JP6477235B2 - 印刷装置、印刷サーバ、印刷管理プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷サーバ、印刷管理プログラム Download PDF

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本発明は、宛先の設定された印刷ジョブの印刷を、その宛先に設定されたユーザが出力先の印刷装置の前または近くに居るときにのみ実行するように制御する印刷装置、印刷サーバ、印刷管理プログラムに関する。
認証印刷システムにおいては、ユーザが、パーソナルコンピュータ等のクライアント端末で印刷ジョブの印刷を指示すると、該印刷ジョブが、当該クライアントとネットワークを介して接続されたサーバや複合機(MFPとも記す)に送信されて一時的に保存される。その後、ユーザが、該印刷ジョブの保存先のプリンタ、あるいは保存先のサーバとネットワークを介して接続されているプリンタの設置場所に移動し、そのプリンタに付属する認証装置で認証を行い、印刷の実行操作を行うと、該プリンタにて印刷が実行される。
かかる認証印刷システムは、印刷の実行操作を行ったユーザの目の前で、印刷が実行されるため、機密性の高い情報が記載された印刷物が他人の手に渡るといった問題が防止される。しかし、ユーザが印刷の実行操作を行ってから印刷を実行する、あるいはサーバからプリンタが印刷ジョブを取得してから印刷を実行するので、印刷完了までの待ち時間が長くなる。特に、ユーザが印刷の実行操作を行ってから印刷ジョブをサーバから取得する場合には、印刷が開始されるまでにも、ユーザの待ち時間が発生してしまう。
下記特許文献1には、認証印刷システムにおける印刷の待ち時間を短縮する印刷システムが開示されている。この印刷システムは、ユーザのプリンタへの接近をユーザ検出機構で検知し、ユーザを識別すると、識別したユーザに係る印刷ジョブがサーバに保持されているか否かを確認し、印刷ジョブが保持されているときには、ユーザの認証処理に先立って、サーバからの印刷ジョブの取得、印刷機構のウォームアップ、印刷ジョブの表示を行う。そして、ユーザによる認証処理の後に、印刷を実行する。
特開2009−234106号公報
特許文献1に開示の技術は、該当のユーザがプリンタに接近した段階で印刷ジョブをサーバから取得して印刷の準備を行うので、ユーザがプリンタで認証処理を行ってから印刷ジョブをサーバから取得する場合に比べて、印刷の準備を早期に開始することができる。しかし、印刷物が他人に見られたり持ち去られたりしないようにするために、印刷の開始をユーザがプリンタに到着して当該プリンタで認証処理を行ってからに制限しているので、プリンタの近くに他人が誰も居ずにセキュリティが担保されるような場合であっても、印刷の実行開始を早めることはできなかった。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、セキュリティを担保しながら印刷の実行開始までの待ち時間を短縮することのできる印刷装置および印刷サーバ、印刷管理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]宛先ユーザが設定された印刷ジョブを印刷する印刷装置であって、
前記印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
前記ジョブ取得部が取得した前記印刷ジョブを記憶する記憶部と、
前記印刷ジョブに係る印刷を実行する印刷部と、
自装置の周囲の第1領域で前記宛先ユーザを検出する第1検出部と、
前記宛先ユーザの周囲の第2領域で前記宛先ユーザ以外の別ユーザを検出する第2検出部と、
自装置の周囲の第3領域で前記別ユーザを検出する第3検出部と、
前記第1検出部が前記宛先ユーザを検出しているときに、前記第2検出部と前記第3検出部の検出結果に基づいて前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止するか否かを判断し、禁止しないと判断した場合に前記印刷部に前記印刷ジョブに係る印刷を実行させる制御部と、
を有する
ことを特徴とする印刷装置。
上記発明では、印刷装置の周囲の第1領域(宛先ユーザの接近により宛先ユーザの印刷ジョブを自動実行する範囲)で宛先ユーザを検出しているときに、宛先ユーザの周囲の第2領域(宛先ユーザ自身が監督可能な範囲)および印刷装置の周囲の第3領域(他人の進入により印刷を禁止する領域)での別ユーザの検出状況に基づいて、宛先ユーザの印刷ジョブに係る印刷の自動実行の可否を判断する。
[2]前記制御部は、前記第1検出部が前記第1領域で前記宛先ユーザを検出しているときに、前記第2領域以外の前記第3領域に前記別ユーザがいるときは前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
ことを特徴とする[1]に記載の印刷装置。
上記発明では、第1領域に宛先ユーザが居る場合であっても、第2領域以外の第3領域に別ユーザが居る時は、宛先ユーザの印刷ジョブの自動実行は禁止される。
[3]自装置が前記第2領域に存在するか否かを検出する第4検出部をさらに備え、
前記制御部は、自装置が前記第2領域に存在することを前記第4検出部が検出しているときは、前記禁止を解除する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の印刷装置。
上記発明では、宛先ユーザの周囲の第2領域の中に自装置が入った場合は、宛先ユーザ自身が出力物を監視できるので、前記判断による禁止を解除して、宛先ユーザの印刷ジョブに係る印刷を自動実行する。
[4]前記制御部は、前記第3検出部が検出している前記別ユーザの進路を予測し、該予測の結果を加味して、前記判断を行う
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれか1つに記載の印刷装置。
上記発明では、別ユーザの進路を予測して、この予測を加味して宛先ユーザの印刷ジョブに係る印刷の自動実行を制御する。
[5]前記制御部は、前記予測として、前記第2領域の中に自装置が入る前に前記別ユーザが自装置の周囲であって前記第3領域より内側の危険領域に至る危険状態が生じるか否かを予測し、前記危険状態が生じると予測した場合は前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
ことを特徴とする[4]に記載の印刷装置。
上記発明では、宛先ユーザが印刷装置の近くに到達する前に別ユーザが印刷装置の近くの危険領域に達すると予測した場合は、宛先ユーザの印刷ジョブに係る印刷の自動実行を禁止する。
[6]前記危険領域で前記別ユーザを検出する第5検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記予測を加味した判断に基づいて前記印刷ジョブに係る印刷の実行を開始した後、自装置が前記第2領域の中に居ない状態で前記第5検出部が前記別ユーザを検出している間は、前記印刷の実行を停止させる
ことを特徴とする[5]に記載の印刷装置。
上記発明では、予測に基づいて印刷を開始した後、予測に反して、宛先ユーザが当該印刷装置の近くに到達する前に別ユーザが危険領域に入った場合は、その印刷を停止させる。
[7]前記第1検出部、前記第2検出部、前記第3検出部は、カメラ、赤外線センサ、ビーコン、GPSなどを利用してユーザを検出する、もしくは外部の装置からユーザの検出情報を取得する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の印刷装置。
[8]前記第2検出部は、前記宛先ユーザに所持されて、もしくは身に着けられて前記宛先ユーザの周囲の前記第2領域で前記別ユーザを検出する所定の装置から前記別ユーザの検出情報を取得する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の印刷装置。
[9]ネットワークを通じて複数の印刷装置が接続される印刷サーバであって、
宛先ユーザが設定された印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
前記ジョブ取得部が取得した前記印刷ジョブを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記印刷ジョブを前記印刷装置に送信するジョブ送信部と、
一の印刷装置の周囲の第1領域における前記宛先ユーザの検出状況を示す第1検出情報を取得する第1検出情報取得部と、
前記宛先ユーザの周囲の第2領域における前記宛先ユーザ以外の別ユーザの検出状況を示す第2検出情報を取得する第2検出情報取得部と、
前記一の印刷装置の周囲の第3領域における前記別ユーザの検出状況を示す第3検出情報を取得する第3検出情報取得部と、
前記第1検出情報が前記第1領域に前記宛先ユーザが居ることを示しているときに、前記第2検出情報と前記第3検出情報に基づいて前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止するか否かを判断し、禁止しないと判断した場合に前記一の印刷装置に前記印刷ジョブを送信して前記印刷ジョブに係る印刷を実行させる制御部と、
を有する
ことを特徴とする印刷サーバ。
[10]前記制御部は、前記第1領域で前記宛先ユーザが検出されているときに、前記第2領域以外の前記第3領域で前記別ユーザが検出されているときは前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
ことを特徴とする[9]に記載の印刷サーバ。
[11]前記第2領域における前記一の印刷装置の検出状況を示す第4検出情報を取得する第4検出情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2領域に前記一の印刷装置が存在することを前記第4検出情報が示しているときは、前記禁止を解除する
ことを特徴とする[9]または[10]に記載の印刷サーバ。
[12]前記制御部は、前記第3検出情報に基づいて前記別ユーザの進路を予測し、該予測の結果を加味して、前記判断を行う
ことを特徴とする[9]乃至[11]のいずれか1つに記載の印刷サーバ。
[13]前記制御部は、前記予測として、前記第2領域の中に前記一の印刷装置が入る前に前記別ユーザが前記一の印刷装置の周囲であって前記第3領域より内側の危険領域に至る危険状態が生じるか否かを予測し、前記危険状態が生じると予測した場合は前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
ことを特徴とする[12]に記載の印刷サーバ。
[14]前記危険領域における前記別ユーザの検出状況を示す第5検出情報を取得する第5検出情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記予測を加味した判断に基づいて前記一の印刷装置に前記印刷ジョブに係る印刷の実行を開始させた後、前記一の印刷装置が前記第2領域の中に居ない状態で前記危険領域に前記別ユーザが居ることを前記第5検出情報が示している間は、前記印刷の実行を停止させる
ことを特徴とする[13]に記載の印刷サーバ。
[15]前記第1検出情報、前記第2検出情報、前記第3検出情報は、カメラ、赤外線センサ、ビーコン、GPSなどを利用してユーザを検出して取得する、
ことを特徴とする[9]乃至[14]のいずれか1つに記載の印刷サーバ。
[16]前記第2検出情報取得部は、前記宛先ユーザに所持されて、もしくは身に着けられて前記宛先ユーザの周囲の前記第2領域で前記別ユーザを検出する所定の装置から前記第2検出情報を取得する
ことを特徴とする[9]乃至[14]のいずれか1つに記載の印刷サーバ。
[17]ネットワークを通じて複数の印刷装置が接続される情報処理装置を、
宛先ユーザが設定された印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
前記ジョブ取得部が取得した前記印刷ジョブを記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されている前記印刷ジョブを前記印刷装置に送信するジョブ送信部と、
一の印刷装置の周囲の第1領域における前記宛先ユーザの検出状況を示す第1検出情報を取得する第1検出情報取得部と、
前記宛先ユーザの周囲の第2領域における前記宛先ユーザ以外の別ユーザの検出状況を示す第2検出情報を取得する第2検出情報取得部と、
前記一の印刷装置の周囲の第3領域における前記別ユーザの検出状況を示す第3検出情報を取得する第3検出情報取得部と、
前記第1検出情報が前記第1領域に前記宛先ユーザが居ることを示しているときに、前記第2検出情報と前記第3検出情報に基づいて前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止するか否かを判断し、禁止しないと判断した場合に前記一の印刷装置に前記印刷ジョブを送信して前記印刷ジョブに係る印刷を実行させる制御部と、
を有する印刷サーバとして機能させる
ことを特徴とする印刷管理プログラム。
[18]前記制御部は、前記第1領域で前記宛先ユーザが検出されているときに、前記第2領域以外の前記第3領域で前記別ユーザが検出されているときは前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
ことを特徴とする[17]に記載の印刷管理プログラム。
[19]前記印刷サーバは、前記第2領域における前記一の印刷装置の検出状況を示す第4検出情報を取得する第4検出情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2領域に前記一の印刷装置が存在することを前記第4検出情報が示しているときは、前記禁止を解除する
ことを特徴とする[17]または[18]に記載の印刷管理プログラム。
[20]前記制御部は、前記第3検出情報に基づいて前記別ユーザの進路を予測し、該予測の結果を加味して、前記判断を行う
ことを特徴とする[17]乃至[19]のいずれか1つに記載の印刷管理プログラム。
[21]前記制御部は、前記予測として、前記第2領域の中に前記一の印刷装置が入る前に前記別ユーザが前記一の印刷装置の周囲であって前記第3領域より内側の危険領域に至る危険状態が生じるか否かを予測し、前記危険状態が生じると予測した場合は前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
ことを特徴とする[20]に記載の印刷管理プログラム。
[22]前記印刷サーバは、前記危険領域における前記別ユーザの検出状況を示す第5検出情報を取得する第5検出情報取得部をさらに備え、
前記制御部は、前記予測を加味した判断に基づいて前記一の印刷装置に前記印刷ジョブに係る印刷の実行を開始させた後、前記一の印刷装置が前記第2領域の中に居ない状態で前記危険領域に前記別ユーザが居ることを前記第5検出情報が示している間は、前記印刷の実行を停止させる
ことを特徴とする[21]に記載の印刷管理プログラム。
[23]前記第1検出情報、前記第2検出情報、前記第3検出情報は、カメラ、赤外線センサ、ビーコン、GPSなどを利用してユーザを検出して取得する、
ことを特徴とする[17]乃至[22]のいずれか1つに記載の印刷管理プログラム。
[24]前記第2検出情報取得部は、前記宛先ユーザに所持されて、もしくは身に着けられて前記宛先ユーザの周囲の前記第2領域で前記別ユーザを検出する所定の装置から前記第2検出情報を取得する
ことを特徴とする[17]乃至[22]のいずれか1つに記載の印刷管理プログラム。
本発明に係る印刷装置、印刷サーバ、印刷管理プログラムによれば、セキュリティを担保しながら印刷の実行開始までの待ち時間を短縮することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置の概略構成を示すブロック図である。 第1領域、第2領域、第3領域の一例を示す図である。 宛先ユーザが第1領域に入る前の状態を示す図である。 第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が実行される場合のユーザ位置の一例を示す図である。 第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が禁止される場合のユーザ位置の一例を示す図である。 第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が実行される場合のユーザ位置の一例を示す図である。 第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が禁止される場合のユーザ位置の一例を示す図である。 第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が実行される場合のユーザ位置の一例を示す図である。 第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が実行される場合のユーザ位置の一例を示す図である。 各ユーザが所持するRFIDカード等が発する電波の受信強度に基づいて印刷装置と各ユーザとの距離を認識する様子を示す図である。 ユーザが身に着けているカメラ付きウェアリングデバイス等でユーザの周囲の第2領域に居る別ユーザや印刷装置(MFP)を検出する方法を例示する図である。 印刷ジョブの自動出力に関して印刷装置が行う処理を示す流れ図である。 第3ユーザの進路を予測から、第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が実行される場合の一例を示す図である。 第3ユーザの進路を予測から、第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が禁止される場合の一例を示す図である。 第3ユーザが進路の予測が外れて危険領域に入ったことで宛先ユーザに係る印刷ジョブの印刷が停止される場合の一例を示す図である。 第3ユーザが進路の予測が外れて危険領域に入っても宛先ユーザに係る印刷ジョブの印刷が実行される場合の一例を示す図である。 第3ユーザと第1ユーザの進路の予測に基づいて第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が実行される場合の一例を示す図である。 第3ユーザと第1ユーザの進路の予測に基づいて第1ユーザを宛先ユーザとするセキュリティジョブの印刷が禁止される場合の一例を示す図である。 印刷装置が進路の予測を加味して印刷ジョブの自動出力を制御する処理を示す流れ図である。 第2の実施の形態に係る印刷サーバを含む印刷システムの構成例を示す図である。 印刷サーバの概略構成を示すブロック図である。 印刷ジョブの自動出力に関して印刷サーバが行う処理を示す流れ図である。 印刷サーバがユーザの進路の予測を加味して印刷ジョブの自動出力を制御する場合の処理を示す流れ図である。
以下、図面に基づき本発明の各種実施の形態を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置10の概略構成を示すブロック図である。印刷装置10は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へネットワークを通じて送信したりするスキャン機能、ネットワークを通じて外部から受信した印刷ジョブに基づいて記録紙上に文書や画像を印刷して出力する印刷機能などを備えた、所謂、複合機である。以後、印刷装置10をMFPとも呼ぶ。
印刷装置10は、PC等の外部端末から宛先ユーザ(この印刷ジョブの出力が許可されるユーザ)の設定された印刷ジョブ(セキュリティジョブとも呼ぶ)の投入を受けて、該印刷ジョブを蓄積する。そして、宛先ユーザが印刷装置10の近くに来ており、かつ、他人に対する出力物のセキュリティを担保できることが確認できた場合に、その印刷ジョブの印刷を自動的に開始する機能を備えている。
印刷装置10は、当該印刷装置10の動作を統括的に制御する制御部としてのCPU(Central Processing Unit)を備えている。CPU11には、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、不揮発メモリ14、ハードディスク装置15、無線LAN(Local Area Network)コントローラ16、LANコントローラ17、操作パネル18、印刷インターフェイス22、読み取りインターフェイス24、第1検出部31、第2検出部32、第3検出部33、第4検出部34、第5検出部35などが接続されている。
CPU11は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどのプログラムを実行する。
ROM12には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU11が処理を実行することで印刷装置10の各機能が実現される。
RAM13はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。
不揮発メモリ14には各種の設定が保存される。ハードディスク装置15には、各種プログラム、受信したセキュリティジョブなどが保存される。
無線LANコントローラ16は、無線LANを通じて外部の装置とデータの送受信を行う。LANコントローラ17は、有線LANを通じて外部の装置とデータの送受信を行う。
操作パネル18は、表示部19と、操作部21を備えている。表示部19は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部21は、スタートボタンなどの各種操作スイッチ、表示部19の表示面上に設けられたタッチパネル等で構成される。タッチパネルは、タッチペンや指などで押下された座標位置を検出する。また、フリック操作、ドラッグ操作、スクロールバーに対する操作などを検出する。
印刷インターフェイス22には、印刷部としてのプリントエンジン23が接続されている。プリントエンジン23は印刷データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。プリントエンジン23は他の方式でもかまわない。
読み取りインターフェイス24には、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たすスキャナ25が接続されている。スキャナ25は、例えば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
第1検出部31は、当該印刷装置10の周囲の第1領域R1(図2参照)で宛先ユーザを検出する機能を果たす。第2検出部32は、宛先ユーザの周囲の第2領域R2(図2参照)で宛先ユーザ以外の別ユーザを検出する機能を果たす。第3検出部33は、印刷装置10の周囲の第3領域R3(図2参照)で別ユーザを検出する機能を果たす。第4検出部34は、印刷装置10が宛先ユーザの周囲の第2領域R2に存在するか否かを検出する機能を果たす。第5検出部35は、印刷装置10の周囲であって第3領域R3より内側の危険領域R5(図13参照)で宛先ユーザ以外の別ユーザを検出する機能を果たす。
なお、第1〜第5検出部31〜35の中に2以上を同一の検出部が兼用する構成でもよい。
図2は、第1領域R1、第2領域R2、第3領域R3の一例を示している。第1領域R1は、印刷装置10の周囲の領域であり、宛先ユーザ(図中の第1ユーザU1とする)がこの領域に入っている場合に、他の要件によって禁止されなければ、この宛先ユーザU1のセキュリティジョブが自動出力される領域である。
第2領域R2は、宛先ユーザU1の周囲の領域であり、該宛先ユーザU1が自分で監視することによって出力物のセキュリティを担保可能な範囲である。
第3領域R3は、印刷装置10の周囲の領域であって、宛先ユーザU1以外の別ユーザがこの領域に入っている場合に、この宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力(自動的な印刷の実行)を禁止する領域である。なお、第1領域R1と第3領域R3は同一の領域であってもよい。以後の説明では第1領域R1と第3領域R3は同一の領域とする。
図3に示すように、宛先ユーザU1が第1領域R1に入っていない場合には、この宛先ユーザU1を宛先とするセキュリティジョブの自動出力は開始されない。すなわち、宛先ユーザが印刷装置10に向かっていることを確認できないので、この宛先ユーザのセキュリティジョブの自動出力は行わない。
図4に示すように、宛先ユーザU1が第1領域R1に入り、かつ第3領域R3に別ユーザが居ない場合には、この宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力が実行される。すなわち、宛先ユーザU1がまだ印刷装置10から少し離れた場所に居ても、印刷装置10の周囲に別ユーザが誰もいなければ、出力物のセキュリティは担保されるので、この宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力を実行する。なお、宛先ユーザU1が第1領域R1に入っているという条件に代えて、宛先ユーザU1が第1領域R1に近づいているという条件、あるいは、宛先ユーザU1が第1領域R1に入りかつ印刷装置10に向かっているという条件を採用してもよい。
図5に示すように、宛先ユーザU1が第1領域R1に入っているが、第3領域R3のうちの第2領域R2以外の部分に別ユーザ(図では第2ユーザU2)が居る場合は、この宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力が禁止される。すなわち、宛先ユーザU1が印刷装置10から少し離れた場所に居るときに、印刷装置10の周囲に別ユーザU2が居る場合は、印刷装置10から印刷出力される出力物のセキュリティを担保できないので、宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力は禁止される。
図6に示すように、宛先ユーザU1が第1領域R1に入っており、第3領域R3に別ユーザ(図では第2ユーザU2)が居るが、この別ユーザU2が宛先ユーザU1の周囲の第2領域R2に居る場合は、印刷装置10から印刷出力される出力物のセキュリティが担保されるので、この宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力を実行する。すなわち、宛先ユーザU1の周囲は宛先ユーザU1自身で監視できるので、宛先ユーザU1の近くに別ユーザU2が居る状態でセキュリティジョブの自動出力を開始しても出力物のセキュリティは担保される。
しかし、図7に示すように、さらに別のユーザ(図では第3ユーザU3)が第3領域R3のうちの第2領域R2以外の部分に居るときは、印刷装置10から印刷出力される出力物のセキュリティを担保できないので、セキュリティジョブの自動出力は禁止される。図8に示すように、第3領域R3に居る別ユーザがすべて第2領域R2に居る場合には、出力物のセキュリティは担保されるので、この宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力を実行する。
図9に示すように、宛先ユーザU1の周囲の第2領域R2の中に印刷装置10が入っている場合は、印刷装置10の排紙トレイ等に出力される出力物のセキュリティを宛先ユーザU1自身で担保できるので、第3領域R3のうちの第2領域R2以外の領域に別ユーザが居ても、宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力を実行する。すなわち、第2領域R2の中に印刷装置10が入っている場合には、第3領域R3のうちの第2領域R2以外の領域に別ユーザが居ることによる自動出力の禁止に優先して(自動出力の禁止を解除して)、セキュリティジョブの自動出力を実行する。
次に、第1〜第5検出部31〜35の検知方法等について説明する。
宛先ユーザ、別ユーザ、第2領域R2における印刷装置10の検知方法は任意でよい。たとえば、印刷装置10に設けた人感センサ、MFPに設けたカメラ、赤外線センサ、各ユーザに所持させるRFID(Radio Frequency IDentification)、ビーコンなどで、MFPと各ユーザの距離や位置を認識する。また、GPS(Global Positioning System)を使用してすべてのユーザの位置情報を把握する方法でもよい。印刷装置10がこれらを用いて直接に各ユーザの位置を検出してもよいし、各ユーザの位置を検出して管理している外部のサーバ等から各領域に居るユーザの数やそれぞれの位置等を示す検出情報を取得してもよい。
図10は、各ユーザU1、U2に、自己のユーザID(Identification)を無線送信するRFIDカードを所持させ、それぞれが出力する電波を印刷装置10で受信し、その電波強度によって印刷装置10と各ユーザU1、U2との距離を認識する検出方法を模式的に示している。この検出方法は、たとえば、印刷装置10の周囲の第1領域R1で宛先ユーザを検出する機能を果たす第1検出部31、印刷装置10の周囲の第3領域R3で別ユーザを検出する機能を果たす第3検出部33、印刷装置10の周囲であって第3領域R3より内側の危険領域で別ユーザを検出する機能を果たす第5検出部35で使用することができる。
図11は、第1ユーザU1が所持あるいは身に着けているカメラ付きウェアリングデバイスなどのウェアリングデバイスや携帯端末で第1ユーザU1の周囲の第2領域に居る別ユーザや印刷装置(MFP)10を検出する方法を例示している。ユーザU1が身に着けているウェアリングデバイスや携帯端末は、第1ユーザU1の周囲の第2領域に居る別ユーザや印刷装置(MFP)10の検出結果を印刷装置(MFP)10に通知する。この方法は第2検出部32、第4検出部34に適している。第2検出部32、第4検出部34は、ユーザが身に着ける上記のウェアリングデバイスや携帯端末から上記の検出結果を示す情報を受信する。
第1〜第5検出部31〜35は、個別に設ける必要はなく、2以上の検知部の機能を1つの検知部が果たすようにされてもよい。
図12は、セキュリティジョブの自動出力に関して印刷装置10が行う処理の流れを示している。印刷装置10は、セキュリティジョブ(宛先ユーザが設定された印刷ジョブ)を受信して記憶する(ステップS101)。その後は、記憶しているセキュリティジョブの宛先ユーザが当該印刷装置10の周囲の第1領域R1で検出されるのを待つ(ステップS102;No)。
記憶しているセキュリティジョブの宛先ユーザが当該印刷装置10の周囲の第1領域R1で検出されたら(ステップS102;Yes)、該第1領域R1(=第3領域R3)で別ユーザが検出されているか否かを調べる(ステップS103)。第1領域R1で別ユーザが検出されなければ(ステップS103;No)、印刷装置10はこのセキュリティジョブに係る印刷を実行する(ステップS106)。
第1領域R1で別ユーザが検出された場合は(ステップS103;Yes)、宛先ユーザの周囲の第2領域R2で当該印刷装置10が検出されているか否かを判定する(ステップS104)。印刷装置10は宛先ユーザの周囲の第2領域R2で当該印刷装置10が検出されている場合は(ステップS104;Yes)、このセキュリティジョブに係る印刷を実行する(ステップS106)。
宛先ユーザの周囲の第2領域R2で当該印刷装置10が検出されていない場合は(ステップS104;No)、第1領域R1で検出されている別ユーザのすべてが宛先ユーザの周囲の第2領域R2で検出されているか否かを判定する(ステップS105)。第1領域R1で検出されている別ユーザのすべてが宛先ユーザの周囲の第2領域R2で検出されている場合は(ステップS105;Yes)、このセキュリティジョブに係る印刷を実行する(ステップS106)。
第1領域R1で検出されている別ユーザのうちの少なくとも一人が宛先ユーザの周囲の第2領域R2で検出されない場合は(ステップS105;No)、印刷ジョブを実行することなく、ステップS102に戻って処理を継続する。
次に、印刷装置10の周囲の第1領域R1に入った別ユーザの動き(進路)を予測し、該予測に基づいてセキュリティジョブの印刷を制御する場合について説明する。
図13は、第3ユーザU3の動きから予測した第3ユーザU3の進路が印刷装置10の近くを通らない場合を例示している。印刷装置10の周囲であって第3領域R3より内側の危険領域R5を設定してある。印刷装置10の第5検出部35は、危険領域R5に居るユーザを検出する。
宛先ユーザである第1ユーザU1が第1領域R1に入っている状態で別ユーザU3が第1領域R1(=第3領域R3)内であって第2領域R2以外の部分に居ても、その別ユーザU3の進路が危険領域R5を通らないと予測される場合は、この別ユーザU3によって出力物のセキュリティが侵されることがないので、印刷装置10は、第1ユーザU1を宛先ユーザとする印刷ジョブに係る印刷を実行する。
一方、図14に示すように、宛先ユーザU1が第1領域R1に入っている状態で、第1領域R1(=第3領域R3)内であって第2領域R2以外の部分に居る別ユーザU3の進路が危険領域R5を通ると予測される場合、印刷装置10は、宛先ユーザU1のセキュリティジョブの自動出力を禁止する。
なお、別ユーザU3の進路が危険領域R5を通らないと予測したことに基づいて宛先ユーザU1に係るセキュリティジョブの印刷を開始した後に、別ユーザU3の実際の進路が予測と異なるものになり、図15に示すように、別ユーザU3が危険領域R5に入ったことが第5検出部35によって検出された場合、印刷装置10は直ちに宛先ユーザのセキュリティジョブに係る印刷を停止させる。
ただし、図16に示すように、別ユーザU3が危険領域R5に入っていても、宛先ユーザU1の周囲の第2領域R2の中に印刷装置10が入っている場合は、印刷装置10が印刷出力する出力物のセキュリティが宛先ユーザU1自身によって担保されるので、セキュリティジョブの自動出力の禁止を解除して印刷を実行する。
なお、宛先ユーザU1の進路と別ユーザU3の進路をそれぞれ予測し、これら双方の進路の予測に基づいて宛先ユーザU1のセキュリティジョブに係る印刷を自動実行するか否かを制御してもよい。
すなわち、図17に示すように、別ユーザU3が危険領域R5に到達すると予測されるタイミングあるいは別ユーザU3が危険領域R5を通っていると予測される全期間に渡って、宛先ユーザU1の周囲の第2領域R2の中に印刷装置10が入っていると予測される場合は、第1ユーザU1によって出力物のセキュリティが担保されるので、第1ユーザU1を宛先ユーザとする印刷ジョブに係る印刷を実行する。
一方、図18に示すように、別ユーザU3が危険領域R5に到達すると予測されるタイミングあるいは別ユーザU3が危険領域R5を通っていると予測される期間に、宛先ユーザU1の周囲の第2領域R2の中に印刷装置10が入っていないと予測される場合は、出力物のセキュリティが担保されないので、第1ユーザU1を宛先ユーザとする印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止する。
図19は、印刷装置10が上記の予測を加味してセキュリティジョブの自動出力を制御する処理の流れを示している。図12と同じ処理内容のステップには図12と同じステップ番号を付してそれらの説明を適宜省略する。
セキュリティジョブの宛先ユーザが当該印刷装置10の周囲の第1領域R1で検出され(ステップS102;Yes)、宛先ユーザの周囲の第2領域R2で当該印刷装置10が検出されず(ステップS104;No)、第1領域R1で検出されている別ユーザのうちの少なくとも一人が宛先ユーザの周囲の第2領域R2で検出されない場合は(ステップS105;No)、該別ユーザ(第1領域R1内であって第2領域R2以外の部分に居る別ユーザ)の進路と宛先ユーザの進路をそれぞれ予測する。そして、宛先ユーザの周囲の第2領域R2の中に印刷装置10が入る前に別ユーザが危険領域R5に入ると予測される場合は(ステップS111;Yes)、宛先ユーザに係るセキュリティジョブの印刷を禁止し、ステップS102に戻って処理を継続する。
宛先ユーザの周囲の第2領域R2の中に印刷装置10が入る前に別ユーザが危険領域R5に入ることがないと予測される場合は(ステップS111;No)、このセキュリティジョブに係る印刷を実行する(ステップS106)。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置10では、印刷装置10の周囲の第3領域R3に別ユーザが居ても、それらの別ユーザがすべて宛先ユーザの周囲の第2領域R2内に居れば、宛先ユーザ自身によって出力物のセキュリティが担保されると判断し、該宛先ユーザを宛先とするセキュリティジョブに係る印刷を実行する。これにより、出力物に対するセキュリティを確保しつつ、印刷の実行が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では印刷装置10がセキュリティジョブの自動出力を制御したが、第2の実施の形態では、複数の印刷装置がネットワーク2を介して接続された印刷サーバがセキュリティジョブの自動出力を制御する。
図20は、第2の実施の形態に係る印刷システム5の構成例を示している。LANなどのネットワーク2に印刷サーバ70および複数の印刷装置90が接続されている。またネットワーク2には、宛先ユーザの設定された印刷ジョブ(セキュリティジョブ)を印刷サーバ70に対して送信するPC3等が接続されている。
印刷システム5では、印刷サーバ70が、各印刷装置90の周囲の第1領域R1に居るユーザの情報を収集したり、PC3等から受信して当該印刷サーバ70が保存しているセキュリティジョブの宛先ユーザ毎に、その宛先ユーザの周囲の第2領域R2に居る別ユーザの情報を収集したりする。そして、宛先ユーザがいずれかの印刷装置10の第1領域R1内に入った場合に、その宛先ユーザのセキュリティジョブの自動出力を印刷装置90に実行させるか否かを判断し、印刷を実行させると判断した場合は、その印刷装置90に対して該当のセキュリティジョブを送信して印刷を実行させる。印刷の実行や実行禁止に関する判断の基準(図3〜図9、図13〜図18)は第1の実施の形態と同一である。
図21は、印刷サーバ70の概略構成を示している。印刷サーバ70は、当該印刷サーバ70の動作を統括的に制御する制御部としてのCPU71を備えている。CPU71には、ROM72、RAM73、不揮発メモリ74、ハードディスク装置75、通信部76、第1検出情報取得部81、第2検出情報取得部82、第3検出情報取得部83、第4検出情報取得部84、第5検出情報取得部85などが接続されている。
CPU71は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどのプログラムを実行する。
ROM72には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU71が処理を実行することで印刷サーバ70の各機能が実現される。
RAM73はCPU71がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリとして使用される。
不揮発メモリ74には各種の設定が保存される。ハードディスク装置75には、各種プログラム、PC3等から受信した印刷ジョブなどが保存される。
通信部76は、ネットワーク2を通じて各印刷装置90や外部の装置とデータの送受信を行う。
通信部76は、PC3等から宛先ユーザが設定された印刷ジョブ(セキュリティジョブ)を取得(受信)するジョブ取得部としての機能を果たす。ハードディスク装置75は、ジョブ取得部が取得した印刷ジョブを記憶する記憶部としての機能を果たす。通信部76はさらに、記憶部に記憶されている印刷ジョブをネットワーク2に接続されている印刷装置90に送信するジョブ送信部としての機能を果たす。
第1検出情報取得部81は、ネットワーク2を介して接続されている印刷装置90毎に、その印刷装置90の周囲の第1領域R1における宛先ユーザの検出状況を示す第1検出情報を取得する。第2検出情報取得部82は、記憶部に記憶している各セキュリティジョブの宛先ユーザ毎に、その宛先ユーザの周囲の第2領域R2における別ユーザの検出状況を示す第2検出情報を取得する。
第3検出情報取得部83は、ネットワーク2を介して接続されている印刷装置90毎に、その印刷装置90の周囲の第3領域R3における別ユーザの検出状況を示す第3検出情報を取得する。第4検出情報取得部84は、記憶部に記憶している各セキュリティジョブの宛先ユーザ毎に、その宛先ユーザの周囲の第2領域R2における印刷装置90の検出状況を示す第4検出情報を取得する。第5検出情報取得部85は、ネットワーク2を介して接続されている印刷装置90毎に、その印刷装置90の周囲の危険領域R5における別ユーザの検出状況を示す第5検出情報を取得する。
第1検出情報、第2検出情報、第3検出情報は、カメラ、赤外線センサ、ビーコン、GPSなどを利用してユーザを検出して取得する。第2検出情報取得部82は、宛先ユーザに所持されて、もしくは身に着けられて該宛先ユーザの周囲の第2領域R2で別ユーザを検出する所定の装置(たとえば、ウェアリングデバイス)から第2検出情報を取得する。
たとえば、図20に示すように、各印刷装置90にその周囲の第1領域R1に居るユーザを検出するためのカメラやセンサを設け、各印刷装置90からその検出情報を印刷サーバ70に送信させることで、印刷サーバ70は第1検出情報や第3検出情報,第5検出情報を取得する。また、宛先ユーザU1が身に着けているウェアリングデバイスにその周囲の第2領域R2に居るユーザや印刷装置10を検出させ、その検出結果を、そのウェアリングデバイスから印刷サーバ70に送信させることで、印刷サーバ70は第2検出情報や第4検出情報を取得する。
図22は、印刷ジョブの自動出力に関して印刷サーバ70が行う処理の流れを示している。印刷サーバ70はPC3等からセキュリティジョブ(宛先ユーザが設定された印刷ジョブ)を受信して記憶する(ステップS301)。その後は、記憶しているセキュリティジョブの宛先ユーザがいずれかの印刷装置90の周囲の第1領域R1で検出されるのを待つ(ステップS302;No)。
記憶しているいずれかのセキュリティジョブの宛先ユーザがいずれかの印刷装置90(以後、第1印刷装置90とする)の周囲の第1領域R1で検出されたら(ステップS302;Yes)、該第1印刷装置90の周囲の第1領域R1で別ユーザが検出されているか否かを調べる(ステップS303)。第1印刷装置90の周囲の第1領域R1で別ユーザが検出されなければ(ステップS303;No)、第1印刷装置90に対してこのセキュリティジョブを送信し、該セキュリティジョブに係る印刷の実行開始を指示する(ステップS306)。
第1印刷装置90の周囲の第1領域R1で別ユーザが検出された場合は(ステップS303;Yes)、宛先ユーザの周囲の第2領域R2で第1印刷装置90が検出されているか否かを判定する(ステップS304)。宛先ユーザの周囲の第2領域R2で第1印刷装置90が検出されている場合は(ステップS304;Yes)、第1印刷装置90に対してこのセキュリティジョブを送信し、該セキュリティジョブに係る印刷の実行開始を指示する(ステップS306)。
宛先ユーザの周囲の第2領域R2で第1印刷装置90が検出されない場合は(ステップS304;No)、第1印刷装置90の周囲の第1領域R1で検出されている別ユーザのすべてが宛先ユーザの周囲の第2領域R2で検出されているか否かを判定する(ステップS305)。第1印刷装置90の周囲の第1領域R1で検出されている別ユーザのすべてが宛先ユーザの周囲の第2領域R2で検出されている場合は(ステップS305;Yes)、第1印刷装置90に対してこのセキュリティジョブを送信し、該セキュリティジョブに係る印刷の実行開始を指示する(ステップS306)。
第1印刷装置90の周囲の第1領域R1で検出されている別ユーザのうちの少なくとも一人が宛先ユーザの周囲の第2領域R2で検出されない場合は(ステップS305;No)、ステップS302に戻って処理を継続する。すなわち、第1印刷装置90にこのセキュリティジョブに係る印刷を実行させない。
図23は、印刷サーバ70がユーザの進路を予測して印刷ジョブの自動出力を制御する場合の処理の流れを示している。図22と同じ処理内容のステップには同じステップ番号を付してそれらの説明を適宜省略する。
セキュリティジョブの宛先ユーザが第1印刷装置90の周囲の第1領域R1で検出され(ステップS302;Yes)、宛先ユーザの周囲の第2領域R2で第1印刷装置90が検出されず(ステップ304;No)、第1印刷装置90の周囲の第1領域R1で検出されている別ユーザのうちの少なくとも一人が宛先ユーザの周囲の第2領域R2で検出されない場合は(ステップS305;No)、該別ユーザ(第1印刷装置90の周囲の第1領域R1内であって第2領域R2以外の部分に居る別ユーザ)の進路と、宛先ユーザの進路とをそれぞれ予測する。そして、宛先ユーザの周囲の第2領域R2の中に第1印刷装置90が入る前に別ユーザが第1印刷装置90の周囲の危険領域R5に入ると予測される場合は(ステップS311;Yes)、宛先ユーザに係るセキュリティジョブの自動出力を禁止し、ステップS302に戻って処理を継続する。
宛先ユーザの周囲の第2領域R2の中に第1印刷装置90が入る前に別ユーザが第1印刷装置90の周囲の危険領域R5に入ることがないと予測される場合は(ステップS311;No)、第1印刷装置90に対してこのセキュリティジョブを送信し、該セキュリティジョブに係る印刷の実行開始を指示する(ステップS306)。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る印刷サーバ70では、ネットワーク2を介して接続されている管理対象のいずれかの印刷装置90に宛先ユーザが近づいて来て、その印刷装置90の周囲の第1領域R1に宛先ユーザが入った場合に、該印刷装置90の周囲の第3領域R3に別ユーザが居ても、それらの別ユーザがすべて宛先ユーザの周囲の第2領域R2内に居れば、出力物のセキュリティが宛先ユーザ自身によって担保されると判断し、該宛先ユーザを宛先とするセキュリティジョブをその印刷装置90に送信して印刷を実行させる。これにより、出力物に対するセキュリティを確保しつつ、印刷の実行が開始されるまでの待ち時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
本発明は、ネットワークを通じて複数の印刷装置が接続される情報処理装置を印刷サーバ70として機能させるプログラムとされてもよい。
2…ネットワーク
3…PC
5…印刷システム
10…印刷装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…不揮発メモリ
15…ハードディスク装置
16…無線LANコントローラ
17…LANコントローラ
18…操作パネル
19…表示部
21…操作部
22…印刷インターフェイス
23…プリントエンジン
24…読み取りインターフェイス
25…スキャナ
31…第1検出部
32…第2検出部
33…第3検出部
34…第4検出部
35…第5検出部
70…印刷サーバ
71…CPU
72…ROM
73…RAM
74…不揮発メモリ
75…ハードディスク装置
76…通信部
81…第1検出情報取得部
82…第2検出情報取得部
83…第3検出情報取得部
84…第4検出情報取得部
85…第5検出情報取得部
90…印刷装置
R1…第1領域
R2…第2領域
R3…第3領域
R5…危険領域
U1…第1ユーザ
U2…第2ユーザ
U3…第3ユーザ

Claims (24)

  1. 宛先ユーザが設定された印刷ジョブを印刷する印刷装置であって、
    前記印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記ジョブ取得部が取得した前記印刷ジョブを記憶する記憶部と、
    前記印刷ジョブに係る印刷を実行する印刷部と、
    自装置の周囲の第1領域で前記宛先ユーザを検出する第1検出部と、
    前記宛先ユーザの周囲の第2領域で前記宛先ユーザ以外の別ユーザを検出する第2検出部と、
    自装置の周囲の第3領域で前記別ユーザを検出する第3検出部と、
    前記第1検出部が前記宛先ユーザを検出しているときに、前記第2検出部と前記第3検出部の検出結果に基づいて前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止するか否かを判断し、禁止しないと判断した場合に前記印刷部に前記印刷ジョブに係る印刷を実行させる制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記第1検出部が前記第1領域で前記宛先ユーザを検出しているときに、前記第2領域以外の前記第3領域に前記別ユーザがいるときは前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 自装置が前記第2領域に存在するか否かを検出する第4検出部をさらに備え、
    前記制御部は、自装置が前記第2領域に存在することを前記第4検出部が検出しているときは、前記禁止を解除する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記第3検出部が検出している前記別ユーザの進路を予測し、該予測の結果を加味して、前記判断を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、前記予測として、前記第2領域の中に自装置が入る前に前記別ユーザが自装置の周囲であって前記第3領域より内側の危険領域に至る危険状態が生じるか否かを予測し、前記危険状態が生じると予測した場合は前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
    ことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記危険領域で前記別ユーザを検出する第5検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記予測を加味した判断に基づいて前記印刷ジョブに係る印刷の実行を開始した後、自装置が前記第2領域の中に居ない状態で前記第5検出部が前記別ユーザを検出している間は、前記印刷の実行を停止させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記第1検出部、前記第2検出部、前記第3検出部は、カメラ、赤外線センサ、ビーコン、GPSなどを利用してユーザを検出する、もしくは外部の装置からユーザの検出情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の印刷装置。
  8. 前記第2検出部は、前記宛先ユーザに所持されて、もしくは身に着けられて前記宛先ユーザの周囲の前記第2領域で前記別ユーザを検出する所定の装置から前記別ユーザの検出情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の印刷装置。
  9. ネットワークを通じて複数の印刷装置が接続される印刷サーバであって、
    宛先ユーザが設定された印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記ジョブ取得部が取得した前記印刷ジョブを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている前記印刷ジョブを前記印刷装置に送信するジョブ送信部と、
    一の印刷装置の周囲の第1領域における前記宛先ユーザの検出状況を示す第1検出情報を取得する第1検出情報取得部と、
    前記宛先ユーザの周囲の第2領域における前記宛先ユーザ以外の別ユーザの検出状況を示す第2検出情報を取得する第2検出情報取得部と、
    前記一の印刷装置の周囲の第3領域における前記別ユーザの検出状況を示す第3検出情報を取得する第3検出情報取得部と、
    前記第1検出情報が前記第1領域に前記宛先ユーザが居ることを示しているときに、前記第2検出情報と前記第3検出情報に基づいて前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止するか否かを判断し、禁止しないと判断した場合に前記一の印刷装置に前記印刷ジョブを送信して前記印刷ジョブに係る印刷を実行させる制御部と、
    を有する
    ことを特徴とする印刷サーバ。
  10. 前記制御部は、前記第1領域で前記宛先ユーザが検出されているときに、前記第2領域以外の前記第3領域で前記別ユーザが検出されているときは前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
    ことを特徴とする請求項9に記載の印刷サーバ。
  11. 前記第2領域における前記一の印刷装置の検出状況を示す第4検出情報を取得する第4検出情報取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2領域に前記一の印刷装置が存在することを前記第4検出情報が示しているときは、前記禁止を解除する
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の印刷サーバ。
  12. 前記制御部は、前記第3検出情報に基づいて前記別ユーザの進路を予測し、該予測の結果を加味して、前記判断を行う
    ことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1つに記載の印刷サーバ。
  13. 前記制御部は、前記予測として、前記第2領域の中に前記一の印刷装置が入る前に前記別ユーザが前記一の印刷装置の周囲であって前記第3領域より内側の危険領域に至る危険状態が生じるか否かを予測し、前記危険状態が生じると予測した場合は前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
    ことを特徴とする請求項12に記載の印刷サーバ。
  14. 前記危険領域における前記別ユーザの検出状況を示す第5検出情報を取得する第5検出情報取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記予測を加味した判断に基づいて前記一の印刷装置に前記印刷ジョブに係る印刷の実行を開始させた後、前記一の印刷装置が前記第2領域の中に居ない状態で前記危険領域に前記別ユーザが居ることを前記第5検出情報が示している間は、前記印刷の実行を停止させる
    ことを特徴とする請求項13に記載の印刷サーバ。
  15. 前記第1検出情報、前記第2検出情報、前記第3検出情報は、カメラ、赤外線センサ、ビーコン、GPSなどを利用してユーザを検出して取得する、
    ことを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1つに記載の印刷サーバ。
  16. 前記第2検出情報取得部は、前記宛先ユーザに所持されて、もしくは身に着けられて前記宛先ユーザの周囲の前記第2領域で前記別ユーザを検出する所定の装置から前記第2検出情報を取得する
    ことを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1つに記載の印刷サーバ。
  17. ネットワークを通じて複数の印刷装置が接続される情報処理装置を、
    宛先ユーザが設定された印刷ジョブを取得するジョブ取得部と、
    前記ジョブ取得部が取得した前記印刷ジョブを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている前記印刷ジョブを前記印刷装置に送信するジョブ送信部と、
    一の印刷装置の周囲の第1領域における前記宛先ユーザの検出状況を示す第1検出情報を取得する第1検出情報取得部と、
    前記宛先ユーザの周囲の第2領域における前記宛先ユーザ以外の別ユーザの検出状況を示す第2検出情報を取得する第2検出情報取得部と、
    前記一の印刷装置の周囲の第3領域における前記別ユーザの検出状況を示す第3検出情報を取得する第3検出情報取得部と、
    前記第1検出情報が前記第1領域に前記宛先ユーザが居ることを示しているときに、前記第2検出情報と前記第3検出情報に基づいて前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止するか否かを判断し、禁止しないと判断した場合に前記一の印刷装置に前記印刷ジョブを送信して前記印刷ジョブに係る印刷を実行させる制御部と、
    を有する印刷サーバとして機能させる
    ことを特徴とする印刷管理プログラム。
  18. 前記制御部は、前記第1領域で前記宛先ユーザが検出されているときに、前記第2領域以外の前記第3領域で前記別ユーザが検出されているときは前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
    ことを特徴とする請求項17に記載の印刷管理プログラム。
  19. 前記印刷サーバは、前記第2領域における前記一の印刷装置の検出状況を示す第4検出情報を取得する第4検出情報取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2領域に前記一の印刷装置が存在することを前記第4検出情報が示しているときは、前記禁止を解除する
    ことを特徴とする請求項17または18に記載の印刷管理プログラム。
  20. 前記制御部は、前記第3検出情報に基づいて前記別ユーザの進路を予測し、該予測の結果を加味して、前記判断を行う
    ことを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1つに記載の印刷管理プログラム。
  21. 前記制御部は、前記予測として、前記第2領域の中に前記一の印刷装置が入る前に前記別ユーザが前記一の印刷装置の周囲であって前記第3領域より内側の危険領域に至る危険状態が生じるか否かを予測し、前記危険状態が生じると予測した場合は前記印刷ジョブに係る印刷の実行を禁止すると判断する
    ことを特徴とする請求項20に記載の印刷管理プログラム。
  22. 前記印刷サーバは、前記危険領域における前記別ユーザの検出状況を示す第5検出情報を取得する第5検出情報取得部をさらに備え、
    前記制御部は、前記予測を加味した判断に基づいて前記一の印刷装置に前記印刷ジョブに係る印刷の実行を開始させた後、前記一の印刷装置が前記第2領域の中に居ない状態で前記危険領域に前記別ユーザが居ることを前記第5検出情報が示している間は、前記印刷の実行を停止させる
    ことを特徴とする請求項21に記載の印刷管理プログラム。
  23. 前記第1検出情報、前記第2検出情報、前記第3検出情報は、カメラ、赤外線センサ、ビーコン、GPSなどを利用してユーザを検出して取得する、
    ことを特徴とする請求項17乃至22のいずれか1つに記載の印刷管理プログラム。
  24. 前記第2検出情報取得部は、前記宛先ユーザに所持されて、もしくは身に着けられて前記宛先ユーザの周囲の前記第2領域で前記別ユーザを検出する所定の装置から前記第2検出情報を取得する
    ことを特徴とする請求項17乃至22のいずれか1つに記載の印刷管理プログラム。
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