JP6485004B2 - 剥離ラベル、連続剥離ラベル、連続剥離ラベルの製造方法 - Google Patents
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Description
しかし、配送の現場では、帳票片を分離して剥離する作業性の向上が望まれている。
一方で、これらが分離しやすいように複雑なミシン目を設けると、配送伝票は、高コストになってしまう。
・第2の発明は、第1の発明の剥離ラベルが、第1片(60)及び前記第2片(70)を形成する感熱紙(1A)と、前記基材(22)とに設けられたラベル間分離予定部(2)を介して連続して配置された連続剥離ラベルである。
・第3の発明は、第2の発明の連続剥離ラベルの製造方法であって、前記感熱紙(1A)に、前記分離予定部のうち切断線と、前記カット部の平行部とを形成する分離予定部形成工程と、前記基材(22)上に前記接着層(30)を形成する接着層形成工程と、前記分離予定部形成工程後の前記感熱紙と、前記接着層形成工程後の前記基材とを接着する接着工程とを備えること、を特徴とする連続剥離ラベルの製造方法である。
・第4の発明は、第3の発明の連続剥離ラベルの製造方法であって、前記分離予定部形成工程の前、又は後に設けられ、前記分離予定部(80)のうち前記斜め部(86b)を形成する斜め部カット工程を備えること、を特徴とする連続剥離ラベルの製造方法である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
[連続剥離ラベル1]
図1は、実施形態の連続剥離ラベル1を説明する図である。
図1の二点鎖線内は、ミシン目85を説明する拡大図である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、図1の状態を基準に、左右方向X(左側X1、右側X2)、縦方向Y(下側Y1、上側Y2)、厚さ方向Z(下面側Z1、上面側Z2)を表す。
連続剥離ラベル1は、複数の配送伝票10(剥離ラベル)が、伝票間のミシン目2(ラベル間分離予定部)を介して、縦方向Yに連続して配置されたものである。このミシン目2は、配達票60、貼付票70、基材22、剥離紙20(図3参照)を断続的に切断したものである。
配送伝票10のサイズは、一般の感熱式のサーマルプリンタで、連続印刷できるものであり、例えばB5サイズである。
配送伝票10は、荷物5(図7参照)の配送に利用される配送伝票10である。配送伝票10は、ミシン目2で分離して、剥離紙20(後述する)から単体で剥離され、そして、荷物5(図7参照)に貼付される。配送伝票10は、複写構造を備えない帳票であり、いわゆる1パート形式の帳票である。
図1から図3を参照しながら、単体の配送伝票10について説明する。
図2は、実施形態の配送伝票10を上面側Z2から見た図である。
図2(A)は、配送伝票10の全体の図である。
図2(B)は、非接着領域40(非接着部61,71)近傍の拡大図である。
図2は、基材22上の接着パターン(つまり、接着層30の接着力の分布のパターン)を重ねて図示した。また、図2は、配達票60、貼付票70の印刷内容の図示は、省略した。これらは、図4以降も、適宜、同様である。
図3は、実施形態の配送伝票10の断面図である。
図3(A)は、図2(A)の3A−3A断面図である。
図3(B)は、図2(A)の3B−3B断面図である。
図3の接着層30は、図2に対応した領域を、断面で図示したものである。実際の接着層30の積層構成は、図2の接着パターンを実現できるものであれば、限定されない。接着層30の積層構成は、例えば、後述する製造方法で説明するものを用いることができる。
剥離紙20、粘着層21、基材22、接着層30は、下面側Z1から上面側Z2に向けて、この順番で積層され、さらに、貼付票70及び配達票60は、接着層30によって、基材22上に接着されている。非接着領域40は、貼付票70及び配達票60が、基材22に接着されない領域である。
剥離紙20は、紙材等にシリコン樹脂等が塗布されたものであり、粘着層21から剥離可能である。
粘着層21は、再貼付可能な粘着剤により形成された層である。粘着層21による基材22と荷物5(商品の個装箱、段ボール等の配送箱等)の表面との間の保持力は、接着層30による配達票60及び貼付票70と基材22との間の保持力よりも、十分に強い。このため、配送伝票10が荷物5に貼付された状態で、配達票60及び貼付票70は、基材22から剥離できる。
基材22は、上質紙等のシート材である。基材22の上面は、配達票60を剥離後に、視認可能である。このため、この面には、配達票60を剥離後に、荷受人に伝える事項(例えば、広告等)を印刷しておいてもよい。
弱接着領域31、中接着領域32、強接着領域33の各接着力は、この順番で強い。なお、図中、適宜、各領域には、接着力に対応して括弧内に弱、中、強を記した。
弱接着領域31、中接着領域32では、配達票60、貼付票70は、基材22から剥離可能である。剥離の態様は、接着剤が破壊されるタイプでもよく、いずれかの層間が剥離面となるタイプでもよい。一方、強接着領域33では、貼付票70を剥離しようとすると被着体破壊をする接着力を有する。
弱接着領域31、中接着領域32、強接着領域33は、非接着領域40を除く基材22上の全面に配置されている。全面とは、後述するような皺等が発生しない程度に、微小な範囲で接着層30を削除した態様(つまり略全面の態様)を含む概念である。
図2(A)に示すように、基材22を上面側Z2から見たときに、配達票60が配置される領域を配達票対応領域60A(第1片対応領域)といい、また、貼付票70が配置される領域を貼付票対応領域70A(第2片対応領域)という。配達票対応領域60Aの外形は、正方形又は略正方形である。
・領域31aは、分離予定部80に重複し、配達票対応領域60A及び貼付票対応領域70Aを跨ぐ帯状の部分である。
・領域31bは、配達票対応領域60Aの左縁部である。
・中央領域31cは、配達票対応領域60Aのうち、配達票対応領域60Aよりも一回り小さい部分である。中央領域31cは、配達票対応領域60Aの大部分を占める。
・領域32aは、配達票対応領域60Aのうち、上記領域31aよりも内側、つまり上側Y2(第1片側)の部分である。領域32aは、左右方向Xに平行である。
・領域32bは、配達票対応領域60Aのうち、上記領域31bよりも内側(右側X2)の部分である。
中央領域31cには、帯状の弱接着領域31、中接着領域32がストライプ状(縞模様状)に、全面に設置されている。ストライプの帯が延びる方向は、配達票対応領域60Aの対角線60aに沿った方向である。また、この方向は、配達票60を剥離する場合に、引っ張る方向である剥がし方向に沿った方向である。
・領域32eは、配達票対応領域60Aの右縁部である。
・領域32fは、貼付票対応領域70Aのうち、領域31aよりも下側Y1(第2片側)の部分である。
非接着領域40の外形は、斜辺部41、下辺部42、左辺部43を有する三角形である。
斜辺部41は、領域31a,31b,32a,32bに接している。
また、斜辺部41は、中央領域31cとの境界部分において、ストライプ状に配置された弱接着領域31及び中接着領域32に、交互に接する。
このため、斜辺部41に沿って接着層が設けられていなくても、斜辺部41の全体が、接着層30(弱接着領域31、中接着領域32)に接する。
下辺部42は、左右方向Xに平行である。下辺部42は、領域32fに接している。
左辺部43は、配送伝票10の左辺に一致している。
また、剥がし方向の前側の辺の縁部全面には、弱接着領域31(領域31a,31b)が配置される。そして、ここから内側に向けて、「弱接着領域31(領域31a,31b)→中接着領域32(領域32a,32b)→弱接着領域31及び中接着領域32(中央領域31c)」が配置される。
また、剥がし方向の後側の辺の縁部全面には、中接着領域32(領域32d,31e)が配置される。そして、ここから内側に向けて、「中接着領域32(領域32d,31e)→弱接着領域31及び中接着領域32(中央領域31c)」が配置される。
配達票60は、配送人が荷物を荷受人に受け渡した後に持ち帰ることにより、配達済であることを確認するための帳票片(配達確認票)である。貼付票70は、荷物に貼付されることにより、荷札として用いられる帳票片(荷札票)である。
配達票60、貼付票70のうち非接着領域40上の部分(非接着領域40に重複する部分)は、非接着部61,71であり、基材22に接着されていない。
分離予定部80は、配達票60、貼付票70の境界線に設けられている。
分離予定部80のうち右部分は、切断線であり、切断されている。この右部分は、非接着部61,71とは反対側の部分であり、また、領域31aに重複する。
分離予定部80のうち左部分は、ミシン目85が配置されている。この左部分は、分離予定部80のうち非接着部61,71側の部分であり、また、分離予定部80及び非接着領域40が重複する部分である。
カット部86は、配達票60、貼付票70のみを貫通し、基材22を貫通していない(図2(B)参照)。
カット部86は、平行部86a及び斜め部86bが交差している。
平行部86aは、左右方向X(つまり配達票60、貼付票70の境界線)に平行である。斜め部86bは、右側X2に至る程下側Y1に傾斜する。
但し、左端のカット部86は、平行部86aのみである。これ以降のカット部86は、平行部86a及び斜め部86bが交差している。また、右端の平行部86aは、分離予定部80の右部分の切断線に連続している。
なお、ミシン目85の形状は、上記形態に限定されず、配達票60及び貼付票70のうち配達票60を先に剥がす場合に、切断される形態であればいずれの形態でもよい。
配送伝票10は、配達票60、貼付票70の剥離前において、以下のように、皺の発生、不意な浮き、めくれを抑制できる。
図2(A)に示すように、配達票60、貼付票70は、非接着部61,71(つまり非接着領域40)を除く全範囲が、接着層30に接着している。このため、配達票60、貼付票70は、基材22からの浮きを抑制でき、また、吸湿及び水濡れに起因する皺の発生等を抑制できる。
また、仮にミシン目85が切断されてしまった場合でも、配達票60、貼付票70は、非接着領域40を除く全範囲において基材22に接着しているので、この切断後の剥離の進行を抑制できる。
図4、図5、図6は、実施形態の配達票60の剥離作業を説明する図である。
図4、図5には、配達票60の外形を太線で示した。
図6は、実施形態の貼付票70の剥離作業を説明する図である。
図6には、貼付票70の外形を太線で示した。
作業者は、以下の工程に従って、配達票60を剥離することができる。
(1)非接着部61のめくり工程
図4(A)に示すように、作業者(配送人等)は、配達票60を剥離する場合、配達票60の非接着部61の左下を、指でつまんでめくり上げる。
非接着部61は、基材22に接着されておらず、かつ、左端がカット部86の平行部86aである。このため、非接着部61をつまむ作業性は、良好である。
作業者は、その後は、つまんだ非接着部61を、配達票60の全てが剥離するまで、対角線60aに平行に、右上に引っ張ればよい(図2(A)参照)。
図4(A)に示すように、配達票60が左端の平行部86aの端部までめくられると、平行部86aの終端から、次のカット部86の斜め部86bに向かって亀裂が入る(矢印A1参照)。カット部86の平行部86aと、次のカット部86の斜め部86bとは、この亀裂によって繋がる。
同様に、次の平行部86aがめくられ、また、次のカット部86の斜め部86bが繋がる。
図4(B)に示すように、これにより、ミシン目85の範囲において、配達票60、貼付票70が分離する。
図4(B)に示すように、配達票60のめくりが、非接着領域40の斜辺部41に達すると、下縁部において、配達票60及び基材22の間の剥離が開始する。剥離は、分離予定部80の右部分を、右側X2に進む(矢印A2参照)。
ここで、剥がし方向前側での剥離は、配達票60に対して、縁部から内側に力が加わるという性質を有する(矢印A3参照)。亀裂は、紙片の縁部から入りやすいという性質を有するので、この力は、下縁部の亀裂の発生の要因になる。さらに、この亀裂は、配達票60の破断する要因になる。
これを抑制するために、配達票60の下縁部は、接着力の弱い弱接着領域31(領域31a)に配置されることにより、亀裂が入ることなく、剥離しやすい構造になっている。
このように、配送伝票10は、亀裂が入りにくい領域32aには、中接着領域32を配置することにより、剥離作業時の作業性の向上と、前述した不意な剥離等の抑制とを、実現できる。
左縁部の剥離は、下縁部の剥離と同様に進む(矢印A2参照,矢印A3参照)。
なお、図4(C)に示す剥離でも、図4(B)と同様に、縁部で亀裂の発生を抑制できる(矢印A2,A3参照)。
図5(A)に示すように、剥離は、配達票60の左上コーナ部、右下コーナ部に到達した後、上縁部、左縁部に沿って進む(矢印A4参照)。
図5(B)に示すように、上縁部、右縁部での剥離では、配達票60にかかる力は、剥離方向に平行である(矢印A5参照)。このため、上記(2)、(3)とは異なり、縁部から内側に向けた大きな力が加わらない。そのため、上縁部、右縁部は、弱接着領域31よりも接着力の強い中接着領域32(領域32d,32e)で接着しても、亀裂が入りにくい。
作業者がさらに配達票60を引っ張ることにより、配達票60が基材22から、完全に剥離する。これにより、配達票60は、貼付票70から分離予定部80で分離した形態で、基材22から剥離する。一方、貼付票70は、基材22に残存する。
また、配達票対応領域60Aの接着層30は、前述したように対角線60aを対称軸とした線対称に配置されている。このため、配達票60の一連の剥離作業において、作業者が非接着部61を対角線60aに沿って引っ張ると、対角線60aに一方側及び他方側において、均等に力が加わり、かつ、剥離が同様な速度で進む。これにより、配達票60の剥離作業は、作業性がよい。また、配達票対応領域60Aの大部分である中央領域31cにも、弱接着領域31、中接着領域32がストライプ状に配置されているので、剥離された配達票60は、カールを抑制できる。
このように、配送伝票10は、剥離する場合の作業性を向上できる。
貼付票70の剥離は、配達票60の剥離後に行う。
図6(A)に示すように、作業者(荷受人等)は、基材22に残存した貼付票70の非接着部71の左上部分を、指でつまんで、めくり上げるように右下に向かって引っ張ればよい。この場合の作業性は、配達票60と同様に、良好である。
一方、左縁部の剥離は、下側Y1に進み(矢印A7参照)、左下コーナに達する。その後、剥離は、下縁部を右側X2に進む(矢印A8参照)。
これにより、貼付票70を基材22から剥離することできる。
その理由は、貼付票70は、配送終了後に剥離されるからである。つまり、貼付票70は、配送伝票10の役割を終了後に、剥離されるからである。このため、貼付票70の設計は、剥離時の作業性よりも、確実に荷物5に貼付されることにより配達終了まで荷物に残存することを優先している。
図7は、実施形態の配送伝票10の使用方法を説明する図である。
配送伝票10は、以下の工程に従って使用することができる。
(印刷工程♯1)
配送人は、荷物5の依頼人からの情報に基づいて、配達先等の情報を、配送伝票10の記入欄65,66,75,76に、サーマルプリンタを用いて印刷する。この場合、連続剥離ラベル1の複数の配送伝票10に、連続して印刷してもよい。配達票60、貼付票70は、前述した形態で基材22に接着しているので、プリンタ内でのめくれ等を抑制できる。
なお、この工程は、荷物5が小売店の商品である場合には小売店やその請負業者が行ってもよく、また、配送伝票10の製造者が行ってもよい。
配送伝票10から剥離紙20を剥がして、荷物5に貼付する。
この場合、剥離紙20をミシン目2で切断しないで、剥離紙20を連続した態様で残してもよい。また、剥離紙20を他の層と一緒にミシン目2で切断して、配送伝票10を連続する配送伝票10から完全に切り離してから、剥離紙2を剥がしてもよい。
(配送工程♯3)
配送人は、荷物5を発送する。
なお、配送時においては、荷物5の取扱いに細心の注意を払っても、荷物5の伝票の貼付面に大きな力が加わること、この面が擦れたりすること等の可能性がある。ここで、前述したように、貼付票70は、強接着領域33によって基材22に接着されている。このため、このようなことがあっても、貼付票70は、基材22に接着した状態を維持できる。そのため、万が一、配達票60が剥離し紛失してしまった場合でも、配送人は、貼付票70の記入に基づいて、荷物5を配送できる。
配送人は、荷物5を配達先に配達し、荷受人に受け渡す。
配送人は、配達票60を剥離する。配達票60の剥離方法は、前述した通りである。
配送人は、配達票60の受領欄67に、荷受人からサイン又は受領印を貰う(♯5)。配送人は、配達票60を配送センター等に持ち帰り、保管する。
荷受人は、荷物5を廃棄する場合に、住所等の情報を削除したいときには、前述したように、貼付票70を剥離する。
連続剥離ラベル1の製造方法を説明する。
図8は、実施形態の連続剥離ラベル1の製造装置90を説明する図である。
図9は、実施形態の連続剥離ラベル1の製造工程を説明する図である。
図9(A)は、実施形態の感熱紙1Aのカット工程後の状態を示す図である。
図9(B)は、実施形態の積層シート1Bの接着層加工工程後の状態を示す図である。
図10は、実施形態の接着剤塗布工程での目止め剤92a、接着剤92b、剥離剤92cの塗布領域を説明する図である。
図9、図10には、連続剥離ラベル1、配送伝票10の形状を、二点鎖線で示した。
図8に示すように、連続剥離ラベル1の製造は、感熱紙1A、積層シート1Bを用意する。感熱紙1Aは、配達票60、貼付票70に加工されるものが、連続してロール状に巻かれている。積層シート1Bは、剥離紙20、粘着層21、基材22が積層されたものが、連続してロール状に巻かれている。これらには、予め、記入欄65,66,75,76等(図1参照)を印刷しておく。
製造装置90は、斜め部加工部91A、分離予定部加工部91B、接着層加工部92、貼り合わせ加工部93、ミシン目加工部94、余白切断加工部95を備える。実施形態では、これらの加工部は、連続して配置されている例を説明するが、適宜分割して配置されてもよい。
分離予定部加工部91Bは、積層前の感熱紙1Aに対して、カット部86の平行部86a(図2(B)参照)、分離予定部80の切断線を加工する装置である。分離予定部加工部91Bは、ミシン胴等を備える。
接着層加工部92は、分離予定部加工部91B、接着層加工部92よりも送り方向後側W2に配置されている。
貼り合わせ加工部93は、積層シート1B、感熱紙1Aを貼り合わせる装置である。貼り合わせ加工部93は、加圧ローラ等を備える。
余白切断加工部95は、マージナル等の余白を切断加工する装置である。余白切断加工部95は、回転刃等を備える。
(1)感熱紙1Aの斜め部カット工程
図8、図9(A)に示すように、斜め部加工部91Aは、ロールから送出された感熱紙1Aに、斜め部86bを設ける。
(2)感熱紙1Aの分離予定部カット工程
図8、図9(A)に示すように、分離予定部加工部91Bは、感熱紙1Aを、左右方向Xに切断することにより、分離予定部80、平行部80aを設ける。
平行部80a、斜め部86bが交差しているので、この加工は、容易である。すなわち、左右方向X、縦方向Yに多少の加工誤差があっても、平行部80a、斜め部86bが交差しているので、この加工誤差を吸収できるからである。
また、これらの工程の順番は、逆にしてもよい。つまり、感熱紙1Aの斜め部カット工程は、余白切断加工(後述する)までに設ければよい。しかし、斜め部カット工程では、微細な加工を行うため、感熱紙1Aがしっかりしている状態の方が、加工精度がよい。このため、実施形態では、斜め部カット工程を、分離予定部カット工程よりも前に設けることにより、加工精度を向上している。
図8、図9(B)に示すように、接着層加工部92は、ロールから送出された積層シート1Bの基材22の上面に、接着層30を設ける。
図10に示すように、接着層30は、下層から上層に向けて、目止め剤92a、接着剤92b、剥離剤92cの順に塗布されることにより形成される。なお、図10には、簡略して、配送伝票10の外形の内側の領域を図示するが、実際には、配送伝票10の外形の外側にも、接着剤92b等が塗布される。
図8に示すように、貼り合わせ加工部93は、接着層30が設けられた積層シート1Bに、分離予定部80及び平行部80aが設けられた感熱紙1Aを、加圧することにより、両者を接着(積層)する。
図9に示すように、この場合、加工誤差等によって感熱紙1Aの単位長さL1A(1枚の連続剥離ラベル1に対応する長さ)と、積層シート1Bの単位長さL1Bとが異なっていても、既に加工されている分離予定部80及び平行部80aは、感熱紙1Aに皺等が発生することを抑制できる。すなわち、感熱紙1Aの単位長さL1Aが積層シート1Bの単位長さL1Bよりも長い場合には、分離予定部80及び平行部80aの前後の紙片が重なる。一方、感熱紙1Aの単位長さが積層シート1Bの単位長さよりも短い場合には、分離予定部80及び平行部80aで紙片が微小な範囲で開くからである。この重なりの範囲、又は開く範囲は、十分に小さいので(例えば1mm以下)、連続剥離ラベル1は、サーマルプリンタで印刷可能であり、また、品質上の問題はない。
強接着領域33では、接着剤92bのみが塗布される。このため、基材22及び感熱紙1Aは、接着剤92bによって、完全接着する。
中接着領域32では、目止め剤92a、接着剤92b、剥離剤92cの全てが塗布される。剥離面は、接着剤92bの層及び剥離剤92cの層の界面である。
弱接着領域31では、接着剤92b、剥離剤92cの2つが塗布される。剥離面は、中接着領域32と同様に、接着剤92bの層及び剥離剤92cの層の界面である。但し、弱接着領域31には目止め剤92aが塗布されない。目止め剤92aは、アンカー剤とも称されるものであり、接着剤92bが紙材に含浸しないように、目止めするものである。そのため、弱接着領域31での接着剤92bの接着力は、中接着領域32よりも弱くなる。
このように、目止め剤92a、接着剤92b、剥離剤92cは、積層構成に応じて、3つの接着力を有する領域を設けることができる。
図8に示すように、ミシン目加工部94は、感熱紙1A、積層シート1Bに、ミシン目2(図1参照)を加工する。
(6)余白切断加工工程
余白切断加工部95は、連続した連続剥離ラベル1のうち余白、マージナル等の余分な部分を切断する。切断された連続剥離ラベル1は、ミシン目2で折られながら、積層部96に、順次積層される。
以上により、連続剥離ラベル1を製造することができる。
(1)実施形態において、剥離ラベルは、配送伝票として使用される例を示したが、これに限定されない。剥離ラベルは、第1片を、第2片から分離して基材から剥離する使用態様であれば、その用途は限定されない。剥離ラベルは、例えば、工業製品の製造時の検査、事務機械の出張修理等に利用できる。
1A 感熱紙
1B 積層シート
2 ミシン目
10 配送伝票
20 剥離紙
21 粘着層
22 基材
30 接着層
31 弱接着領域
33 強接着領域
40 非接着領域
41 斜辺部
42 下辺部
43 左辺部
60 配達票
60A 配達票対応領域
60a 対角線
61,71 非接着部
70 貼付票
70A 貼付票対応領域
80 分離予定部
85 ミシン目
86 カット部
86a 平行部
86b 斜め部
87 アンカット部
90 製造装置
92a 目止め剤
92b 接着剤
92c 剥離剤
Claims (4)
- 基材と、
前記基材上に積層された第1片と、
前記第1片に分離予定部を介して配置され、前記基材上に積層された第2片と、
前記第1片及び前記第2片と前記基材との間に積層され、前記第1片を前記基材から剥離可能に接着する接着層とを備える剥離ラベルであって、
前記接着層の設置領域は、
前記分離予定部に重複する位置に配置された第1接着領域と、
前記第1接着領域よりも前記第1片側に配置され、前記第1接着領域よりも接着力が強い第2接着領域とを備え、
前記分離予定部のうち分離開始側の部分は、
カット部、アンカット部が交互に配置され、
前記カット部は、
前記第1片及び前記第2片の境界部に平行な平行部と、
前記平行部に斜めに交差する斜め部とを備え、
前記分離予定部のうち分離開始側とは反対側の部分は、前記第1片及び前記第2片の境界線に沿って連続して形成された切断線を備えること、
を特徴とする剥離ラベル。 - 請求項1に記載の剥離ラベルが、前記第1片及び前記第2片を形成する感熱紙と、前記基材とに設けられたラベル間分離予定部を介して連続して配置された連続剥離ラベル。
- 請求項2に記載の連続剥離ラベルの製造方法であって、
前記感熱紙に、前記分離予定部のうち前記切断線と、前記カット部の平行部とを形成する分離予定部形成工程と、
前記基材上に前記接着層を形成する接着層形成工程と、
前記分離予定部形成工程後の前記感熱紙と、前記接着層形成工程後の前記基材とを接着する接着工程とを備えること、
を特徴とする連続剥離ラベルの製造方法。 - 請求項3に記載の連続剥離ラベルの製造方法であって、
前記分離予定部形成工程の前又は後に設けられ、前記分離予定部のうち前記斜め部を形成する斜め部カット工程を備えること、
を特徴とする連続剥離ラベルの製造方法。
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