JP6482066B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、免震装置を備えてなる建物に関する。
従来、免震装置を備えてなる建物については種々の構造のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、免震装置を有する建物(中間階免震構造の建物)の従来構造の一例を示す側面図であり、符号102は、免震階Aに配置された免震装置を示し、符号103は、該免震階Aの床部を示し、符号106は、該免震階Aの天井部を示している。このような建物101においては、前記免震装置102による免震の利益を享受できるのは免震階Aよりも上階の部分101B(正確には、免震階Aの天井部106を含む部分)であり、当然ながら、該免震階Aの床部103より下階の部分101Aは該効果を享受できないようになっている。したがって、住居やオフィスや書庫や機械室などを該免震階Aに設ける場合には、前記床部103に設置する物(例えば、家具や書棚など)の1つ1つに個別の地震対策を施さなければならず、その作業が煩雑になってしまうという問題があった。また、該免震階Aの床部103と天井部106とは地震発生時には異なる周期で別々に振動することとなるので、該床部103と該天井部106とに固定するような壁(パーティション)を設けていると、該壁は地震によって壊れてしまうおそれがあった。
一方、図5に例示するように、免震装置202,…よりも上階の部分201Bからエレベータシャフト209が吊り下げられた建物201も提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような構造を利用すれば、図6に例示するように、床部材304を柱部材307によって天井部306から吊り下げた状態で免震階Aに配置するような構成のものを考えられる。このような床部材304は免震装置302による免震の利益を享受できるので、該床部材304の上に家具や書棚を置いたとしても個別の地震対策を取る必要もない。また、該床部材304とその天井部306とは地震発生時には同じ周期で同じ方向に振動することとなるので、該床部材304と該天井部306とに固定するような壁(パーティション)を設けることも可能となる。
特開2015−031098号公報 特開2009−298531号公報
しかしながら、図6に例示する構造のものでは、前記床部材304に載置した家具や書棚の重量は、免震階Aの床部303ではなく天井部306が受けることとなり、該天井部306を梁等で補強することが必要で、その分、工期が長くなったり工費が高くなったりするという問題があった。
本発明は、上述の問題を解消することのできる建物を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、図1(a)(b)に例示するものであって、免震階(A)に免震装置(2)を備えてなる建物(1)において、
該免震階(A)の床(符号3参照。以下、“固定床”とする)の少なくとも一部を覆うように配置された床部材(符号4参照。以下、“可動床”とする)と、
該固定床(3)と該可動床(4)との間に配置されて該可動床(4)を水平移動可能に支持する可動支承手段(5)と、
該可動床(4)から天井部(6)に向けて延設されてなる鉛直部材(7)と、
該天井部(6)と該鉛直部材(7)との間に介装されて該鉛直部材(7)の略鉛直方向への相対移動のみを許容する係合手段(8)と、を備えたことを特徴とする。


請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記可動支承手段(5)が、転がり支承タイプのもの、又は滑り支承タイプのものであることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において、前記鉛直部材(7)が、鉄骨フレームを有する柱部材又は壁部材であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、前記係合手段(8)が、前記天井部(6)及び前記鉛直部材(7)の一方から他方に向けて略鉛直方向に延設されてなる中空状又は中実状の軸状部(図2の符号81参照)と、少なくとも該軸状部(81)の側部を囲繞するように前記他方に接続又は形成されてなる囲繞部(同図の符号82参照)と、からなることを特徴とする。
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
請求項1乃至4に係る発明によれば、前記可動床は前記免震装置による免震の利益を享受できるので、該可動床の上に家具や書棚などを置いたとしても該家具等について個別の地震対策を取る必要が無く、その分、設置作業の簡素化を図ることができる。
図1(a)は、本発明に係る建物の要部構造の一例を示す側面図であり、同図(b)は、地震発生時における該建物の様子の一例を示す側面図である。 図2は、本発明にて使用され得る係合手段の構造の一例を示す斜視図である。 図3は、本発明に係る建物の構造の一例を示す平面図である。 図4は、免震装置を有する建物の従来構造の一例を示す側面図である。 図5は、免震装置を有する建物の従来構造の他の例を示す側面図である。 図6は、免震装置を有する建物の従来構造のさらに他の例を示す側面図である。
以下、図1乃至図3に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係る建物(免震建物)は、図1(a)(b)に符号1で例示するものであって、
・ 免震階Aに配置されてなる免震装置2と、
・ 該免震階Aの床(以下、“固定床”とする)3の少なくとも一部を覆うように配置された床部材(以下、“可動床”とする)4と、
・ 該固定床3と該可動床4との間に配置されて該可動床4を水平移動可能に支持する可動支承手段5と、
・ 該可動床4から天井部6に向けて延設(立設)されてなる鉛直部材7と、
・ 該天井部6と該鉛直部材7との間に介装されて該天井部6に対する該鉛直部材7の略鉛直方向への相対移動を許容すると共に該天井部6に対する該鉛直部材7の略水平方向への相対移動を規制する係合手段8と、
を備えている。
ここで、前記可動支承手段5としては、
・ 転がり支承タイプのもの(例えば、ボールベアリングやキャスターなどを用いるもの)や、
・ 滑り支承タイプのもの(例えば、摩擦係数が低いテフロン(登録商標)部材やステンレス板などを用いるもの)
などの公知のものを挙げることができる。また、前記可動床4は、鉄骨フレームや公知の材料により構成すれば良い。さらに、前記鉛直部材7としては、鉄骨フレームを有する柱部材や壁部材を挙げることができる。
一方、前記係合手段8としては、
・ 前記天井部6及び前記鉛直部材7の一方から他方に向けて略鉛直方向に延設されてなる中空状又は中実状の軸状部と、
・ 少なくとも該軸状部の側部を囲繞するように前記他方に接続又は形成されてなる囲繞部と、
からなるものを挙げることができる。図2は、前記係合手段の構造の一例を示す斜視図であって、符号80は、前記天井部6の側に接続するためのフランジ部を示し、符号81は、該フランジ部80から下方に垂下される天井側角パイプ(軸状部)を示し、符号82は、該天井側角パイプ81を囲繞すると共に前記鉛直部材7に接続される鉛直部材側角パイプ(囲繞部)を示している。また、図2に示す係合手段8を上下逆にして、前記角パイプ81の方を前記天井部6にではなく前記鉛直部材7に接続し、前記角パイプ82の方を前記鉛直部材7にではなく前記天井部6に接続するようにしても良い。さらに、細い方の角パイプ81を中実の軸部材としても良いし、太い方の角パイプ82の代わりに凹部(例えば、前記天井部6や前記鉛直部材7に形成された凹部)を用いても良いし、前記角パイプ81,82を丸パイプにしても良い。このように、前記軸状部や前記囲繞部には様々な構造のものを使用できる。
本発明によれば、前記可動床4は前記免震装置2による免震の利益を享受できるので、該可動床4の上に家具や書棚などを置いたとしても該家具等について個別の地震対策を取る必要が無く、その分、設置作業の簡素化を図ることができる。また、前記可動床4と前記天井部6とは前記係合手段8で係合されることに基づき地震発生時には同じ周期で同じ方向に振動することとなるので、該可動床4と該天井部6とに固定するような壁(図3の符号9参照)を設置したとしても、地震による該壁9の倒壊を防止することができる。したがって、該可動床4と該天井部6との相対移動を許容するために該壁9を上下に分断する(例えば、略水平にスリットを設ける)必要がなく、該壁9によって音やすきま風を遮断することも可能となる。さらに、前記可動床4は前記可動支承手段5を介して前記固定床3に支持されていると共に前記係合手段8は前記天井部6に対する前記鉛直部材7の略鉛直方向への相対移動を許容するようになっているので、該可動床4に載置される物の重量は、免震階Aの天井部6ではなく固定床3が受けることとなり、該天井部6を梁等で補強する必要も無く、その分、工期の短縮化及び工費の削減を図ることができる。またさらに、簡単な構造の前記係合手段8によって前記可動床4と前記天井部6とは地震発生時には同じ周期で同じ方向に振動することとなるので、前記可動床4の位置を正規の位置に保つための複雑で高価な復元装置やダンパーが不要となり、その分、費用の削減を図ることができる。
なお、前記可動床4や前記可動支承手段5や前記鉛直部材7や前記係合手段8は、建物1を建設する際に配置するようにしても、或いは、既に建設されている建物1に改修により配置するようにしても、どちらでも良い。
1 建物
2 免震装置
3 固定床
4 可動床
5 可動支承手段
6 天井部
7 鉛直部材
8 係合手段
81 軸状部
82 囲繞部
A 免震階

Claims (4)

  1. 免震階に免震装置を備えてなる建物において、
    該免震階の床(以下、“固定床”とする)の少なくとも一部を覆うように配置された床部材(以下、“可動床”とする)と、
    該固定床と該可動床との間に配置されて該可動床を水平移動可能に支持する可動支承手段と、
    該可動床から天井部に向けて延設されてなる鉛直部材と、
    該天井部と該鉛直部材との間に介装されて該鉛直部材の略鉛直方向への相対移動のみを許容する係合手段と、
    を備えたことを特徴とする建物。
  2. 前記可動支承手段は、転がり支承タイプのもの、又は滑り支承タイプのものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記鉛直部材は、鉄骨フレームを有する柱部材又は壁部材である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記係合手段は、前記天井部及び前記鉛直部材の一方から他方に向けて略鉛直方向に延設されてなる中空状又は中実状の軸状部と、少なくとも該軸状部の側部を囲繞するように前記他方に接続又は形成されてなる囲繞部と、からなる、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建物。

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