JP6514068B2 - 門扉操作装置及び門扉操作方法 - Google Patents
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Description
しかし、非常用発電機は、多くの機械部品と電気部品を有するために、多くの部品について定期的な交換や修理が必要となる。また、非常用発電機は、法令上の定期点検と点検報告が課せられている。従って、非常用発電機を維持管理するためには多くの保守費用が掛る場合があった。また、非常用発電機は筐体に収納する場合であっても、エンジンの吸排気口等の開口部を筐体に設ける必要があり、水濡れに弱く、災害時に稼働できない場合があった。
衛星通信システム1000は、第1統制局1−1、第2統制局1−2、制御所2及び子局3を備える。第1統制局1−1、第2統制局1−2、制御所2及び子局3のそれぞれは、通信衛星7を介して互いに通信可能に接続される。子局3には、複数の門扉制御装置6−1〜6−n(nは2以上整数)が接続される。門扉とは、例えば、水門又は陸閘である。門扉制御装置6−1〜6−nは門扉の開閉を制御する。なお、以下の説明では、第1統制局1−1及び第2統制局1−2について特に区別しない場合には統制局(「統制局システム」という場合もある。)1と記載する。また、以下の説明では、門扉制御装置6−1〜6−nについて特に区別しない場合には門扉制御装置6と記載する。以下の説明では、子局(「子局システム」という場合もある。)3及び門扉制御装置6を総称して機側と記載する。衛星通信システム1000には、制御所(「制御所システム」ということもある)2及び機側が複数存在してもよい。
第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、設置距離は限定されないが、地震等災害発生時の影響や、ゲリラ豪雨等の影響で衛星回線のダウンするリスクを考慮し、地理的に離れた場所に配置されることが望ましい。
子局3は、門扉制御装置6付近に備えられる設備である。子局3は、統制局設備1からの指示に従って、自局に接続されている門扉制御装置6に対して門扉の開閉を制御する情報を送出する。例えば、子局3は、閉鎖指令に応じて自局に接続されている門扉制御装置6に対して門扉を閉鎖させる指示をする。
通信衛星7は、統制局設備1、制御所2及び子局3間の衛星通信を中継する。
第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、J−ALERT(例えば、津波発生の通知)を受信すると、閉鎖指令を生成する。第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、生成した閉鎖指令を、通信衛星7を介して一斉指令回線で子局3に送信する。子局3は、第1統制局1−1及び第2統制局1−2から送信された閉鎖指令を受信する。子局3は、受信した閉鎖指令に従って、自局に接続している門扉制御装置6に門扉の閉鎖を指示する。このようにして、門扉が自動的に閉鎖される。その後、子局3は、門扉の状態(例えば、開閉状態)を示す応答を、通信衛星7を介して第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信する。
制御所2は、所員の操作に応じて、通信衛星7を介して閉鎖指令を第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信する。次に、第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、受信した閉鎖指令に応じて、通信衛星7を介して子局3に閉鎖指令を送信する。子局3は、受信した閉鎖指令に従って、自局に接続している門扉制御装置6に対して門扉の閉鎖を指示して門扉を閉鎖する。このようにして、門扉が閉鎖される。その後、子局3は、門扉の状態(例えば、開閉状態)を示す応答を、通信衛星7を介して第1統制局1−1及び第2統制局1−2に送信する。第1統制局1−1及び第2統制局1−2は、受信した応答を制御所2に送信する。
このように、本実施形態における衛星通信システム1000では、第1統制局1−1及び第2統制局1−2それぞれで同じ閉鎖指令が子局3に送信される。また、上記の閉鎖指令は、一斉指令回線が利用される。つまり、一斉指令回線が2重化されて閉鎖指令が送信される。
以下、図2を用いて本実施形態における衛星通信システム1000の信号の流れについて説明する。図2に示されるように、統制局1から制御所2及び子局3への回線が下り、制御所2及び子局3から統制局1への回線が上りである。
本実施形態における統制局1は、消防庁等の所定の官庁から、通信衛星等を介して、J−ALERT(全国瞬時警報システム)等の緊急情報を受信する装置である。統制局1は、例えば県庁等の地方公共団体の庁舎等に配置される。統制局1は、制御所2及び子局3を管理する。統制局1は、受信した緊急情報を制御所2及び子局3に送信するとともに、子局3が制御する門扉の開閉制御するための制御情報を送信する。本実施形態において制御対象となる門扉は、例えば河川や港湾の水路を閉鎖する水門、通路を閉鎖する陸閘である。水門や陸閘等の門扉は、津波等の発生時には閉鎖されることにより堤防の一部を形成する。本実施形態においては、図3で図示する遠方監視制御装置11を統制局1として例示し、図3で図示する全体を統制局システム1として説明する。なお、本実施形態では、手動操作を含む「操作」の一態様として「制御」を説明するが、両者は同一の意味として捉えてもよい。
アンテナ装置10には、電源設備14から無停電系のAC100Vの電源が屋外分電盤102を介して供給される(※1で図示)。また、アンテナ装置10には、電源設備14から停電系のAC100Vの電源が屋外分電盤102を介して供給される(※4で図示)。なお、無停電系の電源とは、商用電源に異常があった場合でも停電しないように供給される電源であり、停電系の電源とは、商用電源に異常があった場合に停電してしまう電源である。無停電系の電源が供給されることにより、アンテナ装置10は、商用電源が停止等した場合であっても動作を継続することが可能となる。
なお、本実施形態では、ODU101はアンテナ装置10に含まれるものとして説明するが、ODU101はアンテナ装置10とは別途配置されるものであってもよい。また、アンテナ装置10全体をODUと呼んでもよい。
中央一斉指令監視装置115は、通信衛星を介して伝達される緊急情報として例示するJ−ALERTの情報に基づく警告情報をJ−ALERT受信装置117から取得する警告情報取得機能を持つ。中央一斉指令監視装置115は、J−ALERT受信装置117がJ−ALERTの信号を受信したときに、J−ALERTの情報に基づき、閉鎖すべき門扉(後述する起動情報を送信する子局)を選択するようにしてもよい。例えば、中央一斉指令監視装置115が、複数の地域の子局を監視対象としている場合に、J−ALERTの情報で示された津波が発生する地域に属する子局に対して一斉閉鎖指令を出力する。
中央一斉指令監視装置115は、監視対象の子局に対して、一斉報知指令を出力する。一斉報知指令を受信した子局は、情報設備を一斉に起動して、車両、船舶、歩行者等に対して、門扉が閉される旨の情報を報知する。中央一斉指令監視装置115は、一斉報知指令を出力することで、門扉が動作することを門扉の周囲に報知して、車両等が門扉の内側に退避する時間等を確保することができる。
また、中央一斉指令監視装置115は、J−ALERTの情報(例えば、津波が発生する旨、津波が発生する地域)を制御所2、子局3、有線放送、防災放送等の設備に送信してもよい。
また、中央一斉指令監視装置115は、PLC(programmable logic controller)を用いて実現(構成)されている。すなわち、中央一斉指令監視装置115は、上述した機能を有する機能ブロックとして説明しており、機能ブロックは例えばソフトウェアやハードウェアの機能によって実現することができる。本実施形態において中央一斉指令監視装置115の機能は、PLCで実行されるプログラムによって実現することができる。以下の説明においても機能ブロックで図示する機能を実現する方法としてPLCやFA(Factory Automation)−PCを用いる場合を例示する。
L2−SW116は、無停電電源装置143から停電信号が入力される(※2で図示)。停電信号は、無停電電源装置143から出力されて商用停電の停止を通知する。停止信号が入力されると、L2−SW116は、例えば監視端末制御装置126等にシャットダウン処理を実行するための信号を出力する。信号を受信した監視端末制御装置126等は、停電する前にシャットダウン処理を実行することにより、停電による故障を防止することができる。
故障自動通報装置119は、遠方監視制御装置11の内部の故障を検出して、検出した故障の情報を電話回線等を通じて外部に出力する。
時刻管理装置120は、時刻を管理する。時刻管理装置120は、遠方監視制御装置11で使用する時間情報を、例えばネットワーク上のサーバから取得した情報に基づき修正するようにしてもよい。
電源部121は、電源設備14からAC100Vの電源の供給を受ける(※1で図示)。すなわち、遠方監視制御装置11は、電源設備14によって常時電源が供給されて、商用電源が停止した場合であっても動作を継続することが可能となる。
警報表示盤122は、J−ALERTの情報基づく警告情報を表示する。警報表示盤122は、例えば、津波情報、地震情報、気象情報等を表示してもよい。
電話機125は、衛星通信装置112を介してVSATシステムを利用した衛星電話信号の着呼を行うとともに発呼を行う。なお、VSATシステムを利用した電話機は、後述する制御所及び子局に配置されており、統制局、制御所及び子局は、VSATシステムを利用した通話が可能であるものとする。
電源部128は、電源設備14からAC100Vの電源の供給を受ける(※1で図示)。すなわち、監視端末12は、電源設備14によって常時電源が供給されて、商用電源が停止した場合であっても動作を継続することが可能となる。
タッチモニタ132には、個々の門扉を手動で開閉するための画面を表示するようにしてもよい。また、タッチモニタには、一斉起報知指令又は一斉閉鎖指令の対象となる子局を選択するための画面、又はそれぞれの子局において一斉閉鎖指令の対象となる門扉を選択するための画面を表示するようにしてもよい。また、タッチモニタには、門扉以外の装置を制御するための画面を表示するようにしてもよい。また、タッチモニタには、統制局から制御できない門扉の開閉状況を示す画面を表示するようにしてもよい。
また、監視操作卓処理装置131は、スイッチ、ランプ等で構成される操作パネルを持ってもよい。操作パネルには、例えば門扉の開閉操作を行うスイッチや門扉の動作状況を示すランプを配置してもよい。監視操作卓処理装置131にはPLCが用いられる。
電源部134は、電源設備14からAC100Vの電源の供給を受ける(※1で図示)。すなわち、監視操作卓13は、電源設備14によって常時電源が供給されて、商用電源が停止した場合であっても動作を継続することが可能となる。
電源設備14は、それぞれの負荷設備(アンテナ装置10、遠方監視制御装置11、監視端末12、及び監視操作卓13)に対して、※1で図示する無停電系のAC100Vの電源を供給する。また、アンテナ装置10に対して、※4で図示する停電系のAC100Vの電源を供給する。また、L2−SW116に対して、※2で図示する停電信号を出力する。
電源設備14は、無停電電源装置143によって、常時電源を供給することが可能であるので、それぞれの負荷設備は、商用電源が停止した場合であっても動作を継続することが可能となる。非常用発電機141が起動に数秒間を要するのに対して、無停電電源装置143は数msで電源供給が可能であるので、迅速な電源の供給が可能となる。一方、非常用発電機141は、無停電電源装置143に比べて長時間の電源供給が可能であるため、長時間の電源の供給が可能となる。本実施形態では、電源設備14は、非常用発電機141及び無停電電源装置143を持つことにより、短時間及び長時間において安定的に電源の供給を可能としている。
非常用発電機141は、監視信号(※3で図示)を中央一斉指令監視装置115に出力する。また、無停電電源装置143は、停電信号(※2で図示)をL2−SW116に出力する。
分電盤142は、商用電源からの電源と無停電電源装置143からの電源を切り替える切替盤の機能を有する。すなわち、分電盤142は、停電系の電源(※4で図示)と無停電系の電源(※1で図示)とを切り替えて出力することが可能である。
耐雷トランス144は、落雷に対する耐性が高いトランスであり、落雷によるサージ電圧を低減する。
また、本実施形態では、統制局が1局の場合を例示したが、統制局は複数配置されてもよい。複数の統制局を配置することにより、統制局に不具合が発生した場合においても可用性及び信頼性を向上させることができる。
本実施形態における制御所は、統制局が受信した緊急情報を、通信衛星を介して統制局から取得する。また、制御所は、子局が制御する門扉を開閉するための指示を統制局に対して出力する。門扉を開閉するための指示は、通信衛星を介して一旦統制局に送信されてから、統制局が子局に送信する。門扉開閉等の子局を制御する情報を、統制局を介して送信することにより、例えば制御所かどの子局の門扉に対して閉鎖指示がされているか等の子局の情報を集約することが可能となる。また、制御局の通信衛星を介した通信先を統制局(統制局は複数であってもよい)に限定することにより、制御局の通信負荷を低減することが可能となる。制御所は、例えば地域の消防署、市町村等の地方公共団体の庁舎等に配置される。本実施形態においては、図4で図示する遠方監視制御装置21を制御所として例示し、図4で図示する全体を制御所システム2として説明する。
また、衛星通信制御装置212は、遠方監視制御装置11が子局に送信した一斉閉鎖指令の情報を取得したときには、監視操作卓23に対して、当該情報を出力する。
また、衛星通信制御装置212は、監視操作卓23から、子局が制御する門扉の開閉等の制御指示を取得した場合には、遠方監視制御装置11に対して衛星通信装置211を介して門扉の制御指示を出力する。なお、衛星通信制御装置212はPLCを用いて実現している。
また、衛星通信制御装置212には、非常用発電機243から監視信号(※1で図示)が入力される。
無停電電源装置217は、L2−SW214に無停電系の電源を供給するとともに、※3で図示する無停電系の電源を監視端末22及び監視操作卓23に供給する。
電源部224は、図3で説明した電源部128と同様の構成であるため、説明を省略する。
また、監視操作卓処理装置231は、何らかの原因で統制局からの一斉閉鎖指令で閉鎖出来なかった門扉について個別に制御できるようにしてもよい。
また、監視操作卓処理装置231は、スイッチ、ランプ等で構成される操作パネルを持ってもよい。操作パネルには、例えば門扉の開閉操作を行うスイッチや門扉の動作状況を示すランプを配置してもよい。
監視操作卓処理装置231は、門扉に対する制御の指示を衛星通信制御装置212を介して統制局の遠方監視制御装置11に送信する。すなわち、制御所が個別に門扉を制御する場合であっても、門扉の制御の指示は統制局から門扉に送信されることになる。なお、監視操作卓処理装置231はPLCを用いて実現している。
警報操作表示器233及び電源部234は、図3で説明した警報操作表示器133及び電源部134と同様の構成であるため、説明を省略する。
電源設備24は、非常用発電機243を屋外に設置する。非常用発電機243は屋外に設置することにより屋内に設置する場合に比べて設置スペースによる制限を受けにくくなる。なお、分電盤241から供給される電源は、非常用発電機243からも電源の供給を受けるため、停電系であっても、非常用発電機243によって商用電源の代わりに電源を供給することが可能である。
本実施形態における子局は、統制局が受信した緊急情報に基づく警告情報を取得して、取得した警告情報に基づき報知設備を起動するための起動情報を報知設備に送信する。また、子局は、取得した警告情報に基づき、門扉を開放又は閉鎖(開閉)するための制御情報を門扉に対して送信する。本実施形態においては、図5で図示する遠方監視制御装置3を子局として例示し、図5で図示する全体を子局システムとして説明する。
MC36は、光ファイバケーブルの信号と電気ケーブルの信号を変換する。光成端37は光ケーブルの末端(接続部)である。遠方監視制御装置3と門扉制御装置5及び門扉制御装置6−nの間を接続する「SM−2C」は、2芯の光ファイバケーブルを示している。子局システム3においては、その領域(例えば、港湾、集落等)に配置された門扉制御装置を光ファイバケーブルで接続して制御する。
なお。L2−SW34、電話機35、及びUPS38の説明は省略する。
機器制御盤51は、遠方監視制御装置3のG−PLC部32によって制御されるとともに、監視のための機器情報を出力する。放送制御盤52は、G−PLC部32によって制御されるとともに、監視のための機器情報を出力する。
回転灯制御部512は、回転灯55の動作をオンオフ制御する。水位計変換機513は、水位計54の水位を電気信号に変換する。水位計54は、門扉の内側の水位と門扉の外側の水位を測定できる。放送・警報制御521は、スピーカ56、集音マイク57、及びサイレン集音マイク58を制御する。スピーカ56は、警報を報知するサイレン音、又は音声を出力する。集音マイク57は、例えば門扉周辺に設置されて、音声で門扉の状況を把握するための音声情報を収集する。サイレン集音マイク58は、スピーカ56がら出力されるサイレン音を収集して、サイレン音が正しく出力有れていることをモニタする。電光表示板制御522は、電光表示板59に所定の表示をさせる制御を行う。
門扉制御装置6−nは、門扉制御装置5と同様に、機器制御盤51、放送制御盤52、水門ゲート53、水位計54、回転灯55、スピーカ56、集音マイク57、サイレン集音マイク58、及び電光表示板59を持つ。機器制御盤51は、ゲート制御回路511、回転灯制御部512、及び水位計変換機513を持つ。放送制御盤52は、放送・警報制御521、電光表示板制御522を持つ。これらの構成の機能は門扉制御装置5と同じであるため、説明を省略する。
図6において、第1の自動門扉操作処理は、J−ALERTを受信した統制局システム1(「統制局」で図示。図7〜図11においても同じ。)が、子局システム3(「子局」で図示。図7〜図11においても同じ。)のSAT―G−PLC部31(「SAT−G−PLC」で図示。図7〜図11においても同じ。)に対して、自動的に一斉閉鎖指示を送信し、子局システム3から水門・陸閘に対して閉鎖指示を送信する場合を例示する。
SAT−G−PLC部31は、タイマを用いて、所定の時間が経過したと判定したときに、閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)のG−PLC部602に対して門扉を閉鎖する信号を送信する。
上記構成により、可用性が高く、情報処理能力の優れた門扉操作装置を提供することが可能となる。
図7において、第2の自動門扉操作処理は、J−ALERTを受信した統制局システム1が、子局システム3のSAT―G−PLC部31に対して、自動的に一斉閉鎖信号を送信し、一斉閉鎖信号を受信したSAT―G−PLC部31が、子局システム(門扉制御装置)6のG−PLC部602に対して一斉閉鎖信号を送信し、さらに、一斉閉鎖信号を受信したG−PLC部602が、水門・陸閘に対して閉鎖指示を送信する場合を例示する。なお、本実施形態においては、子局システム6は門扉制御装置6によって実施されるため、同じ符号を用いるものとする。
図7においては、G−PLC部602は、門扉制御装置6−nに配置されているG−PLC602である場合を例示しているが、SAT−PLC機能を有する子局である遠方監視制御装置3に配置してもよい。
また、図7においては、1つの子局システム6を図示しているが、子局システム6は複数配置されており。他の子局システム6は図示を省略している。それぞれの子局システム6において同様の処理がされるものとする。
G−PLC部602は、子局システム6が管理する情報提供設備を起動する制御信号を送信した後に、所定の時間が経過したか否かを判定するタイマをスタートさせる。
G−PLC部602は、所定の時間が経過したと判定したときに、閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)を閉鎖する制御指示を各門扉に送信する。
図7において、門扉操作装置であるG−PLC部602は、通信衛星を介して伝達される緊急情報に基づく警告情報として一斉報知指示をSAT−G−PLC部31から取得して、一斉報知指示に基づき、情報提供設備を起動する制御信号を送信し、情報提供設備を起動する制御信号を送信してから所定条件が満たされたか否かとして所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過した場合に、門扉を閉鎖する制御指示を各門扉に送信することにより、例えば、統制局システム1と子局システム3の間の衛星通信、又は子局システム3と子局システム6との間の光通信に通信不能等のトラブルが発生した場合でも、SAT−G−PLC部31が退避時間を確保して門扉を制御することができる。
図8において、第3の自動門扉操作処理は、統制局システム1は、J−ALERTに基づき子局システム3のSAT−G−PLC部31に一斉報知指令を送信し、一斉報知指令を送信してから所定の時間が経過した場合に、門扉を閉鎖する閉鎖指令を子局システム31に送信する場合を例示する。
図8においては、1つの統制局システム1を図示しているが、統制局システム1は複数配置されてもよい。統制局システム1が複数配置されると、J−ALERTの受信並びに子局システム3及び制御所システム2との送受信において通信経路の2重化が可能となるため、統制局システム1、制御所システム2、及び子局システム3のシステム全体において可用性を向上させることが可能となる。
一斉報知指令を取得した子局システム3のSAT−G−PLC部31は情報提供設備を起動する制御信号を送信する。情報提供設備が起動されることにより、門扉が閉鎖されることが門扉周辺に報知される。
統制局システム1は、所定の時間が経過したと判定したときに、閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)を閉鎖する制御指令をSAT−G−PLC部31に送信する。SAT−G−PLC部31は、閉鎖対象の門扉(水門又は陸閘)を閉鎖する制御指示を各門扉に送信する。
統制局システム1は、取得した機器情報を制御所システム2に送信する。
統制局システム1から機器情報を取得した制御所システム2は、取得した機器情報を表示する表示処理を行う。機器情報の表示は、例えば、図4で説明した監視端末制御装置222のモニタ223においてすることができる。
なお、収集した機器情報に基づいて、統制局システム1又は制御所システム2は、門扉の操作を手動で行う処理を実行してもよい。
第1の手動門扉操作処理は統制局システム1において閉鎖対象の門扉を個別に設定し、統制局システム1から設定された門扉に対して一斉に閉鎖等の制御の指令を送信する処理である。
統制局システム1から閉鎖指令を取得したSAT−G−PLC部31は、各門扉を閉鎖する制御指示を出力する。
また、統制局システム1は、送信した閉鎖指令の情報を制御所システム2に送信する。統制局システム1から閉鎖指令の情報を取得した制御所システム2は、閉鎖対象の門扉の情報を表示するようにしてもよい。
第2の手動門扉操作処理は制御所システム2において閉鎖対象の門扉を個別に設定し、制御所システム2から設定された門扉に対して一斉に閉鎖等の操作の指令を送信する処理である。
統制局システム1から閉鎖指令を取得したSAT−G−PLC部31は、各門扉を閉鎖する制御指示を出力する。
制御所システム2は、閉鎖対象の門扉の情報を表示するようにしてもよい。
制御所システム2は、統制局システム1に対して管理する地域が限定されており、また子局システム3に距離的に近い場合が多い。従って、制御所システム2を管理する管理者は統制局システム1を管理する管理者に比べて、例えば、問題が発生した子局システム3に対して個別に対応がしやすい。制御所システム2から門扉を手動で操作できることで、地域毎に、門扉の管理を容易にすることができる。
図12において、遠方監視制御装置3は、アンテナ装置30と電源設備4に接続されている。
また、UPS38は、通常状態においてはDC/ACコンバータ382及びバッテリー381の動作に伴なう電力の損失が発生しないため省エネルギーを実現することができる。
なお、本実施形態におけるバッテリー381には、負極材にチタン酸リチウムを使用したリチウムイオン電池を用いることができる。負極材にチタン酸リチウムを使用することにより、負極材における電解物質の析出を防止することができ、バッテリーの劣化を防止することができる。
一般的に、非常用発電機は、燃料の燃焼エネルギー量が大きいため、同じ設置面積においてUPSに比べてより長い稼働時間と高い出力を確保することができる。すなわち、長時間の駆動を前提とした場合、非常用発電機は、UPSに比べて有利になる。また、非常用発電機は、同じ出力のUPSに比べて導入コスト(初期費用)が安価である。従って、本実施形態では、UPSの特徴と非常用発電機の特徴の両方を備えた構成を用いている。すなわち、UPS38と非常用発電機42を組み合わせることによって、可用性の確保と
また、非常用発電機42は、エンジン運転時に発生する排気ガスを筐体外部に排出し、また冷却装置427で用いる空気の吸排気口を筐体に設ける必要がある。従って、非常用発電機42は、密閉した筐体とすることが困難であり、増水によって水没する可能性がある場所には設置することができない。
本実施形態では、非常用発電機の設置に適した場所が確保できる場所においてはUPSとの併設を行い、上述した非常用発電機とUPSの両者の特徴を生かしたシステム構成とすることが可能となる。
また、図を用いて説明した装置の各機能部は、ソフトウェア機能部であるものとしたが、機能の一部又は全部は、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
Claims (6)
- 統制局との通信を行うアンテナと、
前記アンテナを介して前記統制局から受信した制御信号に基づいて、門扉の開閉操作を制御する門扉制御部と、
商用電源が正常時には前記商用電源により充電され、前記商用電源が異常時にはバックアップ電源として機能する蓄電池装置と、
を備え、
前記アンテナ及び前記門扉制御部は、
前記蓄電池装置が接続を切り替えるときに発生する電圧の低下を補完する容量成分を有する電力部品と、
前記商用電源の電力供給状況を監視し、前記商用電源が異常になった場合には、前記アンテナ及び前記門扉制御部への電力の供給元を、前記商用電源から前記蓄電池装置に接続を切り替えて、前記アンテナ及び前記門扉制御部に電力を供給する継電器と、
を有する無停電電源装置を備える門扉操作装置。 - 前記蓄電池装置は、リチウムイオンを使用した蓄電池であり、密閉した筐体内部に収納される、
請求項1に記載の門扉操作装置。 - 前記アンテナは、通信衛星との通信を行う衛星通信用アンテナであり、
前記統制局から送信される制御信号は、衛星回線を介して伝送される、
請求項1に記載の門扉操作装置。 - 商用電源が正常時には前記商用電源により蓄電池装置に充電する充電ステップと、
アンテナを用いて統制局との通信を行う通信ステップと、
門扉制御部を用いて、前記アンテナを介して前記統制局から受信した制御信号に基づいて、門扉の開閉操作を制御する門扉制御ステップと、
商用電源が正常時には前記商用電源により充電され、前記商用電源が異常時にはバックアップ電源として機能する蓄電池装置と、
商用電源の電力供給状況を監視し、前記商用電源が異常になった場合には、前記アンテナ及び前記門扉制御装置において使用する電力の供給元を、発生する電圧の低下を補完する容量成分を有する電力部品と継電器とを有する無停電電源装置により、前記商用電源から蓄電池装置に接続を切り替えて供給する継電ステップと、
を含む
門扉操作方法。 - 前記継電ステップは、商用電源との接続と密閉した筐体内部に収納され、リチウムイオンを使用した蓄電池である蓄電池装置に接続を切り替える、
請求項4に記載の門扉操作方法。 - 前記通信ステップにおいて、前記アンテナを用いて通信衛星との通信を行い、
前記統制局から送信される制御信号は、衛星回線を介して伝送される、
請求項4に記載の門扉操作方法。
Priority Applications (1)
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