JP6477070B2 - 防爆構造及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、防爆構造及び電子機器に関するものである。
近年携帯電話機をはじめ、各種の電子機器について小型化・薄型化・多機能化が進んでいる。
このような電子機器には消費電流の大きいデバイスも搭載されることから、なるべく電池容量の大きな電池を搭載したいとの要請があるが、機器全体も小さく、用途によっては形状も限定されてしまうことから、薄くて狭い空間に電池を組み込まざるを得ない場合も多い。
このため、こうした機器には、小型で大容量の電池として、例えばリチウムイオン電池等が採用されているものがある(例えば、特許文献1参照)。特にラミネート型のパックタイプのリチウムイオン電池は、他のタイプの電池と比べても堆積エネルギー密度が高く、小型の機器にも組み込みやすい。
しかし、リチウムイオン電池は過充電や高温環境下の放置等により電池内部にガスが発生する場合がある。
通常過充電等には、サーミスタやヒューズ等の保護回路を設けることで対応しており、電池内部でのガスの発生を抑えている。
ただ、万が一この保護回路が機能しなかった場合や想定外の高温環境下に放置された場合等にガスが発生する可能性を考慮すると、そのような場合でも機器が破裂しないように発生したガスを安全に機器の外に逃がす構造をとることが求められる。
この点、密閉性・防水性が要求されない機器であれば、機器ケースの気密性がそれほど高くない。このため、特段対策を講じなくても、電池から漏れたガスは機器ケースの隙間から自然に外に放出されてしまい、問題を生じない。
特開2014−173921号公報
しかしながら、防水製品等のように、機器ケースの気密性が高いものについては、電池からガスが発生した際にガスがケース外に逃げる隙間がないため、機器が破裂しないように何らかの防爆構造を設ける必要がある。
具体的な防爆構造としては、例えば、電池からガスが漏れた場合にそのガスが一旦機器内で充満して、ある程度内部に圧力がかかると防爆構造部分からガスが外部に放出される構造が考えられる。
しかし、このような構成では、ガスが発生した際、ガスが外部に放出されるまでの間電子機器の内部に圧力がかかってしまう。このため、圧力に弱いデバイスがケース内部に収容されている場合には破損してしまうおそれがある。
また、デバイスの破損を防止するためには、デバイスがガスによる内圧上昇の影響を受けないようにデバイスと電池との間を遮蔽する必要があるが、そのための部材等を配置することで電子機器全体が大型化・重量化してしまうという問題もある。
本発明の課題は、電池から漏れたガスによる機器の破裂や機器内部のデバイスの破損を避けることのできる防爆構造及び電子機器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明の防爆構造は、
電子機器内に設けられた防爆構造において、
開口部を有するユニットケースと、
前記ユニットケースの前記開口部を閉塞する保護膜と、
前記ユニットケース内であって前記保護膜の内側に配置され、突出状態において前記保護膜を突き破ることが可能な突起部を備える可動部材と
記電子機器内に設けられた電池の内部にガスが発生した際に前記突起部が前記突出状態となるまで前記可動部材を押圧する押圧部材と、
を有することを特徴としている。
本発明によれば、電池から漏れたガスによる機器の破裂や機器内部のデバイスの破損を避けることができる。
(a)は、本実施形態における電子機器を表側から見た斜視図であり、(b)は、本実施形態における電子機器を裏側から見た斜視図である。 図1(a)のII-IIに沿う電子機器の断面図である。 (a)は、表ケースに表示パネルユニットを取り付けた状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)の表ケースに基板を取り付けた状態を示す斜視図であり、(c)は、(b)の表ケースに電池を取り付けた状態を示す斜視図である。 (a)は、本実施形態における電池を表側から見た斜視図であり、(b)は、本実施形態における電池を裏側から見た斜視図である。 (a)は、平常時の電池の側面図であり、(b)は、(a)の一点鎖線部分の拡大図であり、(c)は、異常時の電池の側面図であり、(d)は、(c)の一点鎖線部分の拡大図である。 (a)は、本実施形態における防爆ユニットを下側から見た斜視図であり、(b)は、本実施形態における防爆ユニットを上側から見た斜視図である。 本実施形態における防爆ユニットの分解斜視図である。 本実施形態における防爆ユニットの断面斜視図である。 (a)は、本実施形態におけるユニットケースを下側から見た斜視図であり、(b)は、本実施形態におけるユニットケースを下側から見た平面図である。 (a)は、本実施形態における可動部材を下側から見た斜視図であり、(b)は、本実施形態における可動部材を下側から見た平面図である。 (a)から(d)は、電気機器における防爆構造が設けられた部分の拡大断面図である。 (a)は、電子機器の一変形例を表側から見た斜視図であり、(b)は、電子機器の一変形例を裏側から見た斜視図である。 図12(b)のXIII-XIIIに沿う電子機器の断面図である。 (a)は、表ケースに表示パネルユニットを取り付けた状態を示す斜視図であり、(b)は、(a)の表ケースに電池及び基板を取り付けた状態を示す斜視図であり、(c)は、(b)の裏ケースに防爆ユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る防爆構造及び電子機器の実施形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
なお、本実施形態において、電子機器100は、携帯電話機等の端末装置であるが、本発明を適用可能な電子機器はこれに限定されず、高気密の機器ケースの内部に電池を備える電子機器であれば広く本発明を適用可能である。
図1(a)は、防爆構造を備える電子機器の表面側の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)に示す電子機器の裏面側の斜視図である。また、図2は、図1のII-II線に沿う断面図であり、図3(a)から図3(c)は、表ケース11を裏面側(機器ケース1の内側)から見た斜視図である。なお、図3(a)から図3(c)では、表ケース11への各部材の組み付け状態を組み付け順にしたがって示している。
図1(a)、図1(b)及び図2に示すように、電子機器100は、電子機器100の表面側に配置される表ケース11と電子機器100の裏面側に配置される裏ケース12とを備えた機器ケース1を備えている。
図3(a)から図3(c)に示すように、表ケース11の裏面側には、外周に沿って図示しない溝が設けられており、この溝内には防水性及び機器ケース1内の気密性を確保するためのOリング13が配置されている。
図1(b)に示すように、表ケース11と裏ケース12とはこのOリング13を介してネジ17によって固定されている。これにより、機器ケース1は、内部の気密性を保った状態で一体化される。
図1(a)に示すように、表ケース11の中央部近傍には、表示パネルユニット2及び表示カバー15aを備える表示部15が設けられている。表示カバー15aは、表示パネルユニット2をカバーするように表ケース11に嵌め込まれている。表示カバー15aは、例えば透明な補強ガラス等で形成されている。
また、表ケース11の下端部近傍には、機器ケース1の内部から外部に貫通する孔部16aが形成された放出プレート16が嵌め込まれ、固定されている。孔部16aは、機器ケース1の内部で発生したガスを外部に放出するためのものである。
なお、孔部16aは、放出プレート16に設けられている場合に限定されず、機器ケース1自体に貫通孔が形成されていてもよい。
図3(a)から図3(c)に示すように、表ケース11の裏面側であって放出プレート16(放出プレート16の孔部16a)が設けられている部分に対応する位置には、後述する防爆ユニット5が収容されるユニット収容部111及び防爆ユニット5を固定するためのユニット固定部112が設けられている。防爆ユニット5がこのユニット収容部111に収容された際には、放出プレート16の孔部16aに対応する位置に防爆ユニット5のユニットケース51の開口部515が配置されるようになっている。
図2に示すように、本実施形態の機器ケース1の内部には、表面側から順に、表示パネルユニット2、主基板3、電池4が積層されている。
すなわち、図2及び図3(a)に示すように、表ケース11に配置された表示カバー15aの裏面側に対応する位置には、表示パネルユニット2が配置されている。
表示パネルユニット2は、例えば有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display)や液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)等の表示手段である。本実施形態では、各種操作を行うためのタッチパネルが一体的に形成されていてもよい。
また、図3(b)に示すように、表ケース11の裏面側であって、表示パネルユニット2の背面側には、各種電子部品31が搭載された主基板3が配置されている。
表ケース11の裏面には、ネジ固定部113が形成されており、主基板3には、このネジ固定部113に対応する位置にネジ孔32が形成されている。
また、主基板3の一端であって、表ケース11のユニット収容部111及びユニット固定部112に対応する位置には切欠き部33が設けられている。ユニット収容部111に防爆ユニット5が収容された際には、防爆ユニット5がこの切欠き部33から露出するようになっている。
さらに、図3(c)に示すように、表ケース11の裏面側であって、主基板3の上には電池4が配置されている。
電池4は、例えばラミネート型のパックタイプのリチウムイオン電池である。
このようなパックタイプのリチウムイオン電池は薄型であるため、表示パネルユニット2及び主基板3とともに電池4を積層した場合でも、機器ケース1内のわずかなスペースに配置することができ、機器全体が厚くならない。
また、パックタイプのリチウムイオン電池は薄型でも大容量とすることができるため、複数の電子部品を備える多機能の電子機器100に搭載された場合でも、十分な電力を確保することができる。
電池4の外周端部には数か所(本実施形態では前記ネジ固定部113に対応して4か所)に電池押さえ6が配置されている。
主基板3及び電池4は、図2及び図3(c)に示すように積層した状態において、この電池押さえ6をネジ固定部113にネジ18でネジ止めすることにより、表ケース11に共締め固定される。
ここで、図4(a)及び図4(b)を参照しつつ、本実施形態の電池4について、詳説する。
図4(a)は、本実施形態における電池を表面側から見た斜視図であり、図4(b)は、電池を裏面側から見た斜視図である。
電池4は、前述のようにラミネート型のパックタイプのリチウムイオン電池であり、図示しない発電要素を外装フィルム41によって覆ったものである。外装フィルム41は、外周端部が例えば熱融着等の手法によりシールされており、これにより、発電要素が外装フィルム41の内部に密封された状態となっている。
なお、電池4の形状や発電要素を密封する手法等は特に限定されず、ラミネート型のパックタイプの電池における一般的なものを適用することができる。
図4(a)及び図4(b)に示すように、電池4の一端部からは、+極及び−極の電極部42が外装フィルム41の外側に露出している。
また、電池4における外装フィルム41の外側であって電極部42の先端部が配置されている側には、図示しない異常温度検知用のサーミスタやヒューズ等の保護回路が搭載された保護回路基板43が配置されている。
この保護回路基板43は、主基板3と電気的に接続されている。
この保護回路基板43と主基板3とが接続されることにより、主基板3側の制御にしたがって電池4の充放電が行われる。
電池4の一端側(本実施形態では、電極部42及び保護回路基板43が設けられている側とは反対側)には、膨出部44が設けられている。
膨出部44は、外装フィルム41の一部に一体的に形成された蛇腹状のガス溜り袋であり、電池4から発生したガスが外装フィルム41内に充満すると、外装フィルム41内の圧力によって膨出部44が、対向して配置される防爆ユニット5に向けて膨張して突出しようとするように設定されている。膨出部44は、電子機器100内に設けられた電池4の内部にガスが発生した際に、後述する突起部が突出状態となるまで可動部材を押圧する押圧部材である。膨出部44は被膜が薄く、外装フィルム41内の圧力によって外装フィルム41よりも高く突出する構造になっている。
図5(a)及び図5(c)は、電池4の側面図であり、図5(b)及び図5(d)は、図5(a)及び図5(c)において一点鎖線で囲んだ部分の拡大図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、電池4の内部の発電要素からガスが発生していない正常時においては、外装フィルム41内の圧力が低く、膨出部44は、蛇腹状の袋が畳まれて萎んだ状態となっている。
これに対して、何らかの原因により電池4の内部の発電要素からガスが発生した異常時には、図5(c)及び図5(d)に示すように、ガスが電池4の両面(すなわち外装フィルム41の内側)に充満して電池4全体が膨らむとともに、膨出部44内にガスが充填されていく。膨出部44は、ガスが内部に充填されることによって電池4の厚み方向(図5(a)から図5(d)及び図2における縦方向)に膨出する。
後述するように、膨出部44はこのように電池4の厚み方向に膨出した際、防爆ユニット5のユニットケース51内に進入するようになっている。
なお、電池4の内部から発生するガスは、電池容積の100倍以上の量となることもあるため、ガスが発生し続けると電池4の外装フィルム41のシール部分が剥がれてガスが電池4の外に放出される。
このガスの成分は、主としてCO2等であるので化学的に人体に著しい悪影響を及ぼすものではない。ただ、本発明のような構造でない場合、小型の電子機器のように機器ケース内の空間が狭いと、ガスが大量に発生すると機器ケース内の内圧が上昇し、膨張した電池が接触することで内部の電子部品や表示パネルユニット等を圧迫し、損傷するおそれがあり、ひいては機器ケースの破損に伴い、人体に物理的な怪我を負わせる恐れが生じる。
このため、本実施形態の電子機器100には、発生したガスを機器ケース1の外部に逃がすための放出路を確保する防爆ユニット5が設けれている。
防爆ユニット5は、図3(b)等に示すように、ユニット収容部111に収容されている。本実施形態では、防爆ユニット5と電池4に設けられている膨出部44とによって、電池4を内蔵する電子機器において、電池4から発生したガスによる電子機器100の破裂、破損を防止する防爆構造をなしている。
以下、図6(a)及び図6(b)から図10(a)及び図10(b)を参照しつつ、本実施形態における防爆ユニット5について詳説する。
図6(a)は、防爆ユニット5を機器への取付状態における下側(図2における下側)から見た斜視図であり、図6(b)は、防爆ユニット5を機器への取付状態における上側(図2における上側)から見た斜視図である。
また、図7は、図6(a)に示す防爆ユニット5の分解斜視図であり、図8は、図6(a)に示す防爆ユニット5の断面斜視図である。
図6(a)及び図6(b)から図8に示すように、防爆ユニット5は、ユニットケース51、Oリング52、保護膜53、可動部材54、付勢部材55、可動部材押さえ56を備えている。
図9(a)は、ユニットケース51を機器への取付状態における下側(図2における下側)から見た斜視図であり、図9(b)は、ユニットケース51を機器への取付状態における上側(図2におけ上下側)から見た平面図である。
図9(a)及び図9(b)に示すように、ユニットケース51は、上下に開口する筒状部511と、筒状部511における機器への取付状態における下側(図2における下側)に外向きに設けられたフランジ部512とを有している。
フランジ部512の一端には、ネジ19で防爆ユニット5をユニット固定部112にネジ止めするためのネジ孔513が形成されている。
また、筒状部511の上部の開口部分には、内向きに上部フランジ部514が設けられており、筒状部511の上部の開口部515の内径は、筒状部511の内部の径、及び後述する可動部材54の台座部542の外径よりも小さくなっている。
ユニットケース51の筒状部511の内側面には、後述する可動部材54のガイド溝543と嵌り合って可動部材54をガイドするガイド突部516が筒状部511の延在方向(図2における上下方向)に沿って形成されている。同様にガイド溝543が筒状部511の延在方向に沿って形成されている。
本実施形態では、筒状部511内に互いに対向する位置に2本のガイド突部516が配置されている。なお、ガイド突部516を設ける位置や数等は特に限定されない。
ユニットケース51の内側面であってこのガイド突部516の突出している部分の先端が刃形状の開放部517が筒状部511の内側に向けて突出するように設けられている。
開放部517は、突起部541が突出して保護膜53を突き破る状態となるまで膨出部44が可動部材54を押圧した後に、突起部541の突出に伴い膨出部44に接することで膨出部44の少なくとも一部を破るものであり、ガイド突部516に沿って設けられている。換言すれば、突起部541が保護膜53に達する前に開放部517が膨出部44に接することがないように設定されている。
開放部517は、突起部541が突出状態となった後で膨出部44の少なくとも一部にガスを放出する切れ目又は穴を開けて、膨出部44の膨張を止め、ガスを放出させることができるものであればよく、開放部517の形状や、設けられる範囲等は特に限定されない。
ユニットケース51の筒状部511の外側面には、溝部518が設けられており、溝部には、Oリング52が嵌め込まれている。
ユニットケース51は、Oリング52を介してユニット収容部111に収容されることにより、表ケース11との間で気密性が保たれるようになっている。
保護膜53は、ユニットケース51の上部の開口部515を閉塞し、外部から機器ケース1内への水や塵の進入を防止するものである。
保護膜53は、例えば、樹脂等で形成された防水性の膜であり、筒状部511の上部フランジ部514に接着固定等により取り付けられている。なお、保護膜53を形成する材料や、ユニットケース51への取付手法等は特に限定されない。
可動部材54は、先端側が鋭利な形状となっている突起部541と、この突起部541の基端側に設けられたほぼ円盤状の台座部542とを備えている。
可動部材54は、ユニットケース51の筒状部511内であって保護膜53の内側に、突起部541の先端側が保護膜53に対向するように配置されている。
台座部542の外径は、筒状部511の内径よりもわずかに小さく、筒状部511の上部の開口部515の内径よりは大きく形成されており、可動部材54は、筒状部511の内部を筒状部511の延在方向(図2における上下方向)に沿って移動可能であるとともに、開口部515よりも外側には飛び出さないようになっている。
また、台座部542の外周であって、筒状部511内に設けられている2つのガイド突部516に対応する位置には、このガイド突部516と嵌り合うガイド溝543がそれぞれ形成されており、可動部材54は、ガイド溝543がガイド突部516に沿ってスライドすることで筒状部511内において傾いたりがたついたりせずに円滑にほぼ垂直に移動することができる。
さらに、台座部542には、ガスを通す貫通孔545が複数設けられている。本実施形態では、図6(a)及び図7に示すように、4つの貫通孔545が形成されている。
電池4からガスが発生した際には、ガスによる内圧で機器ケース1が破損するよりも前に、膨張した電池4の膨出部44がユニットケース51の筒状部511内に進入し可動部材54を台座部542の側から保護膜53に向かって押し上げ、突起部541の先端部が保護膜53に突き当たる。
可動部材54は、さらに膨出部44によって押圧されることにより突起部541の先端部が保護膜53を突き破って保護膜53の上方の空間と下方の空間を連通させる突出状態となる。
ユニットケース51の上部フランジ部514の内側面(図2における下側の面)と可動部材54の台座部542の上側面(図2における上側の面)との間には、可動部材54を保護膜53から離間する方向に付勢する付勢部材55が配置されている。
付勢部材55は、例えば図7等に示すようなコイルバネである。付勢部材55の下端は台座部542に接しており、付勢部材55の上端は上部フランジ部514の下面に接している。なお、可動部材54を保護膜53から離間する方向に付勢することのできる弾性部材等であれば、付勢部材55はバネに限定される必要はない。
ガスが入ることで膨張した膨出部44の押圧力によって可動部材54が筒状部511内で上昇すると、付勢部材55は、可動部材54の台座部542によって押し縮められる。また開放部517により破れたために膨出部44からガスが抜けて膨出部44による押圧状態が解消されたときは、付勢部材55はバネ性によって元の状態まで復帰する。これにより、可動部材54は、突起部541が保護膜53よりも内側に収まる初期位置まで押し戻される。
ユニットケース51の下側のフランジ部512の下側(図2における下側)には、可動部材押さえ56が配置される。
可動部材押さえ56におけるユニットケース51の筒状部511に対応する位置には筒状部511の内径及び可能部材54の台座部542の外径よりも小さい内径を有する孔部561が形成されている。
また、可動部材押さえ56におけるフランジ部512のネジ孔513に対応する位置には、ネジ孔513とほぼ重なり合うネジ孔562が形成されている。
防爆ユニット5は、フランジ部512のネジ孔513と可動部材押さえ56のネジ孔562の位置を合せ、ユニットケース51のフランジ部512に可動部材押さえ56を重ね合わせた状態で、ネジ孔513及びネジ孔562にネジ19を挿通させて、ユニット固定部112にネジ止めすることにより、表ケース11に固定される。
次に、図11等を参照しつつ、本実施形態における防爆構造及びこれを備える電子機器の作用を説明する。
防爆ユニット5を組み立てる際は、ユニットケース51の上側の上部フランジ部514に開口部515を閉塞するように保護膜53を取り付け、ユニットケース51の内部であって保護膜53の内側に、付勢部材55を配置する。
そして、ユニットケース51の内側面に形成されているガイド突部516と台座部542に形成されているガイド溝543とが嵌り合うように位置を合せるとともに、突起部541の先端が保護膜53と対向する向きで可動部材54をユニットケース51の内部に収容する。
さらに、ユニットケース51の下側のフランジ部512に可動部材押さえ56を重ね合わせる。
電子機器100にこの防爆ユニット5を含む防爆構造を組み込む際は、表示パネルユニット2を主基板3と電気的に接続した上で、機器ケース1の表ケース11の裏面側の所定位置に、表示パネルユニット2及び主基板3を重畳配置する(図3(a)及び図3(b)参照)。
そして、防爆ユニット5のユニットケース51の溝部にOリング52を嵌め込んだ上で、筒状部511を、放出プレート16の孔部16aに対応する位置に設けられているユニット収容部111に収容する。そして、ネジ孔513及びネジ孔562にネジ19を挿通させ、防爆ユニット5をユニット固定部112にネジ止めする。これにより、防爆ユニット5が表ケース11に固定される。
さらに、電池4の保護回路基板43を主基板3と電気的に接続した上で、電池4を表ケース11の裏面側に、主基板3に重畳するようにして配置する。このとき、電池4の膨出部44が、防爆ユニット5に対応する位置にくるように位置を調整する。
そして、電池4の上から電池押さえ6を配置し、この電池押さえ6をネジ固定部113にネジ止めすることにより、主基板3及び電池4を表ケース11に共締め固定する。
最後に、表ケース11の裏面側に裏ケースを重ね合わせ、ネジ17によりネジ止め固定する。
これにより、防爆構造を備える電子機器100の組み立てが完了する。
図11(a)から図11(d)は、図2に示す電子機器100における防爆構造の組み込み部分を拡大した要部断面図である。
図11(a)は、電池4からガスが発生していない平常時の状態を示している。
この場合には、電池4の膨出部44が全く膨張していない状態であり、防爆ユニット5内の可動部材54は、付勢部材55によって保護膜53から離間する方向(図11(a)において下方向)に付勢されている。
これに対して、図11(b)から図11(d)は、何らかの異常により電池4内部にガスが発生した異常時の状態を示している。
電池4内部にガスが発生し始めると、電池4の変形可能な領域(すなわち、外装フィルム41の間)にガスが回り込み始める。本実施形態のように電池4を機器ケース1内に組み込んだ場合には、電池4は主基板3と裏ケース12との間に挟まれており、外装フィルム41が膨らむことのできる隙間は裏ケース12の側にしかない。このため、ガスは裏ケース12側と、膨出部44内に充満していく。
電池4の膨出部44にガスが溜まることで膨出部44は徐々に膨張し、これに伴い、図11(b)に示すように、膨出部44は防爆ユニット5の筒状部511内に進入する。そして、膨出部44は、付勢部材55の付勢力に抗して徐々に可動部材54を保護膜53の方に押圧していき、やがて可動部材54の突出部の先端が保護膜53に突き当たる。
そして、さらにガスが大量に発生してくると、膨出部44がさらに大きく膨張して可動部材54を押圧し、図11(c)及び図11(d)に示すように、突起部541が保護膜53を突き破る突出状態となるまで可動部材54を押し上げる。
突起部541が保護膜53を突き破ると、機器ケース1の気密性が破られ、機器ケース1の内部と外部との間に気体の流れる隙間が生じる。
可動部材54の突起部541が突出状態となるまで膨出部44が膨張すると、図11(d)に示すように、膨出部44の端部がユニットケース51の筒状部511の内側面に配置されたガイド突部516に設けられている開放部517に接触する。
膨出部44は薄いフィルム状の部材で形成されているため、開放部517に接触すると、孔が開いたり、切れ目ができることによりその部分から裂ける。これにより、膨出部44内部に溜まったガス及び膨出部44に連通している外装フィルム内に溜まっているガスが放出される。
放出されたガスは、可動部材54の台座部542に形成されている貫通孔545から上方(図11(d)において上方)に抜け、突起部541によって突き破られることで形成された保護膜53の孔や裂け目を通り、さらに機器ケース1の放出プレート16に形成された孔部16aを通って電子機器100の外部に放出される。
また、膨出部44はガスの放出によって萎むため、可動部材54を押圧する力が失われ、可動部材54は、再び付勢部材55によって保護膜53から離間する方向(図11(d)において下方向)に付勢されて初期位置に戻る。これにより、突起部541が防爆ユニット5の外に飛び出したり、放出プレート16に突き当たってこれを破損すること等が防止される。
リチウムイオン電池等の電池4は、一般的な使用の下においては、電池寿命まで繰り返し充放電を行った場合でも、多少膨らむ程度であって、機器ケース1内の空間で許容できる程度の膨張である。
また、電池4の内部で電極部42の短絡が生じたり、過充電、過放電が生じることについては、保護回路基板43或いは主基板3側において異常を検知できるため、通常は回避することが可能であり、電池4が多少膨らむ程度で済む場合が多い。
しかし、例えば主基板3及び保護回路基板43が正常に機能しなかった場合のようなレアケースや、80度以上のような高温環境化で長時間放置されてしまった場合には、電池4の内部で大量のガスが発生することがある。
この場合ガスは、数十分程度でも電池容積の数倍程度発生してしまうことがあるため、ユーザが気がつかないうちに電池4の外装フィルム41のシール部分が剥がれ、ガスが電池4内部から機器ケース1の内部に流れ出て、機器ケース1内部にガスが充満してしまう場合がある。
このような場合に、そのまま更にガスが発生し続けると、機器ケース1の一部が破損し機器ケース1外にガスが放出される。
この時、破損した部品はかなりの勢いで散乱するために、周囲の人が怪我をしたり、周りにある他の機器を破損してしまうおそれがある。
このため、通常は機器ケース部分に防爆構造を設けて、ある程度の内部圧力がかかったときにはガスが抜ける構造を採用する。
しかし、この方式では機器ケース内部に、例えばフィルムタイプの有機ELのような圧力に弱いデバイスが搭載されていた場合には、過度の圧迫を受けることで破損してしまうおそれがあり、こうしたデバイスが破損すると、機器自体が不良品となってしまう。
これを避けるために、電池と他のデバイスとを隔離して、電池からガスが発生した際の影響がデバイス側に及ぶのを防止することも考えられる。しかし、この場合デバイスを電池から隔離するための場所が必要となり、機器自体が大型化してしまう。
電池をガスの圧力に耐えるようなケースに入れることも考えられるが、電池から発生するガスの圧力は1MPa以上となることも想定されるため、この圧力に耐えるケースとするためには非常に厚い金属ケース等が必要となる。したがってこの場合でも機器自体の大型化、重量化が避けられない。
この点、本実施形態では、電池4からガスが発生した際には、まず機器ケースの気密をとっている保護膜53を破って機器ケース1にガスが逃げる隙間を確保し、その後電池4の内部からガスを放出させて、機器ケース1に生じた隙間から逃がす仕組みとなっている。
このため、電子機器100自体の小型化・薄型化を維持したままで、電池4からガスが発生した場合でも機器内部のデバイスや電子部品を保護することができる。
なお、ガスの発生をセンサ等で検知して機器ケース1の一部が電気的に開閉するようなことも考えられるが、電池4に異常が生じている場合にセンサ等を制御する回路が正常に動作するとは限らない。
また、ガスの発生を検知するセンサや、機器ケース1を電気的に開閉させる回路機構を組み込むことは、それ自体電子機器の大型化、重量化、装置の複雑化につながる。
このため、電池4から発生するガスによって機器ケース1が破損する恐れがある前に、電池4による電力を利用することなく自動的にガスを外部に逃がすことが、機器ケース1内部の部品を守るデバイスとして好ましい。
以上のように、本実施形態によれば、保護膜53によって開口部515が閉塞されたユニットケース51内に、平常時には付勢部材によって保護膜53から離間する方向に付勢されるとともに、電池4内部にガスが発生した際には当該ガスによって膨出した膨出部44によって保護膜53の方に押圧される可動部材54を配置し、可動部材54の突起部541が突出状態となるまで膨出部44によって押圧されると、突起部541が保護膜53を突き破ることで電池4内部に充満したガスを機器ケース1の外部に放出させるようになっている。
このように、電池4から発生したガス自体を利用して、機器ケース1の気密性を破ることによりガスの逃げ道を確保するので、簡易な構造によって電子機器100の内部の各種デバイスや電子部品を破損から守ることができる。
また、本実施形態の防爆構造は、防爆ユニット5と電池4自体に設けられている膨出部44でなしており、電池4からガスが発生した場合でも機器ケース1自体や内部の電子部品等には変形や破損を生じない。このため、電池4からガスが発生した場合には、機器ケース1を開けて、防爆ユニット5及び電池4を交換するだけで機器ケース1を再び通常通りの使用をすることができる。
また、本実施形態では、ガスが内部に充填されることによって膨出部44が膨出したとき、突起部541が保護膜53を破る突出状態となるまで可動部材を押圧した後は、開放部517によって膨出部44を破ることで内部に充填されたガスを抜く。このように、ガスを抜くための構造も防爆ユニット5内に簡易な機械的構造として備わっているため、何ら制御機構等を備える必要がなく、簡易かつ安価に防爆構造を実現することができる。
また、上記の防爆構造により、膨出部44がガスにより膨張し続けるのを防ぐことができるため、可動部材を押圧しすぎて機器内部の部品等に影響を及ぼすのを防止することができる。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、ガスを放出させる孔部16aが設けられた放出プレート16が装置の表ケース11側にある場合を例示したが、孔部16aが設けられるのは電子機器100の表面側に限定されない。
例えば、図12(a)に示すように、電子機器100の表面側のほぼ全体に広く表示部15が設けられている場合等には、図12(b)に示すように、電子機器の裏面側にガスを放出させる孔部16aが設けられた放出プレート16を設けてもよい。
この場合には、図13及び図14(a)から図14(c)に示すように、表ケース11に表示パネルユニット2、電池4、主基板3の順に積層する。そして裏ケース12側に防爆ユニット5を収容するユニット収容部111を設ける。
なお、主基板3には、ユニット収容部111に対応する位置に切欠きを設け、電池4は、膨出部44が裏ケース12のユニット収容部111に収容されている防爆ユニット5に対向する位置にくるように配置する。
このような構造とした場合には、電池4からガスが発生した場合には、膨出部44が裏面側に向かって膨出し、防爆ユニット5の可動部材54を押圧して保護膜53を破ることで機器ケース1の裏面側からガスを放出させることができる。
このため、電子機器100の表面側にはガスを放出するための孔部16a等が現れず、デザイン的に優れるとともに、機器ケース1の縁部分近くまで広く表示部15を設けることができ、各種表示が見やすく、操作もしやすい電子機器100を実現することができる。
また、ガスを放出させる位置は、機器ケース1の表面側や裏面側に限定されない。
例えば、ガスを放出させる孔部16aを機器ケース1の側部に設けるとともに、機器ケース1内のこれに対応する位置に防爆ユニット5を配置することにより、電池4からガスが発生した際には機器ケース1の側部からガスを放出させる構造としてもよい。この場合には、外から見えにくい場所に孔部16aを配置することができ、電子機器100の外観が向上する。
また、本実施形態では、電池4がパックタイプのリチウムイオン電池である場合を例示したが、電池4はこれに限定されない。リチウムイオン電池以外のパックタイプの電池であってもよいし、缶タイプの電池であってもよい。
また、本実施形態では、電子機器100が表示パネルユニット2を備えるものである場合を例示したが、電子機器100はこれに限定されない。
電子機器100が内部にガスを発生させるおそれのある電池4と圧力の上昇によって破損しやすいような電子部品31等とを備えている場合には、本発明の防爆構造を適用することで電子部品31の破損等を回避する効果を得ることができる。
また、本実施形態では、膨出部44が、電池4の外装フィルム41の一部に形成された蛇腹状のガス溜り部であり、電池4からガスが発生した際にはこの膨出部44にガスによる膨張が集中し、これにより防爆ユニット5の可動部材54を押圧する場合を例示したが、膨出部はこのように膨張が一か所に集中するようなガス溜り部である場合に限られない。
例えば、電池4の外装フィルム41全体を膨出部とし、外装フィルム41全体が膨張することで防爆ユニット5の可動部材54を押圧してもよい。
また、本実施形態では、可動部材54を保護膜53から離間させる方向に付勢する付勢部材55を設ける場合を例示したが、付勢部材55を設けず、膨出部44の膨出及び収縮の動作のみによって可動部材54を保護膜53に対して接離させてもよい。
また、本実施形態では、図7等において、可動部材54の台座部542の下側面が平面状の場合を図示したが、台座部542の下側面に凸部等を設けて、膨出部44が可動部材54を押し上げた際、台座部542と膨出部44との間に隙間が生じるようにしてもよい。
このようにした場合には、開放部517によって膨出部44に切れ目が入った際に大きく孔が開かなかった場合でも膨出部44から放出されたガスが台座部542との隙間から逃げやすく、ガスをより効率よく放出させることが期待できる。
また、本実施形態では、防爆ユニット5を電池4と別体のものとして説明したが、防爆ユニット5は電池4に固定されていてもよい。
防爆ユニット5を電池4と一体化させた場合には、交換の際に容易に防爆ユニット5及び電池4を取り出すことができ、また、両者の位置合わせ等を要せずに簡易に機器ケース1内に配置することができる。
また本実施形態では、開放部517は刃形状であったが、膨出部44を破ることができればこれに限らず針等の鋭利な形状であってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲をその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
開口部を有するユニットケースと、前記ユニットケースの前記開口部を閉塞する保護膜と、前記ユニットケース内であって前記保護膜の内側に配置され、突出状態において前記保護膜を突き破ることが可能な突起部を備える可動部材と、を備え、電子機器に設けられる防爆ユニットと、
前記電子機器内に設けられた電池の内部にガスが発生した際に前記突起部が前記突出状態となるまで前記可動部材を押圧する膨出部と、
を有することを特徴とする防爆構造。
<請求項2>
前記膨出部は、前記ガスが内部に充填されることによって膨出するものであり、
前記ユニットケースの内側面には、前記突起部が前記突出状態となるまで前記可動部材を押圧した後に前記膨出部の少なくとも一部を破る開放部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防爆構造。
<請求項3>
前記可動部材を前記保護膜から離間する方向に付勢する付勢部材をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防爆構造。
<請求項4>
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の防爆構造と、
電池と、
電子部品と、
前記防爆構造、前記電池、及び前記電子部品を内部に収容する機器ケースと、
を備え、
前記機器ケースに、前記防爆構造により排出された前記電池の内部で発生したガスを外部に放出する孔部が設けられていることを特徴とする電子機器。
1 機器ケース
3 基板
4 電池
5 防爆ユニット
15 表示部
16 放出プレート
41 外装フィルム
44 膨出部
51 ユニットケース
53 保護膜
54 可動部材
55 付勢部材
100 電子機器
515 開口部
516 ガイド突部
517 開放部
518 溝部
541 突起部
543 ガイド溝

Claims (4)

  1. 電子機器内に設けられた防爆構造において、
    開口部を有するユニットケースと、
    前記ユニットケースの前記開口部を閉塞する保護膜と、
    前記ユニットケース内であって前記保護膜の内側に配置され、突出状態において前記保護膜を突き破ることが可能な突起部を備える可動部材と
    記電子機器内に設けられた電池の内部にガスが発生した際に前記突起部が前記突出状態となるまで前記可動部材を押圧する押圧部材と、
    を有することを特徴とする防爆構造。
  2. 前記押圧部材は、前記ガスが内部に充填されることによって前記可動部材を押圧するものであり、
    前記ユニットケースの内側面には、前記突起部が前記突出状態となるまで前記可動部材を押圧した後に前記押圧部材の少なくとも一部を破る開放部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の防爆構造。
  3. 前記可動部材を前記保護膜から離間する方向に付勢する付勢部材をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防爆構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の防爆構造と、
    電池と、
    電子部品と、
    前記防爆構造、前記電池、及び前記電子部品を内部に収容する機器ケースと、
    を備え、
    前記機器ケースに、前記防爆構造により排出された前記電池の内部で発生したガスを外部に放出する孔部が設けられていることを特徴とする電子機器。
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