JP6478720B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、
帯電した前記像担持体の前記表面を露光する露光ユニットと、
前記像担持体に接触する接触部材と、
前記接触部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記露光ユニットと前記電圧印加手段と、を制御する制御部と、
前記像担持体から前記接触部材に流れる電流の電流値を検出する検出部と、
前記電圧印加手段によって前記電圧が前記接触部材に印加された状態で前記検出部により検出される前記電流値と、前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて、前記像担持体の表面電位を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記表面電位に基づいて、前記像担持体が寿命に達していることを報知する報知部と、
を備え、
前記取得部は、前記像担持体の軸線方向において、
前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の前記表面の一部が前記露光ユニットによって露光された第1領域と前記像担持体の前記表面の一部が前記露光ユニットによって露光されない第2領域とを形成した状態で検出される前記電流値と前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて、前記第2領域の表面電位を取得し、
前記報知部は、前記第2領域の表面電位が許容値に満たない場合に、前記像担持体が前記寿命に達していることを報知することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、
帯電した前記像担持体の前記表面を露光する露光ユニットと、
前記像担持体に接触する接触部材と、
前記接触部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記露光ユニットと前記電圧印加手段と、を制御する制御部と、
前記像担持体から前記接触部材に流れる電流の電流値を検出する検出部と、
前記電圧印加部材によって前記電圧が前記接触部材に印加された状態で前記検出部により検出される前記電流値と、前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて、前記像担持体の表面電位を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記表面電位に基づいて、前記像担持体が寿命に達していることを報知する報知部と、
を備え、
前記取得部は、前記像担持体の軸線方向において、前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の前記表面の一部が前記露光ユニットによって露光された領域を形成した状態で、検出される前記電流値と前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて、前記軸線方向の前記領域の位置が前記像担持体の回転方向において互いに異なる複数の前記領域における前記表面電位をそれぞれ取得し、
前記報知部は、複数の前記領域の前記表面電位の平均値、もしくは、複数の前記領域の前記表面電位のうち最大値と最小値の差、がそれぞれの許容値を超える場合に、前記像担持体が前記寿命に達していることを報知することを特徴とする。
(1)画像形成装置の構成及び画像形成プロセスの説明
図1は、本発明の実施例に係る画像形成装置の概略断面図である。この画像形成装置は、電子写真方式のレーザービームプリンターである。このプリンタにはパソコン・画像読取装置等の外部ホスト装置を接続することで、画像情報を受け取りプリントする。すなわち、外部ホスト装置(不図示)から制御手段である制御回路部(CPU)10に画像情報が入力されると、記録材Pに画像が形成されて出力される。
いて370mm/secにて回転駆動する。2は、帯電部を形成する帯電部材としての、ローラ状の帯電手段(以下、帯電ローラ2と記す)である。感光ドラム1には帯電バイアスが印加される帯電ローラ2を接触させてあり、回転する感光ドラム1の周面が帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様に帯電される(帯電工程)。
感光ドラム1は、直径30mmのアルミシリンダ外周面に抵抗層、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層をディッピング塗工法にて順次塗布して構成される剛体である。ここで電荷輸送層の膜厚は25μmである。
帯電ローラ2は、直径6mmの芯金に対し、外径が12mmとなるようにヒドリンゴムの基層にウレタンの表層を塗工している。また、抵抗値は1×106Ω以下であり、硬度は高分子計器(株)製AskerCゴム硬度計にて40度である。
スキャナ3は、感光ドラム1面位置での光量が可変できる波長800nmの半導体レーザーである。ここで画像形成時のレーザー光量は4mJ/m2である。
転写ローラ5は、直径6mmの芯金に対し、外径15mmになるようにイオン導電性スポンジの基層を配置している。また抵抗値は温度22℃の環境において4×107Ωであり、硬度は高分子計器(株)製AskerCゴム硬度計にて30度である。
Cブレード7の材質はウォーレス硬度70度のポリウレタンゴムである。
図4は、本実施例で使用する各構成の長手位置についての説明図である。最大通紙幅は216mmに設定し、転写ローラ5の長手幅は220mmである。帯電ローラ2の有効帯電幅の長手幅は225mmで、レーザー露光幅は206mm、Cブレード7は240mm、感光ドラム1は260mmである。本実施例の特徴である静電潜像パターンの明部電位部と暗部電位部の長手配置は後述する。
次に、感光ドラム1の表面電位検知手段について詳しく説明する。一例として、転写ローラ5を介して感光ドラム1の表面電位を測定するプロセスについて記述する。図2において、転写電圧値と、転写ローラ5を介して感光ドラム1に流れる電流値(以下、転写電流値と記す)を検出、比較することにより感光ドラム1の表面電位を検知する。以下、一例として感光ドラム1のVLを検知する方法について記述するが、特にそれに限ったものではなく、任意の表面電位について検知できる。
VL=(V1+V2)/2 … 式(1)
。
次に、本実施例の特徴である感光ドラム1の長手における表面電位ムラ検知手段について詳細に説明する。以下に一例として、課題のように紙端部での膜厚減少による感光体における暗部電位ムラの検知手段について記述するが、特にそれに限ったものではない。感光ドラム1の膜厚が削れやすい長手位置が予め判断できていれば、その長手位置での表面電位ムラを検知すれば良い。
り、VD2はVt<VD2の領域のV−I直線とVD2<Vt<VL2の領域のV−I直線の交点である。そのため、これらのV−I直線を求めることにより、各V−I直線の交点からVD1、VD2の値を算出できる。各V−I直線は、それぞれの領域の適当なVtとItの関係を少なくとも2点、実際に測定することにより、得ることができる。こうして得られたVD1、VD2の値とVDの関係は、上述の放電開始電圧の対称性に従うので、式(2)の関係となる。
VD=(VD1+VD2)/2 … 式(2)
以上のようにして得られたVDを、画像不良の判断基準に用いる。
S101:感光ドラム1を回転駆動させ、帯電ローラ2を用いて感光ドラム1上にVDを形成する。
S102:スキャナ3を用いて感光ドラム1上を走査露光し、感光ドラム1上に潜像パターンaを形成する。
S103:転写ローラ5を用いて感光ドラム1の表面電位を検知する。
S104:感光ドラム1上の領域aにおけるVDを算出する。
S105:算出したVDが許容値を超える場合はドラム寿命と報知し、画像形成を停止する。VDが許容値を超えない場合は画像形成を続ける。
実施例1の効果を説明するために、比較例1を挙げる。
比較例1の構成における実施例1との差異は、静電潜像パターンである。
比較例1の静電潜像パターンは、感光ドラム1の長手で一様に暗部電位部からなることを特徴とする。
実際に比較例1と実施例1を同一条件で評価し、実施例1の優位性を示す。
評価方法として、領域aの削れ量が0μm、5μmの感光ドラム1を実施例1及び比較例1の画像形成装置に入れて画出しした。そして、領域aの削れ起因の紙端部カブリの発生状況を比較した。表1が、削れ量と紙端部カブリ発生状況の比較である。
本発明の実施例2に係る画像形成装置について説明する。本実施例において実施例1と共通する構成については、実施例1と同じ符号を付して再度の説明を省略する。本実施例においてここで説明しない事項は実施例1と同様である。
ドラム1に流れる帯電電流量は長手において一様ではなく、感光ドラム1の膜厚削れが長手において一様でなくなる。そのため、長手において局所的な膜厚低下が進む可能性があり、図8で示すようなVLの上昇が局所的に起こる可能性がある。VLが上昇すると現像電位との差が小さくなるため、所望の画像濃度が得られなくなる。すなわち、帯電前露光をもつ構成においては、局所的な膜厚低下により、局所的な画像濃度薄が発生する可能性がある。
図13は、実施例2に関わる構成の概略図である。感光ドラム1、帯電ローラ2、転写ローラ5、Cブレード7は実施例1と共通であり、実施例2ではこれらに加えて帯電前露光10を用いる。帯電前露光10は、感光ドラム1の長手両端部に設置したLEDにて行う。このとき、感光ドラム1の長手中央位置における面光量が38mV以上となるようにLEDの光量を設定する。なお、前露光装置10の光量は、浜松ホトニクス社製Si PINフォトダイオードS3994−01にFLUKE社製 Fluke 87Vを接続し、ダイオードをドラム表面に固定してドラム電圧を測定した。本実施例ではこの様に、帯電前露光を両端部に設置したLEDで行うことにしたが、特にそれに限ったものではない。
図14は、実施例2で使用する各構成の長手位置関係である。最大通紙幅、転写ローラ5の長手幅、有効帯電幅の長手幅、露光幅、Cブレード7、感光ドラム1については実施例1と共通であり、実施例2ではこれらに帯電前露光幅が加わる。帯電前露光幅は235mmである。
図15は、本実施例で用いる静電潜像パターン(以下、潜像パターン2)の一例である。この静電潜像パターンは、感光ドラム1の長手でVL部とVD部からなる第1の検知領域と、第1の検知領域に対して明部電位部の長手領域が異なる領域を有する第2の検知領域を少なくとも一つ以上有することを特徴とする。すなわち、複数の潜像パターンは、それぞれ、ドラム周面の帯電領域のうち、露光部により露光されない暗部と、露光部により露光される明部と、が、ドラム長手方向(記録材の幅方向)に所定のパターンで組み合わせられるものである。また、それぞれ、明部と暗部の組み合わせが、ドラム周面における周方向(記録材の搬送方向)の全域にわたって一様となるように形成される。さらに、複数の潜像パターンは、互いに、明部の位置が幅方向において重ならないように形成される。これら潜像パターンは、露光工程において感光ドラム1上に形成される。
S201:感光ドラム1を回転駆動させ、帯電ローラ2を用いて感光ドラム1上にVDを形成する。
S202:スキャナ3を用いて感光ドラム1上を走査露光し、感光ドラム1上に潜像パターンbを形成する。
S203:転写ローラ5を用いて感光ドラム1の表面電位を検知する。
S204:aveVLとδVLを算出する
S205:算出したaveVLが許容値を超える場合はドラム寿命と報知し、画像形成を停止する。VDが許容値を超えない場合はS206へ。
S206:算出したδVLが許容値を超える場合はドラム寿命と報知し、画像形成を停止するδVLが許容値を超えない場合は画像形成を続ける。
ターンに感光ドラム1長手で一様にVL部がある検知領域を加えることが望ましい。
実施例2の効果を説明するために、比較例2を挙げる。
比較例2の構成における実施例2との差異は、静電潜像パターンである。
比較例2の静電潜像パターンは、感光ドラム1の長手で一様に明部電位部からなることを特徴とする。
実際に比較例2と実施例2を同一条件で評価し、実施例2の優位性を示す。
評価方法は、検知領域aの削れ量が0μm、1μm、2μm、3μmの感光ドラム1を実施例1及び比較例1の画像形成装置に入れて画出し、検知領域aの削れ起因のベタ濃度薄の発生状況を比較する手法をとった。表2が、削れ量とベタ濃度薄発生状況の比較である。
Claims (11)
- 回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、
帯電した前記像担持体の前記表面を露光する露光ユニットと、
前記像担持体に接触する接触部材と、
前記接触部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記露光ユニットと前記電圧印加手段と、を制御する制御部と、
前記像担持体から前記接触部材に流れる電流の電流値を検出する検出部と、
前記電圧印加手段によって前記電圧が前記接触部材に印加された状態で前記検出部により検出される前記電流値と、前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて、前記像担持体の表面電位を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記表面電位に基づいて、前記像担持体が寿命に達していることを報知する報知部と、
を備え、
前記取得部は、前記像担持体の軸線方向において、
前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の前記表面の一部が前記露光ユニットによって露光された第1領域と前記像担持体の前記表面の一部が前記露光ユニットによって露光されない第2領域とを形成した状態で検出される前記電流値と前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて、前記第2領域の表面電位を取得し、
前記報知部は、前記第2領域の表面電位が許容値に満たない場合に、前記像担持体が前記寿命に達していることを報知することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記軸線方向における記録材の端部と前記像担持体の表面と、が接触する部分を含む領域が前記第2領域となるように前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、記録材の端部と前記像担持体の表面と、が接触する部分を含む前記領域のうち一方の端部領域に露光されない前記第2領域が形成され、他方の端部領域に、前記第1領域が形成されるように前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記軸線方向における前記第1領域と前記第2領域と、が、前記像担持体の表面における前記軸線方向の全域にわたって一様に形成されるように前記露光ユニットを制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記取得部は、前記第1領域と前記第2領域と、が形成された前記像担持体において、前記電圧印加手段によって前記電圧が前記接触部材に印加された状態で、前記第1領域において前記検出部により検出される前記電流値と前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて算出される第1関係式と、前記第2領域において前記検出部により検出される前記電流値と前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて算出される第2関係式と、から取得される傾きが4点で変化する合成関係式において、
前記4点のうち前記第2関係式に対応する2点の前記電圧値に基づいて前記第2領域の表面電位を取得することを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる帯電部材と、
帯電した前記像担持体の前記表面を露光する露光ユニットと、
前記像担持体に接触する接触部材と、
前記接触部材に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記露光ユニットと前記電圧印加手段と、を制御する制御部と、
前記像担持体から前記接触部材に流れる電流の電流値を検出する検出部と、
前記電圧印加手段によって前記電圧が前記接触部材に印加された状態で前記検出部により検出される前記電流値と、前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて、前記像担持体の表面電位を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記表面電位に基づいて、前記像担持体が寿命に達していることを報知する報知部と、
を備え、
前記取得部は、前記像担持体の軸線方向において、前記帯電部材によって帯電された前記像担持体の前記表面の一部が前記露光ユニットによって露光された領域を形成した状態で検出される前記電流値と前記電流値に対応する電圧値と、に基づいて、前記軸線方向の前記領域の位置が前記像担持体の回転方向において互いに異なる複数の前記領域における前記表面電位をそれぞれ取得し、
前記報知部は、複数の前記領域の前記表面電位の平均値、もしくは、複数の前記領域の前記表面電位のうち最大値と最小値の差、がそれぞれの許容値を超える場合に、前記像担持体が前記寿命に達していることを報知することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記像担持体の前記表面電位を取得するための前記露光ユニットにより露光する露光量が画像形成を行うための前記露光ユニットにより露光する露光量よりも小さくなるように制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記接触部材は、前記像担持体の前記表面に形成されたトナー像を記録材に転写する転写部材であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記接触部材は、前記帯電部材を兼ねることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の回転方向において、前記転写部材との接触部を通過して前記帯電部材によって帯電が行われる前の前記像担持体の前記表面を露光する第2の露光ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体が前記寿命に達している状態は、前記像担持体の膜厚削れ量が所定の値を超えている状態であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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