JP6478203B2 - 化粧料包装物 - Google Patents
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Description
[1]
少なくともアルミニウム層を含む2枚のフィルムを重ね合わせ、周縁を溶着して袋状に成
形してなる包装袋であって、
内容物を収容する収容部と、
前記収容部を包囲するように設けられ、前記2枚のフィルムを溶着した溶着部と、
を有し、
内容物と接する側の最外層に、オレフィン層を備え、かつ前記アルミニウム層とオレフィン層との間に更に環状オレフィンコポリマー(COC)層を含み、
前記オレフィン層は、LLDPE、LDPE及びPPから選択される1種以上を含む、包装袋の収容部に、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を有効成分として含有する化粧料(医薬部外品を含む)を充填してなる、化粧料包装物。
[2]
前記アルミニウム層に接する両面に易引き裂き層を含む、前記 [1]に記載の化粧料包装物。
[3]
前記収容部におけるフィルムの厚さがそれぞれ10μm〜300μmである、前記[1]又は[2]に記載の化粧料包装物。
[4]
遮光、水分遮断、ガスバリア等を目的としたバリア層を備えた容器に、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を充填するステップを含む、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩の保存方法であって、
前記容器は、少なくとも、
4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩と接する側の最外層に、オレフィン層を備え、かつ前記バリア層とオレフィン層との間に更に環状オレフィンコポリマー(COC)層を備え、
前記オレフィン層は、LLDPE、LDPE及びPPから選択される1種以上を含む、保存方法。
図1に、本実施態様に係る包装袋を構成する多層フィルムの一例の断面模式図を示す。本発明の実施態様に係る包装袋は、アルミニウム層(A層)、COC層(B層)、及びオレフィン層(C層)を含む多層フィルム2枚を重ね合わせ、周縁を溶着して袋状に成形したものであることを特徴とする。即ち、重ねあわせた2枚のフィルムの周縁のみを溶着することで、中央部に収容部が構成され、該収容部に内容物が充填されるものである。又、
前記多層フィルムにおいて、各層は内容物側から、C層/B層/A層の順に配置されており、C層は内容物と直接接する層である。C層とA層の間にB層を設けることにより、内容物に含まれる4−n−ブチルレゾルシノールとアルミニウムの接触を防ぐことが出来る。又、C層として特定のポリエチレン(LLDPE、LDPE)及び/又はPP(ポリプロピレン)を採用することにより、C層と4−n−ブチルレゾルシノールとの相互作用(分解、吸着等)を抑制することが出来る。即ち、内容物側から、C層/B層/A層の順に積層することにより、内容物中の4−n−ブチルレゾルシノールの安定保存が実現できる。
また、図1に示すように、アルミニウム層(A層)の両側には後述する易引き裂き層を設けることが出来る。易引き裂き層の一例としては、図1に示すようにポリエチレンテレフタレートが挙げられる。さらに、各層間には、適宜接着層を設けることができる。
本発明の実施態様に係る環状オレフィンコポリマー層(B層)の厚さは、通常5μm以上、好ましくは6μm以上、より好ましくは7μm以上であり、通常80μm以下、好ましくは70μm以下、より好ましくは60μm以下である。
91以上、かつ0.925未満であることが好ましい。C層に用いられる低密度ポリエチレン(LDPE)の密度は、0.91以上、かつ0.93未満であることが好ましい。又、C層に用いられるポリプロピレン(PP)の密度は、0.85以上、かつ0.92未満であることが好ましい。本発明の実施態様に係るLLDPE及びLDPEのメルトフローレート(MFR、230℃)は、通常2g/10分以上であり、又、通常6g/10分以下である。又、本発明の実施態様に係るPPのメルトフローレート(MFR、230℃)は、通常3g/10分以上であり、又、通常8g/10分以下である。
本発明の実施態様に係るオレフィン層(C層)の厚さは、通常5μm以上、好ましくは6μm以上、より好ましくは7μm以上であり、通常80μm以下、好ましくは70μm以下、より好ましくは60μm以下である。
また、C層に用いられる、LLDPE、LDPE、PPは、それぞれ1種でもよいし、2種以上であってもよい。
C層には、LLDPE、LDPE及びPPから選択される1種以上が、C層全体の90質量%以上含まれていることが好ましく、95質量%以上含まれていることがより好ましく、98質量%以上含まれていることが更に好ましい。
なお、本実施態様に係る多層フィルムは市販されているものを用いてよく、適宜組み合わせて用いてもよい。例えばB層及びC層を積層してなる、DIFAREN(登録商標)MPフィルム(M3400MP;DIC株式会社)をA層と組み合わせて用いることが好ましい。
なお、本発明においては、上記のような易引き裂き層を最外層とする場合には、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷等が施されていてもよい。
以下であればよく、好ましくは200μm以下、より好ましくは100μm以下である。このような厚さとすることにより、手で容易に引き裂くことができると同時に、耐ピンホール性、ヒートシール強度が確保できる。なお、包装袋の状態では溶着されていない収容部におけるフィルムの厚みが、それぞれ上記範囲内であることが好ましい。
シール型としては、例えば側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、ひだ付シール型、平底シール型、角底シール型、ガゼット型、スタンディングパウチを形成するためのシール型等の公知の型を用いることができるが、四方シール型を用いることが好ましい。
またヒートシールの方法としては、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。一般的には130〜220℃にてヒートシールを行う。
包装袋のサイズは特に限定されないが、例えば、0.1〜2mL程度の少量の化粧品サンプルを充填する場合においては、図2において長さiiで示す長手方向が30〜100mm、長さiで示す短手方向が15〜60mm程度である。
包装袋100の表面積(i×ii)に対する収容部102の表面積(iii×iv)の割合は好ましくは80%以下、より好ましくは70%以下である。このような表面積割合とすることで、溶着部の破損による内容物の漏れを防ぐことが出来る。
また、化粧料の製造方法は通常採用される方法により製造されればよく、その方法は特段限定されない。
4−n−ブチルレゾルシノール溶液(4−n−ブチルレゾルシノール0.3%,エタノール3%,BG12% pH6.0 by Britton-Robinson緩衝液、残余は純水)5mLと樹脂片(1cmx4cm)30枚をガラススクリュー瓶に入れ、60℃にて2週間保管した。又、樹脂を加えずに同様の保管を行ったものをコントロールとした。保管後の4−n−ブチルレゾルシノールの残存量を、コントロールと比較し、対ガラス残存率として表1に示す。
この結果より、4−n−ブチルレゾルシノールの長期保管における残存率は、アルミニウム層による分解だけでなく、樹脂との相互作用によっても減少することが判る。
以下の処方に従って、4−n−ブチルレゾルシノールを有効成分とする美白用ローション(化粧料1)を作製した。即ち、表2の成分を80℃に加熱し、攪拌して可溶化し、攪拌冷却して美白用ローションを得た。
常法により、易引き裂き層として厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート層(PET12)、アルミニウム層(A層)として厚さ9μmのアルミニウム箔(AL9)、接着層としてエステル系接着剤を用いて、包装袋とした時の外側から順に、PET12//AL9//PET12のように積層したフィルムIを作製した(//はポリエステル系接着剤による接着層を示す。)。さらに、包装袋の内容物側の層として、環状オレフィンコポリマー(COC)層、LLDPE層を積層したフィルム(DIFAREN(登録商標)MPフィルム(M3400MP;DIC株式会社)を、前記フィルムIに積層した。即ち、以下の表3に示す層構造からなる多層フィルムを製造した。なお、前記DIFAREN(登録商標)MPフィルムにおける、COC層の厚さ及びLLDPE層の厚さは、それぞれ、含有率から算出したところ、21μm、9μmであると推察された。表3の右側が内容物側、表3の左側が外側の層となるよう、表3の最も右に記載された層を対向させて重ね合わせ、周縁を縦163℃、横135℃でヒートシールして50×60mm2の包装袋を作成し、その収容部に上記の通り製造された化粧料1を収容し上記と同様のヒートシール条件で開口部を密封した(実施例1)。同様の方法で表3に示す構成の多層フィルムよりなる包装袋に、前記化粧料1を収容して密封した比較例1〜3を作製した。
なお、表3において、数字は層の厚さ(μm)を表す。
実施例1及び比較例1〜3の化粧料包装物について、加速条件(40℃、湿度75%)にて、3か月間保存し、化粧料中の4−n−ブチルレゾルシノールの残存率を測定した。測定は高速液体クロマトグラフィー(Waters ACQUITY UPLC)を用いて行った。なお、測定は3回実施し、その平均値を測定結果として以下の表4に示す。
−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩の安定保存方法を提供することができる。
101 溶着部
102 収容部
Claims (4)
- 少なくともアルミニウム層を含む2枚のフィルムを重ね合わせ、周縁を溶着して袋状に成形してなる包装袋であって、
内容物を収容する収容部と、
前記収容部を包囲するように設けられ、前記2枚のフィルムを溶着した溶着部と、
を有し、
内容物と接する側の最外層に、オレフィン層を備え、かつ前記アルミニウム層とオレフィン層との間に更に環状オレフィンコポリマー(COC)層を含み、
前記オレフィン層は、LLDPE、LDPE及びPPから選択される1種以上を含む、包装袋の収容部に、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を有効成分として含有する化粧料(医薬部外品を含む)を充填してなる、化粧料包装物。 - 前記アルミニウム層に接する両面に易引き裂き層を含む、請求項1に記載の化粧料包装物。
- 前記収容部におけるフィルムの厚さがそれぞれ10μm〜300μmである、請求項1又は2に記載の化粧料包装物。
- 遮光、水分遮断、ガスバリア等を目的としたバリア層を備えた容器に、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩を充填するステップを含む、4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩の保存方法であって、
前記容器は、少なくとも、
4−n−ブチルレゾルシノール及び/又はその塩と接する側の最外層に、オレフィン層を備え、かつ前記バリア層とオレフィン層との間に更に環状オレフィンコポリマー(COC)層を備え、
前記オレフィン層は、LLDPE、LDPE及びPPから選択される1種以上を含む、保存方法。
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