JP6447537B2 - 単結晶の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、単結晶の製造方法および製造装置に関し、特に、チョクラルスキー法(以下、「CZ法」という)によるシリコン単結晶の引き上げ工程中にその結晶直径を計測する方法およびこれを採用した単結晶製造装置に関するものである。
半導体デバイスの基板材料となるシリコン単結晶の多くはCZ法により製造されている。CZ法では石英ルツボ内に収容されたシリコン融液に種結晶を浸漬し、種結晶およびルツボを回転させながら種結晶を徐々に引き上げることにより、種結晶の下端に大きな直径の単結晶を成長させる。
一本のシリコン単結晶から規定の直径のシリコンウェーハを確実に取得するためには、シリコン単結晶の直径変動を抑えることが重要である。シリコン単結晶の直径を一定に制御するためには、引き上げ中の単結晶の直径を計測し、計測結果に基づいて結晶直径が一定になるように引き上げ条件を制御する必要がある。特許文献1には、引き上げ中の単結晶の直径を二次元カメラで撮影し、単結晶と融液面との境界部に発生するフュージョンリングと交差する走査ライン上の2つの輝度ピーク間の距離から直径を求める方法が記載されている。またネック部においては二次元計測法に基づいて画像データを処理し、ボディー部においては一次元計測法に基づいて画像データを処理することにより、単結晶成長の全工程にわたって精度よく直径制御を行うことが記載されている。
石英ルツボの周囲にはヒーターが設けられており、石英ルツボ内のシリコン融液はヒーターからの輻射熱によって加熱されてその溶融状態が維持されている。ヒーターは円筒状の外観を有するが、より詳細には、例えば特許文献2、3にも記載されているように、細長い帯状の部材が上下に蛇行しながら周方向に進行することで円筒状の外観をなすものである。
図12はヒーターの構造を示す図であって、(a)は略斜視図、(b)は側面の模式図である。
図12(a)に示すように、円筒状のヒーター15の周方向には上端から下方に向かうスリット15aと下端から上方に向かうスリット15bとが交互に配置されている。そのため、円筒状のヒーター15は上下方向に蛇行しながら周方向に延在する一本の電流経路を有し、ヒーター15の上端または下端で折り返すU字状のコーナーが設けられている。ヒーター15がこのような形状を有する場合には、図12(b)に示すように上端コーナーおよび下端コーナーに電流が集中してその部分の発熱が大きくなり、輻射光が強くなる一方で、その両側にはスリットが存在し、この部分からは輻射光が発生しないため、周方向に光の強弱が発生している。
一方、単結晶の直径計測時に参照されるフュージョンリングは単結晶と融液面との境界部に形成されるリング状の高輝度領域であり、単結晶と融液面との境界部に形成される融液の屈曲面(メニスカス)で反射した光であるため、ヒーター15からのこのような光がメニスカスに入射すると、フュージョンリングの周方向の輝度分布にも強弱が発生する。すなわち、ヒーター15からの輻射光によって発生するフュージョンリングは、強い輻射光の影響を受けた高輝度な部分と、弱い輻射光の影響を受けた低輝度な部分を有し、フュージョンリングの周方向の輝度分布にはムラが発生している。
特開2004−149368号公報 特開平11−139895号公報 特開平2005−179099号公報
しかしながら、従来のシリコン単結晶の直径計測方法は、上記のようなヒーター15の構造に起因するフュージョンリングの輝度分布のムラの影響を考慮することなく直径計測を行っていたため、直径計測誤差が大きくなる場合があった。すなわち、ヒーター15からの強い輻射光の影響を受けたフュージョンリングの高輝度な部分を採用して結晶直径を求めた場合には、本来の結晶直径よりも大きく直径を計測することになり、この計測直径に基づいて直径制御を行った場合には、実際に育成された単結晶の直径が狙い直径よりも小さくなる。
したがって、本発明の目的は、単結晶の引き上げ工程中にその直径を計測する際、ヒーターからの輻射光の強弱の影響を受けることなく結晶直径を正確に計測することが可能な単結晶の製造方法および製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による単結晶の製造方法は、チョクラルスキー法による単結晶の引き上げ工程中に前記単結晶と融液面との境界部の画像をカメラで撮影し、前記境界部に現れるフュージョンリングの周方向の最高輝度分布の少なくとも最大値よりも小さい値を閾値として設定し、前記最高輝度分布において最高輝度が前記閾値以下となる領域を直径計測領域として指定して、引き上げられている単結晶の直径計測処理を行うことを特徴とする。本発明によれば、単結晶の引き上げ工程中にその直径を計測する際、ヒーターからの輻射光の強弱の影響を受けることなく結晶直径を正確に計測することができる。
また、本発明による単結晶製造装置は、融液を支持するルツボと、前記融液を加熱するヒーターと、前記融液から単結晶を引き上げる引き上げ軸と、前記ルツボの上下方向の位置を制御するルツボ昇降機構と、前記単結晶と前記融液との境界部の画像を撮影するカメラと、前記カメラで撮影した画像を処理する画像処理部と、前記ヒーター、前記引き上げ軸および前記ルツボ昇降機構を制御する制御部とを備え、前記画像処理部は、前記境界部に現れるフュージョンリングの周方向の最高輝度分布の少なくとも最大値よりも小さい値を閾値として設定し、前記最高輝度分布において最高輝度が閾値以下となる領域を直径計測領域として指定して、引き上げられている単結晶の直径計測処理を行うことを特徴とする。
本発明において、前記カメラの撮影画像は、前記単結晶の引き上げ軸方向と直交する方向を行方向とし、前記引き上げ軸方向と平行な方向を列方向とする二次元画像であり、前記直径計測処理は、前記フュージョンリングと交差し且つ前記行方向に延びる少なくとも一本の測定ラインを前記直径計測領域に設定し、前記フュージョンリングと前記測定ラインとの交点の位置から前記単結晶の直径を求めることが好ましい。この方法によれば、撮影画像中のフュージョンリングから単結晶の直径を正確かつ容易に求めることができる。
本発明では、前記撮影画像の各行の最高輝度のうち前記閾値以下の最高輝度を持つ行に前記測定ラインを設定することが好ましい。これによれば、直径計測領域の範囲を広げることができ、測定ラインの設定位置の自由度を高めることができる。また2本以上の測定ラインを設定することが可能となる。
本発明では、前記撮影画像の各行の最高輝度のうち当該最高輝度の最小値を持つ行に前記測定ラインを設定することが好ましい。これによれば、ヒーターからの強い輻射光の影響が最も小さい領域を直径計測領域として指定することができ、直径計測誤差を非常に小さくすることができる。
本発明では、前記撮影画像を前記列方向に分割し、複数の分割領域の各々において、当該分割領域内の各行の最高輝度のうち、当該最高輝度の最小値を持つ行を選択し、前記複数の分割領域の各々から選択された複数の行の少なくとも一つに前記測定ラインを設定することが好ましい。これによれば、輝度分布の異常の影響を抑えて測定ラインの設定の信頼性を高めることができる。また2本以上の測定ラインを設定することが可能となる。
本発明では、前記撮影画像を前記列方向に分割し、複数の分割領域の各々において、当該分割領域内の各行の最高輝度の平均値のうち、当該平均値が最小となる分割領域を選択し、当該選択された分割領域内に前記測定ラインを設定することが好ましい。このように、列方向に分割された撮影画像の複数の分割領域の中から測定ラインを設定すべき分割領域を選択する際に、各分割領域内の各行の最高輝度の平均値を用いることにより、輝度分布の異常の影響を抑えて測定ラインの設定の信頼性を高めることができる。
本発明では、前記各行の最高輝度の極大値を持つ行に分割ラインを設定して前記撮影画像を分割することが好ましい。これによれば、複数の測定ラインを設定する場合に、最高輝度分布のピークを跨いて遠く離れた2点の最高輝度の最小値をピックアップすることができ、2本の測定ライン間の間隔を引き離すことができる。
本発明では、前記単結晶の引き上げ軸の延長線上に設定された原点から第1および第2の距離だけ離れた第1および第2の測定ラインをそれぞれ設定し、前記第1の測定ラインと前記フュージョンリングとの2つの交点間の第1の間隔を算出し、前記第2の測定ラインと前記フュージョンリングとの2つの交点間の第2の間隔を算出し、前記第1および第2の間隔および第1および第2の距離に基づいて、前記引き上げ軸の延長線上に位置する前記フュージョンリングの中心位置を算出することが好ましい。このようにすることで、フュージョンリングの一部からその中心位置を求めることができ、当該中心位置を用いて結晶直径を正確に求めることができる。
本発明によれば、ヒーターからの輻射光の強弱の影響を受けることなく単結晶の引き上げ工程中に結晶直径を正確に計測することが可能な単結晶の製造方法および製造装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施の形態による単結晶製造装置の構成を概略的に示す側面断面図である。 図2は、本実施の形態によるシリコン単結晶の製造工程を示すフローチャートである。 図3は、シリコン単結晶インゴットの形状を示す略断面図である。 図4は、CCDカメラ20で撮影される単結晶3と融液2との境界部の画像を模式的に示す斜視図である。 図5は、フュージョンリング4の直径Rを算出する方法を説明するための模式図である。 図6は、フュージョンリングの輝度分布について説明するための図であり、(a)は撮影画像、(b)はY軸方向(列方向)の輝度分布を示すグラフ、(c)はX軸方向(行方向)の輝度分布を示すグラフをそれぞれ示している。 図7は、測定ラインの設定方法の第1の例を説明するための図である。 図8は、測定ラインの設定方法の第2の例を説明するための図である。 図9は、測定ラインの設定方法の第3の例を説明するための図である。 図10は、測定ラインの設定方法の第4の例の説明するための図である。 図11は、実施例および比較例による単結晶の直径変動を示すグラフである。 図12は、ヒーターの構造を示す図であって、(a)は略斜視図、(b)は側面の模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態による単結晶製造装置の構成を概略的に示す側面断面図である。
図1に示すように、単結晶製造装置1は、水冷式のチャンバー10と、チャンバー10内においてシリコン融液2を保持する石英ルツボ11と、石英ルツボ11を保持する黒鉛ルツボ12と、黒鉛ルツボ12を支持する回転シャフト13と、回転シャフト13を回転および昇降駆動するシャフト駆動機構14と、黒鉛ルツボ12の周囲に配置されたヒーター15と、ヒーター15の外側であってチャンバー10の内面に沿って配置された断熱材16と、石英ルツボ11の上方に配置された熱遮蔽体17と、石英ルツボ11の上方であって回転シャフト13と同軸上に配置された単結晶引き上げ用のワイヤー18と、チャンバー10の上方に配置されたワイヤー巻き取り機構19とを備えている。
チャンバー10は、メインチャンバー10aと、メインチャンバー10aの上部開口に連結された細長い円筒状のプルチャンバー10bとで構成されており、石英ルツボ11、黒鉛ルツボ12、ヒーター15および熱遮蔽体17はメインチャンバー10a内に設けられている。プルチャンバー10bにはチャンバー10内にアルゴンガス等の不活性ガス(パージガス)やドーパントガスを導入するためのガス導入口10cが設けられており、メインチャンバー10aの下部にはチャンバー10内の雰囲気ガスを排出するためのガス排出口10dが設けられている。また、メインチャンバー10aの上部には覗き窓10eが設けられており、シリコン単結晶3の育成状況を覗き窓10eから観察可能である。
石英ルツボ11は、円筒状の側壁部と湾曲した底部とを有する石英ガラス製の容器である。黒鉛ルツボ12は、加熱によって軟化した石英ルツボ11の形状を維持するため、石英ルツボ11の外表面に密着して石英ルツボ11を包むように保持する。石英ルツボ11および黒鉛ルツボ12はチャンバー10内においてシリコン融液を支持する二重構造のルツボを構成している。
黒鉛ルツボ12は回転シャフト13の上端部に固定されており、回転シャフト13の下端部はチャンバー10の底部を貫通してチャンバー10の外側に設けられたシャフト駆動機構14に接続されている。黒鉛ルツボ12、回転シャフト13およびシャフト駆動機構14は石英ルツボ11の回転機構および昇降機構を構成している。
ヒーター15は、石英ルツボ11内に充填されたシリコン原料を融解してシリコン融液2を生成すると共に、シリコン融液2の溶融状態を維持するために用いられる。ヒーター15はカーボン製の抵抗加熱式ヒーターであり、黒鉛ルツボ12内の石英ルツボ11を取り囲むように設けられている。さらにヒーター15の外側には断熱材16がヒーター15を取り囲むように設けられており、これによりチャンバー10内の保温性が高められている。
図12に示したように、ヒーター15は、細長い帯状の部材が上下に蛇行しながら周方向に進行することで円筒状の外観をなすものであるため、ヒーター15からの輻射光の強度は周方向に強弱を有している。ヒーターからのこのような光がメニスカスに入射すると、フュージョンリングの周方向の輝度分布にもムラが発生する。すなわち、フュージョンリングは、ヒーターからの強い輻射光の影響を受けた高輝度な部分と、ヒーターからの弱い輻射光の影響を受けた低輝度な部分を有することになり、このような輝度分布のムラは直径計測誤差の原因となる。
熱遮蔽体17は、シリコン融液2の温度変動を抑制して結晶成長界面近傍に適切なホットゾーンを形成するとともに、ヒーター15および石英ルツボ11からの輻射熱によるシリコン単結晶3の加熱を防止するために設けられている。熱遮蔽体17は、シリコン単結晶3の引き上げ経路を除いたシリコン融液2の上方の領域を覆う黒鉛製の部材であり、例えば下端から上端に向かって開口サイズが大きくなる逆円錐台形状を有している。
熱遮蔽体17の下端の開口17aの直径はシリコン単結晶3の直径よりも大きく、これによりシリコン単結晶3の引き上げ経路が確保されている。熱遮蔽体17の開口17aの直径は石英ルツボ11の口径よりも小さく、熱遮蔽体17の下端部は石英ルツボ11の内側に位置するので、石英ルツボ11のリム上端を熱遮蔽体17の下端よりも上方まで上昇させても熱遮蔽体17が石英ルツボ11と干渉することはない。
シリコン単結晶3の成長と共に石英ルツボ11内の融液量は減少するが、融液面と熱遮蔽体17の下端との間隔ΔGが一定になるように石英ルツボ11を上昇させることにより、シリコン融液2の温度変動を抑制すると共に、融液面近傍を流れるガスの流速を一定にしてシリコン融液2からのドーパントの蒸発量を制御することができる。したがって、シリコン単結晶3の引き上げ軸方向の結晶欠陥分布、酸素濃度分布、抵抗率分布等の安定性を向上させることができる。
石英ルツボ11の上方には、単結晶3の引き上げ軸であるワイヤー18と、ワイヤー18を巻き取るワイヤー巻き取り機構19が設けられている。ワイヤー巻き取り機構19はワイヤー18と共に単結晶3を回転させる機能を有している。ワイヤー巻き取り機構19はプルチャンバー10bの上方に配置されており、ワイヤー18はワイヤー巻き取り機構19からプルチャンバー10b内を通って下方に延びており、ワイヤー18の先端部はメインチャンバー10aの内部空間まで達している。図1には、育成途中のシリコン単結晶3がワイヤー18に吊設された状態が示されている。単結晶3の引き上げ時には石英ルツボ11と単結晶3とをそれぞれ回転させながらワイヤー18を徐々に引き上げることにより単結晶3を成長させる。
メインチャンバー10aの上部には内部を観察するための覗き窓10eが設けられており、CCDカメラ20は覗き窓10eの外側に設置されている。CCDカメラ20の撮影画像はグレースケールであってもよく、カラーであってもよい。単結晶引き上げ工程中、CCDカメラ20は覗き窓10eから熱遮蔽体17の開口17aを通して見えるシリコン単結晶3とシリコン融液2との境界部を斜め上方から撮影する。CCDカメラ20による撮影画像は画像処理部21で処理され、処理結果は制御部22において引き上げ条件の制御に用いられる。
図2は、本実施の形態によるシリコン単結晶の製造工程を示すフローチャートである。また、図3は、シリコン単結晶インゴットの形状を示す略断面図である。
図2に示すように、本実施の形態によるシリコン単結晶の製造では、石英ルツボ11内のシリコン原料をヒーター15で加熱して融解することによりシリコン融液2を生成する(ステップS11)。次に、ワイヤー18の先端部に取り付けられた種結晶を降下させてシリコン融液2に着液させる(ステップS12)。その後、シリコン融液2との接触状態を維持しながら種結晶を徐々に引き上げて単結晶を育成する単結晶の引き上げ工程(ステップS13〜S16)を実施する。
単結晶の引き上げ工程では、無転位化のために結晶直径が細く絞られたネック部3aを形成するネッキング工程(ステップS13)と、結晶直径が徐々に大きくなったショルダー部3bを形成するショルダー部育成工程(ステップS14)と、結晶直径が規定の直径(例えば300mm)に維持されたボディー部3cを形成するボディー部育成工程(ステップS15)と、結晶直径が徐々に小さくなったテール部3dを形成するテール部育成工程(ステップS16)が順に実施され、最終的には単結晶が融液面から切り離される。以上により、図3に示すようなネック部3a、ショルダー部3b、ボディー部3cおよびテール部3dを有するシリコン単結晶インゴット3が完成する。
単結晶3の引き上げ工程中はその直径を制御するため、CCDカメラ20で単結晶3と融液面との境界部の画像を撮影し、境界部に発生するフュージョンリングの中心位置およびフュージョンリングの2つの輝度ピーク間距離から単結晶3の直径を求める。また、融液2の液面位置を制御するため、フュージョンリングの中心位置から液面位置を求める。制御部22は、単結晶3の直径が狙い直径となるようにワイヤー18の引き上げ速度、ヒーター15のパワー、石英ルツボ11の回転速度等の引き上げ条件を制御する。また制御部22は、融液面と熱遮蔽体17の下端との間隔が一定となるように石英ルツボ11の上下方向の位置を制御する。
図4は、CCDカメラ20で撮影される単結晶3と融液2との境界部の画像を模式的に示す斜視図である。
図4に示すように、画像処理部21は、単結晶3と融液2との境界部に発生するフュージョンリング4の中心Cの座標位置とフュージョンリング4上の任意の一点の座標位置からフュージョンリング4の半径rおよび直径R=2rを算出する。つまり、画像処理部21は、固液界面における単結晶3の直径Rを算出する。フュージョンリング4の中心Cの位置は、単結晶3の引き上げ軸の延長線5と融液面との交点である。
CCDカメラ20は、単結晶3と融液面との境界部を斜め上方から撮影するため、フュージョンリング4を真円として捉えることができない。しかし、CCDカメラ20が設計上の決められた位置に決められた角度で正確に設置されていれば、融液面に対する視認角度に基づいて略楕円状のフュージョンリング4を真円に補正することができ、補正されたフュージョンリング4からその直径を幾何学的に算出することが可能である。
フュージョンリング4はメニスカスで反射した光によって形成されるリング状の高輝度領域であり、単結晶3の全周に発生するが、覗き窓10eから単結晶3の裏側のフュージョンリング4まで見ることはできない。また熱遮蔽体17の開口17aと単結晶3との間の隙間からフュージョンリング4を見るとき、単結晶3の直径が大きい場合には、視認方向の最も手前側(図4中下側)に位置するフュージョンリング4の一部も熱遮蔽体17の裏側に隠れてしまうため見ることができない。したがって、フュージョンリング4の視認できる部分は、視認方向から見て手前左側の一部4Lと手前右側の一部4Rだけである。本発明は、このようにフュージョンリング4の一部しか観察できない場合でもその一部からその直径を算出することが可能である。
図5は、フュージョンリング4の直径Rを算出する方法を説明するための模式図である。
図5に示すように、フュージョンリング4の直径Rの算出では、CCDカメラ20で撮影した二次元画像中に1本の測定ラインLを設定する。測定ラインLは、フュージョンリング4と2回交差し且つ引き上げ軸の延長線5と直交する直線である。測定ラインLはフュージョンリング4の中心Cよりも下側に設定される。なお撮影画像のY軸は引き上げ軸の延長線5と平行であり、X軸は引き上げ軸の延長線5と直交する方向に設定されている。なお、図5に示すフュージョンリング4は単結晶の外周と一致する理想的な形状とする。
撮影画像のXY座標の原点O(0,0)に対するフュージョンリング4の中心Cの座標を(x、y)とするとき、中心Cから測定ラインLまでの距離Y=(y−y)となる。
次に、測定ラインLとフュージョンリング4との2つの交点D、D'を検出する。フュージョンリング4と第1の測定ラインLとの一方の交点Dの座標を(x,y)とし、他方の交点D'の座標を(x ',y とする。フュージョンリング4と測定ラインLとの交点D、D'の概略位置は、測定ラインL上の輝度ピークの位置である。フュージョンリング4と測定ラインLとの交点D、D'の詳細位置については後述する。
そして、測定ラインL上の2つの交点D,D'間の距離X=(x'−x)とし、フュージョンリング4の直径をR、半径をr=R/2とするとき、(1)式が得られる。
=(R/2)=(X/2)+Y ・・・(1)
したがって、(1)式から、フュージョンリング4の直径Rは(2)式のようになる。
R={X+4Y1/2 ・・・(2)
フュージョンリングは一定の幅を有する帯状の高輝度領域であるため、測定ラインLとの交点の座標を正確に求めるためにはフュージョンリング4をラインパターンとする必要がある。そのため、フュージョンリング4と測定ラインLとの交点の検出では、輝度の参照値を用いて撮影画像からフュージョンリング4のエッジパターンを検出し、このエッジパターンと測定ラインとの交点をフュージョンリング4の交点とする。フュージョンリング4のエッジパターンは、輝度の参照値と一致する輝度を持つ画素で構成されるパターンである。エッジパターンを定義するために用いる輝度の参照値は、撮影画像中の最高輝度に所定の係数(例えば0.8)を乗じた値とすることができる。
測定ラインLの設定位置は、フュージョンリング4と交差できるところであればどこでもよいというわけではなく、直径をより正確に計測できる適切な位置というものが存在する。ヒーター15の輻射光は、単結晶と融液面との境界部に形成されるメニスカスに入射してフュージョンリングを発生させるが、上記のようにヒーター15の輻射光の周方向の強度分布にムラがある場合、ヒーター15からの強い光が入射する位置ではその影響によってフュージョンリングの輝度ピークが非常に大きくなり、直径計測時にこのような強い輝度ピークを参照した場合には計測誤差が大きくなるからである。
図6は、フュージョンリングの輝度分布について説明するための図であり、(a)は撮影画像、(b)はY軸方向(列方向)の輝度分布を示すグラフ、(c)はX軸方向(行方向)の輝度分布を示すグラフをそれぞれ示している。
図6(a)に示すように、シリコン単結晶3の左側に現れるフュージョンリング4Lは撮影画像の右下から左上に向かう湾曲した線状の高輝度領域である。フュージョンリング4Lの最高輝度PmのY軸方向の分布は、図6(b)に示すように195から235までの範囲内で変動しており、最高輝度Pmが極大になる2つのピークを持っている。上記のようにヒーター15の輻射光の周方向の強度分布にはムラがあるので、ヒーター15からの輻射光がメニスカスに映り込むことで発生するフュージョンリングは、強い輻射光が入射する位置では高輝度となり、弱い輻射光が入射する位置では低輝度となる。一方、固液界面部の輝度は190付近でほぼ一定である。そのため、フュージョンリング4の最高輝度Pmの極大値近傍では固液界面部の輝度Piとの差が非常に大きくなり、極小値近傍では固液界面部の輝度Piとの差が非常に小さくなる。
図6(c)に示すように、フュージョンリングの最高輝度Pmの極大値近傍を通過する測定ラインLa上の輝度分布は、最高輝度Pmが固液界面部の輝度Piに比べて非常に大きく、しかも最高輝度Pmの位置が固液界面部の輝度Piの位置よりも左側(単結晶から見て融液側)に位置している。そのため、フュージョンリング4の最高輝度Pmよりも少し低い輝度の位置を固液界面部の輝度Piの位置としてピックアップする場合に当該固液界面部の輝度Piの位置を正しくピックアップすることができず、フュージョンリングの最高輝度Pmの発生位置近傍を直径計測時に参照することになり、直径計測誤差が大きくなる。
しかし、フュージョンリングの最高輝度Pmの極小値近傍を通過する測定ラインLb上の輝度分布は、最高輝度Pmが固液界面部の輝度Piとほとんど変わらないので、フュージョンリングの最高輝度Pmよりも少し低い輝度の位置を固液界面部の輝度Piの位置としてピックアップする場合に当該固液界面部の輝度Piの位置を正しくピックアップすることができ、直径計測誤差を小さくすることができる。
以上の理由から、本発明ではフュージョンリングの最高輝度ができるだけ低い行に測定ラインを設定して直径計測を行う。以下、測定ラインの設定方法について説明する。
図7は、測定ラインの設定方法の第1の例を説明するための図である。
図7に示すように、この設定方法では、まずフュージョンリングを含む撮影画像100の各行の最高輝度をそれぞれ抽出し、最高輝度の列方向(Y軸方向)の分布101を求める。撮影画像100中の最高輝度を持つ画素はフュージョンリング4の構成画素である。フュージョンリング4はヒーター15の輻射光の強弱の影響を受けており、撮影画像100の列方向に最高輝度の強弱を持っている。そしてこのような最高輝度の列方向の分布101から、最高輝度の最小値Pを持つ行に測定ラインLを設定する。具体的には、類似輝度がある範囲以上存在している画素の輝度を固液界面部の輝度Piとし、固液界面部の輝度Piを同一画素列内の最高輝度Pmと比較し、固液界面部の輝度Piと最高輝度Pmと輝度差が最小となるX軸方向の画素列を直径計測対象領域とする。このようにすることで、ヒーター15からの強い輻射光の影響を受けているフュージョンリング4の一部が直径計測対象となることを避けることでき、これにより結晶直径の計測精度を高めることができる。
図8は、測定ラインの設定方法の第2の例を説明するための図である。
図8に示すように、この設定方法では、最高輝度の列方向の分布101から閾値H以下の最高輝度を持つ行に測定ラインLを設定する。具体的には、類似輝度がある範囲以上存在している画素の輝度を固液界面部の輝度Piとし、固液界面部の輝度Piを同一画素列内の最高輝度Pmと比較し、固液界面部の輝度Piと最高輝度Pmと輝度差が閾値H以下となるX軸方向の画素列を直径計測対象領域とする。図7のように最高輝度の最小値Pを持つ行に測定ラインを設定する場合にはその一行にしか測定ラインを設定することができないので、画像処理上の制約が大きく、また複数の測定ラインを設定することもできない。しかし閾値H以下であればどこでもよいとする場合には、測定ラインの設定範囲に多少の幅を持たせることができ、測定ラインの設定位置の自由度を高めることができる。また撮影画像中に2本以上の測定ラインを設定することも可能である。


閾値Hは列方向の最高輝度分布の最大値よりも小さくなければならず、列方向の最高輝度分布の最大値と最小値との偏差の50%の値(中央値)を最小値に加えた値以下であることが好ましく、20%の値を最小値に加えた値以下であることがさらに好ましい。閾値Hを列方向の最高輝度分布の最小値との偏差の閾値Hを最小値に近づけるほどヒーター15からの強い輻射光の影響を抑えて直径計測精度を高めることができるが、測定ラインの設定の自由度は低くなる。なお閾値Hを列方向の最高輝度分布の最小値に設定した場合には、図7に示した第1の例と同じになる。このように、フュージョンリングの周方向の最高輝度分布が相対的に低い領域を直径計測領域として指定して測定ラインL、Lを設定することにより、ヒーター15からの強い輻射光の影響を受けることなく直径計測を行うことができる。
図9は、測定ラインの設定方法の第3の例を説明するための図である。
図9に示すように、この設定方法では、撮影画像100を列方向に分割し、複数の分割領域A〜A12内の各行の最高輝度の平均値(四角のプロット点で表示)を求め、この平均値が最小となる分割領域内に測定ラインを設定する。ここでは、平均値が最も小さくなる分割領域A内に測定ラインLが設定されている。このようにすることで、輝度分布の異常の影響を抑えて測定ラインの設定の信頼性を高めることができる。
図10は、測定ラインの設定方法の第4の例を説明するための図である。
図10に示すように、この設定方法では、最高輝度の列方向の分布101の極大値の位置で撮影画像100を分割し、複数の分割領域A〜A内の各々において最高輝度の最小値を持つ行を選択する。したがって、例えば、第1の分割領域A内の最高輝度の最小値Pを持つ行に第1の測定ラインLを設定し、第2の分割領域A内の最高輝度の最小値Pを持つ行に第2の測定ラインLを設定し、第3の分割領域A内の最高輝度の最小値Pを持つ行に第3の測定ラインLを設定する。
フュージョンリング4の最高輝度の分布はその周方向に沿って高輝度と低輝度とが交互に現れることから、最高輝度の分布の極大値の位置で分割し、分割領域ごとに測定ラインを設定する場合には、最高輝度分布のピークを跨いて遠く離れた2点の最高輝度の最小値(例えばPとP)をピックアップすることができ、2本の測定ライン(例えばL、L)間の間隔を引き離すことができる。
以上説明したように、本実施形態によるシリコン単結晶の製造方法は、単結晶と融液面との境界部に現れるフュージョンリングの周方向の最高輝度分布において最高輝度が相対的に低い領域を指定して直径計測処理を行うので、ヒーターからの輻射光の強弱の影響を受けることなく結晶直径を正確に計測することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態ではシリコン単結晶の製造を例に挙げたが、本発明はこれに限定されず、CZ法により育成される種々の単結晶の製造に適用することができる。
図1に示した単結晶製造装置1を用いて直径300mmシリコンウェーハ用のシリコン単結晶インゴットをCZ法により製造した。その際、単結晶と融液面との境界部をカメラで撮影しながら撮影画像を処理して引き上げ条件を制御した。
実施例による単結晶の引き上げ工程では、撮影画像中のフュージョンリングの周方向の最高輝度がほぼ最小となる位置を通過する測定ライン上の輝度ピーク間距離から結晶直径を計測し、この計測結果に基づいて実際の結晶直径が狙い直径に近づくように引き上げ条件をフィードバック制御した。
比較例による単結晶の引き上げ工程では、撮影画像中のフュージョンリングの周方向の最高輝度がほぼ極大となる位置を通過する測定ライン上の輝度ピーク間距離から結晶直径を計測し、この計測結果に基づいて実際の結晶直径が上記狙い直径に近づくように引き上げ条件をフィードバック制御した。
図11は、実施例および比較例による単結晶の直径計測結果を示すグラフであり、横軸はシリコン単結晶インゴットのトップからの結晶成長方向における位置、縦軸は狙い直径に対する結晶直径の偏差(結晶直径の規格値)をそれぞれ示している。また、グラフAはフュージョンリングが低輝度の位置での計測直径(実施例)、グラフBはフュージョンリングが高輝度の位置での計測直径(比較例)、菱形のプロット点はノギスで計測した実際の結晶直径をそれぞれ示している。
図11から明らかなように、フュージョンリングの最高輝度が相対的に低い位置での計測直径を示すグラフAは、実際の結晶直径とほぼ一致しているが、フュージョンリングの最高輝度が相対的に高い位置での計測直径を示すグラフBは、実際の結晶直径よりも常に大きい値となった。すなわち、フュージョンリングの最高輝度のムラの影響を抑えることにより直径計測誤差を小さくすることができた。
1 単結晶製造装置
2 シリコン融液
3 シリコン単結晶(インゴット)
3a ネック部
3b ショルダー部
3c ボディー部
3d テール部
4 フュージョンリング
4L,4R フュージョンリングの一部
5 引き上げ軸の延長線
10 チャンバー
10a メインチャンバー
10b プルチャンバー
10c ガス導入口
10d ガス排出口
10e 覗き窓
11 石英ルツボ
12 黒鉛ルツボ
13 回転シャフト
14 シャフト駆動機構
15 ヒーター
15a,15b ヒーターのスリット
16 断熱材
17 熱遮蔽体
17a 熱遮蔽体の開口
18 ワイヤー
19 ワイヤー巻き取り機構
20 CCDカメラ
21 画像処理部
22 制御部
100 撮影画像
101 最高輝度の列方向の分布

Claims (8)

  1. チョクラルスキー法による単結晶の引き上げ工程中に前記単結晶と融液面との境界部を含み、前記単結晶の引き上げ軸方向と直交する方向を行方向とし、前記引き上げ軸方向と平行な方向を列方向とする二次元画像をカメラで撮影し、前記境界部に現れるフュージョンリングの各行における最高輝度の列方向の分布を求め、前記各行における最高輝度の最大値よりも小さい値を閾値として設定し、前記最高輝度が前記閾値以下となるを直径計測領域として指定して、引き上げられている単結晶の直径計測処理を行うことを特徴とする単結晶の製造方法。
  2. 前記直径計測処理は、
    前記フュージョンリングと交差し且つ前記行方向に延びる少なくとも一本の測定ラインを前記直径計測領域に設定し、
    前記フュージョンリングと前記測定ラインとの交点の位置から前記単結晶の直径を求める、請求項1に記載の単結晶の製造方法。
  3. 前記撮影画像の各行の最高輝度のうち当該最高輝度の最小値を持つ行に前記測定ラインを設定する、請求項2に記載の単結晶の製造方法。
  4. 前記撮影画像を前記列方向に分割し、複数の分割領域の各々において、当該分割領域内の各行の最高輝度のうち、当該最高輝度の最小値を持つ行を選択し、前記複数の分割領域の各々から選択された複数の行の少なくとも一つに前記測定ラインを設定する、請求項3に記載の単結晶の製造方法。
  5. 前記撮影画像を前記列方向に分割し、複数の分割領域の各々において、当該分割領域内の各行の最高輝度の平均値のうち、当該平均値が最小となる分割領域を選択し、当該選択された分割領域内に前記測定ラインを設定する、請求項3に記載の単結晶の製造方法。
  6. 前記各行の最高輝度の極大値を持つ行に分割ラインを設定して前記撮影画像を分割する、請求項4または5に記載の単結晶の製造方法。
  7. 融液を支持するルツボと、
    前記融液を加熱するヒーターと、
    前記融液から単結晶を引き上げる引き上げ軸と、
    前記ルツボの上下方向の位置を制御するルツボ昇降機構と、
    前記単結晶と前記融液との境界部を含み、前記単結晶の引き上げ軸方向と直交する方向を行方向とし、前記引き上げ軸方向と平行な方向を列方向とする二次元画像を撮影するカメラと、
    前記カメラで撮影した画像を処理する画像処理部と、
    前記ヒーター、前記引き上げ軸および前記ルツボ昇降機構を制御する制御部とを備え、
    前記画像処理部は、
    前記境界部に現れるフュージョンリングの各行における最高輝度の列方向の分布を求め、前記各行における最高輝度の最大値よりも小さい値を閾値として設定し、前記最高輝度が閾値以下となるを直径計測領域として指定して、引き上げられている単結晶の直径計測処理を行うことを特徴とする単結晶製造装置。
  8. 前記画像処理部は、
    前記フュージョンリングと交差し且つ前記行方向に延びる少なくとも一本の測定ラインを前記直径計測領域に設定し、
    前記フュージョンリングと前記測定ラインとの交点の位置から前記単結晶の直径を求める、請求項7に記載の単結晶製造装置。
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