JP2006068184A - 器具洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】器具洗浄機において、高温の「すすぎ水」による器具の「すすぎ」を行えるとともに、比較的低温の「すすぎ水」による比較的短時間の「すすぎ」により、器具に付着した細菌の殺菌、除菌を行なうことができるようにし、熱に弱い器具の変形、変質を防止する。
【解決手段】器具洗浄機に、給水を処理して常温での使用が可能で、高い殺菌機能を有するpH5〜6.5の微酸性次亜塩素酸水を生成する生成装置と、給水または生成した微酸性次亜塩素酸水を貯留するタンクと、給水を生成装置又はタンクのいずれかに切換え供給する給水切換手段とを備え、タンクに貯留した、給水または微酸性次亜塩素酸水を用いて器具の「すすぎ」を遂行する。
【選択図】図1
【解決手段】器具洗浄機に、給水を処理して常温での使用が可能で、高い殺菌機能を有するpH5〜6.5の微酸性次亜塩素酸水を生成する生成装置と、給水または生成した微酸性次亜塩素酸水を貯留するタンクと、給水を生成装置又はタンクのいずれかに切換え供給する給水切換手段とを備え、タンクに貯留した、給水または微酸性次亜塩素酸水を用いて器具の「すすぎ」を遂行する。
【選択図】図1
Description
本発明は、器具洗浄機、さらに詳しくは、様々な種類の器具の殺菌、除菌を効果的に遂行することができる器具洗浄機に関する。
様々な種類の器具、例えば食器、調理器具、食品加工器具、医療器具あるいは医薬器具などを、洗剤を含む洗浄水によって洗浄し、「すすぎ水」によって「すすぎ」、温風によって乾燥させ、器具の洗浄を遂行する器具洗浄機が広く用いられている。
器具洗浄機の典型例である例えば食器洗浄機における「すすぎ」は、65°C、85°Cのような高温の「すすぎ水」を所定の時間食器に噴射することにより、食器、例えばナイフ、フォークのようなシルバー製品、あるいは陶磁器製品などに付着した洗浄水、洗剤のすすぎ落としとともに、付着した細菌の殺菌、除菌が行なわれる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−126000号公報
しかしながら、上述したとおりの形態の従来の器具洗浄機には、次のとおりの改善の望まれている問題がある。
すなわち「すすぎ水」が、細菌の殺菌、除菌を十分なものとするために、高温に加熱保持され、かつ所定の時間器具に噴射されるので、器具が例えばプラスチック製の、食器、「おにぎり成形型」のような食品加工器具などの場合には、高温の「すすぎ水」によって器具の変形、変質が発生しやすい。したがって「すすぎ水」の温度を下げて長時間の「すすぎ」が必要になる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、高温の「すすぎ水」による器具の「すすぎ」を行えるとともに、比較的低温の「すすぎ水」による比較的短時間の「すすぎ」により、器具に付着した細菌の殺菌、除菌を行なうことができ、熱に弱い器具の変形、変質を防止することができる、器具洗浄機を提供することである。
本発明者等は、鋭意検討及び実験を重ねた結果、高温の「すすぎ水」による「すすぎ」が行えるとともに、常温での使用が可能で、高い殺菌機能を有し、安全無害である「微酸性次亜塩素酸水」を「すすぎ」に用いる、器具洗浄機を開発した。
すなわち、本発明によれば上記技術的課題を解決する器具洗浄機として、給水を処理してpH5〜6.5の微酸性次亜塩素酸水を生成する生成装置と、該給水または生成した微酸性次亜塩素酸水を貯留するタンクと、給水を該生成装置又は該タンクのいずれかに切換え供給する給水切換手段とを備え、該タンクに貯留した給水または微酸性次亜塩素酸水を用いて器具の「すすぎ」を遂行する、ことを特徴とした器具洗浄機が提供される。
好適には、該生成装置とタンク、並びに該給水切換手段とタンクとを結ぶ管路それぞれに通気弁を備え、通気弁の各々は、通気弁への流入水が所定量になるまではタンクを外部に通気する。
さらに、該通気弁は、水入口、水出口、通気口、及び水入口と通気口の間に介在された弁体を備え、弁体は、水入口に流入水のないときには水入口側に位置して水出口を通気口に連通させ、水入口の流入水が所定の量を超えると通気口を閉じて流入水を水出口から流出させる。
本発明に従って構成された器具洗浄機は、タンクに貯留した「給水」または「微酸性次亜塩素酸水」により「すすぎ」を行なう。したがって、「給水」を高温にした「すすぎ水」による「すすぎ」、あるいは常温での使用が可能で、高い殺菌機能を有した「微酸性次亜塩素酸水」による「すすぎ」を行うことができる。すなわち、洗浄する器具に合わせて、高温の「すすぎ」による良好な仕上がりが望ましい器具については「給水」を高温にした「すすぎ水」により、熱に弱い器具の変形、変質を防止するためには、また常温による「すすぎ」が望ましい器具については「微酸性次亜塩素酸水」により、効果的に「すすぎ」を行なうことができる。
以下、本発明に従って構成された器具洗浄機について、器具洗浄機の典型例としての食器洗浄機における好適実施形態を図示している添付図面を参照してさらに詳細に説明する。
食器洗浄機の構成説明図である図1を参照して説明する。全体を番号2で示す食器洗浄機は、食器が収容されるラック4、ラック4の上下に配設された、洗浄水を噴射する洗浄ノズル6、6及び洗浄された食器に「すすぎ水」を噴射するすすぎノズル8、8、並びにラック4の下方に配設され上方に開口した貯水槽10を備えている。
食器洗浄機2は、外部の例えば水道のような給水源12が接続される切換弁14を備え、切換弁14は、給水源12からの給水を洗浄ノズル6、6につながる洗浄回路16又はすすぎノズル8、8につながるすすぎ回路18に供給、あるいはいずれの回路への供給も遮断するように切り換える。切換弁14はダブルソレノイドの電磁弁によって形成されている。食器洗浄機2はこの切換弁14などを操作制御するためのコントローラ20を備えている。
洗浄回路16は、切換弁14の一方の出口と貯水槽10とを結ぶ管路22、貯水槽10と洗浄ノズル6、6とを結ぶ、洗浄ポンプ24を有した管路26を備えている。切換弁14からの給水は、洗浄水として貯水槽10に充填され、洗浄ポンプ24によって吸引され洗浄ノズル6、6から噴射される。
貯水槽10は、洗浄水を加熱保温するヒーター11を備えている。また、洗浄水への洗剤供給装置、洗浄水の汚れ粒子を除去し再循環させ再利用する浄化還元装置(いずれも図示していない)を備えている。
すすぎ回路18は、切換弁14の他方の出口とすすぎノズル8、8との間に、給水切換手段28、通気弁30、30、「すすぎ水」としての微酸性次亜塩素酸水の生成装置32、貯水のタンク34、並びにすすぎポンプ36を備えている。
給水切換手段28は、ダブルソレノイドの電磁弁によって形成され、給水の切換弁14の他方の出口と管路38によって結ばれている。給水切換手段28は、切換弁14からの給水を、管路40を介して生成装置32に又は管路42を介してタンク34に切り換え供給する。給水切換手段28はコントローラ20によって切換制御される。
生成装置32は、電源に接続された陰・陽の電極を有した電解槽32a及び希塩酸タンク32bを備え、電解質としての希塩酸を電気分解し給水により希釈してpH5〜6.5の微酸性次亜塩素酸水を生成する。
この生成装置32は周知のものでよい。したがって詳細な説明は省略する。生成された微酸性次亜塩素酸水は生成装置32と管路44によって結ばれたタンク34に送られる。
生成装置32の作動、すなわち給水切換手段28による給水及び生成装置32の電極への通電のオンオフなどは、コントローラ20によって制御される。
タンク34は、密封容器状のボイラータンクであり、貯留水を所定の温度に加熱保持するヒーター35を備えている。タンク34は貯水量を検出しコントローラ20に出力する検出手段46を備えている。
タンク34の貯留水の温度は、すすぐ食器の種類に応じて適宜に調整するとよい。例えばナイフ、フォークのようなシルバー製品、また陶磁器製の一般食器の場合は高く、グラスのようなガラス製品の場合は低く設定することにより、良好な食器の仕上がりを得ることができる。
タンク34には、上述の給水切換手段28の操作によって、生成装置32を介した微酸性次亜塩素酸水が、あるいは給水が直接導かれ貯留される。
タンク34内の貯水量は、検出手段46の検出信号に基づいて、コントローラ20が貯留量を維持するように給水切換手段28を制御し、生成装置32あるいはタンク34への給水を制御する。
タンク34はすすぎノズル8、8に管路48によって連結され、管路48に備えられたすすぎポンプ36によって貯留水が吸引されすすぎノズル8、8から噴射される。
図1とともに図2を参照して説明を続ける。生成装置32とタンク34を結ぶ管路44には通気弁30が備えられている。また、給水切換手段28とタンク34を結ぶ管路42にも同一の通気弁30が備えられている。
通気弁30、30はそれぞれ、タンク34よりも上方の位置に設置され、後に説明するように、流入水が所定量になるまではタンク34は外部に通気される。
主として図2を参照して説明する。通気弁30は、水入口30a、水出口30b、水入口30aの上方に位置した通気口30c、及び水入口30aと通気口30cの間に介在された弁体30dを備えている。
一方の通気弁30の水入口30aは生成装置32につながる管路44に連結され、他方の通気弁30の水入口30aは給水切換手段28につながる管路42に連結されている。
弁体30dは浮玉に形成され、水入口30aに流入水のないときには水入口30a側に位置して水出口30b及び水入口30aを通気口30cに連通させる。
この弁体30dは、水入口30aの流入水が所定の量、図2にHで示す高さを超えると通気口30cを閉じるとともに流入水は矢印30eで示すようにタンク34につながる水出口30bから流出される。
前述のコントローラ20は、給水切換手段28を切換操作する切換スイッチ21を備えている。この切換スイッチ21の操作によってタンク34の貯留水である「すすぎ水」は、給水を処理した微酸性次亜塩素酸水である「殺菌水」あるいは処理しない給水そのままの「通常水」に切り換えられる。
上述したとおりの食器洗浄機2のごとき器具洗浄機の作用について説明する。
食器洗浄機(器具洗浄機)2は、タンク34に貯留した、「給水」または「微酸性次亜塩素酸水」により「すすぎ」を行なう。したがって、「給水」を65°C、85°Cのような高温にした「すすぎ水」による「すすぎ」、あるいは常温での使用が可能な高い殺菌機能を有した「微酸性次亜塩素酸水」による「すすぎ」を行うことができる。
そして、洗浄する器具に合わせ、高温の「すすぎ」による良好な仕上がりが望ましい器具については「給水」を高温にした「すすぎ水」により、熱に弱い器具の変形、変質を防止するため、また常温による「すすぎ」が望ましい器具については「微酸性次亜塩素酸水」により、効果的に「すすぎ」を行なうことができる。
給水切換手段28を備え、その切換スイッチ21の操作で、タンク34に「すすぎ水」として、給水を処理した微酸性次亜塩素酸水である「殺菌水」あるいは給水そのままの「通常水」を適宜に切り換え貯留できる。切り換えによって一つのタンク34に「殺菌水」と「通常水」とが混合した状態になっても、混合した水は「殺菌水」としては機能しなくなるが無害であり「通常水」として用いればよく、排水の必要はなく、経済的である。
タンク34を備えて生成された微酸性次亜塩素酸水を貯留するようにしたので、すすぎポンプ36を作動させることにより、すすぎノズル8,8に「すすぎ水」としての微酸性次亜塩素酸水を、生成装置32の作動と連動制御することなく、また生成装置32の生成容量が小さくても、必要なときに必要な量、迅速にそして連続して供給することができる。
通気弁30をタンク34につながる管路42、44それぞれの途中に備え、密閉容器であるタンク34の水位が変動するタンク内空間、さらに生成装置32の吐出側管路44を外部に通気、排気できるようにしたので、タンク34また管路44の内圧による損傷を防止でき、また微酸性次亜塩素酸水の生成においてガスの発生があってもタンク34及び生成装置32を容易に排気することができる。
以上本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。すなわち、食器、調理器具、食品加工器具などに代えて医療器具、医薬器具なども適宜に洗浄、殺菌、除菌することができる。
2:食器洗浄機(器具洗浄機)
28:給水切換手段
30:通気弁
32:生成装置
34:タンク
28:給水切換手段
30:通気弁
32:生成装置
34:タンク
Claims (3)
- 給水を処理してpH5〜6.5の微酸性次亜塩素酸水を生成する生成装置と、
該給水または生成した微酸性次亜塩素酸水を貯留するタンクと、
給水を該生成装置又は該タンクのいずれかに切換え供給する給水切換手段と
を備え、
該タンクに貯留した給水または微酸性次亜塩素酸水を用いて器具の「すすぎ」を遂行する、
ことを特徴とした器具洗浄機。 - 該生成装置とタンク、並びに該給水切換手段とタンクとを結ぶ管路それぞれに通気弁を備え、
通気弁の各々は、通気弁への流入水が所定量になるまではタンクを外部に通気する、
ことを特徴とした請求項1記載の器具洗浄機。 - 該通気弁は、水入口、水出口、通気口、及び水入口と通気口の間に介在された弁体を備え、
弁体は、
水入口に流入水のないときには水入口側に位置して水出口を通気口に連通させ、
水入口の流入水が所定の量を超えると通気口を閉じて流入水を水出口から流出させる、
ことを特徴とした請求項2記載の器具洗浄機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004253800A JP2006068184A (ja) | 2004-09-01 | 2004-09-01 | 器具洗浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012057059A1 (ja) | 2010-10-26 | 2012-05-03 | 森永乳業株式会社 | 納品プラン提示システム、納品プラン提示装置、制御方法、プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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JP2019120480A (ja) * | 2018-01-05 | 2019-07-22 | 優章 荒井 | 製氷装置 |
CN110680259A (zh) * | 2018-07-04 | 2020-01-14 | 青岛海尔洗碗机有限公司 | 一种刀叉架及洗碗机 |
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2004
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070206 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
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