JP6475033B2 - ポリエステル繊維 - Google Patents
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Description
該ポリエステルエラストマーが、ポリエチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコールをソフトセグメントとして構成され、ガラス転移点が28〜50℃、融点が230℃以上であり、
該ポリエステル繊維が、湿式抄造シートの材料となるショートカット繊維であることを特徴とするポリエステルショートカット繊維を要旨とするものである。
本発明のポリエステル繊維は、湿式抄造シートの材料として用いる。
(1)単繊維繊度(デシテックス)
JIS L−1015 正量繊度のA法により測定した。
(2)繊維長(mm)
ショートカット繊維のサイドビュー写真を撮影し、任意の30本についてそれぞれの長さを測定し、その平均値を繊維長とした。
(3)繊維の強度と伸度
特定の繊維長に切断する前の繊維束を用い、JIS L 1015 引張強さ及び伸び率により測定した。
(4)シートの柔軟性
得られたシートの柔軟性を手触りにより以下の2段階で評価した。
○:風合いが良好で柔軟性がある。
×:風合いが良好でなく硬さがある。
(5)シートの地合
得られたシートの地合いを目視により以下の2段階で評価した。
○:構成繊維の分布が均一であり、斑が非常に少ない。
×:構成繊維の分布が不均一であり、斑が目立つ。
[ポリエステル繊維の製造]
ポリエチレンテレフタレートに、平均分子量1000のポリテトラメチレングリコールを15質量%共重合したポリエステルエラストマー(融点243℃、ガラス転移点40℃)を用い、孔数720の円形断面の紡糸口金を用い、吐出量350g/分、紡糸温度280℃、紡糸速度700m/分で溶融紡糸を行い、未延伸糸を得た。得られた未延伸糸を延伸温度73℃、延伸倍率3.9倍で延伸し、次いで140℃の熱ローラーにて緊張熱処理を行った。続いて、ポリエーテルとポリエーテルエステルアミドを主成分とする分散油剤を付着量0.2質量%となるように付与した後、カットして単繊維繊度1.7デシテックス、繊維長5mmの本発明のショートカットされたポリエステル繊維を得た。
前記で得られたポリエステル繊維と、熱接着繊維として、全融タイプのポリエステル系熱接着繊維(ユニチカ製 商品名「メルティ4000」単繊維繊度2.2デシテックス、繊維長5mm)を用い、ポリエステル繊維/熱接着繊維の混合比率を80/20として、パルプ離解機(熊谷理機工業製)に投入し、3000rpmにて1分間撹拌した。その後、得られた試料を抄紙機(熊谷理機工業製 角型シートマシン)にて、ポリエーテルとポリエーテルエステルアミドを主成分とする分散油剤を添加した後、付帯の撹拌羽にて撹拌を行い抄造し、湿式ウェブとした。得られた湿式ウェブをローラーで押圧しながら、回転式乾燥機にて140℃の温度で熱処理し、目付約80g/m2の湿式抄造シートを得た。
ポリテトラメチレングリコールの共重合量を表1記載の値に変更したこと以外は、実施例1と同様にしてシートを得た。
主体繊維としてポリエチレンテレフタレート(ガラス転移点78℃、融点255℃)からなる繊維を用いたこと以外は実施例1と同様にしてシートを得た。
ポリエステル繊維において、共重合成分として、ポリテトラメチレングリコールに代えてアジピン酸を16モル%共重合したこと共重合ポリエステル(ガラス転移点41℃、融点217℃)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして繊維を得ようとしたところ、繊維製造工程における延伸工程において、140℃の緊張熱処理を行って得られたポリエステル繊維を用いて、シートを得ようとしたが、水中での水分散性が悪く塊状となり、シートが得られる状態のものではなかった。
Claims (3)
- ポリエステルエラストマーからなるポリエステル繊維であり、
該ポリエステルエラストマーが、ポリエチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレングリコールをソフトセグメントとして構成され、ガラス転移点が28〜50℃、融点が230℃以上であり、
該ポリエステル繊維が、湿式抄造シートの材料となるショートカット繊維であることを特徴とするポリエステルショートカット繊維 - ポリテトラメチレングリコールの共重合量が10〜20質量%であることを特徴とする請求項1記載のポリエステルショートカット繊維。
- 請求項1または2記載のポリエステルショートカット繊維と熱接着繊維とから構成され、熱接着繊維の接着成分が溶融または軟化することにより構成繊維同士が一体化してなることを特徴とする湿式抄造シート。
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2015
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