JP5042339B2 - ゲート装置 - Google Patents

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Description

この発明は、水路に設けられたゲートを全閉状態にしたまま、ゲートを昇降させる昇降手段の点検運転が可能なゲート装置に関する。
例えば、水力発電所などの水路には、堆積した土砂を排出させることを目的として、排砂ゲートなどのゲート装置が設置されている。排砂ゲートは、通常は堆積した土砂が外部に排出されないように全閉とされ、土砂を排出させる際にのみ開放される。ゲート装置におけるゲートの開閉は、例えば、電動機などの昇降手段によりロッドを介してゲートを昇降させることで行われている。ゲート装置では、電動機などの昇降機能を備えた昇降手段が重要な部分であり、設備点検では、この昇降手段が正常に機能するか否かを確認する必要がある。ゲート装置の設備点検は、例えば数か月おきに実施されており、この設備点検では実際に昇降手段を運転し、ゲートが正常に昇降するか否かを確認している。
従来から、水路に設けられたゲートに関する点検技術として、平常時に需要者への給水を確保したままで、試運転や点検を容易に行うことが可能なゲート装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−41347号公報
しかしながら、設備点検において実際に昇降手段を動かしゲートを昇降させると、堆積していた土砂が外部へ流出するため、ゲート装置のゲートを開く際には、関係者との事前の調整が必要になる。したがって、ゲートの開閉を伴う設備点検における昇降手段の確認運転は、一定期間毎に確実に実施することができないという問題がある。このような点検に関する問題は、滞積した土砂を排出させる排砂ゲートのみならず、発電所に水を供給する取水ゲートなどにも存在する。
特許文献1のゲート装置は、通常は弁体が全開位置に保持される自重降下式のゲート装置であり、試運転時には弁体を開放状態に保つためのものである。したがって、排砂ゲートのように、通常はゲートが全閉状態であり、ゲートを全閉状態に保持したまま電動機などの昇降手段の確認運転を行うことはできない。
そこで、この発明は、水路に設けられたゲートを全閉状態にしたまま、ゲートを昇降させるための昇降手段の点検運転が可能なゲート装置を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、水路を開閉するゲート装置であって、前記水路に対して上下方向に移動可能なゲートと、前記ゲートの上方に設けられ外部からの操作によって運転可能な昇降手段と、前記昇降手段の運転によって上下方向に移動するロッドと、前記ゲートと前記ロッドとを連結する連結手段と、を備え、前記連結手段は、前記ゲートに取付けられる第1の連結部と、前記ロッドに取付けられる第2の連結部とを有し、前記第1の連結部と前記第2の連結部は、前記ゲートの下面が前記水路の底面に接触している状態から前記ロッドが前記昇降手段によって所定の高さまで上昇した際に上下方向に係合することを特徴とするゲート装置である。
この発明によれば、ゲートの下面が水路の底面に接触している状態からロッドが昇降手段によって所定の高さまで上昇した際に、ゲートに取付けられる第1の連結部とロッドに取付けられる第2の連結部とが上下方向に係合し、ゲートを開くことが可能となる。したがって、第1の連結部と第2の連結部とが上下方向に係合するまでの間は、ゲートを閉じたまま、点検のための昇降手段の運転が可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のゲート装置において、前記ゲートは、取水堰の下流側に位置する水路に設けられる排砂ゲートであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のゲート装置において、前記昇降手段は、前記ロッドを上下方向に駆動する電動機を有していることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のゲート装置において、電動機を制御する昇降手段の電気制御回路は、ゲートの点検を行うための点検制御回路を有しており、点検制御回路には、第1の連結部と第2の連結部とが上下方向に係合する手前でロッドの上方への移動を制限するリミットスイッチが接続されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ゲートの下面が水路の底面に接触している状態(全閉状態)からロッドが昇降手段によって所定の高さまで上昇するまでの間は、第1の連結部と第2の連結部とが係合しないので、ロッドのみが上昇し、ゲートは全閉状態を保つことができる。つまり、ロッドが所定の高さまで上昇するまでの間は、ゲートの全閉状態を維持したまま、点検のための昇降手段の運転が可能となる。したがって、点検のために昇降手段を運転する際には、関係者との事前の調整が不要となる。これにより、ゲート装置における昇降手段の点検を一定期間毎に確実に行うことができ、ゲート装置の信頼性を維持することができる。
請求項2に記載の発明によれば、点検のための昇降手段の運転を行っても、ゲートは閉じたままであるので、昇降手段の点検時には堆積した土砂の外部への流出を回避することができる。
請求項3に記載の発明によれば、昇降手段はロッドを上下方向に駆動する電動機を有しているので、ゲートを自動で昇降させることができ、点検時の労力を軽減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、電動機を制御する昇降手段の電気制御回路には、第1の連結部と前記第2の連結部とが上下方向に係合する手前でロッドの上方への移動を制限するリミットスイッチが接続されているので、ゲートが開となる直前でロッドの動きを自動で停止させることができ、昇降手段の点検が容易となる。
この発明の実施の形態1に係るゲート装置を示す正面図である。 図1のゲート装置を示す断面図である。 図1のゲート装置におけるゲートとロッドとを連結する連結部の拡大側面図である。 図3のゲート装置における連結部の拡大断面図である。 図1のゲート装置におけるゲート開閉の電気制御回路である。 図1のゲート装置における制御盤の正面図である。 図1のゲート装置におけるゲートの開閉手順を示すフローチャートである。 図1のゲート装置の点検時におけるロッドの上昇状態を示す拡大側面図である。 図1のゲート装置におけるゲートをロッドによって吊上げた状態の連結部の拡大側面図である。 図1のゲート装置が配置される沈砂池の平面図である。 図10の沈砂池の断面図である。 この発明の実施の形態2に係るゲート装置における連結部を示す拡大断面図である。
つぎに、この発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
図1ないし図11は、この発明の実施の形態1を示している。
図10および図11は、水力発電に用いられる沈砂池1を示しており、沈砂池1はダムと発電所との間に位置している。この沈砂池1は、上流側に位置するダムから供給される水W1に混在している砂や泥などを沈殿させ、砂や泥などが除去された水を下流側に位置する発電所に供給する機能を有している。この沈砂池1の下流側には、発電所に水を供給する発電用水路2が位置している。さらに、この沈砂池1は排砂用水路(水路)3に接続されている。水路3の下流端部は河川Rに接続されている。水路3の上流端部には、ゲート装置4が設けられている。
ゲート装置4は、沈砂池1に貯留されている水Wのうち一部の水W2を排砂のために河川R側に流す機能を有している。図1および図2に示すように、ゲート装置4は、主として、ゲート保持体40、ゲートとしての排砂ゲート41、昇降手段としての昇降装置42、ロッド43、連結手段としての連結部44とで構成されている。
ゲート保持体40は、水路3の上流端に配置されており、鉄筋コンクリートから構成されている。このゲート保持体40は、門型状に形成されている。排砂ゲート41は、ゲート保持体40の戸溝401に対して上下方向に移動可能に保持された長方形の扉体である。つまり、排砂ゲート41の側面411と戸溝401との間には空隙が形成されている。この排砂ゲート41は、表面が防錆処理された金属部材または耐食性を有する金属部材から構成されている。ゲート装置4は、排砂ゲート41の下面412が水路3の底面3aと接触している状態では全閉となっている。
図1および図2に示すように、昇降装置42は、排砂ゲート41の上方に設けられている。この昇降装置42は、外部からの操作によって運転可能であり、ロッド43を介して排砂ゲート41を昇降させる機能を有している。また、昇降装置42は、主として、ハウジング42a、電動機421、操作ハンドル422、昇降用ネジ423、ボックス424、制御盤45とを有している。そして、ハウジング42aは、ゲート保持体40の上部402に固定されている。このハウジング42aの上下方向の中央部には、電動機421が設けられている。
電動機421は、ロッド43を上下方向に移動させるためのものであり、その出力軸はギア(図示略)を介して昇降用ネジ423と連動している。昇降用ネジ423の下端部には、連結具425を介してロッド43が連結されている。電動機421は、三相電動機から構成されており、後述する制御盤45を操作することによって正回転および逆回転が可能となっている。また、操作ハンドル422は、電動機421に代えて排砂ゲート41を昇降させるものであり、停電などの非常時に使用される。
ロッド43は、表面が防錆処理された金属部材または耐食性を有する金属部材から構成されており、上下方向に延びている。ロッド43の下端部には、連結部44を介して排砂ゲート41が連結されている。
連結部44は、図3および図4に示すように、排砂ゲート41に取付けられる第1の連結部441と、ロッド43に取付けられる第2の連結部442とを有している。この第1の連結部441は、ゲート41の上面413に固定されている。また、第1の連結部441は、所定の間隔をもって対向する一対の支持体441aを有している。各支持体441aには、上下方向に延びる長孔441bが形成されている。そして、各支持体441aの下端部は、溶接によってベース板441cに固定されている。このベース板441cは、複数のボルト441dを介して排砂ゲート41の上面413に締結されている。
第2の連結部442は、ロッド43の下端部に設けられている。第2の連結部442は、連結ピン442a、座金442b、割ピン442cを有している。連結ピン442aは、ロッド43の下端部に形成された水平方向に延びる固定穴431に挿入されている。この連結ピン442aの左右両端部は、第1の連結部441の各支持体441aの長孔441bを貫通し、各支持体441aの外側まで延びている。そして、連結ピン442aの左右両端部には、各支持体441aの外面と接触可能な座金442bがそれぞれ設けられている。さらに、各座金442bは、連結ピン442aの左右両端部に取付けられた割ピン442cによって、連結ピン442aからの脱落が防止されている。
このように、第1の連結部441の長孔441bの上端面441eと第2の連結部442の連結ピン442aとは、ゲート41の下面412が水路3の底面3aに接触している状態では、上下方向に係合しておらず、ロッド43が昇降装置42によって所定の高さまで上昇した際に、上下方向に係合するようになっている。
制御盤45は、ゲート保持体40の上部402に設置され(図示略)、図5に示すように、切替スイッチ451、開ボタンスイッチ452、閉ボタンスイッチ453、停止ボタンスイッチ454、全閉ランプ455、全開ランプ456、第1の故障ランプ457、第2の故障ランプ458とを有している。切替スイッチ451は、昇降装置42の運転モードを「常時」と「試験」とを切り替えるものである。開ボタンスイッチ452は、排砂ゲート41が上昇する(開く)ように電動機421を正回転させるものである。閉ボタン453は、ゲート41が下降する(閉じる)ように電動機421を逆回転させるものである。停止ボタン454は、昇降動作の途中で電動機421を停止させるものである。また、全開ランプ455、全閉ランプ456、第1の故障ランプ457、第2の故障ランプ458は、電動機421の動作状態に対応して点灯し、制御盤45で電動機421の動作状態を確認するためのものである。そして、この制御盤45は、電動機421の制御を行う電気制御回路46を有している。
図6は、制御盤45の電気制御回路46を示している。電動機421は、制御盤45内に設けられた電磁開閉器MS1、MS2の主接点MS1a、MS2aを介して三相交流電源(R、S、T)に接続されている。電気制御回路46の制御線R1、T1には、ゲート開回路46aとゲート閉回路46bが接続されている。ゲート開回路46aには、制御線R1に接続される開ボタンスイッチ452が設けられている。開ボタンスイッチ452には、電磁開閉器MS1のA接点MS1cが並列に接続されている。開ボタンスイッチ452には、電磁開閉器MS2のB接点MS2bが直列に接続されている。B接点MS2bには、切替スイッチ451が接続されている。
切替スイッチ451は、可動接点451aと固定接点451b、451cから構成されている。可動接点451aは、一方の固定接点451bと、他方の固定接点451cとのいずれか一方と接触可能となっている。一方の固定接点451bは、上限リミットスイッチLS1を介して電磁開閉器MS1のコイルC1に接続されている。電磁開閉器MS1のコイルC1は、停止ボタンスイッチ454を介して制御電源T1に接続されている。他方の固定接点451cには、点検制御回路46cが接続されている。点検制御回路46cは、試験用リミットスイッチLS2を介して電磁開閉器MS1のコイルC1に接続されている。
ゲート閉回路46bには、制御線R1に接続される閉ボタンスイッチ453が設けられている。閉ボタンスイッチ453には、電磁開閉器MS2のA接点MS2cが並列に接続されている。閉ボタンスイッチ453には、電磁開閉器MS1のB接点MS1bが直列に接続されている。B接点MS1bには、下限リミットスイッチLS3を介して電磁開閉器MS2のコイルC2に接続されている。電磁開閉器MS2のコイルC2は、停止ボタンスイッチ454を介して制御電源T1に接続されている。
ここで、上限リミットスイッチLS1、試験用リミットスイッチLS2、下限リミットスイッチLS3は、図2に示すように、電動機421の近傍に設けられたボックス47内に設けられている。
次に、排砂ゲート41の操作手順および作用について説明する。
図10および図11に示すゲート装置4が全閉状態にある場合は、ダムから取水された水W1は、沈砂池1において砂や泥などが除去され、発電用水路2を介して発電所に供給される。
図7は、排砂ゲート41の操作手順を示すフローチャートを示している。この排砂ゲート41を、試運転する場合には、まず、ステップS1において作業者が試験であるか否かを判断する。ステップS1で試運転であると判断した場合は、制御盤45の切替スイッチ451を「試験」に設定し、ステップS2に進んで開ボタンスイッチ452を押圧する。これにより、電動機421が正回転し、ロッド43が上昇する。つぎに、図8に示すように、ロッド43が長孔441bの中間部の所定の高さに到達すると、図7のステップS3において、試験用リミットスイッチLS2が作動し、ステップS4でロッド43の上昇が自動的に停止する。この状態では、ロッド43は第1の連結部441の長孔441bの上端面441eよりも下方に位置しており、第1の連結部441と第2の連結部442とは係合していない。そのため、排砂ゲート41の下面412は、水路3の底面3aに接触した状態を維持し、ゲート装置4は全閉のままである。
つぎに、作業者はロッド43が所定の高さで停止していることを確認し、ステップS5において、閉ボタンスイッチ453を押圧する。これにより、電動機421が逆回転し、ロッド43が下降を開始する。図3および図4に示すように、ロッド43の連結ピン442aが第1の連結部441の長孔441bの下端近傍の所定の高さまで下降すると、ステップS6において、下限リミットスイッチLS3が作動し、続いて、ステップS7において、ロッド43の下降が自動的に停止する。この状態では、図4に示すように、連結ピン442aは第1の連結部441の長孔441bの下端面441fよりも若干上方で停止している。したがって、ロッド43の下降動作において、連結ピン442aが各支持体441aに突き当たることがなく、電動機421に過大な負荷が作用することはない。
沈砂池1に土砂などが一定量溜まった場合には、昇降装置42によって排砂ゲート41を開き、沈砂池1に貯留されている水Wのうち一部の水W2を排砂のために河川R側に流す。つぎに、排砂ゲート41を開動作させる手順について説明する。
まず、図7のステップS1において、作業者が試験であるか否かを判断する。ステップS1で試運転でないと判断した場合は、作業者が制御盤45の切替スイッチ451を「常時」に設定し、ステップS8において、開ボタンスイッチ452を押圧する。これにより、電動機421が正回転し、ロッド43が上昇する。ロッド43が最大許容上昇高さに到達すると、ステップS9において、上限リミットスイッチLS1が作動し、続いて、ステップS10において、ロッド43の上昇が自動的に停止する。このとき、図9に示すように、ロッド43の連結ピン442aが第1の連結部441の長孔441bの上端面441eと上下方向に係合しているので、排砂ゲート41がロッド43の移動によって上昇する。つまり、この状態では、排砂ゲート41の下面412は、水路3の底面3aよりも上方にあり、ゲート装置4は全開状態となる。したがって、沈砂池1に貯留されている水Wのうち一部の水W2が水路3側に流れ、沈砂池1に堆積した土砂の排出が可能となる。
沈砂池1の土砂の排出が完了すると、ステップS5において、作業者は閉ボタンスイッチ453を押圧する。これにより、電動機421が逆回転し、ロッド43が下降を開始する。ロッド43が所定の高さまで下降すると、ステップS6において、下限値リミットスイッチLS3が作動し、続いて、ステップS7において、ロッド43の下降が自動的に停止する。
以上のように、このゲート装置4によれば、排砂ゲート41の下面412が水路3の底面3aに接触している状態(全閉状態)から、ロッド43が昇降装置42によって所定の高さまで上昇するまでの間は、第1の連結部441と第2の連結部442とが係合しないので、ロッド43のみが上昇し、排砂ゲート41を全閉状態に保つことができる。つまり、ロッド43の上昇開始から試験用リミットスイッチLS2によってロッド43の上昇が自動停止するまでの間は、排砂ゲート41を全閉状態に維持したまま、点検のための昇降装置42の運転が可能となる。したがって、点検のために昇降装置42を運転する際には、沈砂池1からの土砂の排出を回避することができ、関係者との事前の調整が不要となる。これにより、ゲート装置4における昇降装置42の点検を一定期間毎に確実に行うことができ、ゲート装置4の信頼性を維持することができる。さらに、排砂ゲート41に連結部44を設けるだけで設置できるので、既設の排砂ゲート41などにも適用可能である。
また、昇降装置42はロッド43を上下方向に駆動する電動機421を有しているので、ゲート41を自動で昇降させることができ、操作ハンドル422による手動操作よりも点検時の労力を軽減することができる。さらに、電動機421は、電動機421を制御する昇降装置42の電気制御回路46には、第1の連結部441と第2の連結部442とが上下方向に係合する手前でロッド43の上方への移動を制限する試験用リミットスイッチLS2が接続されているので、排砂ゲート41が開となる直前でロッド43の動きを自動で停止させることができ、昇降装置42の点検が容易となる。
(実施の形態2)
図12は、この発明の実施の形態2を示している。この実施の形態2が実施の形態1と異なるところは、連結部44の構成のみであり、その他の部分は実施の形態1に準じるので、準じる部分に実施の形態1と同一の符号を付すことにより、準じる部分の説明を省略する。
図12に示すように、連結部47は、排砂ゲート41に取付けられる第1の連結部471と、ロッド43に取付けられる第2の連結部472とを有している。第1の連結部471は、ゲート41の上面413に固定されている。第1の連結部471は、板状の金属材を取手状に曲げ加工して形成されている。第1の連結部471は、排砂ゲート41の上面に対して平行に延びる基端部471aと、基端部471aの両端部から下方に垂直に延びる略L字型の支持部471bと、基端部471aの略中央部に形成されロッド43の外径よりも大きな径の挿通孔471cと、ボルト471dとを有している。第1の連結部471は、支持部471bの底面をゲート41の上面に当接させた状態で、複数のボルト471dを介して排砂ゲート41の上面413に締結されている。
第2の連結部472は、ロッド43の下端部に設けられている。第2の連結部472は、第1の連結部471の挿通孔471cの内径よりも大きな外径を有する部材であり、例えばロッド43の下端に溶接によって固定されている。第2の連結部472は、ロッド43の下端部が挿通孔471cより抜け出すことを防止するストッパーとしての機能を有している。第1の連結部471と第2の連結部472とは、ゲート41の下面412が水路3の底面3aに接触している状態からロッド43が昇降装置42によって所定の高さまで上昇した際に、上下方向に係合するようになっている。
また、この実施の形態において、試験用リミットスイッチLS2は、ロッド43が第1の連結部471の挿通孔471cよりも下方に位置するところで動作するように設定され、試運転時には、第1の連結部471と第2の連結部472とは係合していないようになっている。そのため、排砂ゲート41の下面412は、水路3の底面3aに接触した状態を維持し、ゲート装置4は全閉状態を維持できる。さらに、下限リミットスイッチLS3は、第2の連結部472の下面472aが排砂ゲート41の上面413より若干上方に位置するところで動作するように設定されている。そのため、ロッド43の下降動作において、第2の連結部472の下面472aが排砂ゲート41に突き当たることがなく、電動機421に過大な負荷が作用することはない。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、この実施の形態では、電動機421によってロッド43を上下方向に移動させたが、操作ハンドル422によってもロッド43を上下方向に移動させてもよい。さらに、ゲートとして排砂ゲート4を例にして説明したが、水力発電所において小規模な水路に設けられる取水ゲートに適用することももちろん可能である。
1 沈砂池
2 発電用水路
3 排砂用水路(水路)
4 排砂ゲート(ゲート装置)
41 ゲート
42 昇降装置(昇降手段)
421 電動機
422 操作ハンドル
43 ロッド
44 連結部(連結手段)
441 第1の連結部
442 第2の連結部
45 制御盤
46 電気制御回路
R 河川

Claims (4)

  1. 水路を開閉するゲート装置であって、
    前記水路に対して上下方向に移動可能なゲートと、
    前記ゲートの上方に設けられ外部からの操作によって運転可能な昇降手段と、
    前記昇降手段の運転によって上下方向に移動するロッドと、
    前記ゲートと前記ロッドとを連結する連結手段と、
    を備え、
    前記連結手段は、前記ゲートに取付けられる第1の連結部と、前記ロッドに取付けられる第2の連結部とを有し、前記第1の連結部と前記第2の連結部は、前記ゲートの下面が前記水路の底面に接触している状態から前記ロッドが前記昇降手段によって所定の高さまで上昇した際に上下方向に係合することを特徴とするゲート装置。
  2. 前記ゲートは、取水堰の下流側に位置する水路に設けられる排砂ゲートであることを特徴とする請求項1に記載のゲート装置。
  3. 前記昇降手段は、前記ロッドを上下方向に駆動する電動機を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のゲート装置。
  4. 前記電動機を制御する前記昇降手段の電気制御回路は、前記ゲートの点検を行うための点検制御回路を有しており、前記点検制御回路には、前記第1の連結部と前記第2の連結部とが上下方向に係合する手前で前記ロッドの上方への移動を制限するリミットスイッチが接続されていることを特徴とする請求項3に記載のゲート装置。
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