JP6479719B2 - 点検システム - Google Patents
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Description
本実施の形態では、国の機関から、地震や津波等の災害に関する緊急警報(例えば、J−ALART)が発生された時に、その緊急警報(緊急情報)を受信して、水門や陸閘といった門扉に対して、即座に一斉閉鎖するシステムに、衛星通信網を用いた実施の形態について説明する。ここで、緊急警報とは、国の機関である気象庁が、消防庁等を経由して、該当する地域に送信する緊急通報であり、例えば、地震、津波等の大規模災害が発生した、あるいは発生することを示す情報や、警報、注意報に関する情報である。以下の説明では、緊急警報としてJ−ALERTにより、津波の発生に関する警報、注意報が発生された場合の例に説明する。
水門陸閘閉鎖システム100は、第1統制局設備10−1、第2統制局設備10−2、制御所設備20及び複数の子局30を備える。第1統制局設備10−1、第2統制局設備10−2、制御所設備20及び子局30のそれぞれは、通信衛星40を介して互いに通信可能に接続される。水門陸閘閉鎖システム100には、制御所設備20、子局30が複数存在してもよい。
通信衛星40は、統制局設備10、制御所設備20及び子局30間の通信を中継する。
統制局設備10は、遠方監視制御装置110、監視端末130、監視操作卓140、警報表示盤150及び供給部160を備える。
遠方監視制御装置110は、子局30の制御を行う。遠方監視制御装置110は、アンテナ111、J−ALERT受信装置113、故障自動通報装置115、時刻管理装置116、衛星通信装置117、回線接続制御装置118、VSAT遠方監視端末119、中央一斉指令監視装置120、L2−SW121、電源部122及び屋外分電盤123を備える。
J−ALERT受信装置113は、アンテナ111によって受信されたJ−ALERTを、アンテナ分岐装置112から受信する。J−ALERT受信装置113は、受信したJ−ALERTをLG−WAN(Local Government-Wide Area Network)に出力する。
故障自動通報装置115は、遠方監視制御装置110に生じた故障を通信回線を介して通報する。また、故障自動通報装置115は、遠方監視制御装置110に生じた故障を監視操作卓処理装置142に出力する。
衛星通信装置117は、信号の電力の増幅、送信電力の制御などを行う。衛星通信装置117は、アンテナ111を介して受信されたJ−ALERTをJ−ALERT受信装置113に出力する。また、衛星通信装置117は、信号をアンテナ111を介して通信衛星40に送信する。
回線接続制御装置118は、門扉6の近辺に設置されている子局30との間の回線を接続する。
VSAT遠方監視端末119は、他の局設備(例えば、制御所設備20及び子局30)の状態を監視する。
中央一斉指令監視装置120は、遠方監視制御装置110全体を制御する。また、中央一斉指令監視装置120は、時刻管理装置116からの通知を受けると、子局30に対して動作点検を開始させる指示(以下、「点検指示」という。)を生成する。中央一斉指令監視装置120は、生成した点検指示に基づいて、子局30に対して動作点検を実行させる。中央一斉指令監視装置120は、J−ALERT受信装置113によって受信されたJ−ALERTの内容を解析し、監視端末130や監視操作卓140に解析結果を表示する。
電源部122は、供給部160から供給された電力を各機能部に供給する。
屋外分電盤123は、屋外に設けられた分電盤である。屋外分電盤123は、アンテナ111に接続される。
電話機131は、他の局(例えば、他の統制局設備10、制御所設備20及び子局30)に備えられる電話機との間で専用回線又は回線交換によって接続される。電話機131は、他の局のユーザとの会話に用いられる。
監視端末制御装置132は、監視端末130を制御する装置である。監視端末制御装置132には、モニタ133が備えられる。
モニタ133は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。モニタ133は、動作点検の結果を表示する。
電源部134は、供給部160から供給された電力を各機能部に供給する。
警報操作表示器141は、監視操作卓処理装置142に接続される。警報操作表示器141は、監視操作卓処理装置142で行われた操作に対する警報を表示する。
監視操作卓処理装置142は、PLC(Programmable Logic Controller)を用いて構成される。監視操作卓処理装置142には、警報操作表示器141及びタッチモニタ143が接続される。監視操作卓処理装置142は、タッチモニタ143を介して、入力された指示(例えば、閉鎖指示)をL2−SW121を介して中央一斉指令監視装置120に出力する。
タッチモニタ143は、タッチパネルである。タッチモニタ143は、ユーザからの操作指示の入力を受け付ける。また、タッチモニタ143は、動作点検の結果を表示する。
電源部144は、供給部160から供給された電力を各機能部に供給する。
供給部160は、遠方監視制御装置110、監視端末130、監視操作卓140及び警報表示盤150に電力を供給する。供給部160は、耐雷トランス161、無停電電源装置162、分電盤・切替盤163及び非常用発電機164を備える。
耐雷トランス161は、商用電源から供給される高電力をカットする。
無停電電源装置162は、バッテリーを備え、外部からの電力供給がなされていない場合に各機能部に電力を供給する。電力供給がなされていない場合とは、電源プラグが抜けたときや停電が発生したときなどである。無停電電源装置162は、例えばUPS(Uninterruptible Power Supply)である。また、バッテリーは二次電池であり、例えばSCiB(登録商標)である。
非常用発電機164は、非常時に発電して各機能部に電力を供給する。ここで、非常時とは、外部からの電力供給がなされていない場合である。
制御所設備20は、遠方監視制御装置210、監視端末220、監視操作卓230、警報表示盤240及び供給部250を備える。
遠方監視制御装置210は、アンテナ211、衛星通信装置212、衛星通信制御装置213、L2−SW215、電源部216及び屋外分電盤217を備える。
衛星通信装置212は、信号の電力の増幅、送信電力の制御などを行う。
衛星通信制御装置213は、監視端末220又は監視操作卓230で入力された指示を、衛星通信装置212を制御して送信させる。
L2−SW215は、LAN内のデータ転送を行う。L2−SW215は、例えばL2スイッチである。
電源部216は、供給部160から供給された電力を各機能部に供給する。
屋外分電盤217は、屋外に設けられた分電盤である。屋外分電盤217は、アンテナ211に接続される。
電話機221は、他の局(例えば、統制局設備10及び子局30)に備えられる電話機との間で専用回線又は回線交換によって接続される。電話機221は、他の局のユーザとの会話に用いられる。
監視端末制御装置222は、監視端末220全体を制御する。監視端末制御装置222は、ユーザからの指示を衛星通信制御装置213に出力する。
モニタ223は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置である。モニタ223は、動作点検の結果を表示する。
電源部224は、供給部250から供給された電力を各機能部に供給する。
警報操作表示器231は、監視操作卓処理装置232に接続される。警報操作表示器231は、監視操作卓処理装置232で行われた操作に対する警報を表示する。
監視操作卓処理装置232は、PLCを用いて構成される。監視操作卓処理装置232には、タッチモニタ233が接続される。監視操作卓処理装置232は、タッチモニタ233を介して、入力された指示をL2−SW215を介して衛星通信制御装置213に出力する。
タッチモニタ233は、タッチパネルである。タッチモニタ233は、ユーザからの操作指示の入力を受け付ける。また、タッチモニタ233は、動作点検の結果を表示する。
電源部234は、供給部160から供給された電力を各機能部に供給する。
供給部250は、遠方監視制御装置210、監視端末220、監視操作卓230、警報表示盤240及び供給部250に電力を供給する。供給部250は、耐雷トランス251、分電盤・切替盤252及び非常用発電機253を備える。
耐雷トランス251は、商用電源から供給される高電力をカットする。
分電盤・切替盤252は、供給される電力が、負荷設備(各機能部の電源部及び警報表示盤240)に影響を与えないようにする調整する機器である。
非常用発電機253は、非常時に発電して各機能部に電力を供給する。
子局30は、衛星通信装置301、アンテナ302、SAT−G−PLC303、入出力中継部305、L2−SW306、電話機307、MC308、光成端309、無停電電源装置310及び融雪装置311を備える。子局30には、供給部320から電力が供給される。
SAT−G−PLC303は、衛星通信制御装置である。SAT−G−PLC303は、衛星通信装置301を介して入力された信号を制御する。例えば、SAT−G−PLC303は、衛星通信装置301を介して受信された点検指示に基づいて動作点検を行う。また、SAT−G−PLC303は、衛星通信装置301を介して受信された点検指示を光回線を介して、門扉6−2〜6−nの遠隔制御装置570に出力する。
L2−SW306は、LAN内のデータ転送を行う。L2−SW306は、例えばL2スイッチである。
MC308は、メディアコンバータである。MC308は、異なる伝送媒体(例えば光ファイバーと銅線ケーブル)を接続し、信号を相互に変換する。
光成端309は、光成端箱である。
無停電電源装置310は、バッテリーを備え、外部からの電力供給がなされていない場合に各機能部に電力を供給する。無停電電源装置310は、例えばUPSである。また、バッテリーは二次電池であり、例えばSCiB(登録商標)である。
融雪装置311は、ヒータである。融雪装置311は、アンテナ101の降雪を感知して雪を融かす。
非常用発電機321は、非常時に発電して子局30に電力を供給する。
分電盤322は、供給される電力が、子局30に影響を与えないようにする調整する機器である。
耐雷トランス323は、商用電源から供給される高電力をカットする。
ゲート制御回路611は、水門ゲート63の開閉を制御する。例えば、ゲート制御回路611は、子局30からの指示(閉鎖指示)に従って水門ゲート63を閉鎖する。回転灯制御部612は、子局30からの指示に従って回転灯65を動作させる。水位計変換器613は、水位計64で計測された水位データを記録する。
出力装置66は、緊急情報を報知したり、周辺の音を収集する装置である。出力装置66は、例えばスピーカ(例えば、陸用と海用)、集音マイク(例えば、陸用と海用)、サイレン集音マイク及び電光表示板である。
門扉6−2〜6−nには、遠隔制御装置60、機側操作盤61、放送制御盤62、水門ゲート63、水位計64、回転灯65及び出力装置66が備えられる。なお、機側操作盤61、放送制御盤62、水門ゲート63、水位計64、回転灯65及び出力装置66は、門扉6−1に備えられる設備と同様であるため説明を省略する。
MC601は、メディアコンバータである。MC601は、異なる伝送媒体(例えば光ファイバーと銅線ケーブル)を接続し、信号を相互に変換する。
G−PLC602は、遠隔機側盤制御装置である。G−PLC602は、SAT−G−PLC303から出力された点検指示に基づいて動作点検を行う。
入出力中継部604は、門扉6−2〜6−nに備えられる装置との間で信号の中継を行う。入出力中継部604は、動作点検に利用される制御リレー回路を備える。
非常用発電機581は、非常時に発電して子局30に電力を供給する。
分電盤・切替盤582は、供給される電力が、各装置(例えば、機側操作盤61及び放送制御盤62など)に影響を与えないようにする調整する機器である。
耐雷トランス583は、商用電源から供給される高電力をカットする。
図5に示すように、入出力中継部305には制御リレー回路3051及び切替部70が備えられる。制御リレー回路3051は、点検時に門扉6−1への制御出力ラインを切り替え、自回路に折り返し入力することによって、門扉6の開閉動作が正常に機能するかを点検可能なリレー回路で構成される。切替部70は、通常時と点検時とで、制御リレー回路3051から出力された信号の出力先を切り替える。ここで、通常時とは、点検指示がなされていない時点を表す。通常時において切替部70は、a端子とb端子とを接続する。これにより、制御リレー回路3051から出力された信号が門扉6−1に入力される。これに対し、点検時において切替部70は、a端子とc端子とを接続する。これにより、制御リレー回路3051から出力された信号が再度制御リレー回路3051に入力される。
時刻T1においてゲート点検信号ONがセーフティリレー回路K4に入力されると、セーフティリレー回路K4はOFF状態からON状態となる。セーフティリレー回路K4がON状態となると、a接点である接点K4−2及びK4−3はOFF状態からON状態となり、b接点である接点K4−1及びK4−4はON状態からOFF状態となる。そして、時刻T2においてゲート点検信号OFFがセーフティリレー回路K4に入力されると、セーフティリレー回路K4はON状態からOFF状態となる。セーフティリレー回路K4がOFF状態となると、a接点である接点K4−2及びK4−3はON状態からOFF状態となり、b接点である接点K4−1及びK4−4はOFF状態からON状態となる。
SAT−G−PLC303に対して点検指示が入力されると、SAT−G−PLC303(点検実行部)はゲート点検信号ONを制御リレー回路3051に出力する(ステップS101)。制御リレー回路3051のセーフティリレー回路K4は、SAT−G−PLC303から出力されたゲート点検信号ONによりON状態となりリレー制御を行う。セーフティリレー回路K4は、リレー制御の結果として、接点K4−1〜K4−4の状態(ON状態かOFF状態か)に関する情報を取得する。そして、セーフティリレー回路K4は、リレー制御の結果をSAT−G−PLC303に出力する。SAT−G−PLC303は、セーフティリレー回路K4から出力されたリレー制御の結果に基づいて、点検制御可能であるか否か判定する(ステップS102)。
また、ステップS102の処理において点検制御可能ではないと判定した場合(ステップS102−NO)、又は、ステップS104の処理において点検正常ではないと判定した場合(ステップS104−NO)、SAT−G−PLC303は点検異常として点検動作を終了する(ステップS106)。
1.点検時に門扉6との接続が切り替えられていない場合、制御リレー回路3051は点検異常を示す出力を行う。門扉6との接続が切り替えられていない場合とは、制御リレー回路3051と門扉6を閉鎖する設備との接続が切れていない場合である。この場合、SAT−G−PLC303は、制御リレー回路3051に対して点検動作を実行させない。
2.点検終了後、門扉6との接続がなされない場合、制御リレー回路3051は点検故障を示す出力を行う。
3.点検中に閉鎖指示を含む全ての遠隔操作が行われた場合、制御リレー回路3051は点検動作を中止する。
4.点検中に門扉6側から動作中信号が入力された場合、制御リレー回路3051はSAT−G−PLC303からの制御出力信号を強制停止する。
5.点検中以外は制御信号を出力しない。また、制御出力を停止する。
図5と異なる点は、門扉6−2〜6−nに遠隔制御装置60が備えられる点である。この場合、子局30のSAT−G−PLC303から点検指示が光回線を介して遠隔制御装置60のG−PLC602に出力される。遠隔制御装置60のG−PLC602は、出力された点検指示に従って動作点検を行う。図10に示すように、入出力中継部604には制御リレー回路6041及び切替部80が備えられる。制御リレー回路6041と制御リレー回路3051とは、同様の回路で構成される。制御リレー回路6041は、制御リレー回路3051と同様の誤動作防止機能が備えられてもよい。なお、動作点検の処理については図8で説明したため省略する。
J−ALERTを受信した第1統制局設備10−1は、閉鎖指示を含む一斉閉鎖指令を、通信衛星40を介して一斉指令回線を利用して子局30に送信する(ステップS13)。この際、第1統制局設備10−1は、1系の下りの帯域を利用して子局30に一斉閉鎖指令を第一の変調速度(例えば、70ksps(symbol per second))で送信する。
以上のように、自動一斉閉鎖処理では、J−ALERTの受信を契機に全ての門扉6に対して閉鎖指示が送信される。
制御所設備20は、所員の操作に応じて、通信衛星40を介して閉鎖指示を第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2に送信する。次に、第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2は、受信した閉鎖指示に応じて、通信衛星40を介して子局30に閉鎖指示を送信する。子局30は、受信した閉鎖指示に従って、自局に接続している門扉6を制御することによって閉鎖する。このようにして、門扉6が自動的に閉鎖される。その後、子局30は、門扉6の状態(例えば、開閉状態)を示す応答を、通信衛星40を介して第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2に送信する。第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2は、受信した応答を制御所設備20に送信する。
このように、本実施形態における水門陸閘閉鎖システム100では、第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2それぞれで同じ閉鎖指示が子局30に送信される。また、上記の閉鎖指示は、一斉指令回線が利用される。つまり、一斉指令回線が2重化されて閉鎖指示が送信される。
一方、点検開始時刻になっていると判定された場合(ステップS201−YES)、中央一斉指令監視装置120は点検指示を生成する。その後、中央一斉指令監視装置120は、生成した点検指示を、回線接続制御装置118、衛星通信装置117、アンテナ分岐装置112、アンテナ111及び通信衛星40を介して、子局30−1及び30−2に送信する(ステップS202及びステップS203)。
また、子局30−2は、統制局設備10から送信された点検指示を受信する。具体的には、子局30−2のSAT−G−PLC303は、衛星通信装置301及びアンテナ302を介して点検指示を受信する。そして、子局30−2は、子局30−1と同様に動作点検を開始する(ステップS205)。
一方、子局30−1のSAT−G−PLC303は、全て又は一部の門扉6−1〜6−nへ指示を出力するまでの出力制御回路の動作点検の結果を取得していない場合、全ての動作点検が完了していないと判定する。
一方、全ての動作点検が完了した場合(ステップS206−YES)、子局30−1のSAT−G−PLC303は全ての点検結果をまとめてアンテナ302、衛星通信装置301及び通信衛星40を介して統制局設備10に送信する(ステップS207)。
一方、全ての動作点検が完了した場合(ステップS208−YES)、子局30−2のSAT−G−PLC303は全ての点検結果をまとめてアンテナ302、衛星通信装置301及び通信衛星40を介して統制局設備10に送信する(ステップS209)。
統制局設備10は、各子局30の点検結果を表示する(ステップS212)。
制御所設備20−1は、子局30−1の点検結果を表示する(ステップS213)。
制御所設備20−2は、子局30−2の点検結果を表示する(ステップS214)。
子局30は、制御リレー回路を用いた動作点検を行うことによって実動作に近い条件で点検を行うことができる。これにより、子局30から門扉6までの制御ラインの健全性が保障される。そのため、実際の閉鎖指令に基づく制御操作がなされた場合に生じるリスクを軽減することが可能になる。
上記のような誤動作防止機能がプログラムではなく、単純なリレー回路で構成されるため非常に信頼性が高くなる。
また、水門陸閘閉鎖システム100では、子局30から門扉6への出力ラインの点検だけでなく、システム全体の動作点検も行うことができる。具体的には、点検指示は、統制局設備10から子局30に送信される。次に、子局30は、点検指示に従って、動作点検を行う。その後、子局30は、点検結果を統制局設備10に送信する。統制局設備10は、受信した点検結果を、点検の対象となった子局30を管轄している制御所設備20に送信する。このようなシステムにより、一部で障害が発生した場合にはどの経路で障害が発生したのかを特定することができる。そのため、システム全体の動作点検も行うことができる。
アンテナ111及びアンテナ211には、融雪装置が接続されていてもよいし、シートレドームによる着雪防止機能が備えられていてもよい。
遠方監視制御装置210には、無停電電源装置が備えられてもよい。
本実施形態では、予め設定された点検開始時刻になった場合に、統制局設備10において動作点検を実行させる構成を示したが、これに限定される必要はない。点検開始は、年単位で設定されてもよいし、月単位で設定されてもよいし、日単位で設定されてもよいし、その他であってもよい。
動作点検は、順次行われてもよいし、一斉に行われてもよい。例えば、動作点検が順次行われる場合、子局30は、1つの水門の開閉の動作点検の点検結果が取得される度に、次の水門の開閉の動作点検を行う。
子局30は、融雪装置311に代えてシートレドームによる着雪防止機構を備えるように構成されてもよい。
図13は、変形例における水門陸閘閉鎖システム100の動作点検の流れを示すシーケンス図である。
制御所設備20の監視操作卓処理装置232は、ユーザから点検開始の指示の入力を受け付ける(ステップS301)。ユーザから点検開始の指示の入力がなされると、監視操作卓処理装置232は点検開始の指示が入力された旨の通知を、L2−SW215を介して衛星通信制御装置213に出力する。なお、この際、ユーザは、どの水門の開閉動作の点検を開始するのか入力してもよい。この場合、点検開始の指示が入力された旨の通知には、ユーザが指定した水門の情報も含まれる。衛星通信制御装置213は、点検開始の指示の入力に従って、点検指示を生成する。衛星通信制御装置213は、生成した点検指示を、衛星通信装置212、アンテナ211及び通信衛星40を介して統制局設備10に送信する(ステップS302)。
子局30−1は、統制局設備10から送信された点検指示を受信する。具体的には、子局30−1のSAT−G−PLC303は、衛星通信装置301及びアンテナ302を介して点検指示を受信する。そして、子局30−1のSAT−G−PLC303は、受信した点検指示を、指定された水門に対応するG−PLCに出力する。G−PLCは、受信された点検指示に従って動作点検を開始する(ステップS304)。その後、子局30のSAT−G−PLC303は、指定された全ての動作点検が完了したか否か判定する(ステップS305)。指定された全ての動作点検が完了していない場合(ステップS305−NO)、子局30のSAT−G−PLC303は指定された全ての動作点検が完了するまで待機する。
Claims (1)
- 門扉の開閉の制御で利用される端子と同じ端子からの接点出力を利用してすべての開閉動作を点検可能な回路で構成されるリレー回路と、
前記リレー回路による点検を実行させる点検実行部と、
前記リレー回路の点検結果を出力する出力部と、
出力された前記点検結果を、衛星を介して受信し、受信した結果を出力する上位装置と、を備え、
前記リレー回路は、点検中に門扉側から動作中信号が入力された場合、前記点検実行部からの制御を強制停止する、
点検システム。
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