JP6481001B2 - 医療・介護用容器の処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医療分野や介護分野で用いられている汚物処理のための容器を処理するための処理装置に関する。
医療分野や介護分野で用いられている容器として、患者の排泄物などの汚物を処理するための便器や尿器等の容器がある。これら容器を洗浄して再利用するための洗浄装置として、例えば特許文献1又は特許文献2に開示のものがある。
特許文献1に開示の装置(ベッドパン洗浄機)は、その前面から下方に開口する前蓋にベッドパンを取り付けられるようになっており、ベッドパンを取り付けて前蓋を閉じると、ベッドパンが180°回転させられ、洗浄液噴射ノズルから洗浄液を噴射してヘッドパンの汚物の放出と洗浄を行うことができるようになっている。
一方、特許文献2に開示の装置は、洗浄装置内に、容器を支持するための支持具が設けられており、その支持具が複数本の支柱を組み合わせた構成とされ、種々な寸法、形状の容器を支持することができるようになっている。
この種の洗浄装置においては、容器の再利用のため、洗浄とともに消毒して再利用時の感染を防止する必要がある。また、病院等の施設においては、ある程度、容器をストックしておく必要があるが、尿器等の筒状の容器では重ねることができずに嵩張るために、狭い汚物処理室などでは保管場所を確保するのが困難になっている。
このような再利用可能な容器に対して、水等により分解可能なパルプなどにより形成された容器も開発されており、そのような容器は、特許文献3や特許文献4に示すように、シンク(攪拌タンク、攪拌槽)内に汚物とともに投入して、水と一緒に撹拌しながら破砕した後に廃棄処理している。この種の使い捨てタイプの容器は再利用せず、容器ごと廃棄しているので、感染のリスクは非常に少なくなる。また、消毒の工程が不要であるため作業時間が短く、また、容器をシンク等に設置する作業も不要で、単にシンク内に容器を投入すればよいので、看護師等の作業の手間を大幅に軽減することができる。
実用新案登録第3035584号公報 特開2005‐254063号公報 特開2000‐167527号公報 特開2001‐25675号公報
ところで、看護病棟で比較的多く使用される容器に陰洗ボトルがあるが、このようなボトルは分解可能なパルプで作製することができず、別途、洗浄、消毒する必要がある。また、すべての容器を使用の都度、廃棄処理するにはランニングコストが増大する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、使用後の医療・介護用容器に対して再利用と廃棄処理とを使い分けることができるとともに、いずれも処理することができる処理装置を提供することを目的とする。
本発明の医療・介護用容器の処理装置は、筐体内に、洗浄液ノズルから噴射される洗浄液で再利用可能な容器を洗浄可能な第1処理槽と、液を貯留可能であって使い捨て容器が投入されるシンク、及び該シンク内の液に前記使い捨て容器を浸して撹拌しながら該使い捨て容器の一部を溶解可能な第2処理槽とを備えている。
この医療・介護用容器の処理装置では、第1処理槽において再利用可能な容器の洗浄を行い、第2処理槽において使い捨て容器の廃棄処理を行うことができ、容器に応じて処理槽を使い分け、適切な処理を行わせることができる。そして、これら第1処理槽及び第2処理槽を一つの筐体内に配置したことにより、その設置、移動も容易になり、病棟内の狭いスペースにも設置することが可能になる。
本発明の医療・介護用容器の処理装置の好ましい実施形態において、前記第1処理槽から流下する洗浄液と前記第2処理槽から流下する液とを排出可能な1つの排液系が設けられている。
第1処理槽で使用された洗浄液と、第2処理槽で使用された液とを併せて1つの排液系から外部に排出できるので、処理装置の設置場所に排液口が1つあれば、医療・介護用容器の処理装置を設置できる。
本発明の医療・介護用容器の処理装置の好ましい実施形態において、前記第2処理槽に、前記第1処理槽から流下する洗浄液を流下可能な開口が形成されており、前記洗浄液は、前記第2処理槽を経由して前記排液系から排出される。
第1処理槽から流下する洗浄液が第2処理槽を経由することにより、第1処理槽において洗浄処理を行う度に、併せて第2処理槽内の洗浄も行うことができ、処理装置の衛生状態を良好に保つことができる。
本発明の医療・介護用容器の処理装置の好ましい実施形態において、前記液の全部又は一部に前記第1洗浄槽から流下する洗浄液を含むことが可能であり、前記第2処理槽に、前記排液系が接続されているとよい。
第2処理槽の液の全部又は一部に第1処理槽で使用した洗浄液を使用することで洗浄液の有効利用を図ることができる。
この医療・介護用容器の処理装置の具体的構造としては、前記第1処理槽の下方に前記第2処理槽が配置されており、前記開口が前記第2処理槽の上部に形成されているとよい。
二つの処理槽を上下に配置して、洗浄液を自然に第1処理槽から第2処理槽へ流下させるようにしたので、ポンプ等の付帯設備が少なくて済み、省力化とともに、さらなる小型化を図ることができる。
また、前記筐体には、前記第1処理槽及び前記第2処理槽の前方を開閉可能な扉が設けられており、前記扉は、前記第1処理槽及び前記第2処理槽の前面に沿って移動することにより各処理槽の前方を開閉するものであるとよい。
扉を第1処理槽及び第2処理槽の前面に沿って上下や左右に移動させる構造とすることにより、扉の開閉のためのスペースを処理装置の前方に大きく確保する必要がなく、処理装置の設置スペースをさらに小さくできる。この場合、扉は、各処理槽に個別に設けてもよいし、両処理槽を開閉する単一の扉としてもよい。単一の扉とする場合も、両処理槽を一度に開閉してもよいし、二つの処理槽を順次開放し、かつ順次閉鎖する構造としてもよい。
また、この場合において、流下可能な前記開口に、複数の網目を有する網板を設けるとよい。
開口に網板を形成することにより、第1処理槽に再利用可能な容器を設置する際に、誤って容器を落下させることがあっても、網板上に落下するので、容器が第2処理槽まで到達することを回避できる。
本発明の医療・介護用容器の処理装置の好ましい実施形態において、微酸性電解水生成器と、該微酸性電解水生成器で生成された微酸性電解水を前記洗浄液ノズルに供給する供給系とを備えており、前記洗浄液が前記微酸性電解水であるとよい。
微酸性電解水は希塩酸を電気分解した液を水で希釈したものであり、殺菌、消臭効果を有している。また、食品添加物としても認められ、塩素臭等もないので、再利用可能な容器を洗浄した後の使用も安全である。
本発明によれば、使用後の医療・介護用容器に対して再利用と廃棄処理とを使い分けながらいずれも処理することができる。
本発明の第1実施形態の医療・介護用容器の処理装置の左側面を紙面の手前に配置した外観斜視図であり、扉が開かれ、第1処理槽及び第2処理槽が開放されている状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の左側面を紙面の手前に配置した外観斜視図であって、筐体の内部を明示したものであり、扉が開かれた状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の左側面を紙面の手前に配置した外観斜視図であって、筐体の内部を明示したものであり、扉が閉じられた状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の右側面を紙面の手前に配置した外観斜視図であって、筐体の内部を明示したものであり、扉が開かれた状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の左側面図であって、筐体の内部を明示したものであり、扉が開かれた状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の左側面図であって、筐体の内部を明示したものであり、扉が閉じられた状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の左側面図であって、配管の構成を明示し、その他の部分を二点鎖線で表示して省略したものであり、扉が開かれた状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の左側面図であって、配管の構成を明示し、その他の部分を二点鎖線で表示して省略したものであり、扉が閉じられた状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の右側面図であって、配管の構成を明示し、その他の部分を二点鎖線で表示して省略したものであり、扉が開かれた状態を示す。 図1に示す医療・介護用容器の処理装置の右側面図であって、配管の構成を明示し、その他の部分を二点鎖線で表示して省略したものであり、扉が閉じられた状態を示す。 支持具の要部斜視図であり、(a)が支持具単体であり、(b)が再利用可能な容器を支持具の支柱に外挿した状態を示す。 本発明の第2実施形態の医療・介護用容器の処理装置の左側面を紙面の手前に配置した外観斜視図であって、筐体の内部を明示したものであり、扉が開かれた状態を示す。 図12に示す医療・介護用容器の処理装置の左側面を紙面の手前に配置した外観斜視図であって、筐体の内部を明示したものであり、扉が閉じられた状態を示す。
以下、本発明の医療・介護用容器の処理装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
第1実施形態の医療・介護用容器の処理装置101は、図1に示されるように、縦長直方体状の筐体1内に、再利用可能な容器31を洗浄可能な第1処理槽10と、使い捨て容器32を廃棄可能な第2処理槽20とを備えており、再生利用可能な容器31であるか、使い捨て容器32であるかに応じて、第1処理槽10と第2処理槽20とを使い分け、適切な処理を行わせることができる。また、この処理装置101では、一つの筐体1内に第1処理槽10と第2処理槽20とを集約して配置しているので、これらを一体として設置、移動できる。さらに、この処理装置101では、図1及び図2に示されるように、第1処理槽10の下方に第2処理槽20が配置されており、二つの処理槽10,20を上下に配置しているので、病棟内の狭いスペースにも設置することができる。
なお、再利用可能な容器31としては、例えば尿器、陰洗ボトル、貯尿器、計量カップやメスシリンダー等がある。これらの再利用可能な容器31はプラスチックやゴム等で成形されたもの、又はガラス製とされ、使用の都度、第1処理槽10において洗浄することで再使用される。一方、使い捨て容器32は、例えば便器、差込便器、ポータブルトイレ用バケツ受け等があり、主に感染リスクの高い汚物(大便)を処理するための容器である。また、これ以外にも、ガーグルベースン、膿盆、バット、ユーリパン等の使い捨て容器32がある。そして、これらの使い捨て容器32は、例えば、水等により分解可能なパルプ等により形成された容器の他、多糖類を素材とした容器、弱酸性液や弱アルカリ液で溶解する可溶性容器等により形成され、第2処理槽20において、洗浄液と一緒に撹拌しながら一部を溶解した後で、廃棄処理される。
また、処理装置101の筐体1には、第1処理槽10と第2処理槽20との前方を開閉可能な扉2Aと、この扉2Aの開閉を行う開閉駆動部3Aとが設けられており、図1に示すように、この扉2Aを開いて第1処理槽10及び第2処理槽20の前方を開放することにより、第1処理槽10内に再利用可能な容器31を配置し、第2処理槽20内に使い捨て容器32を投入可能となっている。また、処理装置101では、第1処理槽10と第2処理槽20とが、その前方を単一の扉2Aで開閉可能に設けられており、開閉駆動部3Aにより扉2Aを第1処理槽10及び第2処理槽20の前面に沿って上下移動(上下方向にスライド)することにより、第1処理槽10と第2処理槽20との両方の前方が閉鎖された状態と、第1処理槽10と第2処理槽20の前方を開口して両処理槽10,20の前方を開放した状態とを選択して、扉2Aの開閉ができるようになっている。なお、第2処理槽20の前方のみを開口して第1処理槽10の前方を閉鎖した状態を選択して開閉させることにしても良い。
また、本実施形態の処理装置101においては、扉2Aを開閉する開閉駆動部3Aが、図2及び図3に示すように、扉2Aに駆動力を付与するためのアクチュエータ4と、扉2Aを上下方向に案内するためのガイド機構5Aとを有する構成とされる。
本実施形態においては、アクチュエータ4が電動のアクチュエータにより構成されており、伸縮駆動可能とされる。また、ガイド機構5Aは、扉2Aを上下方向に案内するガイドレール部51と、扉2Aに駆動力を伝達する3つのアーム部材55〜57からなるリンク部52とを備えている。
ガイドレール部51には、上下方向に延びる溝部51aが形成されており、扉2Aの側面部には、この溝部51aに係合する軸部29a〜29cが設けられている。このため、扉2Aは、溝部51aの延伸方向(上下方向)に沿って、移動が案内されるようになっている。また、リンク部52を構成するアーム部材55〜57のうち第1アーム部材55は、その一端部がアクチュエータ4に接続され、他端部が支軸53に軸支され、アクチュエータ4の伸縮駆動に応じてその他端部の支軸53回りに回動可能に設けられている。また、第2アーム部材56の一端部は、第1アーム部材55の他端部に接続され、第1アーム部材55と一体で支軸53回りに回動可能に設けられている。そして、第2アーム部材56の他端部と第3アーム部材57の一端部とは、支軸54により互いに回動可能に軸支されている。
また、第3アーム部材57の他端部は、扉2Aに設けられた三つある軸部29a〜29cのうちの一つの軸部29bに軸支されている。なお、軸部29bは、上側の軸部29aと下側の軸部29cとの間に配置されている。これにより、アクチュエータ4が伸縮駆動すると、ガイド機構5Aを介して扉2Aに駆動力が伝達され、扉2Aが上下移動されるようになっている。なお、扉2Aの開閉位置は、センサ(受信部)35により検知することとしており、第2アーム部材56に発信部(発光素子やマグネット等)36が取り付けられ、発信部36からの光や磁力等を検知して扉2Aの移動が制御される。
扉2Aの開閉駆動について、図面を用いて詳しく説明する。
図3及び図6に示すように、扉2Aを閉じた状態では、アクチュエータ4が伸長した状態となっており、第2アーム部材56と第3アーム部材57とが折り畳まれた状態とされている。この状態から、図2及び図5に示すようにアクチュエータ4を短くすると(縮ませると)、第1アーム部材55及び第2アーム部材56が支軸53回りに(図3及び図6では、時計回りに)回動する。これにより、第2アーム部材56の一端部が下方向に移動し、他端部が上方向に移動する。この際、第2アーム部材56の他端部に接続された第3アーム部材57の一端部が、第2アーム部材56の他端部とともに上方向に持ち上げられることで、第2アーム部材56と第3アーム部材57の間が開かれる。そして、軸部29bに接続されている第3アーム部材57の他端部がガイドレール部51の溝部51aに沿って上方向に移動することで、扉2Aが上方向に持ち上げられ、扉2Aが開かれる。
また、このように扉2Aが開いた状態から扉2Aを閉じるには、図2及び図5に示すように縮んだ状態のアクチュエータ4を、図3及び図6に示すように伸長させる。アクチュエータ4を伸長させると、リンク部52の第1アーム部材55及び第2アーム部材56が支軸53回りに(図2及び図5では、反時計回りに)回動する。これにより、第2アーム部材56の一端部が上方向に移動し、他端部が下方向に移動する。この際、第2アーム部材56の他端部に接続された第3アーム部材57の一端部が、第2アーム部材56の他端部とともに下方向に下げられることで、図3及び図6に示すように、第2アーム部材56と第3アーム部材57との間が閉じて、第2アーム部材56と第3アーム部材57とが折り畳まれる。そして、軸部29aに接続されている第3アーム部材57の他端部がガイドレール部51の溝部51aに沿って下方向に移動することで、扉2Aが下方向に下げられ、扉2Aが閉じられる。
このように、処理装置101では、扉2Aを上下移動させる構造としているので、扉2Aの開閉のためのスペースを装置の前方に大きく確保する必要がなく、処理装置101の設置スペースを小さくすることができる。なお、扉2Aの移動は上下方向のスライドに限定されるものではなく、扉2Aを左右方向にスライドする構成としてもよい。この場合においても、扉2Aを第1処理槽10及び第2処理槽20の前面に沿って移動させる構造としたことにより、処理装置101の設置スペースを小さくすることができる。
次に、図5〜図10に示すように、処理装置101の第1処理槽10は、洗浄液が供給されるチャンバ11と、チャンバ11内に配置され再利用可能な容器31を被洗浄位置に支持するための支持具12と、チャンバ11内に洗浄液を供給可能な洗浄液ノズル41,42とを備えている。
チャンバ11には、二種類の洗浄液ノズル41,42が備えられており、いずれも洗浄液の供給配管9に接続され、この供給配管9から洗浄液ノズル41,42を通じてチャンバ11内に洗浄液が供給されるようになっている。このうち第1洗浄液ノズル41は、チャンバ11の上部に配置されており、チャンバ11の上部から下方に向けてチャンバ11内に洗浄液を供給可能となっている。また、もう一つの第2洗浄液ノズル42は、支持具12に取り付けられている。
支持具12は、図11(a)に示すように、分岐された複数の支柱13(図11(a)では8本)を有しており、各支柱13は、互いに並行して配置されている。また、各支柱13は基端部において、それぞれ供給配管9に接続されている。また、支持具12は、図5〜図10に示すように、その基端部が処理装置101の後方側に配置され、先端部が処理装置101の前方側に配置されており、処理装置101の後方側から前方側にかけて上方に向けて傾斜して取り付けられている。
第1処理槽10では、図11(b)に示すように、この支持具12の各支柱13に再利用可能な容器31を被せて配置することで、つまり、各支柱13を容器31の開口部から内部に差し込み、各支柱13の先端を容器31の内部に当接させることにより、容器31の開口部が斜め下方を向くようにして容器31を被洗浄位置に支持できるようになっている。また、各支柱13の先端部のそれぞれには、前述した第2洗浄液ノズル42が取り付けられており、供給配管9から供給された洗浄液が、各支柱13の内部を通じて第2洗浄液ノズル42の先端から放出されることにより、容器31の内部を洗浄できるようになっている。なお、各支柱13の基端部には、細孔14が複数設けられており、これらの細孔14を通じても洗浄液が放出されるようになっているので、容器31の開口部の細部も確実に洗浄できる。
また、支持具12に支持された容器31の外周面は、チャンバ11の上部に配置された第1洗浄液ノズル41から洗浄液が容器31の外周面に向けて噴射されることにより洗浄される。なお、各支柱13の傾斜角度は、第2洗浄液ノズル42から容器31の内部に供給された洗浄液が、自重で容器31の外部へ流出する角度に設定されており、これに対応して、第2洗浄液ノズル42も斜め上方を向くようにして配置される。なお、各支柱13の傾斜角度は、例えば水平面に対して30°〜90°程度とされる。
なお、第1処理槽10においては、第1洗浄液ノズル41及び第2洗浄液ノズル42から供給される洗浄液によりチャンバ11内の洗浄を行うこともでき、チャンバ11内の衛生状態を良好に維持できる。
第2処理槽20は、液を貯留可能であって使い捨て容器32が投入されるシンク21と、そのシンク21内の液に使い捨て容器32を浸して攪拌しながらその使い捨て容器32の一部を溶解可能な攪拌器22と、シンク21内に洗浄液を供給可能な第3洗浄液ノズル43とを有する。撹拌器22は、シンク21内に貯留された液に水流を生じさせることが可能なものであり、破砕を目的とした羽根を有するものとしてもよいし、積極的に破砕するような羽根ではなく、攪拌するためのパルセーターのような羽根を有するものとしてもよく、容器32の素材によって、これらを好適に使い分けてもよい。
なお、第3洗浄液ノズル43は、供給配管9に接続されており、この供給配管から第3洗浄液ノズル43を通じてシンク21内に洗浄液が供給されるようになっている。また、第2処理槽20は第1処理槽10の下方に配置されており、第2処理槽20の上部には、第1処理槽10から流下する洗浄液を流下可能な開口25(図5〜図10参照)が形成されている。
そして、開口25には、洗浄液を流下可能な複数の網目(図示略)を有する網板7が設けられており、この網板7により、第1処理槽10と第2処理槽20との間が仕切られている。このため、第1処理槽10で洗浄を行う再利用可能な容器31を誤って落下させることがあっても、網板7上に落下し、第2処理槽20まで容器31が到達することを回避できる。また、第1処理槽10の洗浄液ノズル41,42からチャンバ11内に供給された洗浄液は、網板7の網目を通じて第2処理槽20に流下されるようになっており、その洗浄液を第2処理槽20のシンク21で貯留することで(溜めることで)、第2処理槽20の液として使用可能となっている。
また、シンク21の下部には、シンク21内で破砕された容器及び洗浄液を排出可能な排液系8が接続されており、第1処理槽10で使用された洗浄液は、網板7の網目を通じて第2処理槽20に流下され、第2処理槽20を経由して排液系8から排出されるようになっている。また、第1処理槽10で使用された洗浄液と、第2処理槽20で使用された洗浄液及び処理された容器とが併せて1つの排液系8から外部(下水)に排出されるようになっている。
また、網板7は、支持具12の各支柱13の傾斜角度に沿うようにして、処理装置101の後方側から前方側にかけて漸次上方に向けて傾斜して設けられている。これにより、第1処理槽10と第2処理槽20とが接近して配置され、第1処理槽10の開口部(操作口)と第2処理槽20の開口部(操作口)とが作業者が操作しやすい場所にまとめて配置されている。また、第1処理槽10の開口部と第2処理槽20の開口部とを接近させて配置した分だけ処理装置101の高さが低く形成できるので、第1処理槽10の開口部と第2処理槽20の開口部とを比較的広く確保しながら、設置スペースの省スペース化を図ることができる。
さらに、処理装置101においては、第1処理槽10と第2処理槽20の洗浄液として、微酸性電解水を用いる。なお、洗浄液には、水を用いることもできる。また、洗浄液として、乾燥促進剤や撥水剤を混合した液体を用いることもできる。
処理装置101には、微酸性電解水を生成する微酸性電解水生成器91が備えられている。この微酸性電解水生成器91では、希塩酸を電気分解して生成した次亜塩素酸を、水道水と一定の割合で混ぜることにより希釈し、微酸性電解水を生成する。処理装置101では、微酸性電解水生成器91により生成される微酸性電解水を、処理装置101の上部のタンク92にいったん貯留し、そのタンク92からポンプ93により、供給配管9、洗浄液ノズル41〜43を通じて、第1処理槽10及び第2処理槽20に供給するようになっており、タンク92、ポンプ93及び供給配管9により、微酸性電解水を各洗浄液ノズル41〜43に供給する供給系が構成されている。
微酸性電解水は、陽極と陰極が隔膜で仕切られていない一室型電解装置で、2〜6%塩酸水(希塩酸)を電解することにより生成されるpHが5.0〜6.5で、有効塩素が10〜80ppmとされる次亜塩素酸水溶液である。そして、微酸性電解水は、高い殺菌、抗菌、消臭効果を有する一方で、人の健康を損なうおそれがなく、食品添加物に指定されるものである。また、微酸性電解水は塩素臭等もないので、再利用可能な容器31を洗浄した後の使用も安全である。
このように、処理装置101では、殺菌・除菌・消臭効果の強い微酸性電解水を洗浄液として使用することで、容器31の洗浄、すすぎを行いながら、容器31の除菌と、各処理槽10,20内、配管等も同時に除菌が行える。また、微酸性電解水を用いることで、熱消毒工程を必要としないため、容器31の洗浄処理時間を短縮できる。
また、上述したように、処理装置101では、洗浄液を常温で使用でき、熱消毒工程を必要としないため、熱消毒のための加熱手段(ヒーター)等の設備を必要としない。このため、処理装置101を構成する部品は、熱に弱い部品も使用できることから部品を多様化、コストダウンを図ることができ、部品の耐久性にも有利である。また、容器31の材料として、プラスチックやゴム、又はガラス等の熱に弱い材料も使用可能になる。
なお、図示は省略するが、処理装置101に送風器を設けて、洗浄後の再利用可能な容器31の乾燥を促進することも可能であるし、送風器に加熱器を有する送風器を用いて温風を容器31の乾燥に用いることで、さらに容器31の乾燥を促進することも可能である。
また、処理装置101には、扉2Aの開閉操作や、両処理槽10,20の運転等の操作を行うフットスイッチ6が備えられており、作業者は、足元に置かれたフットスイッチ6を操作することにより、手を触れることなく処理装置101の操作を行えるため、感染のリスクを少なくできる。
なお、本実施形態の処理装置101には3つのフットスイッチ61〜63が備えられており、図1及び図2において手前に配置される一番目のフットスイッチが扉2Aの開閉用スイッチ61、中央に配置される二番目のフットスイッチが第1処理槽10の第1運転プログラム開始スイッチ62、最も奥側に配置される三番目のフットスイッチが第2処理槽20の第2運転プログラム開始スイッチ63とされる。
このように構成される処理装置101において、再利用可能な容器31を洗浄する場合には、まず、開閉用スイッチ61を操作して扉2Aを開き、第1処理槽10の前方の開口部から、チャンバ11内の支持具12の支柱13に容器31の開口部を外挿し、被洗浄位置に支持する。そして、第1処理槽10の運転プログラムをスタートさせる。本実施形態の処理装置101では、第1運転プログラム開始スイッチ62の操作により、第1処理槽10の運転プログラムをスタートさせることができる。第1処理槽10の運転プログラムをスタートさせると、扉2Aが閉まり、第1処理槽10と第2処理槽20が閉鎖される。そして、第1処理槽10と第2処理槽20とが閉鎖された後、洗浄液ノズル41〜43から洗浄液が放出され、容器31が洗浄される。
この容器31の洗浄中は、上部の第1洗浄液ノズル41から洗浄液が容器31の外周面に噴射されるだけではなく、容器31の内部に挿入された支柱13の先端の洗浄液ノズル42や細孔14により、容器31の内周面(内部)にも洗浄液が噴射される。そして、容器31の内部に噴射され、容器31内を洗浄し終わった洗浄液等は、容器31の開口部が斜め下方を向くようになっていることから、自重で容器31内から流出される。また、第1処理槽10で使用した使用後の洗浄液は、第2処理槽20に流下して、排液系8から下水に排出される。
そして、容器31の洗浄終了後には扉2Aが開かれ、第1運転プログラムが終了したことを作業者に知らせる。これにより、作業者は、洗浄済の容器31を第1処理槽10から取り出すことができる。また、開いた状態の扉2Aは、開閉用スイッチ61を操作することにより、閉じることができる。
また、処理装置101において、使い捨て容器32を廃棄処理する場合には、開閉用スイッチ61を操作して扉2Aを開く。そして、第2処理槽20の前方の開口部から、シンク21内に容器32を投入した後、第2処理槽20の運転プログラムをスタートさせる。本実施形態の処理装置101では、第2運転プログラム開始スイッチ63の操作により、第2処理槽20の運転プログラムをスタートさせることができる。第2処理槽20の運転プログラムをスタートさせると、扉2Aが閉まり、第1処理槽10と第2処理槽20とが閉鎖される。そして、洗浄液ノズル41〜43から洗浄液が放出され、第1処理槽10のチャンバ11内の洗浄が行われる。この際、第1処理槽10で使用された洗浄液が第2処理槽20に流下されることで、シンク21内に洗浄液が貯留される。これにより、シンク21内の容器32が洗浄液に浸される。そして、第1処理槽10の洗浄終了後に、撹拌器22を回転させることにより、シンク21内に水流を発生させ、シンク21内の洗浄液と容器32とを攪拌する。この際、シンク21内の容器32は、洗浄液の水流により撹拌させられることで、全体が洗浄液を含んで軟らかくなり解れやすくなる。そして、容器32は、洗浄液とともに撹拌されることで洗浄液と合わさり、その一部が溶解され、液状となる。
容器32の溶解後、シンク21内の洗浄液と容器32とは、シンク21の下部に接続された排液系8から下水に排出される。容器32の廃棄処理後は、再度、洗浄液ノズル41〜43から洗浄液が噴射され、シンク21の洗浄が行われる。これにより、シンク21内の衛生状態を良好に保つことができる。
そして、シンク21の洗浄終了後には扉2Aが開かれ、第2運転プログラムが終了したことを作業者に知らせる。なお、開いた状態の扉2Aは、開閉用スイッチ61を操作することにより、閉じることができる。
また、処理装置101では、再利用可能な容器31の洗浄処理と、使い捨て容器32の廃棄処理とを同時に行うこともできる。この場合も、まず、開閉用スイッチ61を操作して扉2Aを開く。そして、第1処理槽10の前方の開口部から、チャンバ11内の支持具12の支柱13に再利用可能な容器31の開口部を外挿し、被洗浄位置に支持する。また、第2処理槽20の前方の開口部から、シンク21内に使い捨て容器32を投入する。次に、第2運転プログラム開始スイッチ63を操作することで、第2処理槽20の運転プログラムとともに、第1処理槽10の運転プログラムをスタートさせる。各運転プログラムをスタートさせると、扉2Aが閉まり、第1処理槽10と第2処理槽20とが閉鎖される。また、洗浄液ノズル41〜43から洗浄液が放出され、チャンバ11内の再利用可能な容器31が洗浄される。
この際、容器31の洗浄に使用された洗浄液は、第2処理槽20に流下される。また、第2処理槽20では、第1処理槽10から流下された洗浄液がシンク21内に溜められるとともに、第3洗浄液ノズル43から噴射された洗浄液がシンク21内に溜められ、シンク21内の使い捨て容器32が洗浄液に浸される。このように、処理装置101では、第1処理槽10で使用された洗浄液が、第2処理槽20における使い捨て容器32の処理にも使用され、洗浄液の有効利用を図ることができる。
シンク21内の洗浄液と使い捨て容器32とは、第1処理槽10における再利用可能な容器31の洗浄終了後に、撹拌器22により攪拌され、使い捨て容器32が溶解される。使い捨て容器32は、その一部が溶解されることで洗浄液と合わさり、液状となる。使い捨て容器32の溶解後、シンク21内の洗浄液と容器32とは、シンク21の下部に接続された排液系8から下水に排出される。使い捨て容器32の廃棄処理後は、再度、洗浄液ノズル41〜43から洗浄液が噴射され、チャンバ11とともにシンク21の洗浄が行われる。したがって、シンク21内の衛生状態を良好に保つことができる。
そして、シンク21の洗浄終了後には扉2Aが開かれ、第2運転プログラムが終了したことを作業者に知らせる。これにより、作業者は、洗浄済の再利用可能な容器32を第1処理槽10から取り出すことができる。なお、開いた状態の扉2Aは、開閉用スイッチ61を操作することにより、閉じることができる。
このように、処理装置101では、第1処理槽10において再利用可能な容器31の洗浄を行い、第2処理槽20において使い捨て容器32の廃棄処理を行うことができ、容器に応じて処理槽10,20を使い分け、適切な処理を行わせることができる。また、これら第1処理槽10及び第2処理槽20を一つの筐体1内に配置したことにより、その設置、移動も容易になり、病棟内の狭いスペースにも設置することが可能になる。
また、処理装置101では、排液系8を1つに集約し、第1処理槽10で使用された洗浄液と第2処理槽20で使用された液とを併せて1つの排液系8から外部に排出することとしたので、設置場所に排液口が1つあれば、処理装置101を設置できる。そして、処理装置101では、前述したように、二つの処理槽10,20を上下に配置して、洗浄液を自然に第1処理槽10から第2処理槽20へ流下させるようにしているので、ポンプ93等の付帯設備が少なくて済み、省力化とともに、さらなる小型化を図ることができる。また、第1処理槽10から流下する洗浄液が第2処理槽20を経由することにより、第1処理槽10において洗浄処理を行う度に、併せて第2処理槽20内の洗浄も行うことができ、処理装置101の衛生状態を良好に保つことができる。さらに、処理装置101では、扉2Aを上下移動させる構造としたので、扉2Aの開閉のためのスペースを装置の前方に大きく確保する必要がなく、設置スペースをさらに小さくすることができる。
なお、扉2Aは、本実施形態のように、単一の扉2Aとする場合に限定されるものではない。
例えば、図12及び図13に示す第2実施形態の医療・介護用容器の処理装置201のように、第1処理槽10と第2処理槽20との前方を開閉可能な扉2Bを、上部扉71と下部扉72とで構成することもできる。
なお、第2実施形態の処理装置201の第1処理槽10や第2処理槽20の構成は、第1実施形態の処理装置101と同じものであり、図12及び図13において、第1実施形態と共通する要素には同一符号を付して説明を省略する。
この処理装置201では、上部扉71と下部扉72とを上下移動(上下方向にスライド)するとともに、上部扉71と下部扉72とを、その連結部分の支軸74回りに折り込んだり広げたりすることにより、第1処理槽10と第2処理槽20との前方が閉鎖された状態と、両処理槽10,20の前方を開放した状態とを選択して、扉2Bの開閉ができるようになっている。
そして、処理装置201においては、扉2Bを開閉する開閉駆動部3Bが、図12及び図13に示すように、扉2Bに駆動力を付与するためのアクチュエータ4と、扉2Bを上下方向に案内するためのガイド機構5Bとを有する構成とされる。また、ガイド機構5Bは、扉2Bの開閉を案内するガイドレール部77とリンク部78とを備え、扉2Bを構成する上部扉71と下部扉72とが、リンク部78の一部を構成している。
アクチュエータ4は、第1実施形態と同様に、電動のアクチュエータにより構成されて
おり、伸縮駆動可能とされる。
ガイドレール部77は、その上部に支軸75が形成され、支軸75よりも下部側に上下方向に延びる溝部77aが形成されている。そして、ガイドレール部77の支軸75に、上部扉71の側面部の一端部(上端部)が軸支されており、上部扉71が支軸75回りに回動可能に設けられている。また、下部扉72の側面部の他端部(下端部)には、ガイドレール部77の溝部77aに係合する軸部76が設けられており、溝部77aの延伸方向(上下方向)に沿って、下部扉72の移動が案内されるようになっている。
リンク部78は、接続アーム部材73と、上部扉71と、下部扉72とで構成される。このうち接続アーム部材73は、その一端部がアクチュエータ4に接続され、他端部がガイドレール部77の支軸75に軸支され、アクチュエータ4の伸縮駆動に応じてその他端部(支軸75)回りに回動可能に設けられている。また、上部扉71の一端部(上端部)は、前述したように支軸75回りに回動可能に設けられるとともに、接続アーム部材73の他端部に接続されており、接続アーム部材73と一体で支軸75回りに回動可能に設けられている。そして、上部扉71の他端部(下端部)と下部扉72の一端部(上端部)とは、支軸74により互いに回動可能に軸支されている。また、下部扉72の他端部(下端部)は、その軸部76とガイドレール部77の溝部77aとの係合により、溝部77aに沿って上下方向に移動可能に設けられるとともに、軸部76回りに回動可能に設けられている。これにより、アクチュエータ4が伸縮駆動すると、上部扉71が支軸75回りに回動し、下部扉72が軸部76回りに回動するとともに、溝部77aに沿って上下移動されるようになっている。
図13に示すように、扉2Bを閉じた状態では、アクチュエータ4が伸長した状態となっており、上部扉71と下部扉72とが上下方向に並んで配置された状態とされる。この状態から、図12に示すようにアクチュエータ4を短くすると(縮ませると)、接続アーム部材73及び上部扉71が支軸75回りに(図13では、反時計回りに)回動する。これにより、上部扉71の他端部が上方向に移動して、上部扉71が処理装置201の前方に突き出した状態となる。この際、上部扉71の他端部に接続された下部扉72の一端部が、上部扉71の他端部とともに上方向に持ち上げられることで、下部扉72の他端部がガイドレール部77の溝部77aに沿って上方向に移動するとともに、下部扉72が軸部76回りに(図13では、時計回りに)回動し、下部扉72の一端部が処理装置201の前方に突き出される。これにより、上部扉71と下部扉72とが、その連結部分の支軸74回りに折り込まれ、上部扉71と下部扉72とが折り畳まれた状態で筐体1の上部に配置され、扉2Bが開かれる。
また、このように扉2Bが開いた状態(図12)から扉2Bを閉じるには、縮んだ状態のアクチュエータ4を伸長させる。アクチュエータ4を伸長させると、接続アーム部材73及び上部扉71が支軸75回りに(図12では、時計回りに)回動する。これにより、上部扉71の他端部が下方向に移動する。この際、上部扉71の他端部に接続された下部扉72の一端部が、上部扉71の他端部とともに下方向に押し下げられることで、下部扉72の他端部がガイドレール部77の溝部77aに沿って下方向に移動するとともに、下部扉72が軸部76回りに(図12では、反時計回りに)回動し、上部扉71と下部扉72とが、その連結部分の支軸74回りに広げられる。そして、上部扉71と下部扉72とが上下方向に並んで配置されることで、第1処理槽10及び第2処理槽20の前方が扉2Bにより閉じられる。
このように、処理装置201では、扉2Bを上部扉71と下部扉72とで構成し、これら上部扉71と下部扉72を筐体1の上部で折り込むことにより扉2Bを開く構造としている。このため、処理装置201においても、扉2Bの開閉のためのスペースを装置の前方に大きく確保する必要がなく、処理装置201の設置スペースを小さくすることができる。
なお、本実施形態では、一つの扉2A,2Bにより、第1処理槽10と第2処理槽20との両方を開閉する構成としたが、扉は、各処理槽10,20に個別に設けてもよい。また、扉は、本実施形態のようにスライド方式による開閉動作に限定されるものではない。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態の処理装置101では、第2処理槽20に洗浄液を供給可能な第3洗浄液ノズル43を設けて、第2処理槽20の液として、第1処理槽10から流下する洗浄液と第3洗浄液ノズル43から供給される洗浄液とを使用し、第2処理槽20の液の一部に第1処理槽10から流下する洗浄液を含むことを可能としていたが、第2処理槽20の液の全部を第1処理槽10から流下する洗浄液として使用することも可能である。
また、第2処理槽20のみを使用する場合は、第1処理槽10から流下する洗浄液を使用せず、第3洗浄液ノズル43から供給される洗浄液のみを使用することも可能である。
また、処理装置101では、第1処理槽10の下方に第2処理槽20を配置し、第1処理槽10と第2処理槽20との間に、具体的には、第2処理槽20の上部に、第1処理槽10から流下する洗浄液を第2処理槽20に流下可能な開口25を形成していたが、これに限定されるものではない。第1処理槽10と第2処理槽20との配置は上下に限定されるものではなく、種々の配置を採用できる。また、開口25は、第1処理槽10と第2処理槽20との間を接続する配管や洗浄液ノズル等の接続口により形成することができ、これらの配管等により第1処理槽10から第2処理槽20に向けて洗浄液を供給する構成としてもよい。
1 筐体
2A,2B 扉
3A,3B 開閉駆動部
4 アクチュエータ
5A,5B ガイド機構
6 フットスイッチ
7 網板
8 排液系
9 供給配管
10 第1処理槽
11 チャンバ
12 支持具
13 支柱
14 細孔
20 第2処理槽
21 シンク
22 撹拌器
25 開口
29a,29b,29c 軸部
31 再利用可能な容器
32 使い捨て容器
35 センサ
36 発信部
41 第1洗浄液ノズル
42 第2洗浄液ノズル
43 第3洗浄液ノズル
51,77 ガイドレール部
51a,77a 溝部
52,78 リンク部
53,54 支軸
55 第1アーム部材
56 第2アーム部材
57 第3アーム部材
61 開閉用スイッチ
62 第1運転プログラム開始スイッチ
63 第2運転プログラム開始スイッチ
71 上部扉
72 下部扉
73 接続アーム部材
74,74 支軸
76 軸部
91 微酸性電解水生成器
92 タンク
93 ポンプ
101,201 医療・介護用容器の処理装置(処理装置)

Claims (8)

  1. 筐体内に、
    洗浄液ノズルから噴射される洗浄液で再利用可能な容器を洗浄可能な第1処理槽と、
    液を貯留可能であって使い捨て容器が投入されるシンク、及び該シンク内の液に前記使い捨て容器を浸して撹拌しながら該使い捨て容器の一部を溶解可能な第2処理槽とを備えていることを特徴とする医療・介護用容器の処理装置。
  2. 前記第1処理槽から流下する洗浄液と前記第2処理槽から流下する液とを排出可能な1つの排液系が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の医療・介護用容器の処理装置。
  3. 前記第2処理槽に、前記第1処理槽から流下する洗浄液を流下可能な開口が形成されており、
    前記洗浄液は、前記第2処理槽を経由して前記排液系から排出されることを特徴とする請求項2に記載の医療・介護用容器の処理装置。
  4. 前記液の全部又は一部に前記第1処理槽から流下する洗浄液を含むことが可能であり、前記第2処理槽に、前記排液系が接続されていることを特徴とする請求項3に記載の医療・介護用容器の処理装置。
  5. 前記筐体には、前記第1処理槽の下方に前記第2処理槽が配置されており、
    前記開口が前記第2処理槽の上部に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の医療・介護用容器の処理装置。
  6. 前記第1処理槽及び前記第2処理槽の前方を開閉可能な扉が設けられており、
    前記扉は、前記第1処理槽及び前記第2処理槽の前面に沿って移動することにより各処理槽の前方を開閉するものであることを特徴とする請求項5に記載の医療・介護用容器の処理装置。
  7. 前記開口に、複数の網目を有する網板が設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の医療・介護用容器の処理装置。
  8. 微酸性電解水生成器と、該微酸性電解水生成器で生成された微酸性電解水を前記洗浄液ノズルに供給する供給系とを備えており、
    前記洗浄液が前記微酸性電解水であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の医療・介護用容器の処理装置。
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