JP2006108041A - 電磁開閉装置 - Google Patents

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健 俵積田
Toshihiro Kitamura
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Abstract

【課題】 第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができるようにする。
【解決手段】 励磁コイルを構成する接点起動用の第1のコイル16及び接点保持用の第2のコイル17、接点を閉路する起動時の所定時間だけ第1のコイル16に通電する第1の通電回路38、接点を閉路した状態を保持するために第2のコイル17に通電する第2の通電回路39、及び、第1のコイル16の温度が所定値を超えたときに第1の通電回路38を遮断して第1のコイル16への通電を停止する遮断回路40を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一対の入力端子間に入力される駆動電圧により励磁される励磁コイルによって接点が開閉駆動される電磁開閉装置に関する。
この種の電磁開閉装置は、複数の接点を閉路する接点起動用の第1のコイル、及び、接点を閉路した状態を保持する接点保持用の第2のコイルから構成された励磁コイルを備えている。このような電磁開閉装置において、第1のコイルと第2のコイルとに通電し、あるいは第1のコイルのみに通電することで接点が閉路され、接点が閉路された後は第1のコイルへの通電が停止され、第2のコイルへの通電のみで接点を閉路した状態が保持される。このように、第1のコイルには、接点を閉路する起動時の所定時間だけしか通電されないことから省電力化が促進され、励磁コイルからの放射ノイズを低減させることができる(例えば、特許文献1)。
特開2003―229043号公報
ところが、上記従来の電磁開閉装置では、第1のコイルが起動用のコイルであることから、第2のコイルよりも大きな電流が流れるように構成されており、誤動作などによって入力端子間に供給される駆動電源の遮断が短時間のうちに繰り返し行われると、起動用の第1のコイルには通常の状態では短時間しか流れない起動時の大きな電流が断続的に流れることになり、第1のコイルが発熱し易くなる。このような発熱は、第1のコイルを放熱効果が高められるような構成にすることで抑制することができるが、励磁コイルの構成に制約を受けるなどの別の問題が生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができる電磁開閉装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、一対の入力端子間に入力される駆動電圧により励磁される励磁コイルによって接点が開閉駆動されるようにした電磁開閉装置であって、前記励磁コイルを構成する接点起動用の第1のコイルと、この第1のコイルと共に前記励磁コイルを構成する接点保持用の第2のコイルと、前記接点を閉路する起動時の所定時間だけ前記第1のコイルに通電する第1の通電回路と、前記接点を閉路した状態を保持するために前記第2のコイルに通電する第2の通電回路と、前記第1のコイルの温度が所定値を超えたときに前記第1の通電回路を遮断して前記第1のコイルへの通電を停止する遮断回路とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記第1のコイル及び前記第2のコイルが、前記一対の入力端子間に互いに並列に接続されたものであり、前記第1の通電回路及び前記第2の通電回路が、互いの通電期間の少なくとも一部が重なるように前記第1のコイル及び前記第2のコイルにそれぞれ通電すると共に、前記第2の通電回路が、前記第1のコイルへの通電が停止された後も前記駆動電圧の供給が停止されるまで前記第2のコイルへの通電を維持するものであることを特徴としている。
また、請求項3の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記第1のコイル及び前記第2のコイルが、前記一対の入力端子間に互いに直列に接続されたものであり、前記第1の通電回路が、前記接点を閉路する起動時の所定時間だけ前記第1のコイルのみに通電するものであり、前記第2の通電回路が、前記第1の通電回路による前記第1のコイルへの通電が停止されるときに前記接点を閉路した状態を保持するために前記第1のコイルを介して前記第2のコイルに通電するものであることを特徴としている。
また、請求項4の発明は、請求項2又は3に係るものにおいて、前記第1の通電回路が、前記第1のコイルと直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第1のスイッチ素子を導通させる第1の駆動回路とを備え、前記第2の通電回路が、前記第2のコイルと直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子と、前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第2のスイッチ素子を導通させる第2の駆動回路とを備え、前記遮断回路が、前記第1の駆動回路における第1のスイッチ素子の制御端子への信号供給ラインと接地電位との間に接続された制御端子付きの第3のスイッチ素子と、前記第1のコイルの温度が所定値を超えたときに前記第3のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第3のスイッチ素子を導通させる第3の駆動回路とを備えたことを特徴としている。
また、請求項5の発明は、請求項4に係るものにおいて、前記第3の駆動回路が、前記第1のコイルの温度を検知する感温抵抗素子と固定抵抗素子との直列接続回路から構成され、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧を分圧することで前記第3のスイッチ素子に供給する制御信号として出力するものであり、前記第1のコイルの温度が所定値を超えたときに前記第3のスイッチ素子を導通させる所定レベルの制御信号を出力するものであることを特徴としている。
また、請求項6の発明は、請求項4又は5に係るものにおいて、前記遮断回路が、アノードが接地電位に接続され、カソードが前記第3のスイッチ素子の制御端子に接続されたツェナーダイオードを備えたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、接点起動用の第1のコイルの温度が所定値を超えたときに第1の通電回路が遮断されることで第1のコイルへの通電が停止される。このため、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができる。
請求項2の発明によれば、第1のコイル及び第2のコイルの両方のコイルに通電されて所定の電磁力が生成されることで接点が閉路される。このため、接点を閉路する起動時の大きな電磁力を生成するのに必要な電流が両方のコイルに分担されることで第1のコイルに流れる電流が抑制され、通常動作時における第1のコイルの発熱を抑制することができるようになる結果、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができる。
請求項3の発明によれば、第1のコイルにのみ通電されて所定の電磁力が生成されることで接点が閉路され、接点が閉路された後は第1のコイルを介して第2のコイルに通電されることで接点を閉路した状態が保持される。このため、接点を閉路する起動時には第1のコイルに所定の電磁力の生成に必要な大きな電流が流れても、接点が閉路された後は第1のコイルを介して第2のコイルに通電されることで第1のコイルには小さな電流しか流れないことになる結果、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイルの発熱を効果的に抑制することができる。
請求項4の発明によれば、第1のスイッチ素子が導通されて第1のコイルに通電されることで、あるいは、第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子が導通されて第1のコイル及び第2のコイルに通電されることで接点が閉路されると共に、第1のコイルへの通電が停止された後も第2のスイッチ素子が導通されて第2のコイルに通電されることで接点の閉路された状態が保持される一方、第1のコイルへの通電時に当該第1のコイルの温度が所定値を超えると、第3のスイッチ素子が導通されて第1の駆動回路が遮断されることで第1のコイルへの通電が停止される。このため、第1のコイルに起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイルの発熱を確実に抑制することができる。
請求項5の発明によれば、第1のコイルの温度が所定値を超えたことが感熱抵抗素子により検知されて第3のスイッチ素子が導通されることで第1の駆動回路が遮断され、これにより第1のコイルへの通電が停止される。このため、簡単な回路構成で遮断回路を構成することができ、第1のコイルの発熱を確実に抑制することができる。
請求項6の発明によれば、第3のスイッチ素子の制御端子と接地電位との間にツェナーダイオードが接続されることで、第3のスイッチ素子の制御端子に規定値を超える電圧が供給されないようになる。このため、第3のスイッチ素子の静電気放電破壊などを効果的に防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電磁開閉装置(封止接点装置)の構成を概略的に示す図で、同図(a)は内部構成を示す正面図、同図(b)は内部構成を示す側面図である。この図において、電磁開閉装置10は、継電器11と、継電器11を駆動制御するための駆動制御回路を構成した駆動制御回路基板12とから構成されている。
継電器11は、合成樹脂などの絶縁材料で構成されたハウジング13と、ハウジング13の下半部に配設された継鉄14と、継鉄14内に配設されたもので、コイルボビン15の径方向の外側位置に巻成された起動用の第1のコイル16及びコイルボビン15の径方向の内側位置に巻成された保持用の第2のコイル17からなる励磁コイル18と、励磁コイル18の中心部に配設された上面開口状で有底状の筒体19と、筒体19の開口面に気密的に接合された接合部材20と、ハウジング13の上半部に配設され、接合部材20に気密的に接合された封止容器21とを備えている。
また、この継電器11は、先端に固定接点22,23を有し、封止容器21に気密的に固定された一対の固定端子24,25と、筒体19内に上下動可能に配設された可動鉄心26と、可動鉄心26に連設された可動軸27と、可動軸27の上端に連設された可動接触子28と、可動接触子28を一対の固定接点22,23に弾性的に接触させる圧接ばね29と、可動鉄心26を下方向に付勢する復帰ばね30とを備えている。なお、筒体19内及び封止容器21内には、水素あるいは水素を主体とするガスが充填される。
ここで、第1のコイル16は、可動鉄心26を上方に移動させて可動接触子28を持ち上げ、この持ち上げた可動接触子28を固定接点22,23に当接させることで固定接点22,23間を短絡する接点起動用のものであって、可動鉄心26と可動接触子28の移動開始時(起動時)に大きな電磁力を必要とすることから、流れる電流値が第2のコイル17よりも大きくなるように第2のコイル17よりも径の大きな線材が用いられると共に、第2のコイル17よりも巻回数が少なくなるように構成されたものである。
また、第2のコイル17は、可動接触子28が固定接点22,23に当接された状態を保持する接点保持用のものであって、可動鉄心26と可動接触子28の移動開始時のような大きな電磁力を必要としないことから、流れる電流が第1のコイル16よりも小さくなるように当該第1のコイル16よりも径の小さな線材が用いられると共に、第1のコイル16よりも巻回数が多くなるように構成されたものである。
駆動制御回路基板12は、図略の電子部品を搭載した配線基板により構成されたものであり、コイルボビン15の上部の鍔に突出形成した突起部31に立直した状態で取り付けられ、封止容器21の外周位置に配設されたもので、配線基板に取り付けられた所要の配線端子が第1のコイル16と第2のコイル17とに接続されたものである。
図2は、この駆動制御回路基板12に構成される第1の実施形態に係る駆動制御回路32aの構成例を示す図である。この図において、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aは、外部回路から直流の駆動電圧(操作信号)が入力される一対の入力端子36,37と、第1のコイル16に一対の入力端子36,37間の駆動電圧を供給することにより通電制御する第1の通電回路38と、第2のコイル17に一対の入力端子36,37間の駆動電圧を供給することにより通電制御する第2の通電回路39と、第1のコイル16の温度が所定値を超えたときに第1の通電回路38を遮断して第1のコイル16への通電を停止する遮断回路40とを備えている。ここで、一方の入力端子36に接続されるラインには、一対の入力端子36,37間に駆動電圧の極性を誤って逆方向に接続した場合に、第1のコイル16や第2のコイル17などに電流が流れないようにする回路保護用の第1のダイオード41が接続されている。
第1の通電回路38は、一対の入力端子36,37間において第1のコイル16と直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子である第1のMOSFET42と、この第1のMOSFET42の制御端子であるゲートGに制御信号を供給することで当該第1のMOSFET42を導通させる第1の駆動回路43とを備えている。ここで、第1のコイル16の一端は正電位である一方の入力端子36に接続され、第1のMOSFET42のドレインDは第1のコイル16の他端に接続され、第1のMOSFET42のソースSは接地電位である他方の入力端子37に接続されている。
第1の駆動回路43は、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧を分圧する分圧回路44と、この分圧回路44で分圧された駆動電圧を制御信号として所定時間だけ第1のMOSFET42のゲートGと接地電位であるソースS間に供給するワンショットパルス発生回路45とを備えている。
分圧回路44は、一対の入力端子36,37間において互いに直列接続された第1の抵抗素子46と第2の抵抗素子47とから構成されている。また、ワンショットパルス発生回路45は、第1の抵抗素子46と第2の抵抗素子47の接続点と第1のMOSFET42のゲートGとの間に互いに直列接続された第1のコンデンサ48及び第3の抵抗素子49と、第1の抵抗素子46と第2の抵抗素子47の接続点と接地電位である他方の入力端子37との間に接続された第1のツェナーダイオード50と、第1のMOSFET42のゲートGと接地電位である他方の入力端子37との間に互いに並列接続された第4の抵抗素子51及び第2のダイオード52とから構成されている。
ここで、第1のツェナーダイオード50は、第1のMOSFET42の静電気放電破壊などを防止するための保護素子として機能するものであり、アノードが接地電位である他方の入力端子37に接続され、カソードが第1の抵抗素子46と第2の抵抗素子47の接続点に接続されている。また、第2のダイオード52は、第1のコンデンサ48に充電された電荷を放電する放電回路の一部を構成するものであり、アノードが接地電位である他方の入力端子37に接続され、カソードが第1のMOSFET42のゲートGに接続されている。
第2の通電回路39は、一対の入力端子36,37間において第2のコイル17と直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子である第2のMOSFET54と、この第2のMOSFET54の制御端子であるゲートGに制御信号を供給することで当該第2のMOSFET54を導通させる第2の駆動回路55とを備えている。ここで、第2のコイル17の一端は正電位である一方の入力端子36に接続され、第2のMOSFET54のドレインDは第2のコイル17の他端に接続され、第2のMOSFET54のソースSは接地電位である他方の入力端子37に接続されている。なお、第2のコイル17の両端にサージ吸収素子56が設けられており、第2のコイル17への通電が停止されたときに生じる逆起電力を吸収し、他の電子部品の破壊を防止するようになっている。
第2の駆動回路55は、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧を分圧すると共に、この分圧した駆動電圧を制御信号として第2のMOSFET54のゲートGと接地電位であるソースS間に供給する分圧回路57と、第2のMOSFET54のゲートGと接地電位である他方の入力端子37との間に接続された第2のツェナーダイオード58とを備えている。
分圧回路57は、一対の入力端子36,37間において互いに直列接続された第5の抵抗素子59と第6の抵抗素子60とから構成され、第5の抵抗素子59と第6の抵抗素子60の接続点が第2のMOSFET54のゲートGに接続されている。また、第2のツェナーダイオード58は、第2のMOSFET54の静電気放電破壊などを防止するための保護素子として機能するものであり、アノードが接地電位である他方の入力端子37に接続され、カソードが第2のMOSFET54のゲートG(第5の抵抗素子59と第6の抵抗素子60の接続点)に接続されている。
遮断回路40は、第1の通電回路38における第1の抵抗素子46と第2の抵抗素子47の接続点と接地電位である他方の入力端子37との間に接続された制御端子付きの第3のスイッチ素子である第3のMOSFET62と、第1のコイル16の温度が所定値を超えたときに第3のMOSFET62に制御信号を入力することで当該第3のMOSFET62を導通させる第3の駆動回路63とを備えている。ここで、第3のMOSFET62のドレインDは第1の抵抗素子46と第2の抵抗素子47の接続点に接続され、第3のMOSFET62のソースSは接地電位である他方の入力端子37に接続されている。
第3の駆動回路63は、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧を分圧すると共に、この分圧した駆動電圧を制御信号として第3のMOSFET62のゲートGとソースS間に供給する分圧回路64と、第3のMOSFET62のゲートGと接地電位との間に接続された第3のツェナーダイオード65とを備えている。
分圧回路64は、一対の入力端子36,37間において互いに直列接続された負特性サーミスタである感温抵抗素子66、第7の抵抗素子67及び第8の抵抗素子68から構成され、第7の抵抗素子67と第8の抵抗素子68の接続点が第3のMOSFET62のゲートGに接続されている。ここで、感温抵抗素子66は、第1のコイル16の発熱を検出するためのものであり、第1のコイル16から所定距離だけ離間した位置に配置することで第1のコイル16の温度を間接的に測定するようにしたものである。また、第3のツェナーダイオード65は、第3のMOSFET62の静電気放電破壊などを防止するための保護素子として機能するものであり、アノードが接地電位である他方の入力端子37に接続され、カソードが第3のMOSFET62のゲートG(第7の抵抗素子67と第8の抵抗素子68の接続点)に接続されている。
図3は、駆動制御回路基板12に構成される第1の実施形態に係る駆動制御回路32aの正常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。いま、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vが供給開始されると(時刻t0)、分圧回路44を構成する第1の抵抗素子46と第2の抵抗素子47とにより分圧された駆動電圧が制御信号として第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給される。この制御信号が時刻t0から駆動電圧Vに達するまでの昇圧期間において第1のMOSFET42の閾値(ドレイン・ソース間を導通させるのに必要な電圧値)Vth1を超えると、第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が導通することにより第1のコイル16の両端に駆動電圧Vc1が供給され、これにより第1のコイル16に通電される(時刻t1)。
同じく、分圧回路57を構成する第5の抵抗素子59と第6の抵抗素子60とにより分圧された駆動電圧が制御信号として第2のMOSFET54のゲート・ソース間に供給される。この制御信号が時刻t0から駆動電圧Vに達するまでの昇圧期間において第2のMOSFET54の閾値(ドレイン・ソース間を導通させるのに必要な電圧値)Vth2を超えると、第2のMOSFET54のドレイン・ソース間が導通することにより第2のコイル17の両端に駆動電圧Vc2が供給され、これにより第2のコイル17に通電される(時刻t1)。
すなわち、この第1の実施形態においては、第1のコイル16及び第2のコイル17に、駆動電圧Vc1,Vc2がそれぞれ同一時刻に供給されることで通電が開始され、第1のコイル16及び第2のコイル17により生成される電磁力により可動鉄心26が上方に移動することで可動接触子28が持ち上げられ、この可動接触子28が固定接点22,23に当接することにより固定接点22,23が閉路されるように構成されている。
一方、第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給される制御信号の電位は、第1のコンデンサ48、第3の抵抗素子49、第4の抵抗素子51などにより定まる時定数にしたがって第1のコンデンサ48が充電されることで徐々に低下し、第1のMOSFET42の閾値Vth1を割ると、第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が不導通となって第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止される(時刻t2)。
すなわち、第1のコイル16には、第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給される制御信号が第1のMOSFET42の閾値Vth1を超えている期間(時刻t1−t2間)だけ駆動電圧Vc1が供給されて通電され、これにより固定接点22,23が閉路される。そして、第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止されても、固定接点22,23が閉路された後はその状態を保持するのに大きな電磁力を必要としないので、一対の入力端子間36,37間の駆動電圧Vの供給が停止されるまで第2のコイル17への通電のみで固定接点22,23の閉路された状態が保持される。
なお、一対の入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給が停止されると、第1のコンデンサ48に充電された電荷は第2の抵抗素子47、第2のダイオード52及び第3の抵抗素子49を介して放電されることになる。このため、一対の入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給を停止した後の短時間のうちに再び駆動電圧Vを供給した場合でも固定接点22,23を閉路することができる。
このように、この第1の実施形態では、接点保持用の第2のコイル17は、接点起動用の第1のコイル16に通電されるときに同時に通電されるようになっており、第1のコイル16と第2のコイル17とにより所定の電磁力が生成され、この電磁力により固定接点22,23が閉路される。このため、起動時の大きな電磁力を生成するのに必要とする電流が第1のコイル16と第2のコイル17とに分担されることで、第1のコイル16に流れる電流が抑制され、通常動作時における第1のコイル16の発熱を抑制することができるようになる結果、第1のコイル16に電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイル16の発熱を効果的に抑制することができる。
図4は、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aの異常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。すなわち、駆動電源の誤動作などによって入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給・遮断が短時間のうちに繰り返し行われると(時刻t10,t13,t14,t17,t18,t21,t22,t25,…)、接点起動用の第1のコイル16に正常動作時には短時間しか供給されない駆動電圧Vc1が断続的に供給され、第1のコイル16には起動時の大きな電流が断続的に流れることになり(時刻t11−t12間,t15−t16間,t19−t20間)、これにより第1のコイル16が発熱することになる。
一方、第7の抵抗素子67と第8の抵抗素子68の接続点の電位は、正常動作時において第3のMOSFET62の閾値(ドレイン・ソース間を導通させるのに必要な電圧値)Vth3を超えないように設定されているため、第1のコイル16の温度が正常動作範囲内にある場合、第1のコイル16に駆動電圧Vc1が供給されることになるが、第1のコイル16が発熱すると感熱抵抗素子66の抵抗値が低下することになって第7の抵抗素子67と第8の抵抗素子68の接続点の電位が次第に高くなり、第1のコイル16の温度が所定値を超えるとその接続点の電位が第3のMOSFET62の閾値Vth3を超えることになり(時刻t23−t24)、これにより第3のMOSFET62のドレイン・ソース間が導通する。
このように、第3のMOSFET62のドレイン・ソース間が導通すると、第1の通電回路43の分圧回路44を構成する第1の抵抗素子46と第2の抵抗素子47との接続点が接地されることになるため、この分圧回路44による第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給される制御信号の電位が第1のMOSFET42の閾値Vth1に達しないことになり、入力端子36,37間に駆動電圧Vが供給されても第1のMOSFET42は不導通のままとなって第1のコイル16に駆動電圧Vc1が供給されないことになる。このため、第1のコイル16に起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイル16への通電が停止されて第1のコイル16の発熱を効果的に抑制することができる。
図5は、駆動制御回路基板12に構成される本発明の第2の実施形態に係る駆動制御回路32bの構成例を示す図である。この第2の実施形態に係る駆動制御回路32bは、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと基本的には同一の構成要素からなるものであるため、同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付与することにより詳細な説明を省略し、以下には第1の実施形態に係る駆動制御回路32aとの相違点を中心に説明する。この第2の実施形態に係る駆動制御回路32bは、第1の通電回路38における第1の駆動回路43の構成が第1の実施形態に係る駆動制御回路32aのものと相違するのみであり、その他の構成は第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと同一である。
すなわち、この第2の実施形態に係る駆動制御回路32bは、第1の駆動回路43が、一対の入力端子36,37間に供給される駆動電圧Vを分圧すると共に、この分圧した駆動電圧を制御信号として所定時間だけ第1のMOSFET42のゲートGと接地電位であるソースS間に供給するワンショットパルス発生回路71と、第1のMOSFET42のゲートGのラインと接地電位との間に接続された第4のツェナーダイオード72とから構成されている。
ワンショットパルス発生回路71は、一対の入力端子36,37間において互いに直列接続された第8の抵抗素子73、第2のコンデンサ74及び第9の抵抗素子75から構成され、第2のコンデンサ74と第9の抵抗素子75の接続点が第1のMOSFET42のゲートGに接続されている。また、第4のツェナーダイオード72は、第1のMOSFET42の静電気放電破壊などを防止するための保護素子として機能するものであり、アノードが接地電位である他方の入力端子37に接続され、カソードが第8の抵抗素子73と第2のコンデンサ74の接続点に接続されたものである。
図6は、駆動制御回路基板12に構成される第2の実施形態に係る駆動制御回路32bの正常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。いま、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vが供給開始されると(時刻t0)、第1の通電回路43における第8の抵抗素子73及び第9の抵抗素子75により分圧された駆動電圧が制御信号として第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給されると共に、第2の通電回路39における第5の抵抗素子59及び第6の抵抗素子60により分圧された駆動電圧が制御信号として第2のMOSFET54のゲート・ソース間に供給される。
ここで、駆動電圧Vは、一対の入力端子36,37間への供給が開始された一定時間後に所定値Vに達するように所定の割合で電圧値が昇圧するように設定されたものであり、この昇圧期間において第2のMOSFET54が先に導通し、第1のMOSFET42が後で導通するように、第1の通電回路43における第8の抵抗素子73及び第9の抵抗素子75による駆動電圧の分圧比と、第2の通電回路39における第5の抵抗素子59及び第6の抵抗素子60による駆動電圧の分圧比とが設定されている。
このため、先に第2の通電回路39における第5の抵抗素子59及び第6の抵抗素子60による制御信号の電位が第2のMOSFET54の閾値Vth2を超えることで、第2のMOSFET54のドレイン・ソース間が導通して第2のコイル17の両端に駆動電圧Vc2が供給され、これにより第2のコイル17に通電される(時刻t1)。その後、第1の通電回路43における第8の抵抗素子73及び第9の抵抗素子75による制御信号の電位が第1のMOSFET42の閾値Vth1を超えることで、第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が導通して第1のコイル16の両端に駆動電圧Vc1が供給され、これにより第1のコイル16に通電される(時刻t2)。
すなわち、この第2の実施形態においては、第2のコイル17に駆動電圧Vc2が供給されることで通電が開始された後に、第1のコイル16に駆動電圧Vc1が供給されることで通電が開始され、第1のコイル16及び第2のコイル17により生成される電磁力により可動鉄心26が上方に移動されることで可動接触子28が持ち上げられ、この可動接触子28が固定接点22,23に当接することにより固定接点22,23が閉路されるように構成されている。
一方、第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給される制御信号の電位は、第8の抵抗素子73、第2のコンデンサ74及び第9の抵抗素子75により定まる時定数にしたがって第2のコンデンサ74が充電されることで徐々に低下し、第1のMOSFET42の閾値Vth1を割ると、第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が不導通となって第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止される(時刻t3)。
すなわち、第1のコイル16に、第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給される制御信号の電位が第1のMOSFET42の閾値Vth1を超えている期間(時刻t2−t3間)だけ駆動電圧Vc1が供給されて通電され、この期間に固定接点22,23が閉路される。その後、固定接点22,23が閉路された後はその状態を保持するのに大きな電磁力を必要としないので、一対の入力端子間36,37間の駆動電圧Vの供給が停止されるまで第2のコイル17への通電のみで固定接点22,23の閉路された状態が保持される。
なお、一対の入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給が停止されると、第2のコンデンサ74に充電された電荷は、第8の抵抗素子73、第5の抵抗素子59及び第6の抵抗素子60を介して放電されることになる。このため、一対の入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給を停止した後の短時間のうちに再び駆動電圧Vを供給した場合でも固定接点22,23を閉路することができる。
このように、この第2の実施形態では、第1のコイル16への通電開始が第2のコイル17よりも少し遅れるように設定され、第1のコイル16と第2のコイル17とに同時に通電開始されないようになっているため、第1のコイル16に大きな電流が流れることで第2のコイル17に逆方向の電流が流れるといった第1のコイル16と第2のコイル17の互いの干渉を効果的に回避することができる。
また、この第2の実施形態では、第1のコイル16と第2のコイル17とにより所定の電磁力が生成され、この電磁力により固定接点22,23が閉路される。このため、第1の実施形態に係る駆動制御回路32aと同様に、起動時の大きな電磁力を生成するのに必要とする電流が第1のコイル16と第2のコイル17とに分担されることで、第1のコイル16に流れる電流が抑制され、通常動作時における第1のコイル16の発熱を抑制することができるようになる結果、第1のコイル16に電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイル16の発熱を効果的に抑制することができる。また、この第2の実施形態における異常時の動作は、図4を参照して説明する第1の実施形態に係る駆動制御回路32aの場合と同様であるので、その説明を省略する。
図7は、駆動制御回路基板12に構成される本発明の第3の実施形態に係る駆動制御回路32cの構成例を示す図である。この第3の実施形態に係る駆動制御回路32cは、第2の実施形態の駆動制御回路32bと基本的には同一の構成要素からなるものであるため、同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付与することにより詳細な説明を省略し、以下には第2の実施形態の駆動制御回路32bとの相違点を中心に説明する。この第3の実施形態に係る駆動制御回路32cは、第1のコイル16に対する第2のコイル17の接続構成が異なる点で相違するのみであり、その他の構成は第2の実施形態に係る駆動制御回路32bと同一である。
すなわち、この第3の実施形態に係る駆動制御回路32cは、第2の実施形態に係る駆動制御回路32bにおける第1のコイル16及び第2のコイル17が第1のMOSFET42及び第2のMOSFET54の導通時に一対の入力端子36,37間において互いに並列に接続されるようになっているのに対し、第2のコイル17の第2のMOSFET54側とは反対側の端部が第1のコイル16及び第1のMOSFET42の接続点に接続されることで、第1のコイル16及び第2のコイル17が第1のMOSFET42の非導通時で第2のMOSFET54の導通時に一対の入力端子36,37間において互いに直列に接続されるように構成されている。なお、第2のコイル17の第2のMOSFET54側とは反対側の端部が第1のコイル16及び第1のMOSFET42の接続点に接続される結果、サージ吸収素子56は第1のコイル16と第2のコイル17の直列回路の両端に接続された回路構成となる。
図8は、駆動制御回路基板12に構成される第3の実施形態に係る駆動制御回路32cの正常時の動作を概略的に説明するためのタイミングチャートである。いま、一対の入力端子36,37間に駆動電圧Vが供給開始されると(時刻t0)、第1の通電回路43における第8の抵抗素子73及び第9の抵抗素子75により分圧された駆動電圧が制御信号として第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給されると共に、第2の通電回路39における第5の抵抗素子59及び第6の抵抗素子60により分圧された駆動電圧が制御信号として第2のMOSFET54のゲート・ソース間に供給される。
ここで、駆動電圧Vは、一対の入力端子36,37間への供給が開始された一定時間後に所定値Vに達するように所定の割合で電圧値が昇圧するように設定されたものであり、この昇圧期間において第1のMOSFET42が先に導通し、第2のMOSFET54が後で導通するように、第1の通電回路43における第8の抵抗素子73及び第9の抵抗素子75による駆動電圧Vの分圧比と、第2の通電回路39における第5の抵抗素子59及び第6の抵抗素子60による駆動電圧Vの分圧比とが設定されている。
このため、先に第1の通電回路43における第8の抵抗素子73及び第9の抵抗素子75による制御信号の電位が第1のMOSFET42の閾値Vth1を超えることで、第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が導通して第1のコイル16の両端に駆動電圧Vc1が供給され、これにより第1のコイル16に通電される(時刻t1)。
この第1のMOSFET42のゲート・ソース間に供給される制御信号の電位は、第8の抵抗素子73、第2のコンデンサ74及び第9の抵抗素子75により定まる時定数にしたがって第2のコンデンサ74が充電されることで徐々に低下し、第1のMOSFET42の閾値Vth1を割ると、第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が不導通となって第1のコイル16への駆動電圧Vc1の供給が停止される(時刻t2)。
一方、第2の通電回路39における第5の抵抗素子59及び第6の抵抗素子60による制御信号の電位は第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が不導通となるまでに第2のMOSFET54の閾値Vth2を超えるように設定されており、これにより第2のMOSFET54が導通するようになっているが(時刻t1´)、第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が導通している間は第2のコイル17には実質的に通電されないことになる。
ところが、第1のMOSFET42のドレイン・ソース間が不導通になると、この時点で第2のコイル17には第1のコイル16を介して第2のコイル17の両端に駆動電圧Vc2が供給され、これにより第2のコイル17に通電される(時刻t2)。このとき、第1のコイル16にも僅かに駆動電圧Vc1´が供給され、一対の入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給が停止されるまで第1のコイル16及び第2のコイル17に通電されることで固定接点22,23が閉路された状態が保持される。
すなわち、この第3の実施形態においては、第1のコイル16により生成される電磁力だけで可動接触子28が上方に移動され、この可動接触子28が固定接点22,23に当接することにより固定接点22,23が閉路されると共に、固定接点22,23が閉路された後は、第1のコイル16及び第2のコイル17により生成される電磁力により固定接点22,23の閉路された状態が保持されることになる。このため、第1の実施形態に係る駆動制御回路32a及び第2の実施形態に係る駆動制御回路32bの場合に比べ、接点の起動時に第1のコイル16に大きな電流を流す必要がある反面、接点の保持時には安定した保持状態を維持することができる。また、第2のコイル17には、第1のコイル16への起動時の大きな電流が流れ終わった後で通電されるようになっているので、第1のコイル16と第2のコイル17の互いの干渉を効果的に回避することができる。
なお、一対の入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給が停止されると、第2のコンデンサ74に充電された電荷は、第8の抵抗素子73、第5の抵抗素子59及び第6の抵抗素子60を介して放電されることになる。このため、一対の入力端子36,37間への駆動電圧Vの供給を停止した後の短時間のうちに再び駆動電圧Vを供給した場合でも固定接点22,23を閉路することができる。また、本実施形態における異常時の動作は、図4を参照して説明する第1の実施形態に係る駆動制御回路32aの場合と同様であるので、その説明を省略する。
本発明は、上記各実施形態に示すように構成されているので、電磁開閉装置10における第1のコイル16に起動時の大きな電流が断続的に流れるような事態が生じた場合でも、その第1のコイル16の発熱を効果的に抑制することができる。なお、本発明は、上記の各実施形態のものに限定されるものではなく、以下に述べるような種々の変形態様を必要に応じて採用することができる。
(1)上記の各実施形態では、電磁開閉装置10における継電器11は、図1に示すように密封構造に構成され、ガスが封入されてものであるが、これに限定されるものではない。例えば、ガスが封入されていない非密封構造のものであってもよい。また、一組の固定接点22,23を有するものであるが、これに限るものではない。例えば、二組以上の固定接点22,23を有していてもよい。
(2)上記の各実施形態では、一方の入力端子36に接続されるラインに回路保護用の第1のダイオード41が接続されているが、これに限るものではない。例えば、この第1のダイオード41を除去することもできる。
(3)図2に示す第1の実施形態及び図5に示す第2の実施形態では、第2のコイル17の両端にサージ吸収素子56を設けているが、これに限るものではない。例えば、このサージ吸収素子56を除去することもできる。また、第1のコイル16の両端に同様のサージ吸収素子を設けるようにしてもよい。
(4)図2に示す第1の実施形態では、第1の通電回路38に第1のツェナーダイオード50を備えると共に、第2の通電回路39に第2のツェナーダイオード58を備え、遮断回路40に第3のツェナーダイオード65を備えているが、これに限るものではない。例えば、これらのツェナーダイオード50,58,65を除去することもできる。
(5)図5に示す第2の実施形態及び図7に示す第3の実施形態では、第1の通電回路38に第1のツェナーダイオード50を備えると共に、第2の通電回路39に第4のツェナーダイオード72を備え、遮断回路40に第3のツェナーダイオード65を備えているが、これに限るものではない。例えば、これらのツェナーダイオード50,72,65を除去することもできる。
(6)図5に示す第2の実施形態では、第1のコイル16への通電開始を第2のコイル17よりも遅れるように設定しているが、これに限るものではない。例えば、第2のコイル17への通電開始を第1のコイル16よりも遅れるように設定してもよい。この場合でも、同様の作用効果を奏する。また、第1のコイル16への通電開始と第2のコイル17への通電開始とが一致するようにすることもできる。この場合でも、第1のコイル16に流れる電流と第2のコイル17に流れる電流とを適切に調整することにより、第1のコイル16と第2のコイル17の互いの干渉を回避することができる。
(7)図2に示す第1の実施形態では、図5に示す第2の実施形態と同様に第1のコイル16及び第2のコイル17を一対の入力端子36,37間において互いに並列に接続するようにしているが、これに限るものではない。例えば、図7に示す第3の実施形態のように、第1のコイル16及び第2のコイル17を一対の入力端子36,37間において互いに直列接続するようにしてもよい。
(8)上記の各実施形態では、各スイッチ素子42,54,62として、MOSFETを用いているが、これに限るものではない。例えば、各スイッチ素子42,54,62として、バイポーラトランジスタを用いることも可能である。
(9)上記の各実施形態では、遮断回路40を構成する感温素子である感温抵抗素子66は、第1のコイル16から所定距離だけ離間した位置に配置することで第1のコイル16の温度を間接的に測定するようにしたものであるが、これに限るものではない。例えば、第1のコイル16の表面に当接して配置したり、第1のコイル16の内部に埋設したりすることで第1のコイル16に密着して配置し、第1のコイル16の温度を直接的に測定するようにしてもよい。
(10)上記の各実施形態では、遮断回路40を構成する感温素子として、負特性サーミスタを用いているが、これに限るものではない。例えば、負特性サーミスタに代えて正特性サーミスタを用いることもできる。この場合、例えば図9に示すように、第10の抵抗素子80、正特性サーミスタ81及び第11の抵抗素子82を直列接続すると共に、第10の抵抗素子80及び正特性サーミスタ81の接続点を第3のMOSFET62のゲートGに接続するようにすればよい。
また、負特性サーミスタや正特性サーミスタなどの感温抵抗素子に代えてダイオードやトランジスタなどの半導体素子を用いることもできる。この場合、例えば図10に示すように、複数個(図では3個)のダイオード83,84,85と第12の抵抗素子86とを直列接続すると共に、ダイオード85及び第12の抵抗素子86の接続点を第3のMOSFET62のゲートGに接続するようにすればよい。この構成では、各ダイオード83,84,85の両端に約1.8mV/℃の電圧が生成されることから、各ダイオード83,84,85を感温素子として機能させることができる。
このように、負特性サーミスタや正特性サーミスタなどの感温抵抗素子に代えてダイオードやトランジスタなどの半導体素子を用いる場合であっても、第1のコイル16から所定距離だけ離間した位置に配置することで第1のコイル16の温度を間接的に測定したり、第1のコイル16に密着して配置することで第1のコイル16の温度を直接的に測定したりすることができる。
本発明の一実施形態に係る電磁開閉装置の構成を示す図で、(a)は内部構成を示す正面図、(b)は内部構成を示す側面図である。 本発明の電磁開閉装置における第1の実施形態に係る駆動回路の構成例を示す図である。 図2に示す駆動回路の正常時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図2に示す駆動回路の異常時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の電磁開閉装置における第2の実施形態に係る駆動回路の構成例を示す図である。 図5に示す駆動回路の正常時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の電磁開閉装置における第3の実施形態に係る駆動回路の構成例を示す図である。 図7に示す駆動回路の正常時の動作を説明するためのタイミングチャートである。 遮断回路の変形例を示す回路図である。 遮断回路の別の変形例を示す回路図である。
符号の説明
10 電磁開閉装置
11 継電器
12 駆動制御回路基板
16 第1のコイル
17 第2のコイル
22,23 固定接点(接点)
36,37 入力端子
38 第1の通電回路
39 第2の通電回路
40 遮断回路
42 第1のMOSFET(第1のスイッチ素子)
54 第2のMOSFET(第2のスイッチ素子)
62 第3のMOSFET(第3のスイッチ素子)
65 ツェナーダイオード
66 負特性サーミスタ(感温素子)
81 正特性サーミスタ(感温素子)
83,84,85 ダイオード(感温素子)

Claims (6)

  1. 一対の入力端子間に供給される駆動電圧により励磁される励磁コイルによって接点が開閉駆動されるようにした電磁開閉装置であって、前記励磁コイルを構成する接点起動用の第1のコイルと、この第1のコイルと共に前記励磁コイルを構成する接点保持用の第2のコイルと、前記接点を閉路する起動時の所定時間だけ前記第1のコイルに通電する第1の通電回路と、前記接点を閉路した状態を保持するために前記第2のコイルに通電する第2の通電回路と、前記第1のコイルの温度が所定値を超えたときに前記第1の通電回路を遮断して前記第1のコイルへの通電を停止する遮断回路とを備えたことを特徴とする電磁開閉装置。
  2. 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記一対の入力端子間に互いに並列に接続されたものであり、前記第1の通電回路及び前記第2の通電回路は、互いの通電期間の少なくとも一部が重なるように前記第1のコイル及び前記第2のコイルにそれぞれ通電すると共に、前記第2の通電回路は、前記第1のコイルへの通電が停止された後も前記駆動電圧の供給が停止されるまで前記第2のコイルへの通電を維持するものであることを特徴とする請求項1記載の電磁開閉装置。
  3. 前記第1のコイル及び前記第2のコイルは、前記一対の入力端子間に互いに直列に接続されたものであり、前記第1の通電回路は、前記接点を閉路する起動時の所定時間だけ前記第1のコイルのみに通電するものであり、前記第2の通電回路は、前記第1の通電回路による前記第1のコイルへの通電が停止されるときに前記接点を閉路した状態を保持するために前記第1のコイルを介して前記第2のコイルに通電するものであることを特徴とする請求項1記載の電磁開閉装置。
  4. 前記第1の通電回路は、前記第1のコイルと直列接続された制御端子付きの第1のスイッチ素子と、前記第1のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第1のスイッチ素子を導通させる第1の駆動回路とを備え、前記第2の通電回路は、前記第2のコイルと直列接続された制御端子付きの第2のスイッチ素子と、前記第2のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第2のスイッチ素子を導通させる第2の駆動回路とを備え、前記遮断回路は、前記第1の駆動回路における第1のスイッチ素子の制御端子への信号供給ラインと接地電位との間に接続された制御端子付きの第3のスイッチ素子と、前記第1のコイルの温度が所定値を超えたときに前記第3のスイッチ素子に所定レベルの制御信号を供給することで当該第3のスイッチ素子を導通させる第3の駆動回路とを備えたことを特徴とする請求項2又は3記載の電磁開閉装置。
  5. 前記第3の駆動回路は、前記第1のコイルの温度を検知する感温抵抗素子と固定抵抗素子との直列接続回路から構成され、前記一対の入力端子間に供給される駆動電圧を分圧することで前記第3のスイッチ素子に供給する制御信号として出力するものであり、前記第1のコイルの温度が所定値を超えたときに前記第3のスイッチ素子を導通させる所定レベルの制御信号を出力するものであることを特徴とする請求項4記載の電磁開閉装置。
  6. 前記遮断回路は、アノードが接地電位に接続され、カソードが前記第3のスイッチ素子の制御端子に接続されたツェナーダイオードを備えたことを特徴とする請求項4又は5記載の電磁開閉装置。
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