JP6485437B2 - 車載通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、外部充電装置による車両の充電時に、車載バッテリの充電状態を示す充電情報を車両外部に送信する車載通信システムに関する。
従来、例えば車両が外部充電装置に接続されて充電中にあるか否か、或いは、外部充電装置による車両の充電が完了したか否か等、外部充電装置による車両の充電時に、車両に搭載されたECUの間で、車載バッテリの充電状態を示す車両の充電情報を通信する車載通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−292333号公報
ところで、近年では、外部充電装置による車両の充電時に、車両の充電情報を複数の車両から外部サーバに集約して一元管理することが検討されている。この場合、各車両は、車両の充電情報を車載通信機を介して車両外部に送信することが必要となる。
ここで、通常、車載通信機と他のECUとは、複数の通信バスの間で車両情報を中継する動作(ルーティング動作)を行うゲートウェイを介して接続されている。そのため、車両の充電情報を管理するECUは、車両の走行時だけでなく、外部充電装置による車両の充電時にも、車両の充電情報をゲートウェイを介して車載通信機に対してルーティングすることが要求される。
しかしながら、ゲートウェイによる車両の充電情報のルーティング先は、必ずしも車載通信機が接続された通信バスのみであるとは限らず、車載通信機が接続されていない他の通信バスに車両の充電情報がルーティングされることもある。この場合、他の通信バスに接続されたECUは、もし仮に車両の充電情報の取得が不要であったとしても、ゲートウェイからルーティングされた車両の充電情報の受信の可否を判断するために動作状態をスリープ状態からウェイクアップ状態に一時的に切り替える必要がある。そのため、車両全体としての消費電力が増大して車両の充電効率を低下させてしまうおそれがあった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部充電装置による車両の充電時に、車両の充電情報を車両外部に送信するために車両の充電効率が低下することを抑えるようにした車載通信システムを提供することにある。
上記課題を解決する車載通信システムは、車両に搭載される車載バッテリの充電状態を示す車両の充電情報を管理する第1のECUと、複数の通信バスの間での前記車両の充電情報を含めた車両情報を中継する動作であるルーティング動作を行うゲートウェイと、前記第1のECUと前記ゲートウェイとを接続する通信バスである第1の通信バスとは異なる通信バスである第2の通信バスを介して前記ゲートウェイに接続された第2のECUと、前記第1の通信バス及び前記第2の通信バスとは異なる通信バスである第3の通信バスを介して前記ゲートウェイに接続され、前記第1のECU及び前記第2のECUの各々と車両外部との間で前記車両情報について通信を行う車載通信機とを備え、前記ゲートウェイは、車両の走行時における互いに異なる前記通信バスの間での前記車両情報のルーティング動作を規定する第1のルーティングテーブルと、外部充電装置による車両の充電時における互いに異なる前記通信バスの間での前記車両情報のルーティング動作を規定する第2のルーティングテーブルとを有し、前記第2のルーティングテーブルは、前記第1のルーティングテーブルと比較して、前記第1のECUから送信される前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスから前記第2の通信バスへのルーティング動作の頻度が相対的に少なくなるように設定されている。
上記構成によれば、外部充電装置による車両の充電時に、車載通信機が接続されていない通信バスである第2の通信バスへの車両の充電情報のルーティング動作の頻度が抑えられる。したがって、外部充電装置による車両の充電情報を車載通信機により車両外部に送信する際に、第2のECUの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に一時的に切り替わりにくい。その結果、こうした第2のECUの動作状態の変化に起因して外部充電装置による車両の充電効率が低下することが抑えられる。なお、車両の走行時とは、例えば車両のIG(イグニッション)スイッチがオンである等、車両が走行可能な状態を示しており、車両が所定の速度で走行している状態だけでなく、車両が一時的に停車している状態も含む。
上記車載通信システムにおいて、前記第2のルーティングテーブルは、前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスからのルーティング先として、前記第2の通信バス及び前記第3の通信バスのうち、前記第3の通信バスが設定されており、前記第2の通信バスは設定されていないことが好ましい。
上記構成によれば、外部充電装置による車両の充電時に、車両の充電情報が第1のECUから第2のECUに送信されることなく車載通信機に選択的に送信される。したがって、第2のECUの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に一時的に切り替わることはなく、こうした第2のECUの動作状態の変化に起因して外部充電装置による車両の充電効率が低下することがより一層抑えられる。
上記車載通信システムにおいて、前記第2のECUを複数備え、前記第2の通信バスは、一部の前記第2のECUと前記ゲートウェイとを接続する通信バスと、他の前記第2のECUと前記ゲートウェイとを接続する通信バスとを含み、前記第2のルーティングテーブルは、前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスからのルーティング先として、前記第2の通信バスを構成する複数の通信バスのうち、一部の通信バスが設定されており、前記第1のルーティングテーブルと比較して、前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスからのルーティング先となる前記第2の通信バスを構成する通信バスの数が相対的に少なくなるように設定されていることが好ましい。
上記構成によれば、外部充電装置による車両の充電時に、第2の通信バスを構成する通信バスのうち、第1の通信バスからの車両の充電情報のルーティング先となる通信バスの数が制限される。これにより、外部充電装置による車両の充電効率が低下することを抑えることができる。
上記車載通信システムにおいて、前記第2のルーティングテーブルは、前記第1のルーティングテーブルと比較して、前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスから前記第2の通信バスへのルーティング間隔が相対的に長くなるように設定されていることが好ましい。
上記構成によれば、外部充電装置による車両の充電時に、第1のECUから第1の通信バスに向けて所定の周期で送信される車両の充電情報についてゲートウェイを介して第2の通信バスにルーティングされる頻度が制限される。これにより、第2のECUの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に一時的に切り替わる頻度が低減されるため、外部充電装置による車両の充電効率が低下することを抑えることができる。
上記車載通信システムにおいて、前記第2のルーティングテーブルは、前記第1のルーティングテーブルと比較して、前記第1のECUから前記車両情報として送信される車両の充電情報について前記第2の通信バスにルーティングされるデータ数が相対的に少なくなるように設定されていることが好ましい。
上記構成によれば、外部充電装置による車両の充電時に、第1のECUから第1の通信バスに向けて時系列的に連続して送信される車両の充電情報のうち、一部の情報がゲートウェイを介して第2の通信バスに向けてルーティングされる。そのため、第1のECUから第1の通信バスに向けて所定の周期で送信される複数の通信メッセージに含まれる車両の充電情報を一つの通信メッセージに統合して第2の通信バスにルーティングすることも可能となる。これにより、ゲートウェイから第2の通信バスに送信される通信メッセージの数が少なくなるため、外部充電装置による車両の充電効率が低下することが抑えられる。
車載通信システムの第1の実施の形態の概略構成を示すブロック図。 同実施の形態の車載通信システムにあって、ゲートウェイ装置が車両の走行時に車両の充電情報をルーティングするときの情報の流れを説明するための模式図。 同実施の形態の車載通信システムにあって、ゲートウェイ装置が外部充電装置による車両の充電時に車両の充電情報をルーティングするときの情報の流れを説明するための模式図。 同実施の形態の車載通信システムが車両外部に車両の充電情報を送信するときの情報の流れを示すシーケンスチャート。 車載通信システムの第2の実施の形態にあって、ゲートウェイ装置が車両の走行時に車両の充電情報をルーティングするときの情報の流れを説明するための模式図。 車載通信システムの第2の実施の形態にあって、ゲートウェイ装置が外部充電装置による車両の充電時に車両の充電情報をルーティングするときの情報の流れを説明するための模式図。 車載通信システムの第3の実施の形態にあって、ゲートウェイ装置が車両の走行時に車両の充電情報をルーティングするときの情報の流れを説明するための模式図。 車載通信システムの第3の実施の形態にあって、ゲートウェイ装置が外部充電装置による車両の充電時に車両の充電情報をルーティングするときの情報の流れを説明するための模式図。
(第1の実施の形態)
以下、車載通信システムの第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施の形態の車載通信システムは、車両内に設けられてゲートウェイ機能を有するゲートウェイ装置400と、ゲートウェイ装置400に接続された複数の通信バスNW1〜NW3と、これら通信バスNW1〜NW3に接続されたECU(電子制御装置)100及びDCM(データ・コミュニケーション・モジュール)300とを備えている。
ここで、第1の通信バスNW1に接続された第1のECU群100Aは、車両に搭載された車載バッテリの充電状態を示す車両の充電情報を管理する複数のECU100から構成されており、例えば、プラグインECU、バッテリECU、及びハイブリッドECU等が一例として挙げられる。ここで、プラグインECUは、外部充電装置が車両に接続されたときに、外部充電装置による車両の充電動作を制御する。バッテリECUは、車載バッテリの充電状態を監視しており、車載バッテリの充放電を制御する。ハイブリッドECUは、各種センサの検出結果に基づき、内燃機関及び電動モータの駆動力の配分(出力比)を定め、当該駆動力の配分に基づき、車載バッテリの放電等に関するバッテリECUの制御指令や、エンジンECUに出力するエンジンの制御量に関する情報を生成する。
また、第2の通信バスNW2に接続された第2のECU群100Bは、第1の通信バスNW1とは異なる通信バスを介してゲートウェイ装置400に接続された複数のECU100から構成されている。こうしたECU100としては、例えば車載バッテリのバッテリ残量を含めた車両の各種状態をメータに表示するメータECUが含まれる。
また、第3の通信バスNW3には、車載通信機としてのDCM300が接続されている。ここで、DCM300は、車両外部と通信する外部インターフェースを有している。また、通信バスNW1〜NW3を介した第1のECU群100A及び第2のECU群100BとDCM300との接続にはゲートウェイ装置400が介在している。なお、これら通信バスNW1〜NW3は、例えばCAN(コントローラ・エリア・ネットワーク)に規定される通信プロトコルであるCANプロトコルに従って情報の授受を行う。
各ECU100は、図示しない各種のセンサから取得された情報や演算処理により得られた情報に基づいて各種制御に必要な情報処理を行うマイクロコントローラ110と、マイクロコントローラ110との間で通信メッセージに関連する各種情報の授受を行う通信トランシーバ160とを備えている。
マイクロコントローラ110は、CPU120、ROM130、RAM140、及び通信回路150を有している。CPU120は、ROM130に記憶された各種のプログラムを実行することでマイクロコントローラ110全体の動作を制御する。RAM140は、ROM130に記憶されたプログラムやデータが展開されるCPU120の作業メモリとなる。通信回路150は、通信トランシーバ160と接続され、通信バスNW1〜NW3を介してゲートウェイ装置400、他のECU100、及びDCM300との間で各種情報の授受を行う。
通信回路150は、CPU120からメッセージID、通信データ、通信タイミング等が入力され、このうちのメッセージID及び通信データに基づいて当該メッセージIDと通信データとを含む通信メッセージを生成する。そして、通信回路150は、入力された送信タイミングで生成した通信メッセージを通信トランシーバ160を介して通信バスNW1〜NW3に送信する。また、通信回路150は、通信メッセージを通信バスNW1〜NW3から受信したタイミングを取得するとともに、受信した通信メッセージを解析し、当該通信メッセージに含まれるメッセージID及び通信データなどを取得する。また、通信回路150は、通信メッセージの受信タイミング、メッセージID,通信データ等の各種情報をCPU120に出力する。
ゲートウェイ装置400は、第1〜第3の通信バスNW1〜NW3の間におけるCANプロトコルの通信メッセージを相互に中継する動作であるルーティング動作を行う。ゲートウェイ装置400は、通信メッセージのルーティング先が通信メッセージに含まれる通信データの種類ごとに予め登録されたルーティングテーブルT1,T2を有している。なお、本実施の形態では、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時における通信メッセージのルーティング先を規定した第1のルーティングテーブルT1に加え、外部充電装置による車両の充電時における通信メッセージのルーティング先を規定した第2のルーティングテーブルT2を有している。
そして、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時には、第1のルーティングテーブルT1を用いて第1〜第3の通信バスNW1〜NW3の間における通信メッセージのルーティングを管理している。その一方で、ゲートウェイ装置400は、例えば第1のECU群100Aを構成するECU100の一例であるプラグインECUから外部充電装置の接続信号が入力される等、外部充電装置による車両の充電状態を検知したときには、第1〜第3の通信バスNW1〜NW3の間における通信メッセージのルーティングに用いるルーティングテーブルを第1のルーティングテーブルT1から第2のルーティングテーブルT2に切り替える。そして以降、ゲートウェイ装置400は、例えばプラグインECUから外部充電装置の接続信号が入力されなくなる等、外部充電装置による車両の充電状態が検知されなくなった時点で、第1〜第3の通信バスNW1〜NW3の間における通信メッセージのルーティングに用いるルーティングテーブルを第2のルーティングテーブルT2から第1のルーティングテーブルT1に切り替える。
ここで、図2に示すように、第1のルーティングテーブルT1には、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1からのルーティング先として、第2の通信バスNW2及び第3の通信バスNW3の双方が設定されている。そのため、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を第2の通信バスNW2にルーティングする。これにより、第2のECU群100Bを構成するECU100の一例であるメータECUは、車両の充電情報を第2の通信バスNW2を介して取得して、車載バッテリのバッテリ残量を含めた車両の各種状態をメータに表示させる。また、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を第3の通信バスNW3にルーティングする。これにより、DCM300は、車両の走行時において、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報を第3の通信バスNW3を介して取得して車両外部に送信する。
その一方で、図3に示すように、第2のルーティングテーブルT2には、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1からのルーティング先として、第2の通信バスNW2が設定されることなく、第3の通信バスNW3が設定されている。そのため、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を第2の通信バスNW2にルーティングしない。すなわち、外部充電装置による車両の充電時には、上述したメータECUは車載バッテリのバッテリ残量を含めた車両の各種状態を必ずしもメータに表示する必要がないことから、車両の充電情報はゲートウェイ装置400から第2の通信バスNW2にルーティングされない。これに対し、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時にも、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を第3の通信バスNW3にルーティングする。これにより、DCM300は、外部充電装置による車両の充電時においても、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報を第3の通信バスNW3を介して取得して車両外部に送信する。
次に、本実施の形態の車載通信システムの動作について、特に、外部充電装置による車両の充電時に第1のECU群100Aから車両外部に車両の充電情報を送信する際の動作について説明する。
図4に示すように、外部充電装置が車両に接続されたときには、第1のECU群100Aは、外部充電装置の接続を検知して、車両が充電中である旨を示す信号を第1の通信バスNW1を介してゲートウェイ装置400に入力する。なお、外部充電装置が車両に接続されたときに、その接続信号がゲートウェイ装置400に直接入力される構成であってもよい。すると、ゲートウェイ装置400は、第1〜第3の通信バスNW1〜NW3の間での通信メッセージのルーティングに用いるルーティングテーブルを第1のルーティングテーブルT1から第2のルーティングテーブルT2に切り替える。
また、第1のECU群100Aは、例えば充電完了の有無、充電時の車載バッテリの電池残量、及び、停車時の充電動作である旨を示す情報等、車両の充電情報を周期的に取得する。そして、第1のECU群100Aは、こうして車両の充電情報を取得する毎に、当該取得した車両の充電情報を含む通信メッセージを第1の通信バスNW1を介してゲートウェイ装置400に送信する。
このとき、ゲートウェイ装置400は、第2のルーティングテーブルT2を用いて車両の充電情報のルーティングを行う。そのため、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を第2の通信バスNW2を介して第2のECU群100Bにはルーティングすることなく、第3の通信バスNW3を介してDCM300にルーティングする。その結果、DCM300は、第1のECU群100Aから取得した車両の充電情報を車両外部に送信する。
すなわち、本実施の形態では、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時には、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報を第2の通信バスNW2にルーティングすることなく、第3の通信バスNW3を介してDCM300に選択的に送信する。したがって、第1のECU群100Aから車両の充電情報を車両外部に送信する際に、車両の充電情報の取得を必要としない他のECUの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に切り替わることはない。その結果、車両の充電時における車両全体の消費電力が抑えられ、車両の充電効率の向上が図られる。
以上説明したように、上記第1の実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)第2のルーティングテーブルT2は、第1のルーティングテーブルT1と比較して、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1から第2の通信バスNW2へのルーティング動作の頻度が相対的に少なくなるように設定されている。これにより、外部充電装置による車両の充電時に、DCM300が接続されていない通信バスである第2の通信バスNW2への車両の充電情報のルーティング動作の頻度が抑えられる。したがって、外部充電装置による車両の充電情報をDCM300により車両外部に送信する際に、第2のECU群100Bの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に一時的に切り替わりにくい。その結果、こうした第2のECU群100Bの動作状態の変化に起因して外部充電装置による車両の充電効率が低下することが抑えられる。
(2)第2のルーティングテーブルT2は、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1からのルーティング先として、第2の通信バスNW2が設定されることなく第3の通信バスNW3が設定されている。これにより、外部充電装置による車両の充電時に、車両の充電情報が第1のECU群100Aから第2のECU群100Bに送信されることなくDCM300に選択的に送信される。したがって、第2のECU群100Bの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に一時的に切り替わることはなく、こうした第2のECU群100Bの動作状態の変化に起因して外部充電装置による車両の充電効率が低下することがより一層抑えられる。
(第2の実施の形態)
次に、車載通信システムの第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、第2の実施の形態は、ゲートウェイ装置が管理するルーティングテーブルに、通信メッセージのルーティング先に加え、通信バスにおける通信メッセージのルーティング間隔が併せて設定されている点が第1の実施の形態と異なる。したがって、以下の説明においては、第1の実施の形態と相違する構成について主に説明し、第1の実施の形態と同一の又は相当する構成については重複する説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態では、第1のルーティングテーブルT1には、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1からのルーティング先として、第2の通信バスNW2及び第3の通信バスNW3の双方が設定されている。また、第1のルーティングテーブルT1は、第1〜第3の通信バスNW1〜NW3の間で相互にルーティングされる車両の充電情報に関する通信メッセージのルーティング間隔として、共通のルーティング間隔(同図に示す例では、「50ミリ秒」)が設定されている。そのため、同図に示す例のように、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して所定の周期(例えば、50ミリ秒)で入力された車両の充電情報を、上述した共通のルーティング周期(50ミリ秒)で第2の通信バスNW2にルーティングする。そして、この例では、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して車両の充電情報が入力される毎に、当該入力された車両の充電情報を第2の通信バスNW2にルーティングする。これにより、第2のECU群100Bを構成するECU100の一例であるメータECUは、車両の充電情報を第2の通信バスNW2を介して取得して、車載バッテリのバッテリ残量を含めた車両の各種状態をメータに表示させる。
また、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を第3の通信バスNW3にルーティングする。このとき、図5に示す例のように、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して所定の周期(50ミリ秒)で入力された車両の充電情報を、上述した共通のルーティング周期(50ミリ秒)で第3の通信バスNW3にルーティングする。そして、この例では、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して車両の充電情報が入力される毎に、当該入力された車両の充電情報を第3の通信バスNW3にルーティングする。これにより、DCM300は、車両の走行時において、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報を第3の通信バスNW3を介して取得して車両外部に送信する。
その一方で、図6に示すように、本実施の形態では、第2のルーティングテーブルT2には、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1からのルーティング先として、第2の通信バスNW2及び第3の通信バスNW3の双方が設定されている。また、第2のルーティングテーブルT2は、第1の通信バスNW1から第2の通信バスNW2への車両の充電情報に関する通信メッセージのルーティング間隔として、先の図5に示した第1のルーティングテーブルT1における第1の通信バスNW1から第2の通信バスNW2への通信メッセージのルーティング間隔(50ミリ秒)よりも相対的に長いルーティング間隔(図6に示す例では、100ミリ秒)が設定されている。そのため、図6に示す例のように、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して所定のルーティング周期(例えば、50ミリ秒)で入力された車両の充電情報を、相対的に長いルーティング周期(100ミリ秒)で第2の通信バスNW2にルーティングする。この例では、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して車両の充電情報が所定の周期で入力されたとき、当該入力された車両の充電情報を必要に応じて間引きした上で第2の通信バスNW2にルーティングする。すなわち、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時と比較して、第1のECU群100Aから入力される車両の充電情報を前記第2の通信バスへルーティングする頻度を相対的に少なくしている。その結果、第1のECU群100Aから車両の充電情報を車両外部に送信する際に、車両の充電情報の取得を必ずしも必要としない他のECUの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に切り替わる頻度が抑えられる。その結果、車両の充電時における車両全体の消費電力が抑えられ、車両の充電効率の向上が図られる。また、この場合、上述した他のECUの一例であるメータECUは、車両の走行時だけでなく外部充電装置による車両の充電時にも、車載バッテリのバッテリ残量を含めた車両の各種状態をメータに表示することが可能となる。
また、第2のルーティングテーブルT2には、第1の通信バスNW1から第3の通信バスNW3への車両の充電情報に関する通信メッセージのルーティング間隔として、先の図5に示した第1のルーティングテーブルT1における第1の通信バスNW1から第3の通信バスNW3への通信メッセージのルーティング間隔(50ミリ秒)と共通のルーティング間隔が設定されている。そのため、図6に示す例のように、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時にも、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して所定の周期(例えば、50ミリ秒)で入力された車両の充電情報を、上述した共通のルーティング周期で第3の通信バスNW3にルーティングする。そして、この例では、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して車両の充電情報が入力される毎に、当該入力された車両の充電情報を第3の通信バスNW3にルーティングする。これにより、DCM300は、外部充電装置による車両の充電時にも、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報を第1の通信バスNW1からゲートウェイ装置400及び第3の通信バスNW3を介して取得して車両外部に送信する。このとき、第1のECU群100AからDCM300に車両の充電情報が送信される過程で、ゲートウェイ装置400により車両の充電情報が間引かれにくいことから、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報が十分な情報量をもって車両外部に送信される。
以上説明したように、上記第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果(1)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(3)第2のルーティングテーブルT2は、第1のルーティングテーブルT1と比較して、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1から第2の通信バスNW2へのルーティング間隔が第1のルーティングテーブルT1よりも長く設定されている。そのため、外部充電装置による車両の充電時に、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1に向けて所定の周期で送信される車両の充電情報についてゲートウェイ装置400を介して第2の通信バスNW2にルーティングされる頻度が制限される。これにより、外部充電装置による車両の充電効率が低下することを抑えることができる。
(第3の実施の形態)
次に、車載通信システムの第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、第3の実施の形態は、ゲートウェイ装置が管理するルーティングテーブルに、通信メッセージのルーティング先に加え、通信バスの間でルーティングされるデータ数が併せて設定されている点が第1の実施の形態と異なる。したがって、以下の説明においては、第1の実施の形態と相違する構成について主に説明し、第1の実施の形態と同一の又は相当する構成については重複する説明を省略する。
図7に示すように、本実施の形態では、第1のルーティングテーブルT1には、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1からのルーティング先として、第2の通信バスNW2及び第3の通信バスNW3の双方が設定されている。また、第1のルーティングテーブルT1には、第1〜第3の通信バスNW1〜NW3の間で相互にルーティングされる車両の充電情報に関するデータ数として、共通のデータ数が設定されている。そのため、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を、データ数を維持しつつ第2の通信バスNW2にルーティングする。同図に示す例では、第1のECU群100Aから送信される通信メッセージに、例えば車両の充電情報に関して時系列的に連続する複数のデータが含まれている。この例では、第1のECU群100Aを構成する各ECU100ごとに、「A」〜「C」、「D」〜「F」、「G」〜「I」と表記した時系列的に連続するデータが通信メッセージに含まれている。そして、この例では、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aを構成する各ECU100から通信メッセージを取得するごとに、当該取得した通信メッセージを第2の通信バスNW2にルーティングする。これにより、第2のECU群100Bを構成するECU100の一例であるメータECUは、車両の充電情報を第2の通信バスNW2を介して取得して、車載バッテリのバッテリ残量を含めた車両の各種状態をメータに表示させる。
また、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を、データ数を維持しつつ第3の通信バスNW3にルーティングする。すなわち、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aを構成する各ECU100から通信メッセージを取得するごとに、当該取得した通信メッセージを第3の通信バスNW3にルーティングする。これにより、DCM300は、車両の走行時において、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報を第1の通信バスNW1からゲートウェイ装置400及び第3の通信バスNW3を介して取得して車両外部に送信する。
その一方で、図8に示すように、本実施の形態では、第2のルーティングテーブルT2には、車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1からのルーティング先として、第2の通信バスNW2及び第3の通信バスNW3の双方が設定されている。また、第2のルーティングテーブルT2には、第1の通信バスNW1から第2の通信バスNW2にルーティングされる車両の充電情報に関するデータ数として、先の図7に示した第1のルーティングテーブルT1において第1の通信バスNW1から第2の通信バスNW2にルーティングされるデータ数よりも小さい比率(同図に示す例では、「1/3」)のデータ数が設定されている。そのため、図8に示す例のように、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時には、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を、データ数を削減しつつ第2の通信バスNW2にルーティングする。すなわち、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aを構成する各ECU100から通信メッセージを取得したときに、各々の通信メッセージに含まれる車両の充電情報のデータの一部を抽出して共通の通信メッセージに統合する。そして、ゲートウェイ装置400は、こうして統合した通信メッセージを第2の通信バスNW2にルーティングする。この例では、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aを構成する各ECU100からの通信メッセージに含まれるデータ(「A」〜「I」)のうち、各通信メッセージの冒頭にあるデータ「A」、「D」、「F」を抽出する。そして、ゲートウェイ装置400は、これらデータ「A」、「D」、「F」を統合した通信メッセージを第2の通信バスNW2に送信する。その結果、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aを構成する各ECU100から通信メッセージが送信されたときには、それら送信された通信メッセージよりも少ない数の通信メッセージを第2の通信バスNW2にルーティングする。そのため、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時と比較して、第1のECU群100Aから入力される車両の充電情報を前記第2の通信バスへルーティングする頻度が相対的に少なくなる。その結果、第1のECU群100Aから車両の充電情報を車両外部に送信する際に、車両の充電情報の取得を必ずしも必要としない他のECUの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に切り替わる頻度が抑えられる。その結果、車両の充電時における車両全体の消費電力が抑えられ、車両の充電効率の向上が図られる。また、この場合、上述した他のECUの一例であるメータECUは、車両の走行時だけでなく外部充電装置による車両の充電時にも、車載バッテリのバッテリ残量を含めた車両の各種状態をメータに表示することも可能となる。
また、第2のルーティングテーブルT2は、第1の通信バスNW1から第3の通信バスNW3にルーティングされる車両の充電情報に関するデータ数として、先の図7に示した第1のルーティングテーブルT1において第1の通信バスNW1から第3の通信バスNW3にルーティングされるデータ数と共通のデータ数が設定されている。そのため、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時にも、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して入力された車両の充電情報を、データ数を維持しつつ第3の通信バスNW3にルーティングする。すなわち、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aを構成する各ECU100から通信メッセージを取得するごとに、当該取得した通信メッセージを第3の通信バスNW3にルーティングする。これにより、DCM300は、車両の走行時において、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報を第1の通信バスNW1からゲートウェイ装置400及び第3の通信バスNW3を介して取得して車両外部に送信する。このとき、第1のECU群100AからDCM300に車両の充電情報が送信される過程で、ゲートウェイ装置400により車両の充電情報が間引かれることはなく、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報が十分な情報量をもって車両外部に送信される。
以上説明したように、上記第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(4)第2のルーティングテーブルT2は、第1のルーティングテーブルT1と比較して、第1のECU群100Aから送信される車両の充電情報について第2の通信バスNW2にルーティングされるデータ数が少なくなるように設定されている。その結果、外部充電装置による車両の充電時に、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1に向けて時系列的に連続して送信される車両の充電情報のうち、一部のデータがゲートウェイ装置400を介して第2の通信バスNW2に向けてルーティングされる。そのため、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1に向けて所定の周期で送信される複数の通信メッセージに含まれる車両の充電情報のデータを一つの通信メッセージに統合して第2の通信バスNW2にルーティングすることも可能となる。これにより、ゲートウェイ装置400から第2の通信バスNW2に送信される通信メッセージの数が少なくなるため、第2のECU群100Bの動作状態が不必要にスリープ状態からウェイクアップ状態に一時的に切り替わりにくくなる。その結果、外部充電装置による車両の充電効率が低下することが抑えられる。
(その他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のような形態にて実施することもできる。
・上記第3の実施の形態においては、ゲートウェイ装置400は、第1のECU群100Aからの車両の充電情報のルーティング動作を規定する要素として、ルーティング先となる通信バスの種類及びルーティングされるデータ数を含めるようにした。これに加え、ゲートウェイ装置400は、上記第2の実施の形態において示したように、車両の充電情報のルーティング動作を規定する要素として、ルーティング間隔を更に含めるようにしてもよい。すなわち、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時に、第1のECU群100Aから送信される車両の充電情報に関し、第1の通信バスNW1から第2の通信バスNW2へのルーティング間隔を長くするとともに、第1の通信バスNW1から第2の通信バスNW2へルーティングされるデータ数を少なくするように設定してもよい。
・上記各実施の形態においては、第2のECU群100Bを構成する各ECU100が共通の通信バスである第2の通信バスNW2を介してゲートウェイ装置400に接続された構成を例に挙げて説明した。ただし、第2のECU群100Bを構成する複数のECU100のうち、一部のECU100とゲートウェイ装置400とを接続する通信バスと、他のECU100とゲートウェイ装置400とを接続する通信バスとが互いに異なる構成であってもよい。
また、この場合、ゲートウェイ装置400は、第2のECU群100Bを構成するECU100との間に接続される通信バスごとに、第1のECU群100Aから第1の通信バスNW1を介して送信される車両の充電情報に関するルーティング動作を個別に規定してもよい。すなわち、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時において、第2のECU群100Bを構成する各ECU100について、第1のECU群100Aが管理する車両の充電情報のルーティングを一律に制限しなくてもよい。この構成によれば、外部充電装置による車両の充電時に、ゲートウェイ装置400と第2のECU群100Bを構成するECU100との間に接続される通信バスのうち車両の充電情報のルーティング先となる通信バスの数が制限される。そのため、外部充電装置による車両の充電効率が低下することが抑えられる。
・上記各実施の形態においては、ゲートウェイ装置400は、車両の走行時、及び、外部充電装置による車両の充電時の双方において、第1のECU群100Aから送信される車両の充電情報に関する第1の通信バスNW1から第3の通信バスNW3へのルーティングを共通の条件で行うようにした。ただし、ゲートウェイ装置400は、必ずしもこれら条件を共通とする必要はなく、外部充電装置による車両の充電時には、車両の走行時と比較して、第1の通信バスNW1から第3の通信バスNW3への車両の充電情報のルーティング動作の頻度が相対的に少なくなるようにしてもよい。また、ゲートウェイ装置400は、外部充電装置による車両の充電時には、車両の走行時と比較して、第1の通信バスNW1から第3の通信バスNW3への車両の充電情報のルーティング動作の頻度が相対的に多くなるようにしてもよい。
・上記各実施の形態においては、ゲートウェイ装置400に接続される通信バスが第1〜第3の通信バスNW1〜NW3である場合を例に挙げて説明した。ただし、ゲートウェイ装置400に接続される通信バスの数は、必ずしも3つである必要はなく、4つ以上であってもよい。
・上記各実施の形態においては、車両の充電情報を通信バスNW1〜NW3を介してDCM300に送信する第1のECU群100Aが複数のECU100からなる構成を例に挙げて説明した。ただし、車両の充電情報を通信バスNW1〜NW3を介してDCM300に送信するECU100の数は必ずしも複数である必要はなく、その数が一つのみであってもよい。なお、第2のECU群100Bを構成するECU100の数についても同様である。
・上記各実施の形態においては、各ECU100及びDCM300は、通信バスNW1〜NW3を介した情報の授受をCANプロトコルに従って行うようにした。ただし、通信バスNW1〜NW3を介した情報の授受に用いられる通信プロトコルとして、例えばFlexRay(登録商標)やEthernet(登録商標)等、他の通信プロトコルを適用してもよい。
100…ECU、100A…第1のECU群、100B…第2のECU群、110…マイクロコントローラ、120…CPU、130…ROM、140…RAM、150…通信回路、160…通信トランシーバ、300…DCM、400…ゲートウェイ装置、NW1…第1の通信バス、NW2…第2の通信バス、NW3…第3の通信バス、T1…第1のルーティングテーブル、T2…第2のルーティングテーブル。

Claims (5)

  1. 車両に搭載される車載バッテリの充電状態を示す車両の充電情報を管理する第1のECUと、
    複数の通信バスの間での前記車両の充電情報を含めた車両情報を中継する動作であるルーティング動作を行うゲートウェイと、
    前記第1のECUと前記ゲートウェイとを接続する通信バスである第1の通信バスとは異なる通信バスである第2の通信バスを介して前記ゲートウェイに接続された第2のECUと、
    前記第1の通信バス及び前記第2の通信バスとは異なる通信バスである第3の通信バスを介して前記ゲートウェイに接続され、前記第1のECU及び前記第2のECUの各々と車両外部との間で前記車両情報について通信を行う車載通信機と
    を備え、
    前記ゲートウェイは、車両の走行時における互いに異なる前記通信バスの間での前記車両情報のルーティング動作を規定する第1のルーティングテーブルと、
    外部充電装置による車両の充電時における互いに異なる前記通信バスの間での前記車両情報のルーティング動作を規定する第2のルーティングテーブルとを有し、
    前記第2のルーティングテーブルは、前記第1のルーティングテーブルと比較して、前記第1のECUから送信される前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスから前記第2の通信バスへのルーティング動作の頻度が相対的に少なくなるように設定されている
    ことを特徴とする車載通信システム。
  2. 前記第2のルーティングテーブルは、前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスからのルーティング先として、前記第2の通信バス及び前記第3の通信バスのうち、前記第3の通信バスが設定されており、前記第2の通信バスは設定されていない
    請求項1に記載の車載通信システム。
  3. 前記第2のECUを複数備え、
    前記第2の通信バスは、一部の前記第2のECUと前記ゲートウェイとを接続する通信バスと、他の前記第2のECUと前記ゲートウェイとを接続する通信バスとを含み、
    前記第2のルーティングテーブルは、前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスからのルーティング先として、前記第2の通信バスを構成する複数の通信バスのうち、一部の通信バスが設定されており、前記第1のルーティングテーブルと比較して、前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスからのルーティング先となる前記第2の通信バスを構成する通信バスの数が相対的に少なくなるように設定されている
    請求項1に記載の車載通信システム。
  4. 前記第2のルーティングテーブルは、前記第1のルーティングテーブルと比較して、前記車両の充電情報に関する前記第1の通信バスから前記第2の通信バスへのルーティング間隔が相対的に長くなるように設定されている
    請求項1又は請求項3に記載の車載通信システム。
  5. 前記第2のルーティングテーブルは、前記第1のルーティングテーブルと比較して、前記第1のECUから前記車両情報として送信される車両の充電情報について前記第2の通信バスにルーティングされるデータ数が相対的に少なくなるように設定されている
    請求項1,3,4の何れか一項に記載の車載通信システム。
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