JP6477522B2 - タッチセンサ装置 - Google Patents

タッチセンサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6477522B2
JP6477522B2 JP2016012491A JP2016012491A JP6477522B2 JP 6477522 B2 JP6477522 B2 JP 6477522B2 JP 2016012491 A JP2016012491 A JP 2016012491A JP 2016012491 A JP2016012491 A JP 2016012491A JP 6477522 B2 JP6477522 B2 JP 6477522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
touch panel
link member
base
touch
piezoelectric element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016012491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017134508A (ja
Inventor
俊輔 亀井
俊輔 亀井
柴田 実
実 柴田
浅野 賢二
賢二 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2016012491A priority Critical patent/JP6477522B2/ja
Publication of JP2017134508A publication Critical patent/JP2017134508A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6477522B2 publication Critical patent/JP6477522B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明は、タッチパネルに対し、タッチセンサの操作面を通じて操作者が操作を行なった場合に、そのことを検出するタッチセンサ装置に関する。
車両のステアリングホイールに組込まれるタッチセンサ装置に関する技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このタッチセンサ装置の一形態として、操作面を有するタッチセンサが複数箇所に設けられたタッチパネルを備えるものが知られている。各タッチセンサは、操作面に対する操作者の指等の接触をそれぞれ検出し、検出した旨の信号を出力する。そして、タッチセンサ装置から出力された信号に基づき、各種車載機器が作動されたり、停止されたり、作動状態を変更されたりする。
そのため、車両の運転者は、ステアリングホイールの操作中に、タッチパネルにおいて、所望のタッチセンサの操作面に指等を触れることで、そのタッチセンサに関連付けられた車載機器を遠隔操作することができる。
特開2013−25620号公報
ところが、ステアリングホイールの操作中に、運転者がタッチセンサの操作面に誤って指を触れることも起こり得る。この場合、従来のタッチセンサ装置では、触れられたタッチセンサが機能し、そのタッチセンサに対する操作が行なわれたと誤検出するおそれがある。
こうした問題は、上述したステアリングホイールに組込まれるタッチセンサ装置に限らず、上記構成を有するタッチセンサ装置であれば共通して起こり得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、タッチパネルにおけるタッチセンサの操作面に操作者が誤って触れても、タッチパネルに対する操作が行なわれたと誤検出されるのを抑制することのできるタッチセンサ装置を提供することにある。
上記課題を解決するタッチセンサ装置は、基部と、前記基部から遠い側の面に操作面を有するタッチセンサが複数箇所に設けられたタッチパネルと、前記タッチパネルを前記基部に対し昇降可能に支持する支持機構と、前記タッチパネルの前記基部側への変位量を圧電素子により検出する変位センサとを備え、前記操作面に対する接触が前記タッチセンサにより検出され、かつ前記タッチパネルのしきい値を越える変位量での変位が前記変位センサにより検出されることをもって、前記タッチパネルに対する操作が行なわれたことを検出する。
上記の構成を有するタッチセンサ装置によれば、同装置の操作者の操作面に対する接触がタッチセンサによって検出されることと、しきい値を越える変位量でのタッチパネルの変位が変位センサによって検出されることとの両方が満たされると、タッチパネルに対し操作が行なわれたことが検出される。
従って、操作者が操作面に触れても、押圧することで、しきい値を越える変位量以上タッチパネルを変位させない限り、タッチパネルに対する操作が行なわれたことは検出されない。その結果、操作者がタッチパネルにおけるタッチセンサの操作面に誤って触れても、タッチパネルが操作されたと誤検出されることが起こりにくい。
上記タッチセンサ装置において、前記タッチパネルは、前記基部から離間する側へ付勢されており、前記支持機構は、前記タッチパネルの昇降方向に対し傾斜した状態で前記基部と前記タッチパネルとの間に配置された第1リンク部材と、前記第1リンク部材に交差し、かつ前記昇降方向に対し、同第1リンク部材とは反対側へ傾斜した状態で前記基部と前記タッチパネルとの間に配置された第2リンク部材とを備え、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材のそれぞれは、前記昇降方向における両端部において、端軸部により、前記基部及び前記タッチパネルに対し回動可能に連結され、さらに、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材は、それらの交差部分に設けられた中間軸部により回動可能に相互に連結されていることが好ましい。
上記の構成によれば、タッチパネルは、互いに交差し、かつ交差部分で回動可能に相互に連結された第1リンク部材及び第2リンク部材を介して基部に支持されている。そのため、操作者が付勢力に抗してタッチパネルを押圧すると、第2リンク部材の第1リンク部材に対しなす角度が変化することで、タッチパネルが、一定の姿勢、例えば基部に対し略平行となった姿勢を維持しながらその基部に接近する。こうした一対のリンク部材の角度変化や、タッチパネルの姿勢を維持した接近は、タッチパネルのどの箇所が押圧されても同様に行なわれる。また、操作者がタッチパネルを付勢力に抗して押圧するときの荷重(操作荷重)は、押圧箇所に拘わらず、すなわち、どのタッチセンサの操作面が押圧されても同程度となる。
上記タッチセンサ装置において、前記タッチパネルに対する操作が行なわれたことの検出に応じ伸縮させられる圧電素子を備え、その伸縮により同タッチパネルを加振する加振部がさらに設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、タッチパネルに対する操作が行なわれたことが検出されると、加振部における圧電素子が伸縮させられ、その伸縮によってタッチパネルが加振される。タッチパネルの振動は、タッチセンサの操作面に触れている操作者に伝えられる。従って、タッチセンサ装置の操作者は、タッチパネルに対する操作が検出されたことを、目視によらず、振動を通じて知ることが可能となる。
上記タッチセンサ装置において、前記加振部は、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材の一方を対象リンク部材とし、同対象リンク部材に設けられた振動伝達部に振動を伝達することで前記タッチパネルを加振するものであり、前記振動伝達部は、前記中間軸部と前記基部側の端軸部との間に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、加振部における圧電素子が伸縮させられると、その伸縮に伴う振動が振動伝達部を介して対象リンク部材に伝達される。この伝達により、中間軸部が、基部に接近及び離間する方向へ微小の振幅で振動する。また、第2リンク部材の第1リンク部材に対しなす角度が、微小量の拡大と微小量の縮小とからなるサイクルで変化する。その結果、タッチパネルが基部に対し接近及び離間する側へ微小な振幅で振動する。
ここで、加振部の圧電素子による振動の振幅が同一であるとすると、対象リンク部材における振動伝達部の位置により、中間軸部の振幅や、第2リンク部材の第1リンク部材に対しなす角度の変化量、ひいてはタッチパネルの振幅が異なってくる。これらの振幅、角度変化量等は、振動伝達部が、対象リンク部材の基部側の端軸部に近づくほど大きく(多く)なる。
この点、上記の構成によれば、振動伝達部が、中間軸部と基部側の端軸部との間に設けられている。従って、タッチパネルは、振動伝達部が、中間軸部の軸線上に設けられた場合や、中間軸部とタッチパネル側の端軸部との間に設けられた場合よりも大きな振幅で効率よく振動させられる。
上記タッチセンサ装置において、前記変位センサ及び前記加振部の各圧電素子として共通の圧電素子が用いられていることが好ましい。
上記の構成によれば、共通の圧電素子が変位センサの圧電素子として機能するとともに、加振部の圧電素子として機能する。従って、少ない数の圧電素子で、タッチパネルの変位量検出と加振とを行なうことが可能である。
上記タッチセンサ装置において、前記基部は、乗物のステアリングホイールに固定されるものであり、前記タッチパネルは、前記ステアリングホイールを操作する操作者により接触及び押圧されるものであることが好ましい。
上記の構成によれば、ステアリングホイールの操作を行なう操作者が所望のタッチセンサの操作面に触れて押圧し、しきい値を越える変位量以上タッチパネルを変位させると、タッチパネルに対する操作が行なわれたことが検知される。
従って、乗物の運転者がステアリングホイールの操作中に、タッチセンサ装置の操作者としてタッチセンサの操作面に誤って触れても、タッチパネルが操作されたと誤検出されることが起こりにくい。
上記タッチセンサ装置によれば、タッチパネルにおけるタッチセンサの操作面に操作者が誤って触れても、タッチパネルに対する操作が行なわれたと誤検出されるのを抑制することができる。
第1実施形態におけるタッチセンサ装置が組込まれたステアリングホイールを示す図であり、(a)は側面図、(b)は図1(a)のX方向から見た正面図。 第1実施形態におけるタッチセンサ装置の概略構成を示すブロック図。 第1実施形態におけるタッチセンサ装置の分解斜視図。 第1実施形態におけるタッチセンサ装置からタッチパネルが取り外された状態を示す正面図。 (a)は図4の5a−5a線断面図、(b)は図4の5b−5b線断面図。 第2実施形態におけるタッチセンサ装置を示す図であり、図5(a)に対応する部分断面図。 タッチセンサ装置の変形例を示す図であり、図5(a)に対応する部分断面図。 同じく、タッチセンサ装置の変形例を示す図であり、図5(a)に対応する部分断面図。 同じく、タッチセンサ装置の変形例を示す図であり、図5(a)に対応する部分断面図。 タッチセンサ装置の変形例を示す部分断面図。
(第1実施形態)
以下、タッチセンサ装置の第1実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1(a),(b)に示すように、車両の運転席よりも前方には、回転軸線L1を中心として回転するステアリングシャフト(操舵軸)11が、運転席側(図1(a)の左側)ほど高くなるように傾斜した状態で配設されている。ステアリングシャフト11の後端部には、ステアリングホイール12が一体回転可能に取付けられている。
なお、本実施形態では、ステアリングホイール12の各部(タッチセンサ装置20を含む)について説明する際には、ステアリングシャフト11の回転軸線L1を基準とする。この回転軸線L1に沿う方向をステアリングホイール12の「前後方向」といい、回転軸線L1に直交する面に沿う方向のうち、ステアリングホイール12の起立する方向を「上下方向」というものとする。従って、ステアリングホイール12の前後方向及び上下方向は、車両の前後方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)に対し若干傾いていることとなる。
ステアリングホイール12は、リム部(ハンドル部、リング部と呼ばれることもある)13、パッド部14及びスポーク部15を備えている。リム部13は、運転者によって把持されて回転操作(操舵)される部分であり、上記回転軸線L1を中心とした略円環状をなしている。パッド部14は、リム部13によって囲まれた空間に配置されている。スポーク部15は、リム部13及びパッド部14間の複数箇所に設けられている。
所定のスポーク部15にはタッチセンサ装置20が組込まれている。図3及び図4に示すように、タッチセンサ装置20の外殻部分は、基部21及びタッチパネル31によって構成されている。なお、図4では、その上下方向がステアリングホイール12の略上下方向となる。
基部21は、板状の底部22と、その底部22を取り囲む周壁部23とを備えており、スポーク部15に固定されている。周壁部23の複数箇所には、それぞれ前後方向に延びるガイド溝25を有するガイド壁部24が形成されている。底部22には、一対で組をなす軸受部が二組形成されている。ここで、組毎に軸受部を区別するため、一方の組を構成するものを軸受部26といい、他方の組を構成するものを軸受部27というものとする。各軸受部26,27は、底部22から後方へ突出している。
タッチパネル31は、ステアリングホイール12を回転操作する運転者により接触及び押圧されるものであり、略板状をなしている。第1実施形態では、運転者が、タッチセンサ装置20を操作する操作者になる。図3及び図5(a)に示すように、タッチパネル31において、上記ガイド壁部24に対応する箇所には、前方へ突出する突片32が形成されており、各突片32がガイド溝25に対し前後方向へスライド可能に係合されている。図4及び図5(a)に示すように、タッチパネル31には、一対で組をなす軸受部が二組形成されている。ここで、組毎に軸受部を区別するため、一方の組を構成するものを軸受部33といい、他方の組を構成するものを軸受部34というものとする。各組の軸受部33,34は、タッチパネル31から前方へ突出している。
図3及び図5(b)に示すように、タッチパネル31の複数箇所には、静電容量式のタッチセンサ35がそれぞれ設けられている。各タッチセンサ35は、高さの低い突部36を備えており、その突部36の後面は、運転者の指によって接触及び押圧される操作面37となっている。各タッチセンサ35では、運転者の指と、図示しない検出部とによってコンデンサが構成される。そして、各タッチセンサ35では、指が操作面37に触れることに伴うコンデンサの静電容量の変化が検出されることで、操作面37に対する指の接触状態が検出される。
図4及び図5(a),(b)に示すように、上記タッチパネル31は、これと基部21との間に設けられたパンタグラフ方式の支持機構40により、同基部21に対し昇降可能に支持されている。支持機構40は、第1リンク部材41と、これに対し交差した状態で配置された第2リンク部材51とを備えている。
第1リンク部材41は、略上下方向に互いに離間した状態で配置された一対のアーム部42と、略左右方向に互いに離間した状態で配置されて、両アーム部42の端部同士を接続する一対の接続部43とを備えており、略四角枠状をなしている。各アーム部42の上記昇降方向における両端部(左右両端部)には端軸部44,45が設けられている。
各アーム部42は、その一方(第1実施形態では左方)の端部の端軸部44において、上記軸受部26により基部21に対し回動可能に連結されている。各アーム部42は、その他方(第1実施形態では右方)の端部の端軸部45において、上記軸受部34によりタッチパネル31に対し回動可能に連結されている。このようにして、第1リンク部材41は、基部21とタッチパネル31との間に、昇降方向に対し傾斜した状態で架け渡されている。
なお、上記連結は、端軸部44,45が軸受部26,34に係合されることによりなされているが、端軸部45の軸受部34に対する係合は、端軸部44の軸受部26に対する係合よりも若干大きな隙間をもって行なわれている(図5(a)参照)。この隙間は、支持機構40の伸縮に伴い、タッチパネル31の面に沿う方向のうち略左右方向における両端軸部44,45の間隔が変化するところ、その変化を吸収するために設けられている。
さらに、各アーム部42の長さ方向における略中央部には、連結孔46があけられている。
第2リンク部材51は、略上下方向に互いに離間した状態で配置された一対のアーム部52と、略左右方向に互いに離間した状態で配置されて、両アーム部52の端部同士を接続する一対の接続部53とを備えている。両アーム部52及び両接続部53により、第2リンク部材51は、第1リンク部材41よりも小さな略四角枠状をなし、その第1リンク部材41によって囲まれた空間に配置されている。第2リンク部材51は、タッチパネル31の昇降方向に対し、第1リンク部材41とは反対側へ傾斜した状態で配置されている。
第1リンク部材41及び第2リンク部材51は、それらの両アーム部42,52の長さ方向の略中央部において互いに交差している。
一方(図4の左方)の接続部53において、略上下方向に互いに離間した2箇所には突片54が形成されており、各突片54に端軸部55が設けられている。この接続部53は、両端軸部55において、上記軸受部33によりタッチパネル31に対し回動可能に連結されている。
他方(図4の右方)の接続部53において、略上下方向に互いに離間した2箇所には突片54が形成されており、各突片54に端軸部56が設けられている。この接続部53は、両端軸部56において、上記軸受部27により基部21に対し回動可能に連結されている。このようにして、第2リンク部材51は、基部21とタッチパネル31との間に、昇降方向に対し傾斜した状態で架け渡されている。
なお、上記連結は、端軸部55,56が軸受部33,27に係合されることによりなされているが、端軸部56の軸受部27に対する係合は、端軸部55の軸受部33に対する係合よりも若干大きな隙間をもって行なわれている(図5(a)参照)。この隙間は、支持機構40の伸縮に伴い、タッチパネル31の面に沿う方向のうち略左右方向における両端軸部55,56の間隔が変化するところ、その変化を吸収するために設けられている。
各アーム部52の長さ方向における略中央部、すなわち、同アーム部52と第1リンク部材41のアーム部42との交差部分には、中間軸部57が設けられている。第2リンク部材51におけるアーム部52毎の中間軸部57は、第1リンク部材41におけるアーム部42毎の連結孔46に係合されている。この係合により、第1リンク部材41及び第2リンク部材51は、それらの交差部分において相互に回動可能に連結されている。
上記支持機構40は、第1リンク部材41及び第2リンク部材51が中間軸部57を支点として回動することにより、伸縮する。両リンク部材41,51のなす角度θ(図5(b)参照)が減少することにより支持機構40が前後方向へ収縮し、タッチパネル31が基部21に接近する。また、上記角度θが増大することにより支持機構40が前後方向へ伸張し、タッチパネル31が基部21から離間する。
アーム部52毎の中間軸部57上には捻りコイルばね58が装着されている。各捻りコイルばね58の一端は、第2リンク部材51におけるアーム部52に係止され、他端は、第1リンク部材41におけるアーム部42に係止されている。これらの捻りコイルばね58は、第1リンク部材41及び第2リンク部材51を、上記角度θを増大させる方向へ弾性付勢し、もってタッチパネル31を基部21から遠ざける側である後側へ弾性付勢している。
基部21には、タッチパネル31の同基部21側(前側)への変位量を検出する変位センサ60が設けられている。変位センサ60は、略左右方向へ延びる板状体からなるシム61を備えている。シム61は、ステンレス鋼、アルミニウム合金、ニッケル合金等によって形成された金属板からなる。シム61は、その長さ方向の両端部に設けられた一対の脚部62を介して基部21に固定されている。両脚部62は、シリコーンゴム等の弾性を有する材料によって形成されている。シム61は、両脚部62により、基部21の底部22に対し略平行な姿勢でその基部21に弾性的に支持されている。
両脚部62間において、シム61の前面には、圧電素子63が貼り付け等の方法によって取付けられている(図3参照)。圧電素子63としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電セラミックからなる薄板を電極層で挟みながら複数枚積層したものが用いられている。圧電素子63は、力が加えられるとその力を電圧に変換する性質と、電圧が加えられるとその電圧を力に変換する性質とを有する素子である。
ここでは、圧電素子63の前者の性質を利用し、シム61が前方へ撓ませられることに伴い圧電素子63を伸張させて電圧を変化させることで、タッチパネル31の基部21側への変位量を検出するようにしている。これに加え、圧電素子63の後者の性質を利用して、圧電素子63に対する通電と通電停止とからなるサイクルを繰り返すことで、同圧電素子63を伸縮させてタッチパネル31を振動させるようにしている。すなわち、タッチパネル31の変位量検出のための圧電素子63を、タッチパネル31を振動させるアクチュエータとしても機能させるようにしている。
シム61の後面であって、長さ方向の中央部分には、上記脚部62と同様、シリコーンゴム等のゴムによって形成された弾性部材64が固定されている。
第1実施形態では、第1リンク部材41及び第2リンク部材51のうち、第2リンク部材51が、後述する振動伝達部の設けられる対象となる対象リンク部材とされている。対象リンク部材としての第2リンク部材51における一方(図4の上方)のアーム部52であって、その長さ方向における中間部分、より詳しくは、中間軸部57の軸線上には、他方(図4の下方)のアーム部52に向けて延びる板状のタブ65が形成されている。タブ65は、上記弾性部材64に対し後側から接触している。この接触は、圧電素子63の伸縮に伴うシム61の振動の振幅が小さいところ、このシム61の振動をタブ65に的確に伝達するために必要である。
タブ65は、支持機構40の収縮動作に伴い前方へ移動し、弾性部材64を押圧して、シム61を前方へ撓ませる機能を有している。また、タブ65は、通電及び通電停止からなるサイクルの繰り返しにより圧電素子63が伸縮されてシム61が振動された場合に、その振動の第2リンク部材51への伝達箇所である振動伝達部も兼ねている。
このように、変位センサ60は、タッチパネル31の基部21側への変位量を圧電素子63により検出するセンサとしての機能を有するほか、圧電素子63を伸縮させることでタッチパネル31を加振する加振部としての機能も有している。これは、変位センサ60及び加振部の各圧電素子として共通の圧電素子63を用いることにより実現されている。
さらに、図3及び図4に示すように、基部21には制御部70が設けられている。図2に示すように、制御部70には、タッチパネル31における各タッチセンサ35、変位センサ60及び各種車載機器71がそれぞれ電気的に接続されている。なお、図2では、タッチセンサ35が1つのみ図示されている。車載機器71についても同様である。各種車載機器71としては、例えば、オーディオ、ナビゲーション装置、エアコン等が挙げられる。制御部70は、各タッチセンサ35及び変位センサ60からの信号に基づき各種の制御を行なうものであり、各種の制御に係る演算処理を実施する中央演算処理装置(CPU)、各種の制御用のプログラムやデータが記憶されたメモリ等を備えて構成されている。そして、制御部70は、各タッチセンサ35及び変位センサ60からの各検出信号に基づき、タッチパネル31に対する操作(接触及び押圧)が行なわれたかどうかの検出を行ない、その検出結果を検出信号として、タッチパネル31に関連付けられた車載機器71に出力する。また、制御部70は、タッチパネル31に対する操作が行なわれたことを検出した場合、圧電素子63に対する通電と通電停止とからなるサイクルを繰り返すことで、同圧電素子63を伸縮させる。
次に、上記のように構成された第1実施形態のタッチセンサ装置20の作用及び効果について説明する。
図5(a),(b)に示すように、タッチパネル31は、第1リンク部材41及び第2リンク部材51を備えたパンタグラフ方式の支持機構40によって基部21に支持されている。基部21が、ステアリングホイール12のスポーク部15に固定されているのに対し、タッチパネル31は同スポーク部15に固定されておらず、基部21に対し接近及び離間可能である。タッチパネル31には、一対の捻りコイルばね58の付勢力が両リンク部材41,51を介して伝達されている。また、変位センサ60における脚部62や弾性部材64の弾性力が、タブ65、両リンク部材41,51等を介してタッチパネル31に伝達されている。従って、タッチパネル31に対し運転者による操作が行なわれないとき(いずれのタッチセンサ35の操作面37にも指が触れられないとき)には、そのタッチパネル31は、基部21に対し略平行な状態に保持される。
車両の運転者によるステアリングホイール12の操作中に、指が、タッチパネル31における所望のタッチセンサ35(突部36)の操作面37に触れられると、同タッチセンサ35のコンデンサの静電容量が変化する。この静電容量の変化がタッチセンサ35によって検出されることで、操作面37に対する指の接触状態が検出される。
また、両捻りコイルばね58の付勢力等に抗して、運転者の指によりタッチセンサ35の操作面37を通じてタッチパネル31が前方へ押圧されると、第2リンク部材51の第1リンク部材41に対しなす角度θが減少する。この減少に伴いタッチパネル31が、基部21に対し略平行となった姿勢を維持しながらその基部21に接近する。この際、基部21の各ガイド壁部24におけるガイド溝25は、タッチパネル31の対応する突片32が前方へスライド移動するのをガイドする。
こうした両リンク部材41,51の角度θの変化や、タッチパネル31の基部21に対し略平行な姿勢を維持した移動は、白抜きの矢印で示すように、タッチパネル31のどの箇所のタッチセンサ35が押圧されても同様に行なわれる。これは、タッチパネル31を基部21に昇降可能に支持するために、上述したように、パンタグラフ方式の支持機構40が用いられたことによる。
ここで、仮に、タッチパネル31が基部21に対し略平行な姿勢で移動しない場合には、運転者がタッチセンサ35を、捻りコイルばね58等の付勢力に抗して押圧するときの荷重(操作荷重)は、タッチパネル31の押圧される部位(タッチセンサ35の操作面37)によってばらつく。しかし、第1実施形態では、上記のように、タッチパネル31のどの箇所のタッチセンサ35が押圧されても、タッチパネル31を基部21に対し略平行な姿勢で移動させることができる。そのため、操作荷重を、押圧されるタッチセンサ35に拘わらず同程度(略均一)にし、操作フィーリング(操作感度)を良好なものにすることができる。
上記のようにして、タッチパネル31が押圧されて、第2リンク部材51の第1リンク部材41に対しなす角度θが小さくなると、それに伴い、タブ65が基部21に接近する。タブ65の押圧力が、弾性部材64を介してシム61に伝達され、同シム61が前方へ撓む。圧電素子63がシム61に追従して撓むことにより、同圧電素子63に対し、これを長さ方向へ伸張させようとする圧力が加わる。この伸張に伴う電圧変化により、変位センサ60でタッチパネル31の変位量が検出される。
なお、圧電素子63をそれぞれ用いた多くの変位センサ60をタッチパネル31に均等に配置すれば、同タッチパネル31が基部21に対し傾斜した姿勢で移動したとしても、同タッチパネル31の変位量を検出することが可能である。しかし、この場合には、タッチセンサ装置20の部品点数が増加し、それに伴い変位センサ60の設置スペースが増大し、スペース効率が低下する。この点、第1実施形態では、1つの変位センサ60でもタッチパネル31の変位量検出できることから、部品点数が増えるのを抑制することができる。変位センサ60の設置スペースを小さくし、スペース効率の向上を図ることができる。
図2に示すように、各タッチセンサ35から出力される信号と、変位センサ60から出力される信号とは制御部70に入力される。制御部70では、タッチセンサ35を通じてタッチパネル31が押圧されたことを検出するために、予め設定されたしきい値がメモリに記憶されている。このしきい値は、タッチパネル31の変位量に関し、変位センサ60の検出ばらつき等を考慮し、タッチセンサ35に触れたときの変位量と、押圧したときの変位量とを区別するのに適切な値に設定されている。
そして、制御部70は、操作面37に対する接触がタッチセンサ35によって検出されることと、しきい値を越える変位量でのタッチパネル31の変位が変位センサ60によって検出されることとの両方が満たされると、タッチパネル31に対し操作が行なわれたことを検出する。この検出は、操作面37に対する接触がタッチセンサ35によって検出されただけでは行なわれない。制御部70は、検出した旨を示す信号を、接触を検出したタッチセンサ35に関連付けられた車載機器71に出力する。そして、この信号に基づき、車載機器71が作動されたり、停止されたり、作動状態を変更されたりする。
従って、車両の運転者がタッチセンサ35の操作面37に触れても、押圧することで、しきい値を越える変位量以上タッチパネル31を変位させない限り、タッチパネル31に対する操作が行なわれたことは検出されない。その結果、運転者がタッチセンサ35の操作面37に誤って接触しても、タッチパネル31が操作されたと誤検出されるのを抑制することができる。
さらに、制御部70は、上記のようにタッチパネル31に対し操作が行なわれたことを検出すると、変位センサ60を加振部として機能させる。そのために、制御部70は、変位センサ60における圧電素子63に対する通電と通電停止とからなるサイクルを、一定時間にわたり繰り返すことにより、同圧電素子63を伸縮させてシム61を振動させる。図5(a)に示すように、この振動は、弾性部材64を介して第2リンク部材51のタブ65に伝達される。この伝達により、中間軸部57が、基部21に接近及び離間する方向へ微小な振幅で振動する。これに伴い、第2リンク部材51の第1リンク部材41に対しなす角度θが、微小量の拡大と微小量の縮小とからなるサイクルで変化する。その結果、タッチパネル31が基部21に対し接近及び離間する側へ微小な振幅で振動する。
タッチパネル31の振動は、操作面37に触れている運転者の指に伝えられる。従って、タッチセンサ35を通じてタッチパネル31を押圧した運転者は、同タッチパネル31に対する操作が検出されたことを、目視によらず、振動を通じて知ることができる。
また、共通の圧電素子63が変位センサ60の圧電素子として機能するとともに、加振部の圧電素子として機能する。従って、最小数(1つ)の圧電素子63でありながら、タッチパネル31の変位量検出と加振とを行なうことができる。
なお、運転者が、操作面37から指を離すと、タッチパネル31を押圧する力が消失する。両捻りコイルばね58によって付勢された第1リンク部材41及び第2リンク部材51は、中間軸部57を支点として、上記押圧時とは反対方向へ回動する。この回動により、両リンク部材41,51のなす角度θが増大して支持機構40が伸張し、タッチパネル31が押圧前の位置へ復帰する。この際、基部21の各ガイド壁部24におけるガイド溝25は、タッチパネル31の対応する突片32が後方へスライド移動するのをガイドする。
(第2実施形態)
次に、タッチセンサ装置20の第2実施形態について、図6を参照して説明する。
第2実施形態では、第2リンク部材51のアーム部52に設けられて振動伝達部として機能するタブ65の位置が、第1実施形態と異なっている。より詳しくは、タブ65は、アーム部52における中間軸部57と基部21側の端軸部56との間に設けられている。これに伴い、変位センサ60として、シム61及び圧電素子63が第1実施形態よりも短いものが用いられている。
上記以外の構成は、第1実施形態と同様である。そのため、第1実施形態で説明したものと同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
従って、第2実施形態によると、第1実施形態と同様の作用及び効果に加え、次の作用及び効果が奏される。
タッチパネル31に対し操作(操作面37に対する接触及び押圧)が行なわれたことを検出すると、制御部70が変位センサ60を加振部として機能させ、タッチパネル31を振動させることについては、前述した通りである。
ここで、圧電素子63の伸縮に伴うシム61の振動の振幅が同一であるとすると、タブ65(振動伝達部)の位置により、中間軸部57の振幅や、第2リンク部材51の第1リンク部材41に対しなす角度θの変化量、ひいてはタッチパネル31の振幅が異なってくる。これらの振幅、角度変化量等は、タブ65が、第2リンク部材51の基部21側の端軸部56に近づくほど大きく(多く)なる。
この点、第2実施形態では、タブ65が、中間軸部57と端軸部56との間に設けられている。従って、タッチパネル31は、タブ65が、中間軸部57の軸線上に設けられた第1実施形態はもちろんのこと、中間軸部57とタッチパネル31側の端軸部55との間に設けられた場合よりも大きな振幅で効率よく振動する。このように、第2実施形態では、タッチパネル31の振幅を第1実施形態よりも増大(増幅)させることができる。
なお、圧電素子63における圧電セラミックの薄板及び電極層の積層数を増すことによって、圧電素子63の伸縮に伴うシム61の振幅を増大させて、タッチパネル31の振幅を増大させることも可能である。しかし、その場合には、圧電セラミックの薄板が多く必要となる。
この点、第2実施形態では、タブ65の位置を変更するといった構造的な変更を行なっているにすぎない。そのため、圧電素子63の伸縮に伴うシム61の振幅を増大させることなく、タッチパネル31の振幅を効率よく増大することができる。
そして、上記のように振幅を増大させることで、タッチパネル31の振動を、操作面37に触れている指を通じて運転者に対し、より明確に伝えることができる。タッチセンサ35を通じてタッチパネル31を押圧した運転者は、タッチパネル31に対する操作が検出されたことを、振動を通じてより的確に知ることができる。
なお、上記第1及び第2実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<変位センサ60及び加振部について>
・変位センサ60における弾性部材64として、第1実施形態のゴムに代えてばねが用いられてもよい。図7は、弾性部材64がコイルばねによって構成された変形例を示し、図8は、弾性部材64が板ばねによって構成された変形例を示している。
いずれの変形例の場合にも、タッチパネル31が操作されない(タッチセンサ35を通じて押圧されない)状態で、弾性部材64を若干弾性変形させてタブ65(振動伝達部)に接触させることが望ましい。
なお、図7及び図8において、第1実施形態で説明したものと同様の要素には、同一の符号が付されている。
このようにすると、弾性部材64としてゴムが用いられた第1実施形態に比べ、ばねからなる弾性部材64をタブ65(振動伝達部)に接触させる作業が容易となる。第1実施形態では、ゴムからなる弾性部材64を、タブ65(振動伝達部)に接触する大きさや形状に正確に形成する必要がある。しかし、上記変形例では、弾性部材64を弾性変形させた状態でタブ65に接触させるといった簡単な作業を行なうことで、弾性部材64をタブ65に接触させることができる。
なお、このように接触させることは、上述したように、圧電素子63の伸縮に伴い生ずる、シム61の振幅の小さな振動をタブ65に的確に伝達するうえで重要である。
また、上記図7及び図8の変形例によると、変位センサ60を加振部として機能させる場合、シム61及び圧電素子63の振動に加え、ばねからなる弾性部材64の反力がタブ65に伝達されるため、タッチパネル31の振幅を増大させる効果が期待できる。
・加振部によりタッチパネル31を振動させる場合、その振幅を増大させるために、第2実施形態とは異なる構成が採用されてもよい。図9はその一例を示している。この変形例では、振動させられる対象であるタッチパネル31に保持部72が固定されている。細長い板状体73がタッチパネル31から前方へ離間した箇所に配置され、その板状体73の一端が上記保持部72に固定されている。板状体73としては、例えば、上記シム61と同様の材料からなる金属板が用いられてもよい。板状体73には圧電素子75が貼り付けられている。なお、図9では、変位センサ60の図示が省略されている。このように、板状体73が保持部72によりタッチパネル31に片持ち支持されている。そして、板状体73の保持部72とは反対側の端部に錘74が取付けられている。
なお、図9において、第1実施形態で説明したものと同様の要素には、同一の符号が付されている。
この構成によれば、圧電素子75の伸縮に伴う板状体73の振動により錘74を、前後方向へ交互に振らせることで、タッチパネル31の振動の振幅を増大させることが可能である。
・タッチパネル31に大きな振幅での振動が要求されない場合には、タブ65は、アーム部52における中間軸部57とタッチパネル31側の端軸部55との間に設けられてもよい。
・上記第1実施形態では、変位センサ60におけるシム61及び圧電素子63が基部21の底部22に対し略平行に配置され、タッチセンサ35を通じてタッチパネル31が基部21側へ押圧されると、タブ65及び弾性部材64を介してシム61に対し略直交する力が加えられる。また、圧電素子63に対する通電と通電停止とからなるサイクルが繰り返されて同圧電素子63が伸縮されて、シム61が振動されると、弾性部材64を介してタブ65に対し略直交する力が加えられる(図5(a)参照)。
これに代えて、図10に示すように、変位センサ60におけるシム61及び圧電素子63が基部21の底部22に対し、所定の角度、例えば45°で傾斜した状態で配置されてもよい。この場合、例えば、底部22において、紙面に直交する方向に互いに離間した2箇所に、同底部22に対し、45°の角度で傾斜する脚部76が形成される。両脚部76間にシム61が架け渡され、このシム61に圧電素子63が貼り付けられる。
一方、タッチパネル31には、基部21側へ突出してシム61に接触するタブ77(振動伝達部)が設けられてもよい。
なお、基部21とタッチパネル31との間には、そのタッチパネル31を基部21に対し昇降可能に支持する支持機構(図示略)が設けられる。
この変形例では、図10において白抜きの矢印で示すように、タッチパネル31に対し前方へ向かう力が加えられて、同タッチパネル31が基部21側へ移動した場合、そのタッチパネル31と一体でタブ77が同方向へ移動し、シム61に対し斜めに力が加わる。変位センサ60ではシム61が撓み、圧電素子63がシム61に追従して撓んで伸張することでタッチパネル31の変位量が検出される。
また、圧電素子63に対する通電と通電停止とからなるサイクルが繰り返されることで、同圧電素子63が伸縮させられてシム61が振動すると、そのシム61からタブ77に対し斜めに力が加えられて、タッチパネル31が振動する。
従って、この変形例でも、上記第1及び第2実施形態と同様の作用及び効果が奏される。
・上記第1及び第2実施形態は、変位センサ60における圧電素子63が、加振部における圧電素子を兼ねたが、圧電素子を有する加振部が変位センサ60とは別に設けられてもよい。
この場合、加振部は、第1リンク部材41及び第2リンク部材51の一方を対象リンク部材とし、同対象リンク部材に対し、タブ65とは別に設けられた振動伝達部に振動を伝達することで、タッチパネル31を加振する。
上記振動伝達部は、タッチパネル31の振動を増幅する観点からは、対象リンク部材の中間軸部57と基部21側の端軸部44,56との間に設けられることが望ましい。
・変位センサ60として、第1及び第2実施形態とは異なる構成を有するものが用いられてもよい。
例えば、シム61は一方の端部に設けられた脚部62のみによって基部21に支持されてもよい。
また、圧電素子63は、シム61の厚み方向の両面に貼り付けられてもよい。
・加振部における圧電素子を伸縮させてシムを振動させるために、上記第1実施形態とは異なる方法が採用されてもよい。例えば、圧電素子に交流の電力が供給されてもよい。
・変位センサ60が加振部を兼ねる上記第1及び第2実施形態において、振動伝達部としても機能するタブ65は、第2リンク部材51のアーム部52に代えて、第1リンク部材41のアーム部42に設けられてもよい。
<支持機構について>
・第1リンク部材41と第2リンク部材51とを回動可能に連結する中間軸部57は、第2リンク部材51に代えて第1リンク部材41に設けられてもよい。この場合、連結孔46は第2リンク部材51に設けられる。
・タッチパネル31を基部21に対し昇降可能に支持するものであることを条件に、支持機構40が、パンタグラフ方式を採用した上記各実施形態とは異なる構造を有するものに変更されてもよい。
<タッチセンサ装置20が組込まれる箇所について>
・タッチセンサ装置20は、ステアリングホイール12においてスポーク部15とは異なる箇所、例えばパッド部14に組込まれてもよい。
・タッチセンサ装置20は、車両以外の乗物のステアリングホイールに組込まれて使用されてもよい。
・タッチセンサ装置20は、タッチパネル31に対し、タッチセンサ35の操作面37を通じて操作者が操作を行なった場合に、そのことを検出することのできるものであれば、ステアリングホイールに限らず、広く組込み可能である。
12…ステアリングホイール、20…タッチセンサ装置、21…基部、31…タッチパネル、35…タッチセンサ、37…操作面、40…支持機構、41…第1リンク部材、44,45,55,56…端軸部、51…第2リンク部材(対象リンク部材)、57…中間軸部、60…変位センサ(加振部を兼ねる)、63,75…圧電素子、65,77…タブ(振動伝達部を兼ねる)。

Claims (3)

  1. 基部と、
    前記基部から遠い側の面に操作面を有するタッチセンサが複数箇所に設けられたタッチパネルと、
    前記タッチパネルを前記基部に対し昇降可能に支持する支持機構と、
    前記タッチパネルの前記基部側への変位量を圧電素子により検出する変位センサと
    を備え、前記操作面に対する接触が前記タッチセンサにより検出され、かつ前記タッチパネルのしきい値を越える変位量での変位が前記変位センサにより検出されることをもって、前記タッチパネルに対する操作が行なわれたことを検出し、
    前記タッチパネルは、前記基部から離間する側へ付勢されており、
    前記支持機構は、
    前記タッチパネルの昇降方向に対し傾斜した状態で前記基部と前記タッチパネルとの間に配置された第1リンク部材と、
    前記第1リンク部材に交差し、かつ前記昇降方向に対し、同第1リンク部材とは反対側へ傾斜した状態で前記基部と前記タッチパネルとの間に配置された第2リンク部材とを備え、
    前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材のそれぞれは、前記昇降方向における両端部において、端軸部により、前記基部及び前記タッチパネルに対し回動可能に連結され、
    さらに、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材は、それらの交差部分に設けられた中間軸部により回動可能に相互に連結され、
    前記タッチパネルに対する操作が行なわれたことの検出に応じ伸縮させられる圧電素子を備え、その伸縮により同タッチパネルを加振する加振部がさらに設けられ、
    前記加振部は、前記第1リンク部材及び前記第2リンク部材の一方を対象リンク部材とし、同対象リンク部材に設けられた振動伝達部に振動を伝達することで前記タッチパネルを加振するものであり、
    前記振動伝達部は、前記中間軸部と前記基部側の端軸部との間に設けられているタッチセンサ装置。
  2. 前記変位センサ及び前記加振部の各圧電素子として共通の圧電素子が用いられている請求項に記載のタッチセンサ装置。
  3. 前記基部は、乗物のステアリングホイールに固定されるものであり、
    前記タッチパネルは、前記ステアリングホイールを操作する操作者により接触及び押圧されるものである請求項1又は2に記載のタッチセンサ装置。
JP2016012491A 2016-01-26 2016-01-26 タッチセンサ装置 Active JP6477522B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016012491A JP6477522B2 (ja) 2016-01-26 2016-01-26 タッチセンサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016012491A JP6477522B2 (ja) 2016-01-26 2016-01-26 タッチセンサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017134508A JP2017134508A (ja) 2017-08-03
JP6477522B2 true JP6477522B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=59502776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016012491A Active JP6477522B2 (ja) 2016-01-26 2016-01-26 タッチセンサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6477522B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112823330B (zh) * 2018-11-30 2024-03-29 阿尔卑斯阿尔派株式会社 输入装置
DE112019006120T5 (de) * 2018-12-10 2021-09-16 Alps Alpine Co., Ltd. Eingabevorrichtung
CN113253828B (zh) * 2020-02-07 2023-09-08 华为技术有限公司 振动反馈模组、控制方法及设备

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008125130A1 (en) * 2007-04-12 2008-10-23 Nokia Corporation Keypad
JP5232889B2 (ja) * 2011-03-30 2013-07-10 本田技研工業株式会社 車両用操作装置
JP2014043232A (ja) * 2012-08-02 2014-03-13 Nippon Seiki Co Ltd 操作装置
JP5754483B2 (ja) * 2012-12-24 2015-07-29 株式会社デンソー 操作デバイス
JP5972253B2 (ja) * 2013-12-27 2016-08-17 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 表示入力装置、情報処理装置
JP6277786B2 (ja) * 2014-03-11 2018-02-14 トヨタ自動車株式会社 車両用操作装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017134508A (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6599242B2 (ja) 入力装置
JP6301355B2 (ja) 車両部品用の操作装置
JP6477522B2 (ja) タッチセンサ装置
KR20100023879A (ko) 촉각 피드백을 가진 터치 패드 조립체
JP2013182424A (ja) 入力装置
JP6433500B2 (ja) 電気装置用、特に車両部品用の操作デバイス
WO2010116962A1 (ja) 圧電素子を用いたタッチパネル構造
JP2017175805A (ja) アクチュエータ及び触感呈示装置
JP2018005781A (ja) 操作装置
JP5443603B2 (ja) 押圧入力装置
JP5797456B2 (ja) 入力装置
JP4350661B2 (ja) ペン入力装置
JP6627663B2 (ja) 物理量センサ
JP5874435B2 (ja) 車両用入力装置
JP7193657B2 (ja) 操作入力装置
JP6613153B2 (ja) 触感呈示装置
JP2017004262A (ja) 操作装置
JP2013182425A (ja) 入力装置
WO2018151039A1 (ja) 触覚呈示装置
JP2018005780A (ja) 操作装置
JP2017004264A (ja) 触覚呈示装置
WO2021192441A1 (ja) 荷重センサおよび操作入力装置
WO2017061394A1 (ja) 触覚呈示装置
JP6814065B2 (ja) 触覚呈示装置
JP6199847B2 (ja) 触感呈示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6477522

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150