもよい。ウォームフォーミングは、欠陥のない所定形状の製品の製造を促進し得る。「欠陥のない」は、部品が商品としての使用に適切であり、したがって、2〜3例を挙げると、亀裂、しわ、リューダリング、シンニングおよび/またはオレンジピールをほとんど(ごくわずか)または有し得ないことを意味する。他の実施形態において、室温フォーミングは、欠陥のない所定形状の製品を製造するために使用されてもよい。
1つのアプローチでは、方法は、(a)4.0〜5.0重量%のZnおよび1.0〜2.5重量%のMgを含むアルミニウム合金をシェイプ鋳造すること、次いで、(b)アルミニウム合金を固溶化熱処理、次いで急冷すること、次いで、(c)アルミニウム合金に人工時効を施すことを含み、人工時効は、アルミニウム合金に199℃〜216℃(390°F〜420°F)の第1の温度で1〜60分間、第1の時効を施すこと、(ii)アルミニウム合金に第2の温度で少なくとも30分間の第2の時効時間、第2の時効を施すことを含み、第2の温度は第1の温度より低い。このアプローチの1つの実施形態において、第2の時効温度は149〜193℃(300〜380°F)であり、時効時間は1〜36時間である。他の実施形態において、第2の時効温度は166〜188℃(330〜370°F)であり、時効時間は1〜8時間である。第1および第2の時効ステップ後の1つ以上のさらなる時効時間は完了されてもよい。第1の時効ステップ前に時効ステップは完了されない。
1つのアプローチでは、方法は、(a)アルミニウム合金をシェイプ鋳造し、アルミニウム合金はアルミニウム鋳造合金707.X、712.X、713.Xまたは771.Xのうちの1つであること、次いで、(b)アルミニウム合金体を固溶化熱処理、次いで急冷すること、次いで、(c)アルミニウム合金に人工時効を施すことを含み、人工時効は、上記第1の時効条件のいずれかを使用するなどのアルミニウム合金に第1の時効を施すこと、(ii)アルミニウム合金に第2の温度で少なくとも30分間の第2の時効時間、第2の時効を施すことを含み、第2の温度は第1の温度より低い。第1および第2の時効ステップ後の1つ以上のさらなる時効ステップは完了されてもよい。第1の時効ステップ前に人工時効ステップは完了されない。アルミニウムシェイプ鋳造合金707.X、712.X、713.Xまたは771.Xは、公知の鋳造合金であり、それらの組成は、例えば、アルミニウム協会の文献「Designation and Chemical Compositions Limits for Aluminum Alloys in the Form of Castings and Ingot(鋳造およびインゴットの形態のアルミニウム合金の命名および化学組成範囲)」、2002年4月、に定義されており、参照によってその全体は本明細書に組み入れられる。公知のように、「X」は、特定の鋳造合金組成(公知または後に公知となる)を決めるために、「0」、「1」などと置換されてもよい。一般的な意味では、この文献について、「0」は、一般的にシェイプ鋳造製品の組成を称し、一方、「1」または「2」は、一般的にインゴットの組成を称する。例えば、707.0は、707合金からなるシェイプ鋳造製品用の1.8〜2.4重量%のMgを含み、一方、707.1は、707合金からなるインゴット用の1.9〜2.4重量%のMgを含む。
1つの実施形態において、合金は展伸7xxxアルミニウム合金製品であり、合金が鋳造後のある時点で熱間加工されたことを意味する。展伸製品の例としては、圧延製品(シートおよびプレート)、押し出し物、および鍛造物が挙げられる。1つの実施形態において、方法は、(a)固溶化熱処理用の展伸7xxxアルミニウム合金を準備し、展伸7xxxアルミニウム合金は、4.0〜9.5重量%のZn、1.2〜3.0重量%のMg、および2.6重量%以下のCuを含むこと、(b)ステップ(a)後に、展伸7xxxアルミニウム合金を固溶化熱処理、次いで急冷すること、(c)ステップ(b)後に、展伸7xxxアルミニウム合金に人工時効を施すことを含み、人工時効ステップ(c)は、(i)展伸7xxxアルミニウム合金に154℃〜221℃(310°F〜430°F)の第1の温度で1分間〜360分間、第1の時効を施すこと、(ii)展伸7xxxアルミニウム合金に第2の温度で少なくとも0.5時間、第2の時効を施すことを含み、第2の温度は第1の温度より低い。第1および第2の時効ステップ後に1つ以上のさらなる時効ステップは完了されてもよい。第1の時効ステップ前に人工時効ステップは完了されない。1つの実施形態において、人工時効ステップは、第1の時効ステップおよび第2の時効ステップ(つまり、2つの時効ステップのみが使用される)からなる。第1および第2の人工時効ステップは、一般的に、場合によっては、規定の温度に加熱または冷却すること、次いで、規定の時間保持することを含む。例えば、「188℃(370°F)、10分間」の第1の人工時効ステップは、それが188℃(370°F)の目標温度に達するまでアルミニウム合金を加熱すること、次いで、188℃(例えば、プラスマイナス5.6℃またはプラスマイナス2.8℃)(370°F(例えば、プラスマイナス10°Fまたはプラスマイナス5°F))を中心とする許容制御可能な温度領域内に10分間保持することを含む。適切な時効を促進するために時効統合が使用されてもよい。
1つの実施形態において、方法は、展伸7xxxアルミニウム合金の応力を緩和することを含み、応力を緩和することは、固溶化熱処理、次いで急冷ステップ(b)後で、人工時効ステップ(c)前に行われる。1つの実施形態において、応力を緩和することは、0.5〜8%延伸すること、および0.5〜12%圧縮することのうちの少なくとも1つを含む。
上述の通り、方法は、展伸7xxxアルミニウム合金に人工時効を施すことを含み、人工時効ステップ(c)は、(i)展伸7xxxアルミニウム合金に154〜221℃(310°F〜430°F)の範囲で1分間〜360分間、第1の温度で第1の時効を施すこと、(ii)7xxxアルミニウム合金に第2の温度で少なくとも0.5時間、第2の展伸を施すことを含み、第2の温度は第1の温度より低い。1つの実施形態において、第2の温度は第1の温度より少なくとも5.6℃(10°F)低い。他の実施形態において、第2の温度は第1の温度より少なくとも11.1℃(20°F)低い。さらに他の実施形態において、第2の温度は第1の温度より少なくとも16.7℃(30°F)低い。他の実施形態において、第2の温度は第1の温度より少なくとも22.2℃(40°F)低い。さらに他の実施形態において、第2の温度は第1の温度より少なくとも27.8℃(50°F)低い。他の実施形態において、第2の温度は第1の温度より少なくとも33.3℃(60°F)低い。さらに他の実施形態において、第2の温度は第1の温度より少なくとも38.9℃(70°F)低い。1つの実施形態において、第1の時効ステップは120分間以下である。他の実施形態において、第1の時効ステップは90分間以下である。さらに他の実施形態において、第1の時効ステップは60分間以下である。他の実施形態において、第1の時効ステップは45分間以下である。さらに他の実施形態において、第1の時効ステップは30分間以下である。他の実施形態において、第1の時効ステップは20分間以下である。1つの実施形態において、第1の時効ステップは少なくとも5分間である。他の実施形態において、第1の時効ステップは少なくとも10分間である。1つの実施形態において、第1の時効ステップは5〜20分間である。1つの実施形態において、第2の時効ステップは1〜12時間である。他の実施形態において、第2の時効ステップは2〜8時間である。さらに他の実施形態において、第2の時効ステップは3〜8時間である。
1つのアプローチでは、展伸7xxxアルミニウム合金は、4.0〜9.5重量%のZn、1.2〜3.0重量%のMg、および1.0〜2.6重量%のCuを含む。このアプローチに関連した1つの実施形態において、第1の温度は154℃〜204℃(310〜400°F)であり、第1の時効ステップは120分間以下である。他の実施形態において、第1の温度は160〜199℃(320〜390°F)であり、第1の時効ステップは90分間以下である。さらに他の実施形態において、第1の温度は166〜196℃(330〜385°F)であり、第1の時効ステップは60分間以下である。他の実施形態において、第1の温度は171〜193℃(340〜380°F)であり、第1の時効ステップは30分間以下である。1つの実施形態において、第2の時効温度は121〜177℃(250〜350°F)であり、第2の時効ステップは0.5〜12時間である。他の実施形態において、第2の時効温度は132〜171℃(270〜340°F)であり、第2の時効ステップは1〜12時間である。さらに他の実施形態において、第2の時効温度は138〜168℃(280〜335°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。他の実施形態において、第2の時効温度は143〜166℃(290〜330°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。さらに他の実施形態において、第2の時効温度は149〜163℃(300〜325°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、第2の時効ステップは少なくとも3時間である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、第2の時効ステップは少なくとも4時間である。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は、5.7〜8.4重量%のZn、1.3〜2.3重量%のMg、および1.3〜2.6重量%のCuを含む。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は7.0〜8.4重量%のZnを含む。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は、アルミニウム協会の文献「International Alloy Designations and Chemical Composition Limits for Wrought Aluminum and Wrought aluminum Alloys(展伸アルミニウムおよび展伸アルミニウム合金の国際合金命名および化学組成範囲)」、2009年2月および2014年2月のその対応する付録、まとめて「Teal Sheets」によって定義されるように、特に、7×85、7×55、7×50、7×40、7×99、7×65、7×78、7×36、7×37、7×49、および7×75からなる群から選択され、それらの両方は参照によってその全体は本明細書に組み入れられる。公知のように、特定の展伸7xxxアルミニウム合金組成(公知または後に公知となる)を決めるために、必要に応じて、「x」は「0」、「1」などと置換されてもよい。例えば、7040は、1.5〜2.3重量%のCu、1.7〜2.4重量%のMg、および5.7〜6.7重量%のZnを含む一方、7140は、Teal Sheetsによって示されるように、1.3〜2.3重量%のCu、1.5〜2.4重量%のMg、および6.2〜7.0重量%のZnを含む。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は7×85合金である。他の実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は7×55合金である。さらに他の実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は7×40合金である。他の実施形態において、7xxxアルミニウム合金は7×65合金である。他の実施形態において、合金は7×50合金である。さらに他の実施形態において、7xxxアルミニウム合金は7×75合金である。
他のアプローチでは、展伸7xxxアルミニウム合金は、4.0〜9.5重量%のZn、1.2〜3.0重量%のMg、および0.25〜1.0重量%未満のCuを含む。このアプローチに関連した1つの実施形態において、第1の温度は166〜221℃(330〜430°F)であり、第1の時効ステップは120分間以下である。他の実施形態において、第1の温度は171〜218℃(340〜425°F)であり、第1の時効ステップは90分間以下である。さらに他の実施形態において、第1の温度は177〜216℃(350〜420°F)であり、第1の時効ステップは60分間以下である。他の実施形態において、第1の温度は182〜213℃(360〜415°F)であり、第1の時効ステップは30分間以下である。1つの実施形態において、第2の時効温度は121〜188℃(250〜370°F)であり、第2の時効ステップは0.5〜12時間である。他の実施形態において、第2の時効温度は132〜182℃(270〜360°F)であり、第2の時効ステップは1〜12時間である。さらに他の実施形態において、第2の時効温度は138〜179℃(280〜355°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。他の実施形態において、第2の時効温度は143〜177℃(290〜350°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。さらに他の実施形態において、第2の時効温度は149〜174℃(300〜345°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、第2の時効ステップは少なくとも3時間である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、第2の時効ステップは少なくとも4時間である。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は、Teal Sheetsによって定義されるように、7×41合金である。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金はロシア合金RU1953である。
さらに他のアプローチでは、展伸7xxxアルミニウム合金は、4.0〜9.5重量%のZn、1.2〜3.0重量%のMg、および0.25重量%未満のCuを含む。このアプローチに関連した1つの実施形態において、第1の温度は154〜204℃(310〜400°F)であり、第1の時効ステップは120分間以下である。他の実施形態において、第1の温度は160〜199℃(320〜390°F)であり、第1の時効ステップは90分間以下である。さらに他の実施形態において、第1の温度は166〜196℃(330〜385°F)であり、第1の時効ステップは60分間以下である。他の実施形態において、第1の温度は171〜193℃(340〜380°F)であり、第1の時効ステップは30分間以下である。1つの実施形態において、第2の時効温度は121〜177℃(250〜350°F)であり、第2の時効ステップは0.5〜12時間である。他の実施形態において、第2の時効温度は132〜171℃(270〜340°F)であり、第2の時効ステップは1〜12時間である。さらに他の実施形態において、第2の時効温度は138〜168℃(280〜335°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。他の実施形態において、第2の時効温度は132〜166℃(290〜330°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。さらに他の実施形態において、第2の時効温度は149〜163℃(300〜325°F)であり、第2の時効ステップは2〜8時間である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、第2の時効ステップは少なくとも3時間である。これらの実施形態のうちのいくつかでは、第2の時効ステップは少なくとも4時間である。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は、Teal Sheetsによって定義されるように、7×05、7×39、および7×47からなる群から選択され、またはロシア合金RU1980である。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金は7×39合金である。1つの実施形態において、展伸7xxxアルミニウム合金はロシア合金RU1980である。
本明細書に記載された亜鉛およびマグネシウムを有する新規のアルミニウム合金は、特に、自動車の用途および/または航空宇宙産業の用途でのように様々な用途で使用されてもよい。1つの実施形態において、新規のアルミニウム合金は、特に、ウイングスキン(上面および下面)またはストリンガ/スティフナ、胴体スキンまたはストリンガ、リブ、フレーム、スパー、シートトラック、隔壁、円周フレーム、尾翼(例えば、水平安定板および垂直安定板等)、フロアビーム、シートトラック、ドアおよび操縦翼面構成要素(例えば、方向舵、補助翼)などの航空宇宙産業の用途で使用される。他の実施形態において、新規のアルミニウム合金は、クロージャーパネル(例えば、特に、ボンネット、フェンダー、ドア、屋根およびトランクの蓋)、車輪、および大きな強度が要求される用途(例えば、ピラー、補強材等のホワイトボディ)などの自動車の用途に使用される。他の実施形態において、新規のアルミニウム合金は、弾薬筒や装甲でのように軍需品/弾道学/軍事用途で特に使用される。弾薬筒には、小型武器およびカノン砲で使用されるもの、またはミサイル発射装置もしくは戦車一斉射撃に使用されるものが含まれ得る。他の可能な弾薬部品としては、送弾筒やフィンも含まれる。ミサイル発射装置の起爆部品についても、精密誘導爆弾およびミサイルのフィンおよび制御面と同様に可能性として考えられる他の用途である。装甲部品には、軍用車両の装甲板、または構造用部品が含まれる。他の実施態様において、新規のアルミニウム合金は、特に、石油ガス用途として、例えば、ライザー、補助ライン、ドリルパイプ、チョーク/キルライン、プロダクションパイプ、および縦樋(fall pipe)などに使用される。
実施例1の合金についてのSCC性能に対する導電率を説明するグラフである。
<実施例1>
以下の表1に示す組成を有する7xx鋳造アルミニウム合金を方向性凝固によって鋳造した。
Figure 0006486895
鋳造後、合金1を固溶化熱処理し、次いで沸騰水中で急冷した。合金1を、次いで室温で約12〜24時間、自然時効によって安定化した。次に、以下の表2に示すように、合金1に様々な時間および温度で人工時効を施した。合金1−A〜1−Dに関して、合金を室温から第1の時効温度まで約40分で加熱し、次いで、第1の時効温度で規定の継続時間、保持し、第1の時効ステップを完了した後、合金1−A〜1−Dを第2の時効温度に約45分で加熱し、次いで第2の時効温度で規定の継続時間、保持した。合金1−Eを室温から第1の時効温度まで約50分で加熱し、次いで、第1の時効温度で規定の継続時間、保持し、第1の時効ステップを完了した後、炉への電力を停止し、炉が第2の目標温度に達するまで(約10分間)、炉を大気に開放し、その後、合金1−Eを、第2の時効温度で規定の継続時間、保持した。
Figure 0006486895
次いで、合金の様々な機械的性質およびSCC(応力腐食割れ)抵抗性を測定し、それらの結果を以下の表3〜5に示す。強度および伸びをASTM E8およびB557に従って測定した(3つの試料の平均)。疲労性能をASTM E466(Kt=1、R=−1、応力=160MPa(23.2ksi)、25Hz、研究室の空気中)に従ってテストした(3つの試料の平均)。SCC抵抗性をASTM G103(応力=240MPa(34.8ksi))に従って測定した。
Figure 0006486895
Figure 0006486895
Figure 0006486895
上に示すように、発明合金(1−E)は、非発明合金と比較してほぼ同じ強度であるがより良好な耐疲労性を達成する。発明合金は、また、非発明合金と比較してさらに良好な耐応力腐食割れ性を達成する。さらに、発明合金は、約4時間10分だけの人工時効時間でその特性の改良を達成する一方で、非発明合金のすべては、人工時効時間を少なくとも6時間以上を必要とした。
合金の導電率も、HOCKing導電率計(AutoSigma 3000DL)を使用して測定し、それらの結果を以下の表6に示す(4つの試料の平均)。図1に示すように、発明合金はより低い導電率でより良好なSCC性能を予想外に達成する。発明合金のより低い導電率は、それが過度な時効を施されていないことを示すが、さらに改善されたSCC性能を達成する。
Figure 0006486895
<実施例2>
実施例1の合金1を実施例1と同じように処理したが、実施例1の合金1に以下の表7に示すような様々な時間、人工時効を施した。
Figure 0006486895
合金の様々な機械的性質およびSCC(応力腐食割れ)抵抗性を次いで測定し、それらの結果を以下の表8〜10に示す。強度および伸びを、ASTM E8およびB557に従って測定した(3つの試料の平均)。疲労性能を、ASTM E466(Kt=1、R=−1、応力=160MPa(23.2ksi)、25Hz、研究室の空気中)に従ってテストした(3つの試料の平均)。SCC抵抗性を、ASTM G103(応力=240MPa(34.8ksi))に従って測定した。
Figure 0006486895
Figure 0006486895
Figure 0006486895
発明合金は、実施例1と同様に、強度、耐疲労性、および耐応力腐食割れ性の良好な組み合わせを達成する。
<実施例3>
実施例1の合金1を実施例1と同じように処理したが、実施例1の合金1に以下の表11に示すような様々な時間、人工時効を施した。
Figure 0006486895
合金の様々な機械的性質およびSCC(応力腐食割れ)抵抗性を次いで測定し、それらの結果を以下の表12〜14に示す。強度および伸びを、ASTM E8およびB557に従って測定した(合金1−K以外の3つの試料の平均であり、複数の試料の平均であった)。疲労性能を、ASTM E466(Kt=1、R=−1、応力=160MPa(23.2ksi)、25Hz、研究室の空気中)に従ってテストした(3つの試料の平均)。SCC抵抗性を、ASTM G103(応力=240MPa(34.8ksi))に従って測定した。
Figure 0006486895
Figure 0006486895
Figure 0006486895
発明合金は、実施例1−2と同様に、強度、耐疲労性、および耐応力腐食割れ性の良好な組み合わせを達成する。
<実施例4:展伸アルミニウム合金7085の時効>
表15に示す組成を有するアルミニウム合金7085を、厚さが5センチメートル(2インチ)である従来のプレート製品(例えば、均質化、最終ゲージに圧延、固溶化熱処理、および冷水急冷、延伸(2%)によって応力緩和された)として製造した。約4日間の自然時効後に、表16に示すように、7085プレートに様々な温度で様々な回数多段階時効を施した。時効後、機械的性質をASTM E8およびB557に従って測定し、それらの結果を表17に示している。応力腐食割れ(SCC)抵抗性も、ASTM G44、3.5% NaCl、交互浸漬に従って測定し、それらの結果を表18に示している(ST方向の応力)。
Figure 0006486895
*合金の残部はアルミニウムおよび他の元素であり、アルミニウム合金は0.05重量%以下のいずれかの他の各元素を含み、アルミニウム合金は合計0.15重量%以下の他の元素を含む。
Figure 0006486895
人工時効については、サンプルを第1の温度に約50分で加熱し、次いで規定の温度で規定の時間、保持した。サンプルを、次いで炉設定点を変更し第2の温度に到達するまで、炉ドアを開けることによって第2の温度に冷却した。試料を、次いで第2の温度で規定の時間、保持し、その後、サンプルを炉から取り除き、室温に空冷した。
Figure 0006486895
Figure 0006486895
* DNF=90日後に破損しなかった
** DNF(66)=66日後に破損しなかった
示すように、新規の時効処理は、同様の強度および耐食性で、合計時効時間の減少による処理能力の著しい改良を生じる。確かに、合金7085−14は、合金7085−1についての48時間の合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)と比較して、6.25時間だけの合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)で、従来の時効を施された合金7085−1とほぼ同じ強度を実現する。
<実施例5:合金7255の時効>
表19に示す組成を有するアルミニウム合金7255を、厚さが2.8センチメートル(1.5インチ)である従来のプレート製品(例えば、均質化、最終ゲージに圧延、固溶化熱処理、および冷水急冷、延伸(2%)による応力緩和された)として製造した。約4日間の自然時効後に、表20に示すように、7255プレートに様々な温度で様々な回数多段階時効を施した。時効後、機械的性質をASTM E8およびB557に従って測定し、それらの結果を表21に示す。応力腐食割れ(SCC)抵抗性も、ASTM G44、3.5% NaCl、交互浸漬に従って測定し、それらの結果を表22に示す(ST方向の応力、241MPa(35ksi)の応力で)。合金のうちのいくつかについては、導電率(% IACS)を、2.5センチメートル×3.8センチメートル×10センチメートル(1インチ×1.5インチ×4インチ)のブロックを使用するASTM E1004−09、電磁(渦電流)法を使用して導電率を決定するための標準テスト法に従って測定し、それらの結果を以下の表23に示す。
Figure 0006486895
合金の残部はアルミニウムおよび他の元素であり、アルミニウム合金は0.05重量%以下のいずれかの他の各元素を含み、アルミニウム合金は合計0.15重量%以下の他の元素を含む。
Figure 0006486895
人工時効のために、特に明記しない限り、サンプルを第1の温度に約50分で加熱し、次いで規定の温度で規定の時間で保持した。サンプルを、次いで炉設定点を変更し第2の温度に到達するまで、炉ドアを開けることによって第2の温度に冷却した。試料を、次いで第2の温度で規定の時間、保持し、その後、サンプルを炉から取り除き、室温に空冷した。
Figure 0006486895
Figure 0006486895
DNF=90日後に破損しなかった
** DNF(66)=66日後に破損しなかった
示すように、新規の時効処理は、同様の強度および耐食性で、合計時効時間の減少による処理能力の著しい改良を生じる。確かに、合金7255−14は、合金7255−1について約30時間の合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)と比較して、4.25時間だけの合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)で、従来の時効を施された7255−1とほぼ同じ強度を実現する。7255−14合金は、また、合金7255−1と同等な耐食性を実現する。改善された耐食性は、4.5〜5.0時間だけの合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)で、同等な強度で、合金7255−1より合金7255−15および7255−16によって実現される。
Figure 0006486895
<実施例6:合金1980の時効>
表24に示す組成を有するロシア合金1980を、約18センチメートル(7.0インチ)の外径および約3.3センチメートル(約1.3インチ)の厚さを有する従来のロッド製品(例えば、均質化、ロッドに押出、固溶化熱処理、および冷水急冷された)として製造した。約0.5〜1日の自然時効後に、表25に示すように、1980合金ロッドに、様々な温度で様々な回数多段階時効を施した。時効後、機械的性質をASTM E8およびB557に従って測定し、それらの結果を表26に示す。合金のうちのいくつかについての応力腐食割れ(SCC)抵抗性もASTM G103、沸騰塩テストに従って測定し、それらの結果を表27に示す(ST方向の応力、112MPa(16.2ksi)の応力で)。
Figure 0006486895
合金の残部はアルミニウムおよび他の元素であり、アルミニウム合金は0.05重量%以下のいずれかの他の各元素を含み、アルミニウム合金は合計0.15重量%以下の他の元素を含む。
Figure 0006486895
人工時効のために、特に明記しない限り、サンプルを第1の温度に約50分で加熱し、次いで規定の温度で規定の時間、保持した。サンプルを、次いで炉設定点を変更し第2の温度に到達するまで、炉ドアを開けることによって第2の温度に冷却した。試料を、次いで第2の温度で規定の時間、保持し、その後、サンプルを炉から取り除し、室温に空冷した。
Figure 0006486895
Figure 0006486895
示すように、新規の時効処理は、同様の強度および耐食性で、合計時効時間の減少による処理能力の著しい改良を生じる。確かに、合金1980−21は、合金1980−1について約30時間の合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)と比較して、4.83時間だけの合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)で、従来の時効を施された合金1980−1より高い強度を実現する。1980−21合金は、また、合金1980−1と同等な耐食性を実現する。
<実施例6:合金1953の時効>
表28に示す組成を有するロシア合金1953を、約18センチメートルの外径(7.0インチ)および約3.3センチメートル(約1.3インチ)の厚さを有する従来のロッド製品(例えば、均質化、ロッドに押出、固溶化熱処理、および冷水急冷された)として製造した。約0.5〜1日の自然時効後に、表29に示すように、1953合金ロッドに、様々な温度で様々な回数多段階時効を施した。時効後、機械的性質をASTM E8およびB557に従って測定し、それらの結果を表30に示す。応力腐食割れ(SCC)抵抗性もASTM G103、沸騰塩テストに従って測定し、それらの結果を表31に示し(ST方向の応力、138MPa(20ksi)の応力で)、ASTM G44、3.5% NaCl、交互浸漬に従って測定し、それらの結果を表32に示す(ST方向の応力、241MPa(35ksi)の応力で)。
Figure 0006486895
合金の残部はアルミニウムおよび他の元素であり、アルミニウム合金は0.05重量%以下のいずれかの他の各元素を含み、アルミニウム合金は合計0.15重量%以下の他の元素を含む。
Figure 0006486895
人工時効のために、特に明記しない限り、サンプルを第1の温度に約50分で加熱し、次いで規定の温度で規定の時間、保持した。サンプルを、次いで炉設定点を変更し第2の温度に到達するまで、炉ドアを開けることによって第2の温度に冷却した。試料を、次いで第2の温度で規定の時間、保持し、その後、サンプルを炉から取り除き、室温に空冷した。
Figure 0006486895
Figure 0006486895
Figure 0006486895
DNF=140日後に破損しなかった
示すように、新規の時効処理は、同様の強度および耐食性で、合計時効時間の減少による処理能力の著しい改良を生じる。確かに、合金1953−2は、合金1953−1について10時間の合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)と比較して、約2.17時間だけの合計時効時間(昇温時間および冷却時間を含まない)で、従来の時効を施された1953−1とほぼ同じ強度を実現する。
本開示の様々な実施形態を詳細に記載したが、当業者であれば、それらの実施形態の変更および改変をなし得ることは明らかである。しかしながら、そのような変更および改変は本開示の精神および範囲内にあること理解されるべきである。

Claims (33)

  1. (a)2.5〜12.0質量%のZn1.0〜5.0質量%のMg、最大3.0質量%のCuを含み、残部がAl及び不純物であるアルミニウム合金を鋳造する工程であって、前記亜鉛及び前記マグネシウムのうちの少なくとも1つが、アルミニウム以外の主な合金成分である、工程と、
    (b)任意選択的に、前記アルミニウム合金を熱間加工又は冷間加工する工程と、
    (c)前記鋳造する工程(a)及び任意の工程(b)の後に、前記アルミニウム合金を固溶化熱処理し、次いで、急冷する工程と、
    (d)工程(c)の後に、任意選択的に前記アルミニウム合金を加工する工程と、
    (e)工程(c)及び任意の工程(d)の後に、前記アルミニウム合金に人工時効を施す工程と、を含み、前記人工時効工程(e)が、
    (i)166℃〜277℃(330°F〜530°F)の第1の温度で1分間〜6時間の第1の時効時間、前記アルミニウム合金に第1の時効を施すことであって、
    50分間以内に前記アルミニウム合金を前記第1の温度まで加熱することを含むことと、
    (ii)第2の温度で少なくとも30分間の第2の時効時間、前記アルミニウム合金に第2の時効を施すことであって、前記第2の温度が前記第1の温度よりも低いことと、を含
    工程(c)及び任意の工程(d)の後で、前記人工時効工程(e)の前に、前記アルミニウム合金に最大96時間の自然時効を施すことを含む、方法。
  2. 前記第1の温度が、177℃〜238℃(350°F〜460°F)又は199℃〜216℃(390°F〜420°F)である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の時効時間が、30分間以下である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1の時効時間が、少なくとも5分間である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第2の時効温度が、前記第1の時効温度よりも2.8〜83.3℃(5〜150°F)低いか、又は前記第1の時効温度よりも5.6〜55.6℃(10〜100°F)低いか、又は前記第1の時効温度よりも5.6〜41.7℃(10〜75°F)低いか、又は前記第1の時効温度よりも11.1〜27.8℃(20〜50°F)低い、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の時効温度が、204℃(400°F)であり、前記第2の時効温度が、182℃(360°F)である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記方法が、工程(a)、(c)、(d)、及び(e)とからなる、請求項に記載の方法。
  8. 前記方法が、工程(a)乃至(e)とからなる、請求項に記載の方法。
  9. 前記アルミニウム合金が、4.0〜5.0質量%のZn及び1.0〜2.5質量%のMgを含む、請求項8に記載の方法。
  10. (a)4.0〜5.0質量%のZn、1.0〜3.0質量%のMg、最大3.0質量%のCuを含み、残部がAl及び不純物であるアルミニウム合金を鋳造する工程と、
    (b)前記鋳造する工程(a)の後、前記アルミニウム合金を固溶化熱処理し、次いで、急冷する工程と、
    (c)工程(b)の後、前記アルミニウム合金に人工時効を施す工程であって、前記人工時効を施す工程が、
    (i)204℃(400°F)の第1の温度で1分間〜20分間、又は実質的に等価な時効条件で、前記アルミニウム合金に第1の時効を施すことであって、
    50分間以内に前記アルミニウム合金を前記第1の温度まで加熱することを含むことと、
    (ii)182℃(360°F)の第2の温度で2時間〜8時間、又は実質的に等価な時効条件で、前記アルミニウム合金に第2の時効を施すことと、を含む、工程と、
    (d)任意選択的に、前記アルミニウム合金を延伸する工程であって、前記鋳造工程(b)の後に行われる、工程と、を含
    工程(b)の後で人工時効を施す工程(c)の前に、前記アルミニウム合金に最大96時間の自然時効を施すことを含む、方法。
  11. (e)前記人工時効工程(c)と同時に又は後に、前記アルミニウム合金を所定形状の製品に成形する工程を含む、請求項10に記載の方法。
  12. 工程(a)〜(d)とからなる、請求項10に記載の方法
  13. 工程(a)〜(e)とからなる、請求項10に記載の方法。
  14. (a)固溶化熱処理用の展伸7xxxアルミニウム合金を調製する工程であって、前記展伸7xxxアルミニウム合金が、4.0〜9.5質量%のZn、1.2〜3.0質量%のMg、及び最大2.6質量%のCuを含み、残部がAl及び不純物である、工程と、
    (b)工程(a)の後に、前記展伸7xxxアルミニウム合金を固溶化熱処理し、次いで、急冷する工程と、
    (c)工程(b)の後に、前記展伸7xxxアルミニウム合金に人工時効を施す工程であって、前記人工時効を施す工程が、
    (i)154℃〜221℃(310°F〜430°F)の範囲の第1の温度で1分間〜360分間、前記展伸7xxxアルミニウム合金に第1の時効を施すことであって、
    50分間以内に前記展伸7xxxアルミニウム合金を前記第1の温度まで加熱することを含むことと、
    (ii)第2の温度で少なくとも0.5時間、前記展伸7xxxアルミニウム合金に第2の時効を施すことであって、前記第2の温度が前記第1の温度よりも低いことと、を含み、
    工程(b)の後で前記人工時効を施す工程(c)の前に、前記展伸7xxxアルミニウム合金に最大96時間の自然時効を施すこと、を含む、方法。
  15. 前記第2の温度が前記第1の温度よりも少なくとも5.6℃(10°F)低いか、又は前記第2の温度が前記第1の温度よりも少なくとも11.1℃(20°F)低いか、又は前記第2の温度が前記第1の温度よりも少なくとも16.7℃(30°F)低いか、又は前記第2の温度が前記第1の温度よりも少なくとも22.2℃(40°F)低いか、又は前記第2の温度が前記第1の温度よりも少なくとも27.8℃(50°F)低いか、又は前記第2の温度が前記第1の温度よりも少なくとも33.3℃(60°F)低いか、又は前記第2の温度が前記第1の温度よりも少なくとも38.9℃(70°F)低い、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第1の時効工程が120分間以下であるか、又は前記第1の時効工程が90分間以下であるか、又は前記第1の時効工程が60分間以下であるか、又は前記第1の時効工程が45分間以下であるか、又は前記第1の時効工程が30分間以下であるか、又は前記第1の時効工程が20分間以下である、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 第1の時効工程が、少なくとも5分間である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記第2の時効工程が1〜12時間であるか、又は前記第2の時効工程が2〜8時間であるか、又は前記第2の時効工程が3〜8時間である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記合金が、1.0〜2.6質量%のCuを含み、
    (a)前記第1の温度が154℃〜204℃(310°F〜400°F)であり、かつ前記第1の時効工程が120分間以下であるか、又は
    (b)前記第1の温度が160℃〜199℃(320°F〜390°F)であり、かつ前記第1の時効工程が90分間以下であるか、又は
    (c)前記第1の温度が166℃〜196℃(330°F〜385°F)であり、かつ前記第1の時効工程が60分間以下であるか、又は
    (d)前記第1の温度が171℃〜193℃(340°F〜380°F)であり、かつ前記第1の時効工程が30分間以下である、請求項14に記載の方法。
  20. 前記第2の時効温度が121℃〜177℃(250°F〜350°F)であり、かつ前記第2の時効工程が0.5〜12時間であるか、又は前記第2の時効温度が132℃〜171℃(270°F〜340°F)であり、かつ前記第2の時効工程が1〜12時間であるか、又は前記第2の時効温度が138℃〜168℃(280°F〜335°F)であり、かつ前記第2の時効工程が2〜8時間であるか、又は前記第2の時効温度が143℃〜166℃(290°F〜330°F)であり、かつ前記第2の時効工程が2〜8時間であるか、又は前記第2の時効温度が149℃〜163℃(300°F〜325°F)であり、かつ前記第2の時効工程が2〜8時間である、請求項19に記載の方法。
  21. 前記第2の時効工程が、少なくとも3時間であるか、又は前記第2の時効工程が、少なくとも4時間である、請求項20に記載の方法。
  22. 前記展伸7xxxアルミニウム合金が、5.7〜8.4質量%のZn、1.3〜2.3質量%のMg、及び1.3〜2.6質量%のCuを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記展伸7xxxアルミニウム合金が、7.0〜8.4質量%のZnを含む、請求項22に記載の方法。
  24. 前記展伸7xxxアルミニウム合金が、7×85、7×55、7×50、7×40、7×99、7×65、7×78、7×36、7×37、7×49、及び7×75からなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
  25. 前記展伸7xxxアルミニウム合金が、7×85合金である、請求項22に記載の方法。
  26. 前記展伸7xxxアルミニウム合金が、7×55合金である、請求項22に記載の方法。
  27. 前記展伸7xxxアルミニウム合金が、7×65合金である、請求項22に記載の方法。
  28. 前記方法が、前記展伸7xxxアルミニウム合金の応力を緩和することを含み、前記応力を緩和することが、工程(b)後及び工程(c)前に行われる、請求項14〜15及び16〜27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記応力を緩和することが、0.5〜8%延伸すること及び0.5〜12%圧縮することのうちの少なくとも一方を含む、請求項28に記載の方法。
  30. 前記人工時効工程が、前記第1の時効工程及び前記第2の時効工程からなる、請求項29に記載の方法。
  31. 工程(c)及び任意の工程(d)の後で人工時効工程(e)の前に、前記アルミニウム合金に最大24時間の自然時効を施すことを含む、請求項1の方法。
  32. 工程(b)の後で人工時効を施す工程(c)の前に、前記アルミニウム合金に最大24時間の自然時効を施すことを含む、請求項10の方法。
  33. 工程(b)の後で人工時効を施す工程(c)の前に、前記展伸7xxxアルミニウム合金に最大24時間の自然時効を施すことを含む、請求項14の方法。
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