JP6486860B2 - 沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法及び原子力プラント - Google Patents

沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法及び原子力プラント Download PDF

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Description

本発明は、沸騰水型原子炉の腐食環境を緩和する方法及び原子力プラントに関する。
沸騰水型原子力プラントでは、原子炉圧力容器内に設置されている炉内構造物または原子炉圧力容器に接続された配管(例えば、再循環系配管)の応力腐食割れ(SCC)を抑制することが、沸騰水型原子力プラントの稼働率向上の観点から重要である。
応力腐食割れに関しては、以下のことが知られており、応力腐食割れに対する対策が行われている。
炉内構造物、及び原子炉圧力容器に接続された配管に接する高温高圧の冷却水(炉水)は、原子炉圧力容器内の炉心での炉水の放射線分解により生じた酸素及び過酸化水素を含んでいる。炉水の酸素濃度及び過酸化水素濃度が高いほど、応力腐食割れの発生が顕著である。よって、炉水に接触する炉内構造物及び配管のそれぞれにおける応力腐食割れは、炉水の酸素濃度及び過酸化水素濃度を低減することによって抑制できる。
その応力腐食割れを抑制する代表的な方法として貴金属注入がある。この貴金属注入は、炉水中に貴金属(白金、ロジウムまたはパラジウム)の化合物を注入して炉内構造物の表面及び原子炉圧力容器に接続される配管の内面に貴金属を付着させ、炉水に水素を注入する技術である(例えば、特許文献1参照)。貴金属は、水素と酸素及び過酸化水素のそれぞれとの反応を促進し、炉内構造物の表面及び原子炉圧力容器に接続される配管の内面に接触する炉水の酸素又は過酸化水素の濃度を低減する。特許文献1には、炉水に注入する貴金属化合物として貴金属のアセチルアセトナート化合物及び貴金属の硝酸化合物が例示されている。
更に、沸騰水型原子力プラントの運転中に原子炉水中に貴金属を注入して炉内構造物の表面及び原子炉圧力容器に接続される配管の内面に貴金属を付着させる技術(以下「運転中貴金属注入技術」という。)の適用により効果的に応力腐食割れを抑制できることが非特許文献2に公開されている。運転中貴金属注入技術では、貴金属化合物として低濃度のヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム(NaPt(OH))が使用される。原子炉に冷却材を注入する給水系配管にヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を注入する配管(以下「薬液注入配管」という。)を接続し、薬液注入配管を通して給水中にヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液が注入され、原子炉水中に送水される。ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を注入するとき、給水系配管と薬液注入配管との接続部より上流の給水系配管から給水中に水素が注入される。
特許文献2には、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムに含まれるナトリウムイオンを水素イオンに置換してガンマ線照射することにより、白金酸化物コロイド溶液を生成する技術が開示されている。
さらに、非特許文献2には、白金化合物の析出量に伴い、薬液注入配管の差圧上昇が生じた事象が開示されている。
特開平7−311296号公報 特開2014−101240号公報
S.Hettiarachchi, Proceedings of the 12th International Conference on Environmental Degradation of Materials in Nuclear Power Systems, Salt Lake City, Utah, August 14-18, 2005 BWRVIP-62 Rev. 1 Pre-RAI Submittal Meeting、BWRVIP Presentation to NRC Three White Flint North, MD, July 18, 2014(US NRCレポートNo. ML14205A603)
非特許文献1に記載のように運転中貴金属注入技術を適用するときに、給水配管からヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を注入すると、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムが熱分解反応や、給水に含まれる水素による白金への還元反応に伴い、給水系配管及び、薬液注入配管の給水系配管接続部近傍で白金化合物の一部が析出して、原子炉水中に貴金属量が減少する可能性がある。
本発明の目的は、沸騰水型原子炉への貴金属の注入に際し、注入配管その他の配管への貴金属の付着を抑制し、原子炉圧力容器内の冷却水に注入される貴金属の量を増加することにある。
本発明の沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法は、原子炉圧力容器を有する沸騰水型原子力プラントの発電運転期間中に、原子炉圧力容器に補給する水に水素及び貴金属化合物を注入することにより、原子炉圧力容器内の腐食環境を緩和する方法であって、原子炉圧力容器に供給する水に水素を注入するとともに、化学反応して水になる水素の濃度に対して酸素又は過酸化水素の濃度が当量を超えている系統の水に貴金属化合物を注入する。
また、本発明の原子力プラントは、原子炉圧力容器と、タービンと、復水器と、復水器の水を原子炉圧力容器に補給する給水配管と、原子炉圧力容器の水を浄化する浄化系配管と、浄化系配管に配置した炉水浄化装置と、を備えた沸騰水型の原子力プラントであって、原子炉圧力容器に供給する水に水素を注入する水素注入装置が付設され、化学反応して水になる水素の濃度に対して酸素又は過酸化水素の濃度が当量を超えている系統の水に貴金属化合物を注入する貴金属注入装置が付設されている。
本発明によれば、沸騰水型原子炉への貴金属の注入に際し、注入配管その他の配管への貴金属の付着を抑制し、原子炉圧力容器内の冷却水に注入される貴金属の量を増加することができる。
実施例1の原子力プラントを示す概略構成図である。 図1Aの原子力プラントの変形例を示す概略構成図である。 炭素鋼配管を対象とした場合に、白金化合物の付着に及ぼす水素濃度の影響を示すグラフである。 炭素鋼配管への白金化合物の付着に及ぼす注入化学形態の影響を示すグラフである。 ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムの熱分解率の温度依存性を示すグラフである。 本発明の好適な貴金属注入装置を示す構成図である。 本発明の好適な酸化剤注入装置を示す構成図である。 実施例2の原子力プラントを示す概略構成図である。
最初に、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液の還元反応に及ぼす水素濃度の影響について、試験により調べた結果を説明する。
図2は、炭素鋼配管を対象とした場合に、白金化合物の付着に及ぼす水素濃度の影響を示したものである。図中、横軸には溶存水素濃度、縦軸には白金付着量をとっている。
この試験は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を炭素鋼に通水することにより行った。白金の濃度として0.05質量%となるヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を、圧力8MPaで215℃に加熱した炭素鋼配管(内径0.22cm、長さ10cm)に1g/minの流量で8時間通水し、炭素鋼配管内面に付着する白金の量を調べた。ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液に含まれる溶存水素濃度を0μg/L、160μg/L、320μg/Lに調整した。
炭素鋼に付着した白金の量は、炭素鋼の内面を王水で溶解し、溶解液に含まれる白金濃度を原子吸光光度計で測定することにより求めた。
本図より、水素濃度が320μg/Lの場合は白金付着量が2.8mg・cm−2と比較して、水素濃度が0μg/Lの場合は白金付着量が0.4mg・cm−2となり、水素濃度を0とすることにより白金付着量を約1/7に低減できることが分かる。
この試験結果をもとにして、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を、水素と化学反応して水になる反応に対する水素濃度より酸素又は過酸化水素の濃度が過剰となっている系統に薬液注入配管を接続し、当該接続配管からヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を注入することにより、給水系配管及び、薬液注入配管と系統配管接続部近傍で白金化合物の析出量を低減することができるという本発明に至った。
次に、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液の代わりに白金酸化物コロイド溶液を注入試薬として使用する場合の効果について調べた結果について説明する。
図3は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を注入した場合と白金酸化物コロイド溶液を注入した場合とを対比して示したものである。
白金酸化物コロイド溶液は、特許文献2に開示されている方法で作製した。ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液及び白金酸化物コロイド溶液の白金の濃度は、0.05質量%で統一した。ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液又は白金酸化物コロイド溶液を、215℃に加熱した炭素鋼配管(内径0.22cm、長さ10cm)に1g/minの流量で8時間通水し、炭素鋼配管の内面に付着する白金の量を調べた。ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液又は白金酸化物コロイド溶液に含まれる溶存水素濃度は、160μg/Lに調整した。炭素鋼に付着した白金の量は、炭素鋼内面を王水で溶解し、溶解液に含まれる白金濃度を原子吸光光度計で測定することにより求めた。
本図より、白金酸化物コロイド溶液を使用した場合は白金付着量が0.21mg・cm−2となり、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を使用した場合は白金付着量が1.63mg・cm−2となり、白金酸化物コロイド溶液を使用した場合には、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を使用した場合に比べて、白金付着量を約1/8に低減できることが分かる。
この試験結果をもとに、白金酸化物コロイド溶液を注入試薬として使用することにより、給水系配管、及び、薬液注入配管と系統配管との接続部の近傍で白金化合物が析出する量を低減することができるという本発明に至った。
最後に、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムの熱分解に及ぼす温度の影響について調べた結果について説明する。
図4は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液が熱分解した割合(熱分解率)の温度依存性を示したものである。ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムは、加熱することにより、白金酸化物コロイドを生成すると考えられる。
試験の条件は、白金の濃度として0.05質量%となるヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を、圧力8MPaで90〜280℃に加熱した四フッ化エチレン樹脂を内筒したステンレス配管(内径0.11cm、長さ1m)に通水した。熱分解反応が下記反応式(1)で表されるものと仮定して、pH変化からヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムの熱分解率を求めた。
NaPt(OH) = PtO+2NaOH+2HO …反応式(1)
本図より、190℃以上でヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムは熱分解を開始し、280℃でほぼ100%熱分解することが分かった。
以上の結果より、190℃以上より好ましくは280℃以上で、四フッ化エチレン樹脂で被覆した圧力容器内でヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムを熱分解することにより、給水系配管、及び、薬液注入配管と系統配管との接続部の近傍で白金化合物の析出量を低減するのに好適な白金酸化物コロイド溶液を生成できることという本発明に至った。
本発明の特徴は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を、水素と化学反応して水になる下記反応式(2)及び(3)に対する水素濃度より酸素又は過酸化水素の濃度が過剰となっている系統にヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を注入する。
+ H = 2HO …反応式(2)
2H + O = 2HO …反応式(3)
注入したヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液が水素と接触することを抑制することで、水素による還元反応に伴う給水系配管及び、薬液注入配管と系統配管接続部近傍で白金化合物の析出量を低減することができる。
上記した目的を達成する本発明の第2の特徴は、白金酸化物コロイド溶液を注入試薬として使用する。白金酸化物コロイド溶液は四フッ化エチレン樹脂で被覆した圧力容器中でヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムを190℃以上、より好ましくは280℃以上に加熱することで、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムの熱分解反応により白金酸化物コロイド溶液が生成される。予め生成した白金酸化物コロイド溶液を使用することで、熱分解反応に伴う給水系配管及び、薬液注入配管と系統配管接続部近傍で白金化合物の析出量を低減することができる。
より好ましくは、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液を、水素と化学反応して水になる上記反応式(2)及び(3)に対する水素濃度より酸素又は過酸化水素の濃度が過剰となっている系統に薬液注入配管を接続し、当該接続配管から白金酸化物コロイド溶液を注入する。これにより、水素による還元反応及び熱分解反応に伴う給水系配管及び、薬液注入配管と系統配管接続部近傍で白金化合物の析出量を低減することができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1Aは、本実施例の原子力プラントの構成を示したものである。
本図に示す沸騰水型原子力プラント100は、原子炉圧力容器1、タービン4、復水器5、原子炉浄化系及び給水系等を備えている。原子炉圧力容器1は、内部に、複数の燃料集合体を装荷した炉心2を配置している。燃料集合体は、核燃料物質で製造された複数の燃料ペレットが充填された複数の燃料棒を含んでいる。複数のインターナルポンプ(図示せず)が、原子炉圧力容器1の底部に設けられる。原子炉圧力容器1に接続された主蒸気配管3は、タービン4に接続される。
給水系は、復水器5と原子炉圧力容器1とを連絡する給水配管6に、復水ろ過脱塩装置7、給水ポンプ8及び給水加熱器9を、復水器4から原子炉圧力容器1に向って、この順に設置した構成を有している。タービン4は復水器5の上部に設置され、復水器5はタービン4に連絡されている。主蒸気配管3に接続されたバイパス配管10は、給水加熱器9を通って復水器5に接続されている。
原子炉浄化系は、原子炉圧力容器1から炉水の一部を引き抜き給水配管6の途中に合流するように配置した浄化系配管11に、浄化系ポンプ12、再生熱交換器13、非再生熱交換器(図示せず)及び炉水浄化装置14をこの順に設置した構成を有している。浄化系配管11は、給水加熱器9の下流で給水配管6に接続されている。原子炉圧力容器1は、原子炉建屋(図示せず)内に配置された原子炉格納容器内に設置されている。
原子炉圧力容器1内の冷却水(以下「炉水」という。)は、インターナルポンプで昇圧され、炉心2に供給される。炉心2に供給された炉水は、燃料棒内の核燃料物質の核分裂で発生する熱によって加熱される。加熱された炉水の一部は、蒸気になる。この蒸気は、原子炉圧力容器1内に設けられた気水分離器(図示せず)及び蒸気乾燥器(図示せず)にて水分が除去された後、原子炉圧力容器1から主蒸気配管3を通ってタービン4に導かれ、タービン4を回転させる。タービン4に連結された発電機(図示せず)が回転し、電力が発生する。
タービン4から排出された蒸気は、復水器5で凝縮されて水になる。この水は、給水として、給水配管6を通り原子炉圧力容器1内に供給される。給水配管6を流れる給水は、復水ろ過脱塩装置7で不純物が除去され、給水ポンプ8で昇圧される。給水は、給水加熱器9内で、抽気配管10で主蒸気管3から抽気された抽気蒸気によって加熱され、給水配管6を通して原子炉圧力容器1内に導かれる。
原子炉圧力容器1内の炉水の一部は、浄化系ポンプ12の駆動によって原子炉浄化系の浄化系配管11内に流入し、再生熱交換器13及び非再生熱交換器で冷却された後、炉水浄化装置14で浄化される。浄化された炉水は、再生熱交換器13で加熱され、浄化系配管11及び給水配管6を経て原子炉圧力容器1内に戻される。
復水ろ過脱塩装置7と給水ポンプ8との間の給水配管6には、酸素注入装置15及び水素注入装置16が設置され、各々から給水に酸素ガス、水素ガスが注入される。給水の溶存酸素濃度は、20〜50μg/Lとなるように酸素ガスが注入される。また、運転中貴金属注入技術を適用する場合、給水の溶存水素濃度が200〜400μg/Lとなるように水素ガスが注入される。
本実施例においては、原子炉水中に貴金属化合物を注入するための貴金属注入装置17は、浄化系配管11のうち、炉水浄化装置14から給水配管6との合流点までの部位に設置されている。一方、酸化剤注入装置18は、浄化系配管11のうち、貴金属注入装置17より上流側に設置されている。
本図においては、貴金属注入装置17は、浄化系配管11のうち、再生熱交換器13から給水配管6との合流点までの部位に設置されている。一方、酸化剤注入装置18は、浄化系配管11のうち、炉水浄化装置14の下流側であって再生熱交換器13の上流側に設置されている。
図1Bは、図1Aの沸騰水型原子力プラント100の変形例を示したものである。
図1Bにおいては、貴金属注入装置17は、浄化系配管11のうち、酸化剤注入装置18の下流側であって再生熱交換器13の上流側に設置されている。図1Bにおける他の構成は、図1Aと同じである。
貴金属注入装置17を給水配管6の近傍の浄化系配管11に接続すると、注入した貴金属が原子炉圧力容器1に持ち込まれるまでの流れる配管の長さが短くなるメリットがある。一方、再生熱交換器13と炉水浄化装置14を接続する浄化系配管11に設置すると、温度の低い系統水に貴金属化合物を注入できるメリットがある。
図5は、貴金属注入装置17の詳細を示したものである。
本図において、貴金属注入装置17は、貴金属化合物溶液(たとえば、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム水溶液)を充填した薬液タンク25と、ポンプ26と、弁21、24と、これらを接続し浄化系配管11に接続された配管22と、を備えている。弁21は、ポンプ26の下流側に配置されている。弁24は、薬液タンク25とポンプ26との間に配置されている。弁24とポンプ26との間には、流量計23が配置されている。
弁24及び弁21を開にし、ポンプ26を起動することにより、薬液タンク25から貴金属化合物溶液を浄化系配管11に注入する。流量は、ポンプ26により調節され、流量計23で確認される。
図1Aの酸化剤注入装置18については、酸化剤として過酸化水素を注入する場合、図5の貴金属注入装置17と同じ構成でよく、薬液タンク25に貴金属化合物溶液の代わりに過酸化水素水を充填した構成でよい。
図6は、酸化剤として酸素を注入する場合の酸化剤注入装置18を示したものである。
本図においては、酸素を充填したボンベ35と浄化系配管11とが配管32で接続されている。配管32には、上流側のボンベ35から、減圧流量調整弁34、流量計33、弁31が、その順に設置されている。
以下、運転中貴金属注入技術の適用手順について図1A、5及び6を用いて説明する。
最初に、酸化剤注入装置18から過酸化水素又は酸素を、浄化系配管11を流れる酸素又は過酸化水素が水素と反応して水になるのに必要とされる以上の濃度となるように、酸素又は過酸化水素を注入する。以下、酸素及び過酸化水素を合わせて「酸化剤」と呼ぶ。
浄化系配管11を流れる酸化剤及び溶存水素の濃度は、再生熱交換器13と炉水浄化装置14とを接続する浄化系配管11に設置されたサンプリング配管から採取された原子炉水の酸素及び過酸化水素の濃度を測定することにより把握することができる。溶存酸素濃度をCO2[単位:mol/L]、過酸化水素濃度をCH2O2[単位:mol/L]、溶存水素濃度をCH2[単位:mol/L]とし、過剰な溶存酸素濃度をΔCIO2[単位:mol/L]、過剰な過酸化水素濃度をΔCIH2O2[単位:mol/L]とすると、浄化系配管11を流れる原子炉水中の溶存酸素濃度CIO2が下記式(4)により、過酸化水素濃度CIH2O2が下記式(5)により、それぞれ、計算される値となるように、酸素又は過酸化水素を注入する。
CIO2=2×CH2O2+CO2−2×CH2+ΔCIO2 …式(4)
CIH2O2=CH2O2+0.5×CO2−CH2+ΔCIH2O2 …式(5)
過酸化水素を注入する場合の注入流量FTH2O2[単位:L/h]は、薬液タンク25に充填した過酸化水素の濃度CTH2O2[単位:mol/L]と、浄化系配管11を流れる原子炉水の流量FRWCU[単位:L/h]とを用いて、下記式(6)で表される。
FTH2O2=(CIH2O2/CTH2O2)×FRWCU …式(6)
また、酸素を注入する場合の注入流量FTO2[単位:NL/h]は、ボンベ35に充填した酸素濃度をX[体積%]と、浄化系配管11を流れる原子炉水の流量FRWCU[単位:L/h]とを用いて、下記式(7)で表される。
FTO2=CIO2×FRWCU×(100/X)×22.4 …式(7)
過剰な溶存酸素濃度ΔCIO2は0.5〜2.0μmol/L、過剰な過酸化水素濃度ΔCIH2O2は1.0〜4.0μmol/Lとすれば十分である。
このように設定した注入流量に従って、酸化剤として過酸化水素を注入する場合、図5の薬液タンク25に貴金属化合物溶液の代わりに過酸化水素水を充填した構成を有する酸化剤注入装置18(図5の貴金属注入装置17と同じ構成)において、弁21、弁24を開け、注入流量FTH2O2となるようにポンプ26の流量を設定して、原子炉水中に過酸化水素を注入する。注入が不要になったら、ポンプ26を停止し、弁21、弁24を閉にする。
酸化剤として酸素を注入する場合、図6の酸化剤注入装置18の弁31を開け、酸素ガス注入量を注入流量FTO2となるように減圧流量調整弁34の流量を設定して、原子炉水中に酸素を注入する。注入が不要になったら、減圧流量調整弁34を閉にし、弁31を閉にする。
次に、図5の貴金属注入装置17から貴金属化合物を注入する。ここでは、貴金属化合物としてヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム溶液を注入する場合を例示する。貴金属注入装置17の注入流量FTPT[単位:L/h]は、薬液タンク25に充填したヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム溶液の白金濃度CTH2O2[単位:mol/L]、浄化系配管11を流れる原子炉水の白金濃度CIRWCU[単位:mol/L]、浄化系配管11を流れる原子炉水の流量FRWCU[単位:L/h]から下記式(8)で表される。
FTPT=(CIPT/CTPT)×FRWCU …式(8)
例えば、白金の注入量(CIPT×FRWCU)を0.01mol/Lとして、10日間程度注入すれば腐食環境緩和効果が得られる。
また、白金の注入量(CIPT×FRWCU)を0.001mol/Lとして、100日間程注入するなど、白金の注入量を小さくし、注入期間を長くすることで、白金の注入に伴う電気伝導率の変動を小さくできるメリットがある。
このように設定した注入流量に従って貴金属注入装置17から貴金属化合物を注入する場合、貴金属注入装置17(図5)の弁21、弁24を開け、注入流量FTPTとなるようにポンプ26の流量を設定して原子炉水中にヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム溶液を注入する。注入が不要になったら、ポンプ26を停止し、弁21及び弁24を閉にする。
図7は、本実施例の原子力プラントの構成を示したものである。
以下では、本実施例における実施例1との違いについて説明し、実施例1と同様の構成については説明を省略する。
本図に示す原子力プラント200における実施例1との違いは、給水配管6に付設した水素注入装置16a(第一の水素注入装置)に加えて、浄化系配管11にも水素注入装置16b(第二の水素注入装置)を付設し、貴金属注入装置17は給水配管6に付設した点である。このような配置にすることにより、水素注入装置16aにより注入する水素の量を加減して、酸素注入装置15により注入する酸素が給水配管6内で完全には消失しないようにすることができ、貴金属注入装置17から注入される貴金属化合物を、水素濃度より酸素又は過酸化水素の濃度が過剰となっている給水に注入することができる。実施例1のように酸化剤注入装置18を追加で設置する必要がなくなるメリットがある。
浄化系配管11を流れる原子炉水の水素濃度CH2、RWCUは、溶存水素濃度をCH2[単位:mol/L]、給水流量FFW[単位:L/h]、浄化系配管11を流れる原子炉水の流量FRWCU[単位:L/h]から、下記式(9)で計算される水素濃度となるように水素注入装置16bから水素を注入する必要がある。
H2、RWCU=CH2×(FFW/FRWCU) …式(9)
ここで、CH2は、200〜400μg/Lが望ましい。
1:原子炉圧力容器、2:炉心、3:主蒸気配管、4:タービン、5:復水器、6:給水配管、7:復水ろ過脱塩装置、8:給水ポンプ、10:抽気配管、11:浄化系配管、12:浄化系ポンプ、13:再生熱交換器、14:炉水浄化装置、15:酸素注入装置、16、16a、16b:水素注入装置、17:貴金属注入装置、18:酸化剤注入装置、21、24、31、34:弁、22、32:配管、23、33:流量計、25:薬液タンク、35:ボンベ。

Claims (12)

  1. 原子炉圧力容器を有する沸騰水型原子力プラントの発電運転期間中に、前記原子炉圧力容器に補給する水に水素及び貴金属化合物を注入することにより、前記原子炉圧力容器内の腐食環境を緩和する方法であって、
    前記原子炉圧力容器に供給する水に水素を注入するとともに、化学反応して水になる水素の濃度に対して酸素又は過酸化水素の濃度が当量を超えている系統の水に貴金属化合物を注入
    前記貴金属化合物は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムを190℃以上に加熱することにより白金酸化物コロイドを生成して注入する、沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法。
  2. 前記貴金属化合物は、酸化剤を注入する部位の下流側であって前記化学反応して水になる水素の濃度より酸素又は過酸化水素の濃度が過剰となっている系統の水に注入する、請求項1記載の沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法。
  3. 前記貴金属化合物は、酸素を注入する部位及び水素を注入する部位の下流側であって前記化学反応して水になる水素の濃度より酸素又は過酸化水素の濃度が過剰となっている系統の水に注入する、請求項1記載の沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法。
  4. 前記酸化剤は、酸素又は過酸化水素である、請求項2記載の沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法。
  5. 前記貴金属化合物は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム又は白金酸化物コロイドである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法。
  6. 前記貴金属化合物は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムを280℃以上に加熱することにより白金酸化物コロイドを生成して注入する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の沸騰水型原子炉の腐食環境緩和方法。
  7. 原子炉圧力容器と、タービンと、復水器と、前記復水器の水を前記原子炉圧力容器に補給する給水配管と、前記原子炉圧力容器の水を浄化する浄化系配管と、前記浄化系配管に配置した炉水浄化装置と、を備えた沸騰水型の原子力プラントであって、
    前記原子炉圧力容器に供給する水に水素を注入する水素注入装置が付設され、
    化学反応して水になる水素の濃度に対して酸素又は過酸化水素の濃度が当量を超えている系統の水に貴金属化合物を注入する貴金属注入装置が付設され、
    前記貴金属注入装置は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムを190℃以上に加熱することにより白金酸化物コロイドを生成して注入するものである、原子力プラント。
  8. 前記浄化系配管のうち前記炉水浄化装置の下流側であって前記給水配管との合流部の上流側には、酸化剤注入装置が付設され、
    前記貴金属注入装置は、前記浄化系配管のうち前記酸化剤注入装置の下流側であって前記給水配管との合流部の上流側に付設されている、請求項記載の原子力プラント。
  9. 前記給水配管には、前記給水配管の水に酸素を注入する酸素注入装置と、前記給水配管の水に水素を注入する第一の水素注入装置と、が付設され、
    前記浄化系配管のうち前記炉水浄化装置の下流側であって前記給水配管との合流部の上流側には、前記浄化系配管の水に水素を注入する第二の水素注入装置が付設され、
    前記貴金属注入装置は、前記給水配管のうち前記酸素注入装置の下流側であって前記浄化系配管との合流部の上流側に付設されている、請求項記載の原子力プラント。
  10. 前記酸化剤注入装置から注入される酸化剤は、酸素又は過酸化水素である、請求項記載の原子力プラント。
  11. 前記貴金属化合物は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウム又は白金酸化物コロイドである、請求項10のいずれか一項に記載の原子力プラント。
  12. 前記貴金属注入装置は、ヘキサヒドロキソ白金酸ナトリウムを280℃以上に加熱することにより白金酸化物コロイドを生成して注入するものである、請求項11のいずれか一項に記載の原子力プラント。
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