JP6477238B2 - 加湿器 - Google Patents

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Description

本発明は、水を加熱して得られた蒸気に、ファンにより発生させた風を混合し、高湿風を器外へ放出する加湿器に関する。
特許文献1には、ファンにより発生させた風に、水を加熱して水蒸気化する高湿空気生成部により生成された蒸気を混合させて高湿風を生成し、この高湿風を外部へ放出する加湿器が開示されている。
特開2006−78145号公報
高湿風は水を加熱して得られた蒸気を含む。そのため、器外に放出される高湿風の温度は比較的高く、例えば40〜70℃程度である。このようにある程度高い温度の高湿風は、冬季であれば暖かみが得られるものの、夏季には使用価値が低い。そのため、従来の加湿器は通年使用されないものであった。そうすると、使用者が加湿器を片付ける手間が生じたり、使用せずに器体を放置していた場合には生活空間の邪魔になったり、埃で汚れたりするという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、冬季の使用だけではなく、夏季の使用に際しても快適性を得られ、通年使用が可能となる加湿器を提供することを目的とする。
本願の発明に係る加湿器は、気流を発生する送風ファンと、貯水部とヒータを有し、外気よりも湿度の高い高湿空気を生成する高湿空気生成部と、第1信号又は第2信号を受ける受信装置と、該第1信号を受けたときは該送風ファンと該ヒータに通電し該高湿空気もしくは該高湿空気と該気流の両方を外部に放出させる加湿運転を実行し、該第2信号を受けたときは該ヒータに通電せず該送風ファンに通電し該気流を該高湿空気生成部を経由させず外部に放出させる送風運転を実現するコントローラと、を備えたことを特徴とする。
本願の発明に係る他の加湿器は、気流を発生する送風ファンと、貯水部とヒータを有し、外気よりも湿度の高い高湿空気を生成する高湿空気生成部と、該高湿空気と、該気流の一部である搬送風とを合流させて高湿風を生成し、該高湿風を外部に導く高湿風ダクトと、該気流の一部である案内風を、外部に放出された該高湿風に向けて吹き出すように導く、案内風ダクトと、第1信号又は第2信号を受ける受信装置と、該第1信号を受けたときは該送風ファンと該ヒータに通電し該高湿風と該案内風を外部に放出させる加湿運転を実行し、該第2信号を受けたときは該ヒータに通電せず該送風ファンに通電し該搬送風と該案内風を外部に放出させる送風運転を実現するコントローラと、を備え、該搬送風と該案内風は該高湿空気生成部を経由しないことを特徴とする。
本発明によれば、使用者が加湿運転と送風運転のいずれかを選択することができる。そのため、夏季の使用に際しても快適性を得られ、通年使用が可能となる加湿器を提供できる。
実施の形態1の加湿器の正面図である。 加湿器の斜視図である。 図3A、3Cは加湿器の斜視図であり、図3Bは加湿器の平面図である。 図4Aは加湿器の正面図である、図4Bは加湿器の側面図であり、図4Cは加湿器の背面図である。 図5A、5Cは加湿器の斜視図であり、図5Bは加湿器の底面図である。 加湿器の組み立て図である。 本体等の平面図である。 図8A、8Bは本体等の斜視図である。 図9A、9Bは加湿器の組み立て図である。 図10Aは加湿器の正面図であり、図10Bは加湿器の断面図である。 加湿器の断面図である。 加湿器の断面図である。 加湿器の斜視図である。 図14Aは加湿器の正面図であり、図14Bは加湿器の断面図である。 加湿器の組み立て図である。 加湿器の組み立て図である。 加湿器の組み立て図である。 図18A、18C加湿器の斜視図であり、図18Bは加湿器の一部拡大図である。 ロック部の斜視図である。 図20A、20Bは加湿器の一部拡大図である。 図21Aは高湿風ダクトの平面図であり、図21B、21Cは高湿風ダクトの側面図である。 加湿器の断面図である。 加湿器の断面図である。 加湿器の斜視図である。 加湿器の組み立て図である。 加湿器の一部拡大図である。 加湿器の断面図である。 加湿器の一部の断面図である。 加湿器の一部の断面図である。 加湿器の断面図である。 コントローラの機能ブロック図である。 フローチャートである。 図33Aと図33Bはコントローラのハードウェア構成図である。 実施の形態2に係る加湿器の断面図である。 実施の形態3に係る加湿器の断面図である。
本発明の実施の形態に係る加湿器について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1〜図33を適宜参照して、実施の形態1に係る加湿器Aを説明する。図1に示されるように、加湿器Aは、各部が設けられる本体10と、この本体10に水を供給する給水タンクの外側を覆う後カバー50と、本体10及び本体10に設けられた各部を覆い前方に向けて高湿風吹出口41が開口する前カバー40とを備えている。前カバー40に形成された高湿風吹出口41は、高湿風が外部に吹き出る部分である。
図11を参照して、本体10の中の空気の流れを簡単に説明する。本体で生成された高湿空気Pと搬送風Qが高湿風ダクト30で合流し、高湿風Rとなる。この高湿風Rが器外へ放出される。高湿風Rとは別に、前カバー40の上面部40aに設けられた案内風ダクト60によって、本体10で生成された案内風Sが器外へ放出される。
(本体)
主に図1〜図13を参照すると分かるように、本体10は、上方から見た形状が前後方向に長い楕円形状を成している。図6には、高湿風吹出口41が開口する前面側に操作表示部11が配置されたことが示されている。操作表示部11は、加湿器の電源スイッチ又は各種の操作及び設定を行うスイッチ等の操作手段11bと、加湿器の状態を示すランプ又はLED等の表示手段11aを備えている。
図10Aは加湿器の正面図であり、図10Bは図10AのA−A線断面図である。図10Bに示されるように、操作表示部11の後方には、操作表示部11と通信可能に接続されたコントローラ12が設けられている。コントローラ12は、加湿器の各部に設けられた電気部品を制御するものであり、前面側であって、本体10の外壁の曲率が大きい領域の内側に位置している。
またコントローラ12は、ROM、RAM又は不揮発性メモリ等を有する記憶回路と、記憶回路に記憶された各種の制御プログラムを実行する演算処理部(CPU)と、演算処理部に対して信号を入出力する入出力回路と、時間を計測するタイマー回路と、を備えている。
コントローラ12の後方に高湿空気生成部13が配置されている。高湿空気生成部13の後方に送風ダクト14b(送風部)が配置されている。送風ダクト14bの後方に給水タンク20を装着する給水タンク装着部15が配置されている。そして、加湿器の後端に電源コード接続部16が配置されている。つまり、高湿風吹出口41からの高湿風Rの吹き出し方向と、コントローラ12と高湿空気生成部13と送風ダクト14bと給水タンク装着部15が並ぶ方向が、一致している。
コントローラ12の入力側には、加湿器Aの各部制御に必要な情報を取得するセンサ系統が接続されている。センサ系統には、給水タンク20内の水位を検出する水位検出部などがある。その他のセンサ系統(図示せず)には、例えば、高湿風Rの温度を検出する温度検出部、加湿器A周辺の湿度を検出する湿度検出部、加湿器Aの周囲に存在する人を検出する人体検出部、又は高湿風吹出口41に人が接近したことを検出する近接センサ等が含まれる。
コントローラ12の出力側には、表示手段11a、後述する高湿空気生成部13を構成するヒータ13b、及び送風部14を構成する送風ファン14aが接続されている。コントローラ12は高湿風吹出口41の下部にある。そして、コントローラ12は本体10の底面10bから高湿空気生成部13までの高さより高い位置に至る。
高湿空気生成部13は、給水タンク20から供給される水から高湿空気Pを生成する部位である。図10Bに示されるように、高湿空気生成部13は加熱用貯水部13a及びヒータ13bを有する。加熱用貯水部13aは、給水タンク20から供給された加熱用の水を貯めておく部位である。加熱用貯水部13aは、例えば、垂直方向に延びた円筒状に形成され、上方に上面開口131a(図11参照)を有している。加熱用貯水部13aの下面には、給水タンク装着部15とつながり、給水タンク20から供給された水の経路となる給水通路17が接続されている。ヒータ13bは加熱用貯水部13aの中の水を加熱するものである。
図10には、加熱用貯水部13aの上部に設けられた、高湿空気ダクト13cが示されている。高湿空気ダクト13cは、垂直方向に延びた円筒状の形状を有し、加熱用貯水部13aで生成された高湿空気P(蒸気)を高湿風ダクト30(図11参照)に導くものである。図11に示す高湿空気ダクト13cの高湿空気生成部13側にある下開口131cの形状と、加熱用貯水部13aの上面開口131aの形状はほぼ同じである。高湿風ダクト30側の上開口132cは、下開口131cより小さく、加湿器の長手方向に細長い形状を成している。
また、高湿空気ダクト13cの上端周縁には、外形を上方に延長するように突出する突出リブ133cを備えている。さらに、高湿空気ダクト13cの側面には、側面を囲むように、側面方向に突出するフランジ134cが設けられている。フランジ134cは、加熱用貯水部13aに高湿空気ダクト13cを取り付ける際に、高湿空気ダクト13cの下方向の位置を決めるためのものである。
さらに、このフランジ134cと下開口131cの間には、パッキンが設けられている。このパッキンは、高湿空気ダクト13cを加熱用貯水部13aに取り付けた状態において、両部位の間の隙間を埋めるものである。このパッキンにより加熱用貯水部13aと高湿空気ダクト13cの間から蒸気が漏れることを防止したり、万が一加湿器Aが転倒した際に加熱用貯水部13aから湯が漏れることを防止したりすることができる。
ヒータ13bは、加熱用貯水部13a内の水を加熱して蒸気(高湿空気P)を生成するものである。ヒータ13bは、例えば平面視で略環状に形成され、加熱用貯水部13aの外周側を取り囲んでいる。
次に、主に図16〜図20に示されるように、本体上面10aであって高湿空気生成部13と送風部14(送風ダクト14b)に囲まれた位置に、ロック部18が設けられている。ロック部18は、高湿風ダクト30を本体10に取り付けた際に、高湿風ダクト30を本体10に固定する部分である。図18に示されるように、ロック部18は、本体上面10aに上方に向けて突出した軸18aと、この軸18aに回動自在に軸支されるロック片18bにより構成されている。ロック片18bは、平面形状が扇形状であり、扇形の中心となる位置に軸18aが配置されている。ロック片18bは、高湿風ダクト30を固定する状態では、平面視で本体10の内部に位置し、高湿風ダクト30の固定を解除した状態では、平面視で少なくとも一部が本体10の外部に突出する。
次に、主に図6〜図13を参照する。図10には、送風部14の構成部品として、遠心ファンである送風ファン14aと、送風ダクト14bが開示されている。送風ファン14a(図11にも示されている)は、加湿器Aの内部から外部に向けて流れる気流を発生させるものである。具体的には、送風ファン14aによって、加湿器Aから吹き出される高湿風Rを案内する案内風Sと、高湿風ダクト30の内部において高湿空気Pと混合して高湿風Rとなる搬送風Qを発生させる。
図10に示されるように、送風ファン14aは、モータ141aと、このモータ141aの回転軸141cに取り付けられて気流を生じさせる翼部141bと、翼部141bを囲むケーシング141dを備える。送風ファン14aは、モータ141aを後側とし、翼部141bを前側とし、回転軸141cが前後方向を向くように本体10の内部に取り付けられる。このように配置されることで、翼部141bがモータ141aにより回転され、前方向及び後方向から空気を吸い込み、ケーシング141dの側面に沿って上方を含む遠心方向に空気を排出して気流を生み出す。なお、モータ141aは、給水タンク20の下方に位置する。また、ケーシング141dの下部には水抜き穴を形成する。
本体10の底面10bには、送風ファン14aが吸引する空気を本体10の内部に取り入れる空気取り入れ口101b(図5参照)が開口している。この空気取り入れ口101bは、送風部14の下方と前方と後方に設けられている。送風部14の前方に位置する空気取り入れ口101bから取り込まれた空気は、コントローラ12で生じた熱と共に翼部141bへと流下する。つまり、前方に空気取り入れ口101bを設けることで、コントローラ12の冷却を促進することができる。
また、送風部14の後方に位置する空気取り入れ口101bから取り込まれた空気は、モータ141aの横(近傍)を流下して、モータ141aで生じた熱と共に翼部141bへと流下する。つまり、後方に空気取り入れ口101bを設けることで、モータ141aの冷却を促進することができる。
また、送風部14の下方に位置する空気取り入れ口101bは、送風ファン14aが吸引する空気を本体10の内部に取り入れる開口であると共に、送風部14から流入した水を本体10の外部に排出する水排出口の役割を果たす。
図10Bに示されるように、送風ダクト14bは、送風ファン14aからの気流を本体10の外部へ導く流路となるものである。送風ダクト14bは、本体上面10a(図7、8A、8B参照)から突出した筒状の部材であり、上方に向けて矩形状の送風ダクト開口14cが開口している。
送風ダクト開口14cには、開口を開閉する蓋体14dが設けられている。蓋体14dは、送風ダクト開口14cに何も接続されていない状態では開口を閉じ、後述する搬送風接続ダクト42及び案内風接続ダクト43と接続した状態で開口を開くように構成されており、これらダクトと送風ダクト14bが連通した状態となる。
なお、後述する搬送風接続ダクト42(搬送風接続ダクト42は例えば図23に開示されている)は、送風ダクト14bと高湿風ダクト30に接続して、搬送風Qを送風ダクト14bから高湿風ダクト30へと導く風路を提供する。また、案内風接続ダクト43(案内風接続ダクト43は例えば図22に示されている)は、送風ダクト14bと案内風ダクト60に接続して、案内風Sを送風ダクト14bから案内風ダクト60へと導く風路を提供する。
図7、8には、送風ダクト14bが、高湿空気生成部13と給水タンク装着部15の間に設けられたことが示されている。送風ダクト14bは、本体10の中心線から側方(本実施の形態の場合、右側)に偏った部位に位置している。送風ダクト14bが右に偏った位置にあることで生じた送風ダクト14bの左側のスペースには、高湿空気生成部13の下部につながる給水通路17が通っている。送風部14は、搬送風Qを送り出す搬送風送風部と、搬送風Qと高湿空気Pにより生成された高湿風Rを案内する案内風Sを送り出す案内風送風部を兼ねている。なお、実施の形態1では、1つの送風部14で搬送風と案内風を生成するが、搬送風Qを作り出す送風部と案内風Sを作り出す送風部を、別々に設けてもよい。
図6、7、8に示される給水タンク装着部15は、給水タンク20が装着されることで、給水タンク20から水が供給される給水部となる部位である。給水タンク装着部15は、本体10の上面に開口する凹形状を成しており、中央には上方に向けて突出する給水タンク20を装着した時に給水弁20aを開く弁開放凸部15aが設けられている。
図29には、前述の給水通路17の水位を検知する水位検出部65が示されている。水位検出部65は、水に浮く素材(例えば発泡ポリプロピレン)に環状マグネット65bがインサート成形された環状フロート65aと、環状フロート65aの内側に設置され、環状フロート65aの上下動を検知するリードスイッチ65cを備える。水の有無の検知結果は検知信号としてコントローラ12に出力される。水位検出部65は、間接的に給水タンク20の水位を検出するものである。
給水タンク装着部15と高湿空気生成部13は、給水タンク20から供給された水の水路となる給水通路17により接続されている。給水通路17は本体10の上面10aを前方に向けて伸び、上述の通り、送風ダクト14bの側方を通り、上面10aから下方に伸びて、加熱用貯水部13aの下側に接続する。
図7、図8A、8Bに示されるように、給水通路17の上方には給水通路17を覆う通路蓋17aが設けられる。通路蓋17aを設けることで、加湿器Aが転倒したり傾いたりした場合に、給水通路17から水が流出することを抑制できる。また、通路蓋17aを給水通路17から取り外すことができるように構成することで、給水通路17の内部を容易に清掃することが可能となる。
次に、図3〜図5を参照して電源コード接続部16について説明する。電源コード接続部16は、商用電源から電力を得るための電源コードを接続する部分である。電源コード接続部16は、本体10の後端下部に設けられている。電源コードの接続端と電源コード接続部16は、磁石により容易に着脱できるように構成されており、電源コードが引っ張られても、電源コードが電源コード接続部16から外れることで、加湿器Aが転倒しにくくなっている。
特に、水を保持した給水タンク20が設けられた状態では、設置位置に対して本体10の後ろ側の部分に荷重が大きくかかる。電源コード接続部16は荷重が大きくかかる位置の近くである本体10の後端下部に位置しているので、電源コードが引っ張られた場合、加湿器Aが大きくずれ動くことなく、電源コードが電源コード接続部16から外れる。
(給水タンク)
次に、図10〜図15等を参照して給水タンク20について説明する。給水タンク20は、加湿器Aから取出して水の補充が可能となるように、給水タンク装着部15に着脱可能に連結される。給水タンク20の下面部には、給水タンク装着部15に連結されたときに開弁し、当該位置から取外されたときに閉弁する給水弁20aが設けられている(図14B参照)。
(高湿風ダクト)
次に図10、11、12、21等を参照して高湿風ダクト30について説明する。図11から分かるとおり、高湿風ダクト30は、高湿空気ダクト13cから流入する高湿空気Pと、搬送風接続ダクト42から流入する搬送風Qとを混合して高湿風Rを生成し、この高湿風Rを高湿風吹出口41に導く風路となる部位である。図21には、上下に円筒を重ねた形状を有する高湿風ダクト30が示されている。下側の円筒部分は下層部31であり、上側の円筒部分は上層部32である。
下層部31は下方に向けて開口(下開口31a)を有しており、下層部31と上層部32の内部空間は、連通開口32a(図10参照)で上下に連通している。この連通開口32aには、開口縁から下方向に伸びる開口リブ321aが形成されている。また、下層部31には、内方に凹むロック受部31bが形成されている(図21参照)。このロック受部31bは、ロック部18のロック片18b(図19参照)が嵌り込むことにより、高湿風ダクト30を本体10に固定するためのものである。
次に、上層部32について説明する。上層部32は、下層部31と連通開口32a(図10参照)を通して上下に連通している。また、上層部32の上側には、前方を向く前開口32b(図21参照)が開口している。この前開口32bは、高湿風Rを高湿風ダクト30の内部から外部へ排出する開口であり、前カバー40の高湿風吹出口41と対向する。
さらに、図21に示されるように、上層部32の下側には後方を向く後開口32cが開口している。この後開口32cが設けられた部分は、搬送風接続ダクト42と接続される。これにより、搬送風Qを後開口32cを経由させて高湿風ダクト30の内部に導入する。
前開口32bの下側には、扇形状の露受部33が設けられている。露受部33は、平面視で扇形状の形状であり、その扇形状の部分の中心に向かって傾斜し、扇形状の中心となる位置には露逃し開口33aが開口している。そして、露逃し開口33aの下には、露保持部33bが形成されている。露保持部33bは、下層部31の上面に形成されている。下層部31の上面は、水を熱することで生じた高湿空気Pで温められるので、これに伴い露保持部33bも温度が上がる。そのため、露保持部33bに溜まる露を蒸発させることができる。
また、露受部33の表面は、親水処理が施されており、露逃し開口33aに向かって露が流れやすくなっている。さらに、露受部33の扇形状は、前カバー40の高湿風吹出口41の下部の内面形状と一致している。露受部33は、下層部31の上面にねじ止めにより固定されている。
次に、図1〜図6、図22〜図28等を参照して、加湿器Aの外殻を構成する前カバー40と後カバー50と案内風ダクト60について説明する。図6に示されるように、前カバー40は、本体10及び本体10に設けられた各部を覆うものである。前カバー40は、上面部40aと、2つの側面部40b、40c(図6では40cは見えない)と、2つの側面部40b、40cを前側で滑らかにつなぐ前面部40dと、後方を向く後開口40fと、2つの側面部40b、40cの一部を繋ぐ接続部40eを備える。前カバー40の下面は、開口している。
前面部40dには高湿風吹出口41が開口している。また、上面部40aには、図23に示されるように、上面開口401aが開口しており、この上面開口401aより前側の上面部40a(前側上面部402a)は後側の上面部40a(後側上面部403a)より一段低く構成されている。さらに、上面部40aの後端から後方に向けて、複数の爪部44(図25参照)が突出して設けられている。また、接続部40eは、前カバー40内側に、後カバー50の厚さ分ずれた位置に接続している。
前カバー40には、図23に示されるように、搬送風接続ダクト42と案内風接続ダクト43が固定して設けられる。搬送風接続ダクト42の一端には搬送風Qとなる気流を送風部14から導入する搬送風入口42aが形成され、他端には高湿風ダクト30へと搬送風Qを吹き出す搬送風出口42bが形成されている。
搬送風接続ダクト42は、一端から他端の間を曲がった形状に構成することで、搬送風入口42aは下方を向き、搬送風出口42bは前方(高湿風の吹き出し方向)を向く。また、搬送風出口42bの開口縁は前方に傾き斜めとなる形状に構成されており、そこにパッキンが設けられている。
図22に示されるように、案内風接続ダクト43は、一端に案内風Sとなる気流を送風部14から導入する案内風入口43aがあり、他端に案内風ダクト60の内部に案内風Sを吹き出す案内風出口43bがある。この案内風接続ダクト43は、一端から他端にかけて曲がった形状に構成することで、案内風入口43aは下方向を向き、案内風出口43bは前方を向く。
案内風接続ダクト43は、案内風出口43b側が上面開口401aから前カバー40の外部に出ている。つまり、図9Bに示されるように、案内風出口43bは、前側上面部402aの上側に位置している。案内風接続ダクト43の上面開口401aから前カバー40の外部に出ている部分の側面には、左右方向にそれぞれ突出し前後方向に伸びるレール受部43cが形成されている。案内風接続ダクト43の上面開口401aの下部には、下方向に突出し前方向に伸びるL字形状の脚部43dが設けられている。
この様に構成された搬送風接続ダクト42と案内風接続ダクト43は、搬送風入口42aと案内風入口43aの位置で隣り合わせとなるように配置されている。この隣り合わせに配置されている搬送風入口42aと案内風入口43aの間には、下方向に突出する押圧レバー45(図22参照)が設けられている。押圧レバー45は、搬送風入口42aと案内風入口43aの開口を遮らないよう、板状に形成されており、前側が前方に傾く傾斜した形状となっている。
次に、図9〜図12、図22〜図23等を参照して、案内風ダクト60について説明する。図9に示されるように、案内風ダクト60は、案内風接続ダクト43から吹き出された案内風Sの流路を形成する案内風ダクトベース61と、蓋62と、上面が平らな長い板状であるレール63を備えている。
案内風ダクトベース61には、前方に向いて開口する案内風吹出口61aと、下方を向き前後方向に長く開口する下開口61bと、上方に開口する上開口61cと、内側に向けて突出して設けられるネジ受部61dと、案内風の向きを調整する案内風調整手段61eが設けられている。蓋62は、案内風ダクトベース61と接続する蓋ベース62aと、蓋ベース62aの上面を覆い意匠面を形成する蓋カバー62bを備える。
レール63は、一対の直線部63aと、この直線部63aを接続する接続部63bとを有している。またレール63にはネジ穴63cが形成されている。一対の直線部63aは互いに平行となる様に対向して接続部63bで接続されており、表面が平らな面となっている。また、対向する直線部63aの間隔は、案内風接続ダクト43の幅とほぼ同程度である。
そして、レール63は、一対の直線部63aの間に案内風接続ダクト43を挟み込んで、案内風接続ダクト43に取り付けられる。この状態においてレール63は、案内風接続ダクト43の左右の面から側方に向けて突出するレール受部43cの下側に位置している。この様に構成することで、上方向へレール63が脱落することをレール受部43cで防止できる。案内風接続ダクト43の左右側面とレール受部43cがレール63を受けて、レール63が、案内風接続ダクト43に対して前後方向にスライド可能に取り付けられる。
上記のように案内風接続ダクト43に取り付けられたレール63には、ネジ受部61dにネジ64を通して、レール63のネジ穴に63cにネジ止めすることにより、案内風ダクトベース61が取り付けられる。そして、レール63に取り付けられた案内風ダクトベース61に、上開口61cを閉鎖するように蓋62が取り付けられる。
これにより、案内風ダクトベース61は、前カバー40の上面部40aに、前側上面部402aから後側上面部403aに跨って配置される。そして、案内風ダクト60と前カバー40の前側上面部402aで囲まれる空間が形成され、この空間が案内風Sの風路となる。つまり、案内風ダクトベース61が上面部40aに配置された状態において、内部には、下開口61bから案内風接続ダクト43が入り込んだ状態となり、案内風ダクト60がレール63を介してレール受部43cにガイドされて、前カバー40の上面部40aの上方を前後方向にスライド可能となる。
案内風ダクトベース61は前カバー40の上面部40aに前側上面部402aから後側上面部403aに跨って配置され、案内風ダクトベース61に蓋62を取り付けることにより、上開口61cが閉鎖される。こうして、案内風Sの流路となる案内風ダクト60と前カバー40の前側上面部402aで囲まれる空間が形成される。また、案内風ダクト60の内部へ、前側上面部402aと後側上面部403aの間に開口する上面開口401aから案内風接続ダクト43が入り込み、案内風ダクト60の内部で案内風接続ダクト43と連通した状態で連結する。
従って、図23に示されるように、案内風ダクト60において上面開口401aより後方の部分の位置M1での断面は、案内風接続ダクト43の案内風出口43bから案内風ダクト60の案内風吹出口61aまでの位置M2での断面より小さくなる。つまり、案内風ダクト60は、案内風接続ダクト43の前後で断面積が異なっている。
これは、後側上面部403aを前側上面部402aより高い位置とした為である。断面位置M2の部分で案内風Sの風路をより広く確保しつつ、断面位置M1の断面積を小さくすることで、案内風ダクト60の容積を小さくできる。案内風ダクト60の容積を小さくすることで、案内風接続ダクト43よりも後方に大きな空間を確保でき、その空間に設けられる給水タンク20を上方により大きくすることができる。
次に、図24〜図28等を参照して、後カバー50について説明する。後カバー50は、前カバー40と同じ高さであり、前方と下方が開口し、上面に取り外しの際に指をかける凹部51(例えば図24参照)が形成されている。そして、後カバー50を前カバー40に取り付けることで、一体となって加湿器Aの外観を形成する。
以上の各部は、次のように本体10に取り付けられる。図10〜図12、図21等(特に図10)を参照すると、高湿空気ダクト13cは、下開口131cを加熱用貯水部13aの内部に入り込ませることにより、加熱用貯水部13aに取り付けられる。この時、高湿空気ダクト13cのフランジ134cが、加熱用貯水部13aの上開口の周縁に当接することで、高湿空気ダクト13cの位置が決まる。また、高湿空気ダクト13cと加熱用貯水部13aの隙間がパッキンによって埋められる。高湿空気ダクト13cは、加熱用貯水部13aに対して、着脱自在となっている。
次に、図6〜図20等(特に図20)を参照する。高湿風ダクト30は、ロック部18のロック片18bが本体10の高湿風ダクト30の取り付け領域の外に位置しているときに、本体10に取り付けることができる。高湿風ダクト30の下層部31が高湿空気ダクト13cを覆うように、高湿風ダクト30が本体上面10aに形成された取り付け位置に設けられる。
この時、高湿風ダクト30の突出リブ133c(図10参照)により形成されている円環内側に、高湿風ダクト30の開口リブ321aにより形成される円環が嵌り込む。そして、高湿空気ダクト13cの上開口132c(図11参照)が、高湿風ダクト30の上層部32の連通開口32aと対向する。つまり、図10に示されるように、高湿空気Pは、高湿空気ダクト13cから、直接、高湿風ダクト30の上層部32の内部空間に流入する。
このように高湿風ダクト30が本体上面10aに取り付けられた状態において、高湿風ダクト30の前開口32b(図21参照)は加湿器Aの前方(高湿風吹き出し方向)を向く。さらに、図20に示されるように、高湿風ダクト30が本体上面10aに正しく取り付けられることで、高湿風ダクト30に設けられたロック受部31bは、ロック部18と対向した位置となる。そして、この状態において、ロック部18のロック片18bを回動させることで、ロック片18bがロック受部31bに嵌り込み、高湿風ダクト30が本体10に固定される。なお、ロック片18bがロック受部31bに嵌り込んだ状態(ロック片18bがロック受部31bの上にある状態)では、上方から見ると、ロック片18bは、本体10の内側に位置する。
次に、図10、23等を参照する。案内風ダクト60、案内風接続ダクト43、及び搬送風接続ダクト42が取り付けられた前カバー40は、本体10に上方より取り付けられ、本体10に取り付けられた各部を覆う。本体10に前カバー40が取り付けられる過程において、押圧レバー45が送風ダクト14bの開口を閉じている蓋体14d(図10に蓋体14dが開示されている)を下方向に押して送風ダクト14bの開口を開き、案内風接続ダクト43と搬送風接続ダクト42が、送風ダクト14bと連通した状態となる。
なお、図6、図7、図8、図10に示される送風ダクト14bの蓋体14dは、送風ダクト14bの開口にヒンジバネを介して軸支されている。そして、前カバー40を本体10から外すことで、押圧レバー45の押圧状態が解除され、ヒンジバネの力で再び送風ダクト14bの開口が閉じる。
図6にも示されているように、本体10に正しく前カバー40が取り付けられると、高湿風吹出口41と高湿風ダクト30の前開口32bが対向した位置関係となる。そして、図23に示される案内風接続ダクト43の下部に設けられた脚部43dが、高湿風ダクト30の上面を上方より押える。なお、高湿風ダクト30が本体10に正しく取り付けられておらず、ロック片18bが、ロック受部31bに嵌り込まずに、本体10の高湿風ダクト30の取り付け領域の外に位置しているときは、ロック片18bの少なくとも一部が本体10の外部に突出する。
ロック片18bの少なくとも一部が本体10の外部に突出する状態で本体10に前カバー40を取り付けようとすると、前カバー40の下端がロック片18bと接触し、前カバー40を本体10に取り付けることができない(図20A参照)。また、高湿風ダクト30が本体10に正しく取り付けられて、ロック片18bが、ロック受部31bに嵌り込んだ状態では、ロック片18bが本体10の内部に位置する(図20B参照)。これにより、本体10に前カバー40を取り付ける際に、ロック片18bが前カバー40に干渉することはなくなり、前カバー40を本体10に取り付けることができる。
次に、図14、図15を参照する。本体10に前カバー40が取り付けられた状態において、案内風ダクト60を前方にスライドさせることで、案内風ダクト60が後開口40fを遮らなくなる。そして、給水タンク20を、後開口40fを通して本体10に取り付けることが可能となる。給水タンク20の給水弁20aを給水タンク装着部15に挿入することにより、給水弁20aが弁開放凸部15aに押される。これにより、給水タンク20内部から水が本体10に供給される。
次に、図22〜図28を参照する。図25に示されるように、本体10に前カバー40が取り付けられた状態において、案内風ダクト60を前方にスライドさせることで、案内風ダクト60が後開口40fを遮らない状態とする。この状態で、後カバー50を、後カバー50で前カバー40の後開口40fを塞ぐように取り付けることができる。
図28に示されるように、前カバー40の爪部44に、下面50bに形成された凹部501bを引っかけて、後カバー50を前カバー40に取り付ける。後カバー50を本体10から取り外す場合は、案内風ダクト60を、前カバー40と後カバー50を跨る位置から、後カバー50と上下に重ならない位置まで前方にスライドさせる。これにより、後カバー50が前カバー40に対して着脱自在となる。
また、図27から分かるように、後カバー50の上面部50aは、前カバーの後側上面部403aと同じ高さとする。これにより、前カバー40に取り付けられた後カバー50は案内風ダクト60のスライド動作を妨げない位置となり、給水タンク20の領域を最大化することができる。さらに、後カバー50は前カバー40に取り付けるので、前カバー40に取り付けた状態で後カバー50を本体10から取り外すことが可能である。
案内風ダクト60は、案内風Sの風路を形成した状態で、前後方向(加湿器の長手方向)にスライドさせることができる。案内風ダクト60の位置ごとに、案内風ダクト60と各部との位置関係について説明する。
(1)案内風ダクト60が高湿風吹出口41から最も後退した位置である場合(収納された状態)
図22に示すように、最も後退した位置である収納位置に案内風ダクト60が位置する場合、加湿器Aを上方から見ると、案内風ダクト60は、前カバー40の上面部40a(前側上面部402a、後側上面部403a)の内側に位置する。この状態では案内風ダクト60は、前カバー40と後カバー50に跨る。そして、後カバー50が案内風ダクト60と前カバー40の爪部44に上下に挟まれ、後カバー50が前カバー40から外れにくい状態となる。これにより、案内風ダクト60が収納状態であれば、前カバー40と後カバー50を本体10から一体的に取り外しやすくなり、取り外した後もバラバラになりにくく管理しやすい。
(2)案内風ダクト60が収納位置よりも前進した位置である場合(運転状態)
図23に示すように、案内風ダクト60が最も前進した位置にある場合、案内風Sの風路は、案内風ダクト60と前カバー40の前側上面部402aにより形成され、案内風吹出口61aは、高湿風吹出口41より前側に位置する。つまり、案内風ダクト60を高湿風の吹き出し方向にスライドさせると、案内風ダクト60は高湿風吹出口41より高湿風の吹き出し方向に突出する。案内風吹出口61aから吹き出る案内風Sは、高湿風吹出口41から前方に吹き出される高湿風Rに向けて、斜め下方向に向いて吹き出る。なお、案内風ダクト60は、最も後退した位置(収納状態)から、最も前進した位置の間であれば、任意の位置に保持することができる。
このように、案内風ダクト60が高湿風の吹き出し方向と反対方向にスライドさせられたときは、案内風ダクト60と後カバー50が平面視で重なる(図22参照)。他方、案内風ダクト60が高湿風の吹き出し方向にスライドさせられたときは、案内風ダクト60と後カバー50が平面視で重ならない(図23参照)。
図31はコントローラ12の機能ブロック図である。コントローラ12は、外部から信号を受ける入力部12aと、入力された情報に基づいて加湿器の運転状態を決定する判定部12bと、判定部12bの判定結果を実現するための信号を出す出力部12cを備えている。
(加湿器Aの動作)
以上のように構成された加湿器Aの動作について図32に示すフローチャートを参照しつつ説明する。まず、ステップS1において、加湿器の表面に設けられた電源スイッチ(操作手段11b)が押されると、加湿器Aの電源がONとなり運転が開始される。その際、電源スイッチが押されている時間の長さによって、加湿運転か送風運転かを選択できる。たとえば電源スイッチの一瞬の押下を加湿運転と判定し、3秒の長押しを送風運転と判定する。
このような運転モードの判定はステップS2にて実施する。電源スイッチが一瞬押下された場合には第1信号が入力部12aに伝送され、電源スイッチが長押しされた場合には第2信号が入力部12aに伝送される。ここでは、電源スイッチの押される時間に応じて第1信号か第2信号かを区別することとしたが、利用者が加湿運転をしたいのか送風運転をしたいのかが反映される方法であればこれに限定されない。例えば加湿器の表面に第1スイッチと第2スイッチを設け、第1スイッチを使用者が押すことで第1信号が発せられ、第2スイッチを使用者が押すことで第2信号が発せられるようにしてもよい。
入力部12aが第1信号を受信した場合、判定部12bでは加湿運転が選択されたと判定する。他方、入力部12aが第2信号を受信した場合、判定部12bでは送風運転が選択されたと判定する。
ステップS2にて加湿運転が選択されたと判定された場合は、ステップS3へ処理を進める。ステップS3では、出力部12cからの信号により高湿空気生成部13のヒータ13bを起動(ON)させる。この結果、加熱用貯水部13a内の水はヒータ13bにより加熱され、蒸気を含む外気よりも湿度の高い高湿空気Pが発生する。発生した高湿空気Pは温度が高くて軽いので、図11の高湿空気ダクト13c内を垂直に上昇し、上開口132cを通って高湿風ダクト30に流入する。加熱用貯水部13aの真上に高湿空気ダクト13cを配置し、更に、高湿空気ダクト13cの真上に高湿風ダクト30を配置したので、加熱用貯水部13aで発生した高湿空気Pを高湿風ダクト30内に円滑に導入することができる。
ヒータ13bが起動されてから十分な時間が経過し、高湿空気Pが安定的に生成される状態になると、ステップS4に処理を進める。ステップS4では、コントローラ12により送風ファン14aが起動(ON)される。送風ファン14aは気流を発生させる。この気流は、送風ダクト14bを介して搬送風接続ダクト42に送り込まれる搬送風Qと、案内風接続ダクト43に送り込まれる案内風Sを含む。
搬送風Qは後開口(搬送風導入開口)32c(図21A参照)から高湿風ダクト30の内部に流入し、図10に示されるように高湿空気Pと衝突して混ざり合う。図21Aに示すように、後開口32cは、高湿風ダクト30を後方から見た場合の左右中心から、右側にずれた位置に開口している。従って、後開口32cから流入した搬送風Qは、円筒形状である高湿風ダクト30の内壁面に沿って、らせん状に回転しながら上昇していく。
高湿空気Pは、回転中心となる位置から高湿風ダクト30内部に侵入し、らせん状に回転する搬送風Qの気流に混ざり合う。高湿風ダクト30の内部でらせん状に搬送風Qを流し、これに高湿空気Pを混ぜ合わせることで、混ざりムラを低減することができる。このように、高湿風ダクト30で高湿空気と搬送風とが合流して高湿風がつくられ、この高湿風は高湿風ダクト30によって外部(器外)に導かれる。高湿風Rは前開口(高湿風吹出開口32b)から前方へと水平に吹き出し、前カバー40の高湿風吹出口41からユーザ等の加湿目標に向けて搬送される。
一方、案内風Sは、図11に示されるように、案内風接続ダクト43から案内風ダクト60に流入し、案内風吹出口61aに向けて流れる。案内風吹出口61aでは、案内風の向きを調整する案内風調整手段61e(図9A参照)により案内風Sの風向が斜め下向きに変更される。案内風吹出口61aから外部に放出される案内風Sは、外部に放出された高湿風に向けて吹き出す。案内風調整手段61eの形状は、扇形状である。これにより、案内風Sは、案内風吹出口61aから斜め下向きに強く吹き出しながら、高湿風Rに上側から覆い被さるように略扇形状の範囲に広がり、高湿風Rを上側から抑え込む。この結果、高湿風Rの上昇を抑制することができる。
次に、ステップS5では、センサ系統により、人体、人体との距離、及び室内湿度を検出する。そして、例えば、センサ系統による検出結果と、ユーザによる運転条件の設定とに基づいて、加湿器の運転状態を調整する。具体例を挙げると、コントローラ12の判定部12bには、例えば加湿器の位置での湿度と、ユーザまでの距離との関係と、ユーザの位置での湿度との関係を示す特性データが予め記憶されている。コントローラ12は、センサ系統により実際に検出した湿度及び距離から、特性データに基づき、ユーザの位置の湿度を推定する。
そして、推定した湿度に基づいて、例えばヒータ13b、送風ファン14a等を間欠運転することにより、加湿器の運転状態を調整する。一例を挙げると、コントローラ12は、推定した湿度が予め定められた湿度範囲を下回る場合にヒータ13bをON状態とし、推定した湿度が予め定められた湿度範囲を上回る場合にヒータ13bをOFF状態とする。
次に、ステップS6では、予め設定された各種の条件に基づいて加湿器の電源をOFFするか否かを判定する。具体例を挙げると、下記の条件(1)〜(5)の少なくとも1つが成立した場合には、ステップS7に移行し、加湿器の電源をOFFする。一方、条件(1)〜(5)の全てが不成立である場合には、ステップS5、S6の処理を繰り返す。
(1)ユーザにより電源スイッチがOFFされたか?
(2)タイマーに設定された時間が経過したか?
(3)給水タンク20から水が無くなったか?
(4)高湿風ダクト30内の温度が許容範囲を超えて上昇したか?
(5)高湿風吹出口41等に人体が接触したか?
ステップS2にて送風運転が選択されたと判定された場合は、ステップS8に処理を進める。ステップS8では、コントローラ12によりヒータ13bへの通電が禁止される。この結果、送風運転では、水位検出部65により水が有りと判定されている場合でもヒータ13bに通電されることがなくなる。
次にステップS9では、水位検出部65から送信される検知信号により、コントローラ12が給水通路17の水の有無の判定を行う。しかしながら、送風運転では水が無しと判定されている場合でも、送風ファン14aに通電を行う(ステップS10)。つまり、コントローラは、送風運転を実行する際には水位検出部の検出結果にかかわらず送風ファン14aに通電する。よってステップS9は省略しても良い。
送風ファン14aは、送風ダクト14bを介して搬送風接続ダクト42に搬送風Qを送り込むと共に、案内風接続ダクト43に案内風Sを送り込む。搬送風Qは図30に示すように後開口(搬送風導入開口)32cから高湿風ダクト30の内部に流入する。送風運転では、ヒータ通電が禁止されるため、高湿空気Pは発生しない。
以上のように、搬送風Qは高湿風ダクト30の内部に流入した状態とほぼ同じ状態で、前開口(高湿風吹出開口32b)から前方へと水平に吹き出し、前カバー40の高湿風吹出口41からユーザ等の送風目標に向けて搬送される。
一方、案内風Sは、案内風接続ダクト43から案内風ダクト60に流入し、案内風吹出口61aに向けて流れる。そして、案内風吹出口61aでは、案内風の向きを調整する案内風調整手段61eにより案内風Sの風向が斜め下向きに変更される。案内風調整手段61eは扇形状に形成されているので案内風Sは案内風吹出口61aから斜め下向きに強く吹き出す。この結果、搬送風Qとともに案内風Sもユーザ等の送風目標に向けて送風される。
次に、ステップS11では、運転状態(送風)の調整が行われる。たとえばコントローラ12には、あらかじめ送風ファン14aの回転数を可変させ送風が揺らぐようにしたプログラムが記憶されており、コントローラ12は、プログラムに従って送風ファン14aの制御を行う。
もしくは操作表示部11に設けた機能スイッチを利用して送風の強弱をユーザ自ら選択できるように構成しても良い。その場合には、表示手段11aのLEDを点灯させる数によって送風の強弱を表現しても良い。
次に、ステップS12では、予め設定された各種の条件に基づいて加湿器の電源をOFFするか否かを判定する。具体例を挙げると、下記の条件(1)(2)の少なくとも1つが成立した場合には、ステップS13に移行し、加湿器の電源をOFFする。一方、条件(1)(2)の全てが不成立である場合には、ステップS11とS12の処理を繰り返す。
(1)ユーザにより電源スイッチがOFFされたか?
(2)タイマーに設定された時間が経過したか?
本発明の実施の形態1に係る加湿器Aによれば次の効果を得ることができる。まず、加湿器Aの案内風吹出口61aは高湿風吹出口41より前側に位置し、案内風吹出口61aは、案内風Sが高湿風吹出口41から吹き出た高湿風Rの流れに向けて吹き出るように構成されている。したがって、案内風Sの流れに乗せて高湿風Rをより遠くに流すことができる。
また、加湿器Aの案内風ダクト60は前後方向に移動可能であり、この案内風ダクト60を前方(案内風の吹き出し方向)に動かすことにより案内風吹出口61aを高湿風吹出口41より前側に位置させることができる。他方、加湿器を使用していない時には案内風ダクト60を後方に移動させて収納することができる。
また、加湿器Aの案内風吹出口61aは、斜め下方向に向けて開口し、かつ高湿風吹出口41の上方に位置しているので、案内風Sは、高湿風Rの上側から斜め下向きに吹き出され、案内風Sにより高湿風Rの上昇を上側から抑え込むことができる。これにより、案内風Sを利用して高湿風Rの上昇を抑制し、高湿風Rに所望の指向性を与えることができる。従って、加湿器Aは、加湿器Aから見て前方水平方向及び斜め下方に位置する加湿目標に向けて高湿風Rを効率よく搬送することができる。言い換えれば、加湿目標であるユーザの近傍を安定して加湿することができる。
また、加湿器Aの高湿空気生成部13は、水を加熱して水蒸気を得る加熱蒸気式であるので、暖かい高湿風Rを生成することができる。暖かい高湿風Rは、ユーザの下方に到達した後に、ユーザに向けて徐々に上昇する。これにより、緩やかな流れの高湿風Rを用いてユーザの周囲を加湿することができる。言い換えれば、ユーザに直接高湿風Rが当たることで感じる風に吹かれる感覚を防止でき、低温の高湿風に吹かれること(寒さによる不快感)もない。さらに、暖かい高湿空気Pの上昇力を利用して、高湿空気Pと搬送風Qとを容易に混合することができる。
また、案内風吹出口61aの開口上部には、案内風調整手段61eを設けたので、案内風Sの風向を調整することができる。つまり容易に高湿風Rを加湿目標に向けることができる。案内風調整手段61eの前端を扇形状としたので、案内風Sは、案内風吹出口61aから斜め下向きに吹き出しながら、高湿風Rに上側から覆い被さるように略扇形状に広がり、高湿風Rを上側から抑え込むことができる。この結果、高湿風Rの上昇を抑制することができる。
後カバー50を本体10から取り外す場合、案内風ダクト60を、前カバー40と後カバー50に跨る位置から、前方にスライドして動かすことにより、後カバー50と上下に重ならない位置となり、後カバー50が前カバー40に対して着脱自在となる。案内風ダクト60を前カバー40と後カバー50を跨る位置にすることで、前カバー40から後カバー50が外れないので、収納時や持ち運びの際に管理しやすい。また、本体10から、前カバー40と後カバー50を一体のカバーとして取り外すことができる。
また、案内風ダクト60の、案内風接続ダクト43より後側の位置の断面は、案内風接続ダクト43より前側の位置の断面より小さい。これにより、案内風接続ダクト43より後方の空間をより大きく確保し、上方に大きいサイズの給水タンク20を利用できる。
また、案内風接続ダクト43に、案内風ダクト60の移動用ガイドとなるレール受部43cを設けたので、このレール受けを別部品とした場合と比べて部品数を減らすことができ、軽量小型化できる。また、案内風接続ダクト43と搬送風接続ダクト42は前カバー40に設けた(取り付けた)ので、前カバー40を本体10から取り外した際に一緒に案内風接続ダクト43と搬送風接続ダクト42を外すことができる。よって、本体10のメンテナンス性を向上させることができる。また、1つの送風部14で搬送風と案内風を生成するので、別々に送風部を設ける場合と比較して部品数を減らすことができる。
高湿風吹出口41から高湿風Rが吹き出す方向と、コントローラ12と高湿空気生成部13と送風部14と給水タンク装着部15が並ぶ方向が、一致しているので、高湿風Rの吹き出し方向に対して本体10の幅を、よりコンパクトにすることができる。
送風ダクト14bを本体10の左右中心から一方の側方に寄せて配置した。この送風ダクト14bの他方の側方には給水通路17を設けるので、送風ダクト14bと給水通路17を効率良く配置することでき、加湿器Aの左右の幅を、よりコンパクトにすることができる。
給水通路17の上方は通路蓋17aで覆われているので、加湿器Aが転倒しても、給水通路17からの水漏れを抑えることができる。この通路蓋17aは、給水通路17から着脱自在なので、給水通路17の清掃などメンテナンスを容易に行うことができる。
送風ダクト14bは給水タンク20と高湿空気生成部13の間に位置すると共に、上方に向けて開口している。送風ファン14aは遠心ファンであり送風ダクト14bの下方に位置し(加湿器の)前後方向から空気を吸い込み、上方を含むファンの回転中心の遠心方向に空気を放出することで気流を発生させるので、給水タンク20(給水タンク装着部)と高湿空気生成部13の間のスペースに、効率よく送風ファン14aを配置することができる。また、送風ファン14aにより本体10の内部に設けられた各部の冷却を行うことができる。
送風部14の下部に水抜き穴141eを形成し、送風ファン14aの下方の本体10の底面には、水抜きを行うことができる空気取り入れ口101bが形成されている。そのため、送風ダクト14bから本体10の内部に水が浸入しても、本体10の外に水を排出することができる。
上述のように、加湿器Aは、ユーザが送風運転を選択可能なように構成されており、送風運転ではヒータ13bへの通電が禁止される。そのため、送風運転時には高湿空気Pは発生せず、搬送風Qが高湿風吹出口41からユーザ等の送風目標に向けて搬送される。案内風Sは案内風接続ダクト43から案内風ダクト60に流入し、案内風吹出口61aに向けて流れる。
案内風吹出口61aでは、案内風の向きを調整する案内風調整手段61eにより案内風Sの風向が斜め下向きに変更できる。案内風調整手段61eは扇形状に形成されているので、案内風Sは、案内風吹出口61aから斜め下向きに強く吹き出す。この結果、搬送風Qとともに案内風Sがユーザ等の送風目標に向けて送られるので、冬季の使用だけではなく、夏季の使用に際しても快適性を得られ、通年使用が可能となる。
また、送風運転では、水位検出部65により水が有りと判定されている場合でもヒータ13bに通電されることがなくなる。仮に、実際は水が無いにもかかわらず、水位検出部65が誤動作し水の存在を検出した場合でも、ヒータ13bにより加熱用貯水部13aが空焚きされることがなく安全性が確保できる。
送風運転では、水位検出部65の判定結果(水の有無)に関わらず送風ファン14aが起動されるため、水有り時のみならず水無し時でも送風機として使用することができる。
本発明の実施の形態1に係る加湿器はその特徴を失わない範囲で様々な変形をなし得る。例えば、コントローラ12は、第1信号を受けたときは送風ファンとヒータに通電し高湿風と案内風を外部に放出させる加湿運転を実行し、第2信号を受けたときはヒータに通電せず送風ファンに通電し搬送風と案内風を外部に放出させる送風運転を実現するものであれば、そのハード構成は特に限定されない。
図33A、33Bは、コントローラ12のハードウエア構成例を示す図である。コントローラは使用者から第1信号又は第2信号を受ける受信装置12dを備える。また、コントローラ12は、処理回路12eと送信装置12fを備える。コントローラ12における入力部は受信装置12dであり、出力部は送信装置12fである。判定部の各機能は処理回路12eにより実現される。すなわち、コントローラ12は、第1信号を受けたときは送風ファンとヒータに通電し、第2信号を受けたときはヒータに通電せず送風ファンに通電するための処理回路12eを備える。処理回路12eは専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であってもよい。図33Bには処理回路がプロセッサ12gとメモリ12hを備える例が示されている。
処理回路12eが専用のハードウェアである場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。判定部の各機能それぞれを処理回路で実現しても良いし、各機能をまとめて処理回路で実現しても良い。
処理回路がCPUの場合、判定部の各機能はソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやハードウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路はメモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各機能を実現する。すなわち、コントローラは、第1信号を受けたときは送風ファンとヒータに通電し、第2信号を受けたときはヒータに通電せず送風ファンに通電すること、より詳しくは図32のフローチャートで説明したステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するメモリを備える。メモリとは例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
判定部の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路12eは、ハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
これらの変形は以下の実施の形態に係る加湿器にも応用できる。以下の実施の形態に係る加湿器は実施の形態1との共通点が多いので実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図34は、実施の形態2に係る加湿器の断面図である。なお、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
加熱用貯水部13aの上部には円筒状の貯水部蓋体66が設けられている。貯水部蓋体66には、吸水フィルター67が取り付けられている。吸水フィルター67は、加熱用貯水部13a内の高湿風ダクト30にて囲われた位置にある。吸水フィルター67は、その下部が加熱用貯水部13aの水に浸されるように設置されている。吸水フィルター67は、毛細管(毛細管現象)により加熱用貯水部13aの水を吸い上げる。貯水部蓋体66の加熱用貯水部13a側となる下開口66aは、加熱用貯水部13aの上面開口131aと、ほぼ同じ形状である。
吸水フィルター67は、加熱用貯水部13aの中から高湿風ダクト30内に及ぶように設けられているので、送風運転において、加熱用貯水部13a内に水が有る状態で運転した場合、搬送風Qは後開口(搬送風導入開口)32cから高湿風ダクト30の内部に流入し、吸水フィルター67と接触する。その際、搬送風Qによって吸水フィルター67に含まれる水が蒸発し、気化熱が奪われて搬送風Qが冷やされる。冷やされた搬送風Qは前開口(高湿風吹出開口32b)から前方へと水平に吹き出し、前カバー40の高湿風吹出口41からユーザ等の送風目標に向けて搬送される。
搬送風Qが吸水フィルター67によって冷やされることにより、夏季の使用に際しても快適性を得られる。よって通年使用に適した加湿器を提供することができる。
実施の形態3.
図35は、実施の形態3に係る加湿器の断面図である。なお、実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
加熱用貯水部13aの上部の、高湿風ダクト30にて囲われた位置に、コップ状の容器68が設けられている。容器68の上部は解放されており、容器68内部には氷69が収められるようになっている。容器68の加熱用貯水部13a側の部分である容器底部68aは、加熱用貯水部13aの上面開口131aと、ほぼ同じ形状である。
容器68の内部に氷69を収めて送風運転すると、搬送風Qは、後開口(搬送風導入開口)32cから高湿風ダクト30の内部に流入し、容器68内に納められた氷69と接触する。その際、搬送風Qは氷69によって冷やされる。冷やされた搬送風Qは前開口(高湿風吹出開口32b)から前方へと水平に吹き出し、前カバー40の高湿風吹出口41からユーザ等の送風目標に向けて搬送される。
以上のように搬送風Qが冷やされることにより、夏季の使用に際して快適性を得られる。容器68は加熱用貯水部13aよりも上方に設置されるため、容器68の中に氷69を入れたとしても、加熱用貯水部13aが直接冷やされることがない。よって、加熱用貯水部13aの外周ならびに加熱用貯水部13aに設置されたヒータ13bなどの結露を抑制できる。なお、加湿器の中に製氷装置を設け、その製氷装置から氷69を容器68へ自動供給するように構成してもよい。
ところで、本発明の加湿運転と送風運転は、上記の態様に限定されない。例えば、第1信号を受けたコントローラは、送風ファンとヒータに通電し高湿空気もしくは高湿空気と気流の両方を外部に放出させる加湿運転を実行してもよい。つまり、加湿運転は、高湿空気を外部に放出するものであれば特に限定されない。また、第2信号を受けたコントローラは、ヒータに通電せず送風ファンに通電し気流を外部に放出させる送風運転を実行してもよい。つまり、送風運転は搬送風と案内風を外部に放出するものに限定されない。送風運転は、送風ファンで発生した気流を外部に放出するものであればよい。高湿風ダクトと案内風ダクトは、このような加湿運転と送風運転を実現できる限り、別の形状にしたり、省略したり、併合したりすることができる。
10 本体、 11 操作表示部、 12 コントローラ、 12a 入力部、 12b 判定部、 12c 出力部、 13 高湿空気生成部、 13a 加熱用貯水部、 13b ヒータ、 13c 高湿空気ダクト、 14 送風部、 14a 送風ファン、 18 ロック部、 20 給水タンク、 30 高湿風ダクト、 40 前カバー、 41 高湿風吹出口、 42 搬送風接続ダクト、 43 案内風接続ダクト、 50 後カバー、 60 案内風ダクト、 65 水位検出部、 67 吸水フィルター、 68 容器

Claims (15)

  1. 気流を発生する送風ファンと、
    貯水部とヒータを有し、外気よりも湿度の高い高湿空気を生成する高湿空気生成部と、
    第1信号又は第2信号を受ける受信装置と、
    前記第1信号を受けたときは前記送風ファンと前記ヒータに通電し前記高湿空気もしくは前記高湿空気と前記気流の両方を外部に放出させる加湿運転を実行し、前記第2信号を受けたときは前記ヒータに通電せず前記送風ファンに通電し前記気流を前記高湿空気生成部を経由させず外部に放出させる送風運転を実現するコントローラと、を備えたことを特徴とする加湿器。
  2. 気流を発生する送風ファンと、
    貯水部とヒータを有し、外気よりも湿度の高い高湿空気を生成する高湿空気生成部と、
    前記高湿空気と、前記気流の一部である搬送風とを合流させて高湿風を生成し、前記高湿風を外部に導く高湿風ダクトと、
    前記気流の一部である案内風を、外部に放出された前記高湿風に向けて吹き出すように導く、案内風ダクトと、
    第1信号又は第2信号を受ける受信装置と、
    前記第1信号を受けたときは前記送風ファンと前記ヒータに通電し前記高湿風と前記案内風を外部に放出させる加湿運転を実行し、前記第2信号を受けたときは前記ヒータに通電せず前記送風ファンに通電し前記搬送風と前記案内風を外部に放出させる送風運転を実現するコントローラと、を備え
    前記搬送風と前記案内風は前記高湿空気生成部を経由しないことを特徴とする加湿器。
  3. 前記貯水部に水を供給する給水タンクと、
    前記給水タンクの水位を検出する水位検出部と、を備え、
    前記コントローラは、前記送風運転を実行する際には前記水位検出部の検出結果にかかわらず前記送風ファンに通電することを特徴とする請求項1又は2に記載の加湿器。
  4. 前記貯水部に水を供給する給水タンクと、
    前記給水タンクの水位を検出する水位検出部と、を備え、
    前記コントローラは、前記送風運転を実行する際には前記水位検出部の検出結果にかかわらず前記ヒータに通電しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の加湿器。
  5. 前記貯水部の中から前記高湿風ダクト内に及ぶように設けられ、毛細管により水を吸い上げる吸水フィルターを備えたことを特徴とする請求項2に記載の加湿器。
  6. 気流を発生する送風ファンと、
    貯水部とヒータを有し、外気よりも湿度の高い高湿空気を生成する高湿空気生成部と、
    前記高湿空気と、前記気流の一部である搬送風とを合流させて高湿風を生成し、前記高湿風を外部に導く高湿風ダクトと、
    前記気流の一部である案内風を、外部に放出された前記高湿風に向けて吹き出すように導く、案内風ダクトと、
    第1信号又は第2信号を受ける受信装置と、
    前記第1信号を受けたときは前記送風ファンと前記ヒータに通電し前記高湿風と前記案内風を外部に放出させる加湿運転を実行し、前記第2信号を受けたときは前記ヒータに通電せず前記送風ファンに通電し前記搬送風と前記案内風を外部に放出させる送風運転を実現するコントローラと、
    前記貯水部の上の前記高湿風ダクトに囲まれた位置に、内部に氷を収納することができる容器を備えたことを特徴とする加湿器。
  7. 製氷し、製造した氷を前記容器に供給する製氷装置を備えたことを特徴とする請求項6に記載の加湿器。
  8. 前記加湿器の表面に設けられたスイッチを備え、
    前記第1信号は前記スイッチが押されることで発せられ、
    前記第2信号は前記スイッチが長押しされることで発せられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の加湿器。
  9. 前記加湿器の表面に設けられた第1スイッチと、
    前記加湿器の表面に設けられた第2スイッチと、備え、
    前記第1スイッチが押されることで前記第1信号が発せられ、
    前記第2スイッチが押されることで前記第2信号が発せられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の加湿器。
  10. 前記高湿風ダクトは、前記搬送風が前記高湿風ダクト内をらせん状に流れるように構成され、
    前記高湿風ダクト内では、らせん状に流れる前記搬送風と前記高湿空気が合流することを特徴とする請求項2に記載の加湿器。
  11. 前記案内風ダクトは、前記加湿器の長手方向にスライドできるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の加湿器。
  12. 前記高湿風が外部に吹き出る高湿風吹出口が形成された前カバーを備え、
    前記案内風ダクトを前記高湿風の吹き出し方向にスライドさせると、前記案内風ダクトは前記高湿風吹出口より前記高湿風の吹き出し方向に突出することを特徴とする請求項11に記載の加湿器。
  13. 気流を発生する送風ファンと、
    貯水部とヒータを有し、外気よりも湿度の高い高湿空気を生成する高湿空気生成部と、
    前記高湿空気と、前記気流の一部である搬送風とを合流させて高湿風を生成し、前記高湿風を外部に導く高湿風ダクトと、
    前記気流の一部である案内風を、外部に放出された前記高湿風に向けて吹き出すように導く、案内風ダクトと、
    第1信号又は第2信号を受ける受信装置と、
    前記第1信号を受けたときは前記送風ファンと前記ヒータに通電し前記高湿風と前記案内風を外部に放出させる加湿運転を実行し、前記第2信号を受けたときは前記ヒータに通電せず前記送風ファンに通電し前記搬送風と前記案内風を外部に放出させる送風運転を実現するコントローラと、
    前記貯水部に水を供給する給水タンクと、
    前記給水タンクの外側を覆う後カバーと、を備え、
    前記案内風ダクトは、加湿器の長手方向にスライドできるように構成され、
    前記案内風ダクトが前記高湿風の吹き出し方向にスライドさせられたときは、前記案内風ダクトと前記後カバーが平面視で重ならず、
    前記案内風ダクトが前記高湿風の吹き出し方向と反対方向にスライドさせられたときは、前記案内風ダクトと前記後カバーが平面視で重なることを特徴とする加湿器。
  14. 前記送風ファンは、前記コントローラを経由した空気を吸引することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の加湿器。
  15. 前記送風ファンを回転させるモータを備え、
    前記送風ファンは、前記モータを経由した空気を吸引することを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の加湿器。
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