JP6481546B2 - モータ - Google Patents

モータ Download PDF

Info

Publication number
JP6481546B2
JP6481546B2 JP2015144305A JP2015144305A JP6481546B2 JP 6481546 B2 JP6481546 B2 JP 6481546B2 JP 2015144305 A JP2015144305 A JP 2015144305A JP 2015144305 A JP2015144305 A JP 2015144305A JP 6481546 B2 JP6481546 B2 JP 6481546B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pole
magnetic pole
claw
shaped magnetic
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015144305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017028843A (ja
Inventor
洋次 山田
洋次 山田
晃司 三上
晃司 三上
晃尚 服部
晃尚 服部
横山 誠也
誠也 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015144305A priority Critical patent/JP6481546B2/ja
Priority to CN201680041683.2A priority patent/CN107852051B/zh
Priority to PCT/JP2016/071097 priority patent/WO2017014207A1/ja
Priority to US15/745,213 priority patent/US11114909B2/en
Priority to DE112016003271.4T priority patent/DE112016003271T5/de
Publication of JP2017028843A publication Critical patent/JP2017028843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6481546B2 publication Critical patent/JP6481546B2/ja
Priority to US17/392,052 priority patent/US11552514B2/en
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

本発明は、ランデル型ロータを備えたモータに関するものである。
従来、ブラシレスモータ等の永久磁石モータは、例えば特許文献1に示されるように、ステータコアに巻線が巻装されてなるステータと、永久磁石(界磁磁石)を有するロータとを備え、ステータの巻線に駆動電流が供給されることで生じる回転磁界を受けてロータが回転するようになっている。
また、上記のようなモータにおいて、周方向に複数の爪状磁極を有する一対のロータコアと、ロータコア内に内包された永久磁石とによって構成されたランデル型ロータを備えたランデル型モータが知られている(例えば特許文献1参照)。ランデル型ロータでは、一方のロータコアの爪状磁極と他方のロータコアの爪状磁極とが周方向に交互に配置されるとともに、軸方向に磁化された前記永久磁石によって各爪状磁極が交互に異なる磁極として機能するようになっている。
特開2014−143858号公報
上記のようなモータでは、ロータが高回転駆動になるほど、ロータの爪状磁極による鎖交磁束の増加によりステータの巻線に発生する誘起電圧が大きくなり、この誘起電圧がモータ出力を低下させ、モータの高回転化の妨げとなっている。そこで、ロータの永久磁石のサイズを小さくするなどして各爪状磁極の磁力を小さくすることで、ロータの高回転時における前記誘起電圧を抑えることが可能であるが、それでは、得られるトルクも減少してしまうため、この点においてなお改善の余地があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ランデル型ロータを備えたモータにおいて、トルクの低下を抑えつつ高回転化を図ることにある。
上記課題を解決するモータは、ステータの巻線に駆動電流が供給されることで生じる回転磁界を受けてロータが回転するモータであって、前記巻線は、前記駆動電流によって互いに同一のタイミングで励磁され、かつ、直列接続された第1の巻線と第2の巻線とを備え、前記ロータは、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有し、互いの爪状磁極が周方向に交互となる態様で組み付けられる一対のロータコアと、該一対のロータコアの軸方向間に配置され該軸方向に磁化されることで前記爪状磁極を磁極として機能させる永久磁石とを備え、前記ロータの磁極は、第1磁極部と、該第1磁極部が前記第1の巻線と対向するロータの回転位置で前記第2の巻線と対向し、前記ステータ側に与える磁力が前記第1磁極部よりも弱い第2磁極部とを備えている。
この構成によれば、爪状磁極を有するランデル型ロータにおける第1磁極部及び第2磁極部は、励磁タイミングが互いに同一となる第1の巻線及び第2の巻線に対して所定の回転位置でそれぞれ対向し、第2磁極部がステータ側に与える磁力が第1磁極部よりも弱く設定される。このように、第1磁極部と第2磁極部の両方の磁力を弱めるのではなく、そのうちの一方(第2磁極部)の磁力を弱めることで、トルクの低下を極力抑えつつも、第1磁極部の磁力によって第1の巻線に生じる誘起電圧と、第2磁極部の磁力によって第2の巻線に生じる誘起電圧とを合成した合成誘起電圧を小さく抑えることができ、その結果、モータの高回転化を図ることができる。
なお、同一のタイミングで励磁される第1及び第2の巻線が直列接続された巻線態様では、第1及び第2の巻線でそれぞれ生じる誘起電圧の和が合成誘起電圧となることから、該合成誘起電圧が大きくなる傾向がある。このため、第1及び第2の巻線が直列接続された構成において上記のようにロータの第2磁極部の磁力を弱めることで、その磁力を弱めた第2磁極部による合成誘起電圧の抑制効果をより顕著に得ることができ、モータの高回転化を図るのにより好適となる。
上記モータにおいて、前記巻線は、供給される3相の駆動電流に応じた、それぞれ2n(nは2以上の整数)個のU相巻線、V相巻線及びW相巻線からなり、前記第1及び第2磁極部のそれぞれの個数がn個で構成されていることが好ましい。
この構成によれば、ステータの各相の巻線の個数が4以上の偶数で構成され、ロータの第1及び第2磁極部が2以上の同数(各相の巻線の半数)で構成される。このため、ロータを磁気的に、また機械的にバランスの優れた構成とすることが可能となる。
上記モータにおいて、前記第1磁極部及び前記第2磁極部は、周方向等間隔に交互に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ステータの同相の巻線(同一励磁タイミングの巻線)と対向するロータの第1及び第2磁極部が周方向等間隔に交互に設けられるため、ロータを磁気的に、また機械的にバランスの優れた構成とすることができる。
上記モータにおいて、前記第1及び第2磁極部は、それぞれ単一の前記爪状磁極から構成され、前記第1磁極部をなす前記爪状磁極と前記第2磁極部をなす前記爪状磁極とは、互いに形状が異なっていることが好ましい。
この構成によれば、第1磁極部をなす爪状磁極と第2磁極部をなす爪状磁極との形状を異ならせることで、第1磁極部をなす爪状磁極に対して、第2磁極部をなす爪状磁極のステータ側に対する磁力を弱くすることが可能となる。
上記モータにおいて、前記第2磁極部をなす前記爪状磁極は、前記第1磁極部をなす前記爪状磁極よりも開角度が狭く設定されていることが好ましい。
この構成によれば、第2磁極部をなす爪状磁極の開角度が第1磁極部をなす爪状磁極の開角度よりも狭く設定されるため、第1磁極部をなす爪状磁極に対して、第2磁極部をなす爪状磁極のステータ側に対する磁力を弱くすることができる。
上記モータにおいて、前記ロータは、前記第2磁極部の前記磁力を前記第1磁極部よりも弱くさせるための磁力調整用磁石を備えていることが好ましい。
この構成によれば、ロータに設けられた磁力調整用磁石によって、ステータ側に与える磁力を第1磁極部よりも第2磁極部で弱くすることができる。
上記モータにおいて、前記第1及び第2磁極部は、それぞれ単一の前記爪状磁極から構成され、前記磁力調整用磁石は、前記第1磁極部をなす前記爪状磁極の背面側に配置され該爪状磁極から背面側へ流れる漏れ磁束を抑えるべく磁化された背面磁石部を備えていることが好ましい。
この構成によれば、磁力調整用磁石は、第1磁極部をなす爪状磁極の背面側に配置され該爪状磁極から背面側へ流れる漏れ磁束を抑えるべく磁化された背面磁石部を備える。これにより、第1磁極部をなす爪状磁極の漏れ磁束が抑えられることによって、第2磁極部をなす爪状磁極の磁力を相対的に弱くすることが可能となる。
上記モータにおいて、前記第1及び第2磁極部は、それぞれ単一の前記爪状磁極から構成され、前記磁力調整用磁石は、前記第1磁極をなす前記爪状磁極の周方向側方に配置され該爪状磁極から周方向へ流れる漏れ磁束を抑えるべく磁化された極間磁石部を備えていることが好ましい。
この構成によれば、磁力調整用磁石は、第1磁極部をなす爪状磁極の周方向側方に配置され該爪状磁極から周方向へ流れる漏れ磁束を抑えるべく磁化された極間磁石部を備える。これにより、第1磁極部をなす爪状磁極の漏れ磁束が抑えられることによって、第2磁極部をなす爪状磁極の磁力を相対的に弱くすることが可能となる。
上記モータにおいて、前記磁力調整用磁石が前記爪状磁極の外周面に設けられ、該爪状磁極における前記磁力調整用磁石が設けられていない部位が前記第1磁極部及び前記第2磁極部のいずれか一方を構成し、前記磁力調整用磁石が前記第1磁極部及び前記第2磁極部のいずれか他方を構成することが好ましい。
この構成によれば、爪状磁極の外周面に設けられた磁力調整用磁石が第1磁極部(又は第2磁極部)を構成し、爪状磁極における磁力調整用磁石が設けられていない部位が第2磁極部(又は第1磁極部)を構成する。これにより、爪状磁極の外周面に設けられた磁力調整用磁石によって、ステータ側に与える磁力を第1磁極部よりも第2磁極部で弱くすることができる。
上記モータにおいて、弱め界磁制御を実行可能に構成されることが好ましい。
この構成によれば、上記のように巻線に生じる誘起電圧が小さく抑えられることによって、巻線に供給する弱め界磁電流を小さく抑えることが可能となる。そして、弱め界磁電流を小さくできることで、弱め界磁制御時に永久磁石が減磁しづらくなり、また、巻線の銅損を抑えることができる。また、換言すると、同等の弱め界磁電流量で低減できる鎖交磁束量が増加するため、弱め界磁制御による高回転化をより効果的に得ることができる。
本発明によれば、ランデル型ロータを備えたモータにおいて、トルクの低下を抑えつつ高回転化を図ることができる。
実施形態のモータの平面図である。 同形態における巻線の結線態様を示す電気回路図である。 同形態のロータの斜視図である。 図1における4−4線断面図である。 (a)は、同形態においてロータ回転時にU相巻線に生じる誘起電圧の変化を示すグラフであり、(b)は、従来構成においてロータ回転時にU相巻線に生じる誘起電圧の変化を示すグラフである。 別例のロータの斜視図である。 同別例のロータの分解斜視図である。 別例のロータの分解斜視図である。 別例のロータの平面図である。 同別例のロータの分解斜視図である。 別例における巻線の結線態様を示す電気回路図である。 別例のモータの平面図である。
以下、モータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータ10は、ブラシレスモータとして構成され、円環状のステータ11の内側にロータ21が配置されて構成されている。
[ステータの構成]
ステータ11は、ステータコア12と、該ステータコア12に巻装された巻線13とを備えている。ステータコア12は、磁性金属にて略円環状に形成され、その周方向の等角度間隔においてそれぞれ径方向内側に延びる12個のティース12aを有している。
巻線13は、ティース12aと同数の12個備えられ、各ティース12aにそれぞれ集中巻きにて同一方向に巻装されている。つまり、巻線13は、周方向等間隔(30°間隔)に12個設けられている。この巻線13は、供給される3相の駆動電流(U相、V相、W相)に応じて3相に分類され、図1において反時計回り方向に順に、U1、V1、W1、U2、V2、W2、U3、V3、W3、U4、V4、W4とする。
各相で見ると、U相巻線U1〜U4は周方向等間隔(90°間隔)に配置されている。同様に、V相巻線V1〜V4は、周方向等間隔(90°間隔)に配置されている。また、同様に、W相巻線W1〜W4は、周方向等間隔(90°間隔)に配置されている。
また、図2に示すように、巻線13は相毎に直列に接続されている。つまり、U相巻線U1〜U4、V相巻線V1〜V4、及びW相巻線W1〜W4はそれぞれ直列回路を構成している。なお、本実施形態では、U相巻線U1〜U4の直列回路、V相巻線V1〜V4の直列回路、及びW相巻線W1〜W4の直列回路がスター結線されている。
[ロータの構成]
図1、図3及び図4に示すように、ロータ21は、回転軸22と、互いに同一形状をなす一対のロータコア23n,23sと、該一対のロータコア23n,23sの軸方向間に配置された永久磁石24とを有している。なお、ロータコア23n,23sは共に磁性金属よりなる。また、以下の説明では、軸方向に磁化された永久磁石24のN極側端面と当接するロータコアをN極側ロータコア23nとし、永久磁石24のS極側端面と当接するロータコアをS極側ロータコア23sとする。
N極側ロータコア23nは、円板状のコアベース25nを有し、そのコアベース25nの中心部に回転軸22が貫挿されて固定されている。コアベース25nの外周部には、周方向等間隔に複数(本実施形態では4つ)のN極側爪状磁極26n,27nが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成されている。これら各N極側爪状磁極26n,27nは、軸方向において同一方向に延出されている。
ここで、4つのN極側爪状磁極26n,27nは、開角度θ1(回転軸22の軸線Lを中心とする開角度)を有する一対の第1N極側爪状磁極26n(第1磁極部)と、前記開角度θ1よりも狭い開角度θ2を有する一対の第2N極側爪状磁極27n(第2磁極部)とからなる。つまり、第1N極側爪状磁極26nの径方向外側面(ステータ11との対向面)が、第2N極側爪状磁極27nの径方向外側面よりも周方向において幅広形状をなしている。なお、各N極側爪状磁極26n,27nの径方向外側面は、軸方向視において回転軸22の軸線Lを中心とする同一円上に位置する円弧面をなしている。また、各N極側爪状磁極26n,27nの厚み(径方向に延びる部分の軸方向厚み、及び軸方向に延びる部分の径方向厚み)は、全て同一とされている。
第1N極側爪状磁極26nと第2N極側爪状磁極27nとは、それらの周方向の中心位置が等角度間隔(90°間隔)に交互に設けられている。つまり、一対の第1N極側爪状磁極26n同士は周方向において180°対向位置に設けられ、同様に、一対の第2N極側爪状磁極27n同士も周方向において180°対向位置に設けられている。
S極側ロータコア23sは、N極側ロータコア23nと同一形状であり、N極側ロータコア23nのコアベース25n及び第1及び第2N極側爪状磁極26n,27nとそれぞれ対応する、コアベース25s及び第1及び第2S極側爪状磁極26s,27sを有している。つまり、第2S極側爪状磁極27sの開角度θ2は、第1S極側爪状磁極26sの開角度θ1よりも狭く設定されている。
S極側ロータコア23sは、各S極側爪状磁極26s,27sがそれぞれ対応する各N極側爪状磁極26n,27n間(第1N極側爪状磁極26nと第2N極側爪状磁極27nとの間)に配置されるように、N極側ロータコア23nに対して組み付けられている。より詳しくは、各爪状磁極26n,27n,26s,27sは、それらの周方向の中心位置が等角度間隔(45°間隔)となるように構成されている。また、N極側爪状磁極26n,27nとS極側爪状磁極26s,27sとが周方向において交互に配置されている。
N極側ロータコア23nのコアベース25nとS極側ロータコア23sのコアベース25sとの軸方向間には、前記永久磁石24が配置されている。永久磁石24は円環状をなし、その中央部を回転軸22が貫通している。なお、永久磁石24の軸方向端面は、回転軸22の軸線Lに対して垂直な平面状をなし、各コアベース25n,25sの各内側端面と密着している。また、本実施形態では、永久磁石24の外径は、各コアベース25n,25sの外径と一致している。また、永久磁石24は、例えば異方性の焼結磁石であり、例えばネオジム磁石、サマリウムコバルト(SmCo)磁石、SmFeN系磁石、フェライト磁石、アルニコ磁石等で構成される。
各N極側爪状磁極26n,27nは、S極側ロータコア23sのコアベース25sの外周面、及び永久磁石24の外周面に対して径方向に離間されている。また、各N極側爪状磁極26n,27nの軸方向先端面は、コアベース25sの外側端面と軸方向において同位置に構成されている。
同様に、S極側爪状磁極26s,27sは、N極側ロータコア23nのコアベース25nの外周面、及び永久磁石24の外周面に対して径方向に離間されている。また、S極側爪状磁極26s,27sの軸方向先端面は、コアベース25nの外側端面と軸方向において同位置に構成されている。
永久磁石24は、コアベース25n側がN極、コアベース25s側がS極となるように軸方向に磁化されている。この永久磁石24の磁界によって、N極側爪状磁極26n,27nがN極として機能され、S極側爪状磁極26s,27sがS極として機能される。
このように、本実施形態のロータ21は、永久磁石24を用いた8極(4つのN極側爪状磁極26n,27n及び4つのS極側爪状磁極26s,27s)の所謂ランデル型ロータとして構成されている。
すなわち、本実施形態のモータ10は、ロータ21の極数が2n(nは2以上の整数)に設定されるとともに、ステータ11の巻線13の個数が3nに設定され、具体的には、ロータ21の極数が「8」に設定され、ステータ11の巻線13の数が「12」に設定されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図示しない駆動回路からそれぞれ120°の位相差を持つ3相の駆動電流(交流)がU相巻線U1〜U4、V相巻線V1〜V4及びW相巻線W1〜W4にそれぞれ供給されると、各巻線U1〜W4が相毎に同一タイミングで励磁されてステータ11に回転磁界が発生し、その回転磁界に基づいてロータ21が回転する。このとき、3相の駆動電流の供給によってステータ11側に形成される磁極は、各相の巻線U1〜W4毎で同極となる。
ここで、ロータ21の極対数(つまり、N極側爪状磁極26n,27nとS極側爪状磁極26s,27sのそれぞれの個数)は、各相の巻線U1〜W4の個数と同数(本実施形態では「4」)で構成されている。これにより、ロータ21の回転時に、例えば、S極側爪状磁極26s,27sのうちの1つがU相巻線U1と径方向に対向するとき、他のS極側爪状磁極26s,27sがU相巻線U2〜U4とそれぞれ径方向に対向するようになっている(図1参照)。
このとき、第2S極側爪状磁極27sは、第1S極側爪状磁極26sよりも開角度が狭いため(前述のように開角度θ2<開角度θ1であるため)、ロータ21のS極がステータ11側(例えば、U相巻線U1〜U4)に与える磁力は、第1S極側爪状磁極26sよりも第2S極側爪状磁極27sで弱くなる。このことは、ロータ21のN極(N極側爪状磁極26n,27n)においても同様である。
これにより、例えば図1に示すような、ロータ21のN極がU相巻線U1〜U4とそれぞれ対向する回転位置において、第2N極側爪状磁極27nと対向するU相巻線U2,U4を鎖交する鎖交磁束は、第1N極側爪状磁極26nと対向するU相巻線U1,U3を鎖交する鎖交磁束に比べて少なくなる。従って、第2N極側爪状磁極27nと対向するU相巻線U2,U4に生じる誘起電圧は、第1N極側爪状磁極26nと対向するU相巻線U1,U3に生じる誘起電圧よりも小さくなる。
ここで、図5(a)は、本実施形態におけるロータ回転時のU相巻線U1〜U4に生じる誘起電圧の所定の回転範囲(90°)での変化を示し、図5(b)は、従来構成におけるロータ回転時のU相巻線U1〜U4に生じる誘起電圧の所定の回転範囲(90°)での変化を示している。従来構成は、ロータの各磁極が一様である構成、つまり、ロータ21の各爪状磁極26n,27n,26s,27sを全て同一形状(同一の開角度)とした構成である。
従来構成では、ロータの各磁極が一様であるため、U相巻線U1〜U4のそれぞれにおける鎖交磁束の変化も一様である。このため、図5(b)に示すように、ロータ21の回転時において、各U相巻線U1〜U4で互いに等しい誘起電圧vxが生じる。そして、各U相巻線U1〜U4が直列の場合、各U相巻線U1〜U4に生じる誘起電圧vxを合成した合成誘起電圧vu’は、各U相巻線U1〜U4の誘起電圧vxの和(つまり、誘起電圧vxの4倍)となる。
一方、図5(a)に示すように、本実施形態では、第2S極側爪状磁極27s及び第2N極側爪状磁極27nがそれぞれ第1S極側爪状磁極26s及び第1N極側爪状磁極26nよりもステータ11側(U相巻線U1〜U4)への磁力が弱く構成されている。これにより、第1S極側爪状磁極26s及び第1N極側爪状磁極26nと対向するU相巻線U1〜U4(例えばU相巻線U2,U4)に生じる誘起電圧vxに対して、第2S極側爪状磁極27s及び第2N極側爪状磁極27nと対向するU相巻線U1〜U4(例えばU相巻線U1,U3)に生じる誘起電圧vyが小さくなる。このため、各U相巻線U1〜U4の誘起電圧を合成した合成誘起電圧vu(vu=vx×2+vy×2)が、第2S極側爪状磁極27s及び第2N極側爪状磁極27nと対向する一対のU相巻線での誘起電圧vyの減少分だけ減少し、図5(b)に示す従来構成での合成誘起電圧vu’と比較して小さくなる。なお、ここではU相巻線U1〜U4の合成誘起電圧vuを例にとって説明したが、V相巻線V1〜V4及びW相巻線W1〜W4においても同様に、第2S極側爪状磁極27s及び第2N極側爪状磁極27nの開角度が狭いことによる合成鎖交磁束の減少が生じる。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)ステータ11の巻線13は、供給される3相の駆動電流に応じた、それぞれ4つのU相巻線U1〜U4、V相巻線V1〜V4及びW相巻線W1〜W4からなり、各相の4つの巻線はそれぞれ直列接続されている。つまり、ステータ11の巻線13は、各相において、直列接続された少なくとも2つの巻線(第1の巻線及び第2の巻線)を備える。
また、ロータ21のN極は、第1N極側爪状磁極26nと、該第1N極側爪状磁極26nがU、V、W相のいずれかの相の第1の巻線(例えばU相巻線U1,U3)と対向するロータ21の回転位置で同相の第2の巻線(例えばU相巻線U2,U4)と対向する第2N極側爪状磁極27nとを備える。この第2N極側爪状磁極27nは、ステータ11側に与える磁力が第1N極側爪状磁極26nよりも弱くなるように形状(開角度)が設定される。また、ロータ21のS極においても同様に、第1S極側爪状磁極26sと、該第1S極側爪状磁極26sがU、V、W相のいずれかの相の第1の巻線(例えばU相巻線U1,U3)と対向するロータ21の回転位置で同相の第2の巻線(例えばU相巻線U2,U4)と対向する第2S極側爪状磁極27sとを備える。この第2S極側爪状磁極27sは、ステータ11側に与える磁力が第1S極側爪状磁極26sよりも弱くなるように形状(開角度)が設定される。
このように、本実施形態では、ロータ21における全てのN極(又は全てのS極)の磁力(ステータ側に与える磁力)を弱めるのではなく、そのうちの一部(第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27s)の磁力を弱めるように構成される。これにより、トルクの低下を極力抑えつつも、ロータ21の磁極によって同相の巻線13に生じる合成誘起電圧(例えばU相の合成誘起電圧vu)を小さく抑えることができ、その結果、モータ10の高回転化を図ることができる。
なお、本実施形態のように、巻線13が各相でそれぞれ直列とされた巻線態様では、相毎の各巻線でそれぞれ生じる誘起電圧の和が合成誘起電圧となることから、該合成誘起電圧が大きくなる傾向がある。このため、巻線13が各相でそれぞれ直列とされた構成において上記のように第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sの磁力を弱めることで、合成誘起電圧の抑制効果をより顕著に得ることができ、モータの高回転化を図るのにより好適となる。
(2)U相巻線U1〜U4、V相巻線V1〜V4、及びW相巻線W1〜W4がそれぞれ2n個(nは2以上の整数であって、本実施形態ではn=2)で構成され、ロータ21の第1及び第2N極側爪状磁極26n,27n(第1及び第2S極側爪状磁極26s,27s)のそれぞれの個数がn個(つまり2個)で構成される。つまり、この構成によれば、各相の巻線の個数(U相巻線U1〜U4、V相巻線V1〜V4及びW相巻線W1〜W4のそれぞれの個数)が4以上の偶数で構成され、ロータ21の第1及び第2N極側爪状磁極26n,27n(第1及び第2S極側爪状磁極26s,27s)が互いに同数(各相の巻線の個数の半数)で構成される。
このため、ロータ21の第1及び第2N極側爪状磁極26n,27n(第1及び第2S極側爪状磁極26s,27s)を周方向等間隔に交互に設けることが可能となる。これにより、磁力及び質量の異なる第1及び第2N極側爪状磁極26n,27n(第1及び第2S極側爪状磁極26s,27s)が周方向にバランスよく配置されることとなり、ロータ21を磁気的に、また機械的にバランスの優れた構成とすることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では特に言及していないが、ロータ21の高回転時において弱め界磁制御を行ってもよい。上記実施形態では、ロータ21に第2N極側爪状磁極27n(第2S極側爪状磁極27s)が設けられることによって、巻線13に供給する弱め界磁電流を小さく抑えることが可能となり、巻線13に生じる銅損の抑制等の効果を得ることができる。また、換言すると、同等の弱め界磁電流量で低減できる鎖交磁束量が増加するため、弱め界磁制御による高回転化をより効果的に得ることができる。
・上記実施形態では、例えば、N極側ロータコア23nの第2N極側爪状磁極27nの開角度θ2を第1N極側爪状磁極26nの開角度θ1よりも狭く設定することで、ステータ11側に与える磁力が第1N極側爪状磁極26nよりも第2N極側爪状磁極27nで弱くなるように構成した。しかしながら、これを第2N極側爪状磁極27nの他の形状変更によって実現してもよい。例えば、第2N極側爪状磁極27nの厚み(軸方向に延びる部分の径方向厚みや、径方向に延びる部分の軸方向厚み)を、第1N極側爪状磁極26nよりも薄くすることで、ステータ11側に与える磁力が第1N極側爪状磁極26nよりも第2N極側爪状磁極27nで弱くなるようにしてもよい。また、S極側ロータコア23sにおいても同様の変更を行ってもよい。
・上記実施形態では、例えば、N極側ロータコア23nに形成した4つの爪状磁極のうちの一部(第2N極側爪状磁極27n)の形状を変えることで、第2N極側爪状磁極27nがステータ11側に与える磁力を第1N極側爪状磁極26nよりも弱くしている。これは、S極側ロータコア23sについても同様である。しかしながら、第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sの磁力を相対的に弱くするための構成は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、図6及び図7に示すように、第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sの磁力をそれぞれ第1N極側爪状磁極26n及び第1S極側爪状磁極26sよりも相対的に弱くさせるための磁力調整用磁石30をロータ21に設けてもよい。
なお、同図に示す構成では、第1N極側爪状磁極26nと第2S極側爪状磁極27sとは開角度が等しく形成されている。同様に、第1S極側爪状磁極26sと第2S極側爪状磁極27sも開角度が等しく形成されている。
磁力調整用磁石30は対で設けられ、それぞれ、第1N極側爪状磁極26nにおける軸方向に延出する部位の背面側(径方向内側)に配置される第1背面磁石部31(図7参照)と、第1S極側爪状磁極26sにおける軸方向に延出する部位の背面側(径方向内側)に配置される第2背面磁石部32とを備えている。
また、各磁力調整用磁石30は、第1N極側爪状磁極26nとそれと隣り合う第2S極側爪状磁極27sとの周方向間に配置される第1極間磁石部33を備えている。また、各磁力調整用磁石30は、第1N極側爪状磁極26nとそれと隣り合う第1S極側爪状磁極26sとの周方向間に配置される第2極間磁石部34を備えている。また、各磁力調整用磁石30は、第1S極側爪状磁極26sとそれと隣り合う第2N極側爪状磁極27nとの周方向間に配置される第3極間磁石部35とを備えている。
なお、同例では、一対の磁力調整用磁石30はそれぞれ、各磁石部31〜35が一体形成された1つの部品として構成されている。また、磁力調整用磁石30は、ネオジム磁石等の希土類磁石よりなるボンド磁石(プラスチックマグネット、ゴムマグネット等)にて構成されることが好ましい。
第1背面磁石部31は、径方向外側において第1N極側爪状磁極26nと当接し、径方向内側において永久磁石24及びコアベース25sの各外周面と当接する。また、第2背面磁石部32は、径方向外側において第1S極側爪状磁極26sと当接し、径方向内側において永久磁石24及びコアベース25nの各外周面と当接する。
図6及び図7中、実線の矢印は、磁力調整用磁石30の各磁石部31〜35の磁化方向(S極からN極向き)を示している。第1背面磁石部31は、第1N極側爪状磁極26nから背面側(径方向内側)への漏れ磁束を抑えるべく、径方向外側に向かって磁化されている。つまり、第1背面磁石部31は、その径方向外側面が第1N極側爪状磁極26nと同極のN極となるように径方向に磁化されている。
同様に、第2背面磁石部32は、第1S極側爪状磁極26sから背面側(径方向内側)への漏れ磁束を抑えるべく、径方向外側に向かって磁化されている。つまり、第2背面磁石部32は、その径方向外側面が第1S極側爪状磁極26sと同極のS極となるように径方向に磁化されている。
また、第1極間磁石部33は、第1N極側爪状磁極26nの周方向への漏れ磁束を抑えるべく、周方向に磁化されている。つまり、第1極間磁石部33は、周方向の第1N極側爪状磁極26n側がN極、第2S極側爪状磁極27s側がS極となるように周方向に磁化されている。
第2極間磁石部34は、第1N極側爪状磁極26n及び第1S極側爪状磁極26sの周方向への漏れ磁束を抑えるべく、周方向に磁化されている。つまり、第2極間磁石部34は、周方向の第1N極側爪状磁極26n側がN極、第1S極側爪状磁極26s側がS極となるように周方向に磁化されている。
第3極間磁石部35は、第1S極側爪状磁極26sの周方向への漏れ磁束を抑えるべく、周方向に磁化されている。つまり、第3極間磁石部35は、周方向の第2N極側爪状磁極27n側がN極、第1S極側爪状磁極26s側がS極となるように周方向に磁化されている。
このような構成によれば、磁力調整用磁石30の各磁石部31〜35によって、第1N極側爪状磁極26n及び第1S極側爪状磁極26sの漏れ磁束が抑えられる。それにより、第1N極側爪状磁極26n及び第1S極側爪状磁極26sのステータ11側に与える磁力がそれぞれ第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sよりも強くなる(つまり、第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sの磁力が相対的に弱くなる)。このため、上記実施形態と同様に、トルクの低下を極力抑えつつ、ロータ21の磁極による同相の巻線13の合成鎖交磁束(例えばU相の合成鎖交磁束φu)を少なく抑えることができる。そして、同相の巻線13での合成鎖交磁束が少なく抑えられることで、該巻線13に生じる誘起電圧を小さく抑えることができ、その結果、モータ10の高回転化を図ることができる。
更に、上記構成では、第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sの開角度を狭めるのではなく、磁力調整用磁石30の追加によって第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sの磁力を相対的に弱くしている。このため、トルクを確保する点でより効果的な構成と言える。
なお、図6及び図7に示す例では、各磁石部31〜35が一体形成されたが、例えば図8に示すように、各磁石部31〜35をそれぞれ別体で構成してもよい。また、図6及び図7に示す例の磁力調整用磁石30において、各磁石部31〜35のいずれか1つ又は複数を省略した構成としてもよい。また、図6及び図7に示す例において、磁力調整用磁石30の着磁態様を極異方配向としてもよい。
また、図6及び図7に示す例において、例えば、第2N極側爪状磁極27nにおける軸方向に延出する部位の背面側(径方向内側)に、前記第1背面磁石部31よりも磁力の小さい背面磁石部を設け、該背面磁石部によって第2N極側爪状磁極27nから背面側に流れる漏れ磁束を抑えるように構成してもよい。また、同様に、第2N極側爪状磁極27nの周方向側方に、前記各極間磁石部33〜35よりも磁力の小さい極間磁石部を設け、該極間磁石部によって第2N極側爪状磁極27nから周方向へ流れる漏れ磁束を抑えるように構成してもよい。また、S極側においても同様の変更を行ってもよい。
・上記実施形態では、単一の第1N極側爪状磁極26n及び単一の第1S極側爪状磁極26sがそれぞれ第1磁極部を構成し、単一の第2N極側爪状磁極27n及び単一の第2S極側爪状磁極27sがそれぞれ前記第1磁極部よりも磁力が弱い第2磁極部を構成しているが、これに特に限定されるものではない。
例えば、図9及び図10に示すロータ40は、互いに同一形状をなす第1及び第2ロータコア41,42と、該第1及び第2ロータコア41,42の軸方向間に配置された永久磁石24と、一対の外周磁石50(磁力調整用磁石)とを備えている。
第1ロータコア41は、円板状のコアベース43と、そのコアベース43の外周面から延出形成された一対の第1爪状磁極44とを備えている。一対の第1爪状磁極44は、周方向において180°対向位置にそれぞれ形成されている。また、各第1爪状磁極44は、コアベース43の外周面から径方向外側に突出されるとともに軸方向(互いに同一方向)に延出形成されている。第1爪状磁極44の外周面(径方向外側面)における周方向の半分には、前記外周磁石50が固着される磁石固着面45が形成され、残りの半分には、磁石固着面45よりも径方向外側に突出する第1突極部44aが形成されている。
第2ロータコア42は、第1ロータコア41と同一形状であり、該第1ロータコア41のコアベース43及び第1爪状磁極44(第1突極部44a)とそれぞれ対応する、コアベース46及び第2爪状磁極47(第2突極部47a)を有している。
第2ロータコア42は、各第2爪状磁極47がそれぞれ対応する各第1爪状磁極44間に配置されるように、第1ロータコア41に対して組み付けられている。より詳しくは、各爪状磁極44,47は、それらの周方向中心位置が周方向等間隔(90°間隔)となるように構成されている。また、第1爪状磁極44と第2爪状磁極47とが周方向において交互に配置されている。
また、第1及び第2ロータコア41,42の各コアベース43,46の軸方向間には前記永久磁石24が配置され、この永久磁石24は、第1ロータコア41(コアベース43)側がN極、第2ロータコア42(コアベース46)側がS極となるように軸方向に磁化されている。なお、この永久磁石24は、上記実施形態の永久磁石24と略同様の構成であるため、詳細な説明は省略する。
各第1爪状磁極44は、第2ロータコア42のコアベース46の外周面、及び永久磁石24の外周面に対して径方向に離間されている。同様に、第2爪状磁極47は、第1ロータコア41のコアベース43の外周面、及び永久磁石24の外周面に対して径方向に離間されている。
外周磁石50は、第1爪状磁極44の磁石固着面45と第2爪状磁極47の磁石固着面45とに跨って設けられている。詳述すると、外周磁石50は、外周面にN極が現れるように磁化されたN極部51と、外周面にN極が現れるように磁化されたS極部52とを備え、S極部52が第1爪状磁極44の磁石固着面45に固着され、N極部51が第2爪状磁極47の磁石固着面45に固着されている。つまり、第1爪状磁極44の磁石固着面45には、永久磁石24の磁界によって該第1爪状磁極44が受ける磁極(N極)と逆極性となる磁石(S極部52)が固着され、第2爪状磁極47の磁石固着面45には、永久磁石24の磁界によって該第2爪状磁極47が受ける磁極(S極)と逆極性となる磁石(N極部51)が固着されている。なお、本例では、軸方向視において各外周磁石50のN極部51及びS極部52と、第1及び第2突極部44a,47aとは、それらの外周面が回転軸22の軸線Lを中心とする同一円上に位置するように構成されている。
上記構成のロータ40では、永久磁石24の磁界と外周磁石50のS極部52の磁界とによって、第1爪状磁極44の第1突極部44aがN極として機能される。また、同様に、永久磁石24の磁界と外周磁石50のN極部51の磁界とによって、第2爪状磁極47の第2突極部47aがS極として機能される。また、各外周磁石50のN極部51は、ロータ40のN極の一部を構成し、各外周磁石50のS極部52は、ロータ40のS極の一部を構成している。つまり、ロータ40は、2つの第1突極部44aと2つのN極部51とによってN極が構成され、2つの第2突極部47aと2つのS極部52とによってS極が構成されて、全体として8極で構成されている。
なお、本例のロータ40の各磁極(第1及び第2突極部44a,47a及びN極部51及びS極部52)の配置関係については、上記実施形態のロータ21の各磁極と同様である。即ち、第1突極部44aが上記実施形態の第1N極側爪状磁極26nと、N極部51が上記実施形態の第2N極側爪状磁極27nと、第2突極部47aが上記実施形態の第1S極側爪状磁極26sと、そして、S極部52が上記実施形態の第2S極側爪状磁極27sと、それぞれ対応している。
このような構成によれば、ロータ40のN極において、ステータ11側に与える磁力を第1突極部44aよりもN極部51で弱くすることが可能となる。また、ロータ40のS極において、ステータ11側に与える磁力を第2突極部47aよりもS極部52で弱くすることが可能となる。このため、上記実施形態と同様に、トルクの低下を極力抑えつつ、ロータ40の磁極による同相の巻線13の合成鎖交磁束(例えばU相の合成鎖交磁束φu)を少なく抑えることができる。そして、同相の巻線13での合成鎖交磁束が少なく抑えられることで、該巻線13に生じる誘起電圧を小さく抑えることができ、その結果、モータ10の高回転化を図ることができる。
なお、図9及び図10に示す例では、永久磁石24及び外周磁石50(N極部51及びS極部52)の磁気特性の設定によって、ステータ11側に与える磁力をN極部51(S極部52)よりも第1突極部44a(第2突極部47a)で弱くすることも可能である。
また、図9及び図10に示す例では、N極部51及びS極部52を一体に有する外周磁石50を用いたが、これに限らず、N極部51とS極部52とが分割された磁石を用いてもよい。また、同例において、上記図6及び図7の例で説明したような背面磁石部及び極間磁石部を設けてもよい。
・上記実施形態では、例えばN極側ロータコア23nにおいて、第1N極側爪状磁極26nと第2N極側爪状磁極27nとを同数(各相の巻線13の個数の半数であって2個)で構成したが、必ずしも同数である必要はない。例えば、第1N極側爪状磁極26nを3つ(又は1つ)とし、第2N極側爪状磁極27nを1つ個(又は3つ)として構成してもよい。また、S極側ロータコア23sにおいても同様の変更を行ってもよい。
・上記実施形態では、ロータ21のN極側ロータコア23n及びS極側ロータコア23sに対し、磁力が相対的に弱い第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sをそれぞれ設けたが、これに特に限定されるものではない。例えば、S極側ロータコア23sにおいては、各第2S極側爪状磁極27sを第1S極側爪状磁極26sに変更した構成(つまり、S極側ロータコア23sに設けられる全ての爪状磁極を同一形状とした構成)としてもよい。
・上記実施形態では、各相の巻線、つまり、U相巻線U1〜U4、V相巻線V1〜V4、及びW相巻線W1〜W4がそれぞれ直列接続されたが、これに特に限定されるものではなく、巻線態様は適宜変更してもよい。
例えば、図11に示す例では、U相において、巻線U1,U2が直列接続され、また、巻線U3,U4が直列接続され、それら巻線U1,U2の直列対と巻線U3,U4の直列対とが並列接続されている。V相においても同様に、巻線V1,V2が直列接続され、また、巻線V3,V4が直列接続され、それら巻線V1,V2の直列対と巻線V3,V4の直列対とが並列接続されている。また、W相においても同様に、巻線W1,W2が直列接続され、また、巻線W3,W4が直列接続され、それら巻線W1,W2の直列対と巻線W3,W4の直列対とが並列接続されている。
上記実施形態のロータ21の構成(図1参照)の場合、例えばU相において巻線U1及び巻線U3には互いに同等の大きさの誘起電圧(前記誘起電圧vx)が生じ、また、巻線U2及び巻線U4には互いに同等の大きさの誘起電圧(前記誘起電圧vy)が生じる。このため、巻線U1,U2の直列対で生じる合成誘起電圧と、巻線U3,U4の直列対で生じる合成誘起電圧とが略同等(vx+vy)となる。これにより、磁力の弱い第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sを設けたことによる誘起電圧の減少が、巻線U1,U2の直列対及び巻線U3,U4の直列対の両方において常に生じることとなる。そして、巻線U1,U2の直列対と巻線U3,U4の直列対とが並列であるため、U相巻線全体における合成誘起電圧vuは、巻線U1,U2の直列対の合成誘起電圧(及び巻線U3,U4の直列対の合成誘起電圧)と略同等(vx+vy)となり、該合成誘起電圧vuを効果的に抑制することができる。
ここで、図11に示す例において巻線U2と巻線U3を入れ替えた場合、すなわち、誘起電圧の大きさが同等である巻線U1,U3、及び巻線U2,U4をそれぞれ直列とした場合を考える。この場合、磁力の弱い第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sを設けたことによる誘起電圧の減少が、巻線U2,U4の直列対と巻線U1,U3の直列対のいずれか一方のみで生じ、他方では誘起電圧が減少しない。そして、巻線U1,U3の直列対と巻線U2,U4の直列対とが並列であることから、U相巻線全体における合成誘起電圧を効果的に抑制する点で不利となる。なお、各U相巻線U1〜U4を並列とした場合においても同様に、U相巻線全体における合成誘起電圧を効果的に抑制する点で不利となる。
以上のように、各相において巻線を直列とする場合には、ロータ21の所定の回転位置において第1N極側爪状磁極26n(又は第1S極側爪状磁極26s)と第2N極側爪状磁極27n(又は第2S極側爪状磁極27s)とにそれぞれ対向する巻線(例えばU相巻線U1,U2)同士を直列接続することで、同相の巻線に生じた弱い誘起電圧と強い誘起電圧とを足し合わせて合成誘起電圧とすることができ、各相における合成誘起電圧を効果的に抑制することができる。
なお、同図の例では、U相において、巻線U1,U2、及び巻線U3,U4をそれぞれ直列対としたが、巻線U1,U4、及び巻線U2,U3をそれぞれ直列対としても同様の効果を得ることができる。また、V相及びW相においても同様の変更が可能である。
また、同図の例では、U相において、巻線U1,U2の直列対と巻線U3,U4の直列対とが並列接続されたが、これに特に限定されるものではなく、巻線U1,U2の直列対と巻線U3,U4の直列対とを分離し、その分離した直列対のそれぞれにU相の駆動電流を供給すべくインバータを一対設けてもよい。この構成によっても、同様の効果を得ることができる。また、V相及びW相においても同様の変更が可能である。
また、上記実施形態(図2参照)及び図11に示す例では、巻線の結線態様をスター結線としたが、これに限らず、例えばデルタ結線としてもよい。
・上記実施形態では、ロータ21を8極とし、ステータ11の巻線13の個数を12個とした(つまり、8極12スロットのモータ構成とした)が、ロータ21の極数と巻線13の個数は構成に応じて適宜変更可能である。例えば、ロータ21の極数と巻線13の個数との関係が2n:3n(ただし、nは2以上の整数)となるように、ロータ21の極数と巻線13の個数を適宜変更してもよい。
なお、6極9スロットや10極15スロット等の構成とした場合(ロータ21の極数と巻線13の個数の最大公約数nが奇数の場合)には、ロータ21の極対数が奇数、つまり、N極、S極の各数が奇数となる。このため、例えば、第1N極側爪状磁極26nと第2N極側爪状磁極27nとを同数にできず、磁気的にアンバランスな構成となってしまう。その点、上記実施形態のように、ロータ21の極数と巻線13の個数の最大公約数nが偶数である構成では、第1N極側爪状磁極26nと第2N極側爪状磁極27nとを同数とすることができ、磁気的にバランスの良い構成とすることが可能となる。
また、ロータ21の極数と巻線13の個数との関係は必ずしも2n:3n(ただし、nは2以上の整数)である必要はなく、例えば、10極12スロットや14極12スロット等で構成してもよい。
図12には、10極12スロットで構成したモータ60の一例を示している。なお、図12の例では、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその詳細な説明は省略し、相異する部分について詳細に説明する。
同図に示すモータ60において、ステータ11の12個の巻線13は、供給される3相の駆動電流(U相、V相、W相)に応じて分類され、図12において反時計回り方向に順に、U1、バーU2、バーV1、V2、W1、バーW2、バーU1、U2、V1、バーV2、バーW1、W2とする。なお、正巻きで構成されるU相巻線U1,U2、V相巻線V1,V2、W相巻線W1,W2に対し、U相巻線バーU1,バーU2、V相巻線バーV1,バーV2、W相巻線バーW1,バーW2は逆巻きで構成される。また、U相巻線U1,バーU1は互いに180°対向位置にされ、同様に、U相巻線U2,バーU2は互いに180°対向位置にされる。これは他相(V相及びW相)においても同様である。
U相巻線U1,U2,バーU1,バーU2は直列に繋がって構成され、同様に、V相巻線V1,V2,バーV1,バーV2は直列に繋がって構成され、W相巻線W1,W2,バーW1,バーW2は直列に繋がって構成されている。そして、U相巻線U1,U2,バーU1,バーU2にはU相の駆動電流が供給される。これにより、正巻きのU相巻線U1,U2に対して逆巻きのU相巻線バーU1,バーU2は常に逆極性(逆位相)で励磁されることとなるが、励磁タイミングは同一である。このことは他相(V相及びW相)においても同様である。
モータ60のロータ21は、N極・S極が周方向等間隔(36°間隔)に交互に設定された10極ロータであって、2つの第1N極側爪状磁極26nと、3つの第1S極側爪状磁極26sと、3つの第2N極側爪状磁極27nと、2つの第2S極側爪状磁極27sとを備えている。第1N極側爪状磁極26n及び第1S極側爪状磁極26sはロータ21の半周において交互に設けられ、第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sはロータ21のもう半周において交互に設けられている。また、第1N極側爪状磁極26nの周方向反対側(180°対向位置)に第2S極側爪状磁極27sが位置し、第1S極側爪状磁極26sの周方向反対側(180°対向位置)に第2N極側爪状磁極27nが位置するように構成されている。
なお、第1及び第2N極側爪状磁極26n,27nと第1及び第2S極側爪状磁極26s,27sの各個数は、図12の10極ロータの例に限られるものではなく、例えば、第1N極側爪状磁極26nが3つ、第1S極側爪状磁極26sが2つ、第2N極側爪状磁極27nが2つ、そして、第2S極側爪状磁極27sが3つで構成してもよい。
上記構成では、ロータ21の回転時において、例えば第1S極側爪状磁極26sがU相巻線U1と径方向に対向するとき、その周方向反対側において第2N極側爪状磁極27nがU相巻線バーU1と径方向に対向するようになっている(図12参照)。つまり、互いに逆位相(同一タイミング)で励磁される巻線13(例えばU相巻線U1,バーU1)とそれぞれ対向する異極の磁極部(例えば第1S極側爪状磁極26sと第2N極側爪状磁極27n)において互いの磁力が異なるように(つまり、一方に対してもう一方の磁力が弱くなるように)構成される。これにより、トルクの低下を極力抑えつつ、ロータ21の磁極によって逆位相の巻線13に生じる合成誘起電圧(例えばU相巻線U1,バーU1の合成誘起電圧)を小さく抑えることができ、その結果、モータ60の高回転化を図ることができる。
なお、図12に示すロータ21の例では、第1N極側爪状磁極26n及び第1S極側爪状磁極26sをロータ21の半周に設け、第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sをロータ21のもう半周に設けた。しかし、ロータ21の各爪状磁極の配置はこれに特に限定されるものではなく、第1N極側爪状磁極26nの周方向反対側に第2S極側爪状磁極27sが位置し、第1S極側爪状磁極26sの周方向反対側に第2N極側爪状磁極27nが位置する構成であれば、ロータ21の各爪状磁極の配置は適宜変更可能である。
また、ステータ11側において、各U相巻線U1,U2,バーU1,バーU2が全て直列に接続される必要はなく、巻線U1,バーU1、及び巻線U2,バーU2をそれぞれ別の直列対とした構成としてもよい。また、V相及びW相においても同様に変更可能である。
また、図12には、10極12スロットで構成した例を示したが、14極12スロットの構成にも適用可能である。また、10極12スロット(又は14極12スロット)のロータ極数及びスロット数をそれぞれ等倍した構成にも適用可能である。なお、10極12スロット(又は14極12スロット)のロータ極数及びスロット数をそれぞれ等倍した構成の場合には、第1N極側爪状磁極26n及び第1S極側爪状磁極26sが周方向に交互に配置された強磁極群と、第2N極側爪状磁極27n及び第2S極側爪状磁極27sが周方向に交互に配置された弱磁極群とを、周方向に交互に配置することが好ましい。この構成によれば、前記強磁極群と前記弱磁極群とを周方向にバランス良く配置することができ、ロータ21を磁気的に、また機械的にバランスの優れた構成とすることができる。
・上記実施形態では、ロータ21の例えばN極側ロータコア23nに形成される爪状磁極は、第1磁極部を構成する第1N極側爪状磁極26nと、第2磁極部を構成する第2N極側爪状磁極27nのみからなる。しかしながら、これ以外に例えば、ステータ11側に与える磁力が第2N極側爪状磁極27nよりも弱い第3N極側爪状磁極(第3磁極部)をN極側ロータコア23nに備えてもよい。
・上記実施形態では、ロータ21をステータ11の内周側に配置したインナロータ型のモータ10に具体化したが、これに特に限定されるものではなく、ロータをステータの外周側に配置したアウタロータ型のモータに具体化してもよい。
・上記実施形態では、ステータ11とロータ21とが径方向に対向するラジアルギャップ型のモータ10に具体化したが、これに特に限定されるものではなく、ステータとロータとが軸方向に対向するアキシャルギャップ型のモータに適用してもよい。
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10,60…モータ、11…ステータ、12…ステータコア、12a…ティース、13…巻線、21…ロータ、22…回転軸、23n…N極側ロータコア、23s…S極側ロータコア、24…永久磁石、26n…第1N極側爪状磁極(第1磁極部)、26s…第1S極側爪状磁極(第1磁極部)、27n…第2N極側爪状磁極(第2磁極部)、27s…第2S極側爪状磁極(第2磁極部)、30…磁力調整用磁石、31,32…第1及び第2背面磁石部、33〜35…第1〜第3極間磁石部、40…ロータ、41,42…第1及び第2ロータコア、44…第1爪状磁極、44a…第1突極部(第1磁極部)、47…第2爪状磁極、47a…第2突極部(第1磁極部)、50…外周磁石(磁力調整用磁石、第2磁極部)、U1〜U4…U相巻線、V1〜V4…V相巻線、W1〜W4…W相巻線。

Claims (10)

  1. ステータの巻線に駆動電流が供給されることで生じる回転磁界を受けてロータが回転するモータであって、
    前記巻線は、前記駆動電流によって互いに同一のタイミングで励磁され、かつ、直列接続された第1の巻線と第2の巻線とを備え、
    前記ロータは、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有し、互いの爪状磁極が周方向に交互となる態様で組み付けられる一対のロータコアと、該一対のロータコアの軸方向間に配置され該軸方向に磁化されることで前記爪状磁極を磁極として機能させる永久磁石とを備え、
    前記ロータの磁極は、第1磁極部と、該第1磁極部が前記第1の巻線と対向するロータの回転位置で前記第2の巻線と対向し、前記ステータ側に与える磁力が前記第1磁極部よりも弱い第2磁極部とを備えていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記巻線は、供給される3相の駆動電流に応じた、それぞれ2n(nは2以上の整数)個のU相巻線、V相巻線及びW相巻線からなり、
    前記第1及び第2磁極部のそれぞれの個数がn個で構成されていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項2に記載のモータにおいて、
    前記第1磁極部及び前記第2磁極部は、周方向等間隔に交互に設けられていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記第1及び第2磁極部は、それぞれ単一の前記爪状磁極から構成され、
    前記第1磁極部をなす前記爪状磁極と前記第2磁極部をなす前記爪状磁極とは、互いに形状が異なっていることを特徴とするモータ。
  5. 請求項4に記載のモータにおいて、
    前記第2磁極部をなす前記爪状磁極は、前記第1磁極部をなす前記爪状磁極よりも開角度が狭く設定されていることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記ロータは、前記第2磁極部の前記磁力を前記第1磁極部よりも弱くさせるための磁力調整用磁石を備えていることを特徴とするモータ。
  7. 請求項6に記載のモータにおいて、
    前記第1及び第2磁極部は、それぞれ単一の前記爪状磁極から構成され、
    前記磁力調整用磁石は、前記第1磁極部をなす前記爪状磁極の背面側に配置され該爪状磁極から背面側へ流れる漏れ磁束を抑えるべく磁化された背面磁石部を備えていることを特徴とするモータ。
  8. 請求項6又は7に記載のモータにおいて、
    前記第1及び第2磁極部は、それぞれ単一の前記爪状磁極から構成され、
    前記磁力調整用磁石は、前記第1磁極をなす前記爪状磁極の周方向側方に配置され該爪状磁極から周方向へ流れる漏れ磁束を抑えるべく磁化された極間磁石部を備えていることを特徴とするモータ。
  9. 請求項6に記載のモータにおいて、
    前記磁力調整用磁石が前記爪状磁極の外周面に設けられ、該爪状磁極における前記磁力調整用磁石が設けられていない部位が前記第1磁極部及び前記第2磁極部のいずれか一方を構成し、前記磁力調整用磁石が前記第1磁極部及び前記第2磁極部のいずれか他方を構成することを特徴とするモータ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    弱め界磁制御を実行可能に構成されたことを特徴とするモータ。
JP2015144305A 2015-07-21 2015-07-21 モータ Expired - Fee Related JP6481546B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015144305A JP6481546B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 モータ
CN201680041683.2A CN107852051B (zh) 2015-07-21 2016-07-19 电动机
PCT/JP2016/071097 WO2017014207A1 (ja) 2015-07-21 2016-07-19 モータ
US15/745,213 US11114909B2 (en) 2015-07-21 2016-07-19 Motor
DE112016003271.4T DE112016003271T5 (de) 2015-07-21 2016-07-19 Motor
US17/392,052 US11552514B2 (en) 2015-07-21 2021-08-02 Motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015144305A JP6481546B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017028843A JP2017028843A (ja) 2017-02-02
JP6481546B2 true JP6481546B2 (ja) 2019-03-13

Family

ID=57950090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015144305A Expired - Fee Related JP6481546B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6481546B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005065415A (ja) * 2003-08-13 2005-03-10 Fuji Electric Holdings Co Ltd 永久磁石同期モータの磁極位置検出装置
JP2011101544A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Daikin Industries Ltd 回転電機
WO2013073263A1 (ja) * 2011-11-14 2013-05-23 株式会社安川電機 モータおよびモータシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017028843A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11552514B2 (en) Motor
CN107852050B (zh) 电动机
JP6589624B2 (ja) モータ
US10361614B2 (en) AC excitation synchronous rotating electric machine
JP2018093602A (ja) 回転電機
JP6481545B2 (ja) モータ
WO2017014207A1 (ja) モータ
WO2017171037A1 (ja) ロータ及びロータの設計方法
JP6657928B2 (ja) モータ及びモータの磁束調整方法
JP6607029B2 (ja) モータ
JP6711159B2 (ja) モータ
WO2017014211A1 (ja) モータ
CN113615041A (zh) 旋转电机
WO2018008475A1 (ja) モータ
JP6481546B2 (ja) モータ
JP6338245B2 (ja) マルチランデル型モータ
JP4169357B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP5324025B2 (ja) 回転電機
WO2018135405A1 (ja) ロータ及びそれを用いたモータ
WO2017014212A1 (ja) モータ
JP6672914B2 (ja) モータ
JP3982873B2 (ja) 3相ステッピングモータ
JP2004064927A (ja) 永久磁石形同期電動機の回転子構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180130

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190128

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6481546

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees