JP6479337B2 - 表示装置、表示装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents

表示装置、表示装置の駆動方法及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、画像表示領域が設けられた画像表示部を有する表示装置、表示装置の駆動方法及び電子機器に関する。
近年、携帯電話や電子ペーパーなどのモバイル機器向け等の表示装置の需要が高くなっている。表示装置では、1つの画素が複数の副画素を備え、当該複数の副画素がそれぞれ異なる色の光を出力し、当該副画素の表示のON、OFFを切り換えることで、1つの画素で種々の色を表示させている。このような表示装置には、白色を含む4つの副画素を1つの画素とするものがある(特許文献1及び2参照)。
特許文献1には、第1、第2、第3及び第4副画素から構成された画素が、2次元マトリクス状に配列されて成る画像表示パネルと、入力信号が入力され、出力信号を出力する信号処理部とを備えた表示装置が記載されている。表示装置は、3原色に第4の色を加えることでHSV色空間を3原色の場合よりも拡大することができる。信号処理部は、彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)を記憶しており、入力信号の信号値に基づき彩度S及び明度V(S)を求め、Vmax(S)/V(S)の値の内の少なくとも1つの値に基づいて伸長係数αを求め、第4副画素への出力信号値を、少なくとも第1、第2及び第3副画素への入力信号値に基づき求め、第1、第2及び第3副画素への出力信号値を、入力信号値、伸長係数α、及び、第4出力信号値に基づき算出する。
また、特許文献2には、赤、緑、青のカラーフィルタを有する副画素と、白色の光の透過を制御するための副画素とを有する複数の画素が設けられた表示パネルと、赤、緑、青、及び白の光源を有するバックライト部と、表示パネルを動画モードで表示するか、または静止画モードで表示するかを切り替える画像切替回路と、動画モードでは画像信号に応じてバックライト部の赤、緑、青の輝度の制御をし、静止画モードでは画像信号に応じてバックライト部の白の光源の輝度の制御をする表示制御回路と、を有する表示装置が記載されている。また、特許文献3には、信号処理部において、複数の画素における副画素の入力信号値に基づき、該複数の画素における彩度S及び明度V(S)を求め、明度V(S)と伸長係数αの積から求められた伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を越える画素の全画素に対する割合が所定の値(β)以下となるように伸長係数αを決定する。
特開2010−33009号公報 特開2011−248352号公報 特開2011−154323号公報
特許文献1から特許文献3に示すように複数の副画素のうち、画像信号に基づいて、1つの副画素(基本的には白の副画素)で拡張したHSV色空間に対応させて、画像信号を伸長させることで、光源の光量を低下させて、所望の画像を再現することができる。また、光源の光量を大きくせずに画像を明るくすることができる。
しかしながら、画像信号を伸長すると画質が低下(劣化)する場合がある。これに対して、特許文献3に記載の表示装置を用いて、伸長係数を決定することで、画質の低下を抑制することはできるが、消費電力の低減の効果が少なくなってしまう場合がある。
本技術はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、画質の劣化を抑制しつつ、消費電力を低減することが可能な表示装置、それを備える電子機器及び表示装置の駆動方法を提供することにある。
本発明の表示装置は、第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素を含む画素が2次元マトリクス状に配列された画像表示パネルと、入力信号の入力値を、前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色及び前記第4の色で再現される再現色空間(例えば、HSV色空間)の再現値に変換して生成し、生成した出力信号を前記画像表示パネルに出力する信号処理部と、を備え、前記信号処理部は、前記再現色空間を色相で複数に分割し、分割した複数の空間のうち少なくとも2つの空間に対して、色相及び彩度の値の組み合わせにおいて前記再現色空間の明度の最大値に対して当該最大値を超える幅の割合の上限である限界値として異なる値を設定し、前記入力信号の第1の色(例えば、赤色)、第2の色(例えば、青色)、第3の色(例えば、緑色)の三成分のうち、値が最大の成分の信号値と値が最小の成分の信号値とが異なる値であり、かつ、値が中間の成分の信号値と値が最大の成分の信号値または値が最小の成分の信号値とが同じとなる6つの特定色のうち少なくとも1つの特定色の場合を基準として設定した領域に含まれる色の場合の第1限界値を、他の色の場合の第2限界値よりも高く設定し、前記入力信号の各副画素の信号に対して伸長係数αを乗算した値のうち明度の最大値を超える画素数の全画素数に対する割合が、前記限界値を超えない範囲で、前記入力信号に対する伸長係数αを算出し、少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第1副画素の出力信号を算出して前記第1副画素へ出力し、少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第2副画素の出力信号を算出して前記第2副画素へ出力し、少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第3副画素の出力信号を算出して前記第3副画素へ出力し、前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号及び前記第3副画素の入力信号に基づいて前記第4副画素の出力信号を算出し、前記第4副画素へ出力する。
本発明の電子機器は、上記のいずれかに記載の表示装置と、前記表示装置に前記入力信号を供給する制御装置と、を有する。
本発明は、第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素を含む画素が2次元マトリクス状に配列された画像表示パネルと、入力信号の入力値を、前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色及び前記第4の色で再現される再現色空間(例えば、HSV色空間)の再現値に変換して生成し、生成した出力信号を前記画像表示パネルに出力する信号処理部と、を備える表示装置の駆動方法であって、前記再現色空間を色相で複数に分割し、分割した複数の空間のうち少なくとも2つの空間に対して、色相及び彩度の値の組み合わせにおいて前記再現色空間の明度の最大値に対して当該最大値を超える幅の割合の上限である限界値として異なる値を設定するステップと、前記入力信号の各副画素の信号に対して伸長係数αを乗算した値のうち明度の最大値を超える画素数の全画素数に対する割合が、前記限界値を超えない範囲で、前記入力信号に対する伸長係数αを算出するステップと、少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第1副画素の出力信号を算出して前記第1副画素へ出力し、少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第2副画素の出力信号を算出して前記第2副画素へ出力し、少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第3副画素の出力信号を算出して前記第3副画素へ出力し、前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号及び前記第3副画素の入力信号に基づいて前記第4副画素の出力信号を算出し、前記第4副画素へ出力するステップと、を含み、前記限界値は、前記入力信号の赤色、青色、緑色の三成分のうち、値が最大の成分の信号値と値が最小の成分の信号値とが異なる値であり、かつ、値が中間の成分の信号値と値が最大の成分の信号値または値が最小の成分の信号値とが同じとなる6つの特定色のうち少なくとも1つの色の場合を基準として設定した領域に含まれる色の場合の第1限界値を、他の色の場合の第2限界値よりも高く設定されることを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図2は、図1に示す液晶表示装置における画像表示パネル部の配線図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る液晶表示装置における信号処理部の周辺の機能ブロック図である。 図4は、本実施形態の表示装置で再現可能な再現HSV色空間の概念図である。 図5は、再現HSV色空間の色相と彩度との関係を示す概念図である。 図6は、6つの特定色の色バランスを示す模式図である。 図7は、再現HSV色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。 図8は、再現HSV色空間の彩度と明度との関係を示す概念図である。 図9は、表示装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、表示装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 図11は、入力信号と出力信号との関係を示す概念図である。 図12は、再現色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。 図13は、再現色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。 図14は、再現色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。 図15は、再現色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。 図16は、本発明の実施の形態に係る表示装置を備えた電子機器の一例を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態に係る表示装置を備えた電子機器の一例を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態に係る表示装置を備えた電子機器の一例を示す図である。 図19は、本発明の実施の形態に係る表示装置を備えた電子機器の一例を示す図である。 図20は、本発明の実施の形態に係る表示装置を備えた電子機器の一例を示す図である。 図21は、本発明の実施の形態に係る表示装置を備えた電子機器の一例を示す図である。 図22は、本発明の実施の形態に係る表示装置を備えた電子機器の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。また、本実施の形態においては、表示装置として液晶表示装置を例に説明するが、本発明は、液晶表示装置に限定されず、各種表示装置に適用可能である。
図1は、本実施の形態に係る液晶表示装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。図2は、図1に示す液晶表示装置における画像表示パネル部の配線図である。
本実施形態の表示装置10は、信号処理部20と、画像表示パネル駆動部30と、画像表示パネル40と、面状光源装置制御部50と、面状光源装置60とを有する。表示装置10は、信号処理部20が表示装置10の各部に信号を送り、画像表示パネル駆動部30が信号処理部20からの信号に基づいて画像表示パネル40の駆動を制御し、画像表示パネル40が画像表示パネル駆動部30からの信号に基づいて画像を表示させ、面状光源装置制御部50が、信号処理部20からの信号に基づいて面状光源装置60の駆動を制御し、面状光源装置60が面状光源装置制御部50の信号に基づいて画像表示パネル40を背面から照明することにより、画像を表示する。なお、表示装置10は、特開2011−154323号公報に記載されている画像表示装置組立体と同様の構成であり、特開2011−154323号公報に記載されている各種変形例が適用可能である。
図2に示すように、画像表示パネル40は、画素48が、P×Q個(行方向にP個、列方向にQ個)、2次元のマトリクス状に配列されている。図2に示す例は、XYの2次元座標系に複数の画素48がマトリクス状に配列されている例を示している。この例において、行方向がX軸方向、列方向はY軸方向である。なお、行方向をY軸方向、列方向をX軸方向としてもよい。
画素48は、第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49B又は第4副画素49Wとを有する。第1副画素49Rは、第1原色(例えば、赤色)を表示する。第2副画素49Gは、第2原色(例えば、緑色)を表示する。第3副画素49Bは、第3原色(例えば、青色)を表示する。第4副画素49Wは、第4の色(例えば、白色)を表示する。以下において、第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bと、第4副画素49Wとをそれぞれ区別する必要がない場合、副画素49という。
表示装置10は、より具体的には、透過型のカラー液晶表示装置である。画像表示パネル40は、カラー液晶表示パネルであり、第1副画素49Rと画像観察者との間に第1原色を通過させる第1カラーフィルタが配置され、第2副画素49Gと画像観察者との間に第2原色を通過させる第2カラーフィルタが配置され、第3副画素49Bと画像観察者との間に第3原色を通過させる第3カラーフィルタが配置されている。また、画像表示パネル40は、第4副画素49Wと画像観察者との間にカラーフィルタが配置されていない。第4副画素49Wには、カラーフィルタの代わりに透明な樹脂層が備えられていてもよい。このように画像表示パネル40は、透明な樹脂層を設けることで、第4副画素49Wにカラーフィルタを設けないことによって第4副画素49Wに大きな段差が生じることを抑制することができる。
また、画像表示パネル40は、図2に示す例では、第1副画素49R、第2副画素49G、第3副画素49B及び第4副画素49Wがストライプ配列に類似した配列によって配置されている。なお、1つの画素に含まれる副画素の構成及びその配置は、特に限定されるものではない。例えば、画像表示パネル40は、第1副画素49R、第2副画素49G、第3副画素49B及び第4副画素49Wがダイアゴナル配列(モザイク配列)に類似した配列によって配置されるものとしてもよい。また、例えば、デルタ配列(トライアングル配列)に類似した配列、又は、レクタングル配列に類似した配列等によって配列されるものとしてもよい。一般的には、ストライプ配列に類似した配列は、パーソナルコンピュータ等においてデータ及び文字列を表示するのに好適である。これに対して、モザイク配列に類似した配列は、ビデオカメラレコーダ及びデジタルスチルカメラ等において自然画を表示するのに好適である。
再び図1を参照すると、信号処理部20は、画像表示パネル駆動部30及び面状光源装置制御部50を介して、画像表示パネル40及び面状光源装置60の動作を制御する演算処理回路である。信号処理部20は、画像表示パネル駆動部30及び面状光源装置制御部50と接続されている。
信号処理部20は、外部のアプリケーションプロセッサ(ホストCPU、図示せず)から入力される入力信号を処理して画像処理信号及び面状光源装置制御信号SBLを生成する。信号処理部20は、入力信号の入力値を、第1の色、第2の色、第3の色及び第4の色で再現される再現色空間(例えば、HSV色空間)の再現値(画像処理信号)に変換して生成する。そして、信号処理部20は、生成した画像処理信号を画像表示パネル駆動部30に出力する。また、信号処理部20は、生成した面状光源装置制御信号SBLを面状光源装置制御部50に出力する。本実施形態において、再現色空間はHSV色空間であるが、これに限られずXYZ色空間、YUV空間、その他の座標系でもよい。
図3は、本実施形態に係る信号処理部の構成の概要を示す模式図である。図3に示すように、信号処理部20は、入力部21と、信号生成部23と、出力部25とを有する。
入力部21は、外部のアプリケーションプロセッサから入力信号が入力される。なお、入力信号は、例えば入力信号圧縮部と、RAMと、入力信号展開部とを有し、入力信号のデータを圧縮して一旦RAMに保存し、RAMに保存したデータを読み出してデータを展開してもよい。
信号生成部23は、入力部21に入力された入力信号を読み出して、画像処理信号を生成する。信号生成部23は、α算出部23aと、伸長処理部23bとを有する。ここで、α算出部23aと、伸長処理部23bとは、ハードウェア又はソフトウェアのいずれかによって機能が実現されていればよく、特に限定されるものではない。また、信号生成部23の各構成要素がハードウェアによって構成されるものであっても、それぞれの回路が物理的に独立して区別される必要はなく、物理的に単一の回路によって複数の機能が実現されるものとしてもよい。α算出部23aは、伸長係数αを算出する。また、α算出部23aは、1/αを算出する。伸長係数αの算出処理については、後述する。
伸長処理部23bは、α算出部23aで算出された伸長係数αと入力部21に入力された入力信号とを用いて、入力信号の伸長処理を行う。すなわち、伸長処理部23bは、入力信号の入力値を、再現色空間(例えば、HSV色空間)の再現値(画像処理信号)に変換して、画像表示信号を生成する。伸長処理については、後述する。
出力部25は、信号生成部23が生成した画像処理信号を画像表示パネル駆動部30に出力する。
再び図1及び図3を参照すると、画像表示パネル駆動部30は、信号出力回路31及び走査回路32を有する。画像表示パネル駆動部30は、信号出力回路31によって映像信号を保持し、順次、画像表示パネル40に出力する。より詳しくは、信号出力回路31は、画像処理信号に応じた所定の電位を有する画像出力信号を、画像表示パネル40に出力する。信号出力回路31は、信号線DTLによって画像表示パネル40と電気的に接続されている。走査回路32は、画像表示パネル40における副画素49の動作(光透過率)を制御するためのスイッチング素子(例えば、TFT)のON/OFFを制御する。走査回路32は、配線SCLによって画像表示パネル40と電気的に接続されている。
面状光源装置60は、画像表示パネル40の背面に配置され、画像表示パネル40に向けて光を照射することで、画像表示パネル40を照明する。面状光源装置60は、画像表示パネル部30に向けて光を照射する。面状光源装置60は、例えば、導光板と、この導光板の端面の近傍に配置された光源とを備える。光源として、一方向に沿って所定の間隔で並設された点光源としてのLEDや、冷陰極管を用いることができる。また、面状光源装置60は、導光板の出射面側には、光学シート類を配置し、導光板の出射面の反対側の面には、反射シートを配置してもよい。面状光源装置60は、導光板の側面から光を入射するいわゆるサイドライト型ではなく、導光板の背面に光源を配置してもよい。また、面状光源装置60は、導光板を備えていなくてもよい。面状光源装置60は、画像表示パネル40の全面に光を照射し、画像表示パネル40を明るくする。
面状光源装置制御部50は、面状光源装置60から出力する光の光量等を制御する。具体的には、面状光源装置制御部50は、信号処理部20から出力される面状光源装置制御信号SBLに基づいて、面状光源装置60に供給する電圧等をPWM(Pulse Width Modulation)等で調整することで、画像表示パネル40を照射する光の光量(光の強度)を制御する。
(信号処理部の処理動作)
次に、図4及び図5を用いて、信号処理部20で実行する処理動作について説明する。図4は、本実施形態の表示装置で再現可能な再現HSV色空間概念図である。図5は、再現HSV色空間の色相と彩度との関係を示す概念図である。なお、本実施形態では、色空間をHSV色空間で処理を行う場合で説明するが、HSV色空間以外の色空間でも同様である。
信号処理部20は、表示する画像の情報である入力信号が外部のアプリケーションプロセッサから入力される。入力信号は、各画素に対して、その位置で表示する画像(色)の情報を入力信号として含んでいる。具体的には、第(p、q)番目の画素(但し、1≦p≦I,1≦q≦Q)に対して、信号値がx1−(p、q)の第1副画素49Rの入力信号、信号値がx2−(p、q)の第2副画素49Gの入力信号、及び、信号値がx3−(p、q)の第3副画素49Bの入力信号が含まれる信号が信号処理部20に入力される。
信号処理部20は、入力信号を処理することで、第1副画素49Rの表示階調を決定するための第1副画素用の信号としての第1副画素の出力信号(信号値X1−(p、q))、第2副画素49Gの表示階調を決定するための第2副画素用の信号としての第2副画素の出力信号(信号値X2−(p、q))、第3副画素49Bの表示階調を決定するための第3副画素用の信号としての第3副画素の出力信号(信号値X3−(p、q))、及び、第4副画素49Wの表示階調を決定するための第4副画素用の信号としての第4副画素の出力信号(信号値X4−(p、q))を生成し、画像処理信号として、画像表示パネル駆動部30に出力する。
ここで、表示装置10は、画素48に第4の色(例えば、白色)を出力する第4副画素49Wを備えることで、図4に示すように、再現HSV色空間における明度のダイナミックレンジが広げられている。つまり、図5に示すように、第1副画素、第2副画素及び第3副画素で表示できる円柱形状の色空間の上に、彩度が高くなるほど明度の最大値が低くなる、彩度軸と明度軸とを含む断面における形状が、斜辺が曲線となる略台形形状となる立体が載っている形状となる。信号処理部20は、第4の色(例えば、白色)を加えることで拡大された再現HSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)が、信号処理部20にて求められる。つまり、信号処理部20は、図4に示すHSV色空間の立体形状について、彩度と色相の座標(値)毎に明度の最大値Vmax(S)の値を求める。ここで、入力信号は、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの入力信号で構成されているため、入力信号のHSV色空間は、円柱形状、つまり、再現HSV色空間の円柱形状部分と同じ形状となる。なお、本実施形態では、色空間をHSV色空間とした場合で説明するが。上述したように色空間は、HSV色空間に限定されない。また、信号処理部20は、第4の色(例えば、白色)を加えることで拡大された再現HSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)をテーブルとして記憶させる構成でもよい。
信号処理部20は、伸長処理部23bにより、少なくとも第1副画素の入力信号(信号値x1−(p、q))及び伸長係数αに基づいて、第1副画素の出力信号(信号値X1−(p、q))を算出し、少なくとも第2副画素の入力信号(信号値x2−(p、q))及び伸長係数αに基づいて第2副画素の出力信号(信号値X2−(p、q))を算出し、少なくとも第3副画素の入力信号(信号値x3−(p、q))及び伸長係数αに基づいて第3副画素の出力信号(信号値X3−(p、q))を算出する。
具体的には、第1副画素の入力信号、伸長係数α及び第4副画素の出力信号に基づいて第1副画素の出力信号を算出し、第2副画素の入力信号、伸長係数α及び第4副画素の出力信号に基づいて第2副画素の出力信号を算出し、第3副画素の入力信号、伸長係数α及び第4副画素の出力信号に基づいて第3副画素の出力信号を算出する。
つまり、信号処理部20は、χを表示装置10に依存した定数としたとき、第(p、q)番目の画素(あるいは、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの組)への第1副画素の出力信号値X1−(p、q)、第2副画素の出力信号値X2−(p、q)及び第3副画素の出力信号値X3−(p、q)を、以下の式(1),(2),(3)から求める。
1−(p、q)=α・x1−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(1)
2−(p、q)=α・x2−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(2)
3−(p、q)=α・x3−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(3)
信号処理部20は、第4の色を加えることで拡大されたHSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)を求め、複数の画素48における副画素49の入力信号値に基づき、これらの複数の画素48における彩度S及び明度V(S)を求める。そして、信号処理部20は、α算出部23aにおいて、明度の最大値Vmax(S)及び明度V(S)に基づき伸長係数αを算出する。尚、信号処理部20は、第4の色(例えば、白色)を加えることで拡大された再現HSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)をテーブルとして記憶させる構成でもよい。
ここで、信号処理部20は、第4の色を加えることで拡大されたHVS色空間(再現HSV色空間)における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)を求め、複数の画素における副画素の入力信号値に基づき、これらの複数の画素における彩度S及び明度V(S)を求め、明度V(S)と伸長係数αの積から求められた伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を超える画素の全画素に対する割合が限界値β(Limit値)以下となるように伸長係数αを決定する。ここで、限界値βは、色相及び彩度の値の組み合わせにおいて再現HSV色空間の明度の最大値に対して当該最大値を超える幅の割合の上限の値(割合)となる。
ここで、彩度S及び明度V(S)は、S=(Max−Min)/Max及びV(S)=Maxで表される。彩度Sは0から1までの値をとることができ、明度V(S)は0から(2−1)までの値をとることができ、nは表示階調ビット数である。また、Maxは、画素48への第1副画素49Rの入力信号値、第2副画素49Gの入力信号値及び第3副画素49Bの入力信号値の3つの副画素の入力信号値の最大値である。Minは、画素48への第1副画素49Rの入力信号値、第2副画素49Gの入力信号値及び第3副画素49Bの入力信号値の3つの副画素の入力信号値の最小値である。
信号処理部20は、色相Hを基準として、図4に示す再現色空間(例えば、HSV色空間)を複数の空間(色空間)に分割し、それぞれの領域に対して限界値βを設定している。ここで、色相Hは、図5に示すように0°から360°で表される。本実施形態の色相Hは、0°から360°に向かって、0°に赤(Red)、60°に黄色(Yellow)120°に緑(Green)、180°にシアン(Cyan)、240°に青(Blue)、300°にマゼンダ(Magenta)、360°(0°)に赤となる。本実施形態において、色相の角度が0°、60°、120°、180°、240°、300°となる色を特定色とする。
本実施形態において、信号処理部20は、伸長処理部23bにおいて、第1副画素49Rの入力信号、第2副画素49Gの入力信号、第3副画素49Bの入力信号、伸長係数αに基づいて、第4副画素49Wの出力信号値X4−(p、q)を求める。より詳しくは、信号処理部20は、Min(画素への第1副画素49Rの入力信号値、第2副画素49Gの入力信号値及び第3副画素49Bの入力信号値の3つの副画素の入力信号値の最小値)と、伸長係数αと、第4副画素補正値WGとから、信号値X4−(p、q)を求める。具体的には、信号処理部20は、下記の式(4)に基づいて信号値X4−(p、q)を求める。式(4)では、Min(p、q)と伸長係数αとの積をχで除しているが、これに限定するものではない。χについては後述する。
4−(p、q)=Min(p、q)・(α/χ)・・・(4)
一般に、第(p、q)番目の画素において、第1副画素49Rの入力信号(信号値x1−(p、q))、第2副画素49Gの入力信号(信号値x2−(p、q))及び第3副画素49Bの入力信号(信号値x3−(p、q))に基づき、円柱の色空間における彩度(Saturation)S(p、q)及び明度(Brightness)V(S)(p、q)は、次の式(5)、式(6)から求めることができる。
(p、q)=(Max(p、q)−Min(p、q))/Max(p、q)・・・(5)
V(S)(p、q)=Max(p、q)・・・(6)
ここで、Max(p、q)は、(x1−(p、q)、x2−(p、q)、x3−(p、q))の3個の副画素49の入力信号値の最大値であり、Min(p、q)は、(x1−(p、q)、x2−(p、q)、x3−(p、q))3個の副画素49の入力信号値の最小値である。本実施形態ではn=8とした。すなわち、表示階調ビット数を8ビット(表示階調の値を0から255の256階調)とした。
例えば、白色を表示する第4副画素49Wには、カラーフィルタが配置されていない。第4の色を表示する第4副画素49Wは、同じ光源点灯量で照射された場合、第1の色を表示する第1副画素49R、第2の色を表示する第2副画素49G、第3の色を表示する第3副画素49Bよりも明るい。第1副画素49Rに第1副画素49Rの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力され、第2副画素49Gに第2副画素49Gの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力され、第3副画素49Bに第3副画素49Bの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力されたときの、画素48又は画素48の群が備える第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体の輝度をBN1−3とする。また、画素48又は画素48の群が備える第4副画素49Wに、第4副画素49Wの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力されたときの第4副画素49Wの輝度をBNとしたときを想定する。すなわち、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体によって最大輝度の白色が表示され、この白色の輝度がBN1−3で表される。すると、χを表示装置10に依存した定数としたとき、定数χは、χ=BN/BN1−3で表される。
具体的には、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体に、次の表示階調の値を有する入力信号として、信号値x1−(p、q)=255、信号値x2−(p、q)=255、信号値x3−(p、q)=255が入力されたときにおける白色の輝度BN1−3に対して、第4副画素49Wに表示階調の値255を有する入力信号が入力されたと仮定したときの輝度BNは、例えば、1.5倍である。すなわち、本実施形態にあっては、χ=1.5である。
ところで、信号値X4−(p、q)が、上述した式(4)で与えられる場合、Vmax(S)は、次の式(7)、式(8)で表すことができる。
S≦Sの場合:
Vmax(S)=(χ+1)・(2−1)・・・(7)
<S≦1の場合:
Vmax(S)=(2−1)・(1/S)・・・(8)
ここで、S=1/(χ+1)であり、図4において最大明度から明度が下がり始める彩度Sとされる。
このようにして得られた、第4の色を加えることによって拡大された再現HSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)が、例えば、信号処理部20に一種のルックアップテ−ブルとして記憶されている。あるいは、拡大されたHSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)は、都度、信号処理部20において求められる。
次に、第(p、q)番目の画素48における出力信号である信号値X1−(p、q)、X2−(p、q)、X3−(p、q)、X4−(p、q)の求め方(伸長処理)を説明する。次の処理は、(第1副画素49R+第4副画素49W)によって表示される第1原色の輝度、(第2副画素49G+第4副画素49W)によって表示される第2原色の輝度、(第3副画素49B+第4副画素49W)によって表示される第3原色の輝度の比を保つように行われる。しかも、色調を保持(維持)するように行われる。さらには、階調−輝度特性(ガンマ特性、γ特性)を保持(維持)するように行われる。また、いずれかの画素48又は画素48の群において、入力信号値のすべてが0である場合又は小さい場合、このような画素48又は画素48の群を含めることなく、伸長係数αを求めればよい。
(第1工程)
まず、信号処理部20は、複数の画素48における副画素49の入力信号値に基づき、これらの複数の画素48における彩度S及び明度V(S)を求める。具体的には、第(p、q)番目の画素48への第1副画素49Rの入力信号である信号値x1−(p、q)、第2副画素49Gの入力信号である信号値x2−(p、q)、第3副画素49Bの入力信号である信号値x3−(p、q)に基づき、式(5)及び式(6)からS(p、q)、V(S)(p、q)を求める。信号処理部20は、この処理を、すべての画素48に対して行う。
(第2工程)
次いで、信号処理部20は、複数の画素48において求められたVmax(S)/V(S)に基づき伸長係数α(S)を求める。
α(S)=Vmax(S)/V(S)・・・(9)
そして、複数の画素(本実施形態にあっては全てのP×Q個の画素)において求められた伸長係数α(S)の値を昇順に並べ、P×Q個の伸長係数α(S)の値の内、最小値からβ×P×Q個のところに相当する伸長係数α(S)を伸長係数αとする。こうして、明度V(S)と伸長係数αの積から求められた伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を越える画素の全画素に対する割合が所定の値(β)以下となるように伸長係数αを決定することができる。
本実施形態にあっては、限界値βを例えば、0以上0.2以下(0%以上20%以下)とすることが好ましく、0.0001以上0.20以下(0.01%以上20%以下)とすることがより好ましく、0.003以上0.05以下(0.3%以上5%以下)とすることがさらに好ましい。このβの値は、種々の試験を行い、決定したものである。
Vmax(S)/V(S)の最小値を伸長係数αとした場合、入力信号値に対する出力信号値は(2−1)を越えることがない。しかしながら、伸長係数αをVmax(S)/V(S)の最小値ではなく、上述したように決定すると、伸長係数α(S)が伸長係数α未満である画素に対して伸長係数αが掛けられ、伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を越えることになる。その結果、所謂「階調潰れ」が生じる。しかしながら、βの値を、上述したとおり、例えば0.003乃至0.05とすることで、階調潰れが目立ち、不自然な画像となるといった現象の発生を防止することができた。一方、βの値が0.05を越えると、場合によっては、階調潰れの目立つ、不自然な画像となることが確認された。尚、伸長処理によって出力信号値が限界値である(2−1)を越える場合には、出力信号値を限界値である(2−1)とすればよい。
ところで、通常、伸長係数α(S)の値は、1.0を越え、かつ、1.0近傍に多く集まる。したがって、Vmax(S)/V(S)の最小値を伸長係数αとした場合、出力信号値の伸長度合いが小さく、屡々、表示装置の低消費電力化を達成することが困難となる。然るに、例えば、βの値を0以上0.2以下とすることで、少なくとも一部の空間の伸長係数αの値を大きくすることができ、後述するように、面状光源装置60の輝度を(1/α)倍とすればよいので、表示装置の低消費電力化を達成することが可能となる。
(第3工程)
次に、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X4−(p、q)を、少なくとも、信号値x1−(p、q)、信号値x2−(p、q)及び信号値x3−(p、q)に基づいて求める。本実施形態にあっては、信号処理部20は、信号値X4−(p、q)を、Min(p、q)、伸長係数α及び定数χに基づいて決定する。より具体的には、信号処理部20は、上述したとおり、信号値X4−(p、q)を、上記の式(4)に基づいて求める。信号処理部20は、P×Q個の全画素48において信号値X4−(p、q)を求める。
(第4工程)
その後、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X1−(p、q)を、信号値x1−(p、q)、伸長係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求め、第(p、q)番目の画素48における信号値X(p、q)を、信号値x(p、q)、伸長係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求め、第(p、q)番目の画素48における信号値X3−(p、q)を、信号値x3−(p、q)、伸長係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求める。具体的には、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X1−(p、q)、信号値X2−(p、q)及び信号値X3−(p、q)を、上記の式(1)〜(3)に基づいて求める。
信号処理部20は、式(4)に示したとおり、Min(p、q)の値を伸長係数αによって伸長する。このように、Min(p、q)の値が伸長係数αによって伸長されることで、白色表示副画素(第4副画素49W)の輝度が増加するだけでなく、上記式に示すとおり、赤色表示副画素、緑色表示副画素及び青色表示副画素(それぞれ第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bに対応する)の輝度も増加する。このため、色のくすみが発生するといった問題を回避することができる。すなわち、Min(p、q)の値が伸長されていない場合と比較して、Min(p、q)の値が伸長係数αによって伸長されることで、画像全体として輝度はα倍となる。したがって、例えば、静止画等の画像表示を高輝度で行うことができ、好適である。
このようにして得られた、第4の色を加えることで拡大されたHSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)が、例えば、信号処理部20に一種のルックアップテーブルとして記憶されており、あるいは、都度、信号処理部20において求められる。
また、上述したように、本実施形態の表示装置は、HSV色空間を複数の空間に分割し、分割した空間毎に限界値(Limit値)βを設定することで、画質を維持しつつ、消費電力を低減することができる値を伸長係数とすることができる。
本実施形態の表示装置10は、第(p、q)番目の画素における信号値X1−(p、q)、信号値X2−(p、q)、信号値X3−(p、q)は、α倍、伸長されている。それ故、伸長されていない状態の画像の輝度と同じ画像の輝度とするためには、面状光源装置60の輝度を、伸長係数αに基づき減少させれば良い。具体的には、面状光源装置60の輝度を、(1/α)倍とすれば良い。これによって、面状光源装置60の消費電力の低減を図ることができる。信号処理部20は、この(1/α)を面状光源装置制御信号SBLとして面状光源装置制御部50(図1参照)に出力する。
次に、図6から図8を用いて、限界値βの設定方法について説明する。図6は、6つの特定色の色バランスを示す模式図である。図7は、再現HSV色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。図8は、再現HSV色空間の彩度と明度との関係を示す概念図である。なお、本実施形態では、色空間をHSV色空間で処理を行う場合で説明するが、HSV色空間以外の色空間でも同様である。
色相の角度が0°で赤となる色は、図6の色バランス120a、120b、120cに示すように、赤色、青色、緑色の三成分のうち、緑色の成分と青色の成分の値が同じ値で、緑色の成分と青色の成分の値が赤色の成分の値よりも小さくなる。また、色相の角度が120°で緑色となる色は、図6の色バランス122a、122b、122cに示すように、赤色、青色、緑色の三成分のうち、赤色の成分と青色の成分の値が同じ値で、赤色の成分と青色の成分の値が緑色の成分の値よりも小さくなる。また、色相の角度が240°で青色となる色は、図6の色バランス124a、124b、124cに示すように、赤色、青色、緑色の三成分のうち、赤色の成分と緑色の成分の値が同じ値で、赤色の成分と緑色の成分の値が青色の成分の値よりも小さくなる。また、色相の角度が180°でシアンとなる色は、図6の色バランス126a、126b、126cに示すように、赤色、青色、緑色の三成分のうち、緑色の成分と青色の成分の値が同じ値で、緑色の成分と青色の成分の値が赤色の成分の値よりも大きくなる。また、色相の角度が300°でマゼンダとなる色は、図6の色バランス128a、128b、128cに示すように、赤色、青色、緑色の三成分のうち、赤色の成分と青色の成分の値が同じ値で、赤色の成分と青色の成分の値が緑色の成分の値よりも大きくなる。また、色相の角度が60°でイエローとなる色は、図6の色バランス129a、129b、129cに示すように、赤色、青色、緑色の三成分のうち、赤色の成分と緑色の成分の値が同じ値で、赤色の成分と緑色の成分の値が青色の成分の値よりも大きくなる。
本実施形態は、図7に示すように、色相Hの角度に基づいて、色相Hの領域101を、領域102a、102b、102c、102d、102e、102fとそれ以外の領域104とに分ける。領域102aは、特定色のうち赤色となる色相Hの角度が0°となる線分を中心として所定の角度に含まれる領域である。領域102bは、特定色のうち黄色となる色相Hの角度が60°となる線分を中心として所定の角度に含まれる領域である。領域102cは、特定色のうち緑色となる色相Hの角度が120°となる線分を中心として所定の角度に含まれる領域である。領域102dは、特定色のうちシアンとなる色相Hの角度が180°となる線分を中心として所定の角度に含まれる領域である。領域102eは、特定色のうち青色となる色相Hの角度が240°となる線分を中心として所定の角度に含まれる領域である。領域102fは、特定色のうちマゼンダとなる色相Hの角度が300°となる線分を中心として所定の角度に含まれる領域である。領域102a、102b、102c、102d、102e、102fの角度領域は、中心の線分から3.5°以下、つまり、7°以下とすることが好ましい。
本実施形態では、入力信号の赤色、青色、緑色の三成分のうち、値が最大の成分の信号値と値が最小の成分の信号値とが異なる値であり、かつ、値が中間の成分の信号値と値が最少の成分の信号値とが同じとなる3つの特定色が、各々、赤(R)、緑(G)、青(B)となる。また、入力信号の赤色、青色、緑色の三成分のうち、値が最大の成分の信号値と値が最小の成分の信号値とが異なる値であり、かつ、値が中間の成分の信号値と値が最大の成分の信号値とが同じとなる3つの特定色が、各々シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)となる。これらの6つの特定色を基準とした、領域102a、102b、102c、102d,102e、102fを設定し、それ以外の領域104と分け、限界値を設定している。なお、特定色は、入力信号の赤色、青色、緑色の三成分の最大の信号値をVmax、中間の信号値をVmid、最小の信号値をVminとすると、Vmax=VmidまたはVmin=Vmidであり、Vmax≠Vminとなる。ここで、例えば、領域102aが赤色の場合、領域102bはイエロー、領域102cは緑、領域102dはシアン、領域102eは青、領域102fはマゼンタとなる。
本実施形態は、領域102a、102b、102c、102d、102e、102fに含まれる色に対して再現色空間の明度(V)の第1限界値β1を設定し、領域104に含まれる色に対して第2限界値β2を設定する。第1限界値β1は、第2限界値β2よりも高い値である。
従って、信号処理部20は、図8に示すように、第4の色を加えることで拡大されたHSV色空間における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)を示す最大値線66が設定されている。更に、最大値線66を超える画素数の全画素数に対する割合の上限が第1限界値β1以下になるような第1最大値線68と、明度Vの最大値を示す最大値線66を超える画素数の全画素数に対する割合の上限が第2限界値β2以下になるような第2最大値線69の2つが設定されている。信号処理部20は、処理対象の画素の色相に基づいて、第1限界値β1を適用するか、第2限界値β2を適用するかを切り換える。ここで、図8は、丸印が入力信号の値であり、星印が伸長させた後の値である。図8の例は、第2最大値線69を適用した場合を示している。すなわち、最大値線66を超える画素数の全画素数に対する割合の上限が第2限界値β2以下になるような伸長係数αを設定して拡大された第2最大値線69が選択されている。
このように、信号処理部20は、色相が6つの特定色を基準とした領域である場合、それ以外の領域の場合よりも限界値β1を高くする。これにより、より好適に信号を伸長させることができる。6つの特定色は、図6に示すように、2つの成分の大きさが同じであるため、伸長係数を大きくしても画質劣化が目立ちにくい。信号処理部20は、領域102a、102b、102c、102d、102e、102fを設定し、特定色及び特定色に近い色を他の色よりも高い限界値を設定することで伸長係数を高くすることができる。これにより、画質の劣化を抑制しつつ、伸長係数を大きくできるため、画質を維持しつつ、消費電力を低減することができる。このように、特定色が含まれる画像でも画質を維持しつつ伸長係数を高くできるため、高彩度の画像、例えば原色が多い人工的な画像を表示させる場合も、消費電力を低減することができる。
次に、図9及び図10を用いて、表示装置の制御動作の一例を説明する。図9及び図10は、それぞれ表示装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。表示装置10は、主に信号処理部20によって演算処理を実行することで図9及び図10に示す処理を実現する。
信号処理部20は、再現HSV色空間を複数に分割し(ステップS12)、分割した空間のそれぞれに対して限界値を設定する(ステップS14)。信号処理部20は、記憶されたデータを読み出すことで、再現HSV色空間の分割と限界値の設定を行う。
信号処理部20は、限界値を設定したら、入力信号を取得し(ステップS16)、取得した入力信号と再現HSV色空間(明度の最大値)と限界値とに基づいて伸長係数を決定する(ステップS18)。ここで、信号処理部20は、画素の色が特定色の領域内であるかを判定する(ステップS30)。信号処理部20は、画素の色が特定色の領域に含まれる(ステップS30でYes)と判定した場合、第1限界値β1を採用し(ステップS32)、画素の色が特定色の領域に含まれない(ステップS30でNo)と判定した場合、第2限界値β2を採用する(ステップS34)。信号処理部20は、設定した限界値βに基づいて伸長係数αを決定する。信号処理部20は、各画素に対して伸長係数を算出し、算出した結果に基づいて、伸長した出力信号が再現色空間(明度の最大値)を超える画素数の全体画素数に対する割合が、限界値を超えない伸長係数を求める。
その後、信号処理部20は、入力信号と伸長係数に基づいて各副画素の出力信号を決定し、出力し(ステップS20)、さらに光源の出力を調整する(ステップS22)。つまり、信号処理部20は、伸長した出力信号を画像表示パネル駆動部30に出力し、伸長した結果に対応して算出した光源(面状光源装置60)の出力の条件を光源装置制御信号として、面状光源装置制御部50に出力する。
信号処理部20は、光源の出力を調整したら、画像の表示を終了するかを判定する(ステップS24)。信号処理部20は、画像の表示を終了しない(ステップS24でNo)と判定した場合、ステップS16に進む。これにより、信号処理部20は、画像の表示を終了するまで、入力信号(画像)に応じて、伸長係数を決定し、その伸長係数に基づいて出力信号を生成し、信号の伸長に対応して面状光源装置60の光量を調整する処理を繰り返す。信号処理部20は、画像の表示を終了する(ステップS24でYes)と判定した場合、本処理を終了する。尚、信号処理部20は、領域102a、102b、102c、102d、102e、102fで設定された特定色に対して第1限界値β1を採用しているが、第1限界値β1は各々の色域に応じて異なる複数の値を設定するようにしてもよい。
表示装置10は、以上の処理を行うことで、上述した効果を得ることができる。なお、表示装置10は、第4副画素を備える場合でも、当該第4副画素を使用せずに画像を表示させるモードを備えていてもよい。
ここで、図11は入力信号と出力信号との関係を示す概念図である。表示装置10は、表示装置10で表示可能な色空間130となる。表示装置10は、上記処理を行うことで、入力信号132が入力された場合、その信号が特定色の領域に含まれる色のみで構成されている場合、伸長信号が波形134となる。また、上記処理を行うことで、入力信号132が入力された場合、その信号が特定色の領域に含まれない色のみで構成されている場合、伸長信号が波形136となる。実際の画像の場合は、同じ彩度でも色相によって伸長係数が変わることになる。このように、色相に応じて限界値の設定を異なる値とし、特定色の場合、伸長係数が大きくなり、信号の出力が大きくなる設定とすることで、画質の劣化が目立ちにくい特定色の近傍の領域の色の伸長係数を高くすることができる。これにより、面状光源装置の出力をより低減することができ、消費電力を低減することができる。
ここで、特定色を基準とした領域の設定は、上述したように特定色の線を基準とした角度範囲に限定されない。図12は、再現HSV色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。なお、本実施形態では、色空間をHSV色空間で処理を行う場合で説明するが、HSV色空間以外の色空間でも同様である。図12に示す色相Hの領域141は、領域142a、142b、142c、142d、142e、142fと、それ以外の領域144、146と、に分けられている。領域142aは、特定色のうち赤色となる色相Hの角度が0°となる線分を中心として所定の角度に含まれ、かつ、彩度が閾値以上となる領域である。領域142bは、特定色のうち黄色となる色相Hの角度が60°となる線分を中心として所定の角度に含まれ、かつ、彩度が閾値以上となる領域である。領域142cは、特定色のうち緑色となる色相Hの角度が120°となる線分を中心として所定の角度に含まれ、かつ、彩度が閾値以上となる領域である。領域142dは、特定色のうちシアンとなる色相Hの角度が180°となる線分を中心として所定の角度に含まれ、かつ、彩度が閾値以上となる領域である。領域142eは、特定色のうち青色となる色相Hの角度が240°となる線分を中心として所定の角度に含まれ、かつ、彩度が閾値以上となる領域である。領域142fは、特定色のうちマゼンダとなる色相Hの角度が300°となる線分を中心として所定の角度に含まれ、かつ、彩度が閾値以上となる領域である。領域144は、彩度が閾値以上で、かつ、特定色の領域に含まれない領域である。領域146は、彩度が閾値未満となる領域である。
このように、第1限界値β1を設定する領域142a、142b、142c、142d、142e、142fを、特定色の近傍でかつ彩度が閾値以上の色のみとしてもよい。これにより伸長係数を高くすることが難しい領域の伸長係数を高くすることができる。また、領域141のように分割する場合は、領域142a、142b、142c、142d、142e、142fと、領域144と、領域146とで別々の限界値を設定してもよい。この時、領域144と領域146の限界値の関係は任意の関係とすることができる。また、第1限界値β1は各々の色域に応じて異なる複数の値を設定するようにしてもよい。なお、領域142a、142b、142c、142d、142e、142fの第1限界値β1は、領域144の第2限界値β2よりも高くする。
図13は、再現HSV色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。なお、本実施形態では、色空間をHSV色空間で処理を行う場合で説明するが、HSV色空間以外の色空間でも同様である。図13に示す色相Hの領域151は、領域152a、152b、152c、152d、152e、152fとそれ以外の領域154とに分けられている。なお、図13の領域152a、152b、152c、152d、152e、152fは、後述する好適な角度範囲よりも広く示している。図13に示す領域151は、領域152a、152b、152c、152d、152e、152fの中心の線分を基準とした角度範囲が異なるのみで他の関係は、領域101と同様である。領域の角度は、緑の領域152cが最も大きく、青の領域152e、マゼンダの領域152f、赤の領域152a、シアンの領域152d、イエローの領域152bの順で小さくなる。ここで、特定色のうち赤色となる色相Hの角度が0°となる線分を中心した領域152aの角度領域は、中心の線分から2.0°以下、つまり、4°以下とすることが好ましい。特定色のうち黄色となる色相Hの角度が60°となる線分を中心した領域152bの角度領域は、中心の線分から1.0°以下、つまり、2°以下とすることが好ましい。特定色のうち緑色となる色相Hの角度が120°となる線分を中心した領域152cの角度領域は、中心の線分から3.5°以下、つまり、7°以下とすることが好ましい。特定色のうちシアンとなる色相Hの角度が180°となる線分を中心した領域152dの角度領域は、中心の線分から1.5°以下、つまり、3°以下とすることが好ましい。特定色のうち青色となる色相Hの角度が240°となる線分を中心した領域152eの角度領域は、中心の線分から3.0°以下、つまり、6°以下とすることが好ましい。特定色のうちマゼンダとなる色相Hの角度が300°となる線分を中心した領域152fの角度領域は、中心の線分から2.5°以下、つまり、5°以下とすることが好ましい。
図13に示すように、特定色に応じて、範囲の大きさを異なる領域とし、各特定色の領域が少なくとも1つ異なる大きさの領域を有することで、各特定色の色変化の目立ちやすさに応じて領域を設定することができ、より画質の劣化を抑制することができる。
図14は、再現HSV色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。なお、本実施形態では、色空間をHSV色空間で処理を行う場合で説明するが、HSV色空間以外の色空間でも同様である。図14に示す色相Hの領域161は、領域162a、162b、162c、162d、162e、162fとそれ以外の領域164とに分けられている。図14に示す領域161は、領域162a、162b、162c、162d、162e、162fの中心の線分を基準とした角度範囲が彩度によって変化する以外は、領域101と同様である。領域162a、162b、162c、162d、162e、162fは、彩度が低くなるほど領域に対する角度が大きくなる。具体的には、領域162a、162b、162c、162d、162e、162fは、範囲の回転方向の端部となる線分が、範囲の中心と平行な線となる。このように、領域162a、162b、162c、162d、162e、162fを彩度が低くなるほど大きくすることで、伸長係数をより高くできる。また、彩度が低い領域は、色変化が目立ちにくいので伸長係数を高くしても画質の劣化を抑制できる。
図15は、再現HSV色空間の色相と彩度と限界値の領域との関係を示す概念図である。なお、本実施形態では、色空間をHSV色空間で処理を行う場合で説明するが、HSV色空間以外の色空間でも同様である。図15に示す色相Hの領域171は、領域172a、172b、172c、172d、172e、172fとそれ以外の領域174とに分けられている。図15に示す領域171は、領域172a、172b、172c、172d、172e、172fの中心の線分を基準とした角度範囲が彩度によって変化する以外は、領域101と同様である。領域172a、172b、172c、172d、172e、172fは、彩度が低くなるほど領域に対する角度が大きくなる。具体的には、領域172a、172b、172c、172d、172e、172fは、範囲の回転方向の端部となる線分が、彩度が低くなるにしたがって範囲の中心との距離が広くなる線となる。このように、領域172a、172b、172c、172d、172e、172fを彩度が低くなるほどさらに大きくすることでも、伸長係数をより高くできる。また、彩度が低い領域は、色変化が目立ちにくいので伸長係数を高くしても画質の劣化を抑制できる。
また、上記実施形態では、6つの特定色の全てに対して領域を設定し、6つの特定色のそれぞれの領域の限界値を他の領域の限界値よりも高い値としたがこれに限定されない。表示装置10は、6つの特定色のうち、少なくとも1色の特定色を基準とした領域の限界値を他の領域の限界値よりも高い値とすればよい。このように、少なくとも1色の特定色で限界値を高くすることで、その特定色の範囲での伸長係数を高くすることができ面状光源装置の出力の低減量を大きくしやすくできる。また、上記実施形態では、色のバランスを信号値としたが、輝度を用いてもよい。なお、色のバランスの信号値は、図6に示す関係の場合にいわゆる6つの特定色となるように値が設定されている値である。
次に、図16から図22を参照して、上記実施の形態に係る表示装置10及び当該表示装置10を制御する制御装置を備えた電子機器について説明する。図16から図22は、上記実施の形態に係る表示装置10を備えた電子機器の一例を示す図である。表示装置10は、テレビジョン装置、ディジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機等の携帯端末装置又はビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、表示装置10は、外部から入力された映像信号又は内部で生成した映像信号を、画像又は映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
(適用例1)
図16に示す電子機器は、表示装置10が適用されるテレビジョン装置である。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル511及びフィルターガラス512を含む映像表示画面部510を有しており、この映像表示画面部510に、表示装置10が適用される。このテレビジョン装置の画面は、画像を表示する機能の他に、タッチ動作を検出する機能を有している。
(適用例2)
図17に示す電子機器は、表示装置10が適用されるディジタルカメラである。このディジタルカメラは、例えば、表示部522、メニュースイッチ523及びシャッターボタン524を有しており、その表示部522には、表示装置10が適用されている。したがって、このディジタルカメラの表示部522は、画像を表示する機能の他に、タッチ動作を検出する機能を有している。
(適用例3)
図18に示す電子機器は、表示装置10が適用されるビデオカメラの外観を表すものである。このビデオカメラは、例えば、本体部531、この本体部531の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ532、撮影時のスタート/ストップスイッチ533及び表示部534を有している。そして、表示部534には、表示装置10が適用されている。したがって、このビデオカメラの表示部534は、画像を表示する機能の他に、タッチ動作を検出する機能を有している。
(適用例4)
図19に示す電子機器は、表示装置10が適用されるノート型パーソナルコンピュータである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体541、文字等の入力操作のためのキーボード542及び画像を表示する表示部543を有している。表示部543は、表示装置10が適用されている。このため、このノート型パーソナルコンピュータの表示部543は、画像を表示する機能の他に、タッチ動作を検出する機能を有している。
(適用例5)
図20に示す電子機器は、表示装置10が適用される携帯電話機である。この携帯電話機は、例えば、上側筐体551と下側筐体552とを連結部(ヒンジ部)で連結したものであり、ディスプレイ554を有している。そのディスプレイ554は、表示装置10が取り付けられている。このため、この携帯電話機のディスプレイ554は、画像を表示する機能の他に、タッチ動作を検出する機能を有している。
(適用例6)
図21に示す電子機器は、表示装置10等が適用される、いわゆるスマートフォンと呼ばれる携帯電話機である。この携帯電話機は、例えば略長方形の薄板状の筐体561の表面部にタッチパネル562を有している。このタッチパネル562は、表示装置10等を備えている。
(適用例7)
図22に示す電子機器は、車両に搭載されるメータユニットである。図22に示すメータユニット(電子機器)570は、燃料計、水温計、スピードメータ、タコメータ等、複数の液晶表示装置571を備えている。そして、複数の液晶表示装置571は、ともに、一枚の外装パネル572に覆われている。
図22に示す液晶表示装置571それぞれは、液晶表示手段としての液晶パネル573及びアナログ表示手段としてのムーブメント機構を互いに組み合わせた構成となっている。当該ムーブメント機構は、駆動手段としてのモータと、モータにより回転される指針574とを有している。そして、図22に示すように、液晶表示装置571では、液晶パネル573の表示面に目盛表示、警告表示等を表示することができるとともに、ムーブメント機構の指針574が液晶パネル573の表示面側において回転することが可能となっている。本実施の形態に係る表示装置10は液晶表示装置571に適用される。
なお、図22では、一枚の外装パネル572に複数の液晶表示装置571を設けた構成としたが、これに限定されない。外装パネルによって囲まれた領域に1つの液晶表示装置を設け、当該液晶表示装置に燃料計、水温計、スピードメータ、タコメータ等を表示させてもよい。
10 表示装置
20 信号処理部
21 入力部
23 信号生成部
23a α算出部
23b 伸長処理部
25 出力部
30 画像表示パネル駆動部
31 信号出力回路
32 走査回路
40 画像表示パネル
48 画素
49R 第1副画素
49G 第2副画素
49B 第3副画素
49W 第4副画素
50 光源装置制御部
60 面状光源装置

Claims (9)

  1. 第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素を含む画素が2次元マトリクス状に配列された画像表示パネルと、
    入力信号の入力色空間の入力値を、前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色及び前記第4の色で再現される再現色空間の再現値に変換して生成し、生成した出力信号を前記画像表示パネルに出力する信号処理部と、を備え、
    前記再現色空間は、色相を表現するための角度が0°から360°まで設定され、0°から360°まで角度が変化する毎に色相が変化するものであり、
    前記信号処理部は、
    前記再現色空間を色相の角度の数値範囲毎に複数の分割空間に分割し、複数の前記分割空間のうち少なくとも2つの前記分割空間に対して、色相及び彩度の値の組み合わせにおいて前記再現色空間の明度の最大値に対して当該最大値を超える画素数の全画素数に対する割合の上限である限界値として異なる値を設定し、
    前記入力信号の前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色の三成分のうち、値が最大の成分の第1信号値と値が最小の第2信号値の成分とが異なる値であり、かつ、前記第1信号値および前記第2信号値以外の信号値である第3信号値が前記第1信号値又は前記第3信号値と同じ値となる6つの特定色のうち少なくとも1つの特定色の色相の角度が含まれる前記分割空間に含まれる色の場合の第1限界値を、前記6つの特定色の色相の角度が含まれず前記6つの特定色以外の色の色相の角度が含まれる前記分割空間に含まれる色の場合の第2限界値よりも高く設定し、
    前記明度の最大値を超える画素数の全画素数に対する割合が、前記限界値を超えない範囲で、前記入力信号に対する伸長係数αを算出し、
    少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第1副画素の出力信号を算出して前記第1副画素へ出力し、
    少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第2副画素の出力信号を算出して前記第2副画素へ出力し、
    少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第3副画素の出力信号を算出して前記第3副画素へ出力し、
    前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号及び前記第3副画素の入力信号に基づいて前記第4副画素の出力信号を算出し、前記第4副画素へ出力し、
    前記信号処理部は、前記6つの特定色の全ての場合に前記1限界値を適用することを特徴とする表示装置。
  2. 前記6つの特定色の色相の角度が含まれる分割空間の前記色相の角度の数値範囲は、HSV色空間の色相において、前記6つの特定色の色相の角度より3.5°大きい角度と、前記6つの特定色の色相の角度より3.5°小さい角度との間であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記分割空間は、前記6つの特定色の前記分割空間の少なくとも1つと大きさが異なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記分割空間は、彩度に応じて前記角度の数値範囲が変化することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示装置。
  5. 前記分割空間は、彩度が高くなるにしたがって前記角度の数値範囲が大きくなることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記分割空間は、明度に応じて前記角度の数値範囲が変化することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記信号処理部は、前記6つの特定色の場合のみ前記1限界値を適用することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の表示装置と、
    前記表示装置に前記入力信号を供給する制御装置と、を有する電子機器。
  9. 第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素を含む画素が2次元マトリクス状に配列された画像表示パネルと、入力信号の入力色空間の入力値を、前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色及び前記第4の色で再現される再現色空間の再現値に変換して生成し、生成した出力信号を前記画像表示パネルに出力する信号処理部と、を備える表示装置の駆動方法であって、
    前記再現色空間は、色相を表現するための角度が0°から360°まで設定され、0°から360°まで角度が変化する毎に色相が変化するものであり、
    前記再現色空間を色相の角度の数値範囲毎に複数の分割空間に分割し、複数の前記分割空間のうち少なくとも2つの前記分割空間に対して、色相及び彩度の値の組み合わせにおいて前記再現色空間の明度の最大値に対して当該最大値を超える画素数の全画素数に対する割合の上限である限界値として異なる値を設定ステップと、
    前記明度の最大値を超える画素数の全画素数に対する割合が、前記限界値を超えない範囲で、前記入力信号に対する伸長係数αを算出するステップと、
    少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第1副画素の出力信号を算出して前記第1副画素へ出力し、
    少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第2副画素の出力信号を算出して前記第2副画素へ出力し、
    少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数αに基づいて前記第3副画素の出力信号を算出して前記第3副画素へ出力し、
    前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号及び前記第3副画素の入力信号に基づいて前記第4副画素の出力信号を算出し、前記第4副画素へ出力するステップと、を含み、
    前記限界値は、前記入力信号の前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色の三成分のうち、値が最大の成分の第1信号値と値が最小の第2信号値の成分とが異なる値であり、かつ、前記第1信号値および前記第2信号値以外の信号値である第3信号値が前記第1信号値又は前記第3信号値と同じ値となる6つの特定色のうち少なくとも1つの特定色の色相の角度が含まれる前記分割空間に含まれる色の場合の第1限界値を、前記6つの特定色の色相の角度が含まれず前記6つの特定色以外の色の色相の角度が含まれる前記分割空間に含まれる色の場合の第2限界値よりも高く設定され、
    前記設定ステップにおいて、前記6つの特定色の全ての場合に前記1限界値を適用することを特徴とする表示装置の駆動方法。
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