JP6305467B2 - 門扉制御システム及び衛星通信における門扉制御データ送信方法 - Google Patents

門扉制御システム及び衛星通信における門扉制御データ送信方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、門扉制御システム及び衛星通信における門扉制御データ送信方法に関する。
大地震等の大規模災害が発生して地上網の通信路が寸断された場合、復興や国民の保護のために必要な情報を送信するための通信路の確保が必要になってくる。このため、数多くの拠点に向けて情報を送信する必要がある防災無線システム等でも衛星通信が利用されている。
しかしながら、衛星通信は、通信路の特性上、降雨の影響を受けやすいため、システムの信頼性が低下してしまう可能性があった。
特開2007−096581号公報
本発明が解決しようとする課題は、衛星通信におけるシステムの信頼性を向上させることができる門扉制御システム及び衛星通信における門扉制御データ送信方法を提供することである。
実施形態の門扉制御システムは、防災に関する緊急情報に基づいて、衛星を介して複数の門扉の開閉を制御するシステムである。門扉制御システムは、第1の統制局と、第2の統制局と、複数の子局とを持つ。第1の統制局は、防災に関する緊急情報を受信すると、門扉の閉鎖を指示する門扉閉鎖制御データを衛星を介して送信する。第2の統制局は、衛星通信における天候による影響を軽減するために前記第1の統制局とは地理的に離れた場所に設置され、防災に関する緊急情報を受信すると、前記第1の統制局とは独立に、門扉の閉鎖を指示する門扉閉鎖制御データを衛星を介して送信する。複数の子局は、前記第1の統制局または前記第2の統制局から受信した前記門扉閉鎖制御データの内、先に受信した前記門扉閉鎖制御データに基づき、門扉の開閉制御を行う。
実施形態の衛星通信システム100のシステム構成を示す図。 本実施形態における衛星通信システム100の通信構成を示す図。 衛星通信システム100で使用する帯域を説明するための図。 衛星通信に利用されるフレームフォーマットの具体例を示す図。 第1統制局設備10−1の機能構成を表す概略ブロック図。 制御所設備20の機能構成を表す概略ブロック図。 子局30の機能構成を表す概略ブロック図。 本実施形態における自動一斉閉鎖処理の一例を示すシーケンス図。 本実施形態における衛星通信システム100の一斉指令送信処理の流れを示すシーケンス図。 統制局設備10が監視する局の全ての監視結果を表す図。 自局の監視結果を表す図。 他の統制局設備10の監視結果を表す図。 制御所設備20の監視結果を表す図。 子局の監視結果を表す図。
以下、実施形態の衛星通信システム及び衛星通信におけるデータ送信方法を、図面を参照して説明する。
本実施の形態では、国の機関から、地震や津波等の災害に関する緊急警報(例えば、J−ALART)が発生された時に、その緊急警報(緊急情報)を受信して、水門や陸閘といった門扉に対して、即座に一斉閉鎖するシステムに、衛星通信網を用いた実施の形態について説明する。ここで、緊急警報とは、国の機関である気象庁が、消防庁等を経由して、該当する地域に送信する緊急通報であり、例えば、地震、津波等の大規模災害が発生した、あるいは発生することを示す情報や、警報、注意報に関する情報である。以下の説明では、緊急警報としてJ−ALERTにより、津波の発生に関する警報、注意報が発生された場合の例に説明する。本実施の形態では、システムの信頼性をあげるため、統制局設備を二重化している。
図1は、実施形態の衛星通信システム100のシステム構成を示す図である。
衛星通信システム100は、第1統制局設備10−1、第2統制局設備10−2、制御所設備20及び複数の子局30を備える。第1統制局設備10−1、第2統制局設備10−2、制御所設備20及び子局30のそれぞれは、通信衛星40を介して互いに通信可能に接続される。衛星通信システム100には、制御所設備20、子局30が複数存在してもよい。
第1統制局設備10−1は、例えば行政地域の中心となる役所(例えば、都道府県単位のシステムの場合は、都庁、道庁、府庁及び県庁)に備えられる設備である。第1統制局設備10−1は、緊急警報(例えば、J−ALERT)の受信に応じて、通信衛星40を介して子局30に閉鎖指示を報知する。第1統制局設備10−1は、統制局設備20が管轄している(例えば県単位のシステムの場合、当該県内)全ての門扉6の開閉の制御を行う。門扉6は、例えば水門または陸閘である。更に、制御所設備20からの指示に応じて、門扉6を閉鎖させる指示(以下「閉鎖指示」という。)を子局30に送信することによって門扉6を閉鎖させる。門扉6の閉鎖に関する具体的な処理について後述する。また、第1統制局設備10−1は、第2統制局設備10−2から制御所設備20及び子局30に送信される信号を受信することによって第2統制局設備10−2の状態を監視する。
第2統制局設備10−2は、第1統局制設備10−1を補完する目的で設けられるもので、例えば県庁とは地理的に離れた場所に設置される。例えば、第2統制局設備10−2は、県庁とは離れた合同庁舎に備えられる設備である。地理的には離れた場所に設置されることで、局地的な集中豪雨による衛星回線の回線断の影響を軽減できる。第2統制局設備10−2は、第1統制局設備10−1と同様の処理を行う。
制御所設備20は、第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2よりは、細かい地域を統括する設備である。制御所設備20は、例えば合同庁舎、消防署及び市町村などの制御所に備えられる設備である。制御所設備20は、自所の管轄内の子局30及び門扉6を管理する。制御所設備20は、制御所の所員の指示に従って、閉鎖指示を第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2に送信することができる。本実施の形態では、門扉6の開閉指示は、統制局設備10を介して子局30に送信される。
子局30は、一つまたは複数の門扉(水門または陸閘)6−1〜6−n(nは2以上整数)が接続される。なお、以下の説明では、第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2について特に区別しない場合には統制局設備10と記載する。子局30は、統制局設備10からの閉鎖指示に応じて、自局に接続されている門扉6を閉鎖制御する情報を門扉6へ送出する。
通信衛星40は、統制局設備10、制御所設備20及び子局30間の通信を中継する。
図2は、本実施形態における衛星通信システム100の通信構成を示す図である。図2では、第1統制局設備10−1で送受信される信号を実線、第2統制局設備10−2で送受信される信号を、破線で示している。ここで、統制局設備10から制御所設備20及び子局30への回線が下り、制御所設備20及び子局30から統制局設備10への回線が上りである。
図3は、衛星通信システム100で使用する帯域を説明するための図である。
図3に示されるように、衛星通信システム100では、一斉指令回線用帯域と追加帯域とが使用される。図3における1系の上り下りを示す帯域は、第1統制局設備10−1と制御所設備20との間の上り下りの通信及び第1統制局設備10−1と子局30との間の上り下りの通信に利用される。より具体的には、第1統制局設備10−1と制御所設備20との間の上り下りの通信では一斉指令回線用帯域が利用され、第1統制局設備10−1と子局30との間の上り下りの通信では追加帯域が利用される。図3における2系の上り下りを示す帯域は、第2統制局設備10−2と制御所設備20との間の上り下りの通信及び第2統制局設備10−2と子局30との間の上り下りの通信に利用される。より具体的には、第2統制局設備10−2と制御所設備20との間の上り下りの通信では一斉指令回線用帯域が利用され、第2統制局設備10−2と子局30との間の上り下りの通信では追加帯域が利用される。
図4は、衛星通信に利用されるフレームフォーマットの具体例を示す図である。
図4に示されるように、衛星通信に利用されるフレームは、同期語、D’データ及びB’データのフィールドを有する。D’データのフィールドには、統制局設備10から制御所設備20又は子局30に対する門扉閉鎖制御情報が格納される。門扉閉鎖制御情報は、門扉6を閉鎖する指示である。B’データのフィールドには、IPデータや音声データが格納される。本実施形態における衛星通信システム100では、本来D’データのフィールドに格納される門扉閉鎖制御情報をB’データのフィールドにも格納する。このため、B’データの領域も門扉閉鎖制御情報の伝送に使うことは、被制御対象の多数の子局30に対して効率よく、閉鎖指示信号の伝送を行うことができる。B’データの領域も門扉閉鎖制御情報の伝送に使う構成は、被制御対象の子局30の数が非常多く、かつ瞬時に送信が必要な場合に有効である。
図5は、第1統制局設備10−1の機能構成を表す概略ブロック図である。
第1統制局設備10−1は、アンテナ101、ODU102、IDU103、回線接続制御装置104、J−ALERT受信装置105、中央一斉指令監視装置106、監視操作卓107、監視端末108及び融雪装置109を備える。
アンテナ101は、通信衛星40との間で通信を行う。アンテナ101には、融雪装置109による着雪防止機能が備えられている。
ODU102は、衛星通信で使用する周波数帯への周波数変換と、信号の電力を増幅する。ODU102は、HPC(High Power Converter)1021及びLNC(Low Noise Converter)1022を備える。
HPC1021は、送信対象のIP信号の周波数変換及び電力を増幅する。
LNC1022は、アンテナ101から入力されたRF信号を増幅及び周波数変換してIDU103に出力する。
IDU103は、合成分配部110、第一筺体110−1、第二筺体110−2及びL2スイッチ110−3を備える。
合成分配部110は、IF信号を合成又は分配する。
第一筺体110−1には、合成分配部111、CSC専用変復調部/CSC監視制御部112、一斉指令変復調部113、一斉指令変復調部114、個別/IPデータ伝送用変復調部118及びデータ伝送用アダプタ121が備えられる。
合成分配部111は、信号を合成又は分配する。
CSC専用変復調部/CSC監視制御部112は、不図示の管制局との間で送受信される信号を変調又は復調する。
一斉指令変復調部113は、子局30からの制御応答情報を一斉に全ての制御所設備20へ同報するための一斉指令変調信号を生成する。制御応答情報は、門扉6の閉鎖の状態(閉鎖しているか否か)を表す応答を含む。また、一斉指令変復調部113は、制御所設備20から受信した信号を復調する。
一斉指令変復調部114は、閉鎖指示を一斉に全ての子局30へ同報するための一斉指令変調信号を生成する。また、一斉指令変復調部114は、子局から受信した信号を復調する。
個別/IPデータ伝送用変復調部118は、個別/IPデータ伝送回線の信号を変調又は復調する。例えば、個別/IPデータ伝送用変復調部118は、電話連絡用等に利用される。
データ伝送用アダプタ121は、個別/IPデータ伝送用変復調部118で送受信されるパケットのプロトコル及びフォーマットを変換する。
第二筺体110−2には、合成分配部115、一斉指令監視用復調部116、一斉指令監視用復調部117、TPC部119及び増設用機能部120が備えられる。
合成分配部115は、信号を合成又は分配する。
一斉指令監視用復調部116は、一斉指令回線を用いて第2統制局設備10−2から制御所設備20に送信された一斉指令を復調する。
一斉指令監視用復調部117は、一斉指令回線を用いて第2統制局設備10−2から子局30に送信された一斉指令を復調する。
TPC部119は、送信電力を制御するTPC(Transmission Power Control)機能を有する。TPC部119は、通信衛星40からの受信電力を検出して、降雨減衰等の影響で受信電界強度の低下を検出した場合、その減衰を補償するように送信電力を制御する。
増設用機能部120は、第二筺体110−2に新たな機能部が増設される際に利用される。
回線接続制御装置104は、衛星回線を構築する各局設備(例えば、第2統制局設備10−2、制御所設備20及び子局30)の状態の情報を集約し、衛星系遠方監視台1071に対してその情報を送出する。また、回線接続制御装置104は、監視端末108又は監視操作卓107で入力された指示を、IDU103を介して送信させる。
J−ALERT受信装置105は、アンテナ101によって受信されたJ−ALERTを、IDU103から受信する。J−ALERT受信装置105は、受信したJ−ALERTを中央一斉指令監視装置106に出力する。
中央一斉指令監視装置106は、統制局設備10全体を制御する。中央一斉指令監視装置106は、J−ALERT受信装置105によって受信されたJ−ALERTの内容を解析し、監視操作卓107及び監視端末108に解析結果を表示する。
監視操作卓107は、衛星系遠方監視台1071及びモニタ1072を備える。衛星系遠方監視台1071は、回線接続制御装置104から出力された各局設備の状態に関する情報をモニタ1072に表示して早期異常の確認を可能にする。モニタ1072は、例えばタッチパネルである。モニタ1072は、ユーザからの操作指示の入力を受け付ける。また、モニタ1072は、各局設備の状態に関する情報を表示する。
監視端末108は、ユーザの指示の入力及び表示を行う。例えば、監視端末108は、産業用のパーソナルコンピュータ(例えば、FA−PC(Factory Automation-Personal Computer))を用いて構成される。監視端末108は、電話機、監視端末制御装置、モニタ及び電源部を備える。電話機は、他の局のユーザとの会話に用いられる。監視端末制御装置は、監視端末を制御する装置である。監視端末制御装置には、モニタが備えられる。モニタは、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。モニタは、情報を表示する。電源部は、供給された電力を各機能部供給する。
融雪装置109は、ヒータである。融雪装置109は、アンテナ101の降雪を感知して雪を融かす。
次に、第2統制局設備10−2について、第1統制局設備10−1の各機能部と処理が異なる各機能部について説明する。
第2統制局設備10−2の一斉指令監視用復調部116は、一斉指令回線を用いて第1統制局設備10−1から制御所設備20に送信された一斉指令を復調する。
第2統制局設備10−2の一斉指令監視用復調部117は、一斉指令回線を用いて第1統制局設備10−1から子局30に送信された一斉指令を復調する。
図6は、制御所設備20の機能構成を表す概略ブロック図である。
制御所設備20は、アンテナ201、ODU202、IDU203、監視端末204、衛星通信制御装置205、監視操作卓206及び融雪装置207を備える。
アンテナ201は、通信衛星40との間で通信を行う。アンテナ201には、融雪装置207による着雪防止機能が備えられている。
ODU202は、衛星通信で使用する周波数帯への周波数変換と、信号の電力を増幅する。ODU202は、HPC2021及びLNC2022を備える。
HPC2021は、送信対象のIP信号の周波数変換及び電力を増幅する。
LNC1022は、アンテナ201から入力されたRF信号を増幅及び周波数変換してIDU203に出力する。
IDU203は、合成分配部210、CSC専用変復調部/CSC監視制御部211、一斉受令変復調部212、一斉受令変復調部213、個別/IPデータ伝送用変復調部214及びデータ伝送用アダプタ部215を備える。
合成分配部210は、信号を合成又は分配する。
CSC専用変復調部/CSC監視制御部211は、不図示の管制局との間で送受信される信号を変調又は復調する。
一斉受令変復調部212は、一斉指令回線を用いて第1統制局設備10−1から送信された情報を復調する。
一斉受令変復調部213は、一斉指令回線を用いて第2統制局設備10−2から送信された情報を復調する。
個別/IPデータ伝送用変復調部214は、個別/IPデータ伝送回線の信号を変調又は復調する。例えば、個別/IPデータ伝送用変復調部214は、電話連絡等用に利用される。
データ伝送用アダプタ部215は、個別/IPデータ伝送用変復調部214で送受信されるパケットのプロトコル及びフォーマットを変換する。
監視端末204は、ユーザの指示の入力及び表示を行う。例えば、監視端末204は、産業用のパーソナルコンピュータ(例えば、FA−PC)を用いて構成される。監視端末204は、電話機、監視端末制御装置、モニタ及び電源部を備える。電話機は、他の局のユーザとの会話に用いられる。監視端末制御装置は、204全体を制御する。監視端末制御装置は、ユーザからの指示を衛星通信制御装置に出力する。モニタは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の画像表示装置である。モニタは、情報を表示する。電源部は、供給された電力を各機能部に供給する。
衛星通信制御装置205は、監視端末204又は監視操作卓206で入力された指示を、IDU203を制御して送信させる。
監視操作卓206は、警報操作表示器、監視操作卓処理装置、モニタ及び電源部を備える。警報操作表示器は、監視操作卓処理装置で行われた操作に対する警報を表示する。監視操作卓処理装置は、PLCを用いて構成される。監視操作卓処理装置には、モニタが接続される。監視操作卓処理装置は、モニタを介して、入力された指示を衛星通信制御装置205に出力する。モニタは、例えば、タッチパネルである。モニタは、ユーザからの操作指示の入力を受け付ける。電源部は、供給された電力を各機能部に供給する。
融雪装置207は、ヒータである。融雪装置207は、アンテナ201の降雪を感知して雪を融かす。
図7は、子局30の機能構成を表す概略ブロック図である。
子局30は、アンテナ301、ODU302、IDU303、遠方監視制御装置5、及び融雪装置304を備える。
アンテナ301は、通信衛星40との間で通信を行う。アンテナ301には、シートレドームによる着雪防止機能が備えられている。
ODU302は、衛星通信で使用する周波数帯への周波数変換と、信号の電力を増幅する。ODU302は、HPC3021及びLNC3022を備える。
HPC3021は、送信対象のIP信号の周波数変換及び電力を増幅する。
LNC3022は、アンテナ301から入力されたRF信号を増幅及び周波数変換してIDU303に出力する。
IDU303は、合成分配部310、CSC専用変復調部/CSC監視制御部311、一斉受令変復調部312、一斉受令変復調部313、個別/IPデータ伝送用変復調部314及びデータ伝送用アダプタ315を備える。
合成分配部310は、信号を合成又は分配する。
CSC専用変復調部/CSC監視制御部311は、不図示の管制局との間で送受信される信号を変調又は復調する。
一斉受令変復調部312は、一斉指令回線を用いて第1統制局設備10−1から送信された一斉指令を復調する。
一斉受令変復調部313は、一斉指令回線を用いて第2統制局設備10−2から送信された一斉指令を復調する。
個別/IPデータ伝送用変復調部314は、個別/IPデータ伝送回線の信号を変調又は復調する。例えば、個別/IPデータ伝送用変復調部314は、電話連絡等用に利用される。
データ伝送用アダプタ315は、個別/IPデータ伝送用変復調部314で送受信されるパケットのプロトコル及びフォーマットを変換する。
融雪装置304は、ヒータである。融雪装置304は、アンテナ301の降雪を感知して雪を融かす。
門扉6−1は、機器制御盤61、放送制御盤62、水門ゲート63及び出力装置64を持つ。機器制御盤61は、子局30によって制御されるとともに、監視のための機器情報を子局30に出力する。また、機器制御盤61は、水門ゲート63の開閉制御を行う。例えば、機器制御盤61は、例えばモータの駆動制御を行うことによって水門ゲート63の開閉制御を行う。
放送制御盤62は、子局30によって制御されるとともに、監視のための機器情報を子局30に出力する。放送制御盤62は、出力装置64を制御する。出力装置64は、例えばスピーカ、集音マイク、サイレン集音マイク及び電光表示板などである。
門扉6−2〜6−nは、遠隔機側盤60、機器操作盤61、放送制御盤62、水門ゲート63及び出力装置64を持つ。機器操作盤61、放送制御盤62、水門ゲート63及び出力装置64は、門扉6−1が持つ同名の機能部と同様の処理を行うため説明を省略する。遠隔機側盤60は、子局30との間の通信を中継する。門扉6−2〜6−nは、子局30から離れた位置に設置されて光ファイバケーブルによる通信を行う。そのため、遠隔からでも通信が可能なように遠隔機側盤60のような中継機能を持っている。なお、子局30の近くに複数の門扉を設置する場合には、門扉の構成を門扉6−1の構成と同様にすることにより、コストの削減を図ることができる。
図8は、本実施形態における自動一斉閉鎖処理の一例を示すシーケンス図である。自動一斉閉鎖処理とは、J−ALERTが受信された場合に、統制局設備10が門扉6の一斉閉鎖を実行する処理である。なお、図8においては、1つの子局30を図示しているが、子局30は複数配置されており、他の子局30は図示を省略している。それぞれの子局30においても同様の処理がされるものとする。
まず、国の機関(例えば、消防庁等)から、大規模災害の発生に伴い、通信衛星40を介してJ−ALERT(例えば、津波発生の警報、注意報)が送信されると、第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2は、J−ALERTをそれぞれ受信する。(ステップS11及びステップS12)。
J−ALERTを受信した第1統制局設備10−1は、閉鎖指示を含む一斉閉鎖指令を、通信衛星40を介して一斉指令回線60を利用して子局30に送信する(ステップS13)。この際、第1統制局設備10−1は、1系の下りの帯域を利用して子局30に一斉閉鎖指令を第一の変調速度(例えば、70ksps(symbol per second))で送信する。
一方、J−ALERTを受信した第2統制局設備10−2は、閉鎖指示を含む一斉閉鎖指令を、通信衛星40を介して一斉指令回線61を利用して子局30に送信する(ステップS14)。この際、第2統制局設備10−2は、2系の下りの帯域を利用して子局30に一斉閉鎖指令を第一の変調速度で送信する。
子局30は、第1統制局設備10−1または第2統制局設備10−2の少なくとも何れか一方から一斉閉鎖指令を受信すると、子局30が管理する情報提供設備を起動する制御信号を送信する(ステップS15)。情報提供設備が起動されることにより、門扉6が閉鎖されることが門扉6周辺に報知される。ここで、情報提供設備は、門扉6周辺に備えられる表示装置やマイク等の音声出力装置である。
次に、子局30は、情報提供設備に対して、情報提供設備を起動する制御信号を送信した後に、所定の時間が経過したか否かを判定するタイマをスタートさせる。「所定の時間」はタイマの値によって予め設定することができる。タイマの値は、例えば、一斉閉鎖指令が送信されて情報提供設備が起動されてから、門扉6が閉鎖される前に門扉6の内側に退避できる時間を設定することができる。タイマに設定される値は、門扉6が設置される地形や予想される周辺の人/車の量等によって異なる値が設定されてもよい。
子局30は、一斉閉鎖指示を送信してから所定の値が設定されたタイマをカウントダウンして、所定の時間が経過したか否か判定する。子局30は、所定の時間が経過したと判定したときに、閉鎖対象の門扉6を閉鎖する制御信号を門扉6に送信する(ステップS16)。このようにして、門扉6が自動的に閉鎖される。
以上のように、自動一斉閉鎖処理では、J−ALERTの受信を契機に全ての門扉6に対して閉鎖指示が送信される。
このような処理により、自動一斉閉鎖処理が実行されるため、統制局設備10と子局30の間の通信が降雨等の影響により一時的に通信不能になった場合であっでも、子局30が退避時間を確保して門扉6の門扉を制御することができる。
図9は、本実施形態における制御所設備20から門扉6の閉鎖を行う、個別閉鎖処理の流れを示すシーケンス図である。個別閉鎖処理は、門扉6を個別に閉鎖させる処理である。個別閉鎖処理は、上記の自動一斉閉鎖制御により閉鎖されなかった門扉6の閉鎖や、自動一斉閉鎖に関係なく、制御所設備20の所員が判断した場合に処理が行われる。なお、図9では、制御所設備20の所員が、閉鎖が必要であると判断した場合の処理について説明する。
制御所設備20は、所員から閉鎖が必要と判断された門扉6の閉鎖指示の入力を受け付ける(ステップS101)。所員から門扉6の閉鎖指示の入力がなされると、制御所設備20は一斉指令回線を利用して、第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2に同じ閉鎖指示を同時に送信する(ステップS102及びステップS103)。例えば、制御所設備20は、図2に示す上りの一斉指令回線64を利用して第1統制局設備10−1に閉鎖指示を、上りの一斉指令回線65を利用して第2統制局設備10−2に閉鎖指示を同時に送信する。この際、制御所設備20は、1系の上りの帯域を利用して第1統制局設備10−1に閉鎖指示を第二の変調速度(例えば、35ksps)で送信する。また、制御所設備20は、2系の上りの帯域を利用して第2統制局設備10−2に閉鎖指示を第二の変調速度(例えば、35ksps)で送信する。このように、制御所設備20は、第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2の切り替えを必要とせず、第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2に閉鎖指示を送信する。
第1統制局設備10−1は、一斉指令回線を介して制御所設備20から送信された閉鎖指示を受信する(ステップS104)。第2統制局設備10−2は、一斉指令回線65を介して制御所設備20から送信された閉鎖指示を受信する(ステップS105)。第1統制局設備10−1は、受信した閉鎖指示に応じて、図2に示す下りの一斉指令回線60を利用して、個別閉鎖の対象となる門扉6に接続されている子局30に一斉閉鎖指令を送信する(ステップS106)。この際、第1統制局設備10−1は、1系の下りの帯域を利用して子局30に一斉閉鎖指令を第一の変調速度で送信する。
第2統制局設備10−2は、受信した閉鎖指示に応じて、図2に示す下りの一斉指令回線61を利用して、個別閉鎖の対象となる門扉6に接続されている子局30に一斉閉鎖指令を送信する(ステップS107)。この際、第2統制局設備10−2は、2系の下りの帯域を利用して子局30に一斉閉鎖指令を第一の変調速度で送信する。
子局30は、第1統制局設備10−1または第2統制局設備10−2から、閉鎖指示を受信すると、受信した閉鎖指示を門扉6に対して送出する(ステップS108)。以上のように、個別閉鎖処理では、制御所設備20から要求がなされたことを契機に閉鎖の対象となる門扉6に対して閉鎖指示が送信される。
図8及び図9において、子局30は、門扉6に対して閉鎖指示を送信した後、門扉6の状態(例えば、開閉状態)を示す応答を、通信衛星40を介して図2に示す上りの一斉指令回線66を利用して第1統制局設備10−1に送信する。さらに、子局30は、門扉6に対して閉鎖指示を送信した後、門扉6の状態(例えば、開閉状態)を示す応答を、通信衛星40を介して、図2に示す上りの一斉指令回線67を利用して第2統制局設備10−2に送信する。第1統制局設備10−1及び第2統制局設備10−2は、受信した応答を制御所設備20に送信する。
次に、図1及び図2を用いて、統制局設備10同士の相互監視について説明する。
第1統制局設備10−1は、2系の下りの帯域である、一斉指令回線61及び一斉指令回線63を監視する。また、第2統制局設備10−2は、1系の下りの帯域である、一斉指令回線60及び一斉指令回線62を監視する。このように、本実施形態における衛星通信システム100では、第2統制局設備10−2が通信に利用する2系の下りの帯域が第1統制局設備10−1によって監視され、第1統制局設備10−1が通信に利用する1系の下りの帯域が第2統制局設備10−2によって監視される。また、本実施形態における衛星通信システム100では、図2に示すように、一斉指令回線が二重化されてどちらか一方が通信不能に陥った場合、現用と予備を切り替えるのではなく同一の情報を異なる方路を用いて閉鎖指示が送信される。
次に、統制局設備10による他の局(例えば、他の統制局設備10、制御所設備20及び子局30)の状態の監視について説明する。他の局の状態の監視は、統制局設備10の監視操作卓107により行われる。より具体的には、回線接続制御装置104により他の局の状態の監視結果が集約され、監視操作卓107に出力されることによって、衛星系遠方監視台1071は出力された監視結果をモニタ1072に表示する。他の局の状態とは、例えば各局が正常動作中であるか、障害発生中であるか、監視・制御対象外であるか、無応答な状態であるか、停止中であるか、融雪装置が動作中であるか否かなどを表す。また、衛星系遠方監視台1071は、他の局の状態として、他の局が備える機能部それぞれが、正常動作中であるか、障害発生中であるか、監視・制御対象外であるか、無応答な状態であるか、停止中であるか、融雪装置が動作中であるか否かなどもモニタ1072に表示する。以下、具体例を挙げて詳細に説明する。
図10は、統制局設備10が監視する局の全ての監視結果を表す図である。図10に示す画面は、モニタ1072に表示される。図10に示す例は、第1統制局設備10−1に備えられるモニタ1072に表示された監視結果である。図10には、第1統制局設備10−1が監視する第2統制局設備10−2と、各地区に備えられる制御所設備20及び子局30(図10では、○○、△△、□□で表されている)の監視結果が示されている。図10に示す例では、第2統制局設備10−2及び□□地区の□□3の設備が無応答であることが表されている。また、図10に示す例では、○○地区の○○4の設備に障害が発生していることが表されている。そして、第2統制局設備10−2、□□地区の□□3の設備及び○○地区の○○4の設備を除く局は、正常に動作していることが表されている。
無応答の監視結果は、統制局設備10からの送信に対する応答が得られなかった局に対して表示される。障害発生中の監視結果は、応答はあるが、その局内の機器に何らかの異常が検知された場合に表示される。監視・制御対象外の監視結果は、統制局設備10による監視・制御の対象となっていない局に対して表示される。正常動作の監視結果は、統制局設備10との間で信号の送受信がなされている、かつ、その局内の機器が正常である局に対して表示される。これらの監視結果の判定は、衛星系遠方監視台1071によって行われる。
また、図10に示す例では、各局の状態として、各地区に備えられる子局30毎に融雪装置が動作中であるか停止中であるかが表示されている。このように、制御所設備20及び子局30の状態の他に、融雪設備の状態も個別に表示される。これにより、ユーザは、無人島で夏の時期に融雪設備が動作していた場合や、冬の時期に融雪設備が動作していなかった場合に融雪設備に何らかの異常が生じている可能性があることを把握することができる。
次に、図11から図14を用いて、統制局設備10が監視する局別の監視結果について説明する。局別の監視結果は、ユーザの操作に応じてモニタ1072に表示される。図11は、自局の監視結果を表す図である。図12は、他の統制局設備10の監視結果を表す図である。図13は、制御所設備20の監視結果を表す図である。図14は、子局の監視結果を表す図である。図11から図14において表示される項目は、同様であるため図11を例に説明する。
図11では、局別の監視結果として、監視対象の局(図11では、自局)の各機能部、監視項目一覧、制御項目一覧及び局別状態変化履歴の情報が表示されている。各機能部の情報は、局が備える各機能が、正常動作中であるか、障害発生中であるか、監視・制御対象外であるかを表す。監視項目一覧には、対象と、監視項目が示されている。対象は監視の対象となる機能部を表し、監視項目は監視の対象となる機能部の状態の監視結果を表す。監視の対象となる機能部は、監視対象の局(図11では、自局)が備える全ての機能部である。
制御項目一覧には、対象と、制御項目が示されている。対象は制御の対象となる機能部を表し、制御項目は制御の対象となる機能部の制御内容を表す。例えば、対象がHPCである場合、制御項目として送信機能のON/OFFのいずれの制御を行うかが表されている。また、例えば、対象がCSC専用変復調部/CSC監視制御部である場合、制御項目として装置リセットの実行の制御を行うことが表されている。制御の対象となる機能部は、例えばHPC、変復調部及び復調部などの監視対象の局が備える一部の機能部である。
例えば、統制局設備10であれば、制御項目一覧における対象の項目には、CSC専用変復調部/CSC監視制御部、一斉指令変復調部(制御所用)、一斉指令変復調部(子局用)、個別/IPデータ伝送用変復調部、一斉指令復調部(制御所用)及び一斉指令復調部(子局用)が表示される。また、制御所設備20であれば、制御項目一覧における対象の項目には、CSC専用変復調部/CSC監視制御部、一斉指令変復調部(第1統制局設備用)、一斉指令変復調部(第2統制局設備用)及び個別/IPデータ伝送用変復調部が表示される。また、子局30であれば、制御項目一覧における対象の項目には、CSC専用変復調部/CSC監視制御部、一斉指令変復調部(第1統制局設備用)、一斉指令変復調部(第2統制局設備用)及び個別/IPデータ伝送用変復調部が表示される。
局別状態変化履歴は、局が備える各機能部の状態の変化の履歴を表す。局別状態変化履歴は、例えば、日付、時刻、装置名、項目名及び状態で表される。日付は、機能部の状態が変化したことが検出された日にちを表す。時刻は、機能部の状態が変化したことが検出された時刻を表す。装置名は、状態の変化が検出された機能部を表す。項目名は、装置、稼働状態、装置リセット及び送信機能などの項目を表す。状態は、検出された機能部の変化後の状態を表す。衛星系遠方監視台1071は、局別状態変化履歴として、各機能部の状態が変化する度に、状態が変化した機能部の変化後の状態に応じた表示態様で、各機能部の状態の情報を表示する。図11を用いて一例を示す。
一例として、TPC部に障害が検出されて、その数分後に正常に戻った場合を例に説明する。TPC部に障害が検出された場合、まず衛星系遠方監視台1071はTPC部に障害が発生したことを表す情報を、障害が発生したことを表す色で局別状態変化履歴に表示する。例えば、衛星系遠方監視台1071は、図11に示すように、日付、時刻、装置名、項目名及び状態をそれぞれ、200XX/Y/Z、18:00:00、TPC部、装置、異常と表示する。なお、障害が発生したことを表す色が赤色である場合、衛星系遠方監視台1071は日付、時刻、装置名、項目名及び状態の情報を赤色で局別状態変化履歴に表示する。
そして、その数十分後(例えば、30分後)にTPC部が正常に戻った場合、衛星系遠方監視台1071はTPC部が正常に戻ったことを表す情報を、正常動作中であることを表す色で局別状態変化履歴に表示する。例えば、衛星系遠方監視台1071は、図11に示すように、日付、時刻、装置名、項目名及び状態をそれぞれ、200XX/Y/Z、18:30:00、TPC部、装置、正常と表示する。なお、正常動作中であることを表す色が緑色である場合、衛星系遠方監視台1071は日付、時刻、装置名、項目名及び状態の情報を緑色で局別状態変化履歴に表示する。
上記例において、衛星系遠方監視台1071は、日付、時刻、装置名、項目名及び状態の情報を、文字の色を変化後の状態に応じた色に代えて表示してもよいし、背景の色を変化後の状態に応じた色に代えて表示してもよいし、状態が変化した機能部が変化後の状態に応じた表示態様で表すことが出来ればその他の方法で表示してもよい。
以上のように、各機能部の状態の情報が、様々な表示でモニタ1072に表示される。これにより、ユーザは、この画面を見ることによって機能部が現在どのような状態で、いつ状態が変化していたなどの情報を把握することができる。そして、長時間異常が発生している場合などには、即座に対応することができる。また、統制局設備10において、相互に遠隔監視と送信制御を行うことができる。
以上のように構成された衛星通信システム100によれば、衛星通信におけるシステムの信頼性を向上させることができる。以下、この効果について詳細に説明する。
衛星通信システム100では、2系統の一斉指令回線で同じ門扉閉鎖制御情報を同時に制御所設備20から設置場所の異なる複数の統制局設備10へ送信され各統制局から子局30に対して送信される。また、制御応答を同時に子局30から設置場所の異なる複数の統制局設備10へ送信され各統制局設備10から制御局設備20に対して送信される。したがって、一方の系統又は統制局設備10に問題が発生した場合であっても、もう一方の系統により情報が子局30に伝送される。このように、制御所設備20及び子局30に対して一斉指令の情報が伝送される可能性を高めることができる。そのため、衛星通信におけるシステムの信頼性を向上させることができる。
また、統制局設備10と子局30との間の通信では、統制局設備10と制御所設備20との間の通信で利用されている帯域より広い帯域が利用される。したがって、閉鎖指示など緊急性を要する情報を早期に子局30に送信することが可能になる。
また、本実施形態における統制局設備10は、TPC機能を備えている。これにより、衛星通信で問題となる降雨の影響を抑制させることができる。
また、第1統制局設備10−1と第2統制局設備10−2とは、相互に監視を行っている。そこで、早期に相手局の異常を検出することができる。
また、統制局設備10、制御所設備20のアンテナには融雪装置による着雪防止機構が備えられている。この機能によって、着雪による送受信の影響を抑えることができる。
また、第1統制局設備10−1と第2統制局設備10−2とを利用して一斉回線の切替制御を行わない完全二重化とすることによって、複雑な切替動作を必要とせずに情報伝達の冗長化が可能になる。また、複雑な切替動作を行わないため信頼性の高いシステムが構築できる。
また、以上のように構成された衛星通信システム100によれば、統制局設備10において、統制局設備10が監視している各局の状態の情報が表示される。したがって、統制局設備10のユーザは、各局が現在どのような状態であるのか、各局が備える機能部が現在どのような状態であるのかを把握することができる。これにより、異常が発生している場合には、異常が発生している局を特定して対応することができる。そのため、システムの信頼性を高めることが可能になる。
以下、変形例について説明する。
子局30のアンテナ301には、融雪装置に代えてシートレドームによる着雪防止機能が備えられてもよい。この機能によって、着雪による送受信の影響を抑えることができるとともに、最多局数を構成する子局30において、鏡面全体をヒータで融雪する融雪機能と比べて最大電力消費を低減させることができる。
統制局設備10のODU102とIDU103とは一体の装置として構成されてもよい。制御所設備20のODU202とIDU203とは一体の装置として構成されてもよい。子局30のODU302とIDU303とは一体の装置として構成されてもよい。
図10から図15に示した画面は一例であり、図10から図15においてそれぞれ必要な情報が表示されていればどのような画面であってもよい。例えば、図11から図14の画面では、少なくとも各機能部のブロック図、監視項目一覧、制御項目一覧及び局別状態変化履歴の一部の情報が表示されていればよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、閉鎖指示を通信衛星40を介して送信する第1統制局設備10−1と、第1統制局設備10−1とは地理的に離れた場所に設置され、閉鎖指示を通信衛星40を介して送信する第2統制局設備10−2と、第1統制局設備10−1または第2統制局設備10−2から受信した閉鎖指示に基づき、門扉6の開閉制御を行う子局30とを持つことにより、衛星通信におけるシステムの信頼性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
5…遠方監視制御装置,6(6−1〜6−n)…門扉(水門または陸閘),10…統制局設備,10−1…第1統制局設備,10−2…第2統制局設備,20…制御所設備,30…子局,40…通信衛星,60…遠隔機側盤,61…機側操作盤,62…放送制御盤,63…水門ゲート,64…出力装置,101、201、301…アンテナ,102、202、302…ODU,1021、2021、3021…HPC,1022、2022、3022…LNC,103、203、303…IDU,104…回線接続制御装置,105…J−ALERT受信装置,106…中央一斉指令監視装置,107、206…監視操作卓,1071…衛星系遠方監視台,1072…モニタ,108、204…監視端末,109、207、304…融雪装置,110、111、115、210、310…合成分配部,112、211、311…CSC専用変復調部/CSC監視制御部,113…一斉指令変復調部(制御所設備用),114…一斉指令変復調部(子局用),116…一斉指令監視用復調部(第2統制局監視用、制御所用),117…一斉指令監視用復調部(第2統制局監視用、子局用),118、214、314…個別/IPデータ伝送用変復調部,119…TPC部,120…増設用機能部,121、215、315…データ伝送用アダプタ,212、312…一斉受令変復調部(第1統制局設備用),205…衛星通信制御装置,213、313…一斉受令変復調部(第2統制局設備用)

Claims (10)

  1. 防災に関する緊急情報に基づいて、衛星を介して複数の門扉の開閉を制御する門扉制御システムにおいて、
    防災に関する緊急情報を受信すると、門扉の閉鎖を指示する門扉閉鎖制御データを衛星を介して送信する第1の統制局と、
    衛星通信における天候による影響を軽減するために前記第1の統制局とは地理的に離れた場所に設置され、防災に関する緊急情報を受信すると、前記第1の統制局とは独立に、門扉の閉鎖を指示する門扉閉鎖制御データを衛星を介して送信する第2の統制局と、
    前記第1の統制局または前記第2の統制局から受信した前記門扉閉鎖制御データの内、先に受信した前記門扉閉鎖制御データに基づき、門扉の開閉制御を行う複数の子局と、
    を備える門扉制御システム。
  2. 前記第1の統制局または前記第2の統制局から前記子局へ送信される前記門扉閉鎖制御データは、同期語フィールドと、制御用信号フィールドと、IPデータまたは音声データを格納するフィールドとを有し、
    前記第1の統制局及び前記第2の統制局は、前記門扉閉鎖を指示する制御データを、前記フィールドのうち、前記制御用信号フィールドに加えて、IPデータまたは音声データを格納するためのフィールドドも含む伝送帯域を使用して伝送する、請求項1に記載の門扉制御システム。
  3. 前記第1の統制局及び前記第2の統制局は、互いに他方の統制局が送信した送信信号を受信し、お互い他方の統制局の通信に異常が発生していないか否かを監視する、請求項1に記載の門扉制御システム。
  4. 前記第1の統制局及び前記第2の統制局は、自己の統制局から送信して前記衛星を介して受信された信号の受信電界強度を検出し、検出した前記受信電界強度に応じて前記門扉閉鎖制御データの送信時における送信電力を制御する、請求項1に記載の門扉制御システム。
  5. 前記第1の統制局及び前記第2の統制局は、自装置及び子局に関する監視対象が備える機能部毎の状態と、前記機能部の状態の変化の履歴とを、その状態を表す表示態様で表示する、請求項1に記載の門扉制御システム。
  6. 防災に関する緊急情報に基づいて、衛星を介して複数の門扉の開閉を制御する門扉制御システムにおける門扉制御データ送信方法であって、
    第1の統制局が、防災に関する緊急情報を受信すると、門扉の閉鎖を指示する門扉閉鎖制御データを衛星を介して送信し、
    衛星通信における天候による影響を軽減するために前記第1の統制局とは地理的に離れた場所に設置された第2の統制局が、防災に関する緊急情報を受信すると、前記第1の統制局とは独立、門扉の閉鎖を指示する門扉閉鎖制御データを、衛星を介して送信し、
    複数の子局が、前記第1の統制局または前記第2の統制局から受信した前記門扉閉鎖制御データの内、先に受信した前記門扉閉鎖制御データに基づき、門扉の開閉制御を行う衛星通信における門扉制御データ送信方法。
  7. 前記第1の統制局または前記第2の統制局から前記子局へ送信される前記門扉閉鎖制御データは、同期語フィールドと、制御用信号フィールドと、IPデータまたは音声データを格納するフィールドとを有し、
    前記第1の統制局及び前記第2の統制局が、前記門扉閉鎖を指示する制御データを、前記フィールドのうち、前記制御用信号フィールドに加えて、IPデータまたは音声データを格納するためのフィールドも含む伝送帯域を使用して伝送する、請求項6に記載の衛星通信における門扉制御データ送信方法。
  8. 前記第1の統制局及び前記第2の統制局が、互いに他方の統制局が送信した送信信号を受信し、お互い他方の統制局の通信に異常が発生していないか否かを監視する、請求項6に記載の衛星通信における門扉制御データ送信方法。
  9. 前記第1の統制局及び前記第2の統制局が、自己の統制局から送信して前記衛星を介して受信された信号の受信電界強度を検出し、検出した前記受信電界強度に応じて前記門扉閉鎖制御データの送信時における送信電力を制御する、請求項6に記載の衛星通信における門扉制御データ送信方法。
  10. 前記第1の統制局及び前記第2の統制局が、自装置及び子局に関する監視対象が備える機能部毎の状態と、前記機能部の状態の変化の履歴とを、その状態を表す表示態様で表示する、請求項6に記載の衛星通信における門扉制御データ送信方法。
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