JP6474479B1 - ロータリダンパ - Google Patents

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Abstract

【課題】作動時における異音および振動の発生を抑制することができるロータリダンパを提供する。
【解決手段】ロータリダンパ100は、ハウジング101を備えている。ハウジング101は、有底円筒状のハウジング本体102内にロータ120を備えて蓋体110によって閉塞されている。ハウジング本体101内の内室103は、固定ベーン104,105およびロータ120が備える可動ベーン126,127によって4つの個室に仕切られている。内室103における可動ベーン126,127が摺動する内室壁面103bおよびロータ120の軸体121上を摺動する固定ベーン104,105の軸体対向端部104b,105bはそれぞれ傾斜面で構成されている。また、内室壁面103bと可動ベーン126,127との間および軸体対向端部104b,105bと軸体121との間には弾性体からなるシール体106,128が設けられている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、四輪または二輪の自走式車両または産業用機械器具における回動機構において運動エネルギの減衰装置として用いられるロータリダンパに関する。
従来から、四輪または二輪の自走式車両または産業用機械器具においては、回動機構において運動エネルギの減衰装置としてロータリダンパが用いられている。例えば、下記特許文献1には、筒状に形成されたケーシング内に段付きの棒体における大径部に一対の羽根状のベーンを有したロータが両持ち支持されたロータリダンパが開示されている(下記特許文献1における図1参照)。
特開平9−170638号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたロータリダンパにおいては、ケーシングとロータとの間には図示はされていないが両者の円滑な組付けおよび作動のためにロータの軸方向への変位を許容する所定の隙間(所謂ガタ)が設定されていることが一般的であるため、ロータリダンパの作動時にケーシングとロータとのガタツキに起因した異音および振動が生じることがあるという問題がある。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、作動時における異音および振動の発生を抑制することができるロータリダンパを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、流動体を液密的に収容する円筒状の内室を有するとともに同内室内に径方向に沿う壁状に形成されて流動体の周方向の流動を妨げる固定ベーンを有したハウジングと、軸体の外周部に内室内を仕切りつつ流動体を押しながら回動する可動ベーンを有したロータとを備えたロータリダンパにおいて、ロータの可動ベーンが摺動するハウジングの内室壁面および可動ベーンにおける軸体が摺動する固定ベーンの軸体対向端部のうちの少なくとも一方が内室の軸線に沿って傾斜した傾斜面で構成されており、ロータは、傾斜面に形成された内室壁面と可動ベーンとの間および/または傾斜面に形成された軸体対向端部と軸体との間に設けられた弾性体からなるシール体によって弾性的に押圧されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、ロータリダンパは、ロータが傾斜面に形成された内室壁面と可動ベーンとの間および/または傾斜面に形成された軸体対向端部と軸体との間に設けられた弾性体からなるシール体によって弾性的に押圧されているため、ロータがハウジングに対して前記傾斜面によって軸方向の一方側に弾性的に押し付けられた状態で組み付けられることでロータリダンパの作動時における異音および振動の発生を抑制することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、傾斜面は、内室壁面および軸体対向端部にそれぞれ形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、傾斜面が内室壁面および軸体対向端部にそれぞれ形成されているため、ロータをハウジングに対して周方向の全域に亘って軸方向の一方側に弾性的に押付けることができ、より強い力による安定的で均質な押し付けによってロータリダンパの作動時における異音および振動の発生を抑制することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、ハウジングは、内室の軸線方向における一方の端部が閉塞された底部を有するとともに他方が開口して蓋体で覆われる開口部を有する有底筒状に形成されており、傾斜面は、底部側から開口部側に向かって内室の軸線に対して離隔するように形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、ハウジングが内室の軸線方向における一方の端部が閉塞された底部を有するとともに他方が開口して蓋体で覆われる開口部を有する有底筒状に形成されているとともに、傾斜面が底部側から開口部側に向かって内室の軸線に対して離隔するように形成されているため、ロータリダンパの部品点数を抑えつつ傾斜面を鍛造加工、鋳造加工または切削加工を用いて容易に成形することができる。なお、有底筒状のハウジングには、底部がハウジングにおける内室の軸線方向における一方の端部を完全に閉塞する場合だけでなく、同一方の端部の少なくとも一部を閉塞して他の一部が開口した形状(例えば、リング状)も含まれるものである。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、固定ベーンは、底部側から開口部側に向かって厚さが薄くなるように固定ベーンによって仕切られる2つの内室にそれぞれ面する側壁面が傾斜面で構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、固定ベーンが底部側から開口部側に向かって厚さが薄くなるように固定ベーンによって仕切られる2つの内室にそれぞれ面する側壁面が傾斜面で構成されているため、内室の容積の減少およびロータリダンパの重量の増加を抑えつつ固定ベーンの根元部分の強度を向上させて固定ベーン全体の剛性を向上させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記ロータリダンパにおいて、シール体は、傾斜面に面する面が同傾斜面に対して平行な傾斜面で構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、ロータリダンパは、シール体が傾斜面に面する面が同傾斜面に対して平行な傾斜面で構成されているため、傾斜面で構成された内室壁面および/または可動ベーンの軸対向端面に対する密着性を向上させて液密性を向上させつつロータをハウジング内にてより効果的に軸方向の一方側に押し付けることができ、ロータリダンパの作動時における異音および振動の発生を抑制することができる。
本発明に係るロータリダンパの全体構成の概略的に示す斜視図である。 図1示すロータリダンパを構成するハウジング本体、ハウジング本体用のシール体、ロータおよびロータ用のシール体をそれぞれ示す組み立て分解斜視図である。 図1示すロータリダンパの全体構成を概略的に示す正面図である。 図3に示す4−4から見たロータリダンパの断面図である。 図3に示す5−5から見たロータリダンパの断面図である。 図1に示すロータリダンパの作動状態を説明するために横断面の構造を模式的に示した説明図である。 図6に示した状態からロータが時計回りに回動した状態を示す説明図である。 図7に示した状態からロータが反対側まで回動した状態を示す説明図である。 図8に示した状態からロータが反時計回りに回動した状態を示す説明図である。
以下、本発明に係るロータリダンパの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るロータリダンパ100の全体構成を概略的に示す斜視図である。また、図2は、図1示すロータリダンパ100を構成するハウジング本体102、ハウジング本体102用のシール体106、ロータ120およびロータ120用のシール体128をそれぞれ示す組み立て分解斜視図である。図3は、図1示すロータリダンパ100の全体構成を概略的に示す正面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している部分がある。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。このロータリダンパ100は、二輪の自走式車両(バイク)の後輪を上下動可能に支持するスイングアームの基端部に取り付けられて後輪の上下動時に運動エネルギを減衰させる減衰装置である。
(ロータリダンパ100の構成)
ロータリダンパ100は、ハウジング101を備えている。ハウジング101は、ロータ120を回転自在に保持しつつロータリダンパ100の筐体を構成する部品であり、アルミニウム材、鉄材、亜鉛材、またはポリアミド樹脂などの各種樹脂材によって構成されている。具体的には、ハウジング101は、主として、ハウジング本体102と蓋体110とで構成されている。
ハウジング本体102は、後述するロータ120の可動ベーン126,127および流動体140を収容するとともにロータ120の軸体121の一方の端部を回転自在に支持する部品であり、筒体における一方端が大きく開口するとともに他方端が小さく開口する有底円筒状に形成されている。より具体的には、ハウジング本体102は、前記筒体における一方端で大きく開口する開口部102a側に円筒状の内室103が形成されるとともに、この内室103の底部103aに開口した状態でロータ支持部107が形成されている。
内室103は、ロータ120の可動ベーン126,127とともに流動体140を液密的に収容する空間であり、ハウジング本体102内に中央部に配置されたロータ120を介して互いに対向する2つの半円筒の空間で構成されている。この場合、可動ベーン126,127が摺動する内室103の内壁面である内室壁面103bは、傾斜面で構成されている。具体的には、内室壁面103bは、底部103a側から開口部102a側に向かって内径が広がる円錐面状のテーパ形状に形成されている。本実施形態においては、内室壁面103bは、内室103の軸線に対して0.5°の傾斜角αの傾斜面で形成されている。これらの内室103内には、固定ベーン104,105がハウジング本体102と一体的にそれぞれ形成されている。
固定ベーン104,105は、ロータ120とともに内室103内を仕切って個室R1〜R4を形成する壁状の部分であり、ハウジング本体102の軸線方向に沿って内室壁面103bから内側に向かって凸状に張り出して形成されている。この場合、2つの固定ベーン104,105は、内室壁面103bの内周面における周方向上での互いに対向する位置に設けられている。これらの各固定ベーン104,105は、後述する蓋体110にそれぞれ対向する蓋体対向端部104a,105aおよびロータ120の軸体121にそれぞれ対向する軸体対向端部104b,105bがそれぞれ凹状に凹む溝状に形成されているとともに、これらの各溝内にシール体106が嵌め込まれている。
この場合、蓋体対向端部104a,105aは、一定の幅および深さで形成されている。一方、軸体対向端部104b,105bは、ハウジング本体102の軸線方向に沿って形成されるとともに各溝内の底部が底部103a側から開口部102a側に向かって内室103の径方向外側に広がる傾斜面で構成されている。本実施形態においては、軸体対向端部104b,105bは、内室壁面103bと同様に、内室103の軸線に対して0.5°の傾斜角βの傾斜面で形成されている。また、軸体対向端部104b,105bは、溝を形成する両側壁の間隔、すなわち溝幅が底部103a側から開口部102a側に向かって広がる傾斜面でそれぞれ構成されている。
また、固定ベーン104,105は、内室103内で個室R1〜R4にそれぞれ面して個室R1〜R4をそれぞれ形成する側壁面104c,105cが内室103の軸線方向に沿って傾斜する傾斜面で構成されている。具体的には、側壁面104c,105cは、底部103a側から開口部102a側に向かって固定ベーン104,105の厚さが薄くなる傾斜面に形成されている。本実施形態においては、側壁面104c,105cは、内室103の軸線と平行な仮想線、換言すれば、底部103aに対して垂直な仮想線に対して軸体対向端部104b,105bの傾斜角βと同じ0.5°の傾斜面で形成されている。
シール体106は、内室103内に形成される個室R1〜R4の液密性を確保するための部品であり、ゴム材などの弾性材料を側面視でL字状に形成して構成されている。より具体的には、シール体106は、蓋体対向端部104a,105a内に圧入される径方向部106aと、軸体対向端部104b,105bに圧入される軸方向部106bとがL字状に一体的に形成されている。そして、これらの径方向部106aおよび軸方向部106bは、蓋体対向端部104a,105aおよび軸体対向端部104b,105bからそれぞれ張り出す大きさで形成されている。
また、軸方向部106bは、軸体対向端部104b,105bに対向する面が軸体対向端部104b,105bを構成する傾斜面と平行に延びる傾斜面、すなわち、底部103a側から開口部102a側に向かって内室103の径方向外側に張り出すとともに同径方向に直交する方向に張り出す傾斜面で構成されている。換言すれば、軸方向部106bは、軸体対向端部104b,105bに嵌合する部分が底部103a側から開口部102a側に向かって前記2つの方向に沿ってそれぞれ厚さが連続的に厚くなるように形成されている。このシール体106を構成する材料としては、ゴム材としてニトリルゴム、水素化ニトリルゴムまたはフッ素ゴムがある。
ロータ支持部107は、ロータ120の軸体121における一方の端部を回転自在な状態で支持する円筒状の部分である。このロータ支持部107は、ベアリングおよびパッキンなどのシール材を介してロータ120の軸体121を液密的に支持している。
蓋体110は、ハウジング本体102に形成されている内室103を液密的に塞ぐための部品であり、円筒状に形成されたロータ支持部111の一方の端部がフランジ状に張り出した形状に形成されている。ロータ支持部111は、ロータ120の軸体121における他方の端部を回転自在な状態で支持する円筒状の部分である。このロータ支持部111は、ベアリングおよびパッキンなどのシール材を介してロータ120の軸体121を液密的に支持している。
また、蓋体110には、バイパス通路112a,112bおよび調整ニードル113a,113bがそれぞれ設けられている。バイパス通路112aは、内室103内における第1個室R1と第2個室R2とを連通させて流動体140を互いに流通させるとともに第1個室R1および第2個室R2をそれぞれ外部に連通させる通路である。バイパス通路112bは、内室103内における第2個室R2と第4個室R4とを連通させて流動体140を互いに流通させるとともに第2個室R2および第4個室R4をそれぞれ外部に連通させる通路である。
また、調整ニードル113a,113bは、バイパス通路112a,112b内をそれぞれ外部に対して密閉するとともに流通する流動体140の流量を調整するための部品であり、ドライバなどの工具(図示せず)を使って回動させることにより流動体140の流通量を増減することができる。この蓋体110は、4つのボルト114によってハウジング本体102における内室103が開口する側の端部に取り付けられている。
ロータ120は、ハウジング101の内室103内に配置されて内室103内を4つの空間である第1個室R1、第2個室R2、第3個室R3および第4個室R4にそれぞれ仕切るとともに、この内室103内で回動することによりこれらの第1個室R1、第2個室R2、第3個室R3および第4個室R4の各個室の容積をそれぞれ増減させるための部品であり、主として、軸体121と可動ベーン126,127とで構成されている。
軸体121は、可動ベーン126,127を支持する丸棒状の部分であり、アルミニウム材、鉄材、亜鉛材、またはポリアミド樹脂などの各種樹脂材によって構成されている。この軸体121には、一方の端部にアキュムレータ取付部122が形成されるとともに他方の端部に接続部123が設けられている。
アキュムレータ取付部122は、図示しないアキュムレータが取り付けられる有底筒状の穴である。ここで、アキュムレータは、内室103内の流動体140の温度変化による膨張または収縮による体積変化を補償するための機具であり、後述する第1片方向連通路125に連通した状態で設けられる。接続部123は、ロータリダンパ100が取り付けられる2つの部品間のうちの一方の部品に接続するための部分である。本実施形態においては、接続部123は、断面形状が六角形状の有底筒状の穴で構成されている。
また、この軸体121には、図6ないし図9にそれぞれ示すように、第1双方向連通路124および第1片方向連通路125がそれぞれ形成されている。第1双方向連通路124は、可動ベーン126,127の一方への回動によって容積が同時に減少するとともに同可動ベーン126,127の他方への回動によって容積が同時に増加する2つの個室間で相互に流動体140の流通を可能とする通路である。本実施形態においては、第1双方向連通路124は、可動ベーン126,127の図示反時計回りの回動によって容積が同時に減少するとともに図示時計回りの回動によって容積が同時に増加する第1個室R1と第3個室R3とが互いに連通するように軸体121を貫通した状態で形成されている。
第1片方向連通路125は、可動ベーン126,127の前記一方への回動によって容積が同時に増加するとともに同可動ベーン126,127の前記他方への回動によって容積が同時に減少する2つの個室間で一方から他方にのみ流動体140を流通させる通路である。本実施形態においては、第1片方向連通路125は、可動ベーン126,127の図示反時計回りの回動によって容積が同時に増加するとともに図示時計回りの回動によって容積が同時に減少する第2個室R2と第4個室R4とが第2個室R2から第4個室R4にのみ流動体140が流通するように一方向弁125aを介して軸体121を貫通した状態で形成されている。また、この第1片方向連通路125は、一方向弁125aに対して流動体140の流通方向の上流側で前記アキュムレータにも連通している。
一方向弁125aは、第2個室R2と第4個室R4とを連通させる第1片方向連通路125において流動体140の第2個室R2側から第4個室R4側への流通を許容しつつ第4個室R4側から第2個室R2側への流動を阻止する弁である。
可動ベーン126,127は、内室103内を複数の空間に仕切りつつこれらの各空間の容積を液密的にそれぞれ増減させるための部品であり、軸体121(内室103)の径方向に延びる板状体によってそれぞれ構成されている。この場合、これら2つの可動ベーン126,127は、軸体121を介して互いに反対方向(換言すれば仮想の同一平面上)に延びて形成されている。これらの可動ベーン126,127は、底部103a、内室壁面103bおよび蓋体110にそれぞれ対向するC字状(またはコ字状)の端面に底部対向端部126a,127a、内壁対向端部126b,127bおよび蓋体対向端部126c,127cがそれぞれ凹状に凹む溝状に形成されている。
この場合、底部対向端部126a,127a、内壁対向端部126b,127bおよび蓋体対向端部126c,127cをそれぞれ構成する各溝は、幅および深さが一定の幅および深さに形成されている。そして、これらの底部対向端部126a,127a、内壁対向端部126b,127bおよび蓋体対向端部126c,127cの各溝内には、シール体128が嵌め込まれている。
シール体128は、シール体106と同様に、内室103内に形成される個室R1〜R4の液密性を確保するための部品であり、シール体106と同様のゴム材などの弾性材料を側面視でC字状(またはコ字状)に形成して構成されている。より具体的には、シール体128は、底部対向端部126a,127a内に圧入される底側部128aと、内壁対向端部126b,127b内に圧入される内壁側部128bと、蓋体対向端部126c,127c内に圧入される蓋側部128cとがC字状(またはコ字状)に一体的に形成されている。そして、これらの底側部128a、内壁側部128bおよび蓋側部128cは、底部対向端部126a,127a、内壁対向端部126b,127bおよび蓋体対向端部126c,127cからそれぞれ張り出す大きさで形成されている。
この場合、内壁側部128bは、内室壁面103bに対向する面が内室壁面103bを構成する傾斜面と平行に延びる傾斜面、すなわち、底部103a側から開口部102a側に向かって内室103の径方向外側に張り出す傾斜面で構成されている。換言すれば、内壁側部128bは、内壁対向端部126b,127bに嵌合する部分が底部103a側から開口部102a側に向かって厚さが連続的に厚くなるように形成されている。これらにより、可動ベーン126,127は、前記固定ベーン104,105と協働して内室103内に互いに4つの空間である第1個室R1、第2個室R2、第3個室R3および第4個室R4を互いに液密的に形成する。
より具体的には、内室103内には、固定ベーン104と可動ベーン126とで第1個室R1が形成され、可動ベーン126と固定ベーン105とで第2個室R2が形成され、固定ベーン105と可動ベーン127とで第3個室R3が形成され、可動ベーン127と固定ベーン104とで第4個室R4が形成される。すなわち、第1個室R1、第2個室R2、第3個室R3および第4個室R4は、内室103内において周方向に沿って隣接して形成されている。
これらの可動ベーン126,127には、第2双方向連通路131および第2片方向連通路132がそれぞれ形成されている。第2双方向連通路131は、第1双方向連通路124によって連通される2つの連通個室としての第1個室R1および第3個室R3のうちの第1個室R1と、第1片方向連通路125によって連通される2つの片側連通個室としての第2個室R2および第4個室R4のうちの第2個室R2とが互いに連通するように第1個室R1と第2個室R2とを仕切る可動ベーン126に形成されている。
この第2双方向連通路131は、片側連通個室である第2個室R2側から連通個室である第1個室R1側に流動体140を流通させるとともに第1個室R1側から第2個室R2側に流動体140を制限しつつ流通させるように構成されている。具体的には、第2双方向連通路131は、図8に示すように、一方向弁131aと絞り弁131bとが並列配置されて構成されている。
一方向弁131aは、第2個室R2側から第1個室R1側に流動体140を流通させるとともに第1個室R1側から第2個室R2側へは流動体140の流れを阻止する弁で構成されている。また、絞り弁131bは、第1個室R1と第2個室R2との間で流動体140の流れを制限しつつ双方向に流通させることができる弁で構成されている。この場合、絞り弁131bにおける流動体140の流れを制限しつつとは、一方向弁131aにおける流動体140の流れ易さに対して同一条件(例えば、圧力および流動体の粘度など)下において流動体140が流れ難いことを意味する。
第2片方向連通路132は、第2双方向連通路131が連通していない連通個室である第3個室R3と、第2双方向連通路131が連通していない片側連通個室である第4個室R4との間で片側連通個室である第4個室R4側から連通個室である第3個室R3側にのみ流動体140を制限しつつ流通させるように第3個室R3と第4個室R4とを仕切る可動ベーン127に形成されている。具体的には、第2片方向連通路132は、第4個室R4側から第3個室R3側にのみ流動体140を流通させる一方向弁132aと、流動体140の流通量を制限する絞り弁132bとが直列配置されて構成されている。この場合、絞り弁132bにおける流動体140の流れを制限しつつとは、一方向弁132aにおける流動体140の流れ易さに対して同一条件(例えば、圧力および流動体の粘度など)下において流動体140が流れ難いことを意味する。
流動体140は、内室103を回動する可動ベーン126,127に対して抵抗を付与することによりロータリダンパ100にダンパー機能を作用させるための物質であり、内室103内に満たされている。この流動体140は、ロータリダンパ100の仕様に応じた粘性を有する流動性を有する液状、ジェル状または半固体状の物質で構成されている。この場合、流動体140の粘度は、ロータリダンパ100の仕様に応じて適宜選定される。本実施形態においては、流動体140は、油、例えば、鉱物油またはシリコーンオイルなどによって構成されている。
このように構成されたロータリダンパ100は、互いに可動的に連結される2つの部品間に設けられる。例えば、ロータリダンパ100は、二輪の自走式車両(図示しない)の基本骨格であるフレーム側を固定側としてハウジング101が取り付けられるとともに、二輪の自走式車両の後輪を上下動可能に支持するスイングアームの基端部側を可動側としてロータ120が取り付けられる。
(ロータリダンパ100の製造)
次に、このロータリダンパ100の主要部の製造過程について説明する。このロータリダンパ100を製造する作業者は、まず、1つのロータリダンパ100に対して、1つのハウジング本体102、2つのシール体106、1つの蓋体110、1つのロータ120および2つのシール体128をそれぞれ用意する。この場合、ハウジング本体102は、鍛造加工によってハウジング本体102に固定ベーン104,105およびロータ支持部107が一体的に成形された後、切削加工によって取付孔などの成形が行なわれて製造される。また、蓋体110は、鍛造加工によって外観形状が成形された後、切削加工によって取付孔などの成形が行なわれて製造される。
また、ロータ120は、鍛造加工によって軸体121と可動ベーン126,127とを一体的に形成した後、シール体128、一方向弁131a,132aおよび絞り弁131b,132bをそれぞれ取り付ける部分を切削加工によってそれぞれ成形する。そして、可動ベーン126,127に対して第2双方向連通路131および第2片方向連通路132を構成する一方向弁131a,132aおよび絞り弁131b,132bが配置される。
なお、ハウジング本体102、蓋体110およびロータ120は、鋳造加工や切削加工によって成形性するようにしてもよいし、これらの各部品を樹脂材で構成する場合には、射出成形加工および切削加工を用いて成形することができる。
次に、作業者は、2つのシール体106を固定ベーン104,105にそれぞれ取り付ける。具体的には、作業者は、シール体106を固定ベーン104,105の蓋体対向端部104a,105aおよび軸体対向端部104b,105bの各溝内にそれぞれ圧入する。これにより、2つのシール体106は、蓋体110に対向する端面である径方向部106aが内室103の軸線方向に対して直交する径方向に延びるとともに、ロータ120の軸体121に対向する軸方向部106bが内室103の軸線方向に対して平行に延びた状態で取り付けられる。なお、シール体106は、固定ベーン104,105に対して接着剤を用いて固着してもよい。
次に、作業者は、2つのシール体128を可動ベーン126,127にそれぞれ取り付ける。具体的には、作業者は、シール体128を可動ベーン126,127の各外縁部に形成された底部対向端部126a,127a、内壁対向端部126b,127bおよび蓋体対向端部126c,127cの各溝内にそれぞれ圧入する。これにより、2つのシール体128は、蓋体110および底部103aにそれぞれ対向する端面である蓋側部128cおよび底側部128aが内室103の軸線方向に対して直交する径方向に延びるとともに、ハウジング101の内室壁面103bに対向する端面である内壁側部128bが内室壁面103bに対して平行に延びた状態で取り付けられる。なお、シール体128は、可動ベーン126,127に対して接着剤を用いて固着してもよい。
次に、作業者は、ロータ120をハウジング本体102内に組み付ける。具体的には、作業者は、ハウジング本体102のロータ支持部107にベアリングおよびシール材を配置した後、ロータ120をアキュムレータ取付部122側からハウジング本体102内に挿し込んで取り付ける。この場合、作業者は、シール体106,128の弾性力に抗しながらロータ120をハウジング本体102内に挿し込む。
次に、作業者は、蓋体110をハウジング本体102に取り付ける。具体的には、作業者は、蓋体110のロータ支持部111にベアリングおよびシール材を配置した後、ロータ120をロータ支持部111に挿し込みつつ蓋体110をハウジング本体102の開口部102a上に被せてボルト114で組み付ける。この場合、作業者は、シール体106,128の弾性力に抗しながら蓋体110をハウジング本体102の開口部102aに押し付けて組み付ける。
これにより、ハウジング101の内室103内は、固定ベーン104,105、軸体121および可動ベーン126,127によって仕切られて4つの個室R1〜R4が形成される。この場合、内室103とロータ120との間には、円滑な組み立ておよび組み立て後の作動を確保するために、内室103内において軸方向に僅かなクリアランスCが設定されており、このクリアランスCによってロータ120が軸方向に僅かに変位可能な状態で組み付けられる。
しかしながら、ハウジング本体102における内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bは、開口部102a側に向かって傾斜面で構成されているため、これらの内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bにシール体106,128を介してそれぞれ押し付けられるロータ120の可動ベーン126,127および軸体121は開口部102a側に弾性的に付勢された状態で配置される。これにより、ロータ120は、内室103内において開口部102a側に弾性的に付勢された状態で取り付けられる。そして、このロータ120は、この付勢された状態でハウジング101に対して相対的に回動することによって内室103内に形成した4つの個室R1〜R4の各容積を増減させる。
次に、作業者は、蓋体110のバイパス通路112a,112bを介してハウジング本体102内に流動体140を注入するとともにエア抜きを行う。次に、調整ニードル113a,113bを用意して蓋体110に装着してロータ120の回転力の調整などの調整作業を行ってロータリダンパ100を完成させる。この調整作業などの最終作業については、本発明に直接関わらないため、その説明を省略する。
(ロータリダンパ100の作動)
次に、このように構成されたロータリダンパ100の作動について説明する。この作動説明においては、内室103内におけるロータ120および流動体140の動きの理解を容易にするために内室103内を模式的に示した図6〜図9を用いて説明する。なお、図6〜図9は、可動ベーン126,127の動きに対する流動体140の挙動の理解を助けるために図5の破線矢印Aから見たロータリダンパ100の内部を模式化して示している。また、図6〜図9においては、流動体140の圧力が他の個室に対して相対的に高い状態を濃いハッチングで示し、圧力が相対的に低い状態を薄いハッチングで示している。また、図7および図9においては、可動ベーン126,127の回動方向を太線の破線矢印で示すとともに、流動体140の流動方向を細線の破線矢印で示している。
まず、自走式車両が平地を走行してスイングアームが下降した状態においては、ロータリダンパ100は、図6に示すように、可動ベーン126が固定ベーン104に最接近するとともに可動ベーン127が固定ベーン105に最接近した状態にある。すなわち、ロータリダンパ100は、第1個室R1および第3個室R3の各容積が最小の状態であるとともに、第2個室R2および第4個室R4の各容積が最大の状態になる。
この状態から自走式車両の後輪が段差などに乗り上げた場合には、スイングアームが上昇するためロータリダンパ100は、図7に示すように、ロータ120が図示時計回りに回動する。すなわち、ロータリダンパ100は、可動ベーン126が固定ベーン105に向かって回動するとともに可動ベーン127が固定ベーン104に向かって回動する。これにより、ロータリダンパ100は、第1個室R1および第3個室R3の各容積がそれぞれ増加するとともに第2個室R2および第4個室R4の各容積がそれぞれ減少する。
この場合、最大容積にあった第2個室R2および第4個室R4のうちの第4個室R4は、第2個室R2に対して第1片方向連通路125によって「流入が可,流出が不可」の状態であるとともに、第3個室R3に対して第2片方向連通路132によって「流入が不可,流出が絞り付きで可」の状態である。したがって、第4個室R4は、第4個室R4内の流動体140が絞り弁132bを介して第3個室R3内にのみ流出する。これにより、第4個室R4は、圧力が上昇して高圧状態となるため、第1片方向連通路125を介して連通する第2個室R2からの流動体140の流入はない。
また、これと同時に、第2個室R2は、第4個室R4に対して第1片方向連通路125によって「流入が不可,流出が可」の状態であるとともに、第1個室R1に対して第2双方向連通路131によって「流入が絞り付きで可、流出が可」である。この場合、第4個室R4は、前記したように高圧状態である。したがって、第2個室R2は、第2個室R2内の流動体140が第2双方向連通路131を介して第1個室R1内に流出する。この場合、第2個室R2は、流動体140が第2双方向連通路131における一方向弁131aを介して円滑に流動するため、圧力の上昇は抑えられ非高圧状態を維持する。なお、ここで非高圧状態とは、他の個室の圧力に対する相対的なものである。
一方、最小容積にあった第1個室R1および第3個室R3のうちの第3個室R3は、第1個室R1に対して第1双方向連通路124によって「流入が可,流出が可」の状態であるとともに、第4個室R4に対して第2片方向連通路132によって「流入が絞り付きで可,流出が不可」の状態である。したがって、第3個室R3は、第1個室R1および第4個室R4からそれぞれ流動体140が絞り弁132bを介して流入するため、非高圧状態を維持する。
また、これと同時に、第1個室R1は、第3個室R3に対して第1双方向連通路124によって「流入が可、流出が可」の状態であるとともに、第2個室R2に対して第2双方向連通路131によって「流入が可,流出が絞り付きで可」の状態である。したがって、第1個室R1は、第2個室R2から流動体140が流入するとともに第3個室R3に対して流動体140が流出するため、非高圧状態を維持する。
すなわち、ロータ120が図示時計回りに回動した場合においては、ロータリダンパ100は、第4個室R4のみが流動体140の流出が制限されて高圧状態となるため、減衰力は後述する図示反時計回り時の減衰力に比べて小さい。そして、この後、ロータリダンパ100は、図8に示すように、可動ベーン126が固定ベーン105に最接近するとともに可動ベーン127が固定ベーン104に最接近した状態となる。すなわち、ロータリダンパ100は、第1個室R1および第3個室R3の各容積がそれぞれ最大となるとともに、第2個室R2および第4個室R4の各容積がそれぞれ最小の状態となる。なお、この状態は、自走式車両のスイングアームが上昇した状態である。
次に、スイングアームが下降した場合には、ロータリダンパ100は、図9に示すように、ロータ120が図示反時計回りに回動する。すなわち、ロータリダンパ100は、可動ベーン126が固定ベーン104に向かって回動するとともに可動ベーン127が固定ベーン105に向かって回動する。これにより、ロータリダンパ100は、第1個室R1および第3個室R3の各容積がそれぞれ減少するとともに第2個室R2および第4個室R4の各容積がそれぞれ増加する。
この場合、最大容積にあった第1個室R1および第3個室R3のうちの第1個室R1は、第3個室R3に対して第1双方向連通路124によって「流入が可,流出が可」の状態であるとともに、第2個室R2に対して第2双方向連通路131によって「流入が可,流出が絞り付きで可」の状態である。また、この場合、第3個室R3は、可動ベーン127の回動によって第1個室R1とともに容積が減少しつつある。したがって、第1個室R1は、第1個室R1内の流動体140が絞りを介して第2個室R2内にのみ流出する。これにより、第1個室R1は、圧力が上昇して高圧状態となる。
また、これと同時に、第3個室R3は、第1個室R1に対して第1双方向連通路124によって「流入が可,流出が可」の状態であるとともに、第4個室R4に対して第2片方向連通路132によって「流入が絞り付きで可,流出が不可」の状態である。したがって、第3個室R3は、第3個室R3内の流動体140が第1個室R1内にのみ流出する。これにより、第3個室R3は、第1個室R1とともに圧力が上昇して高圧状態となる。
一方、最小容積にあった第2個室R2および第4個室R4のうちの第2個室R2は、第1個室R1に対して第2双方向連通路131によって「流入が絞り付きで可,流出が可」の状態であるとともに、第4個室R4に対し第1片方向連通路125によって「流入が不可,流出が可」の状態である。したがって、第2個室R2は、第1個室R1から流動体140が絞りを介して流入するとともに第4個室R4に対して流動体140が流出するため、非高圧状態を維持する。すなわち、第2個室R2は、可動ベーン126,127の回転方向に関わらず常に非高圧状態を維持する。
また、これと同時に、第4個室R4は、第2個室R2に対して第1片方向連通路125によって「流入が可、流出が不可」の状態であるとともに、第3個室R3に対して第2片方向連通路132によって「流入が不可,流出が絞り付きで可」の状態である。したがって、第4個室R4は、第2個室R2から流動体140が流入するのみであるため、非高圧状態を維持する。
すなわち、ロータ120が図示反時計回りに回動した場合においては、ロータリダンパ100は、第1個室R1および第3個室R3が流動体140の流出が制限されてそれぞれ高圧状態となるため、減衰力は前記した図示時計回り時の減衰力に比べて大きくなる。この場合、ロータリダンパ100の減衰力は、前記した図示時計回り時に比べて高圧状態の個室が2倍存在するため減衰力も2倍となる。
そして、この後、ロータリダンパ100は、図6に示すように、可動ベーン126が固定ベーン104に最接近するとともに可動ベーン127が固定ベーン105に最接近して第1個室R1および第3個室R3の各容積がそれぞれ最小となるとともに第2個室R2および第4個室R4の各容積がそれぞれ最大の状態に戻る。
このようなロータ120の回動作動時または静止時において、ロータ120は、傾斜面で構成された内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bに密着するシール体106,128によって押圧されているため、ロータ120全体が常に蓋体110側に弾性的に押圧されている。これにより、ロータリダンパ100は、ロータ120の回動作動時または静止時におけるロータ120の軸方向への位置ずれが抑制されてロータ120自身の振動、蓋体110または底部103aへの衝突による異音および振動が抑制される。
なお、上記作動説明においては、ロータリダンパ100の作動状態の理解を容易にするため、可動ベーン126が固定ベーン104に最接近するとともに可動ベーン127が固定ベーン105に最接近した状態、または可動ベーン126が固定ベーン105に最接近するとともに可動ベーン127が固定ベーン104に最接近した状態から可動ベーン126,127が回動した場合について説明した。しかし、ロータリダンパ100は、可動ベーン126,127が固定ベーン104と固定ベーン105との間の途中に位置している状態から固定ベーン104側または固定ベーン105側に回動することが当然に有り得ることである。
上記作動方法の説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、ロータリダンパ100は、ロータ120が傾斜面に形成された内室壁面103bと可動ベーン126,127との間および傾斜面に形成された軸体対向端部104b,105bと軸体121との間に設けられた弾性体からなるシール体106,128によって弾性的に押圧されているため、ロータ120がハウジング101に対して前記傾斜面によって軸方向の一方側に弾性的に押し付けられた状態で組み付けられることでロータリダンパ100の作動時における異音および振動の発生を抑制することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、ロータリダンパ100は、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bをそれぞれ傾斜面で構成した。しかし、ロータリダンパ100は、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bのうちの少なくとも一方を傾斜面で構成すればよい。
また、上記実施形態においては、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bは、ハウジング本体102の底部103a側から開口部102a側に向かって内室103の軸線に対して離隔する傾斜面で構成した。しかし、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bは、内室103の軸線に沿って傾斜する傾斜面で構成されていればよい。したがって、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bは、ハウジング本体102の開口部102a側から底部103a側に向かって内室103の軸線に対して離隔する傾斜面で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bは、ハウジング本体102の底部103a側から開口部102a側に向かって内室103の軸線に対して0.5°の傾斜角α,βの傾斜面で構成した。しかし、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bの各傾斜角は、上記実施形態に限定されるものではない。この場合、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bの各傾斜角α,βは、0.1°以上かつ5°以下で設定することができ、好ましくは0.2°以上かつ2°以下、より好ましくは0.2°以上かつ0.5以下である。また、これらの場合、内室壁面103bの傾斜角αと軸体対向端部104b,105bの傾斜角βを互いに同じ角度または互いに異なる角度に設定することができる。
また、上記実施形態において、ハウジング101は、ハウジング本体102を有底筒状に形成した。しかし、ハウジング101は、ハウジング本体102を筒状に形成するとともに、この筒状体の両端部を蓋体110に相当する板状体で塞いで構成することもできる。
また、上記実施形態においては、シール体106,128は、ハウジング本体102およびロータ120に装着前において、傾斜面で構成された内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bにそれぞれ面接触する軸方向部106bおよび内壁側部128bを内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bの各傾斜面に対して互いに平行な傾斜面で構成した。これにより、シール体106,128は、内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bに対して容易に密着性良く装着することができる。しかし、シール体106,128は、軸方向部106bおよび内壁側部128bをハウジング本体102およびロータ120に装着前において、必ずしも内室壁面103bおよび軸体対向端部104b,105bの各傾斜面に対して平行に形成される必要はなく非平行、例えば、内室103の軸方向に平行に形成することもできる。
また、上記実施形態においては、固定ベーン104,105は、底部103a側の厚さが開口部102a側の先端部の厚さに比べて厚くなるように側壁面104c,105cが傾斜面で構成されている。これにより、固定ベーン104,105は、底部103a側の厚さが先端部に対して厚いため剛性を高めることができる。しかし、固定ベーン104,105は、側壁面104c,105を底部103aに対して直角に起立して構成することもできる。
しかし、側壁面104c,105cは、開口部102a側から底部103a側に向かって固定ベーン104,105の厚さが薄くなる傾斜面に形成されてもよいし、内室103の径方向に沿って厚さが連続的に変化する傾斜面で構成されていてもよい。また、側壁面104c,105cは、開口部102a側から底部103a側に向かって固定ベーン104,105の厚さが一定、すなわち、傾斜面ではなく底部103aに対して垂直な面で構成することできる。なお、ハウジング本体102は、内室壁面103b、軸体対向端部104b,105bおよび側壁面104c,105cを同じ向きの傾斜角の傾斜面で構成することで鍛造加工による成形性および加工効率を向上させることができる。
ロータリダンパ100は、1つの内室103内を固定ベーン104,105および可動ベーン126,127によって4つの個室である第1個室R1、第2個室R2、第3個室R3および第4個室R4に仕切った。しかし、ロータリダンパ100は、可動ベーン126,127の一方への回動によって容積が同時に減少するとともに同可動ベーン126,127の他方への回動によって容積が同時に増加する個室を少なくとも2つ有するとともに、この可動ベーン126,127の前記一方への回動によって容積が同時に増加するとともに同可動ベーン126,127の前記他方への回動によって容積が同時に減少する個室を少なくとも2つ有していればよい。
すなわち、ロータリダンパ100は、1つの内室103内においてロータ120の一つの方向への回動時に容積が同時に増加する少なくとも2つの個室とこれらの個室とは別に容積が同時に減少する少なくとも2つの個室を有していればよい。したがって、ロータリダンパ100は、1つの内室103内においてロータ120の一つの方向への回動時に容積が同時に増加する3つの個室とこれらの個室とは別に容積が同時に減少する3つの個室を有して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、ロータリダンパ100は、ロータ120にアキュムレータ取付部122を設けてアキュムレータ(図示せず)を設けるように構成した。これにより、ロータリダンパ100は、流動体140の温度変化に基づく膨張または収縮による体積変化を補償することができるとともにロータリダンパ100の構成を小型化することができる。しかし、アキュムレータは、ロータ120以外の場所、例えば、ハウジング101の外側に設けることもできる。また、ロータリダンパ100は、流動体140の体積変化を考慮する必要がない場合には、アキュムレータおよびアキュムレータ取付部122を省略して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、ロータリダンパ100は、ハウジング101を固定側としロータ120を可動側とした。しかし、ロータリダンパ100におけるハウジング101に対するロータ120の回動は相対的なものである。したがって、ロータリダンパ100は、ハウジング101を可動側としロータ120を固定側とすることもできることは当然である。
また、上記実施形態においては、第2双方向連通路131および第2片方向連通路132は、可動ベーン126,127に設けた。しかし、第2双方向連通路131および第2片方向連通路132は、固定ベーン104,105に設けることもできる。
また、上記実施形態においては、ロータリダンパ100は、二輪自走式車両のスイングアームに取り付け場合について説明した。しかし、ロータリダンパ100は、二輪自走式車両におけるスイングアーム以外の場所(例えば、シートの開閉機構)、二輪自走式車両以外の車両(四輪自走式車両におけるサスペンション機構、シート機構または開閉扉)または自走式車両以外の機械装置、電機装置または器具に取り付けて用いることができる。
α…内室壁面の傾斜角、β…軸体対向端部の傾斜角、R1…第1個室、R2…第2個室、R3…第3個室、R4…第4個室、C…ハウジング本体の底部と同底部に対向するロータの軸体の端面との間のクリアランス、
100…ロータリダンパ、101…ハウジング、102…ハウジング本体、102a…開口部、103…内室、103a…底部、103b…内室壁面、104,105…固定ベーン、104a,105a…蓋体対向端部、104b,105b…軸体対向端部、104c,105c…側壁面、106…シール体、106a…径方向部、106b…軸方向部、107…ロータ支持部、
110…蓋体、111…ロータ支持部、112a,112b…バイパス通路、113a,113b…調整ニードル、114…ボルト、
120…ロータ、121…軸体、122…アキュムレータ取付部、123…接続部、124…第1双方向連通路、125…第1片方向連通路、125a…一方向弁、126,127…可動ベーン、126a,127a…底部対向端部、126b,127b…内壁対向端部、126c,127c…蓋体対向端部、128…シール体、128a…底側部、128b…内壁側部、128c…蓋側部、
131…第2双方向連通路、131a…一方向弁、131b…絞り弁、132…第2片方向連通路、132a…一方向弁、132b…絞り弁、
140…流動体。

Claims (5)

  1. 流動体を液密的に収容する円筒状の内室を有するとともに同内室内に径方向に沿う壁状に形成されて前記流動体の周方向の流動を妨げる固定ベーンを有したハウジングと、
    軸体の外周部に前記内室内を仕切りつつ前記流動体を押しながら回動する可動ベーンを有したロータとを備えたロータリダンパにおいて、
    前記ロータの前記可動ベーンが摺動する前記ハウジングの内室壁面および前記可動ベーンにおける前記軸体が摺動する前記固定ベーンの軸体対向端部のうちの少なくとも一方が前記内室の軸線方向に沿って傾斜した傾斜面で構成されており、
    前記ロータは、
    前記傾斜面に形成された前記内室壁面と前記可動ベーンとの間および/または前記傾斜面に形成された前記軸体対向端部と前記軸体との間に設けられた弾性体からなるシール体によって弾性的に押圧されていることを特徴とするロータリダンパ。
  2. 請求項1に記載したロータリダンパにおいて、
    前記傾斜面は、
    前記内室壁面および前記軸体対向端部にそれぞれ形成されていることを特徴とするロータリダンパ。
  3. 請求項1または請求項2に記載したロータリダンパにおいて、
    前記ハウジングは、
    前記内室の軸線方向における一方の端部が閉塞された底部を有するとともに他方が開口して蓋体で覆われる開口部を有する有底筒状に形成されており、
    前記傾斜面は、
    前記底部側から前記開口部側に向かって前記内室の軸線に対して離隔するように形成されていることを特徴とするロータリダンパ。
  4. 請求項3に記載したロータリダンパにおいて、
    前記固定ベーンは、
    前記底部側から前記開口部側に向かって厚さが薄くなるように前記固定ベーンによって仕切られる2つの前記内室にそれぞれ面する側壁面が傾斜面で構成されていることを特徴とするロータリダンパ。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載したロータリダンパにおいて、
    前記シール体は、
    前記傾斜面に面する面が同傾斜面に対して平行な傾斜面で構成されていることを特徴とするロータリダンパ。
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