JP6477301B2 - 噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射弁を制御する噴射制御装置に関する。
この種の噴射制御装置を備える燃料噴射システムとしては、特許文献1に記載の燃料噴射システムがある。特許文献1に記載の燃料噴射システムは、エンジンの各気筒に設けられる燃料噴射弁と、燃料噴射弁を制御する噴射制御装置とを備えている。燃料噴射弁は、弁体と、可動コアと、コイルと、スプリングとを備えている。弁体はスプリングの弾性力及び燃料圧により燃料噴射弁の着座面に着座した状態で保持されている。可動コアは弁体に連結されている。
特許文献1に記載の噴射制御装置は、燃料噴射弁を開弁動作させる際、コイルへの通電を行う。コイルへの通電に基づき生成される磁気吸引力により可動コアが吸引され、スプリングの弾性力及び燃料圧に抗して弁体が着座面から離座する。すなわち、燃料噴射弁が開弁し、燃料が噴射される。特許文献1に記載の噴射制御装置は、燃料噴射弁を閉弁動作させる際、コイルへの通電を停止する。コイルへの通電が停止されると、スプリングの弾性力及び燃料圧により弁体が着座面に着座する。すなわち、燃料噴射弁が閉弁動作する。これにより、燃料噴射弁からの燃料噴射が停止される。
特開2014−218977号公報
ところで、特許文献1に記載の噴射制御装置のような構成の場合、閉弁動作時に弁体が着座面に接触する際、着座面から受ける反動力により弁体が着座面上で弾む、いわゆるバウンスが生じることがある。弁体のバウンスが生じると、燃料噴射弁が一旦閉弁された後に僅かに開弁するため、意図した燃料噴射量よりも多くの燃料が燃料噴射弁から噴射され、燃料噴射量に誤差を生じさせる。これが車両の燃費やエミッションを悪化させる要因となる。
このような弁体のバウンスを抑制する方法としては、例えばコイルへの通電を停止した時点から所定時間経過後にコイルへの再通電を行う方法が考えられる。このような方法を用いれば、コイルへの再通電により燃料噴射弁の弁体が開弁方向に吸引されるため、着座面に接触する直前の弁体の変位スピードを抑制することができる。よって、着座面に接触する際に弁体が着座面から受ける反動力を弱めることができるため、閉弁動作時のバウンスを抑制することができる。
しかしながら、コイルへの通電が停止された時点から燃料噴射弁の閉弁動作が完了するまでの時間は、例えば燃料噴射弁の個体差や、温度や燃圧等の外部環境因子の影響により変化し易い。燃料噴射弁の個体差や外部環境因子の影響により燃料噴射弁の閉弁動作が想定よりも早く行われると、弁体が着座面に接触した後にコイルへの通電が行われることになる。この場合、着座面に接触する直前の弁体の変位スピードを抑制できないため、弁体がバウンスしてしまう。また、燃料噴射弁の閉弁動作が想定よりも遅く行われると、弁体の閉弁動作中にコイルへの再通電が行われることになるが、その再通電の時期が弁体の接触直前からずれた時期となる。この場合も弁体の接触直前の変位スピードを抑制することが難しく、弁体がバウンスする可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、より的確に燃料噴射弁の閉弁動作時のバウンスを抑制することのできる噴射制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る噴射制御装置は、内燃機関(20)の燃料噴射弁(210,220,230,240)を制御する噴射制御装置(10)であって、燃料噴射弁のハイサイドの電圧を制御するためのハイサイド駆動回路(102)と、燃料噴射弁のローサイドの電圧を制御するためのローサイド駆動回路(103)と、ハイサイド駆動回路及び前記ローサイド駆動回路をそれぞれ制御する制御部(101)と、を備える。制御部は、ハイサイド駆動回路及びローサイド駆動回路により燃料噴射弁への通電を停止した後、燃料噴射弁の閉弁動作を監視し、当該燃料噴射弁の閉弁動作が開始されることを検出した時点から所定時間が経過した後に燃料噴射弁への再通電を行う。
燃料噴射弁の個体差や外部環境因子の影響が主に燃料噴射弁の閉弁開始時期のばらつきとして表れることがある。閉弁開始時期とは、燃料噴射弁への通電を停止した後に燃料噴射弁が閉弁し始める時期を示す。これを考慮すると、閉弁開始時期のばらつきにより燃料噴射弁の閉弁動作時間にばらつきが生じていると考えられる。閉弁動作時間は、コイルへの通電が停止された時点から燃料噴射弁の閉弁動作が完了するまでの時間を示す。
この点、上記構成のように、燃料噴射弁の閉弁動作が開始されることを検出した時点から所定時間経過後を燃料噴射弁への再通電の時期に設定すれば、閉弁開始時期のばらつきの影響を受けることなく再通電の時期を設定することができる。これにより、燃料噴射弁への再通電の時期を、弁体が着座面に接触する時期の直前により確実に設定することができるため、より的確に燃料噴射弁の閉弁時のバウンスを抑制することができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、より的確に燃料噴射弁の閉弁動作時のバウンスを抑制することができる。
第1実施形態の噴射制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態の燃料噴射弁の概略構成を示す断面図である。 (A)〜(E)は、噴射制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態の燃料噴射制御装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 (A)〜(E)は、第1実施形態の噴射制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態の噴射制御装置の概略構成を示すブロック図である。 (A)〜(E)は、第2実施形態の噴射制御装置の動作例を示すタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
まず、噴射制御装置の第1実施形態について説明する。
図1に示されるように、噴射制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)10は、内燃機関20の燃料噴射弁210,220,230,240を制御する。
内燃機関20は、図示しない4つの気筒と、燃料噴射弁210,220,230,240とを有している。
燃料噴射弁210,220,230,240は、内燃機関20の4つの気筒にそれぞれ設けられている。燃料噴射弁210,220,230,240は、対応する気筒に燃料をそれぞれ噴射する。燃料噴射弁210,220,230,240は、ソレノイド211,221,231,241をそれぞれ有している。燃料噴射弁210,220,230,240は、それぞれのソレノイド211,221,231,241への通電に基づき開弁動作を行う。
具体的には、燃料噴射弁210,220,230,240は、図2に示されるような構造を有している。なお、燃料噴射弁210,220,230,240は、それぞれ同一の構成を有しているため、以下では、代表して燃料噴射弁210の構成のみを説明する。
図2に示されるように、燃料噴射弁210は、ソレノイド211と、固定コア212と、可動コア213と、弁体214と、ハウジング215と、スプリング216とを有している。
ハウジング215は、ソレノイド211や固定コア212等の周囲を覆うように配置されている。ハウジング215は有底円筒状に形成されている。なお、図2では、ハウジング215の底部215cの周辺部分のみが図示されている。ハウジング215の内部には燃料が充填されている。ハウジング215の底部215cには、内部から外部に貫通する噴射口215bが形成されている。噴射口215bにおけるハウジング215の内部側の開口部にはテーパ状の着座面215aが形成されている。着座面215aに弁体214の先端部が着座することにより、噴射口215bが閉塞される。すなわち、燃料噴射弁210が閉弁される。
弁体214の先端部と反対側の基端部にはフランジ部214aが形成されている。弁体214はスプリング216の弾性力により着座面215a側に付勢されている。これにより、弁体214は、着座面215aに着座した状態で保持される。
固定コア212及び可動コア213は、それぞれ筒状に形成されている。固定コア212及び可動コア213は、それぞれ磁性材料により形成されている。固定コア212の内部には可動コア213が収容されている。可動コア213の内部には弁体214が収容されている。
固定コア212はハウジング215に固定されている。固定コア212の上方側には、内側に突出するように円環状の上壁部212aが形成されている。固定コア212の下方側には、内側に突出するように円環状の底壁212bが形成されている。底壁212bの中央部に形成された貫通孔212cには、弁体214が挿通されている。
可動コア213は、固定コア212の内部に相対移動可能に収容されている。可動コア213は、固定コア212の底壁212bとの間に配置されたスプリング217の付勢力により、弁体214のフランジ部214aに接触している。
ソレノイド211は、固定コア212の周囲に配置されている。
この燃料噴射弁210では、ソレノイド211への通電によりソレノイド211が励磁されると、固定コア212及び可動コア213を通る磁気回路219が形成される。この磁気回路219により、固定コア212と可動コア213との間の隙間に磁束が通過する。その結果、可動コア213に磁気吸引力が作用し、可動コア213がスプリング216の付勢力に抗して固定コア212の上壁部212a側に変位する。この可動コア213の変位により、弁体214のフランジ部214aが上方に押されることにより、弁体214も固定コア212の上壁部212a側に変位し、図中に示されるように、弁体214が着座面215aから離座、すなわちリフト動作する。弁体214のリフト動作により、ハウジング215内に充填された燃料が噴射口215bから噴射される。弁体214は、固定コア212の上壁部212aに当接することにより、その変位が規制される。
ソレノイド211への通電が停止されると、ソレノイド211が消磁し、可動コア213に作用している磁気吸引力が消滅する。これにより、弁体214はスプリング216の付勢力により噴射口215b側へと移動し、着座面215aに着座する。すなわち、噴射口215bが弁体214により閉塞され、噴射口215bからの燃料噴射が停止される。
図1に示されるように、ECU10は、駆動IC100と、制御部としてのMPU(Micro Processing Unit)101と、ハイサイド駆動回路102と、ローサイド駆動回路103と、共通端子111〜114と、接地用端子121〜124とを備えている。
共通端子111〜114は、ソレノイド211,221,231,241のそれぞれの一端部に電気的に接続されている。よって、ソレノイド211,221,231,241のそれぞれのハイサイドには、換言すれば燃料噴射弁210,220,230,240のそれぞれのハイサイドには、共通端子111〜114の出力電圧V11〜V14が印加されている。以下では、共通端子111〜114の出力電圧V11〜V14を、燃料噴射弁210,220,230,240のハイサイド電圧V11〜V14とも称する。
接地用端子121〜124は、ソレノイド211,221,231,241のそれぞれの他端部に電気的に接続されている。よって、ソレノイド211,221,231,241のそれぞれのローサイドには、換言すれば燃料噴射弁210,220,230,240のそれぞれのローサイドには、接地用端子121〜124の出力電圧V21〜V24が印加される。以下では、接地用端子121〜124の出力電圧V21〜V24を、燃料噴射弁210,220,230,240のローサイド電圧V21〜V24とも称する。
ハイサイド駆動回路102は、燃料噴射弁210,220,230,240のハイサイド電圧V11〜V14を制御するための回路である。ハイサイド駆動回路102は、放電スイッチSW1,SW2と、定電圧スイッチSW3,SW4と、シャント抵抗R1,R2と、抵抗R3,R4と、整流ダイオードD1,D2と、還流ダイオードD3,D4と、コンデンサC1,C2とを有している。
放電スイッチSW1,SW2は、それぞれMOSFETにより構成されている。放電スイッチSW1,SW2のそれぞれのソース端子には昇圧電圧VPが印加されている。昇圧電圧VPは、図示しない昇圧回路により車両のバッテリ電圧VBを昇圧した電圧である。放電スイッチSW1のドレイン端子はシャント抵抗R1を介して共通端子111,114に接続されている。すなわち、放電スイッチSW1がオン状態になると、昇圧電圧VPがシャント抵抗R1を介して共通端子111,114に印加される。放電スイッチSW2のドレイン端子は、シャント抵抗R2を介して共通端子112,113に接続されている。すなわち、放電スイッチSW2がオン状態になると、昇圧電圧VPがシャント抵抗R2を介して共通端子112,113に印加される。昇圧電圧VPは、各燃料噴射弁210,220,230,240を開弁させることの可能な電流をソレノイド211,221,231,241に流すために用いられる。
定電圧スイッチSW3,SW4は、それぞれMOSFETで構成されている。定電圧スイッチSW3,SW4のそれぞれのソース端子には、バッテリ電圧VBが印加されている。定電圧スイッチSW3のドレイン端子は、整流ダイオードD1及びシャント抵抗R1を介して共通端子111,114に接続されている。すなわち、定電圧スイッチSW3がオン状態になると、バッテリ電圧VBがシャント抵抗R1を介して共通端子111,114に印加される。定電圧スイッチSW4のドレイン端子は、整流ダイオードD2及びシャント抵抗R2を介して共通端子112,113に接続されている。すなわち、定電圧スイッチSW4がオン状態になると、バッテリ電圧VBがシャント抵抗R2を介して共通端子112,113に印加される。バッテリ電圧VBは、各燃料噴射弁210,220,230,240の開弁状態を維持することの可能な電流をソレノイド211,221,231,241に流すために用いられる。
共通端子111,114は、シャント抵抗R1及び抵抗R3を介してグランドに接続されている。また、共通端子111,114は、還流ダイオードD3を介してグランドに接続されている。さらに、共通端子111,114は、静電気対策として、コンデンサC1を介してグランドに接続されている。
共通端子112,113は、シャント抵抗R2及び抵抗R4を介してグランドに接続されている。また、共通端子112,113は、還流ダイオードD4を介してグランドに接続されている。さらに、共通端子112,113は、静電気対策として、コンデンサC2を介してグランドに接続されている。
ローサイド駆動回路103は、燃料噴射弁210,220,230,240のローサイド電圧V21〜V24を制御するための回路である。ローサイド駆動回路103は、気筒選択スイッチSW5〜SW8と、シャント抵抗R5,R6と、PNダイオードD5と、定電圧ダイオードD6と、コンデンサC3とを有している。
気筒選択スイッチSW5〜SW8は、それぞれMOSFETで構成されている。気筒選択スイッチSW5〜SW8のそれぞれのソース端子は、接地用端子121〜124にそれぞれ接続されている。また、気筒選択スイッチSW5〜SW8のそれぞれのソース端子とゲート端子との間には、ゲート保護を目的として、直列接続されたPNダイオードD5及び定電圧ダイオードD6が配置されている。
気筒選択スイッチSW5,SW6のそれぞれのドレイン端子は、シャント抵抗R5を介してグランドに接続されている。気筒選択スイッチSW7,SW8のそれぞれのドレイン端子は、シャント抵抗R6を介してグランドに接続されている。また、接地用端子121〜124は、それぞれコンデンサC3を介してグランドに接続されている。
このような構成により、例えば共通端子111に昇圧電圧VP又はバッテリ電圧VBが印加されている場合、気筒選択スイッチSW5がオン状態になることによりソレノイド211に電流が流れる。他の燃料噴射弁220,230,240についても同様である。なお、図1では、ソレノイド211,221,231,241を流れる駆動電流を「I1〜I4」でそれぞれ図示している。
駆動IC100は、駆動電流I1,I4の電流経路に配置されたシャント抵抗R1の端子間電圧、及びシャント抵抗R5の端子間電圧に基づいて、ソレノイド211の駆動電流I1、及びソレノイド241の駆動電流I4をそれぞれ検出する。また、駆動IC100は、駆動電流I2,I3の電流経路に配置されたシャント抵抗R2の端子間電圧、及びシャント抵抗R6の端子間電圧に基づいて、ソレノイド221の駆動電流I2、及びソレノイド231の駆動電流I3をそれぞれ検出する。駆動IC100は、MPU101から送信される噴射信号S1〜S4に基づいて、ソレノイド211,221,231,241の駆動電流I1〜I4を監視しつつ、放電スイッチSW1,SW2、定電圧スイッチSW3,SW4、及び気筒選択スイッチSW5〜SW8をオン/オフさせることにより燃料噴射弁210,220,230,240を駆動させる。
MPU101は、図示しない車載センサにより検出されるカム角やアクセル開度等の各種車両状態量に基づいて、ハイサイド駆動回路102及びローサイド駆動回路103を介して燃料噴射弁210,220,230,240を制御する。具体的には、MPU101は、車載センサにより検出される車両状態量に基づいて燃料噴射弁210,220,230,240の噴射開始時期及び燃料噴射時間を設定する。MPU101は、設定された噴射開始時期及び燃料噴射時間に応じた噴射信号S1〜S4を生成し、当該噴射信号S1〜S4を駆動IC100に出力する。駆動IC100は、噴射信号S1〜S4に基づいて放電スイッチSW1,SW2、定電圧スイッチSW3,SW4、及び気筒選択スイッチSW5〜SW8をオン/オフさせることにより燃料噴射弁210,220,230,240を駆動させる。
次に、図3(A)〜(E)を参照して、MPU101による燃料噴射弁210,220,230,240の駆動制御について詳しく説明する。なお、燃料噴射弁210,220,230,240のそれぞれの駆動制御は同一であるため、以下では、代表して燃料噴射弁210の駆動制御のみを説明する。なお、図3(E)に示される弁体214のリフト量Lとは、図2に示さえるように、着座面215aに着座している位置を「0」としたときの弁体214の開弁方向の変位量を示す。
図3(A)に示されるように、MPU101は、時刻t10で燃料噴射弁210の噴射開始時期になると、噴射信号S1の論理レベルをローレベルからハイレベルに切り替える。駆動IC100は、噴射信号S1がローレベルからハイレベルに切り替わると、放電スイッチSW1及び気筒選択スイッチSW5を共にオンさせる。放電スイッチSW1がオン状態になることにより、昇圧電圧VPがシャント抵抗R1を介して共通端子111に印加されるため、図3(B)に示されるように、燃料噴射弁210のハイサイド電圧V11が所定電圧Va1まで上昇する。また、気筒選択スイッチSW5がオン状態になることにより、接地用端子121がシャント抵抗R5を介してグランドに接続されるため、燃料噴射弁210のローサイド電圧V21が所定電圧Vb1まで低下する。これにより、燃料噴射弁210に電圧が印加され、図3(D)に示されるように、燃料噴射弁210に駆動電流I1が流れるとともに、時間の経過に伴い駆動電流I1が上昇する。駆動電流I1の上昇に伴いソレノイド211が励磁され、図3(E)に示されるように、燃料噴射弁210の弁体214のリフト量Lが増加する。すなわち、弁体214がリフト動作を行い、燃料噴射弁210から燃料が噴射される。
その後、駆動IC100は、時刻t10から所定時間T10が経過した時点で、すなわち時刻t20の時点で、放電スイッチSW1をオフさせる。これにより、共通端子111の電圧がグランド電圧V0まで低下するため、図3(B)に示されるように、燃料噴射弁210のハイサイド電圧V11もグランド電圧V0まで低下する。これにより、燃料噴射弁210に電圧が印加されなくなるため、図3(D)に示されるように、燃料噴射弁210の駆動電流I1が時間の経過とともに減少する。
その後、駆動IC100は、燃料噴射弁210の駆動電流I1が第1下限電流値Ith1まで低下した時点で、すなわち時刻t30の時点で定電圧スイッチSW3をオンさせる。これにより、図3(B)に示されるように、燃料噴射弁210のハイサイド電圧V11が所定電圧Va2まで上昇するため、図3(D)に示されるように、燃料噴射弁210の駆動電流I1も上昇する。駆動IC100は、定電圧スイッチSW3をオンさせた後、燃料噴射弁210の駆動電流I1が第1上限電流値Ith2まで上昇すると、定電圧スイッチSW3をオフさせる。これにより、図3(B)に示されるように、燃料噴射弁210のハイサイド電圧V11がグランド電圧V0まで低下するため、図3(D)に示されるように、燃料噴射弁210の駆動電流I1が低下する。以降、駆動IC100は、燃料噴射弁210の駆動電流I1が第1下限電流値Ith1まで低下すると定電圧スイッチSW3をオンさせ、駆動電流I1が第1上限電流値Ith2まで上昇すると定電圧スイッチSW3をオフさせることにより、燃料噴射弁210に印加される電圧をチョッピングさせる。これにより、図3(D)に示されるように、燃料噴射弁210の駆動電流I1が「Ith1≦I1≦Ith2」の範囲に維持され、燃料噴射弁210が開弁状態に維持される。
図3(A)に示されるように、MPU101は、噴射開始時期である時刻t10から燃料噴射時間T11が経過した時点で、すなわち時刻t40の時点で噴射信号S1の論理レベルをハイレベルからローレベルに切り替える。駆動IC100は、噴射信号S1がハイレベルからローレベルに切り替わると、定電圧スイッチSW3及び気筒選択スイッチSW5を共にオフさせる。これにより、図3(D)に示されるように、燃料噴射弁210の駆動電流I1は、時刻t40から漸減する。定電圧スイッチSW3及び気筒選択スイッチSW5を共にオフさせた際、燃料噴射弁210のソレノイド211には逆起電圧が発生する。そのため、図3(B)に示されるように、燃料噴射弁210のハイサイド電圧V11がグランド電圧V0まで低下する一方、図3(C)に示されるように、ローサイド電圧V21は、所定電圧Vb2まで上昇してその状態が保持された後、漸減する。ローサイド電圧V21が電圧閾値Vthまで低下した時点で、すなわち時刻t50の時点で、図3(E)に示されるように、燃料噴射弁210の弁体214のリフト量Lが減少し始める。すなわち、弁体214が機械的な閉弁動作を開始する。
ところで、弁体214の閉弁動作の際、弁体214が着座面215aに接触する際、着座面215aから受ける反動力により弁体214が着座面215a上で弾む、いわゆるバウンスが生じることがある。この場合、図3(E)に一点鎖線で示されるように、時刻t60で弁体214のリフト量Lが「0」に達した後に、弁体214のリフト量Lが僅かに増加する。すなわち、時刻t60で燃料噴射弁210が一旦閉弁した後に僅かに開弁する。そのため、意図した燃料噴射量よりも多くの燃料が燃料噴射弁210から噴射され、燃料噴射量に誤差を生じさせる。これが車両の燃費やエミッションを悪化させる要因となっている。
そこで、本実施形態のMPU101は、噴射信号S1をハイレベルからローレベルに切り替えた際に、すなわち燃料噴射弁210への通電を停止した後に、燃料噴射弁210の再通電を行うことにより、弁体214のバウンスを抑制する。MPU101は、他の燃料噴射弁220,230,240についても同様に制御する。
次に、MPU101により実行される燃料噴射弁210,220,230,240のバウンス抑制処理について具体的に説明する。なお、各燃料噴射弁210,220,230,240のバウンス抑制処理は同一の処理であるため、以下では、代表して燃料噴射弁210のバウンス抑制処理について説明する。
燃料噴射弁210の個体差や外部環境因子の影響が主に燃料噴射弁210の閉弁開始時期のばらつきとして表れることがある。閉弁開始時期とは、燃料噴射弁210への通電を停止した後に弁体214が閉弁動作し始める時期である。これを考慮すると、閉弁開始時期のばらつきにより燃料噴射弁210の閉弁動作時間にばらつきが生じていると考えられる。閉弁動作時間は、ソレノイド211への通電が停止された時点から燃料噴射弁210の閉弁動作が完了するまでの時間である。
そこで、本実施形態のMPU101は、燃料噴射弁210への通電を停止した後に、すなわち噴射信号S1をハイレベルからローレベルに切り替えた後に、燃料噴射弁210が閉弁動作を開始したか否かを判断する。そして、MPU101は、燃料噴射弁210が閉弁動作を開始したことを検出した時点から所定時間T21が経過した時点で燃料噴射弁210への再通電を行う。
具体的には、図1に示されるように、MPU101は、AD(アナログ・デジタル)変換ポート101a〜101dを有している。AD変換ポート101a〜101dには、抵抗R7を介して接地用端子121〜124がそれぞれ接続されている。これにより、AD変換ポート101a〜101dには、燃料噴射弁210,220,230,240のそれぞれのローサイド電圧V21〜V24が印加されている。MPU101は、AD変換ポート101a〜101dを介して燃料噴射弁210,220,230,240のそれぞれのローサイド電圧V21〜V24を直接検出する。そして、MPU101は、燃料噴射弁210,220,230,240のそれぞれのローサイド電圧V21〜V24に基づいて、燃料噴射弁210,220,230,240が閉弁動作を開始したか否かを検出する。
次に、MPU101により実行される燃料噴射弁210の再通電の処理について詳しく説明する。
MPU101は、噴射信号S1をハイレベルからローレベルに切り替えた後、図4に示される処理を実行する。図4に示されるように、MPU101は、まず、燃料噴射弁210が閉弁動作を開始したか否かを判断する(ステップS1)。具体的には、MPU101は、燃料噴射弁210のローサイド電圧V21が電圧閾値Vth以下になることをもって、燃料噴射弁210が閉弁動作を開始したと判断する。これにより、MPU101は、燃料噴射弁210の閉弁動作の開始時期をより的確に検出することができる。MPU101は、燃料噴射弁210の閉弁動作が開始されたことを検出した場合には(ステップS1:YES)、その時点から所定時間T20が経過したか否かを判断する(ステップS2)。所定時間T20は、弁体214が着座面215aに接触する直前に再通電を行うことができるように予め実験等を通じて設定されている。
MPU101は、燃料噴射弁210の閉弁動作が開始されたことを検出した時点から所定時間T20が経過した場合には(ステップS2:YES)、燃料噴射弁210への再通電を所定時間T21だけ行う(ステップS3)。具体的には、MPU101は、定電圧スイッチSW3及び気筒選択スイッチSW5を共にオンさせることにより、燃料噴射弁210のハイサイドにバッテリ電圧VBを供給する。また、MPU101は、燃料噴射弁210の駆動電流I1が「Ith3≦I1≦Ith4」の範囲に維持されるように、定電圧スイッチSW3のオン/オフを繰り返すことにより、燃料噴射弁210に印加される電圧を所定時間T21だけチョッピングさせる。なお、第2下限電流値Ith3は、第1下限電流値Ith1よりも小さい値に設定されている。また、第2上限電流値Ith4は、第1上限電流値Ith2よりも小さい値に設定されている。さらに、所定時間T21は、各燃料噴射弁210,220,230,240のバウンスを抑制することができるように予め実験等を通じて設定されている。
次に、本実施形態のECU10の作用及び効果について説明する。
図5(A)に示されるように、MPU101が時刻t40で噴射信号S1をハイレベルからローレベルに切り替えた後、時刻t60で燃料噴射弁210のローサイド電圧V21が電圧閾値Vth以下になったとする。この場合、図5(D)に実線で示されるように、MPU101は、時刻t60から所定時間T20が経過した時刻t70で燃料噴射弁210への再通電を開始する。また、時刻t70から所定時間T21が経過した時刻を「t80」とすると、MPU101は、時刻t70から時刻t80までの間、燃料噴射弁210への再通電を維持する。これにより、着座面215aに接触する直前の弁体214の変位スピードを抑制することができる。よって、着座面215aに接触する際に弁体214が着座面215aから受ける反動力を弱めることができるため、閉弁動作時のバウンスを抑制することができる。
一方、燃料噴射弁210の閉弁動作が開始されることを検出した時点から所定時間T21経過後を燃料噴射弁210への再通電の時期に設定すれば、閉弁動作開始時期のばらつきの影響を受けることなく再通電の時期を設定することができる。
具体的には、燃料噴射弁210の個体差や外部環境因子の影響により、図5(C)に一点鎖線で示されるように、燃料噴射弁210の閉弁動作が想定よりも早く行われたとする。この場合、燃料噴射弁210のローサイド電圧V21が電圧閾値Vth以下になる時期は時刻t60から時刻t59に変化する。すなわち、ローサイド電圧V21が電圧閾値Vth以下になる時期は早くなる。この際、MPU101は、時刻t59から所定時間T20が経過した時刻t69で燃料噴射弁210への再通電を開始するため、再通電の時期が早くなる。よって、燃料噴射弁210の閉弁動作が想定よりも早く行われた場合には、それに併せて燃料噴射弁210の再通電の時期が早くなる。
また、燃料噴射弁210の個体差や外部環境因子の影響により、図5(C)に二点鎖線で示されるように、燃料噴射弁210の閉弁動作が想定よりも遅く行われたとする。この場合、燃料噴射弁210のローサイド電圧V21が電圧閾値Vth以下になる時期は時刻t60から時刻t61へ変化する。すなわち、ローサイド電圧V21が電圧閾値Vth以下になる時期は遅くなる。この際、MPU101は、時刻t51から所定時間T20が経過した時刻t71で燃料噴射弁210への再通電を開始するため、再通電の時期が遅くなる。よって、燃料噴射弁210の閉弁動作が想定よりも遅く行われた場合には、それに併せて燃料噴射弁210の再通電の時期が遅くなる。
このように、本実施形態のMPU101は、燃料噴射弁210の個体差や外部環境因子の影響により燃料噴射弁210の閉弁動作が変化した場合、それに併せて燃料噴射弁210の再通電の時期を変化させる。これにより、燃料噴射弁210の再通電の時期を、弁体214が着座面215aに接触する時期の直前により確実に設定することができるため、より的確に燃料噴射弁210の閉弁時のバウンスを抑制することができる。
また、燃料噴射弁210への再通電を行う際、仮に放電スイッチSW1をオンさせて昇圧電圧VPを用いたとすると、昇圧復帰時間等を考慮する必要があるため、これが制約となる可能性がある。これに対し、本実施形態のMPU101は、燃料噴射弁210への再通電を行う際、定電圧スイッチSW3をオンさせるため、すなわちバッテリ電圧VBを用いるため、昇圧復帰時間等を考慮する必要がない。よって、制約を受けることなく燃料噴射弁210への再通電を行うことができる。
さらに、本実施形態のMPU101は、燃料噴射弁210への再通電を行う際、燃料噴射弁210に印加される電圧をチョッピングさせる。これにより、燃料噴射弁210の駆動電流I1のオーバーシュートを抑制することができる等、弁体214のリフト量Lをより細かく制御することができる。
なお、以上の作用及び効果は、燃料噴射弁220,230,240でも同様に得ることができる。
<第2実施形態>
次に、噴射制御装置であるECU10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態のECU10との相違点を中心に説明する。
第1実施形態のECU10は、燃料噴射弁210が閉弁動作を開始したか否かの検出を燃料噴射弁210のローサイド電圧V21に基づいて行った。これに対し、本実施形態のECU10は、燃料噴射弁210が閉弁動作を開始したか否かの検出を燃料噴射弁210の駆動電流I1に基づいて行う。ECU10は、燃料噴射弁220,230,240のそれぞれの閉弁動作の開始時期の検出についても燃料噴射弁220,230,240のそれぞれの駆動電流I2〜I4に基づいて行う。以下、その詳細を説明する。
図6に示されるように、本実施形態に係るECU10のAD変換ポート101e,101fはシャント抵抗R1の両端にそれぞれ電気的に接続されている。ECU10のAD変換ポート101g,101hはシャント抵抗R2の両端にそれぞれ電気的に接続されている。
MPU101は、AD変換ポート101e,101fの電位差に基づいてシャント抵抗R1の両端間の電位差を検出する。MPU101は、定電圧スイッチSW3及び気筒選択スイッチSW5がオン状態であるとき、シャント抵抗R1の両端間の電位差に基づいて燃料噴射弁210の駆動電流I1を検出する。MPU101は、定電圧スイッチSW3及び気筒選択スイッチSW6がオン状態であるとき、シャント抵抗R1の両端間の電位差に基づいて燃料噴射弁240の駆動電流I4を検出する。このように、AD変換ポート101e,101fは、シャント抵抗R1の両端間の電位差が入力される入力端子に相当する。
MPU101は、AD変換ポート101g,101hの電位差に基づいてシャント抵抗R2の両端間の電位差を検出する。MPU101は、定電圧スイッチSW4及び気筒選択スイッチSW7がオン状態であるとき、シャント抵抗R2の両端間の電位差に基づいて燃料噴射弁220の駆動電流I2を検出する。MPU101は、定電圧スイッチSW4及び気筒選択スイッチSW8がオン状態であるとき、シャント抵抗R2の両端間の電位差に基づいて燃料噴射弁230の駆動電流I3を検出する。このように、AD変換ポート101g,101hは、シャント抵抗R2の両端間の電位差が入力される入力端子に相当する。
MPU101は、駆動電流I1に対して、図3(D)に示されるような電流閾値Ith5を有している。MPU101は、駆動電流I2〜I4に対しても同様に電流閾値Ith5を有している。MPU101は、図4に示されるステップS1の判断処理において、燃料噴射弁210の駆動電流I1が電流閾値Ith5以下になることをもって、燃料噴射弁210が閉弁動作を開始したと判断する。すなわち、本実施形態のMPU101は、燃料噴射弁210のソレノイド211が消磁されることをもって、燃料噴射弁210が閉弁動作を開始したと判断する。
次に、本実施形態のECU10の作用及び効果について説明する。
図7(A)に示されるように、MPU101が時刻t40で噴射信号S1をハイレベルからローレベルに切り替えた後、時刻t45で燃料噴射弁210の駆動電流I1が電流閾値Ith5以下になったとする。この場合、図7(D)に実線で示されるように、MPU101は、時刻t45から所定時間T20が経過した時刻t70で燃料噴射弁210への再通電を開始する。また、時刻t70から所定時間T21が経過した時刻を「t80」とすると、MPU101は、時刻t70から時刻t80までの間、燃料噴射弁210への再通電を維持する。これにより、着座面215aに接触する直前の弁体214の変位スピードを抑制することができる。よって、着座面215aに接触する際に弁体214が着座面215aから受ける反動力を弱めることができるため、閉弁動作時のバウンスを抑制することができる。
一方、燃料噴射弁210の個体差や外部環境因子の影響により、図7(D)に一点鎖線で示されるように、燃料噴射弁210の駆動電流I1が想定よりも早く減少したとする。すなわち、燃料噴射弁210のソレノイド211の消磁が想定よりも早く行われたとする。この場合、燃料噴射弁210の駆動電流I1が電流閾値Ith5以下になる時期は時刻t45から時刻t44に変化する。すなわち、駆動電流I1が電流閾値Ith5以下になる時期が早くなる。この際、MPU101は、時刻t44から所定時間T20が経過した時刻t69で燃料噴射弁210への再通電を開始するため、再通電の時期が早くなる。よって、燃料噴射弁210の閉弁動作が想定よりも早く行われた場合には、それに併せて燃料噴射弁210の再通電の時期が早くなる。
また、燃料噴射弁210の個体差や外部環境因子の影響により、図7(D)に二点鎖線で示されるように、燃料噴射弁210の駆動電流I1が想定よりも遅く減少したとする。すなわち、燃料噴射弁210のソレノイド211の消磁が想定よりも遅く行われたとする。この場合、燃料噴射弁210の駆動電流I1が電流閾値Ith5以下になる時期は時刻t45から時刻t46に変化する。すなわち、駆動電流I1が電流閾値Ith5以下になる時期が遅くなる。この際、MPU101は、時刻t46から所定時間T22が経過した時刻t71で燃料噴射弁210への再通電を開始するため、再通電の時期が遅くなる。よって、燃料噴射弁210の閉弁動作が想定よりも遅く行われた場合には、それに併せて燃料噴射弁210の再通電の時期が遅くなる。
このように、本実施形態のMPU101は、燃料噴射弁210の個体差や外部環境因子の影響により燃料噴射弁210の閉弁動作が変化した場合、それに併せて燃料噴射弁210の再通電の時期を変化させる。これにより、燃料噴射弁210の再通電の時期を、弁体214が着座面215aに接触する時期の直前により確実に設定することができるため、より的確に燃料噴射弁210の閉弁時のバウンスを抑制することができる。
なお、以上の作用及び効果は、燃料噴射弁220,230,240でも同様に得ることができる。
<他の実施形態>
図2に示される燃料噴射弁210の開弁構造及び閉弁構造は単なる例示であり、各実施形態の燃料噴射弁210の構成はこれに限定されない。
また、本発明は、各実施形態の具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:ECU(噴射制御装置)
20:内燃機関
101:MPU(制御部)
101a〜101d:AD変換ポート
101e〜101h:AD変換ポート(入力端子)
102:ハイサイド駆動回路
103:ローサイド駆動回路
210,220,230,240:燃料噴射弁
R1,R2:抵抗(シャント抵抗)

Claims (9)

  1. 内燃機関(20)の燃料噴射弁(210,220,230,240)を制御する噴射制御装置(10)であって、
    前記燃料噴射弁のハイサイドの電圧を制御するためのハイサイド駆動回路(102)と、
    前記燃料噴射弁のローサイドの電圧を制御するためのローサイド駆動回路(103)と、
    前記ハイサイド駆動回路及び前記ローサイド駆動回路をそれぞれ制御する制御部(101)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ハイサイド駆動回路及び前記ローサイド駆動回路により前記燃料噴射弁への通電を停止した後、当該燃料噴射弁の閉弁動作が開始されたことを検出した時点から所定時間が経過した後に前記燃料噴射弁への再通電を行う、
    ことを特徴とする噴射制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記燃料噴射弁への通電を停止した後、前記燃料噴射弁のローサイドの電圧が所定の電圧閾値以下になることをもって、前記燃料噴射弁の閉弁動作の開始を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の噴射制御装置。
  3. 前記制御部は、
    前記燃料噴射弁のローサイドの電圧が前記所定の電圧値以下になった時点から前記所定時間が経過した後に、前記ハイサイド駆動回路により前記燃料噴射弁のハイサイドにバッテリ電圧を印加する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の噴射制御装置。
  4. 前記制御部は、
    前記燃料噴射弁のハイサイドに前記バッテリ電圧を印加する際、前記燃料噴射弁に印加される電圧をチョッピングさせる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の噴射制御装置。
  5. 前記制御部は、
    前記燃料噴射弁のローサイドの電圧が印加されるアナログ・デジタル変換ポート(101a,101b,101c,101d)を有する、
    ことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の噴射制御装置。
  6. 前記制御部は、
    前記燃料噴射弁への通電を停止した後、前記燃料噴射弁に流れる駆動電流が所定の電流値以下になることをもって、前記燃料噴射弁の閉弁動作の開始を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の噴射制御装置。
  7. 前記制御部は、
    前記駆動電流が前記所定の電流閾値以下になった時点から前記所定時間が経過した後、前記ハイサイド駆動回路により前記燃料噴射弁のハイサイドにバッテリ電圧を印加する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の噴射制御装置。
  8. 前記制御部は、
    前記燃料噴射弁のハイサイドに前記バッテリ電圧を印加する際、前記燃料噴射弁に印加される電圧をチョッピングさせる、
    ことを特徴とする請求項7に記載の噴射制御装置。
  9. 前記駆動電流の電流経路に配置されたシャント抵抗(R1,R2)を更に備え、
    前記制御部は、
    前記シャント抵抗の両端間の電位差が入力される入力端子(101e,101f,101g,101h)を有し、
    前記シャント抵抗の両端間の電位差に基づいて前記駆動電流を検出する、
    ことを特徴とする請求項6から8の何れか1項に記載の噴射制御装置。
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