JP6477356B2 - 単結晶の製造方法および製造装置 - Google Patents

単結晶の製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6477356B2
JP6477356B2 JP2015163510A JP2015163510A JP6477356B2 JP 6477356 B2 JP6477356 B2 JP 6477356B2 JP 2015163510 A JP2015163510 A JP 2015163510A JP 2015163510 A JP2015163510 A JP 2015163510A JP 6477356 B2 JP6477356 B2 JP 6477356B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
fusion ring
melt
edge pattern
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015163510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017039628A (ja
Inventor
建 濱田
建 濱田
啓一 高梨
啓一 高梨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumco Corp
Original Assignee
Sumco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumco Corp filed Critical Sumco Corp
Priority to JP2015163510A priority Critical patent/JP6477356B2/ja
Publication of JP2017039628A publication Critical patent/JP2017039628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6477356B2 publication Critical patent/JP6477356B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

本発明は、チョクラルスキー法(以下、「CZ法」という)による単結晶の製造方法および製造装置に関し、特に、単結晶の引き上げ工程において単結晶の直径や融液の液面レベルを測定する方法に関する。
シリコンウェーハの材料となるシリコン単結晶の多くはCZ法により製造されている。CZ法は、石英ルツボ内に収容されたシリコン融液に種結晶を浸漬し、種結晶およびルツボを回転させながら種結晶をゆっくり引き上げることにより、種結晶の下端に大きな直径の単結晶を成長させる方法である。
シリコンウェーハの製造歩留まりを高めるためには、単結晶の直径変動を抑えることが重要である。単結晶の直径を一定に制御する方法として、引き上げ中の単結晶の直径を計測し、計測結果に基づいて直径が一定となるように引き上げ条件を制御する方法が知られている。例えば特許文献1には、単結晶と融液との境界部の画像をカメラで撮影し、この画像から単結晶の直径および中心位置を計測し、この計測結果に基づきヒータおよび引き上げ装置の各動作を制御する方法が記載されている。
また、石英ルツボ内のシリコン融液は引き上げが進むにつれて徐々に減少するので、ヒータによるシリコン融液の加熱量を一定にするためには、シリコン融液の液面の高さがヒータや熱遮蔽構造に対して一定となるように石英ルツボを上昇させる必要がある。ヒータ等から見た融液面の高さが一定でない場合には、成長した単結晶の熱履歴が変化し、結晶欠陥等が発生して良質の単結晶を製造できなくなるからである。このため、単結晶の引き上げ中に融液の液面レベルを光学的に測定し、この液面レベルから石英ルツボの上昇量を算出する方法が提案されている(特許文献2〜5参照)。
例えば、特許文献2では、シリコン単結晶とシリコン融液との境界部に発生するフュージョンリングから単結晶の中心位置を算出し、この単結晶の中心位置から融液の液面レベルを測定する方法が提案されている。この測定方法では、フュージョンリングの撮影画像中の種結晶の着液位置から垂直方向手前に第1および第2の距離だけそれぞれ離間した第1および第2の測定ラインを設定する。そして、第1の測定ラインとフュージョンリングとの2つの交点間の第1の間隔、第2の測定ラインとフュージョンリングとの2つの交点間の第2の間隔、並びに、第1および第2の距離から単結晶の中心位置を算出し、この中心位置に基づいて融液の液面レベルを測定する。この液面レベルの測定方法は、引き上げ工程においてフュージョンリングを一部しか観察できない場合でも単結晶の中心位置を少ない演算量で算出でき、液面レベルを従来よりも高精度に測定することが可能である。
特開2003−12395号公報 特許第4089500号公報 特許第4246561号公報 特開2007−290906号公報 特開2009−57216号公報
しかしながら、フュージョンリングから単結晶の中心位置を算出する従来の方法では、シリコン融液の上方に配置された熱遮蔽体などのチャンバー内の構造物の表面にシリコン融液が付着し、この付着物の表面で反射した光の影響を受けてフュージョンリングの輝度分布が変化した場合に、フュージョンリングから単結晶の中心位置を正確に算出することができず、単結晶の直径や液面レベルの測定誤差が大きくなるという問題がある。
したがって、本発明の目的は、チャンバー内の構造物に付着した融液の影響によってフュージョンリングの輝度分布が変化した場合でも単結晶の中心位置を正確に算出でき、これにより単結晶の直径や融液の液面レベルを高精度に制御することが可能な単結晶の製造方法および製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による単結晶の製造方法は、チョクラルスキー法による単結晶の引き上げ工程中に前記単結晶と融液との境界部の画像をカメラで撮影し、前記境界部に発生するフュージョンリングと2回交差し且つ引き上げ軸方向と直交する少なくとも一本の測定ラインを設定し、前記フュージョンリングの前記測定ラインとの交差部分がノイズ光の影響を受けているかどうかを判断し、前記ノイズ光の影響を受けている場合には前記測定ラインの位置をずらし、前記ノイズ光の影響を受けていない場合には前記フュージョンリングのエッジパターンと前記測定ラインとの交点の位置を求めることを特徴とする。
本発明によれば、チャンバー内の構造物に付着した融液の影響によってフュージョンリングの輝度分布が変化した場合でもノイズ光の影響を排除して固液界面における単結晶の中心位置を正確に求めることができる。したがって、シリコン単結晶の引き上げ工程において単結晶の直径およびシリコン融液の液面レベルの正確な測定および制御が可能となり、単結晶の製造歩留まりを高めることができる。
本発明による単結晶の製造方法は、前記画像を二値化処理して前記フュージョンリングのエッジパターンを生成し、前記エッジパターンを最小二乗法で偶関数に近似して前記エッジパターンの近似曲線を生成し、前記測定ライン上における前記エッジパターンと前記近似曲線との偏差が閾値以上である場合に前記フュージョンリングの前記交差部分がノイズ光の影響を受けていると判断することが好ましい。このように、フュージョンリングのエッジパターンとその近似曲線との比較からノイズ光の影響の有無を判断するので、ノイズ光の影響の有無を少ない演算量で正確に判断することができる。
本発明による単結晶の製造方法は、引き上げ軸の延長線上に設定された前記画像中の原点から第1および第2の距離だけ離れた第1および第2の測定ラインをそれぞれ設定し、前記第1の測定ラインと前記フュージョンリングとの2つの交点間の第1の間隔を算出し、前記第2の測定ラインと前記フュージョンリングとの2つの交点間の第2の間隔を算出し、前記第1および第2の間隔および前記第1および第2の距離に基づいて、前記引き上げ軸の延長線上に位置する前記フュージョンリングの中心位置を算出することが好ましい。この方法によれば、フュージョンリングの一部しか観察できない場合でも単結晶の中心位置を少ない演算量で正確に求めることができ、これにより単結晶の直径や融液の液面レベルを正確に計測することが可能である。
本発明による単結晶の製造方法は、前記フュージョンリングのエッジパターンと前記測定ラインとの交点の位置および前記フュージョンリングの中心位置から固液界面における前記単結晶の直径を算出し、前記単結晶の直径が目標直径となるように引き上げ条件を制御することが好ましい。これによれば、直径が一定に制御された高品質な単結晶を製造することができる。
本発明による単結晶の製造方法は、前記フュージョンリングのエッジパターンと前記測定ラインとの交点の位置から前記フュージョンリングの中心位置を算出し、前記フュージョンリングの中心位置から前記融液の液面レベルを算出し、前記液面レベルに基づいて前記融液を支持するルツボの上下方向の位置を制御することが好ましい。これによれば、融液の加熱量を一定にすることができ、これにより結晶欠陥が少ない高品質な単結晶を製造することができる。
本発明において、前記ノイズ光は、前記融液の上方に配置された熱遮蔽体に前記融液の一部が付着した付着物の表面で反射した光であることが好ましい。熱遮蔽体には原料融解工程で発生する融液の液跳ねによって融液が付着し、フュージョンリングはこの付着物に起因するノイズ光の影響を受けやすい。しかし、本発明によれば、そのようなノイズ光の影響を受けていないフュージョンリングの幾何学的形状から固液界面における単結晶の中心位置を正確に求めることができる。
また、本発明による単結晶の製造装置は、融液を支持するルツボと、前記融液を加熱するヒータと、前記融液から単結晶を引き上げる引き上げ軸と、前記ルツボの上下方向の位置を制御するルツボ昇降機構と、単結晶と融液との境界部の画像を撮影するカメラと、前記カメラで撮影した画像を処理する画像処理部と、前記ヒータ、前記引き上げ軸および前記ルツボ昇降機構を制御する制御部を備え、前記画像処理部は、前記境界部に発生するフュージョンリングと2回交差し且つ引き上げ軸方向と直交する少なくとも一本の測定ラインを設定し、前記フュージョンリングの前記測定ラインとの交差部分がノイズ光の影響を受けているかどうかを判断し、前記ノイズ光の影響を受けている場合には前記測定ラインの位置をずらし、前記ノイズ光の影響を受けていない場合には前記フュージョンリングのエッジパターンと前記測定ラインとの交点の位置を求めることを特徴とする。
本発明によれば、ノイズ光の影響を受けていないフュージョンリングの幾何学的形状から固液界面における単結晶の中心位置を正確に求めることができる。したがって、シリコン単結晶の引き上げ工程において単結晶の直径およびシリコン融液の液面レベルの正確な測定および制御が可能となり、単結晶の製造歩留まりを高めることができる。
前記画像処理部は、前記フュージョンリングのエッジパターンと前記測定ラインとの交点の位置および前記フュージョンリングの中心位置から固液界面における前記単結晶の直径を算出し、前記制御部は、前記単結晶の直径が目標直径となるように前記ヒータ、前記引き上げ軸又は前記ルツボ昇降機構を制御することが好ましい。これによれば、直径が一定に制御された高品質な単結晶を製造することができる。
本発明において、前記画像処理部は、前記フュージョンリングのエッジパターンと前記測定ラインとの交点の位置から前記フュージョンリングの中心位置を算出すると共に、前記フュージョンリングの中心位置から前記融液の液面レベルを算出し、前記制御部は、前記液面レベルが目標レベルとなうように前記ルツボ昇降機構を制御することが好ましい。これによれば、融液の加熱量を一定にすることができ、これにより結晶欠陥が少ない高品質な単結晶を製造することができる。
本発明において、前記融液の上方に配置された熱遮蔽体をさらに備え、前記ノイズ光は、前記熱遮蔽体に前記融液の一部が付着した付着物の表面で反射した光であることが好ましい。本発明によれば、熱遮蔽体の付着物に起因するノイズ光の影響を受けていないフュージョンリングの幾何学的形状から固液界面における単結晶の中心位置を正確に求めることができる。
本発明によれば、チャンバー内の構造物に付着した融液の影響によってフュージョンリングの輝度分布が変化した場合でも単結晶の中心位置を正確に算出でき、これにより単結晶の直径や融液の液面レベルを高精度に制御することが可能な単結晶の製造方法および製造装置を提供することができる。
本発明の実施の形態による単結晶製造装置の構成を概略的に示す側面断面図である。 CCDカメラ19で撮影される単結晶2と融液3との境界部の画像を模式的に示す斜視図であって、特に単結晶2の中心Cの位置と融液3の液面レベルとの関係を示す図である。 フュージョンリングから単結晶の中心Cの位置を算出する方法を説明するための模式図である。 フュージョンリングから単結晶の中心位置を算出する方法を説明するためのフローチャートである。 測定ラインLの位置を変更する例ついて説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態による単結晶製造装置の構成を概略的に示す側面断面図である。
図1に示すように、単結晶製造装置1は、チャンバー10と、チャンバー10の内面に沿って配置された断熱材11と、チャンバー10内においてシリコン融液3を支持する石英ルツボ12と、石英ルツボ12を支持するグラファイト製のサセプタ13と、サセプタ13を昇降および回転可能に支持するシャフト14と、サセプタ13の周囲に配置されたヒータ15と、石英ルツボ12の上方に配置された熱遮蔽体16と、石英ルツボ12の上方であってシャフト14と同軸上に配置された単結晶引き上げワイヤー17と、チャンバー10の上方に配置されたワイヤー巻き取り機構18と、チャンバー10に設けられた覗き窓10cからチャンバー10内を撮影するCCDカメラ19とを備えている。
チャンバー10は、メインチャンバー10aと、メインチャンバー10aの上部開口に連結された細長い円筒状のプルチャンバー10bとで構成されており、石英ルツボ12、サセプタ13、ヒータ15および熱遮蔽体16はメインチャンバー10a内に設けられている。サセプタ13はチャンバー10の底部中央を貫通して鉛直方向に設けられたシャフト14の上端部に固定されており、シャフト14はシャフト駆動機構22によって昇降および回転駆動される。
ヒータ15は、石英ルツボ12内に充填されたシリコン原料を溶融してシリコン融液3を生成するために用いられる。ヒータ15はカーボン製の抵抗加熱式ヒータであり、サセプタ13内の石英ルツボ12を取り囲むように設けられている。
熱遮蔽体16は、ヒータ15および石英ルツボ12からの輻射熱による単結晶2の加熱を防止すると共に、シリコン融液3の温度変動を抑制するために設けられている。熱遮蔽体16の材料としてはグラファイトを用いることが好ましい。熱遮蔽体16は上方から下方に向かって直径が縮小した逆円錐台形状の部材であり、シリコン融液3の上方を覆うと共に、育成中の単結晶2を取り囲むように設けられている。熱遮蔽体16の下端部は石英ルツボ12の内側に位置するので、石英ルツボ12を上昇させても熱遮蔽体16と干渉することがない。熱遮蔽体16の中央には単結晶2の直径よりも大きな開口部16aが設けられており、単結晶2は開口部16aを通って上方に引き上げられる。
熱遮蔽体16は、シリコン融液3の表面付近におけるガスの流れを整流するガス整流部材としても機能する。単結晶2の成長にあわせて融液量は減少し、石英ルツボ12に対する液面レベルは低下するが、融液面から熱遮蔽体16の下端までの距離(ギャップ幅ΔG)が一定になるように石英ルツボ12を上昇させることにより、融液面近傍(パージガス誘導路)を流れるガスの流速を一定にすることができる。したがって、シリコン融液3の温度変動を抑制すると共にシリコン融液3からのドーパントの蒸発量を制御することができ、単結晶の引き上げ軸方向の抵抗率分布の安定性を向上させることができる。
石英ルツボ12の上方には、単結晶2の引き上げ軸であるワイヤー17と、ワイヤー17を巻き取るワイヤー巻き取り機構18が設けられている。ワイヤー巻き取り機構18はワイヤー17と共に単結晶を回転させる機能を有している。ワイヤー巻き取り機構18はプルチャンバー10bの上方に配置されており、ワイヤー17はワイヤー巻き取り機構18からプルチャンバー10b内を通って下方に延びており、ワイヤー17の先端部はメインチャンバー10aの内部空間まで達している。図1には、育成途中の単結晶2がワイヤー17に吊設された状態が示されている。単結晶の引き上げ時には種結晶をシリコン融液3に浸漬し、石英ルツボ12と種結晶をそれぞれ回転させながらワイヤー17を徐々に引き上げることにより単結晶を成長させる。
プルチャンバー10bの上部にはチャンバー10内にアルゴンガスを導入するためのガス吸気口10dが設けられており、メインチャンバー10aの底部にはチャンバー10内のアルゴンガスを排気するためのガス排気口10eが設けられている。アルゴンガスはガス吸気口10dからチャンバー10内に導入され、その導入量はバルブにより制御される。また密閉されたチャンバー10内のアルゴンガスはガス排気口10eからチャンバーの外部へ排気されるので、チャンバー10内のSiOガスやCOガスを回収してチャンバー10内を清浄に保つことが可能となる。図示していないが、ガス排気口10eには配管を介して真空ポンプが接続されており、真空ポンプでチャンバー10内のアルゴンガスを吸引しながらバルブでその流量を制御することでチャンバー10内は一定の減圧状態に保たれている。
メインチャンバー10aの上部には内部を観察するための覗き窓10cが設けられており、CCDカメラ19は覗き窓10cの外側に設置されている。CCDカメラ19は覗き窓10cから熱遮蔽体16の開口部16aを通して見える単結晶2とシリコン融液3との境界部の画像を撮影する。CCDカメラ19の撮影画像はグレースケールであることが好ましいが、カラー画像であってもよい。CCDカメラ19は画像処理部20に接続されており、撮影画像は画像処理部20で処理され、処理結果は制御部21において引き上げ条件の制御に用いられる。
CCDカメラ19によって撮影された画像は、単結晶2の引き上げ軸と交差する単結晶製造装置1の斜め上方から撮影されたものであるため歪んでいる。この歪みは、理論式あるいは補正テーブルを用いて補正することができる。この補正により、引き上げ軸と平行な方向から撮影した場合に得られる歪みのない画像に変換することができる。
シリコン単結晶2の製造では、石英ルツボ12内に多結晶シリコンなどの原料を充填し、ワイヤー17の先端部に種結晶を取り付ける。次に石英ルツボ12内のシリコン原料をヒータ15で加熱してシリコン融液3を生成する。
原料の融解工程では、シリコン融液の液跳ねによって熱遮蔽体16などのチャンバー10内の構造物にシリコンが付着しやすい。シリコン融液の液跳ねは、例えば石英ルツボ12内に詰め込まれた多量の多結晶シリコンが溶融の途中でバランスを崩して崩落したときに発生するものと考えられる。また、原料の追加供給時にはシリコン融液の液跳ねが多発する。石英ルツボ12内の原料を融解すると原料の体積が減少してルツボの空き容量が増加することから、原料を追加供給ことにより空き容量を少なくすることができ、これにより一回の引き上げ工程でより長尺な単結晶を引き上げることができる。しかし、既にシリコン融液3が溜められた石英ルツボ12内に原料を追加投入すると、その衝撃によって生じたシリコン融液3のしぶきが熱遮蔽体16の下端部に付着する。このようなシリコン融液3の付着は後述するフュージョンリングの輝度分布に影響を与える。
単結晶の引き上げ工程では、まず単結晶を無転位化するためダッシュネック法によるシード絞り(ネッキング)を行う。次に、必要な直径の単結晶を得るために直径が徐々に広がったショルダー部を育成し、単結晶が所望の直径になったところで直径が一定に維持されたボディ部を育成する。ボディ部を所定の長さまで育成した後、無転位の状態で単結晶を融液3から切り離すためにテール絞り(テール部の育成)を行なう。
単結晶の引き上げ工程中は、単結晶2の直径および融液3の液面レベルを制御するため、CCDカメラ19で単結晶2と融液3との境界部の画像を撮影し、撮影画像から固液界面における単結晶2の中心位置を算出し、さらにこの単結晶2の中心位置から固液界面における単結晶の直径および融液の液面レベル(ギャップ幅ΔG)を算出する。制御部21は、単結晶2の直径が目標直径となるようにワイヤー17の引き上げ速度、ヒータ15のパワー等の引き上げ条件を制御する。また制御部21は、液面レベルが目標レベル(一定レベル)となるように石英ルツボ12の上下方向の位置を制御する。
融液の液面レベルには二つの意味があり、一つは石英ルツボ12内の液面レベルであり、この液面レベルは主に単結晶が成長して融液が消費されることによって徐々に低下する。また石英ルツボ12が変形してその容積が変化した場合にも変化することがある。もう一つは、ヒータ15や熱遮蔽体16などのチャンバー10内の固定構造物から見た液面レベルであり、これは上述した石英ルツボ12内の液面レベルの変化に加えて、チャンバー10内の石英ルツボ12を上下方向に移動させることによっても変化する。本明細書において「液面レベル」と言うときは、特に断らない限り後者のことを言うものとする。
CCDカメラ19は、単結晶2と融液3との境界部を斜め上方から撮影するため、境界部に発生するフュージョンリングの全体を撮影することはできない。そのため、フュージョンリングの一部から単結晶2の中心位置を特定し、単結晶2の直径および融液3の液面レベルを算出しなければならない。
図2は、CCDカメラ19で撮影される単結晶2と融液3との境界部の画像を模式的に示す斜視図であって、特に単結晶2の中心Cの位置と融液3の液面レベルとの関係を示す図である。
図2に示すように、画像処理部20は、単結晶2と融液3との境界部に発生するフュージョンリング4からその中心位置、つまり固液界面における単結晶2の中心Cの位置を算出し、この中心Cの位置から固液界面における単結晶2の直径および融液3の液面レベルを算出する。固液界面における単結晶2の中心Cの位置は、単結晶2の引き上げ軸の延長線5と融液面との交点である。CCDカメラ19や熱遮蔽体16が設計上の決められた位置に決められた角度で正確に設置されていれば、撮影画像中のフュージョンリング4の位置から単結晶2の中心Cの位置を幾何光学的に算出し、さらに単結晶2の直径や液面レベルを算出することが可能である。
フュージョンリング4はメニスカスで反射した光によって形成されるリング状の高輝度領域であり、メニスカスは表面張力によって単結晶2との境界部に形成される融液3の屈曲面である。フュージョンリング4は単結晶2の全周に発生するが、ある一方向からフュージョンリング4を見るとき、単結晶2の裏側のフュージョンリング4を見ることはできない。また熱遮蔽体16の開口部16aと単結晶2との間の隙間からフュージョンリング4を見るとき、単結晶2の直径が大きい場合には、視認方向の最も手前側(図中下側)に位置するフュージョンリング4の一部も熱遮蔽体16の裏側に隠れてしまうため見ることができない。したがって、フュージョンリング4の視認できる部分は、視認方向から見て手前左側の一部4Lと手前右側の一部4Rだけである。本発明は、このようにフュージョンリング4の一部しか観察できない場合でも単結晶2の直径や融液3の液面レベルを算出することが可能である。
図3は、フュージョンリングから単結晶の中心Cの位置を算出する方法を説明するための模式図である。
図3に示すように、単結晶の中心Cの位置の算出では、CCDカメラ19で撮影した二次元画像中に2本の測定ラインL,Lを設定する。2本の測定ラインL,Lは、フュージョンリング4と2回交差し且つ単結晶の中心Cを通過する引き上げ軸の延長線5と直交する直線である。なお撮影画像のY軸は引き上げ軸の延長線5と一致しており、X軸は引き上げ軸の延長線5と直交する方向に設定されている。なお、図3に示すフュージョンリング4は単結晶の外周と一致する理想的な形状とする。
測定ラインL(第1の測定ライン)は単結晶の中心Cよりも単結晶の外周側であって、撮影画像の下側に設定される。また測定ラインL(第2の測定ライン)は、測定ラインLよりもさらに単結晶の外周側(撮影画像のさらに下側)に設定される。撮影画像のXY座標の原点O(0,0)に対する単結晶の中心Cの座標を(0、Y)とするとき、中心Cから測定ラインLまでの距離(第1の距離)は(Y−Y)となり、測定ラインLまでの距離(第2の距離)は(Y−Y)となる。
測定ラインLは測定ラインLよりも単結晶の中心寄りに設定されるが、中心Cに近すぎると単結晶の直径が減少したときにフュージョンリング4が単結晶の陰に隠れてしまい、中心Cの位置を検出できなくなる。そのため、測定ラインLは中心位置Cからある程度離れた位置に設定することが好ましい。なお、測定ラインL,Lの初期設定時には単結晶の中心Cの位置が不明であるので、種結晶の着液位置を単結晶の仮の中心位置Cとする。
次に、測定ラインLとフュージョンリング4との2つの交点D、D'および測定ラインLとフュージョンリング4との2つの交点D,D'を検出する。フュージョンリング4と第1の測定ラインLとの一方の交点Dの座標を(X,Y)とし、他方の交点D'の座標を(X',Y)とし、フュージョンリング4と第2の測定ラインLとの一方の交点Dの座標を(X,Y)とし、他方の交点D'の座標を(X',Y)とする。
そして、測定ラインL上の2つの交点D,D'間の間隔(第1の間隔)をW=X'−Xとし、測定ラインL上の2つの交点D,D'間の間隔(第2の間隔)をW=X'−Xとし、フュージョンリング4の半径をRとするとき、(1)式および(2)式が得られる。
(R/2)=(W/2)+(Y−Y ・・・(1)
(R/2)=(W/2)+(Y−Y ・・・(2)
そして(1)式および(2)式から、単結晶の中心位置CのY座標Yは(3)式のようになる。
={(W −W )/4(Y−Y)+(Y+Y)}/2 ・・・(3)
したがって、撮影画像中の単結晶2の中心Cの位置の座標(0,Y)を求めることができる。こうして得られた単結晶2の中心Cの位置を用いて、単結晶の直径Rおよび融液3の液面レベルを求めることができる。上記のように、融液3の液面レベルとは、ヒータ15や熱遮蔽体16などのチャンバー10内の構造物に対する位置であり、これは石英ルツボ12内の融液の液面レベルの変化に加えて、石英ルツボ12を上下方向に移動させることによっても変化する。
フュージョンリング4と測定ラインL,Lとの交点の検出では、フュージョンリング4の輝度の閾値を用いて撮影画像を二値化処理し、この撮影画像からフュージョンリング4のエッジパターンを検出し、このエッジパターンと測定ラインとの交点をフュージョンリング4の交点とする。フュージョンリングは一定の幅を有する帯状の高輝度領域であるため、交点を正確に求めるためにはフュージョンリング4をラインパターンとする必要があるからである。
フュージョンリング4の輝度の閾値は、撮影画像中の最大輝度に所定の係数(例えば0.8)を乗じた値である。閾値はフュージョンリングを正しく特定できる適切な値とする必要があり、引き上げ条件に応じて0.6〜0.95の範囲内で適宜変更してもよい。撮影画像中の最大輝度は、一つの画素が単独で最大輝度を持つものを対象としてもよく、ノイズの影響を抑えるため、最大輝度またはこれに近い輝度を持つ画素が複数個連続するものを対象としてもよい。
通常、ヒータ15の輻射光や石英ルツボ12の内壁面で反射した光は、単結晶と融液との境界部に形成されるメニスカスに直接入射する。しかし、例えばシリコン融液の液跳ねによって熱遮蔽体16にシリコンが付着すると、ヒータ15の輻射光や石英ルツボ12の内壁面で反射した光がシリコン付着物の表面で反射してメニスカスに入射する場合がある。このような付着物に起因するノイズ光がメニスカスに入射すると、本来のフュージョンリングの位置よりも外側(融液側)に高輝度な領域が現れ、フュージョンリングの輝度分布が変化する。グラファイト製の熱遮蔽体16は黒色で光をほとんど反射しないのに対し、シリコンは金属色で光沢を有し、光をよく反射するため、熱遮蔽体16に付着したシリコンの表面で反射した光がメニスカスに入射した場合には、フュージョンリングの一部にノイズ光が含まれることになる。このようなノイズ光が映り込んだフュージョンリングのエッジパターンから単結晶2の中心位置を求めると、その測定誤差が大きくなる。そこで本実施形態では、以下に示す方法により融液付着に起因するノイズ光の影響を排除する。
図4は、フュージョンリングから単結晶の中心位置を算出する方法を説明するためのフローチャートである。
図4に示すように、単結晶の中心位置の算出では、まず単結晶と融液との境界部の画像をCCDカメラ19で撮影し(ステップS1)、撮影画像中に測定ラインL,Lを設定する(ステップS2)。
次に、撮影画像を二値化処理してフュージョンリング4のエッジパターンEを検出する(ステップS3)。図2に示したように、フュージョンリング4は帯状の高輝度領域であり、そのエッジパターンは、高輝度領域の最も外側(融液側)の画素が連続するラインパターン(エッジライン)となる。
次に、最小二乗法を用いてフュージョンリング4のエッジパターンを2次関数に近似してエッジパターンの近似曲線を生成する(ステップS4)。フュージョンリング4が熱遮蔽体16に付着したシリコンの表面で反射したノイズ光の影響を受けている場合、フュージョンリング4のエッジパターンを構成する高輝度画素は融液側に大きく偏って現れる。このように融液側に大きく逸脱したエッジパターンの影響を排除するためには、偏差が大きいほど重み付けが小さくなる非線形な最小二乗法を用いることが好ましい。
次に、測定ラインL,Lと交差するフュージョンリング4のエッジパターンとその近似曲線とを比較して両者の偏差を求め(ステップS5)、偏差が閾値以上となる場合(ステップS6Y)には、当該測定ライン上のエッジパターンがノイズ光の影響を受けているものと判断して測定ラインの位置を変更する(ステップS7)。
図5は、測定ラインの位置を変更について説明するための模式図である。
図5に示すように、測定ラインLとフュージョンリング4のエッジパターンEとの交点をPとし、測定ラインLとフュージョンリング4のエッジパターンEの近似曲線F(破線)との交点をPとするとき、PとPとの差が所定画素数以上である場合には、フュージョンリング4と測定ラインLとの交差部分がノイズ光の影響を受けていると判断する。そして最初に設定された測定ラインLのY軸方向の位置を下方に一定距離(所定画素数)ずらしてノイズ光の影響の有無を再び判断し、ノイズ光の影響を受けていない部分が見つかるまで測定ラインの位置の変更を繰り返し行う。図5は、測定ラインLを2回目変更した例を示している。測定ラインLの位置を変更する場合もこれと同様に行えばよい。
次に、図3で説明したように、ノイズ光の影響を受けていないフュージョンリング4のエッジパターンEと測定ラインL,Lとの4つの交点(D,D',D,D')を求め(ステップS8)、さらに4つの交点の位置からフュージョンリング4の中心位置を算出する(ステップS9)。こうして得られた単結晶2の中心位置は非常に正確であり、この単結晶2の中心位置から単結晶2の直径およびシリコン融液3の液面レベルを算出することで、単結晶2の直径およびシリコン融液3の液面レベルを正確に制御することができる。
以上説明したように、本実施形態による単結晶の製造方法は、フュージョンリング4と測定ラインLまたはLとの交点がノイズ光の影響を受けている場合には当該測定ラインの位置をずらすので、CZ法によるシリコン単結晶の引き上げにおいて単結晶の直径およびシリコン融液の液面レベルの正確な測定および制御が可能となり、単結晶の製造歩留まりを高めることができる。
本発明は以上の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能であり、それらも本発明の範囲に包含されるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態においては、撮影画像中に2本の測定ラインL,Lを設定し、これらの測定ラインとフュージョンリングとの4つの交点から単結晶の中心位置を算出し、単結晶の中心位置から液面レベルを求めているが、液面レベルを他の方法で正確に計測して一定に制御する場合には、撮影画像中に1本の測定ラインを設定して単結晶の直径だけを計測するようにしてもよい。あるいは、液面レベルだけを計測対象としてもよい。
また、上記実施形態においては、フュージョンリングのエッジラインの近似曲線を得るための偶関数として2次関数を用いたが、本発明は2次関数以外の他の偶関数を用いてもかまわない。また上記実施形態ではシリコン単結晶の製造方法および装置を例に挙げたが、シリコン以外の他の単結晶の製造に適用されてもよい。
また、上記実施形態においてはCCDカメラを用いて二次元画像を撮影しているが、ラインカメラを用いて一次元画像を取得し、一次元画像に基づいて直径および液面計測を行ってもよい。この場合、ラインカメラの位置をスライドさせることで実質的に2次元画像を用いる場合と同等の画像処理を行うことができる。
1 単結晶製造装置
2 シリコン単結晶
3 シリコン融液
4 フュージョンリング
4L フュージョンリングの左側の一部
4R フュージョンリングの右側の一部
5 引き上げ軸の延長線
10 チャンバー
10a メインチャンバー
10b プルチャンバー
10c 覗き窓
10d ガス吸気口
10e ガス排気口
11 断熱材
12 石英ルツボ
13 サセプタ
14 シャフト
15 ヒータ
16 熱遮蔽体
16a 熱遮蔽体の開口部
17 ワイヤー
18 ワイヤー巻き取り機構
19 CCDカメラ
20 画像処理部
21 制御部
22 シャフト駆動機構
固液界面における単結晶の中心位置(フュージョンリングの中心位置)
,D 測定ラインLとフュージョンリングのエッジパターンとの交点
,D 測定ラインLとフュージョンリングのエッジパターンとの交点
E エッジパターン
F 近似曲線
,L 測定ライン

Claims (8)

  1. チョクラルスキー法による単結晶の引き上げ工程中に前記単結晶と融液との境界部の画像をカメラで撮影し、
    前記境界部に発生するフュージョンリングと2回交差し且つ引き上げ軸方向と直交する、引き上げ軸の延長線上に設定された前記画像中の原点から第1および第2の距離だけ離れた第1および第2の測定ラインをそれぞれ設定し、
    前記フュージョンリングの前記第1および第2の測定ラインとの交差部分がノイズ光の影響を受けているかどうかを判断し、前記ノイズ光の影響を受けている場合には前記測定ラインの位置をずらし、
    前記ノイズ光の影響を受けていない場合には前記フュージョンリングのエッジパターンと前記測定第1および第2のラインとの交点の位置を求め、
    前記第1の測定ラインと前記フュージョンリングとの2つの交点間の第1の間隔を算出し、
    前記第2の測定ラインと前記フュージョンリングとの2つの交点間の第2の間隔を算出し、
    前記第1および第2の間隔および前記第1および第2の距離に基づいて、前記引き上げ軸の延長線上に位置する前記フュージョンリングの中心位置を算出することを特徴とする単結晶の製造方法。
  2. 前記画像を二値化処理して前記フュージョンリングのエッジパターンを生成し、
    前記エッジパターンを最小二乗法で偶関数に近似して前記エッジパターンの近似曲線を生成し、
    前記測定ライン上における前記エッジパターンと前記近似曲線との偏差が閾値以上である場合に前記フュージョンリングの前記交差部分がノイズ光の影響を受けていると判断する、請求項1に記載の単結晶の製造方法。
  3. 前記フュージョンリングのエッジパターンと前記第1および第2の測定ラインとの交点の位置および前記フュージョンリングの中心位置から固液界面における前記単結晶の直径を算出し、前記単結晶の直径が目標直径となるように引き上げ条件を制御する、請求項1または2に記載の単結晶の製造方法。
  4. 前記フュージョンリングのエッジパターンと前記第1および第2の測定ラインとの交点の位置から前記フュージョンリングの中心位置を算出し、前記フュージョンリングの中心位置から前記融液の液面レベルを算出し、前記液面レベルに基づいて前記融液を支持するルツボの上下方向の位置を制御する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の単結晶の製造方法。
  5. 融液を支持するルツボと、
    前記融液を加熱するヒータと、
    前記融液から単結晶を引き上げる引き上げ軸と、
    前記ルツボの上下方向の位置を制御するルツボ昇降機構と、
    単結晶と融液との境界部の画像を撮影するカメラと、
    前記カメラで撮影した画像を処理する画像処理部と、
    前記ヒータ、前記引き上げ軸および前記ルツボ昇降機構を制御する制御部を備え、
    前記画像処理部は、
    前記境界部に発生するフュージョンリングと2回交差し且つ引き上げ軸方向と直交する、引き上げ軸の延長線上に設定された前記画像中の原点から第1および第2の距離だけ離れた第1および第2の測定ラインをそれぞれ設定し、
    前記フュージョンリングの前記第1および第2の測定ラインとの交差部分がノイズ光の影響を受けているかどうかを判断し、前記ノイズ光の影響を受けている場合には前記測定ラインの位置をずらし、
    前記ノイズ光の影響を受けていない場合には前記フュージョンリングのエッジパターンと前記測定第1および第2のラインとの交点の位置を求め、
    前記第1の測定ラインと前記フュージョンリングとの2つの交点間の第1の間隔を算出し、
    前記第2の測定ラインと前記フュージョンリングとの2つの交点間の第2の間隔を算出し、
    前記第1および第2の間隔および前記第1および第2の距離に基づいて、前記引き上げ軸の延長線上に位置する前記フュージョンリングの中心位置を算出することを特徴とする単結晶製造装置。
  6. 前記画像処理部は、
    前記画像を二値化処理して前記フュージョンリングのエッジパターンを生成し、
    前記エッジパターンを最小二乗法で偶関数に近似して前記エッジパターンの近似曲線を生成し、
    前記測定ライン上における前記エッジパターンと前記近似曲線との偏差が閾値以上である場合に前記フュージョンリングの前記交差部分がノイズ光の影響を受けていると判断する、請求項5に記載の単結晶製造装置。
  7. 前記画像処理部は、前記フュージョンリングのエッジパターンと前記第1および第2の測定ラインとの交点の位置および前記フュージョンリングの中心位置から固液界面における前記単結晶の直径を算出し、
    前記制御部は、前記単結晶の直径が目標直径となるように前記ヒータ、前記引き上げ軸または前記ルツボ昇降機構を制御する、請求項5または6に記載の単結晶製造装置。
  8. 前記画像処理部は、前記フュージョンリングのエッジパターンと前記第1および第2の測定ラインとの交点の位置から前記フュージョンリングの中心位置を算出すると共に、前記フュージョンリングの中心位置から前記融液の液面レベルを算出し、
    前記制御部は、前記液面レベルが目標レベルとなうように前記ルツボ昇降機構を制御する、請求項5ないし7のいずれか一項に記載の単結晶製造装置。
JP2015163510A 2015-08-21 2015-08-21 単結晶の製造方法および製造装置 Active JP6477356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015163510A JP6477356B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 単結晶の製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015163510A JP6477356B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 単結晶の製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017039628A JP2017039628A (ja) 2017-02-23
JP6477356B2 true JP6477356B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=58206296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015163510A Active JP6477356B2 (ja) 2015-08-21 2015-08-21 単結晶の製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6477356B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108344742B (zh) * 2018-04-13 2020-06-05 太原理工大学 一种基于多帧图像运动信息的蓝宝石接种检测装置和方法
DE102018217509A1 (de) * 2018-10-12 2020-04-16 Siltronic Ag Vorrichtung zum Ziehen eines Einkristalls aus Halbleitermaterial nach der CZ-Methode aus einer Schmelze und Verfahren unter Verwendung der Vorrichtung
JP7342822B2 (ja) * 2020-09-03 2023-09-12 株式会社Sumco 単結晶製造装置及び単結晶の製造方法
CN116071285A (zh) * 2021-10-29 2023-05-05 隆基绿能科技股份有限公司 放肩断线检测方法、装置、存储介质及电子设备

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3024643B1 (ja) * 1998-11-06 2000-03-21 住友金属工業株式会社 結晶断面形状測定方法
JP4089500B2 (ja) * 2003-05-06 2008-05-28 株式会社Sumco 単結晶引き上げ装置内の融液の液面位置測定方法
JP5924090B2 (ja) * 2012-04-12 2016-05-25 株式会社Sumco 単結晶引き上げ方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017039628A (ja) 2017-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI596243B (zh) 單結晶的製造方法及裝置
US9816199B2 (en) Method of manufacturing single crystal
US9260796B2 (en) Method for measuring distance between lower end surface of heat insulating member and surface of raw material melt and method for controlling thereof
CN109750352B (zh) 单晶的制造方法及装置
JP6477356B2 (ja) 単結晶の製造方法および製造装置
JP5446277B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP2011246341A (ja) シリコン単結晶引き上げ装置及びシリコン単結晶の製造方法
JP6465008B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP6447537B2 (ja) 単結晶の製造方法および製造装置
JP5924090B2 (ja) 単結晶引き上げ方法
JP6645406B2 (ja) 単結晶の製造方法
JP6939714B2 (ja) 融液面と種結晶の間隔測定方法、種結晶の予熱方法、及び単結晶の製造方法
TWI782726B (zh) 單結晶的製造方法
JP6090501B2 (ja) 単結晶引き上げ方法
KR101781463B1 (ko) 실리콘 단결정 잉곳의 성장 장치 및 성장 방법
KR102147461B1 (ko) 단결정 잉곳 성장 장치
JP2024038702A (ja) シリコン単結晶の製造システム及び製造方法
TW202344722A (zh) 矽單晶的製造方法及裝置和矽晶圓的製造方法
JP2011032136A (ja) 液面高さレベル把握方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6477356

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250