JP2015219362A - 表示装置、表示装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents

表示装置、表示装置の駆動方法及び電子機器 Download PDF

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亮 境川
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正章 加邉
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Abstract

【課題】伸長係数の算出のためのデータ解析にあたり、解析用の回路規模が大きくなることを抑制し、又は、解析の時間を低減する。
【解決手段】表示装置10は、画像表示パネル40と、入力信号の入力値を再現色空間の再現値に変換して生成し、生成した出力信号を画像表示パネル40に出力する信号処理部20と、を有し、信号処理部20は、1フレーム中の入力信号のうち、特定の入力信号に基づき画像表示パネル40の全画素に関する伸長係数を決定し、第1副画素の出力信号、第2副画素の出力信号、第3副画素の出力信号及び第4副画素の出力信号を出力し、前記入力信号は、表示パネルの表示面に対応する座標情報を有し、前記特定の入力信号は、前記特定の入力信号の座標と他の前記特定の入力信号の座標との間に、前記特定の入力信号以外の入力信号の座標を有するように選択される。
【選択図】図1

Description

本開示は、表示装置、その駆動方法及びその表示装置を備えた電子機器に関する。
近年、携帯電話及び電子ペーパー等のモバイル機器向け等の表示装置の需要が高くなっている。表示装置では、1つの画素が複数の副画素を備え、当該複数の副画素がそれぞれ異なる色の光を出力し、当該副画素の表示のON、OFFを切り換えることで、1つの画素で種々の色を表示させている。このような表示装置は、解像度及び輝度といった表示特性も年々向上してきている。しかし、解像度が高くなるにしたがって開口率が低下してくるため、高輝度を達成しようとした場合、バックライトの輝度を高くする必要があり、バックライトの消費電力が増大するという問題がある。これを改善するため、従来の第1から第3の副画素である赤、緑、青の副画素に第4の副画素である白画素を加える技術がある(例えば、特許文献1)。この技術は、白画素が輝度を向上させる分、バックライトの電流値を下げ、消費電力を低減する。
特開2011−154323号公報
ここで、特許文献1に記載されているように、第4の副画素を加える技術においては、入力画像の全画素の入力信号に基づいて、出力信号に対する伸長係数を算出している。しかし、例えば画像の解像度が高い表示装置において伸長係数を算出する場合、全画素の入力信号を解析すると、解析データが多くなり、解析用の回路規模を大きくしたり、解析に時間を要したりする可能性が生じる。
本発明は、伸長係数の算出のためのデータ解析にあたり、解析用の回路規模が大きくなることを抑制し、又は、解析の時間を低減することを目的とする。
本態様の表示装置は、第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素を含む画素が2次元マトリクス状に配列する画像表示パネルと、入力信号の入力値を、前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色及び前記第4の色で再現される色空間の再現値に変換して生成し、生成した出力信号を前記画像表示パネルに出力する信号処理部と、を有し、前記信号処理部は、1フレーム中の前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の入力信号のうち、前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の特定の入力信号に基づき前記画像表示パネルの全画素に関する伸長係数を決定し、前記第1副画素の出力信号を、少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求めて前記第1副画素に出力し、前記第2副画素の出力信号を、少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求めて前記第2副画素に出力し、前記第3副画素の出力信号を、少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求めて前記第3副画素に出力し、前記第4副画素の出力信号を、前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号、前記第3副画素の入力信号、及び前記伸長係数に基づいて求めて前記第4副画素に出力し、前記入力信号は、表示パネルの表示面に対応する座標情報を有し、前記特定の入力信号は、前記特定の入力信号の座標と他の前記特定の入力信号の座標との間に、前記特定の入力信号以外の入力信号の座標を有するように選択される。
本態様の電子機器は、上述した本態様の表示装置と、前記表示装置に前記入力信号を供給する制御装置とを有する。
本態様の表示装置の駆動方法は、第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素を含む画素を複数有する画像表示パネルを有する表示装置の駆動方法であって、前記第1副画素、前記第2副画素、前記第3副画素及び前記第4副画素それぞれの出力信号を求めるステップと、前記出力信号に基づいて、前記第1副画素、前記第2副画素、前記第3副画素及び前記第4副画素の動作を制御するステップと、を含み、前記出力信号を求めるステップにおいては、1フレーム中の前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の入力信号のうち、前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の特定の入力信号に基づき前記画像表示パネルの全画素に関する伸長係数を決定し、前記第1副画素の出力信号を、少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求め、前記第2副画素の出力信号を、少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求め、前記第3副画素の出力信号を、少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求め、前記第4副画素の出力信号を、前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号、前記第3副画素の入力信号、及び前記伸長係数に基づいて求め、前記入力信号は、表示パネルの表示面に対応する座標情報を有し、前記特定の入力信号を、前記特定の入力信号の座標と他の前記特定の入力信号の座標との間に、前記特定の入力信号以外の入力信号の座標を有するように選択する。
図1は、実施形態1に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施形態1に係る画像表示パネル及び画像表示パネル駆動部の概念図である。 図3は、実施形態1に係る信号処理部の構成の概要を示す模式図である。 図4は、実施形態1の表示装置で再現可能な再現色空間の概念図である。 図5は、再現色空間の色相と彩度との関係を示す概念図である。 図6は、特定入力画素の配置を示す模式図である。 図7は、信号処理部が選択した特定の入力画素を示す模式図である。 図8は、信号処理部が選択した特定の入力画素を示す模式図である。 図9は、信号処理部の動作を示すフローチャートである。 図10は、伸長した出力信号の明度の値が再現色空間における明度の最大値を超える画素の、全画素に対する割合を算出した結果を、間引き量毎に示したグラフである。 図11は、カラーバーを示す図である。 図12は、変形例に係る画像処理部が選択した特定の入力画素を示す模式図である。 図13は、実施形態2に係る画像解析部と信号処理部との構成を示す模式図である。 図14は、実施形態2に係る画像解析部により抽出された入力画像の領域の一例を示す模式図である。 図15は、実施形態3に係る信号処理部の構成を示す模式図である。 図16は、特定の入力画素の他の例を示す模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(表示装置の構成)
図1は、実施形態1に係る表示装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、実施形態1に係る画像表示パネル及び画像表示パネル駆動部の概念図である。図1に示すように、実施形態1の表示装置10は、信号処理部20と、画像表示パネル駆動部30と、画像表示パネル40と、光源装置制御部50と、光源装置60とを有する。表示装置10は、信号処理部20が表示装置10の各部に信号を送り、画像表示パネル駆動部30が信号処理部20からの信号に基づいて画像表示パネル40の駆動を制御し、画像表示パネル40が画像表示パネル駆動部30からの信号に基づいて画像を表示させ、光源装置制御部50が、信号処理部20からの信号に基づいて光源装置60の駆動を制御し、光源装置60が光源装置制御部50の信号に基づいて画像表示パネル40を背面から照明することにより、画像を表示する。
図1、図2に示すように、画像表示パネル40は、画素48が、P×Q個(行方向にP個、列方向にQ個)、2次元のマトリクス状に配列されている。図2、図3に示す例は、XYの2次元座標系に複数の画素48がマトリクス状に配列されている例を示している。この例において、第1の方向としての行方向がX軸方向、第2の方向としての列方向はY軸方向である。なお、行方向をY軸方向、列方向をX軸方向としてもよい。
画素48は、第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49B又は第4副画素49Wとを有する。第1副画素49Rは、第1原色(例えば、赤色)を表示する。第2副画素49Gは、第2原色(例えば、緑色)を表示する。第3副画素49Bは、第3原色(例えば、青色)を表示する。第4副画素49Wは、第4の色(実施形態1では白色)を表示する。このように、画像表示パネル40に行列状に配列された画素48は、第1の色を表示する第1副画素49R、第2の色を表示する第2副画素49G、第3の色を表示する第3副画素49B及び第4の色を表示する第4副画素49Wを含む。第1の色、第2の色、第3の色及び第4の色は、第1原色、第2原色、第3原色及び白色に限られず、補色など色が異なっていればよい。第4の色を表示する第4副画素49Wは、同じ光源点灯量で照射された場合、第1の色を表示する第1副画素49R、第2の色を表示する第2副画素49G、第3の色を表示する第3副画素49Bよりも明るいことが好ましい。以下において、第1副画素49Rと、第2副画素49Gと、第3副画素49Bと、第4副画素49Wとをそれぞれ区別する必要がない場合、副画素49という。
表示装置10は、より具体的には、透過型のカラー液晶表示装置である。画像表示パネル40は、カラー液晶表示パネルであり、第1副画素49Rと画像観察者との間に第1原色を通過させる第1カラーフィルタが配置され、第2副画素49Gと画像観察者との間に第2原色を通過させる第2カラーフィルタが配置され、第3副画素49Bと画像観察者との間に第3原色を通過させる第3カラーフィルタが配置されている。また、画像表示パネル40は、第4副画素49Wと画像観察者との間にカラーフィルタが配置されていない。第4副画素49Wには、カラーフィルタの代わりに透明な樹脂層が備えられていてもよい。このように画像表示パネル40は、透明な樹脂層を設けることで、第4副画素49Wにカラーフィルタを設けないことによって第4副画素49Wに大きな段差が生じることを抑制することができる。また、画素配列は、第1から第4副画素が規則正しく並んでいるが、このような配列に限らず、X軸方向又はY軸方向で第1から第4副画素の配列順が異なってもよいし、一部間引かれたような配列となってもよい。なお、表示装置10は、有機発光ダイオード(OLED)のような自発光体を点灯する自発光型の画像表示パネルを有していてもよい。また、表示装置10は、透過型ではなく、バックライトを有さない反射型のカラー液晶表示装置であってもよい。この場合、光源装置制御部50及び光源装置60は不要である。そして、この場合において、表示装置10は、第4副画素49Wを有することにより、画像の輝度を上昇させることができる。
図1に示すように、信号処理部20は、画像表示パネル駆動部30及び光源装置制御部50を介して、画像表示パネル40及び光源装置60の動作を制御する演算処理回路である。信号処理部20は、画像表示パネル駆動部30及び光源装置制御部50と接続されている。
信号処理部20は、外部のアプリケーションプロセッサ(ホストCPU、図示せず)から入力される入力信号を処理して出力信号及び光源装置制御信号SBLを生成する。ここで、入力信号は、自身の有する情報により入力画像115を表現することができる。より詳しくは、入力画像115とは、入力信号に対して信号処理部20による処理を行わずに、入力信号の有する情報のみから画像を表現した場合の画像である。一方、表示装置10により表示される画像は、信号処理部20によって入力信号を処理して出力信号を生成し、その出力信号から表現される画像である。信号処理部20による入力信号の処理については後述する。
入力信号は、自身の有する色情報を入力画像115中で表示させる位置を示す座標情報を有する。言い換えれば、入力信号の座標情報とは、入力画像115中の画素である入力画素110の入力画像115中での位置を示す座標の情報である。すなわち、入力信号の座標情報に基づく座標の数及び配置は、それぞれ入力画素110の数及び配置に一致しており、入力信号の座標情報と入力画素110の配置とは、1対1で対応する。ここで、入力画素110(入力信号の座標)の配置は、画像表示パネル40の表示面(画像が表示される面)と対応している。言い換えれば、入力画素110(入力信号の座標)の入力画像115内での配置は、画素48の画像表示パネル40の表示面内での配置と対応している。より詳しくは、実施形態1においては、入力画素110(入力信号の座標)の数及び配置は、画像表示パネル40中の画素48の数及び配置と一致する。すなわち、入力画素110と画像表示パネル40中の画素48とは、1対1で対応する。従って、入力信号は、画像表示パネル40中の画素48のそれぞれに対応した信号として、信号処理部20に入力される。例えば、入力信号の1つは、全ての画素48中における第(p、q)番目の画素(但し、1≦p≦I,1≦q≦Q)の配置に対応する座標情報を有し、当該入力信号は、第(p、q)番目の画素に対応する入力信号として、信号処理部20に入力される。
なお、入力画素110(入力信号の座標)の数及び配置と画素48の数及び配置とが一致しなくても、入力画素110(入力信号の座標)の入力画像115内での配置と画素48の画像表示パネル40の表示面内での配置とが対応していればよい。この場合においても、入力画素110(入力信号の座標)の配置と画素48の配置とが対応しているため、信号処理部20は、解像度を変換する処理を行うことにより、1フレーム中の入力信号を画像表示パネル40中の画素48に対応する信号として、信号処理部20に出力することができる。
信号処理部20は、入力信号の入力値を、第1の色、第2の色、第3の色及び第4の色で再現される再現色空間(実施形態1ではHSV色空間)の再現値(出力信号)に変換して生成する。そして、信号処理部20は、生成した出力信号を画像表示パネル駆動部30に出力する。また、信号処理部20は、光源装置制御信号SBLを光源装置制御部50に出力する。実施形態1において、再現色空間はHSV色空間であるが、これに限られずXYZ色空間、YUV空間その他の座標系でもよい。
図3は、実施形態1に係る信号処理部の構成の概要を示す模式図である。図3に示すように、信号処理部20は、γ変換部72と、データ間引き部74と、α算出部76と、伸長処理部78と、逆γ変換部80とを有する。
γ変換部72は、画像表示パネル40の全画素に対する入力信号(1フレーム分の入力信号)をガンマ変換する。γ変換部72は、入力信号の信号値をガンマ変換(γ変換)することにより、信号処理部20が適切に信号処理を行うようにする。
データ間引き部74は、γ変換部72と接続されている。データ間引き部74は、ガンマ変換された画像表示パネル40の全ての画素48の入力信号(1フレーム分の入力信号)の信号値を受信する。データ間引き部74は、1フレーム中の入力信号のうち、特定の入力信号を選択して抽出する。言い換えれば、データ間引き部74は、1フレーム中の入力信号の一部を間引き、間引いた入力信号を除く入力信号を特定の入力信号として選択する。より詳しくは、データ間引き部74は、1フレーム中の入力信号から、特定の入力信号の座標と他の特定の入力信号の座標との間に、特定の入力信号以外の入力信号(間引いた入力信号)の座標を有するように、特定の入力信号を選択する。データ間引き部74によるデータの間引き方については後述する。
α算出部76は、データ間引き部74と接続されている。α算出部76は、データ間引き部74が選択した特定の入力信号の信号値から、画像表示パネル40の全画素に対する伸長係数αを算出する。また、α算出部76は、1/αを算出する。α算出部76は、算出した1/αに基づき、光源装置制御信号SBLを生成する。伸長係数αの算出処理については後述する。
伸長処理部78は、γ変換部72及びα算出部76に接続されている。伸長処理部78は、γ変換部72でガンマ変換された画像表示パネル40の入力信号の信号値と、α算出部76で算出された伸長係数とを用いて、入力信号の伸長処理を行い、出力信号を生成する。伸長処理については後述する。
逆γ変換部80は、伸長処理部78と接続されている。逆γ変換部80は、伸長処理部78により生成された出力信号を逆ガンマ変換する。なお、このように、実施形態1において、信号処理部20は、ガンマ変換及び逆ガンマ変換処理を行っているが、これらの変換は行わなくてもよい。この場合、例えば、データ間引き部74及び伸長処理部78は、直接入力信号が入力され、伸長処理部78は、直接出力信号を出力する。
図1及び図2に示すように、画像表示パネル駆動部30は、信号出力回路31及び走査回路32を有する。画像表示パネル駆動部30は、信号出力回路31によって映像信号を保持し、順次、画像表示パネル40に出力する。より詳しくは、信号出力回路31は、信号処理部20からの出力信号に応じた所定の電位を有する画像出力信号を、画像表示パネル40に出力する。信号出力回路31は、信号線DTLによって画像表示パネル40と電気的に接続されている。走査回路32は、画像表示パネル40における副画素49の動作(光透過率)を制御するためのスイッチング素子(例えば、TFT)のON/OFFを制御する。走査回路32は、配線SCLによって画像表示パネル40と電気的に接続されている。
光源装置60は、画像表示パネル40の背面に配置され、画像表示パネル40に向けて光を照射することで、画像表示パネル40を照明する。光源装置60は、画像表示パネル40に光を照射し、画像表示パネル40を明るくする。
光源装置制御部50は、光源装置60から出力する光の光量等を制御する。具体的には、光源装置制御部50は、信号処理部20から出力される光源装置制御信号SBLに基づいて、光源装置60に供給する電圧等をPWM(Pulse Width Modulation)等で調整することで、画像表示パネル40を照射する光の光量(光の強度)を制御する。
(信号処理部の処理動作)
次に、図4及び図5を用いて、信号処理部20で実行する処理動作について説明する。図4は、実施形態1の表示装置で再現可能な再現色空間の概念図である。図5は、再現色空間の色相と彩度との関係を示す概念図である。
信号処理部20は、表示する画像の情報である入力信号が外部のアプリケーションプロセッサから入力される。入力信号は、画素48の配置に対応する座標情報と、その位置で表示する画像(色)の情報を入力信号として含んでいる。具体的には、第(p、q)番目の画素(但し、1≦p≦I,1≦q≦Q)に対して、信号値がx1−(p、q)の第1副画素49Rの入力信号、信号値がx2−(p、q)の第2副画素49Gの入力信号、及び、信号値がx3−(p、q)の第3副画素49Bの入力信号であって、第(p、q)番目の画素の位置に対応する座標情報が含まれる信号が信号処理部20に入力される。
信号処理部20は、入力信号を処理することで、第1副画素49Rの表示階調を決定するための第1副画素用の信号としての第1副画素の出力信号(信号値X1−(p、q))、第2副画素49Gの表示階調を決定するための第2副画素用の信号としての第2副画素の出力信号(信号値X2−(p、q))、第3副画素49Bの表示階調を決定するための第3副画素用の信号としての第3副画素の出力信号(信号値X3−(p、q))、及び、第4副画素49Wの表示階調を決定するための第4副画素用の信号としての第4副画素の出力信号(信号値X4−(p、q))を生成し、出力信号として、画像表示パネル駆動部30に出力する。
ここで、表示装置10は、画素48に第4の色(白色)を出力する第4副画素49Wを備えることで、図5に示すように、再現色空間(実施形態1では、HSV色空間)における明度のダイナミックレンジが広げられている。つまり、図5に示すように、第1副画素、第2副画素及び第3副画素で表示できる円柱形状の色空間の上に、彩度が高くなるほど明度の最大値が低くなる、彩度軸と明度軸とを含む断面における形状が、斜辺が曲線となる略台形形状となる立体が載っている形状となる。第4の色(白色)を加えることで拡大された再現色空間(実施形態1では、HSV色空間)における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)が、信号処理部20に記憶されている。つまり、信号処理部20は、図4に示す色空間(実施形態1では、HSV色空間)の立体形状について、彩度と色相の座標(値)毎に明度の最大値Vmax(S)の値を記憶している。ここで、入力信号は、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの入力信号で構成されているため、入力信号の色空間は、円柱形状、つまり、再現色空間(実施形態1では、HSV色空間)の円柱形状部分と同じ形状となる。
信号処理部20は、伸長処理部78により、少なくとも第1副画素の入力信号(信号値x1−(p、q))及び伸長係数αに基づいて、第1副画素の出力信号(信号値X1−(p、q))を算出し、少なくとも第2副画素の入力信号(信号値x2−(p、q))及び伸長係数αに基づいて第2副画素の出力信号(信号値X2−(p、q))を算出し、少なくとも第3副画素の入力信号(信号値x3−(p、q))及び伸長係数αに基づいて第3副画素の出力信号(信号値X3−(p、q))を算出する。
具体的には、第1副画素の入力信号、伸長係数α及び第4副画素の出力信号に基づいて第1副画素の出力信号を算出し、第2副画素の入力信号、伸長係数α及び第4副画素の出力信号に基づいて第2副画素の出力信号を算出し、第3副画素の入力信号、伸長係数α及び第4副画素の出力信号に基づいて第3副画素の出力信号を算出する。
つまり、信号処理部20は、χを表示装置10に依存した定数としたとき、第(p、q)番目の画素(あるいは、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの組)への第1副画素の出力信号値X1−(p、q)、第2副画素の出力信号値X2−(p、q)及び第3副画素の出力信号値X3−(p、q)を、以下の式(1),(2),(3)から求める。
1−(p、q)=α・x1−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(1)
2−(p、q)=α・x2−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(2)
3−(p、q)=α・x3−(p、q)−χ・X4−(p、q)・・・(3)
信号処理部20は、データ間引き部74において、入力信号の座標情報に基づき、1フレーム中の入力信号から特定の入力信号を選択して抽出する。上述のように、入力信号の座標情報に基づく座標は、入力画像115の有する入力画素110の入力画像115内での位置に対応する。以下においては、特定の入力信号の選択方法を、特定の入力画素112の選択に置き換えて説明する。特定の入力画素112は、特定の入力信号に対応する入力信号であり、特定の入力画素112の入力画像115内での位置は、特定の入力信号の座標に相当する。そして、特定の入力画素112の入力画像115内での位置は、特定の入力信号に対応する画素48の画像表示パネル40の表示面での位置(特定の入力信号に対応する画素48の全ての画素48内での位置)に対応する。
図6は、特定入力画素の配置を示す模式図である。より詳しくは、図6は、全ての入力画素110のうち、X軸方向(行方向)に4個、Y軸方向(列方向)に4個の、計16個の入力画素110を有する入力画素群111を示している。図6に示すように、信号処理部20は、入力画素群111中に含まれる4個の入力画素のうちから、特定の入力画素112同士がX軸方向又はY軸方向に間隔をおくように、特定の入力画素112以外の入力画素である間引き入力画素113を3個間引き、間引いた間引き入力画素113を除いた1つの入力画素を特定の入力画素112として選択する。信号処理部20は、計16個の入力画素110を有する入力画素群111から、間引き入力画素113を間引き、合計4つの特定の入力画素112(1,2)、72(2,1)、72(3,3)、及び72(4,4)を選択する。図6において、例えば特定の入力画素112(1,2)は、入力画素群111において、X軸方向(行方向)に図示左側から1番目であって、Y軸方向(列方向)に図示上側から2番目である入力画素110であることを意味する。特定の入力画素112(1,2)、72(2,1)、72(3,3)、及び72(4,4)は、それぞれ異なる行および列に配置されている。すなわち、信号処理部20は、入力画素群111から、それぞれ異なる行および列に配置されている入力画素を特定の入力画素112して選択する。なお、信号処理部20は、図6に示す特定の入力画素112(1,2)、72(2,1)、72(3,3)、及び72(4,4)以外であっても、それぞれ異なる行および列に配置されている特定の入力画素112を任意に選択してもよい。
上述のように、信号処理部20は、特定の入力画素112同士がX軸方向又はY軸方向に間隔をおくように、特定の入力画素112として選択する。すなわち、信号処理部20は、特定の入力信号の座標と他の特定の入力信号の座標との間に、特定の入力信号以外の入力信号(間引き入力信号)の座標を有するように、特定の入力信号を選択する。また、信号処理部20は、4つの入力画素から、1つの入力画素を特定の入力画素112として選択する。すなわち、信号処理部20は、1フレーム中の異なる座標情報を有する4個の入力信号のうちから1つの入力信号を、特定の入力信号として選択する。また、信号処理部20は、入力画素群111から、それぞれ異なる行および列に配置されている入力画素を特定の入力画素112として選択する。すなわち、信号処理部20は、X軸方向に座標が連続する4個、Y軸方向に座標が連続する4個の、互いに行列状に配列する座標を有する16個の入力信号において、それぞれ異なる行及び列に位置する座標の入力信号を、特定の入力信号として選択する。
実施形態1においては、信号処理部20は、X軸方向(行方向)に4個、Y軸方向(列方向)に4個の入力画素110を有する入力画素群111に含まれる4つの入力画素のうちから1つを特定の入力画素112として選択したが、これに限られない。図7及び図8は、信号処理部が選択した特定の入力画素を示す模式図である。図7は、入力画素群111が、X軸方向(行方向)に8個、Y軸方向(列方向)に8個の、計64個の入力画素110を有する場合における特定の入力画素112の選択方法を示している。図8は、入力画素群111が、X軸方向(行方向)に16個、Y軸方向(列方向)に16個の、計256個の入力画素110を有する場合における特定の入力画素112の選択方法を示している。
つまり、信号処理部20は、dを1より大きい整数である所定の係数とした場合に、X軸方向(行方向)にd個、Y軸方向(列方向)にd個の入力画素110を有する入力画素群111中のd個の入力画素のうちから1つの入力画素を選択するものであればよい。また、eをdより小さい整数とした場合に、入力画素群111中のd個の入力画素のうちからe個の入力画素を選択するものであってもよい。
信号処理部20は、このようにして特定の入力信号を選択する。そして、信号処理部20は、α算出部76において、特定の入力信号に基づき彩度S及び明度V(S)を求める。また、信号処理部20は、第4の色を加えることで拡大された色空間(例えば、HSV色空間)における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)を記憶している。信号処理部20は、α算出部76において、明度の最大値Vmax(S)及び特定の画素48Aにおける明度V(S)に基づき伸長係数αを算出する。
また、信号処理部20は、明度V(S)と伸長係数αの積から求められた伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を超える画素の全画素に対する割合が限界値β(Limit値)以下となるように伸長係数αを決定する。ここで、限界値βは、色相及び彩度の値の組み合わせにおいて再現HSV色空間の明度の最大値に対して当該最大値を超える幅の割合の上限の値(割合)となる。なお、限界値βは、色空間の領域毎に、例えば、HSV色空間の彩度、色相、明度の領域を複数の領域に分け、異なる値を設定してもよい。
ここで、彩度S及び明度V(S)は、S=(Max−Min)/Max及びV(S)=Maxで表される。彩度Sは0から1までの値をとることができ、明度V(S)は0から(2−1)までの値をとることができ、nは表示階調ビット数である。また、Maxは、画素48への第1副画素49Rの入力信号値、第2副画素49Gの入力信号値及び第3副画素49Bの入力信号値の3つの副画素の入力信号値の最大値である。Minは、画素48への第1副画素49Rの入力信号値、第2副画素49Gの入力信号値及び第3副画素49Bの入力信号値の3つの副画素の入力信号値の最小値である。また、色相Hは、図5に示すように0°から360°で表される。0°から360°に向かって、赤(Red)、黄(Yellow)、緑(Green)、シアン(Cyan)、青(Blue)、マゼンタ(Magenta)、赤となる。実施形態1では、角度0°を含む領域が赤となり、角度120°を含む領域が緑となり、角度240°を含む領域が青となる。
信号処理部20は、第1副画素49Rの入力信号、第2副画素49Gの入力信号、第3副画素49Bの入力信号、伸長係数αに基づいて、第4副画素49Wの出力信号値X4−(p、q)を求める。より詳しくは、信号処理部20は、Min(画素への第1副画素49Rの入力信号値、第2副画素49Gの入力信号値及び第3副画素49Bの入力信号値の3つの副画素の入力信号値の最小値)と、伸長係数αとから、信号値X4−(p、q)を求める。具体的には、信号処理部20は、下記の式(4)に基づいて信号値X4−(p、q)を求める。式(4)では、Min(p、q)と伸長係数αとの積をχで除しているが、これに限定するものではない。χについては後述する。
4−(p、q)=Min(p、q)・α/χ・・・(4)
一般に、第(p、q)番目の画素において、第1副画素49Rの入力信号(信号値x1−(p、q))、第2副画素49Gの入力信号(信号値x2−(p、q))及び第3副画素49Bの入力信号(信号値x3−(p、q))に基づき、円柱の色空間における彩度(Saturation)S(p、q)及び明度(Brightness)V(S)(p、q)は、次の式(5)、式(6)から求めることができる。
(p、q)=(Max(p、q)−Min(p、q))/Max(p、q)・・・(5)
V(S)(p、q)=Max(p、q)・・・(6)
ここで、Max(p、q)は、(x1−(p、q)、x2−(p、q)、x3−(p、q))の3個の副画素49の入力信号値の最大値であり、Min(p、q)は、(x1−(p、q)、x2−(p、q)、x3−(p、q))3個の副画素49の入力信号値の最小値である。実施形態1ではn=8とした。すなわち、表示階調ビット数を8ビット(表示階調の値を0から255の256階調)とした。
白色を表示する第4副画素49Wには、カラーフィルタが配置されていない。第4の色を表示する第4副画素49Wは、同じ光源点灯量で照射された場合、第1の色を表示する第1副画素49R、第2の色を表示する第2副画素49G、第3の色を表示する第3副画素49Bよりも明るい。第1副画素49Rに第1副画素49Rの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力され、第2副画素49Gに第2副画素49Gの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力され、第3副画素49Bに第3副画素49Bの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力されたときの、画素48又は画素48の群が備える第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体の輝度をBN1−3とする。また、画素48又は画素48の群が備える第4副画素49Wに、第4副画素49Wの出力信号の最大信号値に相当する値を有する信号が入力されたときの第4副画素49Wの輝度をBNとしたときを想定する。すなわち、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体によって最大輝度の白色が表示され、この白色の輝度がBN1−3で表される。すると、χを表示装置10に依存した定数としたとき、定数χは、χ=BN/BN1−3で表される。
具体的には、第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bの集合体に、次の表示階調の値を有する入力信号として、信号値x1−(p、q)=255、信号値x2−(p、q)=255、信号値x3−(p、q)=255が入力されたときにおける白色の輝度BN1−3に対して、第4副画素49Wに表示階調の値255を有する入力信号が入力されたと仮定したときの輝度BNは、例えば、1.5倍である。すなわち、実施形態1にあっては、χ=1.5である。
ところで、信号値X4−(p、q)が、上述した式(4)で与えられる場合、Vmax(S)は、次の式(7)、式(8)で表すことができる。
S≦Sの場合:
Vmax(S)=(χ+1)・(2−1)・・・(7)
<S≦1の場合:
Vmax(S)=(2−1)・(1/S)・・・(8)
ここで、S=1/(χ+1)である。
このようにして得られた、第4の色を加えることによって拡大された再現色空間(実施形態1では、HSV色空間)における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)が、例えば、信号処理部20に一種のルックアップテ−ブルとして記憶されている。あるいは、拡大された色空間(実施形態1では、HSV色空間)における彩度Sを変数とした明度の最大値Vmax(S)は、都度、信号処理部20において求められる。
次に、第(p、q)番目の画素48における出力信号である信号値X1−(p、q)、X2−(p、q)、X3−(p、q)、X4−(p、q)の求め方(伸長処理)を説明する。次の処理は、(第1副画素49R+第4副画素49W)によって表示される第1原色の輝度、(第2副画素49G+第4副画素49W)によって表示される第2原色の輝度、(第3副画素49B+第4副画素49W)によって表示される第3原色の輝度の比を保つように行われる。しかも、色調を保持(維持)するように行われる。さらには、階調−輝度特性(ガンマ特性、γ特性)を保持(維持)するように行われる。また、いずれかの画素48又は画素48の群において、入力信号値のすべてが0である場合又は小さい場合、このような画素48又は画素48の群を含めることなく、伸長係数αを求めればよい。
(第1工程)
まず、信号処理部20は、1フレーム中の入力信号から特定の入力信号を選択し、特定の入力信号の信号値を抽出する。具体的には、信号処理部20は、図6に示すように、入力画素群111中に含まれる4個の入力画素のうちから、特定の入力画素112同士がX軸方向又はY軸方向に間隔をおくように、間引き入力画素113を3個間引き、間引いた間引き入力画素113を除いた1つの入力画素を特定の入力画素112として選択することにより、特定の入力信号を選択する。ただし、信号処理部20による特定の入力信号の選択方法は、これに限られない。
(第2工程)
次に、信号処理部20は、特定の入力信号の入力信号値に基づき、特定の入力信号の彩度S及び明度V(S)を求める。具体的には、第(p、q)番目の画素(但し、1≦p≦I,1≦q≦Q)に対応する特定の入力信号が有する第1副画素49Rの入力信号である信号値を式(5)及び式(6)におけるx1−(p、q)とし、第2副画素49Gの入力信号である信号値を式(5)及び式(6)におけるx2−(p、q)とし、第3副画素49Bの入力信号である信号値を式(5)及び式(6)におけるx3−(p、q)として、式(5)及び式(6)からS(p、q)、V(S)(p、q)を求める。信号処理部20は、この処理を、特定の入力信号に対して行う。すなわち、信号処理部20は、全ての入力信号のうちの一部の特定の入力信号に対してこの処理を行う。
(第3工程)
次いで、信号処理部20は、特定の入力信号において求められたVmax(S)/V(S)に基づき伸長係数α(S)を求める。
α(S)=Vmax(S)/V(S)・・・(9)
そして、明度V(S)と伸長係数αの積から求められた伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を越える画素の全画素に対する割合が所定の値(β)以下となるように伸長係数αを決定する。
(第4工程)
次に、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X4−(p、q)を、少なくとも、信号値x1−(p、q)、信号値x2−(p、q)及び信号値x3−(p、q)に基づいて求める。実施形態1にあっては、信号処理部20は、信号値X4−(p、q)を、Min(p、q)、伸長係数α及び定数χに基づいて決定する。より具体的には、信号処理部20は、上述したとおり、信号値X4−(p、q)を、上記の式(4)に基づいて求める。信号処理部20は、P×Q個の全画素48において信号値X4−(p、q)を求める。
(第5工程)
その後、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X1−(p、q)を、信号値x1−(p、q)、伸長係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求め、第(p、q)番目の画素48における信号値X(p、q)を、信号値x(p、q)、伸長係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求め、第(p、q)番目の画素48における信号値X3−(p、q)を、信号値x3−(p、q)、伸長係数α及び信号値X4−(p、q)に基づき求める。具体的には、信号処理部20は、第(p、q)番目の画素48における信号値X1−(p、q)、信号値X2−(p、q)及び信号値X3−(p、q)を、上記の式(1)〜(3)に基づいて求める。
信号処理部20は、式(4)に示したとおり、Min(p、q)の値を伸長係数αによって伸長する。このように、Min(p、q)の値が伸長係数αによって伸長されることで、白色表示副画素(第4副画素49W)の輝度が増加するだけでなく、上記式に示すとおり、赤色表示副画素、緑色表示副画素及び青色表示副画素(それぞれ第1副画素49R、第2副画素49G及び第3副画素49Bに対応する)の輝度も増加する。このため、色のくすみが発生するといった問題を回避することができる。すなわち、Min(p、q)の値が伸長されていない場合と比較して、Min(p、q)の値が伸長係数αによって伸長されることで、画像全体として輝度はα倍となる。したがって、例えば、静止画等の画像表示を高輝度で行うことができ、好適である。
実施形態1の表示装置10は、第(p、q)番目の画素における信号値X1−(p、q)、信号値X2−(p、q)、信号値X3−(p、q)は、α倍、伸長されている。それ故、伸長されていない状態の画像の輝度と同じ画像の輝度とするためには、光源装置60の輝度を、伸長係数αに基づき減少させれば良い。具体的には、光源装置60の輝度を、(1/α)倍とすれば良い。これによって、光源装置60の消費電力の低減を図ることができる。信号処理部20は、この(1/α)を光源装置制御信号SBLとして光源装置制御部50(図1参照)に出力する。
(信号処理部の動作)
次に、信号処理部20の動作をフローチャートに基づき説明する。図9は、信号処理部の動作を示すフローチャートである。
信号処理部20は、γ変換部72により、入力された入力信号をガンマ変換する(ステップS11)。
入力信号をガンマ変換した後、信号処理部20は、データ間引き部74により、ガンマ変換された入力信号のデータを間引く(ステップS12)。具体的には、信号処理部20は、図6に示すように、入力画素群111中に含まれる4個の入力画素のうちから、特定の入力画素112同士がX軸方向又はY軸方向に間隔をおくように、間引き入力画素113を3個間引き、間引いた間引き入力画素113を除いた1つの入力画素を特定の入力画素112として選択することにより、特定の入力信号を選択する。ただし、信号処理部20による特定の入力信号の選択方法は、これに限られない。
ガンマ変換された入力信号のデータを間引いたら、信号処理部20は、α算出部76により、間引かれた後の入力信号のデータに基づき、伸長係数αを算出する(ステップS13)。具体的には、信号処理部20は、特定の入力信号において求められた明度V(S)及び記憶されたVmax(S)に基づき、式(9)により伸長係数αを算出する。より詳しくは、信号処理部20は、明度V(S)と伸長係数αの積から求められた伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を越える画素の全画素に対する割合が所定の値(β)以下となるように伸長係数αを決定する。
伸長係数αを算出したら、信号処理部20は、伸長処理部78において、ガンマ変換された全ての画素48の入力信号と算出した伸長係数αとから、伸長処理を行う(ステップS14)。具体的には、信号処理部20は、式(4)に基づき、全ての画素48における第4副画素の出力信号を算出し、式(1)〜(3)に基づき、全ての画素48における第1から第3副画素の出力信号を算出する。
出力信号を算出したら、信号処理部20は、逆γ変換部80において、算出された出力信号に逆ガンマ変換を行い、画像表示パネル駆動部30に出力する(ステップS15)。これにより、信号処理部20による出力信号の出力は終了する。
なお、信号処理部20は、ステップS11におけるガンマ変換処理と、ステップS14における逆ガンマ変換処理とを行わなくてもよい。この場合、信号処理部20は、データ間引き部74により入力信号のデータを間引き、その後、α算出部76により、間引かれた後の入力信号のデータに基づき、伸長係数αを算出し、その後、伸長処理部78により、全ての画素48の入力信号と算出した伸長係数αとから、伸長処理を行い、出力信号を出力する。
(評価結果)
次に、同一の画像に対して、特定の入力信号を選択し(間引き処理を行い)、特定の入力信号に基づいて伸長係数を算出し、その伸長係数に基づき伸長した出力信号の明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素の、全画素48に対する割合を、間引き量毎に比較した評価結果を説明する。図10は、伸長した出力信号の明度の値が再現色空間における明度の最大値を超える画素の、全画素に対する割合を算出した結果を、間引き量毎に示したグラフである。より詳しくは、図10は、次のようにして、伸長した出力信号の明度の値が再現色空間における明度の最大値を超える画素の、全画素に対する割合を算出した結果を示している。すなわち、信号処理部20は、所定の入力画像115Aに対して間引き処理を行って特定の入力画素112を選択し(特定の入力信号を選択し)、特定の入力信号に基づいて伸長係数を算出して、全画素48に対してその伸長係数に基づいて伸長処理を行う。そして、信号処理部20は、伸長処理された出力信号の明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素の、全画素48に対する割合を示している。
図10の縦軸は、伸長した画素の出力信号の明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素の、全画素に対する割合を示している。図10に示すデータ101は、所定の入力画像115Aに対して、特定の入力画素112を選択せずに(特定の入力信号を選択せずに)、全ての入力信号に基づき伸長係数を算出し、その伸長係数に基づいて全画素48を伸長した場合において、明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素48Aの、全画素48に対する割合を示している。図10で示すデータ102は、所定の入力画像115Aに対して、図6で示すように4個の入力画素110中から1個の特定の入力画素112を選択して(特定の入力信号を選択して)、特定の入力信号に基づき伸長係数を算出して、その伸長係数に基づいて全画素48を伸長した場合において、明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素48Aの、全画素48に対する割合を示している。図10で示すデータ103は、所定の入力画像115Aに対して、図7で示すように8個の入力画素110中から1個の特定の入力画素112を選択して(特定の入力信号を選択して)、特定の入力信号に基づき伸長係数を算出して、その伸長係数に基づいて全画素48を伸長した場合において、明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素48Aの、全画素48に対する割合を示している。図10で示すデータ104は、所定の入力画像115Aに対して、図8で示すように16個の入力画素110中から1個の特定の入力画素112を選択して(特定の入力信号を選択して)、特定の入力信号に基づき伸長係数を算出して、その伸長係数に基づいて全画素48を伸長した場合において、明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素48Aの、全画素48に対する割合を示している。
すなわち、データ101は、間引き処理を行わなかった場合の明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素48Aの、全画素48に対する割合を示す。データ102は、入力信号を1/4に間引いて特定の入力信号を選択した場合の明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素48Aの、全画素48に対する割合を示す。データ103は、入力信号を1/8に間引いて特定の入力信号を選択した場合の明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素48Aの、全画素48に対する割合を示す。データ104は、入力信号を1/16に間引いて特定の入力信号を選択した場合の明度V(S)が最大値Vmax(S)を超える画素48Aの、全画素48に対する割合を示す。
データ101に示すように、間引き処理を行わなかった場合における画素48Aの全画素48に対する割合は、1.848%である。データ102に示すように、入力信号を1/4に間引いた場合における画素48Aの特定の画素48Aに対する割合は、1.841%である。データ103に示すように、入力信号を1/8に間引いた場合における画素48Aの全画素48に対する割合は、1.841%である。データ104に示すように、入力信号を1/16に間引いた場合における画素48Aの全画素48に対する割合は、1.839%である。
図10が示すように、データ101に示す間引き処理を行わなかった場合における画素48Aの全画素48に対する割合と、データ102に示す入力信号を1/4に間引いた場合における画素48Aの全画素48に対する割合と、データ103に示す入力信号を1/8に間引いた場合における画素48Aの全画素48に対する割合と、データ104に示す入力信号を1/16に間引いた場合における画素48Aの全画素48に対する割合とは、互いの差異が小さい。
上述のように、信号処理部20は、明度V(S)と伸長係数αの積から求められた伸長された明度の値が最大値Vmax(S)を超える画素の全画素に対する割合が限界値β(Limit値)以下となるように伸長係数αを決定する。データ101、データ102、データ103及びデータ104の差異が小さいということは、間引く量を変化させても、間引いた後の画素に基づき算出する伸張係数の変化が小さいことを示している。言い換えれば、信号処理部20は、入力画像115Aの情報の欠落を抑制しながら特定の入力信号を選択(間引き処理を行う)する。このように、信号処理部20は、画像の情報の欠落を抑制しながら間引き処理を行うため、間引き処理を行っても、算出した伸長係数αが変化することを抑制することができる。
このように、実施形態1に係る表示装置10は、信号処理部20により、特定の入力信号の座標と他の特定の入力信号の座標との間に、特定の入力信号以外の入力信号の座標を有するように、特定の入力信号を選択する。そして、表示装置10は、その特定の入力信号から全画素48における伸長係数αを決定する。そのため、表示装置10は、特定の入力信号の座標位置(特定の入力画素112の入力画像内における位置)が偏ることを抑制し、画像情報の欠落を抑制しながら間引き処理を行うことができる。従って、表示装置10は、信号処理部20の回路規模が大きくなることを抑制し、又は、伸長係数α算出のための画像解析の時間を低減しつつ、伸長係数αの値の変化を抑制しながら、伸長係数αを算出することができる。
例えば、自然画においては、隣接する入力画素110の間における明度等のデータの変化が小さい。実施形態1に係る表示装置10は、間隔をおきながら特定の入力画素112(特定の入力信号)を選択するため、自然画における画像情報の欠落を好適に抑制することができる。図11は、カラーバーを示す図である。図11に示すカラーバーは、図11の左から図11の右方向に向かって、白色、黄色、シアン、緑、マゼンダ、赤、青、黒の帯がこの順で表示されている画像である。実施形態1に係る表示装置10は、間隔をおきながら特定の入力画素112(特定の入力信号)を選択するため、図11に示すカラーバー等のように、各色の割合が均等に配置されている画像において、画像情報の欠落を好適に抑制することができる。
さらに、実施形態1に係る表示装置10は、信号処理部20により、1フレーム中の異なる座標情報を有するd個の入力信号のうちから1つの入力信号を、特定の入力信号として選択する。従って、実施形態1に係る表示装置10は、特定の入力信号の座標位置が偏ることをより好適に抑制し、画像情報の欠落をより好適に抑制しながら間引き処理を行うことができる。さらに詳しくは、実施形態1に係る表示装置10は、行列状に配列する座標を有する所定個の入力信号において、それぞれ異なる行及び列に位置する座標の入力信号を特定の入力信号として選択する。従って、実施形態1に係る表示装置10は、特定の入力信号の座標位置が偏ることをより好適に抑制し、画像情報の欠落をより好適に抑制しながら間引き処理を行うことができる。
(変形例)
次に、実施形態1に係る表示装置10の変形例について説明する。変形例に係る表示装置10aは、信号処理部20aにより、画像のフレーム毎に選択する特定の入力信号を変化させる点で、実施形態1に係る表示装置10と異なる。変形例に係る表示装置10aは、その他の点において、実施形態1に係る表示装置10と同じ構成であるため、説明を省略する。
図12は、変形例に係る画像処理部が選択した特定の入力画素を示す模式図である。図12に示すように、入力画素110のうち、X軸方向(行方向)に4個、Y軸方向(列方向)に4個の入力画素110を有する入力画素群111を示している。入力画素群111は、計16個の入力画素110を有する。
図12に示すように、信号処理部20aは、所定のフレームであるtフレームにおいて、実施形態1に係る信号処理部20と同様に、計16個の入力画素110を有する入力画素群111から、合計4つの特定の入力画素112(1,2)、72(2,1)、72(3,3)、及び72(4,4)を選択する。また、信号処理部20aは、tフレームの次のフレームであるt+1フレームにおいて、合計4つの特定の入力画素112(1,4)、72(2,3)、72(3,1)、及び72(4,2)を選択する。また、信号処理部20aは、t+1フレームの次のフレームであるt+2フレームにおいて、合計4つの特定の入力画素112(1,1)、72(2,2)、72(3,4)、及び72(4,3)を選択する。また、信号処理部20aは、t+2フレームの次のフレームであるt+3フレームにおいて、合計4つの特定の入力画素112(1,3)、72(2,4)、72(3,2)、及び72(4,1)を選択する。すなわち、信号処理部20aは、tフレームからt+3フレームにおいて、入力画素群111中の全ての入力画素110を特定の入力画素112として選択する。t+3フレームの次のフレームであるt+4フレーム以降においては、tフレームからt+3フレームでの特定の入力画素112の選択を繰り返す。
このように、変形例に係る信号処理部20aは、連続するフレーム毎に特定の入力画素112を変化させ、連続する4フレームにおいて入力画素群111中の全ての入力画素110を特定の入力画素112として選択する。言い換えれば、信号処理部20aは、連続するフレーム毎に選択する特定の入力信号を変化させ、連続する4フレームにおいて、1フレーム内の全ての座標の入力信号を特定の入力信号として選択する。このように、変形例に係る信号処理部20aは、連続するフレームで、異なる座標の入力信号を漏れなくサンプリングすることができるため、画像情報の欠落をより好適に抑制しながら間引き処理を行うことができる。
なお、上記の説明においては、信号処理部20aは、4個の入力画素110から1つの特定の入力画素112を選択していたが、これに限られず、X軸方向(行方向)にd個、Y軸方向(列方向)にd個の入力画素110を有する入力画素群111中のd個の入力画素のうちから1つの入力画素を選択するものであればよい。この場合、信号処理部20aは、連続するdフレームにおいて、入力画素群111中の全ての入力画素110を特定の入力画素112として選択する。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2に係る表示装置10bは、データ間引き量を決定するために画像を解析する画像解析部を有する点で、実施形態1に係る表示装置10と異なる。実施形態2に係る表示装置10bは、その他の点において、実施形態1に係る表示装置10と同じ構成であるため、説明を省略する。
図13は、実施形態2に係る画像解析部と信号処理部との構成を示す模式図である。図14は、実施形態2に係る画像解析部により抽出された入力画像の領域の一例を示す模式図である。図13に示すように、画像解析部82bは、信号処理部20bが有するデータ間引き部74bと接続されている。画像解析部82bは、画像表示パネル40の全画素48に対する入力信号が入力される。画像解析部82bは、入力信号を解析し、画像中の重要情報が表示される重要領域を抽出する。
図14は、画像解析部82bが抽出した重要領域を示している。画像解析部82bは、入力信号を解析し、図14に示す入力画像115から、第1重要領域92と、第2重要領域94と、第3重要領域96とを抽出する。言い換えれば、画像解析部82bは、入力画像115を、第1重要領域92と、第2重要領域94と、第3重要領域96とに分割する。ここで、第1重要領域92は、画像の中央部であり、第2重要領域94は、第1重要領域92の外周に位置し、第3重要領域96は、第2重要領域94の外周に位置する画像の外縁部である。画像は、一般的に中央部に注目を集める場合が多いため、画像解析部82bは、第1重要領域92を最も重要な領域と判断し、第2重要領域94を2番目に重要な領域と判断し、第3重要領域96を3番目に重要な領域と判断する。画像解析部82bは、第1重要領域92と第2重要領域94と第3重要領域96とに含まれる入力画素112に対応する入力信号を、それぞれ区別してデータ間引き部74bに出力する。言い換えれば、画像解析部82bは、入力信号の有する座標情報に基づき、入力信号の座標の領域毎に入力信号を区別して、データ間引き部74bに出力する。
なお、画像解析部82bによる画像表示パネル40の表示領域の分割方法は、これに限られない。画像解析部82bは、入力信号を解析することで画像の重要箇所を抽出し、それに基づき入力画像115の表示領域を分割するものであればよい。例えば、画像解析部82bは、例えば顔認識機能を有することにより人物が表示される箇所を抽出して重要領域としたり、入力信号を解析することで輝度の高い箇所を抽出して重要箇所としたりするなど、画像を見る観察者が着目する箇所を重要領域としてもよい。
データ間引き部74bは、第1重要領域92と第2重要領域94と第3重要領域96の情報に基づき、各領域に応じてデータ間引き量を決定し、データを間引く。本実施形態においては、データ間引き部74bは、第1重要領域92に対応する入力信号のデータを1/4に間引いて特定の入力信号を選択し、第2重要領域94に対応する入力信号のデータを1/8に間引いて特定の入力信号を選択し、第3重要領域96に対応する入力信号のデータを1/16に間引いて特定の入力信号を選択する。すなわち、データ間引き部74bは、d個の入力画素110中から1個の入力画素を特定の入力画素112として算出する(1/dに間引く)場合において、画像解析部82bが抽出した領域毎にdの値を変化させることにより、間引き量を変化させる。より詳しくは、データ間引き部74bは、重要領域において、dの値を小さくしてサンプリング量を大きくする。信号処理部20bは、α算出部76において、第1重要領域92、第2重要領域94、第3重要領域96でそれぞれ選択した特定の入力信号に基づき、伸長係数αを算出する。
このように、実施形態2に係る表示装置10bは、画像解析部82bにより、入力信号を解析することにより、入力画像115の表示領域を、複数の領域に分割する。また、実施形態2に係る表示装置10bは、画像解析部82bにより分割された領域毎に、データ間引き量を変化させる。従って、実施形態2に係る表示装置10bは、領域毎にデータ間引き量を最適化することができる。表示装置10bは、例えば注目を集める重要領域において間引き率を小さくしてサンプリング量を大きくすることにより、重要領域での画像情報の欠落をより好適に抑制しながら、間引き処理を行うことができる。
なお、実施形態2に係る表示装置10bは、画像解析部82bが信号処理部20bの外部に設けられているが、これに限られず、画像解析部82bが信号処理部20bに設けられていてもよい。また、表示装置10bは、画像解析部82bを有さず、あらかじめ入力画像115の表示領域を複数の領域に分割して、各領域が有する入力画素110の位置を記憶していてもよい。この場合、例えば、表示装置10bは、信号処理部20bが、図14に示す第1重要領域92と第2重要領域94と第3重要領域96とが有する入力画素110の位置を記憶しており、領域毎に間引き率を変化させる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。実施形態3に係る表示装置10cは、データ間引きを行うための入力信号のデータのノイズ除去を行う前処理部81cを有する点で、実施形態1に係る表示装置10と異なる。実施形態3に係る表示装置10cは、その他の点において、実施形態1に係る表示装置10と同じ構成であるため、説明を省略する。
図15は、実施形態3に係る信号処理部の構成を示す模式図である。図15に示すように、実施形態3に係る信号処理部20cは、前処理部81cを有する。前処理部81cは、γ変換部72及びデータ間引き部74cに接続されている。
前処理部81cは、γ変換部72がガンマ変換した入力信号が入力される。本実施形態において、前処理部81cは、ローパスフィルタとして機能する。前処理部81cは、全画素48の入力信号のうち、特異的に高い信号値を有する特異入力信号を検出する。前処理部81cは、特異入力信号をノイズとしてノイズ除去して、特異入力信号を除いた入力信号を、データ間引き部74cに出力する。データ間引き部74cは、特異入力信号を除いた入力信号から特定の入力信号を選択する。α算出部76は、特異入力信号を除いた入力信号から選択された特定の入力信号に基づき、伸長係数αを算出する。
なお、実施形態3において、前処理部81cは、ローパスフィルタとして機能していたが、これに限られず、入力信号中の特異な信号をノイズとしてノイズ除去するものであればよい。例えば、前処理部81cは、隣接する入力画素同士に平均化処理を行って、特異な信号値を平均化することにより、ノイズ除去を行うものであってもよい。また、前処理部81cは、所定の数の入力画素を有する入力画素群における入力信号を小さい順に並べ、入力信号の中央値である入力信号を、入力画素群の中央の入力画素の入力信号とするメジアン処理を行うことにより、ノイズ除去を行うものであってもよい。
このように、実施形態3に係る表示装置10cは、前処理部81cにより入力信号の特異な信号を除去してから間引き処理を行う。実施形態3に係る表示装置10cは、特異な信号を有する特異入力信号が除去された状態で間引き処理を行うため、特異な信号をサンプリングすることを抑制する。従って、実施形態3に係る表示装置10cは、画像情報の偏りを好適に抑制しながら、間引き処理を行うことができる。
表示装置10は、携帯電話、スマートフォン等の携帯端末装置、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、ビデオカメラ、或いは、車両に設けられるメータ類などのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、表示装置10は、外部から入力された映像信号或いは内部で生成した映像信号を、画像或いは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。電子機器は、表示装置10に入力信号を供給し、表示装置10の動作を制御する制御装置を備える。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態の内容によりこれらの実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態等の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。例えば、本発明の実施形態においては、特定の入力信号は、1つの入力信号である。言い換えれば、特定の入力画素112は、入力画像中の1つの入力画素である。このように、特定の入力信号は、1つの入力信号であることが好ましいが、これに限られない。すなわち、特定の入力信号は、隣接する座標に対応する2以上の入力信号からなってもよい。言い換えれば、特定の入力画素112は、X軸方向又はY軸方向に隣接する2以上の入力画素110からなっていてもよい。図16は、特定の入力画素の他の例を示す模式図である。図16に示すように、例えば、特定の入力画素112は、隣接する2つの入力画素110を有していてもよい。そして、入力画素群111において、特定の入力画素112同士の間には、間引き入力画素113が配置されている。
10 表示装置
20 信号処理部
30 画像表示パネル駆動部
40 画像表示パネル
48 画素
49 副画素
50 光源装置制御部
60 光源装置
72 γ変換部
74 データ間引き部
76 α算出部
78 伸長処理部
80 逆γ変換部
110 入力画素
112 特定の入力画素
115 入力画像

Claims (9)

  1. 第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素を含む画素が2次元マトリクス状に配列する画像表示パネルと、
    入力信号の入力値を、前記第1の色、前記第2の色、前記第3の色及び前記第4の色で再現される色空間の再現値に変換して生成し、生成した出力信号を前記画像表示パネルに出力する信号処理部と、を有し、
    前記信号処理部は、
    1フレーム中の前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の入力信号のうち、前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の特定の入力信号に基づき前記画像表示パネルの全画素に関する伸長係数を決定し、
    前記第1副画素の出力信号を、少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求めて前記第1副画素に出力し、
    前記第2副画素の出力信号を、少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求めて前記第2副画素に出力し、
    前記第3副画素の出力信号を、少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求めて前記第3副画素に出力し、
    前記第4副画素の出力信号を、前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号、前記第3副画素の入力信号、及び前記伸長係数に基づいて求めて前記第4副画素に出力し、
    前記入力信号は、表示パネルの表示面に対応する座標情報を有し、前記特定の入力信号は、前記特定の入力信号の座標と他の前記特定の入力信号の座標との間に、前記特定の入力信号以外の入力信号の座標を有するように選択される表示装置。
  2. 前記信号処理部は、
    前記再現された色空間において、色相及び彩度の値の組み合わせにおいて前記色空間の明度の最大値に対して前記明度の最大値を超える幅の割合の上限である限界値を設定し、
    前記入力信号の各副画素の信号に対して乗算した値のうち明度の最大値を超える値が前記限界値を超えない範囲で、前記伸長係数を算出する請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記信号処理部は、dを1より大きい整数とした場合に、1フレーム中の異なる座標を有するd個の入力信号のうちから1つの入力信号を選択することにより、前記特定の入力信号を選択する請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記信号処理部は、第1の方向に座標が連続するd個、第2の方向に座標が連続するd個の、互いに行列状に配列する座標を有するd×d個の入力信号において、それぞれ異なる行及び列に位置する座標の入力信号を前記特定の入力信号として選択する請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記信号処理部は、連続するフレーム毎に選択する前記特定の入力信号を変化させ、連続するdフレームにおいて、1フレーム内の全ての座標の入力信号を前記特定の入力信号として選択する請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記信号処理部は、前記入力信号の座標の領域毎にd個の入力信号のうちから1つの入力信号を前記特定の入力信号として選択し、前記領域毎に前記dの値を変化させる請求項3に記載の表示装置。
  7. 前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の入力信号のうちの特異な信号を、ノイズとしてノイズ除去を行う請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の表示装置と、
    前記表示装置に前記入力信号を供給する制御装置とを有する電子機器。
  9. 第1の色を表示する第1副画素、第2の色を表示する第2副画素、第3の色を表示する第3副画素及び第4の色を表示する第4副画素を含む画素を複数有する画像表示パネルを有する表示装置の駆動方法であって、
    前記第1副画素、前記第2副画素、前記第3副画素及び前記第4副画素それぞれの出力信号を求めるステップと、
    前記出力信号に基づいて、前記第1副画素、前記第2副画素、前記第3副画素及び前記第4副画素の動作を制御するステップと、を含み、
    前記出力信号を求めるステップにおいては、
    1フレーム中の前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の入力信号のうち、前記第1副画素、前記第2副画素及び前記第3副画素の特定の入力信号に基づき前記画像表示パネルの全画素に関する伸長係数を決定し、
    前記第1副画素の出力信号を、少なくとも前記第1副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求め、
    前記第2副画素の出力信号を、少なくとも前記第2副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求め、
    前記第3副画素の出力信号を、少なくとも前記第3副画素の入力信号及び前記伸長係数に基づいて求め、
    前記第4副画素の出力信号を、前記第1副画素の入力信号、前記第2副画素の入力信号、前記第3副画素の入力信号、及び前記伸長係数に基づいて求め、
    前記入力信号は、表示パネルの表示面に対応する座標情報を有し、前記特定の入力信号を、前記特定の入力信号の座標と他の前記特定の入力信号の座標との間に、前記特定の入力信号以外の入力信号の座標を有するように選択する表示装置の駆動方法。
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