JP6473047B2 - 検査装置および基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検査装置およびそれを備えた基板処理装置に関する。
半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板またはフォトマスク用基板等の各種基板に対する種々の処理工程において、基板の外観検査が行われる。
特許文献1に記載される基板処理装置では、基板上にレジスト膜が形成された後であって基板に露光処理が行われる前に、基板の外観検査が行われる。基板の外観検査では、基板が撮像装置によって撮像されることにより、基板の表面画像データが生成される。表面画像データの全てが予め定められた許容範囲内の明るさである場合に、基板が正常であると判定される。一方、表面画像データの少なくとも一部が許容範囲内の明るさでない場合に、基板が異常であると判定される。このようにして、基板の外観上の欠陥が検出される。
特開2011−66049号公報
しかしながら、特許文献1に記載された欠陥の検出方法によれば、基板表面に欠陥がある場合であっても、その欠陥からの反射光の明るさが許容範囲内にある場合に、基板が正常であると判定される。そのため、欠陥を検出することができない場合がある。
本発明の目的は、高い精度で基板の外観検査を行うことが可能な検査装置およびそれを備えた基板処理装置を提供することである。
(1)第1の発明に係る検査装置は、基板の外観検査を行う検査装置であって、外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、基板に外観上の欠陥があるか否かを判定するための許容範囲を設定する範囲設定部と、第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、補正部により補正された対応関係に基づいて画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が範囲設定部により設定された許容範囲内にあるか否かに基づいて検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、第1の画像データは、複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、第2の画像データは、複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出し、複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて第1および第2の画像データの画素の対応関係をずれが解消されるように補正し、範囲設定部は、第1の画像データの予め定められた複数の対象画素の各々について、当該対象画素とその対象画素を含む一定領域内の複数の画素との間の階調値の差分を算出するとともに算出された複数の差分に基づいて予め定められた方法で複数の差分の最小値から最大値までの範囲内にある代表値を決定し、複数の対象画素についてそれぞれ決定された複数の代表値の最小値および最大値に関する値をそれぞれ許容範囲の下限値および上限値として設定する。
その検査装置においては、外観上の欠陥がない基板の画像データが第1の画像データとして取得され、検査すべき基板の画像データが第2の画像データとして取得される。検査すべき基板の正常な部分については、第1および第2の画像データの互いに対応する画素の階調値の差分は小さい。一方、検査すべき基板の欠陥の部分については、第1および第2の画像データの互いに対応する画素の階調値の差分は大きい。そのため、欠陥の部分に対応する画素の階調値が正常な部分に対応する画素の階調値に近い場合でも、欠陥の部分に対応する上記の差分は正常な部分に対応する上記の差分に比べて大きくなる。
そこで、第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出する。この場合、欠陥の部分に対応する画素についての差分情報と正常な部分に対応する差分情報とを区別することができる。したがって、許容範囲が正常な部分に対応する差分情報を含みかつ欠陥の部分に対応する差分情報を含まないように予め許容範囲を定めることにより、欠陥があるか否かを判定することが可能となる。許容範囲は、次のように設定される。第1の画像データの予め定められた複数の対象画素の各々について、当該対象画素とその対象画素を含む一定領域内の複数の画素との間の階調値の差分が算出される。また、算出された複数の差分に基づいて予め定められた方法で複数の差分の最小値から最大値までの範囲内にある代表値が決定される。複数の対象画素についてそれぞれ決定された複数の代表値の最小値および最大値に関する値がそれぞれ許容範囲の下限値および上限値として設定される。
しかしながら、検査すべき基板に欠陥ではない局所的な歪が生じる場合がある。この場合、歪の部分に対応する第2の画像の画素の位置が、第1の画像の真に対応する画素の位置からずれる。そのため、第1および第2の画像データの対応関係が正確であるという前提に上記の差分情報が算出されると、欠陥の有無を正確に判定することができない。
本発明においては、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データが比較されることにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が検出される。それにより、第1および第2の画像の互いに対応する複数の部分についてそれぞれ相対的な位置のずれ量が検出される。
検出された複数のずれ量に基づいて第1および第2の画像の画素ごとのずれ量が算出される。算出された画素ごとのずれ量に基づいて、第1および第2の画像データの画素の対応関係が補正され、画素ごとのずれが解消される。
それにより、検査すべき基板に局部的な歪が生じている場合でも、第1および第2の画像データの画素の対応関係が補正されることにより、互いに対応する画素を正確に区別することができる。補正された対応関係に基づいて、第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値が差分情報として算出される。
この場合、正常な部分では、第1および第2の画像の互いに対応する位置にある画素の階調値がほぼ一致するので、差分情報が小さくなる。一方、欠陥の部分では、第1および第2の画像の互いに対応する位置にある画素の階調値に欠陥に起因する差分が生じるので、差分情報が大きくなる。したがって、基板の外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能になる。
(2)判定部は、差分情報が許容範囲外にある画素に基づいて基板の外観上の欠陥を検出してもよい。
この場合、検査すべき基板に外観上の欠陥がある場合に、その欠陥の位置および形状を識別することが可能になる。
(3)補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像について、一方の単位画像に対して他方の単位画像を移動させつつ互いに対応する位置にある画素の階調値の差分に基づいて一方の単位画像データと他方の単位画像データとの一致の度合いを示す一致度を複数算出し、算出された一致度が最も高くなるときの他方の単位画像の移動量を当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量として検出してもよい。
この場合、正常な部分に対応する画素の階調値の差分に基づいて第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が適切に検出される。
(4)第2の発明に係る検査装置は、基板の外観検査を行う検査装置であって、外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、補正部により補正された対応関係に基づいて画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が予め定められた許容範囲内にあるか否かに基づいて検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、第1の画像データは、複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、第2の画像データは、複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像について、一方の単位画像に対して他方の単位画像を移動させつつ互いに対応する位置にある画素の階調値の差分に基づいて一方の単位画像データと他方の単位画像データとの一致の度合いを示す一致度を複数算出し、算出された一致度のばらつきの大きさが予め定められたしきい値よりも大きい場合に、一致度が予め定められた一致度の範囲内にありかつ一方の単位画像データおよび他方の単位画像データの相対的なずれ量が最小となるときの他方の単位画像の移動量を当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量として検出し、算出された一致度のばらつきの大きさが予め定められたしきい値以下である場合に、当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を当該第1および第2の単位画像に隣り合う第1および第2の単位画像について検出されたずれ量に基づいて補間し、複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて第1および第2の画像データの画素の対応関係をずれが解消されるように補正する
一致度のばらつきが過剰に大きいと、一部の一致度が誤って算出されている可能性がある。本来的には、互いに対応する第1および第2の単位画像は互いに対応する位置またはその近傍の位置にあると考えられる。したがって、著しく低い一致度は誤って算出された可能性が高い。
上記の構成によれば、一致度のばらつきの大きさがしきい値よりも大きい場合に、一致度が予め定められた一致度の範囲内にありかつずれ量が最小となるときの他方の単位画像の移動量が当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量として検出される。したがって、著しく低い一致度が含まれないように上記の範囲を設定することにより、誤って算出された一致度に基づいて第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が検出されることが防止される。
一方、算出される複数の一致度がほぼ一定の値を示す場合には、第1および第2の単位画像データが真に一致しているときの一致度を識別することが難しい。したがって、正確なずれ量を検出することは困難である。
上記の構成によれば、一致度のばらつきの大きさがしきい値以下である場合、当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が当該第1および第2の単位画像に隣り合う第1および第2の単位画像について検出されたずれ量に基づいて補間される。それにより、表面構造を有しない基板であっても画素ごとのずれ量を適切に算出することができる。
(5)複数の第1および第2の単位画像の各々は、当該単位画像における予め定められた位置にある代表画素を含み、補正部は、複数の第1および第2の単位画像の各々について検出された相対的なずれ量を複数の第1および第2の単位画像の各々の代表画素の相対的なずれ量として決定し、決定された代表画素ごとのずれ量に基づいて第1および第2の画像のうち複数の代表画素を除く画素のずれ量を補間してもよい。
この場合、第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を短時間で容易に算出することができる。
(6)検査装置は、第1および第2の画像のコントラストが予め定められた条件で強調されるように第1および第2の画像データに強調処理を行う強調処理部をさらに備え、補正部は、強調処理部により強調処理が行われた第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出してもよい。
この場合、第1の単位画像と第2の単位画像のコントラストが強調されることにより、正常な部分に対応する画素において、基板の表面構造が強調される。それにより、基板の正常な表面構造を正確に識別することが可能になる。その結果、第1および第2の単位画像の相対的なずれ量の誤検出が防止される。
(7)第3の発明に係る検査装置は、基板の外観検査を行う検査装置であって、外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、補正部により補正された対応関係に基づいて画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が予め定められた許容範囲内にあるか否かに基づいて検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、第1の画像データは、複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、第2の画像データは、複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出し、複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて第1および第2の画像データの画素の対応関係をずれが解消されるように補正し、検査装置は、補正部により算出された画素ごとのずれ量を最適化する最適化処理部をさらに備え、最適化処理部は、各画素について算出されたずれ量と当該画素を取り囲む複数の画素の補正量との差分を算出するとともに、算出結果に基づいて当該画素を補間対象とするか否かを判定し、補間対象とされた1または複数の画素の各々について当該画素を取り囲む画素のうち補間対象とされていない1または複数の画素について算出されたずれ量に基づいて当該画素のずれ量を決定し、補正部は、最適化処理部により最適化された画素ごとのずれ量に基づいて対応関係の補正を行う。
この場合、誤って算出されたずれ量が最適化される。それにより、第1および第2の画像の画素の対応関係が適切に補正される。したがって、基板の外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能になる。
(8)差分情報は、第1および第2の画像データの互いに対応する画素についての階調値の差分の値に一定値を加算することにより得られる値を含んでもよい。
この場合、全ての画素に対応する差分情報に基づく画像の階調値を全体的に高くすることができる。それにより、使用者は、差分情報に基づく画像を違和感なく視認することができる。
(9)判定部は、許容範囲外にある差分情報の個数が予め定められた数以上である場合に検査すべき基板に外観上の欠陥があると判定してもよい。
ノイズまたは外乱等の影響により欠陥に対応しない一部の差分情報が許容範囲外にある可能性がある。上記の構成によれば、許容範囲外にある差分情報の個数が予め定められた数以上でない場合には、欠陥があると判定されない。したがって、ノイズまたは外乱等の影響による誤判定を防止することができる。
(10)第4の発明に係る検査装置は、基板の外観検査を行う検査装置であって、外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、補正部により補正された対応関係に基づいて画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が予め定められた許容範囲内にあるか否かに基づいて検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、第1の画像データは、複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、第2の画像データは、複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出し、複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて第1および第2の画像データの画素の対応関係をずれが解消されるように補正し、判定部は、画像データ取得部により取得された第1の画像データについてモアレに起因する階調変化を含みかつ外観上の欠陥および正常な表面構造に起因する階調変化を含まないように平滑化を行い、平滑化前の第1の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第1の画像データの各画素の階調値を減算することにより第1の修正画像データを生成するとともに、画像データ取得部により取得された第2の画像データについてモアレに起因する階調変化を含みかつ外観上の欠陥および正常な表面構造に起因する階調変化を含まないように平滑化を行い、平滑化前の第2の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第2の画像データの各画素の階調値を減算することにより第2の修正画像データを生成し、補正部により補正された対応関係に基づいて生成された第1および第2の修正画像データの対応する画素についての階調値の差分を第1および第2の画像データの互いに対応する画素についての差分情報として算出する。
通常、欠陥および基板上の正常な表面構造に起因する階調変化は、モアレに起因する階調変化よりも局所的または分散的に生じる。そのため、平滑化後の第1および第2の画像データは、モアレに起因する階調変化を含み、かつ外観上の欠陥に起因する階調変化および表面構造に起因する階調変化を含まない。そこで、平滑化前の第1の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第1の画像データの各画素の階調値がそれぞれ減算されることにより、モアレが除去された第1の修正画像データが生成される。また、平滑化前の第2の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第2の画像データの各画素の階調値がそれぞれ減算されることにより、モアレが除去された第2の修正画像データが生成される。
第1および第2の修正画像データに基づいて差分情報が算出される。算出された差分情報に基づいて検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かが判定される。したがって、モアレによって欠陥の検出精度が低下することが防止され、高い精度で基板の外観検査を行うことができる。
(11)判定部は、移動平均フィルタ処理により第1および第2の画像データの平滑化を行ってもよい。
この場合、短時間で容易に第1および第2の画像データの平滑化を行うことができる。
12)検査装置は、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置をさらに備え、画像データ取得部は、基板保持回転装置により回転される基板の半径方向に沿った半径領域に光を照射する照明部と、基板の半径領域で反射される光を受光するラインセンサとを含んでもよい。
この場合、簡単な構成で第1および第2の画像データを取得することができる。
13)第の発明に係る基板処理装置は、基板に露光処理を行う露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、露光装置による露光処理前に、基板上に感光性膜を形成する膜形成ユニットと、露光装置による露光処理後に、基板上の感光性膜に現像処理を行う現像処理ユニットと、膜形成ユニットによる感光性膜の形成後の基板の外観検査を行う上記の検査装置とを備える。
その基板処理装置においては、露光処理前の基板上に感光性膜が形成され、露光処理後の基板に現像処理が行われる。感光性膜の形成後の基板の外観検査が上記の検査装置により行われる。それにより、検査すべき基板に局部的な歪が生じる場合でも、基板の外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能である。したがって、高い精度で基板上の感光性膜の外観検査を行うことができる。
14)検査装置は、膜形成ユニットによる感光性膜の形成後でかつ現像処理ユニットによる現像処理後の基板の外観検査を行ってもよい。
この場合、現像処理によってパターン化された感光性膜の外観検査を高い精度で行うことができる。
本発明によれば、高い精度で基板の外観検査を行うことができる。
第1の実施の形態に係る基板処理装置の構成を示す模式的平面図である。 主として図1の塗布処理部、塗布現像処理部および洗浄乾燥処理部を示す基板処理装置の模式的側面図である。 主として図1の熱処理部および洗浄乾燥処理部を示す基板処理装置の模式的側面図である。 主として図1の搬送部を示す模式的側面図である。 検査ユニットの構成について説明するための模式的側面図である。 検査ユニットの構成について説明するための模式的斜視図である。 表面画像データの生成について説明するための図である。 欠陥のないサンプル基板の表面画像を示す図である。 欠陥のないサンプル基板の表面画像データにおける階調値の出現頻度を示す図である。 第1の実施の形態に係る欠陥判定処理のフローチャートである。 第1の実施の形態に係る欠陥判定処理のフローチャートである。 欠陥判定処理において生成される複数の表面画像を示す図である。 サンプル基板および検査基板の表面画像間で画素の対応関係にずれが生じた例を説明するための図である。 対応関係補正処理のフローチャートである。 図14の対応関係補正処理の各処理の内容を概念的に説明するための図である。 図14の対応関係補正処理の各処理の内容を概念的に説明するための図である。 図14の対応関係補正処理の各処理の内容を概念的に説明するための図である。 図14の対応関係補正処理の各処理の内容を概念的に説明するための図である。 第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が誤って検出される例を示す図である。 第2の実施の形態に係る欠陥判定処理の一部を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る対応関係補正処理のフローチャートである。 ずれ量最適化処理のフローチャートである。 ずれ量最適化処理のフローチャートである。 ずれ量最適化処理により最適化される複数の画素のずれ量の状態を示す図である。 表面画像に生じるモアレを模式的に示す図である。 モアレ除去処理のフローチャートである。 検査基板についてモアレ除去処理を行う場合の表面画像の変化について説明するための図である。 検査基板についてモアレ除去処理を行う場合の表面画像の変化について説明するための図である。 第4の実施の形態に係る欠陥判定処理の一部を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る欠陥判定処理の一部を示すフローチャートである。 許容範囲設定処理のフローチャートである。 他の実施の形態に係る欠陥判定処理の一部を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態に係る検査装置および基板処理装置について図面を用いて説明する。なお、以下の説明において、基板とは、半導体基板、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板またはフォトマスク用基板等をいう。
[1]第1の実施の形態
(1)基板処理装置の全体構成
図1は、第1の実施の形態に係る基板処理装置100の構成を示す模式的平面図である。図1および図2以降の所定の図には、位置関係を明確にするために互いに直交するX方向、Y方向およびZ方向を示す矢印を付している。X方向およびY方向は水平面内で互いに直交し、Z方向は鉛直方向に相当する。
図1に示すように、基板処理装置100は、インデクサブロック11、第1の処理ブロック12、第2の処理ブロック13、洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bを備える。洗浄乾燥処理ブロック14Aおよび搬入搬出ブロック14Bにより、インターフェイスブロック14が構成される。搬入搬出ブロック14Bに隣接するように露光装置15が配置される。露光装置15においては、液浸法により基板Wに露光処理が行われる。
インデクサブロック11は、複数のキャリア載置部111および搬送部112を含む。各キャリア載置部111には、複数の基板Wを多段に収納するキャリア113が載置される。
搬送部112には、制御部114および搬送機構115が設けられる。制御部114は、例えばCPU(中央演算処理装置)およびメモリ、またはマイクロコンピュータを含み、基板処理装置100の種々の構成要素を制御する。搬送機構115は、基板Wを保持するためのハンド116を有する。搬送機構115は、ハンド116により基板Wを保持しつつその基板Wを搬送する。
搬送部112の側面には、メインパネルPNが設けられる。メインパネルPNは、制御部114に接続されている。使用者は、基板処理装置100における基板Wの処理状況等をメインパネルPNで確認することができる。
第1の処理ブロック12は、塗布処理部121、搬送部122および熱処理部123を含む。塗布処理部121および熱処理部123は、搬送部122を挟んで対向するように設けられる。搬送部122と搬送部112との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS1および後述する基板載置部PASS2〜PASS4(図4参照)が設けられる。搬送部122には、基板Wを搬送する搬送機構127および後述する搬送機構128(図4参照)が設けられる。
第2の処理ブロック13は、塗布現像処理部131、搬送部132および熱処理部133を含む。塗布現像処理部131および熱処理部133は、搬送部132を挟んで対向するように設けられる。搬送部132と搬送部122との間には、基板Wが載置される基板載置部PASS5および後述する基板載置部PASS6〜PASS8(図4参照)が設けられる。搬送部132には、基板Wを搬送する搬送機構137および後述する搬送機構138(図4参照)が設けられる。
洗浄乾燥処理ブロック14Aは、洗浄乾燥処理部161,162および搬送部163を含む。洗浄乾燥処理部161,162は、搬送部163を挟んで対向するように設けられる。搬送部163には、搬送機構141,142が設けられる。搬送部163と搬送部132との間には、載置兼バッファ部P−BF1および後述の載置兼バッファ部P−BF2(図4参照)が設けられる。
また、搬送機構141,142の間において、搬入搬出ブロック14Bに隣接するように、基板載置部PASS9および後述の載置兼冷却部P−CP(図4参照)が設けられる。載置兼冷却部P−CPにおいて、基板Wが露光処理に適した温度に冷却される。
搬入搬出ブロック14Bには、搬送機構146が設けられる。搬送機構146は、露光装置15に対する基板Wの搬入および搬出を行う。露光装置15には、基板Wを搬入するための基板搬入部15aおよび基板Wを搬出するための基板搬出部15bが設けられる。
図2は、主として図1の塗布処理部121、塗布現像処理部131および洗浄乾燥処理部161を示す基板処理装置100の模式的側面図である。
図2に示すように、塗布処理部121には、塗布処理室21,22,23,24が階層的に設けられる。塗布現像処理部131には、現像処理室31,33および塗布処理室32,34が階層的に設けられる。塗布処理室21〜24,32,34の各々には、塗布処理ユニット129が設けられる。現像処理室31,33の各々には、現像処理ユニット139が設けられる。
各塗布処理ユニット129は、基板Wを保持するスピンチャック25およびスピンチャック25の周囲を覆うように設けられるカップ27を備える。本実施の形態では、各塗布処理ユニット129に2つのスピンチャック25および2つのカップ27が設けられる。スピンチャック25は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ)により回転駆動される。また、図1に示すように、各塗布処理ユニット129は、処理液を吐出する複数の塗布ノズル28およびその塗布ノズル28を搬送するノズル搬送機構29を備える。
各塗布処理ユニット129においては、複数の塗布ノズル28のうちのいずれかの塗布ノズル28がノズル搬送機構29により基板Wの上方に移動される。図示しない駆動装置によりスピンチャック25が回転される状態で、その塗布ノズル28から処理液が吐出される。それにより、基板W上に処理液が塗布される。また、図示しないエッジリンスノズルから、基板Wの周縁部にリンス液が吐出される。それにより、基板Wの周縁部に付着する処理液が除去される。
本実施の形態においては、塗布処理室22,24の塗布処理ユニット129において、反射防止膜用の処理液が塗布ノズル28から基板Wに供給される。塗布処理室21,23の塗布処理ユニット129において、レジスト膜用の処理液が塗布ノズル28から基板Wに供給される。塗布処理室32,34の塗布処理ユニット129において、レジストカバー膜用の処理液が塗布ノズル28から基板Wに供給される。
図2に示すように、各現像処理ユニット139は、塗布処理ユニット129と同様に、スピンチャック35およびカップ37を備える。本実施の形態では、各現像処理ユニット139に3組のスピンチャック35およびカップ37が設けられる。スピンチャック35は、図示しない駆動装置(例えば、電動モータ)により回転駆動される。また、図1に示すように、現像処理ユニット139は、現像液を吐出する2つの現像ノズル38およびその現像ノズル38をX方向に移動させる移動機構39を備える。現像処理ユニット139においては、一方の現像ノズル38がX方向に移動しつつ各基板Wに現像液を供給し、続いて、他方の現像ノズル38が移動しつつ各基板Wに現像液を供給する。この場合、基板Wに現像液が供給されることにより、基板W上のレジストカバー膜が除去されるとともに、基板Wの現像処理が行われる。
洗浄乾燥処理部161には、複数(本例では4つ)の洗浄乾燥処理ユニットCD1が設けられる。洗浄乾燥処理ユニットCD1においては、露光処理前の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
図3は、主として図1の熱処理部123,133および洗浄乾燥処理部162を示す基板処理装置100の模式的側面図である。
図3に示すように、熱処理部123は、上方に設けられる上段熱処理部301および下方に設けられる下段熱処理部302を有する。上段熱処理部301および下段熱処理部302の各々には、複数の熱処理ユニットPHP、複数の密着強化処理ユニットPAHPおよび複数の冷却ユニットCPが設けられる。
熱処理ユニットPHPにおいては、基板Wの加熱処理および冷却処理が行われる。以下、熱処理ユニットPHPにおける加熱処理および冷却処理を単に熱処理と呼ぶ。密着強化処理ユニットPAHPにおいては、基板Wと反射防止膜との密着性を向上させるための密着強化処理が行われる。具体的には、密着強化処理ユニットPAHPにおいて、基板WにHMDS(ヘキサメチルジシラサン)等の密着強化剤が塗布されるとともに、基板Wに加熱処理が行われる。冷却ユニットCPにおいては、基板Wの冷却処理が行われる。
熱処理部133は、上方に設けられる上段熱処理部303および下方に設けられる下段熱処理部304を有する。上段熱処理部303および下段熱処理部304の各々には、冷却ユニットCP、エッジ露光部EEW、検査ユニットIPおよび複数の熱処理ユニットPHPが設けられる。エッジ露光部EEWにおいては、基板Wの周縁部の露光処理(エッジ露光処理)が行われる。検査ユニットIPにおいては、現像処理後の基板Wの外観検査が行われる。検査ユニットIPおよび図1の制御部114により、検査装置が構成される。検査ユニットIPの詳細については後述する。上段熱処理部303および下段熱処理部304において、洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣り合うように設けられる熱処理ユニットPHPは、洗浄乾燥処理ブロック14Aからの基板Wの搬入が可能に構成される。
洗浄乾燥処理部162には、複数(本例では4つ)の洗浄乾燥処理ユニットCD2が設けられる。洗浄乾燥処理ユニットCD2においては、露光処理後の基板Wの洗浄および乾燥処理が行われる。
図4は、主として図1の搬送部122,132,163を示す模式的側面図である。図4に示すように、搬送部122は、上段搬送室125および下段搬送室126を有する。搬送部132は、上段搬送室135および下段搬送室136を有する。上段搬送室125には搬送機構127が設けられ、下段搬送室126には搬送機構128が設けられる。また、上段搬送室135には搬送機構137が設けられ、下段搬送室136には搬送機構138が設けられる。
搬送機構127,128,137,138の各々は、ハンドH1,H2を有する。搬送機構127,128,137,138の各々は、ハンドH1,H2を用いて基板Wを保持し、X方向およびZ方向に自在に移動して基板Wを搬送することができる。
搬送部112と上段搬送室125との間には、基板載置部PASS1,PASS2が設けられ、搬送部112と下段搬送室126との間には、基板載置部PASS3,PASS4が設けられる。上段搬送室125と上段搬送室135との間には、基板載置部PASS5,PASS6が設けられ、下段搬送室126と下段搬送室136との間には、基板載置部PASS7,PASS8が設けられる。
上段搬送室135と搬送部163との間には、載置兼バッファ部P−BF1が設けられ、下段搬送室136と搬送部163との間には載置兼バッファ部P−BF2が設けられる。搬送部163においてインターフェイスブロック14と隣接するように、基板載置部PASS9および複数の載置兼冷却部P−CPが設けられる。
搬送機構127は、基板載置部PASS1,PASS2,PASS5,PASS6、塗布処理室21,22(図2)および上段熱処理部301(図3)の間で基板Wを搬送可能に構成される。搬送機構128は、基板載置部PASS3,PASS4,PASS7,PASS8、塗布処理室23,24(図2)および下段熱処理部302(図3)の間で基板Wを搬送可能に構成される。
搬送機構137は、基板載置部PASS5,PASS6、載置兼バッファ部P−BF1、現像処理室31(図2)、塗布処理室32および上段熱処理部303(図3)の間で基板Wを搬送可能に構成される。搬送機構138は、基板載置部PASS7,PASS8、載置兼バッファ部P−BF2、現像処理室33(図2)、塗布処理室34および下段熱処理部304(図3)の間で基板Wを搬送可能に構成される。
(2)検査ユニットの構成
図5および図6は、検査ユニットIPの構成について説明するための模式的側面図および模式的斜視図である。図5に示すように、検査ユニットIPは、保持回転部51、照明部52、反射ミラー53およびCCDラインセンサ54を含む。
保持回転部51は、スピンチャック511、回転軸512およびモータ513を含む。スピンチャック511は、基板Wの下面の略中心部を真空吸着することにより、基板Wを水平姿勢で保持する。モータ513によって回転軸512およびスピンチャック511が一体的に回転される。それにより、スピンチャック511により保持された基板Wが鉛直方向(Z方向)に沿った軸の周りで回転する。本例では、基板Wの表面が上方に向けられる。基板Wの表面とは、回路パターンが形成される基板Wの面である。
図6に示すように、照明部52は、帯状の検査光を出射する。検査光は、スピンチャック511により保持された基板Wの表面の半径方向に沿った線状の領域(以下、半径領域と呼ぶ)RRに照射される。半径領域RRで反射された検査光は、反射ミラー53によってさらに反射され、CCDラインセンサ54に導かれる。CCDラインセンサ54の受光量分布は、半径領域RRでの反射光の明るさの分布に相当する。CCDラインセンサ54の受光量分布に基づいて、基板Wの表面画像データが生成される。表面画像データは、基板Wの表面の画像(以下、表面画像と呼ぶ)を表す。本例では、CCDラインセンサ54の受光量分布が図1の制御部114に与えられ、制御部114により表面画像データが生成される。
図7は、表面画像データの生成について説明するための図である。図7(a),(b),(c)には、基板W上における検査光の照射状態が順に示され、図7(d),(e),(f)には、図7(a),(b),(c)の状態で生成される表面画像データにより表される表面画像が示される。なお、図7(a)〜(c)において、検査光が照射された基板W上の領域にドットパターンが付される。
図7(a)〜(c)に示すように、基板W上の半径領域RRに継続的に検査光が照射されつつ基板Wが回転される。それにより、基板Wの周方向に連続的に検査光が照射される。基板Wが1回転すると、基板Wの表面の全体に検査光が照射される。
基板Wが1回転する期間に得られるCCDラインセンサ54の受光量分布に基づいて、図7(d)〜(f)に示すように、矩形の表面画像SD1を表す表面画像データが生成される。図7(d)〜(f)において、表面画像SD1の横軸は、CCDラインセンサ54の各画素の位置に対応し、表面画像SD1の縦軸は、基板Wの回転角度に対応する。この場合、基板Wの半径方向における基板Wの表面での反射光の明るさの分布が表面画像SD1の横軸の方向に表される。また、基板Wの周方向における基板Wの表面での反射光の明るさの分布が表面画像SD1の縦軸の方向に表される。基板Wが1回転した時点で、基板Wの表面全体での反射光の明るさの分布が1つの矩形の表面画像SD1を表す表面画像データとして得られる。
得られた表面画像SD1の表面画像データが、基板Wの形状(円形)の表面画像を表すように補正される。補正後の表面画像データに基づいて、基板Wの外観検査が行われる。本実施の形態においては、現像処理によってパターン化されたレジスト膜(以下、レジストパターンと呼ぶ)の外観検査が行われる。
上記の検査ユニットIPにおいては、予め定められた姿勢で基板Wがスピンチャック511上に位置決めされる。また、基板Wに予め形成される位置決め用の切り欠き(オリエンテーションフラットまたはノッチ)に基づいて検査光の照射タイミングまたは表面画像データの取得タイミング等が制御される。それにより、検査ユニットIPにおいては、共通の条件で複数の基板Wの表面画像データが取得される。
(3)外観検査の方法
基板Wの表面画像のうち正常な部分の明るさは、例えば欠陥のないサンプル基板の表面画像データに基づいて知ることができる。図8は、欠陥のないサンプル基板の表面画像を示す図である。図8の表面画像SD2では、網目状のレジストパターンRPを含む基板Wの表面構造が表される。ここで、基板Wの表面構造は、欠陥ではなく、回路パターンおよびレジストパターン等の正常に形成された構造を意味する。本例において、表面画像SD2の明るさは、各画素の階調値によって表される。階調値が大きいほど画素が明るい。
図9は、欠陥のないサンプル基板の表面画像データにおける階調値の出現頻度を示す図である。図9において、横軸は階調値を示し、縦軸は各階調値の出現頻度を示す。図9に示すように、本例では、表面画像データにおける階調値の下限値がTH1であり、上限値がTH2である。下限値TH1と上限値TH2との間に2つのピークが示される。2つのピークのうち階調値が小さいピークは主として図8のレジストパターンRPの階調値に基づくものであり、階調値が大きいピークは主としてレジストパターンRPを除く基板Wの表面構造の階調値に基づくものである。
通常、欠陥の階調値は、正常な部分の階調値とは異なる。したがって、図9に白抜きの矢印a1および点線で示すように、上記の下限値TH1と上限値TH2との間から外れる階調値が検出された基板Wは外観上の欠陥があると判定することができる。また、下限値TH1と上限値TH2との間から外れる階調値が検出されない基板Wは外観上の欠陥がないと判定することができる。
しかしながら、基板W上に形成される欠陥によっては、図9に白抜きの矢印a2および一点差線で示すように、その欠陥に対応する画素の階調値が上記の下限値TH1と上限値TH2との間に位置する可能性がある。この場合、上記の判定方法では、外観上の欠陥がないと判定される。
そこで、本実施の形態では、図1の制御部114により以下の欠陥判定処理が行われる。図10および図11は、第1の実施の形態に係る欠陥判定処理のフローチャートである。図12は、欠陥判定処理において生成される複数の表面画像を示す図である。以下の説明では、検査すべき基板Wを検査基板Wと呼ぶ。
欠陥判定処理の開始前には、予め高い精度で検査が行われ、その検査で欠陥がないと判定された基板がサンプル基板として用意される。また、本実施の形態では、サンプル基板には歪が存在しないものとする。
図10に示すように、制御部114は、まず欠陥のないサンプル基板の表面画像データを取得し(ステップS11)、取得された表面画像データを補正して基板Wの形状の表面画像を生成する(ステップS12)。本実施の形態では、表面画像データは上記の検査ユニットIPにより取得される。なお、表面画像データは検査ユニットIPに代えて他の装置により取得されてもよい。図12(a)に、ステップS12の処理により生成されるサンプル基板の表面画像SD2が示される。図12(a)の表面画像SD2には、レジストパターンRPを含むサンプル基板の表面構造が表される。
次に、制御部114は、ステップS11,S12の処理と同様に、検査基板Wの表面画像データを取得し(ステップS13)、取得された表面画像データを補正して基板Wの形状の表面画像を生成する(ステップS14)。図12(b)に、ステップS14の処理により生成される検査基板Wの表面画像SD3が示される。図12(b)の表面画像SD3には、検査基板Wの表面構造に加えて外観上の欠陥DPが表される。図12(b)および後述する図12(c),(d),(e)では、欠陥DPの形状を理解しやすいように、欠陥DPの外縁が点線で示される。
ここで、検査ユニットIPにより共通の条件で取得されるサンプル基板および検査基板Wの表面画像データの各画素の位置は、例えば装置固有の二次元座標系で表すことができる。本実施の形態においては、装置固有の二次元座標系は、互いに直交するx軸およびy軸を有するxy座標系である。この場合、表面画像SD2,SD3の同じ座標の位置にある画素は、理想的には互いに対応していると考えられる。
しかしながら、検査基板Wには、欠陥ではない局部的な歪が生じる場合がある。このような歪は、例えば熱処理により発生する。この場合、歪の部分に対応する検査基板Wの表面画像SD3の画素の位置がサンプル基板の表面画像SD2の真に対応する画素の位置からずれる。
図13は、サンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3間で画素の対応関係にずれが生じた例を説明するための図である。図13(a)に表面画像SD2の一部領域の拡大図が示される。図13(b)に図13(a)の表面画像SD2と同じ座標の位置にある表面画像SD3の一部領域の拡大図が示される。図13(a),(b)では、表面画像SD2,SD3上の複数の画素が点線で表される。
本例では、図13(b)に太い矢印で示すように、表面画像SD2の各画素に真に対応する表面画像SD3の各画素が、本来あるべき位置(表面画像SD2の各画素と同じ座標の位置)からx方向およびy方向に1画素分ずつずれている。
このように、検査基板Wおよびサンプル基板の表面画像SD2,SD3間で画素の対応関係にずれが生じた状態で後続のステップS16〜S21が行われると、欠陥の有無を正確に判定することができない可能性がある。
そこで、制御部114は、図10に示すように、サンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3間に生じる各画素の対応関係のずれを解消するために対応関係補正処理を行う(ステップS15)。対応関係補正処理の詳細は後述する。
続いて、制御部114は、サンプル基板および検査基板Wの表面画像データの互いに対応する画素について階調値の差分を算出する(ステップS16)。より具体的には、制御部114は、対応関係補正処理により補正された対応関係に基づいて検査基板Wの表面画像SD3の各画素の階調値からその画素に対応するサンプル基板の表面画像SD2の画素の階調値を減算する。
検査基板Wの表面画像SD3には、欠陥DPの画像に加えて表面画像SD2に含まれるサンプル基板の表面構造と同様の画像が含まれる。したがって、検査基板Wの正常な部分に対応する画素については、ステップS16の処理により得られる差分は小さい。一方、検査基板Wに外観上の欠陥が存在する場合、その欠陥の部分に対応する画素については、上記の差分は大きい。それにより、欠陥の部分に対応する画素についての階調値の差分と正常な部分に対応する画素についての階調値の差分とを区別することができる。
以下の説明では、ステップS16の処理により得られる差分からなる表面画像データを差分画像データと呼ぶ。図12(c)には、差分画像データにより表される表面画像SD4が示される。図12(c)の表面画像SD4においては、欠陥DPの部分の明るさが検査基板Wの正常な部分の明るさに比べて十分に暗い。
次に、制御部114は、差分画像データの各画素の階調値に一定の値を加算する(ステップS17)。以下、ステップS17の処理後の表面画像データを判定画像データと呼ぶ。例えば、階調値の範囲の中心値が各画素の階調値に加算される。具体的には、階調値が0以上255以下の数値で表される場合に、各画素の階調値に128が加算される。図12(d)には、判定画像データにより表される表面画像SD5が示される。図12(d)の表面画像SD5は、適度な明るさを有する。
制御部114は、例えば生成された表面画像SD5を図1のメインパネルPNに表示する。この場合、使用者は、図12(d)の表面画像SD5を違和感なく視認することができる。なお、使用者が表面画像SD5を視認しない場合、上記のステップS17の処理は行われなくてもよい。
その後、制御部114は、判定画像データの各画素の階調値が予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定する(ステップS18)。許容範囲は、正常な部分に対応する画素についての階調値を含み、欠陥の部分に対応する画素についての階調値を含まないように、装置固有のパラメータとして予め定められている。
判定画像データの各画素の階調値が許容範囲内にある場合、制御部114は、検査基板Wに外観上の欠陥がないと判定し(ステップS19)、欠陥判定処理を終了する。一方、いずれかの画素の階調値が許容範囲外にある場合、制御部114は、検査基板Wに外観上の欠陥があると判定する(ステップS20)。また、制御部114は、階調値が許容範囲外にある1または複数の画素を抽出することによりその欠陥を検出し(ステップS21)、欠陥判定処理を終了する。
上記のステップS21において、制御部114は、図12(e)に示すように、抽出された欠陥DPを示す表面画像SD6を生成してもよい。また、制御部114は生成された表面画像SD6を図1のメインパネルPNに表示してもよい。上記のように、検査基板Wの外観上の欠陥が検出されることにより、その欠陥の位置および形状を識別することが可能になる。
欠陥判定処理で欠陥があると判定された検査基板Wは、基板処理装置100から搬出された後、欠陥がないと判定された基板Wとは異なる処理が行われる。例えば、欠陥があると判定された検査基板Wには、精密検査または再生処理等が行われる。
(4)対応関係補正処理
図14は、対応関係補正処理のフローチャートである。図15〜図18は、図14の対応関係補正処理の各処理の内容を概念的に説明するための図である。本例においては、図1の制御部114が対応関係補正処理を行う。ここで、上記の検査ユニットIPにより得られる基板Wの表面画像は複数の単位画像を含む。単位画像は、予め定められた寸法を有する。
以下の説明では、サンプル基板の表面画像SD2に含まれる複数の単位画像の各々を第1の単位画像1Uと呼び、複数の第1の単位画像1Uをそれぞれ表す複数の表面画像データを第1の単位画像データと呼ぶ。また、検査基板Wの表面画像SD3に含まれる複数の単位画像の各々を第2の単位画像2Uと呼び、複数の第2の単位画像をそれぞれ表す複数の表面画像データを第2の単位画像データと呼ぶ。
図14に示すように、制御部114は、図10のステップS12,S14で生成された表面画像SD2,SD3について、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量を検出する(ステップS101)。
図15(a)にサンプル基板の表面画像SD2に含まれる複数の第1の単位画像1Uが太い一点鎖線で示され、図15(b)に検査基板Wの表面画像SD3に含まれる複数の第2の単位画像2Uが太い一点鎖線で示される。上記のステップS101において、図15(a),(b)に白抜きの矢印で示される第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量を検出する場合の具体例を説明する。
まず、第1および第2の単位画像1U,2Uの互いに対応する位置にある画素の階調値の差分が算出される。算出された複数の差分に基づいて、第1および第2の単位画像データの一致の度合いを示す一致度が算出される。より具体的には、算出された複数の差分の絶対値の合計が一致度として算出される。
一致度ALは、任意の画素の位置を座標(x,y)で表すとともに、座標(x,y)における第1の単位画像1Uの画素の階調値をg1(x,y)で表し、座標(x,y)における第2の単位画像2Uの画素の階調値をg2(x,y)で表す場合に、下記式(1)で表すことができる。
Figure 0006473047
上記式(1)において、aは第1の単位画像1Uのx座標の最小値を表し、mは第1の単位画像1Uのx座標の最大値を表す。また、bは第1の単位画像1Uのy座標の最小値を表し、nは第1の単位画像1Uのy座標の最大値を表す。
この場合、一致度ALの値が0に近づくほど第1および第2の単位画像データの一致の度合いが高い。一方、一致度ALの値が0から離れるほど第1および第2の単位画像データの一致の度合いが低い。
次に、図16に白抜きの矢印で示すように、予め定められた領域AA内で第2の単位画像2Uに対して第1の単位画像1Uをx方向およびy方向にそれぞれ1画素分ずつ移動させる。このとき、第1の単位画像1Uが1画素分移動するごとに上記式(1)を用いて一致度ALを算出する。予め定められた領域AAは、例えば第2の単位画像2Uに対してx方向およびy方向にそれぞれ7画素分ずれた領域を取り囲むように設定される。
その後、算出された複数の一致度ALのうち0または最も0に近い一致度ALが得られるときの第1の単位画像1Uのx方向およびy方向の移動量が、第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量として検出される。このようにして、正常な部分に対応する画素の階調値の差分に基づいて、全ての第1および第2の単位画像1U,2Uの各々について相対的なずれ量が適切に検出される。
次に、図14に示すように、制御部114は、検出された複数のずれ量に基づいてサンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3の画素ごとの相対的なずれ量を算出する(ステップS102)。
例えば、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像1U,2Uについて算出されたずれ量が、第2の単位画像2Uの中心画素に対する第1の単位画像1Uの中心画素のずれ量として決定される。また、互いに隣り合う4つの第1の単位画像1Uの中心画素で取り囲まれる領域内の各画素のずれ量が、4つの中心画素について決定されたずれ量に基づいてバイリニア補間により算出される。
図17に、画素ごとのずれ量をバイリニア補間により算出する方法の一例が示される。図17に示すように、4つの第1の単位画像1Uの中心画素1UCの座標を(X,Y),(X,Y),(X,Y),(X,Y)とし、それぞれについて決定されたずれ量をP00,P10,P11,P01とする。また、4つの中心画素1UCにより取り囲まれる領域内の任意の座標(x,y)について、バイリニア補間を行うために換算された座標を(x’,y’)とする。この場合、x’およびy’は下記式(2),(3)で表すことができる。
x’=(x−X)/(X−X) …(2)
y’=(y−Y)/(Y−Y) …(3)
また、ずれ量P00,P10,P11,P01に対する係数K00,K10,K11,K01は、それぞれ下記式(4),(5),(6),(7)で表すことができる。
00=(1−x’)×(1−y’) …(4)
10=(1−x’)×y’ …(5)
11=x’×y’ …(6)
01=x’×(1−y’) …(7)
座標(x,y)におけるずれ量Pは、下記式(8)で表される。
P=K00×P00+K10×P10+K11×P11+K01×P01 …(8)
上記式(2)〜(8)を用いて表面画像SD2上の全ての画素についてずれ量を算出した後、図14に示すように、制御部114は、算出された画素ごとのずれ量に基づいてサンプル基板および検査基板Wの表面画像データの画素の対応関係を補正する(ステップS103)。
例えば、制御部114は、対応関係の補正として、各画素について算出されたずれ量に基づいて、検査基板Wの表面画像SD3の各画素に対する対応関係のずれが解消されるようにサンプル基板の表面画像SD2の各画素の階調値を補正する。
図18(a)に第2の単位画像2Uの一例が示される。図18(b)に第1の単位画像1Uの一例が示される。図18(a)の第2の単位画像2Uと図18(b)の第1の単位画像1Uとは、互いに対応する位置にあるものとする。ここで、図18(a),(b)においてハッチングで示される画素の座標を(xa,ya)とする。また、座標(xa,ya)の画素について算出されたずれ量がx方向およびy方向にそれぞれαおよび−βであるものとする。
この場合、制御部114は、第1の単位画像1Uについて、座標(xa−α,ya+β)にある画素の階調値を座標(xa,ya)の画素の階調値とする。このようにして、第1の単位画像1Uの各画素について各ずれ量に基づく同様の処理を行うことにより、図18(c)に示すように、第2の単位画像2Uに対する対応関係のずれが解消された第1の単位画像1Uを得ることができる。このとき、図18(c)の第1の単位画像1Uには、第2の単位画像2Uに含まれる歪が反映される。
このように、サンプル基板の表面画像SD2が各画素のずれ量に基づいて補正されることにより、サンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3の間の画素の対応関係が補正される。その後、制御部114は、対応関係補正処理を終了する。
制御部114は、欠陥判定処理のステップS16において、補正された表面画像SD2と表面画像SD3との間で互いに対応する位置にある画素について階調値の差分を算出することにより、真に対応する画素について階調値の差分を算出することができる。
上記のステップS101において、一致度のばらつきが大きいと、一部の一致度が誤って算出されている可能性がある。本来的には、互いに対応する第1および第2の単位画像1U,2Uは互いに対応する位置またはその近傍の位置にあると考えられる。したがって、著しく値の大きい一致度は誤って算出された可能性が高い。一方、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像1U,2Uについて算出される複数の一致度がほぼ一定の値を示す場合、第1および第2の単位画像データが一致するときの一致度を識別することは難しい。そこで、制御部114は、以下のようにして互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量を検出してもよい。
まず、制御部114は、上記の例と同様に、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像1U,2Uについて複数の一致度を算出する。その後、制御部114は、複数の一致度のうちの最大値から最小値を減算する。この場合、算出された減算値は、当該第1および第2の単位画像1U,2Uについて算出された複数の一致度のばらつきの大きさに相当する。その後、制御部114は、一致度の減算値が予め定められたしきい値以下であるか否かを判定する。
一致度の減算値が予め定められたしきい値よりも大きい場合、制御部114は、一致度が予め定められた一致度の範囲内にありかつずれ量が最小となるときの第1の単位画像1Uのx方向およびy方向の移動量を、当該第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量として検出する。
ここで、予め定められる一致度の範囲ALAは、複数の一致度の最大値および最小値をAL(max)およびAL(min)とし、一致許容割合をAPとした場合に下記式(9)で表すことができる。
AL(min)≦ALA<{AL(max)−AL(min)}×AP+AL(min) …(9)
一致許容割合APは、例えば10%程度に設定される。
このように、一致度の減算値が予め定められたしきい値よりも大きい場合には、信頼性が高い一致度が得られるときの第1の単位画像1Uの移動量が、ずれ量として適切に検出される。したがって、誤って算出された一致度に基づいて第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量が検出されることが防止される。
一方、一致度の減算値が予め定められたしきい値以下である場合、制御部114は、当該第1および第2の単位画像1U,2Uについてのずれ量を補間対象とする。また、制御部114は、当該第1および第2の単位画像1U,2Uに隣り合う複数組の第1および第2の単位画像1U,2Uについて検出された複数のずれ量の平均値で当該第1および第2の単位画像1U,2Uについてのずれ量を補間する。それにより、画像の階調値に差が生じにくい表面構造を有する検査基板Wまたは未処理のベアウェハであっても、画素ごとのずれ量を適切に算出することが可能になる。
なお、制御部114は、隣り合う一組の第1および第2の単位画像1U,2Uについて検出されたずれ量で当該第1および第2の単位画像1U,2Uについてのずれ量を補間してもよい。また、制御部114は、当該第1および第2の単位画像1U,2Uに隣り合う全ての第1および第2の単位画像1U,2Uについてのずれ量が補間対象となっている場合に、ずれ量が0である(ずれていない)と決定してもよい。
上記のステップS102においては、互いに隣り合う4つの第1の単位画像1Uの中心画素で取り囲まれる領域内の各画素のずれ量が、4つの中心画素について決定されたずれ量に基づいてバイリニア補間により算出される。上記の例に限らず、4つの中心画素で取り囲まれる領域内の各画素のずれ量は、4つの中心画素のいずれかのずれ量に基づいて二アレストネイバー補間等の他の補間方法により算出されてもよい。
(5)基板処理装置の全体の動作
図1〜図4を参照しながら基板処理装置100の動作を説明する。インデクサブロック11のキャリア載置部111(図1)には、未処理の基板Wが収容されたキャリア113が載置される。搬送機構115は、キャリア113から基板載置部PASS1,PASS3(図4)に未処理の基板Wを搬送する。また、搬送機構115は、基板載置部PASS2,PASS4(図4)に載置された処理済みの基板Wをキャリア113に搬送する。
第1の処理ブロック12において、搬送機構127(図4)は、基板載置部PASS1(図4)に載置された基板Wを密着強化処理ユニットPAHP(図3)、冷却ユニットCP(図3)、塗布処理室22(図2)、熱処理ユニットPHP(図3)、冷却ユニットCP(図3)、塗布処理室21(図2)、熱処理ユニットPHP(図3)および基板載置部PASS5(図4)に順に搬送する。
この場合、密着強化処理ユニットPAHPにおいて、基板Wに密着強化処理が行われた後、冷却ユニットCPにおいて、反射防止膜の形成に適した温度に基板Wが冷却される。次に、塗布処理室22において、塗布処理ユニット129(図2)により基板W上に反射防止膜が形成される。続いて、熱処理ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われた後、冷却ユニットCPにおいて、レジスト膜の形成に適した温度に基板Wが冷却される。次に、塗布処理室21において、塗布処理ユニット129(図2)により、基板W上にレジスト膜が形成される。その後、熱処理ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われ、その基板Wが基板載置部PASS5に載置される。
また、搬送機構127は、基板載置部PASS6(図4)に載置された現像処理後の基板Wを基板載置部PASS2(図4)に搬送する。
搬送機構128(図4)は、基板載置部PASS3(図4)に載置された基板Wを密着強化処理ユニットPAHP(図3)、冷却ユニットCP(図3)、塗布処理室24(図2)、熱処理ユニットPHP(図3)、冷却ユニットCP(図3)、塗布処理室23(図2)、熱処理ユニットPHP(図3)および基板載置部PASS7(図4)に順に搬送する。また、搬送機構128(図4)は、基板載置部PASS8(図4)に載置された現像処理後の基板Wを基板載置部PASS4(図4)に搬送する。塗布処理室23,24(図2)および下段熱処理部302(図3)における基板Wの処理内容は、上記の塗布処理室21,22(図2)および上段熱処理部301(図3)における基板Wの処理内容と同様である。
第2の処理ブロック13において、搬送機構137(図4)は、基板載置部PASS5(図4)に載置されたレジスト膜形成後の基板Wを塗布処理室32(図2)、熱処理ユニットPHP(図3)、エッジ露光部EEW(図3)および載置兼バッファ部P−BF1(図4)に順に搬送する。
この場合、塗布処理室32において、塗布処理ユニット129により基板W上にレジストカバー膜が形成される。続いて、熱処理ユニットPHPにおいて、基板Wに熱処理が行われた後、エッジ露光部EEWにおいて、基板Wのエッジ露光処理が行われ、その基板Wが載置兼バッファ部P−BF1に載置される。
また、搬送機構137(図4)は、洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣接する熱処理ユニットPHP(図3)から露光処理後でかつ熱処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを冷却ユニットCP(図3)、現像処理室31(図2)、熱処理ユニットPHP(図3)、検査ユニットIP(図3)および基板載置部PASS6(図4)に順に搬送する。
この場合、冷却ユニットCPにおいて、現像処理に適した温度に基板Wが冷却された後、現像処理室31において、現像処理ユニット139により基板Wの現像処理が行われる。続いて、熱処理ユニットPHPにおいて、基板Wの熱処理が行われた後、検査ユニットIPにおいて、基板Wの外観検査が行われる。外観検査後の基板Wは、基板載置部PASS6に載置される。
搬送機構138(図4)は、基板載置部PASS7(図4)に載置されたレジスト膜形成後の基板Wを塗布処理室34(図2)、熱処理ユニットPHP(図3)、エッジ露光部EEW(図3)および載置兼バッファ部P−BF2(図4)に順に搬送する。また、搬送機構138(図4)は、洗浄乾燥処理ブロック14Aに隣接する熱処理ユニットPHP(図3)から露光処理後でかつ熱処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを冷却ユニットCP(図3)、現像処理室33(図2)、熱処理ユニットPHP(図3)、検査ユニットIP(図3)および基板載置部PASS8(図4)に順に搬送する。塗布処理室34、現像処理室33および下段熱処理部304における基板Wの処理内容は、上記の塗布処理室32、現像処理室31および上段熱処理部303における基板Wの処理内容と同様である。
洗浄乾燥処理ブロック14Aにおいて、搬送機構141(図1)は、載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2(図4)に載置された基板Wを洗浄乾燥処理部161の洗浄乾燥処理ユニットCD1(図2)および載置兼冷却部P−CP(図4)に順に搬送する。この場合、洗浄乾燥処理ユニットCD1において、基板Wの洗浄および乾燥処理が行われた後、載置兼冷却部P−CPにおいて、露光装置15(図1〜図3)における露光処理に適した温度に基板Wが冷却される。
搬送機構142(図1)は、基板載置部PASS9(図4)に載置された露光処理後の基板Wを洗浄乾燥処理部162の洗浄乾燥処理ユニットCD2(図3)に搬送し、洗浄および乾燥処理後の基板Wを洗浄乾燥処理ユニットCD2から上段熱処理部303の熱処理ユニットPHP(図3)または下段熱処理部304の熱処理ユニットPHP(図3)に搬送する。この熱処理ユニットPHPにおいては、露光後ベーク(PEB)処理が行われる。
インターフェイスブロック14において、搬送機構146(図1)は、載置兼冷却部P−CP(図4)に載置された露光処理前の基板Wを露光装置15の基板搬入部15a(図1)に搬送する。また、搬送機構146(図1)は、露光装置15の基板搬出部15b(図1)から露光処理後の基板Wを取り出し、その基板Wを基板載置部PASS9(図4)に搬送する。
なお、露光装置15が基板Wの受け入れをできない場合、露光処理前の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に一時的に収容される。また、第2の処理ブロック13の現像処理ユニット139(図2)が露光処理後の基板Wの受け入れをできない場合、露光処理後の基板Wが載置兼バッファ部P−BF1,P−BF2に一時的に収容される。
(6)効果
上記の欠陥判定処理においては、外観上の欠陥がないサンプル基板の表面画像データが取得され、検査基板Wの表面画像データが取得される。検査基板Wの正常な部分については、検査基板Wおよびサンプル基板の表面画像データの互いに対応する画素の階調値の差分は小さい。一方、欠陥の部分に対応する画素については、上記の差分は大きい。そのため、欠陥の部分に対応する画素の階調値が正常な部分に対応する画素の階調値に近い場合でも、欠陥の部分に対応する上記の差分は正常な部分に対応する上記の差分に比べて大きくなる。
そこで、検査基板Wおよびサンプル基板の表面画像データの互いに対応する画素について階調値の差分が算出され、差分画像データが生成される。この場合、欠陥の部分に対応する画素についての差分と正常な部分に対応する画素についての差分とを区別することができる。したがって、許容範囲が正常な部分に対応する差分を含みかつ欠陥の部分に対応する差分を含まないように予め許容範囲を定めることにより、欠陥があるか否かを判定することが可能となる。
しかしながら、検査基板Wに欠陥ではない局所的な歪が生じる場合がある。この場合、歪の部分に対応する検査基板Wの画素の位置が、サンプル基板の真に対応する画素の位置からずれる。そのため、サンプル基板および検査基板Wの表面画像データの対応関係が正確であるという前提に上記の差分画像データが算出されると、欠陥の有無を正確に判定することができない。
そこで、本実施の形態では、対応関係補正処理が行われる。対応関係補正処理においては、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像1U,2Uの第1および第2の単位画像データが比較されることにより当該第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量が検出される。それにより、サンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3の互いに対応する複数の部分についてそれぞれ相対的な位置のずれ量が検出される。
検出された複数のずれ量に基づいて表面画像SD2,SD3の画素ごとのずれ量が算出される。算出された画素ごとのずれ量に基づいて、サンプル基板および検査基板Wの表面画像データの画素の対応関係が補正され、画素ごとのずれが解消される。
それにより、検査基板Wに局部的な歪が生じている場合でも、サンプル基板および検査基板Wの表面画像データの画素の対応関係が補正されることにより、互いに対応する画素を正確に区別することができる。補正された対応関係に基づいて、サンプル基板および検査基板Wの表面画像データの互いに対応する画素の階調値の差分が算出され、差分画像データが生成される。
この場合、正常な部分では、表面画像SD2,SD3の互いに対応する位置にある画素の階調値がほぼ一致するので、階調値の差分が小さくなる。一方、欠陥の部分では、第1および第2の画像の互いに対応する位置にある画素の階調値に欠陥に起因する差分が生じるので、階調値の差分が大きくなる。したがって、検査基板Wの外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能になる。
[2]第2の実施の形態
第2の実施の形態に係る基板処理装置は、以下の点を除いて第1の実施の形態に係る基板処理装置100と同じ構成および動作を有する。
(1)ずれ量の誤検出
第1の実施の形態においては、対応関係補正処理のステップS101において互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量が、上記の一致度に基づいて検出される。
しかしながら、サンプル基板および検査基板Wの表面構造の種類によっては、第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量が誤って検出される場合がある。図19は、第1および第2の単位画像1U,2Uの相対的なずれ量が誤って検出される例を示す図である。
図19(a)に第2の単位画像2Uの一例が示される。図19(b)に第1の単位画像1Uの一例が示される。図19(a)の第2の単位画像2Uと図19(b)の第1の単位画像1Uとは、互いに対応する位置にあるものとする。本例では、第1および第2の単位画像1U,2Uの各々に、x方向に延びるとともにy方向に並ぶ4本のレジストパターンRP1が示され、y方向に延びる1本のレジストパターンRP2が示される。4本のレジストパターンRP1においては、x方向において階調値が緩やかに変化している。一方、レジストパターンRP2の階調値は一定である。
ここで、図19(a)に太い点線で示すように、第2の単位画像2Uに示される各レジストパターンRP1では、x方向における中央部分で局所的に階調値が低下している。一方、図19(b)に太い点線で示すように、第1の単位画像1Uに示される各レジストパターンRP1では、x方向における中央部分から一定距離ずれた位置で局所的に階調値が低下している。
本例では、1本のレジストパターンRP2よりも4本のレジストパターンRP1の面積が大きい。そのため、1本のレジストパターンRP2の位置が一致するときに算出される一致度に比べて、4本のレジストパターンRP1の階調値が局所的に低下している部分の位置が一致するときに算出される一致度が0に近くなる。
この場合、図19(a),(b)に示すように、本来的に第1および第2の単位画像1U,2Uの間に対応関係のずれが生じていなくても、誤ったずれ量が検出される。その結果、図19(c)に示すように、対応関係補正処理後の第1の単位画像1Uの各画素が真に対応する画素からずれる可能性がある。
そこで、本実施の形態に係る基板処理装置においては、欠陥判定処理において強調処理が行われる。図20は、第2の実施の形態に係る欠陥判定処理の一部を示すフローチャートである。本例では、制御部114は、第1の実施の形態と同様にステップS11〜S14の処理を行った後、予め定められた条件でコントラストの強調処理を行う(ステップS31)。
その強調処理として、例えばアンシャープマスク処理が用いられる。具体的には、サンプル基板および検査基板Wの表面画像データの各々について、注目画素を中心とする規定数の周辺画素に関して階調値の平均が算出され、その平均値が注目画素の階調値とされる。本例では、表面画像SD2,SD3の全画素が注目画素とされ、各画素の階調値がその周辺画素の平均値に変更される。このようにして、表面画像データが平滑化される。
その後、平滑化前の表面画像データの各画素の階調値から平滑化後の表面画像データの各画素の階調値が減算される。減算処理後の表面画像データの各画素の階調値に予め定められた係数が乗算される。乗算処理後の表面画像データの各画素の階調値に、平滑化前の表面画像データの各画素の階調値が加算される。それにより、アンシャープマスク処理が終了する。このアンシャープマスク処理によれば、サンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3の表面構造および欠陥に対応する画像の輪郭が強調される。
ステップS31の処理後、制御部114は、サンプル基板および検査基板Wの強調処理後の表面画像データに基づいて、ステップS15の対応関係補正処理を行う。その後、制御部114は、図11のステップS16以降の処理を行う。
(2)効果
本実施の形態では、対応関係補正処理が行われる前にサンプル基板および検査基板Wの表面画像データにそれぞれ強調処理が行われる。それにより、サンプル基板および検査基板の正常な表面構造を正確に識別することが可能になる。その結果、後続のステップS15の対応関係補正処理においてずれ量の誤検出が防止される。
[3]第3の実施の形態
第3の実施の形態に係る基板処理装置は、以下の点を除いて第1の実施の形態に係る基板処理装置100と同じ構成および動作を有する。
(1)ずれ量の誤検出
第1の実施の形態においては、対応関係補正処理のステップS102において、サンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3の画素ごとの相対的なずれ量が算出される。しかしながら、ノイズまたは外乱等の影響により、一部のずれ量が誤って算出される可能性がある。ある画素について誤って算出されるずれ量は、当該画素を取り囲む画素について算出されるずれ量に対して大きく異なると考えられる。そこで、本実施の形態に係る基板処理装置においては、対応関係補正処理においてずれ量最適化処理が行われる。
図21は、第3の実施の形態に係る対応関係補正処理のフローチャートである。図21に示すように、制御部114は、第1の実施の形態と同様にステップS101,S102の処理を行った後、ずれ量最適化処理を行う(ステップS41)。そのずれ量最適化処理では、ステップS102の処理で誤って算出されたと考えられる画素のずれ量が当該画素の周囲の画素のずれ量に基づいて補間される。その後、制御部114は、ステップS103の処理を行う。
(2)ずれ量最適化処理
ずれ量最適化処理の詳細を説明する。図22および図23は、ずれ量最適化処理のフローチャートである。図24は、ずれ量最適化処理により最適化される複数の画素のずれ量の状態を示す図である。以下の説明において、Nは表面画像SD2の全画素数である。また、変数iはN以下の自然数であり、変数kは0以上の整数である。
図22に示すように、制御部114は、まず変数iを1とし、変数kを0とする(ステップS201)。次に、制御部114は、i番目の画素を取り囲む複数の画素のうちずれ量が予め定められた条件を満たす画素および後述するステップS204の処理によりずれ量が補間対象とされた画素の個数を計数する(ステップS202)。
ここで、ステップS202においてi番目の画素を取り囲む複数の画素とは、例えばi番目の画素を取り囲む8個の画素である。また、予め定められた条件は、例えばx方向およびy方向のずれ量のうち少なくとも一方のずれ量が2以上離れていることである。
続いて、制御部114は、計数された個数が予め定められた第1の数以上であるか否かを判定する(ステップS203)。予め定められた第1の数は、例えば5である。
計数された個数が第1の数よりも小さい場合、制御部114は、ステップS207の処理に進む。一方、計数された個数が第1の数以上である場合、制御部114は、i番目の画素のずれ量を補間対象とする(ステップS204)。次に、制御部114は、直前のステップS204の処理で設定された補間対象が新たに設定されたものであるか否かを判定する(ステップS205)。補間対象が新たに設定されたものでない場合、制御部114は、ステップS207の処理に進む。一方、補間対象が新たに設定されたものである場合、制御部114は、変数kに1を加算し(ステップS206)、ステップS207の処理に進む。
ステップS207において、制御部114は、変数iの値がNであるか否かを判定する。変数iがNでない場合、制御部114は、変数iに1を加算し(ステップS208)、ステップS202の処理に進む。一方、変数iがNである場合、制御部114は、変数kが0であるか否かを判定する(ステップS209)。変数kが0でない場合、制御部114はステップS201の処理に進む。一方、変数kが0である場合、制御部114は、後述するステップS210の処理に進む。
ここで、上記のステップS201〜S209の処理は、画素ごとに誤って算出されている可能性があるずれ量を検出するとともに、検出されたずれ量を補間対象とするために行われる。
図24(a)に、図21のステップS102で複数の画素についてそれぞれ算出されたずれ量の一例が示される。図24(a)では、x方向およびy方向に5個ずつ並ぶ合計25個の画素が点線で示される。また、各画素について算出されたx方向およびy方向のずれ量が示される。本例では、中央に位置する9個の画素について算出されたずれ量がそれぞれ(5,0)であり、9個の画素を取り囲む16個の画素について算出されたずれ量がそれぞれ(0,0)である。
図24(a)の複数のずれ量について最適化が行われる際には、まず最初に全ての画素についてステップS202,S203の処理が繰り返される。この場合、太い実線の枠で示される4つの画素のずれ量がステップS204の処理により新たに補間対象とされる。それにより、全ての画素についてステップS202,S203の処理が行われた時点で変数kが4になる。
そのため、ステップS209の処理により、再び全ての画素についてステップS202,S203の処理が繰り返される。この場合、太い一点鎖線の枠で示される4つの画素のずれ量がステップS204の処理により新たに補間対象とされる。それにより、変数kが4になる。
そのため、ステップS209の処理により、再び全ての画素についてステップS202,S203の処理が繰り返される。この場合、太い点線の枠で示される1つの画素のずれ量がステップS204の処理により新たに補間対象とされる。それにより、変数kが1になる。
そのため、ステップS209の処理により、再び全ての画素についてステップS202,S203の処理が繰り返される。この場合、新たに補間対象とされるずれ量は存在しない。それにより、変数kが0になる。その結果、図24(b)に示すように、一部の画素のずれ量が補間対象とされた状態で、ステップS210の処理が開始される。
図23に示すように、ステップS210において、制御部114は変数iを1とする。その後、制御部114は、i番目の画素のずれ量は補間対象か否かを判定する(ステップS211)。i番目の画素のずれ量が補間対象でない場合、制御部114は、後述するステップS215の処理に進む。一方、i番目の画素のずれ量が補間対象である場合、制御部114は、i番目の画素を取り囲む複数の画素のうちずれ量が補間対象とされている画素の個数を計数する(ステップS212)。
ここで、ステップS212においてi番目の画素を取り囲む複数の画素とは、例えばi番目の画素に対してx方向およびy方向に隣り合う4個の画素である。
続いて、制御部114は、計数された個数が予め定められた第2の数以上であるか否かを判定する(ステップS213)。予め定められた第2の数は、例えば3である。計数された個数が第2の数以上である場合、制御部114は、後述するステップS215の処理に進む。一方、計数された個数が第2の数よりも小さい場合、制御部114は、補間対象とされていない複数の画素のずれ量の平均値をi番目の画素のずれ量とし(ステップS214)、ステップS215の処理に進む。
ステップS215において、制御部114は、変数iの値がNであるか否かを判定する。変数iがNでない場合、制御部114は、変数iに1を加算し(ステップS216)、ステップS211の処理に進む。一方、変数iがNである場合、制御部114は、ずれ量が補間対象とされた画素の個数が0であるか否かを判定する(ステップS217)。
ずれ量が補間対象とされた画素の個数が0でない場合、制御部114は、ステップS210の処理に進む。一方、ずれ量が補間対象とされた画素の個数が0である場合、制御部114は、ずれ量最適化処理を終了する。
ここで、上記のステップS210〜S217の処理は、ステップS201〜S209の処理により補間対象とされたずれ量を順次補間するために行われる。図24(b)に示すように、複数の画素のうち一部の画素のずれ量が補間対象とされた状態で全ての画素についてステップS211〜S214の処理が繰り返される。この場合、図24(c)に太い実線の枠で示す4つの画素のずれ量がステップS214の処理により補間される。この時点では、図24(b)の9つの補間対象のうち5つの補間対象は補間されない。
そのため、ステップS217の処理により、再び全ての画素についてステップS211〜S214の処理が繰り返される。この場合、図24(c)に太い一点鎖線の枠で示す4つの画素のずれ量がステップS214の処理により補間される。この時点では、図24(b)の9つの補間対象のうち1つの補間対象は補間されない。
そのため、ステップS217の処理により、再び全ての画素についてステップS211〜S214の処理が繰り返される。この場合、図24(c)に太い点線の枠で示す1つの画素のずれ量がステップS214の処理により補間される。それにより、図24(b)の9つの補間対象の全てが補間される。このようにして、全ての補間対象のずれ量が決定されることにより、ずれ量最適化処理が終了する。
(3)効果
本実施の形態では、対応関係補正処理において、ステップS102の処理で誤って算出されたずれ量がずれ量最適化処理により最適化される。それにより、サンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3の画素の対応関係が適切に補正される。したがって、検査基板Wの外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能になる。
なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、欠陥判定処理においてステップS15の対応関係補正処理の前にサンプル基板および検査基板Wの表面画像データの強調処理が行われてもよい。
[4]第4の実施の形態
第4の実施の形態に係る基板処理装置は、以下の点を除いて第1の実施の形態に係る基板処理装置100と同じ構成および動作を有する。本実施の形態に係る基板処理装置においては、制御部114(図1)が、上記の欠陥判定処理においてモアレ除去処理を実行する。以下、モアレ除去処理について説明する。
(1)モアレ
欠陥判定処理において、ステップS12,S14により生成される表面画像SD2,SD3には、モアレ(干渉縞)が生じることがある。図25は、表面画像SD2に生じるモアレを模式的に示す図である。図25では、サンプル基板の表面画像SD2上に複数(本例では2つ)のモアレが生じている例が示される。図25の各モアレは、扇形状を有し、明るさが周方向に連続的に変化する。
モアレは、表面画像に周期的な模様がある場合に生じやすい。基板処理装置100において処理される基板Wには、複数の素子にそれぞれ対応する複数の回路パターンが形成される。これらの回路パターンは、互いに同じ構成を有する。そのため、基板W上において、複数の回路パターンが周期的な模様となる。
例えば、レジストパターンRPは、複数の回路パターンに対応しており、基板Wにおいて周期的な模様となる。そのため、レジストパターンRPを含む図12(a),(b)の表面画像SD2,SD3には、図25に示すようなモアレが生じやすい。
また、基板Wの製造工程においては、上記のレジスト膜形成処理、露光処理および現像処理を含むフォトリソグラフィー工程が、1つの基板Wに複数回にわたって行われる。そのため、初期の工程を除いて、基板Wには、回路パターンの少なくとも一部が形成されている。回路パターン上にレジスト膜等の他の膜が形成されていても、検査ユニットIPにおいて、検査光がこれらの膜を透過する。それにより、既に形成された回路パターンに起因して、表面画像にモアレが生じることもある。
また、基板Wの回路パターンは、基板Wの周方向においても周期性を有する。上記のように、表面画像は、基板Wが回転されつつ一定の半径領域RR(図7(a)〜(c))に検査光が照射され、その反射光がCCDラインセンサ54によって受光されることにより生成される。したがって、このような基板Wの回転を伴う表面画像の生成方法も表面画像にモアレが生じる要因になる可能性がある。
図12(b)の表面画像SD3にモアレが生じると、表面画像SD3において基板Wの外観上の欠陥とモアレとの区別ができない可能性がある。また、図12(a)の表面画像SD2に生じるモアレと図12(b)の表面画像SD3に生じるモアレとが異なる場合がある。この場合、欠陥判定処理のステップS18(図11)において欠陥ではなくモアレに起因する階調値が許容範囲内となるように、許容範囲を予め広く設定する必要が生じる。
(2)モアレ除去処理
本実施の形態では、欠陥判定処理時に、サンプル基板の表面画像SD2からモアレを除去するためのモアレ除去処理が行われるとともに、検査基板Wの表面画像SD3からモアレを除去するためのモアレ除去処理が行われる。本例においては、図1の制御部114がモアレ除去処理を行う。
図26は、モアレ除去処理のフローチャートである。図27および図28は、検査基板Wについてモアレ除去処理を行う場合の表面画像SD3の変化について説明するための図である。図26〜図28の例では、外観上の欠陥DPを有する検査基板Wの表面画像SD3からモアレが除去される。
図27(a)には、モアレ除去処理前の表面画像SD3が示される。図27(a)の表面画像SD3には、モアレおよび検査基板Wの欠陥DPが表される。図27(a)および後述する図28(a),(b)では、欠陥DPの形状を理解しやすいように、欠陥DPの外縁が点線で示される。また、図28(a)に示すように、この表面画像SD3には、網目状のレジストパターンRPを含む検査基板Wの表面構造が表される。
図26に示すように、まず、制御部114は、表面画像データの平滑化を行う(ステップS1)。表面画像データの平滑化とは、表面画像SD3の濃淡変動を小さくすることである。例えば、移動平均フィルタ処理により表面画像データが平滑化される。移動平均フィルタ処理では、注目画素を中心とする規定数の周辺画素に関して階調値の平均が算出され、その平均値が注目画素の階調値とされる。本例では、表面画像SD3の全画素が注目画素とされ、各画素の階調値がその周辺画素の平均値に変更される。移動平均フィルタ処理における周辺画素の数は、例えば100(横)×100(縦)である。移動平均フィルタ処理における周辺画素の数は、想定される欠陥の大きさおよびモアレの大きさ等によって適宜設定されてもよい。
移動平均フィルタ処理により、短時間で容易に表面画像データを平滑化することができる。なお、移動平均フィルタ処理の代わりに、ガウシアンフィルタ処理またはメディアンフィルタ処理等の他の平滑化処理により、表面画像データの平滑化が行われてもよい。
図27(b)には、図26のステップS1における平滑化後の表面画像SD3が示される。欠陥による階調値のばらつきおよび検査基板Wの表面構造による階調値のばらつきは、モアレによる階調値のばらつきに比べて局所的にまたは分散的に生じる。そのため、欠陥による階調値のばらつきおよび検査基板Wの表面構造による階調値のばらつきは、ステップS1の処理でなくなる。一方、モアレによる階調値のばらつきは広範囲において連続的に生じるので、ステップS1の処理ではなくならない。したがって、図27(b)の表面画像SD3には、モアレのみが表され、欠陥DPおよび検査基板Wの表面構造が表されない。
次に、制御部114は、図26に示すように、平滑化前の表面画像データの各画素の階調値から平滑化後の表面画像データの各画素の階調値を減算する(ステップS2)。これにより、表面画像SD3からモアレが除去される。以下、ステップS2の処理後の表面画像データを修正画像データと呼ぶ。図28(a)には、修正画像データに対応する表面画像SD3が示される。図28(a)の表面画像SD3には、欠陥DPおよび検査基板Wの表面構造のみが表され、モアレが表されない。また、表面画像SD3は全体的に暗い。
次に、制御部114は、図26に示すように、修正画像データの各画素の階調値に一定の値を加算する(ステップS3)。以下、ステップS3の処理後の表面画像データを加算画像データと呼ぶ。例えば、図11のステップS17の処理と同様に、階調値の範囲の中心値が各画素の階調値に加算される。図28(b)には、加算画像データに対応する表面画像SD3が示される。図28(b)の表面画像SD3は、適度な明るさを有する。
これにより、制御部114は、モアレ除去処理を終了する。モアレ除去処理の終了後、制御部114は、例えば生成された表面画像SD4を図1のメインパネルPNに表示する。それにより、使用者は、図28(b)の表面画像SD3を違和感なく視認することができる。なお、使用者が表面画像SD3を視認することがない場合、上記のステップS3の処理は行われなくてもよい。
図26〜図28の例では、検査基板Wの表面画像SD3からモアレを除去する場合のモアレ除去処理について説明したが、サンプル基板の表面画像SD2からモアレを除去する場合についても上記の例と同様の処理が行われる。
(3)外観検査の方法
図29は、第4の実施の形態に係る欠陥判定処理の一部を示すフローチャートである。図29に示すように、制御部114は、第1の実施の形態と同様にステップS11〜S15の処理を行った後、サンプル基板の表面画像SD2のモアレ除去処理を行う(ステップS301)。続いて、制御部114は、検査基板Wの表面画像SD3のモアレ除去処理を行う(ステップS302)。その後、制御部114は、モアレ除去処理が行われた表面画像SD2,SD3に基づいて、図11のステップS16以降の処理を行う。
(4)効果
本実施の形態では、サンプル基板の表面画像SD2および検査基板Wの表面画像SD3についてモアレ除去処理が行われる。モアレ除去処理では、取得された表面画像データが平滑化され、平滑化前の表面画像データの各画素の階調値から平滑化後の表面画像データの各画素の階調値が減算される。それにより、モアレが除去された修正画像データが生成される。その修正画像データに基づいて、モアレが除去された表面画像SD2,SD3が得られる。
この場合、欠陥DPを含む検査基板Wにおいては、欠陥DPとモアレとの区別が容易になる。また、欠陥判定処理のステップS16,S17において、差分画像データおよび判定画像データにモアレに起因する階調値のばらつきが生じることが防止される。それにより、モアレに起因する階調値のばらつきを含むように許容範囲を広く設定する必要がない。したがって、検査基板Wの外観上の欠陥をより高い精度で検出することが可能になる。
なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、欠陥判定処理においてステップS15の対応関係補正処理の前にサンプル基板および検査基板Wの表面画像データの強調処理が行われてもよい。
また、本実施の形態においても、第3の実施の形態と同様に、対応関係補正処理においてステップS102,S103の処理の間にずれ量最適化処理が行われてもよい。
[5]第5の実施の形態
第5の実施の形態に係る基板処理装置は、以下の点を除いて第1の実施の形態に係る基板処理装置100と同じ構成および動作を有する。
上記のように、第1の実施の形態に係る欠陥判定処理では、対応関係補正処理が行われることにより、サンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3の画素の対応関係が補正される。しかしながら、ノイズまたは外乱等の影響によっては、対応関係のずれが完全には解消されない可能性がある。
対応関係のずれが完全に解消されない場合、画素の対応関係のずれに起因する誤判定を防止するためには、欠陥判定処理で用いられる許容範囲を大きく設定する必要がある。一方、許容範囲が過剰に大きく設定されると、欠陥の検出精度が低下する。
そこで、本実施の形態では、サンプル基板および検査基板Wの表面画像データの対応関係のずれを考慮しつつ許容範囲を適切に設定するために、許容範囲設定処理が行われる。図30は、第5の実施の形態に係る欠陥判定処理の一部を示すフローチャートである。本例では、制御部114は、第1の実施の形態と同様にステップS11,S12の処理を行った後、許容範囲設定処理を行う(ステップS401)。その後、制御部114は、ステップS13以降の処理を行う。この場合、図11のステップS18の処理においては、ステップS401の処理で設定された許容範囲が用いられる。
図31は、許容範囲設定処理のフローチャートである。本例では、図30のステップS12で生成されるサンプル基板の表面画像SD2(図12(a))のうちM個の画素が予め対象画素として定められている。Mは2以上でかつ表面画像SD2の全画素数以下の数を表す。本実施の形態では、Mは表面画像SD2の全画素数である。また、以下の説明において、変数jはM以下の自然数である。
図31に示すように、制御部114は、まず変数jを1とし(ステップS500)、サンプル基板の表面画像SD2のうちj番目の対象画素とその対象画素を含む一定領域内の複数の画素との階調値の差分を算出する(ステップS501)。一定領域は、例えば対象画素を中心としてその対象画素から一定数の画素を含むように設定される。
ステップS501で算出される複数の差分は、検査基板Wに欠陥がないときに、そのj番目の対象画素についてサンプル基板と検査基板Wとの対応関係のずれに起因して算出される階調値の差分にほぼ相当すると考えられる。そこで、制御部114は、算出された階調値の差分の平均値をj番目の対象画素に対応する代表値として決定する(ステップS502)。決定された代表値は、画素の対応関係にずれがありかつj番目の対象画素に対応するとみなされる検査基板Wの部分が正常である場合に差分画像データとして算出されることになる階調値の差分を代表している。
ここで、一定領域が、例えば対象画素の座標(a,b)を中心として、座標(a−1,b−1)、(a−1,b)、(a−1,b+1)、(a,b−1)、(a,b)、(a,b+1)、(a+1,b−1)、(a+1,b)および(a+1,b+1)に位置する9つの画素を含むように設定されるものとする。
この場合、座標(u,v)の対象画素の階調値をG(u,v)で表すと、ステップS501,S502の処理により決定される代表値G’(a,b)は、例えば下記式(10)で表すことができる。
G’(a,b)=[{G(a−1,b−1)+G(a−1,b)+G(a−1,b+1)+G(a,b−1)+G(a,b)+G(a,b+1)+G(a+1,b−1)+G(a+1,b)+G(a+1,b+1)}−G(a,b)×9]/9 …(10)
上記の代表値G’(a,b)は、検査基板Wにおける座標(a,b)の画素について、対応関係に1画素分のずれが生じた状態で算出される可能性がある差分画像データの階調値を代表する。
上記のようにj番目の対象画素に対応する代表値を決定した後、制御部114は、変数jの値がMであるか否かを判定する(ステップS503)。変数jがMでない場合、制御部114は、変数jに1を加算し(ステップS504)、ステップS501の処理に進む。それにより、制御部114は、次の対象画素に対応する代表値を決定する。一方、変数jがMである場合、制御部114は、算出された全ての代表値に一定の値を加算する(ステップS505)。
以下、ステップS505において一定の値が加算された代表値を加算代表値と呼ぶ。ここで、ステップS505で代表値に加算される値は、図11のステップS17で差分画像データの各画素の階調値に加算される値と等しい。なお、ステップS17の処理が行われない場合には、本ステップS505の処理も行われない。
その後、制御部114は、算出された加算代表値の最小値および最大値をそれぞれ許容範囲の下限値および上限値として設定する(ステップS506)。なお、上記のステップS17,S505の処理が行われない場合には、ステップS501〜S504の処理で算出されたM個の代表値の最小値および最大値をそれぞれ許容範囲の下限値および上限値として設定する。このようにして、許容範囲設定処理が終了する。
このようにして許容範囲が設定されることにより、正常な部分について、画素の対応関係のずれに起因して算出される判定画像データの階調値が許容範囲から外れる可能性が低くなる。したがって、正常な部分が欠陥であると誤判定される可能性が低くなる。
また、許容範囲の下限値および上限値が加算代表値の最小値および最大値に制限される。それにより、欠陥の部分について、画素の対応関係のずれに起因して算出される判定画像データの階調値が許容範囲内に含まれる可能性が低くなる。したがって、欠陥の部分が正常であると誤判定される可能性が低くなる。その結果、対応関係補正処理により対応関係のずれが完全に解消されない場合でも、検査基板Wの外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能になる。
上記のステップS502においては、算出された階調値の差分の平均値に代えて、算出された階調値の差分の最小値、中央値または最大値のいずれかがj番目の対象画素に対応する代表値として決定されてもよい。このように、ステップS502で決定される代表値は、複数の階調値の最小値から最大値までの範囲内の値であれば、平均値、最小値、中央値または最大値等のいずれの値に設定されてもよい。この場合、欠陥の判定条件等に応じて所望の許容範囲を適切に設定することができる。
ノイズまたは外乱等の影響により、正常な部分に対応する画素について判定画像データの階調値が加算代表値の最小値よりも小さくなる可能性がある。また、正常な部分に対応する画素について判定画像データの階調値が加算代表値の最大値よりも大きくなる可能性がある。そこで、制御部114は、ステップS506の処理として、加算代表値の最小値よりも予め定められた値分小さい値を許容範囲の下限値として設定し、加算代表値の最大値よりも予め定められた値分大きい値を許容範囲の上限値として設定してもよい。
なお、共通の表面構造を有する複数の検査基板Wについて欠陥判定処理を行う場合には、複数の検査基板Wの欠陥判定処理前にサンプル基板の表面画像データを取得するとともに上記の許容範囲設定処理を行うことにより、その許容範囲をその表面画像データとともに予め制御部114のメモリに記憶してもよい。この場合、各検査基板Wの欠陥判定処理を行う際には、ステップS11,S12,S401の処理を省略することができる。したがって、欠陥判定処理の効率が向上する。
なお、本実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、欠陥判定処理においてステップS15の対応関係補正処理の前にサンプル基板および検査基板Wの表面画像データの強調処理が行われてもよい。
また、本実施の形態においても、第3の実施の形態と同様に、対応関係補正処理においてステップS102,S103の処理の間にずれ量最適化処理が行われてもよい。
さらに、本実施の形態においても、第4の実施の形態と同様に、欠陥判定処理においてステップS14またはステップS15の処理の後、ステップS16の処理の前にサンプル基板および検査基板Wの表面画像SD2,SD3のモアレ除去処理が行われてもよい。
[6]他の実施の形態
(1)上記実施の形態では、欠陥判定処理のステップS18において、判定画像データの各画素の階調値が許容範囲外にある場合に検査基板Wに外観上の欠陥があると判定されるが、本発明はこれに限らない。
判定画像データにおいては、ノイズまたは外乱等の影響により欠陥に対応しない一部の画素の階調値が許容範囲外にある可能性がある。そこで、欠陥判定処理においては、図11のステップS18の処理に代えて以下の処理が行われてもよい。
図32は、他の実施の形態に係る欠陥判定処理の一部を示すフローチャートである。本例では、制御部114は、欠陥判定処理において図10および図11のステップS11〜S17の処理を行った後、ステップS18の処理に代えて、許容範囲外の階調値を示す画素の個数を計数する(ステップS311)。また、制御部114は、計数された個数が予め定められた個数以上であるか否かを判定する(ステップS312)。さらに、制御部114は、ステップS312において、計数された個数が予め定められた個数よりも小さい場合に検査基板Wに外観上の欠陥がないと判定する(ステップS19)。一方、制御部114は、計数された個数が予め定められた個数以上である場合に検査基板Wに外観上の欠陥があると判定し(ステップS20)、欠陥を検出する(ステップS21)。
この場合、許容範囲外の階調値を示す画素の個数が予め定められた数以上でない場合には、欠陥があると判定されない。したがって、ノイズまたは外乱等の影響による誤判定を防止することができる。
(2)上記実施の形態では、一の検査基板Wについて欠陥判定処理が行われるごとにサンプル基板の表面画像データが取得され、図12(a)の表面画像SD2が生成されるが、本発明はこれに限らない。共通の表面構造を有する複数の検査基板Wについて欠陥判定処理を行う場合には、複数の検査基板Wの欠陥判定処理前にサンプル基板の表面画像データを取得するとともにその表面画像SD2を予め制御部114のメモリに記憶してもよい。この場合、各検査基板Wの欠陥判定処理を行う際には、ステップS11,S12の処理を省略することができる。したがって、欠陥判定処理の効率が向上する。
(3)上記実施の形態では、サンプル基板の表面画像データが、サンプル基板の撮像により取得されるが、本発明はこれに限らない。サンプル基板の表面画像データとして予め定められた設計データが用いられてもよい。この場合、サンプル基板を撮像する必要がないので、ステップS11,S12の処理を省略することができる。
(4)上記実施の形態では、欠陥判定処理のステップS12,S14においてサンプル基板および検査基板Wの表面画像データが補正されることにより基板Wの形状の表面画像SD2,SD3が生成されるが本発明はこれに限らない。サンプル基板および検査基板Wの表面画像データは基板Wの形状に補正されなくてもよい。このような場合でも、図7(f)の矩形の表面画像SD1を表す表面画像データに基づいて、上記の例と同様の欠陥判定処理を行うことができる。
(5)上記実施の形態では、検査ユニットIPにおいて、基板Wが回転されつつ基板Wの半径領域RRに検査光が照射され、その反射光がCCDラインセンサ54に導かれることによって表面画像データが生成されるが、他の方法で表面画像データが生成されてもよい。例えば、基板Wが回転されることなく、エリアセンサによって基板Wの表面の全体が撮像されることにより表面画像データが生成されてもよい。
(6)上記実施の形態では、制御部114によって欠陥判定処理が行われるが、本発明はこれに限らない。例えば、検査ユニットIPに対応するように外観検査用の制御部が設けられ、その制御部により外観検査における種々の処理が行われてもよい。あるいは、インデクサブロック11、第1および第2の処理ブロック12,13およびインターフェイスブロック14にそれぞれ対応するように複数のローカルコントローラが設けられ、そのうちの一のローカルコントローラ(例えば、第2の処理ブロック13に対応するローカルコントローラ)により外観検査における種々の処理が行われてもよい。
(7)上記実施の形態では、検査ユニットIPにおいて現像処理後の基板Wの外観検査が行われるが、本発明はこれに限らない。例えば、レジスト膜が形成された後であって露光処理前の基板Wの外観検査が検査ユニットIPにより行われてもよい。また、レジスト膜の形成前の基板Wの外観検査が検査ユニットIPにより行われてもよい。
(8)上記実施の形態では、第2の処理ブロック13に検査ユニットIPが設けられるが、検査ユニットIPの配置および数は、適宜変更されてもよい。例えば、第1の処理ブロック12に検査ユニットIPが設けられてもよく、またはインターフェイスブロック14に検査ユニットIPが設けられてもよい。
(9)上記実施の形態では、液浸法により基板Wの露光処理を行う露光装置15に隣接する基板処理装置100に検査ユニットIPが設けられるが、本発明はこれに限らず、液体を用いずに基板Wの露光処置を行う露光装置に隣接する基板処理装置に検査ユニットIPが設けられてもよい。
(10)上記実施の形態では、露光処理の前後に基板Wの処理を行う基板処理装置100に検査ユニットIPが設けられるが、他の基板処理装置に検査ユニットIPが設けられてもよい。例えば、基板Wに洗浄処理を行う基板処理装置に検査ユニットIPが設けられてもよく、または基板Wのエッチング処理を行う基板処理装置に検査ユニットIPが設けられてもよい。あるいは、基板処理装置に検査ユニットIPが設けられるのではなく、検査ユニットIPが単独で用いられてもよい。
[7]請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記の実施の形態では、サンプル基板が外観上の欠陥がない基板の例であり、検査基板Wが検査すべき基板の例であり、検査ユニットIPおよび制御部114が検査装置の例であり、制御部114が補正部、判定部、強調処理部および最適化処理部の例であり、照明部52、CCDラインセンサ54および制御部114が画像データ取得部の例である。
また、サンプル基板の表面画像SD2が第1の画像の例であり、サンプル基板の表面画像データが第1の画像データの例であり、検査基板Wの表面画像SD3が第2の画像の例であり、検査基板Wの表面画像データが第2の画像データの例であり、差分画像データおよび判定画像データが差分情報の例である。
また、複数の第1の単位画像1Uが複数の第1の単位画像の例であり、複数の第2の単位画像2Uが複数の第2の単位画像の例であり、第1の単位画像1Uの中心画素1UCが第1の単位画像の代表画素の例であり、第2の単位画像2Uの中心画素が第2の単位画像の代表画素の例であり、サンプル基板の修正画像データが第1の修正画像データの例であり、検査基板Wの修正画像データが第2の修正画像データの例である。
また、判定画像データの複数の画素の階調値が第1および第2の画像データの互いに対応する画素についての階調値の差分に一定値を加算することにより得られる値の例である。
また、保持回転部51が基板保持回転装置の例であり、照明部52が照明部の例であり、CCDラインセンサ54がラインセンサの例であり、基板処理装置100が基板処理装置の例であり、露光装置15が露光装置の例であり、塗布処理ユニット129が膜形成ユニットの例であり、現像処理ユニット139が現像処理ユニットの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることもできる。
[8]参考形態
(1)第1の参考形態に係る検査装置は、基板の外観検査を行う検査装置であって、外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、補正部により補正された対応関係に基づいて画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が予め定められた許容範囲内にあるか否かに基づいて検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、第1の画像データは、複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、第2の画像データは、複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出し、複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて第1および第2の画像データの画素の対応関係をずれが解消されるように補正する。
その検査装置においては、外観上の欠陥がない基板の画像データが第1の画像データとして取得され、検査すべき基板の画像データが第2の画像データとして取得される。検査すべき基板の正常な部分については、第1および第2の画像データの互いに対応する画素の階調値の差分は小さい。一方、検査すべき基板の欠陥の部分については、第1および第2の画像データの互いに対応する画素の階調値の差分は大きい。そのため、欠陥の部分に対応する画素の階調値が正常な部分に対応する画素の階調値に近い場合でも、欠陥の部分に対応する上記の差分は正常な部分に対応する上記の差分に比べて大きくなる。
そこで、第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出する。この場合、欠陥の部分に対応する画素についての差分情報と正常な部分に対応する差分情報とを区別することができる。したがって、許容範囲が正常な部分に対応する差分情報を含みかつ欠陥の部分に対応する差分情報を含まないように予め許容範囲を定めることにより、欠陥があるか否かを判定することが可能となる。
しかしながら、検査すべき基板に欠陥ではない局所的な歪が生じる場合がある。この場合、歪の部分に対応する第2の画像の画素の位置が、第1の画像の真に対応する画素の位置からずれる。そのため、第1および第2の画像データの対応関係が正確であるという前提に上記の差分情報が算出されると、欠陥の有無を正確に判定することができない。
本参考形態においては、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データが比較されることにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が検出される。それにより、第1および第2の画像の互いに対応する複数の部分についてそれぞれ相対的な位置のずれ量が検出される。
検出された複数のずれ量に基づいて第1および第2の画像の画素ごとのずれ量が算出される。算出された画素ごとのずれ量に基づいて、第1および第2の画像データの画素の対応関係が補正され、画素ごとのずれが解消される。
それにより、検査すべき基板に局部的な歪が生じている場合でも、第1および第2の画像データの画素の対応関係が補正されることにより、互いに対応する画素を正確に区別することができる。補正された対応関係に基づいて、第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値が差分情報として算出される。
この場合、正常な部分では、第1および第2の画像の互いに対応する位置にある画素の階調値がほぼ一致するので、差分情報が小さくなる。一方、欠陥の部分では、第1および第2の画像の互いに対応する位置にある画素の階調値に欠陥に起因する差分が生じるので、差分情報が大きくなる。したがって、基板の外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能になる。
(2)判定部は、差分情報が許容範囲外にある画素に基づいて基板の外観上の欠陥を検出してもよい。
この場合、検査すべき基板に外観上の欠陥がある場合に、その欠陥の位置および形状を識別することが可能になる。
(3)補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像について、一方の単位画像に対して他方の単位画像を移動させつつ互いに対応する位置にある画素の階調値の差分に基づいて一方の単位画像データと他方の単位画像データとの一致の度合いを示す一致度を複数算出し、算出された一致度が最も高くなるときの他方の単位画像の移動量を当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量として検出してもよい。
この場合、正常な部分に対応する画素の階調値の差分に基づいて第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が適切に検出される。
(4)補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像について、一方の単位画像に対して他方の単位画像を移動させつつ互いに対応する位置にある画素の階調値の差分に基づいて一方の単位画像データと他方の単位画像データとの一致の度合いを示す一致度を複数算出し、算出された一致度のばらつきの大きさが予め定められたしきい値よりも大きい場合に、一致度が予め定められた一致度の範囲内にありかつずれ量が最小となるときの他方の単位画像の移動量を当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量として検出し、算出された一致度のばらつきの大きさが予め定められたしきい値以下である場合に、当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を当該第1および第2の単位画像に隣り合う第1および第2の単位画像について検出されたずれ量に基づいて補間してもよい。
一致度のばらつきが過剰に大きいと、一部の一致度が誤って算出されている可能性がある。本来的には、互いに対応する第1および第2の単位画像は互いに対応する位置またはその近傍の位置にあると考えられる。したがって、著しく低い一致度は誤って算出された可能性が高い。
上記の構成によれば、一致度のばらつきの大きさがしきい値よりも大きい場合に、一致度が予め定められた一致度の範囲内にありかつずれ量が最小となるときの他方の単位画像の移動量が当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量として検出される。したがって、著しく低い一致度が含まれないように上記の範囲を設定することにより、誤って算出された一致度に基づいて第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が検出されることが防止される。
一方、算出される複数の一致度がほぼ一定の値を示す場合には、第1および第2の単位画像データが真に一致しているときの一致度を識別することが難しい。したがって、正確なずれ量を検出することは困難である。
上記の構成によれば、一致度のばらつきの大きさがしきい値以下である場合、当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量が当該第1および第2の単位画像に隣り合う第1および第2の単位画像について検出されたずれ量に基づいて補間される。それにより、表面構造を有しない基板であっても画素ごとのずれ量を適切に算出することができる。
(5)複数の第1および第2の単位画像の各々は、当該単位画像における予め定められた位置にある代表画素を含み、補正部は、複数の第1および第2の単位画像の各々について検出された相対的なずれ量を複数の第1および第2の単位画像の各々の代表画素の相対的なずれ量として決定し、決定された代表画素ごとのずれ量に基づいて第1および第2の画像のうち複数の代表画素を除く画素のずれ量を補間してもよい。
この場合、第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を短時間で容易に算出することができる。
(6)検査装置は、第1および第2の画像のコントラストが予め定められた条件で強調されるように第1および第2の画像データに強調処理を行う強調処理部をさらに備え、補正部は、強調処理部により強調処理が行われた第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出してもよい。
この場合、第1の単位画像と第2の単位画像のコントラストが強調されることにより、正常な部分に対応する画素において、基板の表面構造が強調される。それにより、基板の正常な表面構造を正確に識別することが可能になる。その結果、第1および第2の単位画像の相対的なずれ量の誤検出が防止される。
(7)検査装置は、補正部により算出された画素ごとのずれ量を最適化する最適化処理部をさらに備え、最適化処理部は、各画素について算出されたずれ量と当該画素を取り囲む複数の画素の補正量との差分を算出するとともに、算出結果に基づいて当該画素を補間対象とするか否かを判定し、補間対象とされた1または複数の画素の各々について当該画素を取り囲む画素のうち補間対象とされていない1または複数の画素について算出されたずれ量に基づいて当該画素のずれ量を決定し、補正部は、最適化処理部により最適化された画素ごとのずれ量に基づいて対応関係の補正を行ってもよい。
この場合、誤って算出されたずれ量が最適化される。それにより、第1および第2の画像の画素の対応関係が適切に補正される。したがって、基板の外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能になる。
(8)差分情報は、第1および第2の画像データの互いに対応する画素についての階調値の差分の値に一定値を加算することにより得られる値を含んでもよい。
この場合、全ての画素に対応する差分情報に基づく画像の階調値を全体的に高くすることができる。それにより、使用者は、差分情報に基づく画像を違和感なく視認することができる。
(9)判定部は、許容範囲外にある差分情報の個数が予め定められた数以上である場合に検査すべき基板に外観上の欠陥があると判定してもよい。
ノイズまたは外乱等の影響により欠陥に対応しない一部の差分情報が許容範囲外にある可能性がある。上記の構成によれば、許容範囲外にある差分情報の個数が予め定められた数以上でない場合には、欠陥があると判定されない。したがって、ノイズまたは外乱等の影響による誤判定を防止することができる。
(10)判定部は、第1の画像データの平滑化を行い、平滑化前の第1の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第1の画像データの各画素の階調値を減算することにより第1の修正画像データを生成するとともに、第2の画像データの平滑化を行い、平滑化前の第2の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第2の画像データの各画素の階調値を減算することにより第2の修正画像データを生成し、補正部により補正された対応関係に基づいて生成された第1および第2の修正画像データの対応する画素についての階調値の差分を第1および第2の画像データの互いに対応する画素についての差分情報として算出してもよい。
通常、欠陥および基板上の正常な表面構造に起因する階調変化は、モアレに起因する階調変化よりも局所的または分散的に生じる。そのため、平滑化後の第1および第2の画像データは、モアレに起因する階調変化を含み、かつ外観上の欠陥に起因する階調変化および表面構造に起因する階調変化を含まない。そこで、平滑化前の第1の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第1の画像データの各画素の階調値がそれぞれ減算されることにより、モアレが除去された第1の修正画像データが生成される。また、平滑化前の第2の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第2の画像データの各画素の階調値がそれぞれ減算されることにより、モアレが除去された第2の修正画像データが生成される。
第1および第2の修正画像データに基づいて差分情報が算出される。算出された差分情報に基づいて検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かが判定される。したがって、モアレによって欠陥の検出精度が低下することが防止され、高い精度で基板の外観検査を行うことができる。
(11)判定部は、移動平均フィルタ処理により第1および第2の画像データの平滑化を行ってもよい。
この場合、短時間で容易に第1および第2の画像データの平滑化を行うことができる。
(12)判定部は、平滑化後の第1および第2の画像データがモアレに起因する階調変化を含みかつ外観上の欠陥および正常な表面構造に起因する階調変化を含まないように、第1および第2の画像データの平滑化を行ってもよい。
この場合、モアレによる階調変化を含まず、かつ外観上の欠陥および正常な表面構造に起因する階調変化を含む第1および第2の修正画像データを適切に生成することができる。
(13)検査装置は、基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置をさらに備え、画像データ取得部は、基板保持回転装置により回転される基板の半径方向に沿った半径領域に光を照射する照明部と、基板の半径領域で反射される光を受光するラインセンサとを含んでもよい。
この場合、簡単な構成で第1および第2の画像データを取得することができる。
(14)第2の参考形態に係る基板処理装置は、基板に露光処理を行う露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、露光装置による露光処理前に、基板上に感光性膜を形成する膜形成ユニットと、露光装置による露光処理後に、基板上の感光性膜に現像処理を行う現像処理ユニットと、膜形成ユニットによる感光性膜の形成後の基板の外観検査を行う上記の検査装置とを備える。
その基板処理装置においては、露光処理前の基板上に感光性膜が形成され、露光処理後の基板に現像処理が行われる。感光性膜の形成後の基板の外観検査が上記の検査装置により行われる。それにより、検査すべき基板に局部的な歪が生じる場合でも、基板の外観上の欠陥を高い精度で検出することが可能である。したがって、高い精度で基板上の感光性膜の外観検査を行うことができる。
(15)検査装置は、膜形成ユニットによる感光性膜の形成後でかつ現像処理ユニットによる現像処理後の基板の外観検査を行ってもよい。
この場合、現像処理によってパターン化された感光性膜の外観検査を高い精度で行うことができる。
本発明は、種々の基板の外観検査に有効に利用することができる。
1U 第1の単位画像
1UC 中心画素
2U 第2の単位画像
11 インデクサブロック
12 第1の処理ブロック
13 第2の処理ブロック
14 インターフェイスブロック
14A 洗浄乾燥処理ブロック
14B 搬入搬出ブロック
15 露光装置
51 保持回転部
52 照明部
53 反射ミラー
54 CCDラインセンサ
100 基板処理装置
112,122,132,163 搬送部
114 制御部
121 塗布処理部
123,133 熱処理部
127,128,137,138 搬送機構
129 塗布処理ユニット
131 塗布現像処理部
132 搬送部
139 現像処理ユニット
161,162 洗浄乾燥処理部
163 搬送部
511 スピンチャック
512 回転軸
513 モータ
AA 領域
IP 検査ユニット
DP 欠陥
RP,RP1,RP2 レジストパターン
RR 半径領域
SD1〜SD6 表面画像
W 基板

Claims (14)

  1. 基板の外観検査を行う検査装置であって、
    外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより前記検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、
    基板に外観上の欠陥があるか否かを判定するための許容範囲を設定する範囲設定部と、
    前記第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、
    前記補正部により補正された対応関係に基づいて前記画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が前記範囲設定部により設定された許容範囲内にあるか否かに基づいて前記検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、
    前記第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、
    前記第1の画像データは、前記複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、
    前記第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、
    前記第2の画像データは、前記複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、
    前記補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出し、前記複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて前記第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて前記第1および第2の画像データの画素の対応関係を前記ずれが解消されるように補正し、
    前記範囲設定部は、前記第1の画像データの予め定められた複数の対象画素の各々について、当該対象画素とその対象画素を含む一定領域内の複数の画素との間の階調値の差分を算出するとともに算出された複数の差分に基づいて予め定められた方法で前記複数の差分の最小値から最大値までの範囲内にある代表値を決定し、前記複数の対象画素についてそれぞれ決定された複数の代表値の最小値および最大値に関する値をそれぞれ前記許容範囲の下限値および上限値として設定する、検査装置。
  2. 前記判定部は、前記差分情報が前記許容範囲外にある画素に基づいて基板の外観上の欠陥を検出する、請求項1記載の検査装置。
  3. 前記補正部は、
    互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像について、一方の単位画像に対して他方の単位画像を移動させつつ互いに対応する位置にある画素の階調値の差分に基づいて一方の単位画像データと他方の単位画像データとの一致の度合いを示す一致度を複数算出し、
    算出された一致度が最も高くなるときの前記他方の単位画像の移動量を当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量として検出する、請求項1または2記載の検査装置。
  4. 基板の外観検査を行う検査装置であって、
    外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより前記検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、
    前記第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、
    前記補正部により補正された対応関係に基づいて前記画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が予め定められた許容範囲内にあるか否かに基づいて前記検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、
    前記第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、
    前記第1の画像データは、前記複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、
    前記第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、
    前記第2の画像データは、前記複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、
    前記補正部は、
    互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像について、一方の単位画像に対して他方の単位画像を移動させつつ互いに対応する位置にある画素の階調値の差分に基づいて一方の単位画像データと他方の単位画像データとの一致の度合いを示す一致度を複数算出し、
    算出された一致度のばらつきの大きさが予め定められたしきい値よりも大きい場合に、前記一致度が予め定められた一致度の範囲内にありかつ前記一方の単位画像データおよび前記他方の単位画像データの相対的なずれ量が最小となるときの前記他方の単位画像の移動量を当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量として検出し、
    算出された一致度のばらつきの大きさが予め定められたしきい値以下である場合に、当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を当該第1および第2の単位画像に隣り合う第1および第2の単位画像について検出されたずれ量に基づいて補間し、
    前記複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて前記第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて前記第1および第2の画像データの画素の対応関係を前記ずれが解消されるように補正する、検査装置。
  5. 前記複数の第1および第2の単位画像の各々は、当該単位画像における予め定められた位置にある代表画素を含み、
    前記補正部は、前記複数の第1および第2の単位画像の各々について検出された相対的なずれ量を前記複数の第1および第2の単位画像の各々の代表画素の相対的なずれ量として決定し、決定された代表画素ごとのずれ量に基づいて前記第1および第2の画像のうち前記複数の代表画素を除く画素のずれ量を補間する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の検査装置。
  6. 前記第1および第2の画像のコントラストが予め定められた条件で強調されるように前記第1および第2の画像データに強調処理を行う強調処理部をさらに備え、
    前記補正部は、前記強調処理部により強調処理が行われた第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の検査装置。
  7. 基板の外観検査を行う検査装置であって、
    外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより前記検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、
    前記第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、
    前記補正部により補正された対応関係に基づいて前記画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が予め定められた許容範囲内にあるか否かに基づいて前記検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、
    前記第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、
    前記第1の画像データは、前記複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、
    前記第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、
    前記第2の画像データは、前記複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、
    前記補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出し、前記複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて前記第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて前記第1および第2の画像データの画素の対応関係を前記ずれが解消されるように補正し、
    前記検査装置は、
    記補正部により算出された画素ごとのずれ量を最適化する最適化処理部をさらに備え、
    前記最適化処理部は、各画素について算出されたずれ量と当該画素を取り囲む複数の画素の補正量との差分を算出するとともに、算出結果に基づいて当該画素を補間対象とするか否かを判定し、補間対象とされた1または複数の画素の各々について当該画素を取り囲む画素のうち補間対象とされていない1または複数の画素について算出されたずれ量に基づいて当該画素のずれ量を決定し、
    前記補正部は、前記最適化処理部により最適化された画素ごとのずれ量に基づいて前記対応関係の補正を行う、検査装置。
  8. 前記差分情報は、前記第1および第2の画像データの互いに対応する画素についての階調値の差分の値に一定値を加算することにより得られる値を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の検査装置。
  9. 前記判定部は、前記許容範囲外にある差分情報の個数が予め定められた数以上である場合に前記検査すべき基板に外観上の欠陥があると判定する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の検査装置。
  10. 基板の外観検査を行う検査装置であって、
    外観上の欠陥がない基板の第1の画像を示す画像データを第1の画像データとして取得するとともに、検査すべき基板を撮像することにより前記検査すべき基板の第2の画像を示す画像データを第2の画像データとして取得する画像データ取得部と、
    前記第1および第2の画像データの画素の対応関係を補正する補正部と、
    前記補正部により補正された対応関係に基づいて前記画像データ取得部により取得された第1および第2の画像データの互いに対応する画素について階調値の差分に関する値を差分情報として算出し、算出された各差分情報が予め定められた許容範囲内にあるか否かに基づいて前記検査すべき基板に外観上の欠陥があるか否かを判定する判定部とを備え、
    前記第1の画像は、複数の第1の単位画像により構成され、
    前記第1の画像データは、前記複数の第1の単位画像をそれぞれ示す複数の第1の単位画像データを含み、
    前記第2の画像は、複数の第2の単位画像により構成され、
    前記第2の画像データは、前記複数の第2の単位画像をそれぞれ示す複数の第2の単位画像データを含み、
    前記補正部は、互いに対応する位置にある第1および第2の単位画像の第1および第2の単位画像データを比較することにより当該第1および第2の単位画像の相対的なずれ量を検出し、前記複数の第1および第2の単位画像について検出された複数のずれ量に基づいて前記第1および第2の画像の画素ごとのずれ量を算出し、算出された画素ごとのずれ量に基づいて前記第1および第2の画像データの画素の対応関係を前記ずれが解消されるように補正し、
    前記判定部は、前記画像データ取得部により取得された前記第1の画像データについてモアレに起因する階調変化を含みかつ外観上の欠陥および正常な表面構造に起因する階調変化を含まないように平滑化を行い、平滑化前の第1の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第1の画像データの各画素の階調値を減算することにより第1の修正画像データを生成するとともに、前記画像データ取得部により取得された前記第2の画像データについてモアレに起因する階調変化を含みかつ外観上の欠陥および正常な表面構造に起因する階調変化を含まないように平滑化を行い、平滑化前の第2の画像データの各画素の階調値から平滑化後の第2の画像データの各画素の階調値を減算することにより第2の修正画像データを生成し、前記補正部により補正された対応関係に基づいて生成された第1および第2の修正画像データの対応する画素についての階調値の差分を前記第1および第2の画像データの互いに対応する画素についての前記差分情報として算出する、検査装置。
  11. 前記判定部は、移動平均フィルタ処理により前記第1および第2の画像データの平滑化を行う、請求項10記載の検査装置。
  12. 基板を保持しつつ回転させる基板保持回転装置をさらに備え、
    前記画像データ取得部は、
    前記基板保持回転装置により回転される基板の半径方向に沿った半径領域に光を照射する照明部と、
    基板の前記半径領域で反射される光を受光するラインセンサとを含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の検査装置。
  13. 基板に露光処理を行う露光装置に隣接するように配置される基板処理装置であって、
    前記露光装置による露光処理前に、基板上に感光性膜を形成する膜形成ユニットと、
    前記露光装置による露光処理後に、基板上の感光性膜に現像処理を行う現像処理ユニットと、
    前記膜形成ユニットによる感光性膜の形成後の基板の外観検査を行う請求項1〜12のいずれか一項に記載の検査装置とを備えた、基板処理装置。
  14. 前記検査装置は、前記膜形成ユニットによる感光性膜の形成後でかつ前記現像処理ユニットによる現像処理後の基板の外観検査を行う、請求項13記載の基板処理装置。
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